
総合評価
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powered by ブクログびっくりしましたこんな本があったなんて。どの話も素晴らしく感動しました。自分も遙か昔の高校、大学の授業や部活でこんな勉強や体験を一杯しました。理科系小説万歳!
0投稿日: 2026.03.22
powered by ブクログ(借.新宿区立図書館) 直木賞受賞作とのことで図書館でも人気でなかなか回ってこなかった。その割にはすごく面白いとまではいかない短編集。いつもの理系(今回は生物系が多い)を絡めた作品だが佳作レベルといったところか。そして文系要素も萩焼とか原爆関係資料調査等あり(だから直木賞?)。
0投稿日: 2026.03.21
powered by ブクログ徳島県阿須町の海岸のアカウミガメにまつわる物語 アカウミガメは黒潮に乗ってアメリカ西海岸まで行って、そこで大きくなったらまた帰ってくるそうだ そんなことができるのは、砂に埋まって卵の中にいる時に地磁気(地球の磁場)を感じる能力が備わるから ウミガメの卵や赤ちゃんははコロコロかわいいからものすごく見たいけど、そっとしておいてあげないといけなかった(放流イベントはよくない) 黒潮って、海の中を流れる川のようにしっかり目に見えるものらい 多くの生き物は住む場所を自分で選ぶからかっこいいな 自分は社会に支えられなければそれができない
1投稿日: 2026.03.21
powered by ブクログ「宙わたる教室」をドラマで見て感動し、こちらはどんな小説なのかな?と興味をもちました。 地質学、物理学、生物学、自分には難しくて全く縁の無い分野ですが、伊与原さんのおかげで、優しくあたたかい気持ちで読み進めることができました。
0投稿日: 2026.03.20
powered by ブクログふだんエンタメ小説ばかりの自分には少し乗り切れないところがあった。でも好きな人は好きそうなジャンルだと思う。
1投稿日: 2026.03.14
powered by ブクログ1編目「陶芸と地質学」のコラボ。 伊予原さんの科学と人間関係のケミストリーにいつも魅了される。 自分の知らない世界の扉をいつも開けてくれる。 3編目『祈りの破片』 大坪係長いいこと言う。マニュアルという名の安全な浮き輪でぷかぷか浮いて過ごしている地方公務員が多いことを知っているからこそ、グッときた。 「ただマニュアルがあっても仕方なか。引き継ぐのはマニュアルやのうて、担当者の思いったい。マニュアルに思いが込められとるなら、それば汲み取ってうまかこと運用するとが、地方公務員の腕の見せ所ぞ。」 4編目『藍を継ぐ海』 ウミガメ生態の神秘さに感動。泳ぐ力のない子カメたちは、藻や流木に隠れ、地球の海流に乗って太平洋を何年もかけて渡りきる。 そして大人になって生まれた場所に帰ってくる。「母浜」 沙月も大海原で必死に生き抜いて、また帰っておいで。って心から応援したくなった。
1投稿日: 2026.03.09
powered by ブクログ短編で読みやすかった。最後のタイトルのやつが一番良かった。 個人的に最近短編物を読むと最後に物語が絡まる様な話を期待してしまう。
0投稿日: 2026.03.09
powered by ブクログ都会の喧騒から離れた様々な土地、歴史や文化を舞台にした短編集。自然科学をベースに物語が構成されており、舞台となる場所も実際に存在する土地であるため、リアリティがあって非常に興味深い。 どの作品も、人の優しさやゆったりと流れる穏やかな時間、そんな日常の中に潜む謎を楽しめる。個人的には「星隕つ駅逓」が最も心に響いた。先祖の代から大事にしていたものが消えてしまう不安、残したいと思う余りに大切なことを見失ってしまう様に共感を覚えた。 登場人物たちは決して順風満帆な人生を送っている訳では無いが、ストーリーの中で新たな1歩を踏み出そうとする様子には勇気を貰える。
15投稿日: 2026.03.08
powered by ブクログ科学の話はやや難解で読み流してしまった箇所あるけど、内容としては心にジンワリとくる話で良かった。東野圭吾のガリレオを優しい物語にした感じ。 短編集で、タイトルにもなっている「藍を継ぐ海」が良かった。
10投稿日: 2026.03.07
powered by ブクログひとつひとつのお話が独特のテーマで、短編にしてしまうのはもったいないほど。もっともっと深く掘り下げて読んでみたかった。 やはり表題作品は壮大なテーマで、こんなこと本当にあってよいものかと訝しく思えるところもあった。自然の神秘とそれを見守る人間との距離の難しさや、自分の人生になぞらえる主人公には共感できない部分も多かったけれど一番胸に迫ってくる作品だった。個人的には最初の地層のお話も好きだったかな。マニアックなテーマは読んでいて本当に楽しくてわくわくする。
16投稿日: 2026.03.06
powered by ブクログ科学や地学等などの知識が面白く、更に繊細な心を持つ人と人とのさりげない関わり方がとてもいい。 伊与原新さんの作品の虜になりそうです。
2投稿日: 2026.03.02
powered by ブクログ直木賞、やっと読めました。それなりの雰囲気があって、丁寧に練られた小説で悪くはないと思います。選評も読みましたがほぼ全員一致での受賞も納得です。でも、荻原浩さんの直木賞受賞作を読んだ時も思いましたが、もっと早くに書かれた作品で受賞すべきだったと思いました。初めて伊予原さんの小説を読んだ時の感動が今も忘れられません。
7投稿日: 2026.03.01
powered by ブクログ伊与原新さんの本は「宙わたる教室」に続く2冊目 本作は藍を継ぐ海を含む5つの短編集で 史実、実在の人物から着想を得たフィクションと説明書きがありました。 たくさんの参考文献や細部まで詳しく調査したからこそこ丁寧な説明で、知識なくとも読み止まってしまうことなく引き込まれました。 (いつでもここに帰ってきてね)のように火が灯っているような温かさや、暗闇の向こうに光がうっすら差し込んでいるような希望がおりこまれているからか、まだ2冊しか読んでないけど伊与原さんの作品はとても好きです。 個人的に今、興味あってハマっているものに関連することもお話に出てきていて、なんといいタイミングでこの本に出会えたのかしら!と嬉しくなったことも覚えておきたい。
22投稿日: 2026.03.01
