
総合評価
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powered by ブクログあらすじ(HPより)十代の娘の「なぜ、世の中にはこんなに格差があるの?」というシンプルな質問をきっかけに、元ギリシャ財務大臣の父が経済の仕組みを語る。「宗教」や「文学」「SF映画」など多彩な切り口で、1万年以上の歴史を一気に見通し、「農業の発明」や「産業革命」から「仮想通貨」「AI革命」までその本質を鮮やかに説く。(https://www.diamond.co.jp/book/9784478105511.html) 仕事金融系なのに経済の知識皆無だからなぁ…みたいな感じで読んだんだけど、なんか得られた知識がいい意味で違う方向でとても好みだった。 経済というか、社会というか、最終的には生き方みたいなとこまで語られてるし、哲学っぽさもあるので、ど文系の私でも読みやすい。シンプルにおもしろい!そして娘に語りかけているスタンスなので文章に愛があって良い。 忘れないようにレジュメにまとめたいくらいある。時間を作らねばな。 以下、引用 つまり、ユーラシア大陸の土地と気候が農耕と余剰を生み出し、余剰がその他のさまざまなものを生み出し、国家の支配者が軍隊を持ち、武器を装備できるようになった。そのうえ、侵略者は自分たちの呼吸や身体をとおしてウイルスや細菌も兵器として使うことができた。(p.37) →侵略者と侵略される側ってどうやって決まったの?っていうシンプルな問いへの答えがここまで遡るとは思わなかった。どうしても断片的に見てしまいがちな部分を、大局的に説明されてとても納得がいった。 集団全体が楽観的なら、楽観的な憶測が現実になる。集団全体が悲観的なら、悲観的な憶測が現実になる。全員がそのことを意識すればするほど、予想した未来が現実になる可能性は高まっていく。(p.129) →市場社会ってこうやって書いてあるの見ると、憶測に引っ張られてて馬鹿らしく感じちゃうけど、人間である限り結局ここから逃れられないのつらい… 交換価値を全てに優先させる社会は、環境保護をとんでもなく軽視するようになる。(p.209) →はあ人間って…と悲しくなるな。(p.209) 他にもいろいろあるけど、時間作ってまとめていきたいな。
1投稿日: 2022.04.16
powered by ブクログ行動経済学から興味を持ちったので経済入門書として読了。資本主義のなりたちからお金の発生、ビットコインなどが物語のように読めて面白い。あらゆる貨幣は「信用」で成り立っている。もう一度内容を理解するために読みたい。
1投稿日: 2022.04.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
父が娘に向けて語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話の本です。 娘さんに語りかける感じで、専門的な用語を使わず、簡単な言葉で経済について書かれてあるため、非常に読みやすいです。 一般的に経済の本は難しく、読むことに多少の努力を必要としますが(投げ出すこともありますが)、この本はスッと読めておもしろいです。 経済についての大まかな歴史やなぜ格差が生まれるのか、今後の経済はどうあるべきか、暗号資産についての話まで広く学ぶことができます。 経済に興味があるけど、とっつきにくいと考えている人や、歴史に興味があり、歴史と経済の関係を知りたいと思っている人におすすめです。 経済が人類の歴史の中で、いかに生まれて、どのように発展してきたかがわかります。経済についての本ですが、人類の歴史の物語でもあります。 著者は、経済学部教授として長年にわたり、英国、オーストラリア、ギリシャ、米国で教鞭をとっていました。2015年、ギリシャ経済危機のさなかにチプラス政権の財務大臣に就任。緊縮財政策を迫るEUに対して大幅な債務減免を主張し、注目を集めました。本書もそれらの経験を踏まえて書いてあるのでしょう。 「経済は、すべては「余剰」から始まり、農作物の余剰によって文字が生まれ、債務と通貨と国家が生まれた。それらによる経済からテクノロジーと軍隊が生まれた。」と本書には書いてあります。農作物や文字が生まれた国とそうでない国は何か、侵略によって支配された国と支配した国の違いは何だったのか。如何にして国は生まれたのかが、よくわかります。 また、暗号資産(ビットコイン)の弱点も指摘しており、積立投資をしている私にとってはあまり信じたくない話も書いてあります。(当面は、著者の予想がはずれるのを信じ積み立ては継続します) 本書は人類の歴史を振り返りながら、経済をわかりやすく書いてあるため、誰でも読みやすい本です。世界の経済の過去からの流れを大まかに掴むとこができます。
0投稿日: 2022.03.27
powered by ブクログ「最悪な民主主義も、他よりはまし」というのが経済にも当てはまる。 ”民主”であるためには、一人ひとりが自分の頭で考え「権威に任せない」姿勢である必要があり、本書はそれを促してくれる。 わかりやすく、面白かった。 息子にも大きくなったら読んでみて欲しい。私が直接伝えられるのがベストか。
1投稿日: 2022.03.27
powered by ブクログ「経済」は「哲学」のように奥が深くて難しい! この本は経済のことについて、誕生から 現在に至るまでを実際のエピソードを用いて 説明されていて分かりやすく書かれていた。 ですが、経済の知識が全くない私には それでも難しく感じた所もあった
3投稿日: 2022.03.26
powered by ブクログ良い本に巡り合えた. ずっと気になってたけど,この機会に読めてよかった. 10代の子供に語りかける内容もしては,やっぱり難しい感じもするけど,僕らのように経済音痴…つまりは政治音痴=生き方音痴,のまま育ってほしくないとも思うし,なんとなく,机の上にでも置いておこうかな,と思う.いつか手に取ってくれたら,世の中を少しだけ鮮明に取られられるんじゃないかな,と.
1投稿日: 2022.03.26
powered by ブクログちょっと難しかったけど分かりやすい。そして終わりに筆者の意見と未来予想が明確に立てられてるのも良い。 経済が歴史に絡んでること、銀行の仕組みetc20代でも勉強になった。「経済学は現代の宗教」、面白い意見だ
1投稿日: 2022.03.21
powered by ブクログ経済の様々な分野について、歴史をたどったり、原理を説いたり、分かりやすい実例を紹介したりして説明している点で、「とんでもなくわかりやすい」のだな、と思いました。 また、関美和さん、私の大好きな翻訳家で、関さんの日本語訳で、分かりやすさに輪をかけているのではないかと想像します。原文は読めないので、あくまでも想像ですが。 冒頭の格差をテーマにした章では、目から鱗が落ちました。土地の肥沃や気候の変化が人の移動を決定づけ、それが格差につながっているだなんて、これまで考えたことがありませんでした。 でも言われてみればその通り。 消費者としての「一票」は購入することである。←これはとても重要で、私たち消費者は、モノを買う時に、社会の一員としての消費行動を常に意識すべきだと思っています。 本当に必要なものを、賛成できる信念から生まれた商品を、皆が、買い続けることで未来が作られると思います。
1投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログわかりやすい本だった。経済とか数字とか苦手意識しかなかったけど、難しい言葉は少なく、小説のような感じで読めたから、スッと内容が頭に入った。 先進国と途上国がなぜ生まれたのか、市場のモノやお金の価値がどのように決まるか、世の中の経済の見極め方、本当にいろんなモヤモヤしていたことが腑に落ちた本だった!おススメです!
