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海の見える理髪店
海の見える理髪店
荻原浩/集英社
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総合評価

317件)
3.7
38
144
100
16
2
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    いろんな家族の気持ちを追体験させてくれる 作品でした。 ただただ無為に日々を送るのではなく、 残りの人生をもっとちゃんと考えないと いけないと思いました。

    1
    投稿日: 2021.02.28
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    短編の家族小説集。 家族愛と言うよりは、 こじれた家族関係が、重くなり過ぎずに描かれているのが、良かった。

    0
    投稿日: 2021.02.28
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    直木賞受賞の表題作「海の見える理髪店」は、短編ならではの緊張とひっくり返しが悪くなかったけど。 連作かと思って読み始めたが、テーマはさておき各話の間には特に繋がりがなかった点が、勝手に期待して期待外れだった。 成人式は郁美ちゃんに救われた。

    2
    投稿日: 2021.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    家族をテーマにした小説を集めた本 本のタイトルにもなっている海の見える理髪店は 店主の語り口調で物語が進んでいき、山あり谷ありの店主の人生がゆっくりと語られていくので読みやすかった。 特に印象に残った話は成人式 若くして亡くなってしまった娘さんにかわり成人式に出席する夫婦 辛いことから逃げるのでなく受け入れ思いもよらない形で立ち向かっていく姿は少し笑ってしまうけど感動する話だった

    0
    投稿日: 2021.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    家族を描いた短編集。 時を経て訪れる邂逅、喪失との決別、そんな物語でした。 直木賞受賞作ということで勝手にハードルを上げてしまい、余計な展開を期待してしまったが、予備知識がなかったほうがよかった気がする。

    1
    投稿日: 2021.01.24
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    うーん。 題名が素敵で手に取ったが やはり短編は苦手でした 物語に入り込む頃に終わってしまうので… 直木賞作品だったんですね 読んでから知りました

    11
    投稿日: 2021.01.24
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     少し気持ちが参っていたけど、「成人式」を読んで、笑ったり泣いたりできた。そのほかの話も、なんだかうまくいかない家族が書かれていて、それがよかった。安心できた。

    0
    投稿日: 2021.01.19
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    六編からなる短編集。 表題作と『いつか来た道』『成人式』がお気に入り。 解説で「過去と向き合うっていうことは、未来に向けて踏み出すこと」とあったがどの作品からもそれが強く感じられた。 読後は、切なさがありながらも、一歩前に進む勇気をもらえるそんな短編集だった。

    1
    投稿日: 2021.01.17
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    家族のお話。よい。 「空は今日もスカイ」が一番好き。発見に溢れている子どもの視点がよかった。 大人と子どもの世界の違いが明確で、子供にとっては大人は理解できないものなのだろうなと思った。逆もまた然り。 どの話も、お話が前向きに終わるのが読んでて気持ちよかった。頑張って生きよう!みたいな。 今行動することで、過去が変わることってあるのだろうね。マチネでも同じようなこと言ってた気がする。

    4
    投稿日: 2021.01.16
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     全体的に重い話が多い。ただ、無駄に重いだけではなく、重さという小説の過程に対して暖かさという結果が実っている。一見読んでいて重い家族のシナリオだと感じてしまうが、読み終わる時にはその重さは無くなり暖かさに変わっているだろう。  大きな印象としては斜め読み・速読派には向いてないこと。表現の美しさが相当凝っている。映像化でもしようものなら作品の価値を著しく下げてしまうほど、美しい文学。表現の美しさを噛み締めて読むと尚のこと楽しく読むことができる。この本の世界を脳内に映し出すことに悦びを覚えた。

    0
    投稿日: 2020.12.29
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    家族のものがたり。時間を超えて、今も昔もこれからも、家族との思い出や絆は変化しながらもずっとずっと続いていく。悲しいけど、心温まる話だった。

    0
    投稿日: 2020.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    コールドゲームに続き2作品目。最後の「成人式」という作品が全ての作品を圧倒した。5年前、15歳で交通事故死した娘の死から立ち直れない夫婦。塞ぎ込み、娘の死を受け入れられず、娘のビデオすら見ることに罪悪感を持つ。夫婦が考えたのは、娘の成人式に夫婦で出席すること。しかも20歳の若者に扮して。式場で若者からは、夫はヤクザ、妻はビョーキのオバサン。そこで娘の友人と遭遇し、式に出席できることになる。この夫婦の突飛な行動が娘への供養とともに自身への区切りとなった。夫婦の健気な姿に「頑張れ~」と素直にエールを送った。

    29
    投稿日: 2020.12.27
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    いろんな人の人生のひとときを切り取ったような短編集。著者は言葉からそれ以上を汲み取るのが上手な人なのかなと感じた。 はっきりとは終わらないけど、読み終わってどこかすっきりした気持ちになるのは、この後もこの人たちの人生は続いていくような感覚になるからかな…

    0
    投稿日: 2020.12.24
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    理髪店を舞台にした1冊かと思っていたら、違いました。2編目で、いつ床屋さんへ行くのかなーと考えながら読んでいた私。 言葉少なな人たちの短編集のように感じました。 言葉って難しい。足りないと伝わらないし、多すぎると後になって後悔する。

    1
    投稿日: 2020.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    6つの短編。 どれも淡々と進んでいくけれど 読後はせつない気分に。 「海の見える理髪店」と 「遠くからきた手紙」がよかった。 最後の「成人式」は一人娘をつい置き換えてしまい 必要以上に感情移入してしまうので苦手です。悲しくて。 ちょこちょこっと性格に難ありな感じの人が登場するけど 人間いい人ばかりでないよ、みたいな リアルな人間臭さを感じた。

    3
    投稿日: 2020.12.11
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    家族のお話。家族って不思議な繋がりだなとつくづく考えさせられた。家族になった意味はあるのだなと思う。この小説を手に取ってみて良かった。どの話も胸を打つ。とくに「空は今日もスカイ」が好き。何度も読み返してしまった。

    3
    投稿日: 2020.12.10
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    特に表題作の『海の見える理髪店』が良かった。理容師が、理髪中お客さまから常に見られる存在であること、鏡越しにお客さまと小一時間対面して時間を過ごすことなど、理容師視点の世界を実感できておもしろかったです。 解説を読むと荻原浩さんの作品は、独特で様々なアイディアのある設定が多いとのことで、他の作品も読んでみたいです。

    6
    投稿日: 2020.12.05
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    しんみりした 2016年の直木賞受賞作品 6編の家族の物語 ■海の見える理髪店 海の見える理髪店に訪れた僕 そして、老店主が髪を切りながら独り言として、自らの半生を語り始めます。 そして明らかになる僕と店主の関係 なんとなく、そうなんだろうなって思っていたらその通りでした(笑) ■いつか来た道 母親と折り合いが悪い娘の物語 母親に縛られてきた娘、そして、認知症の母親 母と娘の関係でありがちな設定なのだと思います。 最後、そんな母親の呪縛から解放される娘が印象的でした。 ■遠くから来た手紙 夫の態度にブチ切れて、幼い娘を連れて実家に帰ってきた妻。メールでの夫とのやり取りの中に、ファンタジー要素が入り込んで、立ち直ります。 ホンワカ暖かい気持ちになりました。 ■空は今日もスカイ 子供の冒険の物語 児童虐待、あたたかな大人の支援、しかし... 現代ではありがちなパターンです。ちょっとこの物語は嫌い ■時のない時計 父親の形見の時計の修理しに訪れた時計店での物語 時計店の店主では、時が止まった時計が その意味するものは..といった語り口 そして、振りかえる父親との関係 「時計の針を巻き戻したいって思うことは、誰でもあるでしょう」という店主の言葉が印象的 ■成人式 15歳の娘を事故で無くした両親 その喪失感がいたいたしい。 同じ娘をもつ親としては辛い。 そして、生きていれば成人式というときに、娘に成り代わって成人式に出席することに..この展開はどうなのよ? これは、軽いノリになっていたのがちょっと救われました。 ということで、全6編 「人生に訪れる喪失と、ささやかな希望の光  心に染みる儚く愛おしい家族の小説集」 そのものですね。

