
総合評価
(509件)| 193 | ||
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powered by ブクログ自分の読んだ本の中で、いまだにベスト3に入る1冊。 不思議なストーリーと切ない姉弟愛が心にせまる。 世の中って、自分が考えているよりももっとシンプルでもっと複雑なんだ。 そう思ったお話。
0投稿日: 2007.09.16
powered by ブクログ小さな弟の心はいつか暗闇に紛れ込んで見えなくなってしまいそうでなんか切なかった。兄弟っていいなぁと思った。その繋がりはとても大きく深い。異国からの寄せ書きには本当にいろんな人の愛情が詰まってて感動した。
0投稿日: 2007.09.14
powered by ブクログ友人に借りて読んだのですが、良かった!いしいしんじさんの作品は、読んでみたいけど自分には合わない気がして今まで手を出さずにいましたが、面白かったです。最初は独特な雰囲気に慣れなかったけれど、慣れてしまえばこの雰囲気がとても心地よかった。物悲しい話なのに、どこか癒される。悲しみの中に希望を見出すようなラストも印象的でした。
0投稿日: 2007.09.14
powered by ブクログあちらの世界とこちらの世界を行き来するブランコ。 動物の話を聞ける弟。 いしいしんじの嘘(の部分の話)が好きか嫌いかで評価は大きく分かれると思うけれど。 圧倒的にファンタジーなんだろうけど、その独特の世界観はやっぱり何度読んでもすごいと思う。 070911 かわいい表紙に似合わず?意外とブラックな内容にびっくり。へんてこな設定の中にさらにへんてこな話が詰め込まれているのだけれど、その世界観はなかなか。いしいしんじの他の作品も読んでみたいと感じた。
0投稿日: 2007.09.11
powered by ブクログ天才の弟が書き残したノートを基に姉が語る「ものがたり」。 弟はブランコに乗れて、指が鳴らせて、物語を書く。 なんなんだこのひらがなのどくとくなせかいかんは。 読む速度が緩やかになるせいか、味わい方も深まる。 ぐいぐいと惹き付けられて、気持ちよく着地して終わる感じ。 たいへんおいしゅうございました。
0投稿日: 2007.09.07
powered by ブクログぼたん雪のように、やさしくあたたかく心にしみ込んでくる話だった。本を読んでひさしぶりに涙を流してしまった。泣かせようとしているのではなく、不意に、自然にこぼれるような涙だった。
0投稿日: 2007.09.04
powered by ブクログなるほど、人気があるのはめっちゃよく分かる。この本が好きな人はきっと多いだろうし、この本が好きだという人の気持ちもよく分かる。これはいい本で、いい小説だろうとも思う。 けれど、あたしはあんまり好きじゃない。 どこがどう嫌いかと言われれば、全体的になんとなくしっくりこない、とでも言うしかない。すべてが少しずつずれているような感覚がある。主人公の女の子の一人称で進む文体も少し面白くないし、弟の書く話はともかくとして、やっぱり純粋にひらがなは読みにくい。作中でところどころにある悪意には救いのなさがさりげなく強調されていて、それがさりげないだけに逆に不完全でおそろしい。おばあちゃんをはじめとするキャラにも、少しばかり違和感を抱く。また、弟の話そのものに、一定以上の感慨を抱けなかった。 要するに、合ってないんやろう。たとえば両親のあの事件にしたって、ある程度の予測はついてしまって、それ以上のインパクトはない。手紙の仕掛けについても、予定調和以上のものではなかった。それでも、と思わせる何かが、少なくともあたしにとっては決定的に不足しているように思われる一作でした。 たぶん、この作者の本はよほどのことがない限り、もう読まない。決して嫌いではないんやけど、それだけに始末が悪い。なんだか微妙で、それゆえにしばらくはこの人の本は好きにはなれないんやろなという確信めいた予感があるの。
0投稿日: 2007.09.04
powered by ブクログ読んだあと、これほど心がじんわり暖かくなる本は初めてでした。 弟と姉と仲のよい両親におばあちゃん。 そんなどこにでもいる関係の中で起こる悲劇と奇跡。 ひとに優しく接したくなるお話。
0投稿日: 2007.09.01
powered by ブクログ☆2007.7.28☆なんだろう…すごく不思議なお話。心が静かになる。最初、平仮名ばっかりで、読みにくくて驚いたけど、読んでるうちにどんどんこの人、いしいしんじの優しくて悲しい世界に引き込まれていった。弟の作るお話がすき。本当に不思議なお話です。読み返して文章の優しさを何度だって味わいたい。
