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同志少女よ、敵を撃て
同志少女よ、敵を撃て
逢坂冬馬/早川書房
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総合評価

587件)
4.4
292
184
68
5
4
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    戦争という異常状況における命と性別に対する価値変化の現実とそれを是正しようとする主人公たちの生き方に対する考えや姿勢の変化がこの物語を読む上での面白い部分かなと思った。

    0
    投稿日: 2026.02.14
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    独ソ戦(主にソ連)を少女たちの視点からここまで繊細に振り回されながら、かつ史実に沿った時代背景もあり様々な感情が出てくる小説でした。 2回、3回と読めばまた登場人物たちの心情や関係性が理解でき読み応えがある作品なのかなと感じました。 ロシアによるウクライナ侵攻といった時事がありながらも、歴史文献だけでなくこのような物語から紐解くのもひとつ有益な資産になると感じます。

    5
    投稿日: 2026.02.14
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    過去にタイムスリップして、その目で見てきたのでは無いかと思えるほどの臨場感が味わえるとても良い作品。 歴史について理解が浅い自分でも地理関係を地図で補填し想像しながら読むことが出来た。 改めて戦争はしない方がいい。話し合いで解決できることに越したことはない

    0
    投稿日: 2026.02.14
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    見慣れないカタカナや漢字がたくさん出てくるが、その割には読みやすい。狙撃兵に焦点を当てたちょっと珍しい視点の戦争物。これまで読んだり、映画で見たりしてきた戦争物は日本視点がほとんどだったので舞台がロシアなのが非常に新鮮でよかった。歴史に明るくないので予想だが、よく取材や勉強されて書かれたのではないかと思うリアルさがあった。ただ戦争物って大体ここに収束するよなあという内容ではある。仇を打った相手にも相手なりの正当性の物語があり、戦争は最終的には何の利益ももたらさないということである。それが真理だからその結論に行き着くのかもしれないが、既視感は否めない

    0
    投稿日: 2026.02.14
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    アニメ化キボンヌ。 目に見えて加速するポイントが複数あるため、アニメ化した際に高く評価されるだろうと感じた。 一人の少女とその取り巻く環境にこのような壮大なストーリーがあったと同様に相手側にも同じようなストーリー(人生)があったことを考えさせられる。

    2
    投稿日: 2026.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    独ソ戦争のソ連少女狙撃兵視点の物語 話題作だったので読破 戦争の兵士はいつだって男性だが、女性主人公で斬新 著者デビュー作とは思えないくらい、とても面白かった 女性が兵士として戦うこと、そして戦争が終わった後どう過ごすべきなのか、というテーマが素晴らしい 自分を追い込み厳しい訓練を重ね勝ち取った勝利のほんのご褒美として敵国女性を凌辱する兵士、味方だがこれを撃ち抜き「女性を守るため」に戦う主人公 クライマックスとして熱くなる展開、タイトルの「敵を撃て」の敵とは 結局戦争は子供の喧嘩の延長に過ぎない、「侵略」は許されない

    2
    投稿日: 2026.02.08
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    戦争は女の顔をしていない。 それどころか人の顔をしていない。復讐のためだから、あいつらは仲間を殺したから、だから私も殺していい。殺すべき。目の前の敵は私の同志を直接撃ってないかもしれないけど、ここで生かしておいたらまた次の同志が殺されるかもしれないから、殺す。 少女が生きた戦争をどこまでも残虐にリアルに描写しページをめくる手が止まらない。

    2
    投稿日: 2026.02.08
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    ◾️「敵」とは誰か、味方とは何か ◾️フィクションとノンフィクションのミックス ◾️尻上がりにストーリーにどんどん惹き込まれた

    2
    投稿日: 2026.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    圧巻だった。この物語を男性が書いたことが私には衝撃だった。 物語としての展開が面白いのはもちろんのことだが、女性を守るために戦うセラフィマの姿が胸に突き刺さる。 女性であるというだけで受ける屈辱は自分にも覚えがある。その究極の体験とも言える出来事が戦争中には当たり前となってしまうことに絶望が湧き上がる。しかし、セラフィマは幼なじみではなく女性に連帯した。 男性の機嫌をとり、迎合して生きることは楽だと思う。その方が幸せなのかもしれない。しかしその生き方を私は選びたくない、そうはっきりと思わされた。 自分のこれからを考えるうえで、女性として生まれた意味を考えることを忘れないでいようと思える、その理由になった一冊。

    1
    投稿日: 2026.02.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    エピローグの手前まで読んで「戦争は女の顔をしていない」と思った。 帯に書いてあった三浦しをんの文章が、正しく的を射ている。 ”戦争は女の顔はもちろんのこと、男を含めたあらゆる性別の顔もしておらず、つまり人間の顔をしていないのだという事実を物語ろうとする、その志の高さに感服した” 目の前でドイツ軍に村を侵略され、母をはじめとした村人たちを殺され、たった一人生き残ったセラフィマ。 彼女は母の、村人たちの敵を討つためにソ連赤軍の狙撃兵となる。 前線に女性兵士を送り出したのは、世界広しといえこの赤軍だけらしい。 ドイツでは、女性は銃後を守るもの、男女平等を謳ったアメリカでは、女性兵士はの役割はチアリーダーだったと。 つまり外側から、性的魅力をもってして男性を鼓舞する存在と。 伝説の女性狙撃手が同盟国アメリカのことを評していた言葉は、、現在の日本にも突き刺さると思う。 ”人種差別がひどいし、労働者は抑圧されている。それでいて選挙があるので自分たちは自由だと思い込んでいるから進展もない。ある意味で貴族制度以上の欺瞞と搾取だ” それでも、戦後に英雄として検証されたのは男性兵士ばかりだし、女性たちは支援部隊に移された。 同志少女の敵は、ドイツではない。 ”戦争を生き抜いた兵士たちは、自らの精神が強靭になったのではなく、戦場という歪んだ空間に最適化されたのだということに、より平和であるはずの日常へ回帰できない事実に直面することで気づいた。” もちろんそれは、男女を問わない。 肉体も精神もボロボロになりながら、彼らは何を得て何を喪ったのか。 セラフィマが最後に撃ったのは。 正直言って、細かすぎる描写に多少うんざりした。 狙撃手としての訓練のディテール、戦場となった市街の様子、戦術、作戦。 詳しく書かれたところで、あまりピンとこないのは私の勉強不足故ではあるけれど、それにしても…。 だからと言って、簡潔明瞭に書いてしまってはリアリティが失せてしまうし、難しいバランスではあると思う。 そしてタイトルと表紙。 「わぁ~、読んでみた~い」とは決してならないだろう。 多くの賞を受賞して注目をされていたから、私も手に取った。 本屋で見かけただけなら、決して手に取ることはなかったと思う。 損してると思う。

    0
    投稿日: 2026.02.07
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    場面場面の戦闘シーンでは結構緊迫感を感じる。第二次世界大戦の独ソ戦の史実をバックグラウンドにしているがそれはどこまで史実に忠実なのだろうと思いながらもそれぞれの場面のやりとりを楽しませてもらった。 同じ場面に出くわしたときに自分ならどう行動できるだろうか。特に最後に近い部分、復讐相手を狙撃した前後の対応は自分ではできるのか。執念がかなり強くなければできないだろうと思う。 また、ずっと最終的な復讐相手だとおもっていた人との最後のやりとりと経過。心温まる良い終わり方だと思った。

    0
    投稿日: 2026.02.07
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    戦争の話なので重たく、少し難しい内容もあったがいろんなことを考えさせられる本だった。 あたかも自分がその場にいるような感覚になる描写ばかりで息を止めたくなるような緊張感や涙が出る悲しい場面もありとてもリアルに感じられた。 本が分厚いし内容も難しそうで読み切れるか心配だったが読み始めたら止まらなかった!

