
総合評価
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powered by ブクログ20〜30代の頃に作者の本を何冊か読んだけど、ひさしぶりに手に取ったらこれぞ山本文緒という小説だった。 世間一般で見れば寛一はクズなのに憎めないところや、バカ正直に不満を口にする都の気持ちもすごく分かる。感情の起伏が激しく読むのがしんどかったけど、明日死んでも百年生きても…のラストにはウルッとした。結婚前の女性の心情やリアルを書かせたら作者がダントツな気がする。寛一お宮を見るために私も熱海に行ってみたくなった。
0投稿日: 2025.12.22
powered by ブクログ山本文緒さんにハマった最初の作品 無人島のふたりを読んでからの再読 別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ… 色々あった「おみや」だから、笑って言えます。 読んで勇気をいただきました
0投稿日: 2025.12.17
powered by ブクログ矛盾していく気持ちも、少し狡い女子特有のあの感じも、リアルすぎた。リアルすぎて面白い!と感じる人も多そうだが、私は読むのがしんどくなってしまった。
0投稿日: 2025.12.16
powered by ブクログ「これが人間なのだ」と言われている気持ちだった。 初めは都に対して好感持てず、読み続けるのがしんどかったけど、途中からすごく面白くなってきて、最後は「早く読みたい!」という気持ちで読んでいた。 今まで読んできた本にあんまりなかった、人間の暗い部分、深い部分が深掘りされているような気がした。 「家族だから」手放しになんでも喜んでもらえる、なんてなくて。ありがた迷惑だと思うことも当たり前にあるが、この本で改めて感じた。 言葉にすると難しいけど、なんか、人間、私自身の暗い部分を描かれている、そんな感じ。
0投稿日: 2025.12.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
30歳の葛藤が痛いほどわかる作品でした。 すべてにおいてパーフェクトな人はいないよね…恋愛むずかしい いつ、ニャンくんの方に行くんだろうとまんまとドキドキしながら読んでました笑 ちゃんと読むとお母さんのキャラとかお父さんのキャラとか全然違う!笑 エピローグで、悩みはあれどちゃんと幸せにやっていけてるんだなあと安心できてよかった。 お母さんをうどんでいて、子どもともうまくできない、そういうところもリアルな人間っぽくてよかった
2投稿日: 2025.12.08
powered by ブクログ32歳独身女性の主人公。と、それぞれクセありな登場人物達。この年齢になると、仕事、結婚、健康、親のことなど色々と浮き彫りになる。 幸せになるためにどんな選択をしたら良いのか、諦めたらいいのか、打算的になるし、周囲と比較してしまう。 都を無駄に傷つけてくる男どもにびっくり。知らなくていい情報を与える人って優越感に浸るために言うのか? 都は心が広いなぁと思った。貫一に対しても、なんだかんだ見下すこともなく。相手を対等にみてるからこそ、意見をストレートにぶつけていたと思う。結局相性が良いんだなぁ。 個人的にはニャン君に結構傷つくわーと思った。年齢であそこまで冷めるんやw 最後の都のセリフが良かったな〜。タイトルも素晴らしい(..◜ᴗ◝..)
0投稿日: 2025.12.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルに惹かれてずっと読みたかった作品。 最後まで主人公の人間性をあまり好きになれなかった。それでも人間味たっぷりで、自分も同じような考え方があるので耳が痛い部分も多かった。
7投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まるで自分のことを書かれているようで、心当たりばかりの小説でした。他人のことを考えているようで、実際は自分のことばかり。自分はなんてずるい人間なんでしょうと思うこともしばしば^_^でもそれも人生、総じて幸せになれば良いと思えるようになってきて、20代後半、自分の心の成長をたまに感じます。こども、マイホーム購入、親の介護やらなんやら、色々あるんだろうけども、壁にぶつかりながらも自分らしく乗り越えていきたいなと、この本を読んで思いました。 最後の最後まで結局貫一なの?ニャンくんなの!?と思いながら、恋愛要素も楽しみながら読みました笑
3投稿日: 2025.11.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
はじめはしんどくてしんどくてしょうがなかったんだけど、広島になったあたりで懐かしさとかからか、急に心がぐっと持ってかれてバスの中で読みながら泣いてた… 今も暖かい人はもちろんいるけど、それでも広島弁の音が聞こえてくる気がして急に引き込まれてしまった
0投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ登場人物は好きになれなかったけど、展開が割と調子良く変わるので読んでいて飽きなかった。 現実味のある内容で本当にこんな人がどこかで人生を送っているのかな。
0投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ日々の中で迷いながらも自分なりに選択していこうとする“等身大の女性”に共感がとまらず。都の心の揺れがリアルで、「ああ、この感覚わかる…!」と何度も頷きながら読みました。
0投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ「あまりにリアル」が率直な感想。結婚、恋愛、介護、人生には様々な問題がある。最終的な判断は本人に委ねられる。が、そこに至るまでの過程の描写が自分事かのように感じられた。
0投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
〜1周目〜 2021.11.18 初めての作家さんだったが、割と好みだった。 ただ、長いというのがネックだった。 女性の人生は大変で、女性ならではの息苦しさが表現されていてよかった。 自転しながら公転していた。
1投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ『人生』というものの精度の高さがとんでもない。 文字だけでこんなにも表現できる?ってくらい、人生そのものであった。 ぱっと希望が生まれたと思ったら、先の見えない暗闇になったり、 本当に言いたいことは言えないのに、言わなくていいようなことを言ったり、 人の汚いところを見て悲しんだり、だけど自分にもそういうところがあったり、、、 もう目が離せず、そこそこボリュームがあったがものすごい速さで読み切ってしまった
0投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ面白かったな〜〜〜〜 恋愛のキャッキャ感もあり(超少ないけど)(105ページ目みんな読んでください)32歳という年齢になり自分で決断する、腹を括ることの大事さがボディーブローのように効いてくる、そのツケをどうケリつけるかっていう...... 途中、都の態度に「あんたが何にも決めないからでしょうが!!流されるんじゃないヨォ!!」ってブチ切れそうになったけど都の友達が全て代弁してくれてスッキリした 個人的にはニャア君とのシーンでドン引きされたシーン好きです。ご都合主義にくっつくのかと思ってたからいい意味で裏切られて現実に私も引き戻されたw 32歳っていう揺らぎまくる年齢の本っておもろいよね…
0投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
彼女たちのありのままの心情や、彼女たちを取り巻く忙しない生活環境を背伸びしないで実直に描いている点に好感が持てた。ただ、幼稚な言葉選びだと言ってしまうこともできると思う。 主人公は様々な出来事に振り回されるのだが、彼女があまり魅力的ではなく、どの場面においても気持ちを寄せることができなかった。 プロローグとエピローグは蛇足ではないだろうか、と思った。できれば貫一を本当に受け入れ、愛していると言えるようになった時の都の言葉が読みたかった。
1投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ今年25歳の私には刺さったな。 結婚、キャリア、親との関係、いろいろな悩みを抱えながら、衝突や失敗を繰り返しながら、30代をたくましく生きていく都がかっこよかった。
1投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
