
総合評価
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powered by ブクログそれぞれのストーリーの中で語られるたくさんの「好き」の形は、唯一無二の特別性を持っているようで、ゆっくり時間をかけて読んでいくとわたしたちが昔から知っている「好き」と何ら変わりがないことに気付く。 三浦しをんさん独特の筆致で、なめらかに流れるような柔らかい雰囲気を感じる読書になった。
0投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ恋愛って人の数だけいろんな形がある。そもそも何を恋愛って呼ぶのかわからないぐらい複雑。 居心地のいい場所がほしくて、がんばっても手に入らない辛さもあるし。居心地のいい関係を守りたいという思いもある。それぞれがしっかりした輪郭はないけど恋愛として形になっている。
1投稿日: 2025.11.18
powered by ブクログ三浦しをんさんを好きになるきっかけの本です。 「好き」という気持ちのいろんな形がとっても素敵に伝わってきて、心地よいです。
21投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ舟を編むで三浦さんを知り、期待値が高すぎた。 それぞれの恋愛観。 とても良いんだけど期待値が高かった分、少し物足りなく感じてしまった。 三浦さんの他の作品も読みたい。
0投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログ普段読まないジャンルを読んでみようと思い手に取ったが,想像していたよりも面白かった。暖かくポカポカする話から少し切ない話まで幅広くある。他の作品も読みたくなった。
0投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
︎「私たちがしたこと」が1番私に刺さりました。「恋人のために、恋人の目の前でひとを殺すのだ。それほどまでの深い思いを見せられたら、もう二度とほかのだれも愛せない。」←これが良すぎてハッとした。愛のかたちは人それぞれだと理解していても、このような愛のかたちが重くて深くて呪いのように、鎖のように自分を縛り付けて離さない。
0投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログちょっと考えたり,重めの本が続いたので,今回は気楽に,気持ちを明るくしたくて. それならやっぱり,三浦しをんでしょ. 11編の,さまざまな「愛の形」を描いた短編集. 「いかにも」な作品から,「意外」なものまで,どれも楽しく読めた. そしてやっぱり,根っこにあるのは「人間賛歌」だなと思う. 一人ひとりの「個」を丁寧に描く感じがとてもいい. 恋愛って,もともと超個人的なものだから,時には常識や良識から逸脱した「カタチ」もあり得るわけで. ほのかな想いから激情まで,徹頭徹尾「個人」の物語なんだよね. だからこそ,「家族」とか「血縁」とか,そういう“箱”に押し込められていない感じが心地いい. 「大事に思う気持ち」は,誰に注いでも,何に注いでもいい―― そんなメッセージが,いろんな愛の形を通して伝わってくる. 人間肯定感,半端ない! そうかぁ,これが『愛なき世界』のあの奇想天外でチャーミングな世界につながっていくのか,と納得. 「恋愛小説」って言われるとちょっとこっぱずかしくて手に取りづらいけど,これは手に取って大正解.
2投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログ11篇の恋愛短編小説。恋愛小説といっても爽やかな青春ものという訳ではなく、様々なバリエーションで構成されていた。特に「裏切らないこと」「森を歩く」「春太の毎日」が印象深く、書き出しが強烈だったり、ペット視点で語られたりと面白かったです。王道という感じはあまり無かったので、少しイメージとは違ったという感想です。
3投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログ様々な形の短編恋愛小説集。 もっと長く読みたい!!続きが気になる!って話もあれば、難しい、こんな事を考え行動する人間もいるのだろうか?共感ができないなーと思うものもあり、その種類の違う、考えることも違っている話を1人の人間、三浦しをんが描いてるのは凄い。 存在するかもしれない世界を垣間見てる感じは楽しい。短編小説のいいところ。
0投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ全11話の恋愛短編集。多様な恋愛の形や関係性に触れた影響で、自分の恋愛を見つめ直した。心を許せる相手との出会いは稀有なものだから、心でつながる関係を大切にしたい。いつでもどんなときでも導いてくれる存在に、お互いになれたらいいなと思った。
9投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ「さまざまな人を思う気持ち」に深く触れることができました。人は違う。登場する人々の姿は一様ではなく、それぞれに異なる考えや背景を抱えています。その多様さが、むしろ人間という存在の豊かさを浮き彫りにしているように感じました。 人は立場や経験によって違った見方を持つものだろう――そう改めて気づかされ、納得する。そのことを受けとめることが、自分自身の心を少しだけ、広くすることにつながるのではないかとも思いました。 たまには自分の心を振り返り、「ああ、こんな気持ちもあるもんだなぁ」と穏やかに見つめ直すことも大切だと感じました。自分の人を愛する気持ち、どんなだろうか?
3投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1つの短編小説があり、その中でも「春太の毎日」がイチオシ。この話もそうだけど、物語の途中から「あ~!こういうことか!!」とわかって、どれも読むのが楽しかった。話の幅もあるし、「永遠に(略)」の寺島くんと岡田くんの関係性が好き。
0投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログ様々な形の恋愛模様が描かれた短編集。読んでてハラハラドキドキすると言うよりは、それぞれ違った味のある人生を眺めているような感覚だった。どれも違った雰囲気なので、ハマるものとハマらないものがあるかも。 読んでいくうちに題名がすごくしっくりきた。この短編集では、恋もしくは愛した相手は自分の真ん中に位置して輝く、時には指針にもなるものなのかな、と。
1投稿日: 2025.08.29
powered by ブクログアマゾンのインディオの「きみと森を歩きたい」 意味はあなたとセックスしたい 理由、彼らは壁もないような見通しいい家に住んでるから逢引きの場は森しかない為 このエロ夏目漱石みたいなセリフ今度女の子と遊ぶ時絶対使ってやる てか君と宇宙を歩くためにって漫画あるけどあれBLを予期させてたんや 母親が息子の性器を舐めるのが当たり前みたいに綴られててピュアすぎて信じてしまった ホタルイカ好きで形似てるもんなとかうっすい理由でも信じてしまった 風が強く吹いているでこの人をもっと読みたいと思ったBL作品を短編ではなく長編で読みたくなった 読了して変態じゃないと0から1というか作品事体作れないんじゃないかと思わされた
1投稿日: 2025.08.29
powered by ブクログ『愛なき世界』を書かれた作者の恋愛短編集ってどんな感じなんだろう、と期待MAXで購入した本 結果、簡単に期待を飛び越えて行った。女児向け少女漫画みたいな鉄板の恋愛が全くない!(実は1話「王道」がお題の作品があるのだが、そのお題からこの話が出来上がるのかと驚愕した) 鉄板の王道恋愛モノには飽きたという方には全力でおすすめしたい。 帯に「恋愛は普通じゃない」と書かれていたけど本当にその言葉通りの内容の話ばかり。 だが、誰しも登場人物の心情にはどこか共感できるんではなかろうか。そういえば自分にもこんなことがあったかもしれない…このような存在がいたかもしれない……と。 個人的に、 ・私たちがしたこと ・骨片 ・冬の一等星 が好き。
1投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログタイトルの雰囲気から(わたくしが勝手に)イメージする恋愛小説集ではなく、 自分には理解しがたい形が多かった。 共感するところは少なかったが、これはこれで恋愛のかたちなのだろうと思う。
0投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ三浦さんの本は久しぶりでしたがやはり安定の面白さでした。 短編集で11作品が収録されているので飽きずに楽しむことができます、男性目線の小説からはなかなか味わえない女性目線の機微のようなものを感じられた一冊でした。
0投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ賛否が分かれそうな恋愛のお話が詰まった短編集。 基本的にオチというはっきりした結末があるわけではなく、ふわっと終わる感じが多いので、そういう雰囲気が好きな人には刺さると思う。 私は好き。
0投稿日: 2025.07.26
powered by ブクログいろいろな愛のかたちを描いた短編集。読んでいてなんだかわからないのだが少しモヤモヤ、苦しくなり途中で読めなくなってしまった。自分自身が愛のない生活に劣等感や虚無感を感じているから…なのだろうか?
