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きみはポラリス(新潮文庫)
きみはポラリス(新潮文庫)
三浦しをん/新潮社
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総合評価

1097件)
3.4
147
315
387
113
26
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    著者三浦しをんさんが色々なお題を元に書いた恋愛短編小説。 どんなお題かは巻末の収録一覧にあります。 それを見ずにそれぞれの短編を読んで私が思った(感じた)お題は記載順に 1. 懐古(読み直して友情) 2. 決意 3. 記憶 4. 熱狂 5. 片思い 6. 許容 7. 8. 9. 10. 初恋 11. 自覚 でした。(7~9はうまく一言で表せず)。 解説にある通り、1編を除いた10編には「秘密」というテーマがあるのでそれは除外しました。 みなさんも各短編を読んでどんなお題で書いたのか想像し、巻末で答え合わせをしてみたらいかがでしょうか?

    1
    投稿日: 2021.02.23
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    「恋」って何、そう思ってる人におすすめの本です。 自分の気持ちが分からない。これは果たして恋なのか友情なのか。「恋」と呼ばれる恋をしたことが無い私は気持ちを確かめるために、手がかりを得るために恋愛小説を読もう、と思いこの本を手に取った。 この本は短編集であるから様々なストーリーが収録されていた。そこで色々な恋や愛の形があることを知った私は形にとらわれる必要はないんだ、自分の気持ちや相手に真摯に向き合えばいいんだと悟った。 結果的に恋が何かはわからなかったが、その核となるものは手に入った気がする。 ゆっくりと時間をかけて読もうと思っていたが、その決心も虚しく2日で読み終わってしまった。それほどスラスラと読めて、爽快かつしみじみとした読了感が手に入る。そんな素晴らしい作品だった。

    0
    投稿日: 2021.02.21
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    様々な恋愛の在り方が描かれていたが、 自分には受け入れ難い内容もあり 読むのが苦痛に感じてしまうことがあった。

    0
    投稿日: 2021.02.15
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    短編集ということもあり、話の展開が早い。 一言で言うと「正直よくわからない」。 彼方の空を見ているような気分。それぞれの登場人物に共感する部分が自分には少ないということか。 評価の高いレビューもあるので、こういう感性もあるというのは理解したい。

    4
    投稿日: 2021.02.13
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    なんと昔読んだの忘れてて買ったの2回目、、途中であれ?これ読んだことあるな?と気付いた笑 題名に惹かれたのかな いろんな形の恋愛の短編集だけど、前半は特に黒くてモヤモヤして全然甘くない。子供なのかもしれないけど、お互いを大切に想って合うような優しい話が好きなので苦しかった。 彼氏が自分の目の前で人を殺してしまう「私たちがしたこと」は特に苦しい、辛い、怒り、主人公も元彼も(特に元彼)幸せになっていてほしい。後輩が夫婦を陥れていく「ペーパークラフト」はとにかく胸糞悪い。出てくる全員に嫌悪感。笑 私が1番好きだったのは「優雅な生活」。この本の中で1番何も起きないかも。一緒に暮らすって簡単なようで難しいような実は簡単なような。お互いを思いやって、それをお互い感じることが出来たらうまくいくのかね。

    0
    投稿日: 2021.02.12
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    みんなの言動が浅はか 女をなんだと思ってるんだ 男の、自分に酔った被害者妄想を正当化してんなよ ドラマチックな急展開すぎて感情移入できない などのモヤモヤが積み重なってしまって最後まで読めなかった その後3つ目まで読んだけれど、本当に最悪。トラウマレベル。気持ち悪い。本当に本当にもう読めない。読みたくない。

    0
    投稿日: 2021.02.09
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    愛をテーマにした短編集。愛という言葉は一つでも人が捉える概念は千差万別。王道を外し、こんな愛情もあるのか、こんな形もあるのか…。と様々に表現。一冊の本の中で万華鏡のように景色が変わっていくのは面白かった。

    1
    投稿日: 2021.02.08
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    甘い雰囲気のタイトルと装画に、ものすごく良い意味で気持ちよく裏切ってもらえた短編集。 たくさんの愛のかたちを、くすりというちいさな微笑みとほんの少しの苦みとともに味わわせてくれる、素敵な一冊でした。

    0
    投稿日: 2021.02.08
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    「恋愛」をテーマにした十一編の短編集 この本1冊で様々な関係があり話の好きも嫌いもあって彩りどりで楽しめる優れた作品 是非解説まで読んで欲しい 「冬の一等星」「春太の毎日」が好みでした

    0
    投稿日: 2021.02.05
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    恋愛をテーマにした11編の短編集。甘い恋愛小説だと思って読んだら、裏切られた。でも、誰かが誰かのことを想うってやっぱりいい。 個人的には、「優雅な生活」の俊明の行き過ぎたロハス生活とさよりへの想いがツボで、好み。 「春太の毎日」の春太のなにげに男前なところに、惚れ惚れしたり、「冬の一等星」の文蔵のちょっと危険な優しさにキュンとしたり、一冊で何粒も美味しい本。

    0
    投稿日: 2021.01.26
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    様々な関係の恋愛短編集だった。 中でも私が気に入った話の感想を記載してみる。 【夜にあふれるもの】 おかしいと思っている真理子が、信じたい人を信じられない、信じたくないときに別の何かで代用することで理性を保とうとしている姿が人間らしかった。 有坂がすごく魅力的だった。笑 【ペーパークラフト】 すべてを飲みこんで生きていく。できるのはそれだけで、それだけできれば充分だと思った。 と、最後の方に里子の心の声が書かれているが、この言葉が印象的だった。 自分の過ちも、愛する人の過ちも、飲みこむことがどれだけ大変なことか。 良し悪しは分からないけれど、この言葉に愛を感じた。 【森を歩く】 結婚という枠にはまらなくても幸せだと感じる暮らしができること、理解できない相手といることで飽きずに仲良く過ごせること を感じるお話であり、私の考えと似たところがあり共感し、理想だと思った。 【優雅な生活】 私自身がまさに優雅な生活に憧れ、実践していることもあり、お話の中に「充足しているはずの生活に虚しさがある」といった表現が出てくるのだが、まさにその虚しさを感じることがある。自分でも何だろうと思っていたこともあり、お話の終わり方に妙に納得した。 2人がいて、好きなように生きて、それだけでいいんだな、、、と。笑 どのお話も立場、環境、相手との関係が異なる恋愛について書かれていて、現実でも全く同じ恋愛は1つもないから、リアルに感じた。 素敵な話を読んだな という気分になった。

    0
    投稿日: 2021.01.24
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    色んな気持ちになれる本。素晴らしかったです。 今までに読んだ本の中で指折り三本に入るくらい、素敵なお話でした。

    0
    投稿日: 2021.01.24
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    愛の形というのはこんなにも様々なものなのか、と思った。自分には未だ湧いたことのない感情をたくさんこの本から受け取った。

    0
    投稿日: 2021.01.10
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    様々な形の恋愛をテーマにした短編集。いろんな愛を知る事が出来て素直に人を好きになるのっていいなぁと思いました。やはり好きな人とは積極的に付き合っていきたい、そして恋した人に対してはしっかり相手の想いや考えを理解してあげたいです(^-^)!

    0
    投稿日: 2021.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犬を飼っている友人と話していたら思い出してまた読みたくなって、「春太の毎日」だけ再読。 オスのゴールデンレトリバーと思われる飼い犬目線で語られる飼い主への愛がたまらなく愛おしくて大好きな作品。

    0
    投稿日: 2021.01.03
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    久しぶりに三浦しをん。 11の短編集で、すべて恋愛に関しての物語。 ひとつひとつにテーマを与えられ、そのお題を三浦流に料理すると。 同性愛、家族愛、年齢差などなど十人十色な恋愛模様を色々な角度、視点でとらえ、さすがは三浦しをん! と言わずにはいられない構成なのです。 最初と最後の物語が繋がって、一冊の本が締まるのもまた上手い!

