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総合評価

2568件)
4.3
1226
786
367
54
6
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    唐沢雪穂 最後まで隙のない人物 雪穂のようなどこかミステリアスな女は、容姿端麗でなくとも異性を惹き付けるであろう 章ごとに場面が変わるが、どれも物語の大筋と繋がっていて、かつ、内容も退屈しない 一方で、それぞれの章における、伏線回収が少ない 読み終えた時のすっきりしない感じは、上記からくるものだろう

    1
    投稿日: 2025.06.02
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    いや900ページて 辞書かよ 買ったはいいが読み切れるか不安になりつつ本を開く ・・・・ペラッ ペラペラペラッ 気づくとあと50ページ程しかない、 もっと読みたい、足りない、あと900ページ欲しい 読欲を掻き立てる面白さ、ページを捲る手が止まらないってこのことかと思った

    5
    投稿日: 2025.06.02
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    読んだ後重たい気持ちを引きずります… 今まで読んだ小説の中でベスト5に入るくらい大好きで読んでよかったと思える本でした! 間違いなく今後の人生の中で読み返すと思います

    12
    投稿日: 2025.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    850頁とかなりのボリュームだが、実際には50-100頁ほどの短編小説を10冊読んだような感覚。 読み進める内に2人の男女を中心とする世界線の物語だと想像できるが、2人の主観は決して描かれず、周囲の人々の主観で物語が描かれる。2人の間の会話すらも一文字も描かれず、読者の判断に委ねられる。 切ないような美しいような儚いような物語。

    0
    投稿日: 2025.05.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東野圭吾作品を読んだことがなく、最高傑作との呼び声も高い本作を1本目に選んだ。 主人公二人の内面を描かずに周囲の人間の目線から物語が進んでいく構成は事件の真相や二人の内面の闇を匂わせる描き方でどんどんと先を読みたくなる。 本作の評価とは関係ないのだが、レビューを見ると主人公二人に同情する感想が多く見かけた。 個人的には二人の不幸より二人が不幸にした人間が多すぎて読み終わった後に自分が綺麗さっぱりと勧善懲悪的なラストを期待していたことに気がついた。

    0
    投稿日: 2025.05.20
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    東野圭吾の凄さが伝わる超長編大作。 男女2人の主人公。ただ本人たちの気持ちの描写は一切ありません。2人は全く違った世界を生きているですが、どう繋がっていくのか?もしかしたら繋がることはないのか?本心で何を考えているか全く分からないため余計に想像が掻き立てられます。暗い闇の中で強くも悲しく生きていく2人。この物語のテーマが何か、私は適切な単語が出てきません。あえて絞り出すならそれが「白夜行」なのかなと思います。

    0
    投稿日: 2025.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んだのはかなり前ですが、読後の余韻はいまもたまに思い出します。 亮司と雪穂は直接的な接点が見えず全て第三者の視点で語られます。共依存ともいえる関係が文体で表現されており、2人を想像すると自分の中の負の感情や内面が抉られるような感覚になり胸が締め付けられました。 亮司が最後に飛び降りてしまう結末には、やるせなさだけが残ります。酷い罪を重ねていてもタイトルの象徴のような亮司の生き方に同情心があったため、当時は少しでも救いのあるラストだったらと思わずにはいられませんでした。 時間が取れたらまた再読したい一冊です。

    2
    投稿日: 2025.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    リョウジと雪穂の関係性や彼らが犯していることに少しずつ少しずつ気づかせる展開がうまい(とくに典子とリョウジの出会いのあとに、篠塚製薬の話挟むところとか)。 そしてラストにかけてはカーチェイスのように息着かせない展開! 主人公2人の内面やお互いへの感情、仲良くなっていくの様子の直接描写がなかったのが惜しくもあり、読者に想像させる余韻にもなっていた。 ハゼとエビのエピソードと二人の関係性を重ねると、雪穂の住処にリョウジは住み着いていて、雪穂に危険が迫ると知らせる(守る)から、どう考えたって力関係は雪穂>リョウジ。でもリョウジが雪穂に惚れ込んでいて雪穂がそれを利用したというだけではなくて、お互いの心を守るために手を汚し合うしか2人が生き抜くすべはなかったんだと思う。 ほかの方の感想見てたら雪穂に同情できるとかいう感想もあるけど…個人的にそれはないかな…。あらすじに「心を失った人間の悲劇物語」とあったけど、幼い頃に人格や自尊心を捻じ曲げられた雪穂とリョウジ自身の辛き悲しき物語というよりは、そうした人間によって引き起こされた不幸で恐ろしい=悲劇物語っていう解釈だから。同じ高評価でも結構人によって感想が違う気がする。 最後ハサミが二重の意味で人生変えた描写になってるのがいい(父親を殺した狂気&自分を殺めた狂気、かつ雪穂との仲を深めたであろう切り絵)。 _______________ プリン「ハーモニー」の空箱を雪穂が見てるシーンがなんかリアルだった。 えりこ結婚したんだあ、、でもその方が幸せだよなあ、、 「お前に頼まなくても別ルートがある」ってほのめかすことで、あなたの役に立ちたいと思わせるのか〜 リョウジと友彦の関係が案外長く続いててちょっと意外。リョウジにとっては友彦が使える存在ってだけだとは思うけど、結婚を祝う会話とかからは少なからず友彦との間に情はあったような気がする。 雪穂もっと毅然としたキャラでいくのかと思ったら、超絶わがまま激重悪女やったな。 _______________ 「はっきりといえることは、彼女は、誰かに紹介されたわけでもなく、向こうから接近してきたわけでもない。彼自身の目で見つけだした女性だということだった。そしてその事実に彼は大いに満足していた。これまでに付き合ってきた娘は、必ず、そのどちらかだったからだ。」 「人それぞれに価値観は違う。おまえがどんな結論を出したって、俺は何もいわないよ」 「そういう狡さは必要だと思うよ。大事なことは、おまえが後悔しない道を選ぶってことだ」 「雪穂がなにひとついい返してこないから、喧嘩にならないのだ」 「少し不器用なぐらいのほうが、結果的には上達するっていうよ」

    0
    投稿日: 2025.05.18
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    登場人物が多く、時系列もどんどん変わっていくためしっかり読む必要がある。 しばらくはどのように物語が進んでいくのか分からない場面が続くが、整理しながら頑張って読み進めていくと、いろいろと繋がっていく場面はとても読み応えがあった! もう少し心情の描写も欲しい気もするが、読者にいろいろと考えさせる余地があるというところでは逆に良いのかもしれない。

    12
    投稿日: 2025.05.17
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    長い話がうまくまとまっててすごいと思ったけど、やっぱり小説で1番重要なのは心情描写でしょ。 りょうじとゆきほの絡みが最後まで見れなかったのはがっかり。 読んでる途中ずっとそれがくるのを期待してたのに。 もったいないなぁ。

