
総合評価
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powered by ブクログ作家アリスシリーズの7作目。 そして、国名シリーズの4作目である、短編集6作品。 中でも、私の一番記憶に残ったのは、『完璧な遺書』でした。 ちょっと作風が他と違う? アリスの一人称がないからかもしれませんが、遺書にこだわる犯人の思い込みの激しさというか、ストーカー気質というか、愚かさが興味深かったです。 あと、タイトルの『英国庭園の謎』は、読んでるうちに、どうやら私も謎解きに参加していたようで、宝物の正体を知り、なーんだ、とガッカリしてしました。 犯人にとっては大切なものでも、犯人でなければ価値の無いものですものね。 そして、思ったより被害者がえげつない性格でした。 火村とアリスのコンビは、まさにホームズとワトソンのようでもあり、親友でもあるところが、魅力的です。
0投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
好きだったのは「ジャバウォッキー」と「英国庭園の謎」かな。 ジャバウォッキーのハラハラ感とかよかった。 英国庭園の暗号も、謎解きとか好きだから面白かった。アナグラム(というよりパングラム)っぽいなとは思ってたけど、同じ文字使われてたからないなと思っちゃったな……
0投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログ作家アリスシリーズ。 ・雨天決行と言っていたエッセイストの女性が亡くなった話。 ・作家の竜胆から相談なのか、妄想なのか、をされる話。 ・有栖の書いたサインと撮った写真の日付がアリバイとして使われた話。 ・殺してしまった男が自殺と見せかけるために完璧な遺書を書いたと盲信する話。 ・かつての事件関係者からの電話と止めるために走り回る2人の話。 ・英国庭園で起きた殺人事件と途中の宝探しの話。
4投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログ初めての有栖川有栖さん〜♪ 大阪出身だそうで、身近な地名がたくさん出てきて楽しかった〜♪私も四天王寺夕陽ヶ丘あたりに住みたい〜(そうですか) ここ最近はミステリーはあんまり読んでいなくて、読んでいても叙述もの?なんや、文章で脳みそが騙される系のものばっかりだったので、短編やしちょっと物足りないな〜って最初は思ってたんですけど。そういうのに頼らずに物理(?)の謎解きがあるのが本格ミステリなんやな〜と思うと、短編でお話もおもしろくてそこに謎解き要素も入れるなんて本当にすごいなって。コナン見てるみたいやった。笑 コナン見てても解けへんし。笑 作中にちょいちょいある悪口がツボで。 「胃袋よりも少し下のところの欲望が渦巻く街、曽根崎」とか、仲の良い兄妹を見て「近親相姦してそうなくらいベタベタしてる」など、見つけるたびニヤりとしてしまいました。 あ〜おもしろかった!お風呂入ろ。
8投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログ作家アリスシリーズ7作目にして、国名シリーズ第4弾。 今回は、6つの短篇で楽しませていただきました。 どれも本格ミステリらしい内容でした。 アリスと火村のコンビは、まさに日本版ホームズとワトソンです。
0投稿日: 2025.05.03
powered by ブクログ軽いかんじの短編ミステリーなので、隙間時間に気軽に読めてありがたい。英国庭園の謎は真相が割と胸糞な話だけれど、それが英国庭園のエレガントさとコントラストになっていて良い。
0投稿日: 2025.04.10
powered by ブクログ作家アリスの国名シリーズ四作目。 相変わらず火村さんは良いですね。好きな探偵の一人です。六作の短編集でしたが、中でも「完璧な遺書」が良かったです。倒敘物で緊迫感がありました。
1投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログ1997年。短編集。 「雨天決行」編集業務ならでは。うてんかぁ。 「竜胆紅一の疑惑」ファン心理。 「三つの日付」メキシコ製カレンダー。 「完璧な遺書」叙述。しかし予測変換は絶対ではない。 「ジャバウォッキー」禍を未然に防いだ。 「英国庭園の謎」こんな暗号よく作るよなぁ。個人で庭園作って維持するって、手間もお金もかかる。
0投稿日: 2025.01.30
powered by ブクログ火村英夫シリーズで尚且つ国名シリーズ4作目。 個人的に国名シリーズの中では一番面白かったかも 全編バラエティ豊かで楽しかった。 特に「三つの日付」「完璧な遺書」「ジャバウォッキー」がお気に入り。
8投稿日: 2024.09.02
powered by ブクログ火村センセと有栖センセのバディもの。高校生の頃に新本格にハマって、界隈の作家さんの本をずいぶん読んだけど、有栖川有栖もその一人。 でも、その頃のワクワクは…もうなかったなぁ。昔、一回読んでるからなのか…と思ったけど、そうじゃなくて、暗号を謎解きする気力が自分になかったからだな。肝心の暗号パート、読み飛ばしそうになったもん。いやぁ、読む力の衰えがひどい。 というか、表題の「英国庭園の謎」は読んだ覚えがあるのに、なんで他の短編が思い出せないんだ?と思ったら、私、英国庭園〜は漫画化したやつを読んだのでした…記憶力の衰えもひどい。 気力が枯れてない方は、タイトル作の「英国庭園の謎」、むしろ先に火村センセの謎解きヒントを読んで、自分で解いてみたら面白いかもしれませんよ。 私が持ってるのは文庫じゃなく新書なんですが、なんと、1997年発行。〇〇の謎、というベタなタイトルも含め、古き良きミステリーを堪能できる一冊だと思います。
0投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログ1番好きな短編はジャバウォッキー。火村につながらなければ有栖川に電話をかけるのは常識笑 世界と犯人を救うため、電話越しでも全力で奔走する2人が好きです!
1投稿日: 2024.03.23
powered by ブクログ短編集。 どの話も面白かった。 一番好きなのは最高の遺書。 英国庭園の謎は自分でも謎解きしてやってみたい気持ちはあったけど気力がなかった。 面白い謎解きだった。
1投稿日: 2023.08.15
powered by ブクログ作家アリスシリーズ7作目で、 国名シリーズ4作目となる本作。 発行は1997年。 「雨天決行」 「竜胆紅一の疑惑」 「三つの日付」 「完璧な遺書」 「ジャバウォッキー」 「英国庭園の謎」 の6篇を収録。 バリエーション豊かでサラッと読める 短編の良さを詰め込んだような魅力の本作。 犯人目線で描かれていく「完璧な遺書」、 アリス、火村、そしてジャバウォッキーの スリリングなやり取りが面白い「ジャバウォッキー」が 面白く、好みでした。
0投稿日: 2023.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
火村、有栖川コンビの短編集。 どれもつぶ揃いで面白かった。だがやっぱり短編集はストーリーを追うだけで心に残るようなものが薄く感じられる。 特に推理小説の場合、謎解きが最重要であろうから、背景やら動機やらはあまりしるされないので 1編を読み次にいくと 前の話を忘れてしまうくらいの感じでしか読み進められないので、こういう評価をしてしまう。 そうは言っても 面白く一気読みしてしまった。
0投稿日: 2023.05.22
powered by ブクログ本書は6篇のミステリーが含まれている。それぞれ全く異なった特徴を持ち、一気に読むことももちろん可能だが、1日に1篇ずつよみ、1週間楽しむ、というのも手である。 6篇のうち私が特に気に入っているのは「完璧な遺書」「ジャバウォッキー」である。前者はこれ以上長編にしても仕方ないし、ページ数を少なくしても面白くないだろうな、というくらい絶妙なバランスで書き下ろされた印象を受けた。また刑事コロンボ風の話の進み方が新鮮で興味をそそられた。後者は逆で、もっと続きが読みたいという気持ちを起こさせる作品である。 表題にもなっている「英国庭園の謎」については、私は若干とまどいを感じてしまった。というのも舞台が大阪府の泉北ということで、その地域を知るものとして、内容は別にしてどうしても違和感が拭えなかった。武庫川や芦屋であったらまだ英国庭園がイメージできるが(それはそれであまりに「ありがち」になってしまうが)。 逆に言うなら関西を知るものにとって本書の作品は場所がイメージしやすくなじみやすいと言えよう。お薦めである。