同世代の同性ですが、主人公にはあまり共感出来なかった あまりにも自分勝手で、突発的で、一方的だと感じてしまった 勝手に溜め込んで、自爆しているようにも見えるから だけどそれはものすごく、私たち世代の人間にとって、普遍的な物語なのではと感じた ‘’当たり前‘’とされているある種の押し付けでもある社会の常識という固定観念に 押しつぶされそうになる(押しつぶされてしまっている?)が故の感情や行動なのかもしれないよな…と思うなど 貫一は貫一で、ニャーくんがいうように男はこうあるべきというステレオタイプの人間だったのだろうか? エピローグを読んだところ、そうは感じなかった とても繊細で柔軟な心の持ち主だと感じた 繊細だからこそ、期待することや未来のことを放棄しているようにも見えた 旅行やお家でさっさと寝られて放置されるのは解せないところではある 付き合おうとなったときや、お部屋に侵入してきたときなど 会いたい、触れたい、という感情が溢れて出ている描写にドキドキした 主人公も、本能ではどうしようもなく貫一に惹かれているのだろうと思った 結果は良かったのだけど…あの時にもっとちゃんと向き合って話し合えていれば良かったじゃん!! 作品としては、とても読みやすかった 等身大の物語を客観的にみている感覚が新鮮だった 主人公視点の母親に対する想像と、母親の実際の心情の違いにもヒリヒリドキドキしました 最後に、作者山本先生のご冥福をお祈りします。また他の作品も読んでみたいと思います。
1投稿日: 2025.10.24
powered by ブクログ人間、誰一人として同じ価値観を持つ人はいない。恋愛、そして結婚、そして家族になればより深く、異なる価値観の人間同士が共に歩む(本書のワードを借りれば"連帯する")のは難しい。自分のことだって理解しきれないのに、相手を理解して、価値観をすり合わせる…ほとほと嫌になってしまいそうになる。何度もぶつかり合いながら、重なり合った・分かり合えたと思った次の瞬間には振り出しに戻るような出来事に振り回されながら、不思議な引力でまた引き合わされる…そういうすべてをひっくるめたものが、"好き"という心の作用なのかもしれない。振り回された力に抗えず、そのまま離れていく人、一生会うこともないと腹を括ったのに、なぜかまた引き寄せられてしまう人、そこを分けるのは理屈ではなく、"好き"という心の有無なのかもしれないなぁと。 そしてもう一つ、本書のテーマとして感じたのは、"自立"。すべての登場人物にとっての、微妙に立場の異なる、"自立とはどういう状態か?"が描かれ、自立に向き合うことでほんの少し人生の角度が変わり、長いスパンで見ると大きな変化の契機になっていることに感じ入った。 それにしても、プロローグにやられた…!プロローグの内容を常に頭の隅に置きながら読むことになり、最終的には展開にちょっとした驚きもあって楽しめた。この構成には賛否あったと解説に書かれているが、私は楽しみが増して好きだった。
14投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初に結末がと思ったけど、どうなんだろう ラスト、あっそーかそーか ベトナムの子はそこにつながってるのね とにかく、女子でも稼げる世の中よくなった 頑張って稼げよ乙女、好きな人と結婚できるよ
0投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ山本文緒作品、初読みでした。 そんな時代ありましたね…と同じ世代と語りたい。でも、いつの時代も、考え続ける女子の共感は得る作品だと思う。 バインミーとサイゴンビールで、読み進めました。 文学賞受賞作品も読みたいです。
5投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ママはパパと結婚して幸せだった?」という娘からの質問に、 「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ」 母は風に乱れる髪を押さえて笑った。 っていうところがハッとして印象に残りました。 結婚とは、、自分の中で考えさせられる内容でした。
1投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ主人上の都だけではなく、さまざまな登場人物は皆、本当に実在する人たちのようなリアルさだった。 皆、良いことも悪いことも悩むことも生きている中で経験しているが、結局のところ、人生を生き抜くには、自分自身の価値観軸が必要なんだな、と改めて実感した。 若いうちはともかく、年齢を重ねるにつれてその軸がなければ人生も不安定さが増すような気がする。 だから、若者たちも!外見だけを着飾るのではなく、どうか自分自身の中身もきっちりと詰めて充実させてほしいなと思う。歳をとってから病まないように!
1投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログキャリア、結婚、出産、介護…女性なら一度はぶち当たることがリアルに描かれており、共感した。 今このタイミングで出会えてよかった。
0投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ主人公の気持ちが生々しく、読んでいて、自分もこんな気持ちになったことあるようなそんな錯覚に陥りました。 30代、結婚、仕事、友達、色々なことに悩みますし、その心情が痛いほど伝わって、主人公の気持ちに共感できます。 面白かったです。
0投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ何も考えたくないのに反芻思考をしてしまって、上手く言葉にできないし考えて言語化すること自体が疲れてやりたくないと思ってしまうし、今人生に大疲れフェーズに入っていて、生きていきたくないと思ってしまっていて、 だからこの本の人生、というような感じ、しかも現実的な感じ、嫌なことも考えることもたくさんある感じ、多分今じゃなかったらもっと色々考えて刺さってたんだろうけど、ちょっと疲れた 生きるのって大変だと思った。そういう感想。 いつもみたいな状態じゃなくて感想も変だし何書いてんだろって思うけど、でも読書ってその時の自分自身と向き合う行為でもあると思うから、
2投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログティファニーのネックレスで喧嘩になる場面が辛かった。感情的な都を非難したい反面、衝動的な不安も後の内省もすごく分かる。 全編通じてこんな感じだった気もする。面白かった。
0投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ自分もこの頃はそうだったよなと共感できる 32歳の女性の悩み、揺れる心、認めたくない気持ち、などなど、この頃の女性の心理を優しく包み込んでくれる作品。長いんだけど、続きが、結末が気になって仕方なかった。
0投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログあまりライトな小説は読まないのだが、本書はタイトルに惹かれて購入し、一気に読み切ることが出来た一冊だった。印象的なのは主人公に共感できるところだけでなく、何故?と突っ込みたくなってしまうような頑固さが読み取れることである。1人の「普通」の人が抱える図々しさや頑固さ、視野狭窄さが絶妙なニュアンスで描かれ、自分は間違っていない、という人間の意固地さが見える。自分が正しいと思っている感覚が、周りからはそう見えていないことをよく表現している作品である。山本先生にはご冥福をお祈りいたします。
3投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ仕事・恋・家族・親の介護と、いくつもの問題の中で揺れる主人公の都。非正規の身分で、未来も安定も見えにくい日々。それでも誰かとつながりたい、自分らしくいたい。「自分にとっての幸せって何だろう」という問いは、都だけのものじゃなく、読者自身の中にもあるものだろうと思います。 好きだけでは進めず、現実だけでも満たされない。現代版『金色夜叉』寛一とお宮です。
2投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ弱さも、狡いところも、全部生々しかった。私も臆病で卑怯だから、相手に選択権を委ねて押し付けて、被害者になりたくなる。身勝手に傷ついて、身勝手に誰かになんとかしてもらいたくなる。自分は何もしないからリスクは負わないけれど、何かを得ることもない。自分が何で満たされるのかを知らないから、周りの人ばかり幸福そうに見えて相対的に自分が不幸な気がしてくる。そして勝手に不幸になる。ずっと独りよがり。幸せになりたいくせに不幸にしがみついてるのは私の方。でもこれまで私を慰めて、そばにいてくれたのは、その不幸なんだよ。
1投稿日: 2025.09.26
