Reader Store
モロッコ水晶の謎
モロッコ水晶の謎
有栖川有栖/講談社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

92件)
3.6
9
29
42
1
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「モロッコ水晶の謎」(有栖川有栖先生) オーディブルで拝聴。このナレーターさんの声が聞き取りやすくてとても好印象。占い師vs火村先生の事件なのかと思いきや、思わぬ展開で、面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作家アリス国名シリーズでした。 3篇の中編と一つの掌編でした。 火村さんの頭の中は一体どうなっているのでしょうか? お気に入りは「ABCキラー」です。

    1
    投稿日: 2025.09.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    国名シリーズの短編集。テーマは「予言」ということで予言させられたり、予言してきたりの1冊。著者には珍しい誘拐ミステリーも登場するが、この作品は犯人の動機と心情が面白く今作ではベストだったか。一方の表題作は異質作品。「ロシア紅茶」でも出てきた毒殺トリックなのだが驚きの展開を迎える。ミステリーとしてはちょっと・・と思うが哀愁漂う書き方はこの人ならではの気もする。全体的には前作に少し劣るのが残念か。

    3
    投稿日: 2025.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2005年。国名シリーズ第8弾。 「助教授の身代金」助教授というあだ名の元俳優が誘拐され、身代金要求された。別居中の妻が対応するが、身代金奪われず、元俳優は殺されていた。 「ABCキラー」ABC殺人事件(クリスティ)オマージュ的な。確かにQとか難しい。 「推理合戦」さくっと個品。朝井小夜子、火村、アリスの推理合戦が楽しすぎ李。小夜子さん、底浅すぎ 「モロッコ水晶の謎」モロッコに行ったことはありません。アリスの目の前で毒殺された若者。誰が入れたのか? ターゲットがそれを飲むと何故わかったのか?

    0
    投稿日: 2025.03.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ドラマで扱われたエピソードもあり、色々と懐かしくなりながら読んだ。占いなど、科学で証明できないものを信じることが背景になった表題作が1番好き。現実社会を見れば、決してあり得なくはないなと思わされるというリアリティがあって少し怖くも。火村と有栖の会話が読んでいて楽しい

    2
    投稿日: 2025.03.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    有栖川有栖作品は自分のなかではやはり別格。文章の雰囲気が好きなんだよな。どの中編も意外性があって面白かった。表題作のモロッコ水晶の謎も、人によっては論理的ではないと言われそうだけど、この作品のこの中だけであれば理屈が通るので個人的には全然あり。なぜそれを火村が理解できたのかはわからないけど。ミステリーという枠組み自体に取り組んでいるようで、いろんな方向からミステリーというものを見られて楽しめる。

    0
    投稿日: 2024.10.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作家アリス、国名シリーズ第八弾。中短編集。 以下、収録作の個人的評価。(※五段階/推理のみ三段階) 「助教授」…★★★ 「ABC」…★★★★ 「推理合戦」…★★ 「モロッコ」…★★★ 表題作のトリックだが、先生って時々こういうトリッキィな好みが分かれそうなものを入れてくるよね…。わたしは6:4でギリ有りかな(^^;

    2
    投稿日: 2024.06.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表題作の被害者、生前の印象とは裏腹にあんまり好かれてなくて、死後に色々明らかになる感じがすごくリアル 被害者だけでなく関係者も、人物像がはっきり頭に浮かんだ 人物描写やトリックが有栖川先生って感じですごく好き

    0
    投稿日: 2024.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    国名シリースは実に久しぶりで干支が一回り以上している。有栖川さんの作品は短編よりは長編の方が好きだな、そして、作家アリスよりは学生アリスの方がより好きだな、って枚か思っているような気がする。「ABCキラー」のような作品を読むたびに、このフォーマットを作ったクリスティは偉大だなって思う。

    0
    投稿日: 2024.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集。 「教授の身代金」 1話目から猛烈に面白かった。 「教授」が誘拐された。そして、殺害された。 容疑者は少ないのに、全員にアリバイがある。 誰が犯人なのか、全く想像がつかなかった。 相変わらずの火村助教授の冴えわたる推理が素晴らしい! そして、どのような思考の過程からその結論に辿り着いたのか、説明を聞いて、なるほど!と唸らされた。 なにげないエピソードの中に、ちゃんと伏線が散りばめられていたのだな…。 これまで見たこともない物語で、とても楽しめた。 「ABCキラー」 アガサクリスティのABC殺人事件を彷彿とさせる。同じ結末のはずはないから、どんなオリジナルストーリーなんだろう…と読み進めていくと、なるほど、新しい発想だと思った。やはりストーリーがよく考えられていて楽しめた。 「推理合戦」 10ページにも満たないちょっとしたコバナシ。 「モロッコ水晶の謎」 水晶占いモノ。登場人物の人間模様やストーリーは、まあまあ楽しめたが、肝心の毒殺の方法や犯人に辿り着くまでの火村助教授の推理については、少しガッカリ感があった。この短編集の目玉商品にするには、少し力不足かな。「教授の身代金」や「ABCキラー」の方が私は好きかな。

    0
    投稿日: 2023.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    予言というものは、非合理的だとされていますが、信じた人が殺意を持ったら、こうなってしまったということなのでしょうか。 「推理合戦」は、楽しめる作品ですね。

    0
    投稿日: 2023.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これでAudibleの国名シリーズも最後。面白いと思った順に数字を振っている。 ③「助教授の身代金」 ①「ABCキラー」 ②「推理合戦」 ④「モロッコ水晶の謎」 なんというか、ネタが尽きてきてるかな? 特に表題作は論理と非論理的を融合したチャレンジなのかもしれないけど、今ひとつ説得力にかけた。 本格、好きなので辛めの点数。

    0
    投稿日: 2023.01.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表題作「モロッコ水晶の謎」は、大御所だから許されるのかなと思います。これを若手が書いたら編集にめちゃくちゃ怒られそう…。 とりあえず、かなりの作品数を書いてきた有栖川有栖先生の野心的?作品です。 他の短編もあれ?(あとがきで作者も書かれていますが)と感じる異端の一冊です。

    0
    投稿日: 2023.01.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんといえばよいのだろう? 有栖川有栖は好きなはずなのだけれと、今一つ、読んでいる最中の体がざわつくような、謎への興味、期待感が少ないような? アリスと火村助教授コンビは、たしかに、ホームズとワトソンのように、作品を読んでいる時は、とても安心感があり、心地よいのだが・・。

    0
    投稿日: 2023.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    第8弾 短編集というには長い話集。 「助教授の身代金」あとがきで筆者も書いていたけれど、火村が誘拐されるのかと思った。 犯人はもちろん悪いのだけど、被害者も“共犯者”もダメダメで、読んでいて気が滅入った。 「ABCキラー」事件がどうとかよりも、アリスにつきまとう記者が好きになれない。やはりクイーンは読破すべきか… 「推理合戦」朝井先生、好きなので出てきてくれて嬉しい。ぎゅっと短くて面白い。 「モロッコ水晶の謎」何とも言えない話。動機が繊細すぎる。あまり現実味がない。信じるってときどき、とても怖い。