    1
    投稿日: 2025.05.17
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    読破したあとの満足感と喪失感 4,50人と登場人物が豊富なためメモを取りながら出ないと覚えきれないが、複雑な人間関係が織りなす重厚な物語にくらってしまった 東野圭吾の丁寧な文章のおかげで情景が想像しやすかった多く映像化されるのも納得

    0
    投稿日: 2025.05.16
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    余韻がすごい。 かなり分厚い本だったけど、進むにつれて全てがつながっていく感覚が快感で止まらなかった。 タイトルの意味がわかったとき、2人の生き様に敬意を払いたいと思った。

    0
    投稿日: 2025.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幼少期から大人になるまで、当人視点での心情は描かれず、彼らと関わる数多くの人物視点で語られ、紡がれる重厚なノワールドラマ。 雪穂と桐原、愛情や家族をも超えたこの関係をどう形容すれば良いのだろう。タイトルが現してくれているが、あのラストも恐ろしさもありながら、より絆の深さを感じた。やってることはよろしくないが、あまりにキャラとして魅力的すぎる。 850ページと、読む前に面食らう分厚さだが、どっぷり物語にのめり込んでしまった。 続編?の幻夜も是非とも読みたい。

    0
    投稿日: 2025.05.11
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    人生には落とし穴がある。 人によってはその数や大きさが違う。 幼い頃に落とし穴に落ちた2人が どのように生きて、何を思ったのか。 2人の視点から語られていないので最後までその胸中はわからない。 けれど、 お互いが寄木だったことは伝わってくる。 エビとハゼの関係。純愛?みたいなものを何故か感じました。 幼い頃の描写があるとなんとなく親しみ?が出てしまって、その後2人の悪事の数々が暴かれて行くと 雪穂ちゃん?!桐原くん?!!と印象を変えないといけなかったのが辛かったですが、2人の繋がりだけはずっと変わらずに感じる、それが印象的。 読後の余韻は、 雪歩が1人で歩むだろう空虚な白夜のよう。 しばらくぼーっとしました。

    1
    投稿日: 2025.05.10
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    最初の事件から約20年間を描く超大作。850ページに及ぶボリュームに読む前は圧倒されたが、さすがは東野圭吾先生。文章が読みやすくてサクサク進んだ。登場人物が多く、誰やっけ?ってなることも多かったが、内容的には面白かった。でも長い割に。。というのが最後の印象。

    10
    投稿日: 2025.05.02
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    捉えどころのない恐ろしさと、絶望的なまでの悲壮感に包まれた二人の人生を、できることならずっとずっと見続けたいと思ってしまった

    0
    投稿日: 2025.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「俺の人生は、白夜の中を歩いてるようなものやからな」 「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから」 単純に捉えれば、亮司にとって雪穂は太陽だったということになる。だがその太陽は沈まず、いつが昼で、いつが夜かもわからない。ただひたすらに眩しく、そこに存在し、自分を照らす。自分はその光の下を歩くしかない。 そして雪穂は、人にとって太陽を失うことが恐怖である、しかし自分には太陽など存在しないーーつまり怖いものなどない、と言った。しかし、太陽に代わる光が存在したとも。 p826(文庫版)の雪穂の台詞では、自身には太陽に代わる光があり、そのおかげで夜を昼と思って生きてこられたとある。しかしそのすぐ後に、そもそも太陽は存在しなかったのだから、失う恐怖もない、と続ける。 この一つの括弧の中で、雪穂の葛藤が表されたように私は感じた。 亮司のおかげでこれまで生きてこられた。 でも、亮司がいなくとも私は生きていくのだーー。 この作品の中で、亮司と雪穂の心情は描かれない。 彼らが何を想っていたのか、本当のことは何だったのか、最後まで読者には分からない。 彼らの間に何があったのか。 罪の共有、依存、愛、魂の結びつき。 読者には、私には、分からない。 だからこそ私は彼らを忘れることはできず、考えあぐねる。 彼らはこれからも、私の頭の隅で息づいていく。

    1
    投稿日: 2025.04.26
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    いつかは読みたいとずっと思いながら、この分厚い鈍器本を読み終えるのか自信がなかったですが、近所の書店が閉店することに加え、読書記録をつけ始めてから100冊が近づいていたので、100冊目の節目として読みました。 読了した感想としては、ずっと1冊の本を読み続けられるという幸福と達成感がありました。 こんだけ登場人物にのめり込んでいると、夢の中でも出てくるくらい頭から離れなくなりました。 ここでは内容については触れませんが、本棚に納めたときの存在感は只者ではなく、いつ見ても読み切れてよかったなと思える1冊です。 東野圭吾先生ありがとうございました。

    2
    投稿日: 2025.04.24
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    質屋の主人から殺される場面から始まり、その後の19年を描いた大長編。 多分今まで読んだ中で1番の長編だったと思う。 読み終わったあとの達成感が凄まじかった。 登場人物が多く、とにかく長いため、少しでも期間を空けるともう訳が分からなくなる。 ここまで長くする必要あったか?と言ってはおしまいなんだけれど、もう少しテンポよく読めた方が個人的には好きだった。 どうして昔の本は性的な描写を描きがちなんだろう。今の本にはほとんど登場しないのに。

    0
    投稿日: 2025.04.22
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    比較的頁数の多い本だったかもしれません。 しかしそれを感じさせず、読み始めたら止める事が出来ない、読んでいる最中は常に緊張感がある、魅力的な作品でした。 私はハッピーエンドを好むタイプですが、それとは対極?いや、一体これは何エンドなんだ?と私の中では答えを持ち合わせていない締め括り。 “白夜行”というタイトルの意味は私にはどう解釈したら良いのかは分かりませんでした。

    0
    投稿日: 2025.04.20
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    白夜行のドラマが大好きなので、原作をずっと 読んでみたいと思いながら、ページ数に圧倒され、なかなか手が出なかったのですが、勇気をだして手に取りました。 ドラマとは違い、2人の交わりがあまり描かれてませんでしたが、ドラマでは知りえなかった部分も知れた感じがしました。答え合わせのように、読み終わったあとドラマを再度見てしまいました。 本当に切ない初恋のストーリーで大好きな作品です。 私の中で、これを超える本は出てこないと思います。

    0
    投稿日: 2025.04.20
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    叙事的な文章、そして、主人公2人を取り巻く周りの人々の視点で描かれるという表現技法により犯人の不気味さや闇深さが強まっていた。「死」に関しても、あっけなく書かれることが多く、逆に性描写は詳細に書かれている印象。そのような加減で書かれているのがなぜなのかは読んだ後にわかる気がする。 最後の最後で事件の真相について畳み掛けるように解明されていき、この2人は一体どうなるのか読み終えるまで心拍数が増加を維持していた。 白夜を生きる2人の心には穴が空いていて、幸せが流れ落ちる。 ある意味その幸せが流れ落ちるからこそ、2人の関係は維持され、維持されることを望んでいたのかもしれない。 亮司が立ち上げた会社「MUGEN」は、「夢幻」と書き、はかない2人の人生(想い)を象徴しているのではと思った。彼らが何を考え、何に向かって生きているのか。読んだあともさまざまな場面の考察ができて、そのような余白の残し方も含めて素晴らしい作品だと思う。

