
総合評価
(365件)| 78 | ||
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2019年の本屋大賞翻訳小説部門で堂々の一位を獲得した本作。 多くの方がブログにレビューを掲載し、いいなあー、読みたいなあー、と思っていました。 翻訳版は高くて買えなかったのですが、近所の新古品の本屋さん(洋書)でもなかなか入荷がなく、地団駄を踏みつつ同じ作家さんの本でも何か読めないかと新古品の本屋さんのリストを見てみると、殆どYAっぽいものばかりで、食指が動かず。 そして今般、ようやく「♪本を売るなら~」でおなじみの中古量販店で値ごろ感が出てきまして、私の手の届くお値段で購入できたという次第です。 驚き、というか、すごいなあ、というか、これは驚嘆という単語がお似合いな作品であったと思います。 ・・・ 何がすごいかって、やはりこの入れ子構造・劇中劇・推理劇マトリョーシカとでも言った構造でしょう。 上巻はアティカス・ピュントシリーズの最新刊の内容が綴られます。 冒頭にこれを読む女性編集者の気だるそうな様子が1、2ページほど出てきます。 でも殆どは名探偵アティカス・ピュントの推理劇を編集者と同じ目線で読むというもの。 これ単体で劇中劇を読んでいることを忘れる程十分面白い。アガサ・クリティへのオマージュという話もありますが、名探偵と助手、閉じられたコミュニティでの殺人、全員容疑者等々(他にもたくさんの要素!)、いかにもな推理小説の仕上がりであります。 裏表紙にオマージュ・ミステリである旨がありますが、これを読まなかったら「二番煎じだな」とひとり断定するところでした。 なお上巻は、いよいよ真犯人が分かる、という段で終了。くぅー、はやく下巻が読みたい、となります!。 (下巻に続きます)
1投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログアガサクリスティはあんまり読んだことがないんだけど、話題になっていたので図書館で入手!翻訳小説はハリーポッターぶりなので、登場人物の名前や愛称に苦労しつつも読了。事件について、ある程度概要は見えてきたんだけど、まだあと半分!後半が気になるところですが、本屋大賞候補作が手元に届いたのでまずはそちらから…。
1投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログこういうミステリー大好き✨ 本当に有難い。イギリスが舞台となったミステリー映画や小説は好きだなぁ。2025.10.24
1投稿日: 2025.10.24
powered by ブクログ上下合わせての感想です。 仕掛け上仕方ないですが、長すぎます。 上巻がほとんど物語の参考資料みたい…。これは感じ方人それぞれかと思いますが、上巻だけ読んでも話の筋はさっぱりわからないと思います。 馴染みのないイギリス文化も下敷きにあるので、読み慣れてないと大変だと思います。何度も戻って読み返してを繰り返してました。登場人物も多い!私は頭が悪いので何度も登場人物表とにらめっこしました。 それを乗り越えてふさわしいカタルシスがあったか?といわれるとうーん…です。
1投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログ作中作タイプで、探偵役と助手と警部補が事件の関係者に話を聞いて回り、手掛かりを得ていく古式ゆかしいスタイルのミステリ。 容疑者だらけに見えるが果たして。
1投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ家政婦葬儀,カササギは死を悼む。作中作と現代パートの二重構造。上巻の主人公は探偵ピュント,下巻作者コンウェイ死亡により主人公は編集者に変わる。解決編が抜けていてパニック。
12投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ2018年のこのミスで紹介された時に、初読み。7年後に再読。 冒頭を見て、私もポテチやコーラを並べて、背徳的な読書を楽しもう!ってしたのも、前回と同じ。 内容や犯人をちょうど忘れていたので(笑)ちょうどよかった。 前編、後編全く違うメタ的な構成なのだけど、前半はただ楽しむのが吉! アガサ・クリスティ風の世界観、初老の紳士な探偵とさわやかな助手のバディ。 都会から離れた英国の田舎。沢山の登場人物の皿の上に、丁寧に謎や秘密が盛り付けられている。 一皿一皿、謎を食べ終わると、お皿の底に「not犯人」と書いてあり、最後に「真犯人!」と書いてある…………はず!!!! このオアズケ感のストレスが、前編の最大の魅力。 コース料理を食べ終わる満足感があるはずなのに、なんで最後まで読めないの!? 同じストレスを感じているメタ的な読者が、後編の主役になる。
1投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ久しぶりの海外小説、かなり久しぶりの英国ミステリー。 評判がよいのも頷ける面白さ。早く下巻が読みたいです。 レビューは下巻でまとめて。
24投稿日: 2025.09.26
powered by ブクログ「一羽なら悲しみ、二羽なら喜び。三羽なら娘、四羽なら息子。五羽なら銀で、六羽なら金。七羽ならそれは、明かされたことのない秘密」 冒頭は出版社クローヴァーリーフ・ブックスの編集者スーザン・ライランドが、すべてを終えてからの独白となっている。 その日彼女は推理作家アラン・コンウェイが書いた名探偵アティカス・ピュントシリーズ最新作『カササギ殺人事件』の原稿を読んだ。そしてこの小説が彼女の人生を変えたのだ。 そしてアラン・コンウェイの『カササギ殺人事件』が始まっていく。 …おや、この小説は現実の編集者と、小説の物語が重なるお話なのかな。名探偵アティカス・ピュントシリーズはすでに八作出ている大人気シリーズらしい …と思ったら、読者の前に初めて現れたアティカス・ピュントは、主治医から余命を告げられる場面だった。 ええ?読者にお目見えした最初の事件で死んじゃうの?どうやって現実と重なっていくのだろう? アティカス・ピュントが人生最後に関わる事件は、田舎町サクスビー・オン・エイヴォンのパイ屋敷で家政婦メアリ・ブラキストンが転落死したことがきっかけだった。 メアリは村中の人たちから嫌われていたようだ。彼女は「いてはいけないところに現れ」るし、村中の人々の秘密を集めていた。脅迫のようなことを感じていた村人もいるようだ。 そしてサー・マグナス・パイはパイ屋敷と、牧師館の間にある森を売り払って現代式住宅地にしようとしていたため村の怒りを買っていた。 登場人物 パイ屋敷関係者 ●サー・マグナス・パイ:パイ屋敷の主人。高慢な嫌な奴。敷地の一部の自然豊かな森を売り払って住宅開発を計画していて、一部の村人から猛反発を受けている。 ●レディ・フランシス・パイ:マグナスの妻。息子のフレディがいる。夫婦仲は悪い。 ●クラリッサ・パイ:マグナスの双子の妹。パイ一族は長子相続のためマグナスと双子でパイ屋敷で育ったが、マグナスがパイ屋敷を相続したら妹を放りだした。そこから教師などをしながら極貧生活。 ●ネヴィル・ブレント:パイ屋敷庭園管理人 サクスビー・オン・エイヴォン住人 ●ロバート・ブラキストン:メアリの長男。幼い頃弟のトムを亡くしている。母の支配から逃げたがっていた。村では母を殺したんじゃないのかと陰口を叩かれる。 ●マシュー・ブランキストン:メアリの別居中(ほぼ離婚に近い)の夫。 ●ジョイ・サンダーリング:ロバートの婚約者。アティカス・ピュントは彼女に頼られたことから事件に関与する。 ●エミリア・レッドウィング女医、夫で画家のアーサー:エミリアの父もこの村で医者だった。その父はパイ一族の重大な秘密を…。 ●ロビン・オズボーン牧師、妻のヘンリエッタ:教区の牧師夫妻。サー・マグナスの住宅開発を憤っている。 ●ジョニー・ホワイトヘッド、妻のジェマ:骨董屋。実はジョニーは以前強盗と盗品売買の前科がある。 捜査関係 ●アティカス・ピュント:父はギリシャ人、母はユダヤ系ドイツ人。アティカス以外の家族はユダヤ人収容所で死んだ。 ●ジェイムズ・フレイザー:アティカス・ピュントの助手。気が付かないところと気がつくところがあってマスコット的。 ●チャブ警部補:ピュントとは他の捜査で一緒になり、この事件に係ることを許可している。 メアリの転落死は事故かと思われたが、その数日後今度はパイ屋敷で本物の殺人が起きたのだ。 アティカスは寿命が尽きる前に事件を解決できるのか、いやそもそもアティカスは本当に死ぬのか。(だって私達読者には初お目見えですよ)そしてこの原稿を呼んでいる現実の編集者スーザンとはどうつながるのか。 上巻は、アティカスが「事件の真相はすでに分かっている」と告げるところで終了。 下巻 https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/4488265081
35投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ評価が高く話題になっていたので気になっていた本。 前回帰国時 (2023?) に買ったのかな?やっと読みました。 一言でいうと 長い。 訳はとても良くて、すごく自然なのでいい意味で邦訳感がない。 下巻特に結構一気に読んだ、というか本に入り込める感はある。けど、個人的にはそこまで絶賛されるほどかな??という感じ。 アガサクリスティを読んでいないので、読んでいる人、アガサクリスティファンはより楽しめるのだろう。
11投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログ読書のおもしろさを思い出させてくれた一冊。 自分がイメージする翻訳作品とは違い、とても自然で読みやすかったです。少し翻訳っぽいなと感じる部分もありますが、外国の話を読んでいるという、いい意味での味付けに感じました。この本は訳者さんの実力が本当に素晴らしいのだと思います。 するすると読み、どんどんページが無くなっていき、最後の一行を読んで…「えー!どうなるの!下巻!下巻!」とわくわくできました。
1投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログ昔ながらの噂話が飛び交う小さな村。そこで起きる死亡事故。事故なのか?事件なのか?そのうちまた……。雰囲気が好き。上巻は主に入れ子小説のカササギ殺人事件の内容。 下巻へ
2投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログクリスティーへのオマージュを感じる作品 上巻から下巻の流れは早くも伝説級の風格 すごく傑作だと思いますし、大歓迎する人がいるのはわかるのですが何故か僕はあまり…なんでだろう? クリスティーは好きですし(現代で戦えるのもけっこうあるってのがすごいですよやっぱ)こういう淡々としたのが苦手なわけではないと思うんですけどね なーんでなんだろう のめり込みきれない、残念です、自分が
16投稿日: 2025.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ほとんど前情報を知らずに読めて大正解。上巻を読み終えた今、すごいワクワク感が。 女性編集者が、BBCでドラマ化するほどの人気の探偵シリーズの最新作の原稿を読み始めるところからスタートして、実際にその小説のストーリーが始まる作中作の形。小説ではある村で1人の女性が亡くなったことを発端に村の人々が怪しい動きを見せて、そこに名探偵が登場して真実に近づいていく。ピュントが登場してからはどんどん村人の秘密が明らかになっていくのでするする読める。下巻の冒頭も少し読んだけど、面白そうな展開!
