
総合評価
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powered by ブクログ短編と知らずに購入し、夏に読もうと積読してました。夏用積読が多かったたので9月上旬に読了。 個人的には1作目の海の見える理髪店が一番好きでした。特に大きな動きのないゆったりした物語(よい意味です。そういう作品好きです)と思ったら、最後に驚きの展開もあり。 海の見える理髪店が頭に浮かび上がリ、少し涼しくも感じられる、そんな描写、是非夏に読んでほしい作品です。
0投稿日: 2026.09.29
powered by ブクログ入院中にお見舞いでもらった本。家族や過去との再生をテーマにした短篇集。 一つ一つの物語が自分に起きたことのようにスーッと入ってきて、涙が止まらなかった。 人の気持ちをわかった気になれるけどわかることの難しさ。自分の思い込みを改めて見直すきっかけになった。
0投稿日: 2026.09.27
powered by ブクログ短編集としらず購入。 過去との別れor新たな出発なお話が多く、 すらすら読めました。 空は今日もスカイだけは別。 全体的にやるせなさ要素がある。
1投稿日: 2026.09.13
powered by ブクログ自分には合わなかった。短編だからか、出てくるキャラクターが生きている感じがせず、物語を進めるために設定を与えられた駒みたいで、いいとこだけ切り取られた再現VTRを見せられている感じ。ストーリー自体も陳腐に感じてしまった。
0投稿日: 2026.09.12
powered by ブクログ空気みたいな本 どれも淡々とストーリーが進み心地よい 特段印象に残らない分、いつも鞄に入れておいて気が向いた時にさらっと読むのもいいかな
14投稿日: 2026.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題作がダントツでよかった。 理髪師の語る自身の半生と、社会の変化とともに移り変わる髪型の流行の変遷。 読んでいるだけでうっとりしてしまうような、調髪、シャンプー、ひげそり、マッサージという一連の流れの魅力ある描写。 最後にさりげなく語られる若い客との関係。 そして最後の理髪師のセリフにしびれた。 結末を知って再読すると、2人の会話は様々な含みがあったことに気づく。 数年前に録画していたドラマも視聴したが、2人の表情の演技が素晴らしかった。若い客が店に来た理由や、店の片腕を殴った理由、なぜ店を海の側で開いたか、など、ドラマだけに、よりドラマチックにアレンジされていた。
1投稿日: 2026.08.16
powered by ブクログ過去を懐かしみながらも 自分の犯した罪と向き合いつづけ ただ終わりを待つだけの日々も 今は小さすぎるその声が 力が無力に見えるような時でさえも 深い悲しみに 生きる力が尽きてしまいそうな 長すぎる歳月の中でさえも 心を閉じすべてを諦めるのではなく ほんの少しの一歩踏み出せば その先には確かに今とは違う明日が続いている 暗くて出口の見えないトンネルから 温かな光が射す青空のもとへ 抜け出すことができる 私も これからの人生を 諦めず ほんの少しでもいいから 昨日よりも前に一歩 今日よりさらにもう少し一歩と進み続け 光を探し求めながら 日々を生きていきたいと感じました。
9投稿日: 2026.08.10
powered by ブクログ僕みたいに不義理でへそ曲がりな人間だとなおさらのこと、 こういうのを読んだとき不覚にも涙が出てしまったりする。いかんよけしからんよ。こんなオッサンを泣かせないでおくれよ。6編ともハズレ無し珠玉の短編集だけれど 強いて挙げるならそうねえ「成人式」がいちばん残ったかな。6編 読み終わったら なんか実家に帰ってみたくなった。
12投稿日: 2026.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
喪失と、その先のささやかな希望を描いた家族もの短編集。 6編それぞれが、母と娘、父と息子、夫と妻といった近くて遠い関係を扱っている。 表題作「海の見える理髪店」は 人里離れた海辺の理髪店に、 ある想いを胸に「僕」が訪れる。 店主が語り続ける身の上話を聞くうちに、二人の関係が静かに明かされていく構成が見事。 どの短編も、派手な事件は起きず沁みてくるお話。
1投稿日: 2026.08.03
powered by ブクログ表題作を含む6作の短編集 ・海の見える理髪店 海の見える辺鄙な所にある理髪店 その理髪店を訪れた客である「僕」に、店主は髪を切りながら自らの過去を語り始める 昔やっていた店には大物俳優や政財界の名士が訪れてきたというが、今は何故こんなところで営業しているのか? 「僕」がわざわざ訪れた理由とは? やはり表題作だけあって面白いし、人情味に溢れている 特に、店主が最後に髪を整えるところがいい 果たして、その行為は職人の気持ちだけではなかっただろうと容易に想像できるような余韻 ・いつか来た道 中学の美術教師で画家だった母 そんな母のいる実家に、弟の充の説得もあり十六年ぶりに帰った娘の杏子 かつては英才教育で厳しく育てられたが、それは母が娘に自分の夢を託したかったから しかし、実家にいたのは認知症になった母 帰ってこなければよかったと後悔するが、自分の知らなかった母の心情を知ることになる 認知症になった身内に対する話は他の作家さんでも読んだ事あるけど 昔はあんなに厳しかったのにというギャップが、自分の中の蟠りと相まって複雑な感情を覚えるのは想像しやすい でも、認知症になったからこそ、昔は内に抑えていた感情が零れ出ることで真意を知るというのはどうなんですかね だったら昔にそうしてくれよとも思ってしまうかも ・過去から来た手紙 仕事優先な夫と何かと煩わしい義母に反発し、娘を連れて実家に帰ってきた祥子 農家の実家には弟夫婦が同居していて、居心地が良いわけではない 夫はすぐに迎えに来るでもなく、やはり仕事優先 そんな不満を募らせる祥子に見知らぬアドレスからメールが届く そのメールは夫からと思っていたが、実は…… ファンタジーですねぇ でも、子供や家族とは会えない状況で自分の責務を果たさなければいけないというのは中々に辛いだろうなぁ ・空は今日もスカイ 親の離婚で見知らぬ街に引っ越してきた小学三年生の佐藤茜 街の住人に受け入れられず、友達もいない茜は家出し、とりあえず海を目指す その途中で虐待されていると思われる少年 森島陽太と出会う 二人で海を目指すが…… やはり虐待されている子が出てくる物語は読んでいて辛い…… そんな二人の前に現れた人物も、社会からは切り離された存在なわけで まぁ、何ともなかったからよかったけど この後、二人ともう一人はどうなったのでしょうね? ・時のない時計 二か月前に亡くなった父の形見として母から機械式時計を受け取り、時計屋に修理のために持ち込んだ事から思い出す父の姿 謹厳実直で真面目な父という認識だったが、実は見栄っ張りなところや派手さもあったというギャップ そして、時計が実は…… 