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本と鍵の季節
本と鍵の季節
米澤穂信/集英社
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総合評価

480件)
3.9
102
235
108
13
1
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    高校の図書委員をしている堀川くんと松倉くんの二人が、身の回りで起こる些細な謎を解き明かしていくお話です。6つの短編があり、最後の2編ではミステリアスな松倉くんの秘密に迫ります。 私は書店でアルバイトをしていた経験があり、本を 読むことや図書館に行くことも大好きです。なので、二人が放課後の図書室で返却本を片づけたり、新刊にラベルを貼りつけたりする作業はとても楽しそうで、羨ましく感じてしまいました。 頭の切れる二人の推理を読むのは痛快でしたし、大人と子供の狭間にいる男の子たちからフレッシュなパワーをいただいたような気持ちです。 いいなぁ~ 青春だなぁ~(笑) 

    23
    投稿日: 2021.09.14
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    堀川次郎、高校二年で図書委員。不人気な図書室で同じ委員会の松倉詩門と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、本には縁がなさそうだったが、話してみると快活でよく笑い、ほどよく皮肉屋のいいやつだ。彼と付き合うようになってから、なぜかおかしなことに関わることが増えた。開かずの金庫、テスト問題の窃盗、亡くなった先輩が読んだ最後の本──青春図書室ミステリー開幕!! 高校ミステリというと古典部や氷菓を思い出してしまいますが、ホームズとワトソンというよりは二人とも探偵役の主人公が新鮮。どれもちょっとビターな要素が入っているのがよねぽらしい。窃盗事件のラストとか、ぞわっとしてしまった。高校生が主人公とはいえ、侮れない。どれもひねりがきいていてミステリそのものとしても面白かったです。窃盗のアリバイ証明が一番好みだったなあ。個人的には松倉の過去に結構同情してしまって、うーんこれからも堀川の良き友達でいてくれ、とどまってくれという気持ちが大きい。他人にはほいほい言えないことってあるよね。学校や会社では口にできない類のこと。それを知ってても知らなくても頼れる存在って実はとても貴重だから、大事にしてほしい。

    2
    投稿日: 2021.09.12
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    米澤穂信さんの新刊。発売からあまり間を置かないで中古本屋で見つけることが出来た。 高校2年の図書委員、堀川次郎と松倉詩門に持ち込まれるあるいは遭遇する謎解きの話。 図書委員というだけに「本」にまつわるお話に加えてタイトル通りに「鍵」が出てくる。通勤電車の片道で読み終えるか終えないかという長さのお話が6つ。 どの話も巧みな話の運びで楽しめるが、堀川の『これが答えかと思い至ると、場の状況も考えずにその答えとやらを口走ってしまう癖』と松倉の『ほどよく皮肉屋』のところが相俟って、いずれも謎が解けたスッキリ感よりも、それによって明らかになったことへのちょっと苦い感じのほうが勝る。 最後の話はとりわけそれらが強調された話だが、ひとつ前に一度終わった話が、そこにあった明らかに誰もが気がつくおかしな点からまたガラリと様相が違った話に仕上げられたとともに、苦さだけでなく、二人の心情に寄り添った結末になったところが良かった。

    9
    投稿日: 2021.09.12
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    高校の図書委員の堀川と松倉が、学生から持ち込まれる依頼に挑む6編のお話。 高校生にしては、だいぶ大人びていて渋い二人(笑)二人の個性を活かして、問題の本質に迫っていくやりとりが面白かったです。謎解きの鍵になるのが、本に関わるアレコレなので、本好きさんにはたまらないと思いました。 実は途中で読むのを止めようかなと思ったのですが、前の章でモヤモヤして終わったものが、後で伏線回収されたりして、読み進めれば読み進めるほど面白さを増していったので、諦めないで良かったです。

    1
    投稿日: 2021.09.11
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    ライトで読みやすく、各話まとまっているがほろ苦さは残る。 そのほろ苦さがこの物語の持ち味なのかもしれないが、「何故そうしたのか?」の掘り下げが全くないので少しモヤモヤしてしまった。 全てが解決するわけではないことを念頭に置いて読むといいのかな。 なんか雨の日に読むのが合う作品だなぁと思った。

    2
    投稿日: 2021.09.07
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    学生の頃からずっと好きなのはこういう本だった!!と静かに興奮した一冊。 日常に潜む謎を解き明かすミステリ小説が元々大好きだけれど、物足りなさを感じることもしばしば。 そんな不安を他所に、短編ながら予想以上に満足感の大きい小説でした。 個人的には同じ米澤穂信さんの「氷菓」よりもかなり好きです! 続きが読みたい、、!!

