
総合評価
(763件)| 283 | ||
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powered by ブクロググロテスクな描写も結構多く、読み進めるのが辛い部分もあったが、平野啓一郎さんの「分人」を連想せずにはいられない。少なからず人間みんな色んな自分を使い分けてるし、自分にも当てはまる部分が沢山あり、なんだろう、、後ろめたいような、でも肯定されてるような不思議な感覚。世界99の自分っていう概念はすっと受け入れられる、知ってるようなまだ知らないような、自分でも分からないけど。
4投稿日: 2026.09.27
powered by ブクログ空っぽの世界から空子は 色々な人間の内面をトレース 行きている。 確かに私達も空気を読んで皆に 見せる顔を変える。 だか空子の生きている世界は 既に異様だ、とくにピョコルン の存在は可愛い=狂気である。 モフモフした存在の下は… 考えただけでもおぞましい。 ピョコルンだけにはなりたくない。 下巻にはもっと崩壊した人々の いや空子の99世界が待ち構えて いるのだろう。
1投稿日: 2026.09.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
問題作。世界は要は「界隈」のような意味で使われていて、私は世界①③④のような界隈にいたことがあり、今は①と③に疲れて④に落ち着いているタイプだが、どの界隈もリアルに感じた。作り物っぽさはもちろんあるが、それがフィクションとしての奇妙さを立てている。十数年後か数十年後か、あまり遠くない未来の社会をイメージしてるのかな。村田沙耶香は怖い作家。
1投稿日: 2026.09.27
powered by ブクログこれはなかなか、重い内容。 空子は流石に特殊だ、、、と思い、少し冷ややかに読み進めるも「なんだか自分にも当てはまるような、、、」という感覚もあったりして、、、 ピョコルンの話は流石に現実離れしていて、かなり気持ち悪かったが、人間の本能、本性みたいなものが凝縮されていて、、、
2投稿日: 2026.09.26
powered by ブクログひたすらしんどいしめちゃくちゃ長いのにどんどん読んでしまう。 たぶんみんな多かれ少なかれ、呼応とトレースを繰り返しながらそれぞれのコミュニティにいるんだろうし、そういう意味では共感する部分もある。けどしんどいシーンの連続がちょっとキツイ。
11投稿日: 2026.09.23
powered by ブクログ読めば読むだけ、鬱屈した気持ちになる。共感できるシーンがなく、どうにも気分が悪くなる。 だが、人に合わせてキャラを作るような状況は、多かれ少なかれあるので、目を背けられない感もある。ハッピーエンドはあり得ないだろうが、この世界観が、どういう方向に向かうのか?という興味が勝り、下巻を手にしてしまうであろう。
19投稿日: 2026.09.22
powered by ブクログ読み始めて、うっすら不快… この不快は現実世界と重ねて考えてしまってるからなのか。犬を飼っているからか、ピョコルンへ向けられた気持ちも不快。第一章の終わりが衝撃すぎて、この物語はどう終わるの?という気持ちだけで読んだと思う。作者はこの不快を本にしたかったと思う。
0投稿日: 2026.09.20
powered by ブクログ村田沙耶香を読むと、なるほど、そういう考え方があるのか、と毎度唸らされる いままで男性から言われたことのある軽蔑的されるような言葉たちも、空子のマインドをトレースしたら、少し楽になった。落ち込むのも疲れるし、やめようと思えた
5投稿日: 2026.09.19
powered by ブクログ思考の言語化、表現がすごい上手いと思った。相手にあわせて自分の言動が変わる現象、誰もが同じ感覚を持ってると思う。俺は友達に会う時の自分を「他所行きの自分」って名付けてたな。 前半ずっと主人公が所属している複数のコミュニティの話が続く。その中で主人公の思考や心情を分かりやすく描いてる。 上巻のラスト数十ページで急速に物語が加速して事態が一変し下巻に続く。 続きが気になる。。
2投稿日: 2026.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久々にこんな長い小説を読んだ。 コンビニ人間も読んだことがあったけど、それ以外の村田先生の作品は読んだことがなかった。 コンビニ人間の主人公に、SFの要素が乗っかっていく感じかなぁとなんとなく思って読みはじめたけど… 冒頭の、空子が幼稚園児の頃、大人の期待に応えてわざと癇癪を起こすシーン、私も似たような事を考えていた事があったなーと思い出して、急に主人公に親近感を感じるようになった。 そらからは、没頭して読めて、あっという間に上巻を読み終わったという感じだった。 特に音ちゃんが登場してきてからは、ページを捲る手が止まらなくなった。 音ちゃんは主人公にとってかけがえのない存在であって、光り輝いている。その事が私にも深く共感できて、分かって、痛いくらい刺さった。私はこんな風に主人公の立場になって、小説の出来事を全身で受け止めるように、小説を読めた事が今までなかった。 この小説を社会を皮肉ったり、批判したり(というかブラックユーモアかな…)するSFとして見る事もできるし、今までそういう作品も多くあったと思う。 でも、世界99は白藤さんが主人公じゃなく、どちらかといえば、モブだったり第2の主人公として扱われていた存在の空子を主人公にしたことで、私としては今までにない感覚を味わえるとても稀有な作品になった。 こういう本が読みたかった!出会えた!という嬉しさがあった。 本屋で上巻を衝動買いして、あまりの分厚さにいつ読もうか考えている間に2年も経ってしまって、ずっと積読していたが、上巻を読み終わる前にすぐ下巻も買った。
4投稿日: 2026.09.13
powered by ブクログ私の世界はひとつじゃなかったんだ、ひとつじゃないってこんなにも身を守る、こんなにも身を削るものなんだ 20歳から35歳に飛んだりするけどその間も全部読みたいくらい、ページ数は多いけどもっと全部を読みたい、見たい、と思える これから下巻だ、ピョコルンきもわるい
3投稿日: 2026.09.12
powered by ブクログめっちゃコンビニ人間で言いよったことと同じ。縄文時代から云々は筆者が常に思ってることなんやろうな。 主人公は関わる人で常にキャラを変えてるのは凄い。疲れそうやけど、疲れて無さそうだから別に他人がどうこう言わなくてもいいと思う。でも白藤さんは魅力的。正しくあろうとするのはかっこいい。 このボリュームで下まで話持つか?って感じだけど楽しみに読む
8投稿日: 2026.09.11
powered by ブクログひたすら、すごすぎる。ディストピアやなー。村田沙耶香さんの作品、コンビニ人間しか読んだことなかったけど、他の作品も気になるわ。 ちょうど1年前くらいに友達におすすめされて、やっと読めた! のめり込んでしまい、2時間くらいかけて一気に読了。 一つ一つの要素をちょっとずつ誇張して、フィクションの世界(この本のテーマが世界だから安易に世界なんて言葉使えない)だけど、表現してること自体は現実だよなって感じるから、ゾッとする。一人一人、コミュニティによって性格演じ分けてるもんね。論説文とかで真面目に書いたものも読んだことあるけど、小説のして読むのはまた違って味わい深い。 昨日、友だちと恋バナして、恋愛のステップも歩まなきゃなと仄かに思わされたが、やっぱりこれを読むと本当キツすぎる。碌なことない。ピュアな世界で生きていたいよーんって思っちゃうよね。男性はこれを読んでどう感じるんだろう。人によって違うと思うんだけど、めっちゃ興味ある。 上巻読んだだけで圧巻というか、ここでひとつ末で結ばれつつもここからさらに次のステップって感じだからこの先下でどうなるんだろう。今ブクログに登録するために表示したら、下の方が評価下がってるのがちょっと心配。 今のところ救いや幸せはないんだけど、バッドエンドなのかな。 くぅ、下巻は借りられなかったからまた続き読むのに時間空いちゃうよー。
7投稿日: 2026.09.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後の方にいくにつれて、ピョコルンの闇が明らかになるのに、世間にはインパクトを与えつつ、受け入れられるという怖さ
1投稿日: 2026.09.10
powered by ブクログ周りに合わせて自分を作り変える空子の姿が、怖いのにどこか身近に感じられた。 何が普通で、何が正しいのか分からなくなる不気味な世界。 村田沙耶香らしい強烈な違和感に、ぞくぞくしながら夢中で読んだ。 これから下巻に突入します…!
