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自転しながら公転する(新潮文庫)
自転しながら公転する(新潮文庫)
山本文緒/新潮社
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総合評価

684件)
4.2
246
292
101
12
1
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    ★4.5 最初にベトナム人の彼と国際結婚のシーンから始まるので、物語の結末はどこに行き着くのかと気になりすぎるくらい気にしながら、気づけば都と一体化して没入。 ワーキングプアな若者の恋愛といってしまえばそこまでだけど、登場人物たちの主張にいちいち納得。いってることみんな違うけど、みんなわかる。 「黄色い家」の花よりは悲壮感、焦燥感はなく、心情的には寄り添いやすい。どちらも生きてる実感を生々しく体験できる物語だけど、こちらの方が好み。

    8
    投稿日: 2025.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    バニラさま、で初めて出会った作家さんで、タイトルに惹かれて二作目にこちらを読みました。 ミステリーではないけれど、ミスリードを誘うような展開で、あれ?あれ?と一気読み。 現実にありそうな…私自身もかけらは経験したような日常の問題、年齢に伴う不安や葛藤…がキュッと締め付けてくる一方で、しなやかで意志ある人たちの言葉に主人公だけでなく読み手も叱咤され励まされ、報われる気がしました。 読後感が気持ちいい。

    1
    投稿日: 2025.05.16
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    作者の作品に登場する男性陣は、情けない男が多く。今回も、貫一が職を失ったり、無免許運転で捕まったりと登場する男性達が情けなかった。最初に日本人の女の子がベトナム人の青年と結婚式を挙げるシーンが出てきた事から、てっきり貫一とは別れて、ニャンとくっ付く事になると思い込みながら読んでいたが。結婚式を挙げていたのは未来の都の娘だったのか。良い意味で予想が裏切られ、都が落ち着くべきところに落ち着く事ができた、という感じであり、面白かった。未来の娘は、日本人ではなく、ベトナム人とくっ付くあたり、時代なんだろうな。

    0
    投稿日: 2025.05.14
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    良かった。電車の中なのに朝から泣いてしまった。主人公が森ガール着たきっかけが、私がロリータ着たきっかけと一緒だったからかも。いつまで好きな格好して好きな服着ていられるんだろうって思ったけれど、エピローグで救われたな。

    0
    投稿日: 2025.05.08
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    約650頁の長編、さすがに読み切った達成感がある。すーっと入ってくるような文章で、本のぶ厚さとは裏腹に軽やかに読めた。 内容はまさに20代後半〜30代にグサグサと刺さりそうなもの。問題が起こったときの人物の感情の描写がうまいなーと思った。ずるさや傲慢さも正直にそのまま描かれていて、リアルだなと思う。主人公が恋人に対して同棲するのか別れるのか畳み掛ける場面のテンポ感がよかった。 最後の解説でプロローグとエピローグのしかけについて触れられていたけど、冒頭の始まり方をすっかり忘れていたのでプロローグ部分を読み返した。あ、なるほどねと納得。 主人公、結局そんな価値観の人間だったの?と思わないでもないけど、娘視点から描かれているのもあるからなんとも言えないところ。

    2
    投稿日: 2025.05.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人の人生を覗いているようだった。人の数だけ考え方ってあるんだな。 印象的だった言葉 何かに拘れば拘るほど、人は寛容さを失っていく。 心配と束縛は紙一重。

    2
    投稿日: 2025.05.05
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    30代半ばの女性独身が主人公 結婚、仕事、親の介護、を悩む。 女友達の恋愛相談を聞いてるな感じでした。 最後のエピローグ ん⁈ん?ドンデン返し⁈ん? と思ったけど、彼女なりの幸せ選んでて良かった。

    16
    投稿日: 2025.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    騙された!笑 ベトナム人と結婚する=ニャンさんと結婚する、 とずっと思って読んでたら あれ?もう少しで読み終わっちゃうよ?なのにボランティア行っちゃうの? こっからニャンさんと再会して結婚までいける? と思ったら娘ぇぇーーーー 東京での仕事辞めて実家戻って、 ママ・パパ呼びで森ガール、なんだかふわふわしてる感じ、25歳くらいかな?と思ったから、32歳と分かった時とってもびっくり。これは面白いぞ、とここで思った。 主人公視点の時は、あんまり先のこと考えずに生きてる、けど目の前の仕事とかはちゃんとやるしお母さんの病院もちゃんと付き添う、幼稚さもあるけど悪い子じゃなさそう、みたいな印象だったけど、 お母さん視点ではまあ〜〜こんなに幼稚に映るのか。 貫一はなんだか危ういと思ってたけど、 自分でそれを自覚していて、俺といても不安でしょ?って言っちゃうの、切なかったなあ。 けど過去は変えられないし。だからといって背伸びして自分を演じてるわけでもなく、寿司屋のバイト。3万のボロアパート。恋人といても自分は読書。 いそう、すっっごくいそう。 すべてがリアルで、なのに退屈さがまったくなくて大好きでした。 他の作品も読むぞ!!!!

    4
    投稿日: 2025.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まず、よく読み切った自分。 こんなに長編の小説を読み切れるか不安だったけど、無事読了して、ちゃんと最後まで読めて良かったなと思える作品だった。 恋愛小説だけど、きゃっきゃうふふの楽しいだけの話じゃない。主人公の都はアパレルでパート社員をしている冴えないアラサー、そして勘一は中卒無職。ニャンさんが出てきた時はシンデレラストーリーの幕開けかと思ったけど、そううまくはいかなかった。 都は衝突を避けて流されるままふら〜っと生きている感じで、自分と重なるところがあった。そんな都が、熱海旅行の夜に必死になって勘一に思いの丈をぶつけるシーンはものすごく衝撃的だったし、よく言ったぞ都‼︎と心の中で拍手喝采だった。勘一の態度って、優しいように見えて大事なことは何も決めてくれないから、不安になるのは分かる。私も結婚適齢期と言われる年齢に差し掛かって、都の焦りとか苛立ちに共感できるようになった。 ボランティアの話を真っ先に伝えたかったのが勘一だったこと。都の愛の強さにグッときてしまった。かっこいい女性になったね、都〜‼︎ そして、タイトルの"自転しながら公転する" 地球がそんなスピードで自転していることも、二度として同じ軌道を回ることがないことも知らなかった。30代前半って、仕事、恋愛、両親の介護とかいあ人生の大きな出来事とそれに伴う決断事項が山のようにふりかかるから、物理的にも精神的にも超大変な時期なんだと思う。その忙しさは地球の自転公転レベルで。都と勘一が実りのない恋愛をずるずる続けていたように見えた時期も、プライベートでは各々苦労していたことがあったし、一見無駄な時間も2人の関係を深めるのにはすごく大切な時間で、だからこそ都と勘一は一回は離れ離れになったけど、最後には結ばれたんじゃないのかな。大恋愛だな〜いいな〜!

    6
    投稿日: 2025.04.29
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    読む前は太い本だな…と読めるか心配であったが、免許発行の空き時間で読んだらハマった。 これといって大きな起承転結もなく、物語的にも普遍的っちゃ普遍的にも関わらず、アラサー女にグサグサ刺さる。 読後感が爽やかで良かった。 世界中が幸せになれ!!!

    3
    投稿日: 2025.04.28
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    初めての山本文緒さん作品。 ノンフィクションとは思えないほど、登場人物みんなの言動や心情に共感したり、イライラしたり、笑えたりして、長編小説にも関わらずスラスラと読めた。 プロローグとエピローグは、読者によって賛否両論あるが、個人的にはとても良かった。 プロローグがあるからこそ、ストーリーの至るところでハラハラしたし、良いスパイスになっていた。 エピローグの、 「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ。」 というセリフが、本編があるからこそ、とても重みがあった。 主人公の都は32歳だが、客観的に見ると考え方が子供っぽく、自分本位な印象が強いものの、共感できるところもたくさんあった。 つまり「自分自身も子供っぽいということ?」と自覚し、少し恥ずかしくなった。 『傲慢と善良』とは違った角度で、「共感」という形で心を抉られる感覚。 読了後に、最近作者が亡くなられていたことを知りました。 ご冥福をお祈りするとともに、素晴らしい作品を残してくれたことに感謝を伝えたいです。

