
総合評価
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powered by ブクログ色んな人が絶賛してて、なるほどなー面白い本だなー、と思った。 イギリスの学校教育や階級社会がよく分かる。 ただ…なんというか、彼女の他の本も読んだけど、「神経質な労働者階級の左寄り」感を感じてしまって、そこがちょっと苦手かなぁ。 労働者階級の荒れてる地域だからこその差別とか、そういうのを受けてるからこその神経質さなんだろうけど。 余裕ない人たち(無知)って攻撃的な世界線だったりするわけで、 そんなわけで章やテーマによっては「そんなイチイチつっかかって捉えんでも…」とモヤる部分もしばしば。 それこそ色んな人がいるわけで。 まぁ言いたいことはよく分かるんだけど…。 特にイギリスは階級が強いんだろうから。 まぁそうやってイチイチ殊更に取り上げないことには、本にならないしね。
1投稿日: 2023.01.04
powered by ブクログ小説というよりエッセイという中身だった。 人種、階級の違いにより子どもの頃から少しずつ形成される差別意識、社会への問題意識に焦点をあてていた。 自分自身2008年頃にイギリスに留学し、当時街中で受けた見知らぬ幼い少年たちからの差別行為を思い出した。またチャヴと呼ばれる人たちを悪く言う同国内での差別も確かに当たり前のように存在していた。そこには国の政策という背景があったことなど、当時幼かった私には理解できていなかった背景を一つ一つパーツを拾い上げ、自身の記憶と繋げるように読めて、非常に勉強になった。 2も発行されているようなのでぜひ読んでみたいと思う。
6投稿日: 2023.01.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みやすい小説のようだけど、自分の知らない世界(人種、貧富の多様性、英国の一スクールにおける多様性)が描かれていて、こんな世界があったのか、と目から鱗でした。日本において考える多様性って(私の周りでは)女性やLGBTQが挙げられやすいけど、こういう世界もあったんだな。海外に出られたことのある人は知っている世界なのだろうか。 保育園の影響からか、息子さんがとても冷静に多様だからこそ発生することに対処、分析していて、すごいなと思った。 著者の中にある、保育園児たちは「自分は自分。人は人。」と思っているのに、大きくなるにつれ、周りに影響を受けて不要な価値観が形成されていく、というのが印象的だった。
3投稿日: 2023.01.02
powered by ブクログはじめてブレイディみかこさんの本を読ませていただきました。 素晴らしいノンフィクション作品だった。 ヒーローみたいでスーパークールな息子さんのファンになりました。どこか当時の自分と被ってしまいました(中学生なのに小学生に見られるとか以下省略) 読みながら子供の頃を思い出してみた。 その中で「大人になれば分かる」この一言がまず脳裏に浮かんだ。経験した人は多いのではないだろうか。 これは大人である自分が無知である事を隠す為の常套句だと思う。大変情けないことだ。 昨今話題となっている多様性について否定的なのはこういった人たちだろうか。 無知は知れば無知ではなくなる。これからの時代に求められるのは知ろうとする行動力なのだろう。 ▼好きなセリフ 善意は頼りにならないかもしれないけど、でも、あるよね。
2投稿日: 2023.01.01
powered by ブクログ一生モノの課題図書って言うキャッチコピーがぴったり。ゆるい感動系の小説かと思ったら、バチバチ本質考えさせられる系のエッセイみたいで驚いた。楽と無知、シンパシーとエンパシーが心に残ってる。
1投稿日: 2022.12.30
powered by ブクログどんな価値観も知っているだけで変わることがあると思う。 良し悪しとか善悪とかはおいておいて、まずは知ることが必要。 エンパシーをもって生きていきたいし、無知ではいたくないな。
2投稿日: 2022.12.30
powered by ブクログ大人世代が将来を悲観し続けるのは、未来を真剣に考えている子どもたちの世代に対して失礼っていうところ好き。 無知を減らすことがいいこと。 知らないことは本能的に敵視するから。
2投稿日: 2022.12.30
powered by ブクログ半世紀近く生きてきて色々な事を知ってる気になってましたが、私が見ている世界ってほんの一部分でまだまだ知らないことってたくさんあるなと感じました。
2投稿日: 2022.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろかった〜! 重松清みたいな僕視点の日本での青春物語かと思ったら、語り手は母親でほぼ実話っぽいし舞台は英国だしで思ってたのと違いすぎて読み始めた時は笑ってしまった。 いや後ろのあらすじ部分の一人称「僕」にしてたらそりゃ少年が主人公だと思うじゃん。 英国という国について表面だけ掬い上げていただけで、今まで何も知らなかったなと思ったし世界全体の動きとかそういうものに敏感になれていなかったな〜と感じた。 政治的用語とかも割と出てくるけど、生活を語る中で自然に話題に上がるから全く説教くさくなくてすごく勉強になった。 この息子、私が12歳だった頃とあまりにも違いすぎる。とても聡明。 それだけ考えさせられる環境にあるんだなあと思ったし、私は今までなんて能天気に育ってきたんだろうか…。 母親視点で語っているから何だか一緒に息子の成長を感じ、その発言に一緒に考えさせられて楽しかった。
2投稿日: 2022.12.30
powered by ブクログエッセイ。イギリスに住む日本人のダブルとその母親の話。なんというか、子供であって子供でないような。大人びているといよりも、人間であるという感じ。実際、今の中学生ってこうなんやろな。 どこでもいじめはあるし、格差もある。それを消化出来たり、消化不良を起こしたりする年頃なのなも。
1投稿日: 2022.12.24
powered by ブクログやっぱりどう頑張ってもイギリスには敵わない。同じように古い歴史を持ち、海に囲まれた島国なのに住んでいる国民はどうしてこんなに違うのだろう。彼らの問題はイギリスの課題ではなく世界の課題。なのに我々は…受け入れるという考えのない国。これだけ人種差別しているのに気づきもしない。考えない、他人任せ、見て見ぬふり、なのに文句だけは一丁前。おつむの弱い自民党の僕ちんが支配するお子さま国家に落ちぶれてしまったのは、住んでいる人間のせいだとよく分かりました。教育行政を放棄している文部科学省は一刻も早く取り潰すべき。
6投稿日: 2022.12.16
powered by ブクログ知らずに読んでたらノンフィクションだった イギリスってそんな感じなのね 学校欠席罰金ってなんじゃい エンパシーは身につけたい
0投稿日: 2022.12.13
powered by ブクログ前々から気になっていた本。内容がすごすぎてもっと早く読めていたらと、悔やまれるほど良かった。 人種、格差、偏見、現代の問題を作者のブレイディみかこさんは主に息子の実生活を通して本にしてくださり、読者に分かりやすい文章で届けてくれていました。
2投稿日: 2022.12.12
powered by ブクログいつも私たちの生活にごびりついてる、「違和感」を言語化してくれ、あっという間に読み終わってしまった。 いつか私が結婚し、子供を持つことがあれば、本書の母ちゃんのように、対等であることを忘れず、親と子ではなく、1人の人間と人間のコミュニケーションをとっていきたいと強く思った。
2投稿日: 2022.12.11
