Reader Store
自転しながら公転する(新潮文庫)
自転しながら公転する(新潮文庫)
山本文緒/新潮社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

687件)
4.2
248
293
100
12
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    プロローグ後に、都が登場し若い女性の生活が展開するが、何か違和感を感じながら読み進めた.アパレルの仕事をこなしながら、母の病気へのサポートの中で.寛一との出会いが都としてはビッグイベントだなと思っていたが、両親との会話などもありながら遅々として進展しないもどかしさも感じていた.父も病を患い、仕事の面でもトラブル続くなか、熱海への旅行が進捗の糸口に見えたが、警察の厄介になることもあり、寛一と離れた都.広島へのボランティア活動で怪我をし、帰京後寿司屋で寛一と再開.その後のエピローグの登場で、それが数十年後の大イベントだと気付くまで数秒かかったが、素晴らしい構成だと感心した.非常に楽しめた.

    6
    投稿日: 2024.01.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    山本文緒さんは初読みの作家さんだった。 『自転しながら公転する』 主人公の与野都は東京のアパレルブランドに正社員勤務していたが、母の桃枝が重度の更年期障害を患い茨城県牛久市の実家に戻る。そこでアウトレットモールの契約社員として働き始め、寿司職人の羽島貫一と付き合い始める。 32歳で結婚を意識する年頃だが、職場は問題続き、親の介護問題もある。おまけに貫一は中卒でアルバイトで介護施設に入る父親の負担まであると言う。 将来が見えない・・・ 物語は主に都目線で進むが、特に二、三十代の女性が共感しそうな結婚適齢期特有の傲慢さや自己嫌悪、妬みに僻みがありのままに描かれていた。都が貫一の人物としての魅力を理解しながらも、打算的に脳が思考を繰り返す様は正に「自転しながら公転する」だなぁと思った。 私は、貫一のように無骨だけど心根の温かい人がどうにも憎めない。 ボランティアで行った広島で、都を病院まで送ってくれた鳶の青年も同じにおいがする。 このタイプ特有の不器用さや危なかしさは、過去に付き合った恋人と重なる部分もあったりで、妙に感情移入してしまった。 また、都の友人の絵里とそよかが、都の将来を真剣に考えて議論するシーンも印象的だった。同調が美徳のような女性同士の会話に、こんな風に熱くなれる友人関係ってそれだけで微笑ましくて羨ましい。 更に、プロローグとエピローグが本作を愉しむために出来ているのがミソ。 エピローグでのひとコマ・・・ 「恋愛関係だけが男女の関係じゃないだろ」 「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ」 うん。長い歳月を経て、人って変わるもんだ。 小綺麗に纏めるのではなく、剥き出しの感情をそのまま綴られた作風は何とも潔くて、読後はホッとして爽やかな気持ちになった。 結婚に限らず、将来に悩んでもやもやと自転している時にこそ手にして欲しい一冊。 最後に・・・ 藤田香織さんの解説が心に響いた。 ご逝去された山本美緒さんの小説と彼女が書き残した日記も、読んでいきたいと思う。

    36
    投稿日: 2024.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公の気持ちや悩みは共感できたけど、次々起きるアクシデントがメロドラマ的で胡散臭くて没入はできなかった。

    1
    投稿日: 2024.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    松本穂香主演のドラマ鑑賞後、ラストなど気になる箇所があったので原作読みました。 ドラマを先に観ていたので、小説は細かい設定などがありより濃密な物語に感じた。そして、内容がより重い。 主人公のアラサー独身女性の都は嫌な部分や矛盾してる部分も描かれてて、より人間臭いというか、上っ面だけじゃない人物像だったので、読んでて辛いと言うか、しんどい部分も多いキャラクターだった。 都の彼氏の貫一は飄々としていて、やはり内面はよくわからない男性。貫一を主人公にしたら、都との出来事が全く違う印象になりそうな位、内面は描かれて無かった。そもそも、都ほど色々考えてない、考えても仕方ないという人物なのかも。 小説では現代の問題、非正規雇用、パワハラ、セクハラ、介護、などてんこもりの展開で、なんでここまで不幸なのよ〜と辛くなるけど、でも最後まで読むと現代を生きて行くヒントになるような、なんとかなりそう、なんとかするしかない、という覚悟のような物を感じられて良かった。 親子三代の女性達のそれぞれの考え方、感じ方を知ると、結局どんな時代に生まれても、問題はなくならないし、常識はどんどん変わっていくし、しなやかに対応して生きていくしか無い、という結論に。 今、読めて良かった作品でした。

    6
    投稿日: 2024.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ううう、おもしろかった…。27歳の今、読めてよかった。壮大な恋愛小説。等身大の人間小説。悩んで泣いて迷って苦しんで、それでも毎日毎日生きて生きて生きて。喜んで馬鹿みたいに浮かれて幸せを感じて、また泣いて。都の人生の中の2年間を、いや、その後の人生も、一緒に経験した気持ちになれる。ううう。 都会に出て地元に帰ってきて両親の介護やらショッピングモールの仕事やら彼氏の貫一のことやら、悩みが尽きないけど流されるまま生きてる都。32歳という年齢の重みが、今すごく分かる。それでも人生に劇的なことは起こらなくて、うまくいかなくて、時間が過ぎていくんだよな。 プロローグとエピローグにしっかりやられた。あああなるほどって普通に楽しめた。笑  運命やら愛やらを信じたくなるけど、実際はそんな綺麗なものじゃない。けど目の前の大切な人を大切にしたくなる。大恋愛をした割には都は娘に寄り添いきれてない母親になっててわらった。笑 でもやっぱり人間て、人生ってそうだよねってふふって笑えちゃう、そういう柔らかさがある作品だった。 良いことも悪いことも、報われることも報われないことも、思い通りになることも全然ならないこともある。それでも流されたり抵抗したりしながら生きていって、「少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ。」と笑って娘に言える都は人間らしくて良いね。 あとやっぱり震災ボランティアという要素が興味深かった。傲慢と善良でも東北にボランティア行くけど、やっぱり心のどこかで自分は役に立ちたいみたいな願望が人間みんなあるのかな。何者かになりたい、みたいな。恋愛とか人生とかにどうそれが絡んでいくかは分からないし一概には言えないけど、女性が強く生きていく人生小説に出てくる一つの要素というか、そういう何かを感じた。 なんかもう本当に途中共感し過ぎて泣いてしまった。384ページ。何も決められない臆病な子供。自分の人生なのに誰かが何とかしてくれると思っている。私なんか誰の役にも立っていない。私には価値がない。価値がない。死にたい。 そんなことないって自分でも分かってるけど、ほんとにそんなことないのかな?って自分で思ってしまう。都の心の弱さにイライラしながらもすごくすごく共感してる。進むのは怖い、決めるのも怖い。人に偉そうに言いながら自分は何もできない。こんな自分は嫌だ、変わりたい、変われない。変わりたくない。こわい。愛されたい。必要とされたい。 私を含めてたくさんの若い女性がこの作品に共感したらしいから、みんなそういうふうに思う時がやっぱりあるのかな。普通の顔して綺麗に身なりを整えて働いててえらいよみんな。幸あれだ。 こんないろいろダメな自分にとことこん寄り添ってくれる作品だと思った。 うん、私は私で生きていこうって思える。

    4
    投稿日: 2024.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    自分には無い一面をもつ貫一に惹かれる気持ち。それでもどうしても未来への不安を払拭できなくて、悩んで、余計なこと言って、そんな時に限って仕事もうまくいかなくて…30代の都の葛藤が等身大に描かれていて、自分も一緒に一喜一憂できた。 最後、貫一は信頼できるいいお父さん、都はファッションに口うるさく仕事ばかりしている母になっているのが面白い。色んな経験をしていい母になりました、じゃないのが、ちゃんと最後まで人間らしい都って感じがした。 それでも「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。少しくらい不幸でいい。」と娘に語っていて、しっかり自分の足で歩いてここまできた都の姿が垣間見れた気がした。

    6
    投稿日: 2024.01.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み終えるのに思ったより時間かがかったけど、半分あたり読み終えたところで急速に面白くなって、時間を忘れてページをめくってた。 結婚を考えないのであれば、貫一はいい恋人。 20代後半から30代にかけて、こーいうことを考えることが増えるんだろなぁ、実際にいまも考えることあるなぁ、と思って、時々共感さにしんどくなった…。 主人公の発言や行動にイラっとしたこともあったけど、でも同じ立場になれば私も同じことしてるかな〜とか、分かりたくないけど分かるな〜、自分がうまくいってないときに人の幸せをみるのしんどいよな〜とか色々考えさせられた。 傲慢と善良みたいな小説で重たい気持ちになるけど続きが気になる小説。 最後は結婚していてよかった。 プロローグとエピローグは誰目線か最初分からなかったけど、なるほど、となった。

