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「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを伝えたいのに「やばい!」しかでてこない
「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを伝えたいのに「やばい!」しかでてこない
三宅香帆/ディスカヴァー・トゥエンティワン
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総合評価

714件)
3.8
160
261
190
26
10
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    アウトプット上手くなりたいな〜って思って読んでみたけど、よくよく考えたら簡潔に感想言えたほうがいいかもって思えた。そこに気付けたのはいいかも。 でもこんな能力身につけれたらそれはそれで役に立つよね。とりあえず今はその欲ないからいいかな。

    1
    投稿日: 2024.11.07
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    好きを言語化するコツが知りたくて購入。 他の人の感想を見ない どこが好きなのか理由を考える(細かく)、そしてメモにためる 自分の言葉で綴る 「いつかやってくる好きじゃなくなる瞬間を見据えて、自分の好きを言葉で保存しておくことで 好きの言語化が溜まっていく。それは気づけば自分の価値観や人生になっているはず」 という考えがとても好きだなと思った。

    0
    投稿日: 2024.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく感動したのに、おもしろかったしか言葉が出てこないというキャッチフレーズに惹かれて購入。 感想を書く前に他人の感想を見ないで!と何度も記載してあったのに、この感想を書く前に数件見てしまった、、!スマホが普及してから、自分が調べなくてもいとも簡単に情報が目に入ってくることを痛感。 無意識に他人の感想や考察に触れる癖は矯正したい。 言語化するまでのプロセスがメモの魔力に書いてあることと一部共通しているように思えた。 メモの魔力の場合、事実→転用→今後の行動を書く流れだったと思うが、この書籍も、目に留まった事実、具体例(良い、悪いと思ったこと)→どういう感情を抱いたか→メモすることがポイントとのこと。 自分の思ったことを深掘りしていくのが言語化。 感情の細分化が手詰まる場合にこの本は持ってこいかも。

    0
    投稿日: 2024.11.06
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    自分の推しの好き〜を発信する前にSNSをすぐ開いて他人の意見を見て「わかる〜」で終わっちゃうあるあるすぎる...。 なので、まずはSNSを見ずにここが好き!っていうのを誰にも、見られない場所で好きを細分化してメモっていくうちに、自分の言葉になるとか。他にも好きの伝え方のポイントについて、分かりやすく書かれてるので、ぜひ読んでほしい( ˘ω˘ ) あと、早口ヲタクになりやすい距離感なんかも書いてあるから面白いぞ!!笑

    0
    投稿日: 2024.11.06
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    読み終えて速攻で本書の教え通りにはこの本の感想を書けるかどうか、、。ブクログに投稿する文章を鍛えるためにも、ここでイカした文章を書かねば^_^;なんて

    0
    投稿日: 2024.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ◆「自分の言葉をつくる」技術 他人の言葉と、距離を取るために。 自分の言葉をつくる技術が、今の時代には不可です ◆工夫 誰かに読んでもらいたい文章ならば、誰かになにかを伝えたい、伝わってほしいのならば、核を包む工夫をすることが絶対に必要です。その工夫をどれだけできたかが、他人への伝わりやすさを決めます。 自分が考えたことを、そのまま言葉にする。そして、その言葉を伝えるために、工夫された言葉にする。このひと工夫の手間があって初めて、他人に伝わる文章になるのです。 ◆感動が脳内ですぐに言語に変換されないのは当たり前のことなんです。 だって、感動とは言葉にならない感情のことを指すから。 ◆好きは儚い 「好き」は儚いからこそ、鮮度の高いうちに言葉で保存しておいたほうがいいんです。そして、言葉という真空パックに閉じ込めておく。 いつかやってくる「好き」じゃなくなる瞬間を見据えて、自分の「好き」を言葉で保存しておく。すると、「好き」の言語化が溜まってゆく。それは気づけば、丸ごと自分の価値観や人生になっているはずです。 誰かにけなされても、自分が変わっても、推しが変わってしまっても。自分の「好き」についての揺るぎない言語化があれば、自分の「好き」を信頼できるはずです。 ◆言語化プロセス ①よかった箇所の具体例を挙げる ・言語化とは、いかに細分化できるかどうか → 言語化とは、「どこが」どうだったのかを、細分化してそれぞれを言葉にしていく作業 ②感情を言語化する 《ポジティブな感情の言語化プロセス》 (1)「共感」(既に自分が知っている体験/好みと似ている)、もしくは、「驚き」(今まで見たことのない意外性を感じる)のどちらなのかを考える (2)「共感」の場合 ・自分の体験との共通点を探す ・自分の好きなものとの共通点を探す (3)「驚き」の場合 ・どこが新しいと感じるのか考える ③忘れないようにメモをする ◆ 俺とお前の間に、説明なんていらない、仲間だよな?同じ言語を使っている同志だよな?そんな暗黙の了解をとるために、私たちはスラングを使い続けるんです。 ◆書きだしに迷ったときのヒント ★紹介したい要素についての説明から始める ★引用から始める ★自分語りから始める ★文脈から始める ★問いから始める ◆私たちは言葉を使わずに生きていけない。推しについて語ることも、結局、言葉を使うのが、一番手軽で一番速い。

    0
    投稿日: 2024.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・必要なのは妄想力 ・共感と驚き、不快と退屈 ・「好きは簡単に揺らぐ」 他人の言葉に影響されやすい若い世代に是非読んで欲しい。 そ好きなものはあるけど知らないうちに、 「好きの理由が他人の言葉」になっていると感じた。

    1
    投稿日: 2024.11.04
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    他人からの情報がそこかしこにあふれているこの時代、如何にして何者にも影響されない自分だけの言葉で情報を伝達できるか。なんでもいいからとりあえず思ったことを書いてみることが大事!と思ってこのレビューも書いてみたけど、本当にこんな内容だったっけ?気になるなら読んでみよう!

    1
    投稿日: 2024.11.03
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    「自分の言葉をつくる」 この文がとても印象に残った。 自分ば発信する意味みたいなものを考えると、似たような意見を持っている人は絶対いるし、特別な感性が自分にあるとは思えない。 でも、自分にしかできない語り口は確かにあるとは思うし、そういう自分だけのものが見えてくると自信にもつながる気がした。 まずは自分の言葉、表現を見つけるために発信をしてみるのもよいかと思えた。

    0
    投稿日: 2024.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SNSで漫画や小説の作者に直接感想が送れるのに、上手く感想を伝えるのは難しい。 ありきたりな言葉ではなく、自分が何に心揺さぶられたのかを言葉で残したい、作者にも伝えたいと思い購入。 感動を、その作品を生み出してくれた感謝を、もっと伝わる文章で表現できるようになれば…と読みはじめました。 表題は「好き」を言語化する技術であるが、文章を書く技術の話よりも、他人の意見に影響されないように自分の感想を残す大切さの方が心に刺さった。 「自分と推しとの関係に他人の感情を入りこませる必要、なくないですか?」は、もう本当にその通り過ぎて、共感の嵐! 言語化する技術よりも、SNSの使い方の方が学びになったなぁなんて思っていたら、あとがきに『「他人の言葉と距離をとろう、自分の言葉をつくろう」、これを言いたくて私はこの本を書きました。』とあり天を仰いだ。 本文中、書き出す前にやってほしいこととして挙げられていた「伝えたいポイントを決める」。 伝えたいポイント、めっちゃ伝わってました。 言語化する技術すごいです。

    0
    投稿日: 2024.11.03
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    『好きを言語化する技術』を読んで、この本が自分の感性を磨くために非常に役立つ一冊だと感じました。 著者は、「好きなことを発信するには自分の言葉が必要」という指摘をし、言語化するための具体的な技術を提示しています。 この「言語化=細分化」という視点は新鮮で、自分の感動ポイントを一つひとつ分解して理解することが重要であると気づかされました。 また、他人の意見に影響されず、孤独にメモを取ることの大切さも印象に残りました。 私はこの本の技術を実際に使い、気に入ったものを自分の言葉で伝えられるようになりたいと強く思いました。

    0
    投稿日: 2024.11.03
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    途中まで読んだところで、一度、ドロップアウトしたんですが、最後まで読み切った感想は、「読んで良かったな」という感じです。 割と論理的な本なので、入口がSNSでオリジナルの発信をするためには・・・みたいなゆるふわな雰囲気とは裏腹に、こんなに考えてSNSで発信したりする人はいないだろう!と突っ込みたくなるところが多かったです。 一番大事なポイントは、気持ちをちゃんと分解すること。興味深いとかやばいではなく、何でそう思ったのか?何にそんなに感動したのかを分解していくと自分の独自の言葉になっていくということ。 また、後半のちょっと長めの文章の書き方のところはとても良かった。書き出しで如何にインパクトを出すか、初稿はできるだけ早く書いて、修正を繰り返すことこそが重要などはとても勉強になった。

    1
    投稿日: 2024.11.03
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    ちょいと本のタイトルにパッと見て購入。 私の意図した内容ではなく(「好き」という表現を理論的に分析する本だと思ってたが)、じつは「好き」を言葉で分かりやすく書き表す本であった。 私の勘違いで、ズレてたわたし(笑)  オッサンになると、自己発信は最低限におさえ、聴きながら、観ながら対処するケースが多いかなぁ。また、発信する際は立場上、指針としておろしますから、こんな文書の書きたかの指導書は良かったかも。だれに、何を、分かりやすく、伝えることがは大切ですね。 追伸/まったく推しが無いんです、悲しかな、、、(笑)

    0
    投稿日: 2024.11.02
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    感想書くとだいたい「よかった!」「最高!」しか書けなくて語彙力ほしい〜って思って読んだ本 推しについて語るときの内容とか構成とかを考えるコツが書いてある本 語彙力よりもどこがよかったのか細分化してって自分の言葉で喋れたらいいねって書いてあってぐへってなった ライブの前とかに読み返したいかも

    0
    投稿日: 2024.11.02
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    読書記録78. #「好き」を言語化する技術 今をときめく書評家三宅香帆さんの推しを語るノウハウ ヤバイという便利な言葉で語りがちな感想を 順序立てて自分の言葉で紡いでいく方法をわかりやすく伝授 著者さんのお喋りを聞いているかのように読みやすく わかりやすく素直に届くのは彼女の技術あってこそなのだと、前作「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」に引き続き感じた一冊

    3
    投稿日: 2024.11.01
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    『マジでヤバいから!』 って普通に違和感なく、感想として話してた自分に突っ込んでやりたいよね! 『んで?本の感想は?』 知らないうちに自分の言葉がさ、どっかで見たコメントと似たような事言ってたわけよ。 それって自分の気持ちが、知らん誰かのコメントに上書きされちゃってて、オレが感じたオレの言葉じゃなかったわけだよ。 『これこそヤバいから!』 言われてみれば当たり前なはずの技術、っていうか小学校の作文で習ったことなんだよね。 自分の気持ちメモるとか、どこで、どんな気持ちを、何で感じたか。何を伝えたいのか。 先ずは最後までやる。 何度も見返して直す。 『あーそうだったー』 って思い出せたから、この本読んで良かったと思ってる。 『マジでヤバいから読んでみなよ!』

    6
    投稿日: 2024.10.31
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    2024.10.31 56 オーディオにて。よかったところをメモし、自分の言葉で綴る。人の感想を聞く前に記す。snsのいろいろなダメージから防御することでもある。 具体的にどこが好きか。どういう点、好きになったきっかけ、共感する点。 退屈なら、なぜたいくつするか、共感しない点。 そしてそれを伝える際は、相手の知ってることに合わせて。

