
総合評価
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powered by ブクログこういう自分の常識を激しく揺さぶってくる本に出会うのは読書の醍醐味である。 晴れて「子供の本棚にこっそり並べておきたい本リスト入り」である。
0投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ面白い視点だった。 最初読んだときは前知識0だったため小説かと思っていたがエッセイのような書き味で、ドキュメンタリーだった。 小学生視点の話しかと思っていたが作者視点だった。
0投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ日本人にとって普段触れる機会が少ないであろう人種問題に関する話が盛りだくさんで読み切れるか不安だった。だが、読み始めると面白くてページを捲る手が止まらない。 多様性という言葉は勝手に一人歩きしていると思ってた。だが、私の想像が浅かったと思い知らされる。LGBTQなどの性差別の感覚は浸透して来たが、本書にも登場するような土地や貧富で起きる学校格差、移民問題など日本に住んでいても身近に起こりうるような差別問題について改めて考えるきっかけとなった。 とりわけ私が一番印象強かったのがホームレスに対する冬のボランティア活動だ。ホームレスの対応は国がするものと思い込んでいたが、プレイディみかこさんと息子さんがホームレスの民間支援活動に取り組むシーンがあった。緊急で一時的な活動ということかもしれないが、とはいえ自ら参加しており、息子さんが言った言葉が忘れられない。 「こういうことを言うのは本当に悪いと思うんだけど、でも、匂いに耐えられなくなって鼻で息をするのを止めてたから、息苦しくなっちゃって…」 …偉いと思った。「言ったら悪いと思うんだけど」と最初に言えるのがすごい。男子中学生でホームレスにむけて配慮のある言葉選びができるところが聡明な息子さんだと感じたし、日本の男子中学生でこう言った気遣いのできる言葉を言える子はどのくらいいるのだろうか。これは英国で貧富の格差を感じる生活をしているからこそより身近に考えられる人じゃないと出て来ないんじゃないかなと思う。もちろん日本でも今日食べるご飯に困っている人はたくさんいると思うが、ホームレスや生活保護者に対して侮った態度を取らず心配りのできる言葉をかけられる人は何人いるだろうか。また、自らボランティア活動に身を投じる人はどのくらいいるのだろうか。 私も人間を尊重できる心を持った人間になれるよう自分の身を省みるよう心がけたい。少なくとも今は私の心が貧しいとわかった。
0投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ子どもの何気ない疑問と素直な感情で社会問題について述べており、思いつかないような視点でハッと驚かされる点もある。 自分の知らない世界で起きていることを知れる。 登場人物が話している様子を想像しながら読むとクスッと笑える場面がたくさんあり面白い。 短く区切ってあり読みやすい。
0投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ最後の解説にもあった通り、本書に出会えて良かったと思った。 リアルに中学生が読書感想文で賞を取ったというのも納得。 私もぜひとも学生に勧めたい一冊だと思う。 最近まで多様性多様性とよく言われていたのに何故か今、分断を進めるような風潮になってきていることに、なんとも釈然としない気持ちを抱えている。 どんな人がいたっていいじゃない。 日本人であろうが外国人であろうがどこの国の人であろうが人種が混ざっていようが移民だろうが、男性であろうが女性であろうが、どちらでもなかろうが、障害を持っていようがいまいが、同性だろうが異性であろうが。 しかしかくいう私も『無知』のために知らず傷つけていたこともあったわけだ。 次巻もすぐに読もうと思うし、これは何度でも読み返したい。 そして繰り返し考えていきたい。
16投稿日: 2025.10.24
powered by ブクログ面白かった。エンパシーという言葉を本書で初めて知った。息子さんの日本に対しても英国に対しても帰属意識を感じないという発言はその人達にしか分からない苦悩とかがあるんだなと感じた。 多様性という言葉が出てきてから社会がどんどん複雑化していって生きづらくなってる気がする。
2投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
イギリスに住んでる筆者が、息子を公立の学校に通わせる。そこで差別とか偏見とか貧富の差にぶち当たるんだけど、子供らしい真っ直ぐな受け止め方をしていて、とても素敵だなと思いました。
1投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ人間の性格や思考回路、人間性はやはり、家庭環境や幼少期の生き方が影響するということを踏まえると、どの部分で成長できるかは教育の中で重要な点になってくるんだろうなと。 やっぱり色んな世界を見聞きし、経験して視野を広げることは大切だよね。ありきたりだけど。
2投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログブレイディみかこさんの代表作を読みました。 イギリスブライトンに住む彼女の息子の成長を記しています。イギリスにある偏見や格差、学校、コミュニティなどの抱える問題、その受け止め方、対処の仕方など深い洞察で書いてあります。これは本当に日本でも言えることで、たくさんヒントをいただきました。 一つ挙げるなら、シンパシーとエムパシーのことです。 エムパシーとは「自分と違う理念や信念を持つ人や、別にかわいそうだと思えない立場の人々が何を考えているのだろうと想像する力のことだ。」 多様性を認める今、自覚して、こういう能力を学び、鍛えたいと思います。 ところで、ブライトンといえば、プレミアリーグで活躍されてる三苫薫選手の所属チームがありますし、クイーンのブライトンロックという曲もあります。
15投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログシンパシーではなくエンパシーという言葉、知らなかったけど、他を理解するためにとっても大切なこと、優しくて強くて正しい子どもに育ってほしいという思いの前に自分が、私自身がどう考えるか、その伝え方を考えてみることが必要な気がした。学校で学ぶことイコール正しいことではない、多様性を理解する、難しいけれどシンプルなような。この本を読んで感じたこと、言葉で伝えるのは難しい。読んでほしいと思う。
2投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログ英国に暮らす親子の日常について記されたエッセイ。 著者(日本人)、夫(アイルランド人)、その息子の学校生活を通して見える階級社会や人種差別、ジェンダーや貧困問題…作中の著者は淡々と語っているように見えるけど、どれも中々ヘビィな体験だと思う。少なくとも、普通に日本で生活していたら経験することがないようなことがほとんどで。だからこそこの本の内容は衝撃的だった。 年齢のわりにクールでクレバーな息子からの質問、母ちゃんの回答は優しくもありながらも変な誤魔化しがなくリアル。多様性だったり、アイデンティティの問題について特に深く考えずにのほほんと生きている自分に喝。読めてよかった。
21投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログずっと気になっていて、やっと読んだ本。 早く読めば良かった!いや、あえて今が良いのか? 子どもから大人になる過程。わが子を重ねる。 移民問題。日本も人ごとではないと日に日に感じる。差別と区別。 シンパシーとエンパシー。エンパシーは能力。
11投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログ多様性って良い意味の言葉だと思っていた。良い意味で使用されもするけど、その裏で色々な人の色々な気持ちや意思が交差されているんだなと、とても勉強になった。でも多様性って、、結局難しいなぁ。 英国在住の日本人の著書がアイルランド人の夫とその息子の日々の出来事を、息子の成長を軸に日本にはない人種間の差別や格差をリアルに現状を提示してくる。 読み終わって思うのは、人はどんな言葉に傷つくのかは本当に分からないなーと改めて感じた。ハーフという言葉も、人によっては「ひどい表現」と受け取るなんて考えたこともなかった。私、無自覚過ぎだな、と。 著書である母も、息子も、そして夫も、いい関係だなと思った。この母に、この息子なんだろうな。 次作も気になる。
