
総合評価
(1095件)| 147 | ||
| 313 | ||
| 387 | ||
| 113 | ||
| 26 |
powered by ブクログ短編集。愛って温かいものだけど、この話の中ではなんだか少し苦しくて暗い。小説ではあるけれど、人それぞれにいろんな形があることが象徴されてる。
0投稿日: 2017.08.13
powered by ブクログ一筋縄ではいかない、しをんさんの描く恋愛模様がとても好き。「恋」という感情が持つ定義の広さがどの話にも現れていて、叶うもの、叶わないもの、見守るもの、くだらないもの、闇を含むものからほのぼのとしたものまで、肯定することも否定することもなく紡いでいる。個人的には「私たちがしたこと」「森を歩く」「冬の一等星」がお気に入り。そしてやはりしをんさんの会話はテンポが良くて、読んでいて気持ちがいい。
0投稿日: 2017.08.11
powered by ブクログ『冬の一等星』が好きで買いました。 ーーどうして文蔵と同じ星を見ていると信じられたのだろう。それらはあまりにも遠くにあって、触れてたしかめることもできないものなのに。(354ページ) 「変わってる」「星座を探すような歯がゆさ」「伝わることは確かにある」 言葉が刺さる。 最後のパラグラフ、中村うさぎさんの解説を読んで、そうか、愛の話だったねえ、と思いました。 ほんの、瞬きする間みたいな、短い時間だったけれど。 映子ちゃんにとって、欲しいものを欲しい形でくれた、ぴったりの人だったんだね。
3投稿日: 2017.08.08
powered by ブクログ短編集。わかるのもあれは、わからないのもある。 いろんな愛のカタチがあって、愛する対象はそれぞれ違ってる。というのは、わかった。
0投稿日: 2017.07.30
powered by ブクログ久しぶりのしをんさんの小説。前に読んだのが『風が強く吹いている』だったので、一人称の本は初めて。世の中いろんな恋、愛があるんだなぁ、そんな感想しか。
0投稿日: 2017.07.19
powered by ブクログ私にはあんまり響かなかったかな…。 しかし、この作者の良さはストーリーの幅広さにあると思う。 この短編集だけでも様々な世界観で物語が展開されていたし、他の作品を見てもいろんな題材の作品がある。 たとえある作品が自分にヒットしなかったとしても、それだから面白くないと一蹴してしまうのは惜しい特殊な作家さんだと思う。
0投稿日: 2017.07.09
powered by ブクログどうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。三角関係、片想い、禁断の愛……言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性はない。けれど、人は生まれながらにして、恋を恋だと知っている――。誰かをとても大切に思うとき放たれる、ただひとつの特別な光。カタチに囚われずその光を見出だし、感情の宇宙を限りなく広げる、最強の恋愛小説集。 紹介文より
0投稿日: 2017.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
思った通り、ストレートな恋愛物じゃなかった。 右斜め上過ぎて、前半はしっくりこなかった、かな。 「森を歩く」と「優雅な生活」は好み。 特に「森を歩く」の「うはねがいて、俺がいて、地球に植物がありゃ、それでもう完璧なんだから」って言い切った捨松には最高にトキめいた。 そして「優雅な生活」の「これからも、いままでみたいにきみと暮らしていきたいな、という俺の意思の表明だ」って俊明の宣言も・・それをプロポーズじゃないと言うところも・・すごくイイ。 甘くなくても、こーいう一言をくれる人と一緒に居られたら、幸福なんだろうな。
0投稿日: 2017.06.25
powered by ブクログ☆世界にはたくさんの形の恋がある 恋愛短編集。 ○永遠に完成しない二通の手紙 友人の寺島は洋子さんというOLに手紙を書こうとしているが支離滅裂。家に招き入れた岡田は、なんとも言えない表情で…「俺がいっしょにいるよ」と書かせる。 ○裏切らないこと 帰宅時にふと見たのは、妻の恵理花がまだ赤ん坊の息子のあそこを口に含んでいたこと。動揺した。最近ご無沙汰だし。嫉妬かな。 自分を見つけなおすきっかけを作ってくれた息子に感謝、か。 ○私たちがしたこと バイト先に来る古橋さんのことが気になる朋代。自らのウェディングドレスを作りにやってくる美紀子は、朋代と俊介が過ごした一夜のことを聞きだすと。 後ろ髪引かれて進めない一歩をどうするか。 ○夜にあふれるもの 信者でもないのにミサで心酔する真理子は昔から少しおかしいところがあり、エルザはそれを自然なものだと思っていたし好きだった。 真理子とその夫・木村、エルザとその彼氏・有坂を乗せた車はいずこへ。 ○骨片 好きだった担任の骨を持っている。若くして亡くなった彼に恋をしている。しかし縁談が舞い込み。 主人公・朱鷺子の世界は。 ○ペーパークラフト 出かけ先で出会ったのは、夫・始の後輩の熊谷。里子は、それから度々遊びに来る熊谷を訝しむが、ペーパークラフトで太郎の面倒を見てもらっている。が、熊谷から驚くべきことを告げられ。 予想の範囲と乗り越え方。 ○森を歩く 勤務先のパーティでうはねは、捨松と出会いやがて付き合うことにする。捨松は外出の期間がまちまちで何を仕事にしているのか、見当がつかず、ついにうはねは捨松を尾行するが。 婚姻にしばられない考え方。 ○優雅な生活 ロハスに憧れるさよりと、ロハスが嫌いな俊明。さよりに今後の関係を迫られた俊明はロハス生活を決心するが。 推して知るべし、で知れないこともある。 ○春太の毎日 春太は麻子が運命の人だと信じている。でも麻子は米倉という男が好きだ。春太も実は女の子にモテる。米倉が麻子にプロポーズしたと聞いたあと、腹痛で病院に運ばれた春太は、自分が麻子より先に死んでしまうことをつい考えた… 物語冒頭で「パイプカット」という単語でパンチされた読者は、ピンとこない人は最後まで気づかないが、「拾い食い」という単語で気づいてください。でもこの2つしか気づかせる単語がないのは作者すごい。 ○冬の一等星 文蔵に誘拐?された映子は、普段の家庭から離れて車中で文蔵と話すのが楽しかった。今でも、離れる前に一緒に見た冬の星たちが忘れられない。 子どもながらに感じた、淡い恋だろうか。 ○永遠につづく手紙の最初の一文 文化祭で体育館に閉じ込められた岡田と寺島。百日後発見されると考えて昔の思い出を巡るが、そこにいたのはいつでも岡田だった。新しくできたという彼女と会うとわめく岡田に、声をかけてやりたいのだが… 「俺はおまえのことが好きなんだ」。 世界にはたくさんの形の恋がある。 なんだろう、「出会う」というか「出会わされる」という表現が合っているだろうか。その意味では人は出会いの形を選ぶことはできない。 世間でいう「普通の」恋愛ばかりではないところに作者の引き出しの多さを感じることができた。 LGBTという単語の流行る前の、レズやゲイと言う単語がまだ跋扈していた時代に、その単語を使わずに男女や同性同士の恋愛を描き切っていたことも特徴の一つだ。単語で規定されない関係が、丁寧に描かれることが大事な時代なのだと思う。
0投稿日: 2017.06.18
powered by ブクログ「永遠に完成しない二通の手紙」「森を歩く」「優雅な生活」「冬の一等星」「永遠につづく手紙の最初の一文」が好きだ。
0投稿日: 2017.06.15