    2
    投稿日: 2021.09.06
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    爽やか青春ミステリー。 堀川次郎と松倉詩門、図書委員の二人がが次々と難問を解き明かしていく6編の連作短編集。 爽やかすぎて、最近僕自身に若さに嫉妬する傾向があるせいか、フィットしなかった。 なんだこれは?ミドルエイジ・クライシスなのか? 単に米澤さんの書く作品が、僕にはあわないのかもしれない。 読みやすいし、おもしろいけど。

    43
    投稿日: 2021.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作者お得意の老成した、または爺むさい高校生キャラ登場。 各話がこれまでになく渋くて苦い。 伏線を綺麗に回収してのオチは毎度気持ちよし。 キャラ説明に本のタイトルでするのは楽しいポイント。 不良といえども布団の上げ下げするのは作者の育ちの良さが滲んだ結果? 今回も楽しめました、大満足です。

    0
    投稿日: 2021.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    同じ作者の『氷菓』と同じと言うこともあってかとても面白く時間を忘れて読むことが出来た。 推理力が高い松倉とその相棒である堀川による日常の謎を解き明かすプロセスが爽快で気持ちよかった。物語が進む度に彼らの関係が垣間見え、そしてそれが最後の章ですべてに繋がっていき、ラストシーンでの堀川が松倉を待つところがこれからの展開を想像させて良い余韻だと感じた。

    22
    投稿日: 2021.09.01
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    青春、探偵、ミステリ、図書委員、、、 本好きな人の好きなものが一つにまとまった贅沢⁈な作品だった。 まぁこんな地頭力のある高校生たちおらんやろ〜とか思いながら読んでもいたが笑 6つのエピソードからなっているが全部につながりがある感じがして面白かった。 個人的には「ない本」のエピソードがすらっと読めて登場人物の心象もイメージしやすかった。

    2
    投稿日: 2021.08.29
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    主人公2人の距離感、知的なやりとりが噛み合っていて会話劇が心地いい。どこかブラックで後を引く結末はいかにも米澤穂信らしい。でも、1番を挙げるならロックオンロッカーかな。街路樹のかげからパセリコーラ(不味そう)を飲んであれこれ推理する安楽椅子探偵もの、という構図が面白い、1番平和。最後まで読んで、知ったうえで良い友達を持ったなと思いました。古典部、小市民シリーズに並ぶ青春ミステリになりそうなので続編嬉しいです。

    1
    投稿日: 2021.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    堀川と松倉のかけあいが爽快で読んでいて楽しい。結末(当人たちがどうなったのか)まで描かれないため、読んだあとの余韻に浸って考える作品が多い。図書委員だけど、そこまで本に詳しくないという設定が読者を置いてけぼりにせず、物語をより魅力的にしている。

    1
    投稿日: 2021.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    正直、1話目では、高校生のふたりに対して突然その問題定義というか調査依頼はちょっと不自然かなと違和感を持ってしまったのですが、そもそもあなたはフィクションに何を求めているのか自問自答している間に第2話へ。よりによって、そんな床屋さんのそんな状態の時に、ふたりそろって髪を切りにいくのはどうなのと再び思いつつも、遠いむかし、高校生だったころの自分と重なるところは全くといってないふたりなのだけれど、話が進んでいくとふたりに情もわいてきて、ぶつぶつ言ってる年寄り読者も青春ミステリーが楽しくなってきて、最終話まで一気読みでした。若い高校生でも生活していく上では友だちばかりでなく、親御さんや周囲の大人のいろいろなしがらみが見えてきて、そこから逃れられないことにも気がついてきて、でもそこから自分の人生を切り開いていく。わたしの場合、切り開くというほどのものではありませんでしたが・・・いいな、青春。

    1
    投稿日: 2021.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「古典部」のように二人の主人公がキャラ立ちしているから、読んでいて楽しい。二人とも図書委員会なのに、本にあまり詳しくないところもいい。 悪い人たちが彼らの活躍によって間接的に裁かれるのも、爽快。 短編集なので、謎解きの部分では少し物足りなさを感じた。

    2
    投稿日: 2021.08.21
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    2人の男子高校生をメインに進む物語。 最後2編に分けた、この子達自身の話がよかった。 義賊、本当にいるのかな。いたらちょっと楽しいな。

    1
    投稿日: 2021.08.21
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    図書委員の男子高校生。 この2人に持ち込まれる謎を解くミステリー。 このまま、謎を解くのが正しいのかとも思わせる、ちょっとほろ苦な感じもしました。

    1
    投稿日: 2021.08.19
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    ハードカバー版からずっと文庫化を待っていた作品。 二人の主人公の性格の差ややりとりも楽しく、小市民シリーズといい、2名間でのやりとりがキャラクターをうまく立てていて面白かった。 タイトルも良い。あと、氷菓もそうだけど人が死なないミステリで、なんとなく読みやすくて、読後には余韻もあって、色々良い。 最後の2章の展開には驚いた。

    1
    投稿日: 2021.08.19
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    高校2年で図書委員の僕・堀川次郎と松倉詩門が図書室を介して出くわす出来事6話。堀川と松倉の会話や考え方がおもしろい。はるか昔の自身の高校時代がさも現在であるかのような錯覚におちいる。 図書室が入口だけあって、図書整理、作家や書名など本好き、図書室好きには親しみある空気。 お祖父さんの金庫の番号、自殺した上級生、夜遊びを始めた兄、など家庭も離婚した母子家庭などといった描写がさりげなく描かれる。 2018.12.20第1刷 図書館

