
総合評価
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powered by ブクログデジタル時代に警鐘を鳴らす一作 今や当然のように側にあるスマホが、どれだけ異質で、どれだけ世に影響を及ぼしているのか、気付かされる 膨大な調査、研究の引用を大いに活用していて、具体的な数字も多く、説得力が高い 「こうしよう」という啓発もあるが、それよりは、その論拠や裏付けの語り色が強い
0投稿日: 2020.12.15
powered by ブクログスマホの危険性を知るにはベストな一冊。 TVや新聞などのマスメディアでは、よくスマホ依存症の危険さが報道される。 が、なぜスマホが危険なのかというところまできちんと理解している大人は、きっと少ないのではないだろうか。 本書は、人間の脳の仕組みとスマホが与える影響について丁寧に教えてくれる。「スマホ依存」だけでなく「脳科学の知識」まで手に入るというおまけ付きの一冊になっている。 内容をざっくりいうと、ボクらの脳は一万年前の太古の昔から変わっていない。ここに現代人を蝕む様々な問題の原因がある。肥満、うつ病、睡眠障害、依存症、パーソナリティ障害など、数え上げればきりがない。 本書を読めば、あなたも確実に変わろうと思うはずだ。 それはスマホとの付き合い方だけでなく、自身の脳との付き合い方、ひいては周囲の人との付き合い方にまで及ぶ。 本書を読むことで人間性を取り戻すきっかけにもなり得るように思う。 このまま何も学ばなければ、スマホに僕らはコントロールされる。いや、もうすでにスマホにボクらの脳は乗っ取られている。 本書は、スマホとのいい間合いを掴むための必読の書。過渡期にあるこの時代にこそ読むべき一冊だと思う。オススメ。
14投稿日: 2020.12.15
powered by ブクログSNSで他人と比較することにより幸福度が下がるという話が印象的でした。 スマホの使い方を考えるきっかけになる本です。 ・睡眠を最優先する ・人とコミュニケーションを取る ・スマホを触る時間を短くする (SNSではなく連絡を取るツールとして利用する) ・よく運動する これらを意識して生きていきたいです。
4投稿日: 2020.12.15
powered by ブクログ科学がどれだけ進歩しようと、脳は進化してない。 たしかに1日の3分の1以上スマホを使っている今の状況は異常だね。
1投稿日: 2020.12.15
powered by ブクログなぜ、ビルゲイツやスティーブ・ジョブズやTwitter CEOが自分の子どもには、スマホ・SNSを触らせないか。 ・スマホの電源を切る ・よく寝る ・よく運動する ・ストレスを溜めない クオリティオブライフがなにかと向き合う必要を感じる。
0投稿日: 2020.12.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
始めから面白い、どんどん引き込まれる。 日常には欠かせない存在となったスマホやiPadが、特に子供や若者にどういった影響を与えるかという問いを真っ向から捉え、数々の研究結果を照らし合わせた上で、私たちに明確な答えを与えてくれる。 便利ではあるが、こんなふうに使っていて長期的な悪影響はないのだろうか。かといって今の時代、子供にスマホをもたせないわけにはいかない。わからないままITの革新に流されているのが現状だ。 言いっぱなしにしないでデジタル時代のアドバイスを最後に述べている。 特に良かった点を一部要約して抜粋する。 自分のスマホ利用時間を知ろう 1日に何度スマホを手に取り、どのくらい時間をかけているのかを把握するために、 スマホに奪われている時間が一目瞭然だ。 自分を知ることが、変化への第一歩になる。 目覚まし時計と腕時計を買おう スマホでなくてもいい機能は、スマホを使わないようにしよう。 運転中はサイレントモードに 危険な瞬間に気が散るリスクが減る。悪いタイミングでお知らせや通話が来ると、いちばん必要なときに集中が妨げられる可能性がある。それに応答しなかったとしても、だ。 職場で集中力が必要な作業をするときはスマホを手元に置かず、ロッカーにでもしまっておこう チャットやメールをチェックする時間を決めよう 例えば1時間ごとに数分など。 人と会っているときはスマホをマナーモードにして少し遠ざけておき、一緒にいる相手に集中しよう あなたがスマホを取り出せば、周りにも伝染する 子供と若者へのアドバイス 教室でスマホは禁止! 学習能力が低下する スクリーンに費やしていいのは最長で2時間 8歳未満の子供なら1時間が限度 宿題をする、運動をする、友達に会うなど、それに集中する時間を決めよう。 よい手本になろう 私たちは相手を真似ることで学ぶ。 子供は大人がしているようにする。 寝る直前 仕事のメールを開かない ストレスの対処法 どんな運動も脳に良い 中でもいちばんいいのは心拍数を上げる運動
