[新訳]戦争論 隣の大国をどう斬り伏せるか
クラウゼヴィッツ(著)
,兵頭二十八(訳)
/PHP研究所
作品情報
<軍司令官が、戦場で目の前の敵に勝つためには、ゆっくりと考えているだけの暇は与えられはしない。戦争指導者も、将軍も、常に不十分な時間内で、次々と決心をしていく他はないのだ。なぜなら、敵もこちらを出し抜こうとしてすでになんらかの行動を開始しているのであり、まごまごしていれば、わが陣営はとりかえしのつかぬ不利を喫するからだ><戦略には、「精神的要素」「物理的要素(有形の戦力、ことに異兵種の混合編成法)」「数学的要素(統計表化できる補給や補充)」が、いずれも分かち難く関与する。このうち精神的なものは物理的なものよりも大事である。剣でたとえれば物理的要素は柄の部分にすぎず、精神的要素こそが刃の部分である>……「誰もが知っているが、なかなか読めなかった」古典の名著『戦争論』。そのエッセンスならびに、あらゆる組織における指導者の決断とリーダーシップの勘所を、わかりやすい新訳で現代の読者に提供。
もっとみる
商品情報
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.0 (6件のレビュー)
-
一種の奇書
クラウゼヴィッツといえば、「戦争とは外交の延長である」で有名な戦略論の偉人です。そして、「戦争論」といえば、今なお研究の対象とされる名著・・・・と思いましたが、案外訳書がないんです。「ビジネスで役立つ…~~」的な本は一杯有るんですけどね。
本書の煽り文は、現代人に分かりやすく訳した戦争論ということでしたが、読んでみると文章と構成がすごく気持ち悪い本でした。気持ち悪さを味わっていただくために、一文を引用しましょう
「(前略)オレは捕虜になり、フランスに送られたのさ。
1812年開始のナポレオンによるロシア遠征は、ロシア皇帝からフランスに有利な媾和を引き出すことにまったく失敗したのであるが、前古未曾有の大兵力をあえて一本の道路に集中させて、はるばる敵首都モスクワまで到達させたその行軍の流儀だけは、全くかった。(後略)」
分かりますでしょうか。とつぜん口語文が入って、唐突に文語文にもどります。なんなのこれ?「戦争論」はかなりの部分が草稿だったようですから、クラウゼヴィッツが実際にこういう書き方をしたのかもしれないのですが、作者は他にもたとえばクラウゼヴィッツが名前を伏せて非難した指揮官を勝手に実名に書き換えたり(作者註で初めてわかりました)、作者が勝手に取捨選択、書き換えをしたんじゃないかという部分が頻繁にみられます。本当に原文がそうなっているのか、著者のアレンジなのか分からずとても気持ちが悪いんです
それから、本文の構成ですが、クラウゼビッツの主文(か作者の作文が混じっているのかよく分からないのですが・・・)があって、章の終わりに解説が入ります。その目印が
「【兵頭いえらく】」
というタイトルなんですが、なんでしょうこれ。古典の言い回しと思いますが、アンタ、この本の売りは「現代語訳」でしょうに。
それから、解説の内容が現代の戦争論からみた「戦争論」や、クラウゼヴィッツ個人の限界を批判するが多すぎです。古典が限界を抱えているのなんて当たり前じゃん。そうじゃなくて、現代人が「戦争論」をよむなら、どこで発想の転換が起きていて、現代にどのような変遷をへてたどり着くのか記載してくれなきゃ。
欠点だらけの本書ですが、時代背景の解説は面白いところも多いし、とりあえず「戦争論」をとにかく読みたいという希望はかなえてくれます。・くれるかも。・・くれるかな?・・・くれるといいなあ・・・・・・
電子書籍では、他に訳書は無いようなんであきらめるしかないかもしれません続きを読む投稿日:2016.01.07
-
戦地の描写や兵士の心理描写等参考になる部分は多かったが、新版だとどういう編集がされているか分からないので、追ってオリジナルもトライしてみたい。
投稿日:2020.09.29
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。