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西の魔女が死んだ(新潮文庫)
西の魔女が死んだ(新潮文庫)
梨木香歩/新潮社
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総合評価

3356件)
4.1
1147
1136
706
84
27
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    学校では当たり前とされるグループや派閥、 はみ出すことがおかしいという空気。そんな同調圧力の中で、まいは自分の気持ちより空気を読むことを優先してしまっていた。その息苦しさに、強く共感した。 おばあちゃんの家での暮らしはその真逆だった。 自然のリズムに合わせて過ごし、庭で実るものを収穫し、ジャムを作り、太陽と眠る。人工的な時間割から解放されることで、人間が本来持っているペースを取り戻していく。 タイトルにある死は最初から避けられないものとして提示される。だからこそ読み進めるのが辛いのに、おばあちゃんとの最期の描写はただ悲しいだけではなかった。生と死が地続きであり、自然の営みの一部であると静かに受け止めさせてくれる。 おばあちゃんの死は喪失でありながら、 まいが自立へと踏み出すための大切な通過儀礼。別れの痛みごと、未来へ背中を押す優しい力を感じた。

    10
    投稿日: 2025.11.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ファンタジーちっく、トトロの世界。 さーっと斜め読みしてしまう。 でも、最後のメッセージに不覚にもグッときた。 汚れたガラスはこのラストのためにあったのか。

    1
    投稿日: 2025.11.07
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    最初に読み終えた際には、西の魔女の喪失を受け止めきれませんでしたが気になるところを読み返して、主人公の安堵がわかって、心が豊かになる物語だと感動しました。

    7
    投稿日: 2025.11.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おばあちゃんと過ごした宝物みたいな日々、なのはいいんだけどゲンジさんはダメじゃない? 他者を根拠なく憎んで〇んでしまえばいいってそりゃ言ったらダメだけど明らかに発言含め全部ダメで葬式に最後泣いてたから人情あるなんてとんでもない

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    自然のラベンダーの香りがするシーツで寝てみたい。 シーツを干すシーンの描写が陽射しや草花やジャムの香りがしてくるような夢心地な描写でした。 いくつになっても身につまされるような思いが感じられるのではないでしょうか。 少なからず『西の魔女』も感情が出た訳ですから、いくら歳を重ねても魔女になりきれない部分はあるのでしょう。 最後の部分は色々と推測してしまったけれど、『魔女』でいいのだと思いたい。

    1
    投稿日: 2025.11.03
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    優しい気持ちにはなるけど、よくある「記憶を消してまで読みたい」とはならなかった 何回か読み直したけどイマイチ内容が頭に入ってきてない、刺さらない

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    自分で考えて自分で決めるという事を子どもから奪わないように気をつけようと思った。 自分の直感を大事にはするがその直感に取り憑かれないようにしなければならない。

    0
    投稿日: 2025.11.02
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    魔女修行という、主人公まいとおばあちゃんとの自然スタイルな生活や二人のやり取りからの学びが貴重だなと。読み後感覚スッキリです。

    0
    投稿日: 2025.10.31
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    優しい気持ちになる本でした。 おばあちゃんの家の広大な自然が広がるかのように、目の前に情景が浮かびました。 儚く、おばあちゃんの温かい愛が最後まで感じられる物語でした。

    0
    投稿日: 2025.10.30
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    ストレス社会に生きる現代人と、のどかに自分の道を生きるおばあちゃんとの対比が素敵な作品。 「その時々で決めたらどうですか。自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。」 というセリフが印象的でした。 一方で、自分で決めたことは自分で実行していくことが魔女の修行であるとも。 思い込まず、自分の信じた道を行くことが大事だなと感じるあったかい作品でした。

    1
    投稿日: 2025.10.30
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    生きるうえで大事な、人間としての根本を教えてくれる。自分がどうしたいか、を考え、自分で自分の生き方を決めていきたいと改めて感じさせられる。

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    ブックサンタ候補。Audibleで聴き放題、ということで聴いてみた。 思いの外、大人向け。ところどころ難しい言葉も出てくる。 幼くして同調圧力に違和感を感じる少女と立派過ぎる大人(=魔女)のおばあちゃんを中心として、魔女への道を歩もうともがく少女の物語。 ただ、この物語は「おばあちゃん=理想の大人」とは言ってない。「ご立派」的な皮肉も多少含まれているように感じる。 完全な正義なんてないのと一緒で完璧な大人なんていない。何を信じ、何を目指すのか、結局は少女の選択次第。その葛藤を描きつつ、人にとっての成長とは何か、という疑問を投げかけている気がする。

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    家族を大事にしよう と心から思える本でした。 “普通”や“あたりまえ”がどれだけ “幸せ”であるか身に染みた。 西の魔女はおばあちゃん。 おばあちゃんの要は何でも自分で決めること。 他人の態度・意見・行動に惑わされない。 おばあちゃん、大好き!

    6
    投稿日: 2025.10.29
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    私のばあちゃんの力強さと被って懐かしくなった。 魔女修行で1番大事なことは、反応しすぎないこと、当たり前を当たり前にすること。生きていく上で平常心持って、どっしり構えておく姿勢は大切だし、それが周りに安心感と安らぎを与えるんだなあと感じた。

    3
    投稿日: 2025.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中学生になったまいは、友達の輪に無理して入ることに違和感を持ち、同調しなくなったことで、クラスから孤立し不登校になった。 喘息の療養も兼ねて母方の祖母である「西の魔女」のもとで過ごすことになる。 自然豊かな環境で過ごしながら、おばあちゃんに教えてもらい「魔女の修行」をしていく。 自分自身を生きていくということや、まだ身近にない死ぬということは、思春期の感じやすい子にとって、分からないことだらけだが、自分とは切り離せないという漠然とした不安感と恐怖の対象だと思います。 それらに対する一つの指標になる話だなぁと思いました。 自然の穏やかな優しさと、ゲンジさんや鶏達の現実的な姿があるからこそ、おばあちゃんの言葉がとても心に染みました。 自分もずーっと昔、「お母さんも死んじゃうの?」なんて、子どもに聞かれた覚えがあるのですが、なんて答えたっけなぁ〜(冷汗) いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。