    0
    投稿日: 2022.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    国名シリーズ8作目らしい。中編3作、短篇の推理合戦の4作品。題名はこじつけでない事を願いつつ、なぜこの表題にしたのかを意識しながら読んでいく。 助教授の身代金:助教授といっても火村ではない。真犯人の動機が解決を遅らせる。普段何気ない言動を記憶している火村、それが解決へと誘う。 ABCキラー:アガサのABC殺人事件を倣っているのだろうか?警察に届いた手紙を書いた者、殺人犯、被害者が複数入り乱れ、より複雑になっている。そこが読み応えがある。 モロッコ水晶の謎:表題作、やはりこじつけか?例えとしてモロッコの路地が迷路のようで、推理の行き詰まりを表現しているというのは無理がある。水晶もモロッコ産ではない。作中の表現で、人は親しい友人に打ち明け話をするのではない。通りすがりの人に人生の重さを語るというような表現はよくわかる。 間に推理合戦という短篇がある。箸休めだそうだ。焼き鳥が食べたくなった。

    8
    投稿日: 2022.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表題作モロッコ水晶の謎の結末はスッキリとしないものがあったが、占いというものを信じるならばアリだとも言えた。ABCキラーはクリスティのABC殺人事件を読んで好きだったので、こんな形もあるんだなと面白かった。

    0
    投稿日: 2022.07.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    '22年6月28日、聴き終えました。Amazon audibleで。確か、紙の本で、2〜3回、読んでいるはず。 シリーズ中の中編&掌編としては、かなり本格色が色濃い、と思っていて…大好きです(まあ、全部好きですが)。 「助教授の身代金」…初読み時は、一番好きだったかな…有栖川さんの小説としては、かなりアクロバティックだな、と感じました。で…シビれた! 「ABCキラー」…う〜ん…素晴らしい!犯人の仕掛けに、唸りました。 「推理合戦」…他の有栖川ファンには怒られるかもしれませんが…audibleで改めて聴いて、これが一番好きになったかも!ハハハ! 「モロッコ水晶の謎」…これも、結末はかなりあっけにとられました。そりゃあ、さすがの火村も、苦戦するワな┐(´д`)┌そして、エンディングの、美しさ! audibleで改めて体験して…有栖川有栖さんに、またもガッツリハマってます!次も!!!

    7
    投稿日: 2022.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    急に『作家アリスシリーズ』が読みたくなったので、読んでいた本を全て中断して積読から中編集を。急に「あの作品読みたい!」ってなることありますよね( ある…よね…? ) 表題作の『モロッコ水晶の謎』は賛否両論ありそうだなぁと思いつつ、私は「あり」でした。占いとか心理テストとか信じてないふりをしつつ信じてしまう単純だから、( 'ω')ヒェッとなりながら読みました。 所々に現実で起きた事件の名前も。即調べて( 調べなくても説明してくれています )みたり。『助教授の身代金』と『ABCキラー』は映像化したような記憶があるので、久しぶりに『犯罪心理学者 火村英生の推理』が観たくなりました。 どの結末も全く想像していなかったので驚きの連続で、楽しかったです!やっぱり火村とアリスの会話に癒される…。 でも『推理合戦』が1番面白かったです。

    1
    投稿日: 2022.06.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長編から読んでいたので、初短編。まさしくフィールドワークが読めて面白い。事件が起きるまで焦ったいって事も無いし、サクサク読める。お口直しのシャーベット「推理合戦」もなるほどねっと軽くて好き。

    4
    投稿日: 2022.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『助教授の身代金』はタイトルを読んで、まさか火村先生が誘拐される?!と思ってしまった。 あとがきにある通り、まんまとタイトルにミスリードされちゃった(笑) 火村先生の推理では、あの部分でそこまで推測していたのかと、改めて観察眼に脱帽。 他の作品も面白かった! 掌編の『推理合戦』はすごく平和で和む。 友人二人の推理に負けじと意地になって行動するアリスが可愛かった!

    10
    投稿日: 2022.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表題作の展開が予想外すぎて二度見した。 水晶占いという神秘的な要素を扱っていても推理はあくまで論理的。 読んだ直後はまさか!と驚いたけど、実際信じる気持ちがあらゆるものを超越することってあるもんなあ。 あとの3作品もなかなか楽しませてくれる。 一番好きなのは推理合戦。

    1
    投稿日: 2022.02.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    (中編)国名シリーズ8火村&有栖シリーズ15   助教授の身代金 1 2 3 4 5 6 7 8 ABCキラー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 推理合戦 モロッコ水晶の謎 1 2 3 4 5 6 7 あとがき 文庫版あとがき 解説 佳多山大地

    0
    投稿日: 2021.11.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    予言がテーマの短編集。 表題作の前に差し込まれている「推理合戦」が好き。掌編だからすぐ読めちゃうんだけど、ちゃんとアリスが推理してて好き。 というか、朝井さんと火村先生に対抗して現場までいっちゃうアリスが可愛い。 この話のために買っても惜しくない(笑) 「助教授の身代金」は昨今の誘拐事件事情(?)がよく分かる。この事件では誘拐というか、なんというか、真犯人の歪んだ愛と性癖の結果というか…。 犯人は怖かっただろうな、全然意味がわからなくて。 「ABCキラー」はドラマ特別編の記憶朧気にありながら読んだ。予告状の犯人が一番不気味。そいつも捕まえて欲しいよ火村先生。 そして表題作。 予言の裏の切ない想いが引き起こした殺人事件。 占いという曖昧模糊のものを根底としながら、あくまで推理は論理的。 げに不可思議は人の信じる思いかな。 そしてこの話の見所は、アリスが火村先生との想い出を第三者に話してたら1時間も過ぎたという点ではないかと思うのです。その直前の火村先生の悩みへの想いの部分も捨てがたいけどね。

    4
    投稿日: 2021.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトルになっている〝モロッコ水晶の謎〟をはじめ、予言(予告)モノを集めたのかな?という印象。読後すっきりではないのだけれど、実際は割り切れないことの方が多く現実ってこんなものかも…と逆にリアリティを感じた。 中篇3篇の中にある超短篇〝推理合戦〟も面白かった。 著者もあとがきで触れられているが、こういう箸休めのソルベみたいなのも好み!

