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山女日記
山女日記
湊かなえ/幻冬舎
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総合評価

363件)
3.8
66
148
115
8
3
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    湊かなえってこういうものも書くのかーって、ちょっと意外だった。湊かなえというより森絵都とかが書きそうなジャンル…?雰囲気は全然違うけど。登場人物たちに共感できる部分はめちゃくちゃ多かったけど、こういうジャンルならほかの作者の本でも良いかなって思った

    1
    投稿日: 2017.05.01
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    山を知らない私でも読めました。ただの登山小説じゃないです。登山を通じて自分を見つめ直す女性たち。ほんの数日前に湊さんの少女という小説読んでつながりがすごいなーと思っていたので今回もつながりがあるのかなとわくわくして読みました。少女ほどの衝撃はありませんでしたが、「あ、この人...」とやっぱりつながりはありました。最初の律子と由美のお話が好き。登山をってやりたいなと思ってできるものなんですね。私も律子みたいに何かキッカケがあれば...と思います。 h29.4.11

    0
    投稿日: 2017.04.11
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    女性たちが抱えるその年代特有の悩みは現実味があった。 山に登ったら達成感はあるだろうけど、自分だったら彼女たちみたいに考え事する余裕はなさそう…。

    0
    投稿日: 2017.04.09
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    山登りが好きでよく登るけど、好きな割には毎回ゼーゼーで考えることは、 あとどのくらい?ばかり(笑) この本を読んで、次回はいつもと違う思いで歩けるかな。 なんてね。

    0
    投稿日: 2017.04.06
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    面白かったし人に勧めやすい。 読み終わったときに「あとひかない」 ほっこりする系。 湊かなえの 「告白」「母性」「」を読んだあとだったから こわごわ(でも読みたくて)手に取り、 他の人の感想で 「ほっこり」て単語を見てさらにドキドキしながら読み始めたら、 確かにほっこり!! 結婚しようか悩む「りっちゃん」と 不倫してる「ゆみ」 バブリーな「ミツコ」と て、だんだん名前が分からなくなるけど、 「1人登山が好きで来てるのにおばちゃん「巻き込まれた子」の話はおばちゃんめっちゃ腹立った! いつかこんなおばちゃんにならないように、気をつけたい。

    0
    投稿日: 2017.03.30
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    湊かなえ作品  ミステリーかと思いきや、オムニバスで山つながりをしている女性達の話 こういうの好き。 山に登る意味もひとそれぞれ いろんなドラマがあって、一緒に登っている仲間でも考えている事は違うわけで・・・・ 好きな話は「利尻山」からつづく「白馬岳」の姉妹 ネガティブな自称 翻訳家の35過ぎの妹と頑張り過ぎで離婚を切り出された医者の妻の姉 娘の成長が素敵。 面白い作品ばかりでした〇

    0
    投稿日: 2017.03.20
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    山登りはしようと思わないけど、人間模様は面白く繋がりもさすがは湊かなえさん!と思いました。人が死んだりしないのも良いですね。

    0
    投稿日: 2017.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2017.02.19.読了 次の休みにでも、山に登ろうかと思わせる素晴らしい作品。 妙高山 火打山 槍ヶ岳 利尻山 白馬岳 金時山 トンガリロ カラフェス日記行こう の8つのお話。 うまく登場する人たちがリンクしていて、 こう言う構成のお話はとても好き。 まだ2月だけど、 今年読んだ本の中でいまは一番好きかも。

    0
    投稿日: 2017.02.19
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    山登りには全く興味がなかったが、山頂の気持ち良い空気を吸っているような気分になり、山登りがしたくなった。

    0
    投稿日: 2017.02.15
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    それぞれ色んな悩みを抱えて山に登る女性達。 気付いていながら見ないフリをしていたり、ひた隠していた感情や思いが、山の前では剥き出しになってしまう。 山登りの情景と、それぞれの置かれてる状況が重なりつつ、最後は清々しい気持ちになれる。 自分と主人公とが重なる部分もあり、胸にグッとくる場面もあった。 山に登りなくなる作品。