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本を初めて知ったのは中学生の時で、同級生の女の子がすごく良い!と言っていたので貸してもらった。当時は思春期盛りの中学生男子だったので、ストレートに描かれる性的描写ばかり記憶し、ストーリーが何も入ってこないというクソみたいな読み方をして、挙げ句の果てに最後の数ページまで飛ばして読んで返してしまった。振り返ると後悔して、いつか再読したいと思っていたら20年近く経ってしまった。 東野圭吾作品のドラマや映画は何作も見ていたのだが本を読むのは数冊目。途中から薄々勘付く要素はあるものの決定打になる動機は最後になるほど…とさせられ、同時にブルーな気持ちにもなる。 それでもこの分厚さで読者を飽きさせないのはすごいと思う。解説を読んで、こういうジャンルの小説もあるのだなと知る。 中学生でこの小説の良さを感じた彼女は、どこが良いと思ったのだろうか。これを純愛小説と捉えたのか、はたまたミステリー小説として楽しんでいたのか… 今となっては連絡のしようもないのだが、本作との出会いをくれたことに感謝している。ありがとう。

    0
    投稿日: 2025.04.16
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    コロナ感染時に読みました。 動くのが苦痛で、ひたすらベッドにいたので読書時間はたっぷりあり、文庫本の分厚さがちょうど良かったです。 殺人事件が起きたのは1973年。 被害者の男には、亮司という小五の息子がいました。容疑者の女には、小学生の娘、雪穂がいます。この亮司と雪穂はどうなったのか、事件後19年間の物語です。 ですが、二人の接触場面は描かれません。小説の中では二人は出会うことなく、心情すらも描かれません。それなのに、二人のつながりが感じられるのです。冷酷で、賢くて、恐ろしくも見える二人。怖いし、許せないのに、亮司のことも雪穂のことももっと知りたい、次々におこる事件の裏になにがあるのかを知りたい、そんな思いでページをめくり続けました。 最初に書いたとおり、コロナ陽性で高熱があり、ずっとベッドにいたので、昼間なのに私一人、明るい夜にいるみたいでした。2~3日でわたしの熱は下がりましたが、長い年月ずっと白夜にいなければならない亮司と雪穂は、孤独で悲しいなと思いました。

    14
    投稿日: 2025.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どんだけ頑張って推理しても、あの結末は思い浮かばないよ。。。(思い浮かばなくてよかったまである。) 解説を読むまで、主人公の二人の視点からは物語が語られていない事に気づかなかったです。笑 最後の数十ページで全てが繋がる感じが本当に鳥肌。頑張って800ページ以上読んでよかったと思えます。 全てを理解した上で読む、エンディングの大阪の店のオープンで気付いたんですが、多分店の名前のR&Yは亮司&雪穂の略ですよね? 最後に雪穂は亮司を知らないと言っていたけど、本当は唯一雪穂の過去を知っている理解者だったからこそ、雪穂はこの名前で店をオープンしたのではないかな?と自分なりに解釈しました。 それにしても、親キャラがムナクソすぎる。 パラレルワールドで主人公の二人が幸せな家庭で育っていることを想像し、重い重い余韻を和らげたいと思います。

    1
    投稿日: 2025.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東野圭吾は天才なんだなとあらためて思わされた。 読み進めていくうちに点と点が線でつながっていく感覚が面白く、雪穂の闇がどんどん見えてくる。雪穂と亮司の視点がないのも、両者の動機や心情を読者の想像に委ねられる感じがあり面白い。 初めて白夜行を知ったのは中学生の頃で、当時はこんな太い本読めないなと読む選択肢に入れてなかっけど、大人になって読んでみたら面白すぎてページを捲る手が止まらなかった。850ページ全部繋がってた。読んでいくうちに登場人物の名前や行動を忘れちゃって、前のページに戻りながら読み進めてた。 巻末の解説の通り、人間の心の暗い部分に焦点を当てた作品であり、東野圭吾はこんな物語も書けるんだって思った。幻夜もこれから読む!

    1
    投稿日: 2025.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大好きな作品の一つ。めっちゃ長いけど、ぐいぐい読めた。話の節々に亮司と雪穂の悪意や繋がりを感じ、それに気づいた時にゾワっとする。決して褒められる生き方ではない2人だけど、読んでるうちに2人への思いが強くなってしまう。亮司と雪穂の間に愛情はあったかというのは永遠のテーマだと思うけど、今のところは無いという感想。亮司は雪穂に対して献身的だけど、それは恋愛感情というより過去の罪からくる罪悪感と、自分自身の人生に絶望しているため雪穂そのものに生きがいを感じているのかなーと思った。雪穂は自分の人生を良くする為なら何でも利用する女で、それの完全な理解者が亮司。 亮司を愛していないというより、そもそも愛情を知らない気がする。何度でも読みたいし、読むたびに新たな気づきがありそう。

    2
    投稿日: 2025.04.02
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    素晴らしい作品 途中途中の犯罪描写はしんどくて読むの途中でやめたくなったくらい 最後に刑事のこれまでの2人の行動についての推理がされてから雪穂の行動全てが恐ろしいものになった 表紙が黄色くてほっこりしそうな話だと思ってたから予想外だった。 まぁ過去の経験がこれまでの2人に影響しているのだと思うのだがにしてもひどくないかと思ったなぁ 敵対してる人の懐柔の仕方が胸糞すぎる

    0
    投稿日: 2025.04.01
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    長い。でもページを捲る手が止められずすぐに読み終わってしまった。 主人公2人の目線からではなく、周囲の人目線で物語が進められていくため、2人の人物像が徐々に明らかになっていく感じが面白かった。 しかし全ての伏線を回収して理解することが私にはできず、いくつかネットの解説を最後に読み、やっと全てを理解することができた。

    0
    投稿日: 2025.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「俺の人生は、白夜の中を歩いているようなものやからな」 「あたしの上に太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった」

    0
    投稿日: 2025.03.29
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    この物語のキーを握る人間の心情は一切描かれておらず、「感情移入する」より「感情を予測する」物語だった。読みながら「あれ?」と思ったことが回収されていく様は鳥肌がたった。