0投稿日: 2007.08.19
powered by ブクログ色々な所で名前を見るようになった"いしいしんじ"。初めてです。 最初は読みにくくて苦労しました。半分は弟の書く、ひらがなばかりの物語と言う構成ですから。しかも、半ば過ぎまでどういうストーリーなのかつかみ辛かったし。なんだか、弟の書く物語を読ませるための小説のような感じがしました。 後半に入ると一気に話がまとまりを持ってきます。そして最後がね、素晴らしい。とても気持ちの良い読後感でした。
0投稿日: 2007.08.10
powered by ブクログぶわぶわ泣かされるお話。自分にも弟がいるからかもしれないけど この姉と弟の関係はすてきだと感じた。なんでこんな きれいな文章が書けるのだろうね。
0投稿日: 2007.08.04
powered by ブクログ【あらすじ】ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。もういない、わたしの弟。―天使みたいだった少年が、この世につかまろうと必死でのばしていた小さな手。残された古いノートには、痛いほどの真実が記されていた。ある雪の日、わたしの耳に、懐かしい音が響いて…。物語作家いしいしんじの誕生を告げる奇跡的に愛おしい第一長篇。
0投稿日: 2007.08.04
powered by ブクログじんじんと心にしみる温かさのあるやさしいものがたり。 目をそらしたくなるつらくて悲しくて痛い現実。それを正面から一生懸命受け止める優しい優しい弟。 せつなくてやさしくてほろほろ涙が出ます。
0投稿日: 2007.07.29
powered by ブクログ姉と弟、家族と犬と。手をつないだままではいられないけど、離れて、またきっと届く。サーカスのぶらんこ乗りみたいに。
1投稿日: 2007.07.28
powered by ブクログ原点というかターニングポイントというか、自分にとってはそんな感じの本です。 いしいしんじ初長編ということで、なんだか粗い感じもして、そんなところも好きなんだな。 でも、あんなに強い子供ではいたくないけども。
0投稿日: 2007.07.18
powered by ブクログなんか不思議な読了感です。空中ブランコをあっちの世界とこっちの世界をつなぐものとしている所が面白いと思った。
0投稿日: 2007.07.15
powered by ブクログ彼ほど感覚で人を魅了する作家は他にいないのではないかと。弟の(彼の)語るおはなしは、怖くて寂しくて、でもすてきです。
0投稿日: 2007.06.24
powered by ブクログぶらんこに乗った少年と、おねえちゃんのお話。「指の音」っていう変わった名前の犬もいる。少年は喋れない代わりに、動物の話を聞くことができるんだ。そうしていろんな動物から聞いたことを、おはなしにして書いてくれる。おもしろくて、ゆったりと流れる時の中で、思ってもみないようなことが起こってしまうんだ。そこから物語は急展開。気がついたら泣いていました。 こんな感じの口調で、姉によって語られる物語。ブランコをみるとき、私はこの物語を思いだすんだろうな。
0投稿日: 2007.06.21
powered by ブクログしんとなる。これはすごいすきかもしれない。でも一日に一冊以上は読めない気がした。なんだか。その一冊をかみしめていたいような。とまらない。
0投稿日: 2007.06.15
powered by ブクログいしいしんじさんのお話が好きです。 ぶらんこに乗った少年と、その姉のお話。 お母さん達からの手紙は、もう、切なくて。
0投稿日: 2007.06.07
powered by ブクログあーもうぜんぶ読みたい、 あるだけの友達に薦めたい、 心をきゅっとつままれてしまった。 ひそかに最後ないてしまった。 どこか寂しげな気分にさせられますが何度も読み返したくなる、静かに優しく胸を打つ、そんな小説です。 いい。とにかく。 いしいさん素敵です。
0投稿日: 2007.06.06
powered by ブクログぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる。つくり話の天才。もういない、わたしの弟。
0投稿日: 2007.06.03
powered by ブクログ京大卒、ってところに親近感を感じる。 賢くてお姉ちゃんっこの弟がかわいい。 最後に弟は行方不明、って言うのがわかって、死んだんじゃないんだ、って安心した。
0投稿日: 2007.06.03