    15
    投稿日: 2025.04.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物たちの年齢層や価値観が自分とは少し距離があり、物語全体としてはあまり共感できず、正直なところ没入感には欠けた。女性向けの文脈が強く感じられ、読んでいてやや入り込みにくさもあった。 ただ、エピローグに仕掛けられていた叙述トリックには驚かされた。ずっと「ニャンさん」と結ばれるのだと思っていた主人公が、実は貫一と結婚していたという事実の提示は、物語のトーンを一気に反転させるような力を持っていた。その意外性には確かに惹かれたが、同時に「なぜその選択だったのか」という理由には今ひとつ説得力を感じられず、読後には釈然としない感覚が残った。

    2
    投稿日: 2025.04.20
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    恋愛をしている時のあのなんとも言えないモヤモヤ感とリアルな心情移動の描写が自分自身にも当てはまる部分が多く、共感できる部分があるのでとても良い小説でした。 心温まるラストなのですが、リアルさもあるのでそこも良いなって思わされる作品です。

    3
    投稿日: 2025.04.18
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    20年前に山本文緒さんの本を読んだ時(何を読んだか覚えてないけど)、あまり刺さらなかった。多分2冊ほど読んだと思うけれど相性良くないのかなと思っていた。 20年ぶりに読んだ感想は、びっくりするくらい刺さってきてホロリとしちゃうくらいだった。 何が刺さったのか。。。 とても面白く読めました。

    3
    投稿日: 2025.04.16
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    凄く面白かった。だが、どうも再読のようだ。プロットやいくつかのシーンは薄っすらと記憶があるのだ。それはラストシーンまで続いているので、途中で読むのを放棄したわけでもないようなのだが、記憶はかなり曖昧で、覚えているセリフや文章はない。 嫌いな文体ではないので、恐らくストーリーというより主人公に全く共感できなかった、というより興味が持てなかったのだと思う。反感を持っていればもっと記憶に残ったはず。 タイミング的にコロナ禍下に単行本で読んでいるようなのだが、手元に本も残っていないし、ブクログ開始前だったので記録もない。 唖然とする。今回はホントに面白かったのだ。(記憶にないので)話の展開をワクワクしながら読んだ。寛一の行動や人となりには多少疑問が残るものの、都の“恋“と“人生“を素直に応援しながら読んだ。他人には大人の振る舞いを求めるけれど、自分自身はなかなか大人になれないよね。わかるよ。みんなそうだよ。 読む環境や心理状態でそんなに評価が変わるものだろうか? 当時からブクログをやっていれば(おそらく恐ろしく低い評価だったのだと思うのが)当時の心境を見返すことはできたと思う。 自分の評価のいい加減さに呆れる。過去の低評価作品も読み直した方が良いのだろうか?(いくつか自覚はある。52ヘルツとかひととか) 今回は面白かったです。 今回は覚えていそうなフレーズ 『気持ちに足が追いつかず、だんだんとかけあしになる。「あれ、わたしってそんなにあの人が好きだっけ?」と覚めた思いがよぎるが足の速度はゆるまない。』 『彼の善行も悪行も都をかき乱す。自分はしないこ とを彼は易々とやる。彼は都にとって理解不能で、 認めたくない存在で、そして憧れだった。』 『中卒回転寿司野郎』

    24
    投稿日: 2025.04.12
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    「何かに拘れば拘るほど、人は心が狭くなっていく。 幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さを失くしていく。」 人間はどうしても自分視点からしか物事を見れない。 自分に深く響く誰かの一言もそれはそれはその人の視点からみて発されたことばを自分視点から切り取ったもの。響いて少しは変わったと自分では思うかもしれないが、根本は変わらない。 自分の譲れないところ、自分のずるいところは自分自身で気づいているようで気づいていなく、気づいていないようで気づかないようにしているだけ。 みんな自分を守りたい気持ちは同じ。それゆえに歪みを含んで生きている。その歪みにより、幸せを追求しようとした時に、思い通りの幸せには辿りつかない板挟みに合う。 自分と向き合うことの難しさ、大切さを感じた。

    5
    投稿日: 2025.04.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後のページ、貫一が、『どうしたんだよ』と震えた声で聞いてきたかと思えば、それが急にお店に来たことではなく、顔の怪我のことだったところに、貫一らしい優しさを感じて、嬉しくなりました。『転んだ話、聞いてくれる?』とゆう都もかわいいし、『明日死んでも百年生きても、触れたいのは彼だけだった』とゆう表現も美しすぎて、、!エピローグでニャンくんと結婚するとばかり思ってたので、貫一との再会のあとすぐにプロローグになってしまい、貫一とはもう会えないの、、?と本当に悲しくなりましたが、なんと貫一が優しいパパに、都は桃枝に似た母になっていて、都とみどりの関係は、桃枝と都の関係に少し似ていて、、なんだか人の人生を覗き見させてもらった気になりました。 ところとごろの表現で、都ってそんなに貫一のことすきだったんだ!と思うと同時に、気づいたら自分も貫一の虜になってたことに気づきました。世間体やスペックは低くても、自分にないものを持っていて心がとっても綺麗で、そんな貫一と人生を歩むと心を決めれた都が羨ましいです。都が葛藤していたように、実際はかなりの勇気が必要ですよね、、 とにかくめちゃくちゃおもしろくて、時間を忘れて読んでいました!!個人的には無免許運転がびっっくりのどんでん返しで、ゆるーく進んでいく物語のいいアクセントになっているなと思いました!笑 最後に、表現が綺麗で、思わず写真に収めたページを備忘で!↓ ⭐︎彼の善行も悪行も都をかき乱す。自分はしないことを彼は易々とやる。彼は都にとって理解不能で、認めたくない存在で、そして憧れだった。 ⭐︎今日あった様々な経験を、見たものを、言われた言葉を、話したい人はひとりしかいなかった。そして自分の何十倍も濃厚な体験をしたであろう、彼の話を聞いてみたいと都はおもった。 ⭐︎クビにならず、元気そうに働いている彼の姿を見て、胸の内があたたかいもので満たされた。よかった、と思った。貫一に会ったらどんな気分になるか全く想像できなかったが、ただ生きて、元気にしてくれていてよかった、というシンプルな感想しかわかなかった。

    5
    投稿日: 2025.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一気読みした。 経済的な安定だけでは幸せになれると思わないけど、その土台が全くなく好きだと思える恋愛なんて、大人になってからは難しいと思ってた。 そのあたり悩みながら、それでも貫一を諦められなかった都。もうそれは運命だよ、思った。 都の悶々とした友達への妬み、他人事のような仕事のこと、更年期障害の母、癌の父、不安でたまらないこと、 全部が全部自分に当てはめることではないけれど、あるあるー、と共感しながら読んだ。 エピローグの都の言葉が印象的。 「少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ。」 そうだよね、それを肝に銘じて生きていこう。

    3
    投稿日: 2025.04.07
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    700ページ近くあるのに面白くて一気に読んだ。 日々自転しながら公転する自分みたいな主人公を ここまで的確に文章にしてくれるのってすごい。 やっぱり山本文緒さんが好きだと思った。

    3
    投稿日: 2025.04.05
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    リアルだった。相手の仕事、環境で、このまま結婚しても大丈夫なの?とか。 何度も読み返したい本だなと思う。

    4
    投稿日: 2025.03.28
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    恋愛小説の多くが、『東京が舞台で、主人公とその恋人が美男美女、高学歴で比較的高収入な仕事に従事して…』と勝手に思って現実感が持ちにくいのが正直なところだった。 『地方在住、高学歴ではなく、けっして高収入でもない、容姿も人並み。』 これが圧倒的量産タイプなパーソナリティで、けっしてドラマティックな展開があるわけでなく、ありがちな恋愛、例えるならば『ファミレスの定番メニュー』のような恋愛が日本の其処彼処で営まれているのではないか。 そのように思う自分はすこぶる共感した。

    3
    投稿日: 2025.03.25
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    私は幸せには形はないと思うが、幸せの形について考えた一冊であった。途中うるっとする部分も少し笑えるような部分もあり楽しい時間をおくらせていただいたことに感謝しかない。最後には日本の未来を示唆するような表現もあり非常に関心を覚えた。まさか、初めの話しがこのようにつながっているなどとは思ってもみなかったため面白く、美しい終わり方であったと思う。非常に物語の構成が良く、もっともっと読みたいと思わせてくれる。人物構成も深く共感ができる部分も多い。自転しながら公転する、どのような感覚かと思い想像してみると頭がくらくらとしてきた。たまには自転か公転のどちらかをやめて過ごさなければと思う。