子供の頃の父の思い出と、時計を大人になってから受け取って知る事実 昭和の親父像としては、普段は無口で頑固という印象を抱きがち 作中の父は経理担当で地味な印象を持っていたけど、意外とそうでもない面もあったとか しかもそれがさらに違ってたというコロコロ変わる展開がよかった ・成人式 15歳で事故で亡くなった娘宛てに届いた成人式の着物の広告 そんな娘に代わり、両親が成人式に替え玉として出ようとする話 親世代が振袖とか、どれだけ若作りしても普通にバレバレでしょうに それでも夫婦ともども娘のカタキをとるように奮闘する姿は滑稽でありながら愛を感じる 全ての話の共通点としては「家族」でしょうか そして、以前は見えなかった側面が見えてくるところ 話の内容もさることながら、文章が落ち着いていて読みやすかったという印象 直木賞の受賞作という事だけど こんな傾向の作品でも受賞するのですね まぁ、一番最初にノミネートされてから何度も逃した末の受賞のようだけど 人によっては面白さが伝わらないかもね ---------------- 直木賞受賞作 待望の文庫化! 人生に訪れる喪失と、ささやかな希望の光── 心に染みる儚く愛おしい家族の小説集。 店主の腕に惚れて、有名俳優や政財界の大物が通いつめたという伝説の理髪店。僕はある想いを胸に、予約をいれて海辺の店を訪れるが……「海の見える理髪店」。独自の美意識を押し付ける画家の母から逃れて十六年。弟に促され実家に戻った私が見た母は……「いつか来た道」。人生に訪れる喪失と向き合い、希望を見出す人々を描く全6編。父と息子、母と娘など、儚く愛おしい家族小説集。直木賞受賞作。 ----------------
2投稿日: 2026.07.14
powered by ブクログ日常の中に訪れる、好ましくない非日常。 日常の中で、それをどうやって受け入れていくのか。今ある日常の過ごし方を考えた。
1投稿日: 2026.07.09
powered by ブクログ・店主の腕に惚れて、有名俳優や政財界の大物が通いつめたという伝説の理髪店。僕はある想いを胸に、予約をいれて海辺の店を訪れるが……「海の見える理髪店」。 ・独自の美意識を押し付ける画家の母から逃れて十六年。弟に促され実家に戻った私が見た母は……「いつか来た道」。 人生に訪れる喪失と向き合い、希望を見出す人々を描く全6編。父と息子、母と娘など、儚く愛おしい家族小説集。 *** 以前、子供を連れて行った図書館で見つけ、いつか買おうと思っていた。 それが5年以上前の事かと思うと、しみじみしてしまう。 どの話も優しく、苦しく、切ない。 目の奥がじんとする。
1投稿日: 2026.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題、海の見える理髪店は過去を振り返る理容師の店主。直接の描写は最後にされないけれど、かぞくだったのね。と、心温まるお話。
0投稿日: 2026.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題作の「海の見える理髪店」では、理髪店の店主が淡々と自分の半生を語る形で物語が進んでいく。一見何気ない店主とお客さんの会話のように思えるが、最後直接の描写はないにせよ、2人が親子であり結婚の報告をしにきたという結末にはハッとさせられた。どの物語も色々な家族の形を題材にしていて、最後の展開に驚かされ心温まるような一冊だった。
1投稿日: 2026.05.19
powered by ブクログ家族、近い存在だから危うい。自分以外は全員他人だけど、やっぱり半分くらい自分に入り込んでいる。 コントロールできない自分みたいな感覚で、心の行先を左右してしまう。 近しいゆえに言葉足らずで、心のうちを想像してしまう。口に出せば済むことも多いはずなのに。 家族の存在について、考え直す本だと思う。そして、自分もまた家族の半分であることを忘れないように。
0投稿日: 2026.05.17
powered by ブクログ流石、直木賞作品。どの短編もほっこりさせる内容です。萩原氏の作品はこれまでも何冊か読んできましたが、その時代背景や語り口は浅田次郎さんとダブってしまう。優しい気持ちに浸りたい方にお薦めです!
5投稿日: 2026.04.06
powered by ブクログ少し昔に書かれた家族との関係を描いた短編集です。家族だからこその割り切れないものをはらんでいて、心の奥底と共鳴する感じがします。甘口ではないですが、じんわりと残ります。 表題作は、海辺の小さな町で小さな理髪店を営む初老の男の物語。評判の理容師だったが隠遁したかのようにひとりで店をやっている。彼は、都会からやってきた初めて顔をあわすお客相手に、問わず語りのように、起伏の激しいこれまでの人生をとても静かに語りだす。理髪店につきものの会話のように見せかけて。 一流の腕を持つ彼のことだから、髪質や顔立ちや骨格などから、お客の正体に気づいたから、だったのでしょう。 違う結果になってしまうのですが、「アルジャーノンに花束を」で主人公が理髪店を訪ねるシーンを思い出しました。
0投稿日: 2026.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題作の「海の見える理髪店」 客が息子だと店主はいつ気づいたのか。つむじを見つめた瞬間だろうか。頭のかたちや生え癖は親子で似る。床屋という職業だからこそ、そこに「あ」と来たのではないか。 過去をたくさん語ったのは、残したかったからではなく、ただ話したかったからだと思う。その「ただ話したかった」に、会えなかった年月の重さがある。 読みながら、もう話せない父のことを思った。今、目の前にいる家族と、タイミングを待たずに話そうと思う。
5投稿日: 2026.03.28
powered by ブクログ家族にまつわる6編の短編集です。切ないけれど心温まり、未来を思い描く出発点となるような物語でした。短編ゆえの物足りなさが、その物語の未来を想像する余白になっていてよかったです。最後の『成人式』が一番グッときました。
27投稿日: 2026.02.02
powered by ブクログ溢れ出る「こういうのでいいんだよ」感。 表題作の海の見える理髪店の展開にガツンとやられ、どの短編でも情景や儚げさを見事に表現されている。解説にもあるけど各物語のアイデアが素晴らしい。 荻原浩は月イチぐらいで摂取したくなる。
31投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログそれぞれの舞台や情景を、色味も含めて想像できる短編集。穏やかな物語の中に、ハッとさせられたり大転換が時折忍ばせてあり、読み進めるのが楽しい。 海の見える理髪店、いつか来た道、成人式がとくにお気に入り。
1投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログ短編はあまり好みませんが それぞれ胸の奥にポンと残る感じでした。 特に最後の「成人式」が印象に残る。 短編にしては、って感じです。