1投稿日: 2023.04.26
powered by ブクログ国名シリーズ第四作目。本格ミステリの短編はとても良い。『完璧な遺書』の、最後に火村助教授が指摘した、遺書の瑕疵と、表題作『英国庭園の謎』の、難解な暗号とその解読方法、まさかの真相に驚いた。
2投稿日: 2023.04.25
powered by ブクログ推理小説(犯人やトリックを主人公と一緒に考える)というよりミステリー(主人公が謎を解くのを見守る)になったと感じたが、物語の進行がスムーズで楽しく読めた。
0投稿日: 2023.02.24
powered by ブクログ全体的に軽めの仕上がり。何故に関西弁だとそう感じるんだろう。。関東人の偏見か、というかお笑いだけが関西弁が許されるからか。 まぁ軽いからちょっとなぁ、というよりも、更には内輪ネタ感がちょっと居心地悪くて。それなりには楽しめるし、多分このアリスさんが出てくる本も初めてじゃないけど、いや覚えてないから!更に短編だから感情移入もなにも、って感じで終わるしね。ワッカナイとかナハとか言ってる人、明らかにスピンオフだよね。 なもんで、この本を読む前に、シリーズものを1冊くらい読んどくべきかなぁ。
0投稿日: 2023.01.22
powered by ブクログ有栖川有栖の短篇ミステリ小説集『英国庭園の謎』を読みました。 『ジュリエットの悲鳴』、『白い兎が逃げる』に続き、有栖川有栖の作品です。 -----story------------- 資産家の人知れぬ”楽しみ”が、取り返しのつかない悲劇へとつながる表題作。 日本中に大パニックを起こそうとする”怪物”「ジャバウォッキー」。 完璧に偽造された遺書の、アッと驚く唯一の瑕疵(かし)を見事に描いた「完璧な遺書」―─。 おなじみ有栖川・火村の絶妙コンビが魅せる全部アタリの絶品ミステリ全6編を収録。 待望の国名シリーズ第4弾。 ----------------------- 探偵役である臨床犯罪学者・火村英生と、ワトソン役の推理作家・有栖川有栖(アリス)のコンビが活躍する作家アリスシリーズの作品… その中でもタイトルに国名を冠した作品は特に国名シリーズと呼ばれており、本作品は国名シリーズの第4弾となる作品で以下の6篇が収録されています。 ■雨天決行 ■竜胆紅一の疑惑 ■三つの日付 ■完璧な遺書 ■ジャバウォッキー ■英国庭園の謎 ■あとがき ■文庫版あとがき ■著作リスト ■解説 喜国雅彦 イチバン面白かったのは、火村と対決する犯人視点で進行する展開がスリリングで、遺書が巧妙に偽装されたものであることを火村が解き明かす倒叙形式の『完璧な遺書』ですねー ワープロの変換機能は要注意ですね! 珍しくアリスが登場しない作品でした、、、 次点は、暗号解読の愉しさが味わえる表題作の『英国庭園の謎』かな… イギリス庭園に関する蘊蓄も愉しめました。 それ以外では、 「うてん」って、こんな意味があったんだー と気付かされた『雨天決行』、 確かにカレンダーって、国内のものだけじゃないよねー 盲点を巧くついた『三つの日付』、 あたりが印象に残りましたね。
0投稿日: 2023.01.07
powered by ブクログ一応、好きだった順に番号振りました。 ⑤雨天決行 ④竜胆紅一の疑惑 ⑥三つの日付 ③完璧な遺書 ①ジャバウォッキー ②英国庭園の謎 ジャバウォッキーは好きな人多いみたいですね。独特の言語感覚とタイムリミットのある展開が好き。周りに理解されないゆえの承認欲求というか、認めてほしくて悪いことしちゃう、みたいな感覚なのかな。
0投稿日: 2022.12.04
powered by ブクログ短編集で、一個一個がさくさく読めるが、それぞれが読み応えがあって面白かった! 火村と有栖の関係性が面白いな〜
1投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第4弾 「雨天決行」女性エッセイストの死。悲しい結末。 「竜胆紅一の疑惑」殺される妄想に取り憑かれる大作家。妄想じゃなかったことが怖い。好きって超えると憎いになる。 「三つの日付」3年前のアリバイを問われるアリス。これも悲しい。事件よりも、周りの死が。 「完璧な遺書」馬鹿すぎる。動機も、してしまうことも。 「ジャバウォッキー」唯一ハラハラする。火村が本気になるところがよき。頭を使う火村と動くアリス。 「英国庭園の謎」スケールは大きいが、残りにくかった。謎解きもサラッと。
0投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログ短編6作品。 雨天決行:題名からすると雨の日の犯罪をどう暴いていくかといったところかと想像を巡らせ読み始める。まさか運動会や遠足ではあるまい。雨天の意味は全く違った。そうだ、有栖川有栖がいるのだった。 竜胆紅一の疑惑:作家の名前を題名にしているあたり内容を推測しながら読んでしまう癖がある。竜胆という題名から、秋、青紫色の中に目立つ真紅、有名作家の推しといったイメージを持って読み進めた。紅一というと放火だろうか?しかし、予測は少しずつ外れていた。 三つの日付:火村、有栖、刑事森下からアリバイ証言を求められた有栖、いつものように同席している火村、この3人が喫茶ナスカで会話していく。3年前の事を思い出すにつれ真実が見えてくる。この形式は新鮮味がある。 完璧な遺書:犯人視点で書かれている。衝動殺人を隠そうと自分では完璧だと思っていることほど、綻びがある。完璧な事は起こる確率は低いのが世の常だ。将棋と同じで一手ごとにスキが増えるのである。ワープロの単語登録で天才と打てば有栖川有栖と出るようにしていたことがあるの件は笑えた。 ジャバウォッキー:1本の犯罪予告電話から火村はいたずらではないと考える。電話の内容は支離滅裂だが、そこから居所を推理していく。言葉遊びは嫌いではない。時間制限が緊迫感を高めてくれる作品だ。 英国庭園の謎:高級スーパー創業者発案の宝探しゲーム中にその創業者が殺される。その宝は自慢の英国庭園のどこかにあるが暗号が難解で、火村と有栖が挑む。 どの作品も読みごたえがあり楽しめた。
5投稿日: 2022.09.26
powered by ブクログ再読。「雨天決行」「竜胆紅一の疑惑」「三つの日付」「完璧な遺書」「ジャバウォッキー」「英国庭園の謎」の6話。
1投稿日: 2022.09.06
powered by ブクログ他の短編と多少似ているものもあるが、いろいろなミステリー(トリック)をよくこんなに思い付くものだと感心します。
1投稿日: 2022.08.19
powered by ブクログ続けて有栖川有栖の火村英生シリーズを読む。 解説を読んでいて「たしかに」と思ったけど、長編ミステリの名作は数多いが比べて短編は少ない。だから面白く、本格ミステリの様式美を保っている作品はとても貴重なのだと。一冊の文庫に6話も話が入っているのだが、どれも世界観を楽しめて尚且つ読者に犯人を推理する材料が定時でされている本作は、あっという間の時間にとても充実感を得られた感じ。 休日に一気に読み進めてあとは仕事前のコーヒータイム活用で、4日で読了。
2投稿日: 2022.07.06
powered by ブクログ'22年6月29日、Amazon audibleで、聴き終えました。今回が2回目、かな…? これも、大好きな本、でしたが…良い感想の思い出と共に、嫌〜な気持ちになったのもまた、思い出しました。 中では、「雨天決行」「三つの日付」「ジャバウォッキー」が好きでした。 「雨天決行」…被害者の気持ちを想うと、なんとも悲しい気持ちがします…火村の謎解きに、唸ってしまった。 「三つの日付」…これも、火村の…って、どんだけ小説の主人公に入れ込んでんねん!凄いのは、有栖川さん!と、この感想を書きながら、自分に呆れてしまった┐(´д`)┌ 「ジャバウォッキー」…本書中は、この作品が一番好きです。火村とアリスを突き動かす、その動機が…とても有栖川さんっぽくて、優しさに溢れているなぁ、と。 で、「英国庭園の謎」、ですが…暗号の謎解きには、感心しました。でも…人間の、「ねじ曲がった、醜さ」を突き付けられて、ブルーになったのを、よ〜く思い出しました。 ちなみに、本作も…「ブラジル喋の謎」と同様(「ブラジル喋」の「再読記録」の方に書きました。良かったら、そちらも見てください!)audibleでの「目次」に、各作品のタイトルが記されてませんでした。ここは、不満(┛✧Д✧))┛彡┻━┻でも… いやぁ…有栖川ワールド、満喫中!ハマってる&惚れてる!Amazon audibleにも、感謝!