powered by ブクログなにかのオススメで見て、どんな話かまでは覚えてなかったけど予約待ちもなかったので読んでみた。 話の主人公は都という非正規でアウトレットにあるアパレルの仕事をしている32歳の女性。 同じアウトレットにある回転寿司を食べに行ったときに出会った態度の悪い店員の貫一(30)と出会い後に付き合う。 元は東京で自分の好きな服屋で働いていたが母の体調が悪くなり(重めの更年期障害)実家である茨城に戻り両親と共に暮らしている。 今働いている服屋は系統も自分の好みではなく仕事に対しての熱意などは特にない。 貫一や家族、職場との関係で色々と紆余曲折がありながらもそれに対して必死に前向きに頑張る!みたいな感じではなく、不器用ではあるけど人並みに生きていけるように都なりに頑張ってはいる、みたいなかんじなのである意味でとてもリアルな人生を俯瞰で見ているかのような感覚になった。 貫一と友達のような飾らない態度でいられる二人の様子がとても好きでずっとこのまま二人で支え合いながら生きていってほしい!と読み進めるととても強く思うのだが この本のプロローグでは主人公の私がベトナム人と結婚式をあげようとしているところから話が始まるので、最終的に主人公はベトナム人と結婚するがそれまでの紆余曲折の物語を見ていくのかと思って読んでいるときずっともやもやというか納得できない不満のような気持ちがあった。 この本の良さは他の小説ではあまり見たことがないくらい、人間関係や人の感情が繊細でリアルすぎるところにあると思った。 母の体調が優れないけれどいつまでこの状態が続くのかわからない不安、精神的に良くないときもある病なので(更年期障害のひどさがわからないからこそ更年期障害くらいでそんなに?みたいに思ってしまう、都もそう思ってしまうところがあるしそんな自分を薄情なやつだと思うというところにも強く共感してしまう) 辛いのは母なのに母の言動などにイライラしてしまったりする描写が脳内でリアルに再生されるようで、私が都の立場だったら都のように私も自分に薄情なところがあることを思い知って自己嫌悪に陥るだろうなと思った。 書きたいところが多くてまとまらないので箇条書きにして終わりにする。 ・貫一の話を友達二人に相談しているところで、もっと条件の良い人見つけてそんなやつさっさと別れな!っていうタイプと、 学歴や収入よりも大切なことがある、貫一さんの優しいところを大切にした方がいい、人を条件で選ぶなんて傲慢だっていうタイプに別れてて、自分にも相手の内面がどうかというより職業やある程度の収入とかをチェックしてしまうところがあることを思い出して罪悪感のようなものを感じた。 たしかに人を自分の理想の条件で推し量るのは傲慢だしなんて失礼なことをしてるんだろうと思う、けどこれから人生をともにする相手があまりにも経済的な面とかで不安だと本当にこの人でいいのかって悩んでしまうのもとてもわかる、、 30代のリアルな恋愛事情が他人事とは思えなくて刺さった。 そよかの言ってる言葉(後者)も綺麗事のようではあるけど、そういう気持ちを大切にしないのは人としての大事ななにかを見失ってしまってるようにも感じるので綺麗事だ、で片付けてしまうのも違うのかなと思った。 ・貫一が東日本大震災のボランティアに仕事を辞めてまで行っていたり、施設に入ってる父のために自分の生活も豊かとはとても言えない状況なのに毎月6万も支払いをしているのに対し、 都は母の更年期障害がいつまで続くのか、私が介護をしないといけないのかとか億劫に思ってしまい、そんな自分に対して貫一と比べて自分は人に対する優しさが欠如しているんじゃないかと思ってしまうところが え、私の脳内の話?って思うほど思考が一緒で驚いたと同時に自分に対して呆れというか悲しくなった。 いいことではないんだけどこういう風に思ってしまうのは私だけじゃないのかと少しほっとした気持ちにもなった。 都の性格がとっても優しい子とかじゃなく、本当にリアルに存在しそうな等身大の女性であったからこそ物語に深く共感できた。 都たちとともに時間を過ごしてきたかのような感覚になった。 家族、友達、恋人、職場、生きていると色んなことで悩んだり苦しんだり楽しくなったり本当に様々な感情に揺さぶられてそれが大変に感じることもある。 けど当たり前なんだけどそれは自分だけにあることじゃなくみんなそれぞれに感じる辛さがあるということを教えてもらった。 こころに寄り添うようなそっと支えてくれるような人間味溢れる人達のただ平和なだけじゃないからこそ感じられる濃密な物語でとても感動させてもらえた。 素敵な本に巡り会えて本当によかった。 ━━━━━━━━━━━━━━ 色んな人とこの本の良さを共有したいと思える大好きな本! また読みたいな、、 感想を久しぶりに振り返ってやっぱりこの本いいよね〜〜!!ってこれを書いた自分に共感した(笑) 箇条書きにすると書いておきながら全く箇条書きになっていない、、(^_^;) 物語の最後は良かった〜って思える終わり方で安心した。 自分がアラサー世代にいるからより刺さる話だったんだろうな。 この感想書いた時のメモの冒頭に一旦書いてたものが消えてショックを受けたって書いてあったのに全然まとまりのない膨大な量の文章が書き残されててびっくりした。それだけこの本への感想が止まらなかったんだろうなと思った。 他の方の感想も読んで思い出したことがあって、 この本を読んで深く刺さったのが自分自身の狭量さに気付かされて、その事実を突きつけられたかのような感覚になったことが衝撃だったということ。 狭量という言葉を知らなかったけど、この本を読んでこんなに私に当てはまる残酷な言葉があるのか!と反省した。 特に家族に対して狭量なところがあったな、、と過去をふりかえって耳が痛くなった。 家族以外でも全てそうで、誰に対しても関わる人に心を広く、相手を受け入れられる寛容で柔軟な人間になりたい、、 と思うきっかけになる本でした。
1投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ時代錯誤の考え方はしていないと思っていてもどこかでそうなっていて、この本を読んで気付いた。 「そんなに幸せになろうとしなくていい」すごかったな。 周囲に幸せであることを無意識に主張してしまう自分に悩んでいたから少し軽くなったかも、 また、時間をおいて読み返したいな
1投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログ読み進めても読み進めても苦しかった。 救いがないように感じて苦しかった。 リアルすぎて苦しかった。 もう一回読めるかと言われると難しい…
2投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ恋愛は人間同士の感情のぶつけ合い そうかもしれない 都と貫一の関係性やニャンとの関係性それぞれが 瑞々しく描かれていた 結婚する条件は人それぞれ何を大切にしているかまたそれをいかにすり合わせ妥協して一緒に住めるかなど とても良い恋愛小説だった!!
7投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログ20代後半から30代、そして更年期。悩みというほどでもないけど、なんかやるせない気持ちを持つ女性たちに刺さりそう。 仕事も恋愛もこのままでいいのか自分、と思い悩む主人公。理性的に思えて、どうでも良いことを思い悩む。 たられば言って、感情の起伏が大きいところも、共感しました。 わかる、わかると共感しながら、主人公を通して人間の成長を感じられると思います。 あれこれ考えずになるようになる、って突き進むのもいいですよね。 面白かったので作者の他の作品も読もうと思ったのですが、すでに亡くなられていました。繰り返し読みたい等身大の女性の物語でした。 素敵な作品をありがとうございます。
8投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログ主人公の都と同年代で、なんとなく結婚したいと思ってる自分に重ねながら読みました。私にはこの本はとてもドラマチックでフィクションだけど、でもだからこそ刺さる部分もあって、胸が苦しいなと思った。わたしも誰か連帯して生きてくれる人、見つけられるといいな。
2投稿日: 2025.09.08
powered by ブクログ何か先が気になって一気に読んだ。 男性の心の描写はなかったが、それぞれの人物の心の描写が面白かった。結構冷静にとらえてるなあと。周りの人の言動も、刺さる一言があったりと、面白かった。
2投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
エピローグの、娘から見た両親の印象の所で「あ、この人はやっぱり都をその手の人間やと捉えながら描いてたんや」と気付いて、筆者のことが空恐ろしくなった。 その客観的な視点を持ちながら、他責で悲観的で、恋人を啓蒙してやったと思い込める人間の感情を、ここまで精緻にトレースできるもんなんや。 (改めて考えると、母親やそよかの視点からみた客観性にその気配はあったけど) その上で全てを飲み込んで、破壊と再生と成長(仮初なのかもしれないけど)を描き切ったのは、人間はそれでもいいんだという力強いメッセージに他ならない。
2投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログ自分のことを書いてあるみたいだった。 結婚を急いだり、自分の将来/親の将来が不安になったり、周りが妬ましくなったり、自分と向き合うことから逃げたり。 思い通りにはならないし、動いて経験してみないと分からない。その結果色んな感情が次々と湧き上がってくる。疲弊する。 それでも日々は続いていく。 今、今日という時間はもう2度とくることはなくて、ずっと私たちはまだ知らないどこかに向かっている。
4投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログ山本文緒さんの著書を初めて読んだが、一気読みするほど引き込まれた。主人公の視点で描かれるので、感情の機微がリアルに伝わって、彼女の人生を追体験しているような感覚だった。