    3
    投稿日: 2025.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    両親を殺した少年と少女、亮司と雪穂の成長と運命を描いたミステリ小説。この作品の最大の特徴は、物語が二人の視点ではなく、彼らに関わる第三者の視点を通じて進行すること。周囲の人々の視点から描くことで、二人が抱える冷徹な思考や感情の欠如を間接的に感じ取ることができる。読み手が彼らの心情を空想する余地がある事が、本作で最も面白い所なのかなと思う。ミステリには奇想天外のトリックやドラマチックな動機などを期待しているのだが、それらを完全に排したミステリというのは珍しい。 好きなシーンは亮司が「俺の人生は白夜の中を歩いているようなものやから」と自嘲する所。彼らは親を殺した時からずっと、喜びや悲しみといった感情は消えてしまい、たとえ生きていたしても、それらが戻ることはないのだろう。そこに一抹の寂しさを感じている亮司が切なかった。

    1
    投稿日: 2025.03.22
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    面白かったけど、ここまで長くする必要もなかったかなーという印象。 雪穂と亮司の視点がなく、この2人の会話の場面も無いので、この2人の関係性を読者の想像に委ねてくる、この白夜行の世界観はさすがと思いました。

    0
    投稿日: 2025.03.22
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    主人公達の一切の感情が描かれずに進んでいく様が不気味であり、さまざまな想像を掻き立てられた。終盤で次々と謎が解明されていく部分はいっきに読んでしまった。 長かったので、伏線らしきものが回収されたようだがどこだったっけ、と戻って読み直すことも多かった ただ、時代を考えたとしても必要以上にユキホ以外の女性の描かれ方・男性からの扱われ方が常に男より低い・男より頭が悪いものとされていることが多く、また女性が酷い性被害に遭わされる描写も多かったので、読んでいてウッとなるところが多かった点は感覚的に辛かった

    1
    投稿日: 2025.03.21
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    長い。長すぎ。評判良すぎて期待値が上がりすぎてた。でも最後、ちゃんと伏線を回収してくれて嬉しかった。

    0
    投稿日: 2025.03.17
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    今まで読んでなかったのを後悔してしまう程の1冊。言葉で表現出来ないくらい、壮大で重くて苦しい話でした。それでいてこの終わり方、読了後はしばらく放心。

    12
    投稿日: 2025.03.10
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    エンタメ小説のトップだと思います。もう何回読んだかわからないくらい読み返しましたが、全く飽きる気配がありません。

    2
    投稿日: 2025.03.08
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    10年近く小説を読んでなかったが、なんとなく白夜行は読んでみたいなと思っていた。文庫を手に取ってみると驚くほど分厚く抵抗があったが、読み出すとすぐに惹き込まれた。 読み進める中で終わりを予想するも、全く違う終わり方で、数日頭から離れなかった。 久しぶりの小説で過大評価かもしれないが、この小説は読んでよかったと思った。

    2
    投稿日: 2025.03.07
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    超名作。 もう何度読んだか分からないくらい読み倒したが、この本を超えるものはないと思う。全人類が読むべき。

    1
    投稿日: 2025.03.04
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    すばらしいの一言。雪穂と亮司の内面的心情や精神状態を一切描写せず、彼らの周りにいる人々からの視点で彼らの行動が描写されていくスタイルが余計に彼らの心情を浮き彫りにしていっていた。

    0
    投稿日: 2025.03.02
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    容疑者Xの献身に並ぶ東野圭吾の代表作と聞いて、期待して読みました。確かに20年の歳月をかけて犯人を追うサスペンスかな。読み応えありました。850ページぐらいあったけど400ページぐらいに感じた。切なくもあり冷酷でもある作品かなと。

    10
    投稿日: 2025.03.01
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    捻くれている人にしか書けない内容で自分より捻くれている人がいるのかと驚愕させられた。雪穂の懐柔の仕方、桐原の残忍さにはむしろ感嘆の念を禁じ得ない。 今思えばサブ・マリンも雪穂と桐原の巧妙な連携でコピーされたんだな

    1
    投稿日: 2025.02.25
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    犯人が捕まることなく未解決のまま時が過ぎた質屋殺し。その周辺を取り巻く者の成長とともに物語は進んでいく。 誰が犯人だったのか、なぜ犯人になったのか、または犯人にならざるを得なかったのか。 真実が解き明かされたとき、登場人物に抱いていた感情が反転した。

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    長かった!よく読んだ! 高校の時に読んだのかな? 多感な年頃に激しい才能の東野圭吾を知って夢中に読んだ

    1
    投稿日: 2025.02.24
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    最後までふたりの主人公な行動の意味が明らかにされません。その内容はあまりに苦しすぎると感じました。長編ですがどんどん引きつけられて読みました。

    1
    投稿日: 2025.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    終始、不穏な雰囲気で話が進む。 まさに白夜を歩いているような展開が続く。 伏線が回収される時は気持ちがいい。 特に、鍵の鈴の音はゾッとした。 早く真実を知りたくて、後半は一気に読み進めてしまった。

    1
    投稿日: 2025.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    非常に満足度の高い作品 様々な考えがあるけれど、 個人的に、雪穂は亮二を利用する為に関わっていた訳ではなく、大切な存在として関わっていたのでは無いかなと。 雪穂が良二の事を想っていると思える言動はいくつかあり、1つ目がイニシャル入りの編み物をプレゼントした事、2つ目が亮二を太陽と例えた事、3つ目が亮二の死後すぐ現場から立ち去った事 ↑これはいくら雪穂といえどもポーカーフェイスを保つのは難しく、悲しみの表情や涙を見られないようにする為だったのでは、と個人的に思った。

    1
    投稿日: 2025.02.09
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    あまりの分厚さにびっくり。読み出すと読みやすさにびっくり。映像作品と同時進行で読み進めてしまったのが良くなかった。映像化してわかったこともあったけど。

    1
    投稿日: 2025.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    雪穂と亮司目線の心理描写が一切無く、直接の絡みも最後まで描かれなかった。起きた事実と、周囲の人間達が感じた僅かな違和感。これらが繋がり意味を持ち始めた時に初めて、彼等が何を想い、何を信条に生きてきたのかを少しだけ想像することができた。

    0
    投稿日: 2025.02.08
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    東野圭吾の中でベストに入る1冊 ドラマ版を観ているので、多少役者のキャラクターがチラつくが、長編にも関わらず一気読みした

    2
    投稿日: 2025.02.05
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    分厚くて読むのを躊躇していたが、いざ読み始めると3日程度で読み終えた。 ミステリーとして、各事件のトリック等を楽しむものではなくその部分はむしろ隠すつもりもなくわかりやすく描かれていた。 ただ主人公達の心情が一向に読めず、その不気味さが面白かった。