    0
    投稿日: 2017.01.21
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    湊かなえさんといえばミステリー。 けれどこの作品では山が舞台でも誰も人がいなくなることもなく 傷を負う人はいないです。 悩みをそれぞれ持ちながら山へ登る女性たち。 山に登ろうというきっかけは様々ですが、 山に登ることで日常から解放され、 自然からの恩恵を受け、無意識のままに心が解きほぐされ癒されていくのかと思います。 そこから新しいまた自分を見つけ目標へと向かってまた歩き出す。 一度山に登るとまた山に登りたくなるというのは きっとこんな風に繰り返して人生と同じように歩いているのかと思えました。 それぞれの悩みを持った女性がゴールを見出した言葉が印象的です。  どこがゴールなんてわからない。  何がゴールなんてわからない。  目的地は過去の中にある。  それって、わたしにとっては、山に戻ることなんでしょうかね。  晴れた日は誰と一緒でも楽しいんだよね。でも・・・(中略)  雨が降っても一緒にいたいと思える人であることを、誇りに思う。  そもそも、登山に理由付けなんて必要ないのだ。  山が好き。だから登る。それだけでいいじゃないか。 山を登るということに少し興味があったので他にも何冊か 山登りの小説などの作品を読みました。 それと比較してしまうと情景が少し乏しかったのが残念です。 けれど山に登る楽しさや山へ登る意味のようなものが十分に分かり 爽快な気分になりまた次へのスップに向かっていこうと思える作品でした。

    0
    投稿日: 2017.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    正月休みの時間を使って読了。 色んな山に登ってみたい気持ちが膨らんだ。 山に登ることで自分の今と向き合う女性たちの描写が優しい視点から描かれている。 湊さんの本は読みやすいなと再確認。 ☆☆☆ 「すごく今、気分が楽です。天狗の庭を見ながら、神崎さん、言いましたよね。目的地は過去の中にある。 それって、わたしにとっては、山に戻ることなんでしょうかね。」 神崎さんも空を仰いだ。 涙ぐんでいるように見えるのは、気のせいだろうか。 「その山に、一緒に登っていいですか?」 雨が降っても一緒にいたいと思えるひとであることを、誇りに思う。 雨に打たれて冷え切った体で飲んだ、山での温かいコーヒーやチョコレートなどのお菓子は、たった数百円の品でも、その10倍も、100倍も、価値があるように思えたらしい。 山に登ると付加価値が生じる。 ならば、山で贅沢品をとれば、それはこの世の最上級の贅沢になるのではないか、と。 立派な人っていうのはね、自分がダメなときには、お願いします、ってちゃんと頭を下げられる人のことなんじゃないの? 私には思い描いている絵がない。 だから、どんな絵を完成させても何か違うと感じてしまうのだ。 なりたい自分の姿を思い描く。 これに決まりだ。 富士山の姿をもう一度目に焼き付ける。 人は大なり小なり荷物を背負っている。 ただ、その荷物は傍から見れば降ろしてしまえばいいのにと思うものでも、その人にとっては大切なものだったりする。 むしろ、かけがえのないものだからこそ降ろすことができない。 だから、模索する。 それを背負ったまま生きていく方法を。 吉田くんとわたしは互いの荷物を自分の解釈でしか捉えることができなかったのだ。

    0
    投稿日: 2017.01.02
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    湊さんの事だから作品名からもミステリー系かと思っていましたが、山を登る中で人間的に少し成長するその過程にちょっとづつ繋がりがある。面白い作品でした、主人公達がネガティブ全開だったのが湊さんだなとも思いました(笑)

    0
    投稿日: 2017.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    各章、山と主人公が切り替わる連作短編集。 でも、どの女性もどこか共感できる部分があって、ひとつひとつ納得感のある内容だった。 一人が楽で、でもどこかでは誰かと一緒にいたいと思っていたり、相手の男にこんなはずじゃなかったと思っていたり、過去をひきずっていたり……。 私も山に登って頂上で大声で叫んでみたい。。。 その前に日頃の運動不足を何とかするのが先か。

    0
    投稿日: 2016.12.30
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    今は落ち着いているのか、こんなのがいいね。 湊かなえ、こういうのも書くんだ。 こっちが好きだなぁ。

    0
    投稿日: 2016.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    湊かなえ作品なので少し怖い話を想像していたが感動話だった。イメージと違ったが好みのタイプの話だった。悩みを持った登山者が登山を通じて前向きな気持ちになる話がメイン。 各主人公が持つ悩みも共感・理解できるもので読みやすかった。またサスペンスやホラーでない湊かなえ作品を読んでみたい。

