日本人はどう死ぬべきか?
養老孟司(著)
,隈研吾(著)
/日経BP
作品情報
身体を見つめてきた解剖学者と世界を駆けまわる建築家が、現代日本の大問題、「死に方」について考える。
中高年男性の自殺率が世界でもトップレベルになった日本。
「死」が徹底的に排除された都市に住み、「死」について考えなくなった私たちは、
どのように「死」と向き合い、「その日」を迎えればいいのだろうか?
解剖学者と建築家という異色のコンビが、鴨長明の『方丈記』や、東京の歌舞伎座、
そして同じ学校で受けたキリスト教式の教育などをヒントに、ときにユーモアを交えながら、縦横無尽に語り合う。
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この作品のレビュー
平均 3.8 (7件のレビュー)
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大上段に構えたタイトルですが、気軽に読める文化論です
私の大好きな養老先生と、建築家の隈研吾氏の対談集です。中身は、第1章から6章まであり、第1章は、養老先生が書かれた長い前書き。第2章から第4章までは、お二人の対談。第5章は、システム工学者である廣瀬…通孝氏との三人の対談。これに編集者が時折茶々をいれます。そして、第6章は、隈研吾氏の長いあとがきといったスタイルです。でも全体のボリュームは、大したことはありません。
参加されている方は、それぞれ専門分野が違い、異色の組み合わせに見えますが、中学高校の同窓生とのこと。しかもその学校は、イエズス会のミッションスクールなんだそうな。これを見ても、すべて公立に通っていた私とは、まったく異なる青春時代を過ごしたことは想像できます。
そして、養老先生は、言わずと知れた昆虫マニア。廣瀬先生は、鉄道模型オタク。隈先生は、海外を飛び回って異文化と頻繁に交流しているという、ま、こんな三人が対談するのですから、面白くないはずがありません。
「死」をテーマにしていますので、それについての対談のはずなのですが、話は脱線してばかり。また、自分の専門のことについて、専門外の相手に話す際は、当然、平易な説明となるわけで、つまりこれは、読み手である我々にとっても、ありがたいこととなります。
養老先生の「死」についての三つの分類方法は、他の何かの本でも読んだことがありますが、まさに的を射たモノだと思います。また、雄と雌の染色体の違い、これは興味深いものでした。人間を始めとするほ乳類の染色体の違いは、勿論知っていました。オスがXY、そしてメスがXXですよね。ところが、鳥類はこの関係が逆さまだそうな。そうすると、どんなことがおこるか。ま、それは、読んでからのお楽しみ。
その他にも、面白いトリビアが満載ですよ。たとえば、ヒトラーとムッソリーニは、たばこを吸わなかった。だから……等々。
また一方、「方丈記」について、何度も語られます。こうなると、この古典をもう一度じっくり読んでみる必要がありますな。続きを読む投稿日:2016.11.18
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このレビューはネタバレを含みます
有名な二人の対談をまとめたもの。
レビューの続きを読む
主題は表題の通りだったようだが、ふたを開けてみるとやはり建築の話に寄り道することが多かった。隈研吾氏の作品や、栄光学園時代のお話などは興味深いものではあるが、「日本人…はどう死ぬべきか」という内容にはあまり関係のないものだった。
特に4、5章は飛ばして読んでもそれほど問題にはならないだろうし、言ってしまえば1、6章を読めば両氏の考え方は概ね理解できる。
隈研吾氏が舞台の重要性を主張していたのには共感できた。自分という存在が死んだあとでも精神的な存在として残り続けることが出来る場所の大切さ、それは都市化と共に空き家問題が顕在化している現在の日本に必要なものなのだろうと思った。続きを読む投稿日:2021.07.01
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