
総合評価
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powered by ブクログ自分には発想すら無かった愛の形をこの一冊を通じて読みました。レモンの様な青春、梅干しの様な愛・・・まさに最強でした。
3投稿日: 2024.02.02
powered by ブクログおすすめの本を調べて古本屋で買った本書。装画に見覚えがあるようなないような。あらすじを読んでもピンとこないし、本棚にもないし、読んだことはないはず。そう思って手にとった。 11の短編からなり、2つ目の「裏切らないこと」を読み進めていくと、これ読んだことある!「春太の毎日」も。(図書館で読んだのか?持ってたけど売ったのか?)でも他の話は全く覚えていなかった。こうも忘れるものなのか…。みなさんもそんな経験があるだろうか? 読んだのは10年ほど前かと思うが、おそらくその頃は同性愛や禁断の愛、三角関係などを上手く消化できなくて忘れてしまったのだと思う。人それぞれ愛の形、価値観があることはわかるようになってきたつもりだ。それでも、読み終わったあとに後味が悪いというか、どんよりしてしまうのは今も少し苦手だ。 だから「裏切らないこと」や「春太の毎日」のような真っ直ぐな物語が好きなのだと思う。月日が流れて再読したらどんな感想をもつか楽しみである。
18投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログ11の短編から成っている。 「冬の一等星」が一番好きだった。 「私たちがしたこと」「春太の毎日」も好き。 はじめの短編と最後の短編が繋がっていて素敵だった。 「夜にあふれるもの」の中の、グランドキャニオンと流れ星の比喩がよかった。“夜から生まれるようにして”という表現も好きだった。 ひとつひとつの話が短いのでくつろいで読める。でも、ものすごく良い一文がしばしばあらわれるので、油断してはいけない。
7投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編の恋愛小説がたくさん入っていて、とても読みやすかった。 中村うさぎさんの解説で、この短編の共通点として「秘密」があると書かれていて、ハッとした。 心の奥底にしまいたくても、もくもくと浮かんでくる淡い気持ち。 でも、この本に書かれている登場人物たちは、それを嫌なものとせず、壊れないようにやさしく守っている気がした。相手に気持ちを伝えることがすべてじゃなくて、この感情を誰かに邪魔されることなく、自分の中できれいな思い出として保護したいそんな感じ。 もちろん恋愛に正解はないし、結局は本人の気持ち次第なんだけど、結ばれることがゴールではなくて、でもつながりたい欲は消せなくて、それが恋愛と人間が直感で思えるって本能的なことなのかな。 兎にも角にもみんな幸せになってくれ。自分も幸せになりたい。
2投稿日: 2024.01.10
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このお話を読んで、星がみたくなって外にでてみたけれど、くもりがかっていて星はちっともみえなかった。 けれど、そんな夜空にも星はきらめいていて、わたしたち人間はたしかにそのことを想像できる。おねがいごとだって、心のなかでたしかに。
1投稿日: 2024.01.06
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短編集って良いよね 切れ味が鋭い 最後の方にまとめている お題と 自分お題 が面白い そのキィワードから タイトルができて 本編ができて 世界が作られていくって良いです。 面白い物語って思える物語 何を感じる?! 何が起きる? 誰から教わったわけでもないのに なぜかわかっているような感じって ここにあるんだよね いつの間にかある気持ちに 物語を与えてあげることから 始まります 表題作がない短編集 何が誰が 北極星なのか? その北極星とはどういう思いなのか 全体を貫く言葉を想像しながら 楽しむ時です
1投稿日: 2024.01.06
powered by ブクログ人の感情に、1つの真実はない。 「王道」とされるモデルはあるように思うが、まったく同じものを人は持たない。 大きさも然り、どんな形でも、「王道」からいかに歪んでいても愛は愛だ。 三浦しをんが描く「愛情」は歪みまですべて「愛情」と認めさせてくれる。
0投稿日: 2024.01.02
powered by ブクログ短編集で様々な恋愛のかたちが描かれていて、飽きずに読めました。 特に「裏切らないこと」「私たちがしたこと」「夜にあふれるもの」の三作は立て続けに衝撃的な内容でした。 好みが別れそうな話ばかりですが、そこがいいなあと感じました。
0投稿日: 2023.12.03
powered by ブクログ短編集 骨の話が心に残ってます。表紙がすごく可愛くて好き。 タイトルがすごくしっくりくる。寂しさを抱えた主人公たち。(読んだの5年くらい前でいまレビューしてます)
0投稿日: 2023.12.02
powered by ブクログやっぱり短編集は読みやすい。 この本は切り口が多面的で、毎話新鮮な気持ちで浸れた。『ペーパークラフト』が一番印象的である。ドロっと系も悪くない。 読んだ後に毎回お題を見に行くのが楽しかった。 純粋になんだか分からない感情がまだ多いなぁと素直に思った。たまに読み返したい本。
0投稿日: 2023.11.30
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王道の流れから外れた恋愛小説を読みたい人には、ぜひ一度手に取ってもらいたい一冊です。各話どれも個性的で、決して共感は出来ないけど、どの愛の形も人間らしさ(犬らしさ?)が溢れていたように思います。 複雑に入り混じる感情に名前をつけること自体、実は難しいのかも、と感じたりもしました。 各話短めで、さらりと読めますので、まとまった時間が取りにくい方にも勧めやすいです。
1投稿日: 2023.11.26
powered by ブクログ何年か前まで短編集というものが少し苦手だった。 登場人物にようやく慣れ親しんできたと思ったら プツンと話が終わってしまい 少し寂しいような物足りないような気がして。 ふと気がついたらここ何年かで 苦手意識を持つことなく短編集にも手が伸びるようになってきた。 本書は恋愛短編集となっているが そこまでガチガチな恋愛ものの印象は無く 夜寝る前に1話ずつ読み進めるのにピッタリだったな。 中でも私は「森を歩く」が好きで あぁ、愛すべき男性だなぁと。 「あなたと森を歩きたい」だなんて、 めちゃくちゃ良い誘い文句だ。
4投稿日: 2023.11.17