    2
    投稿日: 2021.08.18
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    単行本を見た時から名前に惹かれ、文庫化を待っていた。 特に最後の2篇は面白く、これから彼らの歩む道はどのようなものになるのか気になってしまった。続編は、『栞と毒の季節』らしい。2020年に発表され、ますます楽しみになってきた。これは「季節」シリーズ(勝手に名付けた)として、「古典部」シリーズ並みの人気シリーズになる可能性を秘めていると思った。

    2
    投稿日: 2021.08.18
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    学校の図書委員としてそんなに親しくはないけどいっしょにいる事の多い堀川と松倉。学友の依頼でちょっとしたなぞと時をする二人。ひたすらまじめで人を信じる堀川と、どこか得体の知れなさを見せる松倉。ただの学園ミステリーかと思いきや(表題の通り、事件にはホント鍵がかかわってくるという趣向があるが)結構思い結末が待っていた。 ただ、二人の違う視点からの謎解きはとてもいい感じだったので、これからもこの二人の仲が続けばいいと思う。 現実、松倉にかかる重荷は、堀川と同じく私にもわからないのだろうけれど。。

    0
    投稿日: 2021.08.18
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    読む側に本の知識があまりなくても、面白く読めるのは素敵だな〜と 綺麗に終わりすぎない回もあってそこもよき

    0
    投稿日: 2021.08.15
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    図書委員を務める2人の男子高校生が4つの謎を解き明かそうとするミステリー短編集。 2人は男子高校生の割にかなり大人びた会話を繰り広げる。 主人公が高校生ということで、日常に起きる些細な謎を解き明かすものだと思っていたら、謎が解明されるにつれて事件が思わぬ方向に転がっていく。 謎は簡単に解けるものではなく、様々な観点から推理を繰り広げていく、かなり本格なミステリー小説であった。

    1
    投稿日: 2021.08.12
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    高校時代を思い出すような、フットワーク軽く興味に身を委ねて動く二人を懐かしく、羨ましく思った。とはいえ、そんなスマートな高校生活をおくれたわけではない。ただ、スクールカーストの中で生きる高校生の繊細な感情の中で、こういう生き方もあったんだなと気付かされる。

    1
    投稿日: 2021.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者がラノベ作家の印象しかなかったため、頭の軽いミステリー(笑)かなあと思って読んだら(偏見)思っていたよりちゃんと謎解きがあって軽薄ではなかった。まあ「イケメン」設定が必要なのかという点はね……ルックスに関して、物語に関係がないのにいちいち言及する意味があるのかなとは思った。 キャラクターの描写次第でもっと硬派に書ける作家なのではと期待もしつつ、その、ラノベっぽいのに内容が甘くないというバランスが人気の理由なのか?も?

    2
    投稿日: 2021.08.10
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    図書委員、高校生二人が日常で起こる変わった出来事や先輩、後輩に相談され謎を解決するミステリーが短編的に時系列になっていて、最終話でそれらが伏線になり、堀川が松倉について踏み込んで終盤になるにつれ、シリアスさが深くなったのが印象的でした。 ミステリーとして読みやすいが、悪く言えば物足りなさも感じたが、この二人の続編は、楽しみ。

    2
    投稿日: 2021.08.09
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    高校生たちのやり取りに微笑ましさを感じつつ、あっという間に読み終えました。 読後に感じる爽やかさとほろ苦さ。青春ミステリの魅力が詰まった作品だと思います。

    1
    投稿日: 2021.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館を舞台に問題を一つ一つ解決していくお話かと思えば、それらの問題を背景に友人の問題を手がける流れは予想出来なかった。 終わり方も読者に想像させる様なものだった

    2
    投稿日: 2021.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    爽やかだけどちょっとひりひり痛いような、そわつく感じに小市民シリーズを思い出した。でも全編通してわりとシリアスかな。現実のこわさというかひんやり感が常時差し込まれてる感じ。 堀川と松倉の軽妙な掛け合いがすごくよかった! 一番のお気に入りは「紅緑茶オレ」のシーン。堀川が地味に気に入っちゃってるのがかわいい。 解説を読んだら続編の予定があるとのことで、いまから楽しみです。図書委員コンビにまた会える!

    2
    投稿日: 2021.08.09
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    米澤穂信の男子高校生はいつもこういうセリフ回しをするなぁ。話は予想外の展開もあって面白かった!『本と鍵の季節』というタイトルはしっくり来なかった。

    4
    投稿日: 2021.08.06
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    日常の謎解きにまつわる短編集,なのにもかかわらず,この読者の心を抉る筆致といったらない.何が青春図書室ミステリーですか.ミステリーの域を超えた,子供と大人の狭間に位置する人間に人生の悲哀を語らせるこのカタルシスは,決して誰にも真似のできない米澤文学と申し上げて差し支えあるまい.