0投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログ読み終わってあまりスッキリはしないな〜という感じだった。 でも恋愛ってまぁそういう面もあるよな〜という感じでした。 綺麗な恋愛小説じゃないのが逆によかったかも。 《森を歩く》 結婚しなくても、2人でいるのも愛の形だなと思う。 《春太の毎日》 まさかの、そっちの目線の話かってなった。 1番ハートフルで良かったかも。 この2つがが個人的には好きな話でした。
0投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
様々な「愛」の形が描かれる短編集。 現実ではなかなか経験することのない、そんな愛があるのかというような話でも登場人物の心情が美しく表現されており、その愛を自然なものとして受け入れられる。 構成が綺麗で、始まりと終わりの話がつながってるのがとても良い。
0投稿日: 2025.07.04
powered by ブクログ牛乳と豆乳を間違えたような本 この物語には、必ず逃げ場がある。それを羨ましくも疎ましくも思う。 腐れ縁とは、いつまでたっても食える納豆みたいなもの。 冷蔵庫の中身をまるごと腹に移すんだから、どうせ飯粒が入る余地なんかなくなる。飯に対する熱量が同じくらいの人で無いと一緒に食事をするのは苦労が絶えない。 グランドキャニオンに流れ星を見せたところでらなんの意味があるのだろうか。 自分が好んでいる人や物に対し、変わってるねなんて否定的な言葉を投げかけられたら、私を否定するのと同じこと。選択をしてきた人生である人程その思いは強くなる。 人は、いくつであっても一人の人間として扱われることを望む。そして、扱ってくれた人のことを好む。自分でも理解していない部分を言語化してくれたり、色や形で表現してくれたりする事で認められる。 ぞわっとする。胃底を適度に手入れした手で撫でられるような、浮き出た赤や青の血管のような。恋とは、私にとって拒絶なのかも知れない。
0投稿日: 2025.07.03
powered by ブクログ短編集。 かなり前に読み、2度目。 後味悪い箇所あり、感情移入出来ない(したくない)場面もありつつ、ジワッと心に溶け込む文章もあります。
0投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログ甘酸っぱい恋や深い愛情などをテーマにした短編集 1作1作は短いけれど読み応えあり、主人公の性別も年代も時代も違うのに、なぜか気持ちがわかる、そんな小説が盛りだくさん 愛する恩師の骨をこっそり手に入れる「骨片」が好みでした
0投稿日: 2025.06.20
powered by ブクログCL 2025.6.6-2025.6.7 恋愛小説、短篇集。 わりと苦手なジャンルなんだけど、やっぱりしをんさんは別格だな。 永遠に完成しない二通の手紙 森を歩く が好き。
0投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログポラリス、という概念が私は好きだ。 生きるための道標、希望。 どんな形であっても、それぞれが心のうちに持っていてほしい。そしてできるなら、大切な人のためだけのポラリスになりたいと思う。 私たちがしたこと、は心にガツンときて泣いてしまった。しをんさんの中では「王道」らしい。じゃあ私は王道が大好きだ。 春太の毎日、も大好きだ。春太の愛情に思わず涙してしまった。しをんさんのなかでは「最後の恋」らしい。そんなもん泣いてしまうじゃないか。 中身のない感想を書いてしまいましたが、恋愛の短編小説なんて滅多に読まないのに、良い本と出会ってしまった。心にじんわり甘苦い味、そしてちょっとの嫉妬。くそぅ、恋愛したい!ぎったんぎったんになっても良いから!!!笑
12投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログ解説含めて面白かった。 三浦しをんさんの恋愛小説変な登場人物いたりどんでん返しあったりして好きだな。それでいて重い言葉もあってただのエンタメで終わらない。春太の毎日が個人的に1番好き。
0投稿日: 2025.06.04
powered by ブクログ「きみはポラリス」11編の短編の小説が収められている。いろいろな恋・愛のカタチが…。 それぞれの物語が余韻を残して終わる。1編が終わったところで この先はどうなるんだろう… あれはどういうことだったのかな…などとその余韻をふわっと感じながら読み進めた。 「ポラリス」って何だろうと 調べてみたら北極星とのこと。 それぞれの短編のなか 登場人物にとっての北極星 ゆらがないもの 常にそこにあるもの… という意味があるような気がする。 さらっと読めるけど じっくり味わいたいそんな1冊。
11投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編、恋愛小説はあまり読まないが、よかった。 永遠に完成しない二通の手紙 裏切らないこと 夜にあふれるもの 優雅な生活 春太の毎日 永遠につづく手紙の最初の一文 がよかった。
0投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冬の一等星が特に好き。 どうして文蔵と同じ星を見ていると信じられたのだろう。それらはあまりにも遠くにあって、触れてたしかめることもできないものなのに。 この辺りの描写、文蔵との出会いがどれほど主人公にとって特別で大切かってことが伝わってきて文蔵のその後のことも考えると全て刹那的に思えて苦しくなる。 あと、夜にあふれるものも好き。 いくら私が認めても、あなたはたったひとりで遠くへ行く。どこかへ行ってしまう。 あの男が本当に真理子を裏切っていたとして、それを許せないと思うほど真理子があの男を愛していたなんて。 信じられない。信じたくない。 この、エルザの慈愛に満ちた切なさを孕む真理子への眼差し、、真理子について思いを巡らすエルザの紡ぐ言葉は陶酔的で、それを読んでいる自分が真理子に恋をしていると錯覚してしまいそうになるほど、、後戻りのできないところまできてやっと、エルザには自分の素直な感情が見えてくるのだけど、どうしようもない気持ちにさせるのはエルザが真理子への恋心に気づいた瞬間、それと同時に失恋したことにもなるからで、、