    13
    投稿日: 2024.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    結婚を意識すると相手へのジャッジが厳しくなるところがリアル。中卒であること、無職であること、洗濯機のない家に住んでることとか。車を運転してくれない、最近駅まで送ってくれない、とか些細なことも気になり始める。だけどいいところもある。いざという時頼りになるとか、ボランティアに行ってたとか。そういう一つ一つが判断材料になる。相手を加点したり減点してしまうのは傲慢ながら自分もやってしまってる覚えがある。 これでいいのか不安になって、誰かに決めてほしくて、周りに相談したりする。でもみんなそれぞれ言うことが違ってますます分からなくなる。友達の恋人を見て羨ましくなったり。だけど絶対的な成功がないなら失敗もない。幸せそうに見える人も何かしらは抱えている。そして必ずしも幸せになる必要もない。 何かに迷っても結局決め手はだいたいいつもシンプルで現実的。結婚みたいなビッグイベントに思えることも実はエモーショナルにではなく、消耗しながら話し合って擦り合わせた結果だったり、単純に、触れたいのはこの人だけ、と思ったりしたこで決まる。ニャン君の、ビジネスをスムーズに進めるために日本人と結婚したい、しかし別に誰でもいいわけではない、くらいの感じで都と結婚したがるのも逆に本音って感じでいい。ロマンティックでなくても、運命だと思えなくても、絶対この人だという確信がなくても結婚していい。 都が中盤、貫一に言う「誰かと連帯して生きたい」というのも結婚の動機として十分だと思うし、貫一がそれにだったら納得できると言うのもわかる。最後エピローグで、貫一が都とは恋愛関係ではなかったかもというのも印象的。お互いの得意不得意を補い合って生活するパートナーという感じか。

    9
    投稿日: 2024.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公の身勝手なところが、すごくわかるわかると思いながら読みました。 貫一がすごく魅力的でした。不満があっても忘れられないの分かる!きっとこの主人公の考え方が自分に近いんでしょうね。ずるいところとか特に。 終始共感して楽しく読めました。友の助言が刺さります。

    11
    投稿日: 2024.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    都の優しい性格ゆえの八方美人なところと そよかの正統な意見は正しいけれど 人によっては気分を害すかなと思った。 また同じ出来事でもその人の状況・立場で 感じ方が全く異なる事、心配と束縛は紙一重 これは勉強になった。

    4
    投稿日: 2024.01.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公である都の、解像度が高すぎて眩暈した。 自分の結婚願望について、今のパートナーとの未来について、全てにおいて考えることを放棄していた自分がいることを、この本を読んでいくうちに気付かされた。 独りで死ぬのは怖い。いずれは結婚したい、とは思っている。それでも、自分の抱える不安を取り除くために結婚を選ぶのではなく、もっと純粋な自分の感情と向き合ってみよう、と思った。 読んで良かった。

    6
    投稿日: 2024.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ちょっと分厚いなあ…と躊躇っていたけれど、読み始めたらそんな気持ちが吹っ飛び、都の生活を追うのが楽しくて一気に読みました。 主人公の都の年齢も比較的自分と近く、悩みの内容やうじうじして動けない感じもすごく共感出来、先が気になる&自分の未来も書かれているのでは…という期待のようなもの(1種の占い?)も抱いて読みました。 最終、エピローグも込みで物語に厚みが出て、登場人物もより1層リアルに感じられ良かったです。

    11
    投稿日: 2024.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    八方美人ではっきりせず他人任せで自分のことしか考えられない主人公。うーん、まるで自分を客観的に見ているようだ、、 恋愛も仕事もうまくいかない30代のリアルな彼女にイライラしながらも、まあ分からんでもないと自分と重ねて黙々と読めた。 誰かと比べちゃうし重ねちゃうよね、、 価値観も幸せの在り方も人それぞれなんだしヨソはヨソ!ウチはウチ!の精神で貫いてかないと生きづらくてたまんない。 長く一緒にいれば行き詰まるけど、いろんな人と会って経験して、変化があれば突破口は見つかるんだって強くたくましく成長していく都が力強くてすきだ! 人生の「不安」に振り回されてながら幸せを求めながら、周りの目でなく自分の目で見極めて最終的に居心地良い相手と幸せに生きていける道を選べた都。 人生の教訓をたくさん知れたよ。 ありがとう都! 正解も無いし失敗も無い! 山本文緒さん、人間臭くて30代の私にぶっ刺さって好きな作家さんだ! 、、だけどもう亡くなられてるって知って、新作が読めないのはとても悲しい。 過去作もゆっくり探して山本さんの頭の中をたくさん読んでみようと思う。

    64
    投稿日: 2024.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    面白くもあり、主人公の優柔不断な行ったり来たりに少しうんざりもする、リアルな女性の物語でした。自分とはかなり違う発想だから、共感というより、もどかしい。日本の将来は少し悲観してしまうラストでした!

    6
    投稿日: 2024.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2023年最後の1冊! 4時間のフライトで一気読みしてしまった。主人公と一緒に悩んで、共感して、涙した。

    6
    投稿日: 2024.01.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一生懸命に幸せを掴もうとすると、きっと手から零れ落ちてしまう。 緩やかに包み込むことで、自分に少しづつ近づいてくれる。 思い通りにはならないもの、、そんな物語。 主人公の都を見ながら、「きっと都と自分は同じだ」と心が痛んで来ます。 物語中盤の都と絵里、そよかの3人での「忌憚の無い議論」に、核心があった。 「料簡が狭い?、狭量?」そよかの意見に共感しながら、自分自身を映してしまいます。 人間関係に見返りを期待してしまっていたり、そもそも人(彼氏、彼女)のどこを見ているのか? 不安とは、相手への不安なのか?自分への不安なのか? その会話の内容に大切な事を気づかせてくれた事が印象に残ります。 迷いながら、傷だらけになりながら、それでも前に進む人はきっとその人なりの幸せに辿り着けるはず。 幸せとは最初から見えるものではなく、後で振り返って感じるものなんだろう。 そんな味わいが心に残る素敵な物語です。

    20
    投稿日: 2024.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった。描かれている主人公の年齢に自分が近いからか、ものすごく刺さった。 仕事、恋愛、結婚、介護、お金、などなど、人生において「不安」になりうる要素との向き合いを多重的に描いているお話。読む前は分厚さに一瞬ひるんだけど、読み始めるとあっという間だった。「幸せになりたい」と漠然と思って「あこがれの自分」と実際の自分とのギャップに苛まれながらも生きていかないといけない葛藤みたいなものの描写がめちゃ繊細で、ズーンと感じ入ってしまった。辻村深月 の善良と傲慢の読後感に少し似てるかも。 終わり方も、なんだかよかったなあ。お気に入りの一冊になりました。

    4
    投稿日: 2024.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ドストライク物語!読む手が止まることはなかった! 幸せって本当は人それぞれのはずなのに、誰かと分かち合う必要がどっかにあるって思っちゃってて、それが生きづらさに繋がるよなぁ 自分の価値基準だけで決断できるほど人間は強くないし強くなれる社会にはなってないよなぁ プロローグの存在はでかいね あれがあるからこそ、のめり込める 結婚して子育て!自立して自分の時間も大切に! 両極端にある考え方を肯定も否定もしていなくて、思慮深さを感じるし、自分もそうありたいと思った 何はともあれ、自分で決めるしかない 嫉妬も不安も羨望もある、私たちは紛れもなく人間だーーーーー 読んで良かった!

    12
    投稿日: 2024.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    女性のリアルを描いた小説で、男性が女性を見る汚い目なんかもリアルに描かれていて、面白かった。 最後はなんだかんだハッピーエンドになっているので、読了した感じも良き

    3
    投稿日: 2024.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場人物の悪いところに共感してしまう。人と比べてしまったり、そんな自分が嫌になったり。それも含めて魅力的な人たちがたくさん出てくる

    2
    投稿日: 2024.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    理想と現実のギャップから生まれる感情を、会話を利用してうまく表現しているなと感じました。 主人公が色々決断できない感情をしっかり言語化されていた。 物事ひとつひとつに白黒付けなくても、グレーみたいな曖昧なものでも人生は進んでいく。正解なんてことは何ひとつ存在しないことを改めて教えてくれました。 愛想がいい≒ただ人を遇らっているだけと表現されているところは、自分にもその節があるため、すごく腑に落ちました。

    2
    投稿日: 2024.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一気に読めた。 最初と最後が全て繋がって良かった。 主人公に一喜一憂しながらも、自分のことと照らし合わせて読むことができた。

    3
    投稿日: 2024.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    母の更年期の病気のために仕事を辞めて家に帰ってきた都。 アパレルの仕事は楽しいけどアウトレットの店舗は人間関係がうまくいかず母の病気は良くはならない。 家の中がギクシャクしている。 恋人の貫一は中卒の寿司屋だったが寿司屋が潰れて無職。 自分のことを誘ってくれるベトナム人は都が一回りも上だと知ると逃げていってしまった。 人生はうまくいかない。でも割れ鍋に閉じ蓋ってあるのかなぁ〜と思った小説だった。

    3
    投稿日: 2024.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    痛いほど素直で傲慢ででも共感できてしまう都の気持ちに共感してしまった。 最後都と貫一がハッピーエンドで安心した。 ちゃんとぶつかりあってたからだね。