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久しぶりの短編小説集だったのでとても読みやすく区切りがつけやすいので面白かった。 テーマはおそらく恋愛にまつわる物語。 と言っても、全てが甘酸っぱい青春を感じさせる類いのものではなくてむしろ歪な関係性を描いたものばかり。 テーマは定めておきながらもダークなものからポップなもの、男女のみならずLGBTQや犬と人間など広すぎる風呂敷をまとめきっているところがすごい。 しかも二重人格を疑うくらい作品調が異なる。 個人的に好きだったのは「私たちがしたこと」と「優雅な生活」
2投稿日: 2023.11.16
powered by ブクログ恋愛短編集っていうことで、おっさんが読むのはどうかな?と思っていたけど、読み始めるとこりゃ普通の恋愛小説じゃないなと。なかなか一筋縄ではいかない、そんな作品。 そして、中村うさぎさんのあとがきが素晴らしかった。 恋はおし花、愛はポラリス
1投稿日: 2023.11.11
powered by ブクログとある機会に「骨片」の一部を読み、前後が気になったので読んでみた。 初読の際は、三浦しをんとは気付かないくらい仄暗い色の話だなという印象。 女だてらに学問を極めたことへの自覚と誇りと思い出。それを生かすわけでもなく、閉じられた田舎で生活することへのもどかしさ。忙しさで薄れていく過去の日々。女性を解放してくれない時代。 言葉にできず、誰かに吐き出すこともできず、悶々とした塊を抱える主人公。 現実に向き合えず、頑健だが床に伏せってばかりいる祖母へのシンパシー。 全体を斜め読みする際は、どうしてもここまで深く読み込めない。全文を読んでみると、もう少しカラッとした明るい色のイメージだった。 …というか、なんかラブコメだった。 有川ひろほどのベタ感はないけれど。感情の微妙な機微を優しく書いてくれているけれど。 様々な設定の下、雰囲気も形も違う短編が揃っているけれど。流石三浦しをん、なのだろうけれど。 …いやこれベタベタの恋愛小説ですやん! ファンタジー感すらあって、正直一部の話は引きましたわ!(あまりにも好きオーラを出しすぎな人々に対する照れもあったのだろうが…) 中村うさぎの解説が賛美しすぎててまたベタ感を助長していて。いや悪いわけではないのだけれど。 冬のほの白い北極星のようなあの人。 自分を導いて、包んでくれる。 自分にとってポラリスのような存在が、主人公たちの胸の中にはいるんだな。 いやそれは素敵。素敵なんだけどね。 最強の恋愛小説集て…何なん…(ZAZY風に)
1投稿日: 2023.11.09
powered by ブクログ『秀でた部分を見つけるのは少し難しい』 様々な種の恋愛模様を描くが、 特にこの場面が印象に残るといったようなことは あまり無い 良くも悪くも平坦に楽しめる感じ 短編だから物足りないのか、 それとも短編で終わっておくからこそ ちょうど良いのか…という曖昧模糊のような印象
1投稿日: 2023.11.02
powered by ブクログ少し変わった恋愛の数々。 秘密があるからこそ、恋は美しい。 短編集はそこまで向いてないかも。 でも三浦しをんの文章表現は好き。 「きみはポラリス」おしゃれすぎる
0投稿日: 2023.10.26
powered by ブクログいつかの恋は自分の中で押花みたいに綺麗 まま残ってやがて自分を支える愛になるって解釈が素敵すぎて。 あーそういう意味で失恋小説なんだなと。 夜空の星を見て大切な人を思い出すように、思い出の場所や物から大切な気持ちを思い出すのは悪いことじゃないんだね。 むしろそうすることで自分がいずれ支えられていくのならこの大切な思いは忘れちゃいけない。 話が深くて読み終えるまでこのことに気づけなかったけど、そう思えてよかった。 誰もが秘密を持って恋をする。登場人物のほとんどがそうで。 でもその秘密があるから恋が楽しいんだろう。 だから今は、これでいいのかもしれない。
0投稿日: 2023.10.22
powered by ブクログ読みざわりが優しく、腰を下ろして安心できるような暖かさを物語の雰囲気から感じました。ポラリスって名前がよく似合う本だと思いました。
12投稿日: 2023.10.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
永遠に完成しない二通の手紙 岡田勘太郎 寺島に手紙を書く手伝いをさせられる。 寺島良介 合コンでOLに惚れる。 裏切らないこと 岡村 マンションの管理会社に勤務。 勇人 岡村の息子。 恵理花 岡村の妻。 夕子 恵理花の母。県庁で働いている。 私たちがしたこと 古橋 常連客。 朋代 雇われ調理人。 美紀子 朋代の友人。 黒川俊介 朋代の高校時代の彼氏。 夜にあふれるもの 真理子 木村芳夫 真理子の夫。 有坂信二 吉崎エルザ 真理子の友人。 骨片 蒔田朱鷺子 大学卒業後、家業のあんこ屋を手伝う。 ペーパークラフト 熊谷勇二 始の高校時代の野球部の後輩。ペーパークラフト作家。 里子 始の妻。 太郎 始の息子。 村田始 森を歩く 森田うはね 松尾捨松 リチャード 優雅な生活 さより 大貫 事務員のなかで一番の年かさ。 小境 新入り事務員。 広中 さよりの二年後輩。 俊明 春太の毎日 麻子 春太 米倉健吾 冬の一等星 王様 文蔵 映子 永遠につづく手紙の最初の一文 岡田勘太郎 寺島良介
0投稿日: 2023.10.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
途中で自然を集める彼氏の話と自然派な食生活を送ろうとするカップルの話が、どちらも彼氏がちょっと破天荒な感じで似たり寄ったりな感じだったから、読むの途中でやめてたけどやっと読み終わった。 最初と最後の話がつながっていたから、他の話もつながっていたり苗字が同じ人がいたかなと思ってもう一回パラパラとめくってみたけどそんなことはなかった。
0投稿日: 2023.10.14
powered by ブクログ恋愛短編集とのことだったが、一般的な恋愛ではなく、誰かを想う、時には崇高で、時には歪な愛の形だった。 共感する部分は少なかったが、恋愛の自由とその幅を知った。 8歳の少女が誘拐犯と共に見た、冬の星空。同じものを見て同じように感じようとしてくれる、伝え合って「共有」できた時間。 時々ひっそりと自分だけが思い出す、秘密。誰にも見つからない、素敵な秘密だと思った。
5投稿日: 2023.10.03
powered by ブクログ10個の恋愛が詰まった短編集でした。 共感できるもの、できないものとありましたが、そもそも恋愛は自由なもの。 様々な感情に触れられるのも小説の醍醐味です。
6投稿日: 2023.10.02
powered by ブクログ裏表紙あらすじの「どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう」古本屋で立ち読みしながら少し考えてみたものの、パッと思いつく答えが出てこなくて「人は生まれながらにして恋を恋だと知っている」という言葉に惹きよされ手に取った覚えがある。 三浦しをんさんとても好きで尚且つ恋愛短編集も好きなのでとても読んでいて楽しかった。 「永遠に完成しない二痛の手紙」、「永遠につづく手紙の最初の一文」は、ほわほわしていて大好き。寺島、幸せになれよ。「森を歩く」の主人公うはねという名前が可愛くて好き。「ペーパークラフト」本当にありそうで面白かった。「春田の毎日」犬目線という珍しい物語が好き。いろいろな形の恋があっていいんだなぁ。
