
総合評価
(340件)| 100 | ||
| 117 | ||
| 71 | ||
| 18 | ||
| 2 |
powered by ブクログ「りかさん」の続きの本。 ちょっとお話、複雑ですが、こっちのほうが好き。「りかさん」では、おばあちゃんやりかさんのいるようこちゃんがうらやましかったけど、ここでは蓉子(=ようこちゃん)のような女の人になりたいと思いました。静謐で柔らかい心・・・。 児童文学から出た作者ですが、これからこの作者の本は全部読もうと思っています。
0投稿日: 2006.07.31
powered by ブクログ風景や色の描写が素晴らしい。 女性4人の微妙な関係も手に取るように映していて 小説の力を感じ取ることができた。 りかさん、なんの象徴だろうか。
0投稿日: 2006.07.15
powered by ブクログ日本の自然をこれほど優しく描けるなんて、と感嘆した作品。植物好きな人にもたまらない作品かな。淡々と話は進むんだけど、だんだん話が重くなってきて驚いたのを覚えている。梨木さんにはいつも教えられているような気がするね。押し付けがましくない所がまたいいんだよね。
0投稿日: 2006.06.17
powered by ブクログ真摯で静謐、それでいて情熱のある文章に惹かれた。 ああ、私も古い一軒家で創作しながら雑草イーター生活がしたいよ! 女性的な甘さが見受けられないところもおすすめ。でも、男の人からみたらかわいげがないのかな?
0投稿日: 2006.06.02
powered by ブクログファンタジーのような現実。そんな感じです。現実だからつらいこともあるけど、ふっとファンタジーな感じで、凛として清々しく。
0投稿日: 2006.05.20
powered by ブクログ4人の娘たちの季節感のある自然な暮らし。糸を染め、機を織って暮らす静かな暮らしは時が止まったような平穏だったが、それぞれの抱える根源的な葛藤や人形のりかさんにまつわり少しずつ重なる4人のルーツなど、只の仲良しでは終わらない緊張感の正体が後半で明らかになる。 主人公である4人の若い女の子が(特に、管理人の容子が)あまりにも「いいお嬢さん」すぎてもはや古い少女小説のような別世界であった。本州の古いお家のお嬢さんは、実際にこれ程上品に落ち着いた感じなんだろうか。 いや、嫌いではない。この雰囲気。
0投稿日: 2006.05.16
powered by ブクログ「りかさん」の続編ですが、出版されたのは「りかさん」よりも先という作品です。 言葉を話せる不思議な人形、「りかさん」と突如話せなくなってしまった主人公が、3人の同居人たちとともに成長していくお話。染物や植物の話なんかがよく出てきます。 この作品に関わらず、梨木香歩さんの文の特徴といえるものかもしれませんが、登場人物の台詞回しがかなり理屈っぽいです。「沼地のある森を抜けて」ほどの理屈っぽさではないものの、梨木さんの性格がなんとなくイメージできるのがおもしろい。。。 そしてその理屈っぽさとは裏腹に、とても女性らしい作品になっています。「りかさん」を読んでからこちらを読むと、流れがよく分かっていいと思います。
0投稿日: 2006.05.06
powered by ブクログりかさんの続編。お人形遊びが好きだった人なら、お人形が「喋らなくなった」感覚がわかると思います。織物とりかさんを通じた、四人の女性を中心とした奇遇な縁を描いています。「縁」というものの奥ゆかしさを感じる話。
0投稿日: 2006.04.23
powered by ブクログ話の内容も、おもしろい。 だけどそれよりも、やわらかい雰囲気の中に伏線が張り巡らされていて、読み進むほどに、組合わさって、全貌が徐々に織られていく感じが、ものすごい。織物を軸にしてるだけに、これはすごく効果的。 りかさん、彼女は私の中に確かに息づいてる。
0投稿日: 2006.04.06
powered by ブクログ冷静的に各個人が自分を見つめているのかと思ったら、案外皆情熱的。 最後はサスペンスのように終わっていった。
0投稿日: 2006.03.19
powered by ブクログ長いけど、どんどん入り込んだ本。 登場人物の相関図書きながら読み進めました。 物を作ることが好きな人は、また違った楽しみ方が出来そう。
0投稿日: 2006.03.14