2投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログ主人公のまわりにめちゃくちゃイヤなやつがいる率が高くて、読んでいてけっこうイヤな気分になってしまった。 主人公に対してもそんなに好感を持てるわけではないけれど、そこは人間としてリアルだなぁと感じた。 共感する部分もあったり、過去の自分と重なって苦い気分になったり、自分にもこういうところがあるかもしれないとギクリとしたり、自分自身について考える部分も多かった。
2投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分もこれからこんなことを経験していくのかなと思いながら読んでいた。30代での結婚を考えた恋愛の仕方は学生の時の恋愛とは違い、相手の経済状況や家庭環境を考えて付き合い結婚するのかしないのかを判断しなければならない事の大変さを感じた。 都の踏ん切りがつかない性格ようなにも共感できた。重要なことを1人で判断することは怖い。それでも都は貫一を選び、家庭を築くことができた。焦らず自分のペースで幸せを見つけようと思えた。
1投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログ表紙のカバー写真がとても印象的。 いろいろな抑圧から解放されて吹っ切れたような爽快感とほのかな哀愁が漂う。 650ページぐらいのボリュームだから長らく積読状態だったけど、ようやく手に取って読んでみた。 悩める30代女性が変わりゆく環境の中、自身の幸せを考えて思い悩む日々を描いた物語。 主人公・都はめっちゃ人間味溢れるキャラ。打算的なところがあるかもしれないが、根は真面目でいろんなことに一生懸命だと思う。そんな彼女を取り巻く日々の出来事に、一喜一憂させられた。描かれるリアルな日常の問題に、自身の経験と重ね合わせて共感した人は多いんじゃないかなw 趣向を凝らしたプロローグとエピローグには賛否両論あるみたいだけど、自分的には『賛』だと思う。本編をあれこれ補完してたし、感傷的な雰囲気のラストが胸に沁みた。
53投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
学生時代は手にしないタイプの作家さんだったけど、私の精神年齢が追いついたのか想像力にストックができたのか、落ち着いて読めた。 ハラハラというよりフムフムという感覚。解説がありがたい。
0投稿日: 2025.08.28
powered by ブクログ都はきっとわたしだ 聞こえのいいこと言って、内面は打算的で、そんな自分が嫌になって そんな薄汚い自分の一面を誰かも持ってるかと思うとま、そんなもんか、と気が楽になる
1投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。 こんなに長い話なのに「つぎ、つぎが読みたい」とページ目を繰る手が止まりませんでした。 いい人だって分かるんだけど、自分との将来を考えるとどうか?一緒に居たいなら自分が覚悟すればいいだけなのにその覚悟が出来ない。甘えが抜けない…。めちゃくちゃ分かる! そして一番胸に刺さったのはニャン君が都さんの年齢を知って狼狽えて、それを都さんが笑い飛ばすところ。切ないんだけどスッキリするというか腑に落ちるというか。でもやっぱり悲しくてつらくて…っていう。ぐちゃぐちゃかき乱されるんだけど、とてもいい場面だなって思う。
1投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログアラサーのわたしには共感しまくりの話だった。 「好きだから付き合う」って気持ちだけで突っ走れるのは、学生のときだけなんだろうなって思う。大人になると、付き合う先には結婚や子どもが見えてきて、学歴とか職業とか、現実的な条件をどうしても考えてしまう。そういう価値観を都が抱えてるのが、すごくリアルだった。 あと、高いプレゼントをもらうくらいなら、そのお金を自分の暮らしや持ち物に使いなよっていう都の考え方にもめちゃくちゃ共感した。けど、そよかに「狭量なところがある」って言われてて、なんだか自分のことを言われてるみたいでちょっとハッとした。心の奥でぼんやり思ってたことを、代わりに言葉にしてもらえたような感覚だった。
30投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログ将来自分が直面するであろう悩みがすべて詰まっているように感じました。 仕事、結婚、家族、友達、それぞれの関係に抱える葛藤が自分ごとのように迫ってきて、物語を通して先に知ることができたのは心強くもあります。 一方で、それらは簡単に解決できるものではないと改めて気づかされもしました。孤独や周囲の幸せとの比較、愛することの難しさ、家族との軋轢といった状況に自分が直面したとき、この物語を思い出せたらいいなと思う反面、そういう時に限って塞ぎ込んでしまいそうだという自虐的な気持ちにもなります。 とりわけ、結婚相手に対する不安は自分自身に対する不安でもあり、その点が最も未来の自分に重なるように思いました。
14投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ日々感じる些細な葛藤と照らし合わせながら、強く共感して読みました。 プロローグとエピローグによるミスリードには、「あぁ、こう来るか!」と心をぐっと掴まれましたが、最後に迎えた結末には素直に嬉しさが込み上げました。 日常の中で大小さまざまな問題に直面しながらも、「不安だから進むしかない」と決める都の姿が私にはリアルで。まるで自分が一歩を踏み出す勇気をもらったようでした。 日常を少しずつでも動かしていくことが、未来を変えていくんだと気づかせてくれる物語でした。
17投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ物語の進み方が、セリフ多めなのに加え、易しい文章で容易に頭に入ってくる。 頭の中でテレビドラマとか邦画を見てるみたいだなと思ってたら、やっぱり映画化されていた。 正直、主人公の都の考え方には全く共感できず。終始、都の言動にイライラしながら読んでいた。 私が歳をとったのか、、 最後で三世代の話だと分かる。そこは良かった
0投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初の話にどう結びつくのか分からず、不思議な思いで読み進めた。 結婚について、すごく考えさせられる。 結局好きという感情で結婚して、都は幸せだったのか。多分幸せだったんだと思いたい。 でも、貫一が都との関係を「厳密に言えば恋愛じゃなかった気がする」と言ったのも引っかかる。 結婚は愛かお金か…
3投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでる最中ずっと悲しかった。 貫一とは幸せにならない未来を受け止めながら、「 でもそれがリアルなんだよな、都のことは好きになれないけど、彼女が抱えるもどかしさは自分も充分に感じ得るんだよな」そう思って、なんだかずっと晴れない気持ちで読んでいた。 モールの天気はずっと悪かったような気がする、貫一と過ごす夜や熱海のドライブだけ晴れていたような、そんな気持ちだった。 でも、最後に裏切られた。ただただ嬉しくて涙が出た。まるで、ニャン君を選ぶことがよりリアルな展開たと感じていたのが間違いで、結ばれた2人は何よりも現実的に生きていた、それでいて幸せだった。 人が描く幸せ、それに拘ると心が狭くなる。 大きな幸せでなくていいから、自分が納得できればそれでいい、そんな幸せが現実的で1番羨ましいのだとそんな風に思わされる一冊だった。 いやー、嬉しかったなー最後
2投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログ自分自身が日々変化しながら周りの環境も変わっていく。(タイトル通り) 仕事、生活、親の病気、恋人、。この本で何か価値観は変わったのかよく分からないけど、人生に迷ったときに読みたくなる本。切っても切り離せない関係、まとわりつく関係、すこーしリアルな内容だと思った
0投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の「都」と一緒に、頭の中を「グルグル」させながら読み進めました。最初は女性向けの小説かと思っていましたが、男性でも十分楽しめました。物語の中では色々な出来事がありましたが、最後はスッキリとした読後感でした。 付け加えられたプロローグとエピローグについては賛否があるそうですが、私は賛成派です。母になった都の姿は本文中の印象とは少し異なり、若干の違和感はありました。しかし、人は生活の中で変わっていくものですし、人間関係においても相手へのイメージは変化するものだと思います。そういう意味では、むしろリアルさを感じました。
1投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ600ページ越え!長いけどすごく面白かった!この人と結婚するのか、するとしたらお金はどうしよう、他にもいい人はいるのかも?社員になるべき?この職場でいいのか!?をアラサー?ミドサー?が悩んでいくお話なんだけど、刺さる人にはめちゃくちゃ刺さる…! 貫一のハッキリスッキリしないところがとても自分の彼氏に似ていて、結婚を悩んでる都の気持ちがせごくわかった…。 亡くなる前最後の小説のようで、ここから山本文緒さん入ったので他のも読んでみたいなと思える作者さんだった!