40投稿日: 2026.09.10
powered by ブクログ読んでいてただひたすらしんどかった 現実の世界でもああいう目線や言動に晒されたことがある人は多いと思う 男性の方にぜひ読んでほしい一冊
12投稿日: 2026.09.10
powered by ブクログこれぞ村田沙耶香って感じ。どうやったらこんなの思いつくんだよというディストピア作品。胸糞の悪いシーンが続くが、下巻でどうなっていくのか。
3投稿日: 2026.09.06
powered by ブクログ表現の仕方は気持ち悪かったですが、内容が面白くてどんどんと読み進められました。 最後に「は?」となるような展開が見られたので、下巻が楽しみです。
8投稿日: 2026.09.06
powered by ブクログ3.8 まずは上のみ 独特の世界観、キャラを作り変えていく主人公 謎の生物ピョコルン、そのピョコルンが存在感を増していき、最後に謎が破裂する感じ 残酷な世界が、そうだよね、そんな感じであるよねって思いながら読めるけど、ちょっと気持ち悪い
7投稿日: 2026.09.04
powered by ブクログ本を読んで気づいたこと ①自分にとって都合のいい道具だと思っていたものも、本当は自分と全く変わりないただの人間である。 ②自分が信じていた、こうあってほしいと願った理想の存在は頭の中にだけあって、実在しない。そこには自分と同じように利己的で気味が悪いただの人間がいる。 ③みんな自分は搾取される側で、自分を搾取する敵がいると思っている。しかし本当は、搾取されていると思い込んでいる自分自身にも、都合のいい存在を搾取している一面がある。 【感想】 「人間」の気持ち悪さがグロテスクに描き出されている。言葉の通りブラックボックスがむき出しにされていく、最後の展開はリズミカルで読み手を引き込む魔性があったと思う。 前半の他者をトレースし、今自分が存在している世界の空気を読んで適切に振る舞う空子の行動原理は私の中にも通じるところがあると感じて、「あなたもそうでしょ?」と後ろ指をさされている気がしてならなかった。気持ち悪くて、生々しくて、読み手の心を引っ掻いて傷を残す「とんでもない小説だな」という感想です。好きか嫌いかと言われるとちょっと嫌いなんですが、それは私が目を背けたいところを直視させてくることへの嫌悪感によるものだと思うので、読み手をこのような気持ちにさせ気づきを与えるという点において、文学作品としての評価は高いと思います。
11投稿日: 2026.09.03
powered by ブクログやっばこれ。登場する男が全員クズで、救いなさすぎるずっと。 ぴょこるん可愛いと思えていたけど終盤でドン引き… 下巻で物語は好転しますかね???しないだろうなぁ でも読みます
3投稿日: 2026.09.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
グロテスクだった。性被害の描写がしんどい。これをしたら自分が壊れてしまうと思ってやらなかった振る舞いを空子がやっている。世界がいくつもあって、それぞれの顔を使い分けていることをこんなに極端に描写している小説初めて読んだ。他人をトレースしたり、呼応するの私も昔やってたなと思う。私は自分のことを継ぎ接ぎ人間だと思って悩んでたけど、悩まないで空子みたいに行き切るルートもあったのかと気づいた。実際にはやってるうちに苦しくなって空子みたいには振る舞えなくなるんだろうけど。 こんな風に接してくる男性とほとんど出会ってこなかったのは本当に幸運だと思った。痴漢されたことを女友達に話す時の空気とか、それを男性にバカにされる空気とか、バカする一方で性的対象として扱ってそれがバレないとでも思ってるのか見え見えに無関心を装って接触してくる手や距離の気持ち悪さとか、すごく生々しかった。「自分がない」という空子が、そういったことを嫌だと感じているのに面と向かって拒絶できなていないのが読んでいて苦しかった。ただ途中、小早川さんが「性被害の部分って、残酷だけど、エモーショナルに盛り上がってしまう」みたいなことを言っていて、まさに今考えてるようなことじゃないか?と自分の恥部を晒された気分になって恥ずかしくなった。 ピョコルンの存在とか、ラロロリン人への迫害とか差別とか優遇とか、考察する余地はたくさんあるけど疲れてしまって考えられない。でも最近の世の中こんな感じな気がすると思った。
2投稿日: 2026.09.01
powered by ブクログ性格がない、ってどんな感じなんだろう。所属するグループごとにキャラをつくるのはわかる。でも空子のはそれとはまた違った感じがする。この世界がディストピアなのか、どんな結末なのか、下巻も読んでみる。
7投稿日: 2026.08.30
powered by ブクログ【世界99 上】 悪口ではないですが全体的に性描写がかなりあって私には不快感が強かったです... 主人公の造形も短編『孵化』に近く既視感が強く、上巻の最後で知らされる事実も予想がついてしまっていたので期待して読んだこともあり今のところ評価は低め。
0投稿日: 2026.08.30
powered by ブクログ色々な世界の自分がいてうまく使い分けていること、私も小さい時に自分はおかしいのだろうかと感じていた。中学生のとき一度、国語の教育実習生に打ち明けたことがある。当時の自分なりに、期間限定で接する(期間が終われば二度と会うことはない)大人、しかも心理学とかを大学で学んでいる大人に聞ける、というのを良いチャンスだと考えたんだろう。ドキドキしながら返却されたプリントを見たら、赤字で「人間ってそういうものだよ。」と一文だけ書かれていて、なんだか興醒めして恥ずかしくなって無かったことにしたんだっけ。
7投稿日: 2026.08.29
powered by ブクログなんて表現すれば良いのだろうか…。 場面や会う人によって多少自分の見せ方を変えるのはよくあることかなとは思うけど、もはや別人レベルで、まさに空子しか出来ないことだなと思う。 そして唐突に出てくるラロロリン人やピョコルン…君たちは一体何者なの…?訳がわからないんだけど、先が気になって読んじゃうお話でした。
6投稿日: 2026.08.27
powered by ブクログ「小さな分裂を繰り返しながら、私は生きている」 性格を持たない如月空子は「安全」と「楽ちん」を指標に、コミュニティに適した人格を作り上げ、使い分けて生きてきた。上巻は彼女の4歳から35歳までのお話。リアルでは世界①〜④をグルーピングし、SNSではさらにいくつかのキャラがある。彼女は上手にそれを使っているが、話が進むにつれて他の登場人物も空子の知らない顔を持っていそうで話は複雑化する。さらにそこにラロロリンDNAという具体的には何も違わないのに新しいカテゴリを作って人を区別し分断させる妙な慣習と、ピョコルンという可愛いペットというだけの生き物がいて話をややこしくする。 さて、若い頃は人間誰しも自分を分裂させて仲間や状況に合わせて猫を被ったり、ぶりっ子したり、荒ぶったりしてキャラを使い分ける。年をとるにつれて人格は一本化、あるいは二本化くらいで落ち着いていく。空子はそれを極端に突き詰めて使い分ける。そして世界99という自分らしさと思えるようなキャラを見つける。でもそれは本当か。おそらく本当の自分を持っていない、あるいはわからなくなっているところが怖いところだ。それどころか他の登場人物たちも同様なのだ。それぞれの真実は何なのだろうか。これが下巻でどうなっていくのか気になるところ。 さらにラロロリン人という変な区別、レッテル貼りが下巻でどうなっていくのか。またピョコルンという生き物が人間の都合に合わせて進化していくのだが、これもどうなるのか。この2つに関する不快な描写がたびたび出てくるのでそこは気持ち悪くなるところだ。 それでは下巻に進みます。
8投稿日: 2026.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
世界1や8、99…と奇抜に思うかもしれないが、割とみんなあるんじゃないかな。 仕事モード、友達モード、幼馴染モード…。 ただ、なんで女がそんな卑下されているのか納得いかない。下巻にあるのかな。伏線回収的なものが。
2投稿日: 2026.08.27
powered by ブクログまた1つ価値観がおかしくなる本に出会っちゃった ゾワゾワが止まらないけど、日本に産まれた女性として共感する部分があるから読み進めてしまう 自分は今世界1なのか、2.3.4を考えてしまう 家族、高校の友人、大学の友人、そして旦那 あああ、疲れたあ、村田沙耶香の価値観が詰め込まれた1冊。コンビニ人間は大好きだけど、2冊目が世界99で、この先読みたい本がまだあったけど 暫くは読むのが怖いかも。 高瀬準子といい、なんかゾワッとさせられる作者の 作品に惹かれてたここ数年。
3投稿日: 2026.08.27
powered by ブクログこの感想を書いている自分は 一体どの世界の自分か こんな多くの世界に放り込まれたら 確固たる自分を持っている人なんて稀で 眩しくなってしまう みんな沢山の世界を持っていると思う
136投稿日: 2026.08.27
powered by ブクログ一冊通して、ずっと気持ち悪いことが起こりすぎていた。当初、ありえない世界の話として読み始めた。しかし、すぐにこの本の世界と現実世界は大きくかけ離れてたものとも言い切れなくなった。それが恐ろしかった。今の世の中でも起こっていることばかりだった。もっともっともっとエスカレートしていけば、この本の世界みたいになるんじゃないかと思わされた。 上巻でこれなら、下巻どうなってしまうんだ?早く読みたい。そして気分悪くなってぐったりしたい。
3投稿日: 2026.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・村田沙耶香ワールド全開!不思議な世界観に引き込まれ、スラスラ読めた。 ・ピョコルンがまさかの人間の再利用だったことが終盤で判明。ピョコルンが性欲処理に使用される描写が印象的。 ・登場する男が全員クズであった。 ・村田沙耶香さんの作品で一番好きかもしれない。下も楽しみ!