    0
    投稿日: 2020.12.21
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    『森を歩く』と『優雅な生活』が好き。 あとは、『裏切らないこと』も印象に残った。 短編で読みやすい。

    0
    投稿日: 2020.11.29
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    なんとも三浦さんらしい、というかなんというか、一筋縄では行かない恋愛模様をつづった短編集。 それぞれに味があって深いのだけれど、なかでも「冬の一等星」が心に凄くしみたなぁ。 「どうして文蔵と同じ星を見ていると信じられたのだろう。それらはあまりにも遠くにあって。触れて確かめることもできないものなのに。」

    17
    投稿日: 2020.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分がまだ本気で人を愛した経験がないせいで共感はできなかった。秘密を読み手に明かし過ぎというか、個人的に、もう少し秘密主義で含みのある展開の方が好みだった。でも、気に入った短編も幾つか。「私たちがしたこと」は、愛と若さ故衝動的なのに対し、歳を重ね、あくまで秘密の共有者でいる事を選んだ2人が切ない。「ペーパークラフト」は、育児と、恋愛の生々しい腹の探り合いが隣り合わせでどこか色っぽい。「冬の一等星」は、呑気なやり取りの中の仄暗さに惹きつけられた。自分がもう少し歳を重ねたら再読したいかもしれない。

    0
    投稿日: 2020.11.25
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    短編なので読みやすかったが、ちょっと捻った部分がわかりにくかったかな。終わらない手紙だったか、前編後編で完結しているけれど、短編で読むなら前編でもう一捻り(例えば岡田が言った文案だけを繋げると寺島への思いが浮かび上がるとか)欲しかったなあ。

    0
    投稿日: 2020.11.18
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    「私たちがしたこと」が1番だったかな。 でもその時の自分の心境によって好きな話が変わりそうだ。どのジャンルも読み終わったあとはほっこりした。 また時が経ってからもう一度読んでみたい本。

    0
    投稿日: 2020.11.04
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    最初と最後が一番良かった。 次が『冬の一等星』かな。 ちょっとずつひねりのある恋愛の、短編集。 恋愛小説はあまり興味がないのだが、どれも恋愛の始まりというか、自分の気持ちを自覚する段階を、丁寧に、でも説明過多にならずに描いていて、なるほどー、と思った。

    0
    投稿日: 2020.11.03
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    恋愛短編集。しかし、しをん嬢のこと、ただの甘い話では終わらない。のっけからBLだ! と思いながら読み進める。作品に登場する男達の幾人かは『まほろ駅前多田便利軒』の行天を彷彿とさせる雰囲気を持っている。映画『レオン』のような「冬の一等星」が好みだ。

    0
    投稿日: 2020.09.21
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    ー絶対的な存在が、わたしの中で輝く。 これが恋なのか、どうやって確かめることができるだろう。夫婦、恋人、宗教、男友達、、、どうして対象に恋をしていないと言えるだろう。自分の中に絶対的な存在として輝く人は大切だ。様々な関係から考える究極の「恋」が描かれる。 三浦しをんさん!と飛びついて読み始めましたが、うーん、、あまりハマりませんでした。笑 たしかに究極の恋愛の話。 最初と最後のお話で、あ!と思ったのは楽しかったです。 大切な人がいるということは、これ以上ない幸せであり、時には苦しいこともある。 自分の中で、ずーっと同じ位置で輝く人や思い出を越えていくような出会いってなかなかないですよね〜。 いろんな人がいるんだなあと思いました。

    0
    投稿日: 2020.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    多種多様な11編の「恋愛」をアウトローな形で表現した内容だった。自分のこれまでの経験から、全話、全く受け入れられない恋愛パターンが新鮮で、一方、何故だか光り輝く北極星(ポラリス)のようだった。浮気あり、大学の先生の骨を噛んだり、自分の息子のあそこを舐めたり、宗教絡みの恋愛、森を歩きまわり、大阪まで犯人と車で過ごしたり、最後には同性愛。最初はアウトローな内容なだけに感情移入はできずイライラしていたが、この話は客観的にアウトローを楽しむものであり、エキセントリックな登場人物が恋愛の幅を壮大に広げてくれた。

    26
    投稿日: 2020.09.18
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    ありきたりな言葉だけど、恋愛のかたちって人の数だけあって、どれが間違ってるとかどれが良いとか、他人がとやかく言うことじゃないんだなって思った。自分の数少ない恋愛経験も、私だけのものだし、それがあるから今があるって思えた。1つの物語をもっと長く読みたいと思うほど、先も気になるし考えさせられることも多かった。ぜひ誰かとこの小説について語り合いたいと思った1冊。

    0
    投稿日: 2020.09.15
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    『いつも不思議に思うことがある。どうして恋に落ちたとき、ひとはそれを恋だとちゃんと把握できるのだろう』 『「恋愛をテーマにした短編」の依頼が多い』という三浦しをんさん。仕事を受ける場合、その仕事には当然発注元からこと細かな要望が付きます。小説家が仕事を受ける時に付くのが『テーマ』。あらかじめ提示されたテーマを『お題』として出来上がる小説は、その『お題』からはずれない限りは無限の可能性を持つことができます。『結婚して私は貧乏になった』、『ラブレター』、『あのころの宝もの』、『最後の恋』というような『お題』を聞いた時、あなたはそこにどのような物語を思い浮かべるでしょうか?『結婚して私は貧乏になった』=うんうん、そうだよ、あの旦那がこんなに金遣いが荒いとは思わなかった、とか、『あのころの宝もの』=あ、そうだ、小学校の時に大切にしていたあれ、どこにしまったっけ?といきなり押し入れをがさがさ探し出したり、とか。人によってピン!とくるものは違えど、人は人それぞれに今まで生きてきた中で今の自分を作ってきたドラマを持っています。普段、記憶の中に眠っているそんなドラマが『お題』というきっかけを与えられることによって、再び光を浴びる瞬間、そしてまた長い眠りについていくドラマたち。人の記憶とは面白いものだなと思います。そんな記憶の中でも恋愛は人にとってさらに特別な意味を持つものではないでしょうか。この作品は、依頼者から与えられた恋愛にまつわる『お題』を元に書き下ろされた三浦しをんさんの短編集です。 2005年から2007年頃に書かれたこの作品は11の短編から構成されています。面白いのは、三浦さん自身が、それぞれの短編について、依頼者から与えられた『お題』をはっきりと明示していることです。読者は、三浦さんがそれぞれの『お題』でどのように作品を描いたのか、また逆に、この作品はこんな『お題』を元に描かれていたのか、という、そんな側面からも楽しむことができるようになっています。 そんな11編の中で、私が最も三浦さんらしいと感じたのが〈裏切らないこと〉です。『お題』は『禁忌』です。『急いで帰らないと、勇人を風呂に入れるという楽しみを逃すことになる』とバス停からの道を小走りに急ぐ岡村健。そんな岡村は『恵理花が床に額ずくようにして、勇人の小さなペニスを口に含んでいた』という『とんでもないものを目撃』します。『赤ん坊のペニスをしゃぶるような妻を、はたして俺はこれからも変わらずに愛しつづけられるだろうか』と考えこむ岡村。『ざーんねん。勇人が待ちきれないって騒ぐから、もうお風呂に入れちゃったよ』といつも通りの恵理花。会社の同僚に相談しようと考えた岡村は、翌日、相談相手に十は年上で、子持ちの女性である柏崎さんを選びます。『舐めましたか?赤ちゃんのときのお子さんを』という問いに『岡村くん、舐めてないの?うちの旦那なんか、「かわいいなあ」ってベロベロ舐めまくって大変だったよ』と返す柏崎。そして『二人とも女の子』という柏崎に『俺が知りたいのは母親の、息子への接し方なのだ』と不満が晴れません。思い切って『実はですね。妻が息子の、その、あれを舐めてるというか…柏崎さんでもそうしてみますか息子さんがいたら』と覚悟を決めて核心を聞く岡村。『そうねえ、してみると思う』と答える柏崎。『岡村くんだって、きっとお母さんに舐められてたわよ』と笑われます。『かわいけりゃなんでも舐めていいのか、と胸の内で抗議しながら、俺は悄然と席を立った』という岡村は、『なぜ女たちは、血のつながった男には深い寛容と信頼を見せ、他人である男には素っ気ないとも言える警戒を見せるのか?』と考えます。『結婚して二年が経つが、恵理花は俺のことをどこか信じていないところがある』と『恵理花にとって俺はあくまで「他人」のままだ』とどんどん考えこむ岡村。一方で岡村は『ほとんど家に帰れない』という大きな仕事上のトラブルに巻き込まれていきます。そんな中で、ふと『自分にとって恵理花と勇人が、どんなに大切な存在であるかに』気づく岡村。そして…というこの短編。インパクトのある起点から、物語は大きく膨らみを見せながら『愛』というものの本質へとぐりぐり迫っていく過程に三浦さんらしさをとても感じた短編でした。 また、作品中、一番雰囲気感に溢れていたのは〈冬の一等星〉です。これは三浦さんが自分で『年齢差』という『お題』を設定された短編ですが、『私が誘拐されたのは、八歳の冬のことだった』という衝撃の設定の上に描かれるのは、『誘拐』という言葉から抱く緊迫感とは対極の優しさに溢れた雰囲気の中で描かれていく”誘拐犯”の文蔵と八歳の『私』が見上げる冬の星空でした。『好きな動物は?』と聞く文蔵に『うさぎ』と答える『私』。オリオン座の下に位置するうさぎ座を教える文蔵。『ペンギン座も、スフィンクス座も?』と聞く『私』に『なければ作ればいい』と答える文蔵。『誘拐』という設定の物語を、なんとも言えない奥深い余韻を残す作品としてまとめる三浦さん、う〜ん、上手いなぁと思いました。 「きみはポラリス」という書名のこの作品。ポラリスとは北極星のこと。でも、11編の中で星について触れられるのは10編目の〈冬の一等星〉と7編目の〈森を歩く〉の中に出てくるプレアデス星団だけで、それらも含めて北極星に触れられることは一切ありません。北半球で一年を通して真北を表す象徴のように輝く北極星。でもそれは全天で21個あるとされる一等星でもないごく普通の二等星に過ぎません。そんな北極星を持ち出して「きみはポラリス」という作品名とした三浦さん。そんな11の短編に登場する人物たちは、さまざまな愛の形を紡いでいく中で、北極星の如く、いつも同じ場所にいつも同じ明るさで、その存在を頼りに生きる人たちに向かってほのかな光を放っていました。人は生きていく中で、新たな道を探し、新たな道を造り、そして新たな道へと歩みを進めようとします。でも、そんな時に、そんな新たな道で、進む方向を迷った時に顔を上げる。そんな時に、いつもの場所にいつもと同じほのかに、静かに輝き続ける人がいる、心の拠り所とする人がいる。「きみはポラリス」、なんて印象深い書名なんだろう。読み終わってふっとため息が出ました。 恋愛には恋愛の数だけさまざまな形があり、普通の恋愛というものはありません。この作品に取り上げられている11の短編に描かれた恋愛もそれは同じことです。 『どうして恋に落ちたとき、ひとはそれを恋だとちゃんと把握できるのだろう』 そう、すべての人が必ず持つ特別な感情、それが『恋』です。 そして、その感情が発露するその瞬間に生まれる恋愛という感情。そんな感情が描かれた11の短編を通して、この世には人の数だけいろんな恋があり、いろんな愛の形があるんだ、そしてそんなすべての恋愛の上にそれぞれのポラリスが輝き続けているんだ、そんなことを考えた、三浦さんらしい作品でした。