    0
    投稿日: 2016.12.24
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    みんなこんなにいろいろ考えながら山って登るのかな?と思いながら読んでたけど、もしかしたらぼくも文字にして表現すると結構いろんなこと考えてるのかも?と途中から思い始めた。トンガリロにはいつか行ってみたいなぁ、と思わせる描写がすごく良かった。

    0
    投稿日: 2016.12.13
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    流行の「山ガール」というにはちょっと重い思いを抱えた主人公が 山に登って、自分と向き合う。 なんだか明るい兆しが!?と思ってページをめくると主人公が変わってる!? でも読み進めていくうちに、山で一緒になった人という設定で再び三度登場する。 そんな設定が楽しくて、これは二度読みするとさらに楽しい読後感を得られるのだろう。。。 そうは思うが、それはまたの機会に。 個人的に、美津子さんが好き! 山登り挑戦してみたいなぁ・・・

    0
    投稿日: 2016.12.12
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    NHKのドラマになっているのを見て、手に取った。山に登る人びとは山に何を求めるのだろう。 こんなはずではなかったと結婚に悩む女性、過去を捨てられずに引きずる思い、姉への劣等感に悩む人。頂上を目指し足を運びながらも、思いは自分自身に向いている。山が好きな人に読んで欲しい連作長編だった。 山女日記はネットの交流ページ、山ガールが集うウェブサイトだ。帽子屋の柚月が出てくるのは最後の話だったのでドラマはずいぶん変わっていたのだな、と。槍ヶ岳の話が個人的にはとても好きだ。単独登山が好きな主人公が、途中で出会った年配の二人と行動を共にすることになる。足手まといだと思いながらも、自分の過去に向き合い成長出来たのは誰かに共にして登って来たからだと気付く。独りで登るのはとても楽しいし楽だ。でも、誰かと一緒に登ることで見えることもある。だけど、最後に目指す場所はひとりで行きたいという部分にもちょっと笑った。

    0
    投稿日: 2016.12.07
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    山に登る人にも いろんな事情を持ってる人がいる。 世の中も同じなんだろうなー。 いろんなエピソードが繋がって 面白かったです。

    0
    投稿日: 2016.12.04
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    湊かなえは今スポットライトがあたっている作家のようだが初めて読んだ。 読みやすいことは読みやすいが、個人的には登山を対象としたものがたりに求めるものが異なっており、好みではなかった。 穿った見方だと思うが登山という流行りと女性の一定の層に迎合した本を書こうという点に端を発している感じがした。

    2
    投稿日: 2016.12.01
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    NHKのBSでドラマ化されたらしいということで原作を読んでみた。 短い短編が8編続いていくオムニバス形式。 なかなか面白かったです。

    0
    投稿日: 2016.11.27
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    短編7話が連作している。様々な事情を背負った 30~40代の女性が、山を登ることで自分に向き合い、モヤモヤした悩みが次第に晴れ、前へ進むことを心に決める。この年代の女性なら、共感できる話が必ずあるのではないか。 湊かなえ作品、ですが、、、誰も殺されません。トリカブトで毒殺、崖から落とされる、登山パーティのメンバーが一人ずつ減っていく、、、なんてことは、ありません。 いつもの「湊かなえ」を期待するのではなく、「三浦しをん」ぐらいのイメージで入ると、すんなり読めるかも。

    0
    投稿日: 2016.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。単行本で初めて読んだときと印象がほぼ変わらなかった。絶対海派なのに数年海から遠ざかっているせいか、山でしか見られない風景に少し傾き、登山してみてもいいかも・・・などと無謀な思いを抱いてしまうのが2年前との違いか。絶対的な運動不足だから無理だけど。

    0
    投稿日: 2016.11.26
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    各章で一つの山が出てくる感じ 基本は各章、一人の女性の視点で描かれる この辺りはいつもの湊かなえ先生の作風ですね 人生には何らかの問題や悩みがつきもの 本作で登場する女性達もそういった問題や悩みを抱えている 個人的に登山をした事が無いのですが、もくもくと歩いている時というのはそういった悩みと向き合うのに最適な時間なのでしょうね これらの女性達も登山時にそれらの悩みに向き合う事になります これも湊かなえ先生の作風ですが、一方からの視点の考えを描いた後に、別からの視点での考えを描く ボタンの掛け違いのような事が起きるが、最後には解消される その作風が短編集になったのが本作という感じですね その「解消される」ところで感動してしまう 特に自分自身が登場人物と似ている問題を抱えている場合には特に「この悩み分かるなぁ」と入り込んでしまう そこが解消されていく過程に自分を投影し感動するのでしょう 各章で出てくる女性は、リアルでも関係のある女性同士 ではありますが、女性同士のもう一つのつながりとして出てくるのがタイトルにもなっている「山女日記」というサイト SNS的なサイトのようで、このサイト上で色んな人のコミュニケーションがあり、山女の活動を促進している