7投稿日: 2022.06.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うそ~。このお話感想書いてなかった!? 多分三ヶ月前くらいに読んだけど、覚えてるのはこの二つ。 「完璧な遺書」 犯人視点の話って、つい犯人に同情しちゃう。 どうか逃げおおせてくれ~って思うけどそうはいかんね。 火村は敵にすると恐ろしい。 アリスがめちゃくちゃかわいい。そんなことしちゃうの、可愛すぎだろ。 「英国庭園の謎」 犯人にめちゃくちゃ同情する。 これはもうしょうがない。情状酌量の余地あり。 美しい庭園の描写は見事だけど、それを作った男に対して怒りしかわかない。 あんなにきれいだと思ったのに色あせてしまうね。 詩人のキャラがすき。
0投稿日: 2022.06.13
powered by ブクログ長編で面白いものは数知れず。ミステリで短編となると難しのではないか。しかし有栖川有栖先生はやってくれる。短編どれもが面白く、しかも時間もそれほどかからずスラスラ読めてしまう。謎解きまで時間をかけるのもいいが、テンポよく謎が解けるのも心地よいもの。
0投稿日: 2022.04.23
powered by ブクログとっても読みやすい短編集。 全部面白かった! 言葉遊びが巧みで、火村先生のようにはなかなか解けない。 短編の登場人物達もそれぞれ個性があっていいなぁ。 特に『ジャバウォッキー』は犯人が独特で強烈。 『三つの日付』ではアリスの記憶力が羨ましかったけど、『完璧な遺書』ではお茶目な行動に笑った! 愛されキャラでもっと好きになった。
8投稿日: 2022.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
(短編)国名シリーズ4火村&有栖シリーズ7 目次 雨天決行 竜胆紅一の疑惑 三つの日付 完璧な遺書 ジャバウォッキー 英国庭園の謎 あとがき 文庫版あとがき 著作リスト 解説 喜国雅彦
0投稿日: 2021.11.21
powered by ブクログ何度目かの再読。作家アリスシリーズ短編集。再読のわりには忘れている話がいくつかあったのでまた楽しく読めた。一番印象深いのは個人的には「ジャバウォッキー」かな。作中の犯人の語る言葉遊びが中々に味わい深くて面白かったのを覚えていた。
1投稿日: 2021.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みやすい短編集。 表題でもある英国庭園の謎は後味が少し苦くて、犯人ではあるけれど、彼女の気持ちが分かってしまう。 殺してはいけないけれど、これが“殺されても仕方ない”と言うことなのかと少しだけ納得してしまう結末だったなぁ。
1投稿日: 2021.08.17
powered by ブクログ国名シリーズ第四弾。 今のところ一番好きかも。 全六話の短編集で読みやすい。 様々な暗号やトリックに挑むのが楽しい反面、解決しても妙に胸がざわついてスッキリしない作品もある。 だけど、それがまた良いんだよな。 表題作と『雨天決行』がまさにそんな作品。 『竜胆紅一の疑惑』でたどり着いた真相には、背筋がヒヤッとした。
0投稿日: 2021.07.25
powered by ブクログ国名シリーズ4作目。 6編からなる短編集。 一番お気に入りは「ジャバウォッキー」かな。 長編で読んでみたい。 今回はあまり殺人は起きず。 色々な挑戦が伺えました。
6投稿日: 2020.11.10
powered by ブクログどれもいい塩梅。ハズレがなくどれもピリリと面白かった。 ジャバウォッキーがちょっと変わってて面白かった。 2020.8.13 74
2投稿日: 2020.08.13
powered by ブクログ火村英生と有栖川有栖を主人公とする連作短編集で、どれもトリックを眼目において書かれている。長めの表題作はトリックというより暗号解読という面も強いが、それなりに読みごたえがある。いわゆる謎解きを中心とした本格推理というのかもしれない。ただ、いささか時代遅れという感じもしないではない。人間の心理の盲点をついたものや人間の本性を真ん中に据えた複雑なミステリーのほうが、私としては充実感がある。探偵役の火村英生の個性もちょっと弱いかなあ。それがいいという人もいるかもしれない。それに、トリックが解明されても、決定的な証拠にはなり得ていないのではないかと思う。気楽にトリックを楽しむということで、この作者の小説はもう少し読むかなあ。
21投稿日: 2020.04.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
20191013 再読 ずいぶん昔に読んだけれども、覚えているものだなぁ。 「雨天決行」これを火村先生が解く、ってのがさすがは名探偵という感じ。出版関係者がかかわる事件だと、「アリス!しっかり!!」っておもっちゃう笑 あとがきにもあったけれど、「敬意を払われるべきは『ちゃんとした大人』」という著者の考え方がとても好きで、作中毒舌エッセイにも共感した。ほんと、ここら辺のバランス感覚が好きで読んでいるところがある。 「竜胆紅一の疑惑」さみしいご老人だけどこの解決を見て、ご家族と仲良くなれるといいな…なんて思ったりして。 「三つの日付」こちら、この前に書かれている「海のある奈良に死す」読了後に読むのをおすすめ。写真に写ってる人間のうち半数が亡くなっている、というのは、アリスくらいの年齢ではまだキツイよなあと思う。今、年が変わらないので。永遠の34歳氏と。 「完璧な遺書」倒叙もの。作家アリスの倒叙ものは、たんに倒叙でスリルを感じる以上に犯人視点での火村とアリスの描写が面白くてワクワクしてしまう。犯人詰めが甘いなと思ってしまった。「てんさい」で「有栖川有栖」ってやってたアリスかわいい。可愛いおじさんだよ。 「ジャバウォッキー」あとがき読んで笑ってしまった。あとがきまで絶対読むべし!アリスめちゃくちゃ怒られたろうね…。再読にあたり大阪市内の地図を見てたけど、どんだけ飛ばしてもさすがに無理なような笑 本筋とは関係ないし、アリスは運転技術高そうだ。 「英国庭園の謎」表題作。被害者が卑劣すぎて犯人にめちゃくちゃ同情してしまった。ここでは犯人を諭す、というか自首を促すのがアリスじゃなくて火村先生なのが、意外なようなそうでもないような。 とにかく、有栖川有栖の作品はあとがきまでじっくり読みたい。特に短編集。あーーーー、好き……ってなるので、読後感とてもよし!