1投稿日: 2026.08.26
powered by ブクログすごい話だな... 帯にディストピアって書いてあったけど 人間関係は割とリアルめで、 それが苦しくなった 読むの苦しいのにやめられない小説 上巻でもうお腹いっぱいだけど、 下巻はどんな展開になるのか...
3投稿日: 2026.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと読みたかったけどハードカバー上下巻の金額にびびって手がでなかった。図書館で借りてやっと読み終わった。主人公もピョコルンもラロロリン人も突拍子がなくて、ただただ胸糞悪い系の話だなあ(胸糞悪い系は大好き)と思いつつ読んでいたが、だんだんそんなに突拍子もない話でもないかもなと思い始めた。物語の中では、女性はあらゆる場面で搾取されるのが当たり前、若くない女には便利な家事・性欲処理ロボット(母ルン)としての価値しかなくなると、何度も思い知らされる。現実世界の嫌なとこを煮詰めたような話だなと思っていたけど、いや現実も大して変わらないな?と感じ始めた。性犯罪はなくならないし、家庭の中ではまだまだ母が家事も育児もメインで担っているところがほとんどだと思うし。作中には、ラロロリン人差別、シタガイコク差別など色々な差別があふれているけど、現実世界だって、自覚のあること・ないことで私たちは多分色んな差別をしている。主人公の空子は周りの人たちをトレースしながら、いくつものコミュニティでキャラを使い分けて生活している。私も、高校時代の友達と会う時、大学時代の友達と会う時、職場、家庭と、どれも微妙にキャラが違っている気がする。今まで自覚していなかったけど、この現実世界は世界99で、私は空子かもしれないと思うとぞっとした。もしかしたら現実世界にもそのうちピョコルンのようなものが現れるかもしれないし、この物語のような結末も起こりうるかもしれない。そうなったらすごくいやだなぁと思ってちょっと眠れなくなった。
2投稿日: 2026.08.25
powered by ブクログ自分が空っぽだから相手や状況に対して適切に振る舞おうとする。結構わかる。特に学生時代は、自分の喜怒哀楽がわからなくて、周りはどういう喜怒哀楽をしているのか、どういう喜怒哀楽が相手や状況にとっていいのかを観察することが多かった。それを見て盗んで、活かそうとするけど、自分の場合、盗んだものを表現するのが下手くそなことがわかり、その後、自分が空っぽであることを隠すために必要最低限の適当な会話だけで人と深く関わろうとしなかった。 おかげで友達は少ない笑 ただ、人間観察をしてしまうところ、斜に構えてしまうところ、それによって得られた景色など自分なりの「世界99」を他者に受け入れやすい形で表現できるようになると割と面白いと思ってくれる人がいる。(意味わからんという人もいる) それを実感してから結構生きやすくなった。 これも自分が関わる人のおかげだったり、たまたま自分の「世界99」が意外と受けられやすい形だったっていうのもあるかも。 でも、今の世の中色んな考え方がある中で、自分の考えを拒絶する人はそんなにいないように思う。それを受け入れてもらいたいんだったら、そんな自分を表現することを恐れず、社会に受け入れやすい形で表現できるように努力する必要はあるかなと思う。 説教くさくてすみません。 本のシナリオ的には、人間の本質が表現されてて面白いと思う。ただ、SF要素がちょっと混じってることと登場人物がちょっと極端すぎるという現実離れした点がリアルティも求めてしまう自分としてちょっと難点だった。 でも面白いので、これから下巻読みます。
1投稿日: 2026.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
8/15-8/18 表紙とタイトルだけ見て想像していた物語とは全く違った ピョコルンの見た目が全然想像できない 明人こわい
1投稿日: 2026.08.18
powered by ブクログ今、私は一体何を読んだんだ…となっています。ディストピアっぽい世界で、「自分」を持たない主人公のブッ飛んだ立ち回り。 これが全く共感できないのかというとそうでもない。見方を変えるたびにすべてがひっくり返って、何が正解とか善悪とかわからなくなってきます。 いくつもの世界を渡り歩く空子の打算的生き方は理解し難い部分もあるけど、謎の爽快感やあっぱれ感もあってページをめくる手が止まりませんでした。 様々なパターンの女性たち、そして胸がムカムカしてくる男性たち、あとはどんどん加速するピョコルンの衝撃!トラウマになりそうです。 しかもコレまだあと一冊続く!どうなっちゃうのか全く予想できない。急いで下巻へ!