    66
    投稿日: 2020.08.29
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    様々な恋の話。 好きなのは『春太の毎日』と『冬の一等星』と一話目と最終話の『永遠に』シリーズ。 犬目線のお話。 誘拐が誘拐じゃなかったお話。 そして、男の子が男の子を好きになるお話。 三浦しをんさんの書く文章は、いつもその情景が鮮明に浮かんできて、自分がそのお話の中にいるみたいな感覚になります。 『冬の一等星』は、二人が見上げていた夜空が凄く綺麗に見えて、空気も澄んでいて、毛布が温かくて…って、なんだか自分も文蔵に恋をしているような気がしました。 『永遠につづく手紙の最初の一文』の最後の一文、俺はおまえが好きなんだと、岡田がはじめて胸のうちで言葉にしたのは、このときのことである。っていうのが良かった。 好きになっちゃいけないって思った時には、もう好きになっているんだ…と理解はしてるんだけど、好きだって認めるのって辛くて苦しいはずなのに、認めざるをえない時って自然と訪れるんだよね。 『永遠に完成しない二通の手紙』では、大人になっても岡田は寺島を好きなままでいるのが、不毛だなと思うんだけど…このままでもずっと一緒にいられるんだろうなって思うから、岡田と寺島の友情がずっと続けばいいなと思う。

    3
    投稿日: 2020.08.23
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    11編から成るショートショート。 ポラリス… 調べたら北極星なんだね。 キラキラしていたり 暗さで星の明るさが際立っていたり 隠したいけど、隠したい物事の光が強すぎて隠しきれていない。 それはまるで北極星のように明るく強い光なんだなと。

    0
    投稿日: 2020.08.20
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    人間の生々しさが書かれているという印象。他者に好意を抱くというのは単純そうで、言葉や態度で表すのは難しい。目に見えないから伝わらない。伝わらないから歯がゆさを覚える。それを自覚していないと、大切な相手を傷付ける可能性もある。 それぞれの登場人物が自身と向き合っている様子が人間らしかった。

    2
    投稿日: 2020.08.04
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    様々な愛が描かれてる、短編集。 どんな形の愛も綺麗。 短編じゃなくてひとつひとつのお話をもっと長くじっくり読んでみたい。とおもった。

    1
    投稿日: 2020.07.28
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    とても読みやすく面白かったです。 『私たちがしたこと』はかつての恋人たちがもつ辛い秘密の話ですが、俊介が言った「俺がしたこと」という一言の優しさが余計に辛い。 『夜にあふれるもの』の最後は予想外で驚きました。 『春太の毎日』はこの本の中で一番好きなお話。麻子のところにやってくる米倉を最初は憎たらしく思いながら、やがて受け入れる気持ちになった春太の「どうしたって俺は麻子より先に死んじゃうだろう」という思いが切ない。「保険」として、という深謀遠慮に込めた愛がかわいい。 恋愛小説の短編集ですが、それぞれに趣がまったく異なっていて、最初から最後まで楽しく読めました。最初と最後のお話が対になっている感じの作りもよかったです。

    10
    投稿日: 2020.07.25
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    それが1編だけ(一応、2編か)であったとしても、しをんさんのBLが読めるなんて珍しい!「永遠に完成しない二通の手紙」ひっそりと寺島に想いを向ける岡田、底抜けに明るくていい意味でおバカな寺島と斜に構えた岡田の会話はコミカルで、おもしろかったです!自然なボケに自然なツッコミ。日常のなんかおもしろいを描くのがしをんさんは本当にお上手です。全ての短編に語りたくなるパワーがありますが、心をザワザワさせたのは「夜にあふれるもの」。これ、百合なの?なんなの?エルザの最後の叫びが、怖いのに切なかった。良い短編集でした。 [追記] 「森を歩く」もキャラの名前(最初、うはね??となった)もオチもとても良かった!男性というより男の子との恋でしたね。このコンビ、好きです。

    3
    投稿日: 2020.07.23
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    さまざまな恋愛が書かれており、驚かされる部分もあった。好き嫌いが分かれそうな作品。 一編がちょうど良い長さなので、本が苦手な方でも読みやすいと思う。 「冬の一等星」が、とても良かった。

    4
    投稿日: 2020.07.09
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    愛のかたちは人それぞれ。 春太の毎日とっても心温まって好きです。 岡田と寺島の話はすごく切なかったけど、三浦しをんの言葉選びが好きでした。

    0
    投稿日: 2020.07.04
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    図書館に行かなかったから、 この本がすごい好きだったのを思い出して、家にあったこの本を読んだ。 三浦しをんさんの、名前の中に を があって、 この名前のバランスなどが好きで、 三浦しをんという名前、名前の佇まいと、 三浦しをんさんが記す物語がとても美しくリンクしてるように感じる。 短篇集が全部で11個 永遠に完成しない二通の手紙 ひっそりとその人を想う気持ちは、温かい気がした。 裏切らないこと ちょっと衝撃な部分があったけど、 この物語にはおもしろいものが2つあって、 ひとつは、小学生の思いつきから始まった、 ものすごい確率の偶然の話しと、 ある老人2人の話 私たちがしたこと これも衝撃だったし、 平日の夜は夜遅くに帰るから、怖くもなった。 俊介のいつまでもなくならない、優しさが、 闇のように感じ、 もうどうしようもなく感じた。 朋代と美紀子が2人で作った美紀子のウエディングドレス、 いいなぁ。 夜にあふれるもの オカルトの話?なので、吉本ばななさん思い出した。 でも、ただ真理子のことを不審に思う人が多い?中で、 そんな真理子なことを包んでくれるエルザがいることがよかった。羨ましかった。 ペーパークラフト とても苦手だった。 でも、解説の中村うさぎさんが、 この短篇集全てには、それぞれの秘密がある。 知って初めて安心するような幸福な秘密もあるけど、 そんなのはとても稀有な例。 たいていの場合は、知ってしまった自分を責めたくなるくらい。 と書いてて、 この物語のことが浮かんだ。 森を歩く とっても好きな、好きな話。 ユザーンさんが浮かんだ。 前、情熱大陸で見たプラントハンターの方のときもおもしろかった。 それになによりこの登場人物の名前が最高なのです。 福岡県の浮羽郡で生まれた うはねちゃん うはねと聞いて、ハワイの先住民のことばで、 霊魂という意味と思った、松尾捨松 とっても大げさだけと、うはねって名前が全てをしあわせにしてくれるみたいに感じる。 読んでて楽しかった 冬の一等星 この話も、大大大好き 車と映子えいこと文蔵の話。 これを読んで、 いとこのこども、ともだちのこども、先輩のこどもが浮かんだ。 わたしにはこどもがいないし、 子育ての大変さがわからないと思う。 でも、いつまでも私から解放されない、 父母を見てると、すごい大変なんだろうなぁとか、 自分が悪いのに、なんか可哀想に感じてしまう時がある。 でもこの物語読んでて、わたしは年にほんの数回しか合わないけど、 こども時代を過ごしてる、おちびちゃんたちを見てると、すごい羨ましくもなる。 前、ももちゃんを見てると、 いつまでもそのままで居てね。 とか、これから何かあって、辛く落ち込んだりすることがなければいいのになぁとか 変なこと?思ってしまったり、 こどもの頃のそのひとつひとつの感情が、 おもしろくって、きらきらしてて、 壊さないように、壊さないようにしたり、 みんなのこどもも、みんなの未来が楽しみになる。 だから、映子ちゃんが小さい頃夢に出て来た場所へ、 大人になって実際に行ってみたり、 小さいころの思い出が、 本当に星のようにきらきら輝いてて、 読んでてすごく嬉しくなった。楽しかった。 永遠につづく手紙な最初の一文 最近、怒りもそうだけど、同性愛がすごく美しく見えることが多く、綺麗に感じた。 ポラリスって、北極星のことだって 実家に戻ってるとき、 沙耶ちゃんが、夜空に画面を向けると、 星座がわかるアプリを教えてもらった。 わたしも、次の日が休みの帰り道、 ときたま当てたりするよ 最近は、曇りばかりで星が見えないけど 八歳の冬の日からずっと、強く輝くもよが私の胸のうちに宿っている。 夜道を照らす、ほの白い一等星のように。 それは冷たいほど遠くから、 不思議な引力をまとっていつまでも私を守ってる 冬の一等星より 今日は、にぃーちゃんとお母さんと電話した。 珍しく休みにいろんな人と話せた気がする。 よかった