8投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログ長かったけど読み応えあり。正直みやこがあんまり好きになれなかったけど共感できることは多々あった。30歳越えてからの女性のリアル。結婚出産仕事親の事いろいろあるけど人生楽ありゃ苦もあるさって感じ。自分自身20代の頃とは確実に考え方が変わった気がする。30代の今読んでよかった。
0投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何度目かの再読。 親の介護のため都会の仕事を辞め地元に戻った都。流されやすく優柔不断、ふわふわ生きているところにイライラしたり、共感したり読みながら私も振れ幅が大きかった。 生活にはお金も仕事も必要、真っ向から考えることを拒んでいる割に、熟考の上うまく行った人を羨み、無職中卒を心の中で見下す。 綺麗事でなくリアルを感じる。都の母が物々しい病気ではなく(一般的に大した事ないと思われがちな)更年期の症状が酷い、という設定もいいと思う。登場人物のあちこちの言動に思い当たることが多く、自分の嫌なところが可視化されて落ち込む。さすが山本文緒だと思う。 自分の状況が変わる度、読みたいと思う。
2投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログ書店でよく見かける本。 著者が、山本文緒さん! 即購入なかなかの厚み、しばらく積読... 早速読み始める。 面白かった。 人生って本当色々大変だよな〜、でも、時間は止まらないし、なんで私ばっかりとか、勘弁して〜と、弱気になる時も...若かりし時の私。 都と、貫一の関係がどうなるのか。 友達や、家族、同僚、いろんな人との関わりや考え方が良かった。
46投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログどんなに考えて悩んで滞っていても 地球は回って、夏になる。 ページは600と多かったけど 特に貫一との結婚を悩むお宮と重なる部分が多くて すごく面白かった。すごく辛かった。 またいつか読みたい。
1投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ仕事や恋愛の悩み、将来への不安が解像度高くてリアル。 主人公の都と自分が重なってグサグサ刺さった、、、 生きているうえで悩みは絶えなくて。 それでも日々は流れていくし、生きていかないといけない。他人を羨ましいと感じてしまう、どうしようもない気持ちにも共感した。
10投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ熱海、牛久大仏、ホーチミンと最近訪れた場所ばかりが舞台となっていたことから気になり読み始めた。女性キャラクターの心理描写や意見に、わかるわかる、あるあると共感でき、作者の他の作品も読んでみたくなった。と同時にいろいろと調べたところ、新刊を今後読むことができないことを知り、とても寂しい。 運命に頼りたい気持ちと、容赦ない現実の中で、自分で選択していかなきゃいけないことはわかっているんだけど、揺らいでしまうという描写が本当に上手で、読んでいてこれまでの自分と重ねてしまう場面が多々あった。人は絶妙なバランスで生きているんだなと思う。またしばらくして、歳を重ねてからも読み直したい一冊である。
1投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いつニャン君とくっつくんだろう‥結局金持ちと結ばれる運命なんやろ‥と思いつつ読んで、エピローグで頭がハテナになり、これパラレルワールド‥?と混乱しつつ意味がわかった瞬間、どっと感動が押し寄せてきた
3投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
32歳で独身の都が、母親の看病のため仕事をやめて地元に戻る。 地元と言っても茨城県の牛久なので、東京で仕事を探そうと思ったら結構あるとは思うけれど、彼女にも都合があって東京を引き払ったのだ。 母が心配というのはもちろん本心だけれど、先が見えない不安もまた本心。 一応更年期障害という診断なのだけど、ほとんど鬱病と言っていいほど心も体も落ち込んでしまい、目が離せない。 30歳を過ぎて契約社員であるという不安、付き合っている人はいるけれど結婚となるとやっぱり不安。 時折挟まれる、母視点の章に、私の心はどんどん寄り添ってしまう。 自分の思う通りにならない心と身体。 人生まだ先が長いはずなのに、将来が見えない不安。 心配してくれているのはわかるけれど、時に重たい家族という存在。 母娘どちらの気持ちもわかるから、泣きそうになりながら読み進める。 やっぱり山本文緒はいいよなあ、だけどもう新作は読めないんだなあ、と泣きたくなる。 都の友だちのそよかは、普段はとても優しくて穏やかなのだが、スイッチが入ると厳しいくらいの正論を吐く。 そのことを彼女は彼に「正論ばかり言うやつは狭量だ」と言われたという。 私も正論言いがちだから身につまされるけど、こと人の心の問題に関する限り、正論で人の心は救えないと実感したので、正解ではなく最適解を求めるようにはしている。 で、やっぱり、母親である桃枝に戻ってしまうけど、若いころと年を取った後ではいろいろ変わるわけよ。 自分の体の衰えと向き合わなければならないし、価値観というか、人生における優先順位も考えなければならないし、他人(友人)との距離感も変わってくる。 つまり、自分一人では生きていけないけれど、自分でできることは甘えてる場合ではないということ。 「助けて」が言えないと辛さを分かってはもらえないし、自分が辛すぎると、周りで辛い思いをしている人に気付けない。 一緒に何かをする仲間は、何歳になっても、いてくれると嬉しい。 プロローグがあったので、途中でこの作品の仕掛けに気付いたけれど、エピローグを読んで、さらにもう一つ仕掛けていたのかと驚いた。 この仕掛けには賛否両論あるみたいだけど、私は「やられたな」と嬉しくなった。 解説が藤田香織で、とてもよかった。 彼女の書評はもともと好きだし、彼女が山本文緒のファンであることも知っていたので。 ”他に代わりのいない作家だった。かけがえのない作家だった。大好きな作家だった。 いや、過去形ではない。その気持ちは、きっとずっと変わらない。” 私も、心からそう思う。
1投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログ地方のショッピングモールと、その近くの実家で暮らす1人の女性の恋愛を主に描いた作品。 舞台は驚くほど狭いのに、柔らかでテンポのいい文章で綴られる物語は美しい映画のようで、大いに引き込まれます。 登場人物、それぞれに魅力があって、欠点もあって、どの人にも少し共感して心惹かれる。 プロローグを読んでから読み始めると、どうなっちゃうんだろう!とずっとハラハラして、エピローグを読むまで落ち着きませんでした。話の展開が読めそうで読めなかったです。 重すぎない、優しい小説です。 刺激がほしいときではなく、疲れた時の読書、心を温めたい時の読書におすすめです。
5投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログ都の娘 みどりの結婚式から始まる物語 経済的には豊かではない貫一に惹かれる都 本が好きで 知識豊富な貫一は人間力があって 惹かれる 二人の出会いは運命なのかな 本のタイトル通り面白い小説だった 一人じゃない 支え合って生きていきたいと思わせてくれる本
5投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み始めたら続きが気になって、あっという間に読み終えてしまいました。再会の場面は胸が熱くなりました。映像化するならどの役者さんがいいかな…と考えながら楽しく読みました。(後で知りましたがドラマになってました)
0投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログプロローグとエピローグ、本文、普通に惑わされた。普通の恋愛小説じゃなくて、社会との関わりも詰め込まれている。
6投稿日: 2025.07.11