powered by ブクログ扱われてる恋愛が私的にはちょっと湿っぽすぎて挫折してしまいました、、またしばらくしたら読み返してみよう、、 →今読んだらやっぱおもしろかった!ちょっと重めで単純な恋愛小説って感じではない
0投稿日: 2017.06.07
powered by ブクログ何回も何回も読み返していて、私にとって特別な、墓まで持っていきたいくらい好きな本。 ひとつひとつの短編がどうしようもなく魅力的で、恋愛の形の多様性を私に教えてくれた小説でもある。 人を一途に想う心は美しいなあと、じんわり思わせてくれる。
4投稿日: 2017.06.05
powered by ブクログとても面白く読んだ。 各編で異なる設定、文体までもがそれぞれ違う。 物語に合った時間がそれぞれ流れていく。 個人的には「冬の一等星」が印象深い。ストックホルム症候群とまではいかないまでも、幼い心にそれだけの深い想いを刻みつける可能性は大きいと思う。切ない、物語。 三浦しをん、あまり評価してなかったけれどこの本を読んで見直した。またあれこれ読んでみようと思う。
0投稿日: 2017.05.29
powered by ブクログ「普通」ではない恋愛の短篇集。 恋愛に普通も何もないと思うわたしには理解できないテーマ。同性愛など、現代のくだらない常識のせいで壁が存在してしまっている恋愛についても描かれているが、とても物足りなく感じた。同性愛を平面的に描いてしまったら、心ない常識にまみれた人間は「普通」じゃないものとして読むだろう。在り得る恋愛の形なのに。今のところ、同性愛はまだまだデリケートな題材。描くなら今のくだらない常識を覆すだけの説得力がほしい。短篇じゃ足りないのか、どうも入り込めなかったし、平面的な気がした。 真似たいと思った部分。短篇ごとに文章のイメージが違っていて一つずつの世界を感じた。
0投稿日: 2017.05.08
powered by ブクログ全く面白くなかった。 恋愛にかこつけて書いているだけで、実質テーマは恋愛でなかったからかもしれない。 テーマ云々もそうだしリアリティも全く感じられず、自分は一体何を読まされているのだろうと終始思わせられる内容だった。
0投稿日: 2017.05.03
powered by ブクログ「森を歩く」「冬の一等星」が好き。あと、「永遠に完成しない二通の手紙」「永遠につづく手紙の最初の一文」。オイラ、男が好きかも。 話が合って一緒にいて楽しい相手というなら、岡田にとっては寺島もそうだ。寺島だって、たぶん岡田のことをそう思っているだろう。それなのに、女とセックスし、ずっと長い時間を過ごしてきた寺島とはセックスしないのは、変ではないかと感じた。セックスするか否かは、結局は性別で決まるのか。だとしたら、一緒にいて楽しいと思う気持ちや過ごした時間になんの意味があるのか。 その通りだと思う、セックスは無理だけど。
0投稿日: 2017.04.13
powered by ブクログ最初は読み出した時は「合わないかも」と思ったものの、いつの間にか、ひとつひとつの物語の中に核を見つけ出すと「今度はどんなジャンルの恋物語なの!!?」と胸を弾ませてしまっていた。表現がとても綺麗。私は中でも「森を歩く」「優雅な生活」の2作が好きです。
0投稿日: 2017.03.30
powered by ブクログ最初と最後の繋がってるお話が心にじわじわしみて素敵。 他のお話も、なんとなく怖かったり、幸せだったりといろいろな愛の形を味わえて読んでいて楽しかった。 お話によって文章の雰囲気がガラッと変わるのがさすが三浦さん…
0投稿日: 2017.03.23
powered by ブクログ読み終わって、あとがきを読んでこれが恋愛小説だったのか。。。と、驚くほどの展開です。 短編なんですが、それぞれがそれぞれある意味の恋愛感情というか、ドキドキというか恋と愛のそれぞれの形というか、、、、いや、人それぞれだとは思うけど、ある意味こんだけいろんなスタイルがある。ということに鳥肌です。 恋愛小説の域をこえて、なんというかなんというのか。 理解できない恋愛の形が多々あり、こわ!って思ったりも、、、、 不倫とか浮気とかならまだ。理解できふ世界です。新しい恋愛ホラーです。
0投稿日: 2017.03.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読。恋愛短編集、って初出・収録一覧を読んで知った。というくらい一般的な恋愛小説ではない。が、すべての作品に「好き」がある。ちょっと重いけど「私たちがしたこと」が一番好みかな。幸せではないかもしれないが、ここにも確かに「好き」がある。
0投稿日: 2017.02.20
powered by ブクログ恋愛、親子愛、同性愛…様々な愛の形を描いた11編。 お気に入りは「森を歩く」。世の流れや出世欲に駆られず、自然になるようになると生きている人は、何故放っておけないのだろう。やっぱり私は変人が好きなんだなぁ。 「永遠に完成しない二通の手紙」も、最初は驚いたが、とんだ殺し文句にうっかりときめいてしまった。
0投稿日: 2017.01.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでいる途中に、「これからの人生で何回も読むことになる本」だと直感した。 11編の短編から成るこの一冊。 ほんわかと暖かい気持ちになる話から、グサリと心に突き刺さった破片がなかなか抜けないような気持ちになる話まで。またもや、結末にいくどころか、始まることのない話まであらゆる「恋」と「愛」について書かれている。 そして、この小説のすごいところは経験したことのない事でも、まるでその場に立っているような気持ちにさせられるところ。 女流作家ならではの繊細な言葉の紡ぎで、複雑な気持ちを体感させてくれた。 個人的に好きな話は「私たちがしたこと」「冬の一等星」。 そして最後にある、中村うさぎの解説が秀逸すぎた。
0投稿日: 2016.12.02
powered by ブクログ妖しさを潜ませた耽美な恋愛短編集。 どの短編にもそこはかとない感情や仕草が他には見たことも読んだこともない絶妙かつ適確な表現でスナップショットされている。 う~む。 巧い。 味あわせていただきました。 美味。
0投稿日: 2016.12.01
powered by ブクログ遠い遠い昔のことを考えてみた。 好きな男の子がいた。将平くん。 我ながらすごい!まだ覚えてる。 特別に仲が良かった記憶はない。 仲良くなりたくて、 でもおしゃべりするのは恥ずかしくて。 もう顔は思い出せないけれど 照れ臭くて背を向けた一瞬のできごとが、 記憶の断片として残っている。 なぜわたしはあのとき、 これが恋だと知っていたのだろう? 恋愛のかたちは様々だ。 恋人どうしに、不倫、片思い、同性愛。 冷たくて黒い夜の川の淵に立たされたような思いや、 ふいに堤防をこえてくる激流のような思い。 春の木漏れ日のような気持ちも、 「自分の感情ではない」と 目を背けたくなるような気持ちも きっと恋をしたことがある誰もが 身に覚えがあるものだと思う。 三浦しをんの「きみはポラリス」は 恋愛をテーマにした11作品が収められた短編集。 主人公たちの恋は濃密で、秘密裏で、純粋だ。 わたしがいちばん好きだったのは 「冬の一等星」。 車の後部座席で眠るのが好きだった女の子が 見ず知らずの男に思いがけず連れ去られてしまう話。 これだけ書くと、恋愛の要素ゼロだけど 言葉のひとつひとつが、 まさに冬の星座のように美しい。 「そんなとき私は、文蔵と見た夜空を思い出す。 全天の星が掌に収まったかのように、すべてが伝わりあった瞬間を。 あのときの感覚が残っているかぎり、信じようと思える。 伝わることはたしかにある、と。」 (「冬の一等星」より) 収められた作品のタイトルのどれかが そのまま短編集のタイトルになることが多いが この本は珍しく、そうではない。 どの作品にも、迷うことない まっすぐな1粒の光のような恋が 描かれている。 たぶん、恋でなくてもいいのだろうと思う。 自分のなかに、北極星のような揺るぎないものがあれば、素敵だ。 冬の夜に、ぜひ読んでほしい1冊。