powered by ブクログ人種、貧困、経済、多様性等、様々なことを考えさせられた。 クスりとする部分やホロリとする部分等があり、各章の終わり方が良かった。
1投稿日: 2022.12.09
powered by ブクログ友人がオススメしていたので読んでみました。ノンフィクションなのか、エッセイなのか、著者と息子のイギリス生活のはなし。人種問題を中心に、日々の生活からかんじたことを読みやすく軽快な文章で綴られています。いま日本で暮らしている中ではあまり直面しない、人種や階級による差異や差別がリアルにみえて、追体験をしているようでした。目の前で起きることに対して咀嚼し、考えを深める親子の姿勢は尊敬します。
2投稿日: 2022.12.08
powered by ブクログ英国に住む著者とアイルランド系イギリス人のパートナーとの間に生まれた長男が、元底辺校の公立中学に入学して経験したことを描く。人種差別、階層差別、貧富差別、性差別…イギリスなので日本とは異なることもあるが、人間の本質に潜む問題点は変わらない。論理的で少し醒めた長男の視点。イギリスとも日本とも違うアイデンティティ。単にいじめられる話と思っていたが、それとは全然違う展開が面白かった。
2投稿日: 2022.12.05
powered by ブクログ★絡み合う格差と軽やかな中学生★勝手に著者の保育士としての経験の話だと思っていたが、息子の話だった。移民だから貧しいわけでもなく、人種だけでなく住んでいる地域や宗教で差別や格差が複雑に絡み合うのは、確かに日本にいては分かりにくい。米国のプアホワイトではないが、移民の方が優秀で稼ぐケースも多いのだろう。そこを軽やかに乗り越えていく中学生男子の清々しさがこの本を素晴らしくしている。 移民という意味では、インド系の活躍はすさまじい。英国のスナク首相は投資ファンドで働き妻は印インフォシスの一族で大富豪。米国でも、アップルもグーグルもマイクロソフトもアドビもトップはインド系だ。人口の多さはもちろんだが、このすごさは何なのだろう。
1投稿日: 2022.12.04
powered by ブクログ多様性、ってこういうこと、の理解が進む。 イギリスの教育環境もわかって面白い。 エンパシー、意識して身につけたいです。
1投稿日: 2022.12.02
powered by ブクログ読書の醍醐味。人種差別について、普段なかなか気に留めないことも気付かせてくれた。 真面目なテーマを読みやすく、で人におすすめするならこの本。
2投稿日: 2022.12.01
powered by ブクログ学校の教材になるといいなと思った。日本に住んでいると意識しにくいからこそ、子供から大人まで読んで欲しい本。 人種、階級、国、性別、自分ではどうすることもできないことで起こる葛藤を日本の子どもたちはどう感じるんだろう。 本書の中でエンパシーの教育ことにも触れられているが、その能力を育てることは本当に大事だと思った。 話は逸れるが、クリスマスの話で子供たちがアグリーセーターを着る描写があったが日本でもそれがこの間ニュースになって、どこの国の子もみんながダサいセーターを着てる姿を想像して、笑ってしまった。 本作の「ぼく」の心境がいつかカラフルに彩られますように、
1投稿日: 2022.12.01
powered by ブクログ解説にもあるがノンフィクションというよりエッセイの香りがした。 日本人の著者とイギリス人の夫との間にできたハーフの息子をイギリスで育てる中で、浮かび上がる社会問題を記述したもの。多様性についてが主。 良本だった。この本での読書会したい。
1投稿日: 2022.11.30
powered by ブクログこれはめっちゃよかった・・・ 小説だけどノンフィクションでとても新しい。 心に残るフレーズが多々。多様性を学べる教育がうらやましいです。 よい教育とよい家庭で子どもは育っていくのだな。
1投稿日: 2022.11.26
powered by ブクログ誰かの靴を履いてみる。エンパシーは能力だ。 著者の子への接し方が1人の人間としてだったのが印象的。 多様性の難しさとして言い切れないことが一つある。けど無知を知れるということがそれらを上回る。
1投稿日: 2022.11.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
勉強になる事ばかりだった。読んで良かった。 著者の子育ては、子どもとちゃんと向き合って尊重しながら言葉を交わしていて、親も一緒に成長しているように見えた。とても理想的な関係に思える。息子さんが優等生タイプだとしても、このやり取りはなんだか凄い。 差別問題や性教育などもタブー視せずきっちり教え、自分で考える教育が浸透しているのかな。国によって方針が大きく異なっていて面白いなと思った。学び、経験しながらどんどん吸収していく子どもたちが頼もしく、眩しい。 英国での様々な差別をギョッとしながら読んでいたが、実家に帰省した時のエピソードでは日本人の差別意識の方が酷すぎて絶句……でも簡単に想像できる。日本人も多様性を知らなければならないと強く思う。 ティムにリサイクル制服を渡した時のエピソードは胸が張り裂けそうだった。心が伝わった瞬間だと思った。子どもたちを支える手は多ければ多いほど良い。
1投稿日: 2022.11.17
powered by ブクログ英国に住む、日本人著者母、ハンガリー人父、その息子という3人を中心に、「元底辺中学校」や英国で起こる様々な事柄を取り上げた本でした。 息子さんがあまりにも多面的に、深く原因を探ったり意見を持てるのに驚きましたが、 どうして楽じゃない、物事をややこしくする多様性はいいものなの、と息子さんに聞かれた著者が 「楽ばっかりしてると、無知になるから。 「多様性は、うんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知を減らすからいいことなんだと母ちゃんは思う」 と答えているのにも驚きました。 著者がどんな人生を歩んでどんな出来事を経てこうして様々な問題に結論を出したのか知りませんが、そんな会話を親子で真剣にできることや息子さんの成長が羨ましくなったほどでした。 本書で扱っている内容は、私は無知で知らないことばかりでした。それなら今からは目を開いて知ろうとしたり、自分の意見を持てるようになろうかと思いますが本当に難しいと思います。 例えば息子さんが ハーフ は失礼な感じだと言うシーンがありますが、ハーフでなくその言葉を言われたこともなく普通に使ってきた私は、 ◯半分ずつ血が混ざっている ◯間の子 という自分の中では決して悪くないイメージを持っています。けれど当人の息子さんは、 ◯他の子と同じ1でいい(ハーフは0.5みたい) と感じているのです。 こうした自分の意識外のことを掬い上げるところから難しく感じます。頑張らなきゃいけないですね。 また、古典的差別用語を溢すためいじめられている子(背景には周囲の大人の存在を連想させ、いじめは良くないがきっかけはその子と言われても反論できない)が、今時めずらしいくらい丁寧にきっちりとお礼を言うシーンなどは、なんとも言えない気持ちになりました。
5投稿日: 2022.11.17
powered by ブクログ人種差別やLGBTQなどの社会問題について自分の考え方をもう一度確認し直す良い機会にもなった。 いままで全く知らなかったイギリスに住む日本人目線の学校、街の雰囲気なども凄く興味深くて面白かったな。
1投稿日: 2022.11.14