16投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ海外の方がたくさん日本へ来られています。観光客としてだけでなく、働く仲間やお隣さんにもなる可能性が増えてきました。そんな今、異文化を理解すること、人を理解することに意識を向けることが大事だなと思いました。 貧富の差や異文化理解、差別…など、日本でも、国際化が進めば直面する課題について、前向きな気持ちで知ることができました。
2投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・英国で暮らす話のうまい日本人母ちゃんのエッセイ ・人種差別、LGBTQ、階級のようなテーマについて子供とのエピソードをベースに書かれている ・テーマは硬めだけど書きっぷりがめちゃくちゃカジュアルなおかげですごい読みやすい ・「元底辺学校」「極道児」みたいな呼称が面白い ・多様性について英国では進んでるなとは思いつつ、それを受け入れる大変さも感じてこれが日本でも進めばいいのにとは素直に思えなかった ・休暇の予定を聞いた途端、怒って帰ってしまったアフリカ系の母親の話然り ・地雷が増えてコミュニケーションの難易度が数段上がりそう ・でもそんな世界が当たり前になればコミュニケーションの認知負荷も減るのかな ・息子くんが頭良さそうで思いやりもあって主人公みたいなキャラ
0投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ面白かったし勉強になった。母ちゃんが息子を一人の人間として扱っているのが素敵。 思えば、社会人になってから価値観・境遇の違う人と関わる機会が大幅に減ったな。気をつけないと。
1投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ大ベストセラーの本書、 遅ればせながらようやく拝読することができた。 皆さんが共感するとおり、自分も感動の嵐だった。 「今はどっちかっていうと、グリーン」 この言葉に辿り着くまでの親子の濃密な時間を読者は堪能するでしょう。 正直「この本をこのまま教科書に採用してください!」が率直な印象、 子育て、教育、人種、格差、虐め、差別、劣等感、妬み、暴力、様々な課題がブレイディさん家族に押し寄せる。 そして何より、中学生の息子さんとみかこさんのコミュニケーションの内容とその深さに圧倒される。 そう、中学生はもう一人の人間としての思考力、洞察力、判断力、そして友人を思いやる優しい気持ちが育まれている。 そしてみかこさんが息子さんの考えを尊重しながら、導いていく姿勢がとても眩しい。 多くの人種が入り交ざったイギリスだからの話、、ではない それはきっと近い未来の日本の姿であり、自分たち家族の明日だから、、 他人事ではない物語として受け取ることができる人には宝物になると思う。
22投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログ多様性って何?という真髄をついてくる作品。 ティーンやお子さんをもつ親御さんに読んでほしいと強く思う一冊です。 ブレイディさんのお子さんの成長を軸に今の社会を綴っており、イギリスと日本を比較して、それぞれの現状を知ることができる作品でした。 この本を読む前は、イギリスは日本よりも寛容で自由に生きられると思っていましたが、イギリスには日本とは違う、いや根底は繋がっているであろう問題を抱えており、直面する子どもの姿が印象的でした。 そして何より、困難に直面した際に、決して思考することから逃げてはいけないと少年から教わりました。 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー とはどういう意味なのか。 世界の矛盾とそんな世界を生きぬく強さに気づくことができる傑作です。
1投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ著者の息子の視点で語られる社会情勢の変化。 日本にいて感じにくいけれど、身近に起きていることを実感させられる。 著者と息子の会話がなんだか心地よい。 対話することで自分の考えや状況を整理できて言語化できると思う。 だからこそ、息子さんがどのように考えて成長していくのかが非常に気になる。 2もあるみたいなので、気が向いたら読んでみたい。
0投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ娘が国際教育関連の勉強をしてたので、持っていた本。借りて読んでみた。私の住む世界と全く違う世界。知らなかった世界。日本にもハーフの子どもはたくさん住んでるけど、ブレンディさんの息子さんの住む所のような経験はしてないんだろう。日本と英国は全然違う。日本だけが、特別なのかな?知らない世界に触れることができた。
0投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログまるで世界の縮図のような人種差別や格差、LGBTQなどの社会のリアルがとにかく面白い、そしてためになる。グローバルに染まる日本も無関係ではいられない。多様性やジェンダーが広まりつつある今だからこそ刺さる1冊だと感じた。
2投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ息子の聡明さを持つ姿に憧れた。 多様性と言う言葉はいまの社会だとありふれたワードだと思う。その多様性がテーマの作品で、どんなに気にして生きていても相手の脳みそにならない限り地雷を踏んでしまう可能性があるのが人間だと思う。 プラスの言葉が相手にとってはマイナスだったりする。 ただ、そんなことを気にしていたら会話できなくなってくる。だからお互いに自分自身の多様性を自覚して伝え合うことが大切だと思う。 無自覚の多様性は才能だと思っておこう。
0投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「僕は、人間は人をいじめるのが好きなんじゃないと思う。⋯⋯罰するのが好きなんだ」 冷静な分析で一番響いた言葉だった。公立の中学校に通っていたときのあのごちゃまぜな感じをなんとなく思い出した。大人になると、なんとなく大きな輪っかでくくったら似ている人たちと仲良くしがちだからこそ、「知ろうとする」ことの大事さは忘れちゃいけないなと思った。2が読みたい
1投稿日: 2025.09.08
powered by ブクログ「多様性は素晴らしい」…そう信じていても、実際にはぶつかることもある。職場のちょっとした会話から、ニュースで見る国と国の対立まで、「やっぱり難しい」とため息が出ます。 この本は、イギリスの“元底辺”公立中学に通う息子を持つ母(著者)が、教室で繰り広げられる日常をユーモアと観察眼で切り取ったエッセイです。人種、宗教、経済格差、ジェンダー…世界の縮図のような教室で、小さな衝突もあれば、思わず笑ってしまう場面も。個人対個人なら誤解が解け、友情が芽生えるのに、集団同士になると一気に硬直化する――その対比が鋭く胸に残ります。 面白いのは、息子世代が当たり前のように違いを受け入れ、世界を少しずつ“つなぎ直して”いく姿。その自然体の強さに、未来への希望を感じました。 読み終えて、「多様性」は遠い理念じゃなく、隣の席の人に「知ろう」と手を伸ばすことから始まると実感。日本でも格差や貧困が広がる今、この一冊は“自分のまわり”から社会を見つめ直すための小さな羅針盤になると思いました。
89投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2019年にノンフィクション本大賞を受賞した作品。話題になった頃から気になっていたものの、ようやく読めた。ノンフィクションというかエッセイみたいな感覚で読みやすい。元底辺中学校に通う「ぼく」とその「母ちゃん」たちのイギリス生活からたくさんの問題が見えて考えさせられた。どこでも問題は尽きないが、知ろうとすることや考えることは大事だと思う。理解し尊重するためには知らないとできない。中学生なりに悩み、乗り越える僕も成長しているけど、それを見守る母ちゃんもまた成長しているように感じた。人生は常に勉強だ…!