powered by ブクログ面白かった、これは面白かった。子供の視点ということで平仮名が多かったりっていうの、本当は苦手なんですがあんまり嫌な感じしないで読めました。凄く情景がきらきらしてうつる文章だと思いました、これはいしいしんじの力なですかね、彼の作品他に読んだことがないので分からないですがもっと読みたいという気持ちにはしてくれた。 単純な私ですので泣いてしまった、最後の手紙の所。悲しいから泣かされるってものじゃないのですけれども。 あの後、帰ってくるのかな、弟。
0投稿日: 2007.06.01
powered by ブクログいしい作品で読んだのはこれがはじめてだったとおもう。ほんといいなあ。読み終えるのがもったいないなあっておもいながら読んでたとおもいます。弟のおはなしで1番すきなのはやっぱりぶらんこ乗りたちのはなしです。
0投稿日: 2007.05.14
powered by ブクログいしいしんじさんの書いた本で、初めて読んだ話でした。 「わたし」とちょっと生意気で賢い、不思議な「弟」。あたたかな両親と厳しい祖母、そして犬の「指の音」。 弟の綴った日記や、夜に会いに来る動物たちから聴いた話など、不思議で、でも心に残る話がいっぱいです。
0投稿日: 2007.05.04
powered by ブクログ素敵でした。色々と。でも切なかったった。でも象はぶっちゃけ笑えませんでした。鳩って…鳩って…。ゲロ。。。 空中ブランコの話しとか良いです。はがきがなんといっても。一枚目の真相とかね。お母さんが素敵な人でした。えぇ。
0投稿日: 2007.05.02
powered by ブクログ今まで読んだ本で一番好き。 弟の話がいちいちいい話です。 やっぱりぶらんこ乗りの夫婦のお話が一番かな(・∀・)!!
0投稿日: 2007.04.30
powered by ブクログ絵本みたいなお話。弟の書く話がとても好きです。おたがいにいのちがけで手をつなげるのは、ほかでもない、すてきなこととおもうんだよ。
0投稿日: 2007.04.21
powered by ブクログどうして、寒いからさ、なんて断ったんだろう。あの冬のうち、一晩でもいっしょに過ごしてあげることが、なぜ私にはできなかったんだろう。 そうすれば動物はいなくなったかもしれないのに。宙づりになったままの弟のぶらんこは冬のうちに、ゆっくりとでも確実に、こっち側へおりてきてくれたはずなのに。 (P.122)
0投稿日: 2007.04.18
powered by ブクログ優しさで出来た物語。あのこの優しさにじんとくる。あと、指の音の優しさにも。今度は大人になったあのこが優しさにつつまれればいいと思います。お父さんの箱がとても素敵で感動した。
0投稿日: 2007.04.12
powered by ブクログ天才少年と、指の音と飼い犬を呼ぶ家族が序盤はどうも受け入れられなかった 特に犬の扱いが… ただ天才少年が書く物語はおもろかったなー 全体的にみたら結構いいねこれ。読み終わるころには毒づいてる部分も独特のリズムもおいしく感じる。 素敵な本でした
0投稿日: 2007.03.30
powered by ブクログ思わず動物園に行きたくなるお話し。 初めていしいさんの本を読んだけど、凄いあったかい本でした。 「わたしたちはずっと手をつないでいることはできませんのね」「ぶらんこのりだからな」 この言葉が好きです。
0投稿日: 2007.03.29
powered by ブクログ私をこの本にめぐりあわせてくれたのも引力だったんだと信じたい。ぶらんこ乗りが手を取り合うように、ちょうどいい引力が近づけてくれる。手を伸ばし続けていれば、きっとまた会える。あの日、遠ざかっていった引力と手をつないでいた弟だって。泣かずにはいられなかった。悲しくて、幸せで、優しくて。想像する。世界中で、たくさんのぶらんこがあっちこっちに揺れている。命がけで手をつなぐそのすばらしい一瞬を繰り返しながら。愛おしい。
0投稿日: 2007.03.28
powered by ブクログパッと見いかにも女性作家が書いていそうな文体と内容だったから、作者が男性なのに驚いた。不思議でちょっと不気味な感じのするお話。動物園はいいね!久しぶりに行きたいなぁ…
0投稿日: 2007.03.21
powered by ブクログお友達に勧められて読みました。心の奥に密やかに届いてじんじんする。そんな文体です。お話も可愛い。切ないんだけど可愛い。読み終えた後にはホッとする。静かな夜に暖かいミルクとクッキーあたりで読んで頂きたいような本。耳を澄ますと、夜が語りかけてきます。
