つけびの村
高橋ユキ(著)
/晶文社
作品情報
2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。
犯人の家に貼られた川柳は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが……
それらはすべて〈うわさ話〉に過ぎなかった。
気鋭のノンフィクションライターが、ネットとマスコミによって拡散された〈うわさ話〉を一歩ずつ、
ひとつずつ地道に足でつぶし、閉ざされた村をゆく。
〈山口連続殺人放火事件〉の真相解明に挑んだ新世代〈調査ノンフィクション〉に、震えが止まらない!
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商品情報
- シリーズ
- つけびの村
- 著者
- 高橋ユキ
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 晶文社
- 書籍発売日
- 2019.09.20
- Reader Store発売日
- 2019.10.04
- ファイルサイズ
- 9.6MB
- ページ数
- 304ページ
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この作品のレビュー
平均 3.1 (150件のレビュー)
-
事件の性格と、なんちゃってルポライターの書きぶりのギャップ
話題作だけどレビューを読むと否定的な感想も多かったので読むかどうか迷っていた本。
でも読んでみるとブログで火がついてトントン拍子に書籍化が決まったのもわかるような気がした。
あとがきでわざわざ事件…の性質からノンフィクションの定石が打てなかったと弁明しているが、書けなかったのだと思う。
村の暮らしぶりなど本来であれば合間に適宜触れていくものを、聞き取った話を混合し半ば創作してまるまる一章分そのまま載せている所もそう。
だけど、そういう素人くさい、なんちゃってルポライターの体当たり的な所が間口を開いていて読みやすい。
取材には肩書きが必要だと繰り返し、前半部はそれを当て込んだのか賞に応募し落選。
出版社にも原稿の掲載を断られ続け、半ばやけくそで記事をブログに掲載する。
多くの人は事件記者にはない書きぶりに共感を寄せたのだと思う。
何の当てもなく取材に応じてくれるだろうかとビクビクしながら侘しい金峰地区を一人歩くところの描写や、近くにコンビニも何もないのでトイレと飲み物などの買い込みを済ませ万全で臨んだはずなのに、急に腹痛に襲われ、真相を聞く前にトイレを借りる所など、いい意味で力が抜けている。
獄中の犯人からも「ルポライター気分ではダメです、事件記者として来るように」と釘を刺されているのを心外だと語る所などおかしかったし、ガードの固い神主夫妻に近づくため、事件の取材ではなく神社マニアですと偽って近づいて行く所など、記者ならやらないだろうなぁと思う点を正直に書いているので、嫌みがない。
むしろ、読んでいる間に金峰地区を「かなみね」と間違え、その都度「みたけ」だと脳内で訂正していたら、だんだんこの地域の歴史に興味がわき、最後は神社の来歴をもっと掘り下げて終わるのもアリなんじゃないかと思ってしまった。
著者は本書の中で、「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」という張り紙は、犯行の直接の引き金ではなく、裁判では妄想と片付けられている中傷を含む「うわさ」も、現に取材によって明らかになったと繰り返し強調しているが、事件の実態や真相にどれだけ肉薄しているかと言ったら心もとない。
犯行の様子も、当時の新聞記事の域を出ず、状況証拠や聴取などから詳しく肉付けされることもないし、いくら犯人が妄想を募らせていたとはいえ、なぜ2013年7月21日に決行され、数年前に被害者から刺されたという事件がキッカケにならなかったかなど疑問も多い。続きを読む投稿日:2020.01.26
-
初めてノンフィクション作品
大変な事件のノンフィクションなので読む前はちょっと怖いしマイナスな感じは嫌だと躊躇したけど 以前周南市に住んでいた事もあり気になって読んでみた。思ってたような暗さは全くなく…てどんどん引き込まれてしまった。読んでる間
「これは実際の話」と何回も頭で確認してしまった。小さな事が生々しく感じる。
刑法39条、、、大変な事件を起こす人は それだけですでに精神疾患があるような気もする。
どんな背景があったとしても。
話題性で判決が変わっている点など ちょっと
びっくりした。
田舎の話だけども どこでも起こり得る人間の
心の奥深いとこを感じた本だった。
またノンフィクション読んでみよう続きを読む投稿日:2024.06.03
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