    1
    投稿日: 2021.08.05
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    米澤穂信氏の作品を読むのは『インシテミル』『満願』と3作目だけど、本書は高校生二人による学園ミステリー短篇集ということで、まあまあかな。 まあ『満願』があまりにも良かったので比べるのはちと酷でしょうか。 おもしろかったけどね。

    21
    投稿日: 2021.08.05
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    すっっっごく面白かった! はやみねかおるの「都会のトム&ソーヤ」みたいな2人組が出てくる。 知性の青春が煌めく。続編が欲しいくらい好き!

    3
    投稿日: 2021.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2021.08.03 米澤穂信のミステリー読むと、米澤穂信読んだ時だけにくる読後感があるんだけれど、これ、一体何なんだろう… 伏線を探せ!…結末示して伏線を探す 解説を書く 裏表紙を書く 論理・ロジックを学ぶ 夏期大の風に吹かれて、時々うたた寝したり悪びれもせず本を読んだりしながらそんなことを考えてしまった…

    2
    投稿日: 2021.08.03
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    図書委員の男子高校生2人による謎解きストーリー。本にまつわる謎を2人で解いていくが、その会話や情景からリアルな青春を感じられる。しかし軽い感じだけではなく、しっかりと作り込まれた話は、最後まで飽きなかったです。今話題の一冊です、ぜひ読んでみてください

    3
    投稿日: 2021.08.02
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    男子高校生2人が、謎解きをしていくが、何か割り切れない現実もあったり、ちょっとほろにがさもある話でした。

    1
    投稿日: 2021.08.01
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    どの話も、結末を明確にしない感じの終わり方だったのに、うまく話を切ってる感じで、読み終えても妙にモヤモヤしない本だった。 最後も結果が気になるというよりは、彼らの続きが気になる感じで、主人公の2人のやりとりがこの先もあるのなら、続編が出たらぜひ読みたいと思う。

    3
    投稿日: 2021.08.01
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    短編6話 それぞれ短編にも関わらず厚みのあるお話. 高校生2人の会話は,高校生らしい/らしくないがいい塩梅で,内容も端的でサラッとしているのに,2人の間にある含みが感じられるのがいい. 軽い気持ちで毎度読み始めるのに,読み終える頃には身体の中にズシっとくる余韻がまた気持ちがいい.

    1
    投稿日: 2021.08.01
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    ビブリオミステリーが好きなわけではないんだけど、米澤穂信の本は好きで、久しぶりに手に取った。気怠げで頭が切れる松倉がかっこいい(笑)「青春」図書室ミステリーだけど、物悲しい闇の部分もたくさん垣間見えて、最後までピリッと読み終えた。

    1
    投稿日: 2021.07.31
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    913/ロックオンロッカー/金曜に彼は何をしたのか/ ない本/昔話を聞かせておくれよ/友よ知るなかれ 堀川と松倉、高校二年で図書委員の二人。持ち込まれる問題を二人で解いていく。 いいコンビと思っていたら……一人が抱える問題は…… あぁ心が痛い

    1
    投稿日: 2021.07.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

     書店でタイトルに惹かれて購入しました。  連作短編集になっているので、気軽に読めます。  図書館が舞台ということでワクワクしながら読み進め、シリーズ化されたらいいのにな、と思っていたのですが、後半になって怪しい雲行きになり、コンビの探偵役2人の間に距離が出来たまま終わってしまいました。  これはこれで終わりなのかな。。。できれば別の事件が起きて、二人の距離がまた元に戻って......となってくれたら嬉しいのですが。

    0
    投稿日: 2021.07.29
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    初米澤穂信。図書委員コンビの青春と「学校という小空間」に差し込む生々しい外の世界という光と影のバランスが読んでいて心地よい。連載から始まったとは思えないほどの伏線の多さ。最後の書き下ろしで全て回収するその手際の見事さ。 「僕たちは、宝探しが失敗に終わり、やっぱり駄目だったなと缶コーヒーで乾杯でもする場面しか想像していなかった。成功に備えていなかったのだ。宝が見つかるのならば、その場に僕はいるべきじゃない。」 宝探しが、失敗するからこそいい思い出になると気付いたのはいつだっただろうか

    1
    投稿日: 2021.07.25
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    米澤さんらしい青春ミステリー。特に最後の書下ろしの友よ知るなかれは秀逸。謎は解決すれば物事が全て丸く収まる訳では無いという事を思い知らされるミステリー。2人の関係性も変わらないようで変わっているのが、あぁ、青春だなと感じる1冊。

    2
    投稿日: 2021.07.25
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    とても読みやすく満足できた。堀川次郎と松倉詩門のこれからの活躍に期待が膨らむ。 でも、神山高校古典部の某主人公もかなりの切れ者ですよ!