    16
    投稿日: 2020.11.28
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    短編集なので総合してどんなふうだとコメントできないのですが、しいて言えばどれも「親子」の話です。どの話も親子の愛を感じる暖かい作品ではありますが、いくつかの作品は、親からの縛りを乗り越えて自分を取り戻すという話なので、必ずしも親子の愛がテーマではありません。しかしいずれの作品も勇気のようなものをくれるのです。ちょっと不思議な、だけどちょっと嬉しい気持ちになる、そんな小説です。

    5
    投稿日: 2020.11.21
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    鏡の向こうとこちら。手を伸ばしあっても、実は逆の手だから握手もできない。きっと私はなんでも鏡越しに見ていた。真正面から向き合うとつらいから こうありたい自分と現実の自分

    4
    投稿日: 2020.11.21
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    お涙頂戴感があふれているストーリーはあまり好きじゃ無いんですが、それでも読むと涙が溢れてくる単純な読者の私です。この本も感情を刺激してきますが、でも泣くほどでは無かったな。 表題作「海の見える理髪店」では辺鄙な場所にポツンと立つ理髪店の店主が客である「僕」に今までの人生を饒舌に語ってくる。最後近くなりその理由がわかります。 英単語を駆使する少女が出てくる「空は今日もスカイ」も良かった。茜が家を出た理由、出会った陽太が家を出た理由は深刻さにこそ違いはあるものの、両方とも切ない。 この小説、直木賞を受賞したそうです。

    6
    投稿日: 2020.10.12
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    続きを読みたくなるわけではないけれど、その人のその後の物語は続いてると感じる 切なくほっこりする 人間臭い話でした

    0
    投稿日: 2020.10.06
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    一つ一つのエピソードが、短編に思えない程だった。驚く程ではないけれど、面白い。読んでいても次が気になる程ではない、でもスルスルと読める一冊。面白かった。

    0
    投稿日: 2020.09.28
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    家族の物語。表題作の海の見える理髪店は映像化向きの物語。昭和のなごりに海辺で理髪店を営む偏屈な店主の元に訪れる青年。店主の昔語りを聞きながら髪を切ってもらう。理髪店はサービス業。髪を切る技術は当然のことながら、話術やもてなしなどなど。知恵と工夫がつまった仕事だったんだな。6話分の家族の物語は痛かったり、辛かったり、苦しかったりする。

    5
    投稿日: 2020.09.27
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    直木賞受賞作品。6話短編集。家族の話がベースとなってますが、どれも「心温まる」という話ではないところにドラマを感じました。チクンと胸に小さなトゲが刺さる失意が残りました。

    14
    投稿日: 2020.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    家族がテーマの短編小説。 印象に残ったのは下記! ・海の見える理髪店 ★★★★ お店の様子がなんだか平和的で清々しい印象があり◎ 最後に店主との関係がなるほどと! ・遠くから来た手紙 ★★★ 本筋とは関係ないが、ちょうど自分の弟が今年結婚するので実家が変わってしまう。ってのが妙にリアルに感じ少し寂しい感じがすごく分かった! こんな思いを抱くとは驚きだ! ・空は今日もスカイ ★★★ とにかく子供たち2人が幸せになってほしい。 ビッグマンが罪に問われないでほしい。 ・成人式 ★★★★ 成人式に行ってからが◎ ラストは、泣きそうになった!

    0
    投稿日: 2020.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    成人式の話がとても好きでした。 星野源がラジオでMIU404のあるシーンを「異質なものの共存」と言っていたけど、わたしはまさにそういう異質なものの組み合わせに感動したり、面白さを感じたりするよう。(余談だけど、今やってる親バカ青春白書もそういう理由で、結構好き) 成人式に、大人が成人として参加する。もちろん周りは訝しがるけど、本人達は目的のために一生懸命なのが愛おしいし、鈴音ちゃんの友達がとっても良い子で、そのキャラクターが嬉しい。 他の短編は結構スルスルーっと読み終っちゃったけど、最後にググッときました。 少し重松清ちっくなお話かも?

    0
    投稿日: 2020.09.06
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    1年ほど前に買っていたようだ。その時は6つの短編のうち2つ目の途中までしか読んでいなかった。今回は全6編を読了。特に最後の成人式が一番心に響いた。この作者の作品は初めてだったが、死や失業といった悲しみを帯びたものがテーマになっている。おそらく作者自身の経験、思いもあるのだろう。憂いが醸し出す深いものも感じられた。

    0
    投稿日: 2020.09.02
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    家庭で不満を抱えると、自分の家ばかり理不尽なんじゃないかと思うことが多々ある。家庭の問題だけに視野が狭くなるからだ。 けれどこの本を読み終わり、あくまで小説なのでフィクションであることは重々承知しているが、それでも世の中には色んな家族の関係だったり問題があるのだと思ったし、みんな何かを抱えて生きているのだと思った。自分だけじゃない。そんな気がした。

    1
    投稿日: 2020.09.02
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    短編小説ですが、情景が脳内に浮かんできて、厚みのある作品に感じました。悲しみを暖かさで包むような作風に癒されました。

    4
    投稿日: 2020.09.01
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    人の生と死、若さや老いについての短編集。明るい風景描写の中で、それぞれなにかを抱えて生活する登場人物たちの姿は、あまりにも対比的で、晴れ晴れとしているような、それでいて重くのしかかるような、そんな読後感だった。全体的に読みやすく、本を読まない友達にオススメするのにちょうど良い1冊だった。

    1
    投稿日: 2020.08.31
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    海の見える理髪店は最後の展開に驚き。そしてもう一度読みたくなるような文章。 個人的には最後の成人式が1番印象に残っています。(最後ということもあるのかもしれませんが) まだ19歳である自分には到底共感できないはずの、娘を亡くした両親の感じている喪失感を荻原さんの言葉を通じてひしひしと感じることができました。

    0
    投稿日: 2020.08.26
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    読みやすかった。どの章でも流れを一変する一文があって振り回された。おもしろかった。 特に好きなのはいつかきた道。親ってなんだかんだ一番大事な人なんやなと思った

    0
    投稿日: 2020.08.24
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    表題作『海の見える理髪店』を含めた短編集。一つ一つが読みやすく、あっという間に終わってしまった。 私のお気に入りは次の2つ。 『海の見える理髪店』 最後まで読んで、すぐにまた頭から読み直したのはこの作品が初めて。最初に読んだ時と、結末を知ったうえで読むのでは感じ方が違い、私は2回目の方が切なくも温かく感じた。 『成人式』 親になったことは無いけれど、子供がいてもおかしくない年齢の今だからこそ感じるものがある作品なのかもしれない。 1冊読み終わる頃には、なんだか心がぽっかり、余計なことは考えずぼーっとする感じ。