    9
    投稿日: 2021.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     「臨床犯罪学者 火村英生の推理2019」をケーブルTVで録画した。視聴に先立って原作を読むべく「ABCキラー」収録の本書を借りる。  お目当ての「ABC〜」、オマージュ先の「ABC殺人事件」を児童向けリライトで読んだきりなのだが、原典にひねりを加えて藍より青し。なお、死体の移動などチカラ仕事が要る場合、容疑者をそのように描写していることに気づく。「狩人の悪夢」でもその点フェアプレーだった。  表題作「モロッコ水晶の謎」、一種の心理的トリックか? 横溝正史のアレでは、犯人の異常な潔癖さが犯行動機に繋がる。松本清張のアレでは、被害者が度を越した善人ゆえに殺される。それら先駆作品を思い出した。

    1
    投稿日: 2021.07.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ここのところ作家アリスシリーズを集中的に読んだのは、ずっと積読してた本作品をいい加減何とかしたかったから。(←シリーズモノは刊行順に読みたいタイプ) 4編収録だけど、ひとつは超短いので中編3編って感じ。 「意図しない共犯モノ」でまとめたわけじゃないんだろうけど、どれもちょっと変わり種な感じで、楽しかったです。 「助教授の身代金」 元俳優の誘拐事件が殺人事件に発展するんだけど、被害者の死亡推定時刻は誘拐より前だった。 自分が殺したはずの人を誘拐したなんて電話を貰ったら、さぞかし怖いだろう。犯行現場を見られたと思うだろうか。録音された台詞がなければ、死んだと思った被害者は実は生きていたと思うんだろうけど。 「ABCキラー」 A町でA氏が、B町でB氏が射殺される。アルファベット順の殺害を仄めかす手紙が警察に届いて、C町でC氏が殺され、D町でD氏が殺される。 事件そのものが演出がかってて面白かった。絶叫城の事件に触れられたりして、サザエさん時間の作品世界に突如生まれた時系列に驚いたり。 殺人犯が2人、手紙書いたのはまた別人という事実が、結果を複雑にする。最初の2件の犯人(C氏)が殺されてることで動機を分からずじまいにしちゃうの、理屈はそうなんだけど、なんかズルい(笑)。そして手紙の筆者も明かされずじまいで、ズルい。 D氏のトリック(剥がした人工芝の上で殺害し、人工芝ごと運んでもとの庭に戻した)は、実行可能なんだろうか。 記者の因幡が手紙を出した張本人かと思ってたのに、有栖川さんのあとがき読むとそういうことでもないみたい。なんで登場したんだ?因幡氏。 「推理合戦」 超短編。火村と焼き鳥食べれるなんて朝井小夜子さんになりたい(笑)。 推理のからくりを知りたくてS***町まで出向くアリスが可愛かった。 「モロッコ水晶の謎」 火村お得意の理詰め推理。自分と彼女は将来結ばれると占われてるんだからここで死ぬ訳はない、って思考回路は、信仰の力と人間の勇気が炙り出されて怖い。でも全く物証がなくて犯人の自白に頼らざるを得ない事件は、いつもちょっとモヤモヤする。 行き詰まる推理をモロッコの迷路のような路地に喩えるのは良かったけど、水晶はモロッコ産じゃないし、タイトルがややこじつけ気味に感じた。 この作品の一番グッと来たところは、アリスのモノローグ「人は、親しくなった友人に打ち明け話をするのではない。このように、通りすがりの者に人生の重さを戯れに吐き出す。だから、私は火村から聞けない話があるのだろう」ですね。腐女子に刺さる名文です。このフレーズだけで名作認定です(笑)。 解説の「モロッコ水晶の謎」解釈は、美苗に責任転嫁しているという見解は慧眼だけど、弘俊が阿江を愛していたとするのは穿ち過ぎだと思う。この物語はどう頑張ってもそうは読み取れない。姉を愛していた、まではアリだと思うけど。

    1
    投稿日: 2021.05.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作家アリスの国名シリーズ8作目。 4作品からなる中編小説。 個人的にこれぞ!っていう作品がなかった。 すっきりせず終わってしましました。

    7
    投稿日: 2020.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    標題の事件はなかなか大胆なトリックだったかぁ。 トリックとはもはや言えないかも。 最初の身代金のやつもABCもなかなか印象的だった 2020.9.6 87

    0
    投稿日: 2020.09.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    助教授の身代金 ABCキラー 推理合戦 モロッコ水晶の謎 表題作の犯人に驚き!占いをそこまで信じるなんて…

    0
    投稿日: 2020.04.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    間に挟まれた掌編「推理合戦」が良いね。表題のモロッコ水晶も、この逆説的なというか逆転のというか「ゆえに、〜である」がとても面白かった。

    1
    投稿日: 2019.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    数年ぶりの再読。この時期に再読したのに特に他意はない。四編収録されているが「助教授の身代金」は覚えていたものの他の三編は全く覚えていなかった。そういやこの「ABCキラー」で因幡丈一郎が初登場してたんだなぁとしみじみ。表題作でもある「モロッコ水晶の謎」のオチは個人的には十分あり。むしろこういう動機な方が人間くさい気がするのは私だけかしら?

    1
    投稿日: 2019.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今度ABCキラーがドラマになると聞いて読み返そうとしたらノベルズ版を持ってたはずなのになくって。 あらためて文庫版買った。 久しぶりに読んだけどどれもおもしろい。 そして解説のモロッコ水晶のところ、こんなこと書いていいの?ってなったけど、文庫版あとかきに思わせぶりなこと書いてるからいいのか。 ただそれが正しいならそれくらいアリスが気づくはずでは?って思うけどなー。

    0
    投稿日: 2019.09.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    表題作がとても面白かった。 あの親にしてこの犯人、なのかなぁとも思うし、占いを信じない火村先生だから解決出来た事件だとも思う。 期待して読んだABCキラーがそこまで刺さらなかったのだけど何故だろう…? 交換殺人なのかなとわくわくして読み進めていたのに、結局ABは偶然だと?わくわくを返して欲しい笑 第三の犯人も名言がされていないのも、この作品で効果的な書かれ方と思えなかったので少しばかりびっくりしました。 有栖川先生のファンの方はどう読まれたのか気になりますね。

    0
    投稿日: 2019.09.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「助教授の身代金」は好みです。でも読み終わってから彼女が身代金を運んでいる時の気持ちを想像したらいたたまれない気持ちになりました。いちばんの好みはやはり「推理合戦」かな。表題作は解説を読んで目からうろこでした。表に出てこない部分をそんな風に考えながら読むのも読書の楽しみですね。そして因幡の白兎が気になります。今後どんな活躍をしてくれるんでしょう。

    1
    投稿日: 2019.06.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「助教授の身代金」、「ABCキラー」、「推理合戦」、「モロッコ水晶の謎」の4編。モロッコ水晶の謎での、火村の推理が驚きだった。占いという科学的根拠のないものを信じて疑わなかった人間の心が作り出した、普通の推理では解き明かせないトリック。

    0
    投稿日: 2019.04.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    そんな理由で人を殺すんですか?的な動悸も凄いけど、そんな理由であのトリック実行できちゃう犯人が衝撃的でした 思い込みの力って凄く怖い!!