2投稿日: 2025.07.24
powered by ブクログ自分に合わなかったら…と無駄な心配をして上巻しか買わず、結果上巻を読み終えたあと下巻が手元になくて頭を抱える。これを何回繰り返したらわたしは気が済むんだ。下巻…下巻を…近いうちに買いに行かねば…。
0投稿日: 2025.07.08
powered by ブクログミステリーの中でミステリーが書かれているというマトリョーシカ的構成のミステリー。作中作のミステリーはシャーロック・ホームズを彷彿とさせる作品。ページ捲りが止まらなくなるいいところで下巻に切り替わる笑
7投稿日: 2025.07.01
powered by ブクログかなり読み応えのある作品でした。ジャンルは本格ミステリで、アティカス・ピュントシリーズを手がけたアラン・コンウェイの原稿を読み進める作中作という体裁をとっている。アティカス・ピュント曰く、犯人が分かったようなので、もう終盤のような気もするが、下巻にて今後の展開を期待したい。
2投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ小さな平和な村で起こった凄惨な出来事から始まり、そこから複雑に絡まり合った事件を余命わずかの探偵ピュントが解決に向かっていくさまが面白い。 ドイツ人のアティカス・ピュントがイギリスで探偵として活躍するという歴史的な背景含めて面白い。
0投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログ物語が始まってすぐに劇中劇が展開されてゆく。そして、アガサクリスティへのオマージュが詰まっているとのことだったが、確かに物語全体の雰囲気自体が、アガサクリスティやエラリークイーンなどのちょっと昔の推理小説のような感じ。訳が今どきなのか、読みやすくて、新訳版のエルキューレ・ポワロでも読んでるのだろうかといった雰囲気を味わえる。
1投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Huluでドラマ版を観て、気になって原作を読むことにした。 ドラマ版の脚本監督も原作者なので、原作に忠実だとは思うけれど、それでもやはり、原作を押さえておきたい。 原語では彼氏=boy friend、連れ合い=partner、恋人=lover、我が半身=soul mate、だろうか? 翻訳版でもこの辺りはルビで原語を入れておいてくれると嬉しいかも。そう言うパターンありますよね。 地の文は第四の壁を越えてくるタイプの一人称だ。 何かの偏見があるのでしょうが、何となく、女性の書く文章っぽいですね。まだ序盤も序盤ですけど。これは翻訳者の影響と言う可能性もあるかな? アガサ・クリスティへのオマージュだからか? いずれにせよ、私には読み易いです。 翻訳もの特有の言い回しとか、雰囲気。馴染みのある感覚。 群像劇と言うか、登場人物それぞれの視点で書かれていくんですね。被害者との関係も、被害者への想いもそれぞれに違ってそこがリアル。現実世界もそうですからね。 現状、どこの夫婦も仲良しで良いですね。創作物の中の──特に現実的な世界観の作品の──夫婦って、冷めてる率の方が高い気がするので。 皮肉っぽい言い回しが如何にも英国っぽい。 ジョニーとジェマの骨董品屋夫婦は、ジェイソン・アレクサンダーとクリスティン・チェノウェスのイメージだなぁ。今のところ他の登場人物にイメージはありませんが。ドラマ版を先に観たからかな? この村は黒髪率高めですね。ブルネットかな。 口紅を一手間、と言うくらい、この村は化粧っ気のない村なのでしょう。そもそもクラリッサは貧しい暮らしの中で無理をしているのかも。 え、こんなに相続に差が出るの? それまで上流階級暮らしをしていて、突然何も無くなったら、確かに兄に怒りが向くかも。特に双子だし。両親はそこのところ、用意しておいてはくれなかったのか。交通事故だったと言うし。急な事だったからか? パイ夫人の方が言ってることは良識ある様に見えるけど、これは夫婦仲が冷めきっているせいかも。夫の言うことが気に食わないだけの反論の可能性もある。浅黒い肌のハリウッド女優風。この場合は人種関係ない表現だろうか。イメージが難しい。 サルマ・ハエックとか、デミ・ムーアみたいな雰囲気か? トゥーム・レイダーの頃のアンジーとか。 それとも、ゼンデイヤくらいだろうか? 年齢は40代後半から50代前半かな。 マグナスの方は小太りの小男。貧相な頬髭。 冷え切っていても旅行は一緒に行くんだなぁ。 アティカス・ピュントは何となく水谷豊さんみたいなイメージ。それがドイツ出身と言うことですから、マイケル・エマーソンがしっくりくるかも。今『イーヴィル』を観ているから、ヴィランのイメージになってしまっているけど。ドラマ版は小柄って感じじゃなかったなぁ。 ジョイはドラマ版では黒人女性で、それがひっかけ? の様な使い方をされていましたが、本書では髪色が明るい上に碧眼のようですね。天然で髪の明るい碧眼の黒人女性はあまりいないと思うので、ブリーチ&カラコンしているのか、白人女性なのかな。脳内に今浮かんでいるのは、アマンダ・サイフリッド(私は最初セイフライドで憶えましたが)なんですが、ジョイは20代前半ですかね。小柄でハッとする様なブロンド碧眼美人。ハードル高い! リリ・ラインハートを小柄にしたイメージかな? スクーターがピンクだと、何なんだ? 全然ピンと来てません。 原作では黒人差別ではなく、ダウン症の遺伝子? について引っかけてあったのかな。 あと、ロバートからすると、ジョイは“知らない世界をこの目で見たい”と好奇心旺盛なタイプとの見立て。 でもジョイは村を出る気はない。それはまあ、自分達に非がないのに、周囲の心無い噂のせいで自分達側が逃げる形になるのは納得がいかない、と言うことかも知れないけれど。 何で虐められた側が転校しなきゃならないんだ、ってのと似た感情かも。お金かかりますしね。 マグナスの妹に対する無神経さと言うか、ズレ方が凄い。 アレを「良い思いつき」と思うとは。酔ってたとは言え。双子の妹を憐れみつつ、全く不当な扱いだとは思っていない。自分が恵まれているとすら思っていないかも。 チャブ警部補、ドラマ版の印象と結構違う。 丸々した陽気な男なんだ。そしてちょび髭。 ファンタスティックビーストのダン・フォグラーみたいな雰囲気かも。 首を刎ねたって、随分力と勢いが要りそう。 チャブ警部補、全く嫌味がないと言うか、素直な人だな。警察と私立探偵って、対立しているイメージがあるけど。ピュントに寛大だ。実績があるからだろうか。 フレイザー視点になると、彼にも好感が持てる。普通さが好ましい。 ところで事件の日。母の誕生日だ。単なる偶然ですけど。 ドラマ版よりも各登場人物の心理描写が詳細に書かれているので、読み応えがありますね。結末を知ってしまった後で読んでも楽しめます。ミスリードも沢山あって、ドラマを流し見していただけだと見落としていた部分も。本だとあちらこちらへ気が散らないのが良い。 先程の兄からの提案の時にも彼の無神経さと共に浮かび上がっていたのはクラリッサの使用人に対する侮蔑。ここはどうしたってそうなる。使用人と言うものを雇用している時点で避けられないけれど。雇用主と従業員の関係は上下関係になる。職業差別とはまた違うかも知れないけれど、卑屈なコンプレックス持ちのクラリッサらしい他者の見下し方だ。 “この程度の人生を甘んじて受け入れるに値する価値の人間”の様な。それに引き換え自分は不当に“こんな人生”を強いられている。その強く歪んだ想い。“こんなはずじゃなかった”は人を卑屈にする。 大分感覚ズレてるかも。兄が亡くなってるところに家政婦が来て、この対応。