1投稿日: 2016.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋愛の形はひとつではない、という当たり前のことに気づかせてくれる短編集。 「恋人を永遠に自分に縛りつけたいと願うとき、一番有効な方法はなんだろう。(中略)恋人のために、恋人の目の前でひとを殺すのだ。それほどまでの深い思いを見せられたら、もう二度とほかのだれも愛せない。」 古今東西、秘密の共有はひとつの恋愛テクニックですが、その究極なのがこれだろうなあ。
0投稿日: 2016.11.15
powered by ブクログ*2016.10.27 読了 - 「光」の後だったので、いつ突き落とされるのかとドキドキしながら読み始めた。 でも違う本なのでそんなことはなかった。 - 「恋愛」をテーマにした短編集。 恋愛モノとは随分離れているので新鮮な気持ちになったし、オーソドックスではない恋の形の物語に面白さを感じた。 -
0投稿日: 2016.10.27
powered by ブクログ11の短編集 恋愛の話やと思って読み始めたけど、いきなり同性愛の話で少し共感出来ず、読み続けていくとだんだんいろんな愛の形の話に引き込まれていきます。 好きな話は… 裏切らないことの夫婦愛、近親の愛 裏切らず本気を貫くこと。 骨片の年の差はあるが先生への愛 先生が亡くなっても愛するというところ。 森を歩く 一緒に森を歩きたいと行った捨松の 言葉の意味。 優雅な生活のふたりの将来を話してるシーン。 春太の毎日 春太は犬、犬と飼い主のとお互いの愛。 冬の一等星の寂しかったけど、優しさを感じさせてもらえた夜の思い出。 なんだか、いろんな愛のかたちの話に翻弄されました 1番好きなのは、中村うさぎさんのあとがきです 恋愛の醍醐味は秘密。秘密は罪。秘密は後ろめたくそれだけに甘美。自分の罪は甘美で他人の罪は苦い。その苦さに嫌気をさしてしまうけど、また味わいたくなります。恋愛は不思議。
0投稿日: 2016.10.18
powered by ブクログロマンチックな恋物語を予想してたのだけどいい意味で裏切られた。ロマンチックとはいい難いちょっとばかり風変わりな恋愛模様多数…いやこれ、恋愛とすら言っていいものかどうか。だけど幾つかの短編を読み進めて行くうちに、愛とか恋とかというものはそもそも決まった形などなく、人の数だけ出会いの数だけ多種多様なものなのだと素直に受け入れられてきた。「森を歩く」「優雅な生活」「冬の一等星」が良かった。
0投稿日: 2016.10.15
powered by ブクログ短編だからインパクトを出そうとしたらしょうがないかもしれないが・・・クセのある話が多かったな。あまり好きではなかった。
0投稿日: 2016.10.02
powered by ブクログ恋愛短編集と銘打って、1作目から男性2人しか出てこないあたりが何とも三浦しをん。最後の作品を読んで、想像した通りの2人でやっぱりねと思ったり。
0投稿日: 2016.10.01
powered by ブクログ短編集であるが、「きみはポラリス」と題した短編はない。姫野カオルコのあとがきが興味深かった。それぞれの「恋」。
0投稿日: 2016.09.23
powered by ブクログ11編の短編集。 いろいろな愛の形を書き分けている。一番最初と一番最後の編が実はつながっていたのは最後に解説を読むまで気がつかなかった。 文章はさすがの三浦しをんだが、個人的には短編より長編がいい。
0投稿日: 2016.09.20
powered by ブクログ恋愛をテーマにした短編小説11編を収録しています。 第1話「永遠に完成しない二通の手紙」は、内村洋子という女性に恋心を抱く寺島良介と、恋に落ちやすい彼に呆れつつも優しく見守る親友の岡田貫太郎の、BL小説っぽい雰囲気の作品です。 第2話「裏切らないこと」は、妻の恵理香と息子の勇人の関係がつかめず、「父になる」ということに戸惑っている男の話、でしょうか。 第3話「私たちがしたこと」は、かつてボーイフレンドだった黒川俊介がレイプ犯を殺してしまい、それ以来元の生活に戻ることのできなくなった女性の話。 第4話「夜にあふれるもの」は、幼い頃から神がかり状態になる真理子という友人を持った女性が、彼女のことを理解しないその夫の木村芳夫に苛立ち、真理子に対する自分の想いに気づいていく話。 第5話「骨片」は、大学時代の恩師でひそかに恋心を抱いていた女性が、火葬場でその先生の骨の一部を自分の手元に置いておくという話。 第6話「ペーパークラフト」は、里子という女性が、夫の村田始の友人でペーパー・クラフト作家の熊谷勇二という男から、夫の不倫について聞かされる話。 第7話「森を歩く」は、うはねという女性と、恋人でプラント・ハンターという仕事をしている松尾捨松という自由な男の話。 第8話「優雅な生活」は、ロハスブームに浮かれたさゆりと、そんな彼女に違和感を覚える俊明のカップルの話。 第9話「春太の毎日」は、麻子と彼女に拾われ一緒に生活することになった春太、そして麻子と交際している米倉という男の話。 第10話「冬の一等星」は、幼い頃、文蔵という男の車に乗り込んで、誘拐騒ぎを起こした女性の回想。 第11話「永遠に続く手紙の最初の一文」は、第1話の続きで、岡田勘太郎と寺島良介の2人が体育倉庫に閉じ込められてしまう話。やっぱりBLくさい。 コミカルな「永遠に完成しない二通の手紙」「永遠に続く手紙の最初の一文」や「春太の毎日」のような作品や、「森を歩く」「優雅な生活」のようなほっこりする作品、「裏切らないこと」「ペーパークラフト」「冬の一等星」のようなサスペンス的なストーリーの作品から、「骨片」のような滋味溢れる作品まで、かなりヴァラエティに富んだ内容の短編集です。
0投稿日: 2016.09.10
powered by ブクログ11本からなる短編なので、一番短いものは18Pしかない。けれど、一つ一つの物語に芯があって短編特有の薄ペラさを少しも感じることがない。一番印象に残ったのは、亡き大学教授の骨のかけらをこっそり持っている主人公と一緒に暮らす寝たきりの祖母との物語。静謐という言葉がぴったりくるものだった。中村うさぎのあとがきも、本編をもう一度読み直し、あらためてその秀逸さに気づかせてくれる文庫ならではの良さがあった。
1投稿日: 2016.09.06
powered by ブクログこの作品は、依頼者から依頼された「お題」と、作者が自分で設定した「自分お題」に沿って書かれた恋愛短編集。 三浦しをんさんの作品は「舟を編む」に続き2作目ですが、しをんさんの作品をもっと読みたくなるような作品でした。 が、個人的には長編小説が好きなので、短編でらちょっと物足りなさを感じてしまったのが残念でした… 冒頭作品と最後の作品が実は同じテーマで描かれていることが分かった時、本当の満足感を味わえた気がします。