9投稿日: 2020.12.14
powered by ブクログ大切な考え方。寝る、運動する、リアルに時間を使う。早速実践してみようと思う。なぜ、この行動は人間の心理や身体に悪影響なのか、もともとの人間の体の作りからに関する考察から説明していてわかりやすい。 現代人にとって貴重なのは集中力!
6投稿日: 2020.12.13
powered by ブクログどれくらいスマホを触らないでいられるだろうか。 現代人は、スマホの存在が気になって、集中することができなくなっている。筋トレと同じように、脳をデジタルに慣れさせることはできないのである。 スウェーデンの精神科医である著者は、ここ10年でうつ病、不眠症に悩む人が増えたと言っている。 たしかに、デジタル機器のメリットはたくさんあるので、時間を制限したり、運動したりするなど、上手く付き合うことがこれからは必要になってくる。 また、私たちが不安を感じたり、悪い噂を気にしたりするのは、狩猟採集民の脳を持っているからである。未だに、危険を探知しようとして、ストレスを感じ、気が散り、複数の作業をするのが苦手なのである。
4投稿日: 2020.12.13
powered by ブクログあまり文章が多くないのですぐ読み終わる。 しかしスマホがどんな影響を脳に与えるのかがわかる。この本自体は数年前に書かれた物の訳なので研究が少し昔のものだと思うのでほんとに最新の研究が知りたかったら日本人が書いた本を読むと尚いいと思う。
0投稿日: 2020.12.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分の長期的にやりたい事をサポートするには スマホやアプリはとてもいいツールである だが 扱い方誤れば短期的な快楽を与え依存させるものでしかない。 今スマホで、行っている事は 自分の人生の中で本当にやりたい事の道の途中なのかと 考えさせられる本だった。
0投稿日: 2020.12.11
powered by ブクログ人間の行動には全て理由がある。脳の動きにも理由がある。妙に納得がいく本であった。この本の内容をもとにしてこれから行動すると良い生活が送ることができるのではないかと思う。これからの時代の必読書ではないかと思う。
1投稿日: 2020.12.11
powered by ブクログここ最近で1番興味をそそられる内容だった。スマホの与える影響は、まさに諸刃の剣であり、最高の魔法を使える道具か、それまた無意識のままに支配される動物となるかは、自分次第だと感じさせる。とりあえず、運動しよう、これが収穫でもある笑
4投稿日: 2020.12.05
powered by ブクログスマホに依存しすぎるのは、あまり脳や身体によろしくないのはなんとなくは分かっているがやめられない「スマホ依存症」について解説された一冊(著者はアンデシュ・ハンセン)。故スティーブ・ジョブズがわが子にiPadを触らせなかったのは有名な話。それもそもはず、「スマホ依存」は人の集中力や記憶力を削ぐからであり、本書では「スマホ依存症」の実例を大量に用意。スマホに依存することの危険性について警鐘しつつ、スマホによって失われた集中力を取り戻すための手法も紹介される。
1投稿日: 2020.12.04
powered by ブクログスティーブ・ジョブスは我が子に、iPadは使わせなかったらしい。なぜか?おそらく、子供の育成上よろしくないと考えていたからで、その判断が正しいことが本書を読むとわかる。 SNSを利用することで、鬱になる傾向がある。他者との比較は喜びを奪うから。 スマホ利用時間を制限し、適度な運動をすることで集中力は向上し、良質な睡眠を取ることができる。私達は、急激なデジタル化に進化が追いついていないのか?はたまた、自ら退化の道を歩んでいるのか? 使われているのは、便利なテクノロジーの産物の方ではなく、私達自身のほうかもしれないということに気づかせてくれる一冊でした。
