知りたいことは「面」に聞け!―分析力と表現力を強化する思考法:面発想
西村行功(著)
/日本経済新聞出版
作品情報
コンサルティングの最前線から生まれた新しい思考ツール「面発想」をはじめて公開!
「面発想」をあなたのビジネスの道具箱に加え、分析力と表現力をアップしよう。
私たちがグラフを描いて分析をするとき、たとえばタテ軸に売上高、ヨコ軸は項目名や年数(時系列)と、変数は通常タテ軸1つです。そこで発想を転換し、タテ軸・ヨコ軸双方に変数をとり、2つの変数の「掛け算=面積の大きさ」に意味を持たせたグラフを描くと、分析結果・メッセージがグッと浮かび上がりやすくなります。これが本書で著者が紹介する発想法「面発想」です。
「シナリオ・プランニング」「システム・シンキング」と、「どのように考えたら、自ら気づいて変革していけるのか」の観点から思考法・発想法を解説してきた著者が、経営コンサルティングの現場で開発し、効果を上げてきたオリジナルの思考法をはじめて公開します。
原価分析やABC管理、新製品開発ワークショップへの活用など、ビジネス現場での使い方も具体的に紹介します。
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商品情報
- 著者
- 西村行功
- 出版社
- 日経BP
- 掲載誌・レーベル
- 日本経済新聞出版
- 書籍発売日
- 2008.04.07
- Reader Store発売日
- 2018.03.01
- ファイルサイズ
- 26.3MB
- ページ数
- 208ページ
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この作品のレビュー
平均 3.0 (9件のレビュー)
-
昨年(2012)の集計を整理しようとしていた時に、複数のお客さんに対して、複数の商品の売上や利益が、全体に占める割合を一度に示す良い方法はないかと頭を悩ませていました。
その時に以前に読んだ本の中に…「面グラフ」を利用すると良いという記憶があり、近くの図書館で検索をしたところ、私の要求にピッタリの本が見つかりました。面グラフを作成するには、積み上げグラフと、横棒グラフを上手に組み合わせる必要があり、少し手作業が入るのですが、私の作りたいイメージ通りでした。
表に数字データを並べて理解できるのは、そのデータを抽出してきた本人だけでしょう。それを理解してほしい人に伝えるには、分かりやすい図にして訴える必要があることを日々痛感しています。特に、その相手が外人である場合、グラフや絵というのは強力な武器になります。今後のプレゼンで使う図表にも、この本に書かれているワザを活用したいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・縦軸も横軸も100%構成比であるとき、グラフの領域の大きさは、相対的な大きさを示すことになる(p5)
・面グラフを描こうと思ったら、「組み合わせる2つの変数を何にするか」という問いに答える必要がある(p17)
・金額=単価x数量、という関係があるので、この点に着目して、価格を縦軸、数量を横軸にとってグラフ化する(p35)
・具体的な面積グラフの例、自動車市場を、金額=単価x台数で表現した(p37)
・面グラフは、面グラフの1軸に実数としての意味を持たせることで、領域の大きさだけでなく、そのかたち(高さ、長さ)でも意味を表現させるグラフと定義づけることができる(p44)
・一人当たりビール消費量と人口との関係を、2000年と2005年で比較してみる(p133)
・グラフ内の配列は、左側に重要性の高いモノ、面積の大きいものをおく、左下から右上へ重要性が低いように配列(p169)
・面グラフの作成方法:1)面グラフの横軸基準となるデータを選択して、横棒グラフを作成、2)縦軸データを選択して、100%積み上げ縦棒グラフを作成、3)横棒グラフを、パワーポイントへ Windowsメタファイルで貼り付け、4)グループ解除で、横幅長さを決定、5)縦軸グラフを貼り付けて、横幅に合わせて編集(p174-177)
2013年2月3日作成続きを読む投稿日:2013.02.03
面グラフのススメ、に終止しているが、重要なのは2軸思考による、表現力や説得力の飛躍的向上だと思われる。ぜひ身につけたい。
投稿日:2020.04.06
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