    2
    投稿日: 2021.07.24
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    米澤穂信の本と鍵の季節を読みました。 僕こと堀川次郎は同級生の松倉詩門と都内の高校で図書委員をしています。 そんな、僕と松倉にいくつかの謎解きの依頼が持ち込まれます。 状況の説明を受けただけでは謎を解く手がかりがどこにあるのかすら分からないような依頼ばかりですが、二人は的確に謎を解決していくのでした。 そして、依頼の内容自体に隠された謎が仕込まれていたり、意外な人物が犯人だったり、読んでいて驚かされます。 その驚きが楽しい物語たちでした。

    1
    投稿日: 2021.07.23
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    青春ビブリオミステリ。 図書委員の高校生、堀川と松倉。 仲良いのかわからない、 でも程よい絶妙な距離感の2人。 6編で構成されていて伏線回収もある謎解き推理は、読みやすく面白かった。

    1
    投稿日: 2021.07.21
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    図書室や夏特有の雰囲気に存分に浸れると共に、ミステリー要素も手軽に楽しめる作品。 読み進めていくうちに最終章のような、二人のパーソナルな部分を描いた話をもっと読みたくなった。

    1
    投稿日: 2021.07.19
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    図書委員である高校2年生の主人公と同学年の図書委員である友人による謎解きによりストーリーが進行する。楽しく読めたものの、どこか物足りなさを感じてしまったのは何故だろうか。

    6
    投稿日: 2021.07.19
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    ミステリー好きは読んで欲しい作品。 登場人物の堀川と松倉が、伏線を回収し課題を解決していく。読んでいてなるほどな!と思わずにいられなかった。

    2
    投稿日: 2021.07.18
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    ブクログで5位に入っていました。 タイトルに惹かれて買いました。 主人公は図書委員の学生2人松倉詩門と堀川次郎。 本の内容は短編集です。 最後に松倉詩門の過去に触れますが、 その後どうなったかが気になります。 この本過去に一度読んだような気がするけど。

    2
    投稿日: 2021.07.16
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    ナツイチのマグネットしおり欲しさに購入。 久しぶりに読んだミステリー。 中高生のころは『三毛猫ホームズ』シリーズが好きだったから、こんな風に軽い感じで読めるミステリーを喜んだことだろうと思う。 ミステリー作家って、いろいろトリックを考えているけれど、どんな日常を送っているんだろう。

    1
    投稿日: 2021.07.16
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    サクッと楽しく読める。 高校の図書委員会2人が身近な出来事に潜むミステリーを謎解きしていく。全6話。 テンポよく読めた。 後半、2人の関係性が崩れるのでは?と少しヒヤヒヤしながら読んで、ここで終わり?となってしまう終わり方。 読者の想像にというところだろうか。 続編があるなら読みたいような、想像のままでいいような。

    1
    投稿日: 2021.07.14
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    図書委員の高校生2人による 謎解きミステリー。 落ち着いた雰囲気で大人な高校生だった。 序盤は、サクサク読んだが後半の展開は引き込まれるものがあった。 「昔話を聞かせておくれよ」 「友よ知るなかれ」序盤からの伏線も感じた。

    1
    投稿日: 2021.07.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読書記録です。まだの人は読まないでね。 本のなかにはなかったけど、新聞の広告で本を手にした高校男子二人のイラストがあって、読んでみたいと手に取りました。「913」魅力的な先輩の頼みごとは開かずの金庫を開けて欲しい、という依頼。本棚にあった場違いな数冊の本から謎解きをしたら…「ロックオンサッカー」4割引でカットしてもらうために一緒に美容院へ行く二人の会話がおもしろかった!「金曜に彼は何をしたのか」兄のアリバイを探る弟。兄は誰とあっていたのか。「ない本」貸出履歴は誰も見れないことになっているんだね~今は。昔は本のポケットに入っていたカードに書いてあってバレバレだったのに。どこかでブレーキを踏まないといけなかったのに暴走してしまった。白い封筒の中身は表にでてこれるんだろうか。今のはちょっとまずかったな、という言葉が全てを物語っている。「昔話を聞かせておくれよ」やばいときこそいいシャツを着ろと言った父親。弱みを見せ無かった彼がバスに乗らずについ歩き出してしまったのは、気を許した相手だからいつもの虚勢が張れなかったんじゃないかな…抜けているところがあると思ってたようだけど、せつない。「友よ知るなかれ」結論も結果も友人の祈りのなかで終わり。

    2
    投稿日: 2021.07.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全てに置いて個人的には微妙だった。 突拍子がないというか現実味がないというか。 主人公が自分よりも年下だったこともそのうちの要因かもしれない。

    0
    投稿日: 2021.07.13
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    所々にくすって笑えるところがあって読む度に続きがきになる、、各章事の最後はなんとも言えない爽やかな形で締めくくられてて読んでて楽しい ミステリー作品はよく読んでたけど、青春ミステリーってこともあってなのか後味爽快な小説は初めてな気がする。小説特有の漢字表現も面白いし、至る所に四字熟語出てくるから勉強にもなる(笑)少しほろ苦い終わり方もこの季節にぴったり。そして続編刊行がほんとに嬉しいんだな、、

    1
    投稿日: 2021.07.12
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    おもしろかったー!うまーい! 米澤穂信さん、本当にうまいなぁと思います。 続きが気になってページをめくる手が止まらなかったです。 おもしろい。うまい。以外の感想が思いつかないです。 続編も出るみたいなので楽しみです。