1投稿日: 2022.03.15
powered by ブクログ経済学者が娘に語るように経済学、または今の世界がどのようにして現在に至ったのかを、とても簡単な単語で解説している本。 本当に、日常会話の中に経済の知見が入ってきたような形で、経済学然としていない部分が素晴らしいと思った。 ただ、自身があまり歴史や経済に対して明るくないため、途中理解できず、流しよみをしたような箇所もあった。 再度チャレンジしたいと思った。
1投稿日: 2022.03.12
powered by ブクログ経済の成り立ちから丁寧に説明してくれている。 この本は読み手のレベルによってそのインパクトがかなり変わる。 私みたいな素人なら、「へー、そうなんだ」で終わるが、マーケットに近い人ならここから更に多くの事例や知見を得られるとおもう。
1投稿日: 2022.03.05
powered by ブクログ分かりやすく、経済、市場の原理原則を説明してくれる。序盤は、本人も書いているが、ジャレドダイヤモンドを彷彿させる内容で、市場がどのように生まれ、格差が何故生じたのか。そこから、利益や借金の誕生、労働力や生産方法、ビットコインまで。概念論、キーワードを舐めるような説明の流れであり、読み手に引っかかる所は多くない。が、視点や閃きの収穫は多い。思考のきっかけに良いか。 特に私にとっては、市場原理と民主主義の対比という視点が面白かった。民主主義は、一人一票は平等であり、軽重の差は無い。市場原理は、金持ちほど選択肢が増え、意見に重みが生まれる。その通りだが、資本主義について、あまりそういう考え方をしていなかったので、改めて考えさせられた。
3投稿日: 2022.02.23
powered by ブクログ経済の本としては傑出して面白かったです。結局、リアルな世界で日々嫌なこと、楽しいことの中で幸せを感じることが人間には大切なのかな。NHKの欲望の資本主義にも著者が出ていました。いい本です!
2投稿日: 2022.01.20
powered by ブクログ10代の娘にわかりやすく書いた経済の本という題名だが、中身は10代向けとしては難しいのでないか。 自分は途中でついていけなくなった。特に8章は。
0投稿日: 2022.01.08
powered by ブクログ面白い本です。経済を分かりやすく解説してくれます。基本だけど、その基本をやっぱりそうだよな。と理解させてくれます。
1投稿日: 2021.12.26
powered by ブクログ娘への語り口調で簡単な言葉でわかりやすく経済の成り立ちなどを説明している 一方で(私が詳しくないだけではあるが)、著者の考えなのか、経済学者の定説なのかがよくわからず、読みにくい部分があった
1投稿日: 2021.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
語り口調で書かれていて、難しい経済学の言葉は出てこないのに深く考えさせてくれる本だと感じた。 学問と思えば難しい話しのような気がするが、本書では映画や童話の話しを例に挙げて、経済の歴史や仕組みを感覚的に伝えてくれる。 経済学に詳しいわけではないけど、経済学者は占い師や哲学者みたいなものだというくだりに妙に納得した。経済学が確立されたロジックだと信じる人が多ければ、権力者に利用される宗教みたいになりそうで怖いなと思った。 昨今の大問題は環境問題だと思っているけれど、経済や政治と複雑に絡んでて解消に向かう道筋が出来るのか疑問。それでも、父が娘に語るように、未来の子ども達がみんなの幸せになる行動や選択が出来る様に対話を続けて行かなくてはいけないんだろう。
3投稿日: 2021.12.12
powered by ブクログ独特な語り口調で面白かったです。経済のことをもっと知りたいと思い、この本を読みましたが初歩的なことを知れてよかったです。
1投稿日: 2021.12.05
powered by ブクログプロローグに「経済学の解説書とは正反対の経済の本」と書いてあるが、その通り、難しい専門用語や数式などは一切出てこない。噛み砕かれた言葉で語りかけるように書かれている。普段何気なく生活していて当たり前と捉えていることがどういうことか、はっとさせられることも多い。既存の考え方や枠組みを批判的に捉えている部分もあるが、そういうことも踏まえて「自身でしっかり考えて、自分の考えをしっかり持ってほしい」と伝えている。目をそらしていいことではないなって思わせてくれる。
1投稿日: 2021.12.04
powered by ブクログそもそもなぜ経済がうまれたか、なぜ現在の経済に至るか、歴史も交えて、例えを用いて説明しているので、わかりやすい。その中での筆者の思いが娘に向けて伝えたい思いが強く、心に残る。
1投稿日: 2021.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分の様な、経済の素人には非常に面白く、興味深い本であった。何度読んでも、基本に立ち返ることで新しい視点を与えてくれる様な内容。久々に永く手元に置きたい本に出会えた。経済書と言うより社会科学や哲学に近い内容で、ジャレド・ダイアモンド、マイケル・サンデル、ユヴァル・ノア・ハラリらに近い視点を感じる。著者もジャレドの「銃・病原菌・鉄」の影響を示唆しているよう。 特に興味深いのは、債務に関する記述。市場主義かつ民主主義社会においては、個々人の受ける社会的なベネフィットは個々人の負担を上回る、故に、国債ないし公共債の形でそれらベネフィットの元手を捻出する必要がある、という主張は、言われてみると当たり前だが、改めて言われると中々はっとさせられる。考えてみれば、社会保障や医療ばかりに目が行きがちだがインフラ、治安、資本へのアクセスと言った面にまで目を向ければ、保険と共済の概念からすれば、個人の力の集積だけでは、今の自分が享受している環境は中々得られまい。税金の無駄遣いがNGなのは当然だが、払った税金に対し得か損かだけ議論するのは、少し短絡的と言えるかも知れない。 公的債務を少なくともある程度、是とする意見を、かつて債務に苦しんだギリシャの財務大臣にあった人が唱えるというのもまた興味深い。EUの建前に翻弄され、タフな交渉をせざるを得なかった人ならではの、現実に裏打ちされた意見と言えるのでは。もちろん、野放図なバラマキは著者自身否定している(だからこそ、と言うべきか)。 元、財務大臣の職にありながらボードリヤール的に経験価値と交換価値を峻別し、この世界は市場だけでは決まっていない、市場で価値をつけられないものもあるのだ、とするある種リベラルと言うより理想主義とも言える著者の言葉は、現代の社会/経済の嫌な面に向き合いつつも、それでも貫きたいと信じる信念を感じさせた。 「満足によって奴隷になるよりも、われわれには不満になる自由が必要なのだ」とする著者の言葉は、(単純すぎる見方かもしれないが)さすがは哲学の揺籃の地出身と思わせる。