15投稿日: 2020.12.04
powered by ブクログスマホを触ることで快感を得つづけようとし、私達の時間がどんどん奪われていく 「モモ」とは別の、もっと身近に”受け入れている”泥棒についての話でした。 読んだ理由:「FULL POWER」を読んでSNSのアプリを消したのに、別のアカウントで、またSNSを始めて読書仲間を増やしている, 。 「SNSを利用することが読書時間を妨害している」ってことに、薄々気づいていながら黙認してきたけども、やはりスマホがそばにあるだけで集中力が途切れる。 (あるだけで!) それを何とかしたいと思い、試し読みやレビューを読んだところ「スマホやSNSを開発した人物たちは、自分の子供には与えていない」という内容に衝撃を受け、読み始める。 まず初めに私たちの祖先が、過酷な状況に生きてきたなかで ・ 食欲についての進化(カロリーを摂取することで、食糧が確保できないときの飢餓状態を乗り切る) ・ストレスに対する進化(うつになる事でストレスからの回避をする)をする必要があったことについて触れる。 そして時代が変わっても、その時の防御反応「より多く栄養をとっておかねば」「危険なものを察知して回避せねば」と反応した結果、栄養をとりすぎて肥満になるなど現代でも同様の反応をして行き過ぎた状態になってしまうことを説明している。 「時代と進化が合っていない、ではスマートフォンと言う進化にはどうか?」 スマートフォンの様々なアプリに仕掛けられた「快感」を生む仕組みについての説明、他の人からの「いいね」(報酬)やWeb上の変化を知ろうとする欲求への“じらし”について、夜間にブルーライトを見る事の睡眠への影響、電子書籍で読むことについても触れられている。 電子版で読んだのは間違いだったのか…中身が入ってこない様な感覚になる。 毎回ほかの本でも、やけにスラスラ読みすぎてる様な感覚にはなってたけど、うーん。と、このあたりで紙の本を買う。(今後、何度も読む様な気がしたので…) SNSを利用し、他の人がおすすめしている本を読むのも楽しいのだが、だんだん自分が欲しいものを買っているかすら、SNSの影響なのかわからなくなり選択が出来なくなる。 この本に書いてある事を理解し意識したのであれば、適度にスマホを利用できる! と言い切れない人間なので、少しSNSを開かない様に再チャレンジしよう! スマホの目覚ましアラーム機能を使っているのだが、枕元にスマホを置かないために、目覚まし時計は買わなきゃと思っていたところダメ押しが…これは買おう。 自分の今の状況にドンピシャ過ぎて、落ち込むくらい内容が突き刺さってきました。 唯一の救いは「運動」がストレス解消になるという研究結果だけ… ウォーキングを1年以上続けていることぐらいか… 結局、スマホを使うことは悪なのか? と言うと、そうではないが、今は(特に体に対する影響が未知の部分が多い状態で発売されたことで)全人類で実験中なのにひたすら毎日長時間触り続けるのはどうなの?と言う問題提議の本でした。 リビングにこの本を置いておくだけでも、スクリーンタイム削減に 効果があるかも(※個人の感想です。)
63投稿日: 2020.12.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間のメカニズムとしてスマホに追いつけず、振り回されている。かと言って、「生存」に対してスマホは害はないので人間がスマホに適応することはないだろう。思考するのに知識が必要である以上、人間の「能力」や集中力には害である。若者のアルコールに対して規制があるのなら、若者のスマホにこそ規制をするべきという論はかなりの説得力を持つ。教育とスマホとのあり方を見直さなくてはならない。
1投稿日: 2020.12.02
powered by ブクログ職場でみんなに勧めた。40代以上には概ね好評。若い人には受け入れ難いことが多いらしい。30歳くらいにならないと前頭葉が育ち切らない、という本書の内容の通りでした。怖っ!