    1
    投稿日: 2020.08.22
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    人生に訪れる喪失と向き合い、希望を見出す人々を描く家族がテーマの6つの短編集 お気に入りは、 *「海の見える理髪店」 「理髪店」という響きも表にあるポールも懐かしかった。美容院でも雑談はするけど、ひたすらに自分を語る良い感じのおじさんに昭和を思い出す。 ちょっとスパイスも効いていて余韻と希望を感じさせるラストが良いなぁ。 *「遠くから来た手紙」 祥子の心理わかるなぁ。 ちょっと非現実的というかファンタジックな要素もあり意外。受け取る本人次第でもあるが、家出をした祥子の現状に対する啓示とでも言おうか…。 隠しておいた手紙にキュンとしてしまいました。 *「成人式」 切なかった…。 でも前を向こうとする希望に溢れた作品。 えーっ!となり、クスッ、そして温かい気持ちに包まれました♪

    1
    投稿日: 2020.08.18
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    色々な家族がいるなぁ。自分がいかに、”普通”とか”当たり前”とかに縛られているのか実感。しかも自分の思う”普通”から外れると、人生失敗した、なんて思ってしまう私の何と小さなこと。 立ち止まったり、躓くことがあっても、そこからまた頑張ればいいのか、と思わせてくれた作品。

    4
    投稿日: 2020.08.18
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    短編集。タイトルの通り理髪店の話が収められており、それが一番気に入った。 だが、面白さでいえば正直そこまでではなかった。

    0
    投稿日: 2020.08.17
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    表題作も含め、どこかほろりとして、切ない家族の話。 確執があっても、生き別れになっても家族っていろいろあるなぁという気になる。

    0
    投稿日: 2020.08.15
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    荻原浩の直木賞受賞作。荻原さんらしい多彩な話が詰まった短編集。表題作「海の見える理髪店」最後にわかる店主と客の関係にハッとさせられ.「空は今日もスカイ」恵まれない境遇の子供の冒険物語ではホームレスも含めて良い未来が待っていることを願ってみたり、最後に掲載されている「成人式」読み始めて涙、夫婦が未来へ一歩踏み出す為の成人式への参加の過程には荻原さんらしいユーモアもあり、娘の友人の行動にはまたホロリとさせられました。その他の作品も秀逸でした。

    0
    投稿日: 2020.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    店主の語りで話が進んでいく。 店主は少し頑固な印象。腕が立ち、誇り高く、お洒落な床屋さんというのが伝わってくる。 最後まで、単純に店主と主人公の関係と思っていたが、最後の3ページで覆された。

    0
    投稿日: 2020.08.08
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    短編小説で、読みやすい作品だった。 過去を思い振り返り、現実に向き合い前に進もうとするそれぞれのストーリーに胸が熱くなった。 海の見える理髪店がいちばん良かった。

    0
    投稿日: 2020.08.05
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    2020/08/03 あっさり読める短編。 海の見える理髪店が全部の短編に出てくるのかと思いきや、家族にまつわる話が集まってるだけで、関連性とかはなかった← 何も考えずにほっこりな話を読めた感じ。成人式が一番良かったかな。乗り越えるための儀式って必要だね

    0
    投稿日: 2020.08.03
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    父と息子、母と娘など、家族を描いた6つの短編集。 『海の見える理髪店』『いつか来た道』『遠くから来た手紙』『空は今日もスカイ』『時のない時計』『成人式』 傷がついてしまったそれぞれの家族の関係を重くなり過ぎないように描写している割に、心にすっと入ってくる。 彼ら、彼女らは、止まった時の中で過去を振り返り、心の糧にして、前に進み始める。 その中でも『空は~』は異色だが、希望はあると信じたい。『成人式』は後半ドタバタ劇が繰り広げられるのに、泣けて泣けて仕方なかった。最も荻原氏らしい作品が最後に編集されていて、読後感が良い。

    4
    投稿日: 2020.07.24
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    読了後、心が温かくなり、人生悪くないと思わせられた。 波乱万丈な人生を描いた全6編。短編なので、次々読めるが、1編ずつ、十分な感動がある。 従業員を殺めた過去を持つ理髪師の話に始まり、最後は15歳の娘を亡くした夫婦の話。 中々経験することの無いように思われる壮絶なストーリーにも関わらず、リアリティーがものすごい。まるで、自分に起こっている事かの様な気分にさせられる。それでいて、絶望感無く、強く生きていく勇気をもらう。 著者の他の作品も読みたい!と思った。

    0
    投稿日: 2020.06.21
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    人に勧められて読んだ本だったが、私はそんなに好みではなかった。 ヒューマンドラマ系なんだけど、あまり響かなかったというか。 背表紙を見ると、「人生に訪れる喪失と向き合い、希望を見出す人々」とある。 たしかにどの短編も、別れや死が描かれている。 自分がもう少し歳をとったら分かるだろうか。

    0
    投稿日: 2020.06.17
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    自分の過去を振り返ることは、未来へと進むこと 日々の生活が忙しいと、大切なものが見えなくなってしまうけど、周りの人や今の人生を大切にしたいと思った。 切なくて、本当に大切な事が何かを考えさせてくれるような本だった。、

    0
    投稿日: 2020.06.06
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    家族がテーマの短編集。 わかりやすくお涙頂戴ではないところが良い。 一つ一つが、違う作家が書いたように受け取れる。(個人の感想)読み終わると心があたたかくなったり、家族のあり方や登場人物の心情について推察してしまったり、感想が異なる。 表現に比喩が多く、情景が想像しやすい。 短編なのでさくっと読めるが、ストーリーは厚みがあった。

    0
    投稿日: 2020.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館にたくさん辻村深月の本があったので、タイトルで1冊選んでみました。 中学2年の女の子が主人公で、ふとしたきっかけから人には見せられない自分の趣向と同じものを持つ男の子と親しくなって殺人をオーダーメイドしていく。。。 かなり常軌を逸した話なんですが、不思議とあーこういうことはあり得るよねーって思わされてしまいます。女の子の心情も巧みに書かれていて、後半にかけて話しのスピードが増していくことで引き込まれていきます。にしても、安定して面白いのはさすがですねー。

    6
    投稿日: 2020.05.16
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    表題作が特に素敵でした。 どの作品も読みやすく、ハラハラドキドキするような展開はありませんが、しみじみとあたたかな気持ちになれます。

    0
    投稿日: 2020.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    6篇の短編で1つ1つがとても読みやすかった。 悲しい家族の話なのだが、途中ユーモアある展開をし始めるところに作者の粋を感じた。最後には前を向いて進もうとする姿に自分も元気付けられる作品であった。