0投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログはっとする文章がたくさんあった 柔軟にいきたいと思いながらも自分の頭はずいぶんと硬かったし、硬いまま今も生きてるんだなと思う 多様性の強さとはオルタナティブが存在すること、それを選択できること 差別云々の前に人を傷つけることを言ってはいけないこと いろいろあるのが当たり前なこと 伝統的なシステムが最も良いシステムとは限らないこと。昔存在しなかったのは、伝統だからというより技術が存在しなかったこと
0投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーの本を再読しました。 イギリスの同じブライトンに住んでみて、前に読んだ時よりも理解度が増しました。 イギリスの文化を知ったからこそこの本を読んで見えてきたことがありました。 多様性の話と覚えてたけれど、それだけじゃなくて偏見とか貧困とか政治とか労働についても、ブレイディみかこさんの視点で書かれていて良かったです。 再読してみて、良かったです。
0投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログどこか心の奥でモヤモヤしていたところを文字にしてくれた感じがありました。ハーフって日本で過ごしてたら、かっこいいとかいいなとか言われることもあるかもしれないけど海外で過ごしてたら分からないものなんだなともこの本を読んで感じました。
5投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログ息子くんに対する接し方が、みかこさんもパートナーさんも、「子供」というより「人間」として対応している感じが良いなぁと思った。 保護すべき対象であっても、考え方は別個人のものであり、人として対等である。 と、言うは易く行うは難しだとおもうけど、このご家庭にはそれを感じた。各個人が独立して、互いに違う考え方をなるほどねー と、受け入れている距離感が素敵。 あと、相手が中学生であっても忖度して理想を語るのではなく、ズバンと不条理な現実を 「所詮こんなもんやで」て言う姿勢が自分と近いなと思い共感した。 彼がどう成長するのかも楽しみなのでまた続きを読みたい。
7投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログなんか、読んだ後から差別に敏感になった。笑 中国って言われたらムッてなるのは、中国に対しての偏見が自分にあるとか 文化の違いはあるのわかるけど、 ハーフって言葉が実は本人はちょっと嫌やとか 国のイメージ押し付けられるの嫌とか 難しい…
0投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログニュースでは伝えられないリアルが、ここにはある。 私たちの知る歴史上の出来事やニュースの続きとして日々の営みがあること、そんな当たり前だけども意識から漏れてしまう大事なことを再認識させてくれた。 「エンパシーとは、誰かの靴をはいてみること。」 格差や多様性の拡がるイギリス社会。 決してそれはイギリスだけの問題ではなく、今、自分の周りでも起こっていること、起こり得ること。 これからを生きていくのに必要な、そしてとても大事な考え方を教えてもらいました。
1投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログイギリスに暮らす著者家族の日常を綴ったエッセイ。 中学生の息子とのやりとりや、信頼に満ちた関係性が温かく心に残る。 「エンパシーとは何か」という問いに対し、息子が語った「自分で誰かの靴をはいてみること」という答えが印象的だった。 差別・多様性・貧困といったテーマや、日本との違いについても考えさせられ、多くの学びがあった。
20投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ「子育て」というのは親が子どもを成長させることではなく、子どもに機会をもらって親も一緒に成長していくことだと改めて思わされる。
1投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログレイシスト、ヴァリュー、リアリティーなど全てがタイトルのカラーが表す意味に結びついていて納得。海外に住む人、一度は読んだ方が良い。海外に滞在する私が身近に感じた作品。
0投稿日: 2025.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
難しい言葉、聞いたことはあるけど意味は分からない言葉が沢山あって 自分で意味を調べながら読みました。私は「心に響いた」というより、「すごく勉強になった」という感想がしっくりきています。 「シンパシー」と「エンパシー」の部分が印象に残っています。 自分が生きやすく周りにも優しくある為にシンパシー(理解する)(寄り添う)力をもっとつけていきたいと思いました。 そして私の知らない世界についてもっと知りたい知らないといけないと感じた一冊です。想像もできない、したくもないような出来事が今世界中で起こっていて戦っているのを知った今、日本で何不自由なく過ごしている自分が「生きにくい」なんてもう絶対言えません。
0投稿日: 2025.08.08
powered by ブクログ小説かと勝手に思っていたら、最高に面白いエッセイだった! イギリスに住んでいた時に感じた様々な階級、人種に対する差別意識を思い出した。大学を中心としたこじんまりとした街だったのでこのエッセイの舞台のブライトンよりは、控えめかも知れないが、それでも直接的な差別発言を聞くこともありマイノリティである事の生きづらさを感じたものだった。 ブレイディみかこさんと息子さんとの会話、深く、知的でとても引き込まれた。(のんびりとしたご主人の発言もまた良し!)こんなお母さん、最高だな!と感心しきり。ただでさえ、自分のアイデンティティや周りとの違いが気になる中1、中2の年ごろ。丁度、息子が当時の作者の息子さんと同世代。(親バカながら息子も物事の捉え方が冷静で多角的。作者のお子さんと近しいキャラ)、私も作者さんのように素敵なアドバイスができたらなぁとあっという間に読み終わった。 英国の複雑で不安的な政治情勢を、親子の会話を通してユーモアを交えて読ませてくれる素晴らしい一冊でした!
5投稿日: 2025.08.07
powered by ブクログイギリスの学校に通う子どもとお母さんのノンフィクション 知らなかった向こうの生活が知ることができて勉強になったしおもしろかった〜。泊まった宿に置いてあったから何気なく手に取ってみたのだけどね、自分の選ばない本を選ぶのってたのしいね
1投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログイギリスの底辺中学に通う息子と日本人の母のノンフィクションエッセイ。人種差別やジェンダー、貧富の差、思春期のアイデンティティの悩みなど、島国での私の毎日とは違う日常が描かれている。 気づかず差別を受けていること、気づかず相手を傷つけていること。今まで考えたこともなかった視点に気づかされた。人生で一度は読むべきと言われている意味を理解した。子が大きくなったら読んでほしい。
1投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログとても面白くてあっという間に読み終わってしまった。 多様性について語っている本は沢山あるけど、在外日本人としての立場で、しかも作中の言葉を借りて言えば「元底辺」の地域に住んでいる人間の視点から書かれた作品ということで興味を持って読み始めた。 いわゆるZ世代の息子さんの考え方や変化の仕方に感心する一方、通常差別される側の東洋人も異なるバックグラウンドを持つ別属性の人たちの地雷を踏む(この表現も本当は良くないんだろうけど)ようなことを言ってしまった描写があったり、人種ではなく貧富の差などの環境による分断が描かれたシーンでは、ここまでではないかもしれないけど悲しいことに日本でもあるよなあと共感したり、日本人が外国人を差別するシーンで情けなくなったり、色々な感情が込み上げてきた。 当事者だからこその説得力のある作品だと思った。 正直、自分が面白いと感じたからという理由で安全かつ成績も優秀なカトリック校ではなく人種差別をされる恐れがある上いわゆる「底辺校」の要素が多々ある公立校を息子さんの前で褒める作者に最初は身勝手さを感じ憤りも覚えたけど、そのシーンは序盤も序盤なので、大した情報もない中経済的に余裕のある層が多く集まるカトリック校が公立校よりも優れていると勝手に決めつけた私自身もまた人種差別とはまた別レイヤーの偏見を持っているんだと気づいたし、そういう考え方が必ずしも正しいわけではないと読み進めていくうちに思えた。
11投稿日: 2025.07.24
powered by ブクログ差別と多様性をイギリスの路地裏から鮮やかに描いた作品。 路地裏の目に見える世界で起きた日常的な差別と多様性の問題を福岡出身の母ちゃんが鋭く切り込む。EU離脱で混乱を極めたイギリスでどんな社会的な変化が起こっていたのか、とてもリアルでそして自分自身差別に対して考えさせられた。 別に他の世界の話じゃない。 自分自身の無知故の無意識の差別だってあるはず。めんどくさいトラブルメーカーの多様性だけど、それでも門を閉めるわけにはいかない。 2025年今までにないほど盛り上がっている参院選直前の時期に読めて良かった。
0投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ私には馴染みのない、英国での暮らしや東洋人であるが故に向けられる視線、日本とは異なった教育、英国での当たり前にギャップを感じると共に勉強となりました。 中学生の息子がどんなことを感じ、どう対処するのか、成長も感じいい本でした。 人におすすめしたい本です、特に学生かな
0投稿日: 2025.07.17
powered by ブクログイギリスのカトリック系の優秀小学校から元底辺中学校に通う日系人と呼ばれる息子との日常を綴った物語。何年か前に話題になってたからと中身を知らずに買ったけど、読み始めて、ああ、苦手な話だ。。って後悔。。。 もちろん、つまらないとかではない。自分のアイデンティティに悩んだり、タイプの違う友達の間で右往左往したり、そうそう、若者も生きていくのは大変なのだって。。。 あとがきから帯を見たら書いてあったね。ノンフィクションの分類なんだね。 知らずに書い揃えてしまった2に進みます!