0投稿日: 2007.03.19
powered by ブクログおたがいにいのちがけで手をつなげるのは、ほかでもない、すてきなことだとおもうんだよ。うん、素敵。とてもとても。お父さんとお母さんからの葉書がいいなあ。じんわりする。弟がよんでくれたんだ。
0投稿日: 2007.03.18
powered by ブクログいしいさんの本の中で 一番好きです。 そしていしいさんにはまるきっかけになった本。 弟が作るお話がすごくおもしろい! いろんな人にプレゼントしたい本です。
0投稿日: 2007.03.15
powered by ブクログ「私」の子供ペースの成長と、「弟」のハイペースさ。 それに追い付いた私を通したどこか寂しい弟の大人っぷり。 結局、兄弟だからこその引力が二人を繋いでいるのかな? 弟はいしいしんじ本人を投影しているのかなぁ
0投稿日: 2007.03.12
powered by ブクログ「わたし」から見た「あのこ」の話。 読むとほんわかしてくる。 「わたしたちはずっと手をにぎってることはできませんのね」
0投稿日: 2007.03.04
powered by ブクログ私、の目線で弟について語られる物語です。 弟は作り話の天才。作り話だけではなくて、ともかく頭が良い。弟はブランコに乗っていたところ雹が降ってきて、それが喉に当たってしまい、以来おかしな声(それを聞くと私は吐いてしまうほど)しか出なくなって、筆談しかしなくなる。 そんな弟がノートに書き綴るお話を中心に話は進みます。 ぶらんこ乗りは人気の作品なんだということは知っています。しかし、どうも、この作品、私には合わなかったようです。 カバーは凄く可愛いですよ!
0投稿日: 2007.02.26
powered by ブクログとっても不思議なお話☆それから少し切なくて寂しい。 表紙に魅かれてなんとなく手に取った本。 あんな弟がいたらいいな。あと指の音も(o´・ω・`o)
0投稿日: 2007.02.22
powered by ブクログなんともいえない、とんでもない作家がでてきた。おとうとのかくひらがなのはなしがものがなしい。弟はこちら側とあちら側の架け橋みたいな・・・
0投稿日: 2007.02.20
powered by ブクログ「わたしたちはずっと手をつないでいることはできませんのね」 「ぶらんこのりだからな」 「ずっとゆれているのがうんめいさ。けどどうだい、すこしでもこうして」 「おたがいにいのちがけで手をつなげるのは、ほかでもない、すてきなことだとおもうんだよ」 この言葉に出会えただけでも奇跡のような。人は日々変わっていく、約束された永遠なんてない。でも、だからこそ。読み終わった後に胸に小さな灯がともるような物語。
0投稿日: 2007.02.18
powered by ブクログ切ないけどあったかい。不思議な感覚。「あのこ」が父さんと母さんを呼び寄せたんだってわかったとき、心にじーんとくるものがありました。指の音が「あのこ」を連れてくるのを、わたしもブランコに乗りながら待っている気分です。
0投稿日: 2007.02.10
powered by ブクログ私は平凡だからいつも非凡な子に憧れていたけど、憧れるだけで理解しようとしていなかった。彼らのことをよく理解しようともしないでただ単純に「すごいなぁ、あの子は天才だなぁ。」などと思うのはやめようと思った。全ての人に優しくありたいと願う気持ちになれる話。
0投稿日: 2007.02.04
powered by ブクログ弟のお姉ちゃんを思う温かさとお姉ちゃん世界に対するの尖った冷たさが交わって心に響きます。すごくきれいなお話です。
0投稿日: 2007.01.27
powered by ブクログ読み終わり→1/24 ほんわか不思議で感動なものでした。ほんといしいしんじにハマったと思う。弟の書いた物語は絶品。ゆっくり読んで飲み込めば心がすぅっとする。ほんとなのか嘘なのかわからない物語。っつか実際ほんとどうなんだろ。
0投稿日: 2007.01.24
powered by ブクログ声をうしない、さまざまなおはなしを紡ぎだす弟。やさしかったり残酷だったり。あたたかいとかいとおしいとかいうよりも、ひんやりとした印象をうけた。よみおわったあとは、あたしのむねにもたしかなふるえが。
0投稿日: 2007.01.22
powered by ブクログいしいしんじさんの本で一番好き。「私」の弟の書く詩がすごく印象的です。新幹線の中で泣きながら読んだ思い出があります・・・
0投稿日: 2007.01.18