powered by ブクログこどもにちゃんと世界のありようを教育として ふたをするのではなく見せて考えさせて 成長させるって大事よね 青臭い正論ってわけじゃなく 大人が思うより本人たちはしっかり 世界を生きるために真剣に生きているし 自分、他人の個性・定義に悩んだり 正しいって何だろうと思ったり 軋轢とか矛盾とかややこしいことを 大人みたいに諦めたり見なかったことにしたり できるのかもしれないけどしはしない こどもの目を通して大人が気づき考える だから子供たちにも読んで欲しいし 大人たちにも読んでもらいたい はなし
1投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログ筆者とその息子さんが元底辺中学校に入学してからの約一年半の出来事をエッセイとして纏めた本。 クリスチャンな小学校に入学し、温室のような育ち方をした息子さんが元底辺中学校へ体験入学をした事がきっかけで社会の様相がそのまま反映されたリアルな学校生活を通して様々な出来事に向き合っていくという物になっている。本の中で差別、偏見、マイノリティとマジョリティ、LGBTQなどのセンセーショナルな話題が克明に描かれており、こんなことが世界で起きているのかという事が伝わってきて世界のリアルの一端を知ってとても面白かったです。 このような問題となっている物が多くシリアスではある物の、筆者親子の会話がクスッとなるような所も多く、飽きることなく読むことが出来ました。筆者と息子さんの問題に対する考え方の違いがとても面白く親子でもここまで違う物なのかと驚きました、親子といえど他人同士なためにこのような違いが生まれており、その違う物に対して筆者が一人の人間として向き合い理解しようとすることがこれらの問題を解決することに繋がるヒントなのかなと感じ、それがこの本の魅力なのかなと思いました。 続編となる本も出版されているようなので『2』も読んでいきたいと思いました。
64投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログめちゃくちゃ難しい社会問題や題材が書かれていたけど、読みやすい文章のおかげで苦なく読み進めることができました。 社会問題というものは決して大人だけの問題ではないということを実感しました。
2投稿日: 2022.11.07
powered by ブクログ2年前に買って読んだがまた読みたくなって読み返しました。学校やお店で経験する差別や格差についての著者とその息子さんの議論が素晴らしくて感銘を受けました。多民族国家のイギリスに身を置くと人種問題、差別分断について考えるようになるのでしょうか、、イギリスは市民教育が小学生くらいから導入されて個人の権利、他者との向き合い方とか学ぶらしいがそれでもこの本を読む限り、イギリス社会では学校や日常の場で分断が起きてしまうのかとおもうと色々考えさせられました。
1投稿日: 2022.11.03
powered by ブクログ評判に違わない読後感の良さ。 もっと緩急のついたストーリー仕立ての話かと思っていたが、淡々と「息子」の足跡を辿りながら筆者らの置かれた環境に顕在する問題への、確たる答えの無い中での錯誤が遠い海外の話と受け流すばかりではいられない今後の我々にとっての課題であることも考えさせられる。
0投稿日: 2022.11.02
powered by ブクログ自分の考えを押し付けない母ちゃん。 自分の頭でしっかり考える息子。 中学生ってこんなにしっかりしてるんだ。 何も考えてなかった私の中学時代とは大違い! とは言いつつ、私は私なりに色々考えてた思春期だったのかな〜? グリーンな彼は辛いことを辛いで終わらせず、何かを学び自分の糧にしている。とても有意義な学校生活だと思う。 差別やいじめ、ほんとナンセンス。 それぞれ、その人にしかわからないことばかり。 それで迷惑かけられてるわけでもないし、 周りがとやかく言うことでない。 多様性。エンバシー。 でも、人は人を罰するのが好きな生き物だし、加えて、自分のどんな発言に相手を傷つける要素があるかわからない。今はそうでなくても、自分もいつか気づいたらそうなっていないように日々気をつけよう。
1投稿日: 2022.10.28
powered by ブクログ読んでみたら、なんて勧められてもう半年過ぎてた 読みはじめたら意外にサラッと入ってくる 日本で生まれて日本で育って、海外に住んで子供を産むなんて全然私の人生では想像できない体験 でも同じ日本人だからなのか海外で感じた人種の違いや考え方の違い日本にいたら感じられないことが意外にサラッと入ってくる。 普段意識してないけど日本では当たり前に使われてるハーフという言葉。悪気があってみんな使ってるわけじゃないけど当事者の立場では差別的な意味で捉えられてしまったり、差別なんかしてない!って思ってたけど知らぬ間にその中に自分もいたんだなぁなんて思いました。 一人一人何かしら違いがあってでもいい!って時代になってきてる、でもそもそも型にはめ込むことが小さい頃から強制されること多い日本で枠から外れすぎると外もの扱いされるのは確かにあると思う。 自分が感じることのできない価値観や環境考え方に触れることができたなぁって思い読み終えました。
2投稿日: 2022.10.23
powered by ブクログ英国の公立中学に息子が通う著者が見た、英国の中低層庶民の生活。日本人と白人のハーフの息子は、東洋人として扱われ、そういう待遇を受ける。その感想がタイトルになっている。 色々な意味で、英国の現実を見させてくれる。このコロナ禍の中をどう過ごしたのか、知りたくなった。
3投稿日: 2022.10.23
powered by ブクログイギリスで、こんなにも明確に態度がなされていることを、この本で知った。そして、異国の両親をもつ、子の様々な問題に向き合って行く中で成長してする様が、とても頼もしく思った。
1投稿日: 2022.10.22
powered by ブクログ多様性が求められる時代。 自分はちゃんと多様性を認められてるか。 どうしたら認めていて どうしたら認められていないのか。 繊細で難しく考えさせらせる内容だった。
2投稿日: 2022.10.21
powered by ブクログ『5S』 Situation(聞き手が想像できるようなシーンを設定して議論を始める) Strongest(演説の最も重要な主張を提示する) Story(個人の経験談を用いて自分の主張を裏付ける) Shut down(反論を封じ込める) Solution(処方箋を提案する)
0投稿日: 2022.10.20
powered by ブクログイギリス社会の現実を一組の親子を通じてとてもまざまざと理解することができた。そして、多様性であることの大変さと重要性を学んだ。
1投稿日: 2022.10.18
powered by ブクログどうやって偏見を持たずにいられるか、年を取るたびに自分の考えに固執してしまっているのではないかと思うが結局原因は未熟であることだと思う。
1投稿日: 2022.10.13
powered by ブクログイギリスと言ったら、エリザベス女王、ビートルズ、フットボール、ウエストエンドミュージカル、ビッグベン、ハリーポッターなど誰もが知っている華やかなイメージが先に思い出します。 その中のブライトンの街といっても日本人にはあまり馴染みはないかもしれません。でも音楽好きのわたしは個人的にファットボーイスリムが25万人集めたブライトンビーチに一度は訪れたい憧れのイメージだったので、ちょっとショックでした。 根深く地域に潜む人種差別、貧困差別が息子さんも一緒に生活の一部となり、問題をみつけて解決する。それだけではなく、寄り添っていく姿勢にやられました。 そこに母親目線の心の声や配偶者(旦那さん)の横入りのレスポンス、楽しませていただきました。自分にも息子の中学生がいるのですが、意見言わない、自己主張なし、あいさつしない、声が小さい、アレしたいコレしたいの欲望なしなので、みかこさんの息子さんとは真逆で羨ましいです。 2も読みたいと思います。