1投稿日: 2021.11.21
powered by ブクログ毎日新聞2019331掲載朝日新聞201946掲載 評者: 梶山寿子(ジャーナリスト) 東京新聞2019512掲載 評者: 小西徳應(明治大学教授) 東京新聞2019616掲載 評者: 栗原裕一郎(評論家) 東京新聞20211113掲載 評者: 森永卓郎(経済アナリスト)
0投稿日: 2021.11.17
powered by ブクログ昔話やSFも混じえ、わかりやすく経済や教養について語りかける本 面白かった反面、大きなフォントでページ数を稼ぎ、白地に黒文字だけのハードカバーという、the最近のこういう系の本という装丁でちょっと恥ずかしい
4投稿日: 2021.11.10
powered by ブクログ経済について苦手な人も読める本。 中盤〜後半にかけて、話が盛り上がる。 経済についてもっと知りたくなった。
1投稿日: 2021.11.07
powered by ブクログ面白かった。一気に読めた。大変読みやすくて本質をついている内容だと感じた。 父親目線(現在)から娘(未来)へ、経済という観点から人間とは何かということを伝えようとしている本だなと感じた。 何かこうした、ものの本質について書かれた本は最終的「哲学だなぁ。同じところにたどり着くんだなぁ」と感じた。
3投稿日: 2021.10.14
powered by ブクログ【リベラルアーツとしての経済学】 エピローグを読めば分かることだが、本書の面白いことは著者がある意味で経済学を否定していることだ。 「経済学者は科学者ではない」という表現が目から鱗だったのだが、確かにその主張は正しく思える。 つまり、経済学とは科学のようにラボで正しさを証明できるものではなく、「公式のある神学」と著者が表現するようにある種のイデオロギーでしかない。 そう思うと確かに腹落ちする。考えればアダム・スミスに始まり、あらゆる経済学者が時代背景に多分に影響された仮説を今まで持ち寄ってきてはある種の社会実験が行われてきた。 以上の文脈で考えると、日本の政治家が言う、「われわれの経済戦略は成功している、なぜならそれはこの経済指標が示している」というのも都合の良いデータだけを拾ったまやかしだと確信する。いち生活者として景況感の改善が全く感じられないのも無理はない。 だんだん悲壮的になりそうだが本書が最終的に言いたいのは、自分ならではの価値観を醸成し、常に疑問を持ち続けることの重要性だ。 先の見えない現代において、リベラルアーツの価値が叫ばれている。 本書はまさしくリベラルアーツとしての経済学の書であり、経済学を学ぶ上での土台となるべき哲学だ。 この土台があるのとないのとではこれから更に経済学を学ぶ上でのアプローチが全く変わってくると思う。
1投稿日: 2021.10.10
powered by ブクログ例え話が多すぎて読んでいて嫌になりました。 経済のことをある程度わかってる人にはむしろ混乱。 所々から滲み出るギリシャ感が個人的には面白かったですが、なんとなく真面目さにかけるのがやや気がかり。
1投稿日: 2021.10.05
powered by ブクログ経済学入門書として選んで読んでみたが、基礎知識が無かった為難しく感じた。 経済の始まりからこれからの経済について、時系列で内容が進む点は読みやすかったと思う。
1投稿日: 2021.09.25
powered by ブクログ資本主義の成り立ちから現在の形。問題点などが分かりやすい。和訳本らしく、外国特有の表現が分かりづらいときもあるが・・。
3投稿日: 2021.09.12
powered by ブクログ優しくてとても読みやすい。そしてわかりやすい。 知ってる様でよく知らなかった経済の仕組みが書いてある。デフレとインフレとかまさにそう。 流石に1回で全て分かるわけではないが、入門書としては最適だと思う。
1投稿日: 2021.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
たしかに読みやすさは感じる。人類を地球に住みついたウイルスと同義と広く考えるのは面白い考え方だと思った。
1投稿日: 2021.08.26
powered by ブクログ交換価値と経験価値。 現代の私たちは、人間に対しても交換価値(市場価値)ではかってしまいがちだが、それはこの時代においての特殊な価値観であるとわかった。 時給が高いか低いか、またボランティアか。 古代ギリシャの、英雄にまつわる品を誰が譲り受けるかについて、金銭でのオークションではなく、人物の価値をみて選定するというやりかた。
0投稿日: 2021.08.21
powered by ブクログどのように現在の経済が生まれ、どんな経緯を経て、どこへ向かおうとしているのか。そして経済と政治(この2つを切り離すことはできない)に無関心でいると何が起こるのか。 今の社会に対して抱いている漠然とした疑問や不安を、経済という観点から諭している。「この世界を本当に公正で理にかなった、あるべき姿にするために」自分が何をするのか考えさせられる。
1投稿日: 2021.08.11
powered by ブクログシンプルで読みやすく、でも理解できたかというと自信がないので時間をおいて再読したい。 収容所、オイディプス王、印象的なエピソードと絡めた解説は記憶に残ります。
1投稿日: 2021.08.08
powered by ブクログなぜ格差が生まれるのか。その問をはじまりに社会を噛み砕いてとらえている。経済の仕組み、資本主義社会について考え、はっきりとした意見を持つことが大事だとわかった。 もう少し詳しくて学術的なものを期待したので物足りなかった。 様々な例え話は新鮮で面白かった。 SF映画なんてめったに見ない。人間と機械、民主主義と社会主義、環境破壊等、様々な視点から楽しめるということがこの本からわかった。まずはマトリックスを見てよう。
1投稿日: 2021.07.22
powered by ブクログとても分かりやすく経済の事を語ってくれている本で、どういう風に世の中が発達して資本主義が世界を席巻したのか感覚的に分かります。 数字が出てくると読む気なくなりますが、マトリックスやブレードランナーを引き合いに教えてくれるので興味が惹かれます。
5投稿日: 2021.07.20
powered by ブクログ面白かった! タイトル通り、語りかけ口調で例えをたくさん使って説明してくれる。自分の勉強不足を突きつけられるけれども、そこを気にする以上に面白い˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖ マトリックスやハリーポッターやら想像しやすい例えが嬉しい。 「誰もが経済についてしっかり意見を言えることが民主和主義の前提」 「専門家に経済を委ねることは、自分にとっての大切な判断をすべて他人に任せてしまうこと」 最近の日本は、格差や貧困が話題になることが多いです。今まで目を背けていただけに、いま学んでおかないと後悔しそう。全ては理解できてないけれど、輪郭くらいは捉えたいなー 例え話は導入としてはいいと思う。とっかかりやきっかけになりやすい。ただ、分かった気になってるだけかも〜な気もするので、引き続き興味を持ち続けたい✨