0投稿日: 2019.10.14
powered by ブクログ「雨天決行」「竜胆紅一の疑惑」「完璧な遺書」の3作品が面白かった。 「雨天決行」 タイトルとも関係する被害者の電話での会話内容の謎は専門的知識のない読者には推理困難だが、そのヒントが被害者の原稿の中にさりげなく示されている点や、火村がそのことに気づく切っ掛けが面白い。また、現場の痕跡からの目撃者の割り出しや、被害者の所持品からのロジックがすばらしい。被害者の原稿の中で、無頼派作家は無頼ではないと批判しているところも面白かった。 「竜胆紅一の疑惑」 火村が指摘した犯人は何となく予想しやすいが、火村が犯人を推定したロジック、犯行動機は中々の優れもの。 「三つの日付」 3年前に起きたラブホテルでの殺人事件のアリバイ確認に有栖自身が証言を求められる話。カメラと色紙の3つの日付に関するアリバイは凝ってはいるが、からくり自体は平凡。 「完璧な遺書」 自分が愛した女を誤って縊死させてしまった男。女の持っていたワープロを使って、完璧な遺書を作成し、自殺に偽装する話。遺書をワープロで打ったのが被害者でない証拠として火村が指摘した事項が面白い。 「ジャヴウォッキー」 独特の言語感覚を持ち、神経症を患って、過去に傷害事件を起こした人物からの電話の会話内容を火村とアリスで解読する話。 「英国庭園の謎」 隠居した富豪が英国庭園を持つ自宅に人を集めて、企画した宝探しゲーム。その最中に富豪が殺された事件。宝探しのヒントとなっている詩の暗号は、難解すぎて読者が解読できるようなものではないが、犯人が宝物を回収できなかった理由が面白い。
0投稿日: 2019.07.05
powered by ブクログ火村、アリスコンビのシリーズを最初から順番に再読中。短編はイマイチという印象を持っていたけれど、これはなかなかよかった。読み応えもあった。
0投稿日: 2019.06.14
powered by ブクログ作家アリス〈国名シリーズ〉第四弾。久々にアリス、火村両先生コンビの掛け合いを楽しみました^^ 個人的に「竜胆紅一の疑惑」と「英国庭園の謎」が好き。
0投稿日: 2019.04.14
powered by ブクログ短編にも進出 推理小説を読むときの頭の使い方 昔よりも謎以外の部分をちゃんと読むようになれたので、おもしろい。
2投稿日: 2019.01.07
powered by ブクログ雨の日の公園で、ひとりの女性エッセイストが殺された。彼女は死の間際に、「赦してあげて」と呟いたという。(『雨天決行』)、片桐の頼みで、家族に殺されると疑心暗鬼になっている大作家の悩みを火村と聞きに行くことになったアリス。果たして家族の真意は……(『竜胆紅一の疑惑』)愛する女を殺してしまった男が書き上げた一通の完璧な遺書。しかしある一点に綻びがあり……(『完璧な遺書』)ある資産家の趣向を凝らした見事な英国庭園で、謎解きゲームが開催される。しかしその最中に資産家が死体で発見され……(『英国庭園の謎』)、他『ジャバウォッキー』含む6編収録。作家アリスの国名シリーズ第四弾。 完璧な遺書と竜胆のやつが好き。
0投稿日: 2018.11.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集 雨天決行 竜胆紅一の疑惑 三つの日付 完璧な遺書 ジャバウォッキー 英国庭園の謎
0投稿日: 2018.10.24
powered by ブクログノベルス版を既読。確かめてみたら、表題作と「ジャバウォッキー」を角川ルビー文庫でも4年ほど前に再読していた。「ジャバ~」のスピード感が気に入っている。21年も前に出た短編集ではあるが、小さなヒントを繊細に積み上げていくスタイルは昨今となにも変わらない。解説をなぞらえてコメントすれば、謎に翻弄されるために読むミステリのなんと楽しいことだろう(なんだこの解説、と笑った)。どうにも微笑ましかったのは、苦笑気味に「うちの婆ちゃん喜ぶかな」と火村先生が言うところ。アリスがいれば名探偵も柔らかいところを見せてくれる。
0投稿日: 2018.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
相変わらずの安定感。 お馴染みの登場人物に大分親近感も出てきたので、火村シリーズは読み進めるごとに自分の中の評価が上がっていってる感じ。 今回の短編集は、パターンから外れたストーリーが多く、それも楽しめた要因かな。 火村はクールでカッコイイ。 ・「雨天決行」…専門用語は知らなかったけど、ウテンの謎解きは面白かった。でも一番ツボったのは、被害者がエッセイで中学時代からの友人のことを「本当に信頼できる友」と書いていて嬉しかった、とその友人が証言した時のアリスの反応。 「心暖まるいい話ではないか。私と火村の間にはないことだ。」 いやいや、そういう言葉で確かめる必要のない信頼感があなたたちの関係性の良さであってだね…と諭したくなった。 ・「竜胆紅一の疑惑」…警察沙汰じゃない珍しいパターン。ファンって過激にもなるよね…。完成した長編を出版社に預けておいて出版するなと命じる気持ちが全く理解できなかった(笑)。 ・「三つの日付」…アリスが重要参考人(容疑者のアリバイ証人)になるっていう、なかなか無い趣向。ちょっと都合良すぎるかなぁ、とは思ったけど、楽しめた。ていうか手帳の「カナリアを返す」ってメモが妙にリアルで笑った。有栖川さん実際に手帳を日記代わりにしてるのかしら。 ・「完璧な遺書」…倒叙ミステリ形式は火村シリーズを読んできた中で初めてで新鮮だった。偽装するほどにボロも出やすくなるからやめなよ…と思っちゃいました。 ・「ジャバウォッキー」…事件を未然に防ぐ、っていうこれもなかなか見られないパターン。犯人との間の妙な信頼感が良かった。火村優しい。教育者でもあるからね彼は。 なんかよく分からないけど火村に言われるままに無茶するアリス、なんなの?(褒めてる) ・「英国庭園の謎」…暗号モノ。本書の中ではオーソドックスなストーリー展開。暗号解く気は更々なかったけど、火村シリーズでは珍しく真っ当な暗号だった。よく作ったなぁ…と思ったけど、別に各文字の使用回数は一度きりってルールじゃなかった。なんだ。 被害者がクソだった。 それにしても本当にアリスの推理は毎度毎度かすりもしない。
0投稿日: 2018.05.26
powered by ブクログ火村英生×有栖川有栖シリーズ7作目で国名シリーズ4作目です。全6編の短編集です。背表紙に全部アタリと書いてあるとおり、短編とは思えない構成で楽しめます。ただ、5話目の「ジャバウォッキー」面白いなぁ、と思って読んでたら突然終わり。え、ここで終わりなのかぁという感じでした。個人的には4話目の「完璧な遺書」が、殺人犯の目線から描かれる、有栖川シリーズには珍しい書き方が新鮮で良かったです。
0投稿日: 2018.04.17
powered by ブクログ6編の短編集。 「雨天決行」 ある雨の夜、瀕死の女性が公園で発見される。彼女は間もなく息を引き取るが…。彼女が前日に発した言葉、「ウテンケッコウ」の意味とは…? 「竜胆紅一の疑惑」 誰かに命を狙われているという作家からの依頼で、火村助教授と一緒に竜胆紅一の家に向かった有栖…。情景が流れるように浮かび、面白く読めたが、自分ではサッパリ推理できなかった。火村助教授の推理はいつも論理的でなるほど…とうなづいてしまう。 「三つの日付」 殺しの容疑者の男のアリバイを崩せるか?相変わらず火村助教授の洞察力が光る。 「完璧な遺書」 犯人目線の一人称で殺人後の偽装工作の様子が語られる。真実を知る者は犯人のみ。そして犯人は完璧な遺書を偽装して自殺に見せかけるが…。火村助教授の推理には隙がなく、まるで偽装の様子を見ていたかのように犯行の一部始終を暴き出す。 「ジャバウォッキー」 精神を患った犯罪者。彼は世の中をあっと言わせる大事件を起こしてやる、と有栖と火村助教授に電話をかけてくる。彼が語るのは、まるで詩の世界の言葉で、常人にはとても理解できない。彼を理解して、彼の犯罪を止めることができるのか。 「英国庭園の謎」 暗号もの。広大な英国庭園を所有する主人の家に招待客が集められ、庭園に隠された宝物を探し出すというゲームに興じている間に主人が殺される。全員にアリバイはない。火村助教授とアリスは、警察の捜査に加わったが、宝物と犯人を見つけることはできるのか…?この暗号は、作るのはそうでもないかもしれないが、解くのはかなり難しい。物語のなかで、色々な暗号についての説明があり、勉強になる。また、英国庭園とは何か、その定義についても勉強になった。
