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「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを伝えたいのに「やばい!」しかでてこない
「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを伝えたいのに「やばい!」しかでてこない
三宅香帆/ディスカヴァー・トゥエンティワン
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総合評価

714件)
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    『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の著者による、言語化能力について語られた書籍。この著者は、本のタイトルをつけるのが抜群にうまい。(編集者さんや出版社さんが決めたのかもしれないが) 全国民総評論家と言われて久しい昨今において、自分の言葉で物事を語ることが難しくなった。ネットを開くだけで誰かの感想、批評にすぐ晒されるからだ。できる限り誰かの意見を見ず、まず自分はどう思ったのかを言語化しようというのが肝。自分のこれまでの体験を通して、触れたエンタメの何が自分の琴線に触れたのかを明確に言葉にすることで、ちゃんと自分の「好き」を自覚できるようになる。不確かな時代だからこそ、せめて自分はどう思ったのかをちゃんと言葉にして認識しなければならないのだ。

    14
    投稿日: 2024.09.01
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    この本を読んだら、ここで好きな本のことを気持ち良く語り、目にしてくれた誰かにうまく伝えられるのではないかと言う期待を込めて!

    5
    投稿日: 2024.08.31
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    体験の共通点、好きなものの共通点、どこが新しいかなど具体的に言った方がいい。聞き手との共通点を、共通する感情を例に、情報格差を埋めて、聞き手を連れて行きたい場所を決めて語る。

    0
    投稿日: 2024.08.29
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    表現がやさしく文章も馴染みやすくサクサク読める1冊。 ただ、サクサク読める理由は内容は繰り返しが多めだったことにも由来しそうではあった。 あと視点が偏っているように感じるところもあり、納得できる部分と腑に落ちない主張が混在していた。(ただこれは多かれ少なかれどんな著書にも言えると思うけど) 本書を読んで文章が上手くなるかと聞かれたら疑問ですが、頭の中から自分の言葉を抽出する工程がシンプルで覚えやすく記されてます。 内容は全6章で構成されているけど、個人的には5・6章だけでよかったかな。 あとは太字を追うだけで間に合いそう。 ブクログ新書の上位にあがっていたので期待してしまったのもあるせいと、『推し語り』という面をあまり意識せず手にしたがため、自分の責任もあるが少し物足りなさを感じた。 それはそうとして、後半で参考として阿部公彦さんのジェーンオースティンの『説得』を書評した文章があげられていた。それが真似できるとは思わないけどとてもよかった。『説得』読みたくなった。 ここまで書いてなんだか批判的な内容が多くなってしまったけど、感想がボヤボヤしてしまった時に、1本線を引いてアウトラインを固めてくれる教えはとても参考になりました。

    39
    投稿日: 2024.08.27
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    何かしらのもやもやを感じたとき、SNSで誰かの意見を見たくなる。それそれ、と思ったり、いやそれはどうだろう、と思ったりしているうちに時間が溶けて、何をしていたのか分からなくなる。自分が感じていたのはなんだったんだろう…となる。 この本に書かれている「自分の言葉を持とう」「他人の言葉と距離をとろう」というのはすごく大事だし、そのとおりだと思う。 「好きという感情の輪郭を、自分でなぞって確認しておく。いつか好きじゃなくなって も「ああ、たしかにこの時期、私はこういうものが好きだったな」と思い出せるようにしておく。 」 好きを言語化しておけば、いつでも取り出せる。 好きだったことは覚えていていいのだ。 忘れなくていい。 大切に持っていていい。 恥じなくていい。 それは自分の一部だから。 などと考えて、ちょっとほっとした。

    20
    投稿日: 2024.08.27
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    三宅さんの語り口調がとても読みやすく、スルスルっと頭に入ってきた。 文章を書くため、相手に分かりやすく自分の感情を伝えるためのコツが書かれている。推しをテーマにしているからか分かりやすかった。 もっとSNS等で自分の想いを発信したくなった。

    3
    投稿日: 2024.08.27
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    推し語りの教本ですが、著者の推し語りが楽しくてしょうがない思いがたくさん伝わってきた。テーマは自分の言葉をつくり、伝えていくこと。参考にして語りをはじめていこう。