1投稿日: 2021.07.19
powered by ブクログギリシャ経済危機の際、財務大臣として辣腕を振るった筆者が娘に語る経済の話。 なかなか興味深い。 現代の資本主義経済がどのように生まれてきたのか。これから向かう未来について、考えさせられました。 刑務所の経済。物々交換のお話が興味深かった。
1投稿日: 2021.07.16
powered by ブクログ一番すきなページは、 現代経済学理論をスルリと凌駕していく 作者の祖父による「収容所実体験」のお話。 現代経済学からすると「脳内お花畑」と揶揄されそうだが、 何より実体験なので、祖父のお話の方がより現実なのだよ。諸君。 私の考えとほぼ同じで、膝を打つとはこういうことなのだ。
1投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログ経済の仕組みをわかりやすく書かれた本。 エビデンス等経済学を語るインテリとは違い、例えがわかりやすい本。
0投稿日: 2021.06.30
powered by ブクログ経済って何?という基本を説明している本。経済格差、市場、借金、銀行、失業、機械化、仮想通貨などをざっくりと専門用語を使わずに解説しているのでわかりやすい。わからないから、知らないから経済なんて自分とは関係ないと思っている人向け。
1投稿日: 2021.06.30
powered by ブクログ経済の仕組み,富の格差がどのようにして生まれるかなどを,分かりやすく解き明かしてくれる本です。 我々,人類が地球の資源を食いつぶし,破壊しながら生きている,ということは,以前,読んだ別の本でも指摘されていました。 それに対してどう対処していくか,という本書の方に記載されていたことについては,駆け足で読んだこともありますが,いまいちピンときませんでした。 これまでのように豊かさを追求して,市場経済は無限に拡大していくものとして生活していくか,それとも,このままでは地球はもたないと未来に配慮した生活にシフトしていくか,人類は選択をすべきときにきているのではないか,とこの本を読んで思いました。 再度,機会があれば読み直したい本です。
1投稿日: 2021.06.26
powered by ブクログ経済の本を読んでいることを忘れるくらい、堅苦しさがなく、引き込まれるような話。面白い。経済の細かい仕組みは学べないが、市場の存在や資本主義など根本的なことについてや、社会のことを知ろう、考えようという思いを抱かせてくれる。
1投稿日: 2021.06.20
powered by ブクログ途中、抽象的、哲学的になってよく分からなくなり、最初と最後しかしっかりとは読んでない。 しかし一章の余剰が生まれたことにより、経済や格差が生まれたというのは、面白い説でした。 アフリカから強国が出てこなかった理由もピンとくる。 エピローグで書かれていた、経済は公式のある神学というのも言い得て妙。神学、宗教は施政者が民を治めるために使っているテクニックの一つ。経済もそうなんだな。 なるほど。
1投稿日: 2021.06.19
powered by ブクログ貨幣や経済の起源については分かりやすかったので、雑学としてはアリです。 しかし、現代社会の一個人レベルでは、あまり役に立たないと感じました。 ちなみに、回りくどく無駄なストーリー設定の影響で、『とんでもなくわかりやすい』とは思いません
1投稿日: 2021.06.08
powered by ブクログ理解できたことは少ないけど、「難しいことは、分からない、知らない、関係ない」でストップしてはいけないと学んだ。私は地方に住んでいて、地方だから都会より給料が安くてしょうがない、職場環境が悪くてもしょうがない、仕事が限られてるからしょうがない…みたいなある種の地方の諦めをやめたいと思う。また、東京と田舎で土俵が違うみたいな考え方も間違いだと思う。だって、東京も田舎も同じ日本。繋がってないわけじゃない。田舎の人はもっと社会に目を向けて行く必要がある。
4投稿日: 2021.05.26
powered by ブクログほんとうにわかりやすい上に、歴史から全体像から色々語ってくれている。今まで疑問に思ってた点など解消してくれていて、出会ってよかった経済学系の本の1つ。わたしのレベルにちょうどよく、おすすめしたい一冊である。
4投稿日: 2021.05.23
powered by ブクログジャレド・ダイアモンドに始まり、自身が実体験で悟った財政赤字神話に触れ、AIをはじめとしたテクノロジーの進歩によるディストピアにたどり着きます。 また共有地の悲劇に言及し、これを乗り越えて持続可能な社会を形成するためには、民主主義がマシであるという結論に至ります。 共有地を共有財産として当事者である共同体が保有する。 その為には共有地の所有権を分割し、当事者それぞれが権利を持ち、それを民主的に運営することが必要である。
0投稿日: 2021.05.21
powered by ブクログ「なぜ世の中には、こんなに格差があるのか」という問いを「なぜアボリジニは、イギリスを侵略しなかったのか」と言い換えて始まる話。 「誰もが経済についてしっかりと意見を言えること」が「真の民主主義の前提」と考え、娘が理解できるように易しく記されている。問いの立て方、説明に出てくる例示、どれも身近でグッと引き込まれてしまった。 途中、SF映画紹介?と思う部分もあるが、現在の経済、社会が生まれた歴史を背景を知り、これからどのように立ち振舞うべきかを示してくれる。 世界史を学ぶ高校生が読むと、より授業も面白くなりそう。
3投稿日: 2021.05.18
powered by ブクログ第1章、余剰から文字や宗教、国家が生まれるという話は面白かったです。 その後読み進めるにつれてどんどん話が複雑になり、話についていくのが難しい。 時が経つにつれてお金は力を持ち、かつ複雑化し、交換の役割を果たすもののはずなのに、物理学でいう質量保存則やエネルギー保存則のような普遍性は失って行きます。 経済がこれほどまでに政治と切り離せないものであることにも驚きました。お金とはとても人間的、有機的なものなのですね。 お金を理解することはやはり大変難しい… そして最後は民主主義の話。経済を専門家に任せるのではなく、自分の頭で理解し、考え、判断していかなければならないとのこと。
1投稿日: 2021.05.10