    0
    投稿日: 2019.04.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    とある社長邸のパーティに招かれた推理作家・有栖川の目前で毒殺事件が発生!邸内にいた10人の中でグラスに毒物を混入できたのは誰か、そして動機は…。犯罪学者・火村が超絶論理で謎に挑む表題作ほか「助教授の身代金」「ABCキラー」「推理合戦」を収録。本格推理の醍醐味に満ちた“国名シリーズ”第8弾。 どれも好きだけど、表題作のトリック?が、すごく怖かった…

    0
    投稿日: 2019.03.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    単行本やノベルズ版を整理して文庫本に揃い変えているのだが、ぜんかい読んだのがいつなのかをまったく覚えていないくらいの再読になった。「助教授の身代金」だけよく覚えていて、他の三編はほとんどの内容が飛んでいた。気が利いているのはやはり「推理合戦」。殺人事件が起きるミステリを愛しているが、こういった作品があるとシリーズもののファンとしてはとても楽しい。「ABCキラー」と「モロッコ水晶の謎」は根気とひらめきが活躍した印象。ナイフで暗幕を切り裂くような推理だと感じるが、論理でギリギリまで積み上げたからこそ成り立つ。

    1
    投稿日: 2018.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「助教授の身代金」 助教授という、ヒットした出演作の役柄からあだ名される過去の人になってしまった俳優が誘拐された、というところから始まる話。奥さんが要求通りに身代金を準備して、指示された通り電車に乗ったのに、回収されることのなかった身代金。 後日誘拐された俳優の遺体が発見されるんだけれども、世間の注目を集めた事件だっただけに、早期解決を望む警察から協力を要請される火村せんせ。 なかなか捻くれてておもしろかったです。犯人は不仲だった奥さんなんですけども、誘拐事件を仕立て上げたのは、俳優の友人でもあり、奥さんに密かな思いを寄せていた人物。この人がまた、やばいんですよねw 奥さんへの思いが高じて、彼女らの家に盗聴器を仕掛けてるの。その盗聴器から奥さんが、俳優を殺したことを知って、助けるつもりで誘拐事件であるかのように見せかけて、遺体を別の場所に移動させていた、という。クレイジーが過ぎますねw 盗聴器に気づいたのが、初めて火村先生とアリスにあった時に、確信を持って二人を間違えた、というところから導き出す火村先生の冴え渡る推理がすごい。 「ABCキラー」 クリスティのミステリよろしく、Aのつく町名で浅倉さんが、Bのつく町名で番藤さんが、という調子で連続殺人事件と思われる事件が発生。凶器は共通の拳銃、事件が起こると警察あてに挑戦状のような書面が届く。でも、被害者の共通点が見つからない中、調査を進めていくうちに、それぞれの関係者の中に意味ありげな人が浮かび上がってきて…という話。 これもまたひねられてましたねー。挑戦状を送った人と、実際に殺人を起こした犯人は別、さらにいうと殺人犯は二人いて、最初の犯人は、二人目の犯人に殺されるねじれ現象が起こってるという。途中から挑戦状は別の人では、とは確かに思ったんですけどねー。一つつながりが見えるとスルスル解けていくように解けるの面白いなー。 「推理合戦」 これは箸休め的な。小休止と言いますか。 小夜子さんと火村せんせと三人での飲み会上で、小夜子さんの新連載を読んだ火村が、最近どこどこ町に行きましたね?と突然きりだす。どうしてそれを?と不思議がる小夜子さん。最近火村せんせもその町で起こった殺人事件の調査で行ったはずだけれども…と不思議がるアリスに、答えを閃いた小夜子さんが、車はいつ戻ってきますか?と火村せんせに尋ね返す、というところで一幕が終わり、二幕目は答え探しに件の町に降り立つアリス。歩いているうちに、火村の推理の理由がわかり、さらに一捻り、意趣返しに小夜子にその小説の犯人は誰々でしょう、とあててみせると、という三人のお戯れの話。 「モロッコ水晶の謎」 珍しくアリスが殺人事件に巻き込まれてしまう系。 アリスが、ある大型書店の経営者の敷地の一角に住まう占い師の元を取材で訪れたところ、経営者の息子が小説家を目指していて、ぜひ本物の作家さんに話を聞いてみたい、と言われてお呼ばれするアリス。気に入られて(だったかな…該当箇所がパラ見では発見できなかった…)、ホームパーティーに呼ばれるんですけど、そこで殺人事件としか思えない事件が発生。殺されたのは、その家の長女(姉)の婚約者で、毒物を飲んだと思われるんだけれども、毒を入れる機会が誰かにあったとは思えないのに…という不思議な状況。苦手な野上巡査部長のいる樺田班が担当になり、火村も後からかけつけて謎解きに参加する流れに。 この話のすごいところは、トリックらしいトリックがないところですね。 犯人は小説家志望の息子(弟)なんですけど、姉の婚約者がどうしても好きになれない、家の一員になるのは耐え難い、という理由で、家にあった除草剤を被害者の飲み物に混入させていたんですけれども。被害者がどれを取るかはわからなかったんだけど、居候の占い師先生に以前言われた、その占い師先生の元にいる、彼女の姪と結婚する未来が見えるという言葉を信じて、被害者と、犯人、姪の三人しか飲むことのないオレンジジュースに、事前に除草剤を入れておいた、という…。つまり1/3の確率で自分、またはターゲット以外の人を殺す可能性もありながら、あえて除草剤を入れていた、という狂気。すごいわ…。 で、解説…! 佳多山大地さんが書いているのですが、モロッコ水晶の謎の深読みがすごい…。その発想はなかった、と思いつつ、いや確かにそうも読めるな、っていうのがとても衝撃的で、真っ先に書いておかずにはいられなかったですw 動機も、犯行の方法も180度反転しますね。いやあすごい納得。 弟が、実は占いは信じてなんかいなくて、ただの方便だったのではないか説。毒の入ったグラスは見分けられるようにしていて、被害者がそれを取らなかったら、犯行を見送ることもできたかもしれない。占いを信じてやったというのは自分の責任を転嫁する目的があったのかもしれない。そして、被害者をターゲットにしたのは、実は弟が姉に恋をしていたからかもしれない。という仮説、凄すぎます。確かにそう読めなくもないし、ある意味ちょっと腑に落ちやすいんですよね…。 あと学生アリスシリーズと作家アリスシリーズの関係性などにも焦点が当たってて、面白いなあ、と思ったのでした。江神さんが学生を続けてる理由を予想外のところで知ってしまった感はありますがw 時間が経ちすぎて細かいところは忘れてしまった! んですけど、感想書いて改めて見てたら、今回の話はねじれ現象が中心になってる話が多いんだなあ、などと思ったのでした。

    0
    投稿日: 2018.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    国名シリーズの第8弾。短、中編の4編が収録されている。 どれもヒネリを加えた作品、という感じがする。 名探偵モノは、登場人物のキャラの魅力次第で、 面白さが変わってくる…。

    0
    投稿日: 2017.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    少し以前、助教授役で人気を博した俳優が誘拐されたー助教授の身代金 Aの町でA氏が、Bの町でB氏が殺された。凶器は同じ銃。これではまるであの有名なーABCキラー 先輩作家朝井の行動をピタリと当てる火村。まさかついに透視能力まで備えたのかー推理合戦 社長宅のホームパーティでその娘の恋人が毒殺された。お抱えの占い師も読み取れなかった未来、それはいかにして成ったのかーモロッコ水晶の謎 「助教授のー」はドラマになってましたね。 一番好きなのは「推理合戦」です。食えないセンパイと食えない友人に囲まれたアリス。がんばれ! 表題作の「モロッコ水晶の謎」ロジックで唯一の真犯人を探し出す手法はいつも通り鮮やかですが、乱暴な印象。ただそういうこともあるかなぁと否定はしないので消極的な受け入れといったところでしょうか。 もっと他に利口な方法が、それこそいくらでもあったでしょうがと犯人には言いたい。