0投稿日: 2018.01.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「雨天決行」 公園で殺されていたエッセイストの女性。訃報を聞きつけてやってきた担当編集者、前日会っていた友人、懇意にしていたレストランのオーナーの中で犯人は誰だ、という話。エッセイストの女性が"ヴ"と”ブ”の使い分けにこだわりのある人で、途中で挟まれているエッセイの違和感がすごいw それが鍵になってのダジャレ落ちっていうのがまたなんかちょっとふふふとなる話でした。 「竜胆紅一の疑惑」 大御所小説家が誰かに殺されそうだと疑心暗鬼になっているといわれ、駆り出される火村とアリス。当初は家族が疑われていたんだけれども、直近の放火について、隣に住んでいるおばあさんに話を聞きに行くと…。 これはねー、じわりと怖い。妄執がベースになってるのかな。。 「三つの日付」 この話しってる!ってなったのは麻々原さんで読んだのかなあ。 ラブホテルで見つかった絞殺死体の犯人を逮捕したところ、俺にはアリバイがあると言い張る犯人。そのアリバイに実はアリスが絡んでいて…という話。 写真が出てくるんですけど、ここに赤星楽が登場するんですねえ。なんだかちょっと切なくなる。 「完璧な遺書」 犯人視点の話で、勢いで殺してしまった恋する相手の死を自殺に偽装するために、完璧な遺書を作って、その恋の相手が恋していた別の人に送りつけて、自分はアリバイ工作までしたのに、家に火村が刑事とやってきて、一騎打ちになる話。 いつもと視点が違うだけで、火村の印象が結構違って見えましたねえ。まあそれぞれの視点の中には、それぞれの思いが混じってるからなんでしょうけど。 「ジャバウォッキー」 過去に火村が捕まえた犯人からなぞかけのような電話がかかってきて、その犯人がまた何かを仕掛けたというのを知り、火村とアリスで追いかける話。珍しくタイムリミットが明確にあって、アクションっぽいと言いますか、ただの謎解きじゃない感じがまた面白かったなあ。 「英国庭園の謎」 これこそ麻々原さんの漫画で読んでますね。 宝探しを仕掛けた英国庭園のある屋敷に住む隠居したおじさんが殺されて、犯人は宝探しに呼ばれていた人の中にいる、という話。 英国庭園の定義の話が途中で出てくるんですけど、それが面白くて。かなり行き過ぎてる人たちは、庵を庭に立てて、わざわざどこからか人を連れてきて、ハーミットのように暮らさせたりしてる人とかもいたとか。人を飼うみたいな発想がもうさすが大英帝国…とつい思ってしまったりしたのでした。 あとがきがねー、毎回面白いんですけど。今回は「雨天決行」で出てきた相合傘ネタで、アリスが遠い昔に、私にも記憶がある、みたいな一文があるんですけど、それに対して、どうせ火村でしょなどという噂を耳にしましたが、というようなことが書いてあって、ファッ?!ってなったのでした笑 深い意味はないのかもしれないですけど、やっぱり腐の女子たちのファンがいっぱいいることを分かった上てあえてそういうことをしているのだろうか…どうなんだろうか…とすごい気になったのでした。
0投稿日: 2017.11.21
powered by ブクログなかなか面白かった。完璧な遺書には有栖が出てこなくて火村先生も全然出てこないから趣向が違うのかと思いました。個人的には雨天決行が「へぇ~」という感じで編集作業に「ウテン」なんてあるんですね。
0投稿日: 2017.04.05
powered by ブクログ公園の四阿でエッセイストが殺されたー雨天決行 スランプ中の作家が抱いた疑念ー竜胆紅一の疑惑 容疑者のアリバイを証明するのはアリスのサインー三つの日付 殺人者が遺書を偽造するー完璧な遺書 かつて捕まえた男が電話をかけてきたージャバウォッキー 英国庭園での宝探し中に主催者が殺されたー英国庭園の謎 以上6本を収録 どれも趣向の違う贅沢な編集で、飽きません。 作家さんだからこそ思いつく内容と言えましょう。 博識でないと挑戦できませんね。(あたりまえ) 後書きで喜国さんも書いてらっしゃいますが、本格ミステリで短編というのは難しいものなのだと思います。 スパっと短く刈り込んであるし、火村センセイとアリス先生が魅力的なのでー特にアリスせんせの語り口がコミカルでするする入ってきちゃうのでーつい先を読んでしまいますが、 もう少し詳しい内容がほしかったなぁなんて思うところもあり。(このままだとアレコレ疑問を挟む余地があるんだもの)
0投稿日: 2017.03.16
powered by ブクログ優雅な英国庭園に隠れた秘密と悪意ほか 『文字』、『文章』そして『稚気』を扱った6つの謎解き。 トリックのアイデアが日常的に使うものから得られたものも多く、日常の謎っぽい読み味でサクサクつまめる。 火村英生と作家アリスの国名シリーズ四作目。
0投稿日: 2017.01.28
powered by ブクログ資産家の人知れぬ楽しみが、取り返しのつかない悲劇を招く表題作。日本中に大パニックを起こそうとする“怪物”「ジャバウォッキー」。巧妙に偽造された遺書の、アッと驚く唯一の瑕疵を描いた「完璧な遺書」―おなじみ有栖川・火村の絶妙コンビが活躍する傑作ミステリ全六篇。待望の国名シリーズ第4弾。
0投稿日: 2016.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
他の作品に、密室ものしか書かない推理作家が登場するが、この短編集は、全て指向が変わっていて面白い。 しかし、良く考えればすべて「言葉」が大きなカギかな? 「ジャバウォッキー」のスピード感とドタバタ感は、不思議の国のアリスの雰囲気がある。 『雨天決行』 『竜胆紅一の疑惑』 『三つの日付』 『完璧な遺書』 『ジャバウォッキー』 『英国庭園の謎』
0投稿日: 2016.06.15
powered by ブクログ"言葉"にこだわった作品の多い短編集です。ワープロ打ちの遺書がキーになった「完璧な遺書」や、不思議な言葉を話す男「ジャバウォッキー」、暗号が見事な「英国庭園の謎」など。 この中で特に好きなのはジャバウォッキー。意味不明な言葉を垂れ流しているように思えるのに、ちゃんと意味が通っていてそれが明らかになっていくのが面白い。
0投稿日: 2016.03.11
powered by ブクログ火村アリスの国名シリーズ。どの順番から読んでもあんまり問題ないのでちょろっと読めるのが嬉しいシリーズですね。 国名シリーズといってもなんとなくタイトルにつけられてるだけであんまり関係ないのがほとんどですし。今回も・・まあ英国庭園はでてくるものの、別にそれがなかったからお話としてあるいはトリックが成り立たないとかもないですし。日本庭園でもいいわけだし・・いやまあそれこそどうでもいい話ですが。 今回も気軽にまったりと楽しめました。毎回短編をなんらかの統一性を持たせてる火村アリスシリーズですが今回は「作家」がらみなのかなと思ったけど最後の表題作だけ作家あんんまり関係なかったな。それもまたどうでもいい話ですけど。
0投稿日: 2016.03.05
powered by ブクログ【図書館本】今回は、ヒムアリのイチャ付き度は低く、ミステリとして読み応えがあった1冊。だから少し寂しくはあるけども、十分満足してる。……いつもと違ったベクトルで、だけど。 「ジャバウォッキー」と表題作「英国庭園の謎」が好き。英国庭園は一度散歩してみたいな。
0投稿日: 2016.01.31
powered by ブクログどれも好きだけれど、ジャバウォッキーと表題作が特にお気に入り。 それにしてもいつも感じるのは、実写化すると画面に映えるだろうなぁという書き方。人物の映像化含め、ドラマ化が楽しみです。
0投稿日: 2016.01.17
powered by ブクログ登録以前に。ドラマ化を機に。言語系のトリックが多い気もします。気に入っているものと言われると、今回はどれも似たり寄ったりで決め難いですが、強いて言うならば表題作。印象に残っているのは「完璧な遺書」、倒叙型の作品でなかなか面白く読めたものの最後はもう一押し欲しかった気も。「ジャバウォッキー」はスピード感、「竜胆紅一の疑惑」はぞわりとさせる雰囲気が良い。いろいろな趣向がありつつ、だいたいクオリティが高くて、もう尊敬します。火村先生の「そうさ、アミーゴ」も拝聴できたことだし、満足です(^^;
0投稿日: 2015.12.25
powered by ブクログシリーズ第3短編集。 雨天決行 雨上がりに付いた足跡、被害者の残した会話が問題。 前者から始まる推論は素晴らしいが、後者はうーん。 竜胆紅一の疑惑 まだ、起こらない殺人事件。 たまに見る展開だが、アンフェア気味。 あとがきの詳しい内容が気になる。 三つの日付 警察は、この証言の取り方で裁判に勝てるのだろうか?というのは不粋。 アリスの手帳を見せてくれたらいいのに(笑) 完璧な遺書 倒叙もの。 おいおい、犯人よ。そこは手抜かりなくよっとけよ。 ジャバウォッキー 本書の中で一番好き。犯人にはゼヒ再登場願いたい。 英国庭園の謎 表題作。 暗号の出来は過去最高。 殺人事件いらなかったのでは?