    77
    投稿日: 2025.10.27
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    心傷だらけの子供の成長物語系の本やっぱり苦手 ばあちゃんの喋り方の『してあげる』多用なんかキツかったし、最後終り方も意味不明だった ショウコの謎の男っぽい喋り方も必要ないように感じた なんか最近陰気な小説ばっかだったから、有名だし試しにこういうの読んでみたけど、全然ミスった

    2
    投稿日: 2025.10.27
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    おばあちゃんの厳しくも暖かい言葉に救われた気がした。良く他人軸ではなく、自分軸で生きなさいと言うが、この物語でも自分で決めることがキーワードとなっている。自分で見て、感じて、そしてどうするべきか決めることでより良い未来につながるのだと学んだ。

    1
    投稿日: 2025.10.25
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    誰しもが感じたことのある後悔とか、子供の頃の特別な場所とか感情が描かれていて、懐かしくて、少し切ない気持ちにさせられた。おばあちゃんの丁寧な暮らしに憧れる。

    2
    投稿日: 2025.10.25
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    都会特有の喧騒や人間関係から解放され、自然に囲まれながらおばあちゃんと過ごす日々がとても美しかった。田舎に住めば主体性を取り戻して、のびのびとした生き方ができることに憧れる。

    3
    投稿日: 2025.10.25
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    そういえば上の娘は小さい頃、某アニメ映画に触発されて、箒に跨り熱心に空を飛ぶ練習していたなw タイトルから懐かしい光景を連想してしまう。 物語は、中学生のまいが学校生活に馴染めず、イギリス人の祖母の田舎で、自然環境や祖母との共同生活を通じて生きる力を学ぶ、というもの。 豊かな自然環境の中で孫と祖母の関係性が微笑ましい。イングリッシュガーデンで紅茶を飲みながら、ゆったりとした時間を過ごしているかのような情景が浮かんで癒される。 おばあちゃんから魔女の手ほどきと称して、まいに様々な人生のヒントを授ける。早寝早起など生活面の基本的なことから、やり遂げる意思の力や自己決定、さらには死生観に至るまでおばあちゃん独自の解釈で分かり易く語られる。 確かに本の帯にあるように、『読書への入り口』にぴったりな作品だと思う。ちょっぴりミステリ感を含ませながら、まいの心の成長を垣間見ることができる作品だった。

    51
    投稿日: 2025.10.24
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    涙するほどの感動はなかったけれども、生きていく中で大切なことを魔女が教えてくれた気がした。 p73 p162 p206 好きな言葉のつむぎ方だった。 まいは愛されている、愛されている人の中で生活するのが自分の幸せを保つ方法なのかなと思う

    8
    投稿日: 2025.10.22
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    まいは傷付き疲れ、おばあちゃんの家に来た。 あの時間は夢のようでどこか現実味のない生活、 そこにとどまる事を躊躇するほど、居心地のいい空間。 そこでまいは大きな愛と魔女の知恵を授かり回復し成長していく。自己肯定感を高めると言うと俗っぽいが、戦える準備をするのに子供に必要なのは、愛と居場所なんだなと再認識。 魔女の最後の言葉は、不覚にも電車内で読んでしまい、涙をこらえるのが大変でした。 この本はずっと手元に置いておいて、老後の生活のお手本にしたい。

    2
    投稿日: 2025.10.22
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    ずっと読みたかった本 なぜか涙が出そうになった。 おばあちゃんの生活、好きです。 おばあちゃん自身も。 裏庭の葱、山椒、パセリにセージ、 ミントやフェンネル、月桂樹。 ジャム、キッシュ、紅茶 気持ちがあたたかく、豊かになる。 本当に価値のあるものは何であるのか。 サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。 ニシノマジョ カラ ヒガシノマジョ へ オバアチャン ノ タマシイ、 ダツシュツ、ダイセイコウ 私も明るくこの世からダッシュツしたい

    1
    投稿日: 2025.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夏の庭と同じく昔から知っていたけど今まで読んでいなかった小説。 学校に行けなくなった女の子。西の魔女と呼んでるおばあちゃんの家にしばらく暮らすことになりそこでいろいろ学んでいく。 その中でも「自分で決める」これは本当に大事な事だと思う。私は優柔不断で全然決められないから自分で決められるようになりたい。 いつも言っていたおばあちゃん大好きとお別れの時言えなくて後悔したままだったら嫌だなって思ったけどちゃんと最後その言葉を言えた時涙が出た。

    6
    投稿日: 2025.10.20
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    おばあちゃんとの生活の様子に心が温かくなり、その後の後悔。でも最後にはおばあちゃんのたっぷりな愛情が感じられてほっこりした気持ちになりました。

    2
    投稿日: 2025.10.20
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    おばあちゃんとまいとの暮らしの様子がジブリっぽくて良かった。 ただ個人的には感動するって口コミが多かったが、想像してたよりは感動しなかった。長くはないので読みやすい。

    1
    投稿日: 2025.10.19
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    この先も何度も読み直したくなる作品。 情景が美しく、心が暖かくなった。 生き死にについてこんなに優しく描かれている作品はなかなかない。

    2
    投稿日: 2025.10.19
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    そんなに長くなく、読み終えることができた。 おばあちゃんが亡くなったあとの文章を書くために作者はこの本を書き上げたのか。

    1
    投稿日: 2025.10.14
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    俺の推しはおばあちゃんだな。 人柄も好きだし、感情を憚らずに相手に伝えるっていうのはとても素敵なことだと思うから、そんな女性に出会いたいすぎる!! まるで自然の中に、ストーリーの中の一部として自分もその場にいるような、むしろ物語に入って一緒に楽しんで?と言われているような描写のフレッシュさ!! 200頁ちょいで比較的読みやすいけど、展開は短く、でも分かりやすい、かつ濃く感じられて めっちゃ楽しく読めた!! 西の魔女が死んだを通して、自然が人にとってどれほど大事なものか、自己を尊重し信じることの大切さやその心を育てることがどれほど自分に影響を与え、周りにも影響を与えるか。死に向かっている今の瞬間を尊いものだと思って大事に消費していけるかとか、ストーリーも面白い中で自分なりに考えさせられる事も多くてすごく大好きな本になった!