    2
    投稿日: 2021.07.11
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    バラエティー豊かな謎の数々と光る技巧といったミステリとしての巧さはもちろんのこと、どこか沈鬱でビターな雰囲気も、米澤さん好きにはきっとたまらない。 図書委員の男子高校生二人が様々な謎に挑む、連作短編の青春ミステリです。 最初に収録されている短編は「913」 これからいきなりやられたと思いました。 委員会の女子先輩から、祖父が残した開かずの金庫の開錠を依頼された二人。 よくある日常の謎系だと思っていると、中盤から様相が大きく変わり、緊迫感とともに怖さや不気味さに襲われる。 そうした物語の変調の見事さは展開の意外さもさることながら、文章や描写といった表現技術の巧さが卓越しているからだと感じます。突然作品の空気感が変わるこの感覚は、何とも表現しがたく、それでいて癖になる。 最初に収録されている「913」は暗号ものですが、他にもアリバイものや、亡くなった友人が読んでいた本探しの依頼。 はたまた名作「9マイルは遠すぎる」を思わせる、何気ない一言から推理を展開していくものや、ミスリードを巧みに誘うものなど、様々なミステリのパターンが、この一冊で試行されています。 そこもまた、米澤穂信さんの技巧のすごさが表れている。 そして高校生コンビの空気感や距離感の描き方も絶妙!  この手のバディものだと、単純なホームズ役とワトソン役にわかれがちだけど、この『本と鍵の季節』の堀川次郎と松倉詩門の二人は、どちらが特に優れているというわけではありません。 それぞれに推理力、思考力があり、そして二人それぞれに謎に対するアプローチが違うからこそ、短編の謎解きがより味わい深くなります。お互いが補完しあい、物語の滋味がより富んでいく印象です。 そして連作短編の終盤では、松倉詩門が唐突に昔話を語り合うことを提案し、物語はより意外な方向に流れていきます。そして二人の関係性にも変化が…… この展開はちょっと突飛かなとも思いましたが、二人の友情、絆の描く上では見事に機能します。また各短編の要素が、収束していくのも見事。 高校生という大人の事情が見えてくる年齢である一方、社会的には無力な存在の彼ら。 どこまで相手に踏み込んでいいのか、相手のために何ができるのか。 現実の厳しさと自分たちの無力さの前に彼らが惑い悩む姿は、今の時代の微妙な、それでいて優しい友情というものを、表しているようにも思いました。 2020年版このミステリーがすごい! 9位

    7
    投稿日: 2021.07.07
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    新刊出てる~と手に取りました。 性善説よりの考え方の主人公と、性悪説よりの考え方の親友が考えることが同じだったり、同じじゃなかったりで解にたどり着くのが面白い。とはいえたどり着いた解のホントは、どちらが正しいのかはわからない。藪の中、という感じなのが複雑。 高校時代に家計が逼迫しているとか、親の事なんかあけすけに話せないだろうしなぁ。安っぽい正義では無いのだけれども、間違ったことはしてほしくないという気持ちも分かるし、きれいごとじゃ生きるのがタイヘンという気持ちも分かる。果たして親友君はその後、どういう選択をしたのだろう…

    0
    投稿日: 2021.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    せ、切ねぇ〜!二人の関係性が切ない!友人の自殺を止めることと、友人の宝探しを止めることはリンクされているように感じた。堀川の説得は効いたのか?続編が出るらしいので思いとどまったとは思うけれど。メタ推理すぎ? 探偵役が二人というのは、なんだかコナンと金田一が事件現場に居合わせて「これはこうだよな?」「ああそうさ。それより俺はこちらが気になるんだが…」と二人でどんどん進んでしまうような感覚に似ていた。しっかりと条件を並べてくれていても、私は全く真相がわからないというのに!!!完全に置いていかれていた。 美容院のところの、シャンプーをしてもらう際の定型のやりとりを「自分はものすごく間抜けではないかと感じることがある」っていう堀川の語りは、私がこないだ美容院に行った時に感じていたつい苦笑いしたくなる感覚そのままだったので思わず吹き出してしまった。店に入る場面でも扉の重さが一見さんを遠ざけるけどそうではないのでえいやっと入ってしまう、というくだりも確かに〜!あるある〜!となってしまう。米澤穂信さんの本はそのトリックや人物の魅力も好きだけど、要所要所の生活感が好きだなあと再認識した。

    0
    投稿日: 2021.07.07
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    米澤穂信さんの古典部や小市民とは違った新たなバディもの。男同士のコンビ。イケメンの方の性格が好き。金庫と美容室の話が好き。ドキドキする話が好きなので。

    3
    投稿日: 2021.07.06
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    図書委員会の2人の謎解き物語。事件としては重くないが、なにか人の心をえぐるような後味。 2人の区別が最初つきづらいが、続編はぜひ読んでみたい。

    4
    投稿日: 2021.07.06
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    古典部も小市民も好きだけど、この図書委員2人も大好きだ。どのシリーズも一見人間味が薄そうな語り手の3人が、ほんとうは優しくて、というか、大事にしたい関係性をとても大事にするひとで。 なんていうかかっこいいよね。 人生で一番もがく時期である高校生だからこそ、の部分がたまらん。 続編もあるなんて楽しみだー