    0
    投稿日: 2024.10.31
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    言語化苦手な私にぴったりの本 言語化って何?どうやるの?なにしたらいいの? を分かりやすく紐解いていく 好きだけじゃなく、自分の心の分析にも使えそう

    0
    投稿日: 2024.10.31
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    「推し」だけじゃなく、人に感動をうまく伝えたい時、こう工夫してみよう、という本。 後半の具体的な文章の作り方は、プレゼン発表などにも使えると思う。でも実は最後のあとがきにある作者の想いが一番良かったかも。 本を読んだ感想も、もっと上手く書きたいです。

    3
    投稿日: 2024.10.30
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    良い記事や講演に巡り合ったとき、「よい」を流さず受け止められるように、「よい」と感じたことを再生できるように、「よい」と感じたことを伝えられるようになりたい、という課題を感じていて、これを解決できるのでは?という期待を持って購入。 本書では自分の感じたことから「自分の言葉」を作るための「ちょっとしたコツ」を紹介している。「ちょっとしたコツ」とは即ち技術であり再現可能なものと認識できた。 まず自分の言葉を作るための準備として、人間がいかに他人の感想に影響を受けたり、ありきたりなセリフで思考停止してしまうかを説明し、その習性に逆らい立ち止まって考えることの重要性を述べる。思えば、何か感動したとき、同じ意見をSNSで探して満足して、「いいね」して終わってしまっていて、まさに、という思いだった。 何を書けばいいか?書くネタを見つけるために必要なのは、理解力でも分析力でもなく「妄想力」であり、妄想ゆえに正しくなくてよく、「自分はこう感じた」と表現すればよいというのは、勇気づけられた。 見聞きしたことに対して感動したはずなのに、すぐに思い出せなくなってしまう。感情が大きく動かされたとき、なぜ動かされたのかを言葉として残しておくことで、感情を保存しておくことができるという。まさに自分が求めていた話だった。 感情の「言語化」のためのプロセスについての説明は納得できた。ポイントを書き出し、細分化していく手法は、技術であり、再現できると感じた。また「好き」と「嫌い」のパターンを知ることで、それぞれについて考えを深めるとっかかりとなった。 また、自分の感じた素晴らしさを、誰かにしゃべること、不特定多数にしゃべること、文章に書くこと、それぞれの場面で何を意識すべきか、どういうテクニックがあるかについても知ることができた。これは今後講演を聞いて感想を話す、自分が講演する、記事を書く、といった作業にそのまま利用できる知識だと感じた。 今まさに苦労して自分の言葉を作る練習をしている。今練習していることが将来役立つと確信している。今後も続けていきたいし、定期的に読み返したい一冊である。

    0
    投稿日: 2024.10.29
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    「推し」と言われると限定的に思うけど、文章でも会話でも日常的に自分の好きなことを伝える時に意識するポイントが書かれている。 とは言え、ほとんどが無意識にやっていることだったので、あまり印象に残らない内容だった。 なるほどと思えたのは、次の3点。 ・語彙力がなくても細かく具体的にエピソードを書けば自分のオリジナルな表現ができる ・おもしろいは「共感」「驚き」、つまらなかったら「不快」「退屈」のどちらなのかを考えて掘り下げてみる ・人の興味を引くフレーズは文頭に持ってくる 自分だけの表現をするためには、先に人の書いたものを見ないという点は納得する部分もあるけど、デメリットばかりではないと思う。 人の言葉からインスピレーションをもらって自分の言葉が生まれる時もあるし、表現したいぴったりの言葉があるのに出てこないときに人のレビューから見つけ出せることもある。 作者には人の言葉に左右されるデメリットの方が多いかもしれないけど、そもそも文章を作ることが苦手な人にとっては絶対に他人の文章を先に見てはいけないと言われたら書き出すのにもっと時間がかかるよって思った。

    24
    投稿日: 2024.10.29
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    文章を書く、人に話すことは相手に理解してもらわなければ、本当に伝わった言葉にはならない。 時に危険で時に無謀で時に無意味な言葉一つ一つを意識しないと、自分の思いが伝わらないのだ。 当たり前なんだけど、わかりやすく語る文章はとても好ましい。 結局練習あるのみなんだな。、

    0
    投稿日: 2024.10.29
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    とても読みやすかった。 何がやばいのか。何が最高なのか。 今まで言語化することに対して逃げていたし、 恋愛においても 「好きになった人がタイプ」 とよく言ってたなと思い出した。 ただ、それを言語化することによって自分の理解も深まるのだと考えさせられた。 これからは、 「共感」「驚き」に着目し、差分を感じることをしていく。 物事に対し、細分化していく。

    0
    投稿日: 2024.10.28
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    「自分の言葉を持つ」ことの重要性を感じました。 自分の言葉 = 誰の意見も介在させない自分だけの意見。 SNSが全盛の昨今では、色々な意見・情報がとても簡単に入る世の中であり、知らず知らずのうちに自分の考えが持てなくなっている。そうした状況から自衛する必要があると言う意見はとても共感した。 自分の意見というと難しく感じるが、妄想力を鍛えれば良い。こうだろうな、ああだろうなという妄想。もちろん妄想なので正解でなくても良い訳で。変にカッチリしなくて良い。 また、言語化とは細分化である。 自分の感想を深掘りしていけばそれは自分だけの感想に昇華する。 気をつけるポイントは2つ。 ・クリシェ(ありきたりな言葉)を使わない ・他人の意見は見ない 自分の言葉・考えを上記2つから守る 楽しい意見 ・共感 ・驚き つまらない ・不快 ・退屈

    0
    投稿日: 2024.10.27
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    必要なのは読解力じゃなくて妄想力 感情が動く=あはれなり=やばい 好きの言語化は自分の価値観や人生につながる ネガティブケイパビリティとはモヤモヤを、抱えておく力のこと 言語化とは細分化 ポジティブな感想は共感か驚き ネガティブな感想は不快か退屈 孤独に自分の言葉をつくる 聴衆をどこに連れていきたいか考えながらしゃべる SNSから自衛するためにも、他人の言葉と自分の言葉を切り分ける 他人の言葉をナイフにしない 思ってたより実践的だけど、 まずは一つずつ書いて向き合うしか自分の言葉は育っていかないんだな

    0
    投稿日: 2024.10.26
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    あなたが『推し』のライブや舞台、漫画でも小説でも、テレビでもいい。 相手にあなたの『推し』をどう伝える? ◆とにかく「すごい」「ヤバい」としか出てこない。 ◆前フリが長い。「自分と相手との情報格差」を埋めるためだけど、伝えたいことがうまくまとまっておらずフンワリとした状態になる。 ◆Xのタイムラインで流れてくるリポストをそのままリポスト(他人の考えをそのまま流用)。 自分の意見に対し若干自信がない。それを改善できればと思い…。 とはいえ意識的に行っているが、そもそも言語化のコツってなんだろなと思っていて。 『語彙力』『観察力』ではなく、事の『細分化』すること。ざっくりいうと… --- ◎まずは事前に自分の心を揺るがした感情をメモを取る。 ◎深堀りしながらゴールとなる『主題で伝えたいこと』を文章・頭の中で考え、SNSや会話でアウトプット。 ◎相手が情報を知らなかった場合は前フリはいれるけれども簡潔にまとめる(本には『注釈』として伝える)。 ◎文章の見直しは必要。 --- おお。なるほど…意識的にやってることと相違なかったなと。少しホッとしたような…。 『推し』を語る以外に、仕事でプレゼンをする時、友人と些細な出来事を話す時にでも活用できそうと思いました。 最後に実用書とはいえ文章がフランク。身近にいるような感覚になった気分になりました(たぶん自分だけかも・笑)。 ★は3.5。自分のデスクに置いて読み返したい本でした。

    12
    投稿日: 2024.10.25
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    どんどん内在化していくもの,好きになればなるほど,人に語りづらくなる,少なくとも,言語化したくなくなるのが「推し」だと思っていた. そして,読み終えた今もやっぱりそうかなぁ. 文章の推敲の参考としてすごくためになったし,軽く読めてこの気付きは得難いなぁとは思ったけども. 大好きな三浦しをんの文例は 「おおおお,これだ!そんなそんな,そんな感じなんだよー!」と,三浦しをんの三浦しをんらしさが短い文章の中にも凝縮されてて,「推し」より,書き手がどんな人なのかが滲み出てくる文章って良いなぁ,と思いつつ,「うーん…書けない!」って. 表現法を学ぶつもりが,益々内在化する後押しをしてしまったような…でもそれもまた,自分流で楽し.

    1
    投稿日: 2024.10.25
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    メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1849369426002657304?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

    0
    投稿日: 2024.10.24
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    この本はブログやSNS、論文や日記など文章力を上げるのに役立つ本としてオススメだ。 書評家が書いた本だけあって文章がわかりやすく馴染みやすかった。特に、好きという思いを言葉という真空パックに閉じ込めるという表現が気に入った。 自分もこれからは自分の言葉で伝えていきたいと思った。

    4
    投稿日: 2024.10.23
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    ・自分の言葉を守るために自衛をすること ・メモを取る大切さ ・感想の細分化 ・ターゲットと伝えたいことの明確化

    1
    投稿日: 2024.10.23
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    自分の言葉を守り抜くために、敢えて他人の言葉に触れない。というのも、自分の感想なりなんなりを形にするまでは。 それから大事なのは細分化である。なにも初めから高尚なことを言えとは誰も言っておらず、丁寧に丁寧に細かく記述していくのがミソである。

    0
    投稿日: 2024.10.23
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    自分の表現、感想を大切にすること 便利な言葉や他人の感想を鵜呑みにして自分の感想と思わないこと 自分がなぜいいと思ったのか、深掘りしてみること

    0
    投稿日: 2024.10.22
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    私にも推しがいるけど、上手に発信している人や、それをきっかけに繋がってる人たちを見て羨ましいと思ってた。絵も文章もうまくない私が発信する意味って…という思いに「発信することで推しを主体的に楽しむことができる、能動的に人生を楽しんでいるんだということができる」と背中を押してもらえた。

    6
    投稿日: 2024.10.20
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    子どもの頃から、頭の中で自分と会話する事が多くて、常に自分と相談したり、議論しながら生きてきた。 割と1人行動が得意なのは、他人と喋らなくても自分と会話することで満たされるからかもしれない。 だから自分は話し下手だし、いわゆるコミュ障なんだから、他人といる時は聞き役にまわるのが向いてるって思っていた。 だけど年を重ねるごとに自分の考えが増えてきたからか、やっぱり人とたくさん喋れるようになりたいと思うようになってきた。 自分が思ってることをもっとちゃんと伝えたい。 きちんと「私」をわかってもらいたい。 そんな気持ちが大きくなるにつれて、「伝えたい私ってなんだ?」という疑問も出てきた。 今まで散々自分と会話してきたはずなのに、いざ誰かに伝えようとしても、言葉にできる「自分」が無いことに気付いた。 私は私をわかりたい。 自分は何を好きなのか、なぜ好きなのか、何を大切にしているのか。 この本は、自分の言葉を作ることの大切さについて教えてくれる。 推しについて語ろうとしても「やばい!」「最高!」しか出てこないのは語彙力や観察力が無いんじゃなくて、自分の言葉を作る練習が足りてないだけだよって励ましてくれる。 そして自分の言葉で語る怖さを受け止めた上で、大丈夫だから伝えてみなって背中を押してくれる。 自分の言葉で「好き」を語れると、自分の「好き」を信頼できるようになる。 自分の「好き」が信頼できると、自分の価値観を信頼することにつながって、自分についての解像度も上がる。 人は「好き」なもので作られているという考え方が素敵だし、自分もそうでありたいと思う。 自分の「好き」に向き合うために。 自分を形作る成分にもっと敏感になるために。 これからも読んだ本の感想を残していきたいなと思った。 そして、早口オタク口調で自分の好きな物について好きなだけ語れる自分でありたいと思う。 好きな物について語り合える人と一緒にだらだら溶かす時間ほど愛おしい時間はないのだから。