4投稿日: 2022.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
フランス関係のことをやってきた自分にとって、イギリスは大陸ヨーロッパに比べると一段階豊かというイメージを持っていたが、本書を読んでみると意外とイギリスも社会が機能不全に陥っていて、その穴を地域住民がカバーしているという実態があるようだ。個人的に身近な国と思っていたが、意外と自分はイギリスのことについて何も知らないことに気づかされる。日本もそれなりに豊かな国とは言われているが、ボランティアやNPO頼みなところも確かにあり、中にいると気づかないところでも、こうしてイギリスの事例を見せられると、程度の差はあれど日本も似たようなことはあると逆に気づくことができた。人種差別や格差の問題も日本にも確かにあるのだろうが、本書のように日本への移住者が英語などで書いた本はあるのだろうかと気になった。 外国のミドルクラスの様子は調査資料や訳書(昨今ではSNSもだろうか)で知ることができるが、実は日本人の目線から書かれたものは意外と少ないような気がする。今でこそ日本人が外国に移住するということは珍しくなくなってきたが、現地のミドルクラスと家庭を持って子育てをする経験を書いた文章は、現地ではその階層がマジョリティであるにもかかわらず、日本にいる自分がなかなか触れることのできない実態である。表面上の伝えたいことは「外国に移り住んだ日本人が考えそうなこと」で、この本を読む前から思い描いていたものとあまり外れてはいない。ただ、息子を起点とする人間関係は実際にブリストルに暮らしている人々とつながったものであり、彼らが実際に体験していることは、相当なレベルで社会に溶け込まないと体験できないことだろう。留学や海外駐在などの短期の滞在をしただけでは分からないような外国の人々の実態についての記述が本書の見どころなのではないかと思う。
6投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログどんな風に育てたらこの子みたいに視野を広く多角的に考えられる子になるんだろう〜 高校生の子どもに読ませたい
2投稿日: 2022.10.09
powered by ブクログ主人公がハーフの子どもの母親なので、子どもに薦めるというよりはお母さん世代向けかも。最低限、社会や人種差別のことを知らないとちんぷんかんぷんだと思うので少なくとも中学生以上かな…。 物語も面白いけど、イギリス社会のあれこれや差別社会を母親の目線からざっくばらんに書いてて面白かったし勉強になった。子どもってすごいなぁという印象とイギリスと日本の違いに驚いた一冊。読みやすくて結構すぐ読めた。
1投稿日: 2022.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
漠然としたブルーからグリーンだという自覚へっていう話。 何かの賞を受賞して評判が良いらしいくらいの前情報しか入れておらず、エッセイというかノンフィクションだというのも知らなかった。 著者の息子さんが通うイギリスのブライトンの「元底辺中学校」の様子が垣間見れる。
2投稿日: 2022.10.04
powered by ブクログ本として自分が好きかどうかというと、特別好きなわけではないけど、読んで初めて知ること、今まで知らなかったことを知っていろんな人に読んでほしいと思った。 こういう多文化の共生とか、多様性とかについて語られるものは、実は理想を押し付けられすぎる気がして敬遠しがちだけど、フラットな気持ちで捉えられる気がする。 それはきっと著者のブレイディみかこさんが、息子やその友達、旦那さん、周りのいろんな人の意見を尊重しようとする姿勢を持っていること、それがわかる書き方、自身が知らないこともあると理解してることからなのかなと思う。 あとは、書き方がいい意味でカジュアルなのもあると思う。
0投稿日: 2022.10.03
powered by ブクログイギリスにも格差があることがあって初めて知ったことが多かった。 息子さんが最後はグリーン(未熟)だと言っていたけど大人びた意見を言っていて同じ歳の子を持つ親としてはもっと自分の子供に色々な世界を知って欲しいと思った。
1投稿日: 2022.10.03
powered by ブクログブレディみかこさんの息子さんが中学生とは思えないくらい考えが大人で、でも中学生ながらに葛藤があって、成長している姿が印象的だった。 ヨーロッパと日本のの学校のシステムや雰囲気の違いも思っていたより大きくて、新しく知れたことが沢山あった。
1投稿日: 2022.10.01
powered by ブクログ日本以上に格差の意識や貧富の差があることには驚いたけど、日本にも知らないだけで苦しんでいる人や困っている人がいるのではと思うと政府のあり方や声の上げ方を考えさせられる。
1投稿日: 2022.09.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
旅行ではわからない英国。 親子の関係性が素敵だなと思う。 ぼくがこのまま、心優しい人でいて欲しいなと思った。
3投稿日: 2022.09.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルと表紙からどんな甘酸っぱい青春系小説なんだろ、くらいに思ってたけど内容は全然違った。 どうやらノンフィクションらしく、他の小説に比べるとはっきりいってストーリーのパンチ力は小さい。 逆に言えば現実ってそんなもんだよねって感じ。でも、その代わりに本書から学ぶところはとっても多い。 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」もじつはハーフ(ダブル)であることとそれにまつわるちょっとした悩みを表現したもので言い得て妙である。 エンパシーとは何か。 「自分で誰かの靴を履いてみること。」 なるほど…。 多分これは中学生時代のぼくの口からは絶対出てこない。 この回答が出るのは果たして教育の違い、文化の違いなのか、個人の見解の範疇なのか…。
1投稿日: 2022.09.24
powered by ブクログイギリスで生活する親子が経験する物語を元に 人種差別や貧困問題、宗教や文化の違いなどに 迫っているノンフィクション小説。 すごい、話題になってて気になっていた本で、 ようやく読めた。 短編のようで長編に感じるような満足感。 読みやすく惹きつける書き方だけど、 各章で知らなかったことや考えることがあって 自分も無知な人間だったんだなと思う。 多様性は無知ではなくなるためのもの。 イギリスよりも一本化されているような価値観をもつ日本に生きる人間だからこそ手に取るべき本。
1投稿日: 2022.09.24
powered by ブクログイギリスの中学生である息子を取り巻くリアル。 進んでいる面も、意外ととても保守的な面も、 こんな感じなんだぁと勉強になった。 どこの国でも似たような暗い問題があるのね、という切実感の中で、次の世代の若々しい感性によって未来は変わっていくんだなという希望も感じさせられる一冊。
1投稿日: 2022.09.22
powered by ブクログ英語を日本語訳した時独特の言い回しが、外国に気分を連れて行ってくれる。 日常仕事だけでは狭くなってしまう、日本固有の視野を広げてくれる。 こういう、外国に一度住んでみたかったとも思うし、子供たちはこういう感性の子供たちに育てたい。 作中に出てくるタンタンタンゴはパパふたりの絵本を読んでみたい。 子供たちへの英語教育、グローバル教育、自身の英語学び直しにを感化される一冊 彼らのような親でありたい。 日本の育児書がいかに狭い感性なのかも改めて感じる(それはそれで否定するわけではないけどね)