    7
    投稿日: 2025.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後まで読んだ直後、この結末は正直納得いかなかった。 途中、友人のそよかから「正論」をぶつけられるわけだけど、僕にはそれが正論には聞こえなくて。そよかのバイアスがかかった貫一に対する評価に思えた。 けれど最終的には、そよかに言われたようにもう一度貫一に向き合い、2人で歩むことを選んでいる。 どこで自分は読み違えているのか、解釈違いをしているのか振り返った時に、印象深いシーンが3つあった。 熱海の旅行で都が自分の望みと貫一の弱さを整理してぶつけたところ、広島のボランティアに行った時に貫一を憧れと表したところ、そしてプロローグとエピローグで娘から着飾ることが好きと評されているところ。 学歴もキャリアもお金も、人生で着飾れるものを何一つ持っていないのに、優しさや思いやりみたいな装備品じゃない魅力を持っている貫一に結局心捕まえられてたんだなと。自分に無いもので、かつ自分がコンプレックスに感じているものを貫一は持っている。そう考えると無免許運転をずっと隠してた彼だとしても彼しかいないと思う気持ちに納得できたし、自分が異性のパートナーにそれを求めるかは分からないけど絶対的に自分が持っていないものを持ってる人に惚れる気持ちは痛いほど分かってしまった。 この感覚が個人的にすごく好きな小説だった。 他に、途中で出てきた「恋愛は感情のぶつけ合い」というフレーズも好き。 あとは…"疲れ"の描かれ方がダイレクトで印象的で、つい自分に置き換えてしまったな。 総じて面白い物語だったのだが、リアルさが鮮明すぎて今自分が夢中になっていることから目を覚まして目の前の自分の手が届く範囲の人生に悩まないといけないという考えを否が応でも引き出されてしまい、どうしたものかと悩んでいる自分もいる。 それくらい心にも、頭にも届いている作品だなと感じた。

    3
    投稿日: 2025.03.16
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    山本文緒さんの恋愛中毒のような人に対する執着や恋は盲目感が好きな方はこちらも好きだと思います。少し長めで、2人の関係を描いている描写も多いため少し飽きてしまう人もいるのかなと思いましたが、山本文緒さんらしく、読んだ後はしみじみと感じるものがありました。おすすめです。

    1
    投稿日: 2025.03.15
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    読み終える頃にはタイトルの示す意味がすっと腑に落ちるようになった。20代後半から30代に人気、との触れ込みをどこかで見て、気になって読んでみた。どう生きていったらいいだろう、なんでこの仕事をしているんだろう…などなど自分1人でぐるぐる迷っているところ、周囲の環境に左右されている都の様子がリアルだった。都のコンプレックスや自己卑下する感じ、親への依存は結構拗れてて、もっとしっかりしなさいとも言いたくなるけど、そこも含めて魅力的で、小説の世界にどんどんのめり込んだ。 山本文緒さんの文章は、あまりにリアルさがあって苦しくなるくらいで…唯一無二だなと思う。

    2
    投稿日: 2025.03.07
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    面白かったー。夢中で読んだ。 主人公の都、現実にいそうな感じがしたし、自分も30代特有のそういう思いで人生を歩む道も容易く想像できるところがこの本のすごいところだなと感じた。 個人的に、プロローグがあるおかげで結末を想像しながら読むことができ(途中でまたプロローグに戻って読んだりした)とても楽しめた。 著者の山本文緒さんの作品を読むのは初めてだったが、他の作品も読んでみたいと思った。 そして、文庫本の藤田香織さんの解説、愛がこもっていて感動した。

    9
    投稿日: 2025.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    都と友人2人で貫一の話題になった時、貫一への評価が真っ二つに割れたのが非常に面白かった。 当方男性だけど、男から見て女性作家が描く男は理想的な男と、いかにもフェミニストに叩かれそうなダメ男に分かれがちだと思うけど、貫一は非常に多面的。 小説とはいえリアリティが無いと引き込まれない。 いかにも実在しそうな貫一という絶妙なキャラを作り上げ、しかも小説内で女性同士で議論させるなんて。 都の心の中でもぶんぶん評価揺れるし。 最後までくっつくかくっつかないか分からない。 母が引越しを決意するまでの過程も男からすると嘆息もの。 働く男の苦悩をこんなに理解して飲み込んで、しかも行動に移して家庭を変えていく。 エピローグに、貫一よりも都が経済的に家庭を支えていく記述があるけど、母も古い価値観にとらわれて人生を受け身にならずに攻めていく姿勢が現代的。 作者の本は『プラナリア』『パイナップルの彼方』『ブルーもしくはブルー』とか何冊かを20年くらい前に読んでいた。 ずっと間が空いて最近『無人島のふたり ・・・』を読んで「うむー」となって、この本も読まなきゃと思った次第。 読後感とかがやっぱこの著者にしかないものがあって、近年の著作だけどその感情を懐かしく感じたり。 唯一無二なんだよなあ。 惜しい方が早逝された。ご冥福を祈る。 自分は文庫版を読んだ。 最後に収録されている解説の方も著者への愛情に溢れていて良かった。

    16
    投稿日: 2025.03.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく好きな小説になった。先が読めなくてページをめくる手が止まらなかった。プロローグがずっと頭に残っていたので、最後までどうなるかわからず楽しかった。 傲慢と善良と同じようなテーマだが、よりリアルで描写が細かく、スッと腑に落ちる。 タイトルが印象的で読み始めたが、同じ軌道に戻ることはない、という意味に、不安を覚えたと同時になんだか勇気づけられた。 そよかとエリの言い争いが、真逆の意見なのにどちらも的を射ていて、結局は自分が何を求めていて、どうしたいのかが大事なんだと思った。それを明確にするために人に相談するのだと思った。 貫一は善行も悪行もする人。なかなか掴めない人だったが、おそらくこの世に矛盾のない人はいなくて、それがリアルだった。そんな貫一の言動を追うことで自分の価値観を俯瞰することができた気がする。 昔は、この人が好きだから結婚する、と決断するものなんだと思っていたけど、大人になった今では、結婚とはそんな単純な理由だけで決めるものではなくて、幸せばかりではなくむしろ不安もあるんだとわかった。でも、この本を読んでそれで良いんだと思えた。何より大事なのは、今日あった話を話したいと思えるのが誰か、なのかもしれない。

    3
    投稿日: 2025.03.01
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    恋愛小説?! 普段読みませんが、このタイトルに惹かれて手に取りました。 プロローグとエピローグが効いている! とくにプロローグで語られるシーンで、さらに、二人の関係がどうなるどうなるって読み進められます。 母親の看病のために茨城の実家に戻ってきた32歳の都。アウトレットモールで契約社員として働いています。 アパレル系の女性って大変ね。 そして、ひょんなことから、寿司職人の貫一と出会い、付き合い始めます。 中卒、ヤンキーだった貫一。 経済的に不安定な貫一との結婚は? 貫一の人柄に惹かれながらも、結婚となると... 悩む都。 友人に相談するも、その方向性はバラバラ さらに、母親は症状は一進一退 職場では、正社員になれるのか? 上司のセクハラ含めて問題だらけ。 ぐるぐる悩む都がリアルです。 自己嫌悪、結婚に対する不安 いったい自分は何に悩んでいるのか.. 貫一との距離が近づいたり遠くなったり.. 恋愛小説でありながら、都の人生小説 正面から向き合えるか.. 二人は結ばれるのか、別れてしまうのか? といった展開 しかし、正直、この都さんは自分としては嫌だな(笑) お勧めです! プロローグでなるほどなってなりました。

    132
    投稿日: 2025.03.01
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    題名に惹かれ、さらに作者が故人ということが気になり読んでみた。 主人公は31歳の独身女性。牛久大仏が見える常磐線沿線のとある駅に父母と住み、デカいアウトレットモールの店員をしている。 平凡な生活。 親が病気で介護しなきゃならない。 職場でセクハラされる。 勤務シフトで優遇されてる同僚に腹が立つ。 恋人ができるも学歴や職歴、金銭面のルーズさが気になり結婚には踏み切れない、不眠が続く… 特に大きな事件が起こることもなく物語は進む。だからこそ逆にリアリティがあるのかな。 タイトルの『自転しながら公転する』というのは、主人公に向けて恋人が何気に発した言葉。 「そっか、(君は)自転しながら公転しているんだな」 というセリフの意図は、さまざまな問題に直面しながらも、それを平行してこなしていく主人公のタフさを表現した明言だと思う。 2021年10月に作者は膵臓がんで亡くなったとのこと。もっと長生きしたら、もっといい作品も描けたのかなあと思うと惜しい。 謹んでご冥福をお祈りします。

    4
    投稿日: 2025.02.28
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    主人公だけではなく登場人物すべての人の想いや考え方に共感できた。え?と反論する気持ちや読みながら色々思いを巡らせることができた。 分厚い本だし、この作家は一度も読んだことなかった。 話題作だったので図書館に行くたびに目にしていた。 読み始めて、やっぱりやめようと結果だけ見て返そうと思ったら、え?この結末なの?と気になり再び読み始めた。一気読みして、先読みした結末が読み間違いしていてさらに楽しい読書時間になった。 おすすめです!