    2
    投稿日: 2021.07.06
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    氷菓→愚者のエンドロールと読んだ後に手に取った作品。 堀川と松倉の絶妙な関係性が読んでいて引き込まれる。 ミステリとしてもわかりやすく、すらすらと読めた。 今年続編となる単行本が発売されるらしいので、手に取ってみたい

    2
    投稿日: 2021.07.05
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    米澤穂信の青春ミステリ、文庫化を待っての読了。 高校の図書委員として知り合った二人の男子高校生が「頼まれ事の謎解き」に挑む姿を描いています。 所謂バディ物、ですが「古典部」「小市民」とは違い、ダークな方の米澤穂信ですね・・・ イヤミスとは言いませんが、好き嫌いの分かれる作品かと・・・ 私は、キライじゃありませんが(^_^;)

    1
    投稿日: 2021.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    堀川次郎と松浦詩門の二人が図書委員として図書館にいるときに、何気なく図書館で過ごし、「あの子、なんかいつもいるよね」って言われ、いつの間にか仲間になっていたい… 米澤さんの文章、言葉遣い、改めて好きだなーと感じた。細かい伏線とその回収の緻密さも素晴らしい。 どのお話も好きだし、全部が繋がっているから、どれがっていうのは難しいが『ない本』『金曜に彼は何をしたのか』の二人の心の動きや想像力に心酔した。

    3
    投稿日: 2021.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やはり米澤穂信の日常の謎は良い。日常というには少し非日常だが。ストーリーは古典部よりは小市民より? 主人公の堀川と松倉はどちらも飄々としているが、良い友情関係だなぁ、と。 「どんな立派なお題目でもいつかは守れなくなるなら、守れるうちには守りたい。」いや高校生、達観してるなぁ。 解説を見ると続編も出るらしく、気長に待ちたい。

    0
    投稿日: 2021.07.04
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    3.4 高校生2人組が不可解な事件に巻き込まれつつ、その裏にある謎を解決していくスタイルの短編集。全体的に面白いが個人的にはひねりが少し足りなくて物足りなかった。

    1
    投稿日: 2021.07.02
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    書店で平置きされタイトルが目に留まり予備知識なく読み始めるが、その場の印象では爽快な伏線回収を期待していた。 高校生という事で名探偵的なコミカルな感じ?校内で起こる事件の事件解決?なんて勝手に思っていたけど、期待以上。 ロジカルに謎解きされる様子や二人の干渉しすぎない距離感、謎解きの短編で終わるかと思いきや、後半には二人の友情の行く末に変わり、本当に行く末が気になりすぎる。あっという間に読了。 直感で面白い本に出会えたのが嬉しい。本のタイトルも短編のそれぞれのタイトルもすごく好みで、これから米澤さんの他の作品も読んでみます

    6
    投稿日: 2021.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    6編からなる短編集。ただ一つ一つの作品が繋がっており、最後にはある真実が明らかになる。二人が探偵と助手のような感じではなくどちらの立場にもなるというコンビだった。高校生の図書委員だったが、とても頭がキレ、読んでいて楽しかった。

    1
    投稿日: 2021.07.01
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    図書委員の男子二人を探偵役とした青春ミステリ。なかなかにビターな話が多く「古典部」よりもリアルさがあるし「小市民」よりも男子二人の関係性にそれらしさがあった。松倉の斜に構えた性格の理由やそのバックボーンには青春ミステリとしてのきらめきはなかったけれど、それでも堀川との友情には確かに青春ミステリの輝きがあったように思う。続きがとても気になる一冊だったのでそれが出るまで楽しみにしていよう。

    1
    投稿日: 2021.07.01
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    頭が切れる高2コンビの掛け合いが絶妙な青春ミステリー。2人のこれからが大いに気になる終わり方だったが、やはりシリーズ化されるらしい。2021年内にも出るという続編も楽しみ。

    10
    投稿日: 2021.06.29
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    文庫化したので、再読。 苦みのある読後感だけど、それも含めて大満足。 絶妙なバランスの関係性と掛け合いがとても面白かった。 まさかの続編にびっくりしたたけど嬉しいなぁ、とても楽しみ。 あと、内容と、表紙に引き摺られてるけ、この本は6月に読むにはぴったりだな〜とちょっと思ってる。

    1
    投稿日: 2021.06.28
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    おもしろかった! 短編のミステリーで、自分でも考えながら読み進められる本でした。(いつもは謎解きしない笑) 最後のミステリーは、ドキドキしながら読みました。 続編希望!