    14
    投稿日: 2024.10.20
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    推しに限らず自分の好きな物を言語化する際に必要な、前提として知っておくべきことや技術、お手本となる文章も入っている1冊。 自分が語りたいものに限らず、あらゆる言語化にも使える技術や感想を書く前提として知っておくべき考え方が満載。 本書はどの内容も良かったが、個人的に良かった点は2つ。まずは「上手い文章を書くには語彙力がなきゃ始まらないだろう」と思っていた自分にとって、それよりも「自分だけの感想」を書くのが大事という部分が刺さった。 もう1つは「他人の感想を見ない」ということ。 自分は推しのライブ直後にすぐSNSを開いてレポや他の人の感想を見る癖があったり、ブクログに感想を投稿する際にも、書き始める前に他の人の感想を見て「自分の解釈が間違っていないか」「間違ったことを書いたら恥ずかしいから他の人と同じ解釈の所だけ書こう」などと確認してしまう癖があったので、この一文に衝撃を受けた。今書いているこれもそうだが、感想を書く際は気をつけようと思う。

    3
    投稿日: 2024.10.18
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    本屋で偶然目にし、タイトルに惹かれて購入。 自分でも、本の感想が毎回同じような言葉になってしまうと感じでいたので、何かヒントを…という気持ちもあった。 まさにタイトルの通り、自分の「推し」の素晴らしさをどう言葉で表現するかということが書かれている。話しかけられているような文体が読みやすく、サクサクと読み進めることができた。また、具体的にどう書いたらいいのか、の説明もあり、参考にできそうな部分がたくさんあった。 SNSなどで他人の意見が簡単に目にできる時代だからこそ、他人の言葉と自分の言葉を切り離すように心掛けなくてはと感じた。 そして良い文章(感想)は一朝一夕には作れないのだと改めて思った。

    5
    投稿日: 2024.10.18
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    推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい」しかでてこないを改題。好きを相手に伝えるのって案外難しい。他人の意見を参考にするのでなく、自分の言葉を使う事が大切。そのため他人の感想を見ない事が一番重要!との事。感情を深掘りし、具体的に書いてみて修正する。書評や感想を見てから映画を観たり、本を読むとつられてしまう事ってあるかなと思い出しました。でも、新しい出会いのキッカケにもなるんで、やっぱりレビューは読みたいなぁ。全く違った考えの意見って新鮮で面白い。それを自分の意見と勘違いする事なく、難しいけどオリジナリティを保てるといいな。

    17
    投稿日: 2024.10.18
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    「好き」を言語化することはトレーニングになる。 【「感想を語ること」は、人と自分の言語化を比べやすいので、自分の言葉を作るトレーニングをしやすい場所です。】 感想を書くためには「好き」を深掘りしていく必要がある。 だけど、「好き」を言葉にするのは難しい。 【20歳の自分に受けさせたい文章講義】に書いてあった 【恋人と別れるときには「嫌いな理由」や「別れるべき理由をいくつもピックアップすることができる。」しかし、恋に落ちた瞬間に「好きな理由」や「あの人と付き合うべき理由」を明確に言語化することは、かなり難しいはずだ。】 これがものすごくピンときた。 だからこそ、「好き」を言語化するのは、かなりトレーニングになると思う。 そして「好き」が言語化できないなら、好きなエピソードを語るようにする。 まずはここから、ひたすら繰り返してトレーニングしていくしかない。 読んだ本のアウトプットどんどんしていこう。

    1
    投稿日: 2024.10.18
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    作家さん自身、推し活をしていて伝えたい事がたくさんあるんだなぁと思った。 自分の感想を書く、メモを取る、ネットの他人の感想を見ない。。 出来そうな事たくさん書かれてあるけど、意外となかな出来ていないと気づく。 言語化にも努力が必要。

    31
    投稿日: 2024.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。 なるべく詳細なところに触れる 他人の感想を初めに見ない というところだった。 小説の書き方にも通ずるところがあった。ブログとかやってみようかしら?

    0
    投稿日: 2024.10.14
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    この本は、ブクログの献本企画に当選し、いただいた本です。 他人の感想に影響を受けてしまう。他人の感想が自分の感想のように感じてしまう。 という部分に、心当たりがありハッとさせられました。 自分の感想を言語化する際は、他の人の感想を見ずに自分の言葉で伝えたいと思いました。 他にも感想を書く上で、必要なテクニックが様々書かれており、大変勉強になりました。

    0
    投稿日: 2024.10.14
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    もっと自分の中で問答を繰り返して繰り返して言語化していこう。あとは、その前段階で他の人の感想は見ない!

    1
    投稿日: 2024.10.10
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    文章術+好きの言語化のテクニックが書かれていて勉強になりました ネット社会に臆さず、自分の意見を表明していかないとと思いました

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    投稿日: 2024.10.10
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    推しを語ることは、私を語ること。 推しはもはや身体の一部だと思っているので、この言葉がじんわり浸透した。 何が好きか、何が嫌いか、言語化することは「推し」の有無によらず、私を自衛するために必要なことだ。だから、自分だけの表現をしようという目的意識の前に、自衛のための言語化が先にあって、その上で自己の価値観を「推し」によって発信していく、という解釈が私にはしっくりくる。 小説もメモをと取りながら読もう。 好きなエッセイや文章に立ち返るというのも、とても大切なことだと思う。 この本のリズムも好きだから、定期的に読み返したい。

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    投稿日: 2024.10.10
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    自分が大好きなもの(推し)について、友達に伝えたいときやSNSで語りたいとき、どう言葉にしていいかわからない。そんな悩みありませんか? そんな悩みに対して、推しについて語る理由から、具体的な伝える方法まで実例を交えながら、教えてくれる本書。 一言でいうと、「自分の言葉をつくること。」です。 もう少し詳しく言うと、ありきたりなそれっぽい表現を使わずに、自分だけの感情、考え、印象、思考を言葉にすること。 SNSなど、我々は今他人の言葉に影響を受けやすい環境にいる。その中で、他人の意見を自分の意見として語ってしまったり、批判や批評を恐れ、それっぽい表現で終わってしまう。 例えば、「この漫画、泣けてやばい。すごく考えさせられた。」のような感想。これでは、漫画の魅力が伝わらなくてもったいない。このような表現を避けるために、以下3つが推奨されています。 ①よかった箇所の具体例を挙げる。 例)ライブが良かった=>1 曲目にxxが来たのが良かった、xxの歌詞がよかった、ダンスが格段にうまくなっていたなど。 ②感情を言語化する どこにかんどうして、どう感情が動いたのかを記述する。 面白さは、「共感」か「驚き」に分けられる。自分の過去の体験との共通点、好きなモノとの共通点、どこが新しいのかを考えると感情を捕まえやすくなる。ちなみに、ネガティブな感情は、「不快」か「退屈」だそうです。 ③すぐにメモをする。 SNSで発信する前に、自分だけのメモに①と②を書き溜める。自分の感想が降り積もった先に、自分のオリジナルの言葉が作られる。 これら3つを実践した後に、実際に書き始めるのですが、その時にやった方が良いとされているのが、①読者を決める、②伝えたいポイントを決める、ことです。 ①の読者を決めるは、相手との情報差があるときは、背景情報を詳しく書いたり、専門用語を避けたりする。②はあれも、これもとなると、伝えたいものがぼやけるので、書く前に何を伝えたいのかを決めておくことが大切だとされています。 推しについて語ることは、自分の人生について語ること。自分の好きなものは、是非自分の言葉で語れるようになりたいと思いました。 好きなものをいつまでも好きであるかはわからない。今の好きである気持ちを言葉にして残しておくことで、自分の価値観の履歴、ひいては自分の人生の歩みを愛せるようになるのではないか。そのためにも、自分の言葉で自分の好きを語りませんか? 最後に、村上春樹さんのほんの少しの理由についての文章を載せます。 走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱい分はあるからだ。僕らにできるのは、その「ほんの少しの理由」をひとつひとつ大事に磨き続けることだけだ。暇を見つけては、せっせととくまなく磨き続けること(村上春樹)。

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    投稿日: 2024.10.09
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    人に「好きなこと」を伝える為には工夫、細分化、妄想することが大事。 「好きは儚いからこそ言葉で保存しておく。好きの言語化が溜まっていくと丸ごと自分の価値観や人生になっていく」という文が私は好きで印象に残った。 前半はマーカーを沢山引きながら読んだが後半部分は自分には少し難しかった‥

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    投稿日: 2024.10.08
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    第1章 推しを語ることは、自分の人生を語ること 第2章 推しを語る前の準備 第3章 推しの素晴らしさをしゃべる 第4章 推しの素晴らしさをSNSで発信する 第5章 推しの素晴らしさを文章に書く 第6章 推しの素晴らしさを書いた例文を読む おまけ 推しの素晴らしさを語るためのQ&A

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    投稿日: 2024.10.08
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    大学生を見ていると好きなものを聞いても『何が好きか、自分が何をしたいのかわからない』と答えられるケースが多くて読んでみた。 が、この本はどちらかというと『好きを見つける』ではなくて『好きを表現する』ための本だったので答えはなかった。 ただ、自分も『自分の好き』が他人に影響された経験はあったので、自分が感じたを大切にするという意味では読んでよかった。

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    投稿日: 2024.10.06
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    誰かの感想を読んで満足して、考えるのをやめていたな〜と思った 好きなものいっぱいあるのに、なんで好きなのかどこが好きなのかを考えず"なんとなく好き"で放棄してたのが勿体ない なんで好きなのかを深掘りすることで自分を知ることが出来る、オリジナルな感情を言葉にすることで自分に自信がつくような気がする。 凄い人とか偉い人とかの感想や言葉はいいねがいっぱい付いてるから、正論に思えてくるけど 考えや、感想くらい自分のありのままのもので良いと思う 自分は無意識のうちに他人からの共感が得られるような感想にしようとしていたのかも、、これからは、人の感想を見る前に自分の気持ちを書いてみようと思った 結果、自分は考えるのを辞めない、なんで?どうして?を自分なりに考えて想像を膨らましていきたい。 この本を読んでから、映画の感想を少しだけ書いて投稿したらいつもは誰からの反応も貰えないのに、いいねとコメントが貰えた!!少しだけど読んだ効果が出たんだなと嬉しかった

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    投稿日: 2024.10.06
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    この本を読んで好きなものを言語化したい、 今すぐ自分の言葉で好きを発信したい!って気持ちなった。 なぜならば方法やなぜそのような書き方をした方がいいのかなど、詳しく・丁寧にかいてくださってるから すぐにできちゃう気がする。 あと自分の好きなものってなんだろうって 考えるきっかけになった。 好きなものは変わるけど、その時好きだった事象は変わらない。何かに残しておきたいって思った。 村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』の引用で、“走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのを止めるための理由なら大型とらっくいっぱいぶんあるからだ。ぼくらにできるのは、その「ほんの少しの理由」をひとつひとつ大事に磨きつっけることだけだ。“ って言葉あって、簡単に好きなもの好きになり続けられない。 ほんの少しの理由を大切に自分のアイデンティティにしたい。 最後に三宅さんの「最大公約数の言葉」って例え素敵だと思った。感覚知的にも言いたいことが伝わるからだ。