powered by ブクログ大学生の女の子たちが、 お祖母さんが残した古い家で共同生活を初めた。 草を育て、糸を染めて、機(はた)を織ることを 趣味やこれからにしていこうとしていた。 つつましい生活と、家に纏わる謎。 そして、「リカさん」 すべてがからくさのようにからみあい成り立っている 最後には自分がここに存在していることを感じずには いれないと思います。 ちょっと長めですが、かなりお勧め!! 梨木さんの書く、光りの溢れる温かい生活が 本当に好きで、かなり良いですよ。 すごく憧れたり、登場人物が普通にうらやましく感じたり 生活の彩りを書くのが本当にうまいんだろ思う。 古くからあるつながりっていうものに普通に驚かされる。 ミクシィは、かなり近未来な繋がりだけど。 古い繋がりを紐解くのも良いかも
0投稿日: 2006.03.10
powered by ブクログ女の子4人+お人形の共同生活。からくさのように絡まった縁とみんなの気持ちが日々を紡いでゆく感じ。色々起こるけれど最後は優しくて温かい、じんわり感動して涙が出ちゃうお話です★
0投稿日: 2006.03.08
powered by ブクログストーリーも好きだけど、 「共同生活」が他人事でないので その点で考えさせられることがあった。 こんな風に日々を丁寧に生きる 生活がしたい。
0投稿日: 2006.02.13
powered by ブクログこれも読んだのかなり前・・・ 正直、蔓が絡み合うみたいな展開だったので、あれ、えっと、どうだっけ?って思いながら読んだ覚えがあります。 これの影響で機織りや織物に憧れた。(笑) 好きだからまた読むと思います。
0投稿日: 2006.02.01
powered by ブクログ不思議な人形りかさんと、持ち主の同居人たちの物語。 染物の世界っておもしろそう。作者は自然と共生する魅力をうまく書いているなと思った。
0投稿日: 2006.01.03
powered by ブクログ蓉子は、祖母の遺した古い家で、紀久・与希子・マーガレットの三人と一緒に共同生活を始める。「りかさん」のようこちゃんが大人になってからの物語。ごく普通の生活を淡々と送る中で、色々な出来事があり、思いがあり。その出来事や思いの全てが、複雑に絡み合い、関連性を持っていく。彼女達の奇妙な縁と、人形「りかさん」との関わり。りかさんを通じて、彼女達は変化していく。けれど、その変化は昔と今を分断するものではなく、昔と繋がったままの変化で。 この本を読み終えた後の感動が、上手く言葉になってくれません。脈々と繋がっているものの中に、自分も繋がっていて、また更にそれが次へと繋がっていくことの不思議さと素敵さというのか。何だかそんなものを感じました。りかさんは、本当に素敵な人形です。そして、そのりかさんを蓉子に渡したおばあちゃんも、りかさんを大事にしてきた蓉子も、そして、紀久も与希子もマーガレットも、素敵な人だと思いました。/2005.10.06
0投稿日: 2006.01.03
powered by ブクログすばらしい。Great。 『西の魔女が死んだ』も素晴らしかったけど、これも良い。 この人のほかの作品も読まなくては。 現実的なような、でもどこか浮世離れしているような、ありそうななさそうな、何か不思議な話。内容もミステリーのような、4人の女子大生の成長物語のような。。。このなんとも言えなさがこの人の作品の魅力なんでしょう。 一度この人の話を考えること聞いてみたい、と思わせてくれる人でした。 『西の魔女…』が自分の子供が小学生のころに読ませたい本ならこれは自分の子供が(特に女の子が)大学生になるくらいに読ませたい本です。
0投稿日: 2005.12.27
powered by ブクログ梨木さんの本で、初めて読んだ本です。「りかさん」の容子が大人になって...の話で、読了後に「りかさん」を読んで、新たに納得!!という感じでした。容子の他に、女性がたくさん出てくるんですが、みんな強い!!芯が強くて、素敵な女性達ばかりで憧れましたv
0投稿日: 2005.12.17
powered by ブクログ内容は理解しにくいけど、読んでいて気持ちが落ち着く作品。 これから何度も読んで、内容をもっとかみしめていきたい思います。
0投稿日: 2005.11.28
powered by ブクログすごくお薦めできるお話。 自分のバックグラウンドに対する引っかかりや、何かが足りないというような意識。そういったものを探したり埋めたりしながら成長していく話のように感じました。日本家屋や機織を懐かしいと思えるような下地はないのですが、懐かしく愛おしく思いました。
0投稿日: 2005.11.05