    2
    投稿日: 2025.02.26
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    や〜これめっちゃすき!⚡️⚡️⚡️ 主人公の弱さに笑いそうになりながら、でもわかるなぁと思ったり、やっぱり最後は応援してたなぁ ボランティアから帰って貫一の寿司屋さんに行くシーンが大好き

    4
    投稿日: 2025.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ニャンくんに初めてデートに誘われたあたりからニャンくんと結婚するのだと思って読んだので、まんまと騙されました ハッピーエンドで良かった 貫一と旅行に行って一緒に生きていこうと言った次の日には別れ、ニャンくんにときめいたと思った次の瞬間には向こうから断られ、寒暖差がすごくてこちらまでくらくらしそうでした ページ数は多かったけれど、中弛みを感じることなく読み終えられました

    3
    投稿日: 2025.02.19
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    30代女性の、等身大な人生の物語。 主人公が同年代だからまずまず共感できた。 自分が女性だったらもっと楽しめた作品かも。 「人生とは」「幸せとは」みたいな哲学的な悩みにもがき(自転)ながら、仕事や家庭や恋愛のトラブルに奮闘していく(公転)ってことかしらね。 明らかな成長というより、経験を背負いながら少しずつ歩んでいく。みたいな描きかた。 もっとエキサイトな作品が好きだから、正直途中読み疲れたり、ダレたりしたけど、最後まで読んで良かった。良いお話でした。都おめでとう。

    2
    投稿日: 2025.02.17
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    アウトレットのアパレル契約社員の主人公。母親の看病、職場のパワハラセクハラ、恋人の寿司職人の青年とは結婚したいが…。 何もかもどうしたら良いのか、ぐるぐる思考してしまう描写や、「誰か正解教えて」と叫びたくなってしまうような主人公の苦悩に共感。

    2
    投稿日: 2025.02.16
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    急いで読んで、途中お酒も挟みながら読んだけどそれでも面白かった! プロローグとエピローグがそう言う視点からだったのねと驚き!通りで本編進展がないわけだ〜

    1
    投稿日: 2025.02.16
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    幸せにならなきゃと思うと少しの不幸せが許せない。相手に対する不安や不満は自分自身に対する不安や不満であることに気づかされた。

    2
    投稿日: 2025.02.15
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    タイトルが秀逸。とても読みやすかった。 自転しながら公転する。少しくらい不幸なくらいがちょうどいい。ぐるぐる考えながらもとにかく前に進まないと。 30代女性に刺さる一冊。

    6
    投稿日: 2025.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    年内ベストかもしれない(が早くも2冊目、まだ2月なのに) 息ができなくなりそうだ 季節が過ぎるのが早い 誰にも誇れることじゃないけれど、わたしも都と同じ介護経験をしている。22歳の幼さで思ったことがこの本の、都の中にもそのままあり、32歳でも、同じことを思うのだ、とただ思った。 母が亡くなってわたしの荷は降りたが、都の母はまだ生きていて、母にその重荷について謝られていたことに、23歳のわたしは電車で人目にも憚られず少し泣いた。 母の視点と娘の視点があった。 そこに父の思考と絶望を乗りこなした未来があった。 少しも簡単なことなどない 簡単にいくわけなどない けれどわたしはむずかしく生きようとしていないかい? 結局会いたくなって会いにいくこと、 傲慢でも真面目さでもない。 わたしも会いたい人が浮かぶ。 この数年間に及ぶ経験と感受から、わたしは結婚も出産もしないのだ と決意していたが、わたしは今後それを選ぶようになるかもしれないなと思った。 出掛ける行き帰りの電車(計6時間)で読み切る。 清々しいが熱のある読後感に、雪の降る夜風の冷たさも感じない。

    2
    投稿日: 2025.02.09
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    読みたかった本。職場の先輩が持っていて貸してもらった。 プロローグで結婚したのは都だと思っていたが、エピローグで種明かしがあった。都が娘の立場で物語は進んでいくが、最後は母親の立場で登場していた。 理想を求めるほど、人は寛容さを失い、狭量になる。分かってはいるけれど、妥協点も見つからない。

    2
    投稿日: 2025.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    つい一気読み。主人公の痛みと、主人公が誰かに与える痛み、どちらも描かれているし、どちらにも心当たりがある。 私は20代の早くに結婚しているし、親の介護をしたこともない、外見的な特徴も主人公とは全然合致しない。 それでもこの主人公には自分のことかな、と思わされる描写がある。もしかしたら全然合致しないから、そうやって認められるのかも。あんまり境遇まで似ていたら、こんなんじゃない!って抵抗を覚えていた可能性はある。 それくらい主人公は、みっともない姿も描かれている。あさましい心理、狭量さ、自己決定の弱さ。でも彼女なりに頑張っている。その頑張り方に是非が分かれたとしても。 だから読後は、色々あるけど頑張るか!と思えてくる。 でも、この悩みを抱えている同志はたくさんいるんだ、と心強く思うような、心苦しく思うような…きっとこれから変化していく問題だけど…最近の色々なニュースに触れるときも、この感じがある。 プロローグから始まるのも読書の牽引力になっているし、エピローグのタネ明かしも、人生万事塞翁が馬の感じや、母娘の娘側だった人が母側に立ち、娘から見た視点で語られるのも興味深く読んだ。

    3
    投稿日: 2025.02.08
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    いろんなことを背負った主人公の都(みやこ)。母の介護のために仕事とキャリアを諦めて実家に戻ってきます。 都と貫一の恋愛を軸に物語は進みます。 ふたりは決してロマンチックではない出会い方をし、恋人同士になるものの、次第にぎくしゃくしてきます。 貫一とおみや。「金色夜叉」を連想された方はこの結末がどうなるんだろうと不安を抱えながら読むことになります。 ストーリーそのものも気になるのですが、時折女性としての悩みや憤りが都の言葉として発せられます。 「家事をやりつつ、家族の体調も見つつ、仕事も全開で頑張るなんて、そんな器用なこと私にはできそうもない。(中略)」 「そうか、自転しながら公転してるんだな」 酒を飲みながらの貫一のうんちくはただのうんちくなんだろうか、と考えてしまいます。 「おれたちは同じ軌道には一瞬も戻れない」と話す貫一。 人生を諦観しているようで、スパイラル状に駆け抜ける人生を楽しんでいるようにも見えるのです。 同じ軌道を進んでいるようでそうではなさそうな二人の行く末です。 なぜ豊かな才能を持った方が早逝されるのか。これこそ理不尽だと思う昨今です。

    1
    投稿日: 2025.02.07
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    登場人物全員になんらかの生きづらさのようなものがあり、しかもそれはかなりリアルな程度で、のめり込むように読むことができた。

    2
    投稿日: 2025.02.06
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    日常の中にある些細な出会いや出来事が、いかにして人の人生を変えるのかを描いた連作短編集。主人公たちが「自分の軸(自転)」を守りながらも、他者との関わりや環境の変化(公転)によって成長していく様子が鮮やかに紡がれています。 特に印象的だったのは、物語の中に登場する「カフェの店員と常連客」のエピソードです。ある女性が仕事に行き詰まり、ふと立ち寄ったカフェで、無意識に店員に悩みを打ち明けてしまいます。店員は特別な助言をするわけではなく、ただ「あなたらしくいてください」と温かい言葉をかけるだけでした。このシーンは、言葉そのものよりも、相手をただ受け入れるという行為の大切さを教えてくれました。 また、「手紙を書き続ける男性」のエピソードでは、長年にわたり誰かに感謝の手紙を送り続けることが描かれています。その手紙が、ある時相手に届き、感動をもたらす場面がとても心に残りました。相手のことを思い続ける小さな行動が、時を経て人の心に温かな灯をともすのだと感じました。 この作品を通じて学んだことは、自分の人生における「軸」を大切にしつつ、他者との関わりによってもたらされる変化を恐れずに受け入れることの重要性です。孤独や不安を感じる時こそ、周囲の人々や何気ない出来事が、人生を好転させるきっかけになることがあります。自分一人では気づけない成長の機会を見逃さず、時には誰かに頼ったり、逆に支えたりすることが、人生の豊かさにつながるのだと感じました。