0投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログ留学に行っていた時に読んだ作品。どんな場所にいても自分らしさを大事にしようと思えた。住めば都だと思う。
1投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ幼いながらも異文化に揉まれて大人な考え方ができる息子さん素晴らしいなって思った。日本にもイギリスにもちゃんとした居場所、帰属意識?みたいなのがないってところが私も外国に小さい時住んでたので気持ちがわかる。きっと大変だけどいろんな人の気持ちがわかる、想像力があって深みのある人になれるだろうな〜って読んでて思った。
5投稿日: 2025.06.02
powered by ブクログパラっと捲って食わず嫌いは良くないと思い購入したけど、図書館で借りても良かったかもと思いました。正直、笑えないし泣けない。こういう生活をしてるんだね、分かりました。ぐわっとこなかったけど、学生時代に読んだら感想文を書きやすそう。でもそんな自分にちょっとがっかりしている。
0投稿日: 2025.06.02
powered by ブクログ多様性は複雑かつ面倒。同属の集団のみで生きる方が平和で心掻き乱されることも少ない。他者を尊重し理解することは当然のことながら難しい。無知であることが悲劇を引き起こす。知ること、知ろうとすること、その歩みを止めてはいけない。知は力なり。正にそうだ。自分も他者も守れる力に変わる。
18投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すごく考えさせてくれる本 イギリスにおいて、ここまでレイシズムや差別(階級、人種、国、貧富、性的なもの等)が広まっていて、そこかしこに爆弾が潜んでいることを初めて知った 息子が良い 純粋な視点で物事を捉え発言する様がすごく好印象 世の中には間違った大人もたくさんいるから、子どもたちには大人を信じすぎず、自分の力でいろんな視点を身につけ、育ってほしいものだ 日本に生きていると単一民族国家であまりイギリスのような国民間の差別区別意識ってないけど、多民族国家ではこうしたことが起きてるんだと、初めて実感した(アメリカとかはもっとすごいのかな)
0投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログブライトンという街もすっかりお馴染みになった。著者が夫と子どもと一緒に住んでいるところ。 本書では、カトリックの小学校に通っていた息子が、カトリックの中学校に進学せず、 ”元底辺中学校” に進学したことで、多様な生徒やその親、教師たちとの交わりを通して、子どもたちの世界にも厳然と存在する差別意識や格差、分断といった、現在のイギリスにおける社会の在り様に触れる中で、悩みながらも成長していく様子が描かれる。 すぐに回答が出せるようなことでもない難しい問題に対して、子どもに真剣に向き合って、対話を交わしながら母子で成長していくところが、読んでいてとても良い気分にさせてくれる。 大上段に構えて言えば「社会の矛盾」、それについて、常に ”地べた” からの視点で問題提起をする著者の姿勢は、本当にロックだ!
7投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログはじめてのブレディさん作品でしたが、 とっても読みやすく、そしてなんとも映像が浮かんでくるような、、複雑な言い回しではないんだけれど、 すごく情景が浮かびました。 とても考えさせられる内容が多いけど、絶望ではなく、 ほんのすこし希望が持てて、とても良かったです。 さっそく2も買いました。
0投稿日: 2025.05.18
powered by ブクログ●2025年5月11日、吉祥寺・外口書店で見つけた「不安に克つ思考」をメルカリで300円で出品してる人がほかに出してる本。300円。 おととしぐらい?からタイトルは知ってた。
0投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ多様性と言われている今の時代だけれども、実際その意味や問題をちゃんと理解出来ているのか、、 この本は貧困、政治、教育、人種や容姿それによる格差や差別、偏見など様々な英国での問題がとても読みやすく分かりやすく織り込まれた1冊だった。 ただそれは、英国だけに限らず、どこの世界でもあるもので、知っておかないといけないことだと感じた。 “多様性ってやつは物事をややこしくするし、ケンカや衝突が絶えないし、そりゃない方が楽よ。多様性はうんざりするほど大変だしめんどくさいけど、無知を減らすからいいことなんだと母ちゃんは思う。”という言葉にはっとさせられた。 私の無知さに気づけた本であり、もっと世界の情勢や問題について学んでいきたい、学ばないといけないと思わされる1冊でした。 この本をきっかけに小説以外のそういった類の本を読んでいきたいなと思った。 大人から子供までぜひ1度は読んで欲しい1冊です。
10投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログマイノリティから見ているからこそわかるイギリス社会が解像度高く書かれている。今の日本社会を見通すようなノンフィクションがほしい。
1投稿日: 2025.05.09
powered by ブクログ黄色いブックカバーが目に入って、キャッチーなタイトルだったので何となく買ってみた。 これまた読んでみたら面白い。 差別、ジェンダー、暴力とか社会的なヘヴィーな内容が続くが、読み手を置いてけぼりにせず非常に分かりやすい。ハテナが無くスラスラ読み進めることができた。 大学時代に学んだ英国圏文化と多々リンクする場面があり、学び直し欲が出てきた。 学んだ知識は抽象的で包括的なものでしか無かったので、学生時代はポカンとすることが多かった。 ただ本書を通して生のイギリスの現場をミクロで見ることができたと思うし、自分の抽象的な知識と答え合わせできたような気がする。合わせてまだまだ自分が知らないことだらけで、その無知さ加減を痛感すると同時にちょっとワクワク。読み終わって本を閉じた瞬間、この本にあえて良かったなぁと心から思った。
1投稿日: 2025.05.07
powered by ブクログこの本の息子くんと同年代の子供がいます。作者と同じ母親目線から共感できることが多く、頷いてる間にあっという間に読んでしまいました。海外の子育ては、日本と大分制度が違うようで興味深い部分が多かったです。親の都合で学校を欠席すると罰金というのには驚きました。
0投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログ本書の解説にもありますが、重たいテーマなのに学校という中だけで軽やかに書き上げていることにすごく感心しました。読みやすいです。 ジェイソンのラップには、作者と一緒に鳥肌が立ちました。その他、タイトルの経緯やラストのまとまりにもグッときました。
0投稿日: 2025.05.03
powered by ブクログhttps://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list/hlist?rgtn=00059171
0投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログ「多様性」豊かな国、イギリスのリアルを知れる、ノンフィクション小説。 何よりも、プレディみかこさんの息子さんの考えの柔軟さに驚かされました。 イエロー、ホワイト、ブルー。 世の中には自分と異なる人間がいることを知る。 知りつつ、同じホモサピエンスなんだから、相手がどんな特徴を持っていようが関係なく接する。 中学生の柔軟さに、大人の私は学ぶことだらけでした。 そして、イギリスに住んだことあるんじゃないかと錯覚するくらい、イギリスのリアルに触れることができました。人生で1回は行ってみたい! 人生で何度も読み返したい、教科書的な存在の大切な本になりました。