powered by ブクログとってもわかりやすい。 お金がどうして生まれたかということから、ギリシャのような金融危機が起こる理由まで、わかりやすく解説していた。
3投稿日: 2021.05.10
powered by ブクログタイトルがまさにこの作品を表していると思う。 わかりやすい経済の解説に溢れているが、その根底には個人としてどうあるべきかの問いかけがある。 お金でしか価値を測れなくなった世の中に疑問を抱いてくれと、作者は娘に常に語りかけている。 きっとこの本を読んだからといって今の自身の生活を180度変えることができる人は少ないと思うけど、経済のニュースなどを聞き流さずに、そして世の中は手遅れだと思わずに、少し耳を傾けてみようと思える本だった。
1投稿日: 2021.05.05
powered by ブクログ語り口は優しいし、ギリシャの「債務免除」を論理的に正当化している部分は興味深く読んだ。 でも、著者がこの本でいちばん言いたいことであろう「すべての民主化」の話があまりストンと入ってこなかった。 通貨も労働力もロボットも地球資源も、「市場化」「商品化」による管理では金持ちと権力者が全てを支配することになる。自分の利益追求しか頭にない彼らに委ねていては、社会と地球が破壊されてしまう。それを防ぐためには「民主化」「共同管理」がカギになる。というのが著者の主張。(というふうに読んだ) でも、「民主化」「共同管理」をしても、結局は目先の利益追求に行き着くだけじゃないか?普通の民衆は遠い未来のことより自分の生活の方が大事なんじゃないか?社会主義的な共同所有を目指してるのか?....いやそもそもここで言われている「民主化」って何? きっと私の理解が浅いだけなんだろう。もう少し勉強してからまた考えることにする。
10投稿日: 2021.05.01
powered by ブクログ経済学の本をちょこちょこ読んでいたのでその流れでベストセラーになっていたこの本を購入しました。 難しい言葉は使わずに入門の入門程度だけど経済のことについてしっかりわかるように書かれていて面白かったです。 イギリスなどの痩せた土地だからこそ余剰が生まれ、経済が生まれ、国が生まれ、市場が生まれた。 交換価値と経験価値があり今では交換価値が経験価値を上回っておりよれにより環境汚染など弊害がうまれてしまっていること。 そして、経済は予言と信頼により進行方向が決定されることを学びました。 経済について論じられるほどではないかもしれませんが理解が深まりました。 私たちは探検をやめることはない そしてすべての探検の終わりに 出発した場所にたどりつく そのときはじめてその場所を知る 心に残った詩です。
1投稿日: 2021.05.01
powered by ブクログ銀行は時空を歪めて融資している。貸付後、その債権を小口に分割して販売金(預金よりたかい金利をつけるので売れる) 未来から現在に引っ張ってくる金が増えれば増えるほど、未来を読み間違えて時空が歪む可能性あり。 未来から引っ張って借りてきた莫大な価値が実現不可だとわかった時、経済は破綻する。 イカロス症候群 → 自動化、競争、需要減で、価格は製造コスト以下に下がり、事業が成り立たなくなる。 賢く戦略的にいかる。機が熟したら必要な行動をとってほしい。
2投稿日: 2021.04.29
powered by ブクログ身近なひとに読んで欲しい。娘に心から進めたくなった。ここ一年で一番読んでよかった、と思えた良書です。(私に娘なんかいないけど。) 経済の基本が神話やSFに例えられながら、分かりやすく説明されています。 社会はどんどん豊かになっていくのに、何故かずっとずっと満たされない感じ。まだまだ足りない、と求めてしまい、環境を破壊してまで、もっともっともっと…と、求め続ける仕組みがわかったような気がします。 どんな人生を送りたいか?を考えたり、大きな視点で考えるには、哲学的な視点が必要と改めて感じた一冊。
2投稿日: 2021.04.24
powered by ブクログ以前読んだ「お金は銀行に預けるな」という本の中で「日本人はお金の話を控えることが美徳だと感じる傾向にある」という話があったことをふと思い出し、「生きていく上で不可欠なお金について学ぶ場が少なすぎて、必要な知識が足りてない」という自覚から手に取った一冊。この手の帯に付きものの過剰な売り文句は苦手な方なんですが、文面に違わず面白く読めました。 この本の中にも書いてあるとおり「経済」ってものはとにかく専門的なものだろうから、専門家に任せておけばいいんだろうという考え方は、この本を読み終えたことですっかり変わりました。が、まだ足りない気がするのでもう何冊かこの手の本を読む必要がありそうです。
1投稿日: 2021.04.22
powered by ブクログ序盤、ジャレド•ダイアモンドの『銃•病原菌•鉄』の要旨から始まったので、二番煎じものかと一瞬心配になったが、信用経済の成り立ちをとても分かりやすく書いてあって、読んで良かった。 刑務所の中で市場が運営されている話は妙に面白かった。(ジョジョの奇妙な冒険第6部を思い出した。) 借金を踏み倒す意義について、ギリシャの元財務大臣がロジカルに語る、という姿もいい。
5投稿日: 2021.04.20
powered by ブクログ非常に面白く、読みやすい。 本書では、ギリシャ危機の時期にギリシャの財務大臣を務めた筆者が娘に語りかける形式を取っており、平易な言葉で経済について語っている。 現在、なぜ金や銀といった物自体に交換できない物が、「お金」として流通しているのか。仮想通貨は、中央集権的な管理者さえいないのに、何故「お金」たり得るのか。こういった根本的な疑問から学ぶことができ、「お金」そのものについて、世界史的な側面からも学ぶことができる一冊。 刺激的に読み進めることができ、そもそも、経済とはなにかという基礎的な観点から、仮想通貨まで、概略的に知りたい人におすすめ。
1投稿日: 2021.04.13
powered by ブクログお金の回り方など経済を学びたいと思い、購入。 思っていた内容とは違い、経済とは何かの本質について述べられていた。自分が学びたい内容とは離れており難解であったため、途中で読むのを諦めた。 以下、読んだ部分までのまとめ。 1. 余剰が経済の基本。国家に反乱されないように宗教ができた。大陸の形と場所が貧困差など全て決めた。ユーラシアは東西に広い一方、アフリカは南北に広いため、緯度の影響を受けやすく過ごしにくい。 2. 交換価値(お金)が経験価値を打ち負かすようになる。 2021/03/20
0投稿日: 2021.04.10