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    投稿日: 2024.10.04
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    推しに限らず自分の発信したいことを上手くまとめる手助けになる本だと思う 感情と情報の整理をするための勉強になった

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    投稿日: 2024.10.02
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    自分の感想を無視している自分に気がついた! 今まで、「この興奮を言葉にしたいけど語彙力がない…」と、すぐに人の感想を読んで、今の気持ちにピッタリな言葉を探していた。 でもそうすることで、人の感想があたかも自分が感じていたかのように錯覚して、自分の感情は無かったことになっていることに気づかされた。 「自分の思いを言葉にする前に、人の感想を読まない」これはすぐに実践できそう。 「大事なのは語彙力ではなく、どんなところが良いと感じたのか、なぜそう思ったのか細分化すること」、「ありきたりな言葉を並べて立派な感想に仕上げるのではなく、自分のオリジナルの言葉を作ること」が、素直な気持ちを伝える方法で、自分の感情とも向き合うことができると知れたことは、今回とっても大きな収穫だった。 空き時間や休みの日は、有効活用しなければいけないと思い込んで、自分の好きなことをする時間も「何かしなければ…」と、気持ちが落ち着かずに過ごしていた。でもこの本を読んで、「自分の素直な気持ちに向き合う」ことをして、『生産性がなくても好きなことをただ楽しむ時間を過ごす自分』も許してあげたいと思えた。 堅苦しくなく馴染みやすい言葉と例えで、普段本を読まない私でも3時間ぶっ通しで読み切ることができ、有意義な時間になったと思う。

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    投稿日: 2024.10.01
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    あなたに『推し』はいますか? 推しと言っても人じゃなくてもいいし、例えばこのブクログで本について書いているのも、推し(本)ということだよなと思いながら読んだ。 感想の書き方について書かれた本の感想を書くのは何だか難しい。 話し口調で書かれているので読みやすいんだけど、私が思っていたのと少し違っていた。素晴らしさをもっと上手に語れる語彙とかが紹介されていたりするのかな?と思っていたら、どちらかというと書き方や自分の思いをどう伝えるかが書かれていた。わかってるけどうまくいかないんだよね…。 個人的に、自分の感想を書く前に他の人の感想を読まないというのには納得。私も他の人の意見に左右されてしまいそうだし、実際されていると思う。他人の意見や感想を読んで、あたかも自分もそう思っていたかのように感じてしまうと、自分ならではの感想がなくなってしまう。確かに感想は人それぞれだし、違って当たり前なのに、SNSが広まる現代では異端な感想は炎上しかねないと思ってしまうのも事実。でも、批判ではなくて自分の感想として自分が感じたことを素直に書いていけたらいいなと思った。

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    投稿日: 2024.10.01
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    レビューの前に、少しばかり自分語りをしたい。 中学1年の頃、テレビでポケモン映画の特番が放送されていた。特番では新作・前作を鑑賞した子供たちへのインタビューもされていたのだが、ある黒人少年のコメントに一生忘れられない衝撃を覚える…。 その子は前作のアニメーション技術や壮大なスケールに興奮しながら「〇〇がピンチになったけど、△△たちが助けに来てくれて(技名)で⬜︎⬜︎をやっつけたんだよ!」と、目を輝かせて答えていたのだ。 一方、新作がいち早く公開された日本の子供たちは「面白かった」「ピカチュウかわいい(新ポケモンはそっちのけ!?)」と何だか物寂しく、同時にその様子がかつての自分と重なった。 オリジナルの感想が、教師や親の添削で無難なかたちに矯正され、外へ出荷されていくのがたまらなく嫌だった。感想を書いたり述べたりするたびに、自分の言葉が奥へ引っ込んでいるような気がしていた。黒人少年のインタビューを見るまでは。 あの一瞬で、視界が別世界に変わった。人間に飼い慣らされた動物が、初めて野生の同属を見た時のような驚きと感動。「ああやって思うままに駆けたり飛び回ったりして良いんだ」と、心が全解放されたのである。 それ以降、自分にしか出せない言葉で、思い浮かぶ限りの想いを記録するようになった。 何かのレビューを書く時には、その辺の言葉(本書では「クリシェ」という用語を使用。フランス語で「ありきたりな言葉」という意味らしい)を使わないよう心がけている。凝りすぎて、一層読みにくくなっているのも事実だが… 「楽しかった」「面白かった」。 今もインタビューに応じる子供たちを見ていると、既にクリシェの侵食が始まっているのかと愕然とする。 たまにコンクールで入賞しそうな、大人が喜びそうな模範回答を聞いても、「それって本当に、君自身から生じた感想?」と勘繰ってしまう。(その子の一生懸命さまで疑うつもりはない) 食レポではバラエティ番組を真似して、味や食感をやけに詳しく描写する子もたまに見かけるけど、あいにく満足感までは伝わってこない。 言語化もそうだけど,実のある感想ってやっぱり簡単には出てこないのかな…? 若干指向は違うけど、その疑問に踏み込んでいるのが本書である。(ようやく本題。大変お待たせ致しました…!汗) 少し前に、推しの魅力を英語で発信したい人向けの本が話題になっていた。(推しは自分が夢中になっているヒト・モノ・コトを指す) しかし、それをうまく表現・発信するのって実は日本語でも難しかったりする。自分自身が抱いた感情であるにも拘らずだ。 本書はそんな悩めるオタクたちを始め、日常のあらゆる場面で言語化に苦しむ人々へ向けた救いの手引き書といえる。書き方だけでなく、(講演や動画配信時等での)話し方まで指南してくださっているのもありがたい。 文のスタイルはまるで会話のように噛み砕かれていて、スイスイ頭に入ってくる。著者自身の経験から導き出したテクニックは、読書感想文など作文の作成時でも通用しそうだ。無論それはレビューも同じで、ここで書いた文章も彼女のアドバイスが些か反映されている(…はず)。 「せっかく推しなんて貴重な存在に出会えたんですから、その人生を肯定するためにも、人生を語る言葉を持ってみましょうよ!」 その反面、テンションが一貫して高い。ページいっぱいに星がちらついて、目がチカチカしてくる。(※あくまでイメージです) 理論は的を得ているし、言語化に不安を覚える読者を鼓舞してくださっているのはよく分かるのだが…個人的には苦手なノリだったかな汗 反論を更に反論で返す書き方も沢山されていて、「分かった、分かったから落ち着いて…」とこちらがフラフラになったりもして。 「『好き』は儚いからこそ、鮮度の高いうちに言葉で保存しておいたほうがいいんです。[中略]すると、『好き』の言語化が溜まってゆく。それは気づけば、丸ごと自分の価値観や人生になっているはずです」 でも何かを伝えたい時って、身体中が無意識にヒートアップしてくるもの。 あの時の黒人少年がそうだった。口をついて出てくるコメントと一緒に、彼の興奮や感動も丸ごと自分の中に飛び込んできた。何が「楽しかった」「面白かった」「ヤバい」のかをどんどん言葉に出していく…著者曰く、そうした「細分化」こそが「言語化」なのだという。 活きのいい言葉と内から湧き出る熱意が伝われば、もうそこで言語化は成功しているのだ。 最後に一つ。 感想を書く際「読解力」「観察力」は必要ではないと本文で言及されているが、自分は多少必要なのではと考えている。キャッチできた範囲だけでも書き残せば推しと一生けんめい向き合っていた証になるし、読み手にはより具体的な魅力が伝わってくる。 そうやって積み重ねていくことで、実のある感想も仕上がっていくんじゃないかな。 自分の言葉が奥に引っ込んでいる人がいれば、少しずつで良いから外の世界に連れ出して行こう。自分の言葉は自分にしか出せないもの。やがてその言葉は外の刺激を得て、もっと広いフィールドを駆けたり飛び回ろうとしていくに違いない。

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    投稿日: 2024.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    書くことについて、その手順や思考法を詳しく書いている本。 まず思ったことはある程度はふだんからやっていることであまり新しい発見はなかった。 もう一点は、推しというものについて。推しって何なのか?という問いがあったけど、少し理解が進んだ。推しは好きと少し違う。何かが単に好きで趣味としてやっているという以上に、自分の恋焦がれる人のように慕うことだと分かった。 最後に本書の1番伝えたかったことは、発信することで自分の認識を改めたり、思索を深めたりすることができて、結果的に自分を知ることになる。つまりメタ認知につながる。よってどんどん発信していこうということ。 やばい、尊いで終わらせるのはもったいない。自分の言葉を吐き出す前に、誰かのレビューをみてそのままリツイート。みたいなことにならない自分でありたい。そして周りの人もそうなって、そして、それを受け入れられるような場になってほしいと願う。

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    投稿日: 2024.09.28
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    推しに対する好きをどこでどうやって気楽に発信するか、どうすればうまく伝えられるか、といった本。 感情の言語化に近い感じはしますが、思ったより推しに特化していて、ちょっと残念でした。

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    投稿日: 2024.09.27
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    「好き」だけではなく、言語化や他者へのプレゼンにおいて基本的なことが書かれている。読んだら、まあそれはそうだよなーって感じの内容。とはいえそれがまとまっているという意味では教科書として良さそう。著者の言葉選びがとても易しくて分かりやすいので、文を読み慣れていない人でも読みきれそう。 興味のある知人も多そうなのでちまちま紹介している。

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    投稿日: 2024.09.26
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    意外と毎日書くジャーナルは侮れないかも。『自分の言葉で書く』ことは、ジャーナルで補われている。あとは、文章の構成や表現方法を身につけて言語化をレベルアップしていきたい。 同著者が書いた『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は、タイトルに惹かれて購入したが、内容が頭に入らず積読になった。今回もタイトルに惹かれて購入したが、比較的スラスラと読み進めることができた。なるほど〜が多かった。

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    投稿日: 2024.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三宅さんの本はどれも読んでいて面白い。読みにくい箇所がない。 この本を読んで大切と感じたキーワードは「妄想力」「細分化」「面白さとは共感か驚き」の3つ。 楽しい!面白い!等の大まかな気持ちはポンと言葉に出てくるけど、なぜそんな気持ちになるのか意識して考えてみることが必要だと教えてくれる。妄想して、自分の好きを細分化して行くと好きな対象をもっと好きになれるかもしれない。 面白さは共感か驚きも、言われてみれば確かにそうだなと感じる。普段意識せずしている(伝えている)ことを意識しながらやってみると更に出来る(伝えられる)ようになるかもしれない。

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    投稿日: 2024.09.26
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    とってもわかりやすい文章で書かれていて、大変読みやすかったです。あっという間に読み終えてしまいました。 本書で何度も書かれている「自分の感想を大事に」という表現が印象に残っています。私は本とか映画を見る前・読む前、見た後・読んだ後にどうしても他の人の感想とかが気になってついつい読んでしまったりして、自分のオリジナルの感想を書いたり考えたりというアクションを起こしてきませんでした。この本を読んで、あえて何も口コミとかを見ずに、自分だけの言葉で表現するということの大切さを学びました。 具体的な実践方法も書かれていて、今日から早速実行できそうです!