0投稿日: 2016.08.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「まほろ駅前多田便利軒」を読んだ時にも感じたが、この作者は自分の腐女子的妄想と願望を垂れ流しにしているだけで、特段文才がある訳でもなく、正直同人でやっていればいいレベルなのでは…と思ってしまう程嫌い。また、作品に出てくる女性達が皆同一人物かと思える程判子で押したような性格で、恐らく作者が憧れる自立していた若干厭世的な女性なのだろうが、それも逆に笑ってしまう程おかしい。直木賞受賞の「舟を編む」も同じなのだろうか…? 一般的ではない関係性を描いており、各短編は概ね以下の通り:「永遠に完成しない二通の手紙」(お題「ラブレター」)同性愛(男)、「裏切らないこと」(自分お題「禁忌」)近親相姦、「私たちがしたこと」(自分お題「王道」)殺人、「夜にあふれるもの」(自分お題「信仰」)同姓愛(女)、「骨片」(お題「あのころの宝もの」)唯一心に刺さった作品。亡くなった人間を一途に思い続ける愛の形もあると思う。ネクロフィリア?、「ペーパークラフト」(自分お題「三角関係」)不倫、「森を歩く」お題「結婚して私は貧乏になった」ヒモ、「優雅な生活」(自分お題「共同作業」)これは特に特殊な関係性はない、「春太の毎日」(お題「最後の恋」)種を越えた愛、「冬の一等星」(自分お題「年齢差」)星の描写が美しかった。年の差、「永遠につづく手紙の最初の一文」(自分お題「初恋」)最初の話とリンク。
0投稿日: 2016.08.28
powered by ブクログいろいろと疲れていた時期に手にした一冊。 普段恋愛小説は読まないので、すごく身に染みました。 この本を見るたびに当時のことを思い出します。
0投稿日: 2016.08.19
powered by ブクログ女性が持つ芯の強さ、まっすぐに心に秘めた物を保ち続ける美しさに心惹かれた。結末は必ずしも綺麗なものではなくともいいんだと自分がどこか目を逸らしていた世界を肯定してくれるそんな作品。 中村うさぎさんの書評にはすごく共感できた。
0投稿日: 2016.08.13
powered by ブクログ見つからなければ、なかったことと同じだ。 ー〔私たちがしたこと〕俊介 岡田と寺島の話や 〔冬の一等星〕が 面白かった!
0投稿日: 2016.07.22
powered by ブクログ軽いものを読みたいと思って、本棚の隅にあったのを取り出したのだが、読み始めて以前読んだことがあると気づいた。しかし内容は忘れているので再読することにした。 三浦しをんの短編は私にとって微妙だ。特にBLっぽいものは登場人物の心理がまったくわからないままに終わってしまう。この本なら最初に収められている「永遠完成しない二通の手紙」と最後の「永遠に続く手紙の最初の一文」だ。辛いだろうなとは思う。 「ペーパクラフト」は気持ち悪くて嫌悪感しかない。誰にも共感できない。 「冬の一等星」がいちばん好きかな。 三浦しをんはやっぱり長編がいいよ。
0投稿日: 2016.07.16
powered by ブクログ■すべての恋愛は、普通じゃない。2人にしか見えない光、それが宇宙で一番かがやく。最強の恋愛短編集。 どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛……言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性はない。けれど、人は生まれながらにして、恋を恋だと知っている──。誰かをとても大切に思うとき放たれる、ただひとつの特別な光。カタチに囚われずその光を見出し、感情の宇宙を限りなく広げる、最強の恋愛小説集。
0投稿日: 2016.07.12
powered by ブクログ最強の恋愛小説集 と帯にあったので期待しすぎた…かな… ながまゆの同性愛(少年愛)は萌えるのに、三浦作品のそういう要素ってあまり萌えなくてですね…自分でもなんでかは分析できないんだけど 三浦作品の恋愛ものは男女ものの方が好きです この作品集だと「森を歩く」とか。テンポもよくってちょっと笑ってしまった。
0投稿日: 2016.07.09
powered by ブクログきみはポラリス、その響きが可愛くて手に取った。ありがちな恋愛小説の雰囲気ではなく、いい意味で裏切られた。そして、とても引き込まれた。読みやすくてさらさらしてる。 人の秘密は蜜より甘い。見てはいけない心の中をこっそり覗くというのは面白かった。 ひとりひとりの恋愛、愛の形、それぞれが悩み、日々探し求めていた。 私は「冬の一等星」が好き。
0投稿日: 2016.07.07
powered by ブクログ裏表紙には最強の恋愛小説集とあるが、、、。 特別な人ではなく、ごく普通の人の日常の中にある、些細な幸せ(?)を感じられる短編集だと思う。 『私たちがしたこと』はよかった。
0投稿日: 2016.07.07
powered by ブクログ面白かったー はじめ面白くないなーと思って買ってほったらかしにしてた たぶん1話目のホモの話と2話目だっけ?裏切らないこと?があんまりハマらなかったんだと思う そのくせ最後のホモの話は好きだったけど 私が読んでいくうちに世界観に馴染んだのかな? 私たちがしたこと、森を歩く、ペーパークラフトが好き。 春太も好き。可愛くて可愛くて。でも私の中で春太は完璧に完全に猫だったんだけど、、、皆のレビュー読んでたら犬みたいですね!これは猫って可能性はないですか?笑 それが気になって仕方ない 私たちがしたこと、はよくあるーー感じの話なんだけど、なんかよくあるのとは一味違う気がして好きだった。たぶん現在の主人公のキャラ、かな?そして結局このよくあるー感じが好きな私。 この話から、面白い!と思ってハッとして、のめり込んでましたね 森を歩く、は捨松が好き。んで、あなたと森を歩きたいって意味が率直すぎて好き笑 あとラストのしあわせ〜な感じが好き。気になったのは、これと優雅な生活だっけ?あれが続いてるのが、、、なんか似てない?っていう印象でイマイチだった。順番的に。優雅な〜も好きだけど ペーパークラフトは純粋に面白かったなぁ、、 ハラハラドキドキ。んで落ちが意外で好き。リアルで。ぜんぶをまきこんで、、だっけ?のみこんでだっけ?笑 そういうのって大事だと思う あと骨の話も好きだなぁ、、変態ぽくて笑 あとレズの話もすごい面白かった 最後のホモは名言でしたね、、 あれ、ほとんど好きだな笑 禁断と秘密の恋 きみはポラリス ◡̈ 題名、響きいいですよね、好きです セックスするか否かは結局は性別で決まるのかだとしたら一緒にいて楽しいと思う気持ちや過ごした時間には何の意味があるのか これは名言ですね いや冷静に考えると、何の意味があるのかって?いやフツーに意味あるだろ。って思うけど笑 いやそういうことじゃなくて、ホモの切なさですよね、あとそういう色々にとらわれて生きるのってヤダなって。好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。ただそれだけで生きてたいなって、思うわけですよ、 あと表紙が好き
0投稿日: 2016.06.16
powered by ブクログ『舟を編む』が良かったので、他の作品も読みたいなと思っていた時に古本屋で発見。 裏表紙のあらすじを読んで恋愛ものか・・・と思ったけど読んでみました。 愛の形やその表現方法は本当に人それぞれ、いろいろな恋愛を一気に見せてもらったという感じ。 ちょっと普通じゃない恋愛が多かったなという印象ですが、これが甘さが全面に出た話ばかりだったら途中で嫌になっていたと思うので、恋愛ものが苦手な私にはこのぐらいの変さ加減がちょうど良かったのかも。