powered by ブクログ染色とか織物の話が興味深った。ナニブン乱読なものでもう1回ゆっくり読んだらもっと深く理解できると思う。
0投稿日: 2005.10.24
powered by ブクログハードでも持ってるのに文庫も購入(だって番外編が!)。すごーく落ち込んでる時に読んで楽になった本です。装丁も好き(ハードも)。
0投稿日: 2005.10.14
powered by ブクログ梨木さんの情景描写は本当に素晴らしいと思う。「西の魔女〜」のジャム作りのシーンや、本書の染色のシーンなんか、ありありと目に浮かぶ。英国留学していただけに、外国人が登場する話も多いですが、日本を舞台にした話の中で彼らに彼らにしかできない役割を持たせるのも上手い気がします。言葉もきれい。
0投稿日: 2005.10.14
powered by ブクログりかさんを書かれた人の本です。この話はある意味りかさんの続編的な感じで、染物など伝統的文化を上手く織り交ぜた不思議な一作となっています
0投稿日: 2005.10.10
powered by ブクログ梨木果歩さんにしてはめずらしく?大学生年代が主人公。染色や織物といった自然と密に接した生活を人形のりかさんを中心に書いています。あまり癖のある作家さんではないと思うのですがその中でも一番癖がないような気がします。
0投稿日: 2005.09.17
powered by ブクログ「りかさん」の続きの話。「りかさん」は読みやすかったけど、こっちはちょっと難しいかな。でも素敵な作品です。
0投稿日: 2005.09.16
powered by ブクログ"りかさん"で出てきた「容子」が大人になってからの話。 人間ってやっぱりどこかでつながって絡まって・・・ そして、成長してくんだろうね。
0投稿日: 2005.08.19
powered by ブクログ梨木香歩さんの作品で一番好きなのはこれ。この人は、泣かせる話ばっかり書くよなぁと思った。蔦が絡まって絡まって絡まって出来た、人間と人間、そして人形の話です。ラスト号泣でした(爆)
0投稿日: 2005.07.31
powered by ブクログ蓉子のおばあさんが亡くなり、その道行きに付き合いたいと、気配を消したりかさんと、亡き後の家に下宿する蓉子以下四人の女性たちの織り成す日々。 『りかさん』のようこが成長して染織家の卵として登場しています。個人的には『りかさん』の方が好きです。児童文学ってジャンルのせいか、誰にでもきちんと伝わるように描かれているので。 成長して、登場する女性たちの抱える問題が複雑化しているせいもあるのですが、一読で味わいきれないです。 この人の書く話というのは、専門書になれそうな情報量が過剰になることなく織り込まれているところが凄いなあ、と思います。
0投稿日: 2005.06.20
powered by ブクログ一度読み終わっても、もう一度読みたくなる。そしてまた新たな風のようなものを感じる。梨木さんの作品に深い味わいがある。年寄りを大切にする人なんだろうな、と思う。
0投稿日: 2005.06.07
powered by ブクログ手仕事に関わる四人の女性が共同生活の中で心を通いあわせてゆく。いろんな糸が絡み合わさりあって一つの織物ができるように、人間もたくさんの命が絡み合い一人の人間を形成しているのだと感じる。
0投稿日: 2005.05.28
powered by ブクログ一度読んだだけでは到底理解できない複雑な人間関係に少々疲れてしまったものの、梨木さんの透明感のある文章に惹かれ本を閉じる事が出来なかった。 良い意味での古くさい生活や野草が生い茂る庭など、私の求める理想の暮らしがそこには描かれていた。 情景描写が素晴らしく、文字を読んでいるのだけど、私の中でくっきりその絵が浮かび上がっている、そんな感じ。普段、同じ本を読むことはあまりないのだけど、この本は何度か読み返したいと思える本、次は家系図を横に置いて読みたい。梨木さんの独特の世界観を他の作品でももっともっと味わいたいと思う。
0投稿日: 2005.05.25