    0
    投稿日: 2016.11.20
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    とても面白く、感動した。北村薫さんの”八月の六日間”でも思ったが、山登りする人ってどんな気持ちで決断し、どんなことを考えながら歩を進めるのだろう。山の魅力を知っている彼らをたぶん僕は嫉妬しているのだと思う。 あらすじ(背表紙より) こんなはずでなかった結婚。捨て去れない華やいだ過去。拭いきれない姉への劣等感。夫から切り出された別離。いつの間にか心が離れた恋人。…真面目に、正直に、懸命に生きてきた。なのに、なぜ?誰にも言えない思いを抱え、山を登る彼女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。新しい景色が背中を押してくれる、感動の連作長篇。

    0
    投稿日: 2016.10.31
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    女性の悩みや迷いやドロドロを山登りを通してスッキリキッパリさせちゃう短編集。イヤミスではない。湊かなえ、こんなのもあるんだ。イヤミスと同様、心のえぐり方はすごいけど。初めの数編を読んで、それぞれ独立した短編なんだなと思いきや、あれあれ、この人って・・・とページを遡る羽目に。最終章、はい来ました、湊かなえの真骨頂。全部繋がった。やっぱり湊かなえだった。

    0
    投稿日: 2016.10.28
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    「山登りは人生のようだ」 どの登場人物の女性にも共感できるところがあって、一気に読めました。 私自身は登山経験はないですが、未経験者でも楽しく読める作品だと思う。 読後は爽快な気分になりました。

    0
    投稿日: 2016.10.21
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    登場人物にそれぞれ悩みがあり、山に登ることで何かしら解決したり、良い方向に展開する。山には神秘的で秘めたものがある。それぞれの物語が繋がり、いい雰囲気を醸し出してる。ある意味、湊かなえ作品らしいと言えるのではないか。

    1
    投稿日: 2016.10.21
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    これはミステリというカテゴリで良いんだっけ?連作短編集。 北村薫氏の「八月の六日間」を読んだ直後だったので、大変タイミングが良かった。 シリーズ通して解明することがあったり、それぞれのキャラクターが前を向いて終わったりが多くて、読後感はよろしい。このかたの作品で読後感が良い、と思うのは初めてかも。

    0
    投稿日: 2016.10.21
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     自分の現状にどことなく鬱屈を感じる女性たちが、それぞれの思いを抱えながら、登山に挑む様子を描いた連作小説。  湊さんの人間描写、心理描写がますます冴えてきていることが分かる小説です。  結婚や離婚、姉妹関係、彼氏との関係……。悩みのある女性が山に登っていく中で、その思いを変えていく、という似た展開の話ながら、それぞれの心理描写や立場が見事に描き分けられています。  そのため話に飽きがくるどころか、いずれの悩みや鬱屈も包み込む山の大きさや偉大さ、そして登場人物たちの変わっていく姿を、さわやかに受けとめられる作品となっています。  この作品で印象的だったのは、湊さんらしい、嫌みな登場人物やリアルな負の感情も書かれるのですが、それが話の負の方向に作用するのではなく、正の方向に作用することです。  調子のいい同僚、偉そうな登山者、説教ばかりする成功した姉夫婦……。そしてそれに対しての鬱憤や嫉妬……。 『告白』や『贖罪』などの初期の湊さんは、それを暴走させて、作品を作り上げていた印象があるのですが、最近の湊さんはそうした感情を、より等身大に近づけて、そして、それを打ち破る人の正の部分見出す、そんな作品が増えてきたような気がします。  それぞれの悩みや鬱憤を抱えた女性たちの心理が、ゆっくりと解きほぐされていく姿は、湊さんなりの人間賛歌のように感じました。

    2
    投稿日: 2016.10.10
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    失意にくれ悩みを抱えながらも山に登ることになった人々を描く連作集。著者の作品としては珍しく犯罪も事故も起こらず、登山を通して変化していく登場人物の心情に素直に共感できる。山登りにはまったく興味がない人にでもハイキングぐらいしてみるかと思わせる作品。