    3
    投稿日: 2023.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2023/12/29 ずーっと買ったままにしていたのでいい加減読まなきゃと目を通してみたらものすごく面白かったです。 主人公の与野都はショッピングモールの服屋さんで働く店員さんで、同じショッピングモールの寿司屋であった店員さんの貫一との出会いから、恋愛の過程で都が色々と生き方を模索する様子が描かれています。 32歳の都だからこそ貫一との出会いやそこからの恋愛をどのように考えているのかとか貫一との考え方のギャップをどのように埋めていくのかとかそうした過程がとても丁寧な描写で積み重ねられているなと感じました。 最初のエピローグを読んで、中身を読み進めてるうちにこれが最初の描写にどう繋がるんだろう?と思っていましたが、必然的に最後まで読んでなるほど!となる展開となってました。 10代、20代とも違う30代だからこそ色々考える女性視点の恋愛についてリアルに寄り添った作品なんじゃないかなと思いました。

    3
    投稿日: 2023.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人のことを妬んだり羨んだりしながら、もがいてもがいて生きていく主人公の生き方に憧れはしないけど、少しかっこいいなと思ってしまった。 プロローグが頭に残ったまま読んだので、途中まで最後がどうなるかが読めず… 章が変わって、立場が違う人物から話が語られると、苦しいと思っていた状況がそうでなかったり、その逆もあったり、その書き方も面白かった。

    4
    投稿日: 2023.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    他の事の合間を縫って細切れで読んでいたのですが、中盤からは一気に読み切ってしまいました。数年ぶりに2時間ほどぶっ続けで読書する時間を取ってしまいました。登場人物は正直、全く好きになれないけれど止まりませんでしたね。

    2
    投稿日: 2023.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人間の弱い部分とか、醜い部分とかがすごくリアルだった。展開が読めなくて面白かったし、衣食住が隠れたテーマみたいになっているのも良かった。 個人的には、性格やら置かれている状況やら、主人公の都と通じるものがあって、すごく感情移入してしまった。 都が最後に、結婚していく娘に対して「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ。」と言った場面がすごく良かった。 【何かに拘れば拘るほど、人は心が狭くなっていく。 幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さを失くしていく。】

    3
    投稿日: 2023.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     都の性格は自分と違うが、彼女の長所・短所含めて共感できた。彼女の不安は経験の有無に拘らず、女性ならほとんどの人が理解できるのでは。絵里とそよかの主張はどちらもわかりすぎて辛い。親や庇護してくれる存在への甘えは、自分のことを書かれているかのように心を抉られた。平凡で友達の友達の体験談を聞いているように淡々と物語が進むのに、飽きさせずのめり込ませる力がある。タイトルが非常に秀逸。著者作品は2作目だが、他も読みたい。それにしても更年期障害って自分には関係ないと根拠なく考えてたけど、怖い病気なんだな。

    5
    投稿日: 2023.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    家族、恋愛、仕事など色々と行き詰まった30代前半女性の物語 以下、公式のあらすじ ----------------------- 結婚、仕事、親の介護、全部やらなきゃダメですか? 答えのない問いを生きる私たちのための傑作長篇。東京のアパレルで働いていた都は母親の看病のため茨城の実家に戻り、アウトレットのショップで店員として働き始めるが、職場ではセクハラなど問題続出、実家では両親共に体調を崩してしまい……。恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなこと無理! ぐるぐる思い惑う都の人生の選択から目が離せない、共感度100%小説。 ----------------------- 与野都 32歳 若い頃は森ガールで、好きが高じて東京でアパレル業界で働き、会社の年上の男と付き合ってそれなりの生活をしていた 母の更年期障害が酷く病院への付き添いが必要で、ちょうど会社を辞め時だったため、現在は実家近くのアウトレットに入っているコンサバなお店の契約社員をしつつ自分の将来に行き詰まりを感じていた そんなところ、アウトレットモールに入っている回転寿司屋で働く羽島貫一 30歳と出会う 元ヤンと思われる貫一の意外と読書家で知識人という特徴や粗野な態度 さらに、実家がお金持ちで将来お店を開くために経験を積んでいるという貫一と同じお店のバイトでベトナム出身のニャン君からもデートに誘われる 牛久大仏云々も出てくるし、リアル路線の「下妻物語」のように感じる 確かにこれが自分の事のように感じる人が多いのは頷ける 仕事、恋愛、家族、なにかに特化して熱意を持って捧げられるものがあるわけでもなく、自分の将来に不安を抱えた状態 この問題って、男女問わずだと思うんですよね 特に氷河期世代と呼ばれるあたりはもっと酷かった気がする 貫一なぁ 個人的にはあまり好きになれないかな 学歴がどうこうという問題ではなく、人としてどうかと思う 確かにボランティアとか、いざという時には頼りになるとか、優しさが垣間見えるときもあるけど、その他のマイナス面が帳消しになるわけではない 何で正直に言わないかねぇ…… 都の友人二人の貫一に関する議論も面白いと思う 正論は確かに正論だし、私では出てこない発想だと思う でも、その正論に対して私も同じくらいの論理性をもって反論できるわけで、結局はものの見方は様々な方法があるというだけなのでしょうね その中で自分は何を信じ、何を信念として持つのかという違いでしかないと思う 冒頭のアレ 何かと賛否があったようだけど、個人的には面白かったと思うよ ミステリではよくある手法ですからねぇ 途中で母親とか父親の人物像のズレに気づいたというのもあるかな なので、可能性を残しつつ最後まで疑っていたので、まぁ「やっぱりな」と思った 山本文緒さんの長編を読むのは「なぎさ」に続いて2作目 市井の人のありふれた日常の中の苦悩を描くのにやはり山本文緒さんの凄さがあるなと思える

    5
    投稿日: 2023.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    30代の女性の本音が赤裸々に語られて、そうだよなーと共感する部分も多かったけど、それほどのめり込めはしなかったかな。 価値観の違う男女が出会って、ぶつかり合いながらも、自分とは違う部分を分りたいと思い、歩み寄る過程で成長していく。 人との出会いで成長はあるんだな。

    12
    投稿日: 2023.12.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場人物に、すごい共感できる人もいれば、こんな極端な奴いないだろうという人もいたり。色んな人との関わり合いの中で物語が進んでいく点は面白かった。 タイトルは素敵だけど内容に対して言い当て妙かというと、個人的にはそうでもない気が…

    1
    投稿日: 2023.12.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「共感度100%」というキャッチフレーズが1番印象に残っている。この作品は自分の嫌な部分や弱い部分を鏡に映されているような気分で読んでいた。そして、自分の未来を描いた日記のページをめくるように読んだ。現代のこの国で、不安を抱えて生きていない人なんていない。幸せになろうとしなくていい。そんな言葉が、都の生き方や悩みが、28歳の私にもぴったり当てはまって、そしてほとんどの人が多かれ少なかれ同じように当てはまっているんだなあと思うと、少し前を向いて歩けそうな気がした。

    2
    投稿日: 2023.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    エピローグに完全にやられた!憎い演出! 母親と娘、そして母親になった娘とその娘の 3者の視点で物語が描かれていた。 まさかエピローグの語り手が主人公でないとは 思わないから都が貫一と結ばれない結末を 思い浮かべながら読み進めてしまった! でもこれが本来求めていた結末だったので 読後感最高! 親のとの関係や仕事に奮闘しつつ 自分のことでももがきながら進む感じ ラブストーリーをこえてライフコースの物語 これが自転しながら公転するってこと だったのかなと思った。

    4
    投稿日: 2023.12.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久しぶりに読んだ山本文緒さん。読み応えあり、一気に読み終えた。 一般にもいそうな、女子(元森ガール系、挫折あり)、中卒男子との恋愛、更年期障害でうつの母親、人物描写がよいのと、恋愛の書き方も好き

    2
    投稿日: 2023.12.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    重い更年期障害で通院中の母の看護をするために、東京から地元茨城に戻ってきた32歳の都。 実家近くのアウトレットモールで働いている都は、ヤンキー風寿司職人の2歳年下の貫一と知り合います。 この本を読む前に恋愛小説と認識していなかったのですが、女性として共感できることが多く、エピローグで書かれていたことと、都と貫一との恋の行方が気になって、どんどん読み進むことができました。 何がやりたいのか実のところわからず、思いを巡らせ悩む都。 都だけでなく、母桃枝の目線で書かれている場面もあり、都の高校時代の友人絵里と後輩のさやかが結婚について真剣に議論を交わすところは、最大の山場だったのではないかと思います。 女性の結婚観なんて三者三様で、恋愛・結婚・夫婦どれもこれも基本形なんてないのだと気づかされ、エピローグを読んでも、そのことを痛感しました。 こだわりが人を狭くするという言葉が心に突き刺さります。 すべての人を平等に優しく包んでくれるような傑作長編小説です。

    48
    投稿日: 2023.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    山本文緒さんの最後の小説なのかしら。題名が良い。仕事に恋に家族に、あっちが良くなればこちらで問題発生、全部影響しあってバランス取るの難しい〜というが実際の女性の等身大で直向きに頑張るというよりは流されて反省しつつ軌道修正する都ちゃんがかわいらしい。本当に現代の女性ってこんな感じたまよね、と思う。 なるほどプロローグがあると着地点が見えて安心して読めます…ね?(個人的には貫一には何かあるんだろうと身構えちゃって心から応援して読めなかったから微妙)