近しい身内が首を刎ねられて亡くなってるのだから、この態度はおかしいと、わからない程“普通の感覚”が麻痺してるのか。クラリッサこわい。 ダートフォード。嫌な感じの男なのか。 ゴシップガールのエド・ウェストウィックみたいな雰囲気かな。 息子のフレッドはエイダン・ギャラガー。 フレイザー誰かな〜と若手俳優さん調べていたら、トーマシン・マッケンジーなるジョイにハマりそうな方を発見。 どう言うわけか、フレイザーは佐久間大介さんの様な気がしてきました。 アーサー二人いるのか。 メダルを盗まれた老夫婦のリーヴと、医師の夫で売れない画家のレッドウィング。 英語圏の作品見ていたら同じ名前珍しくないけど。 クラリッサの結末はHappy Endでしたね。 執着と手放し。重荷からの解放。憑き物が落ちたってことでしょうね。ここからまだまだ幸せになれるでしょう。 上巻読了。 エミリアが一番善の人かな。 しかし、ドラマ版を観たので真犯人は知っているのですが、ここまでしか原稿が無かったとして、あと誰が容疑者として残ってます?? 各登場人物の視点で書かれているので、推理小説のセオリーとして、ここまで語っておいて嘘と言うことも最早あるまい、となっていますよね。 謎が残っているのは牧師とアーサー(画家の方)、パイ夫人とその愛人、ロバート、ジョイくらいですか? ウィーバー氏(夫の方)やメダル盗まれた方のアーサーも数に入れます?? まだ回収されてないのって、ベラドンナ事件の真相、ベラを殺めた犯人、燃やされた紙(封筒はメアリの筆跡)、自転車、黄鉄鉱、メアリの日記……? 大体分かりそうですけどね。でも先に知ってるからかも。知らない状態には戻れませんからね。
0投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログある屋敷の家政婦が、階段の下で死んでいた。掃除機のコードが足に絡まって転落とみられていたが… 上巻自体も面白かったが、下巻の冒頭は衝撃。あっちとこっちの事件、両方とも筋書きが面白く、結末も見事だった。名作。
0投稿日: 2025.04.24
powered by ブクログ葬儀に向かう人々の様々な思いとそれぞれの秘密。ある場所に集まる人々の内面を描きながら、人物紹介と謎を仕込む。クリスティー作品ではおなじみの秀逸な物語の導入手法をこの小説は踏襲している。しかも舞台は1950年代のイギリスの田舎。作者が偉大な先達にオマージュしているのはすぐに感じられた。特に『葬儀を終えて』と『象は忘れない』を私に思い出させた。それとは別にこの作品の特徴は上巻だけでも普通のミステリーの2、3倍の謎と伏線を仕込んでも話が破綻せず理解しやすいところだ。これは作者がものまねではなく実力のある作家である証拠だ。そして上巻最後に語られる探偵の衝撃の一言。サービスたっぷりの上巻を読み終えて、下巻が楽しみでならない。
1投稿日: 2025.04.23
powered by ブクログ初めて読んだけど、面白かった。まだ上巻だけなんだけど、人気のワケがわかる。 若いころはアガサクリスティーを結構読んだけど、なんかまたこの人の作品には違った魅力もあって、下巻も楽しみ。 閉鎖的な片田舎はどこにでもあるね^^
0投稿日: 2025.04.10
powered by ブクログ出す本出す本、各種ミステリーランキングで上位に支持される作家さん。期待を込めて読み始める・・が、なんか普通? ポアロを思わせる探偵さんに、イギリスの田舎が舞台ではあるけれど、日本にもありそうなそうなウエットな人間の集まりと本音を語らない登場人物たち。物語はさしたる盛り上がりもないまま淡々と進んでいく。 ところが下巻を読みはじめると、ガラッと雰囲気が変わる。上巻はほぼまんま作中作。すっかりその前提を忘れて読んでました(別に隠されていたわけではない)。俄然と面白くなってきました。 下巻を読み終えた時は評価がアップしそうな予感がしてます。
12投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ⭐︎オーディブルで聴了 ずっと読みたかった作者をオーディブルにて聴いてみた。音読に抵抗があったけど、便利なので継続する。 作中は現実世界とさの世界の作者が書いた小説のダブルミステリーなので、内容がこんがらがらないか不安だったけど、早く聴き進みたいという欲望に掻き立てられる作品だった。 登場人物の様々な性格や背景が記載されているし、探っていくうちに色々とあらわになるのも面白かった。 犯人をピュントとスーザンと一緒に考えるのもとても楽しい。下巻の楽しみ。
0投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログかなり面白い! 上半了読でかなり終わりに近づいた気がするが、まだ半分だ 誰もが容疑者にも思える展開がアガサ・クリスティへのリスペクトなのだろうか、アガサ・クリスティを探偵物を読んでないから自分には分からない 探偵と助手設定はシャーロックホームズ作品を連想する(悪い意味じゃなく)
12投稿日: 2025.03.19
powered by ブクログ本屋さんで何度も目にしていた作家さん。 図書館に上巻あったので、上巻のみ借りてきました が、とても後悔してます!下巻も借りておけば よかったと思えるほどグイグイ物語に引き込まれ ました。 冒頭は本の編集者のわたし視点。 この本はわたしの人生を変えたと語る。 ある1つの原稿本「カササギ殺人事件」 主人公わたしの人生を本当に変えてしまうのか…? 「カササギ殺人事件」 ある村の家政婦が亡くなったことからはじまる。 村人たちがみんな何かしら怪しいし、 それぞれの人物像が視点が変わることで 誰もが犯人に見えてしまう。 この本に出てくる名探偵アティカス・ピュントは 余命わずかながらこの村で起きた事件に挑んでいく 上巻ではまだ冒頭のわたしの人生がどうなっていくかも解き明かされてないので下巻までのお楽しみなのかな。 本の中で 人間の邪悪さの本質について 「誰も気にとめない、気づくこともない、ほんの小さな嘘やごまかしが積もり積もったあげく、やがては火事であがる煙のように、人を包み込んで息の根を止めてしまうのだ」 この言葉のように物語の登場人物たちは、 みんなそれぞれに小さな嘘とごまかしをしていて 人間の生々しさも感じた作品。 とにかく休みになったら下巻求めて図書館へ 行かなきゃ!
76投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログ余韻を残す場面の切り替え、登場人物のキャラクターの表現がアクセントになり、心地良いリズムで話が進行していきます。下巻が楽しみ。
9投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
イギリスの村で起きた事件に外国人探偵が挑む。 お屋敷の家政婦が亡くなった。続いてお屋敷の主人が亡くなった。容疑者は主人の妻、家政婦の息子、その恋人、はたまた村の牧師、医師、骨董品屋? 名探偵ピュントが謎を解き明かす。 クリスティを思わせる作品舞台に一気に引き込まれた。いわゆる"おきゃんな"若い娘や固い仕事をしている女性、お屋敷の"不幸な"ご婦人にその恋人。イギリスでは外国人である名探偵アティカス・ピュントは自信に満ちている。しかしそのピュントが余命わずかだというのもスリリング。 最後でピュントは謎を解く鍵を得たと宣言。家政婦ブラキストンを殺したのは夫だとはどういう意味だろうか。まさかカササギの鳴く声で不安に思ってかけた電話が何かの引き金になったということ? それともピュントの言葉にある「妻」というのがメアリじゃないとか? 早く下巻を読みたくて仕方がない。 というか、冒頭ってどういうこと? アラン・コンウェイは何者?