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    読み直して、丁寧な生活にちょっと憧れてしまう本。素敵に歳をとりたいなと思わせてくれる感じがいいですね。

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    中学生の頃課題図書として読んだ本を再読。 中学入学早々に不登校になったまいがおばあちゃんの家で数ヶ月間過ごした日々の物語。 人の考えに流されず、自分で物事を決断する力をつけてほしい西の魔女 ルーティンを作って精神を統一することの大切さも描かれており、やっぱりルーティンワークは大事よねぇとしみじみ。 西の魔女といえど、人間なので自分の考えを上手にまいに勧めてレールに乗せようとするのも人間らしくて好きだなと思ったし まいの学生生活も苦悩もよく理解できた。 自分も同じようなことで悩んだりしていたから、当時この本を読み込めていたらなぁと思う。 先生がどうして中学生のわたしに勧めたのか理解できた。先生からのプレゼントだったんだなと20年ほど経って今更理解する、、

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    心が暖かくなる、家にいるけど、自分のお家に帰ってきたかのような気持ちになる本でした。わたしも魔女になれるように頑張りたいと思いました

    2
    投稿日: 2025.10.12
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    まいの言動、考え方に共感しかない。 この先の人生も辛く感じる事が多いかもしれない。 最後うまく締めくくるも、私的には少し違和感。 私も大好きなおばあちゃんを亡くしてるから、どんな別れ方であっても後悔しかない。 おばあちゃん大好き、私も言えたら良かった。

    10
    投稿日: 2025.10.11
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    学校に行けなくなったマイと山奥に暮らす英国人のおばあちゃんとの丁寧で温もりのある暮らしと心のやりとりに、マイと一緒になって癒されていく。忘たくない大切なことが溢れている。 自分を見失いそうになった時、大切なことを思い出すために繰り返し読みたい本だと思います。

    0
    投稿日: 2025.10.11
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    自分らしく生きるための魔法。まいに向けた魔女の優しさが温かい小説でした。伏線や心情について、細かに解説しているわけではないので、読者が想像で読み進める必要はありますが、本質は伝わると思います。社会で上手く生きるためには、自己主張と集団同調のバランスを取ることが必要で、それを誤ると孤立に繋がることもあります。思春期のまいも、それに悩まされることになりますが、魔女修行の中で身につけた魔法は、彼女の未来を明るいものへと変えました。

    0
    投稿日: 2025.10.08
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    泣いちゃいました。 初めて解説を読んで、読んで良かったなと思いました。忙しくてか、あまり読み進められず何日もかけてしまいました。理解するには難しく、もう一度読む必要があると思いました。次は連続で、風景を描きながら読みたい。

    0
    投稿日: 2025.10.07
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    "死ぬことは怖くない" っていうおばあちゃんの考え方が、どこかで私の過去の不安を拭ってくれるようでした。 私も不登校時代がありました、主人公のように「漠然としたホームシック」や「死ぬ事が怖いこと」っていう、消えない恐怖があったのも、覚えています。 おばあちゃんが教えてくれた魔女のこと、魔女修行は、人間にとっても大事な精神学に通じていて。大袈裟ではなく、ひそかに、おばあちゃんなりに、主人公に対するエールだったのじゃないかな?と。 セリフを大事に読み返そうと思った。単なる家族愛小説ではないと思った。 人間として初心を大事に、自分が自分らしく過ごす為の、魔法の言葉のようで、1番近くにあるものを教えてくれる言葉。

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    (借.新宿区立図書館) 青少年向けの本としてかなり有名なもの。中学生少女のひと夏の経験と成長+2年後の後日談。題名を見てファンタジー系かと思ったが違った。祖母には少し不思議なところはあるが。

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あまりに有名な『西の魔女が死んだ』。やっと読了しました。 魔女になるための修行の話ではない。いじめを乗り越えるための話でもない。ましてや大感動の祖母孫物語でもない。 生きること、そして死ぬこと。人生においての誰にとっても最大のテーマについて。そのテーマをかつてないほどシンプルに素朴に扱っているように感じる。 ただ決して平易なものではない。朝早く目覚めて食べる出汁のきいたおみそ汁のように、すーっと身体に沁みていくような。そんな気持ちになる物語。 「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」 この言葉に救われる人がどれだけいるだろうか。こんな台詞の言える大人が周りにいるだろうか。 おばあちゃんのこの台詞は僕の心を掴んで離さなかった。

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    まいちゃんの物事の見え方が中学生のそれには見えなかった。 感受性が豊かすぎるまいと魔女のおばあちゃんの2人のやりとりは、自分の人生の中で一生味わうことのないものだと読んでて感じた。それと同時に自分にこういう物語を感受性豊かに読めることができないことに悲しくなった。 自分も魔女修行するしかないね。 まいちゃんの頭では分かっているけど、そうできないような言動が、自分が体験したことがあるように思えてすごかった。

    0
    投稿日: 2025.10.05
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    まいがおばあちゃんの生活の知恵や基本を教わって学校に行けるようになったがその2年後におばあちゃんが死んでしまった話。あまり学校に行けなかったまいがおばあちゃんに自分で決めることの大切さを自然に触れながら教えてもらえて良かったなと思った。。

    8
    投稿日: 2025.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あんまり入りこめてないかな?と思って読み進めていたが、おばあちゃんからの最後のメッセージを読んでうるっときたことからかなり臨場感持って読めてたと気付いた。 まいちゃんの子どもっぽさから大人に成長する過程がよく描かれてるなと思う。と おばあちゃんが考える死への概念がまいちゃんの死ぬことに対しての恐怖を塗り替えられたところが成長のポイントだったかなと思う。

    1
    投稿日: 2025.10.02
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    西の魔女が死んだ 2025.10.02 10月に読破1冊目! ずっと話題だったので読んでみたが想像以上にあっさりしていて、少し驚き。 おばあちゃんの丁寧な暮らしが繊細にかかれていたし、一つ一つの言葉が心にしっくりきて読みながら落ち着き温まるような本だった。 魂の成長のために体は使われているという考え方はなるほどと思ったし、おばあちゃんの考えが遺言的な形で残されているのもよかった。 魔女になるためには本来の自分になること。

    2
    投稿日: 2025.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ニシノマジョ カラ ヒガシノマジョ ヘ オバアチャン ノ タマシイ、ダッシュツ、 ダイセイコウ おばあちゃん… やっぱり魂はあるんだよね。 私のおばあちゃんの魂も、温かい場所で毎日楽しく過ごしていてほしいと思った。