0投稿日: 2025.05.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三浦しをん氏は、2000年に『格闘する者に○』でデビュー。2006年に『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。 本作は2007年に出版された短編集になります。 ・・・ 収録されたものも以下に挙げておきます。 「永遠に完成しない二通の手紙」「裏切らないこと」「私たちがしたこと」「夜にあふれるもの」「骨片」「ペーパークラフト」「森を歩く」「優雅な生活」「春太の毎日」「冬の一等星」「永遠に続く手紙の最初の一文」 最初と最後がまさかの連篇ですが、私は最後の短篇を読んでいて、それが終わろうかという段階でやっと連篇だと気づきました。 どれも滋味深いのですが、可愛らしい作りの「春太の毎日」、過去の誘拐を回想する「冬の一等星」は印象深い。 でも、どれもひねりが効いていてよかった。面白かったです。 ・・・ 繰り返しますが、面白かったです。 昨年読んだ作品(『むかしのはなし』)も短篇集だったのですが、そちらは「すごい面白い」という感じでもなかったのです。 で本作『きみはポラリス』はどうだったかというと、こちらも短篇なので壮大なストーリーや構成を楽しめるわけではありません。だけどそれぞれの短篇に、洒脱の効いた会話や、ふと漂うペーソスが散見され、むむむ、と心を持っていかれることがしばしば。 全体的なトーンとしては青春、恋愛です。短篇ごとの主人公の心象風景の描き方が私は結構好きで、ちょっと変わっているけども、現実感をきちんと保つ造形に筆者のセンスが見て取れます。 大活劇ではない、小唸りさせる読ませるエンタメ、だと思います。 ・・・ ということで、三浦氏の作品は二冊目でした。 今後も渉猟してまいります。
0投稿日: 2025.05.01
powered by ブクログ恋愛小説を久々に読んだ。よくある恋愛小説とは違うどこか引っかかる短編が並んだ一冊。個人的には恋愛は長編の方が好きと思った。もう終わるの?というがっかり感を感じてしまった。解説を読んでしまったらその通りにしか思えないから先に感想を書いて読みたい。
0投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログいろんなパターンの恋愛を軸にした短編集。 恋愛自体にはフォーカスされてないけど、 愛とか恋があるから起きる心の波(と結果としての行動)が描かれてます。 共感できるものもあるけど、できないものもあり。 例えば同性愛とか、ワンちゃんの飼い主に対する気持ちを恋心に見立てるとかは、あまり共感できず… 好きなのは「優雅な生活」と「冬の一等星」。 相手を思いやること、否定しないことで、 愛は(例え過去のものになっても) 北極星のように自分を導いてくれるんだろうなぁ。
1投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ再読。とても良い。冬の一等星、この圧倒的な空気感。まるでそこにいるような深夜のPA。最初と最後の物語、手紙。とても切ない。何故かたまに読み返したくなる一冊です。
8投稿日: 2025.04.11
powered by ブクログ初めて三浦しをん読んだけど、結構好きかも。 三浦しをんの短編集。 読み終えてすぐ、心の中にあふれてきた気持ちを言葉にしてみる。 一編目「永遠に完成しない二通の手紙」と、ラストの「永遠に続く手紙の最初の手紙」がつながっていると気づいたとき、まさに“ポラリス”を見つけたような気持ちになった。ずっとそこにあったのに、最後になって気づく。気づいた瞬間、涙が出そうになった。 作中の登場人物たちは、それぞれの“ポラリス”を持っている。 岡田にとってのポラリスは寺島。 健ちゃんのポラリスは、妻と息子、そしてまだ見ぬ未来の子どもたちを裏切らないこと。 私にとってのポラリスは何だろう?きっと、「私自身を裏切らないこと」なんだと思う。 「あれがポラリスだったのかもしれない」と思い返す場面もあった。 例えば、「私たちがしたこと——殺人と隠蔽——それすらも、あの人との関係のなかでは“ポラリス”になっていたのかもしれない」とか。 □□とのこと。伝えたところで、相手がどう思うかなんてわからない。けれど、私は覚えている。 「夜にあふれるもの」の真理子のことが、なんだかとても好きだった。 「骨片」を読んで、〇〇のことを思い出した。 会いたい。もし、〇〇がいたら…と思うと、ただただ、さみしくて悲しい。 「ペーパークラフト」は正直、私には理解できない愛のかたちだった。 でも、「森を歩く」はとても好きだった。曖昧だけど確かにつながっている、あんな関係にあこがれる。 「優雅な生活」は、いても悩むんだよな…と共感。 「春太の毎日」は、読み終えてから何度も思い返してしまう。 ⸻ “ポラリス”って、北極星のこと。動かない、いつもそこにある星。 誰かの心にある、それぞれの“道しるべ”の話だったんだと思う。 そして私も、自分のポラリスを胸に抱いて、また本を読んでいきたい。
2投稿日: 2025.04.11
powered by ブクログ非常に読みやすい文章だった。この短編集には感情移入は求められておらず、様々な恋愛の形が描かれていた。もしかしたら移入できる人もいると思うが、そういう人は稀有な部類だろう。 一つ一つが先の物語が暗示されて終わっており、物足りなさもありながら、これが短編恋愛の醍醐味なのかなとも思った。
1投稿日: 2025.03.27
powered by ブクログ恋愛の短編集。『森を歩く』『冬の一等星』がお気に入り。色んな形の恋愛が描かれていた。どの時代にもテーマになるのだと思いました。傑作でした。
0投稿日: 2025.03.26
powered by ブクログ森を歩くがよかった。あと冬の話。 心にずっと残ったり、ふとした時に思い出したりするのを恋愛と呼ぶのかもな。
0投稿日: 2025.03.13
powered by ブクログ読了。 きみはポラリス / 三浦しをん タイトルに惹かれて手に取った三浦しをんさんの恋愛短編集。 大切な人と過ごした記憶は、いつまでも心の支えになってくれる。いつでもどんなときでも導いてくれる。 そんなイメージで読み始めたけど、一筋縄ではいかない、歪さを感じるお話ばかりでいまの私には合わなかった。そんな相容れないところも小説、創作の醍醐味なのかな。
0投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ前半はどろっとした重い話ばかりだったが「森を歩く」以降はほっこりする話が多く、多種多様な恋愛話という紹介文にぴったりな小説でした。 主人公に感情移入はあまりできないタイプの短編集で、隙間時間とか移動時間に読むのにぴったりでした
0投稿日: 2025.02.27
powered by ブクログ恋愛の達人になった! そんな気になる、素敵な小説だ。 男と女、女と男、男と男、女と女。 思いが結ばれたり、届かなかったり、秘めたり、打ち明けたりと、いろいろな形の恋愛を描いている。 恋愛が星になっているような世界観が良い。 11編の短編集になっていて、「骨片」と「冬の一等星」が特に印象に残った。
0投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログパケ買い! すごく好き。こんなにも愛の形があるのかと。 中でも惹かれた作品は「冬の一等星」。またタイトルも好き。