    3
    投稿日: 2025.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    びっくりするくらいに面白かった、今まで出会ってきた本で一番面白かった。最初は800ページか〜、読む勇気ないなあ、とずっと読めてなかったけどいざ読んだら面白すぎてめくる手が止まらない。いつの間にか3分の1、半分、とすらすら読めた。こんなに長いのに体がすべてを覚えているかのように読めば読むほど綺麗に思い出してた。殺人者がただの悪者にならないようにすることで、そういう人にも暗い過去があると同情できるのが良かった。なんなら私はその犯人が愛おしいと思えた気がする。作品の中で犯人と付き合ってた人たちの気持ちがなんとなく、分かったかも。あの事件をきっかけに、人生が180°変わり暗い人生を歩み人の前に出るのも難しいほどになって辛かった。そして、"あの人"は自分の心を殺しててとても恐ろしかった。あんなに助けてもらえたのに最後はあの台詞。恐ろしい!と思ったけどもしかしたら、一番"あの人"を知っているのはある事件の犯人。だから"あの人"を自分以外に知る人が現れないよう、〇〇をした。その事を察し"あの人"は「知らないです」と言ったのかなと。どちらにしろ、犯人は"あの人"に依存してたことは間違いないだろう。"あの人"のために殺し、自分の人生を犠牲にした。レイプすらもした、"あの人"に言われるのならば。結局は犯人も"あの人"に使われていたのかもしれない。それも計画だったら更に恐ろしいね。だって"あの人"が犯人に同じことができると思わないから。だからその犯人が可哀想で同情したくなっちゃう。最後はほぼ私の想像の話だけど、こうやって考えを膨らませてくれる東野さんはすごい!この作品を生み出してくれてありがとうございます。

    4
    投稿日: 2025.02.04
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    久々に余韻に浸る小説に出会った。 被害者の息子と容疑者の娘の19年に及ぶストーリー。 彼ら2人の周りで奇妙な事件が続々と起こるが、証拠が出ないので迷宮入りしていく。 800ページ以上の長編だが、飽きずに読めた。 登場人物が多いので途中で整理が必要。 主人公目線では語られないので、何が起こったのかの真相はわからない。しかし、周りの人達の証言で徐々に真相が明らかになっていく。 途中、性的描写が気持ち悪いところもあったが、主人公達の気持ちを考えるとそうなってしまうのも仕方がない。 ラストは突然訪れる。 もう少し続きを読んでみたい作品であった。

    1
    投稿日: 2025.02.02
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     推理小説を読み続けてきた弊害か、展開が予想できてしまい、驚きはなかった。  ただ、最後まで雪穂の本態が掴めず、何を考えているかわからない恐怖があった。わからないから知りたいのに、知ってはいけないような気もして、でも離れられない。そう感じている時点で、既に彼女の手のひらの上だったのかもしれない。

    2
    投稿日: 2025.02.02
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    素晴らしい作品。だが、正解を求めながら読んでた身としては少しスッキリしない終わり方だった。犯人が誰かということが主題ではないのだなと、納得せざるを得なかった。

    3
    投稿日: 2025.01.31
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    ある犯罪に人生を賭けた壮絶な男女の物語。 『読むと人生が変わる本』と紹介されてた為、手に取ってみた。たかだか本1冊で人生が変わるなんて、そう思っていた。結論として、現状は何も変わっていない。ただ、「白夜行を読んだ人生」と「読んでない人生」なら、私は迷わず前者を選ぶ。 少なくとも、これから先の人生は変わるだろう。 そう感じさせてくれる程に、この本には何かがあった。 言語化出来ないほどの何かが。 とある大阪の廃ビルにて、男の遺体が見つかった。 正面から刺され、顔馴染みのある者の犯行とされ、捜査が始まった。 男は近所で質屋を営み、当時は現金100万円を手にし、どこかへ向かっていたとされる証言が上がった。 懸命な捜査にも関わらず、警察は犯人を特定することが出来なかった。 そして、その事件を始めとして、19年という長い年月で様々な事件が起こる。 一見全て無関係とも思える事件だが、不思議なことに、それら全てに「唐沢雪穂」と「桐原亮治」という男女の影が見られた。 果たして彼らは何をしたのか。 一つ一つの歪なピースが、着実に埋まっていき、やがて大きな奇麗な絵を描く。 決して美化されるべきではない、美しく儚い男女の物語。

    2
    投稿日: 2025.01.30
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    すごくおもしろかった!文庫本にして800ページを超える超大作。これだけのボリュームなのにストーリーはとても読みやすくて、あっという間に引き込まれていった。私は暗い話は基本的に好きじゃないから、どんなにおもしろくても☆4になることが多いけど、この物語はおもしろさと読後も抜けない余韻に☆5をつけざるを得ないと思った。 鍵を握る2人の内面や動機が一切描写されることなく終わったことが衝撃的だった。きっと最後にはあるだろうと思っていただけに、そのまま終わってしまったことに「えー!」と内心で叫んでいた。でもたしかに、本人たちの心理描写がなくても、その想像は難くないほどの圧倒的な筆致だったことは間違い無い。 私は、2人がふいに語った本音が忘れられない。 「昼間に歩きたい」「俺の人生は、白夜の中を歩いてるようなものやからな」 「あたしはね、太陽の下を生きたことなんかないの」「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけれど、あたしには十分だった。あたしはその光によって、夜を昼と思って生きてくることができたの。わかるわね。あたしには最初から太陽なんかなかった。だから失う恐怖もないの」 この物語は、身勝手な大人たちによって、戻れないほどの暗闇に引き摺り込まれてしまった子ども2人の悲劇だ。 物語の最後、亮司は雪穂を守るために自殺し、雪穂はその思いを無駄にしないために他人のフリをしたのだと私は思った。そこに、2人の深くて強固な関係性が見えた気がした。 2人の人生や、されてきたこと、やってきたこと、その時の気持ちを想像するだけでやるせなさを感じた。

    2
    投稿日: 2025.01.30
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    この本に出会った時は、こんな分厚い文庫本見たことない、完読出来るかなと思いましたが、とても面白くて、止まらなくなります、ほとんど一気読みしてしまいました。主人公の2人の心の描写はないものの、周りの人間の行動や会話から想像を巡らし、その悍ましさを感じながら読み進めました。この二人を氷の心にしたのは、周りの大人たちなのではないかなと思います。ホラーより怖いかも?と感じさせる手法には恐れ入りました。

    1
    投稿日: 2025.01.29
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    圧巻です。著者の頭のなかはどうなっているんだろうと思わせてくれるほどのストーリーと話の展開の仕方。 鍵を握る2人の心情は全く記されないまま最後をむかえますが、読み終わる頃には痛いほど伝わります。 話の流れは複雑で登場人物も多いのに、すごく読みやすくてあっという間に読み終えてしまいました。

    1
    投稿日: 2025.01.28
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    長くて読むのにすごく体力を使いました。 ちょっとずつチラチラと見えていた伏線がどんどん1本の線になっていくところが面白かったです。 雪穂の人物像が読み手の捉え方によって変わるだろうなと思いました。