powered by ブクログあぁ、わたしは大人になったんだな 読み終えて、一番最初に思ったのが、本の内容についての感想ではなくて、自分の変化に対する受け止めだった。 中学生の時、なんだか大人を感じるデザインの表紙の『プラナリア』を読んだ。 黒歴史だけど、同級生が、ライトノベルやらYAにあたる本を読んでいる傍らで、こんな本を読む「わたし」に、多少の優越を感じたことは否めないと思う。 肝心の、読んだ感想は惨憺たるもので、 「だからなんなの」 だった。 今にして思えば、自分が「分かっていない」ことにも気づけないほど、分かっていなかったのだと思う。 そうして、わたしの中で、とてもとても長いこと、山本文緒は封印されていた。 今、わたしは絶対に学生とは間違われず、20代ですか?と聞かれればお世辞だと興醒めできるほどに、推しも押されぬ年齢になった。 そのタイミングで再び邂逅した山本文緒さんが書いた小説。 「そうか」 と、静かに思った。 そうして、そう思えた自分のことも、静かに受け入れることができた。 白黒はっきり、わかりやすく済むことなんて、人生において稀なことだ。 いつも行動の整合性がつくわけじゃないし、 変な横槍だって入るし、 転機なんてそうそうないし、 でもなんとなく、変わったり終わったりする。 そんなとっちらかりを、許せるようになった。 許せるだけの人生経験を、わたし自身が積んできたんだと思う。 うわこれ、全然小説の感想じゃないね、と思いつつ、まぁ、 そういうことを思えるような小説なわけよ・・・ とまとめないまとめにしてみたり 笑
0投稿日: 2025.07.11
powered by ブクログ面白かった!共感できる部分が多い。最初は少しずつ読んでたけど、途中から都の結末がどうなるのか気になり一気読みしてしまった。
0投稿日: 2025.07.05
powered by ブクログ登場人物の感情描写がものすごく好き。特に主人公の都が、自分がどうしたいのか、そもそも自分の感情さえも分からず、もがきながらグルグルしている描写が、とても秀逸で繊細で好き。恋人に対してこの人しかいないと確信したり、なのにすぐにこの人でいいのか不安になったり、心が揺れ動く感じがすごくリアルで共感した。 自分は、都に共感できるところがすごく多かった。感想を読む限り、都にイライラするなど感情移入できない人も多いみたいだが、実際に都と同じような状況に置かれたら、大半の人が都と同じような感情を抱くのではないだろうか。自分の人生に責任を持ち、他責から少しずつ自責へ移ろうとする過程がものすごくリアルだと感じた。34歳でまだ他責思考なのは少し遅い気もするが、変わろうともがいたことは素晴らしいし、変われないよりはずっと良いと思う。 一番最後の「明日死んでも百年生きても、触れたいのは彼だけだった。」が特に素敵だった。また、都の父母が生活を見直して再び一緒に歩き出す場面がとても素敵だった。プロローグ、エピローグにも綺麗に騙され、最後の最後まで楽しめて読めた。個人的にはエピローグもとても好きだし、都が大きく成長せずに描かれているところも好き。
2投稿日: 2025.06.24
powered by ブクログ大学生のときから大好きな作家さん! いつも、ハッピーエンドではない終わり方が他にいない女性作家だな。と思っていたし、女の人のドロッとした思考を「あるある」で共感できる。 都も「ワタシ」だった。
4投稿日: 2025.06.20
powered by ブクログとても解像度の高い作品だと思った。長かったけれど、一切飽きることなく読み進められた。 日々の悩み、特に日本人にありがちな悩みを、一人ひとりの登場人物が如実に表現していた。 「自転しながら公転する」、なんとも言い得て妙なタイトルだなぁと思う。
2投稿日: 2025.06.18
powered by ブクログ「これは自分のための物語だ」と思える小説に出会えることはそうそうないが、この小説はそう思わせてくれた。 読み進めていくうちに、登場人物みながそれぞれの苦悩を抱えて、でもそれはあまり表に出さずに日々を生きていることがわかる。 でもそれが限界になって、誰かに当たってしまったり、空回りしたり。 自分にも思い当たる節が多すぎる。 人生をより良くしようと、のたうち回りながらも前に進む都がかっこよかった。 自転しながら公転する。とってもいいタイトル。
1投稿日: 2025.06.09
powered by ブクログ我が家の喧嘩見られてましたかね…?としか思えない貫一と都のやり取り 貫一が夫そっくりで都の苛立ちに共感しかない ネックレスの下りは直視できないけど繰り返し読んでしまった笑 確かに都も子供っぽいけど、向き合おう先を見ようとしてるのに、肩透かしに合う虚しさよ… 都、私は味方だよ! プロローグのベトナムの活気がすごく魅力的で、ここにつながるかぁとほっとしたエピローグ
1投稿日: 2025.06.06
powered by ブクログ32歳にもなって「ばかー!」みたいなやりとりはちょっとキツいだろ、、、と最初は乗り切れず、飲み会帰りのぼーっとした頭にはちょうどいいかと開いたら結局先が気になってほとんど一気に読んでしまった、買った時はスカッと系を期待してたんだけど、現実ってこんなもんよなあ 貫一のボランティア話には都と一緒に喰らった 真剣に考え込んでしまうからそういうニュースを直視しないんだ、共感できる心を持っているからこそだ、と文字にしたら欺瞞も大概にせえみたいな戯言を本気で思ってるんだよな、自分は善人だと 交通費や宿泊費を募金した方が良かったんじゃないかと逡巡する都に「いやそれは違う」と脊髄反射的に感じた でもそれは都が自分で決断して動く様を自分に見せてくれたからで、もし自分が同じ立場だったら結局同じように悩むんだろう まだ自分はボランティアに行く、とは言えない 状況が、家族が、と言い訳は立つけど、所詮言い訳で でもこの本で一つとっかかり、というか引っかかりはまたできてしまった、この引っかかりにちくちくしながら生活を続けるのだ
0投稿日: 2025.06.06
powered by ブクログ去年末ホーチミンに行ってきたばっかりだから、尚更最後のベトナムと日本の対比はそのまま未来の姿だろうと思った。都がほぼ同年代で感情移入しすぎて、全てがリアルすぎて読んでてどっと疲れてしまった。都だけでなくお母さんが主体の章もあるのが良い。家族・仕事・恋愛・友人の中でちょっと自転が苦手で公転に振り回されてるような都が自転し始めながら生きていく...と解釈したけど、タイトルが人間の生き方そのものだなぁと思った。
8投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ★4.5 最初にベトナム人の彼と国際結婚のシーンから始まるので、物語の結末はどこに行き着くのかと気になりすぎるくらい気にしながら、気づけば都と一体化して没入。 ワーキングプアな若者の恋愛といってしまえばそこまでだけど、登場人物たちの主張にいちいち納得。いってることみんな違うけど、みんなわかる。 「黄色い家」の花よりは悲壮感、焦燥感はなく、心情的には寄り添いやすい。どちらも生きてる実感を生々しく体験できる物語だけど、こちらの方が好み。
8投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
バニラさま、で初めて出会った作家さんで、タイトルに惹かれて二作目にこちらを読みました。 ミステリーではないけれど、ミスリードを誘うような展開で、あれ?あれ?と一気読み。 現実にありそうな…私自身もかけらは経験したような日常の問題、年齢に伴う不安や葛藤…がキュッと締め付けてくる一方で、しなやかで意志ある人たちの言葉に主人公だけでなく読み手も叱咤され励まされ、報われる気がしました。 読後感が気持ちいい。
1投稿日: 2025.05.16
powered by ブクログ作者の作品に登場する男性陣は、情けない男が多く。今回も、貫一が職を失ったり、無免許運転で捕まったりと登場する男性達が情けなかった。最初に日本人の女の子がベトナム人の青年と結婚式を挙げるシーンが出てきた事から、てっきり貫一とは別れて、ニャンとくっ付く事になると思い込みながら読んでいたが。結婚式を挙げていたのは未来の都の娘だったのか。良い意味で予想が裏切られ、都が落ち着くべきところに落ち着く事ができた、という感じであり、面白かった。未来の娘は、日本人ではなく、ベトナム人とくっ付くあたり、時代なんだろうな。
0投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログ良かった。電車の中なのに朝から泣いてしまった。主人公が森ガール着たきっかけが、私がロリータ着たきっかけと一緒だったからかも。いつまで好きな格好して好きな服着ていられるんだろうって思ったけれど、エピローグで救われたな。
0投稿日: 2025.05.08