20投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログ読みやすい 最初と最後の物語が繋がってるのかな? 裏書にも >三角関係、同性愛、片想い、禁断の恋…… ってあるけど 「おっと、これは???」 「あれ?」 みたいな物語があって、基本的には淡々としているのに、時々どろっとしたなにかがむわっとする瞬間がある。一瞬だけ目が光るというか、文章がずっしりするターンがあって、その後突然からからに乾燥するような、不思議な文章の流れがある気がする。
1投稿日: 2025.01.25
powered by ブクログ様々な形の11の恋愛短編。なんとなく思い描いていたものとは違った。多様で、それが恋愛かと、謎を抱えながら、又、予測できない展開にどきどきしたり。 ひとつひとつ、雰囲気が違い、個性の強さに、短い頁ながらだんだん引き込まれていきました。それを恋とは、当人は知ってか知らずか、自らはまり込んでいる姿、心情は、特別なことではなく、私たちも突き詰めれば、日常でそれはありえるのかも。 ずっしりくるもの、ときにほろりと涙をはこぶもの。 私たちがしたこと、骨片、ペーパークラフト、春太の毎日が印象的でした。恋愛でもあるけれど、人と人との人間模様が深く描かれていると思いました。相手と同じものを抱え、時に悩み、そんな感情を共有して築き上げていければ良いのだろうけど。 すべてを飲みこんで生きていく
27投稿日: 2025.01.24
powered by ブクログ色んな愛や恋の形の物語がまとまった一冊でした。 見た目や相手のスペックなどで恋をしがちな世の中ですが、もっと感情のままに恋愛しても良いんだよと言ってくれているような気がします。
0投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログこんなにもいろんな愛の形があるんだと、よくある恋愛小説のような甘さはなく、人間愛的な大きな愛がこの本にはちりばめられていた。 題名のポラリスは北極星のことらしい。 この季節の空は澄んで、都会の空でも北極星が綺麗に見える。 またたいて見えるから、希望にも見える。 地球上から見たら、ほとんど動かないその星は、はるか昔の旅人たちの道しるべとなってきたんだろうな。 自分の道しるべとなるような関係性。 そんなん、最高だわ、って大きな愛を感じて、ちょっと吐き出した空気の温度あがったみたい。
7投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログ特に好きなお話は、 永遠に完成しない二通の手紙 骨片 優雅な生活 永遠に続く手紙の最初の一文 です。 誰から教わったわけでもないし、”恋”を定義することは難しく、色々な形があるけれど、なんで人はそれを恋と分かるんだろう。自分もだけど。 何歳になっても難しい。
0投稿日: 2025.01.16
powered by ブクログよく目にするタイトルだったのと、 どこかファンタジー感のある可愛らしい装丁から、 読み易い恋愛青春群像劇かなと思っていたけれど、 どれもこれも一癖二癖ある、恋愛?短編集だった。 ◆永遠に完成しない二通の手紙 岡田の元へ寺島がラブレターを書く手伝いを頼みに来る話。 短編小説ではどうしてもそこまで私は入り込めない設定。 ◆裏切らないこと 妻が息子に対してしていた行為を目撃し、戸惑う夫の話。 いやいや私も仰天したわ。世のお母様方の意見を訊きたい。 これハートウォーミングなほっこり話なの?普通なの…?怖 ◆私たちがしたこと かつて起きた、誰にも言えない暗く深い秘密の事件の話。 実際にあってはならないことだけど、悲劇と惨劇の狭間で、 悲しくて切なくてやるせなくて妙にロマンチックだと思う。 永遠の秘密事を二人が共有しているというドラマチック感。 ◆夜にあふれるもの ミッション系の高校にて、異常な信仰心を放っていた友人、 やがてその友人の夫が「妻がおかしい」と言い、訪ねてくる。 ちょっと京極(絡新婦の理)読んでるみたいで気味悪かった。 こういうのって興味深いし関心もあるけど、共感はないな。 ◆骨片 女学生時代に恋焦がれた先生の遺骨を大切に持っている私。 祖母が亡くなった際、骨壷に先生の遺骨も一緒に入れた。 これで祖母の墓参りの度に先生にも会える。 可愛くて強くて覚悟と決心と穏やかな愛のある素敵な話。 ◆ペーパークラフト 出張の多い夫の後輩という男が少しずつ近付いてくるが、 実は彼には目的があった。復讐、とは。意趣返し、とは。 いやんとても好きなお話。終わり方も好き。昼ドラみたい。 ◆森を歩く 謎の多い同棲相手のあとをついていくと驚くべき事実が。 ◆優雅な生活 健康的な生活を恋人に提案し、最初の内は口論になるが、 承諾をしてくれた彼があまりにものめり込んでいくお話。 連続して同じような系統の物語。どっちもとっても好き。 二宮知子といくえみ綾を足して割ったみたいな物語。笑 あまりにもくだらなくて馬鹿らしくてエキセントリック、 でもそんなふたりでも、そんなふたりだからこそ、幸せ。 ◆春太の毎日 これもいくえみ綾感…それか、まんま「まっすぐにいこう」 読んで速攻気付いたので飽きちゃって飛ばし飛ばし読んだ。 ◆冬の一等星 うっかりで始まった、誘拐犯と人質のたった一晩の物語。 私の大好きなあの漫画の雰囲気があって、とっても好き。 似たような話はたくさんあるだろうけれど、でも、好き。 ◆永遠に続く手紙の最後の一文 最初の二人の話再び。うーんやっぱり私には合わないかも。 好き嫌い分かれそう。
5投稿日: 2025.01.10
powered by ブクログ難しい言葉も複雑な表現も無く、情景が思い浮かぶ文章。 よくある恋愛小説では無く、これもそれもひとつの愛の形なのかと。 日常の中の非日常でも無く、たぶんこんな日常を送ってる人たちがいるんだろうなと。 どれも読み応えある短編小説集。 春太かわいい。
1投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ恋愛にまつわる短編集。巻末の中村うさぎさんの講評がまた格別によかった。しをんさんが自ら決めた「自分お題」を踏まえて読むとさらに物語の輪郭がくっきりする気がする。
0投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログ三浦しをん初めて読んだけど大好きになってしまった。骨片、森を歩く、冬の一等星、あと最初と最後の岡田と寺島のお話が特によかった。なんか全体的にこの人の文章好きだ… ちょっとモヤモヤする話もあったんだけどそういう話も部分的に文学表現が素敵だな〜とか思いながら読んでた。 一番好きなの、森を歩くか冬の一等星かで迷うけど冬の一等星かな… 二度と会うことのできない文蔵と過ごしたたった数時間に人生の希望を見出して生きていく映子がまさにきみはポラリスって感じでよかった。人と人とが心から分かり合える貴重な瞬間、尊い。 本当によくてもっと色々感想書きたいんだけど適切な言葉が見つからない。三浦しをんの他の本も読みます。