3投稿日: 2020.12.02
powered by ブクログ漠然とスマホが脳に悪いことは誰しも思っていると思いますが、それをちゃんと言語化した内容となります。必ず知っておいた方がいいないようかとおもいます。
0投稿日: 2020.12.01
powered by ブクログスマホがどれだけ人間の生活に影響を与えているか。 もちろん便利になっているが、その分人間が本来できたり、考えたりできることが少なくなってきている。 正直自分も何気なくスマホを手にして触ってしまっていることが多いから、意識的に変えてみてスマホを触る時間を他のことに使いたいと思った。 と言いながらもスマホでブクログを書く(笑)
2投稿日: 2020.12.01
powered by ブクログスマホのさまざまなサービスはは脳の報酬快楽に呼びかける仕組みとなっている。スマホを身近に置いておくだけで、脳の意識はスマホへといってしまい集中力が低下する。 スマホでsns を活用している人ほど、うつ病患者が多い。SNSで常にスマホを見ていると報酬快楽により脳への負担が大きい。そして人間の脳は脳や身体を休ませようと働き、うつ病になる。 少なくとも寝る前にはスマホを見る時間を減らそうと思う。
16投稿日: 2020.11.30
powered by ブクログ私は、ガラケーからスマホに換えたのが、大変遅く、まだ換えて3か月ほどです。 パソコンは1999年から使っていましたが、スマホの音声入力や、カメラ、マップ、LINEその他の機能を知るうちになんて便利なものだろうかと思いました。 そしてまだ2カ月ではありますが、友達に誘われてFacebookまで始めてしまいました。 そこで、この本の出版を知り早速読んでみました。 昨今のコロナ危機でスマホが外界とのライフラインになった今読むべき本であるとまえがきにありました。 内容を読むと、スティーブ・ジョブズの10代の子どもはipadを使ってよい時間を厳しく制限されていた。 ビル・ゲイツの子どもたちはスマホを持たない2%に属していた。 などのスマホに対してかなり否定的なことが書かれています。 私は、スマホでFacebookを(まだほんの多少ですが)使い出したのでSNSとの関係のところを興味深く読みましたが、使い方次第で、SNS以外の所でもしっかり支えられている人々は社会生活をさらに引き立てる手段となり、そうした人たちの多くは良い影響を受け、社会生活の代わりにSNSを利用する人たちは精神状態を悪くするということでした。 今は、コロナ禍で、社会生活が尋常の状態と違うのでどうかと思いましたが、使い方を間違えなければ大丈夫だと思いました。 また、今の中学生は毎日7時間スマホを見ているなどという言及もありましたが、本当かと思いました。 スマホ依存から精神障害へと移行しないためには週に二時間程の適度な運動と、7時間から9時間の睡眠をとっていればよいということもわかりました。 Facebookやブクログをやっているからといって、自分はスマホ依存ではないと思います。 10分に1回スマホをチェックしたり、就寝時にスマホを隣に置くことはしません。 これからも、適度に上手く、いいところを活用していけたらと思いました。
86投稿日: 2020.11.30