powered by ブクログ5年くらい前に、本屋さんで何気なく手に取った本。 古い家に外国人を含む女性4人での機を織ったり、染めをしたり、草木を食べながらの共同生活。 着物や能、日本人形に染め物、など当時ちょっとづつ興味のあったエピソードが狙ったように物語中に次から次へと出てきて、夢中になって読みました。 最後には自分の学生時代の卒論テーマが突然話の核になりびっくり。鳥肌立ちました。 そういうことってなんだかつながっているのだなと漠然と。。 そんな個人的な部分だけでなく、物語の中でもひとつひとつのエピソードが最後の最後にしっかりとつながっていく後半は釘付け。 日本ってすごいね。言葉ってすごい。文化ってすごい。世界ってすごいなあとほんとバカみたいに単純に考えました。 「家守綺譚」とも「裏庭」とも全く切り口が違うのに、どこか同じ肌触りがある。異なった文化や、遠野物語みたいな日本の古い民俗学の部分までをさらっと無理なくひとつなぎにしてしまう。 やっぱり梨木香歩から逃れられそうにありません。
0投稿日: 2005.04.25
powered by ブクログ以前紹介したことのある「りかさん」の続きのお話です。出版されたのはこちらが先なのかしら??「りかさん」は少し年齢が低い人が読んでも楽しめるお話でしたが、こちらは完全に大人向けだと思います。りかさんの持ち主である蓉子さんのおばあさまが亡くなり、おばあさまのお家に蓉子さんが住むことになるところから物語は始まります。一人でではなくて、下宿人(?)として紀久さん、与希子さん、マーガレットさんという三人の女性が加わります。その三人はそれぞれ織りをやったり染色をやったり鍼灸を習いに行っていたりとそれぞれの仕事があります。そして大きな庭の草を食べたり自然のもので染色したりと日本の伝統に根ざしたような自然とともに暮らす共同生活が始まります。女性ばかりの中での葛藤や、草草を上手く利用した生活を軸に、りかさんの謎(由来?)そして女性達の歴史のようなものが織り成されていきます。沢山のエピソードに満ちていてとっても短くまとめることは出来ませんが、とにかくいえるのは出てくる女性達が皆個性的且つ魅力的であるということ。特に蓉子さんは私の憧れです。こんな自然と人を思いやり色んなものを癒せる人になれたらなぁと思ってしまいます。
0投稿日: 2005.02.06
powered by ブクログ梨木さんの作品の中で最も大好きな作品。 日本人ならこれを読んでください。 織物と能面と、深く深くつながる人間関係の縦糸横糸に酔いしれます。すべてが解決へと向かうスピードは、ミステリーよりもぞくぞくします。 ほんとうの恐怖は自分の心の闇の中にあるのだと思います。
0投稿日: 2005.01.26
powered by ブクログかなりかなりおもしろかった。 こういう小説、大好き。 友情も愛情も芸術も国際情勢も入ってるような小説。 ほんとおもしろかった。電車の中で泣いた。 内容は、染色や織物をやっている4人の女性が1つ屋根の下に暮らす話。 暮らしていくうちに、1人の持ち物である人形を通し、それぞれの因果関係が紐解かれて行き、先祖の代から関わりがあったことがわかる。 そして、先祖から脈々と受け継がれてきた思いや血を認識し、最後には・・・ 人間の2面性が心底にあるテーマだと思います。 ほんとおもしろかった。 この小説の姉妹小説があるはずだから、それも読む!
0投稿日: 2004.10.27
powered by ブクログ古い日本家屋を舞台にした小説。現代とはほんのちょっとだけ隔てられたような場所で、同居する女の子3人が紡いでいく物語。日本の良さ、というようなものを感じる。ちょっとだけオドロオドロシイ雰囲気もまた楽しい。
0投稿日: 2004.10.18
powered by ブクログこれだけはもう、別格です。ありえない。文章一つ一つ、会話一つ一つが伏線となり、絡み、もつれ、あるいはほぐれ、過去、未来、現在、恨み辛み、愛情、友情、全てを包み込み、流れていく。最後のその流れ全てを昇華してしまう展開には息をのむばかり。世界を壊してしまうような感情も、結界のような生活を通し、とんとんからりとなだめられ、浄化されて伝わってくる。 素晴らしいです。りかさんとともに読みましょう。 ホントにこれは奇跡かもしれない。 ★なんてつけられない(笑)
0投稿日: 2004.09.29
powered by ブクログ梨木香歩のからくりからくさを読みました。織物を織っている4人の女性と1人の人形の物語です。主人公が祖母から受け取った人形にまつわる物語としてかかれています。梨木香歩の物語には自然との絆が描かれていますが、この作品でも草木が重要な脇役として描かれています。ちょっと人間関係がわかりにくいですが面白く読むことが出来ました。主人公の友人の名前が与希子と紀久で人形の着物の模様が斧琴菊(よきこときく)だったりするような言葉遊びも満載で謎解きが楽しくなります。
0投稿日: 2003.03.15