powered by ブクログaudibleで。5つの短編が入っている。 どの作品も、自然や歴史の大きな時間の流れの中で、短い人の生とのかかわりをえがいているようだった。人の短い時間では測りきれないなにか、でも、だからこそ大切にしなければならない祈りにも似た何か、がぎゅっと詰まっている感じがした。どの作品にも、自然科学的要素が含まれていて、とっつきにくさを感じる面もあるが、それがあるからこそ、人と自然の営みについて考えさせられ、納得し、自分の足元を見つめているような気分になる。耳から聴いたせいもあるが、広大な自然の中にぽつんと立っているような感覚に囚われる作品だった。
2投稿日: 2026.02.28
powered by ブクログ自然とそれに惹かれる人間の知識とか執念がきれい。 単なる短編集じゃなくて、知識も得られるし、知っておきたいこと、知らなきゃいけないようなことを教えてくれる。 長崎の話が本当に良かった。 ちょっと読みずらいか、、?となる部分もあったけど、あんまり読まないタイプの短編集で読んでよかったと思う。
2投稿日: 2026.02.28
powered by ブクログ理科系作家による五篇の短編、さすが科学的考察がどの編にも盛り込まされており他の文化系作家のように情緒的に流されるのではなく一粒で二度美味しい作品である、しかし興味深い作品なのに短編で終わらせるにはもったいない気がするもっと膨らませられる物語がある気がする、著者には長編小説を期待する。
1投稿日: 2026.02.26
powered by ブクログ詳細は、あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノートをご覧ください。 → https://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-2214.html
0投稿日: 2026.02.23
powered by ブクログ自然分野の幅広い知識が詰まった小説。 ・山口県 萩焼 ・奈良県 ニンホオオカミ ・長崎県 原爆 ・北海道 隕石 ・徳島県 ウミガメ 学びが多い。 短編集なので、それぞれの物語があっさり終わってしまい、感情移入が難しいところ。
48投稿日: 2026.02.23
powered by ブクログ5編の短編小説。 標題の「藍を継ぐ海」と「星隕つ駅逓」が特に好きだった。 短いストーリーに地理的・歴史的広がりや深みを持たせているところがいい。心が温まる話、読み手を応援してくれる話ではあるが、入念な取材や研究を土台にして編まれた小説ということが伺えた。
2投稿日: 2026.02.21
powered by ブクログ科学という裏付けをベースに、各地の美しい風景が浮かび、地元に住み、守り、大切にしている人の想いが伝わり、あるいはその地域に伝わる想いを大切にしている人の暖かさ。 読んでいて本当に心暖まる本でした。 地元、北海道の開拓の歴史を絡めた『星隕つ駅逓』も良かったし、徳島のウミガメの『藍を継ぐ海』もいいし、長崎の原爆の話『祈りの破片』は涙が出そうになりました。 こういう本をNHKあたりでドラマ、映像で見てみたいなぁと思います。
2投稿日: 2026.02.21
powered by ブクログ短編小説集。お話も面白いけどそれぞれに含まれてるエピソードがよかった。萩の見島の話とか海亀とか。長崎の話はこころに刺さりました
3投稿日: 2026.02.21
powered by ブクログ様々な土地(地理)や歴史文化、天文や生態など、そこに物語を紡ぐ、山口、奈良、長崎、北海道、徳島等 物語に繋がる事を調べながら読み進めると より親近感を覚え心に染み入ります。
3投稿日: 2026.02.18
powered by ブクログ5つの短編集だ。 「夢化けの島」は、山口県沖の見島を舞台にした萩焼の土がテーマの物語。 「藍を継ぐ海」は、徳島県南西部の太平洋側に面した海岸にアカウミガメが産卵に来る設定だ❗️ ここは日和佐の隣町と言う設定で、この見島も日和佐も⛵️ヨットでの一人旅で、たちよった島や港だったので、とても感慨深くおもしろく読んだ‼️
11投稿日: 2026.02.18
powered by ブクログ古きを知り、新たな夢を持つ話。 正直自分とは縁のない分野の話ではあるのだけど、興味はひかれる。オオカミの話が印象深かったが、他の話も世界を広げてくれるようで面白かった。 科学系の話が多いと聞いていたから、ちょっと気合入れないと読めないかもと思ってたのは早合点だったよ。 ニュースで新しい発見があったよ、研究が進んだよ、と知らされると単純にすごいなと思う。それよりも身近な現象として日常に潜む科学的な物事を掘り下げてくれた感じか。 面白く読めたわ。
13投稿日: 2026.02.18
powered by ブクログ地質学をいろいろな地域から学べる小説? 個人的にはわかるようで変わらないマニアックな世界観な気がしました。 地質学って未知な世界でもあるけ知ると面白いと感じます。 個人的には「狼犬ダイアリー」が好きでした。 人間と狼の昔の関係性などなるほどと読みながら感心しました。 そう考えると動物関係の小説が好きなんだなって感じました。
50投稿日: 2026.02.17
powered by ブクログそこに込められた目には見えない時間の流れを、それぞれの地に生きた・生きている人々の思いがくっきりと浮かび上がらせていて、たしかにそこに「時の流れ」が血液のように存在していることを感じられた。
0投稿日: 2026.02.16
powered by ブクログ陶芸土、狼犬、原爆遺品、隕石、ウミガメと、あまり取り上げられることのない題材をテーマにした5篇の短編。新鮮な切り口で楽しめた。それぞれ、もう少し続きが読みたいなと思わせる余韻があった。
9投稿日: 2026.02.16
powered by ブクログ少子高齢により過疎化が進みつつある日本。その地方にあるさびれて深い自然。それが迫ってくるような気配を感じてしまいました。 萩焼、狼犬、被爆した資料、隕石、海亀。これらをモチーフにして、様々な人間模様が心の細かい動きを捉えながら語られていく。少し普通ではない?かなりオタク的に何かにのめり込んでいる人を中心にして(何を持って普通なのか?と言う難しそうなことはとりあえずおいといて)。どの短編も、読み終わった時に少し寂しい気分になる。 よく伊予原さんの作品は科学?というか理系の作品だと言われることがあります。でも、「月まで・・・」や「宙わたる・・・」でも感じたのですが、科学的な説明はあくまでエッセンスの一部に過ぎないと思っています(私は)。ただ、そのエッセンスが作品全体にいい雰囲気を醸し出している。エッセンスというかスパイスというか。 そして何よりも、伊予原さんの非常に綿密な事前調査。読んでいる正にその時から、調査の過程がヒシヒシと感じられ畏まってしまいます。SFとは異なっていて作品のストーリーそのものではなく、その調査の過程に(自分では全く及ばない)理系?を感じる。 作品の背景にある事実関係が、「こんな感じかな?」「私はこう思う!」ではなく、理詰めで事実を突きつけてくる。そう感じながらも同時に人間の寂しさを感じてしまう。 理詰めで寂しい雰囲気が心に残る作品でした。