powered by ブクログブラックな雰囲気もありつつ、優しい物語。 トリツカレ男のが好きだったけど、まだ他の作品も読んでみたいと思う作家さん。1/8
0投稿日: 2007.01.08
powered by ブクログせつない この一言につきる作品。 弟が語る動物たちの物語も 嘘か本当かの境界線がゆらゆらとくずれ なんともいえない空気感を持つ一冊です。
0投稿日: 2007.01.07
powered by ブクログ一言で「こんな話!」とは言えない、あったかくてやさしくて適度にクールなお話。指の音のお腹、とってもまぶしくて、涙が止まりませんでした。すごくすきです。
0投稿日: 2007.01.01
powered by ブクログ弟の存在すべてが愛おしく感じた。言葉ひとつ、行動ひとつ、仕草ひとつ、お話ひとつ、どれをとっても夢見心地な良い気分。天才というのは勉強が出来る云々で決まるものではないと思った。ところで、登場した人物達は指の音以外に名がない。だからきっと、より存在を身近に感じたのかもしれない。新しい魅力を備えた一冊。どうしようもない悲しみを抱えている時にまた読みたい。
0投稿日: 2006.12.29
powered by ブクログ静かにことばが胸にしみて、ぎゅっとだきしめたいようないとおしい気持ちになった。 ぶらんこ乗りはとても孤独だ。ひとりぼっちでずっと揺れ続ける。 純粋で脆いくらいに優しくて、あっち側にもこっち側にも繋がりそうで繋がれなくて、でも一瞬手を握るそのときを素敵だと思える。孤独だけどやっぱりうつくしい生きかただと思った。 くるしくて、やさしくて、かなしくて、あたたかいお話。
0投稿日: 2006.12.17
powered by ブクログいなくなってしまった天才少年、家族が受け取った絶望の果てにある魔法。 確かにあのこはいたんだ天使などではなく。衝撃的に新しい初の長編小説
0投稿日: 2006.12.09
powered by ブクログ小さい弟が書く物語は少し悲しくて、でもとても素敵。 私が子供の頃はぶらんこに乗っても、怖くてあまり高くこげなかったな。
0投稿日: 2006.12.01
powered by ブクログ超天才の弟と、あまり勉強のできない姉。 物語は、姉の言葉で淡々と語られ、進んでいきます。 話し言葉で書かれた文章に最初は戸惑いましたが、このことがかえって物語に神秘性を与えているように思います。 「二つの世界」の真ん中で、どちらにも行けずに、まるで「ぶらんこ」のように揺れている弟。 姉や、両親やおばあちゃんのいるほうの世界へ懸命に手を伸ばし、繋がろうとする切ない努力。 限りない、孤独。 そんな弟の声にならない叫びに気付けず、手を差し伸べることのできない姉。 大好きな弟は、なんだかいつも遠くにいる。 けれど物語に陰鬱な影はなく、むしろ、登場人物たちはいつも、柔らかな陽射しをいっぱいに浴びているよう。 その光の裏に隠された寂しさは、読んだあとにじわじわとやってきます。
0投稿日: 2006.11.18
powered by ブクログいしいしんじの書く世界には、どこかにかならず真っ暗くて大きなものの存在がある。それは彼自身の感じている恐怖?いや、もしかしたら憧憬なのかもしれない…。ぶらんこが得意で、創り話の天才だった弟は、もういない。この世に掴まろうと必死にのばしていたあの子の手をさぐるように「わたし」は弟の残した古いノートをなぞる。この本のなかで弟がノートに書きのこした物語や切り貼られた日常がまたとても面白くて奥深い、物語の中で読む物語は、どこかぼやけていて「だからこそ見えるもの」を見せてくれてる気がする。個人的には「ゾウのローリング」の話が本当なのかとても気になる。
0投稿日: 2006.11.14
powered by ブクログジャケ買い?でした。 自分よりも姉や母のうけがよかった。メルヘンとまではいかないけどちょっと不思議系かなぁ。
0投稿日: 2006.11.11
powered by ブクログごめんなさい。。 あたしは苦手だー 途中で読むのが苦痛になってしまった。。 頑張って読みましたがw うーん。。 星の王子様並にだめでした。 ごめんなさい。
0投稿日: 2006.10.29
powered by ブクログぶらんこがいったりきたりするように。 人は同じとこにはとどまってはいられない。 ぶらんこみたいに。 何かの狭間をいったりきたり。 ぶらんこに乗るのは楽しいけれど。 それはやっぱりどこか寂しい。
0投稿日: 2006.10.29