    2
    投稿日: 2023.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自転しながら公転する、言い得て妙だ。 私たちは、自分の事をしながら子育てをし、あるいは親の介護をし、仕事をしていれば職場のあれこれもある。 しかも、止まることは許されない。 水族館の大きな水槽で、ぐるぐる泳ぎ続ける回遊魚の群れを見て、死ぬまで泳ぎ続けなくてはいけないなんて過酷極まりない! と思ったが、人間だって同じなのだ。 休むことなく生き続けなくてはいけない。 疲れたら仕事も恋愛も休んでみるといいよと言われても、立ち止まる間も時間は進み続ける。 与野都(よの みやこ)32歳にして、仕事も恋愛も背水の陣。 こういう、将来に対する不安は世代を問わない。自分の若い頃の悩みが蘇る。 結婚を意識した途端、相手の無駄遣いが自分の財布から出ていくような気がしてくる・・・あるあるすぎる! 一方、都の両親の、自分たちの老いを実感して変わっていく様子は、現在の自分である。 迷いに迷ったが、最後はこの人しかいない!と都は決断を下した。 その後の二人を娘によって駆け足で回想させる。 ええっ、そんな母親になったんだ?!そういう父親になったんだ?! 娘から見て語られる都たちは別人のように映って、なんというかレジェンドだ。 娘の方は、レジェンドたちの若き日の恋愛パートを知らない。 何が始まるのか分からずに読みはじめた「プロローグ」を、もう一度読んでみると面白く、腑に落ちる。 服装チェックがうるさい母親(笑) 無骨だがいつも機嫌がよく鷹揚で、厳しいところは厳しい父親。 娘は母親には反発し、父親のことは大好きなんだなと思える。 都の友人の、そよ子さん。 彼女の人間観察眼、人を見る目の確かさは本当に優れていたと思う。 その後、彼女はどうしているだろうか。

    9
    投稿日: 2023.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読めば読むほど引き込まれてしまいました。 かなり昔、著者の作品ばかり読んでた頃がありましたが、その頃だと、きっと今ほど楽しめなかったんじゃないかなぁと思う。 仕事のこと、結婚のこと、親の介護のこと。 色々ぐるぐるぐるぐる考えて、毎日いっぱいいっぱいで苦しくて、もう逃げ出したい。幸せそうな人が羨ましい。 繊細な心理描写で、状況は違えどそんな都にときどき自分を重ね合わせて共感したり想像したりした。 みんな周りに事情を見せないだけで、きっとそれぞれ屈託があると思う。価値観も違うし、幸せの在り方も違うから人と比べても意味がないのもわかる。 でもやっぱり悩むしモヤモヤもする。 『自転しながら公転する』 うまいこと言うなぁ。 置かれた状況や世代は違っても、ぐるぐる悩んでいることに共感したし、リアリティを感じた。 不安と戦いながら足掻いてる人に寄り添い励ましてくれる作品でした。 『何かに拘れば拘るほど、人は心が狭くなっていく。幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さを失くしていく』 『我々は年をとる。軟着陸できるように、少しずつ高度を下げていく方がいいのかもしれない』

    16
    投稿日: 2023.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    わたしも主人公みたいにぐるぐると考えてしまうし、自分の都合いいようにならないかなーと思っちゃうから、友人でズバッと言ってくれる存在だったり、反対に肯定してくれる存在もどっちも大切だなーと思う。 頭で考えることと心で感じることが合わないとき、それを抜け出せる案が出せる環境でいたい、

    3
    投稿日: 2023.12.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公と同じく32歳女性。たまたま本屋で手に取り、33歳誕生日を挟みながらダラダラと、でも、とても充実して読んだ。 このアプリで他の方の感想を見て、プロローグを読み直し、再び余韻に浸った。 都とは違い、家庭があり、子どももいるが、経済的な不安未来への不安、仕事、介護への不安は尽きず、ひとつひとつに共感しながら読んだ。盛り沢山なのに、無駄なく、しかし丁寧で、ツッコミたくなる余白はなく、どうしてもダラダラ読まざる終えない日々だけど、いつも話にのめり込めた。 大恋愛だけど、結局結婚後も苦労は耐えなかったようだし、喧嘩もたくさんしているようなのがまたリアル。 成功してそうだけど、安い一軒家なんだ、と。 人生ってこんな感じなのかもな、もがいて、戦って。 山本文緒さんが亡くなったことを、巻末で知った。 言葉にできないし、簡単に述べていいほど山本文緒さんの本を読んでいないが、今、この本を読めて本当によかった。こんな作品を世に送り出してくれて本当にありがとう、という気持ち。

    6
    投稿日: 2023.12.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【2023年151冊目】 友人の等身大の人生を覗き見しているよう気持ちで読みました。いや、都と友だちになれるかどうか(気が合うかどうか)はちょっとわかんないですが。 最初のシーンがあるだけに、途中で「あれ?」って思ったりもしましたが、最後のシーンで「そういうことか!」と納得しました。なるほど、上手いですね。 先行きの不安、親の健康、仕事のトラブル、きっと今生きている誰もが抱えているであろう何かしらの不安をテーマに、見事に書き切っている作品です。未来は明るいかと言われると、そうでもないんですけど、生き方は選びたいですね。何事も上手く行く訳では無いので、ちょっと失敗したなくらいが普通だというように構えておくと、確かに気持ち的には楽になれそう。 するりと読めるいい話でした。

    4
    投稿日: 2023.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めての山本文緒さん。 面白かった。 面白かったけど、今の私の好みではなかったので、この作品の素晴らしさを感じることができなかったように思う。 少し残念です。 32歳の゙都という女性の仕事、恋愛、結婚、家族のことが書かれていた。 はじめのうちは「この子、大丈夫?」と思っていたけれど、色んな経験をして、しっかりと自分と向き合って自分の生き方、幸せ(?)を選んで掴んでいく様子はとても良かった。

    27
    投稿日: 2023.12.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者の最後の長編。一人の女性が幸せを追い求める日常を描く。と見せかせて女三代が幸せを追い求める壮大な物語かも。主人公が抱くもやもやに共感しつつ読んだ。娘のもつ軽やかさに希望を抱きつつ、爽やかな読後感。

    10
    投稿日: 2023.12.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まるで、ノンフィクションのような物語だと思いました。それくらいリアルで、リアルな分迫真に迫るものがあるなと。 主人公都はアパレルの契約社員で32歳。実家暮らしで母は重度の更年期障害を患っている。ひょんなことから寿司屋でアルバイトをしていた貫一と出会い関係性を深めてゆくも、色々と踏み切るにも踏み切れず。それだけではなく、家庭職場様々な場面での都の日々が2年間綴られている。 都や友人に対し、おいちょっと傲慢だなと思うところもある。目につくところも時間とともに変わる。でも、自分が都の立場だったらどうだろう。きっと、同じように考えてしまう。なんなら考えたことある。 劇的ではない。だからこそ胸に残るものがある。全く新しい読書体験でした。 「明日死んでも悔いがないように、百歳まで生きても大丈夫なように、どっちも頑張らないといけないんだよ!」 「そんなこと言うけど難しいって。明日死ぬかもしれないと思ったら、ウニだの大トロだのもっと食べちゃえって気になるけど、百歳まで生きちゃうかもしれないなら、そんな値段もコレステロール値も高いもん食べてる場合じゃないって思うわ」 「その矛盾を受け入れてこその大人だ!」 「でかい声で言えばいいってもんじゃないってば」 後半に出てきたこのフレーズ。この言葉こそが答えかなと私は思いました。

    57
    投稿日: 2023.12.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    山本文緒さんの「恋愛中毒」がとても良かったので別の本を読みたくなって購入。女性ならではの細やかな心理描写を描くのが上手いなあと思う。 まずタイトルが素敵。 自転しながら公転するように、色々なことをぐるぐる考えながらも選択しなきゃいけないんだなと思った。 旅館で都が貫一に本音をぶちまけるシーンがとても好き。

    8
    投稿日: 2023.11.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アウトレットモールのアパレルショップ契約社員、実家暮らし。32歳。 恋人は、同じアウトレットモールの回転寿司店で働いていた男性。中卒。 家庭も、仕事も、恋愛も思い悩むことばかり。でも何一つ決めきれない。 「自分一人で生きていく」ことは難しい。 あまり共感できなかったけれど、色々と悩みがリアルだった。 ボランティアで行った災害復旧支援の場なのに「可愛い女の子」ってそういう目で見られて、悪い気はしない、って思ってしまうところもリアルだったな。 うだうだと決めきれない都にちゃんとビシッと言ってくれるお友達がいたのがよかった。

    3
    投稿日: 2023.11.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    プロローグとエピローグが本全体の良さを引き立てている。ストーリーに殆ど無理が無く、さもありなんと思える。大恋愛小説だなと思った。