    0
    投稿日: 2025.01.27
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    面白かったが、長かったー! 1週間近くかかってしまった。。。 とにかく、評判の良い本作。 期待して読んだら、期待通りだった! ある殺人事件の迷宮入りをきっかけとし、始まっていく罪の連鎖。この時点での解決ができなかったばかりかりに、悪の華が育ってしまう。 ミステリーなので、感想を書きにくいが、まず印象に残っているのは描写かなぁ。とにかく映像としてイメージしやすく、脳内で容易に再生することができた。ドラマ版は観たことないが今度、想像と一致するか試してみたい。ちなみに登場人物の桐原は、 マンガ、タフの喜一でイメージしていた。その他、雪穂の氷の様に冷徹な様は、どんなに美しく形容されても、絶対に心を許すな!と自分自身に言い聞かせながら読んでいた。 作中では約20年という長い時間を桐原亮司と西本雪穂を軸に描きつつ、周囲の魅力ある登場人物が登場しては去っていく。 800ページを超える長編だが、どこか削れるかとかというとそうではない。どこにと無駄な箇所はなく、完璧な作品だとおもう。

    39
    投稿日: 2025.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    800ページくらいかけてじわじわと話が進んで行くので展開が少し地味に思えた。 雪穂はずっと夜を歩いてると言っていたが、人を何人も殺してまでブティックを開きたいという考えは私にはよく分からない。成功者にならなければ自分を犯し傷付けてきた奴らを見下せないということか 闇を進むも、日のあたる世界に出るも、自分次第だと思うので、雪穂はそもそも元からどんな事をしてでも自分が一番でなければだめな女王気質なのだと思う。最初のうちは家庭に入って夫に従順な妻を演じていたが当時では当たり前のことも今では不快感を感じる男尊女卑のシーンとなり雪穂が、男は信頼するものではなく利用してのし上るための道具と思って割り切っている様子はとても現代的に思えた。信頼すべきものではないと思うに至った大きな出来事はもちろん子供の頃大きな大人の男たちに犯されたことであり、そこは理解できるが成功のためにあまりにも罪を重ねていることが雪穂の元から持っている恐ろしさということになる。 亮司はそれに比べるとスレていてもだいぶ純粋もしくは純粋すぎて歪んでしまった人間のように思った。父親の事件から雪穂を守ることだけが彼の生き甲斐になりそれも歪んだ形なので歪んだやり方でしか守れない。雪穂の為に犯罪を犯し続ける人生は女王蜂のためにせっせと仕事をする働き蜂のように思えた

    6
    投稿日: 2025.01.22
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    ある男の子と女の子が繰り出す悲しいストーリー。 質屋で繰り広げられる謎が解明されていくのが面白かった。 長い話でしたが、ページをめくるのが止まりませんでした。

    1
    投稿日: 2025.01.18
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    あの2人についてお涙頂戴展開がなくて良かった。 どんな犯罪を犯しても、「あんな過去が有るから仕方ないよね」と同情させない、気高く必死に生きてるのが素晴らしい。

    1
    投稿日: 2025.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマが好きで何度も見ていた。 そういえば原作読んだことないと思い購入。 原作は最初から2人の物語が別々で語られていく、最後に刑事のササガキの語りによって20年の事件の真相が語られる。 なんとも悲しく、もっと早く真相がわかっていれば後戻りできないところまでいかなくてもよかったのになと思う。

    1
    投稿日: 2025.01.16
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    長編でしたが、どんどん読み進めてしまうくらいハマってしまいました。 19年もの間のストーリーもすごかったです。 最後は衝撃でした。

    0
    投稿日: 2025.01.08
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    長編だか読み出すと止まらない。 雪穂と亮司が月と太陽のように交わりそうで交わらない関係性で物語が進んでいく。だが絶対に関係はある。 最後の雪穂がとても印象的でした。

    1
    投稿日: 2025.01.04
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    コンピュータがまだ身近ではなかった80年代の社会についても興味深かった。AIについての言及が90年代後半になされていたことにも驚き。

    0
    投稿日: 2025.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    19年前、愛する雪穂守るために亮二が犯した殺人。それを隠すために19年間犯罪を犯し続けた亮二が死んだ時の、雪穂の冷徹な態度。鳥肌モノでした。一生忘れない衝撃。読んだ人は「幻夜」も読むべき。鳥肌が倍増する

    0
    投稿日: 2025.01.03
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    事件の犯人は読み進めていく上ですぐわかる でも、真相が気になって楽しめて読めた。 主人公2人の行動や様子を小学校時代〜大人に なるまで、周りの人の視点で描くストーリー 本人の心情などは一切書かず読者に委ねるのもまたいいなあと思った。 約850ページの長編小説を初めて読了できたそんな1冊。 東野圭吾作品は2冊目。

    0
    投稿日: 2025.01.02
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    桐原亮司 唐沢(西本)雪穂 笹垣潤三 古賀久志 桐原洋介 桐原弥生子 松浦勇 西本文代 唐沢礼子 秋吉雄一 菊池文彦 藤村都子 川島(手塚)江利子 園村友彦 西口奈美江 中道正晴 篠塚一成 倉橋香苗 高宮誠 三沢千都留 中嶋弘恵 今枝直巳 菅原絵里 栗原典子 篠塚康晴 篠塚美佳

    0
    投稿日: 2025.01.01
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    19年の日々を周りの視点から語られる。当人たちが何を考えているのかわからない気持ち悪さ。でも続きが気になって読み進めてしまう。 分厚い文庫だが苦痛に感じることなく読めた。手首は疲れた。

    1
    投稿日: 2024.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『あたしの上には太陽なんかかなった。      いつも夜。でも暗くはなかった。       太陽に代わるものがあったから。     太陽ほど明るくはないけれど、       あたしには十分だったーーーーー。』     累計発行部数250万部突破。第122回直木三十五賞候補作、第12回このミステリーがすごい!第2位。 文庫本にして800ページを超える超大作。 過去にはドラマ化や映画化もされて話題になった作品でもありましたね。 率直な感想としては、これだけのボリュームなのに、物語に引き込んでいく引力が凄まじいノワール作品です。この読後感は一言では表せません。ですが、なぜこんなに沢山の方々に読まれてきたのかはわかる気がしました。 それだけ物語の完成度が段違いです。 特にこの作品を読んでいて驚かされたのは、ネタバレになるかもしれませんが、桐原亮司と西本雪穂の感情描写はない、故に動機すらも描かれない。 あくまで他者の目から映し出された客観的な行動描写、それ故の作品的な余白が想像を掻き立てること。 ミステリーにありがちな、謎解きや自供といったものはそこに存在しない。 そこに綴られていたのは、仄暗い闇の中、どこまで歩んで行っても救われない。そんな中、ただただお互いの存在を太陽に代わる光だと信じて歩んできた、いや歩むしかなかった、19年に渡る2人の白夜行でした。 ・ ・ ・ ・ ・ 愛することは「罪」なのか。それとも愛されることが「罪」なのか。 1973年、大阪の廃墟ビルで質屋を経営する男が一人殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りしてしまう。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んでいくことになるのだが、二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪の形跡。しかし、何も「証拠」はない。そして十九年の歳月が流れ……。 伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリー。壮大なスケールで描かれた、ミステリー史に燦然と輝く大人気作家の記念碑的傑作。