    0
    投稿日: 2024.08.23
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    「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 著:三宅 香帆 自分の感想を言葉にするうえで大切なことは、語彙力ではない。もちろん、観察力でも分析力でもなく、必要なのは、自分の感想を言葉にする「ちょっとしたコツ」である。 その「コツ」さえ知っていれば、自分の言葉は、誰でもつくることができる。自分だけの言葉で推しを語ることができれば、もっともっと推し活が楽しくなる。自分の大好きなものについて、自分の言葉で伝える。その面白さを本書では以下の6章により教えてくれている。 ①推しを語ることは、自分の人生を語ること ②推しを語る前の準備 ③推しの素晴らしさをしゃべる ④推しの素晴らしさをSNSで発信する ⑤推しの素晴らしさを文章に書く ⑥推しの素晴らしさを書いた例文を読む 推しについて語る技術は何にでも応用が出来る。事実に対して自身が推し(好きな物)に対して魂と感情を入れることでそれは人に伝えるコツを身に付け、楽しくアウトプットが出来るようになる。 大枠ではなく、細分化させることで自身の意見や感情を伝え、オリジナリティを出すことや、伝える対象や伝える立場を考えた導入やレベル感で書くということは、コミュニケーションのはじめの第一歩でもあり、それが出来れば、ほぼ成功といっても過言でもない。 「やばい」でも「すげぇ」でも伝われば良い。 推しを語る気軽さで他者へ伝えたい気持ちを醸成することでお互いにハッピーにもなれる。

    1
    投稿日: 2024.08.22
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    推しについて発信する方法論について至れり尽くせりに網羅されて書かれており、筆者が本気で読者を「自分のステージ」まで引き上げようとする気概(併せて近年のSNSについての憂いも)が伝わった。第6章の推しについての例文がどれも名文で流石のチョイス。

    0
    投稿日: 2024.08.19
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    2024/08/19 自己啓発本の一種になるのだろうか。前にこの人の本を読んで、すごく読みやすかったのと、また出された本が話題になってたので読んでみた。自分の推しについて、どのようにして発信していくのか、発信する際の相手との距離感や発信方法にどう気を配っていくか、推しについての自分の好き度を相手にどうやって伝えるのか、どうやったら伝わるように何を工夫すべきなのか、と言った自己表現に関するハウツー本だなと思いました。 SNSで気軽に自分の言葉を発信できる時代だからこそ自分の推しについて誰に対して何を発信したいのかを一層考える必要があると思います。 また、他の人の感覚をSNS上の言葉に自分が簡単に触れてしまうことができるからこそ自分自身が気をつけなければいけないところなどについて改めて認識できたように思います。 学者っぽいお堅い文章じゃなくて、何となく気持ちに寄り添ってくれるような優しい感じの文体で書かれていてとても読みやすかったです。

    1
    投稿日: 2024.08.19
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    読書感想文をブクログに残し続けてきているのも何かしら感じた感想を誰のためでもなく自分のために記録しておくためなんだけど、この本を読んで少し言語化することに躊躇しなくなったかもしれない。 言語化することを言語化して教えてくれてる。 推しという対象を立てて。 考えること、言語化することをめんどくさがっていた自分にもいい気づきとなった。

    1
    投稿日: 2024.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネットやSNSが普及して沢山の意見を知ることが出来るようになりました。 しかし、気づかないうちにネットのレビューだけを信じて物を買う。自分が面白いと感じた作品もSNSの感想でつまらないとあればそれを信じ込んでしまう。 この本を通じて、「自分自身で考えること」そして「自分が好きなものは何か?」をいつの間にか考えることを忘れてしまっている自分に気づきました。 今後は筆者がこの本でいちばん伝えたかった 「他人の言葉と距離をとろう、自分の言葉をつくろう」を念頭に、周りの意見に流されることなく自分の意見をもって人生をより良いものにして行きたいと強く感じました。

    1
    投稿日: 2024.08.17
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    「休日は何されてますか?」 最近、会社の事情で色んな人と関わる機会が増え、この質問がよくされるようになりました。 正直、私はこの質問の受け答えがメチャクチャ苦手です。なぜなら、この回答って必ず「趣味」とか「推し」の話に繋がってしまうから。 私は趣味でクラフトビールをよく飲むのですが、この回答をすると必ず「何が違うの?」、「コスパ悪くない?」という質問を受け、毎回言葉に詰まってました。というのも、味の違いを言葉で説明する技術が足りず、好きなのに伝わらないということが多かったからです。 そんな背景もあって、本書のタイトルに興味を持ち、手に取るに至りました。本書は文章力改善のいわゆるハウツー本でありながらも、「推し」という身近なものを題材としたことで、誰でも馴染みやすい作品になっていると感じました。 肝心の内容については、本書内で確認していただきたいのですが、終始口語体の柔らかい口調で書かれているだけでなく、具体例もあるうえ、話のプロットも理路整然としていて説得力のある本だなという印象を受けました。 とりあえず本作を参考に書き出しだけ頑張って書いてみたのですが、文章力のハウツー本にレビュー書くのは少し照れ臭い感じがします…笑

    107
    投稿日: 2024.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感想 一度自分の中を掘り起こしてみる。分析の対象は推しか自分。どちらを細かく見ていくか。どこかに自分にしかない着目点がある。それを教える。

    4
    投稿日: 2024.07.30