0投稿日: 2016.06.14
powered by ブクログ「愛の形」はそれぞれ。 恋人、友達、家族と共にすごす時間…それが例え自分の理想と違ったり、世間一般的に「常識はずれな関係」だとしても、まずは一緒にいられる幸せを噛み締める事が大事なんだな、と思いました。 いい意味で予想を裏切ってくれる作品。
0投稿日: 2016.05.16
powered by ブクログ三浦しおんさん。何となく気持ちがほっこりとする素敵な作家さん。恋愛小説という感じではなかった。人っていいなと思える作品。みんながそれぞれ幸せになれますように。
0投稿日: 2016.04.23
powered by ブクログ私だけの道標、しかも永遠に届かない。 優雅な生活、が唯一これからも一緒に居ることができそうという、恋愛短編集なのにキビシイ焦がれるというか静謐な感じの遠く(距離に限らず)からの恋が沢山。
0投稿日: 2016.04.18
powered by ブクログさほど厚くない本なのに11編ものお話が凝縮されている短編集。 恋愛小説と銘打っていたにも関わらず、ベタベタした内容からはほど遠い、ほのぼのとした日常を垣間見ているようなそんな爽やかでほっこりするものがおおかったかな。 最初と最後以外はそれぞれが別個の話であり、息つくひまもなく次の話に突入してその世界観に浸り始めたところにはもう終わってしまうというのがもどかしかったかな。 個人的には森を歩くがお気に入り。 飄々とした中に温かさを感じる作品だった。
0投稿日: 2016.04.08
powered by ブクログ20160406 同性、犯罪者、猫、旦那の後輩、甲斐性なし、あなたは誰と恋をする?というような短編でした。 お気に入りは「私たちがしたこと」「冬の一等星」「永遠につづく手紙の最初の一文」です。 「セックスするか否かは、結局は性別で決まるのか。だとしたら、一緒にいて楽しいと思う気持ちや過ごした時間にはなんの意味があるのだろうか。」に少し共感しました。
0投稿日: 2016.04.06
powered by ブクログタイトルに惹かれて購入。三浦しをんさんはお気に入りの作家さんの一人。全11編から成る短編集だが、どの作品も味があってとても読後感がいい。特にお気に入りは「冬の一等星」と「森を歩く」。三浦しをんさんのストーリー構成は素晴らしいと思う。
0投稿日: 2016.04.06
powered by ブクログ「恋愛に定型は存在しない。畢竟、人間ふたりいれば成り立つんだろう。そしてそのそれぞれはハンドクラフトの作品のように独立した魅力があり美醜を論ずるものではないのだなあ」との感想。個人的に春の話がお気に入り。
0投稿日: 2016.03.02
powered by ブクログ全ての作品が面白かった!とは言い切れないけどグッとくるものもあった。二作目は病院のシーンがとても美しくてホロリと涙が流れました。色んな恋愛の形があって面白かったです。
0投稿日: 2016.02.16
powered by ブクログ愛おしい存在っていうテーマを こうやって書き分けられるってすごい 人によってそれぞれなんだよね 一番好きなのは、やっぱり「春太の毎日」かな 次に「優雅な生活」!
0投稿日: 2016.02.10
powered by ブクログ色んな形の恋、愛の短編。 読みやすすぎて、びっくり。でも内容の薄っぺらさは感じず。 ○永遠に完成しない二通の手紙 男二人の友情。 すきなひとに会えない“さみしさ”について、「人を乗せた何本もの電車が自分を追い越す。車内はもう電気がついていて、電車だけが光を帯びて俺を追い越す。その瞬間がさみしい。」 その表現がきれい。 ○裏切らないこと 若夫婦と老夫婦。 浮気は本気を貫くことをやめること。 喜一さんの無口な優しさがいい。 ○私たちがしたこと 学生の恋愛、殺人。 自分のすきなひとを生涯縛り付ける方法は、自分の目の前ですきなひとが憎むひとを殺すこと。 ○夜にあふれるもの 信仰心に身を焦がす女性とその友人。 してほしくないことをしないと言うよりは、してほしいことをすることで穏やかに付き合ってきた2人に舞い込む非日常と抑えられないきもち。 ○骨片 誰の心に嵐が丘はある。舞台は荒野と二軒の家。愛と憎しみや裏切りと赦しがあり、その世界は決して狭くないし無駄じゃない。そういった先生の骨片に恋心を残し生きる少女。この世にいない人にこがれること、自分の嵐が丘で生きる覚悟を決める少女がうつくしい。 ○ペーパークラフト 鈍感で愚骨な旦那と偶然再会した学生時代の後輩、嘘を見抜き罰を与えるとともに罪を作る夫人。知りながら責めず、変えず、自分も罪を作り無言の復讐。あんたみたいな女がいちばん嫌いだ、そのセリフに深く同調。 ○森を歩く こんな風になりたいと思った。 世間の女の焦りや妥協に違和感を覚える女、自由人の捨松。 「森を歩きたい」素敵なことば。 いつか離れても、その瞬間の笑顔、気持ちが切り取られた写真みたいに残って記憶の中で輝き続ける、それでいいと思える、そんな瞬間はそうこなくって、人を愛する気持ちが心底つたわった。 ○優雅な生活 女子力低迷した女と、居候の恋人。同僚に影響されロハスに目覚める。 ゴムを付けないと言ったときの女のキレっぷりが素直で愛らしく、また現実的でよかった。それに応じない男もまた、愛に溢れ現実的でよかった。 これからもずっと一緒に生きたい、ブロポーズではなく俺の意思表明だと言いきった男がかっこよかった。 ○春太の毎日 犬と暮らす身寄りのない女性とその恋人。女性を愛するあまり、犬の春太が認めたくない恋人。徐々に距離が詰まっていく2人と1匹。自分が死んだら女性は悲しむことになる、一人になる、でもそんなことは許せない。だから恋人を少しだけ認めてやる、そんなツンデレらぶりー春太。 ○冬の一等星 誰もいない車に隠れるのがすきな少女と、その車を盗んだ為に少女を誘拐してしまう若い男。 変わってる自分を受け入れたくなくて泣いてしまう少女と、弱々しく優しい先の細いイメージの男。夢のくだりは生々しくておぞましくて、でも冬の夜の繊細さと調和してうつくしい。SAでの排気ガスの匂いがしてきそうな、生々しくて状況が浮かぶ。いちばんすき。 ○永遠に続く手紙の最初の一文 本書の一話目に出てきた岡田と寺島の過去。学生の男子2人が体育倉庫に閉じ込められる。ふられた寺島を慰めるのは、岡田のそっけなさと優しさをたっぷり含んだ言葉。相手を気後れさせず、嘘もない思いやりに溢れた言葉。
3投稿日: 2016.02.01
powered by ブクログタイトルがとにかく好きで、ずーっと読みたかったけど中々機会がなかった一冊。 そもそも三浦しをん自体まともに読んだの初めてかもしれない。 切なかったり、苦しかったり、おかしかったり、いろいろな恋愛がぎゅっと詰め込まれていました。 短編でここまで物語に深みがでるのってすごいなぁ。 すごく読みやすいのに文章も世界観もそれぞれきちんと構築されていて、短編なのにとにかく引き込まれる。 文才をひしひしと感じました。文体がころころ変わるのもただ者じゃない感。 好みな比喩もたくさんあった。 以下特筆したいものたち。 「私たちがしたこと」 見境なく愛し合う高校生カップル、いいですね。なんか私の中で新境地。 そして犯してしまった罪。二人の秘密。いい。 「骨片」 誰にも打ち明けることのなかった先生への想いがたまらなく切なかった。 嵐が丘の引用がすごく響いた。 その世界を狭いと感じる人がいるでしょうか。 ある種狂気じみているその恋慕の正体が分かるようで分からないような、でも分かるような。 「ペーパークラフト」 とにかくこの作品の不穏な空気感にドキドキした。ハラハラとも言える。 不倫なの?不倫してしまうの?と読み進めてのあの真実。 つまりどういうことなんだ…?三浦しをんの中での自分お題『三角関係』の意味するところとは。 「優雅な生活」 楽しく読めた。奥田英朗のようだった。 ただ、笑っちゃうほど生きている。それな 私も元旦登山でご来光拝みたーい! 「冬の一等星」 星座をながめるシーンがすごく好きだった。 私小説の中で星がでてくるのに弱いかも。星に例える比喩とかも然り。 彼との間のこのほんの僅かな記憶で、彼女はきっとこれからも守られていくんだろうと思った。