2投稿日: 2025.10.24
powered by ブクログどの話もグッとくるものがありました。 ほっこりして、切なくなって、悲しくなって。 話ごとで、感情を揺さぶられました。
1投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログ色々な人や家族のエピソード風の物語を集めた短編集でした。 それぞれの物語とも、どこか哀愁を漂わせつつ、最後は心温まるストーリーでした。 よまにゃん特別カバーに惹かれて買いましたが、直木賞受賞作だったのですね、とても良い物語の集まった1冊でした。
14投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログどの話も面白かった。 海の見える理髪店が特にストーリーに引き込まれた。 他の話も、「切ない」の一言では表せられないような読後の余韻があって素敵な短編集だった。
2投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ・海の見える理髪店 ・いつか来た道 ・遠くから来た手紙 ・空は今日もスカイ ・時のない時計 ・成人式 「家族」をテーマにした短編集。 どれもこれも切なくて、ちょっと苦しい。けれども、止まってしまった時が動き出すような、細い光が見える作品が多い。 父と息子、母と娘、夫婦…など。関係が難しい時期があったり、何かきっかけがあったりだけど、近いからこそ空いた距離を縮めるのは難しいこともあって、自分を思い出してむず痒くなったり、胸の奥が少し痛くなったりする。 読後感は良かった。いい短編集だったな、と思う。
28投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ短編なので小気味よく読み進められた。哀しいストーリーもあったがほろっとなれる話もあり、読後感はいい作品だった。荻原浩さんの他の作品も読んでみたくなった。
2投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログやーっと読み終わった。 短編が苦手なんだけど、知らずに買ってしまった。 理髪店の話、最初は「何を聞かされてるんだろう」という思いで、読み進めるのが苦痛だった。ここで何度か挫折したけどついに読み切った。 話の後半はとても良かった。一冊全部読み終わった後に、また理髪店だけ読み直した。
12投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログ直木賞受賞作。 短編6作品収録されています。 家族の関係が描かれており、海の見える理髪店では、店主の語りが印象に残りました。
1投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログ家族を題材とした短編集。順風満帆とはいかなかった過去と向き合う人々。筆者の生ぬるい目線がなんとも……全体的にご都合主義ギリギリを攻めており、まあ大衆小説ってこんな感じなのかな。
0投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログタイトルにもなってる「海の見える理髪店」が一番良かった。 散髪の描写が気持ちよく、鮮明に書かれてて髪切りに行きたくなった笑
1投稿日: 2025.07.15
powered by ブクログ過去の悲しみ・後悔が様々なアイテムから語られる所が面白かった。それでいて、前向きな未来を想像させる結末が良かったです。
1投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログ家族がテーマになった短編集。 喪失と、再生と、絶望と、発見と…。 なんだかんだ言いながら、家族ってどこかでしっかりつながっている。 「海の見える理髪店」「成人式」「いつか来た道」「時のない時計」が好き。 「空はいつもスカイ」は題名はパッと明るい雰囲気だけど、登場する子供がこの先どうなるんだろう?と不安が残るのでちょっとマイナス。
1投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ2016年直木賞作品 6つの短編小説が載せられている ・海の見える理髪店(訳あり床屋) ・いつか来た道(母娘) ・遠くから来た手紙(実家に帰らせて貰います) ・空は今日もスカイ(いちいち英単少女) ・時のない時計(時計店にて) ・成人式(我が事にはならないで欲しい) それぞれ会話量が多いなぁ〜という印象 台詞がすーっと入って染み込んでいく感じ オジサンが効いてる 一番は空は今日もスカイかな…
0投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ年齢・性別、さまざまの主人公が過去に思いを馳せながら今を生きていく短編集。 人生に躓きそうになったときに、一度立ち止まって現在地を確認するように、読み返したい一冊。
1投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログ短編集のためとても読みやすかった 様々な家族の形、人とのつながりを感じることができた。 母の日の直前に読めてよかったと思った。
2投稿日: 2025.05.09
powered by ブクログ6つの物語からなる短編集 書名になっている「海の見える理髪店」がしみじみしてよかった どの話も先が気になってやめられないという感じではなく のんびりと読める話ばかりなので 時間をかけてゆっくり味わえると思う
22投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ6つの話が入った短編集。 最後の「成人式」がめちゃくちゃ泣けた。 他の話は自分にはあんまりハマらないと思っていたけど、これだけでそれまでの評価をひっくり返すくらい良かった。
1投稿日: 2025.04.25
powered by ブクログ趣向の違う短編6編。 「海の見える理髪店」は、言葉をかわす登場人物が二人のみ。私はすぐに登場人物の名前と関係性を忘れるので、いつもジェノグラムを書きながら読みます。そういう点で安心して読めた(笑) 家族の形はそれぞれ。自ら動き出すことによって、未来が開けてくるのは間違いないかな。
5投稿日: 2025.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
海の見える理髪店 理髪店の店主 客 原田。イラストレーター。 いつか来た道 私 杏子。四十二歳。 充 弟。三十八歳。電機メーカーの係長。海外赴任が決定している。 佳織 充の妻。 七十三歳。 逸子。母。中学の美術教師だったが美術展に入選し、教師を辞め、画家として独立した。 父 母親が通った時代の後輩。十三年前に亡くなった。 マユ 飼っていた白猫。蓉子が亡くなった一ヶ月後に同じ道でバイクに轢かれて死んだ。 姉 蓉子。中学へ通う通学路で、居眠り運転の車にはねられて亡くなった。 遠くから来た手紙 江藤祥子 遥香を連れて実家に帰った。 遥香 祥子の娘。 祥子の母 嘉代子。 孝之 祥子の夫。 義母 辰馬 祥子の弟。籍だけ入れた彼女と実家にころがりこんできた。 父 麗亜 二十三歳。辰馬の妻。 クリスケ 柴犬。 椎名正男 椎名静子 空は今日もスカイ 佐藤茜 小学三年生。 澄香 茜のいとこ。 泰子 忠志 森島陽太 ビッグマン 時のない時計 私 父 時計屋 久美 従姉。 成人式 鈴音 高校に入学する前の三月に亡くなった。 父 美絵子 母。 郁美 鈴音の中学時代の友人。