    6
    投稿日: 2020.06.19
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    恋愛テーマの短編。どれも 分かるーと思うけど実際同じ気持ちになるかといえば、似てる様な似てない様な。それが恋愛なのかな?ほのぼのしたー

    10
    投稿日: 2020.06.08
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    11個の"好き"が詰まっている本だった。 勝手なイメージなんだけど、恋ってもっと可愛らしいものだと思っていた。 でも、色んな形があるんだな。 内に秘めた想い。全身で伝える気持ち。色んな恋の形。 サラリとしていて読みやすかったけど、しっかりと人物の想いは伝わってくる。 良かった。

    8
    投稿日: 2020.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても読みやすく考えさせられる短編集でした。 同性愛や禁断の恋のお話などこの世には様々な愛の形があって当然なのだと改めて感じました。 「永遠に完成しない二通の手紙」が特に好きで、きっと叶わない切ない恋が辛すぎて、勘太郎くんに感情移入して泣きました笑

    0
    投稿日: 2020.06.05
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    エッセイが大好きで三浦しをんさんのファンになったけれど、小説はまた違ったテイストで優しくて登場人物が魅力的で、本当に大好き。

    7
    投稿日: 2020.06.03
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    夜の寝る前の時間に静かな部屋で読んでいました。この小説のおかげでコロナ中も恋している気分になれました。お気に入りは「冬の一等星」と「森を歩く」です。

    1
    投稿日: 2020.05.26
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    ひとつひとつに読み応えがあって面白かった! お気に入りは手紙の二篇と「私たちがしたこと」「森を歩く」「冬の一等星」。

    1
    投稿日: 2020.05.11
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    様々な恋愛の形を見た。「私たちがしたこと」がいちばん印象的だった。 中村うさぎさんの解説を見て、そうか"秘密"が恋愛における隠し味なのかと納得した。

    0
    投稿日: 2020.05.07
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    それぞれのもつ愛の形。前半の短編は胸が苦しくなるようないくつかの物語。 「森を歩く」と「優雅な生活」が好き。 私もきっとこんな人たちがいたら魅力に取り憑かれているだろうと思う。

    7
    投稿日: 2020.04.19
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    小説、苦手だなあ?慣れないなあ?現実描写だけど、フィクションだからどうしてもずっと入ってこない。フィクションは映画の方がいいかも。本は知識を積むツールとして使おうかな。