    0
    投稿日: 2025.10.01
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    内容もとっても面白かった。 小さい時から魔女になりたいと夢見てきたけど、魔女になる方法を教えてくれる本は初めて。 紙の本の良さもあった気がして、好きな本になりました p.s この本をブックオフに売ったあなたへ 精神とか、ホームシックとかの文章に鉛筆で「」やラインが引いてあって。 あなたが大事にしていた言葉を売りに出すことが出来てよかった。 ただ、見知らぬ人の強い想いが残ってる物は私が影響を受けちゃいそうなので、新品の本を買いますネ‪^_‐

    2
    投稿日: 2025.09.30
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    結構お年を召された女性作家さんなのにびっくり。まるでザリガニの鳴くところみたいな(そこまでは行ってないですが) ストーリーは読みやすいし、人として大切な言葉が沢山散りばめられていました。 ラストの数ページに『普通な日常に戻された感』があり、作者が何を狙って嵌め込んだのか考え、、考え、、宇宙(あきらめるのに数秒) なぜかジャムと食パンを買いに行きたくなりました。

    17
    投稿日: 2025.09.30
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    読んでいて頭の中に映像が出てくる文章でとても読みやすかった。学生のときに出会いたかった一冊だったと思う作品でした。最後のおばあちゃんの言葉に涙が溢れました。

    0
    投稿日: 2025.09.29
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    ありきたりな毎日、当たり前の日々、何気ない日常。 しかしその全てが、かけがえないのない瞬間で有り、生きている証明でもある。毎日紡がれる平凡な1日がどれだけ幸福であるのかを穏やかで丁寧に語られている作品。

    1
    投稿日: 2025.09.27
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    不登校になった女の子が、おばあちゃんの家で一緒に暮らすことで成長していく話。 主人公のまいが受ける魔女修行を通して、人間に本質的に豊かな人生とはどういうものか、導いてくれる。 好きな言葉は、 サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。

    6
    投稿日: 2025.09.27
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    小学生のときに読み切れなかった小説。25になった今、この小説の読みやすさと早めに読んでおくべきだった理由を感じ取った。私と同じで、学生時代に教室の本棚に置かれていた方もいるはず。懐かしいな

    1
    投稿日: 2025.09.26
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    読み直しの感想。いいこと悪いこと、人生を濃密にした物語。美しい物語。自然描写が凛としたおばあちゃんと少女の心を表しているんだろうな。魔女。この言葉に何の意味を含めたかったんだろう。心に残る一冊。

    2
    投稿日: 2025.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本は女子へのエールだと思う。 学校の女子の派閥に悩む女子や、キャリアについて考える女子に向けて。 この本が出版された2001年は、共働き世帯が増えてきた頃だと思う。 おばあちゃんとお母さんで女性の(自分たちの望む)仕事についての考え方が全く違う。 今もまさに女性のあり方が多様化していって、今を生きる私たちが先駆者になっていく。 その型が決まっていないからこそ、自由さと未来への期待を感じられる。だから、頑張れ!って言われてる気がした。 難しい社会に生きてるからこそ、私も魔女修行が必要だと思う。 正しい方向を向いて生きていくための本。

    2
    投稿日: 2025.09.23
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    多感な時期の女の子ってこんな感じなのかと、男子校かつ男社会で育った身からすると少し感情移入しにくい話ではあった。 不登校になった主人公まいが田舎で暮らす祖母と共同生活をする話。イギリス人の祖母とともに自然の中でリズムよく生活して精神的に自立していくまいの変化がよかった。人工物にまみれた現代社会においてまいみたいに自然と共生することは結構重要なことなのかもしれない。おばあちゃんが亡くなったシーンで窓にメッセージが書かれていたところは死に対してプラスなイメージをもたらしてくれた。

    9
    投稿日: 2025.09.23
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    再読して確信…。一生大切にしようと思える作品でした。 かつて少年少女だった人にも、イマ少年少女だった人にも届くような…。いつでも思い出せるけど、いつも忘れてしまうような大切なものがぎゅっと散りばめられています…。優しくなりたい強くなりたいと一度でも願ったことがある人ならきっと心の奥に残るような読書体験になるかもしれません…。

    7
    投稿日: 2025.09.23
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    子どもの頃からの処方箋。たまたま今の自分の状況が少し重なるだけに、必要な養分がたっぷり。心にハーブと雨の香りが含まれた風が吹いた気持ち。

    2
    投稿日: 2025.09.22
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    大好きという言葉がでてくる 昔の泥川の合宿とか、自然に触れていた日々を思い出す 自分の意思を強く持って、継続すること またきらきらした自然を忘れず、自分の関心感心に目を向けてあげること

    6
    投稿日: 2025.09.22
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    読む前タイトルを見た時はファンタジー要素があるのかと思いましたが、大好きなおばあちゃんのお話。読み進め最後に“西の魔女”の由縁に触れることができました。 そして、その名前の由縁がわかるシチュエーションでは、主人公まいにとってとても切ない西の魔女との別れになっていました。 まいの心に光がさす時、それを叶えたのは間違いなく魔女の力だと思います。 死は突然に。そして儚く悲しみを与えるものだけれど、西の魔女のおばあちゃんの最後には、大切な人全てに良い影響を与える力が宿っていたように感じます。 魔女のおばあちゃんのトレーニング、あなたにも光が訪れるかも。

    13
    投稿日: 2025.09.20
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    自分の不登校時代と重なる部分があり、親近感を感じた作品。 行動や感情を言語化することの美しさを感じさせてくれ、情景の描写が丁寧で想像しやすかった。 「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。」 辛くて環境を変えたいと思う際、いつも心の奥底で「逃げ」だと感じていた私を楽にさせてくれる言葉。 心を軽くしてくれたこの作品に感謝。