2投稿日: 2025.04.02
powered by ブクログ家族小説6編 過去と向き合い未来に踏み出す物語 子どもがおらず大人になれない私には 『いつか来た道』が印象的だった 親のせいで窮屈で嫌な思いをしてもいくら傷ついたとしても親はやっぱり親で どうしたって変わらないし、なんだかんだ大切で、病気になったら悲しい 友達や彼氏の定義は人によって変わるけど親は絶対親なのだ
2投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ家族がテーマの短編集。ありきたりな内容になりそうなところを手法をそれぞれ変えて書かれているので、持て余すことなく読み進められる。 そして「どこかの家族の話」のつもりでお気楽に読んでいたのに最後の一編にやられてしまう。私たちのように「1月なんてなければいいのに」と呟く家族がいたから。 自分たちが自身で決めたことを実行しようとする時のエネルギーは、すなわち自分たちを生かすエネルギーにもなるということ。「時ぐすり」なんて人は簡単に言うけど、ただただ下を向いて嵐が過ぎるのを待っていても心は立ち直らない。 深い深い共感とぼろぼろとこぼれる涙。この夫婦を抱きしめたくてたまらない。
2投稿日: 2025.03.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「海の見える理髪店」・・・ある理髪店に訪れた客と店主の何気ない日常風景。真摯な理髪店店主の対応に感心していると、、、、予想外な展開に、その場の「店主」と「客」の心情に新鮮なほっこりさが味わえた。 「成人式」・・・娘を亡くした両親が悲しみと絶望に陥る中、生きていれば20歳になる娘の代わりに「成人式」に出る、という前半シリアス後半痛快喜劇、という読んでて楽しいながらも両親のカナシミから抜け出そうという葛藤に考えさせられる物語。特に、成人式に出ることに当然ながら恥じる妻に対してかけた夫の「他人を自分を映す鏡と思わなければいいんだ!」というセリフは自分の行動に自信を与える斬新な考え方だった。
0投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログ個人的な読後感ですが、イマイチでした。 どれも入り込めない感じでした。 なんだかなぁって感じでした。
0投稿日: 2025.03.10
powered by ブクログ人生いろいろなストーリーの短編集で心温まる系、でも最後の作品はおお〜って感じだけど、私の好きな発想でツボにハマった。
0投稿日: 2025.03.08
powered by ブクログ最後超感動!!ずるい!!!泣いちゃった、!! やっぱり親にとって、子供っていうのは本当に本当に、自分の人生よりも大切だと思えるほど大切なんだなっていうのが改めて分かって、もう大泣き。
1投稿日: 2025.02.22
powered by ブクログゆっくりなようで淡々と話が進んでいく印象。「いつか来た道」と「成人式」の話が良かった。過去への執着や喪失の中、なんとか光を探し出そうとする。 辛い過去を忘れる必要はない、それぞれが自分からのペースで片す。ほんの少し見えるところへ。過去は前に進むためのお守りなのかもしれない。
0投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログ家族の絆を描いた6話の短編集。 どこにでもいる・・・とは言えない境遇の家庭だけど、家族愛が切ないくらいに伝わってきた。 「海の見える理髪店」 「時のない時計」 「成人式」が心に残った。
5投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログ短編集。どの作品も読み終えた後、心の中がじんわりと熱くなるような感覚を覚える。 複雑な生育環境・親子関係・過去の悲劇、人は皆大なり小なり苦悩を抱えて生きているけど、その中に少しの希望が見出せる気がするそんな本でした。さすが直木賞。 どんな精神状態でも割と読みやすい。
0投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログ家族って良いなって思わせてくれる。 大人になって好きな人と結婚して子どもが生まれて初めて、「自分の居場所」が出来た気がした。家族って良い…
0投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログ過去に借りていたことを子供が覚えていました。全て読まずに返してしまったようで、最後まで面白く読めました。一番良かったのは、無言でいがみ合う夫婦のあいだを「いちたすいちは?」と聞いてまわる小さな女の子の場面です。いたいけな姿に涙が出そうでした。
0投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログよかった ちょっと切なくて、心あたたまる短編集 解説でも書かれてたけど、どれも家族と止まった時間をほぐしてくれる話だと思った 苦い思い出を大事にしながらもまた前向きに進み始めようとする終わり方で読んでいて何かが回復した気がする 表題作「海の見える理髪店」 今で言うインスタ映えしそうないい景色の美容院だなーと思って読み始めてみたら急展開に声が出た お互いに知っててずっと話してたんだよね。口には出さないでも伝わってると思った 「成人式」 想像したら申し訳ないけど面白いことになってそうなのに、読んでて泣きそうになった 結構好き
0投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログすべての物語が、予想を裏切る結末だった。 悪い意味ではなく...いつからか小説の中の ストーリーは、非日常的な奇跡のような結末へ 誘われるものだと思い込んでいた。 理髪店を訪れた青年も、久し振りに母に会った娘も、家を飛び出した妻も、保護された子供も、父の時計を修理した息子も、娘の成人式に出た夫婦も。 どの話しも、リアリティーに満ち溢れてて。 小説は、逃避行するものではなく。 日常を良いものにするために考えさせられるものだと実感しました。
2投稿日: 2025.01.20
powered by ブクログ過去の受容と決別、つまりは未来へと一歩踏み出す瞬間を描いた短編集。令和になった月に刊行された本作、どの話にもなんとなく昭和〜平成の空気がただよっていて、郊外の街のような素朴なすがすがしさを感じた。表題作「海の見える理髪店」と「成人式」が特に好きだった〜!