powered by ブクログギリシャの経済危機の時に財務大臣を務めた著者の、わかりやすい経済の話。 前半は馴染みのないギリシャ神話を引き合いに出しての説明や、馴染みのない外国の地名などが出てきてイメージできないことから内容がよくわからず、なかなか進まなかった。 しかし、後半第4章あたりから面白くなってきた。 借金が必要だという話、銀行が貸すお金は、銀行が持っているお金ではなく「どこからともなく、パッと」出すお金であるなどの説明はとても分かりやすかった。 それから、技術革新の話、富の分配、強制収容所の話、ビットコイン、などもとてもよく分かった。 経済学者とは何をする学者なのか。 よくわかった。 経済はよくわからず敬遠していたが、一部の専門家(大富豪)と国に任せていてはいけないのだな、ということが分かった。 もう一度読みたい。
1投稿日: 2021.03.31
powered by ブクログ題名に記されている程、経済について理解出来なかった。結局何が言いたいのか、分からなかった。ただ市場価値と交換価値の例え話や収容所での物質取引の話は面白かった。今の市場がどのようにして作られてきたのか、多少理解できた。 個人的に好きな文 私たちは探検をやめることはない そしてすべての探検の終わりに 出発した場所にたどりつく そのとき初めてその場所を知る
0投稿日: 2021.03.21
powered by ブクログ深く壮大だった。美しさはよく分からない。とんでもなくわかりやすいというのはそんなに難しいこと書いてないから。 学生さんに良いレベル感かもしれない。 割と勢いよくざーっと読めるけど、理解できるわけではない。私はエピローグだけで良かったかなー。
1投稿日: 2021.03.20
powered by ブクログ経済の話にしては読みやすいと思った。 訳本なので例え話が古代ギリシャの話などが多く、頭に入りづらい部分もあり後半は流し読みになってしまった。
1投稿日: 2021.03.13
powered by ブクログ元ギリシアの財務相がかいた「経済とは何か」の解説本。タイトルにある通り、娘に語る口調で書かれている。難しい理論を猿でもわかるように解説する、というものではなく、「市場とは」「景気とは」「債務とは」「なぜ格差が生まれ拡大するのか」「GAFAがなぜ危険なのか」など、一般的な目線にどう映っているのか、どう喩えればわかりやすいのかという立場で書かれていて、本当にわかりやすい。新しい事実や理論はないが、新しい見方ができるようになる。うちの娘にも読ませようっと。
1投稿日: 2021.03.12
powered by ブクログ経済学をわかりやすく書いている。「予言は自己成就する」という、悲観的なシナリオに引きづられるように市況が落ち込むのはわかりやすかった。自分のいる場所を「外の世界から見る」という点も考えさせられるところがあった。
1投稿日: 2021.03.09
powered by ブクログ難しいんだろうな経済の事って、って思ってけれどちょっと理解できた。と、思う。 国債発行の意味やや集団心理が回す景気、作者の思考があるだろうけど、一方面からの見方が分かったような気がする。
1投稿日: 2021.03.03
powered by ブクログ「当たり前」に疑問を持ち続ける。 この本の著者も最後に言っていたが、 君には、いまの怒りをそのまま持ち続けてほしい。でも賢く、戦略的に怒り続けてほしい。そして機が熟したらその時に、必要な行動をとってほしい。この世界を本当に公正で理にかなった、あるべき姿にするために。 という言葉は自分自身にも響いた。
0投稿日: 2021.03.03
powered by ブクログ・余剰から市場が生まれる ・銀行は何もないところからお金をつくる →未来に対する担保 ・マトリックスの世界
0投稿日: 2021.02.27
powered by ブクログ途中まで読んだけど、自分には合わなかったなと言う印象。 語り口調のせいで回りくどく、例え話と問いかけと本筋と、話があっちこっちに飛んで要点がよくわからなかった。翻訳だからかもしれないけど「〜なんだ」「〜だよね」という文章が続くと正直うんざりする。シンプルに淡々と要点を押さえる書きかたの方が個人的には好み。 あとタイトルが盛りすぎでそれも逆に萎える要因だった。デコラティブな宣伝も考えものだ。
2投稿日: 2021.02.26
powered by ブクログ1.経済は生きている以上絶対にかかわっていかなくてはなりません。経済を避けて生きていく人ほど貧乏になるとさえ私は思っています。ただ、いざ子供に「経済って何?」と聞かれた時に答える自信がありませんでした。その答えを自分で表現するために読みました。 2.経済の専門家だけに任せていてはよくないと思い、筆者が誰でもわかりやすく理解できるように記した本です。 経済は資本主義とも異なり、市場とも異なります。では一体何なのかということですが、「人の営みによって生まれた余剰」を指しています。余剰が生まれ、富を築くことを考えた人類は、様々な手段を講じていきます。そこで成功した人が富を手にし、搾取される側が貧困層へと転落していきます。ただ、この流れは1万年前から生まれており、非常に厄介な問題となっています。このような不平等をなくすために機能するのが政治の役目なのですが、その役目をはたしていません。政治が経済をコントロールできないだけではなく、経済の利益が政治家ファーストで還元されてしまうからです。 このような現状にもかかわらず、大半の人は経済を学ぼうとしません。今の子供たちが経済に対して参画していけるよう、今から勉強できる役割としてこの本があるといえます。 3.経済について何となく理解していただけでした。経済とは循環すること。と考えていましたが、それは著者のいう市場であると思いました。著者が100%正しいとは思っていませんが、自分で経済について向き合っていかなくてはならないと思いました。 仮に、経済は人の営みから生まれる余剰だとすれば、そこから利益を生み出していくことが経済だと考えています。この利益が人に還元され、さらなる余剰を生み出す糧になるからです。 現代の問題点は、この利益が適切に分配されていないことです。つまり、利益を得る権利がない人に分配されていることだと考えます。最たる例として、横領、サービス残業が当てはまるのではないでしょうか。こうなると、資本家と労働者の階級は埋まらないままです。労働者として、経済について深く勉強していく必要があるのだと思いました。
3投稿日: 2021.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
分かりやすく平素な言葉で、貨幣経済の成り立ち、市場の成り立ち等を書いてある。 それらを踏まえた上で、第8・9章が今後の民主主義の行く末を述べており、面白かった。 民主主義は欠陥が多くあるが、それでも長い歴史の中ではベターであり、今後の未来を考える辺り、一人一人の投票が大事、というのが本当にそうだなあと心に残った。
0投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