37投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログ自然科学の知識がなくても物語として十分に楽しめる作品。時代を超えて物事がつながっていく、自然の営みの壮大さに魅力を感じる。そして、その舞台となる各地で暮らす人々の姿が、その土地の風景としっくり溶け合っていてとても美しく、日本のこうした風景は、これからもずっと残ってほしいなと思った。 なかでも、長崎の原爆が鍵となる「祈りの破片」と、ニホンオオカミをめぐる「狼犬ダイアリー」が特に印象に残った。歴史の記憶も、古来から受け継がれてきた自然も、どちらも次の世代へと手渡していかなければならないと気持ちを新たに。
7投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログ名作NHKドラマの原作「宙わたる教室」の著者の直木賞受賞作品。 5編の短編からなる。タイトルは5編目。 テーマは陶器の土、オオカミ、原爆遺品、隕石、そしてウミガメ。 科学者らしいテーマに着目しながら、 人間愛も語る。 やはり秀逸はタイトルの藍を継ぐ海。 海亀の海遊に、島を飛び出した腹違いの姉を重ねる。 中学生の自身の未来を重ねる。 海亀が産卵に上がる島の美しさは、想像できないが、想像したい。 それ以外の登場人物、それぞれこだわりがある。 地質に、土に、犬に、長崎の原爆で破壊された浦上天主堂の像に、 隕石の命名に、、、 大きな宇宙と小さな人間の思い。 なんか、大きくて小さくて、いい。 夢化の島 ゆめばけ 狼犬ダイアリー おおかみけん 祈りの破片 星隕つ駅逓 ほしおつえきてい 藍を継ぐ海
3投稿日: 2026.02.09
powered by ブクログ一個一個の話につながりがないからか全体的に引き込まれなくて目が文字を滑っている感じだった。時間をおいてまた読もう
0投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログ科学知識は無くても楽しめるが、読んでいていろいろ検索してみたくなった。 狼犬ダイアリー、藍を継ぐ海の2編が好き。 どの話も、ちょっと前向きな気持ちになれるラストでよい。 短編5編だが、それぞれ雰囲気が違うので、読み応えもある。 単行本化にあたり、いくつか改題しているよう。 直木賞。 少し余裕のある時にじっくり再読して楽しみたい。
1投稿日: 2026.02.04
powered by ブクログ読み終えるたびに心が整う本、まさにそうだと思った。著者はアイヌのことや隕石のこと、ウミガメのことなど、本当によく調べて書かれたのだなぁと思った。それぞれの場所で、懸命に生きる人たちの物語。
1投稿日: 2026.02.01
powered by ブクログ伊与原新さんの作品は昨年初めて読み、本作『藍を継ぐ海』が『月まで三キロ』『八月の銀の雪』『宙わたる教室』に次いで四冊目となりました。 2026年に入ってからは、これでまだ三冊目です。 昨年のレビューでは「読むペースが落ちたのは初孫が生まれた影響」と書きましたが、今の時期は単純に“雪かき”が原因です。今日はすでに三度雪かきをしました。12月は例年に比べて降雪量が少なかったものの、1月に入ってからは毎日のように降り続いています。もう雪のない場所へ移住したいと思うほどです。 『藍を継ぐ海』は、第172回直木賞を受賞した作品で、五つの短編から構成されています。表題作は、徳島県のウミガメの産卵地となっている漁村が舞台です。 伊与原新さんは東京大学大学院で地球惑星科学を専攻していたこともあり、日本各地の自然や歴史に科学的な視点を織り込んだ作品が多い作家さんだと感じています。科学的な論述が多いにもかかわらず、人間味にあふれている点が、本作の大きな魅力だと思いました。
15投稿日: 2026.01.31
powered by ブクログ科学をめぐる5つの短編。表題作の「藍を継ぐ海」と「祈りの破片」がすき。 鉱石や隕石に惹かれるのは、そこに時間の流れを見るからかなと思う。自分の生まれる前からあったもの。自分がいなくなってもなお、残るもの。いつかいなくなる僕らは、きっとそこに夢を見る。
1投稿日: 2026.01.27
powered by ブクログ過去から継がれた物語を読み解き未来へつなぐ科学 地学、遺伝子科学、原爆による被害調査は物理学、宇宙、そして生物学…科学が継ぐ未来 科学は身近なところにたくさんある とってもファンタジー
4投稿日: 2026.01.27
powered by ブクログちょうど一年前、2回前の第172回直木賞受賞作品。初めて読む作家さん。短篇五篇。 いづれもよかったが、一番は、「星隕つ、駅逓」。 北海道の田舎でまもなく廃業となる特定郵便局に痕跡を残すのみとなった野知内(アイヌ語のノチウナイ[星の川]が転じて、ノチナイ、さらに転じて、ヤチナイ)という地名を世に残すべく、特定郵便局長の娘が、隕石騒動の中作戦を練る。その作戦は、結局実を結ぶことはないのだが、父は娘の頑張りの甲斐あって、張りのある生活を手に入れる。人のために頑張っていると、得てして想定とは少し違う形で報われることがある。 他の4篇も、登場人物は皆他人に優しい人たちで、読んでいて心が洗われるようだった。
47投稿日: 2026.01.26
powered by ブクログ素敵な物語が詰まった一冊 心が整います 自然と受け継いでいくことを心に決める展開は 無理なく読み進めることが出来ます また、さらりと科学の知識が入ってても 違和感を感じないのは 文章が上手いのだとつくづく感じました
15投稿日: 2026.01.24