    0
    投稿日: 2026.02.07
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    第二次世界大戦下のナチ・ドイツによるソ連侵攻。 反女性蔑視、フェミニズム的精神を戦争作品に上手く落とし込んでいた。 戦争における女性のあり方を問いかけるとともに、狙撃兵の極意や国家間の策略というInterestingな面白さもある。 個人的にドイツ軍とソ連軍それぞれの作戦が心理戦で面白かった! 戦争というものは両国家のプロパガンダの上に成り立っていると気づかされました。 侵略戦争と防衛戦争では、パルチザンや兵士の心の持ち様がどうやら異なるらしい。

    0
    投稿日: 2026.02.06
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    自分が無知すぎてこちらの本で色々学びました。 第四章から一気読み。 ミハイル。セラティマ、イリーナ。 語りたいことあるけれど難しい。 かなり分厚い文庫本だけど、挫折せず読める本。

    5
    投稿日: 2026.02.06
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    途中呼吸するのも忘れるほど緊迫しながら読んだ。 話題になる理由が分かる。 今から100年もしない前に、明日さえ生きていられるのか分からない程の戦争があり、その一瞬を生き抜いた女性たちの話。 平和な今は、冷静に何がどうだったのか語ることができるが、当時戦場にいた人たちには、今を生きるのに必死でそんなこと考えていられなかったのが手に取るようにわかった。 過去の人が紡いだ今の命を、大事にしないといけないなと思った。

    39
    投稿日: 2026.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    セラフィマの故郷は、ドイツ軍によって壊滅した。 母や村人は惨殺された。赤軍兵士・イリーナに拾われたセラフィマは、復讐のために狙撃兵になることを決意する。立派な狙撃兵となって、独ソ戦の最前線へと華々しく赴く。その先に見えたものとは…。2022年本屋大賞受賞作。 狙撃かっけぇえぇぇぇ。 涼やかにクレバーに、サイレントな一撃必殺。イリーナ教官の過酷な訓練で一人前の狙撃兵となった同志少女たちの熟練感がエグい。雄々しく野卑な歩兵集団の喧騒の中で、魔女たちは凛として気品があった。命中の一瞬に全てをかけるので、戦闘描写はとても短い。塹壕や銃眼の影で待って待って待つ。忍耐と静寂の戦いの中で光る職人技に思わず嘆息。 セラフィマはどこまでも気高く高潔であった。 彼女は、「女性を守るために」戦った。赤軍に暴行されるドイツ人女性を救うために味方に発砲したシーンは、特に印象的だった。ロシア人女性という枠にとらわれず、女性全部を守ることにしたのだな、と。 女性を冒涜する行為に眉をひそめるだけに留まらず、実際に立ち上がってのしあがり、悪しき因習に終止符を打ちに行く。その行動力と覚悟は、おいそれと共感できるものではない。しかし、セラフィマのような勇敢な女性たちの自己犠牲的な行動の上に、この令和の世の女性の地位はあるのだろう。そんな行動力のある女性たちの戦果を口を開けて待っているだけの私のような者は、「まあ、そんなもんか」という精神で、社会の中を揺蕩っているしかないのも当然だ。 エピローグの余韻が良い。 戦終わればただの人。鬼神の如くドイツ兵を屠ったセラフィマもイリーナも、村外れ住む魔女と畏怖されている。近所の老人にも当然若い頃があり、案外みんな波乱万丈なのだろう。美しくも落ち着いたセラフィマとイリーナの老後に、戦争と地続きの日常を垣間見られて、切なくも穏やかな気持ちになった。

    9
    投稿日: 2026.02.03
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    第二次世界大戦下、ナチス・ドイツがソ連領に侵攻した独ソ戦を背景に、故郷の村が襲撃を受け母親を含む村人を虐殺された少女セラフィマがソ連赤軍の女性狙撃兵として復讐を胸に戦場に立つ姿を描く物語。戦争小説のフィクションですが独ソ戦という史実を基にしており、ヒトラーやスターリン、実在した伝説的女性狙撃兵リュドミラ・パヴリチェンコなどの名前も。 第5章 決戦に向かう日々ではセラフィマを含む幾度の凄惨な戦場を経験した女性狙撃兵たちがリュドミラの講演に参加し質疑応答をする場面がある。「これまでプロパガンダとして国内外のインタビューに答えてきたが、当然ドイツ側も記事を見ることになるから真に胸の内を語ったことはない。同志である諸君に対しては狙撃の技術や経験を正直に伝える。」と語る場面はとても良い。「ヘルメットの顎紐を締めるかどうか、顎紐一つとっても様々な場面を想定して複合的視座を忘れて考えるな。」偶像としてのリュドミラへの憧れではなく、「生き残るための技術論を学ぶ術が欲しい。少なくともそう振舞うべきと信じる精神性の持ち主たちの群れがひたすら狙撃と技術に対する質問を投げかける。」、そんな一流の所作を感じる印象深い場面。 世界で初めて攻撃部隊として数十万の女性を兵士として起用した赤軍、戦時中・戦後にも残る女性差別、ロシアとウクライナの関係など本書を読んで、これまでの歴史についても考える一助になる一冊。

    1
    投稿日: 2026.02.02
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    かなりの長さにも関わらず読む手が止まらなかった。 独ソ戦の予備知識を入れてから読みたかった。 戦争の悲惨さ理不尽さはもちろん、少女達やそれを取り巻く人々の人間模様、緊張した日々の中の束の間のほのぼのとした日常、戦闘シーンの迫力や緊張感、カタルシスと喪失感、未来への希望、全てが盛り込まれた極上のエンターテイメント。

    2
    投稿日: 2026.02.02
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    度肝を抜かれた。本当に最高の小説でした。戦争を中心としつつも、少女の成長譚、仲間、そしてメンターと愛するもの、正義とは、など、本当に多くの視点から読み解ける怪物のような作品。度肝を抜かれたのは、狙撃兵を終えた先に広がる人生の意味について考えさせられる中盤の展開。これは社会人という仕事に打ち込む人者たちへも刺さる内容で、それが遠い世界の話ではなく、我々の物語でもあるというリアリティを生んでいた。この作品に出会えてよかった。

    2
    投稿日: 2026.01.31
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    第二次世界大戦下、独ソのスターリングラード攻防戦で暗中飛躍した少女狙撃手たちの物語。少女らの成長物語であるとともに凄惨な戦争の物語であり人々の増悪の物語であり、それでも再興を諦めない人間の強さの物語でもある。 「レディス・デス」と称された女性狙撃手であるリュドミラ・パヴリチェンコ氏やノーベル文学賞受賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ氏など実在した人物や正確な時代考証を交えることで、単なる(非常に質の高い)エンターテイメント作品から重厚感ある作品へと引き上げている。ご都合主義に陥らずイェーガーやミハイルの醜態を描くことでリアリズムを増している点も良い。 「文庫本によせて」の項で逢坂氏は、本作品の初版(2021年11月)とロシアによるウクライナ侵攻(2022年2月)が重なったことによる苦悩について述べているが、振り返るとある意味天命的なタイミングで生み出された作品なのかもしれない。

    2
    投稿日: 2026.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女性が戦場で兵士として戦う話は初めて読んだので、とても勉強になった。 面白いという表現は良くないのだと思うけれど、後半は一気読みだった。 人を殺すことについて、家族のため、女性のため、子どものため、と大義名分はそれぞれつけられるけれど、絶対に人を殺さない、助けたいと揺らがないターニャのような人が本当に強い人だと思う。 最後に、オリガが亡くなった時にセラフィマが泣くことができて良かった。 私はシャルロッタのように生きたい。

    2
    投稿日: 2026.01.29
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    ロシアの怖さが滲み出ている残酷で心の痛くなる話だった。 誰も悪くないのに環境や国によって少女の運命が変わるのだと思うと、生まれる場所は選べないことの残酷さを感じた。

    1
    投稿日: 2026.01.29
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    主人公・セラフィマ(16歳)は母とともに猟をしてモスクワ近郊の小さな農村で暮らしていた。 1942年、ドイツ軍によって村を襲撃され、ただ一人生き残ったセラフィマは、続いてやってきた赤軍の女性兵士・イリーナに弟子として拾われる。 同じような境遇の女性たちの集まる訓練校で、イリーナに狙撃兵になるべく厳しい教育を受け、実戦に送られる。 死と隣り合わせの狙撃、初めは人に向けて銃を撃つことに抵抗を感じていたが、そのうち、狙った通りにフリッツ(敵のドイツ兵)を狙撃することに高揚感すら覚えるようになるセラフィマ。 村で母を狙撃したドイツ兵・イェーガーに復讐することを目標に突き進む。 戦争は悲惨だ。 いつも思うのは、「戦争しよう!」と決めた人が最前線で戦えばいいのにってこと。 安全な場所からあれこれ指揮しているのってずるい。 大抵、最前線で戦う人は、戦いたくて戦っている人じゃあないよね。 権力に支配されて、仕方なく戦っているもんだから、さらに弱い立場の敵国女性に対して戦利品のようにひどい仕打ちをするのだろう。 さらに、この小説で知ったのは、性欲よりも怖い気持ち。 集団心理に逆らえないということ。 一人なら倫理的に考えられることが、集団になることで逆らえないどころか、正当化されてしまう心理。 極限状態では、誰もがそうなってしまうのか。 あの優しかった幼馴染のミハイルまでもがそういう行動にでてしまったのを見かけたセラフィマは、どんな気持ちで彼を狙撃したのか、と思うとやりきれない。 戦争とはいえ、任務とはいえ、たくさんの人を殺してしまうことになる狙撃兵。 戦争が終わった後、どう生きればいいのか? 幸せになれるのか? 戦争で死んでしまった人もかわいそうだけれど、生き残った人もそれぞれに苦しみを抱えて生きてゆくのだものね。 2024年の今も、戦争をしている国がある。 早く安心安全な生活が取り戻せることを願うばかりである。