    0
    投稿日: 2020.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うむ。良い。良いですコレ。とりあえず、4点なのですが、限りなく5点に近い4点。フィギュアスケートの競技の採点?みたいなのでいうならば、 「9点9点9点9点9点、、、そして、、、9.8点!」みたいな感じ?10点満点ではないのですが、もう、すっげえ10点満点に近い、きゅーてんはってん、みたいな感じ、でしょうか。いやはや、三浦しをん、お見事でした。 まず、お見事だな、と思ったのは、この短編集の題名は「きみはポラリス」なのですが、「きみはポラリス」というタイトルの短編は、この中には収録されていない、という点。同タイトルの作品が無いにも関わらず、何故にこの短編集は、「きみはポラリス」という題名なのか?それは、平たく言いまして、読んだら分かるのです。って感じ。この題名、物凄く、お見事だと思うのです。 いやもう、この題名しかないでしょう。この短編集には。そして、恋というものを表現する言葉は。「きみはポラリス」か。お見事すぎますね。 ポラリス = 北極星 周りの星は動いても、ポラリス自体は、動かない。常に目印になる。象徴ですよね。恋する相手の象徴。恋、という現象そのものの象徴。そして、多分、恋をしている自分そのものの象徴でも、ある。上手い。お見事です。恋をしている自分にとって、決して揺らぐことのない、愛情と尊敬と嫉妬と愛憎と、あらゆる全ての感情が向かう象徴としての、北極星。くう、、、お見事だなあ。 凄く、角田光代さん的雰囲気が、ある気がしました。優しくなってちょい軽い雰囲気になった、角田光代?みたいな感じ?ですかねえ、、、そんな印象を受けました。角田さんも三浦さんも、どっちも、すげえこう、ロックンロールミュージックが好きな雰囲気を感じちゃいます。洋楽邦楽問わず。ロックンロールミュージック的なものに対する親和性が、凄く高い、気が、する。あくまでも、なんとなく、そう感じるだけですけどね。 ちょっとなんか、スピッツの曲に、すげえ似合そうな題名でも、ある気がする。あ、でもそれは、スピッツに「君は太陽」って曲があるから、だから、そう思うのかもしれませんね。 あと、解説が、めちゃくちゃ、良い。中村うさぎさん、なんですけどね。スゲエ良い解説です。「あ、この人、マジでこの小説、わかってるんだなあ」ってことを、ヒシヒシと感じる解説。こういう解説、良いですよね。中村うさぎ、お見事だぜ、って思いましたね。 ・永遠に完成しない二通の手紙  こりゃお見事。すげえ短い話なんだけど、めちゃくちゃこう、凝縮してますね。ちょっと、身震いするほど、好きです。ドキッとする。多分、個人的には、この短編が、この作品のベストかなあ。いわゆる、ゲイの男性の、同級生の親友に向ける、決して伝えることのできない、愛情?だと思うんですが、本当にさりげなく、本当に切実に、表現していると、思うんです。凄い。 「俺がずっと一緒にいるよ」 の一文を持ってくるタイミングが、本当に、上手いし、切ない。その切なさは、全て読み終えたときに、しみじみと、しみじみと。感じられる。素晴らしいと思いました。 三浦さんのお題としては「ラブレター」だそうです。くう。良いなあ、、、しみじみと。寺島が洋子さんに向けて書くラブレターと、岡田が寺島に向けて書く、決して渡されることのないラブレター。うむむ。お見事です。 ・裏切らないこと  うむう、こう、ちょっと、怖い。怖いけど、美しいな、って感じ、でしょうか。マンションでの、B君の家の鍵で、A君の家のドアが開いてしまったエピソード、めちゃおもろい。もしかしたら、アレ、実話?三浦さんが、知人のマンション管理業者から聞いた、実話?いやあ。面白すぎるし、興味深すぎるし。 この話の主役は、やっぱ、前園喜一のおじいさんと、多恵子さんのおばあさんの二人の、関係性かなあ、と。いやあ、怖いし、美しいし、見事だし、うーん。いやはや、お見事な話だと思いますね。 三浦さんの自分お題としては「禁忌」だそうです。きんき。タブー。うむ。まあ、そうか。近親相姦、といえば、そういうことか。でもまあ、すげえこう、美しく思えちゃいますよね。お見事ですよね。ホンマのホンマのところ、あの二人は、ホンマのホンマに兄弟姉妹だったのか?という事を、明らかにしようと思えばできただろうに、しなかった。というのも、こう、よい。シミジミと、よい。言わぬが花。秘めてこその恋。この趣深さよ。 ・私たちがしたこと  古橋さん、おもろいですね。自分が食べるものを、じっくりとじっくりと、慎重に慎重に思案吟味するところとか、凄く好き。しっかりとした哲学、ポリシー感じます。 朋代と美紀子の、女の友情も好きですね。美紀子、マジでエエやつやんか。 そして、黒川俊介は、本当に本当に、朋代をレイプしようとした男を、本当に本当に、鉄パイプで殴り殺したのか?本当なのか?その辺りのぼかし方も、お見事なんですよねえ。いや本当に撲殺したんだろうけど。いやでも、お見事。その後ずっとバレていない、という事で、「いや、嘘でしょ?普通、絶対バレるっしょ?」とも思わせることの絶妙感。上手いよなあ。 なんか、全然こう、見当違いかもしれませんけどね、俊介と朋代の関係性を見てて、東野圭吾の白夜行を、思い出したりも、しました。 三浦さんの自分お題としては「王道」だそうです。そうか。これが王道なのか。そうか。そうなのか? ・夜にあふれるもの  三浦さんの自分お題は「信仰」だそうで。なるほどね。恋愛も宗教も、それを信じる人にとっては、それはもう「信仰そのもの」ですものね。いやしかし名短編だよなあ~これも。 しっかしこの内容。世が世なら、焚書モノでは。魔女裁判モノでは?神に対する冒涜です!ってな感じで。くわばらくわばら、やで。すっげえ際どい所を描写している、気もする。 宗教での、神に対する絶対的な信仰と信心の、私の全てをあなたにゆだねます!っていう頼り切る事の歓喜の絶頂と、異性とのセックスでの性的な快感でイクことの絶頂が同じです、って言ってるようなもんでしょ?すげえなあ。いやまあ、そうなんだろうなあ。快楽、って、凄いですよね。この短編が、発禁にならない世界を未来永劫望ム、って感じ。 あと、主人公の名前「エルザ」って呼ばれてるじゃないですか。なんじゃこら。愛称?ニックネームでしょ?って思いながら読んでたのですが、もしかしたら、ホンマにホンマの名前が「エルザ」なのか?「野生のエルザ」だから、セックスもワイルドだね、って有坂は茶化したのか?エルザが本名って!?キラキラネームやん?そこらへんを、ちゃんと語らないところも、好きです。 ・骨片  これは、昭和初期が舞台?なんだろうか。いつだろうか。なんか、凄くこう、ええ雰囲気ですね。女性が大学に行くことが、特別だった時代。見合いの相手を、問答無用で兄弟から紹介される時代。女性が大学に行っていただけで、嫁に行き遅れる、って言われる時代。そんな時代が、あったのか?ホンマか?あったんだろうなあ、、、この令和の日本国民総晩婚化の今となっては、考えらえねえなあ。いやあ、時代の流れって、凄いです。 三浦さんのお題は「あのころの宝もの」だそうです。いやあ、なんとも愛おしく、ちょっと怖く、素敵な宝もの、ですよね。いやあ、お見事だなあ。 ・ペーパークラフト  すげえ角田光代っぽい!って思いました。なんだか、いっちゃん、角田さんっぽさを感じた、気がします。すげえビターなビタースイート。ほぼビター。カカオ100パーセントのチョコレートみたいなもんか? 三浦さんの自分お題「三角関係」だそうです。息子の「太郎」いれたげてよ、、、とか思うのだが、まあそれは単なる揚げ足取りですまん、って感じですね。 ・春太の毎日  多分、読んでたら、結構早い段階で「春太ってのは、麻子が飼っている猫のことなんだな」って分かると思うんですが、それでも決して、「春太は猫です」って説明を、しないところ、良いですね。読者の想像に任せるところ。いやあ、良い。 三浦さんのお題は「最後の恋」だそうで、うーむ。猫にとっての、最初で最後のご主人様であろう立場の人間に向けての「最後の恋」って意味か?面白い表現だぜ、って感じですかね。 ・冬の一等星  この話が、おそらくこの短編の、もっとも肝になる話?という気がします。冬の一等星、っていうのが「ポラリス」の事ですよね?そうですよね?違ったらマジごめん、って感じですが。いやもう、上手い話です。見事だなあ。 文蔵と「わたし」との、ほんのわずかな時間の、でも一生の記憶に残る邂逅。それを、「わたし」は、あの状況を「誘拐」としか表現できないことがもどかしい、あの出会いを、一生の宝物として、生きている。くう。素晴らしい。文蔵。あんた、最高にオトコマエだよ、ってね、思いますね。素晴らしきハードボイルド。ルパン三世的感じですね。 三浦さんの自分お題は「年齢差」だそうで。こう、読んだこと無いんですけれども、角田光代さんの「キッドナップ・ツアー」って、こんな感じ?とか思った。でもあっちは、父と娘の物語、だったか?となると、違うか、、、?でもなんだか、「キッドナップ・ツアー」っぽいのでは、とか、勝手に思いました。 ・永遠に続く手紙の最初の一文  これは、すまん。実は読みたくなかった、、、という感じが、強い。最初の話「永遠に完成しない~」の、後日談、ではなくて、最初の話の、一番スタートとなった話、ですよね?最初の話より、時系列は、古いでしょうから。でもなあ、「永遠に完成しない~」が、あまりにアレだけで完成されまくっていると思うので、別のエピソードをね、追加して欲しくない、っていう気が、するんですよ。それぐらい、あの最初の話のさりげなさと切なさが、好きなのです。ワガママ言ってゴメン。 三浦さんの自分お題は「初恋」だそうです。うむうむ、なるほどね、とは思う。でもスマン。やっぱ自分にとっては、この話は、蛇足だなあ、、、って、思ってしまうんだなあ。ワガママ言ってホンマゴメン。 まあ色々いいつつも、この小説は、マジで好きですね。三浦しをん。素晴らしいですね。

    7
    投稿日: 2020.03.23
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    結構クセの強い話が多い。けど、その中にもグッと来るのもあった。いろんな意味でおもしろい短編集だったな。

    0
    投稿日: 2020.03.19
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    不思議な日常生活の短編集11話。手紙ではじまり、手紙で終わる。怖い話あり、恐ろしい話あり、暗い話あり、黒い話あり。ポラリスはポールが極という意味で、北極星のことを指す。北極星は、北半球では夜空で動かない。これらの話では、誰が動かないのだろう。著者と助産師さんは動じない。登場人物を操っている。「私(助産師)がポラリス」が本当の題名かも。あるいは「きみは(産婦)がポラリス)」で合っているのかも。解説:中村うさぎ

    6
    投稿日: 2020.03.07
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    すべて愛や恋をモチーフに作られた短編集です。 小説を読むときには、 その作者の文章のリズムに、 読んでいる自分の呼吸が合ってきてからが ほんとうに楽しめる読書時間になっていくのではないでしょうか。 僕の場合、読書の始めの頃は、 ためつすがめつ、といった体で、 読書スピードもぜんぜん速くなりません。 内容もいくらか遠目に客観性をもって知っていく感じです。 でも、そのぶん、文章や文体、 言葉の選び方などの、 書くことにおける作家の頭の使いかたをわかるには、 いちばん都合のよい時間帯になります。 「ははあ、ここではこういう感覚で書いたんだろうな」 といったように、 作家が仕事をしている脳内状況を ちょっと体験できるような感じがする(勝手な錯覚に近いかもしれないですが)。 なんというか、その小説を書いているときの作家の感覚が ふわっと読み手の僕に重なってくる。 そこを、憑依、というと言い過ぎです。 作家があくせく過ごした時間の名残が、 読書する僕の傍らをすうっと通りすぎて、 半透明になった仕事の痕が眼前に流れていく。 これでもちょっと大仰ですが、 その感覚を言葉にするとこういうふうになります。 それで、文章に慣れてきますと、本の内部に深く没入してしまい、 もう文体がどうだとかは、ほとんどわからなくなります。 ただ、キャラクターがどこでどうしている、 どう行動しどういう心理にある、 といったことばかりに意識が集中して、 客観性がうすらぎ、なかば本と一体化していく。 これは、楽しいひとときです。 享楽です。 ただ、書き手としてなにかを学びたくて読んでもいるので、 どこか堕落してしまったような敗北感はあります。 でも、その敗北感すら、まあいいんだよ今は、 と打っ棄ってしまって読書を続けていく。 というような、小説の読み方が僕のスタンダードなのです。 怜悧な目で一冊読んだり、 ただただ楽しむために一冊読んだり、 メリハリつけて読むことができると、 書き手としての技術面はもっと早く向上するような気がするんですが、 なかなか、僕の性質的にはそうはならないんですね。 で、今回の『きみはポラリス』。 最初の二篇まではちょっと気持ちが乗らないし、 文章についても感じ入るものがないというか、 センサーが働かないというかだったので、 楽しめない読書になるのでは、と時間の浪費を危ぶんでしまいました。 二篇目の『裏切らないこと』の最初のシーンで描かれたものは、 おそらく村上龍『コインロッカーベイビーズ』から拝借したものでしたし、 オマージュなんでしょうけど、「そこを使うかー……」と思ってしまいました。 さらに話の展開の中で『赤毛のアン』の、 グリーンゲイブルズの二人の里親が元ネタなのでは? と、野暮なことではあるんですが、気にしだしちゃって、 あんまり楽しめなかったんです。 が、しかしです。 三篇目の『私たちがしたこと』がよかった。 うわっ、と思ってしまった。好い意味でです。 当たり障りない話ではないものを、正攻法で書いている。 その後は十一篇目までしっかり楽しめました。 やっぱりプロの作家だ、直木賞を獲った人だ、と 読み終わったとき、満足の長い息が出もしました。 キャラクターものの作品では、 そのキャラクターがとても活き活きとしているし、 いろいろな話をこしらえることができる作家の引き出しの多様さも想像できました。 そして、それまでの作家の人生経験のなかからなんでしょうか、 アフォリズムのような、つよく読み手に実感を与える場面や心理描写などなど、 しっかりと文章に落としこめる技術と積極性があって、 そういうところは、僕ももっと身につけないといけないなあと感じ入りました。 三浦しをんさんの作品は『舟を編む』以来二作目ですが、 多作な方なので、またいつか、別の作品に触れてみたいです。