1投稿日: 2023.09.28
powered by ブクログ巻末の解説の中村うさぎさんは恋愛小説のフルコース料理の様とおっしゃっていましたが、確かにどれも絶品の美味しいフルコースかもだけど、正統ではなくて変化球ばっかりだった印象。いや、どの話も面白かったですよ。
12投稿日: 2023.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ただ甘いだけじゃない恋の話。 いやでも意識を傾けさせられて世界の観かたが変わってしまいそうな恋の話。 酸っぱいより苦い、ちょっと毒にもなりそうな感じで、相手も自分も嫌なところを見ていくような恋の話。 これまでしてたのは恋だったのだろうと思った。 いつか穏やかな愛と目まぐるしい共有タスクが降ってくるのかな。いつかそうなるのを望んでいるのかもしれないな。嵐の渦中で、質量をかけあうのを厭わないコミュニケーションをしたいような人と、城を築きたい。
1投稿日: 2023.09.20
powered by ブクログ春太の毎日 が単純な話だけどすごく良かった。何も考えずに読めるほっこりストーリー。 他のストーリーも短い文章に切ない気持ちや愛しくなる瞬間がギュッと詰まっていていつか読み返したい短編集。
0投稿日: 2023.09.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋愛小説は普段あまり読まないのですが、偶には別のジャンルも手をつけてみたいと思い、また短編ということで読みやすさを考え購入しました。 あとがきにもあるように、料理のフルコースを思わせる様な、色んな種類の恋愛を楽しめて、読みごたえがありました。時々殺人や不倫などタブーもあり、甘酸っぱい恋愛モノが続くと思っていた自分には比較的刺激的な作品でした。 「永遠に完成しない二通の手紙」では、(寂しさ)を主人公が文章で表現する場面があり、その表現が素敵すぎるなと思いました。同時に主人公の本当の気持ちにも重なる様な切なさがあります。 「裏切らないこと」では、自分が過去に大切にしていた物と今大切にしたい人との違い。当たり前のこと…とは思うのに、文章として改めて見るともしかしたら身に染みて感じていなかったのではないか、と気付かされ、 「夜に溢れるもの」では、恋愛に限らず、その人の少し変わった性質も、別の人から見れば美徳に映るものだと感じました。どちらも真実と言えば真実ですが、その人物にどれだけ心が傾いているかでこんなにも変わるのかと思いました。 「春太の毎日」は一番キュンとくる作品でした。人ではない生き物からの目線の小説も面白いと思わせる作品でした。 恋と言うより愛に近い作品が多く、中には考えさせられる内容もあり、深くて苦くて甘い、ただこの小説程ではないにしても、恋の先に何かを見つけられたら良いと思います。
2投稿日: 2023.08.28
powered by ブクログ人は生まれながらに恋を恋だと知っている。様々なカタチの恋愛を描く短編集。 個人的には、特殊な恋愛を作為的に創作した感じが合わなくてハマらなかった。倫理を外れた愛は純粋で好きだが、それは緻密な心情描写があってのものだろう。
0投稿日: 2023.08.16
powered by ブクログ作者自身が設定した「自分お題」のある話もある。以下、禁忌、王道、信仰、三角関係、共同作業、年齢差、初恋。 一編目は依頼者から提示されたお題だが、ラブレター。そのラブレターの始まりが、最後の初恋。
0投稿日: 2023.08.10
powered by ブクログさすがといっていい農家、やはり文章の運びがうまい。適切な文字選択と、文章量は、短編小説を読み情景を頭を思い浮かべる際に必要となるが、本作はそれら必要な要素がすべてそろっていたように思う。いろんな形の「恋愛模様」を描いてくれたが、どの話も、簡潔で意外性があり、読んでいて飽きなかった。特に好きだったは話は最後から二番目の星にまつわる話だ。 ポラリスの意味を調べてみたが、それもいろいろと考えさせられる。
1投稿日: 2023.08.04
powered by ブクログ幼稚園や小学生の頃、何もかもがキラキラ見えた時代。 その時の私が、お姫様の指輪セットとか宝石セットをみて目を輝かせているような気持ちになった。 キラキラに心を奪われ、はぁ、、(ハート) 大人になってからもこんな気持ちになれて幸せだ。 キラキラと同時にじーーーんとじんわり心が暖かい。 私にとって宝石箱みたいな1冊でした。 いちばんのお気に入りは、冬の一等星。 たった数時間の出来事なのに、ずっと思い出しちゃう秘密の宝物。私にもあります。
1投稿日: 2023.08.01
powered by ブクログ本屋さんでなんとなく気になって買ってみた三浦しをんさんの本。 最高に好きなタイプの本だった。エモい。 帯の通り、最強の恋愛小説。
0投稿日: 2023.07.25
powered by ブクログめちゃめちゃじーんと来た。 最初と最後の話の、実ることの無い片思いに胸がきゅっとする。 「骨片」は、時代小説のような暖かい雰囲気がしてよかった。
1投稿日: 2023.07.21
powered by ブクログ再読。11の短編。 「永遠に完成しない一通の手紙」「永遠につづく手紙の最初の一文」は不変の推し。 今回は「裏切らないこと」が印象に残った。 巻末にお題一覧があり、それを踏まえるとまた一段と味わい深い短編集。 「夜にあふれるもの」のお題が「信仰」で納得というか。
0投稿日: 2023.07.14
powered by ブクログ恋愛小説集。恋愛なんだろうかな。恋愛とは、一言でくくれない気持ち、想いなど、まさに、さまざまな形の恋愛が描かれています。 素直な愛だけではなく、他人からは理解できない愛というものも、確かにあるんだなと感心させられる。
1投稿日: 2023.07.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
しをんさん曰く「恋愛をテーマにした短篇」の依頼が多い(らしい、へえー…)。テーマを提示されたものと自分でお題を決めたもの全部で11篇が収められた一冊。 全体的にコミカルでシモ系の話もあり。11篇もあるので個人的に心に響くものと響かないものがありましたが肩肘張らず楽しく読めました。単行本は2007年5月発行なんですね。時代を感じさせないのは上手いなぁー。 決められたテーマの作品には〇、自分お題のものには☆をつけました。 裏切らないこと☆ 私はしたことないです(笑 私たちがしたこと☆ 個人的NO.1。こういうのをさらっと短篇で書いちゃうのすごいなぁ。 夜にあふれるもの☆ 女子(親友)と深夜に恐怖のドライブを。 骨片〇 これは今の子に読んで欲しいなぁ。職業婦人、なんて言葉ありましたね。 永遠に完成しない二通の手紙〇 永遠につづく手紙の最初の一文☆ 2つで1つの作品。中学生の頃に読んだ友人が貸してくれた同人誌(一時創作BL)を思い出しました。懐かしいー。なので中学生でも読めるBL作品です。 新潮文庫の100冊