0投稿日: 2022.09.20
powered by ブクログ筆者の息子が英国の公立中学校に通い始め、人種差別や経済格差の問題を目の当たりにしつつも親子でその課題を強かに乗り越えていく話 差別や偏見や格差は市井の人々の間にナチュラルに存在しており、それに向き合い悩みながら、それでもどこか楽観的に成長していく中学生の息子の姿がクールで愛おしく夢中で読み耽ってしまった ・シンパシーとエンパシーは異なる。シンパシーは本人の意思に関係なく自然と湧き上がってくる共感であり、エンパシーは本人が対象に思いを巡らせ、頭を働かせてたどり着く教官である ・バカと無知は異なる。無知はまだ知らないだけであり、知ることで無知ではなくなる ・多様性は至極面倒ではあるけれど、無知を減らすという点で良と言える
1投稿日: 2022.09.19
powered by ブクログ世界の縮図のような学校で過ごしてきた息子さんの純粋な疑問を含めた言葉一つ一つにとても考え込まれたものを感じた。 常に「なぜ」を考えて、その人の立場になって知ろうと息子さんの積極的な姿勢がとても勇敢で美しく見えた。 この本を通じて、自分の多様性に対する向き合い方にヒントを貰えた気がして、多様性のある世界に彩りを与えてくれた気がする。
8投稿日: 2022.09.18
powered by ブクログ海外(主に欧米諸国)を絡めている本は、大抵が、日本と欧米諸国を比較し、ある一点の観点から「日本のここはダメだ」「他国のここが素晴らしい」と日本を一方的に批判するものが多く、そのような本を見るたびに観点が偏りすぎていて辟易とすることがある。 しかしこの本はそんな浅いものでなく、多様で複雑化した社会をフラットな目線で見つめ、現実をありありと伝えるものだった。 著者の息子さんのフラットで多様な目を通して、この世界全体で起こってる問題を見つめ、どう考えどう解決していくことが大切なのか、国際的な教養だけでなく身の回りの問題をどのように捉えると良いかを身につけられる本だと思った。 エンパシーという言葉、概念は大切にしたい。 ある一つの角度から物事を判断するのでなく、相手の立場にたって彼らは何を考えているか想像することが大事である。
2投稿日: 2022.09.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
イギリスの貧富の格差や教育現場の問題、多様性の難しさを始め、多くの社会問題を学べた。 また、それらの環境に当たりながらも考え、強く生きる親子の姿には非常にかんがえさせられた。自分の周りにもこういった社会問題は多々あるはずなのにどこか他人事なのは自分がそういった環境に当事者としてあまり関わってこなかったのに加え、考えてこなかったからだとも思う。 筆者のように、息子さんのように日常を考え、世の中を考えて生きていきたいと感じた。また、筆者のボキャブラリーにも惚れ惚れするほど、一つの文章内に同じ意味でも同じ単語を使うことはなく、表現を絶妙に変えてきており、参考になった。
1投稿日: 2022.09.18
powered by ブクログイギリスはニュースで見るような、いわゆる“きれい”な部分しか知らなかったが、この本からイギリスの多様性といえどもこちらまで届かないような根っこの問題を色々と知ることができた。非常に勉強になった。 またブレイディさんのお子さんは、本当に知的で物事を深く考えられる素晴らしい方だと思いました。…こんな人が増えたらきっと世界はもっと良くなるだろうと思ったし、見習いたいなと思いました。
3投稿日: 2022.09.15
powered by ブクログ筆者の子息が通ったひとつの園、小学校、中学校の話ではあるが、イギリスではこのような教育やスタイルなのか、こんな生活、こんな考え方なのか。と、色々考えさせられるものがあった。 2もはやく読みたい。
1投稿日: 2022.09.13
powered by ブクログ演劇やライフ・スキル教育等イギリスの中学教育が興味深い。日本も多様性という言葉を多く耳にするようにはなったけれど、教育現場ではどう進んでいるのだろう。日本の公立校は何処も平均的で余り特色が無いように思うけど、どうなのでしょう。中学時代に吸収することってほんと大きい。
3投稿日: 2022.09.13
powered by ブクログ面白くて為になり、大変考えさせられる一冊。 手元に残して繰り返し読みたいと思いました。 レイシスト、多様性、アイデンティティなどのテーマを、思春期の息子さんとのやりとりを通して明るくカラリとした文体で記しています。 彼女と息子さんのフラットな視点は読み手のこちらが恥じ入ってしまうほど。 「それぞれ違って当たり前で、それを悪いとも良いとも、考えてみたことがないからだ」 この本の中で最も胸を打たれた一文がこちら。 ある種、使い古された表現に似ているかもしれませんが、「良いとも悪いともしない」のと「そのどちらかであると考えもしない」というのは全く異なります。 海外で出産し、育児をしている今、この本に出会えてよかったと思います。 これから先、海外生活が続く中で、恐らく差別されることの方が多くなるであろう私達親子のバイブルとなりそうな気がしています。 2020年13冊目。
6投稿日: 2022.09.10
powered by ブクログ多様性について考えられる本。 表現はわかりやすく、章が短くて読みやすい。ゆっくり、咀嚼しながら読む感じ。 特に子育てしている人には、この、子どもたちの社会から学ぶ豊かさがあるんだろうなと思った。 色んな人に一読を薦められると思う。 星3なのは、単に私の好みであって、こういうお勉強、啓蒙的な本は、どうしても小説より評価が落ちてしまうだけであり、内容に不満があるわけではない。
2投稿日: 2022.09.10
powered by ブクログまず驚くのは日本と英国の教育文化の違いだ。英国では、教育プログラムの一環にシティズンシップエディケーションなるものがあるという。 日本語での定訳はないそうで、おそらく政治や社会に対する問題を個人的な主観ではなく、根拠あるエビデンスをもとに批評、論議し探究する能力を養う、ということではないかと思う。 こういった授業は、日本ではない。日本では、政治の仕組みや議会制度なんかは、社会の授業で簡単にやるけれど、現在の社会的課題であったり、それらをエビデンスをもとに紐解く力、探究するといったことは教えない。 エンパシー、シンパシーの違い。 こんなこと、日本の小学校で真剣に議論して、ましてやテストに出題するなんてことはない。 島国であるがゆえに、多様性についていかにうとく、無知であるかが窺える。 差別の根底は、生物の自己保存本能にあると私は思う。進化の過程で自分とは違うもの(捕捉者)から身を守るために培われた能力なのだから、あって当たり前で、誰もに生まれたときから備わっている能力だ。これは、哺乳類だけではなく脊椎動物すべてに言えることで差別は人間だけの問題ではない。 ではどうするか? 差別はある、を前提にしてエンパシー(他人の感情や経験を理解する能力)を養うことが必要なのではないか。 自分と境遇が似ている人に共感(シンパシー)するのではなく、自分と似ていない人の立場に立って考える。 自分のアイデンティティを確立して、他者との信頼を築き、敬い、尊重する。 私たち日本人は、このエンパシーがとくに苦手である気がする。 私もそんな日本人の一人なので、本書で視野が広がった。 そして、息子に対しての母ちゃんのセリフや考え方が素敵だしかっこいい!