21投稿日: 2026.08.17
powered by ブクログ好き嫌いが分かれるディストピア小説になると思う…頑張って最後まで読んでみたし、何なら下巻も(図書館で借りてみた)あるので、更に努力しながら読み進めるつもりです。きっとカオスなんだろうなぁ‥
10投稿日: 2026.08.15
powered by ブクログコミュニティによって自分を使い分けることで生きやすくすることや、どれも偽りというわけではなく本当の自分だと思うことは、誰しも思い当たるところのあることのように思うので、普通のことが繰り返し書かれているなあと感じる。そういう話なのだろうし、そう思うということは表現がすごいということなのだろうけど、退屈に感じた。ピョコルンのでかさが想像と合わなくてびっくりした笑
0投稿日: 2026.08.15
powered by ブクログ結構な衝撃作品。 性格を持たない主人公はありえないように見えて、自分自身と重なる部分も多いと感じた。相手に呼応して波風立てないような口調や仕草をすることは、社会で生きていくために皆がしていることではないかと感じる。自分の素とは何か分からない人も多いだろうから多くの人に刺さる作品だと思う。
2投稿日: 2026.08.15
powered by ブクログとにかく難しい本。読み進めて行くうちにだんだんわかってきたようなわかってきていないような。難しいが楽しい本だと思う。早く下巻を読みたい。
1投稿日: 2026.08.13
powered by ブクログコンビニ人間、地球星人を読んでこの世界99を読んだ。 終盤は読み終わるまでがしんどく感じた。 序盤から村田沙耶香ワールド全開だったが、ここまで人に合わせることを言語化されると苦しくなる?のか、読み疲れてしまい、読了にだいぶ時間が掛かった。 SNSの普及により各々の世界観の分断は明確になってきていると感じるし、これからも加速すると思うが、空子でない限り「ここは世界〇〇だな」と思っていたら頭がおかしくなりそう。笑 でも、友達と飲みながらであれば、「自分達は世界何で他の人達は世界何だろうか?」といった話をしてみたい! これは読書中の気付きだが、スポーツは世界の分断を超越したコンテンツとして今後も賑わいを見せるだろうと思った。 アニメやドラマは各々の世界観によって好みが出るが、(特に)国を代表して戦うスポーツは 下巻を読むか迷う。。他の方のレビューを参考にしたいと思います。
7投稿日: 2026.08.13
powered by ブクログ【上巻のみの感想】 (よい意味で)気持ちが悪い物語で、知り合いには薦めづらい。 物語の根底にある世界の道徳観や倫理感が低く、善い人も悪い人も根本がズレていて気持ちが悪い。かといって全て非現実的と切り捨てることもできないため、自分もその世界の一員として傍観しているような居心地の悪さを常に感じることになる。それが次第にクセになるのが怖いところ… 終盤のイカれっぷりも清々しくすっかり虜になりました。下巻も楽しみです。
7投稿日: 2026.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本を読んでいると、「私の人生のなかで、その部分の言語化は避けていたなぁ」と自覚するときがある。避けるという動詞が適切なのかはわからない。サボっていた、という後ろめたさも含めた動詞のほうが適切かも知れないし、うすうす気づいてるけど言語化しないように気をつけていた、とも言えるかもしれない。 村田さんは言語化する。ちゃんと文字に起こす。最大限に書き込むし、描き込む。 だから書かれてしまった。私の記憶のなかにあった、例えば「これが痴漢かも知れないけどそうじゃないかも知れない」という迷いの一部始終も、周りに対して「あのことをもう忘れたんだなぁ」と思っていたことも、身を守る術として「おっさん」をトレースしていたときのこととかも。 「ウエガイコク」「シタガイコク」という言葉などは、わかりやすく「うわー、書いたね、村田さん!」案件だ。そしてその言葉をこちらの想像力を信頼して預けるの、もう、ひどいぜ、村田さん。そして、ちゃんとわかってしまうじゃんね、私。高校の時の交換留学先が「ウエガイコク」のラインナップだったことを、よく覚えているでしょ、私。 こういう、自省の対話が続くような本だった。 空子をサイコパスだとは思わない。彼女はあまりに何もしていない。観察すること、呼応すること、トレースすることは罪ではない、はず。(だから私のそれも罪じゃないでしょー!) 「今」と比べて「異なる」ポイントは、ピョコルンの存在とラロロリン人の存在のみで、あとはほぼ「今」の世界だったと思う。最後の20ページ弱で、更にグニャッと世界が歪み、いよいよ世界99に強制的にいれられた。コロナ禍みたいだ。
3投稿日: 2026.08.12
powered by ブクログ村田沙耶香ワールド全開なストーリーにわくわくが止まらなかったです。 世界によって自分を使い分けてるのすごく共感できたのですが、実際知らず知らずのうちに分裂してますよね。私がはじめて分裂したのは、多分保育園の時だったから、空と一緒だなと思って読み進めてました。 1番驚いたのはピョコルンの大きさ。 私なんとなく手のひらくらいの(モフリンのような)サイズ感だと思ってたので、びっくりしました。 下巻も楽しみです。
3投稿日: 2026.08.12
powered by ブクログこれだけ非現実的な世界観をここまで生々しく描けるのは天才の成せる技だなと。 ただ、ここまで激しくはないが、現実世界でも空気を読んだり人に合わせたりすることは皆多々あって、ある意味世界①、②など無意識に作っているなと思った。 村田さんに『世にも奇妙な物語』の脚本を書いてほしい。絶対面白い。
4投稿日: 2026.08.12
powered by ブクログ【ざっと内容】 主人公の空子は会話する相手やコミュニティ毎に見事なまでにアジャストする。アジャストとは、その相手やコミュニティから求められてるであろう空子のキャラクターを察し、再現すること。それが大した学歴を持たない彼女が生きる術であったから。 そんな彼女の個人の生き方に外界の変化の影響が迫る。ラロロリンDNAを持つ人、ラロロリン人が差別される世界で、ラロロリン人の旦那を持つ空子はアジャストすること各世界でうまくやり続けることはできるのか、本当の空子とは?上巻ではそれらの変化の幕開けまでが記される。 【感想】 すごい小説だった。少し遠いような、でもそういった世界があることは十分理解できる近い世界で、そんなことが起きるのかという俯瞰と、妙に部分的に共感できる空子の考えや動きを行き来しながら、外界の思ってもみない動きがスパイスになってどんどん小説に引き込まれていく沼小説。 これは、止まらなくなる。分厚い小説を一気読みしたい方はぜひ!
2投稿日: 2026.08.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと気になっていて、やっと読めた!読み始めたら止まらなくて、夜更かしして一気に読んでしまった。。 ディストピアとはこのこと……と暗澹たる気持ちになったし何度かヒッと悲鳴をあげそうになったけど、何より恐ろしいのは、このディストピアは私たちの生きる現実とそう乖離していないということ……。女性蔑視とか人種差別とか。 暗い雰囲気の作品だけど面白く読めるのは、主人公が淡々と物事をやり過ごすからかな。最後の夫との離婚〜の場面は少しスカッとするくらいだった。下巻、どういう結末を迎えるのか。早く読みたい!
2投稿日: 2026.08.10
powered by ブクログ色んなところで目にし、ずっと読んでみたいなと思っていた本作。 図書館で数ヶ月予約待ちをし、順番が来た途端に転居になり読めず。 転居先の図書館はなんと1人待ちであっという間に手に取れました。 もうラスト12ページ、「なんじゃこりゃ!?」と声が出た。 終始漂う不思議な世界観、同時に怖いくらいの高解像度で人間世界が語られていて、引き込まれながら一気読み。 いつもならはっきりと脳内で映像化されながら読み進めるのに、本作は主人公の顔さえ明確に浮かばなかった。 ここまで現実味がない物語と出会ったことがないので不思議な読了感。現実味がないのに、そうだよなと思わされることばかりで…言語化が難しいけど、ただ、おもしろかった。 下巻がどうなるのか全く想像がつかない。早く読みたい。
14投稿日: 2026.08.09
powered by ブクログとっても、おもしろかったです! ディストピア小説なんですが、意外にも、随所で笑えました。あまりにも 笑えるので、作者の村田沙耶香さんは、腹の皮よじりながら書かれたの?、と思ってしまいます。 読むと決めていましたが、どんな感じなのか心配?だったので、みなさんのレビューをちら見しました。 「気持ち悪くなる」が多い印象です。 それなら、バスで酔うのとおんなじかなと思い、酔い止めの薬を飲んでから読みました!(ウソで〜す) たしかにちょっときます。このせいかなと思えることに気付きました。 ひとつは、主人公の如月空子さん(きさらぎ・そらこ)の「脳」と「感情・身体の出力」の間に、何か大きなものがはさまっている感じがします。 それは、あたかもガンダムとガンダムのパフォーマンスの間にアムロがはさまっている感じです。 ちょっとズレるんです。それが揺らぎとなって、気持ち悪くなる気がします。 それから言葉の使い方ですね。日常生活で普通に使う言葉を、村田沙耶香さんは、ちょっとズレた文脈で使ってきます。 やはりそのズレが振動となって、気持ち悪さを誘うのかな。 つまり村田沙耶香さんは、タテ揺れ、ヨコ揺れで揺さぶってくるんです。そのなかで、普段の自分をキープしようとすると、たちまち気持ち悪くなります。 幸いわたしは気持ち悪くならずに読めました。よかった!?自分も世界99に合わせて揺れてたのかも。 そのせいか、世界99の揺れのなかで本を読むわたしは、電車内の恋人たちや若い夫婦を見て違和感・・・(笑) 普通ではない、不気味さを感じる、よくわからない物語世界です。 わかないツートップ、ひとつは「ラロロリン人」です。 これは何? 「人(じん)」に村田沙耶香さんのワードセンスが光ってるけど。 もうひとつは「ピョコルン」? ピョコルンは名前がピョコルンで、どんなものかよく分かりません。 ふたつとも、実体として考えない方がよいのかな? それで思ったのは、「ラロロリン人」も「ピョコルン」も、いまの時代を生きる人間の像を「プリズム」で分けたものみたいかな、ということ。 いろいろな人間の「光」が、村田沙耶香さんの「プリズム」を通って、別のカタチになって現れた幻みたいなものでしょうか。 こんな人間の物語もあるんですね。現実を変えていくパワーを感じます。 これから下巻を読むのがたのしみです。