2投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み始めた最初の数ページで一気に引き込まれた。 そして、小さな甥っ子がいる妹や、本好きの母にすぐにお薦めのLINEを送った。 本当に心から良いな、と思ったものは自分の大切な人たちに伝えたくなる。 それなのに、この本の感想を綴るのが難しい。 なんでだろう?と考えたときに、そのカジュアルで親しみやすい、ちょっとパンクな文体とは裏腹に、テーマが複雑で切実なものだからだ。 話の舞台はイギリスなのだが、決して”あなたたち”だけの話ではなく、”わたしたち”の話でもあるのだ。 ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。 数年前に大きな話題になった本。その当時から気になってはいたが、時間が経った今でも気になり続けているので手に取ってみた。 画像 この本は、イギリスでの暮らしを綴るエッセイであり、子供の成長を見つめる物語でもあるのだが、切実な社会問題を考える人文書でもあった。 国籍、住んでいる地域、家庭の経済状況、通っている学校などなど。人は人に簡単にレッテルを貼る。 本当はそんなレッテルとは関係なく、一人一人がそれぞれの文脈を持つ個人なのに、一方的に貼られたレッテルや、その人の表出した一部分だけを捉えて判断する。 そうやって人を”こちら側”と”あちら側”に分ける人たち。なんだか自分が生きている世界の既視感を見た気がした。これ日本じゃん!って。他人事ではない。自分だってそういうことをしうる。 世界の至る所で、こういう安直な分断と思いやりの無さがじわじわと広がっているのかしら、と思う。 この本は、考えさせられる。思わず、ページの端を折り、ペンで線を引き、余白に感じたことをたくさん書き込んでしまった。 読み進めるほどに、理解しやすく単純に見える世界は複雑になる。きれいに整理されたように見えるものがごちゃごちゃに入り乱れる。 でも、それが濁りの無い目で見た現実なのだと思う。だから、複雑なものは複雑なままに眺めたいし、人に対して、理解はできないまでもその人の文脈や考えを慮ることができる自分でありたいと思った。 ただ、ここまで書いといてなんだけど、話が重くないんだよな。 描かれているそれぞれの場面は、人種差別や露骨な経済格差など、切実だ。 それでも、著者もその子供も真っすぐにその現実と向き合って、どこか俯瞰しながらユーモアを交えながら、避けずに歩んでいるように感じる。 切実なことを遠くからただ眺めているだけなら、いくらでもシリアスに語れるだろう。でも、当事者としてその現実と向き合い歩んでいくためには、ただシリアスでいるだけでは足りないのかもしれないな、とも思った。 そんなしなやかでユーモラスだけど着実な空気感と、たしかな足取りで目の前の現実を歩き、未来への希望を見据えているこの本には、月並みだけど、とても勇気をもらった。それは、目の前の現実に尻込みせず一歩ずつ足を踏み出す勇気だ。 多層的に読めるこの本は、みんなに読んでほしい。
0投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ英国ブライトンの元底辺中学校に通う息子の話。この子がとっても素直で賢くて、応援したくなる性格をしている。人種差別的な生徒に対して過度に反発するでもなく、かといって許容するでもなく、純粋に友人として付き合っているのが凄いと思った。英国の下層のリアルも想像以上にシビアであることを知れて良かった。 特に好きなのは貧乏人という罵倒と人種差別的な罵倒で後者のほうが重く罰せられることに違和感を持つ息子のシーン。 「人種差別は違法だけど、貧乏な人や恵まれない人は差別しても合法なんて、おかしくないかな。」 (中略) 「それじゃまるで犬のしつけみたいじゃないか」息子の真剣な目つきを見ていると、ふと自分も彼と同じぐらいの年齢に戻ったような気分になった。
1投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一万円選書で選んでもらった一冊。 中学生でここまで考え、理解し、自分の意見を持てるのかと、ただただ感心させられた。 人種差別と向き合い、寄り添い、受け入れて生きているその姿に、強さを感じる。 心に残った言葉はたくさんあるけれど、特に印象的だったのは「ハーフ」の話。 日本人と外国人の間に生まれた子を「ハーフ」と呼ぶけれど、「半分」だというのは失礼だ、という指摘にはハッとさせられた。 「ダブル」と言う人もいるが、それも「倍」というのは違う気がする。 「ハーフ&ハーフで1になる」という考え方には、なるほどと納得した。 「混血」という意味もあるし、差別しているつもりはなかったけれど、言われてみれば「半人」とも聞こえる。確かに違和感あるかも。 《人種差別は違法なのに、貧しい人や恵まれない人を差別するのは合法って、おかしくない?》 本当に目の付け所がすごい。 どこにでも差別やいじめは存在し、その渦中にいる子どもたちは、日々苦しんでいる。 親としての在り方は本当に難しい。でも、とても重要だなと再認識した。
1投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログなんて聡明で健やかな息子さんなんだろう。その純粋さに、いつか折れてしまうのでは、、、と不安になったが、その時々で悩みながらも、しなやかに成長する姿がたくましい。ブレイディさんの息子を見守る温かい視線と、時々、登場する旦那さんの軽やかさもステキだった。すぐに2を読みたい。ブレンディさんの他の本も読んでみたい。
2投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ読み始めは、英国と日本の文化の違いに驚きながらもはっきりと心にくるものがあった訳ではなかった。でも、読み進めるうちに固定概念を覆されるような出来事、そしてブレイディみかこさんの多様な考え方にふれ、多様性について深く考えさせられた。近年、多様性がトピックとしてあがってくることが多いと感じる。その中でも特にジェンダー、恋愛面に関することはメディアでもコンテンツとして、バラエティとして取り上げられることが多い。私は、その面についてよく考えることがあるが、人種的なことに触れたこの作品を通して、まだまだ多様性について未熟な理解であったと感じた。私は教師を目指しているが、教師を目指す人は全員読むべき必読書と言えるだろう。
1投稿日: 2025.04.08
powered by ブクログ英国ブライトンに住む“母ちゃん”を軸に、中学生になった息子の学生生活を通して英国のリアルな姿が見えるノンフィクション。 人種、貧富、階級の差がより明確に見える英国で育つ息子がとてもフラットに物事を見ていて、ハッとさせられることが多かった。 この後の息子の成長が楽しみ。 エッセイのようにサラリと読み進めることができる一方で、差別、教育、福祉などの社会問題について視野が広まる一冊だった。
2投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログ実際に海外に行ったからこそ書けるエッセイ。少し前の本ですが今も変わらない大切なことが書かれている一冊だと思います。学校の人権教育の授業のレポートで推薦したくらい、人権教育という意味でもおすすめです。
2投稿日: 2025.04.02
powered by ブクログノンフィクションだったんですね。 いまさら読んで知りましたが、 とてもとても面白かった。 おすすめです。
1投稿日: 2025.03.27
powered by ブクログエンパシーは誰かの靴を履くこと 多様性があって、 自分の価値観にはないこと、知らないこと、わからないことがあるからこそ知りたい!という気持ちが生まれて価値観が広がる みんな違うからこそ世界は面白い 知らない考えを知ることは多分きっと素晴らしいこと 留学とかしてみたいなとふと思う一冊
1投稿日: 2025.03.26
powered by ブクログ重いテーマを扱ったエッセイ。 人種差別、階級差別、LGBTQ、貧富の差。 アイルランド人の父と日本人の母(著者)を持ち英国のブライトンに住む少年が、それらの問題に真正面からぶつかり、葛藤しながら成長していく様子が描かれていて圧倒されてしまう。 英国内でも東洋人の外見により英国人から差別され、母の実家のある日本に帰省しても日本人から差別される。 自分がその立場に置かれたら、この少年のように受け止められるだろうか。 また、日本に住む自分と同じ日本人にそんな人間が紛れ込んでいたなんて恥ずかしくてたまらなくなった。