powered by ブクログ本の紹介に『科学だけが気づかせてくれる未来』とあるように、科学データが教えてくれる地球と命の物語。 短編5編は『萩焼』『ウミガメ』など姿形は知っているものをちょっと詳しくさせてくれる。 土や岩石や地名が過去の人々の想いまで教えてくれる。 動物の生態が未来を予感させてくれる。 スラスラとは読めなかったけど、どの話も印象深く読めて良かった。
15投稿日: 2026.01.18
powered by ブクログ都会ではない田舎の街でのお話し。それぞれの場所に物語があり、素敵な出会いやストーリーがありました。心が洗われる短編集でした。
11投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログ直木賞受賞作が短編集だったことに驚いた。 いろんな土地が舞台となっているが、そのどれもが著者の出身地かと思うくらい重厚に描かれていた。 科学要素が多めでも、人間模様がしっかりメインになっているので、物語としても魅力的。 どの科学もほどよく、難しすぎず知識としても楽しめた。
9投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログ「祈りの破片」が沁みた。 爆心地の焼けた破片を拾い続けた男の話。 後世に残したいというより、自分の探究心から出た行動のようで、結局貴重な遺物となる。 それは、焼けてしまった人々の、焼けずに残った破片に託した祈りでもあったのか。
15投稿日: 2026.01.10
powered by ブクログ第172回直木賞受賞作。5つの短編からなる本作品。直木賞受賞作であり短編なので、伊予原さんの作品の魅力がぎゅっと詰まっているのだろうなと楽しみにしていた作品。 『夢化けの島』。舞台は山口県萩市の離島、見島。日本海に浮かぶ島。久保歩美は32歳の大学理学部地球科学化で助教。専門は火成岩岩石学。大学から研究を続けて10年になる。根っからの研究者という感じ。苦労もあるだろうけれど楽しい方が大きいのだろうな。明るく前向きな中心人物。見島には毎年岩石を調べるために訪れている。 渡船の中で出会ったのは三浦光平。光平はかつての萩焼に使われていた見島土を原料とした作品を作っていた登り窯を探していた。そのことを歩美は知らない。互いの存在を気にしながらも時は流れていく。しかし、それぞれが探求しているものが見島にあるため、再会することになる。追い求めているいるものが違うけれど、探しているものが同じ見島にあるというところに、巡り合わせを感じるな。 互いの状況や追求心が分かるようになり、自然と尊重し合うようになるところも自然な感じがする。光平がそこまでして登り窯を見つけたかった理由も明らかになっていく。自分が何者なのかは、自分が純粋に好きなものに出会った時に分かるのかも。そんなことを歩美と光平の姿から思う。二人が見つけたものは、未来に繋がっていきそうなものだった。よかったなという思いに満たされた。 『狼犬ダイアリー』。舞台は奈良の山奥、東吉野村。登場人物は、盛田夫妻と一人息子の拓己と紀州犬のギンタ。盛田夫妻の離れに移住してきた30歳、フリーランスのWebデザイナー、まひろ。東京での仕事や人間関係に苦しみ、身寄りのない奈良の山奥、東吉野村へ。それは、自然豊かな村に居ながら自分の求めるWebデザイナー関係の仕事をすることに希望が持てたから。 拓己が見たという狼は、村では昔からその存在を言い伝えられていたが、実際に見た者は少ない。伝説的な生物ということ。各地にありそうな話。初めて知る内容もあり、物語でありながら知識が増えていく感じがする。これも伊予原さんの作品の魅力だろうな。 拓己とまひろは狼が出たと言われる場所に確かめにいく。ギンタを連れて。そこからは、緊迫した場面が続く。実際に目にしたものの正体も明らかになり、そこには古くから言い伝えられている話も加味されて、ファンタジーとも伝説とも感じる内容になっていく。実際に目にしても、それが何であるかは判明できないのが自然の魅力であり、生物の進化なのかも。そんな思いも膨らんだ。まひろが未来に向けて前向きな気持ちになっていく姿が心地よい。 『祈りの破片』。舞台は長崎県長与町田之坂郷。長与町役場の都市計画課住宅係の小寺。空き家対策の担当。現代社会の問題とつながる。小寺は一人で担当していたため、ゴールの見えない難しい仕事に取り組んでいた。疲れてもいた。 そのような中、田之坂郷の住民から、空き家に青白い光が灯り、怖いので調べて欲しいという相談が寄せられる。小寺が警察官と一緒に、その空き家に入り見たものは、敷き詰められた原爆による遺物だった。焼けた石やガラスなどの遺物と共に収集の記録ノートが見つかる。そこには、びっしりと日付や場所、気づきが記されていた。被爆地である長崎の惨状を思い浮かべる。私の想像では及ばない惨状があった。 小寺の丁寧な調べにより、この記録をとった者が判明する。加賀谷昭一。加賀谷は浦上天主堂周辺の遺物を多く収集していた。爆心地に近く完全焼滅していた。貴重な遺物になる。当時の様子の想像は難しいが、それでも遺物を集めていた加賀谷の思いや願いを想像する。何もなくなった長崎の街。焼かれて遺った物を集める意味。 そこから、新たな登場人物、望月英二神父につながる。被爆当時に浦上天主堂で出会った二人だから遺せた物なのだろう。出会いの意味を思う。出会うべくして出会ったように思う。平和への祈りは、こうして語り継がれる。そんな気持ちになる、ずしりと胸に響く物語。 『星隕つ駅逓』。隕石と郵便局の前身でもある駅逓の話。主な輸送手段が列車だった時代に、駅舎には荷物や郵便を運ぶ人がいて駅逓と呼ばれていた。車がなかった頃は歩いて配達していたという。そんな時代背景を想像しながらの現代の物語。 信吾は郵便局の配達員。結婚して十年、妻の涼子は初めての出産をひかえていた。幸せが伝わってくる。舞台は北海道遠軽町。妻が勤めている宿泊施設に、榎田が仲間と共に隕石を探すために泊まっていた。火球を見たという情報が複数あったためだった。隕石が落ちるということは滅多にないこと。だから、研究者たちにとっては探究心が高まるのだろう。この話の中で、発見された場所と地名、北海道の歴史、駅逓の役割などが絡み合う。その構成は、昔話の中に吸い込まれていくような感覚だった。そして、幻想と現実が重なり合うような不思議な感覚になっていった。 さらには、涼子の父、公雄は野地内郵便局の局員を務め、定年を迎えようとしていた。それに伴い、郵便局は閉鎖。前身の駅逓に勤めていた祖父から三代続いた仕事だった。その感慨が伝わってくる。また、妻を亡くしていたため、生活への意欲が失われていた。自分のモチベーションの元となるものを失うことは、生活への影響が出るだろう。