    4
    投稿日: 2023.11.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    山本文緒さんの恋愛小説 恋愛が主軸だけれど、生き方、考え方についても思い馳せることが多かった 母親が重い更年期障害になり、看病のために実家に戻ってきた主人公 アパレルショップの契約社員として働くも、好きなショップではなく、社員とアルバイトの間で挟まれ中途半端な心持ちで毎日を過ごしている そんな中、出会った寿司職人の寛一とひょんなことから付き合い始める 中卒で昔は悪だったという寛一 でも今はまっとうに日々暮らしている彼 ただ、そんな彼との将来を思い描けずにいた 都の職場でのいざこざや、友人とのやりとりなど 本当に身近にありそうで私も似たようなことを幾度考えたことか… という悩みや葛藤が随所に登場する 人としての弱さとかそういう脆いものを自覚しながらもぐるぐると同じことを考え、迷い生きていく都の姿に多分、多くの人が共感するんだと思う。私もその一人。 そして、冒頭のベトナムでの結婚式シーン どうやってここにたどり着くのだろうかと思いながら読み進めた エピローグも含めて、すごく好きな作品だった 山本文緒さんの作品を他にも読んでみようと思う 以下、心にひっかかった場面など 「家事をやりつつ、家族の体調も観つつ、仕事も全開で頑張るなんて、そんな器用なこと私には出来そうもない。でも世の中の、たとえば子供いる人なんかは、みんなそうしてるわけでしょ。ジャグリングっていうの、あのボウリングのピンみたいなの、四本も五本も一斉に回しているみたいな生活を毎日してるんでしょ。なのに私、これしきのことでなんか頭がぐるぐるしちゃって」 「そうか、自転しながら公転してるんだな」 家のこととか仕事のこととかいろんなことで手一杯になっている都への寛一の台詞 これはそのままタイトルにもなっているけれど、 私たちは「すごいスピードで回りながらどっかの宇宙の果てに向かっている」 私たちの日々考えているあれこれなんて、地球規模でみたらものすごく矮小なことかもしれないけれど、自分軸で考えたら私も日々自転しながら公転してて凄いなぁーって思った 自転しながら公転するってすごく大変 何も考えず簡単に出来ちゃう人もいるのかもしれないけれど、一回自分が自転して、公転してって考え始めちゃったら回るのに必死になってしまうだろう 私はまさに毎日必死に自転しながら公転してる この表現がなんだか可笑しみがありつつ、優しさも感じて好きだ この小説の中では主人公の都だけでなく、時に都の母の視点が挿入される 専業主婦であり、更年期障害になって自身の体調に苦慮していた桃枝 ままならない体を抱え、娘や夫や、友人の言葉に傷つき… でも彼女も夫の病気をきっかけに自身の生き方を変える また、脇役として都の勤めるショップの正社員である女性も数人出てくる 女性としての自分を大事にする人、仕事で活躍し出世したい人 また恋愛アドバイザー的な役割として都の友人も何人か登場する 結婚して子供が出来て家庭に入った友人 バツイチの男性と交際中で結婚は考えていない友人 彼女たちはそれぞれ別の立場で都と寛一の行く末を真逆にアドバイスする そんな様々な人たちに囲まれて都は迷い、揺れ、もがき、悩み そしてある日気が付く 自分がどうしようもなく『不安』だということに 幸せになりたい でもそのどうしたら幸せになれるのか分からない 物語は二転三転して都の心持ちも様々に変わっていく そのどの段階も「あー分かるなぁー」というものがたくさんだった 直接的に書いてあったわけではないけれど、 自分の不安は自分で解消するしかない 自分を幸せに出来るのは自分だけなんだ 読みながらそう思った 「何かに拘れば拘るほど、人は心が狭くなっていく。 幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さを失くしていく。」 「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ」 またいつか読み返してみたい

    5
    投稿日: 2023.11.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった。 アラサー女子のリアルな悩みを描いた良作。 というと、なんかすごく薄い内容みたいに思えるけど、非正規雇用、パワハラ、セクハラ、同い年の結婚などなどを細かく描いているので、まるで自分ごとのように感じることができて、共感できる。 特にテーマの主軸にあるのは「経済的に不安のある人との結婚に幸せはあるのか?」だと思う。 主人公の都は、32歳の非正規社員。親の介護の不安もあり、将来の見通しも明るくない。そんな中で出会った、元ヤンの貫一。中卒であり、寿司職人の経験があるが、仕事は不安定。男気があり、優しくて勤勉な男性。 付き合いだして、お互いが合うことはわかったが、果たして結婚を考えると、どうなの? という物語の展開。好き同士や、性格が合うから、だけではない、結婚後という将来を考える時、何を重視すべきなのか。幸せとはなんなのか。 本作の素晴らしいところは、プロローグにある。 プロローグの描写から、主人公の二人がどうなってしまうのかが、分かった上で物語を読み進めていく。 そうだよね。好きなだけじゃだめだよねー。仕方ないよねー。 クライマックスは熱海の夜のシーン。 正直、主人公の都は自分勝手で、うだうだ考える部分があって、イライラさせられる所もあったけど、このシーンで全てを吐き出して、全力でぶつかっていくので、読んでてスッキリした。 最後まで読んで、とても良かったなあ、と感じることができる良作。出会いも、別れも、幸せも、人それぞれ。人間だもの。

    8
    投稿日: 2023.11.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なかなか人間臭が漂う面白い内容だった。主人公は友達2人、同僚、上司、彼氏の友達、自分に好意を抱く男など、さまざまな人に相談を持ちかけ、それぞれが割と好き放題にアドバイスをするのだか、どの考え方も理解でき(同意ではない)興味深かった。そして、私サイドから都に言うとすれば「一度でも殴男はやめておけ」笑 どっぷり入り込んで楽しむと言うより、俯瞰しながら楽しむ感じの一冊だった。

    13
    投稿日: 2023.11.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ドラマ化決定おめでとうございます。 とても楽しみにしています。 都と貫一の恋の行方が一転ニ転してハラハラドキドキした。母親の更年期、職場のセクハラ、馴染みのある茨城県や広島県が登場し、わかるわかるーと共感できたり… 『明日死んでも百年生きても触れたいのは彼だけだった』素敵な言葉 長編だったけれどスラスラ読めました。 大好きな作家さん、あちらの世界でも書いているかな… 2023.3.17読了

    24
    投稿日: 2023.11.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この表題が素晴らしいなと思った。 どゆこと?とページを開き、本を閉じてなるほどと思う。 仕事を頑張っているのはみんな一緒。 何の覚悟もなく、夢もなく、自分がうまくいかないのは自分ではない誰かのせいだと思っている。 幸せを〝感じる〟ものだと知らず〝誰かが与えてくれる〟ものだと信じてやまない30歳オーバーの甘えた女性。イライラする。 だけどふと気がつく。 あれ?私も同じだったじゃないか。 私は専業主婦だったけど。 子どもではなくなり、自立したつもりの大人としてそこそこの経験を積んできた30代の抱える悩みや直面する問題がギュッと詰まっていて、それに対する都(みやこ)の姿勢や思考に「なんなんそれ?」「どう言う覚悟?」「甘え過ぎじゃね?」と脳内で悪態を吐きながら、イライラしながら読む一冊。 とはならず、それでも諦めずにもがいてもがいて前に進もうとする都の行く末、導き選択する未来が気になって仕方がない。 恋愛に置いての出会いだけが運命ではないし、条件だけが幸せへのゴールキップでもない。ましてやコントロールできる恋心など恋心であるはずもない。 仕事、恋愛、友達、家族…予期せぬことや思わぬ事態、ままならない現実、全部ひっくるめて人生。 次々と浮上する都の問題だけでなく、更年期障害に悩む母桃枝(ももえ)の物語もあり、エピソードに尽きないので連ドラになりそうなボリューム! 私だっていろんなあったよな。いやまだまだ続くよな。 そう、私たちはみんな自転しながら公転している。 プロローグからのエピローグの使い方が上手い。 今年の26冊目

    20
    投稿日: 2023.11.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ボリュームがあるけどすんなり読めました。 なんとなく感じたことがある不安を言語化されて突きつけられたけど嫌じゃなくて納得しました。読み終わって心がすっきりしてあったかくて読んでよかったって思える本でした。

    4
    投稿日: 2023.11.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なかなかの長編。 茨城県の牛久大仏のそばにあるアウトレットのアパレルで働く都とアウトレットの回転寿司で働いていた貫一の話が主軸。 都の心の動きとか、ストーリーの流れがなかなかにリアル。エピローグの都の感じや、作中の貫一の感じが、どちらも完璧やいい人ではなくとてもリアルだった。 恋愛とか結婚とか、そこに繋がる価値観とか、いろーんなものをごちゃ混ぜにして考えて幸せを掴みにいくんだけど、最後の都の「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとほ不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ。」てのもリアルでよき。 長かったけど続きが気になって読んでしまった作品。プロローグには騙されたな〜

    4
    投稿日: 2023.11.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった。1人の女性の人生を垣間見た感じ。 共感する内容、とのことだが、それはなかった。 それにしても読みやすく、ドラマを一本見た感じ。 「貫一とおみや」から始まり時々出てくる蘊蓄も、他人事と読んでるから嫌いじゃない。 不思議なタイトルも途中で理解。なんかいい言葉に思えてくる。 途中から母目線の話になるのも面白い。今後の参考に…笑 更年期障害、バカにできないね。 それにしてもプロローグとエピローグに騙された笑 分かった時にまたこの作品が一つ好きになった。 ニャンさんの「えーーーーーー」からの「ごめんなさい」は笑えた笑笑