    4
    投稿日: 2025.02.05
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    面白くて、ほとんど一気読みしてしまった。 仕事に恋愛に親の事にと、様々な悩みを抱える30代女性には刺さる作品だと思う。 小さなエピソードにもすごく共感できる部分があり、自分の過去を苦く思い出しながら「分かる、分かるよ~」と読み進めた。 更年期障害に苦しむ母親視点のストーリーがあるのも良かった。

    2
    投稿日: 2025.02.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    母親の看病のために地元に戻りアパレル店員として働くアラサーの都が恋に仕事に親の介護に不安と悩みと痛みを抱えながら幸せになる生き方を模索する物語。女性ならおそらく誰もが都が抱える漠然として正体のない不安に対して共感できる部分があると思う。 劣等感とか嫉妬妬みとかコンプレックスに押しつぶされそうになりながら少しの自尊心と幸せになりたい強い気持ちで自分の人生を生きてやろうと足掻く都の姿は読んでいて時にムカついて時に辛くなり時にエールを送り最後は都なりの幸せを手にしたことにホッと胸を撫で下ろし笑顔になれるそんな作品。 でもなー。賛否両論あるのは分かってるんやけど私はエピローグはいらん派でした。

    2
    投稿日: 2025.01.25
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    恋愛のこと、分かる………分かるよって 夫と結婚すると決めた時のことを思い返しながら読んだ。 結婚する、じゃなくて「連帯」という語感が、私にもピッタリきた。 話題になってるけど、ずっとミステリーの気分で 表紙が綺麗って理由だけで買って積読してたけど、 なんでもっと早く読まなかったんだ、、、と自分にツッコミを入れたくなります(笑) 苦しくて、悩んで悩んで、怠惰なときもあるけど 目まぐるしく悩んで泣いて、 30代、辛いねぇって分かる分かる、 それは都ちゃん、違うと思う。 この掛け合いを心の中で巡らせながら 読む手が止まらなくなる。 貫ちゃんしっかりしろよー!! どんだけダメンズやねんって思いながら。 都は最後何を決めるのか。 決めるってものすごくエネルギー使う。 決められない人に贈りたい、1冊です。

    4
    投稿日: 2025.01.25
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    わかる!わかる!そう! 30代独身、仕事に恋愛に親に…共感でしかなかった。 悩んで迷って泣いて自滅したり笑ったり、この小説を読めてよかった。

    3
    投稿日: 2025.01.23
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    30代に読んでたら刺さっていたかも。正直、都の事はあまり好きでは無い。30にもなって、目標もなく生きてきて、不意に結婚を意識し始め、そのくせ求めるものは多い。ボランティアで広島に行った際のメンタルの弱さ、自分1人では何も出来ない未熟さが表れていて、情けなく思った。

    2
    投稿日: 2025.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とっても心に響いた、何度も都と自分を重ね合わせた作品だった。 わたし自身、現状結婚願望が無かったのだが、この作品を読んだり、実際の自分の両親のことを考えたら結婚願望が沸いてきた‥。 特に「何かに拘れば拘るほど、人は心が狭くなっていく。幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さを失くしていく。」の言葉は深く胸に刺さった。 そよかが都に対して、「料簡が狭く、狭量だ」と言う場面では、わたしも自分自身が料簡が狭く、狭量だということに気付いた。相手に対して望みすぎることが多々あるので、そこは気をつけたい所存。 その後の都と貫一の伊豆旅行の場面では、「この話をしたらふたりの関係性は一つ進むかもしれないが、それと同時にふたり関係性を終わらせてしまう可能性もある。でももうずるずるとこの関係性を続けるのも限界だった」という都の気持ちも痛いほどわかった。 自分の価値観に新たな視点を入れてくれた大切な一冊。

    2
    投稿日: 2025.01.20
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    弱くてみっともない部分を抱えながらも、自分の人生と真っ直ぐ向き合っていく登場人物の姿が人間らしく、共感できる部分が多かった。 完璧じゃない、綺麗すぎない、その絶妙な加減がとてもリアル。

    2
    投稿日: 2025.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても良かった。都の人間らしさ、貫一の掴めなさ、桃枝の正直さ、時子の豪放磊落ともいえる奔放さ、父親の脆い頑なさ、キャラクター全員が魅力的だった。 こんなに読んでいて気持ちいいのは、山本文緒さんがどの人物にも正しさを投影していないことだ。家族に貫一を引き合せるシーンで完璧に振舞ってみせた貫一も、底知れなさが先立ってしまったり。都が絵里とそよかに相談したときに意見が割れたり。誰にも「こうするのが幸せだよ」「こうすればいいんだよ」と背負わせていない。 ボランティアに行くのだって、言ってしまえば偽善だ。やらない善よりやる偽善というが、"やる偽善"を推奨しているのでもない。都もボランティアを通して成長したとかそんな綺麗事ではなくて、ただ転換点を迎えるきっかけを掴んだに過ぎない。 成長物語という美談ではない。まさに自分でいろんなことを思い悩んで自転しながら、勝手に進んでいく毎日を生きて公転していく。ただ変わっているだけ。 良すぎる作品に出会うと語りたおしてしまうのが文字オタクの怖いところだな〜 人生って自転しながら公転している。でもそれって外的要因で勝手に地軸が傾いて、今があるだけ。回っているのも自力じゃない。そういう風になっているから。どう思い悩んでも、答えが出ても出なくても自転も公転もする。幸せって人間が勝手にうだうだ考えているだけで、まあどのみち回るんだもんね、と思った。 そんなすっきりした事実がぽんと置かれた感覚になる小説だった。 余談 特に私が好きだったのは桃枝と時子の関係。友達にしては親しくないような、知人にしては仲のいいような。きっと桃枝もそうして考えることが度々あったのだろうが、「にしては」って何だ。形なんてそれぞれで、その関係の名がなんであれ素敵な関係に変わりない。時子のからっとした明るさがあってこそ成り立った関係に思えるが、時子からみた桃枝が気になるところだ。歳を重ねるにつれ狭く薄くなっていくコミュニティのなか、こんな友達がいるのは羨ましいと思わされる。

    4
    投稿日: 2025.01.17
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    主人公があまり自分と似た女性ではなかったので、共感がいまいち持てず、入り込めなかった。 同じ30代だが、同じタイプの読者なら共感できるポイントがたくさんあって読んでいて楽しいと思う。 こんな女性もいるのかと客観的に最後まで読んだが、最初のエピローグの答え合わせをできたのが良かった。 ベトナム人に嘘でも心動かされてほしくなかった。

    0
    投稿日: 2025.01.16
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    30代の女性が、彼氏、両親との関係、職場での問題に直面し不安を感じながらも日々生活を送るリアルさを感じる作品。 とんでもない事件が起こるわけでもないが、しんどさは伝わってくる。主人公が微妙に選択を間違ってそうなところもしんどい… こんな彼氏と付き合うの!?いや〜理解出来ねえな〜汗

    12
    投稿日: 2025.01.16
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    忙しい日々を繰り返し、様々な思考や感情が自分をとりまく。さらにその周りでも状況は変わっていく。 出会った人や出来事で、自分自身の考えや人生観も変わっていく。さらにその周りの人も止まることなく変わっていく。 だから世界は思い通りならない。 題名通りの世の中で、少しくらないら不幸でもいいやって思える作品。 題名が秀逸。

    1
    投稿日: 2025.01.13
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    著者のエッセイで、この本が随分売れたと知り、面白いのかな、と読んでみたのだが、よかった。主人公に共感することも感情移入することも、3分の2くらいまで無く、それでもどうなるのか知りたく、一気に読んだ。ラストのラストで、ああ、そういうことだったのか、という展開で、読了後、すっきりと気分が良かった。感情移入することはないのに、いつからか主人公を応援しだし、その一心で読み進められたところもあった。山本文緒さんの小説を初めて読んだのだが、他のものも読んでみたいと思わせてくれた。

    0
    投稿日: 2025.01.12
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    共感。 自分勝手なところや狡さ。自分の事のようだった。こんな考えをするずるい人は自分くらいだろうと思ってた。まわりの人の幸せそうな一部分だけを見ているだけなのに、羨んで。妬んで。でも外面はよくて見栄っ張りで。 でも、わかってもらえた気がして、なんだか気が楽になれた。

    3
    投稿日: 2025.01.07
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    家柄、略歴、年収など全ての要素を含めて、自分は何を決断するか?を問う作品。展開が少し極端だが、人生の分岐点に立つ人にはおすすめ。