    1
    投稿日: 2026.01.29
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    戦争の狂気・欺瞞。 起こってしまったら正当化されてしまう事、終われば有耶無耶にされてしまう事。 英雄の足元後ろには幾百幾千の犠牲がある事。 読み進めると心情や最後には人物の印象が変わる。 今起こっている事も含めてとても考えさせられて、面白い作品。 狙撃手の境地は共感。

    11
    投稿日: 2026.01.29
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    仲間との友情 自分の軸は正当なのか 真の敵は誰か 人間の優しさ、醜さ これらがリアルな戦場の中で生き抜く少女を介して考えられる作品。 この小説で描かれ死んでいった名もなき兵士たちにも背景には多くのストーリーがあるだろうと想像し、とても胸が痛くなる。

    2
    投稿日: 2026.01.29
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    戦争は「正義」や「英雄」の話じゃなくて 奪われた日常と、怒りと、選び続けるしかない 少女たちの物語だった 敵は目の前の兵士だけではない 愛する人を持つか生きがいを持て

    2
    投稿日: 2026.01.28
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    自分の過去は何も変わらない。 村を焼き払われて、家族を殺された恨みを晴らすために狙撃手になったセラフィマも、子供を守るために戦ったママも、シャルロッタも、自分には誰もが生きるために戦っているように見えた。 生きるということは過去の自分を自分が受け入れることだと思う。 僕も自分の知らぬふりをしてきた側面をもっと向かい合う必要があると実感しました。

    1
    投稿日: 2026.01.28
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    WW2の旧ソビエトとドイツの話。セラフィマという少女がイリーナに出会い復讐を試みるというストーリー。段々と敵とは?となり仲間ができたり恋愛があったりでとても重く厚い一冊だったけれど一気に読み終わった。戦争は残酷だ。

    1
    投稿日: 2026.01.28
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    何年越しで読んだのかなぁ。 購入したきっかけは、ウクライナとロシアの戦争の記事をNewsweekで読んで、この本が気になったから。 でも、購入してから何度も挫折した。 私がやはり戦争を題材にした小説が苦手で、少し読んでは放っておいてを繰り返してやっと読んだ。 読み進めると面白いし、のめり込むがやはり戦争物は苦手で、なかなか進まないのが現状。 今のウクライナとロシアの戦争もむごたらしいけど、ドイツとソ連の戦争もひどい。 一人の女の子が戦争によって武器となってしまうのは、異常な毎日を生き抜かなければならないからなのか… 読み終わって、最後は静かな日常を生きられた主人公にすこしだけ気持ちが救われたけど、決していい本でしたとは言えないのが本音。

    21
    投稿日: 2026.01.26
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    面白かった これを男性が書いているのすごいな、と思う心理描写がちらほら 人の命を奪う痛みや親しい人を失うつらさだけじゃなく、敵を「スコア」として捉えて喜ぶ主人公にも移入できてしまった 平和が一番

    0
    投稿日: 2026.01.25
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    イワノフスカヤ村で猟師として働く少女セラフィマ。その日常は、ドイツ軍によって奪われた。村の人、そして母までも。ドイツ軍に射殺される寸前、赤軍兵士イリーナに救われたセラフィマは、復讐のため狙撃兵になることを決意する。同じ境遇の少女たちと訓練を重ねた彼女は、やがて前線へ。おびただしい死の果てに目にした真の敵とはなんなのか。 最初はカタカナが多く入り込むのに時間が必要だった。歴史の授業で習った覚えはあるが、独ソ戦争についての理解が浅いため、完璧に理解しているとは言いがたい。 戦争を重ね、多くの死を目にしてきたセラフィマの心情が変化していく姿、恐れていた怪物にわたし自身がなっていることに気づく場面にはとても心を打たれた。戦争は正義と正義のぶつかり合い、なくなることはないのだと思う。戦争は、命を奪うだけでなく、形のない人々の大切なものを奪っていく。 単に国と国同士の戦いだけなのか、本当の敵とは誰なのか、つきつけられた。

    1
    投稿日: 2026.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『同志少女よ、敵を撃て』は、「戦争は人間を悪魔にする」という主題を、第二次世界大戦の独ソ戦を舞台に真正面から描いた物語である。 主人公セラフィマは、16歳のときに戦争によってすべてを失う。地元の村はドイツ軍に襲撃され、母親を含む村人は皆殺しにされ、女性たちは凌辱された。セラフィマ自身も殺されかけたその瞬間、赤軍兵士イリーナに救われる。その体験の中で、母を撃ち殺したドイツ軍狙撃兵イェーガーの存在が、彼女の中に強烈な「生きる理由」として刻み込まれる。復讐のためだけに生きる少女は、やがてイリーナに導かれ、女性狙撃兵専門の訓練学校へと身を投じていく。 本作が鋭いのは、戦争を単なる「悲劇」や「狂気」として描くだけでなく、それがいかに人間の倫理を組み替えてしまうのかを、登場人物の言葉を通して明確に示している点にある。セラフィマの幼馴染ミハイルの語りは象徴的だ。 兵士たちは恐怖も喜びも共有することで「仲間」になる。集団での性暴力は、戦争犯罪であるどころか、体験の共有によって同志的結束を強める行為として機能してしまう。そこに異を唱える者は、上官にも部下にも疎まれ、共同体から排除される。ミハイルは、倫理とは絶対的なものではなく、その時々の「社会」が合意によって作り上げたものに過ぎないと語る。そして戦争こそが、その事実を最も露骨に表す場なのだと。 しかし彼自身は、あくまで「性的暴行はしない」と言い切る。その結果、彼はどこへ行っても嫌われ者となる。戦争終盤、イェーガーと対峙する場面でも、同じ構造が繰り返される。村を焼き、女を犯し、戦利品を得ることで団結しようとする兵士たち。その輪に加わらなかった者が排除されるという現実。戦争は、倫理的であろうとする者ほど孤立させる。 やがて戦争が終わり、ドイツ軍が降伏した後、セラフィマはミハイルがドイツ人女性を凌辱している現場を目撃し、彼を射殺する。この瞬間、読者は問いを突きつけられる。 セラフィマにとって「敵」とは誰だったのか。ドイツ兵イェーガーか。戦争という状況か。それとも、戦争によって倫理を失い、かつての幼馴染でさえも変えてしまった人間そのものなのか。

    8
    投稿日: 2026.01.18
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    第二次世界大戦の経緯、出来事をほぼ理解していない状態で読み始めたが、そこは大きな問題にはならず、エンターテイメントとして十分楽しめた。 むしろ、史実に興味を持つきっかけとなり、物語の進行にあわせて、実際の出来事も調べながら読み進めていった。歴史を知るという意味でも、自分にとっては有意義な作品となった。

    3
    投稿日: 2026.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村を焼かれ、家族や仲間を惨殺され、復讐を目的にすることで狙撃手として生きていく、復讐を完遂する物語だと思っていた。 だんだん主人公や友人、他の兵士たちや敵の兵士たちがおかしいと思うようになる。 敵兵を殺した数を誇る主人公。 復讐すべき仇と直面した時、母を殺したことを忘れていたちぐはぐさ。 敵国の女性を戦利品のように扱い、周囲との仲間意識を強くするために強姦する両国の兵士。 心優しく、結婚しようと思っていたミーシカさえも。 ドイツは敵で、自分の仇は非人道的な人間。自分は正当で、ソ連の女性を守るために戦っているんだと、主人公が信じていたものが戦いの中で揺らいでいくその過程を読みながら共に感じた。 タイトルの『敵』とは『戦争』そのものなのだと思う。 戦争がいかに人間を歪ませるのか。二度と繰り返してはならないと強く思う。

    3
    投稿日: 2026.01.18
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    実際の歴史を下敷きにしつつも、内容はかなりファンタジック、ロマンチック、ライトに寄ってる感じ。多少の欠点は面白さで塗りつぶし、問答無用でワクワク、ハラハラと感情を揺さぶってくる快作。まさにエンターテイメントっていう感じ。

    2
    投稿日: 2026.01.17
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    読む前は「何で少女が銃を撃つのか」が純粋に気になって読み始めた。 読んだ後は、独ソ戦の内容について思っていたよりも詳しく書かれていて、歴史の勉強になった。中高生向けの内容なのかと思いきや、割と刺激的な内容も描かれていて驚いた。初めはイリーナに対して、主人公セラフィマが感じた怒りを自分も感じていた。だが、中盤あたりから、イリーナの人としての温かさが描かれて、「あれ、意外といい人なんじゃないか」と彼女に対するイメージが変わっていった。 戦地での無法地帯ぶりや、残酷さ、少女たちの人間ドラマが描かれていて、ただの戦争小説にはない要素が数多く含まれていた。読者の年齢を問わず読む人を引き込む魅力があると感じた。