0投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログ普通のミステリーと思って犯人を当てようと読み進めていたら驚き 物語構成が斬新で、上巻は飽きかけたけど一旦上下巻読んで欲しい
0投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どこかに「名探偵アティカス・ピュント」シリーズが存在することを願わずにはいられない。というか読んでいる最中は、既刊8作が書店に並んでいると錯覚するほどだった! スーザン編はわずかな導入のみで、ほぼ作中作であるピュント編のみの上巻。小さな村に住む各人の人生が田舎らしく面倒に絡み合う様が丁寧に描かれていて読みやすかった。登場人物をインプットするのに多少時間がかかったけど、ピュントとジェイムズ・フレイザーの2人の調査に同行できたようで楽しい調査パートだった。魅力的な世界観で、たしかにクリスティを思わせる。これで1作としても惜しくない作中作。パディントン発の列車で乗客の死に気付かないジェイムズ・フレイザーの事件、是非読ませてほしい〜……。
0投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログ1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは……。その死は小さな村の人々へ徐々に波紋を広げていく。消えた毒薬、謎の訪問者、そして第二の死。病を抱えた名探偵アティカス・ピュントの推理は――。現代ミステリのトップ・ランナーによる、巨匠アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ作品! 前から少し気になっていたので、年末年始のお休みを利用して読もうと思って借りてきたが、他の本に時間がかかって休みは終わってしまった。しかし、読み始めたらなんだか面白くて、続きが気になって引き込まれてしまった。 田舎のお屋敷に家政婦として勤めていた女が、階段から転落して死んだ。ただの事故死だと思われていたが、この事故死をきっかけに、平和だった村が少しずつ不穏なかんじになってきて、そして屋敷の主が殺されてしまった。 まぁ、死んだ人を悪く言うのは良くないけど、最初に死んだ家政婦の女も、なんだかすごいクセのある人だったんだなぁと思った。意外に近くにいる「私は無害ですよ」って顔をしながら、いろんなことに首を突っ込んでくる人。そして、「なんでも承知してますからね」って顔もする。すごく煙たがられてるかんじの女。確かに、彼女には幼い子どもを亡くすという辛い過去があったかもしれないけど、生き残ったほうの息子を束縛する必要はあったのか。そして、そんな息子が連れてきた彼女に対する態度!あのまま生きていたとしても、嫌な姑になりそうなこと請け合い。 探偵のアティカス・ピュエントが出てきたあたりで、なんだかさらに面白くなってきたかんじがした。村の人たちが、家政婦の事故死と屋敷の主の死亡について、そして、生前の彼女と彼の話をする。また、屋敷の主人が殺された夜に、牧師や牧師の妻、そして庭師の行動や屋敷の主人の妻のこうどう。もうなんだか全員が怪しい。 ピュエントには、もう犯人は分かっているようだけど、一体誰が犯人なんだろう。あと体は本当に大丈夫なのかなとか思ったりもした。正直、全く役には立ってないけど、読んでるこちらはピュエントの助手のジェイムス・フレイザーと同じ気分になってる。フレイザーももう少し頑張ってほしいけど、探偵が黙ったきりじゃ、なにも出来ないか。 とにかく、この小さな田舎村で起こった事件が、どう展開して解決してくのか、気になる。あの主人を殺したのは、一体誰だったんだろうか… 2025.1.19 読了
1投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログ誰が犯人か一緒に考えながら進むこと丸1冊。 みんな怪しい!! 下巻を読み始めてからやっと 上巻が作中作だということを思い出すほど浸った。 字が小さくギッシリなので思うように進まないが まだあと1冊(下巻)あるので どんな展開が待ち受けているか楽しみ♬
25投稿日: 2025.01.09
powered by ブクログ上巻は作中作で、下巻はその作者の死の真相を突き止める感じ って思った。ロジックの建築物みたいな構成に感動した!アナグラムとかで日本人は分かりづらいけどそんなこと関係なく面白かった
2投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログ冒頭、編集者スーザン•ライランドのモノローグから始まり、「名探偵アティカス•ピュント」シリーズのラインナップが提示される。この辺で "あ。物語が二重構造になっているんだな" と理解できないと、読み通すのはなかなか大変かも。何しろ登場人物紹介だけで23人載ってる(創元推理文庫は親切) 物語は1955年。イギリスの田舎町サクスビー•オン•エイヴォンで、家政婦の葬儀から始まる。その後起きた富豪の殺人事件を解決すべく、名探偵アティカス•ピュントが依頼を受けて…と物語は続くが、いよいよクライマックスという所で上巻は終わり。 …なるほど。確かに本格ミステリだ。続けて読もう。そうじゃないと登場人物名を覚え続けている自信がない!(笑)
37投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログ翻訳である上に作中で書かれた小説のため読みにくさは確かにある。それでもアクロイド殺しよりは読みやすかったと思う。上巻があんな終わりかただったので、下巻が楽しみ。
2投稿日: 2024.12.29
powered by ブクログ斬新な2部構成! 小説を楽しんでたら急に終わってしまって 次は下巻読んでね、話ガラッと変わるよってすごいワクワクする。 フィクションの中にフィクション、 上下でメインの登場人物変わるの面白い… 下巻でどうなってくのか楽しみ。
1投稿日: 2024.12.27
powered by ブクログ圧巻の一言 「続きが気になりすぎて読む手が止まらない」が上質なミステリーへの賛辞だとしたら、それを遥かに超えて「この世界をずっと楽しみたいから読み進めたくない」とすら感じてしまう最高のミステリー 上巻が終わった時点での感想は「これ下巻いる?あと50ページぐらいで終わるくない?」 下巻の1ページを読んだ時点の感想は「なにこれ下巻で足りる?」 とにかく上巻と下巻の二つの世界の絡まりが絶妙 間違いなく現世最高のミステリー
2投稿日: 2024.12.23
powered by ブクログアンソニー・ホロヴィッツにはまった第1作。これから新作の今読んでる「死はすぐそばに」までどれも⭐️5つ!
28投稿日: 2024.11.10
powered by ブクログ読み始めてすぐ、他の話が始まって一瞬「?」ってなりましたが、すぐその話に夢中になり、上巻が終わるころには読んでいたのが、話の中の話ってこと忘れていました。早く下巻が読みたくなりました。
1投稿日: 2024.11.08
powered by ブクログ古典的な印象の作品です。最初から違う著者の名前があり、どういうこと?と検索を我慢して読むと、なんとなくからくりが。翻訳本特有の読みにくさがありますが、登場人物がクセがあり、全員がなんとなく怪しい。その時代をイメージできない自分の想像力のなさがもったいない。
1投稿日: 2024.10.29
powered by ブクログ小説の中の小説、という不思議な形式。今のところ至って普通のミステリー小説だけど、下巻でどんな展開を見せるのかが楽しみ。
1投稿日: 2024.10.25
powered by ブクログ本屋大賞翻訳小説部門第1位、年末ミステリランキングすべてで第1位、翻訳ミステリー大賞&読者賞受賞 などなど高い評価と読者支持を受けている本作。読まない手はありません。 1995年、英国の田舎にあるお屋敷の家政婦が掃除機のコードに足を取られ階段から転落し死亡します。そしてその後にある人物が殺害されることで話は大きく展開していきます。 田舎ならではの濃くて複雑な人間関係、過去のある人々、秘密のある人々、憎しみを持つ人々‥殺害された人に対する容疑者が多すぎる複雑な事件を、アティカス・ピュントという名探偵が推理していきます。日本で言えば、横溝正史の書いた金田一耕助のように‥。 しかし、他のミステリー小説と圧倒的に違うのは、アテュカス・ピュントという探偵は、作者が作ったのではなく、作中に出てくるアラン・コンウェイという小説家が作り出した人物なのです。 つまり「カササギ殺人事件」は、アラン コンウェイが書いた〈アティカス・ピュントシリーズ〉の第9作目の作品であり、その小説を編集者のスーザン・ライランドが今(現代)まさに読んでいるという複雑な形をとっています。 上巻は「え!」という形で唐突に終わります。伏線回収はありません。二転三転 する物語の種明かしの無いまま。 登場人物がとても多いため、この本を休み休み 読んでらっしゃる読者は、時間を置くとどんな内容なのかわからなくなってしまうかもしれません。私もそうでした笑。 それは良質なミステリーの特徴であるかもしれません。 是非、下巻にお進みください。
2投稿日: 2024.10.16
powered by ブクログあらゆるミステリランキングで1位を取ってて、作者はシャーロックホームズの正式な続編を任されてるみたいな話を聞いて是非読みたいなと思ってました。 いやたしかにとてもおもしろい!!!まだ上巻までしか読んでないですが、登場人物が大いにも関わらずしかも海外文学なのに、わかりやすかったです。それぞれの登場人物に焦点があたって進んでいくんだけど、あれ?この人こういうエピソードなの??って疑問に思った次の文にはちゃんと説明が書いてあって読みやすかった。翻訳の方が上手いのかな?? 古典ミステリっぼい雰囲気だけど、現代の小説だから読みやすいのかな。 劇中劇と聞いていてややこしそうだなぁと思ってたんですが、上巻は基本アティカスピュントの話なので、普通に読みやすかったです。 とてもいいところで終わってるけど、犯人とかまったく想像ついてない。どうなるんだろう?下巻早く読みたい!!
