成長戦略のまやかし
小幡績(著)
/PHP新書
作品情報
大胆な金融緩和=「第一の矢」、機動的な財政出動=「第二の矢」に続いて、アベノミクスの本丸といわれる「第三の矢」=成長戦略が注目を浴びている。しかし著者はいう。成長戦略では、日本経済は絶対に成長できない。
ターゲティングポリシーはもはや機能しない、規制緩和は既存の経済構造を守る方策、過剰な設備投資減税はばらまきと同じ。立地戦略は理論的に破綻している――。本書が明らかにするのは、日本・世界経済の緻密な構造分析から導かれる、「成長戦略」それ自体の間違いだ。
すべての政策は「人」にある! いまこそ人と社会を有機的に循環させ、真の活力を生み出し日本を前進させる、ほんとうの成長戦略を語ろう。
【内容例】
・官僚は方程式を解いているだけ
・過当競争の是正は経済を殺す
・箱を捨てよ、人を出そう
・地方が東京を支え、日本を支える
・「円安=競争力」という昭和の発想
・私の「高専」政策
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商品情報
- シリーズ
- 成長戦略のまやかし
- 著者
- 小幡績
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP新書
- 書籍発売日
- 2013.08.12
- Reader Store発売日
- 2013.08.16
- ファイルサイズ
- 1.6MB
- ページ数
- 240ページ
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この作品のレビュー
平均 3.2 (12件のレビュー)
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成長戦略はあるのか?
小幡氏は反リフレ派の代表、アベノミクス3本の矢をばさばさ切り捨てる。賛成する人からみれば良く言ったとなり、反対派からはぼろくそに言われる。そう言う本だ。
批判の向け先は例えば補助金や減税などで特定の…企業を助ける事が上げられている。自動車などの製造業は消費立地に移ってきており、需要がない所に設備投資減税で誘致をするのは政府支出としては筋が悪いというのが論旨だ。エコポイントなどの補助金も同様で本来構造改革を進めるべき企業を延命させてしまった。
円安は雇用を増やさないと言うがこれはどうだろう。逆に円高で企業の業績が悪化すると雇用を減らす企業が増える事は容易に想像がつく。貿易赤字の状態では円安はコストプッシュ型インフレの原因になるので経済にマイナスと言うのはわかるのだが、これもインフレ歓迎のリフレ派からすると同じものの解釈が180度違う。黒田日銀の異次元な金融緩和で国債金利が上昇したから失敗だと言うのも似たような感じがする。リフレ派は同じ現象を成功の証拠と上げるのではないか?
金融緩和はインフレを起こす事ができないというのもはバブル期の話を思えば分からなくもない。株や不動産の資産インフレがおこり実体経済は良くならないと言う説だろう。一方のリフレ派は同じ現象に対し資産効果が実体経済に影響を与え景気が良くなると言う。これも程度問題のような気がするが。資産インフレはバブルのリスクを高めるので資産効果のメリットに見合ってるかどうかが問題だと思うが答えが出るのはだいぶ先かな。
個人的に面白いと思ったのは東京が魅力的なのは地方の多様性が集積しているからじゃないかと言う所。東京だけを発展させようとして地方の活力が落ちると結局東京が無個性化するんじゃないかとの意見です。たしかに地方がミニ東京化するのはあまり面白くない。
結局、成長戦略は人への投資だというのがほぼ唯一の提案なのだが、ではどうやって新しい産業を作るようなイノベーションが起こせるかと言うと小幡氏もわからないというのが答えなのでちょっと尻切れとんぼになってしまっている。続きを読む投稿日:2014.01.01
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成長戦略のまやかし
字が小さく読めない。字が大きくならない。SONYの電子書籍は未完成でまやかしだ。700円騙しとられ、不愉快な思いをしただけ。しかし、今は直りました。
投稿日:2016.04.06
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