
総合評価
(5件)| 4 | ||
| 1 | ||
| 0 | ||
| 0 | ||
| 0 |
生と死を見つめる物語
肉体が永遠に老化しない技術が見つかった戦後日本のパラレルワールド。 世の中から(見た目の)老人がいなくなったら・・・ いつまで経っても世代交代が起こらなくなったら・・・ そして 終わりのない毎日が続いていくとしたら・・・ 。 問題点を抱えた世界・・・。しかし,それを一変するような事実がじわじわと明らかになって・・・。 生と死を顕わにあつかったとても興味深い本でした。 同作家の「代体」もとても面白かったのですが,これはそれ以上でした。 なんとなく取っつきにくい印象をもっていたのですが,そんなことはまったくないですよ。
4投稿日: 2016.12.23長編だが途中でやめられません。
SFという洋服を着た政治の話? 発想が突拍子もないようでありながら、次々と展開する話の運びにすっかり引き込まれました。著者の人間観や世界観も伝わるし、人はただ生きて死ぬだけではないことを書きたいと願ったのかな?と想像する。長編にも拘らずストーリー展開が素晴らしく、飽きずに最後まで面白く読めました。
1投稿日: 2016.12.09構成の勝利
SFを下敷きにした国取り物語、に見せかけた命や生きることとは何かを問う話。 まるで史実に基いて話を紡いでいるような構成がすばらしい。「三国志」や「宮本武蔵」みたいな感じか。 しかも重要なエピソードをバッサリ省いておいて、後から登場人物に過去の出来事のように語らせるとか、何十年も経過していて既成事実化しているとかが多くて、この世界の歴史の流れがどうなっているのかを常に意識してないと迷子になりそう。それでいてわかりにくさは一切なく、もちろん破綻もない。 登場人物は誰も魅力的であり、キャラクター付けがしっかりしているので、その数は多いが途中で『この人誰だっけ?』となることはまずない。 「ギフテッド」もそうだったけど、物理的な長さを全く感じさせない、一息で読んでしまいたくなる良作である。
2投稿日: 2016.03.20あらためて思います。今の日本で平々凡々と暮らせる有り難さを。
この壮大で突拍子もない日本の歴史を、別の時空の日本から見ていると、なんとも寒々しい感覚にとらわれるのはたぶん私だけではないと。 我々の地球上では、虚しさだけが残る不毛なテロが繰り返され、生きる為に祖国を捨てなければならない人々。地球を衰えさせていく繁栄のツケである温暖化など。きりがない! 最終章の演説を聞いてほっとしたのは願望?この別の日本の歴史が存在した理由が教えてくれたものとは? この最終章の演説を何回も聞くことになるでしょう!その為にこの物語があったような気がします。素晴らしい。
7投稿日: 2015.11.21読み応え感がハンパない
ストーリーの展開と、多数の登場人物の連鎖が面白すぎた。 読み終えた時の満足度は今年一番の作品である。 SF的要素が高く、藤子不二雄先生の作品が好きな方はハマると思う。
2投稿日: 2015.10.22