    2
    投稿日: 2026.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても難しく、戦況の説明が長くて 頑張って読んでも頭に入らない部分があった。 それでもタイトル回収の場面はとても気持ちよかった。 幼馴染を狙撃する場面は悔しくて辛く、 思わず顔を歪めながら読んでしまった。

    4
    投稿日: 2026.01.15
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    ここに政治的なことは持ち込みたくないが、高市早苗とその支持者に読ませたいと思った。戦争の悲惨さ、陰湿さ、悲劇を、ここまで描いた作者に敬意を表する。

    2
    投稿日: 2026.01.14
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    オーディブルで拝聴しました。 カタカナの名前が多かったのと、元々戦争を扱った話が苦手だったので活字だと中々手が出ず... オーディブルだと語り手の方が人物の演じ分けをしてくれるので、聞きやすかったです。 ただ、弾丸の軌道だとかの難しい話は右から左に聞き流してしまって理解はイマイチできなかったです。 全体的に話が難しい。 前半面白い 中盤いまいち 後半面白い

    1
    投稿日: 2026.01.14
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    2021年第11回アガサ・クリスティー賞 2021年第19回キノベス!2022第1位 2022年第166回 直木三十五賞候補 2022年第19回本屋大賞第1位 2022年第8回沖縄書店大賞大賞 2022年第9回高校生直木賞受賞 華々しい文学賞受賞作です。 いつか読もうと文庫化待ちしていました。 すでに素晴らしいレビューの数々が挙げられています。日本史のみならず世界史までもポンコツな私は、皆さんのレビューや、高校生がこの作品をその年の高校生直木賞に選出した事に驚きつつ読ませていただきました。 1942年独ソ戦が舞台となっています。 なぜこの作家さんは、そこを書きたかったのか、 また なぜその地勢を書けたのか、興味がありました。その当時の日本は、日独伊三国同盟を結び、先日読みました「エトロフ発緊急電」にありましたように 真珠湾攻撃をはじめ南方に意識が向かっていた時代。 その時代のソ連の少女たちの戦争。 勇気ある課題だなと思っていました。 そして、ご本人はその方面のお勉強をされていたご様子で ご家族も研究者のようでした。 深いところまで資料や情報をお持ちの上での執筆だったのでしょう。 私は、この作品で女子が戦場で戦った国がソ連だけだった事を初めて知りました。そこが作者の描きたかったところでもありそうです。 この作品の凄さは、歴史的知識の多寡によって読者を選別しない点にあると感じます。 独ソ戦の詳細や地勢、政治的背景を理解していなくとも、少女たちが銃を持たされ、仲間を失い、それでも生きようとする姿そのものを追うことができれば、それで十分に物語は成立する。 その懐の深さが、多くの読者を獲得した理由の一つではないでしょうか。 また、この作品が注目された背景には、想像もしていなかった要因としてロシアによるウクライナ侵攻があったと思います。 作者自身も文庫版あとがきで、現実の戦争と重版の知らせを重ね合わせ、涙しながらその連絡を受けていたと記しています。 さて、この小説はどうしてもソ連目線で読まれる作品です。 だからこそ、それを書くという選択は、作家にとって決して楽なものではなかったのでは。 過去の戦争を描きながら、現在進行形の戦争と無関係ではいられない状況。 その緊張を抱えたまま世に出された作品であることを思うと、なおさら重く記憶に残ります。 そして次作は ナチス下のドイツが舞台らしく 作者の中の均衡が取られるのでしょうか。 一日も早く、現実の戦争が平和的に解決されることを願わずにはいられません。

    143
    投稿日: 2026.01.12
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    第二次世界大戦時におけるロシアの女性狙撃兵のお話。前半部分は、狙撃兵になる過程と訓練についての描写が中心に話が進む。読むのに忍耐力が必要だった。後半部は、戦闘場面と戦後の生き方について描写されています。戦争は生命を奪い合うだけでだけでなく、人の心を壊して生きる意味を変えてしまいます。環境によって生きがいが、変化する様を感じました。

    2
    投稿日: 2026.01.11
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    作戦の説明が難しかったり、どっちが敵でどっちが味方だっけ?と混乱したりしたけど最後まで読めた。 狙撃兵という立場ではあるけど、登場人物のキャラクターや感情描写がはっきりしていたので読んでいて面白かった。 なんといっても戦闘シーンは迫力があった。 このような戦争をテーマとした作品を書くにあたり、時代考証を相当丁寧にされていることがよく分かる。

    6
    投稿日: 2026.01.11
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    中々進まず、、、半年以上かけて読んでしまった。うーん。伝えたいことはなんだ?戦争の無惨さ、、、かな。本屋大賞で評価も高かったから期待値を上げすぎて読んでしまったのかもしれない。専門用語も多く、説明がもう少しあったら読みやすかったかなぁとも。私が知識不足なだけか、、、

    2
    投稿日: 2026.01.10
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    難しい部分(教科書みたいな)が多くて、理解しきれてないのが悔しい。 少女狙撃兵の話、成長、結末がリアルで生々しくハラハラしたし面白かった。 ミーシカ残念だよ。

    3
    投稿日: 2026.01.08
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    戦争の状況や時代背景について、私は難しいと感じたので、当時のドイツ、ソ連それぞれの考え方など、歴史を知っておいた方がより面白く読めると感じた。 戦争における女性について学ぶことができた。

    2
    投稿日: 2026.01.08
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    これがデビュー作というのにびっくり。 ページ数は多いが、物語りとしてすごく引き込まれる内容で、最後までスムーズに読み進めることができました。

    3
    投稿日: 2026.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女性の狙撃兵がいたなんて知らなかった。また当時のソ連がどういう社会だったのか、今も続くロシアとウクライナの複雑な関係など学びの多い本だった。ここまで興味を惹かれたのは小説だったからであり、そのストーリー展開が素晴らしかったからだと思う。特にクライマックスは興奮爆あがりで、秀逸。 ただどうしても登場人物の心情がしっくりこないというか、思考回路がいまいち掴めず、そのうちにそれを文章で説明されてしまうので、フィクションを読んでる感が強かった。(こういった違和感を感じない小説の場合、登場人物が実際の人物だと信じて疑わない状態に陥るので、そういうのが好き)戦争でそんなに運よく宿敵イェーガーと何度も対戦するか?ミハイルの豹変ぶりはどうなの?とか若干のご都合主義を感じさせる展開にツッコミを入れたくなりつつも、人類が今なお繰り返す戦争について、そしてそれによってあらわになる人間の残虐性について考える有意義な読書体験だった。 「歌われなかった海賊へ」はナチス体制下ドイツの話だというのでぜひ読みたい。そして「戦争は女の顔をしていない」は早速ゲットしたので読む〜。

    4
    投稿日: 2026.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    歴史背景と、戦争兵器の描写が私には難しかった。 ロシア近郊の地理も少し難しく思い、 主人公の動きにのみ集中して読みました。 人々の心理描写と時代背景が複雑な故に、この物語が語る真意にはめっぽう近付けそうもない。 ただ事実、私がのほほんと過ごした18~今の歳まで 狙撃兵として戦場にでた少女達がいた歴史と、 彼女達が何を思いながら戦地に立ったのかを語るストーリーが、本屋大賞を受賞する要素の1つだったと思います。 今回、戦争における女性に対する残虐性や 心理的な性差別意識に対しての描写をストーリーに盛り込まれた事で、 同じ女性として、怒りを覚えることもあった。 第二次世界大戦は、ソ連含む連合国側の勝利に終わったことで、 最終的に彼女達の誰がどのような形で生き残るか気になり、最初はダラダラ読み進めていましたが、 4章後半から、読む手が止まらなくなりました。

    3
    投稿日: 2026.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドイツ兵を撃てなかった母。読み進めていくうちにその心理を理解し、戦争という特殊環境下でひたすらに人間を撃ち殺さざるを得なかった主人公たちを思い恐怖しました。目を背けたくなるような描写もありましたが、各登場人物のそれぞれのストーリーや思いに胸を打たれるシーンもありました(ユリアンが亡くなる場面では図らずも少し泣いてしまいました)。主に女性兵士の視点で語られてることに加え、戦争に参加させられた兵士たちのその後の生活についても言及されており、新たな史実を知ることができる読み応えのある作品でした。

    2
    投稿日: 2026.01.06
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    難しかった… 途中訳がわからなくなっちゃったけど、言えるのは 「戦争は本当にいけない」っていうこと。 セラフィマもイリーナも女狙撃兵のみんなは、戦争が終わっても自分の中の戦争が終わっていなくて、何人もの人が亡くなって悲しい=自分達も何人も殺害している っていうことだと最後にわかり、 「愛する人を見つけること、生きがいを見つけること」 が、できてようやく戦争が終わるってことがわかった。