1投稿日: 2025.03.19
powered by ブクログ2021 滋賀県立大学/人間文化/地域文化 人間関係学科 国際コミュニケーション学科 後期 2022 山形県立保健医療大学/保健医療学部/看護 作業療法 理学療法
0投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログとても読みやすい文章で、いろいろな差別や経済格差などの実情が書かれていて、分かりやすかったです。 多様性とは何なのか、違いを認めて共に生きていくとはどういう事なのか、これからも問い続けて考え続けたいと思いました。
1投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログ多様性とは何かを考えさせられる本だった! 良くも悪くも子どもはなんでも吸収するスポンジのようなものだから、周りの大人がどう向き合っていくのかがすごく大切だと思った。 無知であることはとても怖いことで、知らないことに対してはまずはフラットな気持ちで向き合っていきたい。 子どもが小学校や中学校に通うタイミングで再読したい。
12投稿日: 2025.03.17
powered by ブクログ私が人生で読んだ本の中で最も面白いと感じた本。 イギリスに通うハーフの男の子の話 多様性や偏見について考えさせられる内容です。
3投稿日: 2025.03.11
powered by ブクログ筆者の英国での生活、息子とのやりとりを通して、英国の教育や現代にはびこる問題がありありと見えてくる。そしてそれは我々日本に暮らすものにとっても学ぶところが多くあるものである。 痛快な文体が心地よい一作。
2投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ子ども、あるいは子育てっていいなあと思える本だった。なぜならそれは、世の中のいくつもの事柄に対する自分の「無知」に目を向けるトリガーになり得るだろうから。
1投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
差別や価値観の違いによる衝突が溢れる英国の子供の成長期で、人気な理由が分かる本でした。 フィクションだと思って読み始めたらノンフィクションでびっくり。 アフリカ出身の女性に社交辞令としてかけた何気ない言葉が差別的な意味を持って伝わったという話が印象的でした。こうしたすれ違いから失礼な言葉が伝わることは自分にも起こり得る状況だなと思い、立場が異なる人とのコミュニケーションでは言葉をよく考えることが大切だと感じました。 中学校や託児所内のお話は初めて聞く内容ばかりで、多様性が進んだ国の現状を知れたのもすごく良かったです。
3投稿日: 2025.02.27
powered by ブクログイングランド南部のブライトンで暮らす著者と、均質性の高いカトリックの小学校から地元の元底辺中学校に通い始めた息子の奮闘を描いたエッセイ。人種も経済状況もごちゃまぜの学校ではさまざまな出来事が起き、厳しいリアルが目の前に突きつけられる。しかし著者が考え込んでしまうような状況も、子供たちは逞しく案外あっさりと乗り越えていく。「アイデンティティは一つじゃない」「僕は君の友達だから」といったシンプルにして鮮やかな言葉には目を開かれる思いがした。また、録音スタジオのあるような自由でおおらかな校風や、一人の人間として息子と真摯に向き合う姿勢が印象的だった。
1投稿日: 2025.02.26
powered by ブクログ自分が気づいていない差別的な表現や、今のイギリスの状況がリアルで、読みやすい。 それにしても賢い2人だな 特にエンパシーとシンパシーの違いなんかはぐっとくる 自分と違う理念や信念を持つ人や、別にかわいそうだとは思えない立場の人々が何を考えているのだろうと想像する力。
2投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログ三笘が活躍しているブライトンに暮らす著者。アイルランド人の配偶者と息子との生活が描かれていて、今のイギリスがよくわかる。 続きもぜひ読みたい。
2投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログ読了後すぐに クイーン ボヘミアンラプソディ 車で熱唱してしまいました。 ママーーーウーウウウーー‼️
2投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログ多様性について学べた。作者の息子が中学生には思えないぐらいの思考をしていて尊敬する。息子がかっこいい。子供って意外とよく考えて行動している。子供の中にも葛藤はある。
3投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
わたしはイエローでブルーで、いまだにグリーン。 そもそも息子はなぜ「怒り」が青で表されると思ったんだろう。思慮深いからこそ、一気にドカン!と爆発するような怒りの赤ではなく、淡々として高温な炎のような怒りを想像したから青だったのかな。そんな消えない、行き場のない感情がこの本に書かれていたし実際にこの世界にも蔓延していると思ったら。イギリスも日本も、離れている距離だけ文化や生活の違いはあれど根本的な問題や悩みは同じだった。世の中はシンパシーな人たちがエンパシーの皮を被って「自分たちにとって都合のいい常識」を説いているように思う。人種差別、LGBTQ、貧富の差、美醜、都心と地方…互いの「無知の溝」を埋めて多様性に富む社会を目指していたはずが、いつの間にか片方の「お前たちは私たちの苦しみを知らないんだからこうしろ」という圧力が強くなっている。もしくは相手に寄り添っているつもりで偽善を押し付けている場合もあると思う。 世界人口約82億人、日本だけでも約1億2500万人。その人数分だけの価値観や考え方があると思うと、大昔から戦争がなくならない理由もわかる気がする。だからこそ諦めず、相手を知ろうとする努力は続けていかなければならないと思った。
1投稿日: 2025.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【あらすじ】 著書 ブレイディみかこさんは配偶者と息子さんと英国の南端にあるブライトンという街で暮らしている。本作は息子さんや友人達の中学校生活の最初の一年半を書いたもの。英国での貧困や差別の問題に対して親子がどのように関わり、考え、話し合ってきたかが分かりやすい文章で書かれている。 【感想】 本作のタイトル、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は息子さんがノートの端に書いた落書き。本作中のブレイディ親子の会話から大人びた会話をする賢いお子さんだと思っていたけれど、この文(いたずら書き?)を書ける中学生、すごいなぁと思ってしまう。解説で日野剛広さんも『物事を多角的に深く考察していく力は母親譲り。母親も息子を1人の人間として信用し、支配せず尊重し、息子の言動から発見をし、受け入れる。』と書いてあるけれど、ブレイディみかこさんの子供との向き合い方も素敵だと思うし見習いたい。本作の読書感想文を書いた中学2年生のお嬢さんの言葉、『多様性ってやつは物事をややこしくするし面倒くさいけど、知ろうとする行動が無知や偏見・差別を減らす』胸にささる。
1投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログ普段フィクションの小説しか読まないのでノンフィクションのお話をほぼ初めて読みました。 英国の教育が日本のそれとはかなり異なっていて面白かった。 人種や性教育に対しても考えさせられるようなお話でした。