    1
    投稿日: 2025.09.20
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    読み手によって印象が分かれる作品だ。 まいの内面描写の文体が実際の中学生らしくなく、敬語調の語りが距離感を生んでいる。場面転換が唐突に感じられ、読みにくさの要因になっている。 作品が伝えようとしていた「死」や「自立」というテーマが、文体によって読み手との間に壁を作ってしまったと感じる。読み手に十分伝わらなければ、作品として成功しているとは言えない。文学作品は読み手との対話である。 だが、なぜ作者は中学生にあえて敬語を使わせたのか。それは、彼女が心のどこかで他者との間に距離を置き、自分を守ろうとしていたからかもしれない。物語の裏に隠されたメッセージに気づくことが本作品の楽しみ方だろうか。

    1
    投稿日: 2025.09.20
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    小学生ぶりに読んだ。 おばあちゃんの愛が深くて優しくて、最後は絶対に泣いちゃう。 こんな生活、憧れる。 「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。」 「一番大切なのは意志の力。自分で決める力。自分で決めたことをやり遂げる力です。」

    0
    投稿日: 2025.09.18
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    いいと聞いたのでよんでみたがとてもよかった!! 高校生の頃から存在は知っていたがもっと早く読めばよかったと後悔…… おばあちゃんの人柄も魅力的だしまいじたいもとても魅力的だと感じた。 死はやっぱりネガティブなイメージがあるけれどこの本を読んで死んだから終わりじゃなくてその人との関係は終わっていないしもしかしたらより近いものになったかもしれないというのが、昨年祖父を亡くした自分に響いた。

    1
    投稿日: 2025.09.18
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    久しぶりの再読。最初に読んだ後映画を見たからそっちのイメージに引っ張られる。 いい子のいい話。嫌な子と嫌な生活している私には苦々しい。

    0
    投稿日: 2025.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自然の描写ひとつひとつが丁寧で、あるがままの暮らしを好むおばあちゃんの姿に赤毛のアンと似たようなものを感じた。不登校の少女が自然の中でただのんびりと日々を過ごすだけではなく、「魔女修行」と称した自分らしく生きるために大切な術を学び黙々と実践していく様子は力をもらえた。 おばあちゃんの死生観、素敵すぎる。 昔から本の存在は知っていたが読んでこなかったのでこの機会に購入。タイトルから『オズと魔法使い』を連想してしまったが内容はそんなことはなく、現実的で穏やかで、思ったよりあっさり終わったのでなんとなく物足りない感覚もあった。

    0
    投稿日: 2025.09.16
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    おばあちゃんとの暮らし。一緒にお花や果物、ジャムを見ているような暮らしをのぞき見してるように目の前に状況が浮かんできて懐かしい気持ちになる一冊。

    0
    投稿日: 2025.09.16
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    「人は身体と魂が合わさってできています。〜死ぬ、ということはずっと身体に縛られていた魂が、身体から離れて自由になることだと、おばあちゃんは思っています。きっとどんなにか楽になれてうれしいんじゃないかしら」 「魂は身体をもつことによってしか物事を体験できないし、体験によってしか、魂は成長できないんですよ。ですから、この世に生を受けるっていうのは魂にとっては願ってもないビッグチャンスというわけです。成長の機会が与えられたわけですから」 まいの漠然とした死への恐怖に、おばあちゃんの素敵なアンサー おばあちゃんの考え方は自分にも強く響く もう一度読みたいなとなる小説でした

    12
    投稿日: 2025.09.16
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    #読了 #梨木香歩 「アイ、ノウ」西の魔女は全部お見通し。多感な中学生まいの悩み、葛藤を温かく包んで、見守り、そして後押ししてくれる。ようやく前へ進めた時、西の魔女は最後の答えもちゃんと教えてくれる。やはり魔女はお見通し。 絵本を読んでるような描写も素晴らしく癒しの本。 発刊当時と今も変わらず、むしろ小中学生の大変さは加速している気がする。少しでも楽しみを見つけて心の豊かさを育んでほしい。大人も心のゆとりを持てるように。

    31
    投稿日: 2025.09.15
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    初めておすすめされた本を読んで、感動した一冊。 主人公である少女の悩みと心情の変化が、梨木先生らしい可愛らしかったり、優しかったり、綺麗だったりする表現で、美しくかかれていた。 最後までずっと感動させてくれて、最後には滝のように涙が流れた。 人が亡くなってしまう物語なのに、前を向いて歩けるようになる、明るい物語だった。 最後にはおまけの物語もついており、そこには、おばあちゃんとの魔女授業により成長した少女の様子がえがかれていた。 一度は絶対読んでほしい作品だった。

    3
    投稿日: 2025.09.14
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    中学生女子ならではの悩みに共感しました。 思春期の不安や、周りとの距離のとり方に戸惑う感じなど、自分と重なるところがたくさんありました。 おばあちゃんとの魔女修行では、自分の気持ちに正直でいることの大切さを学んでいく過程が印象的でした。ただの魔法の話じゃなくて、心の成長を描いているところが素敵だと思いました。

    117
    投稿日: 2025.09.14
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    自分の大好きな母方の祖母を思い出して泣きました 同じような関係性だったので、天国のおばあちゃんからのメッセージなのかな、と感じた本です 損得なしに、私を愛してくれた数少ない存在の1人のおばあちゃん 会いたいなぁ 会いたいよー

    0
    投稿日: 2025.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中から情景が浮かんできて面白かった。 オバアチャン ノ タマシイ、ダッシュツ ダイセイコウ は泣きそうになった。ずっとまいとの約束を覚えてくれてたんだなと思った。 ヒカシノマジョヘ なのはT市が東だから? ゲンジさんとの関係はよく分からなくてもやもやした。 でも綺麗な文章だった

    0
    投稿日: 2025.09.14
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    最後のエピソードがよくわからんかったけど、全部繋がってるよってことかな。おばあちゃんとの最後は切ない。真実誠実謙虚です。

    0
    投稿日: 2025.09.14
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    こういうの求めてる時期。あたしンチを読みたくなってた私は、ちゃんと人生を生きることを勇気づけてもらいたかったんだと思う。東京に出てきて10年、魑魅魍魎の悪意に晒されて生きてきて、なんというかこう、人間の本能でサバイブすることを後押ししてもらった気がする。自分の足で立つこと、周りに動じないこと。そのためには運動、睡眠、栄養の軸足を鍛えること。

    2
    投稿日: 2025.09.13
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    少女とおばあちゃんの物語。この世界観が良くて、ちょっとしたいざこざも、絶妙なヤキモキ感も良くて、結末もバシッとキマッて読後感も良い。絵本の様な明るさの話で、心が純粋に喜ぷ。死に対する考え方も好きだ。