0投稿日: 2016.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
誉田哲也さんが落ち着いてきて、 三浦しをんさんか、 有川浩か、 堀川アサコかで迷いとりあえず三浦しをんさん。 宮園かをりみたく「を」に魅かれたから笑 小暮荘がおもしろかったので、 その次にと本屋に行きなんとなく買ったのが短編だった。 1・永遠に完成しない二通の手紙 ホモ? 2・裏切らないこと 嫁が子供のペニスを?! まぁ、 そういうこともあるのかな? と、 鍵の話が斜め上から攻撃を仕掛けてくる! 3・私たちがしたこと みつからなければなかったこと。 でも、 2人にはいつまでもあったことなんですよね。。。 関わり方もね。 4・夜にあふれるもの 信仰という名の愛ですよね。 つか、 こっちはレズ。 レズか? それこそ信仰じゃないのか? 5・骨片 世界の狭さと広さ 布団って凄いよなぁ。。。 6・ペーパークラフト 心に残ったのが、 すべて飲み込んで生きていく! って、 女の人の専売特許か、 あいつ、「 どっかのヴァンパイアの王様にしかできんことよな。 7・森を歩く あなたと森を歩きたいって意味がさぁ。。。 8・優雅な生活 いるよねー、こういうめんどくさい女って。 9・春太の毎日 犬 10・冬の一等星 1番好きかも。 車ね。 うちはトイレ笑 11・永遠につづく手紙の最初の一文 ホモだった! 中村うさぎさんが解説してるんですが、 きみはポラリスって本だから、 きみはポラリスって短編があるかと思いきやない。 個人的にはそこが微妙。。。 まっ、 あと何冊かは読んでみるかな三浦しをんさん。
0投稿日: 2016.01.25
powered by ブクログ人と人を結ぶ絆、愛の形はそれぞれ。甘ったるいものではなく、どこかビターでひりひりと胸に迫る『愛』のありように揺さぶられるよう。遠く儚い煌めきをぼんやりと眺めているような不思議な読後感。 果たして、愛とは如何なるものか。
0投稿日: 2016.01.18
powered by ブクログしをんさんの本は外れがない。 このポラリスは恋愛小説だったのか。恋愛小説はあまり得意分野ではないのだけど、さっくりと読めてしまった。 あとがきに、この短編の共通点に語り手の「秘密」がある、と書いてあった。 なるほどなるほど。納得。
0投稿日: 2015.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最強の恋愛短編集、と表紙裏の説明書に書いてあったから、もんのすごいベタで甘ったるい恋愛小説なのかなぁと思っていたら、かなり予想を裏切られた。こういう最強か、と納得。 最後から二番目と一番最後の小説が好きだったな。本が終わりに近付く度に、短編の内容が面白くなっていった印象を受けた。
0投稿日: 2015.12.07
powered by ブクログ「最強の恋愛小説集」って謳い文句。 うん…ある意味最強w 甘ったるい甘酸っぱい話なんて一切出てこないw 短編集なので飽きたら手を止め。 時間つぶしに読むにはちょうどいいかも。 「冬の一等星」が1番好きかな。
0投稿日: 2015.11.25
powered by ブクログ※暴力及び性描写の含まれる作品です。 【印象】 想いを寄せる形はそれぞれ。 殆ど女性読者を想定しているだろうことは端々から印象づけられました。 気に入ったものを挙げるならば7-8編目です。 【類別】 小説。短編集。 ロマンス。 【構成等】 11の編が収録されており、主にそれらの内容は独立しています。1編当たり30頁ほどです。 【表現】 地の文については多くが一人称視点で書かれてあるものの、中には一人称視点的三人称視点による編もあります。 文体は編によってかなり差別化が為されています。平易なものが多く、また、とても読みやすく感じました。
0投稿日: 2015.11.24
powered by ブクログ舟を編むとか、まほろばとかは好きなのですが、この作品は個人的にイマイチ。帯に「恋愛は苦手、そんな人にこそ読んでほしい」って書いてあったけど、恋愛感が変わるとかそんなこともなく。短編集なのですが、空想上の生々しさって感じの話が多くてあまり好みではありません。 ただ、「森を歩く」と「冬の一等星」はなかなかじんわりとくるものがありました。
0投稿日: 2015.11.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集なのでさくさくと読み進めることができました。 いろんな恋愛の形があるということを改めて感じましたが、もう少し簡単に人を好きになって、うまく転がっていくような話が入っていてもよかったんじゃないかなと個人的には思いました。明るい甘い感じの話に期待している人にはお勧めしないかと。
0投稿日: 2015.11.06
powered by ブクログ二回目の読了。 数年前に読んだ時は「私たちがしたこと」にやられていたのに、今回は「優雅な生活」にやられました。 おそらくプライベートに変化があったことが影響しているけど、つい先日同じようなやり取りをした覚えがあるので少し痛い。 何回でも読めるなあ。 久し振りの読書を再開する取っ掛かりとして、とても良かったです。また数年後読んだ時に、自分の中でこの本がどう変わるか知りたい。
0投稿日: 2015.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
色々な関係の人たちの恋愛短編集。 どの話も面白かった。 犬の春太の話と岡田、寺島くんの話が好き。 春太は最後、 麻子に対する想いにちょっと泣いた。 高確率で自分のほうが先に死んでしまうから、 でもその後も幸せでいてほしいから。 私は片思いの話が好きなので、 岡田くんの、同性の友達に対する永遠片思い感が切なくて好き。
0投稿日: 2015.10.30
powered by ブクログ恋愛をテーマにした短編集。人それぞれの恋愛の形があって、自分の恋愛も自分たちだけのもので、相手によって想いも状況もばらばらで、そんな当たり前のことをしみじみ思った。『私たちがしたこと』『冬の一等星』『優雅な生活』が好み。
0投稿日: 2015.10.29
powered by ブクログ船を編むhは面白かったのですが、これはいまいち これを恋愛小説と言うのでしょうか 短編なので仕方ありませんが、感情移入が出来ませんでした
0投稿日: 2015.10.19
powered by ブクログ表紙がいいので期待していたのですが、私にはちょっと合いませんでした…。 普通の恋愛ものとは違うんだと痛感して途中で挫折してしまいました。
0投稿日: 2015.10.16
powered by ブクログさくさくっと読めるものばかりで、大変読みやすかった。1冊にいろいろな形態の"恋愛”が込められているのでお得かも。でもそんなに読み返したくなるようなものはなかったかなという意味で★3。 個人的にはもうちょっと恋愛って単純で簡単なものだと思う。