powered by ブクログ【本書の概要】 人間がスマホ、特にSNSの中毒になるのは、狩猟採集時代の脳が現代社会に適応できていないからである。外敵から身を守るための感情的な反応――マイナスの感情を強く感じる、新しい情報を欲しがるといった反応――が、現代社会においてはデジタルコンテンツへの依存症をもたらすのだ。スマホ依存症によって学力や集中力が低下し、うつ病患者が増加している。スマホは長くても一日2時間までとし、週に45分×3回の運動をして病気を予防することが大切である。 【詳細】 ①人間の脳は狩猟採集時代のままである 人間が誕生してから20万年の月日が流れたものの、現代のような高速の生活様式になったのはせいぜいここ数百年の間である。人間の進化はそのスピードに追い付いておらず、脳は狩猟採集時代のまま変化していない。 狩猟採集時代においては、感情は生存のための戦略であった。目の前に迫る危険に対して敵意を抱いたり恐怖を抱いたりすることが、我々の生存率を大きく左右していた。そのために、人間はプラスの感情よりもマイナスの感情(ストレス)を強く抱くようになっている。マイナスの感情の役割はもっぱら緊急避難(闘争と逃走)のためであった。 しかし、現代においては、命を脅かす瞬間的なストレスこそないものの、緩慢的なストレスが長期に渡って続く。しかし、こうした長期のストレスに人間の脳は対応できていない。長期のストレス下でも身体は闘争と逃走を優先するので、自分を取り巻く環境内での些細なエラーにも激しく反応してしまう。 また、短期的なストレスは、緊急避難以外の身体の機能(食べ物の消化や睡眠)を蔑ろにする。死を目前では生き延びることが最重要だからだ。これが現代社会の長期ストレス下において作用し続けると、精神状態や身体の調子を悪化させてしまう。 ストレスは、今起きていることだけでなく、「起きるかもしれないこと」を考えてもスイッチが入る。これが「不安」だ。不安も危険への予備動作であり、人間を死から守ってくれるシステムとして作用し、生存率を高めてきてくれていたものの、不安に晒され続けると、脳が「ここから逃げろ!」という指令を出して体を守ろうとする。これが「うつ」の正体だ。 ②なぜスマホは人間から集中力を奪うのか われわれが「〇〇したい!」という欲求はドーパミンの分泌によって引き起こされる。同時に、ドーパミンは何が重要で何に集中すべきかを伝える役割も持つ。ドーパミンはさまざまな状況で放出されるが、「新しい情報を得る」ときに多く分泌される。周囲の環境に対する情報を得ることで、生存の可能性が高まるからだ。ここでも狩猟採集時代の痕跡が見られる。 中でもドーパミンが一番分泌されるのは、報酬が貰える「かもしれない」瞬間である。ギャンブル依存症のように、報酬がゲットできる可能性を見せられれば人はいつまでも欲しがり続ける。 そして、同様のことがスマホのスクリーンでも発生するのだ。クリックやタップでネットの新しい情報を得る時、フェイスブックでいいねを告げる「通知」が流れてくるとき、人間は報酬を期待し、ドーパミンという麻薬が分泌される。 そしてこの麻薬が、我々から集中力を奪っている。 人間の脳はもともと、一つのことにしか集中できないようになっている。2つのタスクを行ったり来たりしていると、効率がどんどん落ちていくが、これはタスクを切り替えても、脳は異なる作業への「切り替え時間」が必要であり、エンジンを切ったり温めたりし続けてどんどん効率が落ちていくからだ。 この低下現象は、なんと自分の目の前にスマホが置いてあるだけでも発生する。スマホの存在自体が作業の気を散らし、集中力を低下させ、記憶の定着を阻害する。 ③子どもへの悪影響 子どもは大人よりもスマホ依存に陥りやすい。その理由は、前頭葉にある「衝動を抑制するシステム」が完全に発達するのが25歳以降だからだ。 子どもとスマホの関わりにおいてプラスの影響をもたらすものとして、タブレット学習が挙げられることがある。だが、タブレット学習は紙とペンより効率が悪いという研究結果もある。例えば、子どもは数字の勉強をするとき、指を折る、字を書くというふうに身体運動と記憶を一体にして学習している。それがiPad上では失われる危険性があるのだ。 恐ろしいことに、既に子どもへの悪影響が確認されている。2011年――iPhoneが本格的に普及し始めた年――に、米国の若者のうつ病が増え、眠りが悪くなった。