powered by ブクログ私をこの本に引き合わせてくれた、月の引力に感謝したい。 私の弟は、4歳のころからノートに物語を書き始めた。近所のおばさんたちにも「天才」と言われるほど、頭のいいあのこ。私はあのこがひどくかわいかった。学校の誰よりもぶらんこ乗りの上手いあのこ。ある日、おばけの涙のせいで声を失ってしまう…。 高校生になった「私」が、弟の綴ったノートを振り返る形で物語は進む。ひらがなの多い、小さな弟の物語たち。それらは、どれも面白くて、残酷で、悲しく、そして優しかった。 はじめの数ページからどんどん引き寄せられ、読むのを止めることが出来ませんでした。 泣いてしまったのは、悲しいからでも嬉しいからでもなくて、こんな精一杯の優しさを見たことがなかったから。 この本に出会えてよかった、と心から思う。 ★6個付けたいです。
0投稿日: 2006.10.25
powered by ブクログ今までに読んだどの本とも類似しない、新感覚のある1冊。子供ではない“こども”のいる、自分がこどもだった頃を考える作品。
0投稿日: 2006.10.07
powered by ブクログ同じように弟がいるのですごくリアルに感じてしまった。ゆっくり読み直したい。 小さな弟の大きな思いがじんと染みるてくる。
0投稿日: 2006.10.05
powered by ブクログ誰よりも上手にぶらんこに乗ることができて、動物と話ができる天才少年の弟と、おねえちゃんの話。途中、弟の声が出てこなくなっちゃうところで、同じように苦しくなっちゃって、中々先が読めなくなっちゃけど、頑張って読んだ。そしたら、最後に、感動的なラストが待っていた。読んでよかった。兄弟って、家族っていいもんだと思った。
0投稿日: 2006.10.05
powered by ブクログヴィレッジ・バンガードでジャケ買いした本。小さな男の子とそのお姉ちゃんと動物達のお話。かわいい、切ない、深い。いしいしんじ読みたい人はここから入るのがお勧め。大好きな本です。
0投稿日: 2006.09.30
powered by ブクログ声をなくした男の子が書き残す、物語の数々にしらぬまに引き込まれていくのはなんとも言えない懐かしい気持ちが本を読み進めて行くに従って膨らんでいくからかも。
0投稿日: 2006.09.23
powered by ブクログほんわかしているように見せかけて実は毒もふんだんに含まれていた。じわ、じわとしびれていくような、そんな読み心地だった。
0投稿日: 2006.09.10
powered by ブクログこの物語に出てくる人は皆、嘘をつきません。 だからこそ、そんな彼らがいう「真実」は重みを増す。「本当のこと」は怖いくらいだ。 弟のお話に出てくる動物たちのまっすぐな残虐性、口の悪いおばあちゃんの人を想う気持ち、そして私の、一生懸命弟の世界を受け止めようとするまっすぐな感受性。 それらは時には乱暴で、ちょっとびっくりしてしまうけど、嘘をつかないでいてくれてるってことが本当の愛だし、だからこそ相手に体当たりできる。 この世に生まれた人はみんな、ぶらんこを与えられるのかもしれない。 「ちゃんと後ろで見ててくれる?」 「見てるよ」 と交わされた約束も、いつの間にか破られてしまう。でもみんなそれを受け止める。その時がぶらんこを降りるとき。 けどこの約束を守り続ける人たち、ごく少数の彼らは、いつまでもぶらんこをこぎ続けることが出来る。どんなに離れていても、心を通わすことが出来る。
0投稿日: 2006.09.08
powered by ブクログぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。 聡明で繊細で動物と話ができる弟がこの世界に掴まろうと必死に手を伸ばして生きてた。 「わたし」は弟の日記を通して真実をやっと知る。 小さな動物が刺しゅうされた表紙に惹かれて手にした。 その通りだった。 とっても素敵なおとぎばなしのような世界が広がってた。 とっても優しいせつなさに満たされる、そんなおとぎばなし。 いつだって、ぶらんこが離れてするりと外れてしまった手も、 ずっと手を伸ばしていればいつかはまた、元のように繋げるようになるんだ。
0投稿日: 2006.09.05
powered by ブクログなんだかびっくりするくらいのファンタジーだった。ジャンルが、とかそういうことじゃなくて。このうえなくやさしくてかなしい子どものつむぐお話と、その家族をめぐる物語。 サーカスのぶらんこ乗りは、ずっと手をつないでいることはできない。ゆれながら生きていくことしかできない。 でも、離れたぶらんこはかならずまた近づいていく。 もう一度手をつなぐために。
0投稿日: 2006.08.23