    2
    投稿日: 2024.12.29
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    第一印象は、レンガ。そのくらい分厚い単行本だった。 ただ、不思議とその厚みを億劫に思わず、ひたすら読み進めてしまった。 あらすじを簡単にまとめると、 ある質屋の主人が廃墟ビルで何者かに刺殺される。容疑者は次々と現れるものの、捜査は難航を極め、事件は迷宮入りとなる。 暗い目をした被害者の息子・亮司と並外れて美しい容疑者の娘・雪穂は、別々の人生を歩んでいくが、2人の近くで幾つもの事件が起き始める。 19年に及ぶ物語。この二人はどのような運命を背負って生きるのか。 この本について特筆するべきことは、文章構成の独自性である。 読み進める中で、そもそも犯人は誰か。犯人はなぜこんな事件を起こしたのか。 思いを巡らせて読んでいた。 ただ、犯人の動機や心情に関しては全く記されない。また、内面描写はほとんど出てこない。 その代わり、各登場人物の行動描写がとても多い。 読み終えた後、少しだけ物足りなさを感じたのはそのためだろうか。 しかし、物足りなさの後は、なんとも言えない余韻が自分を包み込んだ。 間違いなく、自分の中のお気に入りの一冊になった。

    18
    投稿日: 2024.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごかった…すごいけど東野圭吾さんの本の中では苦手な描写だったので☆ひとつ減らしました。 男女二人の心の中を描かれてないところもさすがだなと思いました。 想像をかきたてられます。

    1
    投稿日: 2024.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマを観てから読んだから良かった こっち先に読んだらどう思ったかな メイン2人の心理描写が全くなくて物足りなく感じてしまったかも ササガキは本当にストーカー並みにしつこくて嫌いすぎる

    1
    投稿日: 2024.12.21
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    物語にはいくつもの面があって、私が見えているのはその1つだということ。 ドラマを全話視聴したあとに原作を読んだ。 この原作からあのドラマを作った脚本やスタッフ、役者たちは凄すぎる。 亮司と雪穂の内面に触れている表現がわずかに書かれている。 その言葉から2人の苦しみを想像するとつらい。

    0
    投稿日: 2024.12.19
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    タイプでは無いがやっぱり評価されているだけあって作り込まれているし、読みやすい。わかりやすい。登場人物の気味悪い雰囲気も上手に表現してあり流石です。

    0
    投稿日: 2024.12.18
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    圧巻。 最初から最後まで面白い。 もっと2人がやってきた悪事の詳細が語られると思ってたけど、それはなくて読者の想像に委ねる感じ。

    7
    投稿日: 2024.12.15
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    ずっと読んでみたかったけど分厚さに二の足を踏むこと十数年。笑 自分の中で第二次東野圭吾ブームが到来したので着手してみたら、めちゃくちゃ面白くて読む手が止まらない!!! 読了後、頭が爆発した感じ。。。 すべてを説明してくれない感じも、雪穂と亮司の心情を全く語ってくれない感じも、事件からの19年ずっと暗い穴から抜け出せない感じも、めちゃくちゃ好き! あの時のアレって、こういう解釈されてるけど合ってるの?ってひとつひとつ本人達に確認したくなる。絶対教えてくれないと思うけど。笑 次は白鳥とコウモリを読む予定だったんだけど、幻夜が先かな!

    6
    投稿日: 2024.12.15
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    読書の沼に引き摺り込まれた思い出の作品であったりする。 ページ数が多く敬遠される方もいるかもしれないが、心理描写が秀逸で引き込まれてスラスラ読めてしまうので是非読んでほしい。

    7
    投稿日: 2024.12.10
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    1973年、大阪の廃墟ビルで質屋の男が殺された。容疑者として取引相手の西本文代があがったが、不慮の事故により亡くなってしまい事件は迷宮入りに。被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂。心に闇を持つ少年と並外れた美しさを持つ少女はそれぞれ別々の道を歩んでいく。二人の周りで何故か起こる数々の犯罪。しかし証拠は現れない、そして19年の時が流れる。 主人公2人の心理描写が一切なく、読者は彼らの内面を周りの人の視点や出来事から想像する。それ故、著者の読者を擽るセンスが物語の各所で光っている名作だと感じました。

    10
    投稿日: 2024.12.10
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    先に「幻夜」を読んでしまってたので、共通点と相違点を考えながら読むことが出来ました。 ものすごい読み応えのある内容で、構成の緻密さには作者の才能を改めて感じました。 内容としてはかなり重い話なので、読み終わった後の爽快感こそありませんでしたが、本当に素晴らしい作品です。 この歳で読書素人の私は、まだまだ東野作品を楽しむことが出来るので幸せです。

    31
    投稿日: 2024.12.09
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    昔ドラマでみたからザックリと内容は覚えてたのに凄く新鮮な面白さがあった。 うろ覚えだけど結末はこんなんじゃなかったような… 雪穂の秘密を守る。 亮二にとっては贖罪だったのかとも思えた。

    13
    投稿日: 2024.12.07
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    言わずもがな傑作。どうしようもない世界で互いだけを微かな光にしてなんとか歩み続ける2人の物語。2人の心情とか実際会って話してるところは徹底して描かれない。だけど、各々が白夜の中のわずかな光でしか生きられないと述べる場面が、切ない一方で誰にも分かり得ない2人なりの絆の在り方を感じさせて好きです。言葉じゃ形容できない関係。残酷な2人なのに、報われないリョウは切ないし、唯一の光さえも奪われて生きていく雪穂を案じてしまう。2人が普通の幸せを感じられる世界線はなかったのかな

    1
    投稿日: 2024.12.04
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    映画化・ドラマ化されている作品をやっと読了。 読み終わったあとの余韻がすごい。 また読み返したいと思う作品でした。

    1
    投稿日: 2024.12.03
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    雪穂がどのように、育ってきたのか… 次の「幻夜」に繋がる作品。 衝撃すぎて、怖かった。 こんな少女時代ある❓❓ 黒すぎて… 私的には、登場人物が多くて、読んでたら、「これ誰❓」ってこともあり