それを心配する涼子。 涼子が隕石を発見した際の行動は、父を思っての行動ではあったが、信吾は心配しその行動を改めさせる。涼子の体を心配しながらも、信吾のまっすぐな信念も感じる。それぞれの思いが通じ合うには、やはり思いを伝え合うこと、そして正直に素直であることが大切なのだろうな。そんな様子を星は見ているのかも。 『藍を継ぐ海』。この物語の藍とは、黒潮の色のこと。ウミガメの道のようなもの。沙月は中学2年生。舞台は徳島県阿須町の姫ヶ浦の海岸。アカウミガメの産卵地。沙月はウミガメの巣穴から4個の卵を掘り起こし、家に持ち帰った。私の中で動揺が広がる。そして、この行動には深い理由があったことが分かる。やってはいけないことをする沙月の背景には、沙月にとって厳しい家庭環境があった。だとしても、卵を持ち帰っていいとはならないけれど。 そのような中、沙月にとって頼りになる存在もあった。70歳をこえているこの浜のウミガメ監視員の佐和。沙月にとってはこのまちで暮らす大きな支えとなっていた。沙月の姉、未月は8歳年上。18歳で家を出た。それから沙月は祖父の義雄と二人暮らし。そこへ、カナダからティムが訪れる。カナダで見つけたタグ付きのウミガメに関することを調べに。このことが、沙月や佐和の過去とつながっていく。 沙月の願いは純粋だからこそ、切ないし危うさもはらんでいる。そんな沙月に寄り添う佐和の存在はとても大きい。沙月自身の選択で、自分の未来をつくっていってほしいな。そんな期待と願いが私の中に膨らんだ。 どの作品も、そのまちと自然と人が織りなす世界へ導かれた。行ったことのないまちの雰囲気や景色が、私の想像の中で色鮮やかに描かれていく感じ。伊予原さんの作品の魅力とおもしろさが詰まった一冊だった。
414投稿日: 2026.01.10
powered by ブクログ伊与原新さんのハートフルストーリーですね。 五篇の登場人物にとって、生涯忘れることの出来ない感動の出会いと成長のドラマですね。もちろん科学を絡めて、より深く物語を飾っています。 伊与原新さんの作品としては、かなり重い感じの構成ですが、主人公の感動を受け止める心理描写を考えると、読み手の共感が寄り添うようにつかめます。 科学が自然に伝わりますね。 目次 夢化けの島 狼犬ダイアリー 祈りの破片 星隕(ほしおつ)駅逓(えきてい) 藍を継ぐ海 伊与原新さんは、純文学に近くなってきていますね。この本に科学者は出てきません。研究者や工芸家などで知識人が物語を補佐しますが、主人公の理解と疑問に答えたりして、物語の重要な登場人物になります。あくまでも感動の人情、成長物語が主要な作品になります。 直木賞受賞の作品として、確固たる深みのある文学作品ですね(=゚ω゚=)
71投稿日: 2026.01.08
powered by ブクログいつも全く知らない分野の知識にも触れられるし そこから学び取る生き方への優しい着地が 伊予原さんの作品は素晴らしく また次も読みたくなる。 心癒されます。
2投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログなんと美しい景色の浮かぶ物語たちか。森の中の朽ちた登り窯。山の斜面に立つ狼犬。白い波頭に藍の海。この人の本はいつも私に画像を思い起こさせる。地元だから方言とかもあってなおさらかな。旅に出たくなった。
2投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログaudibleにて。 短編集で、本の題名はウミガメにまつわる最終話のタイトルが付いていていますが、「海」よりも「土」、「岩」、「土地」といったキーワードの話の方が多かったように思います。 どの話も、煌びやかで惹き込まれる話というよりも、どちらかというと土や岩のように、一見地味で目に留まらない話を、ハンマーで石を割り、顕微鏡越しに成り立ちや変遷を読み解くような、そんな温かみのある話が多く、読んでいて落ち着く本でした。
2投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ伊与原新さんの短編はどれもよいなぁ。 科学の知識を織り交ぜながら紡がれる五つの物語。 徳島でウミガメの卵を孵化させて育てようとする中学生の少女。北海道で隕石を拾った場所を偽ろうとする身重の女性。山口で萩焼の特別な土を探す元カメラマンの男性。長崎で謎の岩石やガラス製品を見つけた公務員男性。奈良の山奥でニホンオオカミに出会ったWebデザイナーの女性。 日本各地を舞台に、職業も立場も異なる様々な人々の物語となっており、どれも切り口が異なり違った味わいがある。着地点は安定しており安心して読めた。 科学と心が重なりあう瞬間、じんわりあたたかい気持ちになれる伊与原新さんの魅力溢れる作品だった。
55投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ直木賞受賞作、作者は知っていた。知ってはいたが、初読み。科学物と聞き、読むのを躊躇していた。 しかし、読み易い。科学なのに読み易い。 どの短編も興味深い。 表題の「藍を継ぐ海」から読んでしまった。アカウミガメの話。ずっと赤ちゃんカメが海に向かうのを見てみたいと思ってきたが、本を読んで、やめておこうと思い直した。一生懸命生きようと努力している姿を興味本位で見てはいけないと思わされた。生きてほしい。どこの国の海でも構わないので、生き抜いてほしい。 同じように命を繋ぐ話「狼犬ダイアリー」ニホンオオカミは100年以上前に絶滅したと言われているが、紀州犬とのハイブリッドがいるかもしれないという話。いい!ロマンだ。オオカミと人間は似た者同士だそう。社会性に富み、用心深いが好奇心旺盛。狼混として生きる。一人でいたいときはオオカミとして、寂しくなったり、行き詰まったら犬になる。 「夢化けの島」は萩焼、伝説の土を探す男性。 「星隕つ駅逓」隕石をさがす人々に拾った場所を偽る女性。 とさがす、の2編。 「祈りの破片」は長崎役場の住宅係が空き家から光が見えるので、確認してほしいとの依頼を受ける。調べていくうちに被爆した石や金属を集めていた人の家とわかる。
1投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログこの本をどう評価するのか?読みやすくはある。物語一つ一つにキーワードとなる専門用語?が出てくる。それが読者には新鮮なのだけれど、ちょっと難しいな?