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    投稿日: 2024.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024/9/26 読了 タイトルには、「好き」と書いてありますが、「仕事」とか「発表」とかに置き換えても通用することが書かれていると思います。 文章を書くときに、何に重きを置くかで、伝え方とかが変わっていくというのは、これまでの人生経験で何となくやっていたのですが、言語化されると、なるほどーと思いました。 著者の方も力説していた 「書き終えることはスゴい」 というのも、自分と同じ感覚で、通勤電車の中で首肯してました。激しく(笑) 自分の興味、感想、感情などを言語化し相手に伝えるヒントが満載な一冊でした

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    投稿日: 2024.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ただの推しが好き!を表現するためには、の本なのかと思いきや、言葉の危険さやSNSから自衛するためにはなど、押しがない人でも十分楽しめる内容の本だった。

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    投稿日: 2024.09.26
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    自分の感想を言語化する技術についての本の感想を言語化するなんて、ハードル高く感じてしまうなぁ…笑 「他人の言葉と自分の言葉を、ちゃんと切りわける必要がある」「誰かの言葉によって、自分の思考が影響を受けすぎてしまうこと。それがなによりも言葉の怖いところ」「他人の言葉をナイフにしないために、自分の言葉を作る必要がある」という意見には賛成。 確かに、このブクログの感想ひとつ書くにしても、自分の感想をまとめる前に他の人の感想を読んでしまうと、自分の感じたことが流されてしまいそうなことがある。 自分ははいいなと思っていたはずなのに、イマイチだったみたいな感想が多いと、やっぱりこの本はイマイチなのかもと思ってしまったり、逆に、うーんあんまり好きじゃないと思った作品に高評価がたくさんついていると自分がひねくれてるのかと思ってしまったり。まぁ、自分と似たような感想を見つけると、嬉しくなることもあるのだけども。 でも、嬉しくなるのは自分の感想を書いた後でもいいわけなので、これからもコツコツと、他人の意見に流されず、自分の思ったことを細々と書いていくことで、「自分の身を守って」いこうと思います。

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    投稿日: 2024.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    推しを語ることは自分語り!そうか!と目が開いた印象です。伝える心構えのポイントが詰まっていると思いました。オタク魂を感じる書きっぷりにも好感度大です。SNS使いには必読。さらに、あとがきこそがこの書籍の真髄でした。

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    投稿日: 2024.09.24
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    作者様ご自身もオタクであることを書かれていたので、オタクの私にとってとっかかりやすく、読書が苦手な自分でもスラスラと読むことができました。 また、優しく語りかけてくださるような文章が寄り添ってくださるようで、他人の言葉で語られている推しも素晴らしいですが、自分の言葉で推しを語ってみようと思えました。 気軽に読み返したくなるような素敵な作品をありがとうございました。

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    投稿日: 2024.09.24
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    細分化して、具体化すれば自分だけのオリジナルの推しコメントが書けるとのこと。 文書を書く前提で推し活動はしたことがないが、その方が細かいところにも気づくようになるのだろうか。

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    投稿日: 2024.09.23
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    実質3.8かな。今まで実践していることの確認には(期せずして)なってしまったが、カジュアルな文ではなく、論文やレポートでこれを意識したいと思った。 #オールタイムベスト

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    投稿日: 2024.09.23
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    もはや自分の代弁者を探す気持ちでSNSを見ている時があり、「他人の感想を見ると、自分の感想が分からなくなる」感覚にすごく納得した。 この本には言語化の仕方も書かれているので、読みながら推しを深掘りしてみたが、考える時間があまりに幸せすぎて...。いくらでも文章が浮かぶっていうのはこういうことかって思った。誰の言葉でもない、自分の言葉を追求する楽しさを知った。 次に、言語化する技術は文章だけでなく、会話での発信にも繋がっている点。推しの良さが伝わってないな...言語力...コミュ力...と嘆くことは往々にしてあって、それが原因で語るのを諦めていた節がある。 この部分は熱意を持って自分の言葉で話すことの重要性を書いた「トークの教室 / 藤井青銅」にも共通する内容だと思う。 私に足りていなかったのは熱意でも言語力でもなく、推しを細分化する技術だったんだな、と。 新書ってだけで身構えてしまいがちだけど、読みやすくてとにかく共感が止まらなくて、あっという間に読み切った。何度でも読み返して自分だけの言葉を取り戻したいと思う!

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    投稿日: 2024.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    9. 発信で一番重要なこと。それ、自分の言葉を作ること 24. 「推し」という言葉の特徴は、「推薦したい」、つまりは誰かに薦めたい、という感情が入っていること 30. 「自分だけの感想」とは、「他人や周囲が言っていることではなく、自分オリジナルの感想を言葉にすること」なんです 31. 「クリシェ」 ある言葉がいろいろな場面で乱用されたことで、その言葉の本当の意味や新しさが失われてしまったことを指す用語です。ありきたりなシチュエーション。ありきたりな台詞。ありきたりな言葉。それらをフランス語で「クリシェ」と呼びます 35. 私たちは放っておくと、想像以上にすぐ他人や世間の言葉に支配されてしまう 36. 世間や他人がインストールしてこようとする言葉に対して、「自分は本当にその言葉でいいんだっけ」と立ち止まる。そして、自分だけの感情や思考を取り戻して言葉にする 41. 伝わる文章というのは、書き手が「伝わるように工夫している」から、伝わっているんです 46. 「よかった」理由について、昔見たものや昔好きだった推しを引っ張り出しつつ、自分の妄想を広げていく。そんなイメージで考える方が、感想のネタは出てきやすいのです 49. 冷静に自分の好みを言語化することで、自分についての理解も深まる。それでいて他者について語っているのだから、自分じゃない他者にもベクトルが向いている。すると、他者の魅力や美点に気づく力も身につきます 53. 感動が脳内ですぐに言語に変換されないのは当たり前のことなんです。だって、感動とは言葉にならない感情のことを指すから 53. 古語に「あはれなり」という言葉があります。これって「なんか胸がじーんとする」「グッとくる」「うわあって言いたくなる」といった感覚をひと言でまとめた語彙なんですよね 「あはれなり」の現代語バージョンが「やばい」 59. 「好き」って、揺らぐものなんです。揺らがない「好き」なんてない 62. 自分の「好き」を信頼できることは、自分の価値観を信頼することにつながります 62. 「走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱいぶんはあるからだ。僕らにできるのは、その「ほんの少しの理由」をひとつひとつ大事に磨き続けることだけだ。暇を見つけては、せっせとくまなく磨き続けること。」村上春樹「走ることについて語るときの僕の語ること」 67. 「SNSやインターネットで自分の推しについての感想を見るのは、自分の感想を書き終わってから」 69. 谷川嘉浩さんという哲学者が「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉を使って説明しています。ネガティブ・ケイパビリティとは「もやもやを抱えておく力」 71. 他人の言葉を拝借するんじゃなくて、自分の言葉をつくりだす。その姿勢が、あなたの、自分自身への「好き」への信頼を生み出す 74. ①よかった箇所の具体例をあげる。②感情を言語化する。③忘れないようにメモする 81. 感想のオリジナリティは細かさに宿る 82. 言語化とは、「どこが」どうだったのかを、細分化してそれぞれを言葉にしていく作業なのです 87. あなたが見つけた、そこにしかない新規生を発見したとき、それを言葉にしてみましょう 89. あなたが今好きなものは、昔あなたが好きだったものが元祖となって存在している可能性があります 105. 言葉って「自分にしか見えない言葉」と「他人に見せる言葉」では、かなり異なります 112. 言葉は、自分の好きな感情、好きな景色、好きな存在がいつかなくなってしまうとしても、いつでも取り出して愛でることができるように、保存するためのもの 113. 「発信」、それらはすべて、相手との距離をつかむところから始まります 116. まず把握すべきは、伝えようとする情報に対する相手のスタンスです。相手が自分と違って「その情報についてどのくらい知っているのか」「その情報についてどのような印象を抱いているのか」という2点を把握しておくこと 126. なによりも「あなたのことに、私は興味がありますよ」という意志を伝えることが重要 127. 見ず知らずの人との面接でも、「面接官くらいの年齢・性別・職業の人が、知りたいことや、知らないことってなにかなー」「この面接官に興味を持ってもらえそうな情報ってどれかなー」と考えることができます 132. 仲間にしか伝わらない言葉を使ったほうが、仲間内では伝わる情報量が多いし、速く伝わるからです 139. まずは自分だけの言葉をつくる。そしてその言葉を、他人との会話で取り出せるようにすす 142. 一番よくないのは「聴衆をどこへ連れて行きたいかがわかっていないとき」なんだ 164. 書き出す前に、やってほしいこと ①読者を決める ②伝えたいポイントを決める 165. そもそも文章を書くことが難しい理由は、書いている自分自身が、ゴールがどこだかわからなくなりがちだからです 177. 書きだしは、曲で言えば「サビ」であるべきです。一番耳に残るところを、最初に持ってくる 182. ①自分の体験を書く→②同じようなことが描かれていた、映画の場面を説明→③どのような点が同じだと思ったのか、共通項について説明 189. 問いの内容は、自分の書きたい点について「なぜ」をつけるだけ。その問いの答えを解説すれば、文章が書き終わるのでとてもおすすめ 204. 修正を前提にして文章を書くクセをつけると、文章を書き終えるためのハードルが下がるから 205. 「文章=何度も書き直すもの」 210. 自分の文章がなんだか微妙だなーと思った時は、「自分が一番いいと思うフレーズを冒頭に持ってくる」という順番の改変を行なって見てください 228.「最大公約数の言葉」をつくる技術 244. あなたの書きたい内容を、その人の文体や構成で書くなら、どう書くだろうと想像してみてください

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    投稿日: 2024.09.23
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    私は過去に書いた感想文の誤字脱字を修正することこそあれど、基本的に手直しをすることはない。作品をその瞬間に読んで感じたことと、その後の未来で感じることが違っているかもしれないから。 そして、それがどれだけ拙い文章であったとしても、過去に書いた感想文はその瞬間の私にしか表現できないものであったと思っているからだ。 未熟であった頃を振り返ることができるのならば、それは自分が本に触れることでどれだけ成長できたのかを推し測るメジャーになる。そう考え「私はこれだけの本を読んだんだ!凄い!」と振り返りたいがためにつけていた読書記録も、いつしか我が子のように愛おしい存在になっていた。 なぜ備忘録のようなものだった読書の記憶が大切なものになったのか、はっきりしないまま過ごしていたのだが、本作の言葉を借りるなら「自分が自分に対して信頼できる「好き」をつくることができる」からだろうか。 たとえそれが他人が書く文章より魅力がなかったとしても、自分が好きなったものを記録しておく行為そのものが、心に安寧を作ってくれているのかもしれない。 他にも印象に残った箇所はたくさんあるのだが、特に「工夫の量が文章のよさを決める。そんなふうに考えて世の中の文章を眺めると、また違った景色が見えるかもしれません」という部分は、私も意識して実践していることだっただけに大きく共感できた。 メールを出すときに書き終えた内容の文をじっと眺めてみたり、SNSで流れてくるメッセージのちょぴりおかしい言い回しに気がついたり。世界を飛び交う言葉には学びが溢れているという事実に気がつくと、味気なかった普段の生活も不思議と彩られていく。 「文章のお手本を持っておく」「こんな文章をかけたらいいなあ、という理想の形を持っておく」。これは本作の5章に出てくる言葉なのだが、まさにこの本こそが、私にとっての文章のお手本になり得る存在だった。 読み終えたとき、何かを「好き」という想い、またそこへ至った考え方を肯定してもらえたような気持ちになり心が温かくなった。きっと私はこの先の人生で何かを好きになるたびに、この本の内容を振り返りながら想いを綴っていくのだろう。 この本は明確な「推し」がいる人だけでなく、どんなコンテンツでも好きなものがある人全員にぜひ読んでほしい。名著と呼ぶべきものだと私は思う。 「好き」を言語化する技術。それを自分だけのものにする道のりはまだまだ遠いが、まずはこの本の感想を書くことから、始めてみようと思う。