    0
    投稿日: 2016.10.09
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    湊さん作品を初めて読んだ。想像してたよりずっと爽やか。群馬には日帰りで行けるいい山がたくさんあるから、今度週末に行ってみようかな。

    0
    投稿日: 2016.10.09
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    山に登る女性たちに関する短編集。それぞれの人物が少しずつ関連している。 どの女性もなにかに悩んでいて、答えが見つかるかはわからないけれど、山に登りながら自分自身と向き合っている。 後書きまで読んで、また山に登りたくなった。

    0
    投稿日: 2016.10.09
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    2016.10.8 湊かなえさんのイメージとは違った作風だった!山ガールではなく、山女にしっくり。 人はそれぞれ悩みを抱えていて、もがいたり苦しんだり。答えを見つけに山に登る気持ち、なんとなく分かる気がした。年齢的に結婚の話は他人事じゃなくって、なんか胸が掴まれる感じ。

    0
    投稿日: 2016.10.08
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    20161001 昔山に登っていた頃を、思い出して買ってみた。各編の主人公の思いが女心なのだと思うが男との絡みなので男の自分でも共感して読めてしまう。作者の他の本のイメージで陰鬱な顛末なのかと思っていたがどの話もスッキリとした落ちになっていて良かった。

    0
    投稿日: 2016.10.01
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    登山をする女性たち。 同僚と恋人と家族と…または一人で。 悩みや思い出、抱えて登るものは人それぞれ。 昔登った山からの景色を思い出した。 2016.9.28

    0
    投稿日: 2016.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結構良かった!☆4.5くらい。☆5と迷った。イヤミスの女王、こういうのも書けるんじゃん。こういうの好きです。 山に登る女性を描いた短編集。 悩みのない人なんていないよ。人生に不安だったり、人を妬ましく羨ましく思ったり。でも山を登ること、自然に触れることで気持ちが変わってくる。壮大な景色を目の当たりにして、自分の悩みがちっぽけなものに思えてくる。澄んだ空気に包まれて、もやもやした心が透き通ってくる。解決には至ってないかもしれないけど、でもここから新しい自分が始まる気がする。 山に登ったことはないけど、登ってみたくなるし、登った気にさえなった。 柚月ちゃんの話が一番好きだったなあ。トンガリロ国立公園行きたい!

    0
    投稿日: 2016.09.29
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    湊さんにしては殺人事件も起きません。毒気がないです。 いろいろなことに思いを巡らせながら山に登るオンナたちの連作短編集。 本格的な山登りはしたことがないのでわからないのだけど、迷いや不安、そういった悩みについて考えるのに山が適しているようで、頂上まで登ったところに明確な答えがあるわけではないけど、気持ちに踏ん切りのようなものがつくような、そんな感じなのかもしれません。 山登りって面白そうだな~と多くの女性に思わせる本だと思います。

    0
    投稿日: 2016.09.27
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    登場人物が交差する巧みな話の構成と人物描写に引き込まれる。 そして、山に登る彼女たちのように私も山に登ってみたくなった。 この作品は登頂した達成感のように読後感が爽やかでいい!

    0
    投稿日: 2016.09.21
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    短編集。ほんとに湊かなえ?!って思ったほど、ほっこりするし読後感がよかった。 山に登りたくなりました。自分のことながらまたまた影響を受けやすいなぁ

    0
    投稿日: 2016.09.21
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    短編集ですが登場人物が違う章にひょっこり出ていて繋がりがあったりします。 だから興味深く読めました。 最後の帽子屋さんの話はその後を読みたくなりました。 あと山の清々しい空気や景色、それに花々が読んでいるだけで感じられるのも良かったです。

    0
    投稿日: 2016.09.19
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    湊かなえの本だったのでもっとイヤーな感じの話ばっかりかなぁと思って読んだけど、どれもスッキリした読後感のある話だった。短編集なんだけれど、登場人物が微妙にリンクしたりしてて「あ、この人は職場の先輩でって出てきてた人だ」とか繋がりを確認しながら読む楽しさもあった。短編のタイトルがどれも山の名前になっていて、何らかの悩みなり不安なりを抱えた山女達が山を登るという話。どれもこれも読んでいるうちに山に登りたくなってくる。山登りの魅力を伝えてくれるいい本だった。