3投稿日: 2023.07.08
powered by ブクログ短編集ってなかなか読まないんやけど、これを読んで短編の良さがわかった気がする! この短い物語で一つ一つ違った恋の形が描かれている点がすごいと思った
1投稿日: 2023.06.29
powered by ブクログ三浦しをんさんの恋愛短編集 全11個のテイストの異なる恋愛集が、其々に趣があり楽しめた。全部読んだあと巻末にある三浦さん自身が設定された「自分お題」に納得 最初の章「永遠に完成しない二通の手紙」と 最後の章「永遠につづく手紙の最初の一文」に 共通する岡田くんと寺島くんのお話… 気になって仕方なかったので、最後に再会できて嬉しくもなんだかソワソワした。 でも切なかった… また、犬好きなので「春太の毎日」に心ときめいた。勝手に犬種をゴールデン・レトリバーと確定させたので更にテンションがあがった。違うのかな? 「きみはポラリス」 ポラリスは北極星のこと。 北極星は正しい方角を知るための夜空の道標 同じ恋愛はこの世に存在しない… その心の光は自分だけが見つけられる… 恋愛を、広がる宇宙の星に擬えたわりに現実味のある物語ばかりで、それこそが人間の面白さだと感じられた。恋愛をするのも人間だけだからなぁと妙に納得したりした。
7投稿日: 2023.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋愛をテーマにした短編集。 三浦しをん先生の「格闘するものに◯」がとても好きで、他の本も読んでみたいと思い手に取ったが、あまり好きな内容ではなかった。 同性愛、不倫、年齢差…いろいろな恋愛があったが、どれも私がエンタメとして昇華できるものではなく、心の中で消化不良が起こってしまった。 唯一「冬の一等星」は綺麗でわくわくして、あと何ページで終わるか考えずに読み切れた作品だった。
0投稿日: 2023.06.24
powered by ブクログ恋愛には割と秘密がつきものなんかなあ 嬉しい秘密なんてめったになくて基本後ろめたい秘密、結局誰の恋愛もそーゆーもん???
1投稿日: 2023.06.19
powered by ブクログ様々な恋のあり方をテーマにした短編集。 最初と最後の話が時に好き。 BLというよりかは同性愛という感じがした。 切ないというには拗れすぎた感情。
1投稿日: 2023.06.13
powered by ブクログ恋愛小説、と聞くと、どうしても甘酸っぱいものをイメージしてしまうのですが、こちらの短編集はどちらかというと大人っぽい、恋というより愛が強いストーリーが多かったように思います。 どのストーリーもそれぞれの全く違う展開(現実的だったり、非現実的だったり)で、ワクワクしました。 最後の方にそれぞれのストーリーのお題が載っているので、是非そこまで読んでほしいです。 そのお題を目にしてから、もう一回どういう話だったっけ?と読み返したくなりました。 また、中村うさぎさんの解説も素敵なのでそちら最後まで読まれることをおすすめします。 ただ、再読はないかな、という点で、☆3にしました。
1投稿日: 2023.06.01
powered by ブクログ恋愛にまつわる短編集。 憎しみや恨みなど墜ちた恋愛もあれば、 楽しいワクワクを秘めた恋愛。依存。同性愛。 十人十色の感覚を味わい尽くせる。
1投稿日: 2023.05.19
powered by ブクログなぜか9年くらい積読していた。 どの短編集も好きだったけど、 「私たちがしたこと」は情景が目に浮かんで苦しくなり、「春太の毎日」では微笑ましくなり、「冬の一等星」の情景秒の綺麗さに圧倒されて1番好きだった。最初と最後の繋ぎも最高!!
1投稿日: 2023.05.11
powered by ブクログ作家の名前で購入したら苦手な短編集。関連するのは最初と最後の短編だけ。裏表紙を見ると「最強の恋愛小説集」とあった。 報われない同性愛、誘拐した相手に対する子供の思い、不倫、複雑な三角関係と思ったら犬目線と言うことが途中からわかるなど、複雑な恋愛関係が多い。三浦さんらしいと言えばそうなのだろうが。
38投稿日: 2023.05.09
powered by ブクログ2007(平成19)年に刊行された短編集の文庫版。 帯や裏表紙に「最強の恋愛小説集」と銘打たれており、私としては連続テレビドラマに見られるような、ベタでオーソドックスな若い恋愛模様の、心の機微を女性作家が繊細に描き出すようなものを期待したのだが、期待はまるきり裏切られた。 私の観点では、これは「恋愛小説集」とは言えない。普通の恋愛が素材の中心にあるのではなく、プラスアルファの突飛なアイディアに基づくシチュエーションに力点がある。恋愛心理を掘り下げる観察眼は深くなく、むしろアイディア勝負の軽エンタメ小説集だ。 「最強の恋愛小説集」なんていう宣伝文句に囚われず先入観なしに読んでみれば、それなりに楽しめるエンタメ小説集なのかもしれない。 今風の感性が溢れているような人物たちの会話の、ちょっとした言葉遣いや着眼点には、ときどき素直に笑わされた。
0投稿日: 2023.05.07
powered by ブクログ恋愛短編集で1番好きかもしれない ひとつひとつの話がどれも惹き寄せられる面白さなのもそうだし、最初と最後のお話が繋がってるの粋すぎてため息
0投稿日: 2023.04.27
powered by ブクログ「春田の毎日」がまさかの犬目線の話でビックリ。犬と分かった状態で読み返すと、話が全然相手に伝わってない部分も「なるほどなぁ」で、おもしろかった^^ 「私たちがしたこと」は、ずっしりしてたなあ。。 きみはポラリスーー。ポラリスとは、北極星。 人それぞれ心の中に自分だけの道標のような輝く星があって、迷いそうな時にはいつも導いてくれる存在。そんな存在への想いがある短編集。 少し不思議で、今まで読んできた物語の展開どおりに進まないところが面白かった。 ただ、正直、読んでいて「何が伝えたいのか」「何を言いたいのか」分からなかった。たぶんこのお話で国語のテストを出されたら私は赤点…。 でも「何かを伝える」ことが目的ではない本だってあるし、読者だって必ずしも「著者が伝えたい何かを見つけること」がゴールではない。国語のテストを受けるために読書しているわけではないのでね(^-^) 今読んだ感想としては、何か掴めたような掴めなかったような。。な気持ち。でもいつかまた読んで、何かを掴めたらいいな。