    0
    投稿日: 2017.08.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集。 有栖川が招かれたパーティで毒殺事件が起こる。 グラスの中に毒物を混入できたのは10人の中の誰なのか? 常識に囚われていたら絶対にこの事件は解明できなかっただろう。 週刊誌や月刊誌でも、朝の情報番組でも、占いは人気のコーナーだ。 信じているわけではなくても何となく見てしまう。 悪いことはきれいにスルーして、良いことだけは心に留めて。 一日が気分よく過ごせるための活性剤のようなものだ。 どうやら占いにもテクニックがあるらしい。 心理学の応用の場合もある。 誰にでも該当するような事柄をあげ、信頼を勝ち取っていく場合もある。 元々占いに本気で頼ろうとする人は、何らかの不安を抱えているのだろう。 だとすれば、その不安を取り除くことが占いの目的のひとつのような気がする。 要は依頼者が安心できればいいのだ。 だがそれは、あくまでも参考意見として聞く、というスタンスがあってこその話だ。 すべてを占いに頼りきり、信じきって物事を決めるようになったら、自ら危険区域に足を踏み入れているようなものだ。 犯人の純粋さが裏目に出たような結末は、すっきりとしないものを残した。 未熟な身勝手さと純粋さが引き起こした事件は、犯人が逮捕されても哀しさが残る。 「推理合戦」の物語の締めかた。 とても好みだ。 思わずにやりとしてしまうような、そんな終わり方は気持ちがいい。

    0
    投稿日: 2017.04.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とある社長邸のパーティに招かれた推理作家・有栖川の目前で毒殺事件が発生!邸内にいた10人の中でグラスに毒物を混入できたのは誰か、そして動機は…。犯罪学者・火村が超絶論理で謎に挑む表題作ほか「助教授の身代金」「ABCキラー」「推理合戦」を収録。本格推理の醍醐味に満ちた“国名シリーズ”第8弾。

    0
    投稿日: 2016.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    『助教授の身代金』 『ABCキラー』 ABCになぞられた無差別殺人に何の意味があるのか。こういう題材は多分いろんなところで扱われてるよね。真っ先に思い付くのが「被害者のうちの一人がほんとの目的」だけど、今回は最初の二人が無差別で、あとからそれを利用された意味のある殺人だった。ってところか。人工芝剥がすってなかなかの労力だと思うんだけど。すげえな。『推理合戦』 掌編。名前思い付かないときに身近なところから持ってくるってのは先生の経験からか?最後のオチがいいと思う。 『モロッコ水晶の謎』 主軸は「どうやったか」に見せかけて「なぜやったか」だったなー。「どうやった」の部分は結構あっさり。家政婦が実は手を出されてて相手を殺した、とか考えてたけどまあ違ったな。たまたまうまくいったからいいものを……。解説で弘俊くんの殺人理由について考察してたけども、三角関係とは思わないな……。やっぱり単純に殺したい相手がいて、自分は死なないと知ってるからこその犯行じゃないか。恋愛感情無くったって教祖様に言われたら結婚する人だっているんだもの、信じてる人から将来結婚するって言われたら「多分そうなんだろうな~」ぐらいに思うんじゃない?今はまだ自分にはそんな未来が待ってるから死なないって意味しか持たなかったけど。作家アリスの「若者」や「恋愛」に関する話は好きだと改めて思った。

    0
    投稿日: 2016.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「助教授の身代金」とタイトルだけ読むと一瞬「火村が誘拐されるのか?」なんて思った私はどうなんだろう?他にいるかな?そんな人。いて欲しい(爆)短編3編に拿編が1編収録の短編集だけど印象に残ったのは拿編の「推理合戦」会話の瞬間瞬間にそういう会話が出来る火村と朝井。そしてその間に挟まれるアリス。瞬間瞬間の会話が出来なくとも確認の為直に足を運ぶアリスが良い。「ABCキラー」は「ABC殺人事件」が読みたくなる。(実はデビット・スーシェのTVドラマは見た事はあるけれど原作はまだだったりする)タイトルにも使われている「モロッコ水晶~」はそこまで占いを信じて行動に移せる行動力があるんならもっと別のやり方があったんじゃないか?と思ってしまった。私はそんな怖い事出来ない。普通なら出来ない。

    0
    投稿日: 2016.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    火村アリスシリーズの国名シリーズ。なんか変な書き方ですが。つーかタイトルに国名入ってるだけであんまり関係なかったりするんですけども。 まあいつも通りのすっきりとなんとなく読める短編集。いつも通りといえば文章量が話によってまちまちなのがいいですよね。いつもこの手のミステリ短編とか読みまくってると無意識のうちに残りページ数で「そろそろ真犯人指摘だな」とか考えちゃったりするしなあ。急に「推理合戦」みたいなごくごく軽い読み物が挟まってると逆に肩透かしで新鮮な気持ちにリセットされるような。一冊の最後の話とか表題作がそういうのだとそれはそれでなんか微妙に気持ちになるかもしれませんけどw

    0
    投稿日: 2016.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読。 中編3作と掌編1作。 「助教授の身代金」 作者の言うようにちょっとあざといかな、とは確かに思いましたがこういうの嫌いじゃないです トリックというとどれを指すか微妙ですが、複雑な誘拐事件に発展してしまったきっかけになるトリックはそれ自体よりも見破るきっかけににやりとします。 「ABCキラー」 クリスティの「ABC殺人事件」、読んだような気がするのですが覚えていないので読みたくなりました(笑) 初出が「ABC殺人事件」へのオマージュとして作られたアンソロジーとの事。そちらも読みたい。 ABCキラーの正体はなかなか不気味で何とも言えない余韻が残ります。 「推理合戦」 これ、好きだなぁ! アリスを挟んだ火村と朝井センセイのやり取りが良いね~。にやにやしてしまう。 アリスが自分で謎を解く回が地味に好きなのでかなりのお気に入り。 「モロッコ水晶の謎」 表題作は“怖い”絶叫城の犯人とは違った意味で空虚。闇と言うほどの闇もないまま凶行にいたる。そう、まさしく凶行。また、事件の背景について色々深読みができてしまう作品でもあるな、と思います。

    0
    投稿日: 2016.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【再読】スイス時計ブラジル蝶に続く、1日1話の寝物語。やっぱりヒムアリ度から表題作が素敵だわ。<お口直しのシャーベット>も相変わらず素敵だけど。読者には謎解き出来ない仕様だけど、キャラ読みしてる側としては、こういった作品も好き。朝井姐さん好きw 次に読む短編集はもう決めてる! 『ABCキラー』を読んだら『絶叫城』が読みたくなった!