    13
    投稿日: 2026.01.06
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    女性を守るために戦う。 主人公・セラフィマが序盤で放ったセリフが、彼女を戦いに向かわせ、殺させた。 独ソ戦の女性狙撃兵を描いた本作品は、確かに戦争小説だ。加えて、これは女性の物語だと思った。 作品中にはセラフィマをはじめ、さまざま立場の、さまざま思想をもち、さまざまな十字架を背負う女性たちが登場する。その一人ひとりに、物語があるのだ。 同志少女よ、敵を撃て。 では、敵とは誰か? 同志セラフィマが撃ったのは、本当に敵だったのか? 途中、読むのがつらいシーンがいくつもあった。これはフィクションだけど、フィクションではない。確かに80年前、女性たちはそれぞれの戦争をしていたことを思い知る。 考えさせられることの多い小説だった。

    10
    投稿日: 2026.01.05
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    なんで私はこんな面白い本を今まで読んでなかったんだろう。話題書を斜に構えて敬遠しがちな天の邪鬼の自分を責めたい。(たぶん日本人の男性著者が描いた外国の戦争を舞台にした少女兵士の話なんて…と舐めていたんだろう…本当にすみませんでした!) でもこの年末年始没頭するようにこの長編を読み進めて2026年一発目にこれを読み終えたことは本当に幸せだと思う。素晴らしかった。登場する女性狙撃兵達がこの地獄のような独ソ戦をどう生き抜くのか、最後どこに辿り着くのか、ハラハラしてページをめくる手が止まらなかった。憎悪、怒り、反発、信頼、信念、友情、裏切り、愛、、緊迫する極限の戦火の中で描かれる人間性。幼馴染、師弟、同僚、対敵、、信頼できる者は、憎むべき敵は誰なのか。戦場の描写はこれでもかというぐらい生々しく、登場人物もみな魅力的で人物描写も本当に素晴らしかった。明日をも知れぬ張り詰めた日々の中で心を通わせる登場人物達の姿に、銃弾に倒れた名も残らぬ多くの人々の最期に、何とか戦争を生き抜いたものの心身に深い傷を負った人々の苦しみに何度も涙した。こんなにも悲惨な戦争を経験したのにあの地域の人は何故また戦争をするのか、そしてこんなにも読む人を夢中にさせて心を震わせる素晴らしい小説を書いた著者が最近出した本はなぜあんまり響かないのか…この大きな2つの謎が悩ましい。あと数学が苦手な私は絶対に狙撃手にはなれない。難しすぎる。

    7
    投稿日: 2026.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞ということや、友達に勧められたことがきっかけで読むことにした。カタカナが多い作品で、戦争という重い内容で挫折しそうになった。飛ばしはしたが、半分を読み進めるうちにいつのまにか最後になっていた。 内容としては第二次世界対戦の赤軍ロシアとナチスドイツの戦いである。主人公セラフィマという小さな村で暮らしていた女の子が、ドイツ軍によって村人が全員殺され、女性が犯されるところを目の当たりにしたことから、復讐という生きる道を進んでいくという話だ。 戦争は人格を矯正的に変えてしまい、戦争前には戦争が終わったとしても元には戻れないということを知った。自身が変わってしまうことで、幼馴染への印象、尊敬する人物、夢も完全に異なるものにさせてしまう。自分の中に芯を持って誰かのために行動するから死んでゆくが、芯を持たず最後まで生き残るのも、生きる屍だと思った。大きく、具体的な目標を持つことで最後まで生き残れるのだと感じた。

    1
    投稿日: 2026.01.03
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    戦争のリアルな恐ろしさを感じさせる作品。 少女狙撃手目線で戦争が語られており、他の戦争を描いた作品とは異なる目線で描かれる。主人公セラフィマの成長と戦争の歪さを感じた。

    1
    投稿日: 2026.01.01
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    読み終わったときの余韻が体に響いた 戦争、平和についてよく考えるきっかけになった ぜひ、読んでみて欲しい

    1
    投稿日: 2026.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦争は国のトップの暴走によって起こり、軍の末端にいる兵士たちは上からの命令に従って敵を殺す。多くの兵士は、個人的な憎しみではなく、自分が生き延びるために敵を殺している場合が多いと思う。しかし、本作の主人公であるセラフィマは、それとは異なる。 彼女は故郷の村を焼かれ、母を殺され、「死ぬか生きるか」を迫られた末に狙撃手になる道を選ぶ。それは、母を殺したドイツ兵狙撃手に復讐するためであった。 戦争は巧みなプロパガンダによって、人々の復讐心や愛国心をあおり、人を変えてしまう。これは、昨今の戦争でも同じことが起こっているのではないかと考えさせられた。 本書は戦場の地獄を丁寧な情景描写で描いており、セラフィマの見ている世界が手に取るように伝わってくる。戦争の恐ろしさ、命の尊さを深く考えさせられる一冊。

    1
    投稿日: 2025.12.31
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    戦争を描いた作品の多くは男性を中心に描かれているが、本作は若い女性が主人公である。 自分が持っていた戦争の女性の役割としては、日本ではひめゆりの塔で有名である看護や兵士を補助する立場であって、本作のように狙撃兵が実際のソ連にいたということに驚いた。 戦争が人間を悪魔にするという一文が本作にあるが、果たしてそうなのか? 戦争中において、生きるとは何か?目的とは? この狙撃兵の少女の物語を読んで、今一度考えなければならないと思いました。

    2
    投稿日: 2025.12.31
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    図書館の書架の間を巡っていたら 本作(単行本)を見つけすぐに手に取りました。 読了してしばらくは声が出ないほどの放心状態でした。 ただの戦争サバイバルものではない。 深い歴史考証と、 登場する女性兵士たちの綿密な人物設定に裏打ちされた 濃密な物語をただただ息を吞んで読み進めたからでした。 その一方で、自分は相当の平和ボケなのでしょうか。 狙撃兵たちによる戦闘シーンの凄惨極まる描写からは コンピュータゲームのCG画面を想像してしまいました。 そして本作タイトルにある「敵」という言葉が たくさんの意味をもっていることを 改めて考えさせられています。

    27
    投稿日: 2025.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

     戦争を舞台にした小説だと、読むのを躊躇っていたが、手に取って正解だった。  人の性質を変えてしまう戦争という恐ろしい場で狙撃兵として戦う少女セラフィマたちを描いた物語。  戦友たちの死、ドイツ・ソ連軍兵士の女性に対する仕打ち、共に郷里の復興を誓った幼馴染の変貌を目の当たりにして、単に大勢の人が死ぬというのではない戦争の恐ろしさが突きつけられた。昨今報道されるロシアとウクライナの関係も、無知のまま見過ごしてきた自分にも危機感を覚えた。

    1
    投稿日: 2025.12.30
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    展開のハラハラ感だけでなく、残酷さ、復讐心、戦い中の心境、戦況まで手に取るように詳細に描写されており、読むのにカロリーがかかるものの、感じることが多い本だった。

    1
    投稿日: 2025.12.30
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    あー、やるせない。実際起こっていることだからなのか考えさせられるなんて簡単に言えないし、答えが矛盾だらけの形容し難い感情にしかならない。ただ一つ、ミハイルを殺して自分は処刑を免れようとしたことがずるいと思ってしまった。もちろん悪いことなんだけど、そもそも戦争中にまともであれというほうが無理でしょう?あー、やるせない。

    1
    投稿日: 2025.12.28
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    良かった。 戦後80年という今年、この作品を通じて戦争に従事した人間の視点から改めて戦争について考えることができた。 この日本にもあらゆる戦争に関する書物がある。 戦争を経験した生の声をまとめた本であったり、果ては『はだしのゲン』のような漫画であったり。 しかし、それらのようなものに触れる機会が月日を経る度に失われていっているような気がする。 そんな時代に、この小説を読めて良かったと思うし、もっと多くの人に読んでもらいたいと思った。 もちろんこれが全てだと思わないが、考える入り口となる一冊であると思う。

    4
    投稿日: 2025.12.26
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    本屋大賞受賞作ということで気になっていましたが、戦争、外国という設定からなかなか手が本にに伸びませんでした。ですが、思い切って読んで良かったと思える1冊でした。 セラフィマ、イリーナや仲間たちの魅力に引き込まれ、イェーガーとのシーンも臨場感があり、時間も忘れて読んでしまいました。 ここまで戦争の悲惨さを感じさせる戦争小説は、私の中では初めて、なんか勉強にもなったように思います。 本の裏表紙に書かれていたセラフィマの「真の敵」は…