米国だけでなく、全体的に今のティーンは昔ほど宿題に時間を使っておらず、運動時間も減っている。 ④スマホ中毒から身を守るために スマホ中毒から身を守る方法は、スマホを意図的に遠ざけることと、運動をすることである。 スマホのスクリーンは、仕事や勉強以外では一日2時間までにする。特に寝る前にスマホを遠ざけ、ブルーライトを浴びないようにする。これにより睡眠の質が改善し、日中の集中力が上がる。 また、脳において一番大切なのは運動だ。全ての知的能力は運動によって向上する。運動とは身体のコンディションを上げることであり、コンディションが上がればストレス源に対処することが容易になる。何故ならば、脅威かもしれない対象を攻撃したり、逃げ出したりする体力がつくことで、ストレスシステムを事前に作動させる必要がなくなり不安の軽減につながるからだ。 運動の目安としては、6ヶ月で52時間、つまり週に2時間であり、より細かくすれば45分を3回である。あらゆる種類の運動が知能によい効果を与えてくれる。脳にとっては運動できれば何でも構わないが、できれば心拍数が上がる少しきつい運動が望ましい。 【感想】 スマホ依存という現代病を人間の本能の観点から探る本である。 筆者が提唱しているのは、スマホを捨てて石器時代のような生活に戻るべきだということではない。むしろテクノロジーの恩恵を認めつつ、「テクノロジーのほうが私たちに対応するべきであって、その逆ではないはずだ」と述べている。そう言わざるを得ないほどまでに、スマホが人間の欲求を煽ることで発展を続けてきた証拠と言えるだろう。 社会はかつてないほど平和になったのに、われわれ自身は未だに強く不安を感じている。飢餓に陥るかもしれない不安からカロリーを摂りすぎる、迫害されるかもしれないという不安からLINEに張り付く。本能と現代社会との折り合いをつけるためにも、デジタル機器との関係を見つめ直す――酒やタバコのように、年齢制限を付けたり、課税したり、害を強調する――ことが、この先起こり得るかもしれないと感じた。
1投稿日: 2020.11.29
powered by ブクログスマートフォンの人間に与える影響について、様々な研究を引用しながら論じた本。人間の脳はスマートフォンのない世界で進化してきたが、ここ十数年のスマートフォンの普及は今までのどの生活様式の変化よりも急激だった。人間の脳はまだスマートフォンに適応できていない。 まだまだ終わりそうにないコロナの拡大の中で、授業も飲み会もオンラインになっている。家から出られない生活でテクノロジーへの依存は深まっている。テクノロジーとの生活をどう捉えればいいのかのヒントとなる本だろう。
0投稿日: 2020.11.25
powered by ブクログすごく面白かった! 今読むべき本だったー。 今年に入ってずっとスマホ依存気味なのが気になっていたけど、この本を読んで、「デジタルデトックス」しよう。って決定的になった。
1投稿日: 2020.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
スマホやSNSの使用で、大人や子供の精神状態や認知機能、そして脳にどのような変化が生じているか、研究成果を踏まえながら議論した本です。スマホに焦点を絞った本を読むのは初めてで、興味深く読みました。集中力を欠くなど、取り上げられている症状は思い当たる節があるものばかりで、自分も大きく影響を受けているんだなと再確認した。スマホがないとイライラしたり、不安になったり、またスマホ頼りで人の脳機能が衰えているなど、どのように付き合っていくべきか考えさせられました。参考文献が載っていないので、裏がとりにくいのは、新書ではやむを得ないのかな?
0投稿日: 2020.11.22