0投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログ最後の成人式は心に突き刺さった。悲しみと向かい合うって身が切れるほど辛いのではないのでしょうか。 いつか来た道はどんなに気丈だった方でも最後はこうなると切ないですね。私は最後まで私として生きられるのだろうかと思いました。でも過去の私も私なので間違いではないのかな。
8投稿日: 2024.12.13
powered by ブクログ家族の物語が詰まったた短編集。 全体的に時代背景が古めかしい。内容もちょっと重めなものが多め。短いから読みやすいは読みやすい。 最後の「成人式」は、15歳で娘を亡くした夫婦が、娘の20歳の成人式に参加して、心の区切りをつけわうとする物語で、重い内容ではあるが、軽快に描かれていてよかった。
1投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログ心を通わせられなくなった家族を想い、現れたターニングポイントをきっかけに心の整理をしていく。喪失感からゆっくり希望へと変わっていく、切ないけど、温まるお話に心が平和になりました。
14投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログ2024.9.7読了 本のタイトルと直木賞受賞に惹かれて購入。 私には合わなかったのか、読み終わったあとの感想が無だった。いい話だな、とは思うものもあったけど。 一文一単語に無駄がなく、意味を成して構成されている、それこそが短編ならではの面白さだと私は思っていて、そういう読後感は持てない作品だった。
1投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログタイトルと本の表紙のデザインだけで手にしました。 表題作の他、5つの短編から成っています。 やはり「海の見える理髪店」が好きかな。ストーリーとは関係ないですが、皆さんは自分に合う理美容院がありますか?見つけるまで中々時間がかかりますよね?腕はいいけど交わす会話がはずまないとか、自分が思う髪型にならないとか、条件が厳しいですよね?月に一度はお世話になるお店なのでリラックスできるところがいいですよね? 理想を言えば、お任せでお願いした時に自分の顔や頭の形や性格やスタイルやファッション(大げさかな)に合った髪型にしてくれたらいいなぁといつも思います。自分に自信がないからそんなことを思うのですよね。 勇気を出してヘアスタイルを変えてみようかな...
12投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログどのお話も素敵でした。 特に、海の見える理髪店のラストが個人的に一番好きです。 思わず、すぐに再読しました。登場人物がどんな心情だったのか、改めて一文一文を読みたくさせる素晴らしい短編でした。
0投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログどのストーリーにも、共感できる部分や切ない部分あるが、結局は心温まる素敵な短編集。学校に馴染めない子供から長年理容師を続けるお爺さんまで、様々な立場の主人公の話を書けることがすごいなと思うが、「いつか来た道」は、特に印象に残った。自分の人生を狂わされたと思うほど嫌いな親が認知症になり一人暮らしの生活が崩壊していたら、実際はこうも折り合いをつけられるか…。
8投稿日: 2024.08.01
powered by ブクログ6つの短編集。どの作品も「色彩」を強く想起させられる感じがしました。中でも個人的には「いつか来た道」が1番グッと来ました。苦い過去、辛い現実と向き合い、乗り越えていく様子が静かに描写されています。
1投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログ・短編小説集。 ・空は今日もスカイ、続編があってほしい。子どもたちが幸せであって欲しい。 ・海の見える理髪店はあっ!て結末に気づいたら、もう一回二人のやり取りを読み返したくなる。やられたー。
1投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログ装丁が美しさが好きです。海の見える理髪店店主のおしゃべりに引き込まれました。2度くらいびっくりしましたがのどかな雰囲気からの突如不穏な雰囲気になるのが面白かったです。 いつか来た道でオチが初めから想像がついていましたが母を理解し赦せるようになるのがいいですね。紅茶の中の桃はちゃんと気づくあたり味覚の記憶って残るものなのだなあと思った。知的障がいの被虐待児と家出する空の話は読みやすくて好きでした。言葉を知っている英語に変換していく主人公。言葉遊びって懐かしい、それで精神衛生保ってましたね。そしてソノ後フォレストが護られるよう願ってやまないです。私が印象に残ったのはそれらの短編でしたが 他の話も最後は家族に対し気持ちの折り合いをつけておける話だったので読んでる最中はほろ苦さを味わわされながらも最後は救われるので後味はよかったです。
7投稿日: 2024.06.12
powered by ブクログ海の見える理髪店 いつか来た道 遠くから来た手紙 空は今日もスカイ 時のない時計 成人式の短編6編。どれも、家族の繋がりや家族だからこその憤り、死別を感じる。「成人式」は15才の時に事故で一人娘をなくした夫婦が5年後、娘の成人式に振袖、袴で出席するというとんでもない話。成人式を機に、夫婦が一歩を踏み出す話でもある。幼いときに別れた父を訪ねる「海の見える…」傲慢で、高飛車な母親の老いてボケた姿に衝撃を受ける娘の「いつか…」どれも 作者の優しさがふと心にしみる作品
1投稿日: 2024.05.16
powered by ブクログFacebookの読書グループでおすすめされていたので、読みました。 短編集で、どの話も「そんな気持ちになることあるよね…」と思うようなお話でした。途中で結末が予想できる話もありましたが、それはそれで悪くなかったです。 やっぱりタイトルになっている短編が1番よかったかな。著者の他の作品も読んでみたいと思いました。
3投稿日: 2024.04.24
powered by ブクログ前情報まったく取らずに読了。 短編小説で直木賞の文庫本というのもあり 隙間時間に読めましたが タイトルにもなってる海の見える理髪店に一番、琴線が震えました。 単純に戦前戦後を生きた店主の話に引き込まれ、 単純に結末にビックリしてました(笑) 難しい話ではなかったのに まったく気づかなかったので 自分は鈍感でした。 他の短編小説も総じて 過去との決別と再生がテーマにあるように思いました。 料理名は家族の儚さ。 家族とは別の個人個人のエピソードは時代に翻弄されても生きる力 命の儚さがよく出てたように思います。 理髪店は高倉健さんのエピソードから着想したのかなというクダリがありました。 海外で暮らす小さい女の子の話は火垂るの墓を思い出しました。 浮浪者の描写が切なかったです。 差別や虐待が行われてる上で馬鹿みたいに青い空 馬鹿みたいに蒼い海という表現も考えさせられました
