この作品のレビュー
平均 3.0 (2件のレビュー)
-
10年程前にゴールドラット博士の書かれた「ゴールシリーズ」(全5冊)を読んだ記憶があります。工場の利益を立て直すための技術論から、更に売上を伸ばすために営業戦略はどうすべきか等が書かれていたと思います…が、内容は殆ど覚えていません。
この本は、ゴールドラット博士の書かれた一連のシリーズのエキスを解説した本で、村上氏によって書かれたものです。シリーズで紹介されていた理論も最近では改善されたものになっているようで、その紹介もされています。
各々の会社へ導入して改善効果を確認するには、村上氏が行っているコンサルを実際に受ける必要がありそうですが、それらの概要を知る上ではこの本は参考になると思いました。
以下は気になったポイントです。
・TOC理論であれば、ボトルネック工程だけを考えて、そこを起点にスケジューリングすれば良い(p35)
・トヨタのまねをしても上手くいかない典型的な条件は、1)多品種少量、2)生産変動が大きい、3)市場支配力が弱い、4)設備等の制約大きく、ロット生産をする(p40)
・TOCの同期生産の仕組みであるDBRは、カンバンの「いつ、何を」つくるべきか、つくるべきでないかという情報を、カンバンという物理的な仕掛けから、時間に置き換えたもの(p41)
・生産能力に空きがあると前倒しで生産を進めると、これが仕掛りを増やして生産順位の混乱を招いていた、顧客の注文に合わせて生産することがポイント(p45)
・S-DBRの納期回答のやり方は、ボトルネックの混み具合、要するに「待ち行列の長さ」から納期を類推するやり方(p51)
・ボトルネックの前に、どのくらいの待ち行列があるかがわかれば、おおよそのボトルネック通過時刻はわかる、ボトルネック前に積まれた待ち行列プラス、バッファ時間の半分で納期回答する(p52)
・設定したターゲット在庫を3等分し、上から、緑・黄・赤のゾーンに色分けして、発注量は毎週の発注自転でのターゲット在庫から実在庫を引いた差分にするとともに、実在庫量がどのレベルにあるかを確認する(p56)
・儲けを最大にするには、製品に高い価値を見出してくれる顧客には高く売り、その逆(低い価値しか見出さない客には安く)である(p61)
・工場の生産性は、ボトルネック工程の能力以上には絶対に向上しない(p76)
・制約条件の能力をどんどん高めていけば2つの問題に突き当たる、1)企業内部の制約を改善しても、能力向上以上に対応して売上が伸びず市場が制約になる、2)企業内の方針が制約になる(p79)
・製品別にひもをつけて割り当てできるのは資材費だけである、固定費や人件費はダメ(p92)
・売れ残った製品の製造原価は、BSでは資産として計上されるので増産しても売上原価は増えないどころか、増産することで利益を増やせる(p94)
・TOCでは、1)スループットの増大が最も重要、2)在庫・投資を低減、3)最後が業務費用の低減が取り組む順序となる(p97)
・スループット(顧客に販売され企業に入ってきたお金)を生産された時点ではなく、顧客に販売された時点で考えるのは、製品は顧客に販売されるまで、企業に対してなんら収入をもたらさないから(p98)
・スループット計算書に必要なデータは、1)売上数量、平均単価、2)1単位当りの資材費、3)外注費、4)業務費用(p104)
・リードタイムとは、納期を守るために生産を開始してから完成するまでに必要とされる時間的な余裕である(p125)
・タッチタイム(実際に加工や処理を行っている時間)のリードタイムに対する比率によって、DBRとCCPMを選択する、10%以下である場合にはDBR,長い環境では、CCPMを使う(p152)
・各タスクを守るための安全余裕を、クリティカルパス全体を守るために、最後にまとめて置くようにする、そうすることで完了予定時間は当初の3分の1になるはず(p162)
2012年8月13日作成続きを読む投稿日:2012.08.13
ゴール・システム・コンサルティング株式会社の代表取締役である村上 悟 氏の著書です。
「ザ・ゴール」でお馴染みのTOC入門書になります。
前半の1/3が小説でTOC導入の効果を物語でイメージしやす…くしています。
残りは、TOCに関しての解説、具体例の説明となっています。
ボトルネックに注目し、そこを活用することで全体の効率を上げるTOCの理解を深めるには良い本だと思います。
DBR、S-DBR、CCPMの説明や各種ツリーの説明などは、有用だと感じました。
「ザ・ゴール」をはじめとする関連書籍を読んでいると、より内容がわかりやすくなると思います。
ゴールドラット博士の本を読み、本書で補足、復習するのがおススメです。続きを読む投稿日:2015.11.16
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。