    9
    投稿日: 2025.09.12
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    中学生やその親におすすめと聞いて読みましたが、想像以上に心に響く一冊でした。 不登校のまいが祖母と過ごす中で、自分を見つめ直し、少しずつ前を向いていく姿が丁寧に描かれています。 「魔女修行」とは、自分で考え、自分で決める力を育てること。祖母の言葉や暮らしぶりが、静かにまいの心を整えていきます。 死を描いているのに、読後は不思議と清々しく、今の生活で本当に大切なものを考えさせられました。 文章もやさしく、すっと心に入ってくる。読書が苦手な子にもおすすめです。

    2
    投稿日: 2025.09.10
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    理想の世界を内に秘め、その殻に閉じこもっていた子どもや若者が、そこから抜け出し、荒々しい現実の波に飛び込んでいく。 これまでも人の世で常に繰り返されてきた伝統的儀式だ。それは確かに素晴らしい成長だし、一人前の大人への道を歩むことでもある。 だけど、そこには同時に一抹の寂しさを感じることもないだろうか。この小説は、その寂しさを身内の死という形で象徴的に描いてみせる。 そしてそこからのしなやかな立ち直り。使い古された表現で申し訳ないが、この作品は喪失と再生の物語である。 感受性がピークを迎える年頃の繊細な女性の方に、特にオススメしたい素敵な逸品だ。そう、主人公まいのような中学生や高校生ぐらいの方に。 読んでいると、まいと同席して、おばあちゃんから優しい魔女修行を受けている自分にきっと気づくだろう。 短く簡潔な文章の並びからは、おばあちゃんの芯の強さやしっかりと今を生きる知恵、そして深みのある洞察が、仄かにしかし力強く垣間見える。 ちょうど底の見えない澄明な湖を見た時の感覚に似ている。水面を眺めただけでは具体的にどのぐらいかわからない、だけど途方もない深さをもつことだけは直観で見通せる、ああいう類の深みである。 まいはというと、良く言えば感受性が極めて豊かで、様々なことに気付きを得、そこから美を鋭敏に感じ取れるような繊細な気質を持つ。 だがそれは裏を返せば情緒不安定ということだ。時として事実と異なる、自分に不利な思い込みをして、それを事実と誤認してしまう。それでしばしば感情的になって、周囲と激突してしまうのである。 根は素晴らしく優しく、おばあちゃんに負けないぐらいの広がりを持つ子なのに、なにかこう心配な弱点を併せ持っているのだ。 クラスから孤立して、避難場所に駆け込むみたいにおばあちゃんの元にやってきたまい。この話はそんなまいの成長物語である。 だからおばあちゃんがまず施した魔女修行とは、習慣に基づいた規則的な生活をまいに奨励することだった。そこには第一に、まいのメンタルを安定させようという狙いがあったのである。 そして裏表紙にもある通り、自分のことや自分の身に降りかかることを、自身で冷静に判断して正しく選択する力を、まいに身につけて欲しかったようだ。 それは本質的には、魔女というより、まいに一人前の人間になってもらうための修行だったのだ。 まいはおばあちゃんの想い通り、少しずつ成長していく。だがたぶん多くの方が実感するように、たとえ生活がどんなに規則的になっても、メンタルそのものはなかなか安定しないし、成長しにくいものだ。 おばあちゃんのこれらの狙いが、最終的にどのようなところに向かうか、それはこれから読む皆さんに確かめてほしい。だけど以上のような二人の人柄を把握していれば、自ずとイメージできるはずだ。 人はたとえ身内であっても、他者の死期を自分の都合に合わせることはできない。必ずしも、明るい間柄で最期までそばにいれるわけでもないのだ。 優しいが脆い魂を持つまいに、この別れを乗り越えることができるだろうか。。? だけど後日譚を読むと、そんな心配は不用であることがわかる。まいはおばあちゃんとの暮らしと別れを乗り越え、強くなっていた。 持ち前の繊細さに加えて、様々な種類の相手とも上手に合わせられる柔軟性、それから自分で物事を決め、丁寧に予定を立てる計画性。 おばあちゃんの想いと気質は、まいに確かに引き継がれていた。別れ自体は寂しく悲しかったけど、この魔女修行は二人にとって大成功だったといえるのではないだろうか。 おばあちゃんは、これからもまいの魂の中で生き続け、彼女に啓発を与え続ける。魔女修行は、まだ終わっていないのだ。 そう、おばあちゃんは、理想の世界の象徴などではなかった。理想と現実を繋ぐ架け橋として、確かにそこにいたのである。

    19
    投稿日: 2025.09.09
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    配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://opac.shigakukan.ac.jp/opac/volume/228756

    0
    投稿日: 2025.09.08
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    平和な情景がまるで絵本のように浮かび上がってきて、心がじんわりと温かくなる小説だった。最後には自然と涙がにじんできて、こんな読後感を味わったのは本当に久しぶりだと思う。社会人になった今でも周りに流されてしまう自分を重ねてしまい、まだまだ魔女修行が足りないな、と感じさせられた。読んでいて優しい気持ちになれるだけでなく、自分自身の生き方を振り返るきっかけにもなる一冊だった。

    1
    投稿日: 2025.09.06
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    昔読んだ本を再読。こういう優しい雰囲気の小説を読むのは久々だ。 主人公のまいは中学生になって間もなく、不登校になってしまう。「学校は自分に苦痛を与える場でしかない」とはっきり言う。そして、それからひと月ほどを「西の魔女」こと祖母のもとで過ごす。祖母との生活の描写が読んでいて癒しになる。豊かな自然に囲まれて過ごし、家事をこなし、ジャムやサンドイッチを作って食べる。作中に登場する様々な草木の名前を調べ、情景を思い浮かべながら読んだ。 学校での人間関係の難しさ、子供の頃(あるいは大人でも)持っていた死の恐怖といった描写も、改めて読むと感慨深い。私自身が中学時代に不登校だった時期があり、自分とも重ねて読んでしまう。 本書の裏表紙の紹介文の中に、『(祖母から受けた)「魔女修行」の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった』とある。規則正しい生活をして、意思の力を育み、人生を自分で決めていく。大きな愛情で孫と接するおばあちゃんが大きな見どころ。 『渡りの一日』では、主人公まいのその後が描かれる。テイストが大きく変わるが、学校生活に順応したのか、友達もできている。世の中には色んな人がいるということを知ったような描写も。それまでと一転してコミカルな描写も面白かった。 ※昔に読んだ本書を再読しようと思ったきっかけは、私の母が何か小説を読みたいと言っていたこと。何か読みやすい小説を送ろうと考えて、本書が思い当たった。活字慣れしていなくても読みやすく、それでいて深みがあり、優しい気持ちになれる、プレゼントには良い本に思った。