    1
    投稿日: 2020.02.27
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    様々な恋愛を描いた短編集。 余韻があって、登場人物がその後どうなっただろうかと想像を膨らませてしまう。 「冬の一等星」「春太の毎日」「優雅な生活」が好きだった。

    0
    投稿日: 2020.02.26
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    不思議なストーリーの短編集。いろんな形の、しかも何かしら影のある愛情を描いた話が多く、すごく共感した、って感じではないけど、なんとなく理解できる。 個人的には、"冬の一等星"が一番好き。

    9
    投稿日: 2020.02.17
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    短編集。気軽に読める。 色々な人たちが色々な形で絡み合い、生活を行なっている。 その一部分を切り出している。 優しい気持ちになれたり、ちょっと怖い気持ちになったり、考えさせられたり…気分転換したいときにおすすめ。

    0
    投稿日: 2020.02.15
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    きみはポラリス 甘くてしあわせなだけではなくて、辛くてせつなくて、そんな恋愛のお話がぎゅっと詰まっている。こんな恋があってもいいのかもな、わたしもこれでいいんだな、と、恋愛について悩んでいたわたしも認められたような気がして、心がすっと軽くなった。 恋愛小説に手を伸ばしたのははじめてではあったけれども 後味のよい作品だった。また数年後 読み返せたらなと思う。

    0
    投稿日: 2020.02.07
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    お題拝借的短編小説集。他人からそして自分お題でそこから自由に発想して一編の物語に紡ぎあげる。三浦さんの発想力とその芽を育てた創造力に脱帽である。そして全体が、北極星をめぐる「様々な愛のカタチ」となっている。

    0
    投稿日: 2020.01.23
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    読了後、感想を書きたいと思った素敵な作品。 様々な恋愛のお話が詰まった短編集。 どれも複雑なものだった。 愛は色々な在り方がある。 表面的には穏やかでも、心の中で何を感じて生きているのかなんて当人にしか分からない。 でも、その気持ちを覗き見させてもらえるのが本の醍醐味だなぁなんてことを思いました。 きみはポラリスというタイトルが 読み進めるうちに腹落ちしてくる感覚が気持ちが良かったです。 どの作品にも愛があった。 私にとっての「きみはポラリス」と思う人と どうやって気持ちの折り合いをつけていこうか 考えながら、感じながら、何度も読んでみたいです。

    1
    投稿日: 2020.01.12
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    さまざまな愛のお話 短編集 同性愛、姉と弟、信仰、三角関係、飼い主とペット まずタイトルに惹かれて読みました 冬の一等星のお話がなんだか好き あとは最初と最後のお話 まさかのつながり! しかも最初の話の方が時間軸的に後っていうのがまたミソ〜〜〜 ぶっきらぼう片思い的なやつ、最高 グイグイ読み進む恋愛小説ではなかったけどこれはこれで◎ ふつーの恋愛小説って感じではなかったかもしれない 恋愛小説苦手な人にこそ読んでほしい愛のお話です

    0
    投稿日: 2020.01.04
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     読み終わった瞬間、切なくてちょっと泣きそうになった話と、はぁ?って感じで超つまんない話と、面白さの差が激しかった。  読んでて気に入ったのは。「私たちがしたこと」「骨片」の二つくらいかな。文章的に綺麗なもの、独特の言い回し、そういうのに出会えたときの感動が欲しくて小説を読んでいるから、あんまりカジュアルな文体だったり擬音・擬態語が多すぎると軽い感じがしてしまうなぁと感じたい。ゴリゴリの純文学が読みたくなった。  けど次は数学の本を読む(笑)

    1
    投稿日: 2019.12.14
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    それは彼の耳殻じかくを撫でるだけで、決して脳髄迄は到達しないのだ。 背中にも腰にも腿にも打撲と擦過傷があるのが感じられたが 形骸化した風習 真理子は宗教を信じていたのではない。人間を超越した存在を体感していたのだ。この二つは似ているようで性質がまったく異なる。 宗教として体系づけられる前の、もっと混沌としたなにものかと真理子は交感する。荒々しいリズムとともに、得体の知れぬものを憑依させた古代のシャーマンのように。電撃のように天から降る声を聞き、終末の世界を一瞬のヴィジョンとして脳裏に描くことができた伝説の預言者のように。 真理子の体には何故かそういう回路が開けていた 今思えば「洗脳セミナー」以外のなにものでもない 悪霊に怯え進化論を否定する時と同じ眼差しで 青森の戸来 畢竟 嵐が丘 嫂あによめ この女の腹に収斂されていく もみじ饅頭 いくら有力なコネがあっても、無能で無駄遣いばかりする社員に対して、昨今の会社は甘くない。 福岡県の浮羽郡 プラント・ハンター あなたと森を歩きたい アマゾンのインディオのあいだでは 野坂昭如の『火垂るの墓』 柔軟性を獲得していく関節を実感する そういう私の精神状態とセックスとの相関関係を 俊明は高尾山口にある駐車場へ車を入れたら 葉っぱが一斉に芽吹く気配がしてる 堂々たる体躯の筋肉質な俺は重い うさぎ座 寺島は熟女ものには感興を覚えず その色香をともに慈しむ悦び ポラリス=北極星

    1
    投稿日: 2019.12.05
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    読書する習慣をつけようと思って 久方ぶりに購入した本です。 短編集だったので、とりあえず最後まで読むという 目標は達成しました。 サクサクと読めましたので、 三浦しをんさんの別の作品も読んでみたいです。

    2
    投稿日: 2019.11.02
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    言葉に対しての感受性が低いから詩とか短編は物足りなさを感じちゃってやっぱり苦手。分からないなりにだけど、いろんな愛の形があって、正解も間違いもないから、その人の生き方とか考えた方とかがもろに反映されるのかな。春田の毎日が一番好き

    1
    投稿日: 2019.10.08
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    唯一無二の北極星。それぞれにとっての不動の一位。『きみはポラリス』ていう題名、ほんと素敵だな〜...「夜にあふれるもの」と「骨片」と「冬の一等星」が特に好き。

    0
    投稿日: 2019.10.05
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    内容によっては受けつけがたい話がある。 でも、短編集になっているのでサクッと読みたい人には向いている。 私は特に、春太の毎日が好き。

    1
    投稿日: 2019.09.23
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    短編集だからさくっと読めるかなー、恋愛の短編集いいね、っていう軽い気持ちで購入。 初めての三浦しをんさんの作品でした。 正直、好きとか嫌いとか、面白い面白くないでこの本は分類できない。 一個一個が短編集の枠を超えている。 文章の運びがすばらしい、作品1つ1つは短いのに、心にどっと、くるものごある。 好きっていう感情なんだけど、そこにかかる思いが一つ一つ重くて、一つ読むごとに人を好きになるって、こういうことなんだなぁって深いため息がでちゃう。 みんな一筋縄ではいかない恋愛してるなぁ、でもわかるよーって思う。 本当に好きな作品です。

    3
    投稿日: 2019.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・永遠に完成しない二通の手紙 「俺がずっと一緒にいるよ」 「え?」 「つづき、俺がずっと一緒にいるよ、 ほら、ちゃっちゃっと書け」 ・裏切らないこと 「あんたを一人にしてしまう」 喜一さんは雑誌から顔を上げ、多恵子さんの手に 自分の手をそっと重ねた 「かまわねぇよ。そう長いあいだのことじゃない」 ・私たちがしたこと 素敵な不毛だ。 ・春太の日常 麻子の心臓は、俺のものよりずっと緩やかに鼓動を刻む 命の速度が違うからだ 麻子の悲しみを感じるのに 出来ることがあまりにも少ない