powered by ブクログ天才な弟は喋れないが人と違う世界が見える。姉は弟の世界を覗こうとする。弟が伝える違う世界の話とどんどん遠い存在になっていく弟に姉がとる行動がポイント。違う世界の話だと思っていたが実際は・・・。
0投稿日: 2006.08.23
powered by ブクログ読んでいる間中、こころの奥のほうが熱くて、かなしかった。 読み返してみて思った‥よかった、弟は帰ってきた、ハッピーエンドだね、、、だけどかなしい。 生きてくなかできちんと覚えておかなくちゃならない 大切なことが書いてあった。 優しい気持ちと幸せと哀しみと作り話と現実。 お話のなかのお話に、痛いほどの真実‥そういう本だった。
0投稿日: 2006.08.09
powered by ブクログ人は誰しも独りだということ。けれど誰かを想うとういこと。だからどこかで繋がっているということ。 ぶらんこのりの夫婦の会話がどうしようもなくいとおしい。その会話がすべてだと思う。 寂しさや悲しさの中に優しさが浮きあがってくるようなものがたり。
0投稿日: 2006.08.06
powered by ブクログフロム坂。 不思議な読後感。文体に最初慣れなかったけど、いつのまにやら引き込まれてしまってた。 これは買うかも。
0投稿日: 2006.08.06
powered by ブクログ「わたしたちはずっと手をつないでいることはできませんのね」 「ぶらんこのりだからな」 「ずっとゆれているのがうんめいさ。けどどうだい、すこしでもこうして」 「おたがいにいのちがけで手をつなげるのは、ほかでもない、すてきなことだとおもうんだよ」 帯に書いてあった、この言葉がすべて。日々のなかで揺れながら生きていくことの悲しみと、喜びがある。 「わたし」と、聡明で繊細で、動物と話ができる弟、やさしい家族。けれど突然ぶらんこが遠ざかり、つないでいた手はするりと外れてしまう。 そのとき、遠心の輪のいちばん外から届く贈り物。そしてまたぶらんこは近づいていく。 手を伸ばし続けていれば、いつかは会える。また手を取ることができる。世にもすてきなおとぎばなし。
0投稿日: 2006.08.05
powered by ブクログ初めて読んだいしいしんじ。大事な人を亡くした友達に薦めたかったけど、ちょっと危険かな。わたしなら、そういう辛いとき読みたいと思う。
0投稿日: 2006.07.31
powered by ブクログ星の王子様を読んだあなたにってあって読んでみた。なんかせつなくていろんな場面で胸を締め付けられるようでした。弟の作ったものがたり、何度も読みたいです。
0投稿日: 2006.07.14
powered by ブクログ話中に出てくる「うたうゆうびんはいたつ」がとても好きです。小雨に打たれてるように悲しい、んだけど、優しい。この人の作品は底なしのやさしさで出来てる気がする。
0投稿日: 2006.06.20
powered by ブクログ素晴らしいことばに彩られた物語です。キャラクターが素晴らしいです。今まで生きてきた中で、確実にベスト3に入る本。 かわいくて毒があってどこまでも続く澄み切った空のようなお話。いしいしんじさんはただ者じゃない。こんな大人居るんだ。
0投稿日: 2006.06.09
powered by ブクログすごくよかった。最初は文体にちょっと違和感があったけどどんどん引き込まれていった。どうしてこんなに悲しいことが思いつくんだろう。いしいしんじ、どんな人なんだろう。
0投稿日: 2006.06.03
powered by ブクログ初めて読んだいしいしんじ物語です。この作者の小説は好き嫌いがはっきりするそうなのですが・・僕はドツボでした。前半からグングン引き込まれ、ドキドキ、最後までこの小説の虜でした。弟のお話がイイ、話の展開も面白く、最後の終わり方も好き。あっちの世界とこっちの世界の狭間で、懸命にぶらんこをこいでいる弟が切ないです。
0投稿日: 2006.05.27
powered by ブクログ男性が書いたと思えない。繊細なだけじゃなくやっぱり毒のようなものを含んでて、それが切ない物語だけで終わらせない要素になってるなぁと。
0投稿日: 2006.05.22
powered by ブクログいしいさん初読み作品。ぶらんこが上手で、声を失い、動物と話ができる、今はもう居ない主人公の弟と、主人公の物語。不思議で切なくて温かいお話。
0投稿日: 2006.05.09
powered by ブクログ高校のとき一度読んだんやっけ? で本屋で文庫になってるのをみつけて買ってまた読みました! すご〜い哲学的?で雰囲気がある話だったのですごく印象に残ります!