    0
    投稿日: 2020.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【感想】 海の見える理髪店 →床屋のマスターの人生の話とお客さんの人生の話がページが進むにつれて少しずつリンクしていく感じがとても心地よく、読み進める手を加速させるお話だった。 いつか来た道 →イメージの中の母の姿が、時と共に変わり果ててしまっていく、それを過去と現在の描写を織り交ぜながら表現している話。嫌い、憎い、会いたくない、そんな人が身近にいる人も多いと思うが、きっとこの話を読んだあと、その誰かに会いたくなるのではないか。 遠くから来た手紙 →空想と実際にありそうなことの絶妙なラインで実家に逃れてきた主人公に起こる出来事を描いている。大切なパートナーと長く過ごしていると忘れてしまうとっても大切な気持ち、それは、もしかしたら最初に比べたら少しづつ薄れてしまったり、感じ方が変わってしまうのかもしれないけど絶対に無くならない、失わないものなんだということを実感する話。 空は今日もスカイ →たくさんの社会に対する問題提起を盛り込んだ作品(意図したかはわからないが)。過疎化する地方、希薄化する家族関係、児童虐待、ホームレスと呼ばれる人々への偏見。主人公の女の子と男の子の会話の描写に、育ってきた環境とそのバックグラウンドで変わる言葉遣いや考え方をとてもうまく表現している。 時のない時計 →タイトルがとても好き。ひょんなことで受け取った形見の時計、それの修理中に店主から聞くいろんな話、店内で止まる時の意味。人は楽しいこと、辛いこと、忘れたくないときにいろんな形で、表現で物を残すけど、それを時という形で残すというのもとても印象的なものだなと思った。過ぎゆく時はないけど、その時計にとっては止まった時が全てなんですね。 成人式 →もし自分の子が同じ境遇に至ったらたちなおれるのかなぁ。生きていく以上、立ち直らないといえないのだけど、それを成人式というもので成し遂げていく夫婦の姿に胸が熱くなった。いない人が考えることはわからないし、それを想像しても仕方のないこと。だけどそれができるのが人間。身の回りの誰かが急にいなくなっても、変わりなく、記念日や誕生日はお祝いしよう、そう思いました。 【印象的な言葉】 p.37 どんなに会社を大きくされても、社訓じゃなく初心を飾ってください p.16 仕事ってのはつまるところ人の気持ちを考えることではないかと私は思うのです。 p.130 初めて孝之からもらった手紙だ。たった二行でこう書いてある。 君が好きです。僕と付き合ってください。 p.176 やめて。違う。やめて。違う。 p.205.206 少し考えてから私は時計屋に答えた。それでも時計の針は前に進むためにある。

    0
    投稿日: 2020.04.19
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    過去と未来へ向き合う家族の短編集。 直木賞とのことで読んでみた。 それぞれなかなか重く、乗り越えた先の未来でほっとしたくなった。

    0
    投稿日: 2020.04.18
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    積読してた本を片っ端から読もうシリーズ33冊目。 タイトルだけ聞いたことがあって気になっていた本書。 タイトルにもなっている「海の見える理髪店」を含む 家族をテーマにした6つの短編集でした。 「海の見える理髪店」は良いお話だったのですが、 他のお話もほっこり、じんわり系かと思いきや 後味の悪いお話も含まれており、ちょっと想像と違いました。。 「空は今日もスカイ」の終わり方とかホントやるせない。。

    1
    投稿日: 2020.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こちらも図書館の新刊リストで見て、面白そう、と、思って借りた本。 …が、リクエストをしてから手元に来るまで、1年以上かかったんちゃうかな…。 著者の名前は聞いたことがあるような気がするだけで、実際に読んだことはなかった、のに、この本を待つ間に違う本を先に読むことになった。笑@「ストロベリーライフ」 さて、その「ストロベリーライフ」が面白くて前向きで、「さすが、題材がイチゴ」と、思えるようなキュートな要素もあったため(イヤ、実際には実家と農家と都会暮らしとっていう結構重いテーマやったのかもしれへんけど、いかんせん恵介が前向きやったので)、今回もそんな具合やろう。 タイトルから想像するに、「思い出のとき修理します」ぐらいのキュンもありしんみりもほんのりもあるんかと思ってたら、全 然 違 う か ら。 そんな可愛くて甘酸っぱい要素、ゼロやから!! 同じように、「卯ノ花さんちのおいしい食卓」も、しみじみと深いテーマで切り込んでくると思うけど、あちらの比にならんぐらいの、やるせなさ。 救いようのなさ…? リアリティがある…? ああ、現実は、都合よく回らないよね…、と、再確認するような、本でした…。重い。重すぎた。 読むタイミングがちょっとでもズレてたら、私は耐えられなかったかもしれない。笑 (ちょうど、気重な業務が片付いたタイミングやったので受け止められたというか) 家族がテーマのひとつかな…。 親も普通の人間である、確かに。 大人になると、親を客観視できるようになる、なるほど。 まあ、私も人の親なのであんまりエラそうなことは言えへんけどねー…。 でも、人の親である立場からして、 「親が無条件に子どもより偉い」 と、いう思考だけはよくわからん。 お金を稼ぐから、養うから偉い、っていうのは、どうなんやろうね…。 親である以上、子どもを養うのも最低限の生活を送れるようにするのも、当たり前のことのような気がする…。 うちら世代の親はもれなくそうなんやろうけど、親である、イコール、偉い、無条件に従うべき、ちゅう考え方。…を、してるわりに 「うちの親って、ちょっとおかしくないか…?」 と、思い始めたことに対して折り合いをつけるのが、結構つらかったなー…。 親は絶対やったので、その親を否定するとなると、えっ、ちょっとうちの家大丈夫? みたいになる。 うちの親はおかしくない、だからうちの家はおかしくないのだ、と、一生懸命言い聞かせてたころが、私にもある。(小学生のころ) もうすっかり客観的に見れるようになって、死ぬまで口を利かなくてもいいと思うし、葬式に出る予定もないけれど(;^ω^)、こうやって小説で見るように、我が子との距離感がそんなふうに「常識的でない」ものになってしまったことに対して何かをしよう、とか、まったく考えない親なので、この小説よりうちのほうがひどいのかもなー…。 ああ、いかんわ。愚痴っぽいわ。 たとえそうであっても、べつに私は自分を不幸やとは今更思わないので、ええねんけどね。 自分と親との関係のような距離感に、私と我が子がなるのだけはイヤだとは思う。 それもまた、私ら世代はみんなそう思ってそうやけどな。 人と人の距離感って、思うよりシンプルなのかもしれへん。 ほんで、そのシンプルな距離感をちゃんと読み取れる人は、確かにどの分野のどういう方向においても成功しはるね。 私は、どうかな。 情に流されすぎるところはあるし、嫌味や悪意をこまめに感じとれるほどの機微にたけたところはないけれど…。 でも、他人のことはよく見てるほうやとは思う。 何も成功してへんけど。笑 (成功してへんってことは、読み取れてへんってことか) 私が思っていた「こうありたい自分」も、「現実の自分」も、ちょっと違うような気がする。 「こうありたい」は、ともかく、現実の自分をものすごい見失ってる。 フォーティーズにもなって自分探しとかわけのわからんことをいうたら絶対にあかんやろうけど(笑)、いやいや、でも、見失ってるわー、自分。 最近になってようやくわかったことは、見失っててもしょうがないので、それを見つけるのは自分だけだということです。 えっ、今更何いうてるんって思うよな。思う(笑)。 今までの私は、見失っている私を探してくれるのも、つなぎとめてくれるのも、誰かがやってくれると思っててん。 そこがスイマセン。そこが間違ってた。それをするのはほかでもない私なんよね。 ちゅうことは、「こうありたい自分」は、自分で決めていいのだ。 たとえそれが叶っても叶わなくても、指針だけは自分で決めていい。 もっともっと、自分本位に自由に考えてみようと思っております。 えっ、それ以上、とか言われそうやけど、ええ、まあ、これ以上。自由な感じに。笑 草花のことや、梨農家の話もポンと出てくるので、つくづく著者は農業方面に強いのかもしれない。 ほんで、最近はすっかり連作短編を読むのに慣れてるので、この短編集のそれぞれが続いていないのか、と、理解するのにしばらくかかった。笑 それぞれの短編で語り手の年齢も性別も違うのだけど、それぞれに特色が出ていて、さりげなく書き分けてる。 最近、こういう小説も多いね…。いや、私が知らんだけで昔から多いのかな。どうもすいません。(;^ω^) 面白かったので、著者の本はもう少し読んでみたいかな。 でも、もうちょっと、前向きな話がいいな! 夢見がちでもいいから、わかりやすい未来があるような話がいい。(´ω`*) ■■■■ ■夾竹桃 キョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑低木もしくは常緑小高木。和名は、葉がタケに似ていること、花がモモに似ていることから。 強力な毒成分(強心配糖体のオレアンドリンなど)が含まれ、キョウチクトウを燃やして出た煙にも残る ■オシロイバナ オシロイバナ科の多年草または一年草である。南アメリカ原産で江戸時代始めごろに渡来。花が美しいため観賞用に栽培されるが、広く野生化もしている。 ■エノコログサ イネ科エノコログサ属の植物で、一年生草本である。ブラシのように長い穂の形が独特な雑草である。 夏から秋にかけてつける花穂が、犬の尾に似ていることから、犬っころ草(いぬっころくさ)が転じてエノコログサという呼称になったとされ、漢字でも「狗(犬)の尾の草」と表記する。ネコジャラシ(猫じゃらし)の俗称は、花穂を猫の視界で振ると、猫がじゃれつくことから。逆に猫をじゃらす、草状のものを「お遊び草」と呼ぶようになった。穀物のアワ(粟)の原種とされ、交雑もよくおこる。 ■舌状花(ぜつじょうか) 花弁が数枚平行について舌状になっている舌状花冠をもつ花。キク科のヒマワリ,タンポポなどでみられる。 (2017.06.29)