0投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第172回直木賞受賞作。 「夢化けの島」「狼犬ダイアリー」「祈りの破片」「星隕つ駅逓」「藍を継ぐ海」の5編。 科学的な知見と舞台となる土地の歴史を融合させる中で、主人公となる人物の心情の変化を描いた見事な短編集。 ベースとなる科学的な事象が単にアイデアとしてあるのではなく、物語の核となり、希望や勇気を与えてくれるものになっていることが素晴らしい。また、舞台となる土地は、長崎以外は過疎と言われるようなところだが、その歴史を掘り下げて丹念に描いており、思い入れも感じられる。
1投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ面白かった! フィクションだけど、ほんとにそういう歴史があったような感じを思わせる物語たち。 少しだけ変化がある物語。心地よい。
0投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログ伊与原新さん初読。伊与原さんが膨大な労力を費やし、一話を執筆されたのだろうと感じた。おのずとじっくり時間をかけて読んだ。 どれも短編におさまらない熱量で、物語のその後に想いを馳せる。
17投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログ全体的に説明描写が多かった印象。自分には内容が難しかった。前回読んだ「月まで三キロ」は人物の気持ちと説明、それぞれの描写が半々くらいの割合で読みやすく、響いた言葉がいろいろあったけど、今作は難解でした( ・-・̥ ) でも、難しい科学の話を小説としてここまで緻密に盛り込み、描くことができる伊予原さんの表現力には驚かされるばかり!また他の作品も読んでみよう。
1投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログ『夢化けの島』 萩焼 偶然か⁈ 今朝の新聞に“見島牛”の血統保存に情熱を注ぐ人のニュースが載っていた。 『狼犬のダイアリー』 日本狼 自分が若い頃、日本狼の生息を求めて探索に出かけた事があったな、と懐かしく思い出した。 『祈りの破片』 長崎原爆被害の調査⁈資料収集の遺産 星隕つ駅逓』 落下隕石 『藍を継ぐ海』 海亀の生態 科学的な思考を元に いずれも、とても良かったです。 読書の苦手な自分でも一気に読み遂げました。
0投稿日: 2025.12.18
powered by ブクログ祝・直木賞受賞。表題作以外もとても良かったです。テーマが深くて、どうしてこんなに幅広く、難しい題材を扱って小説を書くことができるのか。そしていつもですが、巻末の参考資料の多さにも圧倒されます。 2025/11/13読了 2025年の60冊目
2投稿日: 2025.12.14
powered by ブクログ5篇ともストーリーがわりとおもしろかった。 どこで科学に結びつくのかな?と思ったら、自然な感じで物語に組み込まれていて、生活の中に科学があふれているんだなと感じた。 表題作の「藍を継ぐ海」の沙月が海ガメを育てたい理由が心に沁みた。 泣くほどではないけど全部いいお話。
53投稿日: 2025.12.10
powered by ブクログどれも静かで穏やかな素敵なお話だったけれど どんどん読みたいと思える感じではなくて 時間がかかってしまった。 好みの問題なのかなぁ...
0投稿日: 2025.12.08
powered by ブクログ短編いくつかで構成されている 読みやすく、登場人物の心情がうまく表現されている どうなるんだろう?というワクワク感もあった
0投稿日: 2025.12.04
powered by ブクログ短編集なのにものすごく読み応えがあって、とてもおもしろかった。一つひとつの物語が心に響くだけでなく、専門的な知識もわかりやすく織り込まれていて、読んだ後の満足感が凄い。私の中の今年のBest5に入ること間違いなし。
7投稿日: 2025.12.04
powered by ブクログ5つの短編集。どれも、実際の土着の忘れさられた言い伝えから、真実を探そうとする若者の物語。瀬戸内、東北、北海道、山に海に舞台は異なり、登場人物たちの言葉や生活から、その土地の空気感も感じられるような...そこに若者のひたむきな思いがのせられて爽やかな余韻が残る。
1投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログ直木賞受賞作、の帯を見て読んでみました。 私にはあまり刺さらなかったです。でも美しい作品。 5編の短編集で、いずれも地方の海・山・田舎が舞台で、悩みを抱えた若者が主人公。 「夢化けの島」は焼き物、「狼犬ダイアリー」はニホンオオカミ、「祈りの破片」は長崎の原爆、「星隕つ駅逓」は隕石とアイヌ、「藍を継ぐ海」はウミガメの産卵がテーマ。日本の古くからの自然や歴史についての描写が細かく、各分野にちょっとだけ見識が深まったような気持ちになったりもします笑。「星隕つ駅逓」が年齢的に一番感情移入したかな。
7投稿日: 2025.12.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
史実を元にしたフィクションとのことだが、短編のそれぞれが本当のことと思わせるようなリアリティがあった。特に「祈りの破片」は良かった。
1投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログ優しい話の短編集。穏やかな気持ちになった。表題の作品はウミガメ保護の海岸を舞台にしたお話で心を揺さぶられた。都会から離れた海辺の町でたくさんの優しい人たちが周囲にいる、でも置いていかれそうで不安にもなる・・少し切ないけどそれぞれが生きている道が見えるような作品だった。
0投稿日: 2025.11.28
powered by ブクログ広い意味で岩石にまつわる話の短編集。短編同士に繋がりがあるのか?と読み進めたがそれはなかった。暖かい気持ちになる話ではあった。
1投稿日: 2025.11.25
powered by ブクログ自然の摂理と主人公の心情が重なったり交錯したりで、情景描写が美しく感じられた。海でゆっくりウミガメを眺めたい気持ちになった。
3投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ初めましての作家さん。 読み始め、肌感合わないかも?短編集で良かったな、、と思ったのが良い意味でハズレ、作家さんの熱量や新しい知識に触れるたびに引き込まれ、短編集だけど、総合的に一冊の作品となっていて素晴らしかった。 巻末の参考文献からもわかるように、とても綿密に描かれたもので、その探究心や努力に圧倒された。 作者の熱量で、実際にいろんな方の協力を得られ、より良い小説となったかと思うし、それがキャラクターにもよく現れてた。 本来は、感情を揺さぶられる小説が好きだけど、新しい知識として得られる小説も、やっぱり読んで良かったと思える一冊でした。