0投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
[ブログで紹介] 本書を読んだ理由は、新潮文庫の100冊 2024に選定されていたからです。 【本書のポイント】 恋愛がテーマの短編集です。 日常にはないような関係性の中に描かれています。 私には複雑な思いの人間関係がテーマだと思えました。 短編「冬の一等星」の最後に 「一等星」の言葉が登場します。 「きみ」とは自分を認めてくれた登場人物であり、 認めてもらったことが強烈に光り輝いているのでしょう。 また恋愛の話しなので、 ほとんどの短編に「一等星(ポラリス)」のような存在が 登場していると捉えることもできます。 なお本書の冒頭と最後の短編は登場人物が同じです。 一冊の本として締まりがあるように思いました。 「初出・収録一覧」によると、恋愛がテーマの短編集とのことです。 11作収録されています。 単純な恋愛ではなく、日常にはないような関係性の中に描かれています。 それは殺人、霊感、誘拐、ロハスなど、多岐に渡ります。 かなり特殊な関係もあります。 このような関係性を考えつくとは創造力がたくましいです。 それくらいでないと小説は書けないのかもしれません。 著者のことは名前しか聞いたことはありませんでしたが、多岐に渡る関係性を描けると推測します。 私には恋愛というより、複雑な思いの人間関係がテーマだと思えました。 しかも救いがある話しは2・3編です。 タイトルの「きみはポラリス」という短編はありません。 またどこにも「ポラリス」という言葉は登場しません。 ただ、短編「冬の一等星」の最後に「一等星」の言葉が一回登場します。 ぶっきらぼうなその人は自分のことを認めてくれた。 最後に冬の星空を一緒に見て星座を教えてくれた。 事件から何年も経ったが、「きみ」とは認めてくれたその人であり、 認めてもらったことが強烈に光り輝いているのでしょう。 恋愛の話しなので、ほとんどの短編に「一等星」のような存在が 登場していると捉えることもできます。 それを「ポラリス」とセンス良く言い換えています。 私がとくに面白いと思った作品「春田の毎日」について。 読み始めて直ぐに、麻子の家の中で飼われている犬が語っていると分かります。 ただし犬だとは一切書かれてはいません。 春田は麻子のすべてを見ていて、何でも知っていると自負があります。 麻子にも春田にも相手へのゆるぎない愛があります。 そんな中に登場した男性と麻子はお互いに好き合っています。 男性に敵意を持っていた春田は、自分の腹くだしから気持ちが変わっていきます。 自分は麻子よりも長く生きられないからです。 なんとも切ない春田の気持ちでした。 冒頭の「永遠に完成しない二通の手紙」と 最後の「永遠に続く手紙の最初の一文」は 登場人物が同じです。 同性への想いが詰まった作品で、 最後の方が”始まり”で、 冒頭の方が”後日”の話しです。 初掲載の媒体が別だったので、著者を追っているファンしか気づかなかったでしょう。 恋愛をテーマにした一冊の本の前後に掲載され、一冊の本として締まり・まとまりが出たように思いました。 (2025.3.15) ※2024.12.8古本をネットオフに注文、12.13到着 新潮文庫の100冊 2024:10冊目 2025.2.20読書開始、3.12読了 2025.6.9ネットオフで売却
1投稿日: 2024.12.18
powered by ブクログ「恋にはいろんな形がある。最強の恋愛小説集」 帯の文言に惹かれて購入しました。 まさに、いろんな恋と愛の話が詰まった短編集で読み応えがあり、解説まで含めて、全て読み終わった後は何とも言えない満たされた気持ちになりました。 帯とあらすじを読んで、王道の恋愛小説を想像していましたが、読み始めてみると初っ端から裏切られました。 初めの方は、私が想像していた恋愛の話ではない物語が続き共感もしにくかったですが、これも確かに愛だなあと思えるものでした。 読み進めていくと同時に、自分の恋愛についての視野が広がる感じがして面白かったですし、後半はクスッと笑えたりほっこりするような物語が続き、最後まで飽きずに読めました。むしろ残りのページが少なくなるにつれて読むスピードが早くなり「もう読み終わってしまう…!」と残念に思うくらいでした。 解説の中村うさぎさんの言葉選びも素敵でしたし、小説をさらに深く味わえると思います。
0投稿日: 2024.12.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルと最初の話が刺さったので期待して読み進めたけど、他は期待したほどではなかった。ちょっと特殊な状況だったり関係性の人たちが出てくるからかもしれない。 「骨片」の主人公の思考が何となく自分に通じるものがあり印象に残ったのと、「春太の毎日」が可愛くて好き。(半分くらいまで読んでようやく春太の正体に気付いた) 最後の話で2人の過去編が出てきたのが個人的にはアツかった。 解説はいつも流し読みしてしまうけど、「なるほど」と思う部分が多くて読み応えがあった。
0投稿日: 2024.12.08
powered by ブクログそうなんです。皆んなが思うことだけど表題の「きみはポラリス」と言う短編のタイトルが見つからなかった。なら何故この様なタイトルを考えたのか? 一等星=北極星=ポラリスだとすると 近いタイトルが「冬の一等星」短編集の中では1番好きな作品である。映子と文蔵は誘拐された娘と誘拐犯の関係なのに映子を守った。文蔵は昏い場所へ行こうとしていた。でも突然紛れ込んだ映子を傷つく事がない様に細心の注意を払って暗がりから遠ざけた。夜道を照らす、ほの白い一等星のように。それは冷たいほど遠くから不思議な引力をまとっていつまでも映子を守っている。なんて素敵な関係なのだろうか。最初の短編「永遠に完成しない二通の手紙」と最後の「永遠につづく手紙の最初の一文」は同じ登場人物が個性溢れる恋愛をキュンキュンと心憎い演出を堪能しました。恋愛って様々な形があるんだなぁと思いながら読み進めるとわかった事がありました。秘密の無い人間なんていないんだなぁ。もしかしたら一生忘れていたい秘密かも、でも忘れられずに何かの拍子にこぼれ落ちる。私を忘れないで...と
1投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログ以前からネットで「恋愛小説」と検索すれば必ず候補に上がってくる小説だったので手に取ってみたが、ドキドキしたり心が温まったりというような内容を求めていた自分には「全然違うじゃん!」となるものだった。 いろんな愛の形とはいえどもさ....