1投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログ前から気になっていた本でした。 物語かと思っていたのですが ノンフィクションだと知って ますます興味深く読みました。 なんといっても、英国の文化や教育について全く無知な私は 日本にいては知り得ないような 考え方や、文化に 何度もびっくりしたり感心したり、複雑な気持ちになったり… そういう気持ちを、 この本の中心である 中学生の息子さんが、本当に思慮深く優しく、すくすくたくましく育っていく姿や物事に対するコメントが、「なるほど〜」と思うことばかり…で本当に考えさせられました。 日々の生活に、異国の文化についてあまり、考えたこともなかったけれど、とてもいい刺激になり興味深かったです。 息子さんの 「僕はイエローでホワイトでちょっとブルー」…だった気持ちが最後には 「今はイエローでホワイトでちょっとグリーン」になり 人は、不安な気持ちもいろいろな問題も、 経験乗り越えて少しづつカラーも変化し、無限に成長する。 素敵なことですね。
43投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日本人とアイルランド人の間に生まれた少年は幼いながらに物事を俯瞰的に見る能力にとても長けているように思えた。タイトルも彼ならではの言いえて妙なメモ書きから生まれたもの。 英国社会や人種に関わる知識が疎い自分にとって,とても勉強になる一冊だった。 子どもとの関りをもつ職業に就く人は一度読んでおいて損はないと思う。
1投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログタイトルから人種差別的なお話なのかなと予想していたが概ねその通りだった。 日本に居たら知ることのできない(というか知ろうとしない)英国の素顔を見ることができた。 続編もぜひ読みたいし著者の作品にもっと触れたい。
1投稿日: 2025.02.10
powered by ブクログ非常に面白い本でした(funnyではなくinteresting)。 イギリス、ブライトンに親子3人で住んでいる著者が中学生の息子さんの生活を中心に書いた本。 とにかく息子さんが賢くて良い子。 自分が中学生の頃にこんな風に深く物事を考える事が出来なかったので、素直に感心しました。 欧米に比して日本の教育で遅れている部分も感じて、どうにかならないのかなと思ったり(もちろんイギリスの教育にも問題点は多数ある)。 エンパシーの説明の部分が特にハッとさせられた。 2も出版されているようなので当然読みます。
1投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログ第17回キノベス!2020 第1位 第73回毎日出版文化賞 第2回YAHOO!JAPANニュース|ノンフィクション本大賞 異国の文化や習慣を知るのが好きなので、とてもおもしろかった。 ブレイディみかこさんの息子はカトリックの小学校から公立中学校へ進学し、その息子との日常的なやりとりを通じて得たイギリスの教育事情や経済格差、レイシズム、ジェンダーなどの情報や考察を語っているので、より深くイギリスの事情を知れた。 必修科目に演劇があったり、学校を休んだ理由によっては親が罰金を科されたり、そうなった背景を聞けば納得だけど、日本との違いが色々あっておもしろい。 笑える話ももちろんあって、特にクリスマスコンサートで披露されたダークすぎるラップの歌詞には吹いた。しかもそれがCDの大トリに収録されたという。 息子さんは人種や貧富の差がある底辺中学校にも問題なく馴染み、俯瞰して考えて受け入れていく姿が逞しく聡明で感心。出来た息子すぎる。 人種や格差の問題などを日常的に議論できる親子関係も素敵だなと思った。 裏表紙の紹介文に書いてあった涙ホロリはなかったけど、全体的にユーモラスな文章で楽しく読めた。
37投稿日: 2025.01.29
powered by ブクログ人気で売れてる本ということ以外全くの前情報なしで読んだ本。そもそも小説だと思っていたから、社会派エッセイ?ノンフィクション?ていうことに驚いた。社会派エッセイとだけ聞くと、本当に人気で売れてるのって思うかもしれないけど、これがまた読みやすくて、そう言ったトピックに造詣がなくても理解しやすい内容だった。 p275「ちょっと話す時間ある?」「もちろん」 この親子の関係性がとても素敵。母親のことを尊敬して信頼しているから、日頃かこのように思いや考えを打ち明けられるんだろうし、解説でもあったように、息子を1人の人間として尊重し、ブレイディさんも一緒に成長してるからこその関係性なんだろうな。 ブレイディさんのような母親に、息子くんのような世界を見る目を持つ人間になりたい。 今では日本でも移民問題が身近になってきて、このタイミングでこの本を読めたのは良かったなと思う。読んだからと言って、日本の移民問題に対する自分のスタンスは変わってないけど、でも「多様性」とは、「人種差別」とは、そのほか「エンパシーとシンパシー」などなど学びが多い本でした。
9投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログ冒頭から、うわ、そうなの、へ~っ、の連続だった。 楽しく読みやすい語り口だけど、示唆に富む本だった。 英国のその町では、優等生の集まる人気公立中学校の方が、世界中からの移民の子どもが多く通い多様性を持っていて、(元)底辺校は、9割が白人。へ~っ。筆者の息子が選択した元底辺校では、入学の日に、新入生対象のミュージカルのオーディションがあって、半端なく、音楽や演劇に力を入れている。しかも、パンクロック等も含めて、とんでもなくジャンルが広い。 これは、この底辺校を元底辺校に変えていった熱意ある優秀な校長の方針とのこと。厳しい環境に置かれた子どもは、自分の感情を表現したり、他人の感情を読み取る能力が育ちにくい傾向があり、その対処策としての側面があるらしい。 すごい校長先生だなと思って読んでると、その校長先生の方針に批判的な古参教員が出てくる。勉学に力を入れるべき・・・ではなくて、教育や課外活動に使われる補助金を貧困家庭やその子どもを危機から救うために使うべき、ということだったりする。こういうことがきっちり書かれているのも、この本らしさだ。 そして、学校が底辺校を脱するとともに、政府の緊縮予算による格差の拡大の影響もあって、低所得者層の子どもたちが隅に追いやられていると、その教員からの指摘が出てくる。現場の教師が食べることにさえ困っている生徒の生活の基盤を支えるために、ソーシャルワーカーよろしく動かざるを得ないことに触れられる。 筆者は、貧困層の子どもたちのためとして始まった制服のリサイクル活動に参加し、大量の制服をミシンで修繕したりするのだが、息子とともに友人のティムにリサイクル制服を使ってもらおうと心を砕く。ティムの自尊心を傷つけないよう知恵を巡らすお二人の優しさに感動するとともに、格差問題の複雑さ、難しさをしみじみ感じる。 お二人が出会うエピソードに驚き、感動し、考えさせられ、の連続なのだが、一番印象に残ったのは、レイシスト発言を繰り返すポーランド移民の子・ダニエルのことだ。 移民の子が他の移民を差別する事態に、筆者は息子に無知ゆえのことだと言う。ダニエルの使う差別用語がかなり時代かかってることから、近くに差別をまき散らす大人がいて、それに倣っているのだろうと語る筆者は、ダニエルのそういう面を痛々しく見ているようだ。 学校では、差別発言はしてはならないとの教育もきっちり行われていて、やがて、外見的には魅力的なダニエルはクラスで孤立し、SNS等でいじめにあうようになる。人間ってよってたかっていじめるのが好きだからね、という筆者に、息子は、いじめるのではなくて人を罰するのが好きなのだと返す。そして、実際に差別発言を受けた人はいじめに加わっておらず、無関係な人たちがいじめをしていることが一番気持ち悪いと言う。 息子は、ダニエルの差別発言にはきっちりNoを伝えながら、彼と友達であり続ける。キャラクターの強い友達を持つっていろいろ大変とか言って・・・。 そうなんだよね、正義感は簡単に暴走するし、自分の属する価値観と相いれないものに、人はどこまでも残忍になれたりするんだよね。 それにしても、息子さんの在り様って、しなやかだね。おばさんとしては、つい、どんな男性になっていくのかしら、などと思ってしまう。誰かのこういう点は間違っているときっちり指摘して、普通に付き合い続けられるって、かっこいいよ。 私にも、そんなしなやかさがあった年頃があったかなとか思いながら、狭い世間で同じようなタイプの人に囲まれて暮らしていること、いや、同じようなタイプの人しかいないように感じていること、問題だよなと思った次第です。