5投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログいろんな恋愛があって、それが社会的には許されなくても恋として存在してしまうからしょうがないじゃんって思った 特に好きなのは永遠に完成しない二通の手紙、骨片、森を歩く、優雅な生活、冬の一等星、永遠につづく手紙の最初の一文 繋がっても繋がってなくてもその人が認めれば恋 誰かが誰かを愛おしいと思うその瞬間の煌めきがたくさん散りばめられてて素敵だった もう会えなくてもその一瞬の繋がりだけで一生生きていけるって思えるのが愛
1投稿日: 2023.04.20
powered by ブクログ読了日:2018/08/07 たくさんの愛の在り方を描いた短編集。内に秘めたものを飲み込んで生きる話が多かったが、強さではなく、一種の諦めにも見えました。 「傷付きたくないから、受け入れる」 私は、互いにぶつけあえる在り方を選びたい。他人に理解されるかではなく、二人だけの形を作れる人になりたい。 病めるときも健やかなるときも、それを諦めない事が、一緒に生きることなのではないかと思います。
2投稿日: 2023.04.14
powered by ブクログ三浦しをんさんを好きになったきっかけの本。 なんだろう、ものの例え方がとてもすき。 確かに、なんで恋って定義出来ないのに恋した時に恋ってわかるのかな。生まれながらに恋を知っているのだろう。 色々な愛があっていいじゃない、素敵じゃない、そんな話。
0投稿日: 2023.04.12
powered by ブクログ久々にちゃんと恋愛小説を読んで、読み進めるたびにドキドキしたりふわふわした気持ちになってとても面白かった。 あまり直接的な描写は得意ではないので途中少しうわぁってなったけど、でもそれを上書きするくらい後半に向けてそれぞれ物語が進んでいって、好きだなって思った。 ところどころ恋愛に限らず様々な価値観に触れることができて、わたしもその都度考えさせられた。 読み終わった今、もう一周読み返したいなという衝動に駆られている。
1投稿日: 2023.04.08
powered by ブクログ三浦しをんさんの小説は以前、「舟を編む」を読んでいて面白かったので久しぶりに読んでみた。 これは短編集なので、毎日寝る前に1話ずつ読むとかいいかもしれない。 どれもそれぞれ味があって良いですよ。 恋愛小説ではあるんですが、ライトノベルみたいな軽い感じではないので、本好きな方でないとピンとこないかもしれないけど。 実は短編集だってわからず読み始め、1話と2話がどうつながるんだ?って読み進めて、改めて、あぁ短編なんだって途中で気が付いた。 アホやなぁ。 三浦しをんさん、お勧めです。 まだ、2冊しか読んでないけど(^^;)
4投稿日: 2023.03.30
powered by ブクログ著者の単独短編は初でした。 新しい恋愛小説の形なんだろうと 思いますが、 ステレオタイプな私には少し合わなかったかなぁ。 また違う作品で著者に触れたいと思います。
26投稿日: 2023.03.24
powered by ブクログ捨松の話が1番好き。素敵な恋愛。 良くも悪くも穏やかな小説たちで、最近こういうのよく見る気もするけど、ただこれは一昔前の作品。先見の明というか、早くからこういった恋愛を扱っていた三浦しをん先生すごい 短編ごとに文体が変わるのも素敵。
0投稿日: 2023.03.20
powered by ブクログサクッと読めてなんだかいい気分になる本。 あんまり頭を使うようなお話は好まないのでこれくらいの軽さがすき。
2投稿日: 2023.03.02
powered by ブクログ2/24.25 『遠い日の「恋」は胸の奥に押し花としてたたみ込まれ、「愛」は夜空の北極星となって、あなたを守り導く。「恋」と「愛」が繋がってこその「恋愛」』
1投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログ個人的にとても好き 読み終わったあともしばらくは何度も読み返す程 軽い気持ちで読み返せるのが短編集の良さの一つなんだな たしかに最強の恋愛短編集だと思った。 お守りのような強さ。 大学時代「ご自由にお持ち帰りください」と書いた箱の中で見つけた本だった。なんとなく手に取って今まで積んでいたが、読み始めたらとてもスルスルと入ってきたし何かが満たされる感覚があった。読み終わったら売るつもりだったが、もう少し手元に置いておきたくなった。 読んでから経っちゃったから、また読んだらお気に入りの短編を追記しよう
1投稿日: 2023.02.23
powered by ブクログ本書は、全くお互いに関係しない人々の様々な恋愛模様が短篇集の形で纏められていて、登場人物それぞれがそれぞれの「恋」とそれぞれの形で向き合う様が綴られている。 個人的に特に印象に残ったのは『骨片』『春太の毎日』、そして『冬の一等星』だ。 『骨片』は究極の恋慕がうつくしい描写で綴られていて印象的だった。『冬の一等星』はわかりやすい文体で短めなお話だが、ストンと心に優しい温もりを与えてくれるような作品だった。 そして『春太の毎日』。これは動物と暮らしている人々は涙せずには読めないのではないだろうか。お題が「最後の恋」であることを読了後に知り、また涙腺が緩んだ。私も大好きな恋人(恋獣?)との日々を、これからも暖かく大切に過ごしたいと感じた。
0投稿日: 2023.02.16
powered by ブクログ普通の恋愛小説とは少し違う、いろんな意味で難しい、複雑な想いを抱えた人々の話。それゆえに共感できる、というよりは、そういう愛の形もあるのか、と考えさせられる感じだった。同性婚の話が話題になっていたりするが、人間の(あるいは種族さえ違う)カテゴリなんて、愛を前にすれば関係ないよな、と改めて感じた。
1投稿日: 2023.02.14
powered by ブクログ見事に全話の色が違う、一捻りしたイレギュラーな恋愛ばかりの短編集なのに、どうして三浦しをんさんは、こんなに多様な登場人物の気持ちを、本人たちの言葉のように書けるんだろう! 最近三浦しをん先生読んでなかったけど、いろいろ読みたくなったな〜。 「腐敗しとろけゆく、永遠に暴かれることのない秘密」を共有する2人の絶望的で甘美な愛と、俊介の暗い色気が心に残る『私たちがしたこと』、 スリリングで切実で、信仰に似た恋愛感情を描いた、最後までどうなるかわからない『夜にあふれるもの』、 ストーリーに動きはないのに、主人公の「恋情を全う」する決意に胸打たれる『骨片』 が、今回特に好きだった。 でも前に読んだ時は、とにかく『永遠に完成しない二通の手紙』に胸キュンしたし、読む時によって推し短編は変わりそう。
38投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログどうして人は恋に落ちた時、それを恋だとわかるのだろう。 恋する気持ちは細胞レベルの渇望 恋かな?恋かも?そう思ったもの全部、恋