収容所のタバコで紙幣を説明するくだりは面白かったが金持ち優遇ではなく富を分配しようのところがスローガンだけで 美しくはなく 深くはなく 壮大でもない 少し分かりやすい範囲を少し分かりやすく書いた 本ではないか
0投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログとりあえず、映画マトリックスが観たくなりました。 本当に子どもに話しかけるようにわかりやすく経済を噛み砕いたお話でした。小学高学年〜中学2年くらいまでに一度読んでおくと公民の授業がもっと現実的になるような気がします。 大人にとっては分かりやすくて少し物足りないかもしれませんが、著者のバルファキスの専門であるゲーム理論のわかりやすい例がいくつかあり、もう少し詳しくゲーム理論について読みたいなと感じました。 Read via audible
0投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログすっっごく面白かった。 歴史や例え話を交えて市場経済の本質をズバズバ書いていて、めっちゃ分かりやすかった。 利益追求型の現代がいかに地球にやさしくないか。。はっとする。 でも最近は交換価値より経験価値が見直されてるのは肌で感じる面もある。 この本を読んでからだと日本の政治、経済、税金の使い道、税金の取り方、ぜんぜん市民にやさしくないな。。と改めて感じられた。経済を発展させたいのだろうけど、、
2投稿日: 2021.02.06
powered by ブクログ異様に面白い訳ではありませんでした笑 ためになりましたが、あまり心に残らない本でした。 なんでだろう… 例えのギリシャ神話などの知識が私にないからかもしれません。
1投稿日: 2021.01.24
powered by ブクログ経済に対して、あまり関心が無く軽い気持ちで読み始めましたが。 みんなが、経済に興味を持つことが如何に大事か父としての視点から優しく娘に語るように展開して行く、この本は必読です。
1投稿日: 2021.01.22
powered by ブクログまさに「経済学の解説書とは正反対の経済の本」を冠するに相応しい。 経済学者の父が専門論文から離れて、自分の娘にもわかるように経済についての物語を語る。市場や経済が生まれた歴史的な背景から、市場経済の誕生、労働力と金融危機と通貨の本質、経済が生んだものと失われてしまうもの、そして喪失や破壊を防ぐ持論に至るまで、盛りだくさんで一読では消化しきれない。 確かに世界の捉え方の根底を叩き直す1冊といえる。 娘への質問に回帰する叙情的なラストも専門書らしくなくてよい。
0投稿日: 2021.01.15
powered by ブクログ経済や資本主義について分かりやすくて書かれていて理解しやすい。 ただ著者の結論には民主主義に希望を持ちすぎかなと思いました。
0投稿日: 2021.01.12
powered by ブクログギリシャの財務大臣を務めた著者が経済そして今後の世界について娘に宛てて書いたという形の本。 10代の娘に対して書いてあるため、専門用語もなく比喩も身近な映画などから引用して読みやすい。 そして何より、人間として人生を生きる上で今の社会構造がいかに苦しいものか危機感をもって伝えてくれる。 そんな本書は「なぜこんなにも激しい格差が存在するのか」という問いから始まり 1.なぜこんなに格差があるのか? 2.市場社会の誕生 3.利益と借金のウェディングマーチ 4.金融の黒魔術 5.世にも奇妙な労働力とマネー 6.恐るべき機械の呪い 7.誰にも管理されない新しいお金 8.人は地球のウィルスか? という章立てで進む。 まず、冒頭の問いかけの答えだが、(私が読んだ印象だが) 「地域間格差は地理的構造にある(余剰が無いと生きていけない社会が支配者となった)」 「地域内格差は事業者とそれを支援する投資家に利益の大半が所有され、他に行くところがなく居場所を失った一般人が雀の涙の労働を取り合うという構造から生まれた」 (借金しないと事業が興せないので、事業者は利益を生むことが死活問題となり、労働者を過酷に使役する) 面白いなと思った考え方 ・人間は何か持っているとそれが当然の権利だと思ってしまう。それが他人から何かを奪い取ったとは考えない ・価値には「交換価値」と「経験価値」がある。しかし現代はあまりにも市場価値に偏りすぎではないか ・封建社会の下層集団は突然に事業者、もしくは労働者の役割を押し付けられた ・銀行は自由にお金を生み出せるが、これをやりすぎると大不況が起きる。 ・大恐慌下の矛盾は、生産者がブドウを廃棄することにより価格を引き上げようとした ・国債は税金のように富める者から金を集める手段 ・労働力とマネー(貸借)はモノの市場経済にように行かない。値段を下げるとさらに不況を招く恐れがあり、買い控えられることも ・モノや娯楽はそれ自体がご褒美であり目的となるが、労働力やカネは手段であり、目的にはならない ・「自動化」によりコストが下がるが、競争は過熱し利益を確保する事さえ難しくなる。さらに人を締め出すために消費者が減り、不況が深刻化する ・人間と地球を救うためには市場価値では認められない経験価値を重視する社会を作りしかない ・自分の欲望を叶える事だけが大切だという考えを拒否したことになる。(あれが欲しい。でもあれを欲しがることが正しい事なのか?) ・幸福になるには、それを求めないことだ ・遠くから俯瞰して見る視点を持つ限り、君は現実と関りを持ち続けられる 経済の話から始まり、最後は哲学的な問いかけで終わる本でした。 これから生きる社会に思いを馳せるに良い本だと思います。
0投稿日: 2021.01.11
powered by ブクログ娘へ教えるとしながら、自分自身の勉強のために購入したような感じとなった。 世界を時間軸で繋がった数字でとらえると、実は世界は悪い方向には向かっていないということが描き出されている。これは、マスメディアにセンセーショナルに取り上げられるニュースから見ると、えっと思うことになることが多いかもしれない。
1投稿日: 2021.01.02
powered by ブクログマトリックスのことがよくわかった。 経済と政治は切ってもきれない。 市場に任せていい分野と、任せてはいけない分野がある。 環境、労働、ロボットは任せてはいけない。
1投稿日: 2020.12.31
powered by ブクログ翻訳書ならではの、くどくどしいたとえ話と壮大な夢。 読んでいる間はとても面白かったし何か役立つような気がするけど、読んだ翌日には内容をすべて忘れてしまってるだろうなあ。
1投稿日: 2020.12.30
powered by ブクログ信用というお金は、どこからともなくパッと出てくる。 というのが新鮮。そうやって国家予算と国債が膨らみ続ける。
0投稿日: 2020.12.25