102投稿日: 2026.08.09
powered by ブクログ第2回『あの本、読みました?大賞』受賞作。 ずっと気になっていたけれど、ようやく読了。 自分の意思はなく中身がからっぽな人間と感じている主人公・如月空子。喜怒哀楽といった感情が欠落している彼女は、物心ついた頃には相手に合わせて『呼応』し『トレース』することで、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげ、使い分けて生き延びていたが… 中々のサイコパスっぷりな空子だけれど、そこまで大袈裟ではないにしろ、空気を読んだり、キャラの使い分けみたいなことは、誰でも確かにあるよな。こうやって文章化されてしまうと、ちょっと人間不信になりそう… マスコット的な感じだと思っていたピョコルン。物語が進むにつれて予想外な展開に見え方が180度変わる。下巻で更なる展開があるのか?気になる…
123投稿日: 2026.08.08
powered by ブクログ430ページもあるし、正直内容は終始最悪で、特に第一章を読んでいるときは、これ全部読めないかも…と思った。しかし文章が読みやすくて読めてしまう。村田沙耶香すごい。でもこんなものを書かざるを得なかった彼女のことが少し心配にもなる。面白くなりそうなところでちょうど上巻が終わったから、下巻も頑張って読まねば。
9投稿日: 2026.08.08
powered by ブクログ個人的には、トレース人間同士の駆け引きの話を膨らませてほしかった。申し訳ないけど、現実離れした世界観に話が進んでいくにつれ興味がなくなっていった。
2投稿日: 2026.08.07
powered by ブクログ「性格のない人間」如月空子は、相手やコミュニティに応じて自動的に人格を作り替える。彼女はそれを世界1、世界2……と番号で呼ぶ。読みながら落ち着かないのは、これが特殊能力ではなく、程度の差こそあれ誰もがやっていることだからだ。家庭の私、職場の私、SNSの私——どれも自分であり、どれも自分ではない。では全部剥がした先に「本当の自分」は残るのか。本書はその問いを正面から突きつけてくる。 もう一つ怖いのは、消費されることの描かれ方だ。空子の身体も時間も感情も、周囲の都合で値踏みされ、使われ、消耗品として扱われていく。差別が育っていく過程も、日常の温度のまま淡々と積み上がる。 独特の世界観が展開し、価値観を揺さぶられる本書は、「読む覚悟」が必要な一冊。
2投稿日: 2026.08.06
powered by ブクログ相変わらず村田沙耶香さんの書く物語にはぞくぞくさせられる。 みんなちょっとずつ人を見下して、自分がかわいくて正しいと思ってる。 話自体はSFっぽいけど、人間の描き方がリアルだった。
2投稿日: 2026.08.05
powered by ブクログまってまってまってまって エッッ?!?!?!? が、最後の10ページで気づいたら口を突いて何度も出てました。 SFとか異世界ものなのかなと読み始め、 あ、これは我々それぞれみんなのことか〜と思いながら空子が大人になるまでをぐんぐん読み進め、 上巻ラストは食い入るように読み終わりました…。 私は今何を読んだんだろう……… 下巻の世界もこのまま突入します……
2投稿日: 2026.08.05
powered by ブクログコミュニティに合わせたキャラクターの使い分けとそれを自覚して俯瞰している主人公の話かと思いきやラスト、ピョコルンの秘密で様相が一気に変わり物語が大きく動き出す。 キャラクターの使い分けしていることを自覚しながら行なっている人はどれ程いるのか?もしかしたら世の中の大半?自分も上手く使い分けられてるかな?とか考えたが、ありのままで色んなコミュニティで過ごせる姿が健康的で理想だようなとも思った。
2投稿日: 2026.08.05
powered by ブクログ友人に、この本を読んでいると私のことを思い出すと言われ、興味が出て購入。二日で読了! 私はKY(死語?)気味で思ったことを言うので、人の感情を読み取る術を身につけたいとよく思いますが、かといってこの主人公のような自分の意見のない世界はつまらんなーというのが率直な感想。 あと、自分が仕組みを理解できていなものを便利だから使う(スマホ、車、生成AI…)のは、自己責任だと思っているので、ピョコルンのことも、さもありなん。 人間の嫌な部分ばかり出てくるけど「グロい」という感想がたくさんあったので、そうですよね、これ普通じゃないですよね、とひとまず安心。
2投稿日: 2026.08.04
powered by ブクログ冒頭から一気に引き込まれる、まさに「村田ワールド」全開の一冊だった。 人間関係やマイノリティ、モラハラやDVといった様々な社会問題が複雑に絡み合いながらも、 それぞれの要素と登場人物の存在感がしっかりと際立っている。 あらすじから予想していた内容を遥かに超える物語が展開され、 一言では人に説明するのが難しいほど濃密だ。 これだけのボリュームと満足感がありながら、まだこれで前半だということに驚かされる。 一体どんな結末に向かうのか、下巻の展開が全く予想できない。
36投稿日: 2026.07.29
powered by ブクログあらゆる世代で各人間はその世界観が近い人が集まりコミュニケーションはその中だけで主に行われる。また、ラロロリン人という変異的な人間は(遺伝というわけでもない)差別を受けたり、裕福な人が多くなったり・・・。 そして世界99はその様々な世界感を主人公の空子が俯瞰する世界である。 この著者のことだから、読んでいてまぁまぁ嫌な気持ちが涌くのだろうと思ってはいたが、長編だけあって予感を相当上回るものであった。 上巻は空子の人生の折り返し地点までのようだ。これから下巻。人生の後半。この奇妙な世界はどの様に進んでいくのか、興味津々である。 それにしてもこの小説。この気味の悪い世界。でも日本に生まれ育った人なら、この世界の背景がなんとなく判るであろう。でも海外に翻訳されることがあるのだろうか。外国の人には理解不能な世界であると感じる。
1投稿日: 2026.07.29
powered by ブクログピョコルン… こんな世界絶対に嫌だ…と思うけど、今生きてる世界もよくみたら同じようなものという、風刺を感じる。 少々内容がグロテスクなので心を強くして読まないとこっちがやられそう…。なのにどんどん読み進めたくなる不思議な感覚
2投稿日: 2026.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
帯にもあったとおり、思考実験のような話だった。 性格って何なのかを問い詰めて行った先に、性格というもの自体は存在しないのではないかとも思えた。あるのは「調整」具合のようなもので、固定されたものではない、というように読んだ。 上巻は面白くて一気に読んだが、下巻の特に後半は飽きてきてしまった。哲学的な領域に踏み込んでいるということもあるが、もうワンサイクル翻訳した方が物語として強くなるのではないかと思った。学術書を読まされている、みたいな感覚が所々あったのだ。 世界のあらゆる違和感に切り込んでいるとおもったのだが、性格の正体についてが最も深いテーマだったのだろうと感じた。
2投稿日: 2026.07.27
powered by ブクログファンタジーでありながら、いまを生きるわたしたち自身の物語だと、目が離せなくなる展開の連続。本の分厚さも相まって、さながら禁書になった、もうひとつの実在する世界を描いた神話のよう。 性暴力や差別の描写が激しく、読んでいて苦しい部分が多い。安易に人に薦めることは絶対にできないけれど、ひどく心が揺さぶられ、こんな壮大で残酷な物語を形にできる作家がいるのかと衝撃を受けた。
3投稿日: 2026.07.26
powered by ブクログ人に対しての接し方が変わるのわかるなと思いながら読み進めていった。主人公が周りからの評価を気にしない割にその徹底ぶりはすごいなと思ったし、本当に中身がない人間なんだろうなと思った。同じような人がいないからこそ、小早川さんの存在は特別だったんだろうな。
2投稿日: 2026.07.25
powered by ブクログ上下巻ともに分厚いので、なかなか外では読みにくいですが、文章が簡単なのでサクサク読めました。ピョコルンって何?って感じになります。
2投稿日: 2026.07.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すごい ピョコルンとラロロリン人という謎設定がある世界 最初は自分の人格がない私と正反対な人間、読み進めてペルソナ(世界)とか考えちゃう厨二病感漂うただのいたい人って感じがあったけど上を読み終わる頃には俯瞰して物事見れる賢い?視点広い人って印象になったな。最後分裂してた世界(みんなの視野狭め世界)が破裂してひとつになる展開が激アツですん。 わたしは自分の人生何が嘘で何がほんとか分からないと思って生きていた。それこそその場限りの嘘みたいなので交流しがちだったけど、この本の世界って区切り方で考えると嘘ではないかもって気持ちになった。 前半後半でぴょこるんの扱いがめっちゃ変わって、最後のどんでん返しが面白すぎる 村田さんの性に対する世界観?と異常だけどどこか自身と重なる主人公が織りなす奇妙な気分になれる本好き コンビニ人間も殺人出産も新たな視点すぎる
1投稿日: 2026.07.25