    44
    投稿日: 2025.12.24
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    戦争小説は苦しくなるから、ゆっくり、心の調子が良いときに読もうと思っていたけど、読み始めたらすごい勢いで読んでしまった。女性を守るために戦うセラフィマ。敵とは誰なのか。今この瞬間の平和に心から感謝するとともに、自分の目の前で母親が、家族が、友人が、同僚が殺されたら、自分はどうするのか。銃弾や迫撃砲が飛び交う中で生活すると自分はどうなるのか。戦争に行くのは男だけじゃない。しかと心に留めておきたい。 最後に、この本では犬が死にます。

    2
    投稿日: 2025.12.24
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    臨場感があって重い話なのにページを捲る手が止まらなかった 序盤から戦争の残酷さを物語っていて10代の女の子には辛すぎる現実のはずだったのに、人を殺すことまで慣れさせてしまう戦争の怖さを感じた 女性が戦争下においていかに軽視され、物みたいに扱われていたのかを実感した、ミハイルの件は裏切られたみたいでセラフィマと同じ気持ちになった みんながターニャになれば戦争はなくなるのにね、、

    1
    投稿日: 2025.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本は、セラフィマたちの学生時代の描写を丁寧に描いたことによってその後の展開が辛くなったもうに思った。特にみんなに優しく、誰とでも仲が良かったオリガを私は好きになった。そのオリガがスパイであるとわかってすぐに戦闘シーンが始まり、アヤが初陣で亡くなったため、絶望感があった。自由を得るために初陣で死んだアヤを見て、私は虚しくなった。スパイだったオリガは最後にはセラフィマを守るために亡くなった。オリガにはよく陰湿なという形容詞がついていて、スパイだとバレた途端に雰囲気が別人のように変わってしまった(それが本性)。しかし、心の中のどこかではセラフィマやシャルロッタ、ママを仲間だと思いたかったのだと思う。セラフィマは最後にそれを汲み取り、同志オリガと呼んだのだと思った。この本には自分の中に確固たる芯を作らなければならなかったキャラクターが多いように思う。敵味方関係なく子供を助けようとするヤーナや敵味方関係なく怪我人を直そうとするターニャなどがそうである。ターニャは最後の方で「もし世界に私のような人間しかいなかったら戦争は起こらなかっただろう」と言った。私はその台詞を読んで納得した。また、終始明るかったシャルロッタには暗い場面でも癒された。彼女のおかげで戦闘の中にも少女たちの日常があるのだと実感した部分がある。セラフィマはよくいる主人公のように、他に比べて共感しやすかったが、立場や階級を気にせず突っ込んでいく癖はあったし、たぶん女子校でモテるタイプだと思う。女の子たちの友情と戦争の残酷さを描いた作品であったように思う。

    1
    投稿日: 2025.12.22
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    おそらく初めての戦争小説。 本屋に行くとよくみるので気になり読み始める。 これが読書大賞、直木賞候補作品かと衝撃を受けた大作であった。 先入観からか最初は海外小説かと思っていたが、 日本人作家と知り二度の衝撃。 しっかりと裏付けされた正史に女性スナイパーの物語がしっかりと織り込まれた作品であった。 既に終戦しているが、実際に今おこっているかのような臨場感があり、 主人公の葛藤に感情移入することができた。 表題についてもしっかりと伏線回収され600ページを 1日で読破させる物語であった。

    24
    投稿日: 2025.12.22
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    序盤で見慣れないカタカナの名前が次々出てきたときはダメかもしれない…と思ったが、めげずに読み進めるとどんどん引き込まれていった。戦争小説は今まで読んだことがなく、知識もないので理解できていないところもあるけれど、女狙撃兵たちの成長や変化の物語として十分楽しめた。

    6
    投稿日: 2025.12.21
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    今年読んだ作品の中で一番かもしれない。 それぐらいの余韻と印象を残した作品。 2022年本屋大賞1位を獲得した作品でもある。 1942年、モスクワ近郊の村に暮らす少女セラフィマの日常は 急襲したドイツ軍によって突如として奪われた。 母や村人は惨殺され、自らも射殺される寸前、 赤軍兵士イリーナに救われたセラフィマは、 復讐のため狙撃兵になることを決意する。 同じ境遇で戦うことを決めた少女たち、 セラフィマ、シャルロッタ、アヤ、ヤーナ、オリガは共に訓練を重ね、 やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へ。 おびただしい死の果てに目にした、真の敵とは? 第二次世界大戦を題材とした作品は数多くあるが、 殊更ソ連を描いた、しかも日本人作家の描いたものというのは珍しい。 主人公が男の軍人ではなく、少女の狙撃兵という点も。 伝説の女性狙撃兵リュドミラ・パヴリチェンコやフルシチョフなど、 実在の人物も織り交ぜて登場してくる。 なので世界の近代史の知識があれば、なお深く楽しめる作品であろう。 とは言え、内容は楽しいものではない。 悲惨という陳腐な言葉しか浮かばない地獄そのものである。 戦争という最も愚かな人間の行為。 それは描く側で全く違った視点をもたらす。 連合国側、枢軸国側、どちらから見てもそれぞれの正義があり、 それぞれの悍ましい悪があり、そして悲劇がある。 そのどれをとっても物語となり、我々は知る。 正しい歴史だろうと、改竄された歴史であろうとである。 簡単なことは言えない。 もはや何が悪で何が正義なのか。 何を持って正しいと言えるのかわからない。 それがわかるなら、戦争なんて起きていないのだろう。 とにかくわかるのは痛みだけ。凄惨な、地獄だけ。 そんな負の歴史を、きちんと描き、エンターテイメントとして ある一点だけでも投じる物語として昇華させた作者の手腕は 陳腐な言葉ではあるが、凄いとしか言いようがない。 物語終盤でポツリと語られる、それぞれが元々描いていた将来の夢。 それがとても辛く苦しかった。涙が溢れ出た。 戦争がなかったら。その一言に全てが集約していた。 そのifが無意味なことも、現実は違うということも、 全てわかった上で、それでも涙が止まらなかった。

    5
    投稿日: 2025.12.20
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    同志少女よ、敵を撃て というタイトルの意味が明かされた時の感動...! 自分の敵はなんなのか、成し遂げたいことはなんなのか、見失いそうになった時思い出したい小説

    2
    投稿日: 2025.12.18
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    漫画チックで、独ソ戦という実話を元にしたものとはいえ、劇的な作品であった。良し悪しの判断は控えるが、自分の好みではなかった。登場人物への性格の変化もやや急であり、入ってくるまでに時間がかかった。小説の醍醐味である、登場人物の内面を繊細に描くというよりは事実ベース、出来事ベースで「恨みを持つよな、いやでもやっぱり許すよな」と言う部分も想像がつく。予想を裏ぎらない展開だった。

    1
    投稿日: 2025.12.14
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    戦争小説は沢山読んできたけど、本作は文体もキャラクター造形もよい意味でライトな感じ。ぶ厚さを気にする間もなくスラスラ読めるし、とてもおもしろかった。タイトルが秀逸!

    1
    投稿日: 2025.12.14
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    久々に小説を読んだがこんなに面白いとは。 旅のお供として、なんとなく本屋大賞もとってるし評判のいいこの本を選んだが、もう一つの長い旅を一緒にしているようだった。 なぜか自分もそこにいた気がする、存在しないはずのない記憶がありありと蘇ってくる、そんな感覚になった。 どんな小説もこんなに描写に優れているのか、それとも著者の作品だけなのかは、少なすぎる小説経験のためわからないがもっと小説を読みたいと思った。

    4
    投稿日: 2025.12.12
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    独ソ戦中、平穏に暮らしていた村をドイツ軍に襲撃され、母と村人を殺された敵を討つ為に銃を取った少女セラフィマ。ソ連軍の狙撃兵となり最前線で目にする景色が敵兵の死が仲間の死が、彼女を徐々に変えていく。 刻々と変わる戦況、積み重ねられる死と数字、叫びや劇的な表現よりも淡々と記録されたような文章に静かな恐怖があとを引く。 残酷で辛い、目を背けたくなる…でも目を逸らせない。そんな風に葛藤しながらも最後まで読み切ったのはこの物語が生きた人間の記録として迫ってきたから。 終盤セラフィマにとっての本当の敵を理解した瞬間、色んな感情が溢れた。女性兵士達が戦った意味、守りたかったもの。敵の姿は戦争そのものの醜さを体現していた。 悲惨な戦争史を下敷に書かれた作品故に面白いと表現することを躊躇うけど、ここまで心を動かし考えさせられる力を持つ作品に他に適切な言葉が見つからない。多分これから先も何度も手に取ることになると思う。間違いなく面白く、重みのある一冊だった。

    24
    投稿日: 2025.12.12
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    初めて戦争をテーマにした小説を読みましたが、、、最高でした。 主人公と周りの人間関係性や戦争に対する信念には常に考えさせられ、戦いになると迫力や展開スピードの速さに一気読みさせれました!! 第二次世界大戦のソ連歴史背景を知ってるともっと深く読める作品だと思います。