0投稿日: 2023.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・2月2日に読みはじめ、5日に読み終えました。 ・三浦しをん♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ ・三浦しをんありがとうございました。 ・ことあるごとに「三浦しをんの書く愛が好きだな」と言っていたのに読んでなかった恋愛短編集。こりゃ良いぞとは思っていたんですが実際最高だった。 ・シンプルに幼なじみものが大好きなので、一番良かったのは最初と最後の岡田くんと寺島くんの話なんですが、「春田の毎日」で体の液体全部出る??ってくらい泣いてしまい、こんな…… こんな泣き方するのここ数年で三浦しをんと十二国記しかねえ…… と思いながらオイオイ泣いてしまった。犬が好きだから犬の話されると駄目なんだわ。 ・Twitterで兄弟カップリングを推している人が「血が繋がってるのに体をつなげちゃいけない理由なんかない」みたいなことを言ってるのを以前見かけて(オタクのタイムライン)、そのことを思い出した一遍があった。源流は似たようなものだと思うんだけど、三浦しをんはどうしてこんなにうつくしく書くことができるの……? ・あと、恋愛がテーマだから、性的な描写がさらっと書かれることがある。これが全然不快じゃない…… なんだかわかんないけど、めちゃくちゃ不快なのがたまにあるんですよ(わざと不快に感じるように書いているのもあると思う)。これ要る??っていうふうに感じちゃうやつ…… ・三浦しをんはそういうのが全然感じない。単純に私の好みに合っているということでもあると思うんだけど、小説上の彼ら彼女らの生活の中の一部なんだなとすんなり受け入れられる。見せつけているような感じが全くしない。すごいなー。 ・いやでも寺島くんと岡田くんの話すごく良かったな。現在を最初に見せて、岡田くんが寺島くんのことを好きになった過去を最後に持ってくる構成もめちゃくちゃ良すぎる。将来の寺島くんの幸せな結婚生活を呪う気持ちと同じくらい、寺島くんのことをわかってくれる人が現れたらいいのになと思っている岡田くんのどうしようもなさ。 ・しかも、そう思っていたのが高校生のときで、そういうのをずっと、ずーーーっと抱えたまま伝えるそぶりも見せずに5年-10年くらい(推測)寺島くんと一緒にいること、たまらなさすぎる。どうしようもなく臆病な男…… 「話が合って一緒にいて楽しい相手というなら、岡田にとっては寺島もそうだ。寺島だって、たぶん岡田のことをそう思っているだろう。それなのに、女とはセックスし、ずっと長い時間を過ごしてきた寺島とはセックスしないのは、変ではないかと感じた。セックスするか否かは、結局は性別で決まるのか。だとしたら、一緒にいて楽しいと思う気持ちや過ごした時間にはなんの意味があるのか。」 ・ここよかったな。たしか『愛なき世界』だったかな?のインタビューで、三浦しをんという人にとっての恋は肉体ありきの恋なんだなっていうのを思って、その思想が強く出ている文章だなと思った。たぶん、岡田くんにとっての恋も、肉ありきの恋なのかも。 ・いやーめちゃくちゃよかった。三浦しをんの短編集は初めてだったな。やっぱり三浦しをんの愛が大好き!
0投稿日: 2023.02.05
powered by ブクログ文章がさっぱりしていてとても読みやすいですが特殊な恋愛形態という点に重点を置きすぎているのか、肝心の話の内容自体にあまり面白みを感じられずう〜ん…となってしまいました。
0投稿日: 2023.01.31
powered by ブクログこんなに心奪われた本は久しぶり 熱を持ったり、ずっと冷えたり 全部すごく好きだけど 私たちがしたこと 夜にあふれるもの が好きだった 幸せな結末もそうじゃない不運も 全部どうしようもない愛があった
2投稿日: 2022.12.28
powered by ブクログ大好きな1冊になった。 なんでもっとはやく読まなかったんだろう… 冬の一等星がお気に入り。 いつでも読めるように傍に置いておこう。
1投稿日: 2022.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
全体的によく分からなかった…… 「私たちがしたこと」「永遠に続く手紙の最初の1文」は良かった。恋人のために、恋人のの前で殺すのだ…… 確かに究極の愛かもしれない、 そんなことされたらこの人から一生逃れられない気がする。
0投稿日: 2022.12.14
powered by ブクログ恋と愛。恋愛と一言で言うけれども、それには人それぞれに意味や解釈があり、到底他人とは分かり合えない。けれども、人を愛おしく大切に思い、そのために自己犠牲を払ったりいかがわしい気持ちになったりするあの気持ちをこの一言に集約されることを知っている。不思議である。片思い、三角関係、同性愛、不倫、信仰…。 恋愛小説ではあるものの、一種の哲学的要素が含まれていて、何故人は生きているのか、恋をするのか、人を欲するのか、気持ちを隠そうとするのか、と考えさせられることばかりであった。また、いい意味で変態的な行動や思想もこの物語の中では幾つも繰り出されていて、恋愛というものに抱きやすい甘酸っぱさというよりも濃厚で甘味ながらも苦味も混ざっている後味の強さを感じた。人間という生き物のドロドロしたものがあって、読んでいてこれまでの境遇の中では共感はできなかったが、綺麗事で片づけない様が面白かった。
0投稿日: 2022.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まほろと愛なき世界から入ったので、三浦しをんさんのこのストーリーの感じは初めて。 1話目と2話目ですこしほっこりしたのも束の間、3作目4作目5作目で静かに愛の泥沼にぶち落とされて、いやほんと三浦しをんさん………!ってなりました。笑 そこからの森を歩くと春太の日常で癒されて泣いて、優雅な生活で笑って、冬の一等星がいちばんすきだったかなあ。 凪良ゆうさんの流浪の月を少し感じるような愛の形だった。 そして最後に岡田くんと寺島くん! 途中のぶち落とされでしずんだけど、最後に読了感最高にさせるこの構成最強すぎます。 泥沼にも確固たる愛がそこにあって、後書きで中村うさぎさんが「全ての恋や愛には秘密が隠し味になってる」と言われてたのがはあなるほどなぁ、でした。
0投稿日: 2022.12.13
powered by ブクログどの話に出てくる感情も美しくて尊いものだと思った。 恋をこれほど静かに、でも心に響く文章で表現できる人がいるんだ。出会えて良かった作品。一話一話、丁寧に大切に読みたくなる。 私は『森を歩く』と『優雅な生活』がお気に入り。 窪美澄さんの『水やりはいつも深夜だけど』を少し思い出した。
0投稿日: 2022.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋愛小説。BLもの?とか、普通の恋愛じゃないものを題材にしていた。短編集。一番最初の話と最後の話がつながっていた。これと言って特筆すべき話はなかった・・・