    1
    投稿日: 2019.08.26
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    ポラリスつまり北極星は、いつもそこにいて、晴れた夜にはその光で私を導いてくれる。「君」は私にとって、ポラリスなのだ。 三浦しをん、本当にすごいなあ。タイトルからして上手すぎる。一編一編の話も、全部違っていて面白い。こんなに飽きない恋愛短編集ってあるだろうか。

    1
    投稿日: 2019.08.23
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    この短編集で描かれる恋心は、単純な「この人が好き!」という感情ではなく、恋心故に生じる複雑な感情…。 どこかでボタンをかけ違えたような違和感を抱きながら読み進めていくと、その正体が明らかになり、読み終えてからもその味わい深さが余韻に残る。 「王道の恋愛小説」に飽きてきた人にオススメしたい一冊。

    3
    投稿日: 2019.07.31
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    たまに軽めの恋愛短編集を読んでみたい気分になって 選んでみました。 軽めの…といいながら、そこはやっぱり三浦しをんさん。 一筋縄ではいきませんね。 普通の「恋愛」とは一味違った、 同性への…子どもへの… 亡くなった人への… はるか昔に自分を誘拐した人への… などなどの、不思議な「恋愛」が散りばめられています。 タイトルの「ポラリス」(北極星)のように、 恋愛というのは、激しく燃える太陽とは違って、 心にほんのりと光る、でもゆるぎのない指針を持つ、 ということなのかもしれませんね。

    3
    投稿日: 2019.07.24
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    おもしろいおもしろくないを噛みしめるというよりも、登場人物とその背景をじんわりと感じる作品集という感じ。 文章がきれいでとても読みやすいです。大好きな文体。 三浦しをん漁ります。

    3
    投稿日: 2019.07.05
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    色々な恋愛の短編集。数が多い分1つ1つは印象にあまり残らない感じだったけれど…色んな愛情がじんわり伝わり温かい気持ちに。

    0
    投稿日: 2019.06.24
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    同性愛、復讐、秘密の恋、禁断の愛、ちょっと偏った恋愛短編集。 ときめくとか、きゅんとくるとかがない恋愛小説って初めてかも。 共感できるようなものでもなく、なんだかおいてけぼりになったような読後感。

    0
    投稿日: 2019.06.24
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    短編は読み応えがなく、 あまり好きではない上に、 恋愛物も好んで読まないのだが、 間違えて購入。 その割に読後に、 「悪くなかった。」と感じるのは、 それぞれの物語が所謂、 恋愛モノではなかったからだろうか。 ただ、やはり悪い意味で読みやすい小説は 心に残らない。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    恋という感情は女子がよく抱くような必ずしもピンクでウキウキしたものではなく、純粋にこの人のことが好きと思えることなのだと、気づかされるお話が詰まっています。誰かを愛おしいと思う、それが人に言えないアブノーマルな恋でも幸せになれる恋っていいなぁと思いました。

    1
    投稿日: 2019.05.04
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    世の中の愛の形は、決して綺麗なものだけではないんですよね。ひどく歪だったり不器用だったり許されない感情だったり。理想の愛の形から外れてしまった11の恋愛模様が描かれた短編集。 どの作品もテイストが異なり、三浦しをんさんの引き出しの多さを余すところなく堪能できる本です。「春太の毎日」と「森を歩く」が特に印象的。 人は誰しも少なからず、違和感と不安を常に抱えているものだと思います。人と比べて一喜一憂したり、将来を悲観したり。でも「そのまま」で良いんだとそっと後押ししてくれる素敵な作品だったなと思いました。

    6
    投稿日: 2019.04.21
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    【きみはポラリス】 友人の結婚式に向かう道中に読むように、「そうだ恋の本を読もう」と購入。 恋とは、いわゆる「キュン」とするものだと、それを期待して読むと、違う角度から文字が降ってくるので驚くかも。 あの星も、この星もと、実に多くの恋のかたち。 ふと見上げると目に入って。でも名前も知らなくて。 幾億万のうちのひとつ。 あなたもわたしも、あなたとわたしの物語も。 でもだからこそ美しいし、泣いちゃうし、笑っちゃうし、「キュン」 としちゃうんだな。 合わないかも、、、と最初は思っちゃったけど、だんだんとどの話も愛おしくなった。 BGMはAimerのポラリスだね。

    0
    投稿日: 2019.03.31
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    澄んだ星空に輝くポラリスのように唯一の、大切な光をさまざまな形で愛し慈しみ、尊いものを見るようにそばにいた人たちの短編集。再読は今のところ考えてないし勧めはしないかなー。まずくはないけど、一回食べれば良いご飯って感じ。

    0
    投稿日: 2019.03.27
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    短編集ということで寝る前の読書に最適だった。 恋愛を題材にこれだけ多様なストーリーが作れるのか小さく感動し、一つ一つ異なる男女の物語を楽しむことができた。

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    投稿日: 2019.03.14
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    長い話に疲れて、短いものが読みたくなったときに読む。 一番好きなのは、骨の話。全く関係のなさそうな二つの事物が、最後に絡み合い終わりを迎えるあの流れがいい。 もともとすこし暗い感じが好きだから、それも理由にあるのだと思う。 ひとつの話に出てくる登場人物の数がちょうど良くて、名前の漢字も読みやすい。変に浮いている人物もいなくて、こういう人たちだからできるこういう世界ね、ときちんと納得できる。

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    投稿日: 2019.02.07
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    う〜ん…「最強の恋愛小説集」というコピーに惹かれて買ったけど、思ってたのとはちょっと違った。最強っていうか…もっと静かな、とくとくと流れるような何かだったと思う。『冬の一等星』というお話が一番良かった、確か。

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    投稿日: 2019.01.23
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    この本は、短編小説の中でもワーストランキングに入るほど期待はずれの一冊ですね。 半分ぐらいで読むのをやめました。

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    投稿日: 2019.01.07
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    「私たちがしたこと」 物語を展開させるために、他のなにかでもよかったけど、わかりやすく派手だからこの出来事を選びました。って感じがしてすごく嫌だった。

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    投稿日: 2018.12.09
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    旅先のホテルで暇だったので、購入。ジャケ買いの失敗例。 最強の恋愛小説集という帯にあおられて買ってしまったが、私にとっての萌え要素がなかった。天国旅行の遺言の方がよっぽど萌えた。BLっぽい話もあったが、片思いする側に全く共感できなかったのでおもしろくなかった。 むしろ胸くそな話(私たちがしたこと、夜にあふれるもの、骨片、ペーパークラフト)もあって、買うんじゃなかったと激しく後悔。 でも、もったいないから全部読んでしまうんだよなー活字中毒だから。

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    投稿日: 2018.12.09
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    さらっと読んでしまった短編集「きみはポラリス」 骨片、大好きだった教授の骨ひとかけらを大事に、ときに口の中に入れたり…というのは、ひとつの愛の形なのか。一人暮らしの女子に飼われている犬の春太の目線で書かれた話、かわいらしくて面白かった。

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    投稿日: 2018.12.03
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    三浦しおん『きみはポラリス』は三浦しおんの様々な形の恋愛短編集。もともと「普通」の恋愛なんてものはどこにあるの?という世界ではあるとは思うが、にしても様々な恋愛の形を集めたなと。 とはいえ、どのストーリーにもなんだかほっとする結末が準備されており、だからこそ恋愛に決まった形なんてないんだと思えたのかもしれない。 そんなストーリーが詰まった短編集。

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    投稿日: 2018.11.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恋についての短編。三角関係、同性愛、片思い、禁断の愛 ・永遠に完成しない二通の手紙 大学生男の子2人。クールが元気なおばかに片思い。報われないけどずっとそばにいる、切ない。 ・裏切らないこと 妻が息子のペニスを口に含んでた話。から、主人公の子供の頃の話。親は離婚するぐらい仲悪い。近所の前園さんってお宅にお邪魔してた。前島さんは夫婦だと思ってたら、妻多恵子さんが病気になり入院、そのころ両親も離婚した主人公に多恵子さんは、夫は弟だと語る。きっと2人とも昔からお互いがずっと好きだった、なくなる前に病室で交わした一言の言葉、重ねた手、 裏切らず、本気を貫く。 ・私たちがしたこと 高校生の頃レイプされかけ彼氏が犯人を殴り殺して埋めた。そのことを隠して生きてるカフェ店員。大学生になって彼は自分の前から姿を消していたが、共通の友人の結婚式で再開する。彼は自分の罪と伝えに来てくれたのだ ・夜にあふれるもの キリストを体感できる、すこし変わった真理子、真理子友人の主人公エルザ。真理子は妊娠したが、お腹の子を神の子と疑わずキリストの墓に向かい夜の闇に旦那と消える、そこで主人公は真理子への気持ちに気付く ・骨 大学のときの教授に一方的に想いを寄せていた主人公、だが先生は突然の病で亡くなりお葬式の時に骨をこっそり持ってくる。大学卒業してから家業のあんこ屋。祖母が亡くなった時骨壷にこっそり先生の骨を入れ、これから毎回ひっそりと先生にも手を合わせ、同じ墓に入る ・ペーパークラフト 不倫 ・森を歩く プラントハンター ・優雅な生活 彼氏とのロハス生活 ・春田の毎日 犬!すき! ・冬の一等星 自分が親の買い物中に車に潜んでいたらその車を大阪までの足に盗まれる。文蔵は丁寧に自分の話を聞いてくれて巻き込まないようにしてくれた。うさぎ座、血の色の花が咲く広い野原 ・永遠に続く手紙の最初の一文 最初の短編の続き