0投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログパイ屋敷の家政婦メアリが階段下で亡くなった。掃除機のコードに足を引っかけた事故死だと思われていたが、その後パイ屋敷の主人が殺されて ―― 。 上巻だとまだ登場人物の背景が分かったぐらいでまだまだ分からないことだらけです。でも、名探偵ピュントはもう犯人の目星がついているようです。 下巻がどういう展開になっているのかワクワクがとまりません。
0投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログ発売当初に原著で読んだのを、翻訳版で再読。日本語だとすぐ読めてよい。 ぼんやりとしか内容を覚えてなかったけれど、読み始めたらどんどん蘇ってきた。ディングル・デル!パイ屋敷! そういえば初読時ははじめのスーザンの語り部分をすっかり忘れて読み進めていたのだった。上巻はよく知るミステリの雰囲気。
1投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログ有名すぎて、逆に読んでなかった本。 ポワロ好きならきっと気に入る。 この終わり方は続きが気になるなあ。
0投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上下あって長かったけど、面白かった! 前半が、アティカス・ピュントの物語で、犯人が分かるかーといった所で終わったと思ったら、後半全く違う別口から始まって、 アティカス・ピュントの作者の話になるという全く想像してなかった切り口に…! 最初、困惑したよ…。
2投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログ上下巻読みおえての感想。上巻での作中作が案外長く、そして引き込まれてしまうので、現代に移り変わったところで意味が分からず、少し怒りがわいて一週間ほど放置してしまいました。ただ、また戻ってみれば下巻まで面白くてずっと読み続けられました。最後はかなり意外な展開だったけど、面白かったです。
0投稿日: 2024.08.01
powered by ブクログクリスティーあるあるがたくさん詰まっていて楽しかった! 毎日クリスティーばかり読んでるけど、途中で何度もクリスティーを読んでるのかと錯覚するほど似ていた。 クリスティーへのオマージュとは、トリックが似ているとかではなくて、時代、雰囲気、世界観がクリスティーそのものだった。 ○自分が感じたクリスティー作品と似てると思ったところ ・のんびりした田園風景で噂がすぐに広まる →マープルシリーズのセント・メアリ・ミード村 ・登場人物がみんな何かを隠していて、全員怪しい、徐々に秘密がわかってくる。 →クリスティー作品全部それ。 ・1955年の設定。 →クリスティーの作品は1920年から1976年。1955年だと最近読んだ『ライ麦』『パディントン』くらいの時期と同じ設定。 ・パディントン駅 パディントン駅3時50分発の列車で、フレイザーの隣の席の人が死んでいた(過去エピソード) →マープルの『パディントン4時50分発』は並走する車内で殺人を目撃する話。1時間ずらしてる笑 ・探偵と助手 ピュント→ポアロ フレイザー→ヘイスティングズ ヘイスティングズほどではないけど、フレイザーも少し抜けている。 ・名前 牧師館の奥さん「ヘンリエッタ」 →現時点で自分が1番好きな作品『ホロー荘の殺人』に出てくる何でも完璧な女性「ヘンリエッタ」と同じ名前で嬉しかった。 ・牧師館 マープル1作目『牧師館の殺人』でお馴染み。 ・詮索好きでお節介好きなメアリ →『アクロイド殺し』キャロラインに似てる ・生涯1度も他人に親切にしたことがないパイ →『パディントン発4時50分』のクラッケンソープに似てる(もっと似てる人がいるかもしれないけど忘れた) ・金持ちの奥さんは若いチャラ男と浮気しがち ・庭師、看護師はいつも怪しい ・薬が盗まれる 薬剤師の資格を持つクリスティーの作品では薬品は必ず出てきて、盗まれることもある。 ・絞首刑 現在のイギリスでは絞首刑は廃止されているけど、クリスティーの作品(とくに初期)では簡単に絞首刑になってしまう。 どうせならば私が思うクリスティーあるある ・女性は死体を見るとすぐ気を失う。 ・気を失った人にはすぐブランデーを飲ませる。でも飲むと効果抜群で治る。 も入れて欲しかった(◠‿◕) 1番良いところで「上」は終わってしまった…。 もうホロヴィッツ作品よりもアラン・コンウェイ作品だけで良いんだけど!という気持ちになってしまう。面白くて家の中でもAudibleを聞いてしまって紙の本(クリスティー)が全然読めてない。 「下」はホロヴィッツ作品がどうやって入り込んでくるのかな?もっと面白くなるのかな?楽しみだー! Audibleにて。
89投稿日: 2024.07.25
powered by ブクログどうなるのか気になるところで下巻に続きます。 海外の本はほんとに人が多いので、誰だっけなんだっけになるので、登場人物一覧がないとつらい・・・慣れたいですね
9投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログ推理小説家が死亡し、新作のラストが行方不明になってしまった。 現実の事件と、小説の事件、一冊で2つの謎解きを楽しめる。 様々な賞を受賞しただけあり、見事な構成だった。 上巻が小説の事件、下巻が現実の事件となっており、下巻を読むにあたっては上巻の内容をしっかり把握しておくことで謎解きの楽しみも深まる。 一気に読んでしまうことを推奨。 またアガサクリスティへのリスペクトがふんだんに盛り込まれているが、わからなくても全く問題なく楽しめる。
0投稿日: 2024.07.04
powered by ブクログアガサクリスティのオマージュ作品のいうことでずっと気になっていました。 登場人物が多く相関図を見ながら何とか読み進めました。 上下巻足したら結構なボリュームの本になると思いますが、独特の雰囲気もありダレる事もなかったです。 名探偵が余命宣告受けてる事もあるし、今後の展開が楽しみで仕方ありません。
20投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログ本格推理小説派ではないので、謎解きのために細かな細かなゆくたてをきちんと読んでいくのが、ちょっとげっそりした。
1投稿日: 2024.05.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なにこれ。面白い。前々から気になっていたくせにずっと読まずにいたが、職場の同僚にオススメされ、ついに手に取った本。 登場人物も結構多いのに、読んでいて「誰が誰だっけ?」とならない不思議。 お話の中のお話という仕掛けが今後どう生きてくるのか、楽しみ。 屋敷で亡くなった家政婦のメアリ。物語が進むにつれどうやら彼女が村人の粗探しをしていたことが分かる。彼女は事故死なのか、それとも他殺なのか。 また、彼女が仕えていた屋敷の主人も死亡するが、こちらは明らかな他殺と思われる。 一連の事件を捜査する警察と名探偵。名探偵が村人たちの話を聞き、犯人の目星がついたところで上巻が終わる。 被害者のどちらかを殺害する動機がありそうな人が多すぎる。続きが気になってしょうがない。 屋敷で起きたふたつの事件は同一犯なのか、そうではないのか、また、下巻で更なる犠牲者が出てしまうのかどうか。 同僚によると、この本は衝撃を受けるとのことで楽しみしかない。
3投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログ期待値が高すぎた。主要ミステリランキング本屋大賞全て一位獲得、に引っ張られすぎた。 謎が解かれていくワクワク感が内容量より少なかった印象。シーン説明が多かったため、ドラマ仕立てでスラスラ読めば良かったかも。 謎解きは面白かった。終わり方も。
1投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログ多数の賞を受賞しているとのキャッチコピーに惹かれて購入。 外国人作家の本を初めて読んで、最初は人名が覚えづらく誰か分からなくなりそうになったけれど、読み進めるうちに印象的なエピソードと結びついて覚えられた。 続きが気になって一気に読み進めてしまった。