41投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ萩焼、狼犬、空き家、ウミガメ、隕石…… 離島や郵便局が閉局を迎える町など、北海道から九州までを幅広く舞台にした短編小説。 決して一章一章は繋がってないけど、どこか懐かしく、ちょっと窮屈で、ゆったりと時間が流れるまちの様相はみんな共通。 焼物の歴史や原爆の話など踏み込んだ部分もあるけど、とっつきにくさはなく、読みやすかった。 小さな謎や強い思いが、周りを巻き込んだり、時を越えながら紡がれる物語。
0投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログ直木賞受賞、短編五編 萩焼、狼犬、原爆遺物、隕石、アカウミガメ それぞれ失われゆくはかないモノにまつわる人を描いている。 地球衛星科学専攻という著者の背景を見てテーマについては納得。そこに人に対する温かな眼差しと信頼が加わり、心地よい。
0投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログ萩焼、隕石、ウミガメ…5編の短編小説。 入念に下調べして書かれたお話。それぞれの分野の調査がしっかりされた上でお話が成り立っていた。少し難しく読むのに時間がかかる気がするが、面白かった。 感情移入を強くするわけでもなく、人物の表現は軽やかで登場人物たちの感情の押し付けがましく無い。
12投稿日: 2025.11.18
powered by ブクログまず、いつも思いますが、伊与原さんは日本語が上手い。そして、伊与原さんの作品は、押し付けがましくないけど、ホッコリ希望が出てくる、というそのバランスの薄味的なところが何とも言えず好きですが、本作品は、少し味付け薄めすぎかなぁ。自分の心境のせいかもしれませんが。。。でも、今回もサイエンス知識の勉強にもなったし満足です。
0投稿日: 2025.11.18
powered by ブクログ短編集だが、どの章も緻密な取材をされて、じっくりと作品に向き合われたのだろうと確信できるほど、濃密な物語が綴られていた。 長崎の話では浦上天主堂が当時の人たちにとってどんな存在であったのか、知ることができた。 また、北海道にある遠軽を舞台にした物語も、へき地の郵便局や親子の絆が描かれていて、胸が熱くなった。 そしてタイトル作の藍を継ぐ海は、なんて感動的な話だったことか。 亀も人間も、好きな所で、気に入った場所で生きればいい、という言葉は、とても重く胸に響いた。
0投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログ思った以上に読み終わるまで時間かかってしまった。 これは伊予原さんの得意分野での執筆なのかなぁ…なんて思いつつ。 ただ私にはなかなか難しい部分も笑 またちがう作品も控えているので楽しみ。
0投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログどの話も興味深く、読んで気付かされたことや知らなかったことがたくさんあった。特に狼犬ダイアリーはオオカミについて何も無知だったなと、もっと知りたいと興味を惹かれた。
0投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログ日本のさまざまな地域で眠っている科学的事象を物語に展開する力は素晴らしかった。 小説を通して科学に出会うには、著者の作品が最も適しているのではないか。 ただ劇的なストーリーを期待する人には向かわない小説でもあると思う。
0投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ史実と物語とミステリーと科学と、あらゆる要素が掛け合わされているからだろうか。読み進める度、新しい世界がどんどん開かれていく。そのことを全身で感じて心が震える感覚を久しぶりに感じた。この人の作品全てを読みたいと思ったのはいつぶりだろうか。また一人、素晴らしい作家に出会えた。
7投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログとても読みやすく文体が私に合ってる作家さんだと感じました。化学や天文、生物など理系の内容は苦手な事が多いのですが、理系的な事をテーマにしながらも人間の繋がりや歴史、芸術への視線もあり、心に響く作品でした。人に勧めたい作品です。直木賞納得です。
1投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ5つの小さなお話。地球の不思議さや、自然の偉大さを感じながら、人の営みまでを考えさせられた。どのお話もとても心があたたまるお話でした。
1投稿日: 2025.11.06
powered by ブクログ短編集。著者は若い人なのかなと思いながら読んで、あとがきで女性なのかなと思ったら、自分より年上の男性だった。 地質学者と陶芸家の話、オオカミの話、原爆投下後の資料収集、隕石、ウミガメの話。 わかりやすい感動話でないことで不思議な読後感だった。 著者は東大の地球惑星科学博士とのこと。すごい経歴。 でもそれでテーマも雰囲気もたしかに理系!と納得したのでした。
1投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ日本各地を舞台に人から人へ何かを継いでいく物語。 陶芸、狼等各短編のテーマが面白いく、人の描写も優しく見応えがありどの短編も面白く染みた。 伊与原さんの長編も読んでみよう。
0投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログある島の土と陶芸一族、ニホンオオカミと田舎移住者、原爆の記録と記憶、隕石と親子、ウミガメの生涯とそれぞれの人生模様が重なる短編集。陶芸家といい感じになる展開をはじめとして人間の心情の動きにそうはならんやろみたいなのはあるがひとつひとつのテーマがかなりよく調べられてよくできてるので納得の直木賞ではある
2投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログどのお話も、限りなくノンフィクションに近いフィクションなんだと思う。 人の想いは紡がれてると信じたい。 星隕つ駅逓と祈りの破片で特にそう感じた。
1投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログ「受け継ぐ」をテーマにした短編5編。 専門的な内容も多く、読むのに時間を要したが、勉強になった。 個人的には「星隕つ駅逓」が好き。 読むスピードがグゥッと上がった話。 火球、8月に九州で観測されたと読了後知った。 読む前にニュースをチェックしておきたかった!