    32
    投稿日: 2024.09.23
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    うーむ、やばい。考えさせれる、泣ける。。。 ってのは使っちゃいけらなしい。特に後者。 この本にあったが、物事を面白いと思う時、それは共感か驚き(発見)らしい。確かに、今まで心が動かされた作品はいずれかによると思われる。 そして、この本での発見。クリシェという言葉。陳腐化してしまった言葉をフランス語でこういうらしい。なぜ共感したのか?を考える。そして、他の人の感想を読まずに自分の言葉で感想を語る。メモを取りまくる。などなど。そして、最後まで書き上げて修正する。メモを取るのは効果的なのはわかるが、ブレーキがかかりすぎて読書のエンジンがかからないんだよなぁ。 訳あって1時間以内に読まないといけなかったので、 だいぶ、忘れている。もう一回、読もうかなぁ。

    25
    投稿日: 2024.09.22
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    自分の言葉で表現すること、具体例と感情を言葉にすること、自分の感情が揺れたポイントに目を向けること、好きは自分の文脈との共通点や違い、違和感は不快や退屈の正体、を言葉で磨くこと。発信したりする想定ではなかったので星2

    0
    投稿日: 2024.09.22
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    ブログやSNSで、誰もが発信者になることができる現代において、己の感情をストレートに表現できるようにするための一冊。 まさに、こうした感想を書く際にも使える心構えやテクニックが満載。 明文化されることで、あらためて気付かされる点が多かった。 特に下記2点に、深く感銘を受けた。 ・他人の感想を見ないこと ・感想のオリジナリティは細やかさに宿る なぜなら、自分はまさしくこれまで他人の感想を見てそれを意識しながら、かつ細かくしすぎることを避けがちだったから。 自ら「誰でも書ける感想」「皆と同じ意見」に寄せてしまっていたのかもしれない。 いつも読書ノートを付けているが、通常1ページ弱な本が多い中、本書は3ページにも及んだ。 本書内のプロの推し語り文(解説付き)含めて、書く上での考え方や視点など、とても参考になった。

    0
    投稿日: 2024.09.20
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    自分の考えたことを自分の言葉で語る。 自分の言葉で語るとは、自分を見つめ直すこと。 他人の言葉を自分の言葉と勘違いしないこと。 表現の根っこの部分を、推しを語るという手法をベースに、読者に寄り添った語り口調で易しく教えてくれている。 最後の方で紹介されていた三浦しをんさんのエッセイが読みたくなった。

    14
    投稿日: 2024.09.19
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    SNSで他人の強い言葉によって、自分の思考が影響を受けすぎてしまうこと、あるよなぁと思う。 何気なく見ているSNSが、知らないうちに自分の意見を上書きして、価値観を変えてしまうと思うと恐ろしい…。 最近、映画や舞台を見たあとすぐに他人の感想を見に行くことが多かったが、まずは自分の感想をメモするように習慣化したいと思う。

    0
    投稿日: 2024.09.17
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    感想を言語化する方法が分かる。言語化とは、細分化のこと。感想を書くことが好きになりそう。 ・文章の上手さは文才ではない。感動が脳内ですぐに言語に変換されないのは当たり前のこと。 ・自分の言葉で、自分の好きなものを語る-それによって、自分が自分に対して信頼できる「好き」を作ることができる。 ・ 「好き」は簡単に揺らぐもの。「好き」を言葉で保存する。

    17
    投稿日: 2024.09.17
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    【言葉は自分でつくる】 「好き」という言葉がないとしたら、どう表現するのか? 「すばらしい」という言葉がないとしたら、どう表現するのか? この書籍では「推し」をどう表現したら良いかを説明されていますが、結局は「好き」「かっこいい」「最高」などのよく使う言葉で表現するのではなく、自分なりに「好き」という言葉を使わず「好き」を表現することになると考えます。 「好き」という言葉がなければどう説明しますか?

    11
    投稿日: 2024.09.15
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    三宅香帆さんの著作ということで手に取った。 自分がいいと感じたことについて、何が良かったのか、詳細に具体的に考えると言うことを長らく忘れてしまっていたなぁと気づかせてくれる本だった。 抽象的なイメージでしか考えられないと、何に自分の心が揺さぶられているのか、自分でも気づくことができない。 自分の感想や心の動きを、自分の言葉で人に伝える練習を通して、自分の『好き』をもう一度見つめ直してみたいと思った。

    1
    投稿日: 2024.09.15
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    現代において「自分の言葉で伝える」ことのノウハウが凝縮されている。 他人の言葉で溢れているからこそ、自分の伝えたいことがいざとなるもわからなくなる。これは僕もたくさん経験してきた。 「推し」に焦点を置いていたが、文章を書くにおいて、更には「言葉で何かを伝える場面」においても大変有効な内容だ。 具体例も挙げて非常にわかりやすい説明になっている。改めて「伝える」機会をより増やしていこうというきっかけをくれた。

    1
    投稿日: 2024.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の言葉で自分の好きなものを語るには。 好きなものを語りたくても上手く言語化できず、Twitterなどのコメントで何となく自分の感情に近しいことを呟いている人のを目にして、それがいつの間にか自分の感想になってしまう。まさに自分もそのような経験があったので、自分の言葉で語る方法を書いたこの本は魅力的だった。 ・自分で言語化する前に他人の感想を見ない ・妄想して思考しまくる(元ネタ、言いたいこと 心情など) 具体的方法として ・良かった部分を具体的に ・好きなキャラや展開、印象的なセリフ、作品の特別性 ・好きな物は自分の体験や好きな物との共通点を探る(嫌いなものは反対に嫌いなものを) 他者へ伝える際は ・相手の語るものへの認識を先に確認 ・ポイント絞る 書き出し ・引用 ・自分語り いい文書は真似して、その中で真似出来ない部分で自分の個性をだす! 具体的だけど読みやすく、好きな物以外でも応用できそう。他者に惑わされず自分の感じたことを大切にしようと思わせてくれる本だった。

    0
    投稿日: 2024.09.14
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    Amazonの紹介より あなたの「推し」はなんですか? お気に入りのアニメ、本、漫画、映画。 応援しているアイドル、声優、バンド、YouTuber。 大好きな舞台、コンサート、ライブ。あるいは、スポーツや釣りなどの趣味も、推しに入るかもしれません。 本書は、アイドルと宝塚をこよなく愛する著者が、書評家として長年培ってきた文章技術を「推し語り」に役立つようにまとめた1冊です。 SNS発信・ブログ・ファンレター・友人とのおしゃべり・音声配信などの発信方法ごとに、自分だけの言葉で感想を伝える技術を教えます。 ここでは特別に、少しだけそのコツをお教えします! コツ① 自分の感情を一番大切にする コツ② 妄想をこねくり回して、感想を生みだす コツ③ よかったところを細分化するだけで、あなただけの言葉になる これって一体、どういうことなんでしょう…?  本書を読めば、特別な才能や技術がなくても、あなたの感動を自分の言葉で語れるようになります。 前作「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」もそうでしたが、まずタイトルがキャッチ―だなと思いました。タイトルを見た瞬間、心の中でモヤモヤした疑問をもしかしたら解決してくれるかもしれないということで、私もそうですが、どのような内容なのか興味を惹かれたので購入しました。 内容としては、自分の好きな「推し」の魅力をどのように周囲に伝えたら、心に響くのか? 「良かった」「ヤバかった」という一言では、何が良かったのか?どの辺りがヤバかったのか?周りからしたら、「?」です。 その辺りを段階的にわかりやすく解説してくれます。 自分の言葉で伝えることや細分化によって具体的に伝わることなど、よくよく考えてみると基本的なことだとは思っても、なかなか思うようにいきません。 あえて言葉にし、知り合いに話すかのように語りかけることで、自分もできるんじゃないか、より良い文章を提供できるんじゃないかとサポートしてくれます。 伝えるまでのステップを反復しながら、スムーズに教えてくれるので、記憶としてはスーッと頭に入ってきました。 ただし、この本はあくまでも、SNSで色んな人に伝えた い人用に書かれています。生身の相手がいると、言葉のキャッチボールがリアルタイムででき、自分の気づかなかった部分も補填できるので、不特定多数に伝える人ようかなと思いました。 さらに三宅さんの若干「圧」も感じられました。優しい言葉ではあるものの、「こうだよね」「やってみたらいいじゃん」といったニュアンスも含まれている要素が伝わるようで、グイグイと読者を攻めている感覚がありました。 多くの人が伝えることで、同じ思いをもった人と繋がることができますし、三宅さん自身多くの人の「発言」を読みたいという思いもあるように感じました。 また、その裏側では、誹謗中傷といったSNSでの社会問題を少しでも無くなればよいという思いもあるように感じました。 三宅さんの考えとしては、共感する部分もあれば、疑問に感じる部分もありました。 多方面からの観点ではなく、一つの観点として考えを貫いているので、当然共感できない部分も出てしまいますが、言えることは、まずはやってみることが大事かと思いました。 頭の中だけで考えても、それが周囲に伝わるわけでもないですし、やってみないと始まりません。 なかなか周りに影響されずに伝えることは大変ですが、やってみることで、色んな発見もありますし、新たな「自分」を発見できるかもしれません。 自分の言葉だけで伝えるだけでなく、客観的に判断されることで、ダメな所もあれば、より良く自分を魅せられる可能性もあるので、その大切さを学びました。

    13
    投稿日: 2024.09.12
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    好きを語る上での特徴的な書き方、表現の仕方が書かれていると期待していたけれど、違った。 世の中にごまんとある、やさしい文章のかきかた本と同じ内容で薄っぺらく残念だった。 文章の書き方を書籍にするにあたり、切り口として推しをただ当てがったっていう印象。別に推しでなくてもいい。この内容なら。 人気ワードを使うと売れそうだから…という理由で企画され、私自身が大切にしている好きを伝えたい。という純粋な欲求を上手く利用された感じがして、とても不快な気持ちになった。

    2
    投稿日: 2024.09.11
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    SNSの急速な発達により、他人の言葉が流れ込みやすい時代であり、他人の言葉を自分の意見だと思ってしまうことがあると筆者は言う。どんなに拙い表現だとしても、自分の内から出てくる言葉を大切にしないと、周りの言葉に影響されて、いつのまにか、自分がなくなるような気がしていた。だけど、自分の内から出てくる言葉は、偏りと限りがあるような気がして、クリシェのオンパレード。では、ありきたりな言葉から脱するために必要なのは何なのか、それは、細分化にあると言う。 最高→どういうところが最高なの? やばい→どういうふうにやばいの? 考えさせられる→何を考えさせられたの? 人の言葉に乗っかるのは楽だけど、自分の言葉は自分の思考そのものだと思うから、自分に問いかける言葉をいつも持ち合わせて、自分の言葉で表現し続けたい。