    1
    投稿日: 2025.01.06
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    2025/01/04 自分の不器用さと自分と親との関係性から、自分はだめなやつと普段思うことが多いが、この本を読んで少し救われた。

    3
    投稿日: 2025.01.04
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    家族の病気や恋人との将来、次から次へと不安は押し寄せてくる。 主人公の友達のように自分の気持ちや考えを言語化し頭で割り切れる人もいれば、心と向き合うのに時間がかかる人、理屈は分かるけど気持ちで決めたい人色んな人がいて、だからこそ悩みも尽きないのだと思った。 主人公の父親のように、こうすれば幸せなんだという正解は今の世の中にはなくて、みんな悩んでいる。 周りの意見はいろいろあるだろうけれど、自分の大切な人と話し合いその時決めたことならそれでいいのではないかと思った。

    2
    投稿日: 2025.01.04
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    なかなかに、読ませる小説だった。 主人公の両親が、今の自分たちくらいなので、その境遇だったりこれからの過ごし方だったりに、わかる部分とそうかこうなるのか俺たちもというような思いに気づかされ、最後は災害ボランティアの話まで読めて、自分のこれまでやこれからの人生で経験したことのないことや経験して来た思いが、いやもちろん同じなことばかりではないわけだけど、なんか自分もこうだったかなと思わせるような話が散りばめられた、面白い小説だった。 なのに、もうこの作者はこの世にいないんだ…

    1
    投稿日: 2025.01.03
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    母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都(みやこ)。アウトレットモールのアパレルで契約社員として働きながら、寿司職人の貫一と付き合いはじめるが、彼との結婚は見えない。職場は頼りない店長、上司のセクハラと問題だらけ。母の具合は一進一退。正社員になるべき? 運命の人は他にいる? ぐるぐると思い悩む都がたどりついた答えは――。揺れる心を優しく包み、あたたかな共感で満たす傑作長編。 以前読んだ『無人島のふたり: 120日以上生きなくちゃ日記』で 作者の山本文緒さんを知り 他の作品も読んでみたくなって聞いたことのある題名のこの作品を選んだ。 登場人物達がどうなるのか知りたくて どんどん読み進めていた。 このどうなるのか気になって仕方なくさせてくれるストーリー展開がとても気に入っている。 私は主人公の母親の年齢に近いけど 都の気持ちがよくわかる。自分に自信がなくて決めるのが苦手だな… 今でもいつまでもグチグチ悩んでしまう自分が嫌だ…悩んでもどうすることも出来ないってわかっていても 頭の中にそのことが浮かんできて嫌になる… 人ってみんな、自転しながら公転して生きてるんじゃないのかなぁ〜?って感じました。(作家さんの思惑とは違う意味かもしれませんが…) 明日死んでも100年生きても、触れたい彼と結ばれて 私までhappyな気持ちになりました♪

    15
    投稿日: 2024.12.31
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    まず最後まで読めてよかった 自分の読書スキルと自身の弱さみたいなのに気づかされた なかなかどうして読み進めるのに迷ってた、他の本に移ろうとまで考えてた ネガティブな主人公、ハラスメント、応援したいのに実らないであろう恋愛模様… どう読んだらいいか分からずだったけど思い返すと自分もこんな事があったと見え方が少しずつ変わってくる なかなか苦しくなる場面もあったけど文才が魅力で、最後のある事が解き明かされるまで自分が狭量だったなぁと やはり人生は失敗したくないし、幸せになりたいもの、そこに重きを置きすぎるとうまく回らなくなるもの、同じ軌道で地球も回ってない、違った景色意見を見ることで自分なりの軌道を歩いて生きたくなった 悩みとは違った観点から見れば大したことない そう思わせてくれた気がした 好きなフレーズ引用 地球はただ太陽のまわりを円を描いて回っているのではなくてスパイラル状に宇宙を駆け抜けていて一瞬たりとも同じ軌道には戻れないのだと 両親は生存戦略を練り直したんだな 古いタイプのニッポン男児って感じがしますよ 別にそんなに幸せになろうとしなくてもいいのよ 幸せにならなきゃって思い詰めるとちょっとの不幸が許せなくなる 少しくらい不幸でいい 思い通りにはならないものよ

    29
    投稿日: 2024.12.31
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    人に自分の願望を投影するものだろう。くっついたり離れたりしながら、本当の自分を知る。人を知る。自分を受け入れる。人を受け入れる。 > 別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、少しの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ。

    1
    投稿日: 2024.12.29
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    この作者さんの本を最後に読んだのはもう13年前で、その本は『最初の話を書いた後、病気休筆して再び書いた』という作品だった。 久し振りに手にしたこの本は、これを書かれた後に亡くなられていてということで、病魔と闘いながらでもしっかりとした読み応えのある話を書かれていたのだなあと今更ながらに思った。 32歳の与野都が、母親の看病のために東京から茨城の実家に戻り、近くのアウトレットモールで契約社員として働いているところから始まる物語。 そこで出会ったすし職人の貫一は優しいが学歴はなく経済的にも不安定で結婚は見えない。外面は人当たりも良く普通に見える都だが、胸の内では自信も覚悟も情熱も薄く、自己嫌悪や不安に苛まされながら貫一との関係を深めては離れていくを繰り返す。 今の若い人たちの恋愛、結婚や生活に対する機微が繊細に描かれた話は、もはや共感という歳ではないが、行ったり来たり上がったり下がったりの予断を許さぬ展開に小説としての面白みを十分に堪能することができた。 共感という意味では都の話に挟まれる、その母・桃枝の心情のほうが身につまされる。夫が倒れた時に感じるその死の影への慄きや、いつまで生きるか分からないその先を見据えた老後の生活プランの見直しなど、つつがなく人生を終えるには乗り越えなければならないことばかりだ…。 本編のラストの切なさがとても余情に溢れていただけに、書き加えられたというプロローグとエピローグは私にはないほうが良かったように思えた。 とは言いつつ、そこで『恋愛関係だけが男女の関係じゃないだろ』とか『少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ』という台詞を読まされれば、まあ、うまいこと締めるよなとは思わされた。

    107
    投稿日: 2024.12.15
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    プロローグからの展開ではい、はい、玉の輿の話ね!こんなにうまく行ったら良いよねーと思っていたら、最後のプロローグでそういうことだったのかと驚かされた。タイミングよく相手から連絡が来るのは気になるけど、一日中読んでいても飽きませんでした。

    2
    投稿日: 2024.12.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白くて一気読みした。やっぱりリアルな心情を描いている小説、好きだなー。 貫一いいじゃん!と思いつつ、自分が同じ立場だったら学歴とか収入とかに悩んでしまうんだろうな。でも無免許の件はよくわからなかった。更新しろよ!笑 そしてラスト、騙された!ニャン君と結婚するんだろうなと思いながら読んでて、途中ホテルで拒否されたあたりでん??となり、最後はなるほどね〜娘のことね〜となった。あんなに色々あったのに都もそうなるのね。そういうもんだよね、人間。 幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。 自分は今までもこれからも色々なことに悩んで、その度嫌になって、でももがいて生きてくんだろうなと思った。

    1
    投稿日: 2024.12.13
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    30代前半、この先どうするべきなのか迷う主人公。20代後半の自分には刺さりすぎる内容だった。迷って当然、自分たちだけの答えでいい。 それでいいんだよね、私たち、って思った。

    2
    投稿日: 2024.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかった。 泣いてしまいそうでだめだ。 都に自分をうつして読んでいた。 プロローグとエピローグは無くてもいいなあ 都がやなおばさんになってて嫌だから 他の人の感想を読むと、都に共感できなかったり、都を好きになれない人がいておどろいた わたしはかなり都に共感できたし、似ているともおもった というか、そんな嫌な奴だとおもわなかった

    0
    投稿日: 2024.12.11
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    ネタバレなしで、読む前に知っておくともっと面白くなること ・茨城県(牛久大仏が出てくること、アウトレットはおそらく、あみプレミアムアウトレット)が舞台 ・筑波山もしくは筑波山にあるホテルや旅館から関東平野を見たことがある人なら情景が目に浮かぶシーンあり ・金色夜叉は知らなくても楽しめる ・熱海、那須も出てくる ・広島も出てくる ・ホーチミンも出てくる。 ・おそらく海老名サービスエリアだろなというのも出てる。 ・旅好きにおすすめ。いろんな土地が出てきます。 ・無職、バイト、パート、正社員、誰でも作品の中に「自分に近しい」人を見つけられる。 ・女性が主人公の作品にある、出産育児組とキャリア組、それぞれの葛藤とか、すれ違いを描く作品ではないのでトゲトゲせずに読めるけど、寿司を食べに行きたくなるので注意。寿司不足のときは「その手を握りたい」(柚木麻子さん)がおすすめ。