    1
    投稿日: 2024.12.02
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    文庫本なのに800ページ越えの分厚さに頭を抱えるが、内容はとても面白い。 場面がテンポよく切り替わるので、長篇だがとても読みやすい。 巻末の解説にも書いてあるが、犯人と思われる2人の心情描写が一切ないため、読み手によっては釈然としない部分、何故そんなことをしたんだろうという部分があったりするが、そこについて考えるのまでがこの本の魅力なのかも。

    1
    投稿日: 2024.12.01
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    初めて読んでから何年経つか。 白夜を行く2人の19年間。その道の暗さと、そこに明かりを見いだした2人の心情を思うと息苦しさを覚える。 何度読んでも、長い余韻の残る作品。

    2
    投稿日: 2024.11.26
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    850ページちょっとあるので、読み終え達成感はもの凄くありました。 ハッピーなストーリーではないけれど、2人の19年間の歩んだ人生を通して、いろいろと考えさせられました。 ドラマは観ていないので、今度観てみたいです。

    1
    投稿日: 2024.11.25
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    読み終わって、満足感すごい 少しずつ紐解かれる19年前の事件 2人はどういう思いで生きてきたんだろう。 TVerでドラマ再放送してるらしいから それも見てくる、、

    1
    投稿日: 2024.11.16
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    とても面白い作品で衝撃だった。 読んだ後も余韻が残るなぜこんなことになってしまったんだと勝手に考えてしまいました。 暗い気持ちにはなるけど本当におすすめです。

    1
    投稿日: 2024.11.11
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    当時の同僚が、唐突に「あのね、この本、めちゃくちゃ面白いから。絶対読んだほうがいい」と何故か勧められて、勧められるがままに読んで東野圭吾ワールドに引き摺り込まれてしまいました。ハラハラしっぱなしの一方で、各キャラクターの生々しい心理描写にいちいち考えさせられたりした記憶が。きっと、この頃の作品は東野さんの歴史の中でも最も濃ゆかったのでは…?(と言えるほど読み尽くしてませんが。)

    2
    投稿日: 2024.11.08
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    凄い。 2人で駆けてきた日々がなんと険しく、哀しいのだろう。 捲るページを止められなかった。 分厚い本なのに、全く長いと思わなかった。 なんならまだまだ気になる点が多くて、2人の話をもっと知りたかった。

    3
    投稿日: 2024.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    二人の関係性が一切描かれていないので、読者が自分の願望混じりに想像するしかないのが、なんとも言えない。 幻夜を先に読んでいて、そちらもとても好きです。どちらもヒロインのために命を投げ出すのだけど、ヒロインの何がそうさせるんでしょうね。外見の美しさだけではない、何かがあるんでしょうか。 長い話だけど、あっという間に読み終えてしまった。

    2
    投稿日: 2024.10.31
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    読後の深い余韻に浸る。ミステリーというより大河ドラマというような重厚感が伝わってくる。二人の年代がちょうど私より少し上の設定で、自分の成長と同じ世相や事件、ブームなども懐かしく長編小説であるのに読み易く感じた。PC88シリーズや98シリーズ自分も88持ってたなと思い出す。また、物語も多くの要素が含まれており、著書と昔読んだ小説大藪春彦著目的の為なら手段を選ばないというような「蘇る金狼」や「野獣死すべし」と重なる部分強く感じた、著書のラストの情景は蘇る金狼のラストそのもののような昂ぶりを感じた。  物語も中盤までは主人公二人の計算し尽くされた行動がハッキリと見えない霧の中で微笑む魔王と魔女の姿を連想してしまうが、中盤から後半にかけて霧が少しづつ晴れて、主人公二人魔王でも魔女でもない人間臭さ人としての苦しみや葛藤が伝わってくる。どちらかと言うと自分達を守る為に懸命に生きた軌跡のような気がする。 「良かった」と締めくくるにはもったいない、深い感情が残った。

    12
    投稿日: 2024.10.30
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    ドラマや映画は何年も前に観たことがあった。 原作を読んだことがなく、いつか読みたいと思っていて今回読んでみた。 失敗したな、と思った。 映像作品を観たのが何年か前でも少し覚えていて、原作に描かれていない余計なことを考えてしまった。心とか。 まだこの作品関連にノータッチな人には、ぜひ原作から手を出してほしいと思う。できればわたしもそうしたかった。

    1
    投稿日: 2024.10.30
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    長いストーリーでしたが楽しめました。話の展開がダラダラとしていなく適度に回転していくので飽きずに読めます。ただ結末として女性主人公については尻切れトンボ感があり、「うーん」という小さな不満が残ります。

    1
    投稿日: 2024.10.27
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    圧巻。ページをめくる手が止まらなかった。 2人の関係、覚悟、最後まで秘密を守り抜いた亮司の思い。切ない。報われない。

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    投稿日: 2024.10.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりの再読。読む手が止められず深夜になるこの時間まで読み耽ってしまった。私が読んだ東野圭吾作品の中で一番の傑作。ドラマも好きでそちらも何度も見ているので武田鉄矢演じるササガキの関西弁や綾瀬はるか演じる雪穂の聡明で美しいながらもどこか冷たい表情など、登場人物の顔や話し言葉のイントネーションまで鮮明に思い描きながら読み進められた事もこの作品に久しぶりにのめり込んだ理由のひとつ。ただ、ドラマとの大きな違い、かつこの小説の最大の魅力は、雪穂と亮司がこれほどまでに強く結びつきながらも、“2人の場面や会話が一切ないこと”である。たくさんの登場人物をとりまくそれぞれの出来事を通して、2人の関係性や心情が想像できるようになっており、この2人は確かに、確実に、陰で強く悲しく結びつき続けていた事を私達読者は確信出来る。しかしその一方で、その出来事の事実関係や細部、そこに存在する雪穂と亮司の本当の心情はあくまでも読者の想像に委ねられているという事、それが私が感じるこの物語の凄さであり面白さだと思う。この規模の長編小説で、主軸となる人物の感情表現をここまで排除した物語も珍しい。ドラマ版では小説と違い2人の場面やその場その場での2人の感情の機微が細かく描かれていて、それはそれで面白さはあったが、個人的にはドラマはドラマ、小説は小説として2人の感情を決めつけて読み進めないように気をつけたい。どちらにせよ、考えざるをえないのが19年前亮司が捕まっていたら、、という取り返しのつかない虚しさ。当時の年齢や状況からしても亮司はそう長く塀の中にいる事もなかっただろう。平坦な道ではなかっただろうが、2人が太陽の下を歩ける未来はあったはずだ。章が進み追い詰められていくにつれ心が痛くなる。2人が罪を犯し人を傷つけながら生きていった先に太陽の光はなかった。彼らはいつか本当に太陽の下を歩けると思っていたのかな。白夜に取り残された雪穂を思うと、19年前、事件が起こる前に、どうか、どうか誰か彼女を助けて、見つけてあげて、と願わざるを得ない。

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    投稿日: 2024.10.25