0投稿日: 2015.09.17
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 資産家の人知れぬ楽しみが、取り返しのつかない悲劇を招く表題作。日本中に大パニックを起こそうとする“怪物”「ジャバウォッキー」。巧妙に偽造された遺書の、アッと驚く唯一の瑕疵を描いた「完璧な遺書」―おなじみ有栖川・火村の絶妙コンビが活躍する傑作ミステリ全六篇。待望の国名シリーズ第4弾。 平成27年8月30日~31日
0投稿日: 2015.09.01
powered by ブクログ国名シリーズ4作目。 前作『ブラジル蝶の謎』からあまり間を置かずに読んだからか、少し飽きたみたい。
0投稿日: 2015.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
えーと。 『竜胆紅一の疑惑』の完成度が一番高いかな。 でもこれ、キングの「XXXー」じゃないかーっ! このシリーズ、実はワトソン役の情報が極端に少ないことに今回気がつきました。 他人から見た場合の客観的な性格評価に、生い立ち・家族・経歴・容姿・・・・作者と同姓同名なだけに敢えて伏せてるんでしょうかね
0投稿日: 2015.03.23
powered by ブクログ公園にはじまり、庭園におわる短編集。 大作家の御屋敷から、南米テイストのバー、新大阪駅に英国庭園というテイスト豊かな舞台での謎解き。 作者による解説、喜国雅彦氏による解説も読み応え有り。 ◆「雨天決行」 主な現場:西宮市 甲山森林公園 10/3 警察サイド:兵庫県警 捜査一課 樺田警部、野上部長刑事 伝統芸能、シャーロック・ホームズの技を継承した?火村の観察眼が冴える一編。 お約束の野上部長刑事とのやり取りだが、ほほえましい一節もあり。 樺田警部の「声優ばりの渋い低音(バス)」「甘い声」「それが地声なのだから、女性を相手にするときは得だ」もポイント。 ◆「竜胆紅一の疑惑」 主な現場?:東京 目黒碑文谷の作家宅 警察サイド:なし 関係者:珀友社、片桐光雄 珀友社編集長からの、ダンディなベストセラー作家の悩み相談依頼。編集者のふりをする火村も見もの。 ◆「三つの日付」 主な現場:兎我野のラブホテル、天王寺のバー「ナスカ」 警察サイド:大阪府警 森下刑事 関係者:赤星楽(昨年5月にある事件に巻き込まれて不幸な死) アリスが取調べ?され、過去の事件のアリバイ崩しを検討。故人も登場し、少し切ない。終わり方が粋。 ◆「完璧な遺書」 主な現場:京都、木曽福島 警察サイド:京都府警 柳井、長野県警 富樫 犯人の一人称による倒叙形式ミステリ。解説では「出番をなしにしてアリスには申し訳なかった」と触れられているが、アリスの変わった形での関係の仕方が逆にその存在をアピール。 火村の実地での謎解きが爽快。 ◆「ジャバウォッキー」 主な現場?:アリス自宅、火村研究室 警察サイド:なし 華麗なる言葉遊び。頭を使う火村、体を使う?アリス、電話を通してのコンビネーションが見事。 ◆「英国庭園の謎」 主な現場:大阪和泉市のはずれ、緑川隼人邸 警察サイド:大阪府警船曳班、森下刑事(鮫山警部補初登場) 参加者が暗号を解いて宝物をみつけようと英国庭園を探索している最中におきた殺人事件。 見事な英国庭園、「不思議の国のアリス」を思わせる登場人物に囲まれて、どこか象徴詩のようなロマンテッィクな暗号の謎をとく。
0投稿日: 2015.01.18
powered by ブクログ有栖川有栖の作品を初めて読んだのだけど、面白かった。 有栖川有栖はそのまま推理作家として登場し、大学の犯罪学の教授である火村とコンビを組んで、犯罪捜査をする話。 犯人目線からの話もあり、犯人の心理状態がリアルにわかって面白かった。 表題の話は、殺人はいけないことだけど、殺されてしまっても仕方ないと思える人が被害者。 人の人生を自分のちょっとした娯楽のために使うということが許せなかったが、まさかそういう展開になるとは思わなくてびっくりした。 私がなにも考えずに読むせいもあるけど、突拍子もない展開になったりするのが、短編でうまくまとめられてて読みやすい。
0投稿日: 2014.10.13
powered by ブクログ短編集 『雨天決行』 『竜胆紅一の疑惑』 『三つの日付』 『完璧な遺書』 『ジャバウォッキー』 『英国庭園の謎』 謎を解くという観点では、専門知識を要していて「そりゃ知らんよー」と言いたくなるがちらほら。 (推理小説とは、得てしてそういうものかもしれないが) ただ、それからどうなるの!?というはらはらドキドキ感は満喫できました。 温存しておいた火村先生シリーズ。 読むのが久々だったので、とても癒されたー。 今作は、火村先生がアリスさんの事を語る、若しくは理解を示している場面が多かったと思う。 アリスさんの3年前の記憶を手繰り寄せるのを手伝ったり アリスさんのPC設定が事件の糸口になったり。またその逸話の面白い事(笑)。 もっともっと火村先生シリーズが読みたいわー。 (2014.10.12 読了)
0投稿日: 2014.10.12
powered by ブクログ有栖川有栖『英国庭園の謎』読了。国名シリーズ第4弾。 暗号の謎が際立っている短編集。特に表題作の謎は、考える側である作家も一筋縄では行かなかったのではないかと思わされた。 他には倒叙ミステリなども見受けられ、バラエティに富んだ一冊になっている。 有栖川有栖に限ったことではないと思うが、本当に抽斗が多い作家だと思わされると同時に感心する。これまで同様、謎解きしながら色々な知識、雑学が得られたのも良かった。
0投稿日: 2014.09.04
powered by ブクログ火村・アリスコンビの短編を6編収録。 各短編安定のクオリティです。アリスのとぼけっぷりやツッコミも健在。 『完璧な遺書』ではアリスの出番はなかったものの、火村が話すアリスのエピソードに笑ってしまいました。倒叙ものなので、犯人の完璧な工作を論理で破れるのか、というわくわく感もよかったです。 『竜胆紅一の疑惑』はなかなかブラックユーモアが効いていた短編でこちらもお気に入りです。実際にこういう行き過ぎた話ってなきにしもあらずかも、と思ってしまいます。
0投稿日: 2014.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読。作家アリスシリーズ7作目/国名シリーズ4作目。 6編の短編集。 「三つの日付」であの赤星さんが出てくるのが感慨深い。 「完璧な遺書」は、偽装工作をする狡猾な殺人犯目線というのが面白くて好きです。 火村が出てきた時点で"あなた諦めなさいな"とニタリとしてしまう(笑) 「ジャバウォッキー」はラストで背筋を冷たい手で撫でられたかのような幕引きがお見事だなと改めて思います。 いずれも読み応え充分で好きな短編集です。 再読の度に思うのだけれど、"火村英生をモデルにしたハリウッド映画"はいつか見てみたいものです(笑) 【メモ】再びパンドラの箱
0投稿日: 2013.12.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作家アリスと臨床犯罪学者・火村が活躍する国名シリーズ第4弾。 本作は6編の短・中編が収められている。 表題作は暗号を解くことで犯人に至る道筋が開かれる仕組みとなっており、犯人は結局誰だったのかは推理の中では明かされない。この暗号も、いわれてみれば「なあんだ」という程度のものだが、とっかかりになるヒントがなければなかなかそこに気がつかない。 そのほか、「雨天決行」は出版にまつわる蘊蓄が、「竜胆紅一の疑惑」では作家ならではの苦悩がそれぞれ物語に役割を与えられており、作家という仕事の一端が垣間見える。 「ジャバウォッキー」は支離滅裂な言動を繰り返す相手がいったい何を言っているのかがわかってくると、大変良く練り上げられ、齟齬のないように緻密に物語が編まれていることに気づかされる。 いずれも、小粒ながらも佳作のミステリで、短編ならではの味があり、手軽ではあるが手強い作品群である。
0投稿日: 2013.12.09作家アリスと臨床犯罪学者・火村が活躍する国名シリーズ第4弾!