    7
    投稿日: 2024.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白くて一気読み。 32歳、独身。親の介護のため契約社員を選んだ主人公の都。 彼女は精神的に自立しているとは言いがたく幼稚で身勝手、打算的な面がある。それを自分で知っている。でも表向きは人当たりがよく、仕事もきちんとこなし、常識もある。 この微妙な感じがいかにも普通ぽくてリアル。 おそらく多くの女性が内包するところを、細かく上手く描いている。自分もこういうところあるよな、、と、共感なのか同族嫌悪なのかよく分からない感情で読んだ。 他人どころか自分一人も支えられない。主人公は気づくだけでも偉いよ。 そしてエピローグ。 エピローグ前のラストでは、都は内省に内省を重ねて成長したように見えたが、他人(娘)から見たらそうでもない印象なのが、本当にリアル。人はそう簡単には変わらないし、そんな自分でいいと思っていそうなのが清々しい。 「‥幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ」 自分も肝に銘じたい。

    6
    投稿日: 2024.12.05
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    ストーリーの展開に騙されました。 最後の最後まで、主人公がいったい誰と結婚したのか? ホントにエピローグを読むまでわからず、 あーこういう事だったのね… とひとり静かに感動しました。

    28
    投稿日: 2024.11.24
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    恋愛、結婚、家族の問題、仕事関係などなど年齢を重ねていくにつれて希望と不安が入り交じる。 出来事によって一喜一憂してしまう、都の心理描写にうなずける部分もありスイスイっと読みすすめられた。 恋人との些細な事で喧嘩してしまうのはなんでだろうかと思ったけど、後になってなんであんな事を言ってしまったんだろうという背景には、他の場面での人間関係であったり家族からのストレスなどが関係しているんだなぁと思った。 確かに、重度更年期障害の母・中卒就活中の恋人・30代独身の自分と周りは結婚や出産もしている…そりゃ積み重なったらメンタル的にもしんどくなるよなぁとヒシヒシと感じた… グルグルとこれからの人生どうしたらいいのーって迷っている時に読みたいですね!

    1
    投稿日: 2024.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あっという間に読み切ってしまった。 流れるように話が進んでも違和感なく、自分もその世界にいるようだった。境遇が違うのに、これは自分の話なのか?と錯覚するほど都の気持ちには共感できた。 周りに配慮ができる素振りをしておいて、結局都の狡さが際立ってしまうシーンはいくつかあったけど、それを限界を迎える父親に「お前はそうやって逃げるんだろう。」、だから結婚してもうまくいかないんだ、なんて突き詰められるのはあまりにもしんどい。 そんなこと言う貴方は、上手くやれてるというのか、とつい反抗したくなるし、そもそも向き合い続けて自分が限界だった。目を逸らすのは仕方なかったことだ。 母は病気だし、病気になったのは母のせいでもない。 そもそも自分の自由を失いたくない。 どうしてそんなに自分を守ることに固執してるのだろうと感じることがある。 お金に苦労して、必死になってまで子どもを産みたいとは思わない。だから相手を「運命の人かどうか吟味する」。運命なんてないと分かっている。相手に自分が選ばれるメリットがあまりないような気もしてくる。でも人生を独りで過ごしてもいい決心はできない。身動きが取れない。何も決められない。 相手は同じように悩んでくれない。何も考えてないのかも。 こういう思考を、料簡が狭いと一括されるが、人間らしいのではないかとも思う。 だって一回きりの人生だし、失敗したくない。幸せで生きていたい。 結婚して子ども産むことがあなたの幸せか?ときかれると、そうとは言ってない、と思う。 ても心の内では結婚したいのだ。人並みに、何なら人よりも特別に生きていたい。 結局、都と同じことをずっと考えている。 都は、自分はもっと大事に扱われるべき存在だと憤慨するシーンがいくつかあるが、すごく印象的だ。 それと、「何となくの会いたい気持ち」と「自分の軽薄さを善良な行いで償おうとする」ために行った広島で迷惑をかけてしまうシーンも、印象的で、そして気持ちが分かってしまう。 都のように、何かが変わればいいのに、という変化を期待する、たったそれだけの動機で行動してしまうことってないだろうか。 思い人の存在で、そういう「らしくない」、普段しない行動をしてしまう気持ち、とても分かる。 都は、向き合って話し合いができないと言いつつも、思っていることを全部ぶちまけて、それで何かが変わっていっている。それは都の強いところだなぁと思う。 結局、立ち位置は反対だけど2人は熱海の像みたいな関係性で生きていくのかもしれない。そういう変わらなさも、人間らしい。 山本文緒作品、もっと読みたい!

    3
    投稿日: 2024.11.17
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    読了。 自転しながら公転する / 山本文緒 登場人物の誰にも全く共感できず、、読むタイミングが違えば感じ方も変わったのかなと思いつつ、今の私には刺さりませんでした。

    0
    投稿日: 2024.11.16
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    ・月くらいの距離から見たら自分一人で自転してるけど、太陽から見たらゆっくりと進んでいる。 ・本を先に読んでからドラマを見ればよかった。 与野都 羽島貫一 ニャン

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    投稿日: 2024.11.15
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    うだつの上がらない彼との将来、契約社員の立場としてのモヤモヤ、お金のこと… 優柔不断で他人任せ、必ずしも共感できない主人公の狡さや身勝手さにおいおいと思いつつも、読み進めるうちに私とは無縁ではないと思えてくる。 飾らない、等身大の30代女性の人生が、小綺麗にまとめられることなく人間臭く描かれています。

    5
    投稿日: 2024.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    正直、無免許で捕まるところまで全然刺さらなかったんだけど、そこからは結末が早く知りたくてパパーっと読んでしまった。寛一でよかったね。寛一が良かったんだよ。金はないがいいやつじゃん。しかしながら10万のティファニーもらっといてあんだけワーワー言われたら、そりゃ誰だってカチンとなるわな。それを返品する気持ちを考えたのかな。都って熱海とかティファニーとか、幸せな時間をぶっ壊すの好きよね。なんで。あと胸胸うるさいしぎょっとしすぎ。あとホント何しにボランティア行ったん。でも、婚活でたとえ無難な人に出会えたとしても、こういう貧乏だしはっきりしないけど忘れられない人に戻るのよ。

    0
    投稿日: 2024.11.09
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    一見ごく普通のストーリーのように見えて実は色々と含みのある設定をしている本だと感じました。あり得そうであり得ない、でもあり得そうなストーリーだと思います。

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    投稿日: 2024.11.01
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    どこにでも居そうな女の子のありがちな話なのにまさに自分の事のように思えて、ぐんぐん引き込まれて行くドラマを観ているような展開、さすが山本文緒!

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    投稿日: 2024.10.23
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    一つの恋愛の始まりから終わり?を書きたいと思わせてくれた ベトナムのモノローグとエピローグは良いミスリードになってて良かったと思う

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    投稿日: 2024.10.22
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    自分の将来の不安を彼にぶつけてしまう。自分にもそういうところがあったと反省した。 都に最初から最後まで負の感情しか持てなかったのは、ある意味「同族嫌悪」なのかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.10.20
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    SNSで推していた小説。★は3.5。 30代の主人公・与野 都が、恋愛・仕事・結婚・親の介護と自分がどうしていきたいのか迷いながら生きていく話。 30代って人生の分岐と言える年齢ですが、40代の自分が都の姿を見てると、 都は優柔不断すぎる(笑)物事をスパッと見極める力が足りない。 自分一人でなんとかしようとする行動が「いやぁもうなんだこのコ!!」と、見てられない気持ち。これはきっと自分の経験値上がってるんだなとしみじみ。 都目線もありますが、都のお母さん・桃江目線も共感を得る部分が大きかった。 娘と母親の結婚観・夫婦感は世代ごとに違うが、桃江が都の結婚観に抵抗せずに寄り添う姿は良き理解者だと思いました。 実際、すべての年齢に対して『自転しながら公転している』。 恋愛・仕事・結婚・親の介護…切っても切れない悩みがあるからこそ、人生ってどう取り繕うかを客観的に見つめて歩んでいくもの。 一人で抱えることも解決する力があればよいが、難しいことは誰かに相談するだけでも解決への糸口が見つかる。 そういった側面も、この物語の伝えたいことなのかなと思いました。