0投稿日: 2015.10.05
powered by ブクログ読み切りに時間がかかって前半部分はあんまり覚えてない… 読み直さねば。 様々な形をした恋愛の本。 短編集ということもあって好きなのも嫌いなのもあった。 「春太の毎日」は最初1ページでトリック? というほどでもないけど分かってしまった。 「永遠につづく手紙の最初の一文」は同性愛を扱ったからこそ出せる切なさがあった。「セックスするか否かは、結局は性別で決まるのか。だとしたら、一緒にいて楽しいと思う気持ちや過ごした時間にはなんの意味があるのか。」「こんな不思議な感情に、ちゃんと名前があるのが不思議だ。」 なんて切なくて美しい感情なのだろうか。
0投稿日: 2015.09.23
powered by ブクログ自分にとって存在の大きな人、大事に想える人にお勧めされて読みました。 日本の少女マンガのような恋愛は茶番に思えてしまい苦手なのですが、三浦しをんさんの恋愛小説は読んでいて受け入れやすかったです。 今まで短編モノは読むことありませんでしたが、短編毎に区切りをつけて読めるので、話を理解しやすかったです。様々な恋愛の形を一度に多く知る事が出来たようでお得感もありました。 「私たちがしたこと」 「夜にあふれるもの」 「裏切らないこと」 「森を歩く」 「春太の毎日」 個人的にこの5短編が印象強く受け取れました。 これを機に恋愛小説を多く読んでみたいと思えました。
0投稿日: 2015.09.21
powered by ブクログ普段読まないタイプの方ですが、友人にすすめられて。 『永遠に完成しない二通の手紙』は、ラストの感じが良かったです。 鋭いナイフの切っ先が向けられているのだけれど、 殺意がなくその鋭さだけを観察出来るような、 何だか、そんな感覚。 それと同じく『永遠につづく手紙の最初の一文』も、まぁまぁ、うんうん、という感じでした。 しをんさんは、それが恋でも恋でなくとも、 思春期~青年期辺りの男の子達を描くと、 鮮やかに能力が光る方なのではないでしょうか。 初しをんさんなのであれですが、 そんな感じがしましたですよ。
0投稿日: 2015.09.18
powered by ブクログ恋愛小説を集めた短篇集。 さまざまなタイプの恋愛があり、さすが三浦しをん、引き出しが多いなぁ、とは感じたけど、特に強く印象に残るものはなかった。 まぁ、「森を歩く」なんてのは結構好きだけどね。
0投稿日: 2015.09.11
powered by ブクログ王道の甘い幸せになるような恋愛小説を読みたい人にはお薦めしない。けど、少し変わったスパイスの効いた恋愛小説をご所望の方にはぴったりな作品。秘密のある恋愛は時に悲しくて、時に甘さを濃くするのだなと短編を通して感じた。
0投稿日: 2015.08.25
powered by ブクログとっても良いと聞いていましたが、期待以上でした最高でした…。恋愛小説って苦手であまり読まないんですが、三浦さんのお話はすごくすきです。いろんなかたちがあったけど、それぞれの良さがあってきゅんとしたしあったかい気持ちになりました…特に『冬の1等星』が綺麗なおはなしで、タイトルにも表紙の絵にもつながっていてすきだなあ あと最初と最後の話がだいすきすぎます超ど好みでした 岡田と寺島しあわせになれ!
0投稿日: 2015.08.20
powered by ブクログ読了まで時間がかかった。 ひとつずつ話が違ってて、それぞれ面白かったが、 複数の本と並行読みしてて、時間がかかった。
0投稿日: 2015.08.17
powered by ブクログポラリスとは、北極星。 小熊座で最も明るい星。 人を愛するというのは、いろいろな形があるなあと。 真剣にその人だけを愛し続けるという約束が結婚だと思うが、それは怖くもある。心のどこかで、この人と合わなくなったら別の人を探すということも考えていた方が、ある短編をよんで感じた。 それはさておき、決めた人と行き着くとこまで行けることを何より楽しみたいな。
0投稿日: 2015.08.16
powered by ブクログ「もうすぐ春も終わりだねえ」 と、麻子は言った。リビングの明かりに照らされて、桜の木はみずみずしい緑の葉を、夜に向かって繁らせている。 「またすぐ次の春が来るさ」 と俺は言った。 そう、何度でも。麻子が生きて幸せでいるかぎり、何度でもあたたかい春はめぐってくるんだよ。 (春太の毎日)
0投稿日: 2015.07.24
powered by ブクログ色々な恋のお話。 どれも、今までに読んだことのないような設定で、楽しめた。 誰かを好きになることは、切なく尊いことだと思う。
0投稿日: 2015.07.22
powered by ブクログいろんな「恋」の短編集で、よく書き分けられるなと思いつつ、その分著者っぽさの深化には若干欠ける感。解説にもあった、各話少しずつ潜む「秘密」が、ありそうな物語をちょっとずつ味わい深くしている。概ね各話、ワシの心に響く名文があったのも良い。
0投稿日: 2015.07.14
powered by ブクログ本:三浦しをん著「きみはポラリス」 三浦さんらしい愛の作品が詰まった11編の短編集 すべて様々な恋愛を表現する恋愛小説と読めるもの。 それら短編の中にはタイトルの「きみはボラリス」ど同名の短編の存在はない。 ポラリスとは北極星。 恋愛とは自分を導いてくれる北極星の存在を求める事なのかもしれまい。
0投稿日: 2015.07.12
powered by ブクログ途中まで恋愛短編集と知らず読んでいて、一体登場人物何人でてくるんだ!と思っていました...(笑) 永遠に完結しない二通の手紙 森を歩く 冬の一等星 が印象的。テンポの良い会話が多い話が好きかな。
0投稿日: 2015.06.22
powered by ブクログなんかやたらとカップルの話を書く作家さんなんだなーとか思って読んでいたんだけど、どーやら恋愛短編集だったらしい。 でも、下手に嘘クセ―恋愛物語ってわけでもなく、筆致はとても軽やかでコミカルなんだけれど、ふとした拍子に真面目に男女感のモヤモヤしたところを突いてくる。そんな感じの良い湯加減の小説でした。 きっと名前的にも女性作家さんですかね。 文章に隠れてるこの言葉にできないムズムズ感というかドス黒い計算高さ、みたいなやつはたぶん女湯からしか見えない風景なんでしょうね。 一つ一つの短編は特に心に残るわけでもなくって言ったらアレだけれど、ちょっと物足りなさを感じて、それでもいざ読み終えてみるとなんだかとても満足している自分がいました。 好きなのは「森を歩く」と「優雅な生活」ですかね。
0投稿日: 2015.06.17
powered by ブクログ「永遠に完成しない二通の手紙」「骨片」「春太の毎日」「冬の一等星」「永遠につづく手紙の最後の一文」、この5編がとても好きです。挙げてみたら片思いばっかりですが。同じ片思いでも、想い方がそれぞれ違うのがまた良かったなあと。恋愛ものはあまり読まないのですが、じんわりくる話がたくさんあって、三浦先生の恋愛短編であればもっと色々読んでみたいなあと思える一冊でした。
0投稿日: 2015.06.11
powered by ブクログ久しぶりに短編集を読んだ。 三浦さんの小説は風が強く吹いているを読んでいたので、結構期待してしまったけれど、 全然毛色が違うので、読むのにいつもより時間がかかった。 色んな恋愛をテーマにした作品で、 アブノーマルなものばかりだったので、 いいのと悪いのとあった。