本作は6編の短・中編が収められている。 表題作は暗号を解くことで犯人に至る道筋が開かれる仕組みとなっており、犯人は結局誰だったのかは推理の中では明かされない。この暗号も、いわれてみれば「なあんだ」という程度のものだが、とっかかりになるヒントがなければなかなかそこに気がつかない。 そのほか、「雨天決行」は出版にまつわる蘊蓄が、「竜胆紅一の疑惑」では作家ならではの苦悩がそれぞれ物語に役割を与えられており、作家という仕事の一端が垣間見える。 「ジャバウォッキー」は支離滅裂な言動を繰り返す相手がいったい何を言っているのかがわかってくると、大変良く練り上げられ、齟齬のないように緻密に物語が編まれていることに気づかされる。 いずれも、小粒ながらも佳作のミステリで、短編ならではの味があり、手軽ではあるが手強い作品群である。
1投稿日: 2013.12.09
powered by ブクログアリスと火村の国名シリーズ第4弾。 短編集。6篇。 おもしろかった。外れ無し、の煽り通りの本だった。 家族に殺されるかも知れない・・というスランプの作家の依頼から始まる『竜胆紅一の疑惑』。 謎解きも良かったけど、竜胆の家族への思いこみが悲しい。 『三つの日付』ではあの赤星先生がちょっと出てきて嬉しい。 結構仲良かったんじゃない、アリス。 中でもお気に入りは『ジャバウォッキー』 火村とアリスに助けを求めてくる狂った電話。 寓意を用いて難解な言語にしてしまうジャバウォッキー。 ぞっとする最後もお気に入り。 ってかジャバウォッキーっていう語呂が好きなのか。 どれも火村とアリスの掛け合いがおもしろい。
0投稿日: 2013.11.28アリス、疾走
国名シリーズ第4弾は短編集です。 収録されている6編の中で一番好きなのは「ジャバウォッキー」。いつもは探偵役・火村の助手&話し相手&記録係(?)を務めているアリスですが、この作品では文字通り大活躍します。詳しくは語れませんが、ある人物を追って愛車ブルーバードで街中を疾走、車を降りてもさらに走ります。アリスの活躍シーンはシリーズを通してもあまりないので、アリスファンとしては嬉しい作品でした。 また、「完璧な遺書」は語り手・アリスの代わりに犯人の一人称で語られる珍しい作品です。
0投稿日: 2013.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集。 「雨天決行」は言葉ってちゃんと聞き取っているつもりでも、「はい!?」て、事日常でもざらだしね(苦笑) うてん→ヴの事はさすがに作家さんならでは!
0投稿日: 2013.10.10
powered by ブクログ『ジャバウォッキー』だけで★★★★★の価値がある短編集。 『ジャバウォッキー』の緊張感と疾走感、そして電話越しに掛け合う火村とアリスの息の合った活躍がとても好き。
0投稿日: 2013.08.21
powered by ブクログまあまあ。 推理小説だな、といったかんじ。 短編集だからか内容が薄いかんじがする。 視点は変えりゃいいものではない。
0投稿日: 2013.07.28
powered by ブクログ国名シリーズ第4弾。短編集。良質な作品が6編も収録されており、読みごたえは抜群。 「雨天決行」 正統派な推理物。あとがきにあった「アリスの相合傘の相手はどうせ火村」…すみません有栖川先生、私も同じこと考えました(笑) 「竜胆紅一の疑惑」 まさかそんな抜け道が、と火村の推理の飛躍っぷりに驚きつつも、本作はきっちり解決して終了、ではないためか、少し消化不良感あり。 「三つの日付」 意外な形でアリスが過去の殺人事件に関わっていたお話。懐かしい人物も登場する。火村がアリスの過去の記憶を呼び覚ましていく様は流石だなと思いつつ、「アリス、火村にいいように誘導されすぎてないか!?」とちょっといらない心配もしてしまう。 「完璧な遺書」 珍しい犯人視点での物語。犯人がドタバタとアリバイトリックを弄した割には、あっさり状況証拠で突き止められてしまう事件。火村の出番必要だっ た? 「ジャバウォッキー」 本書の中では一番楽しく読めた。本作が好きという有栖川ファンが多いというのも頷ける作品。とにかく次から次と出題される謎々的な問いかけに、悪態をつきつつも振り回され、最終的には見事な連係プレイを見せてくれる。とにかく最初から最後まで、スピード感のある作品。 「英国庭園の謎」 本書のタイトルにもなっている話。暗号や舞台設定はとても面白いのだが、被害者が「何故あんなことをしたのか」(それによって殺害されることとなってしまう)のかがいまいちよく理解できなかった。単に人間性に問題があったのか、それとも行間から読み解かなくては分からない加害者との特別な関係があったのか?その点だけが消化不良として残ってしまい、少し残念ではあった。
0投稿日: 2013.06.20
powered by ブクログ『ジャバウォッキー』はやっぱりかっこいいな。火村センセとアリスの呼吸もいいし、犯人の描写もいい。忘れっぽい私にしては珍しくオチを覚えちゃってる話なんだけど、何度でも読める。
0投稿日: 2013.04.30
powered by ブクログ個人的に大好きな短編集。言葉遊びの巻って感じですかね。 『ジャバウォッキー』一番好き。御堂筋乗るたびにこの話を思い出す。山沖は詩人だ。 『完璧な遺書』主人公が火村先生に追い詰められていく様子もさることながら終わり方が素晴らしい。 『三つの日付』オチに笑ってしまったwこんなの分かってたまるか。火村先生の誘導が流石。ところで火村先生はプルースト読んだのだろうか? 『雨天決行』学生アリスの「9分間では短すぎる」に似てると今思った。うてん、ね・・・ 『英国庭園の謎』後味悪すぎる・・・しかし謎が解けるまでは相当わくわくしてた。暗号だし!庭に迷路があるし!ししがえぼしをかぶるとき! 『龍胆紅一の疑惑』小さいことからこつこつと。小さな火種から火村先生が大変な結論に達した時凄すぎて冷や汗出た
0投稿日: 2012.10.29
powered by ブクログMOディスクという言葉に時代を感じた。 ユニオンジャックについては知らなかったなー。 ごめんなさいね。江戸川乱歩読んだことないですわ。
0投稿日: 2012.09.14
powered by ブクログちょうどこれを読む前に小難しい本を読んでて断念したところだったので まぁ読みやすいこと読みやすいこと!! 読書の楽しさを思い出させていただきました。 光の早さで読了です。 ジャバウォッキーが好きだったかな。 あー楽しかった。
0投稿日: 2012.05.10
powered by ブクログ作家アリス&火村先生シリーズ第7弾、国名シリーズ第4弾。短編集。「雨天決行」と「三つの日付」が特にいい。ワープロだったりかな入力だったり、今ならパソコンやローマ字入力などに置き換えられてしまうものがちらほら出てきたりするけれど、有栖川有栖の本はいつ読んでも新鮮な気がする。
0投稿日: 2012.03.15
powered by ブクログジャパウォッキーは島田荘司の糸鋸とジグザグを思い出す。 英国庭園は犯人に激しく同情。どうしようもなく悪い人に殺される薄幸の被害者とか、本来善人なのに悪人の手にかかったり偶然の采配で加害者になってしまう人のお話は読むのも見るのも辛いですね。
1投稿日: 2012.03.13
powered by ブクログ推理小説ではやっぱり主役は探偵でしょうか。 アリスももちろん好きだけど助教授が動きを見せるとすごくどきどきする。 重大な、(しかし周りと読者にとっては些細な)発言に突然気迫を背に身を乗り出す様が余りに印象的でした。 追い詰められる側視点の作品も臨場感があって良かった。短編ならではの手法だし。 しかし旧知の友に対する「お前のことだから」って言葉にはときめかざるを得ない。 今回はアリスと助教授の遠距離タッグも見ものでした。ホームズが解いてワトソンが捕える、の図は伝統的なんでしょうか。名探偵の発想はいつも突飛で緊迫した空気を描ききれない限りギャグにしかならないだろうから、やっぱり有栖川さんすごいな。