0投稿日: 2024.11.25
powered by ブクログ恋愛小説集。というだけで敬遠していたけれど、実際に手に取ってみれば、べたべたに甘くて都合のいい恋愛はそこにはなかった。同性、異性、片思い、三角関係。恋愛は山あり谷あり、それが楽しいと思う人もいれば面倒と思う人もいる。いろんな形があって、人それぞれで、それでいいんだよ。すごくとがっているわけでも、奇抜なわけでもなく、自分の身におきそうだったり、友達や同僚や先輩や後輩におこりそうな恋愛模様がそこにあって、するするとお茶漬けを食べるように読み終えてしまった。
4投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログ久しぶりに恋愛小説を読みました。いいなぁ笑 短編集なので読みやすい。いろんな恋愛の話。 どれも良いのですが、一番印象に残ったのは 「私たちがしたこと」かなぁ。 今の涼しい季節にぴったりの一冊でした。
2投稿日: 2024.11.03
powered by ブクログ友達のおすすめの本。普通の恋愛小説とは言えないかも、と説明された。確かにその通りだったかも。登場人物の大体が、それを否定しないし、何とも思ってない風なところが好き。
0投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログ色んな恋愛があって、どちらかというと共感しにくいと感じた。それでも、その感情は持ったことあるかもに出会えた時にその物語の1部になれた気がして嬉しかった。 「歳をとるにつれて色々変わっていくけど、恋を恋と認識するのは生まれてからずっと変わらない」みたいな文章がずっとずっと忘れられない。
0投稿日: 2024.10.27
powered by ブクログたぶんはじめての三浦しをん作品 短編集なのとあって恋愛ものをあまり読まない私でも読みやすかった ハマるものをハマらないものもあったけど「春太の一日」と「冬の一等星」が好き
1投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログ三浦しをんさんの恋愛短編集。 三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛…… 形にとらわれない、どれも違う形の恋愛。 短編集は1個ずつゆっくり読めるので、今ハマってる。ゆっくり読んだから結構最初の方忘れてて、感想を書く上でもっかいぱらっと見直して、「永遠に完成しない二通の手紙」「永遠につづく手紙の最初の一文」が同じ人物の話だと気づいた! この2つも好きだけど「優雅な生活」「春太の毎日」が好き。「切ない話もあるけど、結局旦那さんも最終的に愛してくれてるなあ幸せじゃんあんた」って何度も思った。春太は犬だ!って読んでる途中で気づいてわくわくしながらくすっと笑えた!あんなに愛してくれて幸せだ〜たぶん柴犬かな〜ポメラニアンかな〜
0投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ短編集。 恋とか愛とか考えても正確な答えは出ないけど、誰かが誰かを思う気持ちには様々なカタチがあるのだと感じさせてくれる本でした。 その中には、なかなか理解しづらい関係もあったりなかなか濃い短編集でした。 どの話も心に残っているけど、私がより深く心に残るのは「骨片」と「冬の一等星」
0投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いろんなタイプの恋愛が書かれた短編集。 なぜ新潮文庫の100冊に入っているのか? 短篇なのでなんとか読めたが、最後3篇は斜め読み。
1投稿日: 2024.10.15
powered by ブクログ恋に関する短編小説集。 隙間時間に読みやすい本でした。 雰囲気が好きなのは「冬の一等星」。 寒い冬の日に見上げる星空が頭の中でイメージできて、私はその光景が好きなのでこの話が好き。 キャラクターが好きなのは「森を歩く」「優雅な生活」。 三浦しをんの書く放浪癖のある彼氏が好きだから。 あと、定職に就いている女の子とよく分からない仕事やフリーターな男の子が不格好ながらも楽しく暮らしている話が好きなのだと思う。
0投稿日: 2024.10.13
powered by ブクログ初めて三浦しをん読了。短編なので読みやすい。変わった恋愛話が多くてそういう意味では面白かった。冬の一等星と優雅な生活がおきにいり^ᴗ . ᴗ^♩
2投稿日: 2024.10.13
powered by ブクログ『舟を編む』とか、『風が強く吹いている』と同じ作者だし。 どうやら恋愛小説集らしいし。 そう思って安心しきって読み始めたら、なんかどれも内容が予想の斜め上で、びっくりした笑 三浦しをんさんを知らなさすぎたみたい笑
1投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログ自分が想像していた恋愛小説とはだいぶ違った。 なんだろう、登場人物に気持ち悪さを抱いてしまう。最初の方から困惑してしまい、読むのにかなり時間がかかってしまった。
0投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログ30頁ほどで綴られた11編。少し屈折した愛情が描かれているがそれぞれの物語の情景が目に浮かび引き込まれてしまう。風が強く吹いているで読み手の心を鷲掴みにした表現力をあらためて感じた一冊です。みうらしをんさんの他の作品を読んでみたくなりました。
1投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
借り物。短編集。もし、おすすめの恋愛小説を聞かれたら、本書を進める可能性が高い すべての恋愛は、普通じゃない。2人にしか見えない光、それが宇宙で一番かがやく。最強の恋愛短編集。 どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛……言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性はない。けれど、人は生まれながらにして、恋を恋だと知っている──。誰かをとても大切に思うとき放たれる、ただひとつの特別な光。カタチに囚われずその光を見出し、感情の宇宙を限りなく広げる、最強の恋愛小説集。
0投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログどのお話も読みやすかったし、まぁそういう人もいるよなあと思いながらあっという間に読み終わった!春太の毎日がお気に入り!