1投稿日: 2025.01.25
powered by ブクログ英国の知らない日常や現状がリアルタイムで知れたのが良かった。全く知らなかったので驚きが多かった。たまにクスッと笑える文があり面白かった。ノンフィクションっぽい本好きなんだと知れた。
0投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログp94 シンパシーとエンパシー とてもおもしろかった! 息子が落ち着いてていわゆるいい子って書かれてたけど、息子の幸運はお母さんがこの人だからだろうなぁって。 考えをすべて開示するわけじゃなくて、息子にゆだねてるところも多くてなんかよかった。 あとパパがときどきテキトーな感じで入ってくるのもとてもいいですね。笑
2投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
[ブログで紹介] 息子の中学校生活をもとにしたノンフィクションです。 イギリスの(母親)元底辺中学校に通っています。 母親(著者)は日本人、父親はイギリス国籍のアイルランド人です。 タイトルが何のことか? 表紙から野球少年か何かの物語かと 思いましたが、 全く違っていました。。。 「イエローでホワイト」とは母親・父親のこと、 「ブルー」とは「悲しみ」や「気持ちがふさぎ込んでる」意味 でした。 息子は「怒り」を意味すると思っていたみたいですが。 学校や身の回りで 差別にかかわるあらゆる事件が発生し、 驚きました。 人種差別発言がひどい移民の子、 貧乏な子、 アフリカから来たばかりの女の子、 などいろいろな主義・立場の同級生がいて、 多様性にも驚くばかりです。 移民、緊縮財政が背景にあるようですが、 これはイギリス特有なのでしょうか。 それとも日本でも同じようにあることで、 私が知らないだけなのかもしれません。 私には子供がおらず、 近くに親戚の子供もおらず、 子供と接する機会はありません。 またニュースをあまり見ないようにしているため、 差別について知らないだけなのかもしれません。 エリートのカソリック小学校から 元底辺中学校に入学した息子は、 急激な変化に順応していき、 自分の意見を明確にし、 学級委員にもなるような しっかり者に 育っていくところが頼もしいです。 「エンパシーとは何か」 という学校のテストに、息子は 「誰かの靴を履いてみること」 と解答しました(英語のことわざ)。 なるほど!と思いました。 同じような単語で「シンパシー」は「同情」です。 「エンパシー」は「共感」で、 その人の立場になって想像する能力、 「アビリティー」であると。 息子と母親の会話がとても勉強になりました。 著者が息子と日本に里帰りした際、 レンタルビデオ店や和食店で ひどい扱いを受けたエピソードを読んで、 日本も危ないなと思いました。 極端な排他主義・国粋主義に 自分がなっていないか とても考えさせられました。 著者が以前底辺託児所で預かっていた女の子 との再会は、ほろりとさせてくれました。 著者のブログをまとめた本のようですが、 各話に起承転結というか、 起と結がしっかりしていて、 しかも読みやすく、 楽しくない話であっても引き込まれました。 差別に関わる背景やワードなど、 とても勉強になりました。 第2巻も読みたいと思います。 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2」 著者はパンクバンドのファンクラブを開設するような、 音楽好きのアクティブな方のようです。 そのため、本書にはパンクバンドの名前が多く出てきます。 ちなみに私はパンクは苦手です。 パンクシーンが台頭する前のハード・ロック(Hard Rock)、 パンク後に特に流行ったヘヴィ・メタル(Heavy Metal)を 長く聴いてきました(約44年!)。 (2025.5.30) ※2025.1.4お正月セールで古本購入@BOOKOFF名古屋味鋺店 新潮文庫の100冊 2024:14冊目 2025.4.4読書開始、5.13読了 2025.6.9ネットオフで売却
1投稿日: 2025.01.14
powered by ブクログ「友達だから」と息子くんが発するエピソードにジンとしない人はいないだろう 作者のフラットな視点と語り口が本当に素晴らしい 私もこんな親であればこんな子どもが育つのであろうか…(いや無理だな私は何かとウェットすぎる) 全てのグリーン・イディオッツに幸あれ
1投稿日: 2025.01.14
powered by ブクログ「多様性」とか「分断」とか言葉の表層だけで良いもの悪いものと判断するのではなく、もっとミクロの視点で、自分の身の回りの人間関係や環境のことを考える大切さを教えてくれる作品でした。 英国の文化や政治について知らないことばかりで自分の無知さを思い知らされるとともに、これだけ英国の文化・政治的背景や慣習などの説明が随所でされているにもかかわらず、親子とそれを取り巻く人たちの日常を切り取った話という印象が第一にくる、これらの要素を違和感なく両立した文章を書けるブレイディみかこさんの筆力に感服しました。
1投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログ後輩に勧めらて読みましたが、タイトルから普通の小説と思ったが全く違った。イングランドには行った事が無いが小説を通じて色んな事が分かり面白く読み終えた。「タンタンタンゴはパパふたり」の話は聞いた事無かったので本屋さんで探して見たいと思います。
7投稿日: 2025.01.09
powered by ブクログ少し経済の話とか人種、異国の話が多くて、難しいなぁと思ったけど、いろんな出来事に対して、こんな時はどうすればいいんだろうって一緒に考えることができた本だった。 ・多様性はうんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知を減らすからいいこと ・善意は頼りにしたらいけないかもしれないけど、あると信じたい ・他人の靴を履いてみる努力、その人の立場だったらどう考えるか、エンパシーを大切にしたい
1投稿日: 2025.01.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分に子供ができたからか、より興味深く読むことができた。 シンパシーとエンパシーの違い、相手に寄り添う能力は今ままでも大事だったが今後より大事になってくるのだと感じたし、自分も子供もこの能力を身につけて伸ばしていく必要があると思った。
2投稿日: 2024.12.29
powered by ブクログ面白くて一気読み!! 作者のブレイディみかこさんと、その息子が主な登場人物。息子の通う中学校でのあれこれ(人種、貧困、政治等)を実体験ベースで書いていて、内容的には難しいのにすごく読みやすい。 毎度毎度、息子さんがとってもいい子で胸がキュッとなります……涙を堪える場面多々あり。 こんな風に話し合いが出来る親子って素敵だな〜
1投稿日: 2024.12.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
環境もあるのかもしれないけど、自分の考えはは持ちつつ、お母さんの意見も取り入れて成長して行けるってとても賢い子だなと思った。 タイトルからどんな内容??と思っていたら、自分の知っている世界ってまだまだ小さい範囲なんだと思わされるエッセイだった。 海外で暮らしてるってだけでオシャレ〜と思って読み進めると人種や階級とかそこに住んでからじゃないと分からない苦労を知れた。 作中にあった、他人の靴を履いてみる。ってこういう経験の積み重ねなのかなと思った。
1投稿日: 2024.12.27
powered by ブクログ平たくいうと多様性がテーマにされているお話。 だけどそれだけがストレートに書かれているわけでない政治や社会情勢のリアルも取り入れられていて無知な自分にはちょっと読みにくかった。 文体がエッセイのようで軽めに書かれてるから何とか読めた〜。
1投稿日: 2024.12.26