6投稿日: 2022.09.10
powered by ブクログ「分断とは、そのどれか一つを他者の身にまとわせ、自分のほうが上にいるのだも思えるアイデンティティを選んで身にまとうときに起こるものなのかもしれない、と思った。」
1投稿日: 2022.09.08
powered by ブクログ米国での人種差別やジェンダー、移民や貧困など、日本ではあまり馴染みのない問題。重い内容で堅苦しい表現が多いのかと思いきやそうではなく、子どもの視点を通して書かれているからか、スラスラと読むことができた。 息子の疑問や考えに対し、正面から向き合う母親。母子が互いに尊重し合っており、素敵な関係性だと感じた。 近年、多様性という言葉をよく耳にするようになったが、多様性に富んだ国では、その分差別や衝突も生まれてしまうことを知った。だが、多様性の中で自分と異なる価値観や考え、環境下で暮らす人々と関わることで、新しい知見を得たり、自分の意見を明確化し、無知を減らすことができることから、多様性は必要だと学んだ。 そして相手の靴を履いてみるという考えはもっと広まるべきだと思う。
2投稿日: 2022.09.06
powered by ブクログイギリスという多様性に満ちた社会に生きる、ブレイディみかこさんとその息子さんの視点を通して、イギリスが抱える貧困、差別、分断、移民などの様々な問題や社会の歪みについて、息子さんの底辺中学校生活を通して身近な出来事として描かれています。 日本人には馴染みのないことも多く、こんなことがあるんだと驚きながら読ませていただきました。 その中で、息子さんが対応が難しい状況にあっても、真剣に悩みながらも行動に移している姿や、母親の息子の考えを常に尊重する姿勢は素敵だなと感じました。
3投稿日: 2022.09.03
powered by ブクログ多様性という言葉をよく聞くが、この本を読むまで何にもわかってなかったのだと思い知らされた。 著者は保育士。日本人で英国に住む。息子が小学校を卒業して中学生になって体験した日々が書いてある。いろんな人種、育ちによって考え方が決まっていくのがわかるし、言葉に敏感になるのもわかる。 日本より子供が大人扱いされてる印象を受けた。
6投稿日: 2022.09.01
powered by ブクログ今の人権問題、差別などなど色々な問題についてとても考えさせられる内容でした。何度も読み返したくなるー
1投稿日: 2022.08.31
powered by ブクログまず最初に読んでよかった 沢山の方がオススメしていた本なのでいつか読みたいと思いつつ レイシズムやジェンダーの問題、貧困についての本という先入観があって自分にエネルギーがある時に読もうと先送りにしていました もう一つの勘違いがこの本の背景が日本と思い込んでいたこと 知るべき事ではあるけれど 日本の色んな問題は複雑で読んでてキツそうだし…と 全く違いました 背景はイギリス イギリスで暮らす 日本人の母とアイルランド人の父 中学生の息子さん 中学生の息子さんを通して学校や色んな友達や授業や学校のイベントや先生や親のこと 地域のこと 日本よりもおそらくたくさんの人種や民族、宗教の違いがあって (今の日本の現実は実は私はちゃんと見えていないのだろうけど) 目にみえてわかりやすいほどの貧富の差 その中で中学生の息子さんが大人より純粋に深くよく考えていること ああ、そうなんだよね と読みながら自分の浅さに気がつく ブレイディみかこさんと息子さんの会話にもそうだよねと頷く事が多い 日本で日本人として暮らしているとラクでついつい考えることをサボってしまう サボると言うより気がつかない レイシズムとはこんなに複雑なんだと気がつく 色んな事があるけど たくさんの事を吸収して悩みや問題を乗り越えなが成長していく息子さんがなんとも頼もしい 中学生活が楽しそうなのも パンク?なお母さんとの会話もほっと楽しくなる 多様性について母と息子の会話で ややこしい多様性がなぜいいのか?と 「楽ばかりしていると、無知になるから」 本当にそうだな、と思いました
9投稿日: 2022.08.30
powered by ブクログ色んな背景を持つ人たちとの交流が、リアルに描かれている。 一言では片付けられない難しい問題だらけで、時には地雷を踏んでしまうこともあるが、たくましく生き抜いている様子は素敵だ。 多様性への考えの深さは、日本にいては身に付かないことがよく分かる。
1投稿日: 2022.08.29
powered by ブクログちょっと出来すぎた息子さん過ぎる、、 テーマは多様性だけれども、自分を振り返ると学校のクラスという狭いコミュニティの中で自分の意見を友達に言えるってことが当時できなかった、、のでしっかりそれが出来る息子さんに脱帽。 そして親とディスカッションするというのが文化なのか家庭によるのかわからないけど衝撃だった。 人はいじめるのが好きなのではなく罰するのが好き、とういうのがとてもしっくりきた。 おそらく私の人生で一番多様性のあった(人種的には全く多様性はなかったけど学力や家庭環境という意味で)中学時代はいじめや授業崩壊が多くて早く抜け出したくて仕方なかった。だから地元の人が行かない高校を選んだし家庭環境も自分に似た人たちだったから、とても居心地が良く本当に穏やかな学生生活を過ごした。ほんと今の今まで中学と比較して高校は最高だったと思っていたけど、私が誰かの靴を履いてみようとしなかった自分のせいだったのかもと、、そういう人たちを冷たい目でみて絶対受け入れようとしなかったのは自分だったと気付いた。 相手の立場になって考えるって簡単に言うけど、本当に本当に難しいことで色んなフィルターをかけずに物事を見れる、人と向き合えるになりたい。
2投稿日: 2022.08.27
powered by ブクログ買うか買わないかを1年くらい考えた本。アイルランド人と日本人の間に生まれた息子の日常をテーマにしながら、人種問題、人間関係、文化の違いなど様々なことを学んで成長していく様をうまくまとめ上げているのがすごい。
1投稿日: 2022.08.22
powered by ブクログ堅っ苦しくない文章でスッと自然に心に訴えてくる感じがした もっと感動的でくさい話(言い方悪いけど)だと思い込んでたけど違った 人種だけじゃなくて貧富の格差とかセクシュアリティとかいろんな課題が入り混じった中に私たちは生きていると実感させられた
1投稿日: 2022.08.22
powered by ブクログ日本人の母親から見た、息子を通して英国での実生活から起こる民族の多様性、宗教、貧富の差など日本の中学生では起こりうる事のない現実を目の当たりにした。その中で息子が、もがきながら少しずつ成長していく場面が息子の発する言葉から見えてくるようでした。そんなエピソードが沢山でした。
1投稿日: 2022.08.21
powered by ブクログ何故か翻訳物の普通の小説だと思いこんでた(なぜわたしはいつもいつも…) 扱ってるテーマ群にしてはかなり読みやすいし、各テーマで結論を出さず宙ぶらりんにしておくところもいい(そもそも子育てエッセイなんだから結論も何もね、という見方もある) ただそこまで売れるほどのものかなあ。異文化もの、思春期子育て、会話が多くて読みやすい(ページが白っぽい)、からかな。 諍いや衝突の原因になるし物事がややこしくなるから多様性なんかないほうがラク、でもラクをしてたら無知になる、という親子の会話がすばらしい
1投稿日: 2022.08.20
powered by ブクログ自分とは違う個性や考え方が多種多様にあること、そしてそれを理解することを中学生のボクが教えてくれる。均一な集団を好む日本に住む日本人に是非この本を読んでいただきたい。他者について他の環境について知ろう、知りたいという気持ちを持ち、日々の生活を送って欲しい。
2投稿日: 2022.08.20
powered by ブクログ子供はどんどん自分で進んで変わり続ける いろんな色に変わっていく 日本に住んでいたら他人事だと思って考えもしない 社会問題、貧富の差、人種差別、ジェンダー問題などなどがぎゅっと詰まっている。 自分は日本に生まれてよかったなと思うと同時に何も知らないんだなと思い知った。 悩むことといったら仕事か恋愛くらいだ。幸せ者だなと思う。 自国の問題や友達、家族としっかり向き合って、時には意見の言い合いをして自分の思いをぶつける人たちはカッコいいと思った。 本を通してこういう世界もあるということを知ることは大切なことだ。
2投稿日: 2022.08.19