11投稿日: 2024.03.25
powered by ブクログ2019年(発出2016年) 262ページ 第155回直木賞受賞作です。全6編の短編が収録されています。 ◉海の見える理髪店 ◉いつか来た道 ◉遠くから来た手紙 ◉空は今日もスカイ ◉時のない時計 ◉成人式 全編を通じてさびしさと切なさが感じられました。そして、止まっていた時計が動き出すような、未来に向かって進み出す先に、ほのかな希望が見えるような終わり方でした。でも、どちらかというと辛い、切ない面が強かったです。 過去への後悔が渦巻いているのが、『成人式』なのですが、これはきつい。でも後半、成人式に出ようとユーモアまじりのドタバタ劇があり、少し心が浮き上がりました。『時のない時計』は、時計店の店主が止まった時の中に囚われているという印象でした。理髪店の店主と同様、こちらの店主にもちょっとした救いが欲しかった。あまり印象の良くない店主で終わってしまいました。表題作『海の見える理髪店』が1番自分の好みでした。饒舌な店主の過去語り。浮き沈みの人生。栄光と挫折。奢りと自堕落。転落の人生。そしてプロフェッショナルな仕事の描写に引き込まれました。 でも全編、良いお話でした。
21投稿日: 2024.03.16
powered by ブクログ荻原浩さんの「小説」を読んだのは、本書が初めてです。 わざわざ「小説」と書いたのは、『人生がそんなにも美しいのなら』という荻原さんの9つからなる漫画作品集を先に読んでいたからです。(2023年10月15日読了) さて、本書は6つからなる短編集で、どの作品も素晴らしく、楽しませてもらったのですが、とりわけ、『海の見える理髪店』,『遠くから来た手紙』,『成人式』の3作品には大きく心を揺さぶられました。 さすが、直木賞受賞作ですね! 一方で、本書を読んでいる間に、時折『人生がそんなにも美しいものなら』を読んでいた時の感覚が頭に浮かんできました。 そこで、『人生がそんなにも美しいものなら』を再読すると、この作品は、新たな別の物語に、両作品に収録されているある作品と、ある作品のある部分が融合され、全体がうまく熟成されたことで出来上がっているのかな?という、(荻原さんの作品はたったの2冊しか読んでいない身であり、甚だ恐縮ではありますが)本当に勝手な感想も持ちました。 尚、これは私の嗜好にあっているために特に感じたことで、当然ながら良い意味で書いています。 事実、両作品ともに私のお気に入りであり、これからも荻原さんの作品を読み進めようと思います。
35投稿日: 2024.02.29
powered by ブクログ短編集があまり好きではないと思っていたけど、 いくつもの物語が数十ページで読めるお手頃さ◎ 少し胸が苦しくなるような内容ではあったけど 最終的には心が温まる、そんな作品でした
0投稿日: 2024.02.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いつか来た道 認知症の母と再会する話。ラストで少女(母に縛られていた過去の自分)に別れを告げる決別するシーンが良かった。 遠くから来た手紙 すれ違い距離ができてしまった夫婦の話。実家に帰って持って帰った昔の手紙の内容がほっこりした。何事も一時的な感情で動くのではなくて、初心を思い出してから判断したい。 空は今日もスカイ 父がいなくなり苦しい生活をしている女の子と虐待されている男の子の話。虐待という言葉がはっきりと書かれておらず、子供の目線で虐待を伝えているのが逆にリアルだった。助けてくれたビッグマンのことを警察に勘違いされるもそのことが伝わらないのがもどかしかった。続きが気になる。 時のない時計 時計屋には、娘の亡くなった時間、奥さんが出ていった時間、など失った時間で時が止まっている時計が置いてある。この世にはひとつの時間ではなくて同時にいろんな時間が存在している、という言葉が印象的だった。 成人式 15歳で亡くなった娘の成人式に出た夫婦の話。ここで止まっていた時間との決別をする。
3投稿日: 2024.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
荻原さんの作品は文章が心にスッと入って来て、情景がくっきりと想像出来るような気がします。この小説は家族を描き出した短編集ですが、それぞれの登場人物の過去を消化し、未来に進み出す想いに共感します。表題作は伝説の理髪店の店主とその客である僕の関係を描いたものですが、2人のやり取りから描き出される父としての想い、子としての想いに心が震えました。事故で娘を亡くした夫婦が、娘の成人式に出ようとする「成人式」も印象的でした。
2投稿日: 2024.01.21
powered by ブクログそれぞれの家族の話。いろんな形があって、自分はどうやって生きていこうか、周りの人を大切にしようと思える短編集だった。
2投稿日: 2024.01.16
powered by ブクログ息子と父親、娘と母親など、いろいろな関係性を描く。どれもちょっぴり不幸なできごとが含まれていて哀愁を誘う。中には、ほろりと涙することも…。
3投稿日: 2024.01.07
powered by ブクログ大人になるにつれ家族との関係は変わってくるもの… その難しさに悩むことがあっても、「家族だって1人のちっぽけな人間なんだな」と、愛おしく感じる作品でした!
2投稿日: 2024.01.01
powered by ブクログ家族と時間をテーマにした6編の短編集。表題作がいちばん面白かったです。独特な文体で実際にその場に居合わせているかのような気分になりました。次に良かったのは「成人式」。どんなに辛いことがあっても、人は乗り越えていけるんだなぁと感じました。
0投稿日: 2023.12.23
powered by ブクログ家族小説と聴くと、ほっこり系かなぁ〜と想像していたのですが、いわゆるの流れとはどれも違っていて、新しい切り口から家族の繋がりを見せてくれます。 優しい、温かい、だけではない家族。辛い出来事や苦い感情も含めて、時々離れたり触れ合ったりしながら、繋がり続けていくことの美しさを感じました。 まとめきらない終わりも、読者にその先を委ねているようで、とても好みです。
3投稿日: 2023.12.02
powered by ブクログ家族の物語の短編集。悲しみや、やり切れなさの中に温かみを感じられた。理髪店は最後に「え!」となって、時計の話では「えーぇ?」となった。
20投稿日: 2023.11.30
powered by ブクログ喪失がテーマである短編が5つ集まった短編小説集。読む前は、悲しい予感ばかりしてたが、読んでみると悲しいだけではなく温かい気持ちにもなれるそんな本でした。 特に「空は今日もスカイ」のポップな要素や「海の見える理髪店」の客と店主の関係性は好きだ。
2投稿日: 2023.11.13
powered by ブクログ過去に囚われる人たちが、新たな一歩を踏み出していく短編集。 時間が経ってからわかること、気づくことがある。良い意味でも、悪い意味でも。
2投稿日: 2023.10.08