    2
    投稿日: 2024.09.09
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    著者が想定する読者では自分はなかったようです。 読み始めてすぐ、あ、違うなと思いました。 名前をどこかで見かけたことがあるなと思ったら、なぜ働いていると〜の著者でした。 前著で抱いた違和感が、この本でより如実となり、気が合わないということがわかりました。 私は、小学生の頃から文章を書くことが好きで、授業の作文も、夏休みの読書感想文の課題も、高校の小論文も、大学のレポートもあまり苦ではありませんでした。特に好きなのが制限文字数が多い課題。短くまとめるのが苦手でした。 授業などで書かされるものだけでなく、中1の頃から映画の感想を手書きでノートに何ページも書く映画日記をつけ始め、今はFilmarksのアプリに移りましたがずっと続けています。 SNS依存で他人の言葉、入手したニュース、情報で人と会話してる気がして危機感を覚えてからはできるだけ本の感想も自分の言葉で語れるようになろうと感想を書くことにしています。 そんな自分にはこの本に書いてあることはやや当たり前であったり、もしくは薄っぺらく一面的で終始苛々を覚えながら読みました。 全く感想を書くことに慣れていない人の一助にはなるだろうと思いますが、ここまで言われなければ書けないのか?というのがひとつの驚きでした。 嫌味に聞こえるかもしれませんが、本当にそう思ったのです。 あとがきを読んで、より苛立ちとなったというか著者と分かり合えないなと思ったのは、人が傷つく言葉を使わない方が良いとわかってて本編で言及しなかったことです。 推しの魅力を広めたい その一面だけで粗雑な文章の書き方指南だったように思えます。 私は、自分のためだけに感想を書いています。 感想を書くことでお金をもらうわけでも注目を集めるわけでもフォロワーを稼ぎたいわけでも閲覧数を増やしたいわけでも友達を増やしたいわけでもありません。 あえていうのならば、自分が好きなアーティストやアイドル、映画、漫画、本etc、それに関わる人たちの利益に少しでもなるように、の気持ちでいます。 感想SNSでない、XなどのSNSでは、話題にしてますよ、というポーズで使用しています。 使う語彙についても、私はわかる人にだけ分かれば良いというスタンスで、いわば足切りのつもりで専門用語や引用などを書いています。 自分の気持ちに嘘をつきたくないから、このやり方でいます。 多くの人に見てもらいたい気持ちがどんどん膨れ上がって承認欲求になった時バズり構文とか、誰かを想定して言葉を書き換えたり、自分の気持ちを捻じ曲げて歪にして書き記すことはしたくないと思っています。 この本に書いてあることをそっくりそのまま真似しても、そんなに効果は出ないんじゃないかなあ?と思ってしまいます。なんでもいいからとにかく分量をこなすのが良いと思います。 書き方のコツのビフォーアフターもピンときませんでしたし、最果タヒさんの感想も良いと思えませんでした。 三浦しをんさんはエッセイを何冊か読んでいてとても好きです。阿部公彦さんの書評もとても良かったです。 著者が書かれる書評には軽薄さを感じました。 ナウシカを元祖理系女子って…私は侮辱されたかと思いました。 矮小化するような語彙選びに、この人は作品に対する愛があるのか?と自分自身のスタンスから離れているため疑問に思ってしまいました。著者の中ではきっと、愛があるのでしょうが私からはそう思えません。 また、断定にも、疑問を抱きました。 文章を書くのは恥ずかしいと言いきっています。 私はそう思っていません。 文章を書くことはとても尊く楽しいものだと思っています。この行為を行った過去の人たちのおかげで、様々な文化が残されて受け継がれてきました。だから自分も残していきたいと思っています、人間の思考を。 昨今の「推し」にまつわる動きはついていけないものも多いです。 若年層がお金を注ぎ込んで何枚もCDやグッズを買うのは不思議です。愛の形というには、行き過ぎた行いではないかと思っています。 推しの良さを薦めたい、ファンを増やしたいとか、自分よりも推しにウェイトが置くのではなく、貴方の好きに自信を持って欲しいし、貴方だけの感性、感想を聞かせて欲しいと思います。 いつだって、主語も主体も貴方であってほしい。 推し活動に振り回されないでいてほしい。 ただ、著者と一致していたことはあり、 自分も自分の感想がまとまるまでは他人の感想は見ません。 他人の思考や評価に影響を受けたくないからです。 これをただ単純に感想の範囲とだけ思わないで欲しい気がします。 思考力が侵略される可能性もあるかも?と思うからです。政治とか生きる力とかですかね。 自分の頭で自分の意見を持つこと、全部に繋がると思います。軽く見ずに、貴方だけの脳と思考と言葉を磨き続けていって欲しいです。

    28
    投稿日: 2024.09.09
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    自分の「好き」を語ることは、自分の人生を語ることだというところにグッときた。タイトルにひかれて手に取って読んでみたが、今の私の心境にピタリと寄り添う感じがして、読んでいて気持ちよく、ためになった。「好き」をつきつめて、自分の感情にとことん付き合えるような、推しに出会いたいと思った。

    8
    投稿日: 2024.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本を読んだ後、映画を観た後、推しの作品に触れた後、この気持ちを感想として残したい!という欲求は常にありつつも、なかなかに面倒くさく結局他の人の感想を読んであたかも自分の気持ちが言語化されたように錯覚し満足してしまうことはよくある。 ただそれはハリボテの満足に過ぎない。 周りの言うことに惑わされず、まずは自分の考えや感情を言語化してみることが大切。 自分だけが読む感想ならばそれだけで十分だが、たくさんの人の目につくブログや推しへのファンレターなど、誰かに読んでもらうことを前提としているのなら、さらにそこから工夫で包まねばならない。 初見でも理解できるようなわかりやすさを心がけることが大切。 感想を書く上で重要なのは語彙力でも文章力でもなく妄想力。 「この作品はなぜこれを題材にしているのか」「なぜこんな展開なのか」「あの作品と似ている気がしたがなぜそう感じたのか」など 湧いた感情を逃さずできるだけ言語化し深掘りしていく。 それができて初めてクリシェに翻弄されない自分オリジナルの文章が完成する。

    18
    投稿日: 2024.09.08
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    この本における「推し」の定義として、単なるファンではなく、誰かに薦めたいという感情が入っていること、とある。それについて、「泣けた」「考えさせられた」などしか言葉にできないことがある。未知の事態なので感情が昂って言葉にならないのはある種仕方のないことだけど、そこをなんとか言語化したい。そうすることで、自分に対して信頼できる「好き」をつくる。 この「好き」の言語化について、ついついSNSなどで、他人はどう思っているのかを見ることができてしまう今、それはそれで良いことではあるものの、自分の考えを整理する前に見てはいけないなというのはその通りだと思う。他人の感想を見る前に、 1. よかった箇所の具体例を挙ける 2. 感情を言語化する 3. 忘れないようにメモをする をしておくべき。(この本の感想についても他の方のレビューを見る前になんとか書くことができた。良くも悪くもSNSは鋭利になりすぎているなと思う) 推しに対する自分だけの言葉として、宝塚トップ娘役の退団による悲しみの話が特に印象に残った。 「あんなに美しく踊っている姿を私に見せてくれたことに感謝すべきだよな、、退団を悲しんでいる場合ではないよな」と思えて立ち直る姿は見習いたいところ。 あとは、ポジティブな感情を整理するために以下を実践することも心がけたい。 1. 自分の体験との共通点を持す 2. 好きなものとの共通点を探す 3. どこが新しいのかを考える 感情が揺さぶられることについて、なんとか言語化して表現しておき、自分の気持ちや考え方をじっくり整理する時間はこれからの時代を生きる上でも不可欠なことであるなと思えることができた。

    0
    投稿日: 2024.09.08
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    ひろゆきの「それってあなたの感想ですよね」?という発言は、自分の意見(感想)と事実を混同していることに対するもの。感想自体にはそもそも善悪はない。 それとは少しズレるが、自分の感想が、果たして本当に自分が感じたことなのか、あるいは他人の受け売りかなのか、それが区別すらつかなくなることが一番危険なことだという。 それを避けて本当の意味で自分の感想を持つための訓練として、この本で挙げられているのが、 ①よかった箇所の具体例を挙げる: これは細かいポイントであればあるほど良い。 ②それに対して起こった感情を言語化する: 自分の過去の体験と結び付けられればなおよし。 ③それをできるだけメモに残しておく。 これを通じて、自分の感想を大事にしつつ、おすすめした相手がそれを読みたい!と思ってもらえるような説明ができるようにしたい!

    1
    投稿日: 2024.09.07
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    【きっかけ】 twitterで見かけて。「新刊」と書いてあったので読もうと思った。 『なぜ働いていると〜』を読んで、すっかり三宅さんのファンになったので…。 新刊と言われながらも既視感があったのだけど、この本は2023年に出た本を「携書」化したものなんだって。 なんじゃらほいと思って調べたら、ディスカヴァーの造語なんだとか。そのまま「携帯できる本」だそうで。なるほど。 【心に残ったところ】 ◉“私たちは放っておくと、想像以上にすぐ他人や世間の言葉に支配されてしまう。「支配」と書くとちょっと大げさですけど、気を抜くとすぐに思考停止して、世間で使っている言葉をそのまま真似する傾向にあります。” ◉“読解力ではなく妄想力が必要!”(タイトルが良い!!) ◉“冷静に自分の好みを言語化することで、自分についての理解も深まる。それでいて、他者について語っているのだから、自分じゃない他者にもベクトルが向いている。…(中略)…せっかく出会えた好きなものや人について語ることは、自分の人生の素晴らしさについて語ることでもある。” 【感想】 『なぜ働いていると〜』の本を読んだ時も思ったけど、私はどうやら方法論云々よりも、三宅さんの考え方が好きなんだなって思った。 今回三宅さんがこの本を書いた理由は、「他人の言葉と距離をとろう、自分の言葉をつくろう」ということを言いたかったからなのだそう。 まさしく最近のSNSって、強くて鋭利なものばかりで他人を傷つけ合ってばかりいるから怖い。 けど自分も見るのをやめられない。 一日何時間もtwitterを見ている…そんなことばかりだった。 だけどこの本を読んでハッとしたのである。 推しを自分の言葉で語れないのって、他人の言葉で自分が支配されているから…?!それって恐ろしいことじゃないか。 “「好き」は簡単に揺らぐもの”という話は特に沁みた。 私も今まさにあるゲームをプレイしてその状況に陥っているからである。 私はそのゲームが今までで1番大好きだった。 だけどSNSを見ると、批判的なものばかりで結構ショックで。 気がついたらプレイしながらゲームの悪いところ探しをしている自分がいて二重にショックを受けていた。 この本を読んで愛を語りたくなったよ…もう発売から2ヶ月も過ぎちゃったけど…

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    投稿日: 2024.09.05
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    小学生の頃の読書感想文、いつも、内容の要約を書いて、「面白かったです、また読みたいです」になってしまう。ほんとはもっといろいろ思うことがあったはずなのに、うまく表現できない。 それからはやウン10年、いまだに「面白かったです、また読みたいです」に毛の生えた書評しか書けない私…思えば趣味の登山の記録、旅行の思い出、お笑いや映画の感想、全部そうなってる! ほんとはすごく感動してたはずなのになぜ?! そんな私にブッ刺さったこのタイトル。秒でポチり読破しました。早速実践していきたい! この手の本は、いろいろいいつつも最後具体に落とし込めていなくて、私みたいなガチ文章貧弱民には実践できないことも多いのですが、この本は違いました。かなり分かりやすく方法論に落とし込んでます。具体的な方法は本を読んでもらうとして、ちょっとめんどいことさえ乗り越えれば、なんだか自分にもできそうに思えてくるレベルにまでブレイクダウンされているので、まさに読み終わった直後から実践できるはずです。 ブクログの感想書きも捗るかも…?!