    19
    投稿日: 2023.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    600ページ越えだけれども、さらっと読めた。 アウトレット店勤の娘の都、更年期障害と鬱を患う母桃枝、昭和男子な父を中心に繰り広げられる生活の中の物語。何をやっても上手くいかないことってあるよね。あぁ〜分かる分かる!!(激しく相槌)のパラダイス! 相手の考えていることは分からないものだし、 自分が体験してみて改めて気づくものってある。 幸せってなんだろう。 正しいってなんだろう。 結婚って、働くことって、これからの人生って.....(永遠ループ) こうやって人はみんな、もちろん私も、自転しながら公転して生きているんだなと。 (もともとスターバックスでアルバイトしていたので、さくらシフォンが登場して、塩漬けの桜が〜とこんなに事細かに書かれてあったのが楽しかったです^_^)

    24
    投稿日: 2023.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんて愛おしい物語だろう! まさかこの小説は私のことを書いてないよね!?と思わされるシーンが度々あった。 30代ってとにかく激ムズである。 特に友達がガラッと変わる。 既婚、未婚、バツイチ、子有り無しetc… 毎日目まぐるしく、まるでジェットコースターみたいだ。 そんな慌ただしい毎日を、作者である山本文緒は主人公の都の尻を叩きながら激励する。 特に貫一との恋愛は壮絶だった。 私ならあんな人は正直無理だ。 でも、都には何か感じるものがあったのかもしれない。 恋愛ってフィーリングが大事なんだと今更ながら気づく。 条件ばかり追いかける虚しい自分は、きっといつまでも独身なのだろう。 とりあえず、人ってどうやって恋愛を始めるんだっけ?(重症笑)

    6
    投稿日: 2023.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    都の人生が辛くて読むのが辛い所もあったけれど最後まで読んで良かった!プロローグのおかげで都と貫一がどうなるかハラハラして読んでた。 幸せにならなきゃって思い詰めると、不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。 には共感できた。完璧を求めてはだめだよね。

    3
    投稿日: 2023.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    苦しくてもがいているのがとても今の私と重なりました。感情は大切だけどそれだけじゃうまくいかない、打算も必要。

    3
    投稿日: 2023.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    妙に親近感がわくシチュエーションで、同じ経験をしてるわけでも、思ってる事も全然違うのに、何か苦しくて、感情が揺さぶられた。

    12
    投稿日: 2023.11.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    30代前半の主人公、都の心、とその母親の心の揺れを、それぞれ考えながら読むことができ、恋愛小説とは違う面白さがあった。 寛一のことも、愛おしく感じた。「自転しながら公転する」の題名が好き。

    5
    投稿日: 2023.11.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    約1ヶ月かけゆっくりと読んだせいか、余計に深く濃い内容に感じた。 あまりに都がリアル過ぎて、本当に存在するんじゃないのか?と疑うほど。 後半に押しかけるように現れていく怒涛の展開に、最後は一気読み。 都の人生があまりに辛くて、途中読むのがきつかったが、プロローグに騙された!という感じ。 ここまでの長編小説を読んだのはもしかすると初めてだが、1人の人生を見た気分。諦めずに読破出来て良かった。 精神すり減る内容だったため、次はほっこりした作品を読もうかな笑

    3
    投稿日: 2023.11.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「こだわりがある」ってちょっとよいことに思ってたけど、そうか、拘ると許容範囲は狭くなるんだな、と。 右往左往しながら、ぐるぐるしながら、それまで思っていなかった形のくつろぎまで辿りつけた都に、よかったねと肩をトントンしたいくらい、入り込みながら読んだ。貫一、いいやつなのにね〜。 鬱の描写が家族の姿と重なって腑に落ちまくった。と同時に、どんな経験も作品に昇華させる作家の観察眼に恐れ入る。 プロローグに惑わされたな。

    4
    投稿日: 2023.11.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『プラナリア』『ファースト・プライオリティー』などを読んだ時の読書体験が凄く心地良かったことを覚えている。共感して、凄く良いなぁと思った事も。 亡くなられてから、初めて読むかも。 自転しながら公転するってタイトルが面白いなと、その意味が読中で語られていて、ふむふむと。 性別は違えど、似たような年齢の方の物語は否が応でも自分と重ねてしまう。 私自身、仕事での迷いもあるし、親ももういい年齢。恋愛に関してはからっきり。 人生にはやはり、選択の時があるし、二転三転してしまう。それは何かで迷っていて、どこかに本心みたいなものがあるけれど、それが分かっているのか分かっていないのか分からなくて。 都も、そうして迷いながら、様々な葛藤や壁にぶつかりながら進んでいく。 分かる部分と、う〜ん…と唸ってしまう部分とあって、それはそれで面白かった。 個人的には、そよかが好きだったな。あの、いざという時ははっきり言う感じとか。おぉ…と。

    7
    投稿日: 2023.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんともリアリティがあって好みの小説だった。 主人公がいい人って訳でも応援したい訳でもない感じがまた笑。 もっとハッキリしろよ!自分の人生なんだから!!と言いたくなりつつ、うーんでもわかるなぁなんて部分もあって。 解説に、始めと終わりにあるエピソードが賛否両論という内容が書かれていた。だろうなぁと思う。ない方が良い気もする、でもこれがある事でより人間らしさがあるというか。 この本の中のエピソードについてどう思うかで永遠と誰かとあーだこーだ話したい、そんな小説。

    13
    投稿日: 2023.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    都は全然好きじゃないし、共感できない。 1番嫌なのはボランティアで優しくされて泣いたところ。 なのに、読んでるうちにグサァとくる 女の本質を急に炙り出されるのなんだろう。 結局私も「羨ましい」って思っちゃう 親は優しくて好きな人がいて、優しくて頼りになるお金持ちもいてー 親の介護?最初だけじゃん。 って。こう思ってしまうところがあるのも全部都と一緒。 一緒な部分があるから嫌な気持ちになるのかな。 読みやすくてどんどん読んでしまった

    3
    投稿日: 2023.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公がひたすら苦手なタイプで無理だった。 共感するシーンや言動が1つもない。 自分とは違う世界の人。

    2
    投稿日: 2023.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    共感度がすごい…! 恋愛小説ってあんまり読んだことなかったけど、引き込まれてどんどん読めてしまった。 都の気持ちがわかるから辛いし、周りのみんなが言ってることもわかるから、読んでてなんとも言えない気持ちになる。 最後の「そんなに幸せにならなくていいよ」という言葉が心に響いた。

    8
    投稿日: 2023.10.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分で物事が決められない主人公「都」の、自分自身のこと(自転)と周りとの関わり(公転)が淡々とつづられていきます。読んでいて正直退屈しましたが、終盤になって「勘一とおみや」の関係がザワザワしだしてがぜん面白くなってきて、エピローグのドンデン返しには、やられました。プロローグのつかみとエピローグの締め、この構成には参りました。山本文緒さんの本は初めてですが、また読みたいと思いました。

    16
    投稿日: 2023.10.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    仕事の悩みとか家族のこととか自分の将来のこととかお金のこととか、 今はなんも考えてないけど、いつかはそうなるんだろうなって言うどうしよもない不安がずっとあるのがすごい共感出来た。 自分がどうなりたいとか何がしたいとかそういうのがあるわけじゃないけど、こうあればいいなって言う結局は幸せになりたいっていうのが最終的にある。 人に聞いても、それぞれ考える幸せは違うし聞いたとしても決めるのは自分だし 頭の中がぐるぐるして、やっぱり自転しながら好転してる。 そんな時に読んでみたらいいと思う。 みんな悩んで生きてるんだってことが分かる

    6
    投稿日: 2023.10.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる」 先の見えない不安の中で、幸せになりたい、幸せにならないと思う。 その幸せは自分が思う幸せなのか、他人が思う幸せなのか。 そもそも幸せって何なんだろう。 「地球はな、ものすごい勢いで回転しながら太陽のまわりを回っているわけだけど、 ただ円を描いて回ってるんじゃなくて、こうスパイラル状に宇宙を駆け抜けているんだ」 ぐるぐると思い悩む都を自分に重ね、自分の弱さや今までの葛藤を思い出す。 人から見れば全てが好転したとまではいかなくても、保守的で世間知らずだった私も、状況を変えようと行動して、だんだんと考え方が変わって、肩の力が抜けてきたなと思う。 家族、恋人、友達、仕事、それぞれに悩みや葛藤があって、幸せがある。 悩みや葛藤がある時は苦しくて、その時点の事しか見えないけれど、長い人生その悩みや葛藤が小さな幸せの種だったりするのかもしれない。 「何かに拘れば拘るほど、人の心が狭くなっていく。 幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さを失くしていく。」 理想的な幸せだけでなく、思い通りにならないこと、完璧ではないことを引き受けるということ。 その中で、毎日の小さな幸せをちゃんと噛みしめて生きていけることが出来れば、それはそれで幸せ、 自分がいてくれて良かったと思ってくれると人がいれば、それで幸せ、 と思わせてくれたお話でした。

    13
    投稿日: 2023.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    都は服が好きでアパレルショップの定員として働いているが、30歳を超えた。 恋人はいるが、なかなかプロポーズしてくれない。 都を憎からず思ってくれているベトナム人のニャン君とホテルに入ったが、都が一回りも年上だと知ると謝られた。 でも、プロローグがベトナム人との結婚式のシーンだったので、もしかしたらと思ったのだったが・・・