0投稿日: 2015.06.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最強の恋愛小説集…ではないですよね。 どちらかというと珍味ばかり並べてメインディッシュなく終わったような。 ところどころ、納得できたり美しいシーンも あったりするんですが、基本的にどの登場人物も 好きになれませんでした マイノリティでありながら、そこに懊悩はなく、 世間体だけ取り繕って小器用に生きていく。 そんな人達もいるでしょうが、私は小器用な人は なんだか苦手です。 作者のマイノリティな立場の人たちを応援する気持ちは 伝わってこず、逆に弄んでいるような印象さえ 受けました。 ネット等で知りえた小ネタをもとに、エキセント リックな設定を組み合わせて終わっただけのような ちょっと毒を吐くとチープ&陳腐でした。 初めて読む三浦しをんさんでしたが、他の作品に 手が伸びるかどうか微妙… あと、どうでもいいことですが、わたしの心の中では プラントハンター=西畠清順氏なので、どうしても 彼の顔が浮かんできてなんだか申し訳なかったです。 そして春太はメン・イン・ブラック2のフランクが ちらつき、タイトルでN.Y小町を久しぶりに読みたく なりました
0投稿日: 2015.05.26
powered by ブクログ“恋愛”にまつわる11編の短編集。 でもいわゆる甘い恋愛を描いているものはほとんど無くて、切なかったり痛々しかったり…キーワードは“秘密”。 今の恋人に対して過去の恋愛のことを秘密にしたり、その想い自体を相手に伝えないまま胸に秘めたり、人は様々な秘密を心に抱く。 全てをあきらかにすることばかりが正しいわけではない。 前に読んだ三浦しをんさんの小説「天国旅行」は自死をテーマにした短編集で、今回は恋愛という全く違うテーマではあるけれど、共通して思ったのは、特殊な状況なのにすぐ側で起こっているかのように違和感なく読み進められるということと、何より先が気になるという物語を引っ張る力があるということ。 先も結末も想像できなくて、でも読み終えるとすとんと腑に落ちる。 心憎いのは、初めのお話を読んでこれはこういうことなのかな?と何となく余韻を引きずって、その答えが最後のお話でわかるということ。 こういうつくりの短編集を読んだのは初めてかもしれない。その間の物語たちは全く共通しないので尚更驚いた。 タイトルになっている「きみはポラリス」という物語は無いのだけど、表紙のデザインからも察するに「冬の一等星」が表題作のようなものなのかも。 でもそれぞれがそれぞれの一等星のような存在を持っている、という意味では全てのお話に繋がるのかもしれない。
1投稿日: 2015.05.18
powered by ブクログタイトルから、ほんわりと甘い恋愛小説を思い浮かべていたが、どの話も裏に仄暗い影を持っているような、読み終わった後ちょっと重たい気分が残るような、そんな短編集。最初と最後は登場人物が同じで、軽いノリの中に切なさがある話で印象に残った。
0投稿日: 2015.05.15
powered by ブクログ様々な形の恋愛が描かれた短編集。「裏切らないこと」のように家庭を築くということの重みと暖かさを描いた作品もあれば、「ペーパークラフト」のように危うく脆い体裁を取り繕った夫婦を描く作品もあり、恋愛という感情に対して作者の持論が展開された作品ではなかったことが魅力的だった。個人的には「私たちがしたこと」「春太の毎日」が気に入った。
0投稿日: 2015.05.11
powered by ブクログ普段経験することのないような、様々な愛の形が詰まっています。そういうこともあるんだ、と新しい視点で感じることができた作品。 特に好きなのは、春太の毎日。暖かい気持ちになれます。
0投稿日: 2015.05.05
powered by ブクログ空港に行くと無性に本が読みたくなる。その時本の表紙の絵とタイトルに惹かれて手にとった本。いろんな愛の詰まった短編集。三浦さんの作品はちょこちょこ読んではいたけど、改めて幅広いお話が書ける人だなと思った!どの話もハッピーな愛だけではない、切なく悲しくもあるけど希望が見える話がいっぱいですごく読み応えがあった。中でも"私たちがしたこと"が一番好き。久々にうるっとさせされて、結末にはしばらく余韻が残った。
0投稿日: 2015.04.24
powered by ブクログとても良かった!!恋愛がテーマの短編集だけど、どの話も、べったり、のっぺりした幸福じゃなくて、どこかにぞわっと時には怖い、影の部分がある。その影の部分に触れるとひんやりしてるんだけど、それに触れられるからこそ、ほかの部分の、なにかを大切に思う気持ちがリアルに感じられるなあって。 薦めてもらった影響もあるかもしれないけど、やっぱり「骨片」がいちばんすきだなー。あとは「わたしたちがしたこと」も捨てがたい…あとは他の作品にもいろんなところに、素敵だなって思う言葉があった。さすがだなー。他の作品も読んでみようと思います。
0投稿日: 2015.04.21
powered by ブクログ三角関係、同性愛、禁断の愛などを描いた恋愛小説集。 主人公視点で描かれているようで、でも三人称視点。読みづらさがあった。 息子のペニスを舐める妻を目撃してしまい、思い悩む「裏切らないこと」が面白かった。
0投稿日: 2015.04.09
powered by ブクログ読み終わって、なんだか救われる気持ちになるというか。ほっとする本。 きっとそれは、本に出てくる男の人たちが、余裕があって安心感があるからかな。 信じられる人たち。信じていいかな、と思う瞬間。
0投稿日: 2015.04.05
powered by ブクログ時間があるときなら読んでもいい本だと思う。 文章はそんなに達者じゃないけれど、設定などは面白かった。 と、今までは思ってた(2015.7) けれど最近なぜかやたらと最後の話を思い出す。 感傷的になったのかもしれない。
0投稿日: 2015.04.02
powered by ブクログ2015.3.27 読了 おセンチな時に読んだので、ぽろぽろしてしまった。恋愛に疲れた時に読むとほっとする(^_^)
0投稿日: 2015.03.30
powered by ブクログ初めての三浦しをん なんとかなんとか頑張ろうとしたけどあと少しの所で断念。これが合わなかったのか著者が合わなかったのか。いつか別の読んでみようかなぁ またいつかのいつか
0投稿日: 2015.03.16
powered by ブクログ様々な「恋」や「愛」や「好き」の短篇集 男女間のみならず、同性や異種族、その他禁断の関係も含む 基本的に一人の視点で描かれているので、話の内容によっては感情移入しやすい 「どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう」という一文はとても好き まぁ、それが登場する短編はあまり好きにはなれなかったがね・・・ 何でだか、生々しい不倫とか浮気には嫌悪感を抱くんだよね それでいて、好きな小説は江國香織の「きらきらひかる」や「落下する夕方」という自分の好きな人が他の人を好きな話しというのも矛盾した好みかな? 個人的に面白かったのは、ロハスの話し 彼氏の意見には賛成 人は生きている事自体が問題あるのであって、そこを突き詰めていくと自殺するしかなくなる 所詮生物は利己的なんですよ とまぁ難しい所はおいておいて、彼氏の徹底っぷりには笑った そして最後のオチも含めて清々しい彼氏でした
1投稿日: 2015.03.09