powered by ブクログ短編集で最終話の喪失の痛みがまだ胸に残りつつも...未来は希望で溢れている(というか明るい未来にしたい)と全話を通して思わせてくれた。 過去があるから今があって未来がやってくる。現実と向き合い今を大事に生きましょうって思った。
3投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログ切ない話が多かったです。 心がすさんでいるときには読まないほうがいいですね。 取り戻せない時間をどう生きるか。。。
4投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログうーん、直木賞受賞作ということで期待して読んだけど、「海の見える理髪店」だけ読んで、他の短編は読む気になれなかった。 「海の見える理髪店」のみの感想だけど、同じ空間での展開で、没入していけず終焉した感じ。店主だけでなく、お客さんの人生にも焦点を当ててもらいたかったという個人的感想。
2投稿日: 2023.09.29
powered by ブクログ有名俳優や政財界の大物が店主の腕に惚れて通い詰めたという伝説の理髪店。僕はある思いを胸に、海辺にあるその理髪店を訪れる……(表題作) 家族との関係に主題を置いた短編集。 儚い思い出、淡いつながり、残り続ける後悔、人生の喪失。今ではもう取り返しのつかない家族との関係を描いた6編が収録されています。取り返しのつかない苦い過去だとしても、そこにはその気持ちをどうにか昇華し、飲み込んで未来へ進んでゆきたいという思いがあります。……ただ、疲れているときに読むとどうにも気持ちが沈みがちになりますので、前向きな気分になりたいときにおすすめです。 全話に共通して、淡々としていて心情描写が多めながら風景描写が飛びぬけて美しく、どの話も景観が鮮明に浮かびます。
17投稿日: 2023.09.18
powered by ブクログ萩原浩さんの作品は初めてです。(この1ヶ月ほど最寄りの本屋さんの戦略なのかもしれませんが、気がついてみると某出版社の「ナツイチ」という「この夏のイチオシ」のシリーズがその本屋さんで戦略的に並べられていました。古今東西様々な名作が平積みになっています。私はそのトラップに、まんまとひっかかっているのかも知れません?この萩原さんの作品もその一つ。ありがたいことです。) この作品は短編集なのですが、どの作品も心情描写、状況描写、風景描写を、決して表面を波立たせることなくストーリーが静かに展開されていく不思議な雰囲気でした。私は最初は少しだけ戸惑いを覚えました。 主人公の心情風景を中心にストーリーが展開していきます。会話はほとんどありません。少しの会話があったとしても、それらは語り手そのものの言葉ではなく、大半が聞き手の印象として語られているので「・・・」がほとんど無い。あっても回想の場面が多いので、「・・・」が少ないのです。 この作品の中に納められている短編6作品は全てそういった心情描写を中心に紡がれたもの。 大きな事件やハッとする出来事がある分けではなく、主人公の過去や現在の心象風景をどちらかと言うと「穏やかに」描き切っている。ワクワクドキドキと言う感じてはなく、しんみりと読み手に訴えかけてくる感じです。 しかし、ワクワクドキドキする様な展開ではないので、読み進めるのに少しだけ気合が必要でした。本編を先読みしているという自惚のような飛ばし読みも全く不可能。 台風一過少し暑さが和らいだので、何とか落ち着いて?読むことが出来ました。6作の短編は全て異なる味わいで、フッと心が揺すぶられました。静かな余韻を残していく。 しかし、最後の作品はダメでした。最初の書き出しの設定から「これはアカンヤロ!」という雰囲気を醸し出していました。まるで涙腺を攻撃するようなストーリー。読み進めると、これでもか!これでもか!どうだ!!!と、責められまくって、 私は降参しました。 まだまだ暑い初秋の候。少し涼しくなったのかもしれません。
33投稿日: 2023.09.09
powered by ブクログなんて切なく、そして愛溢れる作品か。 感動の嵐です。 もしや!と思って読んでいたらまさに。 厳しい現実と過去かもしれないけど、言葉ではなく通じ合うところに涙が止まりませんでした。
2投稿日: 2023.08.16
powered by ブクログ「海の見える理髪店」、「いつか来た道」、「遠くからきた手紙」、「空は今日もスカイ」、「時のない時計」、「成人式」の6つの短編。直木賞受賞作品だそうだ。 著者の本は初めて読んだけど、夏に読むにはちょうどいい短編集だった。表紙の絵が素敵だなあと思う。どの作品も静かなザワザワが漂う作品。あと前半と後半に分けられて、話がちょっと変わる、というのも特徴なのかな。ファンタジーみたいな作品もある。主人公が男になったり女になったりするが、女性になった時の語り口がうまいなと思った。 一番好きなのは「成人式」かな。前半は本当に悲しい話なのに、後半に思わず笑えるところが出てくるなんて。あと、「時のない時計」の「はぽ。」(p.199)の部分も。本当にサラッとコミカルな表現が出てくるというのが魅力。後ろの他の文庫本の紹介に著者の本がいくつか紹介されているが、どれも面白そう。(23/08/10)
3投稿日: 2023.08.11
powered by ブクログずっと前に買ったけどこのタイミングで読んで良かったかも。親子、夫婦、子供、家族について思いを巡らせられる。どれも切ないのに不思議と絶望感はなかった。全体的に夏を感じられた。
3投稿日: 2023.08.06
powered by ブクログ☆3中の☆3な小説。心を揺さぶってくるとか急展開があるとかはない。扇風機の微風って気持ちいいのと同じ感じの小説。
5投稿日: 2023.07.26
powered by ブクログ2023.7.18 読了 ☆8.2/10.0 それぞれの、さまざまな過去を抱え、振り回され、それでも向き合い、前を向く決意をする希望に満ちた人々を描いた6篇の短編集です。 父と息子、母と娘、親娘…いろんな家族のそれぞれの悩みと問題 特に「いつか来た道」と「遠くから来た手紙」「成人式」はすごく良かったです。 とりわけ「いつか来た道」はあまりに切ない。自分の知る「母親像」と認知症で何もかも変わってしまった「現実の母親」とのギャップがすごく苦しい。 そして自分の母と重ねてしまって、将来の不安もあって涙が止まらなかった。。。 「成人式」もすごく良い。 15歳の娘を突然亡くした父親と母親。その死を受け入れられずに、回り道の毎日を送る中でふと「このままじゃダメだ」と、過去に向き合い、前を向く決意をする。 それが、今年成人式を迎える娘の代わりに母親が若作りと着付けからヘアメイクをし、父親がこれまたヤンチャな袴とヘアスタイルに身を包んでエスコートする。 きっと「何やってんのよ良い歳して」「ばかじゃないの二人して」って泣き笑いのぐしゃぐしゃの顔を浮かべて天国から見守る娘の姿があまりにも想像できてしまって涙が止まらなかった。。。 "喪に服す"というのは必ずしも悲しみに浸って、厳かに執り行わなければいけないなんてことはない。 亡くなったその人が一緒に笑って、俺の分まで/私の分まで前を向いて歩いて行ってくれと背中を押してくれるような、そんな決意に満ちた離別ならば。 不思議な読後感。悲しいのに自分の生に感謝して、今日を大切に生きようと、そう思える一冊でした。