    1
    投稿日: 2025.09.04
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    タイトルは、「魔女」が「死んだ」という、真っ黒な恐ろしさを感じさせるが、読んでみると、優しい太陽の光の下でほっこりと自分らしく強く生きる、幸せに生きるヒントがたくさん描かれていました。 心の中で、自分の揺るがない価値観と、さまざまな葛藤をしていますが、大親友を見つけ、馴染める場所を見つけ成長していく過程が良かったです。 この本は、中学生など思春期の頃に出会いたかったです。 【メモ】 - 人の注目を集めることは、その人を幸福にするでしょうか? - いじめられたり無視されたりするのも、注目されているってことですよ。 - この世には、悪魔がうようよしています。瞑想などで意識が朦朧となった、しかも精神力の弱い人間を乗っ取ろうと、いつでも目を光らせているのですよ - いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。 - 死ぬ、ということはずっと身体に縛られていた魂が、身体から離れて自由になることだと、おばあちゃんは思っています。 - 何だか、苦しむために身体ってあるみたい - 体験によってしか、魂は成長できないんですよ。 - 久しぶりにお風呂に入ったみたいにすっきりして、それでね、ああ、死んで魂が身体を離れるときってこんな気持ちなのかなあ、と思ったの。 - 本当に日に焼けて元気そうになったね。健康そうになったよ。まるでハイジみたいだ。町で病気になったハイジが、山に帰ってすっかり元気になるところがある。 - みんな、まいのこと信頼しているからでしょう。まいが行かないと言うからには、きっとそれなりの理由があるからだとみんな思っているんですよ。 - 一匹狼で突っ張る強さを養うか、群れで生きる楽さを選ぶか ギンリョウソウ(銀竜草) 朴の木 キュウリ草 - 誤解は人生を彩る - きちんと言語化しないと、事態は悪化の一途をたどるばかり

    1
    投稿日: 2025.09.04
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    「魔女修行は早寝早起き」と称して、丁寧で穏やかな暮らしを説いていく主人公の祖母。思春期のざわつきと、祖母の静かな優しさが心穏やかになる一冊。

    0
    投稿日: 2025.09.03
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    途中からわくわくした作品 本当にあるかわからない不確実なものが好きな自分にとって魔女になるために丁寧な生活をしていきたいがゆっくりと募っていく作品

    0
    投稿日: 2025.09.02
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    とても綺麗な美しい話だと思った。 自分の決めたことをまっすぐにやり通す。 意味のあることをたくさん教えてくれる一冊。 とても読みやすい一冊だけど、読み返して、色々発見がありそうと思った。

    0
    投稿日: 2025.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久々に読んでみた。 感受性豊かで心変わりの激しい思春期。この頃刺さった言葉の刃は鋭く、簡単には抜けてくれない。その上言語化も上手くいかずなかなかにしんどい時期。 時に面倒で退屈な作業でも、自然は心を癒してくれる。おばあちゃんとの対話と生活で心の余裕を取り戻していく姿が本当に素敵だった。 環境を変えることで意識も変わる。また人の死も、確実に人を変える。 大人になることは選択肢が増えることなのかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.09.01
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    ずっと気になってた本 メルヘンぽいかと思いきや・・・ おばあちゃんの家で過ごす少女のお話 山の緑の匂いがしてきそうな・・・

    6
    投稿日: 2025.09.01
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    感受性が豊かな女の子は生きにくい。文中でもまいの母親が指摘しているし、そこそこいい歳になった自分も、心から同意する。しかし、だからこそ意識的に何かを丁寧にすること、自然と触れ合うことは、大切なリセットタイムになることも知っている。 まいはそんなゆったりとした時間を西の魔女の家で過ごした。途中ちょっとした事件は起きるけれど、おばあちゃんがそんな時の対処法を教えてくれる。 最後の魔女のメッセージには思わず涙が溢れた。思春期の自分に読ませたかった作品。

    2
    投稿日: 2025.09.01
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    高校を卒業するまで、夏休みは田舎の大叔母の家で過ごしていた。はじめてお皿を洗ったり、簡単なお昼を作ったり、たくさんの「はじめて」を経験した場所。読んでいるうちに、自分の昔を重ねてしまった。日々の中でつい忘れてしまう記憶を、思い出させてくれる一冊だった。

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    おばあちゃんの生活が素敵! 規則正しく、自然と生きる。 私も自分で決める事が苦手だから、魔女修行頑張ろう。

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    多感な思春期をとても優しく温かい文体で表現された作品。 思春期の頃の風景が思い起されたと同時に、その時期の子供の感じる気持ちを文章に仕上げた梨木先生がすばらしいと思う。 死についての悩みについては自身も同じ時期に悩まされた経験があり、自身の娘が今同じ時期ということで、私なら何て答えるかなと。他の作品も読もうと思います。

    0
    投稿日: 2025.08.30
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    今まで読んできたミステリーやラノベとはジャンルが違うので当たり前ですけど何となく違う雰囲気を感じた一冊でした 結局おばあちゃんは何者だったのか…最後のメッセージからしてホントに魔女だったのでしょうか、それとも主人公の哀しみを見越して…

    2
    投稿日: 2025.08.30
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    西の魔女(おばあちゃん)が、健やかに生きる知恵を教えてくれるお話。人間を取り巻く環境は、時に残酷で苦痛に感じることもある。心が荒んでいる時は生活も荒む。そんな時は自分の体を「自然」の中に置いて、基本的な生活を取り戻すことが自らを取り戻すことにつながるのかもしれない。言い換えれば、人間は基本を忘れずに生活すれば多少の出来事に心が荒むこともないのかもしれない。そういうことを常に忘れずに生きていこうと思った。