    0
    投稿日: 2020.03.21
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    短編集ですが、私はタイトルにある海の見える理髪店が1番好きでした。直木賞受賞されていたこともあり、一度読んでみることにしました。 どの話もチクチクと苦々しいのですが、併せてほんのりとなんらかの希望も感じるように描かれているところがバランス良くうまいと思いました。

    4
    投稿日: 2020.03.18
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    短編なので比較的読みやすいかと思います。1話1話もそこまで長くないです。 1話目の情景描写が美しく気に入りました。主人公は美容師さんの息子だったんだと気づいて少し驚きました。 しかし、2話目以降は何ともスッキリしない終わりで、後味の悪さを感じます。2話目以降にも何か隠されているのかな?と思うと少し勿体ない気もしますが… 特に家出少女の話がスッキリしません。 全体的に無生物に対する描写が美しいと思います。

    1
    投稿日: 2020.03.02
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    家族がひとつのテーマの短編集。 海の見える伝説の理髪店に予約を入れてまで訪れる1人の男性。主人はモノシズカな人かと思いきや、今までの過去を饒舌に語る。 厳しい母は画家で、娘たちに自分と同じ道を歩ませようとした。それに反抗して家を出た娘が16年という歳月を経て母と再会する。 仕事ばかりで家に帰ってくるのは深夜の夫に腹を立てて実家に帰った妻。弟夫婦が今では同居している実家にあまり居場所はない。そんな中で昔夫と通わせた手紙を読み直す。 他にも親の離婚で母の田舎に引っ越すが遊び相手もなく、伯父の家では邪魔者扱いされることに嫌気が差して家出を試みる小学生や父の肩身の時計を持って町の古い時計屋に修理を持ち込む男性や亡くなった娘の代わりに成人式に出ようと、娘の死から立ち直るきっかけを得ようとする夫婦など、ホロッとくる話もある。 過去と現在が結ぶ話も多い。 2020.3.1

    2
    投稿日: 2020.03.01
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    短編苦手だけどおもしろかった! 登場人物の心情の描写がすごく分かりやすかった。 他の作品も読みたい。 ちなみに、「成人式」の中のマフラーの話を読んで、自分も中学生のときに父からマフラーをもらったことを思い出した。おしゃれに全く関心がない父だから、きっとあれこれ考えてくれたんだろう、 プレゼントの何がうれしいかって、買ってくれるときに自分のことを考えてくれることだと思う。

    2
    投稿日: 2020.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集で読みやすかった。この作者の本が初めてだったので、次へ次へと読ませる文章は気持ちが良かった。 表題の短編において、最後に店主が「もう一度お顔を見せていただけませんか」と主人公に声を掛けるところで涙ぐんでしまってびっくりした。 理性的な人物が見せる一片の切実さに弱い。

    4
    投稿日: 2020.02.27
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    短編。 全部が切ない。 最後の成人式が最高すぎて勇気と元気をもらえる。 でもやっぱり短編苦手だなと思った。

    1
    投稿日: 2020.02.20
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    読みたいと思いながら読めていなかった本。 全6篇 1.海の見える理髪店 2.いつか来た道 3.遠くから来た手紙 4.空は今日もスカイ 5.時のない時計 6.成人式 どれも印象的な作品。人間関係や心情の動きが絶妙に描かれている。 どの作品にも懐かしい、レトロな雰囲気があり、登場人物が生きてきた時代の厚みや大きな変化を感じる。 また、それぞれの章の主人公により、語り口や価値観が異なることも読者が物語に引き込まれていく要因であると思う。

    5
    投稿日: 2020.01.27
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    前から気になっていた。ようやく図書館で借りた。 どれも現実にありそうなお話。乗り越えなければいけないこともあるし、折り合いをつけなければいけないこともあるんだろうな。

    2
    投稿日: 2020.01.14
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    短編なので、あまり期待していませんでしたが、 父と子、母と娘、など 様々な家族の関係が、繊細に書かれており、 すごくよかった。 特に、1話と6話が好きです 1.海の見える理髪店 2.いつか来た道 3.遠くから来た手紙 4.空は今日もスカイ 5.時のない時計 6.成人式 読んだあと 海の見える理髪店 NHKのドラマをみた。 榎本明と藤原季節で演じられて、空気感がとてもよかった

    9
    投稿日: 2019.12.25
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    人生に訪れる喪失と向き合い、希望を見出だす人々を描く全6編。父と息子、母と娘など、儚く愛おしい家族小説集。直木賞受賞作。 しみじみと乾いた心に染み入るような素敵な物語ばかりである。特に表題作『海の見える理髪店』は、自身が生きることと家族を守ることという人間に課せられた責務を、さりげなくかつ重厚に表現した傑作である。

    5
    投稿日: 2019.12.19
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    全6編の短編集です。 萩原浩さんの作品は初めて読みました。(たぶん) 一番最後の「成人式」が好きです。 誰にどう思われたって、失った我が子と共に生き続けたい、という両親の気持ちが伝わりました。 大丈夫。きっとこのお二人は、辛い喪失をさらなる愛情に変えて乗り越えていけるはず。 自分を少し前向きに変えてみたくなる、そんな小説でした。