0投稿日: 2022.12.05
powered by ブクログいろんな形の恋愛があって、お話ごとに文体も違う感じですごいなと思った ただ共感はしずらいのと、短編なのでお話の世界に入りきることなく終わってしまう感 短編の恋愛小説は自分にはあまり向いてないのかも
0投稿日: 2022.12.02
powered by ブクログ久しぶりに何の事前知識もなく本屋さんで気になって手に取った本。昔はよく本屋さんに通ってたけど最近はネットで調べて通販で購入が多かったため懐かしい気持ちになった。本作自体は正直私にはわからない世界観だったが、私の知らない世界はまだまだあるんだなと。誰もが抱える秘密は干からびても消えはしない。そんな秘密をみんな抱えながら生きているのだ。たまにはこんな本との出会いを大切にしていきたい。
0投稿日: 2022.11.28
powered by ブクログ素朴で、狂気で、でもそれがあるだけでただ生きてることが物語になるような、恋ってこんな感じだ!って思う
0投稿日: 2022.11.27
powered by ブクログちょっとだけ変な ちょっとだけ不気味な 心のおまもりのような 短編集かもしれない 解説がとてもよかった
0投稿日: 2022.11.24
powered by ブクログ恋や愛に決まった形なんてなくて、目にも見えないし触れることもできないのにどうして人は感情の昂りを感じた時、それを恋や愛だと呼ぶのか。本当は名前なんて付けたくない、この世でたった2人だけにしか答えが見つけられない特別な感情。好きで何が悪い、理由なんて要らない。何があっても決して揺るがない唯一無二の存在、きみはわたしのポラリス。
1投稿日: 2022.11.22
powered by ブクログ2022/11/19 風が強く吹いているとか読んで面白かったから作者つながりで読んでみた。短編は合わないかもしれない。
0投稿日: 2022.11.19
powered by ブクログ恋愛短編集。一筋縄ではいかない感情がたくさんあって、ときめいたり、苦しくなったりした。 裏切らないこと、私たちがしたこと、春太の毎日、冬の一等星、が特に好きだった。 人の数だけいろんな形の関係があって、それに名前なんてなくていいんだなあと改めて思った。
0投稿日: 2022.11.16
powered by ブクログ『舟を編む』以来の三浦しをん作品。 帯の「最強の恋愛小説集」の文字にひかれて購入。 でも想像していたような「甘くて切ない」や「ふわふわ」な小説ではなかった。 この小説集で描かれれるどの愛も、頑なで清らか。 自分の気持を大切にしたい、と思っている人に薦めます。
0投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログ正確に書くと星3.5。 恋愛小説の短編集だが、王道の話はひとつもなかったように思う。 私にはすごく理解できる話の方が少なかったが、歳をとったらまた読み返してみたいなと思う作品だった。
1投稿日: 2022.11.07
powered by ブクログ三浦しをんさんの言葉の紡ぎかたがものすんごく好きだなあと感じた。 どのお話の登場人物も一途で、人物間の深い愛情に心が温められた。 好きな人のために、好きな人の目の前で人を殺せばいいのだというフレーズが忘れられない。その話が一番深い愛情を感じられて好きかもしれない。 どれだけ見ようとしても全容が明らかになることはない心の底にたまった感情を、気づかぬうちに掬い取ってくれるのが、本の中の文章にあると思う。
1投稿日: 2022.10.31
powered by ブクログここにある様々な恋のかたち、どれも変だけど普通なのかも。ロマンスのなかを生き抜いていきたいなってなる本でした。
0投稿日: 2022.10.24
powered by ブクログ何度も何度も読んでいる大好きな小説。作中の登場人物たちみたいな大きなものじゃなくてもいいから、ふたりだけの秘密があるっていいなと思う。私は色んなことを色んな人に話してしまうけど、秘密にしておきたいくらいに愛しい思い出は確かにあって、それは確かに私の北極星になっている。
0投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと大好きな1冊。 恋愛の短編集。恋愛小説を年々読めなくなっていく。この中にも好きとそうでもが混ざっているけども、程よい長さが読みやすいし、どろっとした愛じゃなくて、濃くても恋って感じ。 「永遠に完成しない二通の手紙」「永遠につづく手紙の最初の一文」は切な。きっかけが素直で、いると楽しい、落ち着くっていうのは、とてもわかりやすく、好きの理由なのにって思う。性別は、違うと面白いけど、同じじゃダメって思うこともおかしいし。 1番好きだった「春太の毎日」も、そう。一緒にいたいのは、好きだからだけでいいのに。
0投稿日: 2022.10.09
powered by ブクログ色んな形の愛が詰まっていた。中でも特に「裏切らないこと」「私たちがしたこと」「森を歩く」「冬の一等星」がお気に入りだった。
0投稿日: 2022.09.26
powered by ブクログ三浦しをんさんの11章の短編集。 積読してた一冊で出張で読もうと持ち出しました。 題名からくるイメージは恋愛小説でしたが、楽しい話しや暗黒面?の話しが混ざっていて、ここで終わるの?みたいなのも幾つかありました。 ある意味、読むリズムが良くなるのか、すぐに読了しました。 三浦さんは、愉快な「まほろ駅前多田便利軒」シリーズや「光」のような暗く怖い小説を書く不思議な作家ですね。 他にも積読してるものがあるので、楽しみである。
29投稿日: 2022.09.21
powered by ブクログどの話にもクスッと笑えるところがあって良かった。私たちがしたこと、夜にあふれるもの、には、おかしさ・異常さがむしろ心地いいし、共感する。春太の毎日は、後半はひたすら可愛かった。冬の一等星は1番心に残った。私も後部座席で感傷に浸りたい。
0投稿日: 2022.08.27
powered by ブクログ「恋愛をテーマにした短編」11編をまとめたもの。 この中には、結ばれることがない悲しみを描いたもの、結ばれたはずなのにどこか寂しさを感じるもの。 ただ幸せだと言い切れないようなどこか影を描いたもの。 様々な愛の形がこの本にあります。 この中で、最初の『永遠に完成しないニ通の手紙』と最後の『永遠につづく手紙の最初の一文』が、ある意味、プロローグとエピローグのような気がしているのです。 天真爛漫に腐れ縁ともいえるような友人に、好きな女の人に手紙を書きたいという寺島良介。それを聞きながら、寺島への思いを心に閉じ込める岡田勘太郎。 この短編集、バラエティに富んでいます。 同性愛、不倫、親子の愛、宗教的な愛、三角関係、いろいろな形で描かれる恋愛模様。幸せなだけではない、複雑な思いを抱えたものも。 読後感がすっきりするものばかりではありませんが、とにかくすごいと感じました。