    0
    投稿日: 2016.01.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    超短編の「推理合戦」が一番好きだったり(笑)かの名作を踏襲したような事件が起こる「ABCキラー」。驚くべき真相が明らかになってからの、黒いオチにぞわり。なかなかに気に入っているのが表題作。何かを盲信する姿の恐ろしさ、そしてそれがうまく生かされた事件と解決。解説にもあった通り予言というテーマが江神シリーズに通づるものを感じたりなんかも。表題作のオチについても切り込んだ解説で面白かったです。全体として大満足。あとどうでも良いことだしいまさらなのですが、火村先生とイニシャル一緒だわ~ということに気付いて大歓喜。

    0
    投稿日: 2015.12.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    有栖川有栖による国名シリーズ第8弾。 助教授というあだ名で呼ばれている俳優が誘拐される「助教授の身代金」、クリスティのABC殺人事件を彷彿とさせる手口で繰り返される殺人事件の謎を追う「ABCキラー」、作家アリスの目前で毒殺が起こり、その謎に挑む表題作の3篇の中編といわゆるショートショートの「推理合戦」からなる。 有栖川有栖は本人も本作のあとがきで述べているように、本作に収録されている程度の短編から中編くらいの枚数の作品の方が持ち味を発揮できる作家なのではないだろうか。本作に収録された作品はいずれも長編ほど中だるみせず、短編よりもやや奥深い物語となっていて手頃なのに本格的である。やや解決編が唐突に始まる感があったり、論理だけで構成され、人特有のためらいや思いのようなものが希薄な作品もあるが、相変わらずしてやられてばかりの一読者のひがみでしかない。

    0
    投稿日: 2014.12.31
  • 有栖川有栖による国名シリーズ第8弾!

    助教授というあだ名で呼ばれている俳優が誘拐される「助教授の身代金」、クリスティのABC殺人事件を彷彿とさせる手口で繰り返される殺人事件の謎を追う「ABCキラー」、作家アリスの目前で毒殺が起こり、その謎に挑む表題作の3篇の中編といわゆるショートショートの「推理合戦」からなる。 有栖川有栖は本人も本作のあとがきで述べているように、本作に収録されている程度の短編から中編くらいの枚数の作品の方が持ち味を発揮できる作家なのではないだろうか。本作に収録された作品はいずれも長編ほど中だるみせず、短編よりもやや奥深い物語となっていて手頃なのに本格的である。やや解決編が唐突に始まる感があったり、論理だけで構成され、人特有のためらいや思いのようなものが希薄な作品もあるが、相変わらずしてやられてばかりの一読者のひがみでしかない。

    1
    投稿日: 2014.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ■助教授の身代金  名探偵に必要なのは洞察力ではなく、底意地の悪い 人間性への懐疑だということがよくわかりました~。 こ~んな根性曲がりをアリスも私もなんで好きかなー。 ■表題作 誰が・どうやってはともかく、何故、がなあ。 犯人の語る動機が弱い。本当の動機は解説子が語っているところが妥当だろうなと思うけれど、そうすると文中での伏線が薄弱過ぎる。 どうやって、はこの舞台ならではで、こういうのナシとは言わないけど。状況や舞台設定に限定されるのって技がないなあ。うーん、どうもバランス悪いなあ。 いや、主観的には大変楽しめたんですけどね。

    0
    投稿日: 2014.10.01
  • こういうのもアリ?

    掌編「推理合戦」を含め、全4編を収録しています。 「助教授の身代金」――タイトルからも分かるように、誘拐ものです。展開が読めなくて、最後まで楽しめました。 「ABCキラー」――とある法則にのっとって行われる連続殺人の話です。ひねりが効いていて面白く読みましたが、部分的には現実にも起きそうで少々ぞくっときました。 「推理合戦」――登場人物は火村+アリス+小夜子(先輩作家)の3人のみ。短い作品ですが、ちゃんとミステリになっています。 「モロッコ水晶の謎」――アリスが参加していたパーティで毒殺事件が起きます。犯人当てがメインですが、その結末は……まあ、アリといえばアリですかね? 舞台設定が素敵なぶん、ちょっと肩すかしを食らった気分でした。

    1
    投稿日: 2014.04.27
  • 表題作は消化不良…気味。

    表題作を含む中篇3本+掌編1本。 表題作 『モロッコ水晶の謎』 の犯人はかなり…そういう理由だと理論的推理は中々組み立てられない気がする。 『助教授の身代金』 タイトルあざといです(笑) 『ABCキラー』 見方を変えれば直ぐに気づけたかも…でも面白かった。 掌編の 『推理合戦』 火村&アリス&小夜子女史…ほのぼのですなぁ。

    0
    投稿日: 2014.04.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    さらっと読める。表題作はトリックと動機に少し拍子抜けだったのだけど、掌編の「推理合戦」が短いながらも楽しめた。

    0
    投稿日: 2013.11.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とある社長邸のパーティに招かれた推理作家・有栖川の目前で毒殺事件が発生! 邸内にいた10人の中でグラスに毒物を混入できたのは誰か、そして動機は……。犯罪学者・火村が超絶論理で謎に挑む表題作ほか「助教授の身代金」「ABCキラー」「推理合戦」を収録。本格推理の醍醐味に満ちた<国名シリーズ>第8弾。

    0
    投稿日: 2013.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    火村先生シリーズ。 図書館にて借りました。 ・助教授の身代金/火村先生と間違っちゃった(笑) ・ABCキラー/赤川先生の鬼貫警部みたい(笑) ・推理合戦/好きです。 ・モロッコ水晶の謎/ちょっと長め 占いが殺人に使われる(犯人がではなく、巻き添えをくうといった感じ?)のは結構見てきましたが(山村美沙先生とか、斉藤栄先生とか)ここまで占いを信じきっている犯人は初めて。 占い師冥利に尽きるだろうな。ある意味感心。

    0
    投稿日: 2013.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表題作の秘められた真相に身震いしました。 論理を超えた思考は、狂気の沙汰か、それとも純粋さの為せる技か。 些細な嘘が取り返しのつかない事態を招いてしまうのは、読んでいて切なさを感じます。

    0
    投稿日: 2013.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    四作すべて面白い展開で、ラストまで一気に読んでしまう作品ばかりだった。 『助教授の身代金』は、後書きにあるととり、あざといタイトルだと思う。だれもが火村助教授の身を心配したはず(笑) 作中で森下が独白しているとおり、いつもの殺人事件はすでに終わってしまった犯罪を追いかけるものだけど、誘拐は現在進行形で未然に捕らえることができるという可能性が緊迫感があった。 『ABCキラー』も連続殺人事件というリアルタイム性に緊迫感があって面白かった。大好きな『絶叫城殺人事件』が触れているのもいいし、火村がお世話になっている船曳警部、樺田警部、柳井警部がオールキャストしているのもいい。 『推理合戦』にはニヤニヤしっぱなしだった。 わざわざS***まで出かけるのがアリスのアリスたる所以だよな(笑) 『モロッコ水晶の謎』には少し点が辛くなり、そのため星四つにした。 しかし、国名シリーズの中で、いちばんその国に行きたいと思わせる作品だと思う。モロッコの空気を強く感じた。

    0
    投稿日: 2013.09.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まあまあ。 表題作は水晶からわかると思う。 人の信仰は怖いな、という話。 身代金の話は一瞬びっくりする。

    0
    投稿日: 2013.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    国名シリーズは発行順関係なくとびとびに読んでいる。 面白くないはずがないし、本屋に行けば大抵数冊あるという安心感から旅のお供に最適。特に今回のような短編集はうってつけ。

    0
    投稿日: 2012.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作家アリス&火村先生シリーズ第15弾、国名シリーズ第8弾。3篇の中編と1篇の掌編。「ABCキラー」はアガサ・クリスティ「ABC殺人事件」への競作で、多少強引ながら印象的。表題作がもっとも有栖川有栖らしい雰囲気。