1投稿日: 2024.09.10
powered by ブクログまじで声に出して笑いたくなるくらい面白い文章描ける三浦しをんさんは本当に天才だと思います。 登場人物のキャラ設定から、言葉の選び方から、 細かい全てが"おもしろい"に繋がってる。
0投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ短編の恋愛小説。どの話しも、どこかに切なさを感じて胸の奥がツンとした。 好きという気持ちを伝えることも、自分の内に秘めておくのも、誰かと共有する秘密も気持ちだけは自由だなと感じた。結局人間は誰かと手を取り合って生きていこうとする生き物なのだな。と思いながら読み終えた。
0投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ愛や恋には様々な姿形があって、これが愛なのか、恋なのかという答え合わせはできない。 答えはないからこそ、自分で決めていい。 恋愛において大切なのは、自分の「好き」という気持ちをを信じることなのかもしれない。 特に「永遠に完成しない二通の手紙」が気に入った。
5投稿日: 2024.08.22
powered by ブクログ前半はちょい重め。 白黒はっきりせず不思議な余韻を残す話が多かった。 長編を読んだような濃厚さがある。 打って変わって後半の「森を歩く」「優雅な生活」「春太の毎日」は前半の重さを吹き飛ばすようなポップさとテンポの良さ。 著者の豊かな語彙表現でとても楽しめた。 個人的に明るい話が好きなので、ポップな話の詰め合わせ短編集作ってほしいなぁ。 三浦しをんはとても好き。
0投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログさらさらと読める短編集。ぐっとくる話がないなぁと思って読み進めていたけれど「優雅な生活」がすごく良くて評価上がりました。
0投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログあんまり心に響く感じもなく、すらーと読める感じ。 他の感想にもあったのと同様で下の話が多い。 「永遠に完成しない二通の手紙」と「永遠につづく手紙の最初の一文」は良かった。
0投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログとても綺麗で素敵な物語だった。『森を歩く』と『優雅な生活』が特に好き。 しかし、『裏切らないこと』の赤ん坊のちんぽを咥える母親と、それを肯定するおばさんが気色悪かった。そこだけ本当に無理だった
0投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ春田の毎日が特に好きかなぁ。 誰かのことを大切に思い、思われる。それが恋なのか、恋じゃない時もあるけど、大切に思い合える人がいるのはいい。いいな。
10投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログ恋愛短編集。1編目の「永遠に完成しない二通の手紙」と、11編目の「永遠につづく手紙の最初の一文」は寺島切ないなあ…。でも、自分の気持ちを大切に心の中にしまっておいてそばにいてあげる、そんなそこはかとなく淡い優しさが好き。
1投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログふとした時に思いだすようなワードやエピソードが散りばめられていた。 性的な描写があり、少し嫌悪感を覚えた。 頭の片隅に残るような、忘れたいようで忘れられない本になったかもしれない
0投稿日: 2024.06.25
powered by ブクログ短編集です。 最初は?という感じでした。 が、読み進める毎に面白さがジワジワくる感じ。 そんなわけで、最後の物語とその前の物語が特に好きです。
0投稿日: 2024.06.19
powered by ブクログ短編集はあまり好きではないんだけど、短編集とは知らずに読み始めたら、かなり面白かった。作者はすごいなぁ、読ませる文章力。犬のだけはちょっとイマイチではあったけど。他はみんな響きました。いい本に巡り合いました。
6投稿日: 2024.06.18
powered by ブクログ現実味はあまり無いけど、だからこそ小説になるのか…? 恋愛小説特有のくどさは無く、読みやすかった。 素敵な恋愛がしたくなる。 恋愛なんて適当なもんだろとか思ってたけど、人間がそれに翻弄されてきたのにはやっぱり理由があるのかなと思われた。 「森を歩く」と、「優雅な生活」みたいな2人の関係性、理想だな
0投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログ愛するということは、愛するものと愛されるものがいればそれだけで成り立つということを感じた。様々な関係の愛が登場するが、ライトなものからディープなものまでどれもが楽しめる短編集であった。
1投稿日: 2024.06.04
powered by ブクログ恋愛小説集と書かれてはいるが、そもそもこれは恋愛小説と呼ばれるジャンルの小説なのか? 愛の形はさまざま、そして愛が幸せとは限らない。味わいの異なる愛が濃密に描かれた小説集。 仄暗い人には言えない関係や感情が描かれる一方で、素敵な愛の形も描かれる。「森を歩く」の捨松、「優雅な生活」の俊ちゃんは魅力的だ。正しくはないかもしれないが、「冬の一等星」はとても良いお話だった。 最初と最後に登場する岡田と寺島。不毛にも見えるが、他を読むと微笑ましく感じる。岡田くん、頑張らなくていいけどがんばれ。
4投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログなんかあんまり共感できるお話じゃなくて、短編集なのに長ーく感じました。私の修行が足りないのだと思います。
0投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ読む前は帯に「最強の恋愛小説集」とあったのが引っかかったが、恋愛小説にトキメキと抑えきれない衝動を求める私には畑違いの短編が並んでいたので少し拍子抜けした。共感しないということではない。良かったのは「冬の一等星」と「森を歩く」。前者は車泥棒に盗まれた車の後部座席に偶々乗っていた8歳の私と車泥棒の文蔵との間で繋がった感情、信頼。 「そんなとき私は、文蔵と見た夜空を思い起こす。全天の星が掌に収まったかのように、すべてが伝わりあった瞬間を。あのときの感覚が残っているかぎり、信じようと思える。伝わることはたしかにある、と。」 共感する。しかし恋愛ではなく、心の繋がり、絆、という感じだ。 「森を歩く」は世間一般的にはダメ男に区分けされるだろう捨松の魅力を別軸から見る。一緒にいると自分が自分らしくいれる、自分が求めている暮らしへの切符を間違いなく持っているパートナーとの生活。そして他人には理解されなくても自分的には調和の取れた幸福。もちろん恋愛には自分にないものを求める本能はある。とはいえ、こうなると恋愛ではなく自分にとって居心地の良い居場所の話に読める。 恋愛ってなんだ?という問いはいくつかの短編の中でも提起される。同性に対して一緒にいたい、という気持ちと、異性に対して一緒にいたい、セックスしたい、との気持ち。その違いはセックスの有無だけか、と。だから友情なのか同性愛なのかわからない話もある。家族への愛情、同性同士の友情、幼い者への愛情、ペットへの愛情…それと恋愛の狭間を描いて読者に考えさせる意図だろうか。でも、そこには線を引いてほしい。 現代は個人の自由が優先されるようになり社会的偏見や束縛も表面的には無い時代なので、燃え上がる恋愛小説が書けなくなってしまったのだろうとつくづく思う。だから不治の病とか時空の壁に逃げて縛りを作ってきたけれど、パターン化されてしまったので、これも最近飽きてきた。書き手にとっては冬の時代ですね。人それぞれにそれぞれの「恋愛」はあると思うけど、恋愛は恋愛で、やはりいつまでもトキメキを伴っていてほしいものです。 まとめると、この短編集は「最強の恋愛小説集」ではなく私的には「最強の愛情小説集」である。