powered by ブクログ注目のベストセラー、かつ ブレイディみかこさんが褒めてて、手に。 原始的な経済が 進み、進化していくのが分かり、興味深かった。 も一度読み返したいし、若い人や息子が読んだらいいな。
0投稿日: 2020.12.19
powered by ブクログオーディブルで聴きました。 経済オンチですが、繰り返し聴いたら、苦手な為替の辺りも自然に身につくと思います。 古典文学や映画の話が引き合いに出されているので、そういう意味で美しいと冠されているのか。 日本人だと結構、馴染みの薄いものもあると思いますが。 後半は、まさにサブスクリプションのことを言っているのかなぁと思える内容。 社会の仕組み、歴史について広く学べるので、子供にもオススメしたいです。
0投稿日: 2020.12.19
powered by ブクログ平易でこれほど深い経済本は読んだことがない。衝撃の著作。ギリシャ危機の時に著者が批判を受けつつ活躍したことが微かに記憶にあるだけだったが、こんなに賢い人とは。 宙船の歌詞の一節を思い出さずにはいられない: その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールを任せるな
0投稿日: 2020.12.06
powered by ブクログ経済の入門書。 わかりやすさ重視だと感じた。 しかし、図や表なども欲しかったなとも感じる。 文だけでは少し想像しにくいと感じた。
0投稿日: 2020.11.30
powered by ブクログ有象無象の経済学者のオレオレ理論と一線を画すのは、「これからの世界で生きていく我が娘のため」が、ベースゆえ。
0投稿日: 2020.11.30
powered by ブクログ狩人のジレンマとかギリシャ神話とかあれこれ色々なストーリーと連動させて解説されてるから、ただ経済の話だけではなくちょっとした博識も得られる本だった。
0投稿日: 2020.11.22
powered by ブクログだいぶ、わかりやすかった! 参考資料に銃・病原菌・鉄が使われてるのが、よかった!とにかく、例えがわかりやすい。
0投稿日: 2020.11.17
powered by ブクログ絵本を読み聞かせるように世界経済の全容を語る技量と博識に脱帽。専門用語をたくさん頭に入れていたときよりも遥かに理解が早かったと実感。
0投稿日: 2020.11.13
powered by ブクログ経済の仕組みを知ることで、自立した考え方を持つ。「満足と不満の両方あって初めて幸せとなる」という描写に納得した。けど、やっぱり経済のことを理解するのは難しい…。
0投稿日: 2020.11.03
powered by ブクログオーディブルにて。 平易な言葉で綴られている点は良かった。 ただ、自分自身が経済に対して無知であることに起因するのかもしれないが、なんとなくイメージできるものの、「とんでもなくわかりやすい」というのはだいぶ誇大表現かと。 もっとわかりやすく且つ面白く読める本は他にあるんじゃないかなと思った。 で、一定の知識がある人には物足りない内容なのではないかと感じる。 それでも、前半は割と興味深く読めた。 後半は微妙。 経済学には全く興味を持てていなかった自分が、なんとなくでも学ぶ気持ちになれたという点では○。
0投稿日: 2020.11.03
powered by ブクログ市場経済が出来るまで、その後のことがとてもわかりやすくまとまっているのでオーディブルでも理解をして聞くことができた。 ・経験価値と交換価値 ・ヨーロッパが発展して、アフリカに大国が生まれなかったのは、農耕が大きく関係している。 ・市場経済が発展している今、交換価値がないから環境破壊が起こっている。環境に交換価値を与えようという動き。炭素税。
0投稿日: 2020.11.02
powered by ブクログ恥ずかしながら経済のことを全然分からないまま生きてきて、なんとなく「このままじゃダメだ!」と思って手に取った本。正直に言うとよく理解出来ない部分もあったが(自分の不勉強のせいです……)、この本をきっかけにして「もっと経済を理解しなくては」という意識が生まれた。機械とどう付き合っていくか、環境とどう向き合っていくか、自分なりに考えなくてはならない。平易なものばかり選ぶと思うが、他の経済の本も読んで勉強しようと思う。
5投稿日: 2020.11.01
powered by ブクログ経済の仕組みについて、素人でもわかりやすいように説明された一冊。銀行がなぜ経済崩壊を起こしてしまうのか、中央銀行の役割、国債の役割、ギリシャが経済崩壊した理由などについて詳しく学ぶことができた。
0投稿日: 2020.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白くてすぐに読んでしまった。経済の仕組みがわかりやすく書かれており、非常に理解しやすい。 農耕技術が拡散できたからユーラシア大陸が世界を支配できたという話は非常に納得。 今後は、機会が生み出す利益をいかに一部の人・企業が独占しない様にするかが大事になるだろう。ベーシックインカムのような、全員に公平に富を分配できるシステムができればよいと思った。
0投稿日: 2020.10.24
powered by ブクログ難しい専門用語は使わず、イメージしやすい事象から経済の成り立ちを説明。経済って人間の欲求によるところが多くなかなか説明しきれないことも分かった。途中、何故か映画のマトリックスを例に挙げることが多く、自分的には意味が分からなかった。でも経済学は論理的な占い師みたいなものという言葉には同感できた。確かに実際に実験する事は出来ないし、後付け的な理論な気がする。でもこうして同じ過ちを繰り返しながら、過去から学び経済は少しずつ安定し、コントロールできてきているのだと感じた。
0投稿日: 2020.10.19
powered by ブクログこの間、人種に関する本を一通り読んでまだ読みたい本もあるけど、Amazon大賞の候補作ということで読んでみる。著者ギリシャ人だし、何かと話題な本。 タイトルにある通り、経済についての話を分かりやすくまとめた本なんだけど、読んでるうちに自分がその娘になった気持ちになるくらい語り口が平易で分かりやすかった。 こういう「この学問はね・・・」を一から素人に伝える本は山ほどあるが、評価が分かれる「鍵」となるのは具体例にあると常々思っていて、そして本書の著者はそのセンスがハンパない。 何度も「ウンウン、それで?」と前のめりにさせられた。 また、それは原書のテイストを損なうことなく丁寧に翻訳されているからだと思う。 とはいえまだ入口に立ったばかり、次のステップの本を探したくなる。 そういう風に自分の興味の間口を広げてくれるのが良書の証。 著者の別作で「黒い匣」も出ているので、そちらも読みたい。
0投稿日: 2020.10.19