    0
    投稿日: 2012.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私は魅惑溢れる雑踏の国、モロッコに少なからず興味がある。表題作の「モロッコ水晶の謎」では人々の行き交う雑踏を行き詰まる推理に比喩していた。本格らしからぬ解決の仕方だったが、解説の予言と事件についての考察を読み伏在していた意味を理解できた。これで発売されている国名シリーズを読破した。一番印象に残っているのは「マレー鉄道の謎」である。読後にマレー鉄道に乗り、作中に出てくる情景や気候を肌で感じたからだ。

    0
    投稿日: 2011.11.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作家編15冊目(国名シリーズ8冊目)・短編集 ○助教授の身代金 ○ABCキラー ○推理合戦 ○モロッコ水晶の謎 オールドミステリファン的感想としては全体的にキレが今一つ。 つい頭を使わずに読んでしまった。 推理合戦はショートショートのためか、幕間劇というかキャラ中心でにやっとさせる推理っぽいオチがついてる、という形式が面白かった。

    0
    投稿日: 2011.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    国名シリーズ8作目。 短編です。 あとがきで、ご本人も言っておられる様に、中篇位の長さになってます。「助教授の身代金」「ABCキラー」「モロッコ水晶の謎」どれも面白いですが、「身代金」が一番好みかな。  「ABC」はアンソロジーでも読んだんですが、んー、重いというかやるせないというか。でも、面白いですよ。 あと、「推理合戦」面白かった! 意地になるアリスが可愛い。 そんで、大人気ない。

    0
    投稿日: 2011.06.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    推理作家・有栖川有栖の眼前で起きた毒殺事件に、臨床犯罪学者・火村英生が超絶論理で挑む表題作ほか、クリスティの名作「ABC殺人事件」をモチーフに書かれた、連続挑戦予告殺人を追う「ABCキラー」、誘拐殺人の陰に潜む悲劇を描く「助教授の身代金」など、研ぎ澄まされた論理が光る有栖川本格全4編を収録した国名シリーズ第八弾。

    0
    投稿日: 2011.06.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編のミステリーが4本。どれもお馴染み火村・有栖川コンビの会話の魅力はよく見える。 第一章 助教授の身代金 話としては面白かったけどトリックのところですっきりしないものがあった。 第二章 ABCキラー 過去の名作をもじった話だけに期待したがやや期待を下回った。初めて出てきた雑誌記者のキャラが良かった。 第三章 推理合戦 とても短くてすっきり読めた。推理を常に考えている人はこういう考え方をするのだろうか。 第四章 モロッコ水晶の謎 謎が解き明かされた時、なるほどと思ってしまった。発想の逆転と言うべきか。一見安易だか気に入った。

    0
    投稿日: 2011.03.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    火村&有栖川のコンビ・シリーズ。国名シリーズ第8弾。表題作以外に『助教授の身代金』、『ABCキラー』、『推理合戦』を含む計4編収録。

    0
    投稿日: 2011.02.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ・助教授の身代金  誘拐されるのは火村ではありません。そろそろアリスが危機的状況に陥ったら面白いのに。 ・ABCキラー  好きでした。新しい準レギュラー登場?Aの街にAさんが殺される事件が起きる中で片桐さん(K)が吉祥寺(K)に住んでるっていうのが偶然なのか知らないけどなんとなく感動しました。片桐さん逃げてぇえ>< ・推理合戦  アリスがかわいい話です(いつもか)。火村と朝井さんが思ったよりも打ち解けてます。短いけどオチが面白かったです ・モロッコ水晶の謎  火村について一時間くらいしゃべるアリス…。そしてアリスの「人は親しい友人に打ち明けるのではない。だから私は火村から聞けない話があるのだろう」みたいなセリフが切なくて好きです…

    0
    投稿日: 2010.08.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「助教授の身代金」で火村先生が誘拐されるのかと思ってちょっとわくわくしてた。申し訳ない。とりあえず私はアガサ・クリスティを読むべきだな、と思った一冊。

    0
    投稿日: 2010.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集 中編集。ちょっと気軽に推理小説が読みたくなったので購入。 1番面白かったのは、表題作のモロッコ水晶の謎。 犯人の、純粋に人を信じる気持ちに 心を打たれてしまいました。 火村シリーズは安心して読めます。

    0
    投稿日: 2010.05.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『助教授の身代金』 かつてのドラマの役から「助教授」とあだ名がついた俳優の誘拐殺人事件。妻のかかってきた脅迫電話の謎。 『ABCキラー』 『ABC殺人事件』の模倣のような連続射殺事件。Cの被害者の妻とDの被害者の夫に関係が。 『推理合戦』 朝井小夜子の新作についての推理合戦。朝井が訪ねた町の秘密。 『モロッコ水晶の謎』 書店の副社長宅での死。娘の婚約者で息子の先輩の毒殺事件。3つのジュースに隠されたひみつ。女占い師の占いに隠された力。  2010年4月15日再読

    0
    投稿日: 2010.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読。 久しぶりに再読したら…すっかり忘れてることにびっくり(笑) 最後のほうにやっと「ああ、そうだった!」と思い出す始末。 助教授の身代金 だったかな? 一番最初の短編。 書いてしまうとネタバレになってしまうので詳しくはかけないんだけど、 自分のあずかり知らぬところで 自体が変わっている恐怖っていかほどのものなんだろう、と。 数年後。 また再読するだろうから手放せない。。。

    0
    投稿日: 2010.03.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「助教授の身代金」はさ、タイトルで絶対火村助教授に何かあったんだと思うよね… いいけどね。 推理合戦が一番好みかな。短いせいかもしれないけど… 最後の有栖川のしてやったりな感じとか。 さくっと、本当に一瞬で読み終わるのがよい。 今回の話は、 緻密なトリックや複雑怪奇な人間関係とかではなく、 「こういう偶然もあるよね」って感じだった。 それと、殺人犯の醜悪さとかよりも、 盗聴とか、悪戯文書とか、そういう方が気味が悪く感じられた。

    0
    投稿日: 2010.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集。「ABCキラー」、あの脅迫状で引き込まれて、期待していたので、ちょっと肩透かし。 表題作もなんだかいまひとつ。犯人は意外だったけど、トリック、動機もはっきりしない。ああ、所詮フィクションか、と思った。 どうも全体的に淡々としてる。のめり込めなかったな。「推理合戦」がなかったらあまり手に取ることはないかも。有栖川氏の短編はさらっと読めていいけど、甘いよね。

    2
    投稿日: 2010.03.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【助教授の身代金】 殺害現場発見の辺りが少し唐突に感じた。タイトルで火村が誘拐されたのだと思ったのは私だけではあるまい。 【ABCキラー】 ABC殺人事件の正統派オマージュだが、最後のくだりは有栖川らしい。 【推理合戦】 掌編。表題作の前にこれを持ってきたのは上手いと思った。 【モロッコ水晶の謎】 動機というかトリックというのか、それは思いつかなかったなという気分でいっぱいだった。最後まで読んでも、すかっとしないが納得してしまった。