    1
    投稿日: 2025.08.28
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    あたたかくて深い愛の話でありながら、魔女になる方法、つまり精神を安定させて生きていくための方法が、シビアに言語化されていく感じ。 おばあちゃんの素晴らしさと、でも人間らしさと、読んでいく中で見え方が変化するのもおもしろい。 故郷に思いを馳せたくなる素敵な話。

    1
    投稿日: 2025.08.24
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    おばあちゃんの生活、生き方、考え方がどれもステキで優しさに包まれてた。自分で決めて最後までやり遂げる事の大切さ。わかってはいるけどなかなかできてない なー。人生に行き詰まったり疲れた時に読むと心がフッと軽くなる1冊。

    2
    投稿日: 2025.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく素敵な作品だった。まいがおばあちゃんの家に着くあたりから、穏やかな日差し、草木の匂いが鮮明にイメージできた。名作と言われる理由も分かる。 学校になじめなくて、話しながら泣きそうになったりする主人公まいが、自分に似てるところが多くて胸が痛くなったりした。 おばあちゃんという人、おばあちゃんの家という居場所があったまいは本当に幸せだと思う。 人間が手に負えない物で溢れかえっている世の中とは違う、人間本来の良さが出せる空間、それがおばあちゃんの家だと思う。まいはそこで過ごした結果、自分の本来の姿を取り戻せたと思う。 だが、おばあちゃんに冷たい態度でそこを去ったまいは後々後悔することになる。私もそういうことをしそうで怖い。人はいつどこでいなくなるか分からないから。 最後、まいがおばあちゃんの「タマシイ、ダッシュツ、セイコウ」というメッセージを見つけたシーンはとても印象的。前にまいがした「人が死んだらどうなるのか」という質問を覚えており、まいがよく目にする場所にメッセージを残した…鳥肌もん。

    1
    投稿日: 2025.08.20
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    小さい頃におばあちゃん家で過ごした夏休みを思い出させてくれる本。 1日「良い日だったな」と感じたときの日の過ごし方や小さな習慣がこの本の中に詰まっていた。

    1
    投稿日: 2025.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    じんわりと心温まるストーリーでした 決めたことをきちんとやる 毎日やるべきことを欠かさない 感情が爆発しそうになっても穏やかに できたらどんなに素敵かと思うけれど それがなぜだか難しい 自分の気持ちに正直に 怠けてしまいたいけど 自分で決めたことはちゃんとやる それが自分を大事にすることにつながる こんなことができるようになれたら 私も魔女になれるかのかも おばあちゃんも母も父もまいも みんな違う性格か考え方だけど それぞれがそれで良いんだよね

    1
    投稿日: 2025.08.19
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    ませた女の子に魔女修行と言って生活を整えさせるの上手すぎて、「プリキュア修行」とかで今の子にも通じそうとか、子育て目線でも読んでしまった。 まいの学校が嫌になったきっかけや、やたら自分を客観視している所が身に覚えのある辛さで共感したが、その先の色んな女性の生き方が描かれていて、希望も感じる物語だった。 学校あるある「一緒にトイレ(行かないとハブられる)」や「グループ分け」で子どもが雁字搦めなのに対し、まいが親の事情に振り回される様子や、ダンプに乗った女性を見ると、大人って子どもよりもっと自分に正直に生きれるし、自由なんだと気づく。自分の居場所に悩む子どもにこそ読んでほしい。そして、未来はもっと開かれていて、自分勝手に生きれるんだということを知ってほしい。

    1
    投稿日: 2025.08.17
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    学校に行けなくなった中学生のまいは、しばらくの間英国人のおばあちゃんと暮らすことに。 おばあちゃんとの生活はとても魅力的で、読んでいてワクワクしました。 そして、まいの魔女修行からも目が離せず。 大切なことはちゃんと伝えないと後悔しますよね。

    12
    投稿日: 2025.08.16
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    息の長い本ですよね。私は初読でした。 中学校に入学してまもなく学校に行けなくなってしまった まいは大好きなママのママであるイギリス人のおばあちゃんの家でひと夏を過ごすことになった。 そこで まいはおばあちゃんから魔女修行を受けることになる。 魔女になる為の必須条件は〝自分で決めること〟に尽きるらしかった。 おばあちゃんの家をとりまく環境が素敵だ。なんとなく『魔女の宅急便』のキキの実家や『赤毛のアン』のグリン・ゲイブルズを想像してしまう。 おばあちゃんとの別れの日、ある事件のせいで まいはいつものように「おばあちゃん、大好き」と言えなかった。 それから二年後 訃報が届く。 まいはママとおばあちゃんの家に向かった。そこでまいはおばあちゃんが約束を覚えていてくれたことを知る。 おばあちゃんはまいだけにわかる方法でそれを伝えてくれた。 二年前は雑草のように小さく頼りなかった まいがヒメワスレナグサと呼んでいた花は見事な一株になって咲き誇っていた。 それはまいがこの二年間〝この場所を〟必要とせずに成長することができたことを表しているようにも思えた。 とても良い話しでしたが…中学生の頃に読みたかったかなぁ〜

    12
    投稿日: 2025.08.16
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    おばあちゃんが自分の死のことを「死後のことを射程に入れて生きるようになる」という言葉でマイに話してたところ、生き方が攻撃的にも感じて、自分も使ってみたいと思った。 ゲンジさんの存在って何だったんだろう。おばあちゃんが信頼してる人だから信じたかった、しかし所々にかげを作ってる。マイの目や直感も間違ってないと思えただけに、意地悪なくだりに思えた。 何事も丁寧な暮らしを心がけることが大切だわと思わされたし、子どもにもわかって欲しい。 しかし、自分はマイのお父さん側にいてそうで、読んでてしんどかった場面もある笑

    4
    投稿日: 2025.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いつか読みたいなっと思っていた本。 夏なので読んでみた。内側から暖かくなっていくような読了後はじんわりとした気持ちになった。成長していく上であまり人が見つめることが出来ない部分を素敵な文章で書いてるなと思った。おばあちゃんの魔女修行の寝起きの時のようなボーとしている部分をしっかりと見つめることができると、、のところが好きです。

    2
    投稿日: 2025.08.14