powered by ブクログイギリスで暮らす著者の息子に焦点を当てた内容。 著者が日本人のため(配偶者はアイルランド人)、アジア系の見た目な息子は人種差別的な扱いを受けることがあり、学校でも貧しい家庭の子や移民の子が登場し、差別について考えさせられる内容が多い。 そんな差別的な事柄が起きたときに息子が考えていることや著者との会話が綴られており、息子が次にどんな言動をするのかが気になった。 まるで自分が親戚の叔父さんになって成長を見守っているかのよう。 また、イギリスと日本の違いについても多く学ぶことができるのが良かった。 学区とかはないらしく、学校はどこでも自由に選べるらしい。そのため人気な学校の周辺は引っ越してくる人が多く、土地自体も人気になるんだとか。 また階級制度の名残なのか格差が凄いことも初めて知った。 一つの家庭からの目線でのイギリスが描かれており、まるで現地に行ってきたかのようでとても勉強になった。 最後に息子さんは非常に優秀な子供でした。 こんなしっかりしていて、将来が安心できる子供がいるのかと思った。
2投稿日: 2022.08.17
powered by ブクログいろんな人種がよりよく共存するには、どうすればよいのか考えさせられました。 日本では経験できない内容が書かれているので、新たな視点で考えることができ、とても勉強になりました。 自分の価値観がこの本を読んで変わりました。 日本から出たことがない人(私もその一人)は、衝撃的かもしれません。
1投稿日: 2022.08.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
元底辺中学校に通うことになった息子。彼の学校生活を通して垣間見える貧困や福祉の問題など現代イギリスの光と影。でも、それは決して対岸の火事などではなく、この国にも当てはまることであろう。 そのような現実を肌感覚として経験し、考え、親と会話をすることで子供が成長していくのはもちろんのこと、もしかするとそれは親にとっても成長のきっかけとなっているのかもしれない。そう思うと、交わす言葉の数々が羨ましく思えてくる。でも、自分だったらと考えると、著者のようには振る舞えないかなという自己嫌悪にも陥ったが。 シンパシーとエンパシーは似て非なる言葉。「シンパシーは感情的状態、エンパシーは知的作業とも言えるかもしれない」という著者の言葉に納得する。 多様性は、著者も言うように「うんざりするほど大変だし、めんどうくさい」ことだけれども、エンパシーとともに、この混迷の世界を渡り歩くキーワードかもしれないと感じた。
1投稿日: 2022.08.14
powered by ブクログ予想以上に重厚感のある小説で、多様性について改めて考えさせられた。 私達が普段目にしている格差、差別、暴力といった理不尽はあくまで表出された結果にすぎず、その上流には必ず原因となるものがある。 その理不尽を目の当たりにした時、いかに冷静に広い視点で物事を見られるようになるかが「大人になる」ことなのではないか。 本書を読む限りでは、イギリスではそういった理不尽さは当たり前に日常に表出されるものであるようだが、日本でも表出されていないだけで間違いなくどこかに潜んでいる。気づきにくい分こちらのほうが問題は根深いのかもしれない。 本書にも出てきた通り、エンパシーこそがその理不尽さを無くすための第一歩になるのではないかと思う。 ✏楽ばっかりしてると無知になる ✏多様性は、うんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知を減らすからいいことなんだと母ちゃんは思う ✏この国の緊縮財政は教育者をソーシャルワーカーにしてしまった
5投稿日: 2022.08.09
powered by ブクログ「最後はホロリと涙のこぼれる感動のリアルストーリー」とあったが、どこで感動すればいいのかわからなかった。 おもしろかった。 カタカナで英語が入っていて読みにくいところがあった。 底辺という言葉に少し嫌な気分になった。 夫と言わず配偶者と書くのは何故なのか かわいそうと思わないけど理解するのが大事だっけ
1投稿日: 2022.08.09
powered by ブクログ現代の時事問題を幅広く取り込んでいて、それでいてしっかりと小説として成り立っているのはやはり文章の簡潔さにあるなあと思った... これほど「考えさせられる小説」は中々出会うことができないので是非是非皆に読んでほしい... 読書感想文の課題図書として設定された理由があちこちに散りばめられている
2投稿日: 2022.08.07
powered by ブクログ読みやすい。 近所のママ友の自慢話とか、フォロワーの多い海外の子育てブログを読んでいるような感覚です。 面白かったけど、なぜそこまで爆発的に売れたのか、よくわからなかった。 男子中学生とママがディスカッションしたり、一緒にお出かけするというのは英国だからなのだろうか? 特別に人種がどうという話に秀でているとも感じ取れませんでした。ただ出来すぎた息子さんだなぁとは思いました。
2投稿日: 2022.08.06
powered by ブクログこの小説はイギリスの政治や価値観人種の種類などがわかる為になる小説でした。私は主人公のように理論的に話を親とできないので語彙などを身につけて賢くなりたいです。
1投稿日: 2022.08.04
powered by ブクログ最初はなかなか読み進めないなーと思ってたけどだんだんちゃんと世界観にハマって、やっぱり人種的なことが1番大きいかなぁ 国柄、文化、って大きいよねぇ 中学生の読書感想文には確かにいいね!
0投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログ海外で外国人の配偶者と息子さんと暮らす著者さんが、息子さんに起こった出来事を中心に政治や人種差別などに触れながら日々の暮らしを綴ったエッセイ。 読みやすい文章でスラスラ読める。 いろんな問題に気付くことができる本。
1投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
多様性についてとても考えさせられる本であった。 普段あまり深く多様性について考えたことがなかったが、解説の中学生の読書感想文の「多様性は問題など様々起こるが、知らないことを教えてくれる」という一言で本当にその通りだなと強く感じた。 また、ロシアでの戦争問題、EU離脱、パンデミックなど予測困難な時代の中でこの本と出会えて本当に良かった。
1投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログ英国の中学に通う息子の目から見た様々な差別や、現代の英国の社会問題etc.が著者である母親との軽快な会話から知ることが出来ます。日本はどうかな。。と英国の現在と比較しながら読み進めました。 青年らしい瑞々しい切り取り方と、著者のリベラル&フラットな感性によって、とっつきにくい社会問題が身近なものに感じられます。 この親子の様に時事問題を話し合える様になりたいものです。
1投稿日: 2022.07.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
深いのに、興味深い話ばかりで、あっという間に読み終わった。 優秀校に通うためには高級住宅地への引っ越しが必要だったり、水泳教室の話だったり、経済的格差に伴う、子供たちの体験格差はこんなにも大きかったとは。 スクール・ストライキにまつわる話も初めて聞いたので、そんな側面もあったのかと驚いた。 大雪の日に市民ボランティアが、ホームレスの人たちを保護する話は心が温かくなった。日本でも市民活動が盛んになったら良いのになと思った。 私たちにはや無意識下に刷り込まれた思い込みや偏見がたくさんあるよなと改めて思ったけれど、どんなに注意していても、相手の受け取り方は読みきれないから、アフリカ人家族に対して言った、「どこかホリデイに行くの?」を嫌な質問と取られたりしたように、あんなことも起きてしまうよなと思った。 エンパシーは高め続けたい能力だ。
1投稿日: 2022.07.29
powered by ブクログ勝手に息子の話を書く母。 国が違えば、こんなにも違うんだなー、と。 大好きなイギリス。 ブライトンの近く(と現地の人は言うが近いかな?)の イーストボーンに留学していた私としては、イギリスの風景を懐かしく思い出しながら読みました。 そう言われてみれば、私も石投げられたよなー(苦笑) 次回作も期待!とおもったらもう2が出てるようなので、早速図書館に予約しました(*^^)v楽しみ~