    5
    投稿日: 2025.12.10
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    大作!! ドイツとの戦争のロシアの狙撃手女性のお話。 緊迫感があり、スラスラと読めました。 戦争においての女性の立ち位置や、戦争の恐ろしさ、命のもろさを感じながらも、仲間との関係等人間ドラマがあり、映画化したら見たいと思える作品でした。

    1
    投稿日: 2025.12.08
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    読まなきゃいけないから読むという本ではなく、引き込んで読ませる。 ファンタジーでは戦う意義を見出せるが、実際のところは、この世界に、悪人は誰なのか、という答えすらない。戦場では死ぬとただの無であるし、理不尽しか存在しない。 文字なのに、めちゃくちゃ怖いものが迫ってくる。 しかし、読者だからで、実際は怖いとすら思う前に、死んでいく。1回の狙撃にしかならず、特に撃ってごめんとか、辛いとかもない。撃たれる意味も撃つ意味もない。 やってることは同じになのに、平和な世の中に人を殺すのと、戦争している時に人を殺すのは、全く意味が違うと感じる。ファンタジーのように終わりもなく、戦友が1ミリの油断でいなくなり、敵国からしたら恨みの対象である側面からは罪を背負い、輝かしい英雄にはなれない。 この作品をしんどいな、と第三者目線で思える世界に生まれたことに感謝しながら、この世界にはまだ存在していることに苦しみながらも、この世界の平和を望む。

    3
    投稿日: 2025.12.07
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    軍事関連の用語などが多く、なかなか入り込めなかったが、「専門用語関連はすっ飛ばせばいい」と思ったら読み進めることができた。第二次世界大戦で最大の死者数を出した独ソ戦に少女セラフィマが狙撃兵として従軍する様子を描く。戦争の悲惨さ、占領下の女性の苦しみなどだけではなく、狙撃に成功したときの高揚感なども描いている。「狙撃兵は戦争が終わったら何をすればいいのか?」という問いは、そのままあまたの帰還兵たちにも当てはまる。主人公や所属の部隊は架空のものだが、歴史上の人物や出来事も盛り込まれている。 40年近く前に台湾からの留学生から自分の妹が学校で銃の訓練をしているという話を聞いて驚愕したが、今も世界の各地で「有事」に備えて訓練をしている若者たちは大勢いることだろう。この本を読みながら、ウクライナのこと、パレスチナのこと、台湾のことなどに思いを馳せた。

    1
    投稿日: 2025.12.06
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    私の勉強不足で戦争の話は理解できない部分があった… ただセラフィマの成長を描いた物語と割り切って楽しく読むことができた! セラフィマにとって敵とは? 狙撃兵として育ったセラフィマには戦争が終わった後はなにが残るのか? 色々と考えさせられる物語だった!

    8
    投稿日: 2025.12.04
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    人は何の為に戦うのだろう? 多くは、何かを守る為だと思う。 その何かは、大切な家族だったり、自分の住む故郷、 、あるいは誇りといった所だろう。 第二次世界大戦の独ソ戦が舞台。 主人公である少女セラフィマは愛する家族と仲良くなっての良い村人と平和に暮らしていた。セラフィマは将来は外交官を夢み、今は戦闘状態でもあるドイツとも仲良くなれる。そんな、希望を描いていたのだが、 その希望はナチスドイツの突然の侵略に打ち壊される。両親も殺され自身の命も危うい中、自国ソ連の軍隊の登場により、急死に一生を得る。 そして、その舞台を指揮するイリーナ。 彼女は唯一生き残ったセラフィマに対し、優しい言葉をかける、、、という事は決してなかった。 彼女は、傷心という言葉では、とても足りない心中のセラフィマに対して、「戦いたいか?死にたいか?」と問いかける。そして、呆然とするセラフィマの前で、 イリーナは今しがた、亡骸になった母親や思い出の品を燃やし、セラフィマはひどく動揺させる。 自身の大切な全てを踏み躙られたセラフィマは、目の前のイリーナ、そして、全てを奪ったナチスドイツに復讐を近い、スナイパーへの道を歩む事となる。 といったあらすじ。 600ページにも及ぶ作品だったが、途中退屈する暇もなく、一気に読む事ができた。登場人物も非常に魅力的であり、セラフィマと同じ部隊であるアヤに、シャルロッタ、オリガ、ヤーナにターニャ。そして、イリーナ。全員が全員個性的であり魅力的。 そして、登場人物達の戦争という極限状態での葛藤が非常に考えさせられる。 こういった戦争を題材にした作品では、いつも民間兵、本作ではパルチザンだが、民間人のふりもしくは、民間人そのものが襲ってくるという極限状態は、兵士としても保護する対象を敵とみなさないといけなくなり、保護対象とすべき人物が危ぶまれてしまう。 本作では、その様な描写自体はそこまで、強烈には描かれていないのだが、そこはいつも考えさせられる。 そして、本作の主人公達は女性のみで編成された部隊故なのか、誰かを助けるための犠牲になるケースが非常に多い。そこはやはり、女性は男性より愛情深いと考えられているなか、リアリティを感じしてしまう。 冒頭でも書いた、何かを守る為に人は戦うと思う。セラフィマは復讐はもちろんだが、女性を守るという大義をもっている。守るものをおびやかす物を敵と呼ぶなら、「同志少女よ、敵を撃て」の敵とは、一体誰の事を指しているのだろう。

    60
    投稿日: 2025.12.04
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    まず、日本人が独ソ戦をテーマにこれ程まで詳細に書き、なおかつ知識の薄い読者も楽しめるエンターテイメントに昇華させていることが素晴らしい。 狙撃兵の仲間たちの、戦う意味、主義•信条•価値観。 女性のため、自由のため、子供達のため。 それらが十人十色で、個性に富んでいる。 だからこそセラフィマだけではなく、イリーナ含む他の仲間、全員への感情移入が可能であり面白い。 またセラフィマの「人を撃つこと」に対する感情の移り変わり、葛藤の描写が興味深かった。 最初は、自分が殺した敵が送るはずだった人生を想像して震え、次に殺した敵の数の『スコア』が増えることに高揚し執着する。かと思えば、すぐに殺しを楽しむ自分に気が付いて自己嫌悪に陥る。 これは戦争に行った当時の兵士が体験した心情を、秀逸に描写しているのでなかろうか。 戦争において、何が正しくて何が間違っているかなど、私達が簡単に判断できるものではないが、最後に私情に惑わされず、自分の正義を突き通したセラフィマや他の仲間達はかっこいい生き方であったと思う。

    13
    投稿日: 2025.12.04
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    フィクションとして手に取った作品であったが、実在の女性狙撃兵や史実に基づく描写が随所に折り込まれており、物語の背景に広がる現実の重みを強く感じさせる作品であった。 戦中の出来事を善悪や正誤といった単純な枠組みでは扱いきれず、価値観が揺れ動き、時に歪められていく様子が印象に残った。極限状況下で人間が変質していく過程や、そこで生まれる複雑な感情の連なりが丁寧に描かれ、その異常さが胸に迫る。 本作を通じて、これまで十分に光が当てられてこなかった女性兵士の存在や、戦時下における女性の置かれた境遇が改めて可視化されたように思う。単に“女性が戦った”という表層ではなく、その背後にある歴史的背景や社会のまなざしが立体的に浮かび上がっていた。 さらに、作中に触れられていた「戦後のドイツがユダヤ人虐殺には謝罪しているが、ソ連に対して行った行為への公式な謝罪は十分とはいえない」という指摘も心に残った。歴史認識の複雑さ、語られ続けるべき側面とは何かについて考えさせられる部分である。 全体として、本作はフィクションでありながら史実の影を濃厚に感じさせ、戦争が個人に与える影響の深さと、歴史の中に埋もれがちな声を掬い上げる力を備えた作品であったように思う。

    2
    投稿日: 2025.12.03
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    ジェンダー的な描写に引っかかるところがないではなかったがストーリー上必然性を持って配置されていてそこまでの抵抗感はなかった。また、それを差し引いてもかなりよかった、定期的に読み返したい。

    2
    投稿日: 2025.12.02
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    歴史の知識が無さすぎて調べながらだったのと、戦争小説なので人の死もたくさんでてきて、読破するまでに時間がかかった。それでも読んでよかったと思えた小説。「読んでよかった」というのは「面白かった」というより「読まなくてはならない本だった」という感覚。 ・戦争という逼迫した状況がどのように人を変え戦闘に向かわせるのか ・多くの国で女性は戦闘そのものには参加しなかったのにロシアでは多くの女性戦闘員がいたこととその背景 ・戦争下の女性に対する暴行 このへんがこの本を読むことで解像度が深まって、知らなくてはならないことをまた一つ知れた感覚。