    6
    投稿日: 2019.11.28
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    久しぶりに萩原浩さんの小説を読みました。 相変わらずの萩原さんワールドではあるのですが、本作は家族(親子や夫婦)を題材にした短編集で、気持ちの良い読後を味わえました(味わえないもの(親子の物語では無い作品がそれでした)も若干ありましたが)。 表題作を含む全6編で、僕が一番好きなのは「遠くから来た手紙」かな。 [蛇足] 僕は、いつも重松清さんと萩原浩さんがごっちゃになってしまうのですが、これは萩原浩さんの作品です。。

    1
    投稿日: 2019.11.09
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    荻原浩作品は、どこかコメディタッチのものしか読んだことがなかった。 じんわりと切なく、人生を噛みしめるような作品に出逢えたことはラッキーだ。 表題作は紆余曲折の過去を経て、海が見える田舎で理容室を営む老人が、結婚を控えて髪を整えに来た男性客に自らの人生を訥々と語り続ける形で進む。老人の理容師としての腕は、かつて代議士や映画俳優を担当し話題になったほど確かで、語り口も長年の客商売が板についており、押し付けがましくもなく心地いい。人を殺した過去をも懐かしい一コマのように打ち明け、男性はある感慨に至る。 実はこの男性は、理容師が愛した女性との間に生まれた息子であり、苦節に満ちた生活に翻弄される中で生き別れた存在だった。 最後までその事実を打ち明けずにあくまでも客として店を去ろうとする男性に、最後に老人はこう声をかける。 「もう一度だけ顔を見せてください。いやなに、前髪の具合が気になるもので。」

    3
    投稿日: 2019.11.06
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    20191022 突発的祝日だけど雨なので、借りた本を読む。雨の半日にぴったり。 全ての話に、登場人物のいる空間の温度や湿度や匂いまで伝わる、色がはっきり想像できる、口ではそう言ってるけど本心は違うような感情の機微がありありとわかる、繊細な描写がある。ほぼ全ての話が、自分の今までの少ない経験の1つ1つになぜか重なって、こういうことあるよね、あったよねとなり、ボロ泣き。「海の見える理髪店」は会話がないから哲学的で落ち着いていて、「僕」もこの中の登場人物ではいちばんまともそう。何話か読むと、デザインや美術系の仕事と死で繋がった人たちかな?と勘ぐってしまうがそうでもなさそう。「いつか来た道」は祖母や母のことを、「遠くから来た手紙」は少しだけ悩んでいる彼のことに重なる。「時のない時計」は最後どんでん返しされるけど、いちばんリアルで深くて良い。「成人式」はすこしつくりもの感があるけど、式に出る前までは良い。

    3
    投稿日: 2019.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    家族にまつわるその時伝えられなかった想いがつまった、全6編の短編集 第155回直木三十五賞受賞作 表題作は老理容師が若者にむけた昔話を聞かせるお話。なぜ昔話をするのか、なぜ若者は客として訪れたのか。最後のセリフが自分としては印象的だった 他に空は今日もスカイ、成人式も心に残るお話だった 朝の行ってらっしゃい、行ってきますは笑顔でしようと想う。家族への後悔を残さぬために…

    6
    投稿日: 2019.10.20
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    どの作品も著者のうまさが出ている。 表題作は結末が読めてしまうものの、良作。 個人的には「成人式」が好み。 ラストにこれをもってきているのが著者の意図ならば、まんまとハマってしまった。

    4
    投稿日: 2019.10.16
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    2019.08.22~08.23 表題作はなんとなくオチがわかった。それでも、感動してしまった。凄いよね。家族のすばらしさがたくさん詰まっている1冊。

    5
    投稿日: 2019.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【感想】 各章ごとに振り分けられた、海辺に住む人達の物語。 正直、読んでいてアップダウンもなく、悪く言えば何も残らない小説だったかな・・・・ キャラクターが平凡すぎて魅力的じゃなかったからかな。 残念ながら、今の自分が読んでも何も響かなかった作品でした。 話題の小説だったので期待しましたが、肩すかしでした 【メモ】 第1章「海の見える理髪店」より p15 この理髪店の店主をかつて世間の噂にしたのは、腕に惚れた大物俳優や政財界の名士が店に通いつめていたという数々の逸話だ。 去年、常連だった大物俳優が亡くなった時に、再びそのエピソードが話題になり、店主が東京から離れた海辺の小さな町で理髪店を続けていることも雑誌の記事になった。 p36 そういうわけで、名のあるお客様が店にいらっしゃるようになりました。 そうしますと、周りからは調髪の達人だの、経営手腕があるだのと、ちやほやされはじてまして。こういう時ほど頭を垂れるべきなのに、私、すっかり勘違いしてしまったのです。 年齢も、威張りたい盛りでした。 丁寧に接客しているつもりで、知らず知らず腰が高くなってしまうんです。 下げなくなった頭で、私はこんな事を考え始めたのです。理容コンクールで全国一になった自分が、経営者としても優れたこの俺が、こんな仕事をいつまで続けるのだろうと。 銀座に二号店を出したのは、48の時でした。事業欲というと聞こえはいいですが、たぶん欲しかったのは「箔」でした。薄っぺらな金箔です。 (中略) 結局、店は二軒とも人手に渡りました。銀座の店を諦めれば、経営は続けられたと思うのですが、まぁ、色々ありまして。 じつは私、人を殺めたことがあるんです。 第6章「成人式」より p243 「このまま引き返しましょう、そのほうが身のためよ」 和服を着ているせいか、美絵子のせりふは時代がかっている。 「いや、予定通り、いざ決行だ」 私も時代錯誤の口調で言い、美絵子の腕をとってドアの脇の手すりから引きはがした。 いま引き返したら、また嘆きと悔恨の日々が始まってしまう。それを今日で終わりにしたかった。 鈴音のためというより、自分たちのためだ。たぶん、私たちは、同じところを揺れてばかりの悲しみのメーターを、どこかで大きく振り切らねばならないのだ。 私と美絵子にも、成人式が必要なのだ。 p255~ 解説 p257 収録された六編は、いずれも家族の物語である。 「海の見える理髪店」は、タイトル通り海辺の理髪店が舞台。「僕」はこの理髪店の評判を聞きつけて、遠路はるばる訪ねてきた。 店主は意外に饒舌で、自身の半生を訪ねもしないのに語り出す。 終盤、物語はさらに1回転する。 店主は「僕」の頭の傷の原因を知っていた。「僕」もまた、評判だからというだけの理由でこの店に来たのではなかった。 果たして二人の関係は? p258 「時のない時計」 仕事にしか興味のないサラリーマンだと思っていたのに、父の死後、母は思いがけないことを言った。 「お父さん、見栄っ張りだから。着る服や装飾品に、意外とお金を使っていたのよね」 父と息子の関係は微妙である。秘めた想いを率直に語れない。 互いを理解するのに恐ろしく時間がかかるし、古い時計という小道具が必要になってしまう。 p259 共通するのは「過去の発見」ないし「過去との決別」だろう。 「海の見える理髪店」の店主と青年はこの日を境にわだかまりから解放され、「時のない時計」の主人公は、止まった時間に囚われた時計やとは裏腹に、動き出した腕時計とともに明日への一歩を踏み出すだろう。「成人式」は、それが最もわかりやすい形で示された作品だ。

    12
    投稿日: 2019.09.18
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    父と子、母と娘、親子、家族に関わる、老いや、確執や喪失感などをテーマに著者の優しげな視点から物語が紡がれていきます。秀逸な短編。さすがに直木賞受賞の作品でした。