1投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログ【感想】 舞台は1955年のイギリス、サマセット州の田舎町。こののどかな村にあるパイ屋敷で、家政婦のメアリ・ブラキストンが遺体で発見された。彼女は鍵のかかった屋敷の階段の下に倒れており、転落事故として処理された。しかし、噂が噂を呼び、いつしか村人の間には「何者かによる殺人だったのではないか」という疑いが蔓延していく。村中が疑心暗鬼になる中、今度はパイ屋敷の主であるサー・マグナス・パイが、同じ屋敷で首をはねられて死んでいるのが発見された……。 本書の登場人物は、誰もかれもが疑わしい。何故かといえば、証拠が「多すぎる」のだ。普通ミステリーとは、限られた手掛かりの中で情報を繋ぎ合わせることで、一つの真相を組み上げていくものだと思う。しかし、本書はまるで逆だ。まず膨大な手掛かりが読者に提示され、その出来事が起こった時系列と行った人物の思惑を整理する作業に追われる。捜査が進みある事実が明らかになると、それに関係する人物の行動の意味が変わり、また別の謎が浮かび上がってくる(昔のRPGみたいに、ストーリーを進めると最初の村人の会話が変わり、聞き直しに戻る、というアレに近い)。多すぎる登場人物と多すぎる証言によって、このミステリーは巨大な群像劇のように躍動し始める。 それぞれの登場人物が、それぞれの謎を抱えたまま次々と行動していくことで、パズルの破片が散らばっていく。その破片がピュントの捜査によって結合されていくと、どんどんと真実があらわになっていき、「そうだったのか!」という驚きが生まれる。このパズルが組み上がっていく過程が非常に爽快であった。 引き続き下巻も読み進めて行きたい。
44投稿日: 2024.04.03
powered by ブクログアガサ・クリスティーはほぼ知らないけど それでも楽しめるとのことで、上巻読了。 感想は下巻も合わせて。
1投稿日: 2024.03.31
powered by ブクログ上巻ではいわゆるアガサクリスティ–的な、昔ながらのミステリー小説を読むことができとても面白かった。また、最後の一文で下巻もすぐに読みたいと思えるほど衝撃が最も大きかった。
1投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログ「メインテーマは殺人」に続き、アンソニー・ホロヴィッツ作品を読むのは2作目。 まだ上巻のみなので、「感想は下巻で纏めて」なのだけど、今のところ、全然真相のイメージ湧かず。。
27投稿日: 2024.03.27
powered by ブクログおもろいな〜 主人公曰くもう犯人わかってるみたいだけど、オレは全く笑 まだ下巻丸々残ってるけどどんな展開になるのか楽しみだな
2投稿日: 2024.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作中作であるということは知っていたけど最序盤は何の話をしているのかわからなくて混乱した 長めの前書き?もう始まってる?? アラン・コンウェイってすごいミステリ作家とか映画監督の名前っぽくていいなと思った
0投稿日: 2024.03.06
powered by ブクログ自分の読書人生において、転換期となった本。 それは内容においてではなく、本の出版スタイルについて大きな気づきをもらえた。 それは、 本は「上下分冊」されると読めたもんじゃない、ということ。 自分は、少しでも前のページが気になるとすぐに読み返すタイプで、 だからミステリ読んでいてもアリバイや時系列やシーン描写などが頭の中でキレイに整理されて入ります。 で、それをやるからこそミステリ小説を読むのが面白い。 映画や動画だと、頻繁に前を見返すのは面倒なものです。しかもなんどもシークバーをいじってると途中でフリーズしたりするもんですから・・。 「前ページへのアクセスの容易さ」は、紙の書物ならではの利点です。 ところが、いくら紙の書物でも上下分冊で物理的に分断されていると、前ページを見返すことが大変に不便になる。 下巻に入ってから、前のページを読み返すときにいちいち上巻に持ち替えなければならない。 その手間たるや・・・。しかもいつでも手元に上巻があるとは限らないわけですから。 しかも見返したい箇所が上巻の最後か、下巻の最初の方か、という微妙な位置にあるときは何度も上下巻を行ったり来たりして面倒くさいこと、この上ない。 あとは全部読み終わったあとに満足感に浸りながら、もう一回最初からパラパラと眺めていく楽しい作業も、物理的に本が分断されてると苦痛になる。 上下分冊、あるいは上中下分冊、または1~4巻分冊されたような「分断本」は、読むことの愉悦が完璧に殺されてしまう。 これを悟ったのが、この「カササギ殺人事件」を読み終えた時でした。 これをきっかけに「1つのテーマが物理的に分断された本は買わない」というマイルールを作ったおかげで、読書が楽しくなりました。 積読も劇的に減りました。 上下巻に分断された本を読まなくても、読書人生にデメリットどころかメリットが増えた気がします。 文庫本で分割されてしまったものは単行本の方を買えば問題ないですし。 日本に出回っている本だけでも、生涯を賭して読める分量を遥かに上回る。 そしてお金だって本に費やせる予算は限られている。 だから上下分冊本に手を出している暇はないわけです。 そんなわけで「カササギ殺人事件」よ、ありがとう!色々気づかせてくれて。
1投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主要な登場人物が胸中を語る(しかも所々意味深に伏せられたり不穏だったりする)序盤の感じ、カササギの数え唄、冴わたる頭脳をもった名探偵と彼のよき助手……いい。ミステリ好きな人、特にアガサ・クリスティが好きな人の感想を今からブクログで読むのが楽しみだ。 読者は冒頭で出てきた編集者と共に、『カササギ殺人事件』という作品を読むことになる。上巻は作中で名探偵が謎は解けたと言った所で終わる。気になる!続き!と思って下巻に手を伸ばして読み始めた瞬間「!?」と思わされる。上巻で『カササギ殺人事件』に入る前に、まるで本当の本のように、これまでのシリーズ名や著者来歴、各界の声などが書かれているのもにくい(そしてこれらにも意味はある所もまた良い)。 冒頭、編集者が自分の部屋で届いた原稿を読もうとしている所が一番好きだったりする。恋人は出かけていて1人気ままな週末の始まり、お酒とおつまみと雨の音。最高のシチュエーションでゆっくり作品を楽しもうとしている描写に、読んでるだけで幸せを感じる。そのすぐ後に読者に向かって「忠告」「人生を変えた」「警告」と一気に雰囲気を変えてくるのも良い。楽しい景色を見せた後、だんだん不穏になっていって、最後に高い所から落としていくジェットコースターみたい。
1投稿日: 2024.02.27
powered by ブクログ全く期待していなかった作者だったが凄い事になった。ネタバレになってしまうが本作は下巻と入り子構造で作られている。 詳細は下巻の感想で述べる。
0投稿日: 2024.02.26
powered by ブクログ人気があるフーダニット作品を読みたくて、ネット検索で知った作品。余命わずかな名探偵アティカス・ピュントが事件解決に臨む。 構成が変わっているのが個人的には印象的。 そして助手のジェイムズ・ブレイザーがいい味出してる。 続きの下巻を読むのが楽しみ。
0投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本屋大賞を取った本なので。 なんだろう。 先に読んだ同じ著者の「アンソニー・ホロヴィッツ」シリーズがいま一つだったせいか、 どうも素直に楽しめなかった。 上巻は編集者が読み始めたミステリーの原稿がつづられて終わり、 下巻ではその原稿の結末部分がないままに、 作者が自殺してしまったという展開になる。 作中作のミステリーはかなり面白い。 イギリスの田舎の村にある準男爵の屋敷、 主の留守の間に家政婦が階段から落ちて死ぬ。 その葬儀には謎の男が現れ、屋敷には泥棒が入る。 家政婦の息子が殺したのではと村人が疑う中、 屋敷に戻った準男爵が首をはねられて殺される。 大人気シリーズの名探偵アティカス・ピュントは 病魔におかされながらも事件を調べていく…。 (下巻へ続く)