    3
    投稿日: 2023.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    21歳。将来のことを考えて悩む毎日。なぜ悩むかというと、選択肢が複数あり、その中で何がベストかというところに囚われているから。 そんなベストを望むなんて傲慢だ。そんなものは分からないし、選択肢があるだけ幸せなんだ。 そう言われればそう。だけど、選ぶのが怖い。選んだ後に失敗だったと後悔するのがこわいから、正解を選ぼうとして悩む。正解なんてないのに。 こういう今の私の気持ちを代弁して、その先を見せてくれる小説だった。 都も傲慢なところがある。モヤモヤモヤモヤした気持ちで毎日を過ごす。こうしたらいいのに!という正論を友達からぶつけられ、頭では理解できるが、自分が心から納得して行動に移すには時間がかかる。 また、モヤモヤしたり毎日でもある日突然霧が晴れたように憂鬱な日々が終わることがある。 このような、傲慢であること、正論を頭では理解しても納得するまでに時間がかかり、納得してからでないと行動に移せないところが、あぁ私と同じだなぁ、そうだよね、と寄り添ってくれるのを感じた。 また、モヤモヤする日々も自然と必ず終わりが来るという未来も見せてくれる。 モヤモヤする日々にこの本に出会って、毎日の夜中の時間を楽しみなものに変えてくれて、ありがとう。

    3
    投稿日: 2023.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごい分厚い本だったがあっという間に読めた。 日常のお話で、30代女性が仕事に恋に苦しみながら葛藤していく様が描かれている。 共感出来る部分もあれば、もう少しはっきりしたらとか優柔不断だなと思うこともあった。 読後感はよかった。 幸せの形って色々だし、お金とか身分とか、経歴とかそういうのみがちだけどそれが全部完璧=幸せではないなと改めて感じさせられた。 そしてエピローグには驚いた。 思わず2回読み返えしてしまった。 それを見てそういうこととだったんだとなり、同じような感覚を葉桜〜の本でも味わった。

    4
    投稿日: 2023.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アラサー間近の私にとって痛いところを突かれたのと、視野の狭さに気づかされる。 結婚をすることで転職したり住まいを変えたりすることが多いが、その変化が今つまらなくて少し寂しく疲弊した生活を変えてくれるでは?という淡い期待をしていたんだなと感じた。つまり、私自身が平凡な生活に区切りをつけて新生活をする勇気はないから、結婚で流されるように変化してくれないか。というような自分の人生なのに他人頼り。なんとも恥ずかしい。 改めて考えてみると独り身の方が身軽で 好きなタイミングで好きな場所に行ける。 選択肢が増えてワクワクする。 仕事についても主人公は特にやりがいはなく、むしろ不満を感じながらしている。どんな状況であれ、当人の考え方次第でプラスにもマイナスにもなる。何はともあれ生活リズムが乱れるようなプライベートを過ごすのはおすすめしない。 幸せの感じ方はそれぞれで 誰もが羨む幸せなんてない。 結婚してパートナーと暮らす人、一人で暮らす人、 実家で暮らす人、海外で暮らす人、 子どもを産む人、仕事を充実させる人、 事実婚をする人、籍は入れない人 様々でどれもが幸せでありしんどい時もあるのだ。

    2
    投稿日: 2023.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よくいる普通の女性が主人公。 共感する女性は多そう。 ベトナムでの結婚式のシーンからいきなり牛久大仏のシーンに変わって、えっ?!となるけど、最後まで読んでなるほどーと。 基本的には主人公目線で話が進みますが、途中母親目線になるので、それが面白いです。

    13
    投稿日: 2023.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「幸せ」と思うのは、財力や学歴があるから、安定した収入があるという固定された指標からではなくて、それぞれの物差しによって変わるんだなって感じた。 葛藤したりぶつかり合ったりする過程があって漸く形になったり収まったりしていくのだなと思うと、 逆にその過程なくして辿り着けるところはないのかなぁ。 となると、一つ一つに意味があると思える。 どんな自分であっても肯定できる気がした。 ・「結婚」を「連帯して生きていく」という言葉で表現されていたのが好きだった。 世間一般の枠組みにはめようとして生きるんじゃなくて、それぞれが心地いいと思うあり方で生きていっていいんだよ、というメッセージ性を感じられた。

    9
    投稿日: 2023.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    山本さん、恥ずかしながら亡くなってニュースで知り、気になって作品調べたら、この作品の評価が高く、読んでみた。 すごくできた人間でもなく、容姿がすごくいい訳でもなく、傍目にはある意味うまく世間と付き合う世渡り上手な印象の都。そんな普通の30過ぎの女性の話にこんなにものめり込んでしまったのはなぜだろう。介護、あいまいな彼氏、下と上の板ばさみになる職場。共感。できない自分に重ね合わせて、それでも少しずつクリアする都に希望が湧いたのかなあと思う。 なんでもない話なのに、文章や心の描写がうまく、引き込まれた。ニャン君やプロローグ、エピローグはそんな鬱屈した日常と開けた異世界への希望のようできらきらしてた。深く沈んだ後に、脱皮したように開眼した場面があったけど、そんときの男気あふれる都さん見習いたい。

    3
    投稿日: 2023.10.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    とても良かった。 私も日々自転しながら公転してモヤモヤしがちに生きているので、都には共感すると共に少しの嫌悪感。 ほぼ私やん(笑) 「何かに拘れば拘るほど、人は心が狭くなっていく。 幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さを失くしていく。」 「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ。」 無駄に完璧主義な私にとても刺さった言葉だった。 「まぁいっか」って「なんとかなるか」って何事もゆるめていかなきゃ。 これ以上転がると目がまわるからね。

    11
    投稿日: 2023.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自転しながら公転するように、人生は様々なことを同時にやらなければならず大変だ。だから少し不幸なくらいでいい(頑張りすぎなくていい)。そんなメッセージを感じた。 長編だが、話の内容はあくまで日常。ちょっとした日常の変化に対しての都の気持ちを丁寧に丁寧に表現してくれた。長いページを使って、日常を描く本書のような小説が大好きであることを再認識した。 自分の感情と世間体(現実性)、だれもがどちらを優先するべきなのか、潜在的に悩んだりする問題だと思う。都は中卒であったり、更年期であったり、しっかりと向き合っている様は見応えあった。エピローグで娘の結婚の反対する様はおやおやって感じだったが、最後の最後で様々なことに正面から向き合ったことで生まれた、強さを感じられたのが良かった。 プロローグでニャンくんと結婚すると勘違いした(みんな一緒で安心した)が、2/3過ぎた当たりで貫一からニャンくんにどう乗り換えるんだろうとワクワクしながら見れたから個人的にはありでした。

    1
    投稿日: 2023.10.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    #自転しながら公転する #読了 人生の思い通りにいかなさ、それを理解しているつもりでも全てを飲み込める訳ではない感情のところがとてもリアル 人生は日々、周りにも自分にも振り回されて、気づいたら公転のように一周しているものなのかも そして、戻ったら違う景色が待っているのかもしれない

    9
    投稿日: 2023.09.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっとー!!!プロローグの話、主人公都じゃなかったんですけど!!勘違いしちゃった! プロローグが外国の彼と結婚した、って内容だったからてっきり都とニャンくんが付き合うのかと思って読み進めてた!エピローグ読むまで気づかなかったー! 同じくの人いるかな…のちほど感想を読むのを楽しみにしてます プロローグまた読み返したいな… こちらの本はあらすじを読んで購入したんだけれど、たいへんボリューミーながら最初から最後までずっと面白くて、購入してよかった、と思いました。 これまで読んだことない表現や言葉が出てきて勉強になりましたし、刺激的で楽しかった。 都の子供っぽさが気になるところもあったけれど、自分はどうだろうと振り返るきっかけになってよかったし、最後の最後には都のしたいように行動出来てよかった。 貫一と都が同棲するかどうかでうまく意思の疎通ができなかったあのシーン、都が本人も気付いていない貫一の本当の気持ちを探り当てていて、読んでいてスカッとした。お気に入りのシーンです。 貫一には警察に止められるあのシーンでかなり失望していたのですが、都はそれでも忘れられないんだ、と驚いた。 でも、エピローグの都の少しくらい不幸でいい、のセリフに貫一を選んだ理由が詰まっている気がします。 人生ってこんなふうに自分で選んで道を拓いていくんだなと勉強になったし、小説としても面白い作品で、本当に読めてよかった。とても満足感があります。 ぜひ別の作品も読んでみたい!