    3
    投稿日: 2019.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いやあ、これはよかった。 直木賞も超・納得の傑作。拍手したい。 表題作が、本当に泣ける。 ささやかな希望の光、それがあるならば生きていけるか。 今私は離婚協議が大詰めで、これまでにも散々絶望してきたけど、こんなふうにささやかな希望の光があれば、生きていけるか? 生きていけるよね。 私には娘がいる。主人公と違って、会いたい時にはいつでも会いに行ける娘がいる。 ささやかではない、大きな希望の光です。 直木賞作家で家族の話が得意というと、私は重松清さんや伊坂幸太郎さんが浮かびますが、荻原さんも加わりました。

    3
    投稿日: 2019.09.16
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    根っからの天の邪鬼のせいか寄る年波のせいか 初めから泣かせてかかるような設定には少し引き気味になるのだが恐る恐る手を出した今回はまんまとしてやられた感。 生きていれば必ず行き当たる近しい人達との別れを如何に乗り越えて行くか。 登場人物たちもまたその後の人生を皆それぞれに悲しくも逞しく歩いていくのだろう。

    5
    投稿日: 2019.09.08
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    舞台は、海辺の小さな町にある理髪店。 饒舌な店主。そして、店の鏡越しに見える世界。時計は逆回り。 意外な展開に驚いたし、深い感動と余韻に浸ることができた。 家族についての短編集だった。 「時のない時計」は、商店街のはずれにある古い時計屋での話で、昭和の時代を思わせるようで、懐かしい。 「いつか来た道」は、母娘の確執を書いたものだった。 どれも話の運び方がきれいで、昔話にも鮮やかな色がつけられたような感じがする。

    17
    投稿日: 2019.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集です。本のタイトルでもある「海の見える理髪店」。とても意外なオチでした。店主が自らのことを語りすぎるなと思ったのだけど。なるほど。あとは「成人式」がちょっと来ました。あとは、正直あまりピンと来ませんでした。荻原さんの作品は心の微妙な葛藤を描くところが特徴なのかもしれないけど、自分が大雑把すぎるのか、そういう葛藤は時としてイラっとしてしまうことも有って、合わないところは合わない感じがします。昔読んだ「明日の記憶」はとても良かったのだけど、自分の中ではこれを超えていないなと思ってしまいました。

    1
    投稿日: 2019.09.01
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    直木賞受賞作。 表題の「海の見える理髪店」と、最後の「成人式」がとても良かったです。成人式は家の中で読んで良かった…ボロ泣きでした。 何か勘違いをしていて、それぞれの短編がどこかでつながってくるのかと思ってしまっていたので、あれ?これどうやってつながるんだろう?と気になりながら最後まで… 何でそんなふうに思っちゃったんだろう?

    1
    投稿日: 2019.08.30
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    舞台は理髪店、登場人物は理髪店店主と客の二人だけ。この作品にはカギ括弧でくくられたセリフが無く、店主と客の独白で語られて行く。 ラストでなるほどとなる訳だけれども、カギ括弧のセリフと地の文で書かれるよりも二人のそれぞれの思いが伝わって来たのではないかと思う。直木賞、納得。 他5篇の短編が収録されている。どれも家族関係に悩みを持っている人や、ある程度年を経た人に刺さる内容だと思った。今、特に何も感じなかった人も10年後くらいに読み直してみると結構刺さるかもしれない。

    2
    投稿日: 2019.08.27
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    夏の8冊目。 短篇集とはいえ、一作一作に「心が動く」ストーリー展開。 その人の人生をこんなにもまっすぐ、そして穏やかに描ける‥ってすごいなぁと思いました!

    3
    投稿日: 2019.08.13
  • 珠玉の六つの短篇集

     感動の直木賞受賞作というのは、ダテではありません。暇な時間の徒然に読むような短篇集ではなく、じっくり味わいたい作品群です。  表題の「海の見える理髪店」は、どこか古風な展開ですが、あ~そういうことかと、ジワッとくる話です。また、「遠くから来た手紙」は、ミステリアスでスピリチュアルなファンタジック感動作。私は、最後の「成人式」が好きかな。  いずれの作品も家族を扱ったものですが、すべてが愛情に満ちています。オススメですよ。

    2
    投稿日: 2019.08.09
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    短編集です。 その短編集それぞれに自分にもどこか当てはまるようなエピソードで,とても感情輸入してしまう素敵な1冊だと思います。

    4
    投稿日: 2019.08.06
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    読みやすい、ほっこりとした気分になれる小説。 絶対読んだ方が良い!!と強く薦める程ではないが、自然豊かな旅行の移動中の電車内には最適な作品。

    1
    投稿日: 2019.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    それぞれの話に多少の好き嫌いはありますが、全体的に良かった。 好きなのは、「海の見える理髪店」と「成人式」 特に「成人式」は、人がいるところで読んではダメですね。

    1
    投稿日: 2019.08.04
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    荻原浩って、まだ直木賞とってなかったの!?!! …そう思った人は多いはず。 (解説にも書いてありました!) しまった! この本は電車内で、出先で、他人のいる場所で読むべき本ではない。 なぜなら、泣いてしまうから(´ノω;`) 誰もが過去のある部分に囚われながら、あるいは少なからず現在に影響を及ぼしながら日々を懸命に生きている。 どの話をとっても、誰もが登場人物に共感できるか、寄り添える短編集。 決して無下になんかできっこない物語がここには詰まっている。 どの人生も貴重で意味がある。 そういう思いを抱けることがまた幸せなんだ、と思わせてもらえる作品に出会えたことが幸せ…

    3
    投稿日: 2019.07.31
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    久々の短編集。ストーリー的にはありふれた感じがして今っぽくないなと思ったけどそれが妙に懐かしさをかきたたせた。

    2
    投稿日: 2019.07.24
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    少しだけミステリーの香りをまとわせた、普通の情景を描く、ただし、少しだけ訳ありで影をまとった平凡な人の。ちょっとした触れ合い、会話、偶然さえあれば、それでも明日からも大丈夫。そんなショートストーリーの短編集だ。

    4
    投稿日: 2019.07.11
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    意外と、内容が深いと思いました。一方向の語り形式の短編小説なので、出来事が起きて考えるというものではなく回顧録のようですが、その人生について、考えるところがありました。すぐに答えが出せるものではなく、その人生は奥深いなと思いました。気がついたら、引き込まれて読んでいました。文体は読みやすく短時間でも読めました。