    0
    投稿日: 2016.09.18
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    「カラフェスに行こう」が追加されたものみたいだけど、「カラフェスに行こう」があるのとないのとでは読後感が違うと思う。あることで先が明るくなる。

    0
    投稿日: 2016.09.18
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    子供と一緒に山を登るシーンがとてもよく、僕も同じようにしたいなぁと思いましたが、 娘に言うと「しんどいから嫌だ」との事でした・・・。 短編毎の繋がりが楽しく、一気に読み終えました。 読んだら山に登りたくなる。 そんな作品です。

    0
    投稿日: 2016.09.18
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    ハッピーエンドではないけれど、なぜかほっこりしてしまう短編集。 それぞれの話はそれぞれどこかで繋がっている。金時山の話が一番好きでした。 湊かなえさんのミステリーではない小説を初めて読んだかも。 #読書 #読書記録 #読書倶楽部 #山女日記 #湊かなえ #2016年83冊目

    0
    投稿日: 2016.09.16
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    登山をする女性が主人公の小説。別々の女性が絡み合っているが、それぞれの人生の中での抱える日常の悩みなどが、山という特別な舞台の上であぶりだされ、解放されていく清々しさがある。こちらも登山をしたくなるような気持になり、著者の中ではあまりないパターンで楽しく読める。

    1
    投稿日: 2016.09.11
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    登山をする人間です。 とても面白かった、その一言に尽きる本でした。 それぞれの話の題名になっている山にはほとんど登ってきましたが、出てくる自然の描写が自分が歩いたルートを思い出させるものばかりで描写通りの景色が思い浮かびます。 自然の気持ちよさを感じさせてくれるような描写と、「山で何かを見つけてくる」というストーリーは同じなのに全ての話が面白く読むのが止まらなくなってしまうのは、流石湊かなえ作品だなあと思います。 山で食べるご飯とコーヒーの美味しさを思い出し、また行きたくなりました。

    0
    投稿日: 2016.09.08
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    今回の湊かなえ作品は優しい気持ちにさせてくれる物語です。 各章の題名には山の名前があてがわれており、八つの連作短編となっております。 各章には其々、主人公がいて、主人公の視点で物語は語られます。 そして、主人公達は多少に微妙にリンクします。 主人公達は人生に何かしらの疲れを感じており、その時、偶々そこに山に登る機会があったような気がします。 主人公達の悩みは深いものですが、きっと山はそれを解決してくれます。 どの物語もラスト2ページで何故か涙腺が緩んでしまいます。 三十代の女性が読んだら良いんじゃないかと、勝手に思います。 そして、登山の経験は無いのですが山に登りたいと思わせてくれる一冊です。

    3
    投稿日: 2016.09.03
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    山で考える。自然の中で、歩きながら、歩いた先で山の景色を見ながら。旅先の街で考えるのとは何かが違う。荷物を背負って歩いて歩いて歩いて歩く。自分と話す。日常の雑音の無い所で。

    0
    投稿日: 2016.09.02
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    山好きにはピッタリの小説。 妙高山、火打山、槍ヶ岳、利尻山、白馬山、金時山、トンガリロ。歳も登山経験も、山に登る理由もひとそれぞれ。どんなに傷付いていても、山は逃げないし、受け入れてくれる。 仕事でもプライベートでも、辛いことがあったけら山に逃げると言う人もいるけど、正直、登るのはつらいの一言。山は、つらいことがあってもなくても登る人は登ると思う。 山に登れば、晴れのお裾分けがもらえるという言葉が好きです。

    0
    投稿日: 2016.09.02
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    こういう感じの湊さんもいいなと思う。 山に登る女性達の連作短編集。 山には登らないけれど、山もいいなぁと思った。 そして、圧倒的な自然の前では、 どんなことも、 何とかなるし、何とかする!と 思えるのかもしれない。 心地いい疲労感とやや前向きな気持ちを感じられた。 物凄くポジティブ、でないところがいいと思った。 山の上で飲む美味しいコーヒーには非常に興味があるけれど、 それは山を登った人だけが味わえる極上の味。 登らない私が味わうことはできないのだ。