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    投稿日: 2024.09.04
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    筆者自身がオタクであることが非常に伝わってくる文章で、とても共感しながら読むことが出来た。文章自体も語り調で読みやすく、読者に寄り添ってくれている感じがした。 自分の言葉を作る重要性。推しと自分に他者を介在させずに、自分が好きなものを好きで良いんだよ、と言ってくれているようでとても嬉しかった。SNSに推しに関するたくさんの言葉が溢れているなかで、自分の言葉と好きに自信が持てるようになりそうな1冊。

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    投稿日: 2024.09.04
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    他人の言葉との距離を確保して、自分の言葉を作ろう。 誰かの感想を参考にして本を探すことの多い自分には辛い提言だったが、自分の無味な感想に呆れることが多いので、実践してみよう。

    1
    投稿日: 2024.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりに、付箋が止まらない作品に出会った! 三宅さん、 どうしても伝えたい語りたい推しがいるんだろうな、笑。って 分かる分かるその気持ち、私も推し語りたい! なんて思って手にとったけど 世の中の強い言葉にドキドキして 他人の言葉と距離をとって 自分の言葉を作ろうよ! そんな気持ちから書かれた本だったなんて驚き。 自分の気持ちと言葉を信じよう! 推しがいるってなんて素敵な事なんだろう! 私の「好き」な気持ちも対象も捨てたもんじゃない、 保存して愛でよう! 読み終えた時、なんかとても自分が好きになれた! --------------------------------- ・自分の揺るぎない言葉を持つことは、好きな存在を好きでいることへの信頼 ・好みを言語化することで、自分についての理解が深まる 言葉は、いつでも取り出して愛でることができるように保存するためのもの ・「好き」は揺らぐ、儚いからこそ鮮度の高いうちに言葉で保存する ・言語化とは細分化すること

    0
    投稿日: 2024.09.03
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    自己啓発本のジャンルではあるものの、あまり読んでこなかった「推しを語る」というテーマや三宅さんの自然な語り口調の文体もあって、特に中盤以降は個人的に楽しく読めた。 「伝えること=自分と相手にある情報格差を埋める」というスタンスに立ち、伝えたいことに対し、その感情を抱く理由やテーマの理解、相手との距離感(情報量の差異)やその情報に対する相手の印象など、発信の際に必要なエッセンスが語り口調で上手に述べられていると思う。 今のSNS時代、気づいたら他人の意見が図らずしも目に入り、無意識に他人の価値観に引きづられた言葉や考え方になりがちである。そのような背景を押さえつつ、社会性の意識を抑えながら、いかに自分の世界観を自らの言葉を紡いで伝えることの大切さを気付かされてくれる。

    3
    投稿日: 2024.09.03
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    普段から好きなことについて発信している人間としては、特に第1章について「こんなの当たり前じゃない?」と思う。繰り返しの表現が多く、なんだか読み始めは内容が薄く感じてしまった。ただ、そのくらい「好き」を言語化することに慣れない人は多いのではないか?とふと思い当たる。そう考えれば、この繰り返しは読書と訓練を兼ねているのかもしれないと納得もできた。すると今度は読みながら「好き」をうまく発信できない人への理解が深まっていったように思う。 私自身は黙っていても大抵脳内がおしゃべりな質で、それを出力してより上手く人へ伝える方法を知りたくこの本を手に取った。でも周りを見ると、たしかに今まさに発信しているという人はそれほど多くない。私の拙い発信に「いいね」をしてくれるTLがRPだらけの人々、それがこの本で想定された読者だったのか。初めて彼らがどういう心情なのかわかった気がして、そこからこの本がより面白く感じられた。

    3
    投稿日: 2024.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    はじめに 購入者限定特典「推しの素晴らしさを語る」発信方法ごとのまとめ 第1章 推しを語ることは、自分の人生を語ること 技術さえ理解すれば誰でも推しを語れる 感想は「自分だけの感情」が一番大切! 文章に必要なのは「工夫しようとする志」 読解力ではなく妄想力が必要! 第2章 推しを語る前の準備 なんのために「推し」を言語化するの? スマホ時代の推し語り講座 言語化とは、細分化のこと 感情の言語化には、パターンがある 悪口の言語化は、案外難しい メモは孤独に自由にとるのが一番楽しい 第3章 推しの素晴らしさをしゃべる 相手との情報格差を埋める 注釈をつけて語ろう! 音声発信メディアで推しを語るコツ 第4章 推しの素晴らしさをSNSで発信する みんなの空気から自分の言葉を守る 他人の言葉は自分に伝染させない 推しを語りながら、自分を語る 第5章 推しの素晴らしさを文章に書く 伝えたいことが伝わるのが、うまい文章だ 一番重要で、一番難しい「書きだし」 いったん最後までラフに書き終えよう! 書けなくなった時にやること 書き終わったら修正するクセをつける 第6章 推しの素晴らしさを書いた例文を読み プロの推し語り文を参考にしよう! 「お手本」の真似は、上達への近道 おまけ 推しの素晴らしさを語るためのQ&A 困ったときに読んでほしいQ &A Q1 自分が推しを紹介しても、ほかの人に響いている気がしません Q2 SNSでほかの人のポストをRPするだけになってしまいます Q3 オタク口調を脱したいです! Q4 他人の発信にイラッとしてしまいます Q5 「とにかく好き」しかでてきません! Q6 他人と感想が全然違うとき、まったく同じとき、どちらも不安になります あとがき 第1.2.3章繰り返しが多くて、なんかサラサラ進むけど、同じこと言ってるだけだなーと感じてしまい。第6章辺りの具体例をもうちょっと読みたかったかなと思います。後、音声発信メディアに関しては、例としてあげたけど、書いてる作者さん自身もあまり例があげられるところまでは知らないのに、ネット関連のことだから書いとこうって感じがして、必要なかったかなと思ってしまいました。 他人の文章のブラッシュアップ部分はみえるけど自分のは見えないものよね。 最後まで書くことと、何度も修正するのが大事だってのはわかるんだけど、随分経ってみた時に気づく、酷い誤字とかホントに恥ずかしくなるけど、今更直しても意味あるかしら?ってなることもあるよね。 まったく同じ感想のときは確かに書く気なくなるけど、逆の時はブラッシュアップした文章でなくても、こういう感想もあるって説得したくて、文章を載せたくなるから反対の意見だと不安になる感覚は私にはわからないのよねー。 久しぶりに映画の感想かいてみたくなりました。肯定的意見多かったのだけど、私は否定的だったので、自分的には、余計に書く気になる気はする。

    0
    投稿日: 2024.09.03
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     前作がinteretingだっただけに、今作はそれこそ「ありきたり」なことにしか言及しておらず、残念無念。  自分の思いを言葉にする手順としては正当だと思うが、難易度高くね?というのが率直な感想。  言語化とは細分化であるという筆者の定義には賛成するが、一方で他人の感想は見ずにまずは自分の言葉で書いてみるという考えには反対したい。  文章を書いたりすることが苦手な人は、往々にして、自分の感情を言葉にするという事に不慣れだ。それを克服するためには、まず、自分の感情と向き合いそれを上手く言語化している人の文章に触れることが手っ取り早い。  けっきょく物事を細分化したところで、ワンシーンワンシーンに区切ったそれに適切な型を当てはめることができなければ何の意味もない。筆者は傑出した言語化力があるからこそ細分化した物事に適切な言葉を当てはめられる。ところが凡庸な我々は心を揺さぶられた出来事を細分化したところで、それをうまく説明するだけの言葉を持ち合わせていない。壮大な自然を目の当たりにし「キレイ」と思ったところで、何がどうキレイなのか言葉にできない。  だからこそ、慣れるまでは他人の感想に触れ真似すると良い。そうすると、どこを細分化し、それらをどう説明すれば良いか次第にわかってくる。気に入った文章があれば記録しておき、上手い説明が思いつかない時に使ったりアレンジしたりすれば良い。  文を書く力というのはそうやって地道に培いブレンドしていくからこそ養われ、そこにオリジナルティが宿るのだと思う。  何度でも言う。最初は見よう見まねで良いのだ。自分なりの感想なんてものを捻り出そうとするから苦痛になって書くのがイヤになる。とっかかりは真似してみたい書き手を見つけること。それができれば書くことが楽しくなる。そして書くことが楽しくなれば自然と「好き」を語る力も身につく。  ちなみに僕は森見登美彦先生の文体(とくに『四畳半神話大系』)が好きで良く真似をしている。つまらないことも辛いことも、酸いも甘いも、面白おかしく滑稽に書いてみる。するとなんだか笑けてくる。馬鹿らしく思えてくる。もっと何かを書いてみようと思うようになる。言葉遊びをしたくなる。誰かに聞いてほしいと思うようになる。読んでほしい思うようになる。もっともっと書きたいと思うようになる。    それでいいのだ。それでいい。

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    投稿日: 2024.09.02
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    クリシェという言葉を初めて知った。ありきたりな台詞や言葉。ネガティブな意味合いがある。原義は印刷版、または写真のネガのことらしい。オリジナリティがない言葉は感動しないということか。ありきたりな言葉を使っていると思考が停止する。確かにと納得。この本には自分の好きを見つめ直す方法が書いてあった。自分の気持ちに立ち返らないと自分の言葉にもならない。とにかく細分化して言語化することから始めようと思った。自分の好きの解像度も上がるだろう。

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    投稿日: 2024.09.02
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    基本路線は、本当に「推しを言語化する技術」であり、ビジネスで求められている言語化とは少しずれる。とはいえ、共通して大切なのは相手への配慮。 ▼推しの言語化 ・人の伝え方を見ないで、まずは自分の感想をメモする。 ・伝えたいことを伝える。想定した人に、伝えたいことが伝わるかを吟味する。 ・修正前提で、書き出し、書き終えること。 ▼上手な伝え方 ・情報の差異を理解する。相手がその情報をどれくらい知っているか、相手がその情報についてどのような印象を抱いているのか、この2点を把握することが、伝える第一歩。 ・文章に必要なのは、相手のために工夫する配慮。 ・伝えるのが上手い人を真似する。

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    投稿日: 2024.09.02
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    YouTubeで「本ツイ(本屋についていっていい?)」なる番組をみて作者さんを知った。理知的な外見から静かな人なのかなーなんて思っていたら、「新川帆立さんのエッセイはまじで最高なんですよおデュフ」なんて言いながらオタクオーラ全開で本を買いまくる作者さんのギャップがとても好ましく感じられた。 本作はタイトルにあるように、自分の感情をより詳しく表現するためのハウツー本である。まあ「好き!」とか「やばーい!」でも問題ないと個人的には思うけど、もっと自分の言葉で「好き」を表現したい人に向けた本。 読み終えた自分の解釈としては、「なんか好きかも!」と思ったタイミングで、「なぜそう思ったのか?」、みたいに一回、できれば二回くらい自問自答するだけで「自分だけの感想」が得られるのだと理解した。 ちなみにこのレビューをかくにあたって自分が工夫したのは、冒頭の、YouTubeで作者をみた、そしてどんな印象を抱いたかを記載した点。たったこれだけで他の人とは感想がかぶらないし、自分の体験を交えた感想だからオリジナルっぽくみえる。こんな感じで、ちょっとしたコツでレビューが書きやすくなるなと思った。

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    投稿日: 2024.09.02