10投稿日: 2022.08.23
powered by ブクログ久々に再読しました。 どこを開いても、誰かと誰かの愛や恋やそれに似た感情を描いていて、それは純粋なものだったり少し歪んでいたりもしますが、そもそも愛だの恋だのに綺麗も歪みもなくて、自分が抱く感情自体の行き先がそこなだけであり、もう生まれてしまえばどうにもできない、ままならないけれど決して抗うことはしない。そんな人たちの物語で、温かったり冷たかったりほのぼのしていたり、短編の中にそれぞれ温度が感じられる三浦先生作品、流石でした。 どのお話も好きですが、個人的に春太の毎日と、手紙シリーズが好きです。それぞれの思いが、一番良い形で存在し続けてくれるといいな、と願いながら読んでいました。
2投稿日: 2022.08.20
powered by ブクログ三浦しをんさん、「舟を編む」ですごく優しい文章を書く方だなぁと思い今回の「きみはポラリス」。 たくさんの愛の形が文章になっていて、クール?冷めてる?卑屈?な人たちの目線で書かれている物語も、三浦さんの優しさマジックで穏やかな読了感でした。 「どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう」 このフレーズの【確かに感】すごい。 落ちると堕ちるの違いを調べたら、 『恋に堕ちる→良くない方向に向かう、禁断の恋のように本来はやってはいけないこいをしてしまう』と。 三浦さんは、形にとらわれない恋に『落ちる』を使ってる。好き。 「素敵な不毛」っていうフレーズも素敵。
1投稿日: 2022.08.18
powered by ブクログ英題は、something brilliant in my heart 心の中に、というのがミソで、他人には覗けない場所、自分の心の中にひっそりと輝く存在。 君はポラリス(北極星)というのは、人それぞれ心の中に自分だけの道標のような輝く星があって、迷いそうな時にはいつも導いてくれる存在、と言う意味なのかなと思う。 そしてこの本は10人それぞれの心の中の光を覗くことができる。彼らはみんな秘密を抱えている。 もしかしたら自分も彼も彼女も、ひっそりと誰かのポラリスなのかもしれない。
1投稿日: 2022.08.16
powered by ブクログこんな恋愛小説未だかつて読んだことがありませんでした! タイトル、そしてカバーから、甘ーい恋愛を勝手にイメージさせて読み始めましたが、甘いどころか、スパイシー。 現実味があるようで、ないものもあったり、一言では言い表せないお話がたくさんあった。 個人的に恋愛から遠ざかっていますので、いろんな恋愛の形があるよなぁと思った。 いい縁に巡り合いたい。
0投稿日: 2022.08.15
powered by ブクログ「どうして恋に落ちたとき、ひとはそれを恋だとちゃんと把握できるのだろう」。 この小説の中にあるセリフ。恋というものを端的に表していて好き。三浦さんは人物の描き方の多様さが好きなのだけど、恋に落ちた人(人以外も含む)の心の有り様が様々に描かれていて、とても心に響いた。 この世にある恋のうち、ただのひとつも同じものなんてなく、そのどれもが、当事者にとっては甘美であり、緩やかな幸福をもたらすものである。それが不道徳であったとしても、心に浮かび上がる感情を恋と認識してしまったのなら、それはとても素敵なこと。
0投稿日: 2022.08.14
powered by ブクログ・どうして恋に落ちたとき、ひとはそれを恋だとちゃんと把握できるのだろう。 確かに!たしかにそうだ、なんでだろう?と思わされた一文です。 人を好きになった時ってよくわからないです。 いつから好きなの?と聞かれてもはっきりした日を覚えている人なんているのだろうか。 一目惚れだったら、会った瞬間なのだろうからわかりやすいと思うけど。 自分の気持ちを自覚するというのはなかなか難しいものです。 どの話もちょっとした怖さみたいなものがありました。ホラーとかじゃなくて、なんかヒヤッとした感じ。 「春太の毎日」はそんなことなかったですけど。 恋愛とは片思いでも両思いでもこのヒヤッとした怖さを含むものなのかもしれない。
1投稿日: 2022.08.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みやすい短編集で、愛や恋にいろいろな形があることを感じた。 最後を読みながら、なんか聞き覚えあるぞ、、、?でもまさかなと思いながら読んでいったら最後の解説で納得
1投稿日: 2022.08.05
powered by ブクログもしいつか。私たちの心が遠く隔てられてしまう日が来ても、この笑顔はいつも私のどこかにあり、花が咲いて散って実をつけるみたいに完璧な調和のなかで、私の記憶を磨きつづけるのだ。 かつて私を森に誘った男がいて、私はとても幸福だった、と。(249ページ) . 信じる?と文蔵は聞いた。何度聞かれても、私は信じると答えるだろう。それを教えてくれたのは文蔵だ。(357ページ)
0投稿日: 2022.08.04
powered by ブクログ★経済的に不安のない、容姿も笑っちゃうほど酷くはない無難な相手と、適齢期と言われる年齢で示し合わせたようにパタパタと結婚する。そこに私は、美を見いだせなかった。★ 改めて、「普通」とはなんだろうと思った。 自分の中にある「普通領域」を、相手に強要して当てはめないで欲しい。 最近、多様性って言葉が使われるようになり、乱用されているけれど、その意味を心に刻みながら使っている人は本当にいるのだろうか。「多様性」という言葉がひとりよがりに先走って、意味がついてきていないように感じる。
0投稿日: 2022.07.25
powered by ブクログ11編からなる儚げな恋愛短編集。片想い、同性愛、禁断の愛、息子に嫉妬する父親など、さまざまな恋模様が楽しめる作品です。一つとして同じ恋愛はない。どれもが純粋な形なんだと思います。 「どうして恋に落ちたとき、ひとはそれを恋だとちゃんと把握できるのだろう。」 「『愛』ってのは、『現在進行形で大切』ってことだったんだなあ」 例えそばにいなくても、夜空に輝くポラリスにように、心の中に居続ける存在がある。それはとっても幸せなことなんです。 ぼくは中でも『冬の一等星』が好きです。 意見が分かれる作品ではありますが、どれか一つでもみなさんの心響くものがあればなと思います。ぼくはこの作品に出会えてよかったと思える作品でした。みなさんも、多様な恋愛に触れてみてくださいね。
7投稿日: 2022.07.20
powered by ブクログ好きだったのは春太との毎日と、最初と最後の寺島岡田の話。ペット飼ってるから、犬もこんなふうに飼い主に愛を抱くことあるのかな、素敵だなと思いました。 所々愛が深すぎて、共感することが難しい話もあったけど、自分では考えつかないような気持ちの複雑さを表せる三浦しをんさんの凄みを感じた。
0投稿日: 2022.07.14