0投稿日: 2011.09.01
powered by ブクログ「完璧な遺書」が好きでした。最初に犯罪者側の痕跡隠蔽から始まり、徐々に警察と火村の力で事実が暴かれていく。トリックはお洒落でしたね。 題名にもなっている「英国庭園の謎」は、どこか酩酊感漂う稚気を感じました。あれは犯人に同情しますよね。
0投稿日: 2011.08.12
powered by ブクログ「推理小説ファンにはアホほど有名な暗号や。これを諳んじてなかったら、モグリやろう」――有栖川有栖 すいませんでした。
0投稿日: 2011.07.01
powered by ブクログ国名シリーズ4作目。 短編です。 「龍胆紅一の疑惑」怖い。じわじわ怖い。あぁ、でも、気持ちは解るなー。 あと、「ジャバウォッキー」が好き。アリス、頑張ったねー。アリスと言うより、青い鳥が。 ホームズ流もこなし、国旗もさらさら書ける火村に益々やられました。 アリスの相合傘の相手は火村じゃないそうだけど…。 ほんまかいな。(失礼)
0投稿日: 2011.06.14
powered by ブクログ資産家の人知れぬ”楽しみ”が、取り返しのつかない悲劇へとつながる表題作。日本中に大パニックを起こそうとする”怪物”「ジャバウォッキー」。完璧に偽造された遺書の、アッと驚く唯一の瑕疵(かし)を見事に描いた「完璧な遺書」。 おなじみ有栖川・火村の絶妙コンビが魅せる6編を収録。
0投稿日: 2011.06.08
powered by ブクログ短編集なのでトリックそのものはどれも小粒だけれど、アリスと火村の軽妙なやり取りが面白くて目が離せなくなる。
0投稿日: 2011.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
火村&有栖川のコンビ・シリーズ、国名シリーズ第4弾。表題作以外に『雨天決行』、『竜胆紅一の疑惑』、『三つの日付』、『完璧な遺書』、『ジャバウォッキー』を含め6編収録。
0投稿日: 2011.02.09
powered by ブクログ「雨天決行」 「竜胆紅一の疑惑」 「三つの日付」 「完璧な遺書」 「ジャバウォッキー」 「英国庭園の謎」
0投稿日: 2011.01.27
powered by ブクログ様々なアイディアをそろえた短編集といった印象です。 暗号やロジックやアリバイ物や、バラエティに富んでいました。 【雨天決行】真相はよくあるネタです。この被害者のキャラクターがちょっと好きでした。 【竜胆紅一の疑惑】そこまでするか、とは思うものの、犯人の気持ちもちょっと分かります。 【三つの日付】日付を利用したアリバイ物。ちょっとしたオチもついていました。不吉な写真に写っているアリスの身が心配です。 【完璧な遺書】ロジックの利いた作品でした。倒叙物で楽しく読めました。 【ジャバウォッキー】この犯人は楽しいです。実際にいたら面倒で迷惑な人物ですが。アリスがとにかくがんばっていました。 【英国庭園の謎】広い庭園で探検、冒険しているのが楽しいです。暗号まであってまるで子どものゲームみたい。非常に卑劣な被害者 には憤りました。
0投稿日: 2011.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
市立図書館より。 特に最後の表題作が「やられた!」 といってもふたを開けてみればすこぶる難問というわけでもない。 わたしのほうに解読方法のセオリーの用意が乏しかっただけ。 しかし、二段仕掛けになっている解読方法はさすがのもの。 これでこそ、推理小説に喰いかかるこちらの歯牙もうなるものだ。 今回はこちらがあっさり喰われてしまいましたが。 火村シリーズはアリスとのかけあいも魅力のひとつ。 「ジャバウォッキー」は火村が青年を救うためにアリスと連携する。 緊迫した電話のやりとりで、火村先生の灰色脳細胞のクール加減も一層イカして見える。 若い前途ある人間、弱った心の若者を救おうとする「大人」な姿勢にも胸を打たれる。
0投稿日: 2011.01.05
powered by ブクログ三つの日付がすき。竜胆紅一の疑惑は終わりにぞっとした。 読みやすく、くせのない文章で好み。日常の謎系が好きなため、殺人が起きる推理小説はあまりよまない。しかしこれは、比較的さらっとした書き方で読みやすい。 登場人物のキャラのせいか、殺人なのにそれ程深刻にならない。重みはあまりないかもしれないが、軽快さとおもしろいトリックがあるので個人的には満足。
0投稿日: 2010.11.06
powered by ブクログ「雨天決行」「竜胆紅一の疑惑」「三つの日付」「完璧な遺書」「ジャバウォッキー」「英国庭園の謎」 「雨天決行」……アリスの相合い傘の相手は火村なの? 「ジャバウォッキー」……アリスが走る 「英国庭園の謎」……薮の中に隠れるアリスと火村
0投稿日: 2010.09.01
powered by ブクログ臨床犯罪学者火村と、ミステリ作家有栖川がコンビを組む短編集。正直、この二人のコンビは長編のほうが向いていると思う。漫才的なやりとりでにやりとするには、どうも短編は窮屈だ。 ミステリとしても、切れ味はいいけどワンポイント的で広がりがないような感じがした。本格ミステリと言うより、よくできたクイズを解いているような。いや、おもしろいんだけどね。おもしろいんだけど、食い足りないのが正直なところ。 2006/11/24
0投稿日: 2010.08.28
powered by ブクログ国名シリーズ第四弾。短編が六編。 「ジャバウォッキー」はテンポが良くて好きです。 アリスと青い鳥お疲れ様です(笑) 「完璧な遺書」ではアリスは登場しませんが、火村センセが語るアリスが可愛くて思わず笑ってしまいました。 表題作である「英国庭園の謎」では言葉遊びの暗号に宝探し、殺害状況の雰囲気で感じていた物から一転して最後の最後でひっくり返されたので印象深い。 喜国雅彦さんの解説も読みやすく面白かったです。
0投稿日: 2010.08.16
powered by ブクログ『雨天決行』 雨の公園で殺害された女性作家。「雨天決行」という被害者の事件前の言葉。 『竜胆紅一の疑惑』 自分が家族に殺されそうになっていると疑惑を持つスランプ中の作家・竜胆紅一。竜胆が出版社に預けた未発表の原稿と事件の関係。 『三つの日付』 3年前の事件の殺人事件のアリバイ立証のために聴取されるアリス。赤星楽とともに写った写真のカレンダーの日付の謎。 『完璧な遺書』 片思いの女を殺害し、自分に送られた絶縁状を元に遺書を作ったが・・・。ワープロの変換に隠された落とし穴。 『ジャバウォッキー』 かつて火村が捕えた犯罪者の復讐。アリス、火村に電話をかけ犯罪を予告する。「時計がおくれている」という言葉の秘密。 『英国庭園の謎』 引退した会社社長宅で行われた宝探しゲーム。殺害された社長。社長が残した暗号の謎。 2010年4月7日読了
0投稿日: 2010.04.04
powered by ブクログ「三つの日付」「完璧な遺書」「ジャバウォッキー」が、いつもの、現場行って謎解きっていうスタンスじゃなくて面白かった。 「三つの日付」はアリスが疑われているのかと思いきやアリバイ崩しの手伝い。そそっかしいって評されちゃうところが彼らしくていい。犯罪者の視点から見た「完璧な遺書」の火村は怖かった。アリスの存在がどれだけ現場を和ませるかって解ったような。だって「てんさい」の変換には吹いたもの。三十越えの男がすることか?かわいいな!
2投稿日: 2010.03.09
powered by ブクログジャバウォッキー、好きだよ。有無を言わせぬ2人の関係性がうらやましいぜ。メインじゃないけど世界一の鍵穴論理に超納得。
0投稿日: 2010.02.02