powered by ブクログ約650頁の長編、さすがに読み切った達成感がある。すーっと入ってくるような文章で、本のぶ厚さとは裏腹に軽やかに読めた。 内容はまさに20代後半〜30代にグサグサと刺さりそうなもの。問題が起こったときの人物の感情の描写がうまいなーと思った。ずるさや傲慢さも正直にそのまま描かれていて、リアルだなと思う。主人公が恋人に対して同棲するのか別れるのか畳み掛ける場面のテンポ感がよかった。 最後の解説でプロローグとエピローグのしかけについて触れられていたけど、冒頭の始まり方をすっかり忘れていたのでプロローグ部分を読み返した。あ、なるほどねと納得。 主人公、結局そんな価値観の人間だったの?と思わないでもないけど、娘視点から描かれているのもあるからなんとも言えないところ。
2投稿日: 2025.05.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人の人生を覗いているようだった。人の数だけ考え方ってあるんだな。 印象的だった言葉 何かに拘れば拘るほど、人は寛容さを失っていく。 心配と束縛は紙一重。
2投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログ30代半ばの女性独身が主人公 結婚、仕事、親の介護、を悩む。 女友達の恋愛相談を聞いてるな感じでした。 最後のエピローグ ん⁈ん?ドンデン返し⁈ん? と思ったけど、彼女なりの幸せ選んでて良かった。
16投稿日: 2025.05.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
騙された!笑 ベトナム人と結婚する=ニャンさんと結婚する、 とずっと思って読んでたら あれ?もう少しで読み終わっちゃうよ?なのにボランティア行っちゃうの? こっからニャンさんと再会して結婚までいける? と思ったら娘ぇぇーーーー 東京での仕事辞めて実家戻って、 ママ・パパ呼びで森ガール、なんだかふわふわしてる感じ、25歳くらいかな?と思ったから、32歳と分かった時とってもびっくり。これは面白いぞ、とここで思った。 主人公視点の時は、あんまり先のこと考えずに生きてる、けど目の前の仕事とかはちゃんとやるしお母さんの病院もちゃんと付き添う、幼稚さもあるけど悪い子じゃなさそう、みたいな印象だったけど、 お母さん視点ではまあ〜〜こんなに幼稚に映るのか。 貫一はなんだか危ういと思ってたけど、 自分でそれを自覚していて、俺といても不安でしょ?って言っちゃうの、切なかったなあ。 けど過去は変えられないし。だからといって背伸びして自分を演じてるわけでもなく、寿司屋のバイト。3万のボロアパート。恋人といても自分は読書。 いそう、すっっごくいそう。 すべてがリアルで、なのに退屈さがまったくなくて大好きでした。 他の作品も読むぞ!!!!
4投稿日: 2025.05.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まず、よく読み切った自分。 こんなに長編の小説を読み切れるか不安だったけど、無事読了して、ちゃんと最後まで読めて良かったなと思える作品だった。 恋愛小説だけど、きゃっきゃうふふの楽しいだけの話じゃない。主人公の都はアパレルでパート社員をしている冴えないアラサー、そして勘一は中卒無職。ニャンさんが出てきた時はシンデレラストーリーの幕開けかと思ったけど、そううまくはいかなかった。 都は衝突を避けて流されるままふら〜っと生きている感じで、自分と重なるところがあった。そんな都が、熱海旅行の夜に必死になって勘一に思いの丈をぶつけるシーンはものすごく衝撃的だったし、よく言ったぞ都‼︎と心の中で拍手喝采だった。勘一の態度って、優しいように見えて大事なことは何も決めてくれないから、不安になるのは分かる。私も結婚適齢期と言われる年齢に差し掛かって、都の焦りとか苛立ちに共感できるようになった。 ボランティアの話を真っ先に伝えたかったのが勘一だったこと。都の愛の強さにグッときてしまった。かっこいい女性になったね、都〜‼︎ そして、タイトルの"自転しながら公転する" 地球がそんなスピードで自転していることも、二度として同じ軌道を回ることがないことも知らなかった。30代前半って、仕事、恋愛、両親の介護とかいあ人生の大きな出来事とそれに伴う決断事項が山のようにふりかかるから、物理的にも精神的にも超大変な時期なんだと思う。その忙しさは地球の自転公転レベルで。都と勘一が実りのない恋愛をずるずる続けていたように見えた時期も、プライベートでは各々苦労していたことがあったし、一見無駄な時間も2人の関係を深めるのにはすごく大切な時間で、だからこそ都と勘一は一回は離れ離れになったけど、最後には結ばれたんじゃないのかな。大恋愛だな〜いいな〜!
6投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログ読む前は太い本だな…と読めるか心配であったが、免許発行の空き時間で読んだらハマった。 これといって大きな起承転結もなく、物語的にも普遍的っちゃ普遍的にも関わらず、アラサー女にグサグサ刺さる。 読後感が爽やかで良かった。 世界中が幸せになれ!!!
3投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログ初めての山本文緒さん作品。 ノンフィクションとは思えないほど、登場人物みんなの言動や心情に共感したり、イライラしたり、笑えたりして、長編小説にも関わらずスラスラと読めた。 プロローグとエピローグは、読者によって賛否両論あるが、個人的にはとても良かった。 プロローグがあるからこそ、ストーリーの至るところでハラハラしたし、良いスパイスになっていた。 エピローグの、 「別にそんなに幸せになろうとしなくていいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ。」 というセリフが、本編があるからこそ、とても重みがあった。 主人公の都は32歳だが、客観的に見ると考え方が子供っぽく、自分本位な印象が強いものの、共感できるところもたくさんあった。 つまり「自分自身も子供っぽいということ?」と自覚し、少し恥ずかしくなった。 『傲慢と善良』とは違った角度で、「共感」という形で心を抉られる感覚。 読了後に、最近作者が亡くなられていたことを知りました。 ご冥福をお祈りするとともに、素晴らしい作品を残してくれたことに感謝を伝えたいです。
15投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
登場人物たちの年齢層や価値観が自分とは少し距離があり、物語全体としてはあまり共感できず、正直なところ没入感には欠けた。女性向けの文脈が強く感じられ、読んでいてやや入り込みにくさもあった。 ただ、エピローグに仕掛けられていた叙述トリックには驚かされた。ずっと「ニャンさん」と結ばれるのだと思っていた主人公が、実は貫一と結婚していたという事実の提示は、物語のトーンを一気に反転させるような力を持っていた。その意外性には確かに惹かれたが、同時に「なぜその選択だったのか」という理由には今ひとつ説得力を感じられず、読後には釈然としない感覚が残った。
2投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログ恋愛をしている時のあのなんとも言えないモヤモヤ感とリアルな心情移動の描写が自分自身にも当てはまる部分が多く、共感できる部分があるのでとても良い小説でした。 心温まるラストなのですが、リアルさもあるのでそこも良いなって思わされる作品です。
3投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ20年前に山本文緒さんの本を読んだ時(何を読んだか覚えてないけど)、あまり刺さらなかった。多分2冊ほど読んだと思うけれど相性良くないのかなと思っていた。 20年ぶりに読んだ感想は、びっくりするくらい刺さってきてホロリとしちゃうくらいだった。 何が刺さったのか。。。 とても面白く読めました。
3投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログ凄く面白かった。だが、どうも再読のようだ。プロットやいくつかのシーンは薄っすらと記憶があるのだ。それはラストシーンまで続いているので、途中で読むのを放棄したわけでもないようなのだが、記憶はかなり曖昧で、覚えているセリフや文章はない。 嫌いな文体ではないので、恐らくストーリーというより主人公に全く共感できなかった、というより興味が持てなかったのだと思う。反感を持っていればもっと記憶に残ったはず。 タイミング的にコロナ禍下に単行本で読んでいるようなのだが、手元に本も残っていないし、ブクログ開始前だったので記録もない。 唖然とする。今回はホントに面白かったのだ。(記憶にないので)話の展開をワクワクしながら読んだ。寛一の行動や人となりには多少疑問が残るものの、都の“恋“と“人生“を素直に応援しながら読んだ。他人には大人の振る舞いを求めるけれど、自分自身はなかなか大人になれないよね。わかるよ。みんなそうだよ。 読む環境や心理状態でそんなに評価が変わるものだろうか? 当時からブクログをやっていれば(おそらく恐ろしく低い評価だったのだと思うのが)当時の心境を見返すことはできたと思う。 自分の評価のいい加減さに呆れる。過去の低評価作品も読み直した方が良いのだろうか?(いくつか自覚はある。52ヘルツとかひととか) 今回は面白かったです。 今回は覚えていそうなフレーズ 『気持ちに足が追いつかず、だんだんとかけあしになる。「あれ、わたしってそんなにあの人が好きだっけ?」と覚めた思いがよぎるが足の速度はゆるまない。』 『彼の善行も悪行も都をかき乱す。自分はしないこ とを彼は易々とやる。彼は都にとって理解不能で、 認めたくない存在で、そして憧れだった。』 『中卒回転寿司野郎』