1投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログ村の富豪のお手伝いがしんだ。その後その富豪が殺された。探偵が謎を解く。 外国の本はあまり好きじゃない。多分翻訳の上手い、下手によるんだと思う。読み易くてスラスラ読めた。
0投稿日: 2024.02.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
時間のある週末に思い立って購入した本。 洋ミステリーは登場人物の名前を覚えるのが難しい印象からストーリに入り込む自信がなくて今まであまり読んでこなかったジャンル。 時間をかけて読もうとと思ったものの、途中から展開が面白くて下巻まであっという間に読み切りました。(登場人物が多く何度も人物名を見返したけど) 最初は街や建物の造りのイメージがわかずダラダラ読み進めた。アナグラムや地名人名に言葉遊びが多く散りばめられていて、文字で読む楽しさを体感でき満足度が高かったです。 作中作、という組み立てもあまり読んだことがなかったので楽しみが2倍で面白かった! 上巻ラストの一文に衝撃というコメントを目にしたけど、確かに早く下巻が読みたくなるので下巻も一緒に購入しておいた方がいいかも。
1投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログ「カササギ殺人事件」アンソニー・ホロヴィッツ 誰かの前書きがあって 「名探偵アティカス・ピュントシリーズ カササギ殺人事件」アラン・コンウェイ ん?アラン・コンウェイ? もう一度表紙を見る 「カササギ殺人事件」アンソニー・ホロヴィッツ アラン・コンウェイって誰? 思わずググってしまった。小説の中に小説が入ってるの?その中の小説と本自体のタイトルが同じって事? 上巻全てがその「小説内小説」。アガサ・クリスティへのオマージュミステリーらしいがクリスティを「そして誰もいなくなった」しか読んでない私にはどのあたりがオマージュなのかはっきり分からなかった。が、小説の舞台は1950年代なのに19世紀かと思うような昔ながらの英国人気質の人たちがイギリスの美しい田舎でお互いを牽制しあいながら暮らし、平和に見える中で二つの大きな殺人事件が起き、誰もが何か隠し事をしているようの見える中、ポワロのような?(昔テレビで見た)アティカス・ピュントという名探偵が乗り込んでいく。 英国の田舎の美しい景色やプライドの高さなどそんなイギリス小説の世界にたとえ「ミステリ」の要素がなかったとしても魅力を感じる。登場人物の誰もが自分だけの秘密を抱えていそうで、実は一致団結して何か秘密を隠していそうにも見える。それにしても、財産を一番上の子供が全て引き継ぐというイギリスの法制度による悲劇というのはたしかオースティンの小説でも見られたと思うのだが、1950年代でも続いていたのか。(今はどうなのだろう)良くも悪くも伝統のある国は違う。まるで相続した財産と生まれながらの身分で人格まで肯定、否定し、上流階級の人間が労働者を蔑むというのもオースティンの小説の世界と同じでびっくりした。 初めのころに出ていた「怪しい人物」が私が思っていた人間であったのでちょっと嬉しい。上巻の最後で一つの殺人事件の犯人が明かされ、その理由と二つめの殺人の犯人についてはどうやら下巻を読まないと分からないらしい。 ところが、下巻をちょっと読んでみると、上巻のアラン・コンウェイ作「カササギ殺人事件」の続きは読めないことが分かった。そんなのって悲しい!私は「カササギ殺人事件」の出版社編集者と共に激怒した。 でも、ちょっと待って。アラン・コンウェイ作「カササギ殺人事件」はアンソニー・ホロヴィッツ作「カササギ殺人事件」の一部分だよね。だからアンソニー・ホロヴィッツには裏切られてないってことだよね。 小説の中の小説と共に楽しめるなんて、まるで餡子も皮も美味しいお饅頭みたいなもんだね。 下巻を少し読んでみたら、なんかアラン・コンウェイの「カササギ殺人事件」とアンソニー・ホロヴィッツの「カササギ殺人事件」がリンクしているような…。どこまでが餡子でどこまでが皮だろう?
93投稿日: 2024.01.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻終えて アンソニーホロヴィッツなのにアランコンウェイ著書って?最初読むそう思った。 だけど特に気にすることもなく誰が犯人だろう?すごく細く街の描写とか人物像とか細く書かれていて面白いし、初めての海外ミステリーで感動って思いながら読み耽っていた。そして、上巻の終わりでもう事件の解決目前で下巻どうなるの?っって思って下巻ちょっと見たら、まさか!え?ってなってる。
0投稿日: 2024.01.01
powered by ブクログ読み進めるとどんどん面白くなっていき、犯人は誰!?という良いところで終わりました。 これは続きが気になりすぎる!下巻が楽しみ。 ちなみに最初の段階で登場人物たちを一気に登場させて紹介してくるので、その部分は退屈でした。
2投稿日: 2023.12.09
powered by ブクログ物語は唐突に始まり、何が何だかわからないまま読み進めていく。 前段にどんな関わりがあるのか、そんな事は忘れるほどしっかりとした作中作が展開される。 作中作では、登場人物たちの秘密や謎めいた出来事が絡み合い、連続した死を彩っている。さぁ結末だという時に、その結末部分がないことを知らされ、愕然とする私でした。 下巻に期待せざるを得ない構成になっていました!
0投稿日: 2023.11.26
powered by ブクログイギリスのミステリー。面白い構成になっている。 出版社に勤める女性編集者の視点で書かれている。上巻は彼女が編集する予定だった未完のミステリー小説がそのまま載っている。上巻のミステリーはアガサクリスティー風で、小さい田舎の村で不審な死が続き、それぞれに動機を持つ怪しい村人たちがたくさん登場し、なぞ解きを楽しめる。 ところが、その小説の一番肝心な結末部分、つまり謎が明かされる部分の原稿が見つからない。下巻では、ミステリーの著者が奇妙な死に方をし、小説と照らし合わせながら編集者が真実を突き止めようとする。上巻のミステリーの中にヒントが隠されているようだ。 複雑に伏線が絡まり、怪しい人や一見いい人満載で、ワクワクしながらページをめくった。上巻下巻ともに登場人物が多いので一気に読まないと誰だかわからなくなりそうだ。本書のもう一つの魅力は、イギリスの田舎の風景や暮らしぶりが描かれていることで、上巻の舞台となった1955年当時が目に浮かぶ。 ミステリーが好きな人、イギリスが好きな人にお勧めの本。
1投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログ最初の入りが全く理解できなかった。そして普通に物語が進んでいき、アガサクリスティ味は感じつつ、正直そこまで絶賛されている理由はわからずも普通に楽しめた。最後におっ!ってなって終わった。
0投稿日: 2023.10.24
powered by ブクログ講談社文庫を読んだ後に読むと、文字が小さくて細いので、ちょっとだけ読むのに苦労した。ちょっとだけね。 評判は耳にしていたけれど、ホロヴィッツ作品を読むのは初めて。 上巻を読み終わったところで、もうすでに探偵は真相が解っているみたいだけど、下巻まるまる残っているのよね。 冒頭の編集者の一文もどう関わってくるのか不明だし、ワクワクしかない。
1投稿日: 2023.10.08
powered by ブクログ本を開いた最初のところから「ん⁈」でした。 そういう設定なのは下巻から意味が出てきます。 海外ミステリー(海外小説)の、登場人物一人一人の“土台”を初登場時に“一気に説明したるわーーー”のくだりがいちいちめんどくさいですが、そこを除けばとても楽しく読めます! 下巻からの展開に期待!!