powered by ブクログ面白い始まり。 人格として、分かるなぁと思い当たることがある。 中学生くらいの時、クラス内の皆が笑っているから私も笑っていたら、教室に入ってきた先生と目が合ってしまい「なんで笑っているの?」と聞かれてしまった。 私は皆に合わせたというか、つられただけだから、笑っている理由は理解できていなかった。 黙っていたら、「分からないのに笑っているの?」とバカにされた。 その場では笑わないのが正しかったのか。
8投稿日: 2026.07.24
powered by ブクログ現代の日本がモデルで描かれている世界にしては、リアリズムに欠ける。SNSや階級社会など、現実世界に通ずる(というよりは、依存している)テーマを扱う割には、男女関係や現代の日本人の性についての解像度が低い。
2投稿日: 2026.07.22
powered by ブクログおすすめしている人が多かったのでミーハーな気持ちで読み始めましたが内容はかなりハードでした。救いはあるのか気になります。下巻楽しみです。
2投稿日: 2026.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと不穏だったけどピョコルンの正体が案の定気持ち悪かった。章の終わりはピョコルンの死なのか。気持ち悪いけども読み進めるか、という気持ち。 面白くはあるんだけどグロすぎるから新たに村田さやか作品に手を出すのはもうやめとこうかなという気持ちもある。
1投稿日: 2026.07.19
powered by ブクログコミュニティに合わせてそこに合うキャラを作ってそれなりに上手く馴染むこと 私じゃんってなった! あとピョコルンの存在やばい。。 こんな世界線あったらバクすぎる。
1投稿日: 2026.07.19
powered by ブクログ学校の先輩にオススメされてこの本と出会いました。 ものすごく気持ち悪くて悲しい話、読んで苦しんでみてほしいと言われとても期待しながら読みました。 結果として私の人生最高の一冊になりました。 この本の世界観に圧倒され、恐怖し、自分の中に新しい視点と価値観を与えてくれました。読む前には戻れないとはこういうことを言うのだろうなと思いました。 上巻を読み終わってすぐに自分の世界を書き出してみました。 この本が訴えている問題について自分なりに結論を出したり、自分自身についてもまた深く考えさせられました。 これから下巻を読んでいこうと思います。とても楽しみです。 私にとってのピョコルンはGeminiです。
2投稿日: 2026.07.13
powered by ブクログ村田沙耶香さんの『世界99』を読んだ。これまでにないボリュームに驚くとともに、居心地が悪くグロテスクで退廃的ななかに一筋の光を感じる氏の世界を存分に楽しみ、幸せを感じた。こんなに読みにくい絶望的な世界をこんなに読みやすく描ける文筆家としての氏の力量に打ちのめされる。やはり唯一無二。
3投稿日: 2026.07.12
powered by ブクログ村田沙耶香ワールドを満喫できる作品だった。 現代の中にぬるぬるとSFが入り込む。 内面化されている価値観を巧みに崩してくれる。 村田さんの作品は一貫して「生殖とは?」ということを説いている気がする。今作では軸にはなってないけどやはり重要な要素として出てくる。眉間に皺を寄せながら読むことにはなる。 様々な世界を行き来する感覚に共感する。主人公とは違って、大分大人になって世界が分裂することを知ったけれど。下巻での主人公とそれぞれの人間関係がどう変化していくのか楽しみだ。
3投稿日: 2026.07.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ピョコルンってなんだ?なんなんだ?愛玩動物であり、性欲処理できる動物ってなんなんだ?私にはもう分かりません。小早川さんも主人公の唯一の理解人ではありえなかった。世界が複数あるってどんな気持ちなんだろう。私には世界が複数ないから分からないよ。複数あってほしかった。村田沙耶香の目には世界はどれだけ多数に分岐されてるの?どれだけの目を持てば、小説家になれるの?この本を読んでいて、つぶやきたいって思った。今のことの戸惑いを残しておきたいって。それすらも世界のたった一部でしかない。私はピョコルンがほしいよ。
3投稿日: 2026.07.11
powered by ブクログ聞いたことがない言葉が色々出てきて、独特の世界観があります。差別や性的な描写もリアルに描かれており少し読みづらさはありました。ただ、読んでいくうちに、主人公のように誰でも仕事、家庭、友だちなどの世界に応じて、自分を変えならがらその場を取り繕ったり、付き合っていくものなんじゃないかなと感じました。物語は大きな展開を迎え下巻に移ります。どのような結末になるのか最後まで追いたいと思います。
15投稿日: 2026.07.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の場面や立場に合わせてペルソナを使い分ける、というのはあそこまで極端でないにしても誰しも持ち合わせている感覚だと思う。 ピョコルンという謎の生き物、ラロロリン人というDNA、読んでるうちになんか具合悪くなってきそうなめちゃくちゃな世界。 下巻読むのしんどいけど、上巻の終わりで世界の境界が崩壊?になったから、続きは気になる。
5投稿日: 2026.07.11
powered by ブクログ4.8 どんなジャンルの本なのか分からない。 とても面白い!! 一人一人が持っている各環境での自分のキャラクターや性格を細かく因数分解し表現されているのが、初めての感覚でとても楽しめた。 また、その描写が描かれている世界観が今の世界と通じる感じもあり薄気味悪いが共感させられる。 下巻もすごく楽しみ
2投稿日: 2026.07.10
powered by ブクログ休み休み、読んでる。村田沙耶香は好きで何冊も読んでるのに…遅読。 なかなかヘビーな話が続くから、どうなるんだ??って、全然先が見えないし。 小説という虚構世界なんじゃなくて、現実世界をデフォルメしている感じで…うーん、実に気持ち悪い。
9投稿日: 2026.07.08
powered by ブクログ図書館で上下揃っていたので 借りてきた。物語はどこへ行くのだろうという感覚のまま 読んだ。上巻読み終えて 誰の中にも 空子はいるんじゃないか?自分の中にも いるわ と。トレースしてる 呼応してる と考えると ある意味 生き方の知恵なんじゃない?みたいなこと 感じた。繰り返すけど 物語はどこへ行くんだろう〜で 速攻 下巻を手に取ったのです。
7投稿日: 2026.07.05
powered by ブクログsf小説のようで設定が突拍子もないこともあるが、表現していることは実に現実世界をうまく表しているように感じた。 人はその場その場で他人に合わせることで生きており、本当の自分というものは存在しない。状況次第で何通りもの性格を使い分けている。 その中でも自分と共鳴する人たちだけのコミュニティで生活しており、そこが“本当の”自分の世界だと感じている人も多いのではないか。 しかし、世界が根本から揺らぐような出来事が起き、自分がいた世界が俯瞰的に見えるようになる。そうすると自分が当たり前だと思っていた世界が実はとても狭かったことに気づく。 このように、言葉にしにくい微妙な感覚をクリアにしていると思う場面がいくつもあった。
12投稿日: 2026.07.04
powered by ブクログ村田沙耶香さんの作品が好きなら必読の一冊。 これまでの村田さんの作品をまとめ上げたかのような仕上がりの壮大なディストピア小説。 上巻で描かれるのは、これまでわたしたちが生きてきた世界に近しい世界。差別、虐め、モラハラ、性被害などが一般的な世界で、空子は自分の性格を持たず、安全で合理的に生きるために相手に「呼応」しながら生きている。 コミュニティによってキャラを使い分けることは誰にでもあると思うけれど、属するコミュニティから見た世界の違いについての描写や、「世界②にいると世界③にいるときに感じていることが感じられなくなる」といったような描写があるように、空子はとても極端に、そして徹底的にキャラの使い分けをしている。 エンターテイメント性があるのが上巻で、最初から引き込まれるだけでなく、中盤からのジェットコースターに乗っているような話の盛り上がりがすごい。読み終えたらすぐ下巻を読みたくなる。
3投稿日: 2026.07.03
powered by ブクログ異常性と嫌悪感が何度も襲って来ては、すぐに社会に馴染むという変な感覚がずっと続いた。空子は初め、コンビニ人間の主人公を思い出したが、結局はみんな誰かをトレースしているはず。自分の意思がない空子が小早川に出会って意思が生まれたのは面白かった。上巻を一気読みしてぐちゃぐちゃになった頭の中を整理するのが難しい。下巻は全く予測がつかない。
13投稿日: 2026.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感情のない主人公空子が取り巻く世界にトレースして呼応する。 SFディストピア小説と思って読み始めると全然そうではなくて、身近な世界が広がっているように思えた。 たしかにコミュニティによって多少人格や、言葉遣いって使い分けているかも。 ピョコルンてなんなの〜どんななの〜って思ってたらまさかのリサイクル人間ということで仰天。 ウエガイコクやシタガイコクが出てきたときになんとなくの分類がわかってしまう自分がちょっと嫌になった。
2投稿日: 2026.07.01
powered by ブクログ村田沙耶香さんお得意の「現実からちょっとズレた世界」、今回はそのズレ方がとにかくえぐい。 主人公・空子は”性格がない”女の子。その場その場で人格を使い分けて、ただ「安全」に「楽に」生き延びてきた人間。……でもこれって、よく考えたら誰でもやってることじゃないか、と気づいて背筋が冷えた。 謎の生き物・ピョコルンの正体が明かされるにつれて、物語の不穏さがぐんぐん増していく。「気持ち悪い」と思いながらも、ページをめくる手が止まらない。 人間の裏側・欲深さをここまでストレートに描ききる村田沙耶香さん、本当にすごい…!