    1
    投稿日: 2021.06.28
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    古典部か!とツッコミたくなるような高校生の日常のミステリ。二人の名探偵? 内容的には少し大人で暗めな話が多い。 そして、NHKでドラマ化!。嘘でした。 作者も寝耳に水でしたと一部で話題に。 帯をみたら確かに書いてました、当たりだ。 でも、 それとは関係なく面白いので、マジでドラマ化アニメ化はあるかも。続編も予定されているようなので。

    2
    投稿日: 2021.06.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    米澤穂信 10作品目。 『氷菓』同様、ほろ苦い青春群像劇でしょうか。登場人物が少ないから、そこまでいかないか?期待通りのビターテイスト満載です。ちょっとした”不自然”・”わだかまり”から推理を進める二人の姿が米澤さん流です。 『913』:"金庫"には何が入っているのか?有価証券、宝石・貴金属、美術品、骨董品?おそらく、どれも黙って現金化するには大変な気がする。孫の教育費を支援しない祖父との関係も複雑なのかも?、と別な意味で”謎”だらけでした。ただ、金庫を開けて出てきたものには、納得。ジジババにはこれですよね。 『昔話を聞かせておくれよ/友よしるなかれ』:本当は、車探し以降は、松倉一人で実行すべきだったのでしょう。そして、本人もわかっていた。迷っていた。けれど、…。きっと、その二人の関係が一緒に行動させたんだと、思う。”犯罪で得たお金”を前にした理想と現実。信じる堀川にはホッと安心するも、現実を受け入れる準備もしているように感じさせる。

    2
    投稿日: 2021.06.24
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    大好きだ米澤穂信!! 本屋さんで見かけてからずっとずっとずっと文庫化を心待ちにしておりました!! 「本」と「鍵」が全話でキーとなる短編集。 高校生にしてはいやに殺伐としているけど、ふと現れる二人の緩い会話が好き。 一人が切れ者だったらもう片方はポンコツっていうのが世の常だと思ってたけど、 二人とも切れ者っていうのはなかなか見なくて斬新だった。 手放しのハッピーエンドではなく、しこりを残す終わり方なのが好きだ。 何とも言えない後味だからこそ、記憶に残る。 米澤穂信のこういう終わり方だいっすき…。 続編もあるということで、もう楽しみ~~~!

    8
    投稿日: 2021.06.24
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    古典部は好きだった。小市民にのれずにいて、ちょっとこの辺から遠ざかっていたけど、これは面白かった。続編期待。 北村薫の円紫さんとかそうだけど、日常の何気ない不思議なことを解いていくのは素敵。深入りしすぎないとこもいいかも。

    1
    投稿日: 2021.06.23
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    久しぶりのコージーミステリだった。短編だが伏線や謎解きも面白かったし、男子高校生コンビの会話のやり取りがユーモアもあって楽しい。こんな会話を楽しめる相手が居るのは素敵なことだ。続編も予定されているそうなので、楽しみに待ちたい。

    2
    投稿日: 2021.06.22
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    高校の図書委員である堀川と松倉。 同じ委員会でなければ友達になっていたかもわからない二人による、美しく、ほろ苦く、優しいミステリー短編集だった。 それぞれの短編の構成の美しさと、連作として季節が巡り変化してゆく少年たちの友情。ふたつの視点だからこそ見えるもの。どちらが探偵でどちらが助手では無くふたりともが探偵であり助手である。ふたりだから見える景色。 最終話で全てが美しく纏っていき、そして子供と大人の狭間にある高校二年生の少年たちが発する言葉と纏う空気の物悲しさと切なさ。そしてそれを丁寧に見届けるしかない読者。 彼らの物語がまだ終わらないという事実がとにかく嬉しかった。

    1
    投稿日: 2021.06.20
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    ーー  高校の図書室というのは不思議なもので。  図書委員でも文芸部(文芸部なんて無かったし!)でもなかったけれど、高校時代の想い出は図書室が中心になっている。いまでも結構鮮明に風景思い出せるもんな…教室とかぼんやりとしか憶えてないのに。  と、考えてみたら小学校の図書室も結構思い出せた。陰キャがばれている←  最近ふと、いまの小学生ってどんな本読むんだろうと思ったんだけど…先ず男の子と女の子で違うよなぁ。ズッコケ三人組じゃないよなぁ。  さてさて。  図書室、という舞台も、図書委員による謎解き要素もミステリ的に面白くて、全体の雰囲気も米澤作品らしく静かに整っていて良かったのだけど、なんか…  なんか…  みんな性格悪くないか…?  多感な高校生であるとか、思春期特有の陰影だとか、諸々明らかになる主人公の相棒の、思春期とかじゃない影とか、そういう仄暗さを別として、  なんだろうか、そう、憎めない奴がいないのだ。このひと好きだなぁ、とかまでいかなくても、むしろ滅茶苦茶悪い奴でも憎みきれないキャラクタってのもあると思うんだけど…なんだかなぁ。みんな半端にスレてるというか。高校生だからか? いや家族ぐるみでちょっと洒落にならないことしてる先輩も出てきますが。  あー、なんというか、やっていることの深刻さにキャラクタがついてきてない、というのもあるのかもしれない。  それを高校生だから、で片付けられるほど、高校生って特異な存在ではないよね。  というわけで、ミステリとしては面白いのだけれど少し残念でした。☆2.4

    3
    投稿日: 2021.06.19