    1
    投稿日: 2019.07.07
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    おっと、これも5月に出た本がブックオフにあったぞ。 海の見える理髪店… 散髪屋の親父が喋ってくるのは鬱陶しい。静かにチョキチョキしてくれたら良いのに、私が行く散髪屋は最近は喋ると手が止まりがちになるので更に閉口する。 この本の主人も問わず語りによく喋る。 私らの親がくぐってきた時代、私が子供だった頃の世相が懐かしい感じはするが、こうまで自分の人生をくどくど語られたら困っちゃうんじゃないかね。 まあ、わざわざこういう理髪店に予約をしていくのだから何かいわくがあるとは思っていたけど、こういう落ちだったとは。 いつか来た道… きれいに老いるのは難しい(認知症になるならないとは関係なく)。 子からみて、周りからみて、きれいに老いていければと思う。 切ろうとしても切れない親子の縁というか性が滲んで、切ないというか、やるせないというか。 遠くから来た手紙… こんな勝手な、甘っちょろい女は、嫌だな。昔の手紙がメールになって甦ってくるのも違和感。 空は今日もスカイ… なんだか、どこかで見たような(読んだような)お話と思ったが、既に別の本(「短編少女」集英社文庫)で読んでいたのだな。どおりで。 時のない時計… 誰しも『時計の針を巻き戻したいって思うこと』はあるだろう。 ただ、戻したところで、またどこかで同じ轍を踏み、結局は同じような人生を送ることになるのではないかと思う。 私の人生においても、岐路は沢山あったと思え、違う選択をしていたらまた違った人生だったかもしれないけれど、例えばどこに配属されるかとかどこに異動になるかなど自分ではどうしようもなかったこともあり、まあ、色々含めて自分の人生はこのひとつだったのだろうと今は思える。 子育てなど、やり直せるならやり直したいと思うこともあるけど、やり直したところで、同じようなことしか出来ないように思うしなぁ。 止まった時間の中に生き人間の見栄や欲について底意地悪い言葉でしか語れない時計屋の親父から、一本取った取ったところに作者の思いを見る。 成人式… 5年前に15歳の娘を亡くし、それ以来鬱々暮らす夫婦の話。 こんな辛気臭い話は勘弁と思いながら読んでいたが、誤って送られてきた成人式用の着物のカタログをきっかけに、妻が娘に成り代わって成人式に出席しようという話になってからは、何とも可笑しな展開に。 ここまで、ひとつの話ごとに同じ人が書いたとは思えない程に話の雰囲気が異なり、ある意味、巧みといった印象を受けていたが、最後のこの話が一番この作者らしくて良かった。 解説を読むと、作者は私と同じ年に大学を卒業し、社会人生活を始めたとのこと。 家族に対する考え方、父母についての描写、生活スタイルや物に対する価値観など、確かに同じ世代だと感じるところが多々あり。

    10
    投稿日: 2019.07.04
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    文庫化を待っていた直木賞受賞作。 連作短編かと思っていたら、それぞれ別の短編6作。 共通するのは、父と息子、母と娘、夫と妻、夫婦と娘、それぞれの家族が過去と向き合うということ。 そんな中で異種なのは、『空は今日もスカイ』。児童文学のような作品。 読後、特に印象深いのは、謎のメールが夫婦の和解をもたらすSFタッチの『遠くから来た手紙』。 それに、交通事故で亡くした娘を忘れられない夫婦のつらい話であるが、何故かドタバタ喜劇風の『成人式』。

    8
    投稿日: 2019.07.04
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    色々な事情のある、家族のお話。 読んでて暗い気分になったり、怖かったり なので、最後の「成人式」は 最愛の子供を亡くした夫婦が 悲しみから抜け出せずにもがきながら、それでも前に進んで生きていこうとする強さを感じて 頑張っている二人が微笑ましく読後心がほっこりして 最後のこのお話が一番良かったです。

    1
    投稿日: 2019.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    荻原浩の本を初めて読みました。 タイトルにもなっている最初の話はよかったです。 短編集ながら、後半は児童虐待とか交通事故で娘を亡くした夫婦の話とか、最近の社会問題をテーマにしたちょっと重い話が続き、少ししんどくなったかも。

    10
    投稿日: 2019.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    んー? 直木賞がどんな賞なのかよく分かってないけど… 受賞作の割に、あまり面白くもなく心震えるものもなかった…。 岬の喫茶店的なイメージと重なり、読むの楽しみに していた本なのだけど、なんかあんまりだったなー。 基本は親子の関係をテーマとした短編集。短編集、っていうのも、またちょっと微妙な要因の一つな感じでした。 全体的に、情景はすごくそのまま目に浮かぶので、そういう意味では筆力はあるのだろうと思いつつも。ストーリー的に好みではなかった、ということで、残念ながら☆2。 タイトルとなっている冒頭の一編は、確かにちょっとオリジナリティ溢れてたけどね。

    1
    投稿日: 2019.06.27
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    幸せな家族ばかりではない。 過去を語る理髪店の店主。離婚した家族。愛娘を亡くして途方に暮れる家族。それでも自ら立ち上がろうとする姿にホロリとする一冊でした。 好きなストーリーは「いつか来た道」 どんなに気丈な親もいつかは歳をとる。それは悲しいことでもあるけど、赦せることでもあると感じました。再び家族のもとに戻れるから。 家族って色々なかたちがあるけど生きていく起点であり最後には戻ってくる場所なんだなと思いました。

    8
    投稿日: 2019.06.25
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    家族がテーマの短編集。 表題作「海の見える理髪店」が一番心に残った。 海辺の小さな町の理髪店。 大きな鏡いっぱいに広がる海。 老いたが腕は確かな店主が奏でるハサミの音。 目の前に情景が浮かぶ。 店主の最後のセリフに涙がこぼれてしまった。

    3
    投稿日: 2019.06.25
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    2005年に「神様からひと言」を読んだ時に、直木賞候補作家として周りに公言していた。まさか、それから10数年かかるとは思わなかった。まあ、考えるとそういう作家は多い(北村薫とか)。やっと文庫化したので読ませてもらった。 表題作は、文脈から計算すると85歳という老齢の理髪店主の、殆どが独り語りで構成される短編である。店主はコミュケーションも仕事のうちだと云う。休みの日は一日中落語を聞きに行っていたという床屋店主の父親の背中を見て、昭和30年代にやっと独り立ちした。落語よろしく、こういう構成ならばまさかあのオチじゃないよね、と思って読んでいくと正にそのオチだった。でも、落語を聞いたように満足感がある。正に職人技である。随所に置いている小道具が素晴らしい。 解説は斎藤美奈子女史だった。彼女は荻原浩と同じ大学で同学年だったらしい。荻原が広告研究会、斎藤女史は新聞会、2つの会は一見似ているようで実は水と油の性格、お互い見識は無かった。でも同じ時代の空気(バブルの中で仕事を邁進して、はじけた後に現在の職業に就く)を吸っていたので、荻原浩の職人技的な短編料理をよく理解し見事に解説していた。因みに、彼らから3年遅れて私も大学に入学した。入ったのは新聞会である。

    29
    投稿日: 2019.06.24
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    初めて読む荻原浩の作品。 直木賞を受賞した「海の見える理髪店」。 僕は作者の仕掛けた仕掛けに気づかずに最後まで読んでしまい、なんじゃこりゃ、と思ってしまった。 読み直して納得。 秀逸なのは「成人式」。 一人娘を亡くした夫婦の悲しみに溢れた冒頭から、あることをきっかけに前に歩き出す。 全て、前向きな気持ちにさせる作品が集まった短編集。

    2
    投稿日: 2019.06.22
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    いずれもラストが印象的な、家族の物語。さすがの表現力と、展開の妙でサクッと読ませてくれます。納得の直木賞作品。

    1
    投稿日: 2019.06.21
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    萩原氏がデビューして19年目に受賞した直木賞作 短編6編です。 どれも昭和の時代を感じさせる家族がテーマの短編。 読後感もよく、萩原氏らしい作品集でした。 老若男女 みんなにおすすめの一冊でした。

    24
    投稿日: 2019.06.18
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    妙な位置にある僕のつむじのところで、手が止まる。店主はひとしきり髪をまさぐってから、小さなため息をついた。 そして、店主は自分の半生を語りはじめた。

    8
    投稿日: 2019.06.18