3投稿日: 2026.06.30
powered by ブクログいろんなところで絶賛されてたのをみて とりあえず上巻を読んでみました。 「コンビニ人間」以来の村田沙耶香さんの作品。 コンビニ人間を読んだ時は記録してなかったので 記憶ははっきりしてないけれど、 独特の世界観だったことだけは覚えてました。 そしてこの作品。 なかなかの想像の斜め上をいく世界観で 新鮮ながらにちょっと理解が追い付かない私... ピョコルンにラロロリンDNAと よくこんな世界を描けるな〜 とひたすら感心してました。 私自身は続きが気になる面白さはなくて... それがなぜなのか? と考えた時に 主人公の空子に感情がない ような気がして、平坦な感じがあるからかな、 と個人的には感じてます。 ストーリー自体はちゃんと起伏はあるものの 空子は他に人に合わせて生きるキャラだから 自分のオリジナル感情がないんですよね... 人に合わせてキャラが変わるのは 人間誰しもあると思ってはいるのだけど でもそのなかでその人にしかない オリジナルな感情はあるはずなのに、 私には空子のそれが感じられなくて... とはいえ、あの分厚い上巻を読んだのだから この想像の斜め上をいく世界が これからどう展開していくのか? を見届けたいとは思ってます。
10投稿日: 2026.06.28
powered by ブクログ読み終えて真っ先に出た感想は「とにかく不快」。 それなのに、なぜか読み進めてしまう不思議な引力がある一冊です。 物語が進むにつれ、主人公の空子がコミュニティごとに器用に「顔」を使い分けていく姿には、共感できます。 私たちが無意識に行っている社会への適応や擬態を、ここまで剥き出しに描かれると、自分自身の輪郭すら揺らいでくるような感覚になります。 一方で、作品全体を覆う性被害や差別の描写、そして「ピョコルン」といったあまりに独特でぶっ飛んだ設定には、目を背けたくなるほどの生理的な拒絶反応もありました。 これこそが村田さんの狙いなのだと分かっていても、精神を削られるような読書体験です。 上巻のラストは言葉を失うほど衝撃的。 続きが気になって仕方がない反面、下巻を開くにはかなりのエネルギーと勇気が必要そうです。
7投稿日: 2026.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
倫理観が気持ち悪い世界線の話だなあと思った。しかし、行き過ぎているだけで、人の性格や思想、それに伴う技術の変化、またさらにそれに伴う人の思想の変化は通じるものがあると思った。 個人的には、新しいコミュニティや久しぶりに会う友人がいると、今日はうまくいったとかもう少しこう振る舞えば良かったみたいになることがあるけれど、会う頻度が上がるほどに同じような自分に収束していく。これが自分の世界99なのかな?と不思議な感覚に襲われた。 下も楽しみである。
7投稿日: 2026.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公である空子は自分がない「人間ロボット」ではないかとずっと考えて生きていた。自分がないから相手に呼応して、相手を「トレース」して理想の友人を演じてきた。誰からも親友だと思われるように。楽に安全に生きていくために。そのおかげで自分が色々な自分に分裂していくという感覚になる。 ここまでは一見普通の小説だなと思う。自分もコミュニティに合わせたペルソナがあるし、誰だって親の前と恋人の前、友人の前、同僚の前だと態度や話し方は違うと思う。空子ほど顕著ではないと思うし、あそこまで相手に合わせられるものでもないが。言われてみればそうだな、という人の一面を他にはない角度で切り取っていて面白いなという印象。 だがここで終わらず、ラロロリン人とピョコルンが出てきたことにより、なんだこの本はと思った。 前者はラロロリン遺伝子?か何かがガイコクで発見されその遺伝子を持っている人がいじめられたり優遇されたり迫害されたりする。(時代によって違う) 後者はパンダとなにかとなにか(もう覚えてない)の遺伝子を混ぜて作られたペットらしい。キューキューと可愛くなく姿に人々は魅了されていた。空子の家にはピョコルンがいて主に空子の母が世話をしていた。餌は人間と同じものを食べる。専用の食べ物がないとか便利だな、と思っていたが、まあ中身が人なんだから同じもの食べるわけで上巻のラストで明かされることは冒頭で暗示されていたのかと鳥肌がたった。 作中の世界では家のことは女がする世界で「家電」と表されていた。夫や子供の食事の世話、掃除、洗濯、夫の性処理などなど。そんな中でピョコルンと性行為するというものが流行りだす。そして空子が大人になった頃、ピョコルンには人工子宮がつけられ、性行為の対象はもっぱらピョコルン。もちろん出産もピョコルン。これで空子は以前の母のように全ての世話をする必要はなく、家事をするだけで良かった。そんな中でピョコルンの中身が人で、人のリサイクルだったと明かされる。さあここからどうなるのってとこで上巻が終わった。 面白いのは面白いが、なんだこれというのが1番に出た言葉だった。なかでも大人になった空子は自分が分裂しているだけでなく世界が分裂していると表すようになり、複数の世界を持っていた。世の中の流行りごとに疎い地元の世界1(多くの人が属しているような平和な世界)、最先端のものにアンテナをはれるような裕福な人が多いキャリア組の世界2(水素水とかすごいサプリとか金持ちだなって世界)、何事もしっかり考え、頭がおかしいと言われようが自分たちは正しいことをしていると主張する世界3(同性婚とか女性の社会参画に理解をとか騒いでる世界)それぞれの世界でラロロリン人が、ピョコルンが、どういうものでどうすべきか異なる判断されている(カッコの中は自分が思うに実社会ではここら辺かなという社会)。そこら辺に順応しているあたり空子は本当に自分がないんだなと感じた。作品の大筋とは関係ないが、世界2の鼻のホワイトニング、世界3の汚水?や廃棄物を摂取して人間の体で浄化するという行為。何やってんだと思ったが、体内にチップを入れるということや磁力で新幹線がとんでもない速度で走ること、自分が生まれた時から自然に受け入れてるだけでチーズやキノコといった菌類を食べていることも今の世界になくて小説の世界に出てくればなんで体の中に異物を入れてるんだというふうに思ったんだろうなと考えると自分もいつか鼻のホワイトニングをする日が来るのかなと思ったりした。
2投稿日: 2026.06.27
powered by ブクログ最初に「人間」を始めたのは、いったい誰なのだろう-。 『コンビニエンスストア様 』以来、そして、同一作家san最多となる21作目の村田沙耶香san。アンソロジー以外、全部読んでます! この世はすべて、世界に媚びるための祭り。性格のない「からっぽ」の空子の一生と人間社会の終着点を描いたディストピア。どうか、穏やかに天国にいけますように。都合の良い「道具」・ピョコルンを生み出した果てに人類が至った極地とは・・・ この作品は村田sanの世界が全てが詰まった集大成だと思います! これまでに読んだ『世界星人』の「ポハピピンポボピア星人」、『しろいろの街の、その骨の体温の』の「ニュータウン」、『授乳』での「母への態度」などのエッセンスがたっぷり入っていました。 出会った人に呼応とトレースを駆使し、安全に生き延びる。一見かわいいだけのピョコルンの能力と変貌。その後の「リセット」とララロロリン人との共存、そして人間リサイクルシステムまで。 上巻ラストの明人の決断や下巻最後の空子の儀式は、分かっていてもトラウマ級の衝撃でした。。>< 【第78回野間文芸賞】