    20
    投稿日: 2024.10.09
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    確かに、誰しもが自転しながら公転して生きている。 一般的な結婚観とか幸せの形を押し出さない あくまで個人個人が思うそれの描写や、 主人公以外の人たち目線の、客観的な主人公の描写が リアリティがあってのめり込めた。

    2
    投稿日: 2024.10.08
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    今の自分の感情と似てると思った。相手に色々不満とか足りない部分を勝手に責める気持ちあるけど自分が不安なだけだなーって

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    投稿日: 2024.10.05
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    恋愛や仕事に悩む32歳の都。上がったり下がったり、揺れる女性の心情がすごい丁寧に描かれててて一気読み。 幸せになりたいだけなのになかなかうまくいかない状況がすごいリアルだった。 今悩んでる女性におすすめしたい一冊。

    1
    投稿日: 2024.10.04
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    28歳の自分が読んでいて、今もし彼氏がいなかったら同じような気持ちになるだろうなと思った。結婚して幸せになるを目標としないというのは本当にその通りだろうなと思う。山本さんの過去の作品をもう少し見てみたい。

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    投稿日: 2024.10.02
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    私も元アパレル店員なので、当時のことを思い出しながら読みました。 森ガール、ちょっと古すぎではという感想と、真面目でも友達との会話でそんな言葉遣いはしないかな?という疑問をまず持ったけど、そもそも少し前の話なのかな。。 主人公が好きになれなくて、なかなか快適には読めなかったけど、どうなっちゃうのか気になってすぐ読んじゃいました。 自分とは全くタイプが違くて共感はできなかったけど、こういう人生もあるよね、いろいろあるけど一生懸命生きていてすごいな、と思いました。

    0
    投稿日: 2024.09.27
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    すごくリアルな30代女性の日々で、仕事に恋愛に友達にいろいろと悩んでいるのが、あぁわかるなぁ~という感じ、 この本を読んで気付きもあった、良かった 貫一と都の過ごす日常を見てると、リアルで恋人のことを思い出した

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    投稿日: 2024.09.27
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    自転しながら公転する ぐるぐる悩んだりバタバタしている間に前とは違う場所に来ている。 同じ所に戻ってくることは無い。 人間関係も常に変わってゆく。 自分にも他人にも素直でいよう、過去に囚われずに生きよう。と思わされた。

    0
    投稿日: 2024.09.25
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    主人公の恋愛も仕事も家族も、その都度ちょうどいい結末を与えず、都度都度主人公が綺麗事なしにもがく姿を書いてくれて、伴走感に安堵しました。家族関係で悩みを抱えている時に一気読みしましたが、自分も正解ばかりは出せないけれど足掻こうと思えました。

    11
    投稿日: 2024.09.25
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    32歳の女性主人公に苛ついたり、でもこれ自分もだと耳が痛くなったり。等身大とはこういうことを言うのだね。そして最後まで読んでなるほど面白かった、となった。

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    投稿日: 2024.09.19
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    大人になるともう誰も守ってくれない、お膳立てもしてくれない。どんなに落ちたって自分で這い上がるしかありません。 親と同居していたって、親には親の人生があるし、老いもあるしね。 仕事と恋愛と暮らし。 「自転しながら公転する」っていうタイトルは、そういうことなのでしょう。 沖縄↔︎札幌の往復機内で読了。 わたしのちょっと前の世代の奮闘記。 わかったし、今でもわかる。 山本文緒さんの絶筆ひとつ前の作品ということもあって、なおさら「生きるとは」を考えました。

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    投稿日: 2024.09.19
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    結婚して幸せな人生を送る、幸せな家庭を作るとか、幻のような「幸せ」はいらないと思った。そんな幻よりも隣で笑ってくれる人がいる、帰ったらその居心地の良さに癒される。そんな幸せを感じられる人になりたいと思った。 幻を追いかけていたら日常の幸せを見逃してしまう。 一生懸命働いて理不尽なことがあっても、帰る家がある。落ち着く場所がある。それが幸せだと思った。そして困難な出来事にも2人で作戦を立てて立ち向かう。素敵だなと思う。

    1
    投稿日: 2024.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんとも大きく動かない日常を綴っている描写が続き、リアルで悶々とする時間が続いた。 それでも最後の最後に仕掛けられた大きなどんでん返しでいい読書体験にしてくれる作者のユーモアが最高。

    0
    投稿日: 2024.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    寿司屋で再会するところで泣きそうになった。 最初と最後のちょっとしたミスリード?も個人的には好きだった。

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    投稿日: 2024.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み始めて感じた読みやすさは、おそらく自分が都に似ているからかなと序盤で思った。そして、やたら貫一に惹かれたのも、元カレに似てるからかもしれない。 自分は今、都のように仕事を一度挫折した段階にいる。結婚はしたいし子供も欲しい。仕事もいつかは復帰したい。でも人生において何が自分にとって幸せで追い求めたいものなのか正直わからなくなっている。都が送った人生はたぶん自分にとって憧れの形なのだろうなと思う。いいなあと読みながら不安に駆られていたら、この台詞 「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ」 涙が止まらなかった。 辛い時、この本がちょっとした支えになってくれるかもしれないと思うと嬉しくなった。

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    投稿日: 2024.09.04
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    何度も感情が昂ぶる主人公に嫌悪感もあるのに、自分にも重なる部分があると気づいて、いつのまにか共感してしまっていた。応援してしまっていた。 面白くて、あっという間に読み終えてしまいました。 山本さんの本何冊か読んだことはありますが、やっぱりよかった。他の本も読んでみます。

    1
    投稿日: 2024.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    山本文緒さんの作品を読むのは初めてです なんておしゃれなタイトルなんだろうって完全にタイトル買いでした 自分が勝手にタイトルからイメージした雰囲気ではなかったのですが、それでも良い読後感の作品でした 解説にも書かれているように、賛否ありのエピローグに私も少し思うところありでした あそこで終わってたらキレイだったのに…って でも、都が色んな気付きを得たその後も、良くも悪くも聖人や完璧な人間でないってのがいいのかもしれないですね 対比でそよかがすごく出来た人間のように思えてきちゃうんだけど、それもやっぱり当事者じゃないからそう言えるのかもしれないなって 実際に貫一のことは理由があるのかもって慮ることができても、彼氏が自分のために秘密にしてくれていたのかもって同じように考えられてないし でもやっぱりそよかいいな イエスマンや甘やかしてくれる人ばかりじゃ自分が成長できないし、相手が傷つくと自分も嫌な気持ちになるってわかってても本当に相手のためにと想って言ってくれるかけがえのない人かもしれないし、いやいや単純に自分の気持に正直でいたいだけで言葉を飲み込む方がしんどいのよ…みたいな人でも貴重な人だし とにかくそよかのような友人は私もほしい 脇役ではあるもののお父さんとお母さんの人生のストーリーはとても興味深くて、歳を取ってからでも人は変われるし成長できるってことになんだかすごく励まされました 初めてでしたが、とても読みやすく心に響く文章でした 訃報はニュースで知っていたのですが解説でもそれに触れていて、古参ファンでもないのに「こんな素敵な文章を書く人がもういないなんて」と思わず涙が出ました 山本文緒さんの作品はもう増えないかもしれないけれど、私のようにこれから作品に出会う人もいて、読者はこの先もずっと増えていくんですね

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    投稿日: 2024.08.30
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    題名がすごい気になってずーっと読んでみたかった本 終始、主人公にイライラしっぱなしででも話自体はおもしろくて読む手が止まらなかった 巻末の藤田香織さんの解説で「私のことが書いてあるかと思いました」みたいな20代、30代女性から支持を受けたみたいなコメントがあってそっか、これがリアルなのかもしれないなと思った 私もただあーだこーだ悩んでる時期はこんな主人公みたいできっと側から見たら痛々しく、苛立ちを覚えるのかも そして私自身中卒や無職にバイアスがかからず接することができるかと言われればたぶん、難しいと思う そういう意味ではこのぐるぐる回り続ける思考を「自転しながら公転する」と表現したの、すごく天才的だな 話の構成としては非常にいいし、終わり方も綺麗でおもしろかった 著者の山本文緒さんの近影をみて「1962-2021」って書いてあって一瞬意味がわからなかった 肝臓癌でお亡くなりになられてたんですね その前にはうつ病で執筆活動もやめられてたとか 基本エッセイは読まないんだけどまた機会があったら闘病記を読んでみたい

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    投稿日: 2024.08.27