4投稿日: 2023.09.22
powered by ブクログAudibleにて。 登場人物の描写が長く、重い。ミステリーあるあるだけどその辺りの我慢が必要。 ただ、最後の締めで下巻も読みたくなった。
0投稿日: 2023.09.16
powered by ブクログベッタベタで古典的でとても良いミステリ。 癖のある容疑者達、思わせぶりな手がかり、村社会の隠微な人間関係、クレバーでシブい探偵…ばっちりツボを押さえてる。 ラストは期待通りの…
0投稿日: 2023.09.11
powered by ブクログまだ82年も残っているのに、解説で「二十一世紀に書かれ翻訳された謎解きミステリの最高峰」とまで絶賛された作品。作中作品の『カササギ殺人事件』とその作者の死をめぐるミステリの二重構造で、この構造自体が、トリックの下地になっている。まったく、ミステリ作家というのは、色々と思い付くものではないか。作者はイギリスのTVドラマの脚本家としても活躍し、TVドラマ『名探偵ポワロ』も担当していたとか。知らなかったけど、昔からお世話になっていたらしい。
4投稿日: 2023.09.07
powered by ブクログ登場人物が多くてなかなか覚えられない でも、後半を過ぎてやっと面白くなりそうな気がしてきた まだ半分なのか!一体ここから何が起こる?明らかになるのか? 下巻が楽しみ
0投稿日: 2023.09.05
powered by ブクログ少し読もうかな、と手に取り読みだしたら止まらなくなって一気に読んでしまいました。 1955年7月、イギリスの田舎町にあるパイ屋敷で家政婦が事故死。数日前に彼女の息子と街中で言い合いになっていたり、その家が空き巣に入られたりして人々が疑心暗鬼になる中第二の事件が起こり、故あって余命僅かな名探偵ピュントが捜査に乗り出す、というあらすじです。 登場人物が多く、それぞれ事件にまつわりそうな事情を抱える様がツインピークスのようでニヤニヤが止まらないし、事件によって暴かれてしまう人々の暗い面、また暴く時の探偵の聞き上手っぷりが全く見事だなと思いました。 ただまだ上巻なのに事件が解決しそうな事や、冒頭が現代な事、作中作な作りになっている事など不可解な点が多く、後半どんな展開になるのか気になって仕方がないので、なるはやで下巻も読もうかと思います。 あと探偵ピュントの信条の一つ「人生のすべてのできことには決まった様式があり、その様式が目にとまった一瞬を偶然と呼ぶにすぎない」は、さる古書店主の台詞っぽいな、とちょっと笑いました。
0投稿日: 2023.09.04
powered by ブクログたくさんの登場人物、たくさんの容疑者。行き交う憎しみや悲しみや妬みの中で、同情したり恨まれても仕方がないかななんて思いながら読む。かわいそうな自分を慰めながら直向きに生きる人、かわいそうな弱いところを踏みにじる人、何も悪いことをしていないのに日陰な人、何も良いことをしていないのに日向な人。4ヶ月余命の名探偵が、達観した感情で、冷静な目を持ってたんたんとしているのがいい。助手の青年にも好感をもつ。後半のどんでん返しに期待。おもしろいです。
0投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログこれ、ネタバレになるのかな。 気になる人は読まないでくださいね。 私としてはどうしても書きたいので。 アンソニー・ホロヴィッツ作の『カササギ殺人事件 上』は、まるまる一冊がアラン・コンウェイ作の名探偵アティカス・ピュントシリーズの『カササギ殺人事件』なのでした。 どゆこと? というわけで、私に書けるのは作中作の『カササギ殺人事件』のほうのみ。 けれどこれがめっぽう面白い。 子どものころ読んだ海外の推理小説って、こんな感じだったわ。 ”誰も目にとめない、気づくこともない、ほんの小さな嘘やごまかしが積もり積もったあげく、やがては火事であがる煙のように、人を包みこんで息の根を止めてしまうのだ” うん、うん。 小さなコミュニティの中の、ほんの小さな嘘や悪意が、大きな事件を起こしてしまう。 誰もが善良そうで、誰もが後ろ暗い。 くうぅ、これこれ。 で、探偵が犯人を名指したところで下巻に続く。 ちょっと! 続きが気になってしょうがないじゃないの! だって私には全然謎が解けてないんだもの。
0投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログイギリスの田舎、戦後間も無く、と言う背景自体がワクワクする(笑) オープニングが入れ子形式になっているのはなぜなんだろう? 下巻も楽しみ。
2投稿日: 2023.08.22
powered by ブクログ余命わずかな探偵アティカス・ピュントが最後の事件を追う話。だと思って冒頭をあっさり無視してそう読み始めてた。小さな村で起こる殺人、そして隠し事をする村人達、予想外の最後の言葉、とこの物語にあっさりのめり込み真相が気になる。こんな良いところで終わるなんて!すぐ下巻を読まないと!
2投稿日: 2023.07.29
powered by ブクログ村の住民たちがみんなあやしい。 誰が犯人なのか。 探偵ピュントが出て来るところから面白くなってきます。 一人一人にインタビューしながら徐々に明らかになっていく真実。面白かったです。 ラスト一文に向けてドキドキ!でした。 下巻が気になって、読むのが楽しみです。
40投稿日: 2023.07.28
powered by ブクログ上下巻、オーディブルで25時間かかりました。紙の本でも長くてページが進まず、通勤中に視聴。オーディブルでも長かった。内容は特に面白いということもなく、なんでベストセラーなのか私には疑問でした。ヨルガオ殺人事件は読むかどうか悩みます。
0投稿日: 2023.07.20
powered by ブクログ一番の謎は、冒頭の数ページ。 『カササギ殺人事件』の編集者の中年女性の独白、そして読者への注意喚起。 アラン・コンウェイなる作家書いた『名探偵アティカス・ピュント』シリーズ9作目という謎の設定が下巻でどう活きるのか分からないまま、読まされるサクスビー・オン・エイヴォンの殺人事件。 紋中紋の技法で描かれた物語の行方が何ひとつ明かされないまま、下巻へ急げ!
1投稿日: 2023.07.16
powered by ブクログ読書記録 2023.6 #カササギ殺人事件 (上) とても仕立ての良い推理小説。 複雑な人間関係を巧みに無駄なく描き、伏線と思われるネタもあちこちに。 犯人への糸が見えたと思われた上巻のラスト。続きが気になり急いで下巻に入ると、その冒頭で訪れる衝撃。 すでに下巻の半分くらいまで読んでる。 #読書好きな人と繋がりたい #本屋大賞 #読了
5投稿日: 2023.06.15
powered by ブクログ週刊文春ミステリーベスト10、ミステリが読みたい!、このミステリーがすごい!、本格ミステリ・ベスト10の各海外部門4冠の達成や、本屋大賞翻訳小説部門第1位に選ばれるなど、海外ミステリー小説の愛好家たちから高く評価され、日本、そして、世界で大ヒットした小説。 1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけて転落したのか、あるいは。
1投稿日: 2023.06.13
powered by ブクログ情景の説明や登場人物がなんだかお洒落。 絶対的な名探偵からのヒントがあって、自分なりに犯人を考えながら読んでいける楽しさがある。 最後の一文を読むと改めて最初から読んで考察したくなってしまい、下を先に読むか悩まされる。
4投稿日: 2023.05.31
powered by ブクログ帯にもあったラスト一行で、即下巻を読まざるを得なくなりました。各種ミステリランキングを総ナメにした金字塔、恐るべし。
3投稿日: 2023.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冒頭がプロローグなのか現実の編集者の言葉(あとがき的なもの)なのかわからず、それが後編で明かされるのだが戸惑ったスタート。 シリーズものの最終回を読んでいる感じの入れなさを感じつつ読了。シャーロックホームズを思い出した、古典的なミステリー。単純に私がアガサクリスティ作品をそして誰もいなくなったしか読んでない故の感想なんだろうな。 ミステリー及びアガサクリスティファンなら面白いかも。私は後半でようやく入り込めて楽しめたが前半だけだとうーん…?なのでこの評価です。 以下ネタバレ含むあらすじ覚書 冒頭、ロンドンにて編集者の私が、人生を変えた本「カササギ殺人事件」について語る。 それが現実なのかストーリーなのかわからなかった。(後半の主人公なのでストーリーだと後半でわかる) アティカス・ピュントは余命わずかな名探偵。助手のジェイムズ・フレイザーと共に行動する。 1955年7月23日、サクスビーオンエイヴォンで葬儀が執り行われた。パイ屋敷の家政婦、メアリエリザベスブラキストンが階段から落ちて死んだ。事故か、事件か。そう思われるのはその数日前にメアリの長男、ロバートブラキストンと口論の末、ロバートが死んでほしいと公衆の面前で発していたからである。 後ほど加筆します
1投稿日: 2023.05.15
powered by ブクログアガサ・クリスティのオマージュ作品。 パイ屋敷で亡くなった家政婦。事故か事件か…。消えた毒薬、謎の訪問者、そして第二の死。小さな村の人々へ徐々に波紋を広げていくなか、名探偵アティカス・ピュントが謎を解いていく。 王道のミステリー。とっても楽しめた。 しかし、上巻の終わり方が…下巻にどう繋がっていくのか。
37投稿日: 2023.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
海外小説を読み慣れていないということもあるのかもしれませんが、登場人物の名前と設定が、なかなか定着せずに何度も巻頭に戻りました。 上巻では、事件と手掛かり収集で終わり、下巻からが解決編というような流れで、徐々に盛り上がってきました!
2投稿日: 2023.05.03
powered by ブクログ英国ミステリの女王アガサ・クリスティ作品のオ-マ-ジュとして、鳴り物入りで絶賛を浴びた本作は、鍵のかかった屋敷内での家政婦の不審死、准男爵の断首殺人事件、村人たちの複雑な人間関係を背景に、名探偵ポワロを投影したアティカス・ピュントの絡んだ英国伝統のミステリ小説の王道を踏まえた展開の先に待ちかまえるのは?!・・・そんな期待を大きく膨らませながら上巻を読み終えた。 やがて、誰も想像し得なかった、かってない展開で茫然自失となる下巻に唖然とすることに・・・!!
7投稿日: 2023.05.02
powered by ブクログ読みにくい訳じゃないけど 読み終わるのに少し時間がかかった。 後半はサクサクと読めて ここで終わるの!?ってなりました。 すぐ下巻に行かないと!笑
6投稿日: 2023.05.01
powered by ブクログアガサクリスティ好きだけど、この作者はかなり好き。5冊くらいしか読んでないから、オマージュポイントがあまりわからなかった。。
2投稿日: 2023.04.10