23投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ「何かに拘れば拘るほど、人は心が狭くなっていく。 幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さを失くしていく。」 人間はどうしても自分視点からしか物事を見れない。 自分に深く響く誰かの一言もそれはそれはその人の視点からみて発されたことばを自分視点から切り取ったもの。響いて少しは変わったと自分では思うかもしれないが、根本は変わらない。 自分の譲れないところ、自分のずるいところは自分自身で気づいているようで気づいていなく、気づいていないようで気づかないようにしているだけ。 みんな自分を守りたい気持ちは同じ。それゆえに歪みを含んで生きている。その歪みにより、幸せを追求しようとした時に、思い通りの幸せには辿りつかない板挟みに合う。 自分と向き合うことの難しさ、大切さを感じた。
5投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後のページ、貫一が、『どうしたんだよ』と震えた声で聞いてきたかと思えば、それが急にお店に来たことではなく、顔の怪我のことだったところに、貫一らしい優しさを感じて、嬉しくなりました。『転んだ話、聞いてくれる?』とゆう都もかわいいし、『明日死んでも百年生きても、触れたいのは彼だけだった』とゆう表現も美しすぎて、、!エピローグでニャンくんと結婚するとばかり思ってたので、貫一との再会のあとすぐにプロローグになってしまい、貫一とはもう会えないの、、?と本当に悲しくなりましたが、なんと貫一が優しいパパに、都は桃枝に似た母になっていて、都とみどりの関係は、桃枝と都の関係に少し似ていて、、なんだか人の人生を覗き見させてもらった気になりました。 ところとごろの表現で、都ってそんなに貫一のことすきだったんだ!と思うと同時に、気づいたら自分も貫一の虜になってたことに気づきました。世間体やスペックは低くても、自分にないものを持っていて心がとっても綺麗で、そんな貫一と人生を歩むと心を決めれた都が羨ましいです。都が葛藤していたように、実際はかなりの勇気が必要ですよね、、 とにかくめちゃくちゃおもしろくて、時間を忘れて読んでいました!!個人的には無免許運転がびっっくりのどんでん返しで、ゆるーく進んでいく物語のいいアクセントになっているなと思いました!笑 最後に、表現が綺麗で、思わず写真に収めたページを備忘で!↓ ⭐︎彼の善行も悪行も都をかき乱す。自分はしないことを彼は易々とやる。彼は都にとって理解不能で、認めたくない存在で、そして憧れだった。 ⭐︎今日あった様々な経験を、見たものを、言われた言葉を、話したい人はひとりしかいなかった。そして自分の何十倍も濃厚な体験をしたであろう、彼の話を聞いてみたいと都はおもった。 ⭐︎クビにならず、元気そうに働いている彼の姿を見て、胸の内があたたかいもので満たされた。よかった、と思った。貫一に会ったらどんな気分になるか全く想像できなかったが、ただ生きて、元気にしてくれていてよかった、というシンプルな感想しかわかなかった。
5投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一気読みした。 経済的な安定だけでは幸せになれると思わないけど、その土台が全くなく好きだと思える恋愛なんて、大人になってからは難しいと思ってた。 そのあたり悩みながら、それでも貫一を諦められなかった都。もうそれは運命だよ、思った。 都の悶々とした友達への妬み、他人事のような仕事のこと、更年期障害の母、癌の父、不安でたまらないこと、 全部が全部自分に当てはめることではないけれど、あるあるー、と共感しながら読んだ。 エピローグの都の言葉が印象的。 「少しくらい不幸でいい。思い通りにはならないものよ。」 そうだよね、それを肝に銘じて生きていこう。
3投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログ700ページ近くあるのに面白くて一気に読んだ。 日々自転しながら公転する自分みたいな主人公を ここまで的確に文章にしてくれるのってすごい。 やっぱり山本文緒さんが好きだと思った。
3投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログリアルだった。相手の仕事、環境で、このまま結婚しても大丈夫なの?とか。 何度も読み返したい本だなと思う。
4投稿日: 2025.03.28
powered by ブクログ恋愛小説の多くが、『東京が舞台で、主人公とその恋人が美男美女、高学歴で比較的高収入な仕事に従事して…』と勝手に思って現実感が持ちにくいのが正直なところだった。 『地方在住、高学歴ではなく、けっして高収入でもない、容姿も人並み。』 これが圧倒的量産タイプなパーソナリティで、けっしてドラマティックな展開があるわけでなく、ありがちな恋愛、例えるならば『ファミレスの定番メニュー』のような恋愛が日本の其処彼処で営まれているのではないか。 そのように思う自分はすこぶる共感した。
3投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログ私は幸せには形はないと思うが、幸せの形について考えた一冊であった。途中うるっとする部分も少し笑えるような部分もあり楽しい時間をおくらせていただいたことに感謝しかない。最後には日本の未来を示唆するような表現もあり非常に関心を覚えた。まさか、初めの話しがこのようにつながっているなどとは思ってもみなかったため面白く、美しい終わり方であったと思う。非常に物語の構成が良く、もっともっと読みたいと思わせてくれる。人物構成も深く共感ができる部分も多い。自転しながら公転する、どのような感覚かと思い想像してみると頭がくらくらとしてきた。たまには自転か公転のどちらかをやめて過ごさなければと思う。
7投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後まで読んだ直後、この結末は正直納得いかなかった。 途中、友人のそよかから「正論」をぶつけられるわけだけど、僕にはそれが正論には聞こえなくて。そよかのバイアスがかかった貫一に対する評価に思えた。 けれど最終的には、そよかに言われたようにもう一度貫一に向き合い、2人で歩むことを選んでいる。 どこで自分は読み違えているのか、解釈違いをしているのか振り返った時に、印象深いシーンが3つあった。 熱海の旅行で都が自分の望みと貫一の弱さを整理してぶつけたところ、広島のボランティアに行った時に貫一を憧れと表したところ、そしてプロローグとエピローグで娘から着飾ることが好きと評されているところ。 学歴もキャリアもお金も、人生で着飾れるものを何一つ持っていないのに、優しさや思いやりみたいな装備品じゃない魅力を持っている貫一に結局心捕まえられてたんだなと。自分に無いもので、かつ自分がコンプレックスに感じているものを貫一は持っている。そう考えると無免許運転をずっと隠してた彼だとしても彼しかいないと思う気持ちに納得できたし、自分が異性のパートナーにそれを求めるかは分からないけど絶対的に自分が持っていないものを持ってる人に惚れる気持ちは痛いほど分かってしまった。 この感覚が個人的にすごく好きな小説だった。 他に、途中で出てきた「恋愛は感情のぶつけ合い」というフレーズも好き。 あとは…"疲れ"の描かれ方がダイレクトで印象的で、つい自分に置き換えてしまったな。 総じて面白い物語だったのだが、リアルさが鮮明すぎて今自分が夢中になっていることから目を覚まして目の前の自分の手が届く範囲の人生に悩まないといけないという考えを否が応でも引き出されてしまい、どうしたものかと悩んでいる自分もいる。 それくらい心にも、頭にも届いている作品だなと感じた。
3投稿日: 2025.03.16