    6
    投稿日: 2023.09.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者の作品を読むのは初めて。長編だが構成が上手い。よくある話と言えそうだし。プロローグはエピローグを読むまで意味不明だった。2023.9.24

    1
    投稿日: 2023.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    プロローグ、ベトナムで現地の人と結婚するシーン。なんで、ネタバレみたいに、ニャン君と結婚することを明かしちゃう始まりだったんだ?と思いながら読んでいた。途中、都の両親の結婚式の話でアレ?と思ったし、貫一のことを好きすぎる描写にもあれれ?ってなった。 都の自分の人生の責任をはぐらかしたり巧妙に他責にしたりする所、かつて嫌いだと思った自分にもあったようで肌馴染みのある感情をもった。

    2
    投稿日: 2023.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公が抱える恋愛や結婚、仕事、親の介護などの悩みや心の叫びが、読んでいてずっと苦しかった。 主人公は、趣味などの自分の時間は楽しまない人なの?幸せとはこうであるべきという固定観念に囚われすぎでは?考えすぎでは?と疑問に思う部分もあったけど、共感出来る所もあり、主人公と自分がどんどん交わって、私自身の悩みが増大していくような感覚に陥りそれが余計に苦しかった。 他者へ依存したり、嫉妬深かったり、主人公の面倒くさい人っぷりに早く読み終わりたいと思った。 “結婚”ではなく“連帯して生きる”という考え方は納得できた。

    2
    投稿日: 2023.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公の描写がすごい具体的で、何故だか共感してしまう。 あるいまハラハラさせられた作品。 自分を投影してしまったね

    1
    投稿日: 2023.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    好きな人が自分の想像を絶する思わぬ行動をとった時の、あの頭の中が真っ暗になるような感情をリアルに思い出した。 タイトルが素晴らしい。

    1
    投稿日: 2023.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「自転しながら公転する」というタイトルが、この作品にとても合っていると思いました。 ぐるぐる迷う都の気持ちも分かるし、そよかや絵里の言う結婚観にもなるほどなーと考えさせられました。 エピローグの衝撃がすごい! 読後感も良いし、お気に入りの一冊になりました。

    81
    投稿日: 2023.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ」 エピローグのこの一言が、言葉としても、この物語の締めくくりとしても、とても良かった。 親の体調、仕事に恋愛と次々湧き出てくる悩み。 自分で全部考えるのも大変。 誰かに頼りたいし、楽になりたいし、周りが羨ましく、タラレバで考え始めると現実の上手く行かなさに悲しくなる。 それでも自分なりに咀嚼し、行動し、決断していく都は、 見ていて応援したくなる主人公だった。 エピローグでは、結ばれた二人の結婚後のことが描かれている。 恋愛のゴールは結婚でも、二人の生活としてはスタートだから、その部分の苦労などが描かれているのが、リアルで面白いと思った。

    8
    投稿日: 2023.09.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    非正規雇用として働く都と貫一の恋愛物語。 収入が決して多くはないため、なかなか結婚に踏み切れない様子がじれったく、それでもなんとか思いをぶつけあっていい関係になった矢先に無免許運転で破局か!?となり「えーーーー」っと驚きの展開にお腹いっぱいの作品でした。 貫一のボランティアに参加する行動力や台風の中エンストして困っている都を助ける優しさ、都の両親への挨拶時も上手く対応するコミュニケーション能力の高さなど魅力的な面があるのに、結婚の話になるとイマイチ消極的になってしまう残念な面が物語を面白くしていました。 そんな貫一に振り回され都はまさにぐるぐる自転しながら、さらに公転していました。

    4
    投稿日: 2023.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かったかと聞かれると微妙なんだけど、切実な話だなとは思った。一人娘で、母が病気になって、仕事を辞めて実家に戻り介護しながら契約社員としてアパレルショップで働く。32歳という年齢。そこで出会ったのは元ヤン感丸出しの、回転寿司で働いている男。しかも回転寿司は潰れる。無職、中卒、家賃三万のアパート暮らし。 介護疲れも、仕事で店長やMDとそりが合わないのも、恋愛(都としてはそこに結婚も紐づく)がうまいこといかないのも、ひとつひとつが切実だなと思った。 読んでいて、都が自分の欲望を切り分けて自認できていないことに苛立ったし、貫一にばかり経済力を期待して、自分が稼ごうとか考えていないことに愚かさを感じた。でも、こういう女性がたくさんいるんだろうな、とも思った。 物語の中盤で、そよかと絵里が都のことをズバズバと切ってくれたところはスッキリした。 都が色々頑張っていたのはわかるが、自己分析できていないで相手にばかり求めてぐずぐずしている女だなーと思ってたので、どちらかというと冷ややかな目で読んでいた。 エピローグについて賛否あるみたいだが、私はあってよかったなと思う。本編後の都がどうなったのかがよくわかるし、お前は結局そういう女だよなって感じがしてよかった。都がエピローグみたいな母親になるの、わかりすぎるし。結局本編最終盤のようなかっこいい瞬間なんて人生においては一時の出来事でしかなくて、そこから始まる「生活」「子育て」ではそれまでの都が強く出てくるんだろうし。ずっと美しい在り方で生きた人ではありませんよ、と示されたのはもはや爽快感さえ感じた。

    6
    投稿日: 2023.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やばい、この本めっちゃ好きだ、、、。 辻村深月の「傲慢と善良」に似てるかも。 主人公(と言っていいのか?)の都は個人的に好きになれなかったけど、好きになれないのは人間(都)の弱いところや汚いところが本当にそのまま書かれてて、それに葛藤してる部分も含めて自分と重なるところがあったからかも。。。 共感したくないけど共感できる、痒いところに手が届くような言い回しも多くて、何気ない日常を書いてるだけなのに感動。 作者の山本文緒さんが2021年に亡くなっちゃったことを知ってすごくショックを受けたけど、素敵な作品に出会えて良かった、、、! そして私はエピローグあって良かった!と思った派でした!!

    8
    投稿日: 2023.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    傑作だと思います、アパレル会社に努めている都、寿司屋で働いている、ヤンキーな、貫一は、中卒で二人は、恋愛関係に、なりましたが、都の母親は、更年期で、家事ができず、病院通いで、都と父親が、お世話をします、最初は、どう話が展開するのかグイグイ引き込まれましたが最後は、以外な話で、なんか、呆気に、とらわれてしまいました。でも、心に残る、味わい深い本でした。

    4
    投稿日: 2023.09.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    言葉にするのが難しい感情を、こんなに緻密に描けるなんてすごい。でも、作者の方は最近亡くなってしまったのですね。。ご冥福をお祈りすると共に山本さんの他の本をもっと読んでみようかな

    3
    投稿日: 2023.09.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    次々に新しい展開が起こり、読むごとに引き込まれていった。エピローグを読み終えて、再度冒頭を読み直した人も多いと思う(笑) 個人的には年齢で無理と言ってしまう展開は衝撃だった、というかすごく傷ついたけど、価値観が違うと思えば仕方ないのかな。おもしろかった。

    3
    投稿日: 2023.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    傑作だと思う。 都がつい衝動的になってしまうシーンには緊張感があるし、陰口の陰湿さも、家族のあたたかさもあって、良い。読み終わったその流れで、もう一度プロローグに戻って読むのは必須。

    14
    投稿日: 2023.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    母親の看病のために実家に戻り、契約社員としてアウトレットのアパレルで働く日々の主人公32歳・独身の都に巻き起こる問題だらけの日常を、付き合い始めた回転寿司勤務の貫一、頼りない店長やセクハラ上司、一見 都とは正反対に見える友人や後輩、どこか歯車がズレたままの両親との関係を中心に描かれている長編ストーリー。 山本文緒さんの作品を初めて読んだが、こんなにも人間性や感情に忠実な描写の小説には出会ったことがなかった。 小説といえば、どこかしらなんとなく、浮いた部分や、夢みがちな部分があったり、現実から逃げたような気持ちが汲まれていたりする。 しかし、本作は、何にも向き合えない主人公が、何様かと思うくらいに偉そうに他人をジャッジしたり羨んだり、信じられないくらいに自己中心的な思考と発言を繰り返したりと、あまりにも人間や女の汚い部分を包み隠さずにありのまま表現されていて、創作物でありながらも、これはノンフィクションなのではないかと思わされるくらいの生々しさがある。 途中で何度か、都の母親の視点から描かれた部分も挟まれるのだが、都の視点から語られていたこととあまりにも違いすぎることもあったりと、親の心子知らずといった言葉がよぎるような気分になる。そこも面白い点だ。 反省や成長は上辺だけで、本当に都にはイライラさせられはするけれど、600ページ以上ある小説を大人になってから初めて読み切ったくらいには夢中にさせられてしまったから、それほど、どんなに心が澱んでいようとも醜かろうとも、人間というのは魅力的で深い生き物だということを思い知らされた作品であった。

    2
    投稿日: 2023.09.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    創作物として、何か大事件が起きているわけではないのに、登場人物の心情や葛藤が丁寧に描かれているから、共感してしまい、小さな事件が登場人物と一緒に大事件になっていきます。 ラストはページがないのにどうなるのだろうと読み進めると、これ以上ないくらいの素敵な終わり方で、思わず涙が出ました。 ただ、その後のエピローグ(プロローグも)は蛇足ですね‥。ただの説明になってしまっているし。

    5
    投稿日: 2023.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    恋愛小説でこんなに先が気になって読み進めてしまったのは初めてかもしれない。エピローグで描かれる母の像が、本文中での都の母のイメージと一致しないなぁとずっと思っていたら、まさかの真相でした。都の、歳の割に幼い性格にイライラしてあまり好きになれなかったけど、自分も結婚する前はこんな感じだったのかなぁ。貫一の人間性が好きなので、貫一を応援する気持ちで読みました。別れのシーンは切なく、再会のシーンには感動。貫一のセリフからきたタイトルも素敵だなぁ。

    12
    投稿日: 2023.09.12