    14
    投稿日: 2025.12.01
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    世界史を学生時代さぼっていたため知識がないですがちゃんと読めました。時折チャットGPTに質問しながら、で楽しく時代背景を学ぶこともできました。 登場人物もそう多くなく、テンポよく読破できました。

    2
    投稿日: 2025.11.29
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    戦争小説にありがちな 弱い女性が立ち向かう 感情表現多すぎ 情景描写多すぎ がなく、バランスが良かった ラストも好きだった 敵のドイツ側の手記が各章にあるとロシア側に視点が狭まっていたのが矯正される

    2
    投稿日: 2025.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初読。話題からだいぶ遅れたが本屋に行くたびに気になっていたのでついに購入。これでデビュー作とはおそろし。淡々と語られる戦場の苛烈さ、悲惨さ、歪んでいく人間性。膨大な死者が数として処理されるやりきれなさ。戦場での女性に焦点をあてることで、今までの戦争小説とは違った気づきを得られる。この本を読んだからには精一杯の想像力を駆使して現実の戦争について強い気持ちで考えなくてはならない。 「もう戦争は終わる。そうしたら、平和の時代は終わらないさ。世界中が戦争の恐ろしさをいやってほど知ったんだもの。きっと世界は、今よりよくなるよ。」

    4
    投稿日: 2025.11.26
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    こりゃおもしろい!! 文末コメントにもありますがこの装丁が物語にいい味付けをしてますね。 ハラハラドキドキで一瞬にして読み終わりました。読後感もとても良く、評価が高い理由も納得です。

    12
    投稿日: 2025.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルだけは聞いたことがあって、てっきりファンタジー系か比喩表現としての「撃て」だと思っていたら、ガチなやつでびっくりした。 独ソ戦(第二次世界大戦)のロシアの女性狙撃手の話。 かつ、戦争系でよくある人格が壊れてしまったという話ではなく、(いや、そうなんだけど、視点が違う?)女性の社会での立場や扱いについてを考えさせられる話だった。 本書にでてきた「戦争は女の顔をしていない」も読みたくなってしまった。 この作者は女性なんだろうか、男性なんだろうか。 この題材でそこに視点を持っていくとは…と若干驚いた。 ただ、セラフィマが自分が戦う目的を「女性を守るため」とした理由が希薄にも感じて、ちょっと唐突な気もした。 でも、文庫版で600ページ近くあるにも関わらず、ぐいぐい読めてしまった。中だるみなどもなく一気に最後まで駆け抜けた。 まさか最後に狙った敵が…という驚きもあった。 結局イェーガーはドイツ語で何を言っていたのか。セラフィマが都合の良いように訳したのか、彼女たちを助けるために通じないかもしれないドイツ語で彼女たちをかばった内容を言っていたのかが気になる。

    2
    投稿日: 2025.11.25
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    とても面白い 戦争をテーマにした小説はあまり読んだことがなかったが、兵士が女性さらには狙撃兵ということで、通常の戦争物語とは別の角度での見え方が多々あった また、現実世界でも同じことが起こっていることを加味すると、色んな感情を掻き立てながら読むことになる

    4
    投稿日: 2025.11.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    家族を殺されたお下げ髪の少女がスナイパーとして育てられ、戦場に赴き駆け抜ける。 そのような物語ではあるが、その道のりはあまりに過酷。 スナイパー同期生や戦友の死、またかつての故郷の友人を自ら…。 最後に少し救いはあるが、戦場を舞台とした物語はやはり重いと感じました。 しかし小説としてはとても優れている、本屋大賞にふさわしい名作と思います。

    2
    投稿日: 2025.11.23
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    前評判通りとても面白く興奮させられた作品だった。 ソ連兵の主人公がナチスドイツを討ち取る単純な物語ではなく、何のために戦争に参加するのか、戦争の果てに何があるのか、そして戦争における敵とは何か、物語を通じてそれらが著者から問いかけられ、考えさせられる作品だ。 これらの問いに対する回答は主人公達の思想を通じて読者へ提示されるが、その回答は三者三様であり、それらに明確な正解があるわけではなく、多様な思想がある事に気付かされる。 そして、物語の終盤でのタイトルの回収、主人公にとっての敵は何かの回答、この展開には痺れました。

    3
    投稿日: 2025.11.23
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    最近こうした翻訳小説家と見まがうばかりの、詳細で重厚な海外の一時代の一地域を綿密の描写した小説が高い評価を受けていると思う 時代が求めるリアルがこうしたハードなものにシフトしてきたのだろうか 物語の舞台としては独ソ戦など日本人にはあまりなじみのない世界の話を詳細に記述し、主人公たちの息遣いまで聞こえるような親近感を覚える。 一方で構成は青春小説としてのセオリー通りともいえる安定した展開であり、戦場の物語としての荒々しさと少女の繊細さがいい感じにアクセントとなり、ある意味予感されるクライマックスへと向かっていく。 構成としては典型的な青春小説でありながら、同志と敵を峻別する単純な戦争の論理への葛藤からさらにその先まで垣間見せてくれるラストの余韻は、長い物語を並走したからこそ見えるものであり、あの時代が過去となった今だからこそかける物語なのだと感じた

    3
    投稿日: 2025.11.22
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    ダークな内容かと思ってなかなか手に取らなかったが、読んでみると臨場感溢れ、スリルに満ちた面白い本だった。スナイパーという特殊な仕事をする上での必要な能力、性格特性などを初めて知った。能力かあれば女性にも務まる仕事ながら、非常に過酷な仕事でもあった。 平和や家庭の対極にある世界で生きる兵士たちに思いを馳せる機会になった。 興味深くはあるが、このような経験を子どもたち世代がしなくて済むことを心底願う。

    2
    投稿日: 2025.11.21
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    エピローグで泣いた。後書き読んで参考文献読んでリュドミラって本当にいたの??ってなった。 最後の要塞の戦いで泣いた。ユリアンとマクシム隊長でグッときた。セラフィマとの旅。イリーナの愛。戦争の虚しさ。ミハイル。。。 個人的にはオリガがマジで好き。カッコいい。そして悲しい。優しい。 イェーガーとの戦い。ユリアンの芸がいきるあたりの演出からオリガまで、エンターテイメントとしてのフィナーレ。そこからミハイル、エピローグまでの、私たちが本当に心と頭に刻まなければならぬ真実のこと。 とにかく進むにつれてめくる指が止まらなくなった。 英雄が英雄であるのは世の中がそれを求めるときだけ。英雄もまた1人のただの人で苦しんでいる。 PTSDや熱狂、適応、日常というものについて考えさせられる。 敵は、だれ??

    3
    投稿日: 2025.11.20
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    第二次世界大戦の独ソ戦のソ連が舞台。村を奪われた少女が狙撃隊となり戦争を戦い抜くストーリー。実際にあった戦争だし、作中でも当たり前にどんどん死んでいくので、あまりこの表現はふさわしくないのだけれど、面白かった。 私は世界史には明るくないのだけれど、実際に活躍されたり殺されたりした女性兵はいたそうで、でも「戦果」と言うと男性ありきのもんだなとエピローグを読みながら感じた。 600ページくらいでボリュームはあるけれど、読みやすかったので一気に読めた。本屋大賞も納得。

    2
    投稿日: 2025.11.19
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    最初から最後までずっと面白かった。 何が面白かったのか。全部。 どこが面白かったのか。全部。 正義はどちらか一方にあるのではなく両方にある。 命は重いし、軽い。 狙撃の境地とは瞑想の境地と等しいのか?

    2
    投稿日: 2025.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞だからずっと読みたかったけど、勝手に難しいと思っててなかなか開けなかった積読本。 開くとスルスル読めた!! ストーリーとして読みやすかった。 女性兵たちと戦場で戦う者たちの生と死の中で動く感情がものすごいエネルギーを持って伝わってきた。 仲間、裏切り、騙し合い、絆、生き方… 計り知れないほどの試練を潜り抜けてもなお、戦後も闘って生きる彼女たち。 イリーナは根は心優しい愛溢れた人でよかった。 アヤとオリガもきっとそう。戦争は人の心を狂わせるね。 イリーナ、セラフィマ、シャルロッタが生きやすく楽しく暮らせますように。

    3
    投稿日: 2025.11.16
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    長いけどそこまで長く感じない。 戦争の惨さを、セラフィマを通して感じられる。 戦争は人を醜くしてしまう。 読んでいてつらくなるけども、こういうことが実際にあったのだろうという衝撃が勝つ。 戦争において敵とは何なのだろうか。

    3
    投稿日: 2025.11.16
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    4.1 登場人物が皆、魅力的に作られており、すんなり名前も覚えられた。アニメや漫画に出てきそうなキャラクターイメージがある 物語の導入から締めまで、流れもとても良かった。 細かい展開で読める部分もあるが、全く予想外の展開もあり最後まで楽しく読むことができた。

    1
    投稿日: 2025.11.16