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    投稿日: 2018.11.19
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    若者向け雑誌の書評をみて読んでみようと思ったが,少々期待はずれだったかな・・筆者は恋愛短編でないほうがよい気がする。

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    投稿日: 2018.10.18
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    いろんな視点から描かれた短編恋愛小説。もう少し続きが知りたいと物足りなくイメージを膨らませてしまう話しが多かった。最初と最後の話が繋がっていたなんてーっという衝撃を受け、また読み返してしまった。

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    投稿日: 2018.10.03
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    いろんな恋愛の形を描いた短編集。 ずいぶん前に読んで春太の毎日というパートが好きでまた読んだ。最後まで春太が何者か描かれてないけど春が待ち遠しくて心があったかくなるキュートでステキな作品。他のはタイトルは忘れたけど兄弟で結婚してるみたいな話の夫婦の最期は深い愛で泣けた。ちょっとレズとか不倫とか奇抜な感じで共感が全くなさすぎてん?ってのも多かったけどうちがまだまだ未熟ってことだな。

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    投稿日: 2018.09.30
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    ・8/16 読了.ここでまさかの恋愛もの連チャン.なんか不思議な感じのする話ばかりだったけど、あまり違和感は無かった.読んだ後何か特に残るわけでもないけどたまにはこういうのもいい.

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    投稿日: 2018.08.16
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    ポラリス。 北極星のことだったはずだけど、不動の星のように変わらないような恋心ということなのかな? それとも、指針ってことかな? とにかく様々な恋愛ものの短編集。 ただ、オーソドックスなものではなく、多様な題材で書かれているので、どの話も面白い!! もともと三浦さんの短編は大好きだったのであっという間に読み終えた。また、良作には良い解説もつくということで、解説までもが成る程と思えるものに仕上がっている。 欲をいうならば、最初と最後を飾ったあの男の子の話を、もっとしてもらえたらな。

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    投稿日: 2018.07.25
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    はじめての三浦しをん、食わず嫌いだったのかな 短編よりも長編を読んでみたいなと思えるような内容だったかなーとにかく読んでみる、が大事

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    投稿日: 2018.07.09
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    読了:2018.07.06 各テーマが設けられた11作品の恋愛短編集。 人の数だけ恋愛の形があって、それぞれに心を動かしてるんだなぁと覗いてる感覚。特に青春時代と言われる年齢の子の心を書くのがお上手だなと感じた。感想はいくつかピックアップ。 ・自分たちがしたこと(テーマ:王道) 誰にも言えないあの夜の出来事。それをあくまで「自分たち」がしたことにしたい想い。過去に縛られず前向きに生きたいけど、縛られることを選択するのもまたひとつの生き方。 ・夜にあふれるもの(テーマ:信仰) 本人がずっと抱えていた無自覚の感情にハッと気付く瞬間というのは、気付いたことの良し悪し別にして、人間として一段のぼったとこを見た感覚になってとても気持ちがいい。 ・ペーパークラフト(テーマ:三角関係) 私自身が結婚して2年なのでいろんな夫婦の形に興味がある。時に女はこう生きてく選択もあるのだなと思う。 ・優雅な生活(テーマ:共同作業) 一方でこんな2人もいる。結婚はしてない関係であるものの共感できる部分がとてもあった。 そう。2人が同じ屋根の下に住むことが当たり前になると、役割分担が自ずと決まって、なにかを一緒にするという簡単なことも意図的にしないと案外やらなくなってしまうのだ。 ほんと。なにかを一緒にするってとても大事。 ◆「きみはポラリス」全11作品 ▼お題:ラブレター ・永遠に完成しない二通の手紙 ▼自分お題:禁忌 ・裏切らないこと ▼自分お題:王道 ・私たちがしたこと ▼自分お題:信仰 ・夜にあふれるもの ▼お題:あのころの宝もの ・骨片 ▼自分お題:三角関係 ・ペーパークラフト ▼お題:結婚して私は貧乏になった ・森を歩く ▼自分お題:共同作業 ・優雅な生活 ▼お題:最後の恋 ・春太の毎日 ▼自分お題:年齢差 ・冬の一等星 ▼自分お題:初恋 ・永遠につづく手紙の最初の一文 ◆内容(BOOK データベースより) どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛…言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性はない。けれど、人は生まれながらにして、恋を恋だと知っているー。誰かをとても大切に思うとき放たれる、ただひとつの特別な光。カタチに囚われずその光を見出し、感情の宇宙を限りなく広げる、最強の恋愛小説集。

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    投稿日: 2018.07.09
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    11編の短編小説からなる、三浦しをん氏の恋愛小説。 個性的な物語ばかりで、「恋愛って色々あるよなぁ」と思いながら、とても楽しく読むことができました。 私が特に気に入ったのが、「春太の毎日」。 展開が衝撃的すぎて、思わず声を上げてしまうくらいでした。 気になった方は是非読んでみてください。

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    投稿日: 2018.06.18
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    なんとも、個性的な恋愛小説集! 傍から見たら滑稽なのかもしれないけど、本人達は大真面目なんて良くある話(笑) きっと恋愛に正解なんてないんだなと思える作品でした。

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    投稿日: 2018.06.09
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    特に心に残った短編 ・永遠に完成しない二通の手紙 ・裏切らないこと ・私たちがしたこと ・冬の一等星 ・永遠につづく手紙の最初の一文

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    投稿日: 2018.05.28
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    注文を受けて書いた恋愛小説群~「永遠に完成しない2通の手紙」(自分お題(以下同じ)ラブレター)「裏切らないこと」(禁忌)「私たちがしたこと」(王道)「夜にあふれるもの」(進行)「骨片」(あの頃の宝もの)「ペーパークラフト」(三角関係)「森を歩く」(結婚して私は貧乏になった)「優雅な生活」(共同作業)「春太の毎日」(最後の恋)「冬の一等星」(年齢差)「永遠に続く手紙の最初一文」(初恋)~恋愛小説って私は嫌いだけど,彼女に注文が来ることを考えると好きな人は結構いるんだろうね

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    投稿日: 2018.05.14
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    三角関係、片思い、禁断の恋、同性への恋、たった1度の恋… この本はそんな恋の短編集。 で、なんでまたこのタイトル? って思ってたら、この本のラストにある解説で中村うさぎさんがその謎を解いてくれます。 (遠い日の「恋」は胸の奥に押し花としてたたみ込まれ、「愛」は夜空の北極星となって、あなたを守り導く。)

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    投稿日: 2018.03.13
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    前半は共感できないはなしが多かったのですが、後半からは好きな話が出てきた。春太の毎日は犬目線で書かれていて、犬を飼っていたら共感しやすいと思う。様々な「好き」を描いているので、全部に共感出来ないのも仕方ないのかも。

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    投稿日: 2018.01.21
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    いろんなところで高評価で気になってて、ドイツワーホリに唯一持ってきた小説。 「冬の一等星」「春太の毎日」「骨片」は★4、「森を歩く」「優雅な生活」は★3.5って感じですきだった。 ハードル上げすぎて、始めは引き込まれるけどうーんて感じだったけど、「骨片」がよくて、それ以降は純粋に楽しめた。恋愛小説だけどいろんな愛の形があって、特にすきだった3つの短編は特に、それを恋愛と言うのかわかんないとも思ったけど、すきな人が居るのはしあわせだなって思った。

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    投稿日: 2018.01.01
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    自分で設定した、先方から指定されたというのがあるものの、お題のある恋愛小説の短編を集めたもの。その時々に書かれたものなので、一作一作が結構気合入ってる。テーマが巻末に載っているので、作者が何を意識してどういう作品を書いたかよくわかる。書く人にとっては勉強になる作品集かなと思う。

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    投稿日: 2017.12.18
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    それほどでもなかったという印象。言葉の使い方は好きだったけど、やっぱり恋愛小説は自分には合ってないのかも…

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    投稿日: 2017.10.07