    0
    投稿日: 2009.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久し振りに火村&アリスのお話を読みました。 やっぱりこのシリーズは長編の方が好きです。 短編は、ちょっと物足りない気がします。

    0
    投稿日: 2009.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久しぶりにこのシリーズを読んだ。文章が上品だなあと改めて思った。 文章がすき。 20190927 再読 助教授の身代金 久しぶりの再読だと大抵内容をすっかり忘れていていちいち新鮮に読めてしまうタイプなんだけれど、これはものすごく印象に残っていて全て覚えていた。 誘拐ものが珍しいからかな。最後の「あんた今でも楽しいか」ってセリフがとても印象的。 ABCキラー ドラマの題材になると聞いて。なぜか犯人は覚えていたんだけれど、あらすじを忘れていてとても楽しめた。 クリスティのABC殺人事件はやはり名作で、こちらも子どもの頃に読んだままだったけれど、クリスティはポワロよりミスマープル派だったりして、どうもポワロは鼻に付くのを思い出した。作中のアリスに全く同感。 因幡の白兎氏初登場。ちょこちょこ出てくるけどなんとも言えない。 推理合戦 軽い掌編。アリスと先生と朝井さんのトリオ、すごく好き。私もいつか通天閣の下で串カツ食べてみたい…! モロッコ水晶の謎 表題作。オカルト的なものへの拒否感が強い二人が、「先生」に比較的優しいのが新鮮だった。 国名シリーズの毒殺ものといえばロシア紅茶の謎の印象が強いけれど、毒殺ものは読後感がいつも独特というか、ずっしり寂しい感じがする。 毒殺は女の殺し、みたいな話を聞いたことがあるけど、その是非はともかく、感覚として理解できないこともないな。推理小説においては。

    0
    投稿日: 2009.06.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    たまにべらんめえになる火村先生も素敵(そればっかり) 表題作ではアリスの小説を書く姿勢や、ネタに対する思いが書かれているが、 作者の考えそのものなのだろうか。

    0
    投稿日: 2009.03.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    絶叫城から続けて読破。中編集なので、読みやすい。 同じく国名シリーズ中編集の中でも大好きなブラジル蝶と英国庭園を読み返したくなった が。見当たらないのはどういうことですか過去の私、置き場所なくて処分したか過去の私orz そしてマレー鉄道とスイス時計は未読だったなんてこった。

    0
    投稿日: 2009.01.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2008/3/15 Amazonにて購入。 2015/8/4〜8/10 何故か間があいて、約2年ぶりの有栖川作品。かつ、7年ものの積読本。 国名シリーズ第八弾。「助教授の身代金」、「ABCキラー」、「推理合戦」、「モロッコ水晶の謎」の4作。1,4はメフィスト掲載時に読んでいた。どの作品も有栖川さんらしいが、超短編の「推理合戦」がとても良かった。

    0
    投稿日: 2009.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    既刊の国名シリーズの中ではおもしろくない部類に入るかも、僭越ながら。でも、火村シリーズというだけでもう★4つです(笑)

    0
    投稿日: 2008.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集。読みやすくて面白かった。 個人的にはABCキラーが好きだったかな? タイトルになってるモロッコ水晶の謎もラストに驚いて面白かった。 なんにせよ、やっぱり、大好きだ(笑)

    0
    投稿日: 2008.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    国名シリーズ第8弾。『助教授の身代金』、『ABCキラー』、『推理合戦』、『モロッコ水晶の謎』の4編。推理合戦が掌編で、あとは中編ぐらいの長さ。 ミステリは、私は読み応えがあるものの方が好きなんだけど、今回は掌編の推理合戦が一番好き。シリアルキラーものは、長さがある方が好きなので<だらだら長いのは嫌だけど>この長さだと、ちょっともの足りない感じがする。助教授って、タイトルで火村先生!?ってやっぱ思いますよ、これ。あとがきに著者も書いてたけど。表題作のモロッコ水晶が、何だか物悲しい話。

    0
    投稿日: 2008.05.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    有栖川有栖の国名シリーズのミステリー。 話の長さとして中短編と言った所か、そんな4編のお話。 いつもながら、「私(有栖)」と探偵役「火村助教授」のシリーズは読んでいて楽しい。 4編の中で、一番短い話、『推理合戦』がお気に入りである。 表題作は少し拍子抜けする感がある。いつもいつもたくさんの謎を散りばめられて、それでも「そうか!」としっくり来る結末を用意されている作品群においては、少し見劣り(読み劣り?)してしまう気がした。

    0
    投稿日: 2008.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    有栖川有栖の国名シリーズ。 主人公が作家と同姓同名の推理作家さんですが、やはり探偵役の助教授・火村先生がなんともいい味だしてますね。 自分が異性なんで分かりませんが、男性同士の友情には萌魂をゆさぶるものがあります・・・。 特に短編よりも長編の方がアヤシク感じます。腐女子的に。 何故か新書も持ってるのに、文庫でも揃えてしまいます。

    0
    投稿日: 2008.04.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やっぱり面白かった。アリスシリーズを読むとどうしてだか、安心する。(2009/04/20 17:58) 08・03・26から読み始めたが、貪るように読みふけり今読み終わった。ABCキラーの法則でいけば、私は殺されることになるということを読みながら発見して一瞬どうしようなど考えてしまった。推理合戦を読んでアリスが可愛いなど思って火村先生よりも好きになったかもしれない。(2008/03/28 18:18:43)

    0
    投稿日: 2008.03.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    有栖川有栖の国名シリーズ。文庫版最新。 ちゃっかりノベルスで読んでるくせに買いました…。 だってその時は図書館で借りたから。 好きな本は手元に置きたいタイプ☆ 中編3本に短編1本の構成。個人的には「推理合戦」が好きです。最後にくすりと笑えるので。 私は有栖川作品のトリックなどには特に突っ込む事も無いのですが…。 時々「そんなんありか!?」っていうのもありますが。 有栖川作品のそこかしこにあるセンチメンタリズムが好きです。 泣けるミステリとかそう言うのではなく(泣けるミステリと銘打ってあるミステリで泣いた事は無い…) アリスがふと過去を振り返ったりする時の心情に深く共感するのであります。 ああ、分かる…と。 だから、火村シリーズで長編を読みたいです!!(最終着地点はそこ・笑)

    0
    投稿日: 2008.03.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    国名シリーズ8作目。全部で4話収録されていたけれど、2話目の「ABCキラー」は「ABC殺人事件」の方で既読だったので、まずはそれ以外の3編を堪能。うーん。表題作の「モロッコ水晶〜」はいまいち・・。と言うか、毒殺絡みの事件はあまり好きじゃなかったり。前作の「スイス時計の謎」と比べると、この8作目はちょっと物足りないかも。

    0
    投稿日: 2008.03.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表題の中篇、人の思いを拠り所にしたトリックで、これは読者には絶対わからんよ!とちょっと理不尽な気もしたり。 中に入っている閑話的な推理合戦がよかったです。

    0
    投稿日: 2008.03.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    火村さんの「マジ」にときめきました(笑)。 内容は…スイス時計のが好きかな。 推理合戦がいちばん好きかも。

    0
    投稿日: 2008.03.14