0投稿日: 2006.04.17
powered by ブクログちょっと不思議な話。弟が、声をなくしてしまって、それから動物の声が聞こえるようになる。ところどころでてくる弟のつくった話が、おとぎ話ぽくてすき。ちょっと悲しいところもすき。
0投稿日: 2006.04.07
powered by ブクログ本の裏表紙には、 「ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才・・・」とありまして、丸善で大々的に平積みされていたので何も考えずに買って来ました。今サラサラと読んでいますが、なかなかどうして、これが奥が深い童話?ちょっと泣けそうな感じです。
0投稿日: 2006.03.30
powered by ブクログどこ迄が本当でどこからが嘘って思ってしまう、不思議な文章なんです。そのうちどんどん引き込まれてしまって、早く読めちゃう作品なんですけど、ゆっくり味わって読みました。涙が出て、苦しかった気がします。そんな物語なんです。
0投稿日: 2006.03.25
powered by ブクログひらがなが多いし発想が飛びぬけていて、子供の思いをまんま本にしたような、いい幼さが詰め込まれているお話でした。 庭のブランコに、わたしも行ってみたい。
0投稿日: 2006.03.25
powered by ブクログ今はもういない弟が昔、書き溜めていたノートの内容を中心にお話が進みます。読み終わったあと、心が温かくなりました。そしてじーんとした。いつまでも胸にしまっておきたい、そんな作品です。表紙がまた素敵です。
0投稿日: 2006.03.14
powered by ブクログああもうどうしてこんなにもあたたかくてせつない話を書けるんだろうか。 この物語の少年が、まるでいしいさんであるかのように感じる。つくり話の天才。
0投稿日: 2006.03.04
powered by ブクログ以下のページで感想書いてます。http://blog.livedoor.jp/subekaraku/archives/50185082.html
0投稿日: 2006.01.21
powered by ブクログこれ、大好き。 たぶん、今まで読んだ本の中で一番。 声を失った弟の不思議な力。 動物たちのおはなしは、本当なんではないかと思ってしまったほどハマりました。
0投稿日: 2006.01.03
powered by ブクログ想像できるようでできない、でもやっぱり想像できるような、何とも不思議な世界。表紙がそれを端的に表してる気がする。
0投稿日: 2005.12.29
powered by ブクログ弟の語るものがたりが良い。特に表題のぶらんこ乗りのお話は幻想的でよかった。しかし全編を通して感じるのは弟の孤独。そしてその孤独を見せまいと必死な姿が健気で切なくて、じーんときた。
0投稿日: 2005.12.17
powered by ブクログコアラが麻薬中毒者とか 最高におかしくて これは本当なの?嘘なの? あとでこっそり聞いてみよう。
0投稿日: 2005.12.01
powered by ブクログ部屋が寒かったけど夢中だった。一気に最初から最後まで読んだ。それくらい、すいこまれた! 何だこの本は!?ものすごく深いところにある。自分の心の深いところに手を入れられてがさがさされたみたいな気分で、ものすごく気持ち悪くもなった。何度も読むのをやめようとした、でもやめられなかった。 あっちの世界とこっちの世界を行き来しているぶらんこ。わかる。同じ「こっちの世界」につながりを求めている人間やから。読み終わると、あたまがぐらぐらした。読み味は軽いのに、胸にずんと重く残った。
0投稿日: 2005.11.22
powered by ブクログ空想の世界ではなく、鋭い感性を持った子供の目線から日常の中の神秘性がすてきです。雪であったり、動物の行動であったり、普段なにも感じない現象がひとつひとつ意味のあるものになっています。そして、そのなんでもないものに注目して、空想の物語を載せてみたり、起源を想像したりしてみることは、子供のほうが長けてるんじゃないかなあ。感性というものは、そこから伸びていくんじゃないでしょうか。今の子供も、テレビゲームなんかに熱中するよりも、そいいった空想や思考を喚起するような本を読んでほしいものです
0投稿日: 2005.11.13
powered by ブクログなかなか。しんみりしてしまう。書き方が、心あったまる感じなのかもしれない。(でも、残念ながら私には読みにくかった。)
0投稿日: 2005.11.03