2投稿日: 2026.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この著書の作品、初読。 最初からなんとなく不穏な感じがしていたのだが、最後のところを読んだら眠れなくなった。 昭和の時代を描いていると思っていたけど、ピョコルンって何?あたりからブラックなファンタジー感が出て来て、世界99!ってこれかー!で上巻終わり。えー! 私は登場人物に感情移入できる作品が好きなのかもしれないと思った。この作品は情景がよく思い描けるし、話している昭和な価値観も理解できるけど、全然感情移入出来なかった。むしろイヤな感じすらした。 自分は人間ロボットかもと悩む主人公なのだが、相手によってこんなに態度を変えるとかイヤだ。 下巻に続く
23投稿日: 2026.06.25
powered by ブクログラロロリン人?ピョコルン??なに??気持ち悪い…やばい…でも私らの知ってる世界の話だったね…という感想 共感もできるし、本当にすごい
12投稿日: 2026.06.24
powered by ブクログ内容と長さに反して読みやすい。 コンビニ人間にも通ずる話だけど、自分が所属しているいくつかのコミュニティでペルソナを使い分ける感覚、めちゃくちゃ分かるな〜と思った。 私は強い信念を持ち合わせている訳でもなく、誰かにネガティブな印象を持たれることなくその場をやり過ごそうと周りの様子を伺う癖のようなものがあるので空子の思考や行動には共感を覚えた。 この作品も(題名はもちろん知っていたが)実際に読もうと思ったのは周りの友人複数人が読んでいたからだ。 友人Aと話すときは流行りの言葉でSNSで流行っていることや異性との恋愛についての話題で盛り上がる一方で友人Bと話すときは共通の趣味について盛り上がったり互いに勉強しているアカデミックな話題で盛り上がったりする。 友人Aと友人Bの住む世界は別で、私もそれぞれ違う顔を使い分けている。 友人Bとの世界にいるときの私は流行を追うばかりの友人Aを軽蔑さえしている。 それ以外にも世界はあって、どの世界が過ごしやすいか、どの世界にいる自分が理想的か、それぞれ思うことはあれど、一貫して演じているな、と思った。 きっと皆そうなんだろう、と思う。 個人の中に住まう空子(小早川)に気付かされる作品だった。 ごく稀に住む世界の違う友人同士を引き合せることが得意な人間に出会う。 住む世界の違うもの同士が同じ場所にいても自分の見え方や在り方を変えず(少なくとも変わっていないように見える)人は、どのように"ありのまま"で生きてきたんだろう、と不思議に思ってしまう。 羨ましいとさえ感じる。 私は友人Aといるときの自分と友人Bといるときの呼吸の仕方がまるで違うから、この2人が一堂に会する機会があったら、どんな表情をすれば良いのだろうと戸惑うだろう。 この作品では性差、差別、などなど目を背けたくなるテーマも直接的に描かれていた。 第三者の視点から登場人物を見れる、これが"読書"で助かった!と思った。 SNSに飛び交う差別的な言葉や暴力のことを思うとフィクションかつ、露悪的に描かれている作中の男性の方が"分かりやすい"と無意識に安心してしまう自分が嫌だった。 この作品で描かれている差別などが現実味を帯びていることこそ問題だと思う。 「現実の人間はこんなにひどくない!」と、もっと強く拒否反応を示せるくらい現実の人間がマシだったら良いのに。 もっと現実と乖離していたら感じ方も違ったかもしれない。 気持ちが悪い!上手くまとまらない。 上巻ラストでピョコルンの衝撃的な正体が明かされる。 このあと、どのように物語が展開していくのか楽しみでしょうがない。
16投稿日: 2026.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作者の頭の中はどうなっているのか、複雑すぎて難しい 世界が①、②、③とあるのは何となくわかる。誰でも多かれ少なかれ経験はあるんじゃないかと思う。それをこんなにはっきりと明示した作者はすごい それにしてもピョコルン、言葉の響きとは裏腹にエグい。明人もピョコルン手術って本気か? これで上巻って下巻はどうなるんだろう
124投稿日: 2026.06.24
powered by ブクログ上巻を読み終わった時点での感想。男女について、国籍について、年齢について、収入について、色んな点で偏見や差別があって、それを過剰に激しい描写で綴っている印象。私はその描写がかなり苦手だけど、ここまでの描写をする作者の創造力が気になるので、とりあえず最後まで読んでみる。
1投稿日: 2026.06.21
powered by ブクログ暴力、いじめ、虐待、差別、セックス、ありとあらゆる負の言葉がたくさん。 それが、よくわからない時代で進んでく。 コンビニ人間を読んだのでこの筆者の文体にアレルギーは出なかったが、 なぜ自分はこの本を読むんだろうと思い続けた。 と言いつつ、1週間で読み切らせるこの本を読む間の不思議体験は自分が世界○にいるのかと考えてしまった。 図書館に下巻も来たので、あと少しこのよくわからない世界を感じてみようか。
1投稿日: 2026.06.20
powered by ブクログ気持ち悪い。 「主人公が気持ち悪い」のではなく、「この世界が気持ち悪い」と感じた。 模倣しながら生きる主人公よりも、周囲の人間や世界観の歪さが印象的。とにかく登場した男性たちが皆んな気持ち悪かった。ただ、主人公の人の死への無関心さだけは恐怖を感じた。性的描写はかなり苦手だった。
2投稿日: 2026.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったのだけど思春期の時に出会わなくて良かった本だなーというのが率直な感想。自分も周りに過剰適応するタイプだったので読んだら人生のネタバレを喰らった気になって人生に絶望したと思う。 読んでいて、空子はコンビニ人間の主人公と対比の主人公だなと思った。 コンビニ人間は周囲に合わせようと頑張ったものの実は上手くいってなかった。けれどコンビニという自分にとっての世界を見つけたのに対し、空子は周囲に上手く溶け込んだものの自分の居場所となる世界は見つけられなかったから。 世界99はあるものの、そこには空子以外はいないので、そこが空子が安心できる居場所という感じはしなかった。(音がいるものの、本当の世界99の住人かどうかは判明しなかったので)
3投稿日: 2026.06.17
powered by ブクログ描写が残酷で細かくて嫌でも映像が思い浮かばされる。 誰もが共感できるし私だけが共感していると錯覚するような感じ。 主人公が俯瞰で世界を捉えている、自身の感情と事実を常に切り離していて淡々と生きている。
4投稿日: 2026.06.13
powered by ブクログ全体的に気色悪さ、特に男性が気持ち悪く、女性もそれぞれの世界で尖りすぎていて読んでいて消耗した。 空子は自分のことを賢くないと言うが、あれだけの「世界」を行き来しているのは器用だなと感心する。空子ほど極端ではないが、私も実生活で異なるコミュニティで多少異なるキャラを演じている節がある。その世界でうまく渡り歩いて行くために必要なこと。 「ピョコルン」が話の軸になるとは思っていなかった。多くの属性の人に受け入れられ、正当化されつつあった人類の発明には実はウラがあった… ここまででお腹いっぱいではあるけれど、少し休憩をおいて下巻を読みたい。気持ち悪いと思いつつ、なんやかんや続きが気になる。空子がどのように生きていくか気になる。
9投稿日: 2026.06.08