1投稿日: 2024.05.07
powered by ブクログ森を歩く、と優雅な生活、が好きかなあ。無神経を装って残酷にふるまいたくなることはきっと誰にでもあるなあ。
0投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログしをんさんの短編集、これともう一つ2つ読みました。 どちらも世にも奇妙な物語に出てきそうな、不思議な気分になるお話しがあって面白かった。
1投稿日: 2024.04.11
powered by ブクログ恋愛、それも細分化されたテーマごとに書かれた短編集。 春太の毎日という話は、わたしが10代のころに夢中になった少女漫画「まっすぐにいこう。」のマメといくちゃんの関係のようで、読んでて懐かしく感じた。
1投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログ普段あまり恋愛小説は読まないのですが、 短編集ということもあり、 飽きずに読むことができました。 笑えてくる話や少しゾッとする話、 同じ恋愛がテーマなのにこんなにもたくさんのテイストの違う物語が作れるなんて!作者に脱帽です。 ちなみに、この「きみはポラリス」というタイトル。 普通、短編集のタイトルって数ある短編の中のタイトルのどれか一つが使われることが多いと思いますが、この小説の中に同じタイトルの作品は登場しません。 それについての解釈を解説で、中村うさぎさんが説明しているのですが、それがものすごく説得力があって、かつ素敵でした。 この中村さんの解説含めてこの「きみはポラリス」という作品が完成するのだと思いました。
0投稿日: 2024.04.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋愛小説は苦手ジャンルだと思っていたのでなんとなく避けてきたけれど、なんだか惹かれた。 解説を読んで、「秘密」が共通点というのがしっくりきた。けっして凡庸ではない恋愛が描かれたけれど、秘密があることで生々しく、奥行きがあった。冬の一等星が好き。
0投稿日: 2024.04.03
powered by ブクログカタチに囚われない最強の恋愛小説集。 11個もお話あって、ほとんど良きなんだけど 中でも好きなのが#永遠に完成しない二通の手紙 #裏切らないこと#私たちがしたこと #ペーパークラフト#森を歩く#冬の一等星 かなぁ 裏切らないこと、は電車で読んでてちゃっかり泣いた
3投稿日: 2024.03.28
powered by ブクログどうして恋に落ちたとき、ひとはそれを恋だとちゃんと把握できるのだろう。 すべての恋愛は、普通じゃない――誰かを強く大切に思うとき放たれる、宇宙にただひとつの特別な光。最強の恋愛小説短編集。 どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛……言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性はない。けれど、人は生まれながらにして、恋を恋だと知っている──。誰かをとても大切に思うとき放たれる、ただひとつの特別な光。カタチに囚われずその光を見出し、感情の宇宙を限りなく広げる、最強の恋愛小説集。 11の短編が収録されており、その全て恋愛小説! 全て王道な感じではなく、少し捻られた内容で良かった。 「冬の一等星」と「春太の毎日」が特に良かった!
2投稿日: 2024.03.26
powered by ブクログハズレのない短編集で、未だに本棚の1番前の列にある本。言葉でいくら定義しても、この地球上にひとつとして同じ関係性はない。ほんとにこの通りで、色んな愛が見えるけれどくどくもなくて、押し付けがましくもなくて、綺麗で好きです。
4投稿日: 2024.03.09
powered by ブクログそれぞれの愛の形が認められていく様子が心地よかった。現代では、こんな男がモテるとか、こんな女は捨てたらだめだとか言われるけど。。。 そうじゃなくて、この人と人生を歩みたいと私が思ったならそれで良いじゃない。こんなこともあったけど、それでも愛する、それで良いじゃない!と、いろんな愛の形を認めていくところがよかった!
3投稿日: 2024.03.05
powered by ブクログ「私たちがしたこと」「骨片」「冬の一等星」がとてもよかったうえ、自分お題を開示しているページを拝読して感嘆の声しか出ませんでした。 どの話も「君はポラリス」に通ずる。烈しく求め、見つめ、見守り、触れる。恋にもいろいろな形があるなとしみじみ思う一冊です。
1投稿日: 2024.03.01
powered by ブクログ切なさと甘酸っぱさと。ドロドロとした感情と。 恋愛って人それぞれでとても不思議だなと思ったけれど、人を好きになれる事自体が、純粋に素敵だなと思えた。 春太の毎日 冬の一等星 あたりが、好きな話。 ちょっと気持ちわるい展開の話もあったけれど、世にも奇妙な物語的に読み進められた。 しをん先生の紡ぐ言葉、とても好きです!
1投稿日: 2024.02.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『永遠に完成しない二通の手紙』BL好きにはたまらない。切なさと愛おしさの調合がとても良い。浅い軽いって言う人もいそうだけど、私的にはBLはこういうのが一番好き。そして最後の『永遠につづく手紙の最初の一文』を読めばより切なさが増す。恋の自覚の仕方がとても切なくて、これぞBLの醍醐味だと感じた。素っ気なさの~の言葉選びのセンスにも脱帽。 『私たちがしたこと』の おまえは全部忘れたふりで、ふりがふりじゃなくなるまで忘れて、楽しく暮らす。わかった? も好きすぎる。なんて切ないんだ…心臓がギュッてなる。中村うさぎさんが解説で書かれていた、苦くて甘い、暗い秘密と大切な愛の記憶、穢れのない一途な愛ゆえに咲いた、大輪の罪の花。 共感しかなかった。首がもげるほど頷いた。 『裏切らないこと』前半は結構気持ち悪かったし、女で弟のいる私は共感できなかった。自分の母親を見てもそう。この話以外はどれもよかったけど、これだけはどうしても受け付けられなかったから星つけるなら4.5かな 『夜にあふれるもの』はテーマが信仰で、あんまり読んだことのないタイプで面白かったし、百合要素もあってよかった。 『森を歩く』主人公が最後に感じた幸福感は読み手の私も幸せな気持ちにさせてくれて、お気に入りの一編になった。捨松みたいな恋人がいたら貧乏になっても楽しいんだろうな、と小説の中だと魅力的に思えてしまう…。でもきっと現実世界だと友達になりたいとは思うけど、恋人にはならないんだよなぁ。 『冬の一等星』はとても良かった!この一言に尽きる。 どうして文蔵と同じ星を見ていると信じられたのだろう。それらはあまりにも遠くにあって、触れてたしかめることもできないものなのに。 私は大人になるまでも、大人になってからも、星座を探すような歯がゆさを何度も味わった。「あの星とこの星を結んで」と説明しても、並んで夜空を見上げるひとに、正確に伝わっているのかどうかは分からない。確認する術もない。多くのひとが経験したことがあるだろう、歯がゆさだ。 この文章に確かに…!と衝撃を受け、大共感。 まわりの人は誰も知らないし、知ることもない二人だけの秘密ってやっぱり美しすぎる。 (2023.7.)
3投稿日: 2024.02.12