    0
    投稿日: 2016.09.01
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    湊かなえ氏の文庫新作ゆえに、てっきりミステリーだと思いこんで購入。ゆえに、山女=ヤマメ(川魚)の日記って何??と思いつつも、帯も目次も見ずに購入。しかし、山女=山ガールとイコールではないけれど、山に登る女性たちそれぞれのおかれた現状・悩みなどが描かれた短編小説集。登場人物が、それぞれ折り重なり、つながっていく、そんな小説。 ミステリーとは違った著者の一面に遭遇。

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    投稿日: 2016.09.01
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    湊かなえとしては珍しくイヤミスではない!って言っても世間で言うほどがっくり来るような悲惨な感じの読んだ事無いので、僕的にはダークでいいなあという感想の物が多いです。 さて、この本は登山を通じて、悩みを持つ女性たちの心の内面を描いた本です。最近山流行っているので結構色々な人が題材として選んでいますが、これもまたその一つです。

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    投稿日: 2016.08.30
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    山を登る女にはそれぞれ理由がある。 自分も1人でも山登りをするのでふとその理由を考えてみると“日常からの解放”に尽きるのではないかと思う。 山という普段自分のいない場所で、山登りというオフィスワーカーには縁のない肉体労働。それにより得られる登頂の達成感。また多くの場合、頂上に近づけば携帯の電波も届かない。そういう日常とかけ離れた環境に身を置くことで自分をリフレッシュしているのかも。 きっとより過酷な山を目指したい気分になった時、私はもっと大きな何かと対峙していてそのイメージで山に挑むんだろうな。 山に登る、登ったことのある女性ならどこか共感を覚えつつ、自分に当てはめてみたくなる一冊だと思います。

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    投稿日: 2016.08.29
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    湊かなえの新しい一面を見た。短編だが、全てが少しずつ繋がっていて面白い。そこが短編の後日談を読めたようで面白い。

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    投稿日: 2016.08.23
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    とにかく面白かった! 山にまた登りたいと思わせる作品。 苦手な作家さんだと思っていたが、これは驚き。全く作風が違っててスラスラと物語の世界にハマっていった。 新幹線の中で読んだが、ウルウルしたりしてしまい、ちょっと恥ずかしかったなぁ(笑)

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    投稿日: 2016.08.21
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    それぞれのストーリーが別個のものかと思いきや繋がりを持っているのがとても面白かった。山に登ったことはないけれども、登った先にどんな景色があるのか見てみたくなった。

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    投稿日: 2016.08.21
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    様々な山を名前にした短編集。短編だが主人公が他の物語と繋がっているのが楽しい。 私も少し前まで山に登っていた。 私の場合山頂で食べるおにぎりと温泉が目的の大半を占めた。 その目的でも良いんだ!と改めて思えた。そしてなぜそれが目的になったかも分かった気がした。 山では何もかもが特別に、濃い経験となる。 また山に登りに行きたくなる本だった

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    投稿日: 2016.08.18
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    201608/ここ最近の湊かなえの幅広さはすごいなー。女性同士の会話文や心理描写には、お馴染みの巧さがあって、でも読後感が良くて、自分の足で一歩一歩進んでいこうと改めて思える。短編集のような連作長篇で、前半の主人公が後半に脇役で登場したりで、その後が書かれてるのもいい。登山はハードそうで絶対無理ってずっと避けてきた私なのに、登山してみたい…と思わせられた程、登山描写もいい。

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    投稿日: 2016.08.14
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    イヤミスではなく、登山をテーマにした短編集。登場人物は少しずつリンクしてる。山に登りたくなる。相変わらず心中の描写がうまい。自分の中にある、言語化する前の感情や人に話せない醜い感情までも文章にしてしまうのがこの作家の魅力。 トンガリロの吉田くんは残念だったけど、20年以上前にいったミルフォードサウンドが名前だけでも何度も出てきて、行きたくてたまらなくなった。話としては火打山と金時山が好き。

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    投稿日: 2016.08.11
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    2014年刊行の単行本の文庫化。 山を舞台にした連作短編集で、それぞれの主人公の人生に、登山が大きく関わっている。個人的に登山はしないし、興味も無いので、本当に山が人を変えるのかどうかは解らないが……。 解説はモデルのKIKI。湊かなえの文庫解説は書評家や作家ではなく、芸能人が多い気がする。

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    投稿日: 2016.08.10
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    意外、な作品だった。 山に登りたくなる! 日本の名山とそれを登る人の心の変化。それぞれの人が絶妙に絡み様々な立場から考えることが出来る。

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    投稿日: 2016.08.01