2投稿日: 2022.07.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とりあえず筆者の息子さんがシンプルに優秀過ぎる(笑)。 というのは置いておいて、 一番印象に残っているのは、福岡に帰省した際に差別的な言動を受けるシーン。 日本は多様性を受け入れる場面で相当遅れているんだなと痛感した。 欧米のように一つの国家の中でも多様な民族、宗教、言語が共に暮らしていると、 本作でもあったようにその間でいざこざが起こることは多いだろうが 結局共に認め合って暮らしていかざるを得ないので、 争いながらも時代と共に少しずつ、そういったものを認めていくことができるのかなと思った。 他方、日本は基本的には単一の民族で、単一の宗教、単一の言語であるからこそ それらをきっかけにいざこざのようなことが欧米ほど起きないが 逆にそのような経験ができないが故に 保守的になってしまい多様性を受け入れられることが難しいのかと思った。 今後日本でも少しずつ他の価値観が流入してくるだろうが 当初は揉めても、最終的に多様性を認められる社会になって欲しい。
2投稿日: 2022.07.26
powered by ブクログ海外のことについて見たり聞いたりすることは好きなのだけれど、自分は綺麗な部分しか見れていなかったのだなと思った
1投稿日: 2022.07.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一気に読んでしまった。筆者の住む地域は、多様性に富む人々がたくさんいるというより、生まれも育ちも異なる人だらけ。もはや違うことと多数派との差もよくわからないという印象。自分の住んでいる地域は、大体同じような家庭環境の人が多いと思われるので、わかりやすい差別を見かけることはない。でもそれが続いていくことは、無知な人が増えるということなのかも。多様性は面倒なことが多いが、無知が減るから良いという言葉が1番ぐっとかきた。また、中学生の息子とこんなに実のある会話をできることがとてもいいと思った。自分が中学生の時に親とそんな会話をする気にはとてもなれなかったから。筆者が誤魔化さずに、正直に、対等に接しているからかなと思った。私も子どもとこんな会話ができるようになりたい。
1投稿日: 2022.07.24
powered by ブクログ読書会で話題になったので、読んでみました。なるほど、「いい本を読んだ」というのが読後の素直な感想です。英国の教育制度や格差、貧困について知らないことがたくさん書いてあり、何よりも読んでいて面白い本でした。 舞台は英国のブライトン。そこで暮らす日本人の女性(著者)、アイルランド人の配偶者、そして息子である「ぼく」。題名は息子がノートに書いた落書きから。 息子が通うのは「元」底辺中学校。「元」というのは昔は底辺だったけど、今は教師の努力もあり、どんどん良くなっているという意味です。 本書はぼくが学校や周辺で経験する経済格差、人種差別に対してぼくと筆者がどういう対応していくかを描くノンフィクションです。 ぼくが筆者とともに経験するのは -水泳大会で上流校と下流校の露骨な扱いの違い -学校のランチビュッフェで万引きを繰り返す級友 -黄色人種を露骨に差別するハンガリーの級友 -筆者の帰省に付いて来た日本での疎外感 -日常感じる不安定なアイデンティティなど 本書に書かれている差別や格差、アイデンティティの喪失は日常的な、軽いと言えば軽いものです(トランプ政権のときの報道されている暴力事件とは違い)。これらを日本では知ることが難しいので、本書を読むことはそれだけでも意味があると思います。本書は登場人物のキャラが立っているのと、物語性にも富んでいるので、一気読みができる本です。 また、我々には馴染みのない英国の教育制度、例えば「演劇」が科目にあること、シティズンシップ・エデュケーションなる授業があり、そこで子どもたちはデモクラシーや法の順守等についての認識を深める機会を与えられます。この本を読んで、シンパシーとエンパシーの違いを知ることができました。 ただ、あくまでも個人の感想ですが、 -ぼくが賢すぎる -中学生の息子と母親とのディスカッションはちょっと気恥ずかしい -筆者の息子自慢が多い という点に多少違和感を感じました。 また「ブルー」は最後に別の色合いになりますが、その点はきれいにまとめ過ぎているという印象を持ちました。 これは個人的感想ですので、気にならない方はならないと思いますし、母親と中学生の男の子がディスカッションするというのは英国では一般的なのかもしれません。また、子どもというのは私が考えている以上に賢いのかもしれません。 以上、個人的な「?」はあるものの、読むべき本の1冊。そう言えば、2年連続で「新潮文庫の100冊」に入っています。
2投稿日: 2022.07.22
powered by ブクログ好きなインフルエンサーさんがおすすめされており、評価も高かったので、気になって読んでみました。 変に期待しすぎたのと、海外で暮らしたことがないことから、めちゃくちゃ人におすすめしたい!という気持ちにはならなかったのですが、なるほど、そういう見方や考え方もあるのね、とかなり勉強になりました。日本でしか暮らしたことのない私は、知らず知らずにかなり偏った考えになっていることを思い知らせれました。 そして、著者の息子さんがとってもクールで!どうしたらこんな素敵な息子さんに育つのか…!!続編も読んでみたいです。
4投稿日: 2022.07.22
powered by ブクログ胸を張って星5つの本だといえる!! 読み終えて思ったのは面白かったということ 最近読んだ中でめちゃめちゃおもろかった 16章ほどに分かれており、1章の中でも複数に話が分かれているため非常に読みやすかった それで、3時間ぶっ通しで半分以上読み、最後まで読み走り抜けられた(嬉しい)(こんな気分になる本はほとんどないので同タイトルの2も読みたいし、同著者の本も読んでみたいと思えた) この本を読んでる最中に、自分の行動を振り返ることが多く、とても楽しかった うろ覚えだが、「未来は若者の手の中に」(?)というタイトルの中の話が、日本を客観視できるような内容でとても面白かったし、個人的な趣味と繋がっており、特に楽しく読むことができた
1投稿日: 2022.07.17
powered by ブクログいわゆるハーフの男の子。思春期にいろいろ考える上に、人種差別の問題。国は違えど、何かしらの問題は生まれてくると思う。"地べた"を生きる親子の日常物語というところだろうか。
1投稿日: 2022.07.12
powered by ブクログ多様性ってクリーンでカラフルな感じで描かれやすいけど わたしは好きじゃない。 色んな立場や状況の人と交わったり認め合うのは 全員が生きやすくなるということではない。 実際はすごくドロドロしていて、 みんなが少しずつ傷ついて 嫌な思いをする社会なのだと思っている。 「生きづらさの痛み分け」 と言われる方がしっくりくる。 ちょっとした日常会話が、誰かのことを傷つける。 ブレイディさん自身が考えた末に意図せず加害側になってしまうエピソードがすごくリアル。 自分自身は子どもがいて働いていて 真ん中の真ん中の暮らしだけど マイノリティ要素もいくつか抱えている。 でも別に関わる人全員にわざわざ開示しているわけでもない。 ブログが大バズした時は差別的発言を執拗に受けた時期もあり、今時こんなわかりやすい差別ってあるのか!と衝撃を受けたりもした。 逆に離れていった友達は、何かわたしが地雷を踏んでしまったんだと思う。 だから明確にはマイノリティ100%という人はいないかもしれないし、 一方的に傷つけた、傷つけられたの関係だけでなく もっと複雑なのだなあと。 地雷を踏まないようにするのは、とても疲れる 相手の見えないマイノリティの部分も含めて、 もしくは見えない相手そのものも、 想像力をフル活用せねばならない。 楽しい会話であっても傷つく人がいる。 全てを予測するのは無理だ。 だから注意を払いつつ、傷つけた時にこそその人との人間関係の本当の部分「わかろうとしているか」が問われるんだろうなあと思った。 息子さんの思考力は素晴らしい。母ブレイディさんの距離感も。やっぱり親が子に与える影響はすごいんだなと陳腐な感想を得た。
2投稿日: 2022.07.07