2投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログテレビドラマで「宙わたる教室」を見て、原作者を知ったいつもと逆のパターン。科学者としての知識を持つ人が書いた五つの短編。個人的には「夢化けの島」と「祈りの破片」に心惹かれました。生き物が好きなのか、鉱物に惹かれたのかそうれだけの違いかどうかわからないけど、それぞれに味わい深く、静かな物語であるところがよいと思いました。
2投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
山口や北海道など、地域にまつわる歴史が 多く語られていて、 この一冊で色んなことが学べてお得だな~ と贅沢な気分で読ませてもらえました笑 特に印象的だったのが 原爆投下後の長崎で 瓦礫の調査に携わっていた男性のお話です 人にお願いされたわけでもなく、 自分の足で"コツコツと"調査を進め 後世に当時の長崎の記録を残したことに 渋いカッコよさを感じました。 このお話のモデルとなった方が、 広島にある平和記念資料館の運営に関わっていたとのことだったので、実際に資料館の方にも足を運びたいと思います。
24投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログオーディブルで聴きました。しっとりしみじみ良かった。宙わたる教室もすごく良かったけれど、どういう実験をしているのか、ドラマで見るまでイメージできなかったけれど、今回はついていけました。 どのお話も、なんとなく取っ掛かりにくい状況で、そんなに魅力的でもなさそうな人物から始まるのだけれど、途中からぐっと引き込まれました。表現がきれいで、取材(研究?)の裏付けがしっかりしている感じがして全部いいお話で読後感もさわやか。 狼犬のお話は、河崎秋子氏のともぐいに出てくるわんこもお利口だったなと思い出した。カメのお話も砂月がけなげで良かった。やはり動物が絡むとほっこりする。(ハッピーエンドがマストだけれど) 彼の他の作品も読んでみたい。
5投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ最初の短編が趣味に合わず、読了までとにかく時間がかかった。 「狼犬ダイアリー」と「祈りの破片」は面白かった。
1投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログそれぞれ違う分野の話で、とても深くて面白かった。 特に「改題」に関して考えさせられた。 一番好きだったのは『狼犬ダイアリー』 臨場感が伝わってきて、いい作品だった。 古い伝承にテーマを置きながら、今を生きる主人公の成長に繋がっている。
0投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ日本大学図書館生物資源科学部分館OPAC https://brslib.nihon-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000347727
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログとても頭の悪い感想だけど、これは頭の良い人が書いた本だ…というのが第一の感想で、読後に著者について検索してみたら、東大卒・博士号取得・専攻は地球惑星物理学…と出てきたので、やはり、と思った。 5篇の短篇集なのだけど、総じて「研究者視点」で書かれている印象。理系の小説という感じ(またしても頭の悪い感想。笑) 余談だけど去年だったかNHKで放送していた「宙わたる教室」がこの方の原作だと知って、おぉ!と思った。このドラマ観ていたから。そしてまたしても納得。地学×ドラマで面白かったから。 小説に話を戻すと、表題作はウミガメの産卵に1人の少女の孤独を絡めた切なくて爽やかでウミガメの生態も知れるという、これまでにあまり読んだことがないタイプの物語だった。 他の4篇も、人間ドラマ×理科という感じ。 陶芸家だった祖父と父を持つ1人の青年がとある土を求めて巡るお話や、田舎に移住したフリーのWEBデザイナーがその地で起きたニホンオオカミ騒動と触れるお話、地方の郵便局員である青年とその妻が地元に落ちてきた隕石によってとある行動をして…というお話など。 物語として面白いのはもちろんだけど、それプラス地質学や生物学について勉強にもなる。素人的には、へぇ〜って思いながら読みました。笑 2024年下半期の直木賞受賞作で、かつ高校生直木賞受賞作でもある。自分がもし人の親だったら、子どもにはこういう本を読んで欲しいと思ったかもしれない。物語で学んだことが将来に影響を与えることも多々あると思うから。
1投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ自然科学を知る取っ掛かりに文系人間にもやさしく門戸を開いてくれる作品。 星隕つ駅逓がなんだか人間臭さが出ていて一番印象に残った。
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ夢化けの島 萩焼の土を求めて 狼犬ダイアリー 日本オオカミ!? 祈りの破片 謎の家 星隕つ駅逓 隕石と郵便局 藍を継ぐ海 ウミガメ、お守り 5話のオムニバス どれも良かった
0投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログとても優しい文体で、直木賞らしい作家さんだが、それほどグッとくるものがなく、サラーッと流れていった感じでした! 人間も、同じや思うんよ。好きなところで、気に入った場所で、生きたらええの。生まれた土地に責任がある人なんて、どこにもおらんのよ。
11投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ上すべりしてしまい、頭に内容が入ってこない だいぶ進んだと思ったらまだ30ページだった 全く話に入り込めない 今の私はまだ読むべき時では無かったので、また読みたいと思う時まで寝かせます ※もちろんこれは本の内容がつまらないということでは決してなく、全て私の問題のため未評価です(星ゼロということではありません)
13投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
◇藍を継ぐ海/伊与原新 (2025/10/10読了 桑名市立図書館) アカウミガメの卵を孵化させようとする中学女子の話。その他、短編が五編くらい。 作家氏は学位を持つ科学者なので、分野を問わずロジカルでサイエンティフィックな文章が小気味良い。また流さずに頑張って読むと勉強になると言うかウンチクの獲得と言うか。ただそれが裏目に出てくどく感じる場面もありちょっとしんどいかなあ。 短編のなかでも「藍を継ぐ海」は一番読みやすく読後感が爽やかで良いです。
0投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ・著者は東京大学地球惑星科学専攻後富山大学で教鞭をとっており、裏付けの確かさで物語に説得力があります。読後爽やかな気分にさせてくれる作品です。 ・大切な何かを「受け継ぐ」人々の5つの物語。技術を、夢を、命を、想いを、つないでまた次へと伝えていく。そんな長い歴史の一ページに私たちはいるんだなあと、しみじみと感じさせてくれる作品でした。
1投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログのめり込む様な小説ではないが、優しい文体で作家は女性かなと勘違いした。直木賞を受賞した作品か、なるほど。
0投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログまったく繋がりのない短編5集 共通するのは登場人物の優しさ 読み終えて感じるのは 「なんとなく励まされた気がする」 「頑張ろうっ↑」 好きなのは 狼犬ダイアリー 祈りの破片 藍を継ぐ海
0投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログ夢化けの島、狼犬ダイアリー、祈りの破片、星隕つ駅逓、藍を継ぐ海の5話の短編。 個人的には祈りの破片が好み、他の話も数々の文献を参考に組み立てられたであろう、興味深い内容で読後感も非常に良かったです!
3投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ第172回直木賞受賞作 5編からなる短編集 どの作品も優しく、ゆったりしている感じ テーマは違うのだが、全体的な雰囲気が似ているからか、続けて読むと物足りない
0投稿日: 2025.10.05