42投稿日: 2023.07.18
powered by ブクログ勝手に短編小説じゃないと思い込んで読み始めましたが、短編小説やないかーい。 6編からなる短編集。 最後の「成人式」が個人的には一番好き。 15歳の娘を亡くした喪失感に苛まれる40代のご夫婦の話。 乗り越えるためにぶっ飛んだ思いつきと、それにのっかり実行する想いが胸にグッときた。 直木賞受賞作品とのことだが、途中の何作かは私にはちょっと難しくて、「え!?で、これはこの人は一体どういうことを言いたいの?????」ってな感じで脳みそが追いつかないものも。 学生の時の国語の文章問題のテストに出てきそうな感じ。 物語を読み、思いを巡らせるのが好きな人にはオススメ。
2投稿日: 2023.07.16
powered by ブクログ人生いろいろ。皆過去と折り合いを付けながら生きている。 「実際、そういう人もいるよなぁ」と想いながら読み進めた最終話。序盤から目頭が熱くなりっぱなしだった。 あの頃の子どもにはもう会うことはできない。それを受け入れて前を向けるのは、今そこに居てくれているからこそなのかもしれない
3投稿日: 2023.06.07
powered by ブクログ自分を通して、または他人をみる事で、 自らの人生に折り合いをつけたいような人々を描いている。 荻原さんらしい作品や人物が見えて楽しい一方で、 平和な話が多く、個人的にはもう少しパンチが効いた話が読みたかったところもある(はじめからそういうの読めよって感じですが、、、) 表題作、遠くから来た手紙のアホな女の感じや成人式の切なさが好きだった
2投稿日: 2023.05.22
powered by ブクログいずれの短編も作者らしい一見軽妙なストーリーに見えて心にじわじわと響くメッセージが込められている。深刻ぶらずに読み進めることができ、読後感が良いのは、少しだけ現実感を外した仕掛けが施されているお陰だと思えた。
3投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログ短編6編。直木賞受賞作。海の見える理髪店、は客と理髪氏が最後親子だと分かる。ホロリとする内容。全て家族がテーマであり、「成人式」は亡くなった娘の代わりに成人式に出るという話で、泣けた。
2投稿日: 2023.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
海の見える理髪店と成人式がよかった。 結婚する前に最後に1度だけ 父親に会いに髪を切りに行く。 1度だけでも会えてよかったと思った。 父も会いたかっただろうから。 つむじの怪我を見ただけで 息子ってわかるくらい忘れてないんだもん。 亡くなった娘のかわりに成人式にでる。 ふたりが前に進めますように。 きっと天国の娘さんも一緒に 成人式に来て楽しんでいたと思う。 またふたりに笑顔が戻りますように。
2投稿日: 2023.05.19
powered by ブクログ荻原浩さんの短編集。 一つ一つの話に関連はないものの、全て家族の中の様々な思いを持つ人の一つの時が切り取られている。 タイトルになっている海の見える理髪店は、最後の方にようやく、ああそういうことだったのか、最初から店主はわかってたんだなと思うと、なんとも温かい気持ちになる作品だった。
4投稿日: 2023.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
親子がテーマの短編集。 個人的には毒親への思いはそんな簡単に解消されないような気がしますけど。 全般に登場人物がそこそこ拗らせてる割には簡単に未来志向に転換。なんかあまり共感は出来なかったかな‥
3投稿日: 2023.05.03
powered by ブクログあらすじ 店主の腕に惚れて、有名俳優や政財界の大物が通いつめたという伝説の理髪店。僕はある想いを胸に、予約をいれて海辺の店を訪れるが…「海の見える理髪店」。独自の美意識を押し付ける画家の母から逃れて十六年。弟に促され実家に戻った私が見た母は…「いつか来た道」。人生に訪れる喪失と向き合い、希望を見出す人々を描く全6編。父と息子、母と娘など、儚く愛おしい家族小説集。直木賞受賞作。─bookデータベースより 感想 ・海の見える理髪店 穏やかな海を背にたんたんと語られる店主の話が、最初は微笑ましかったのに、途中から雲行きが怪しくなっていき、最後には嘘だろ、と思った。真昼間から怖い怪談噺を聞いているみたいでゾッとしたが、結果ふたりがやっと出会えたのならそれでいいのかもしれない、と思った。 ・いつか来た道 毒親とコンプレックスを抱いた娘の話なのですが、最後にミステリーというか、誰なのか理解しにくい場面があるのですが、きっと子どものころ母親の怒りを受け止めるために生まれてきたもう一人の自分なのかな?と思う反面、何で彼女も電車に乗らなかったんだろう…?と不思議に思ったりする。 最後の最後で引き込まれた作品でした。 ・遠くから来た手紙 手紙→メール→LINE… いつの時代も人は文字で心を通わせようとする。 今回の話も中盤からやはり不思議な出来事が起きた。 なぜそんな現象が起きたのかはわからないけれど、亡くなったおじいちゃんが祥子に何かを伝えたかったのかも。 いつの時代も最強なのはやっぱり手書きの手紙ですね! ・空は今日もスカイ あれから茜とフォレストは一体どうなったのだろう…? 特にフォレストに関しては、やっぱり虐待をする父親の元に返されてしまったのだろうか…? 時に子どもの発言は全く信じてもらえない。 これほどまでに信憑性のある証言なのに、その未熟さ故に大人はわかろうとはしない。 物語は全体的に独特の世界観があり、『こちらあみ子』に少し似ていた。 茜とフォレストの人物像が良く描かれており、頭の中でよく動いてくれた。 ・時のない時計 誰にだって巻き戻したい時間はある。 全体的にミステリアスというか、どこか不気味なのですが、物語の単調なリズムに引き込まれ、不思議な読後でした。 ・成人式 父親の発案に笑ってしまった。 自分たちが出るの?と。 でも、それなら鈴音も喜ぶかもしれない。 親子3人で成人式だ。 どの話もミステリアスでとても個性的でした。語り手の単調なリズムにヒヤリとしたり。 語られるのは家族の話ですが、家族だからといって必ずしも仲が良いとは限らず、夫婦だろうが親子だろうがその人たちにとって適切な距離があります。 そこを脅かすことなく良好な関係を保てるならそれに叶うことはないのですが、現実はそうもいきません。 ですが、本書の人たちはみんなそこを乗り越えてきます。 会いに来ます。 助けに来ます。 そこには必ず家族を思う気待ちがあり、また作者が読者を巻き込んで笑わせようとするコミカルな一面が伺えます。 とにかくオチが上手い!
3投稿日: 2023.04.25
powered by ブクログいくつかの短編で構成されており、最初の話だけほっこりして良いなと思いました。 他の話は特に面白さを見いだせませんでした。
3投稿日: 2023.04.24
