中国見聞一五〇年 生活人新書セレクション
藤井省三(著者)
/NHK出版
作品情報
先人が教えてくれる中国とのつき合い方
高杉晋作から、夏目漱石、吉田茂、大江健三郎まで、幕末からの150年間、日本人は中国とどうつき合ってきたか――。今、ビジネスパートナーとして注目を集める中国の近代史を、現地を訪れ、あるいは現地に暮らした日本人の見聞を通して読み解く、まったく新しい中国理解のための入門書!
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 中国見聞一五〇年 生活人新書セレクション
- 著者
- 藤井省三
- 出版社
- NHK出版
- 書籍発売日
- 2003.07.10
- Reader Store発売日
- 2010.12.01
- ファイルサイズ
- 0.3MB
- ページ数
- 224ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.0 (2件のレビュー)
-
[ 内容 ]
高杉晋作から大江健三郎まで、中国に深い関心を抱いて現地を訪れた日本人は少なくない。
幕末からの一五〇年間、日本人は中国とどうつき合ってきたか―。
今、ビジネスパートナーとして注目を集める…中国の近代史を、現地に足跡を残した日本人約二〇人の見聞を通して読み解く、まったく新しい中国理解のための入門書。
[ 目次 ]
高杉晋作―「租界都市」上海の繁栄と外夷の影
血脇守之助―天津、有力者の胸襟を開かせた歯科治療
後藤新平―「生物学の原理」にもとづいた植民地台湾経営
夏目漱石―列強に追随する日本への疑心
清水安三―北京、魯迅との交友
吉田茂―張作霖との会談、満州特殊権益を拡大せん
川喜多長政―上海映画界を守り抜いた電影人の矜持
李香蘭―敵対する二つの祖国、わたしはいったい誰なのか
中薗英助―占領下の北京、友よ、交戦国のわが友よ!
森繁久弥―「満州国の夜の支配者」甘粕正彦の思い出〔ほか〕
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]続きを読む投稿日:2010.07.01
このレビューはネタバレを含みます
相変わらずの自分の中での中国シリーズ。
レビューの続きを読む
当たり前だが、まだまだ知らない人たちが深く中国と関わり、活躍してきたんだなと感じる。色々と知らない著作等の情報を得たので興味をそそったものはもう少し詳しく追求し…てみたい。
ただ著者の方の中台に関する記述につき、ところどころ違和感を感じながら読んだ。最終章で架空の人物が中国本土、香港、台湾を一つの国家的な扱いで書いている事からその違和感がわかったような気がする。現実的にどれだけ中国本土の人たちが同じ国家だと声高に叫んだところで、実質的には別の政府がおり、別のパスポートを持ち、違いを行き来するためにビザが必要である。そういう意味では、本土の人々も感覚的には別物として認識している部分があると思うが、その辺りを一切無視して同じものとして扱っている感がある。
以下、興味深かったところの抜粋もしくはエピソードのまとめ。
P30.後藤新平
第4代台湾総督になった児玉が施政方針演説の草稿を書くように後藤に命じたところ、詩人が詩を作るようなものでつまらんのでやめましょう、生物学の原則にしたがってやると提言。
P41.夏目漱石
1901年にロンドン留学中の夏目漱石は、イギリス人が中国を見下し、日本を持ち上げるのを聞いて喜ぶ他の日本人を”世話になった隣の悪口を面白いと思って自分方が景気が良いというお世辞を有り難がる軽薄な根性なり”と苦言を呈している。
P95.中薗英助
日中戦争期の中国は日本占領下の淪陥区、国民党支配の大後方、共産党支配の解放区の三つに大きく分かれ、三地区の文芸界もそれぞれ独自の相貌を呈した。近代文化センターである北京と上海は、開戦後相次ぎ日本軍に占領され、大量の知識人が大後方と解放区へ去り、文化会は荒涼たるありさまを呈する。
P134.韓瑞穂
「私は国際人を実践した。私の考える国際人とは、国境をこえ、人間の誠意や愛を信じて生き、行動することができる人である」
P176.有吉佐和子
五度の訪中を通じて有吉は中国要人と親密な関係を結んでいた。それは中国側が「なまいき有吉」を対日宣伝係として重宝していたからである。ちょうどベルギー人を母とする英語作家のハン・スーインが、対欧米向けの宣伝係をつとめていたように。個人的友情と政治的利用関係とを混同していた有吉には、ついに中国農村の真実は見えなかったのではないか。続きを読む投稿日:2018.03.18
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。