
総合評価
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powered by ブクログ国名シリーズ3作目で表題作を含む短編集。 二人のコンビと事件の関わり方が毎回違うので新鮮で、それを保ちながらシリーズを重ねているのが改めて凄いし、だからこそ今でも続く人気シリーズなんでしょう。 火村とアリスの掛け合いもいつも面白くて距離感とバランスがいいんですよね。
1投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログ国名シリーズ三作目。 前作が長編だったので少し物足りなさを感じましたが、色々なタイプの作品が楽しめるところは、短編集ならではだと思います。 特に「人喰いの滝」のオーソドックスな状況設定と、シュールなトリックとの落差が印象的でした。
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ国名シリーズ3冊目 こういう古いミステリ小説って なんか落ち着いて読める 今と違う背景があるからかなぁ 昭和のドラマを見ているような感じ 頭の中は 窪田正孝&斉藤工なんだけど 笑 作者のあとがきと 著作リストがよかった
0投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私の好みは「妄想日記」と「蝶々がはばたく」かな。 失語症の話は読みやすかったし、最後の燃やされた理由はドキッとした。 蝶々は少々間の悪いアリスがかわいかったし、東日本大震災があった上で読むと、少し心がギュッとなった。
0投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログ読了 「ブラジル蝶の謎」 有栖川有栖・著 火村・有栖川シリーズの国名タイトルシリーズ。 さらりと読めてしまう短篇集。 表題作の「ブラジル蝶の謎」が良かった。 それから「妄想日記」と「人喰いの滝」が良かったな。これまで読んだ短篇と違う読後感を味わえた気がする。
0投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ作家アリスシリーズ。 ・遺産相続した弟の殺害現場に蝶が飾られてた話 ・精神病の男が謎の文字を残し殺された話 ・女装家殺人事件の話 ・ホテルに缶詰のアリスに陣中見舞い代わりに鍵と謎を届ける火村の話 ・人喰いの滝で2人が死亡した話 ・火村とアリスの北陸旅行の行きしなで聞いた人が消失した話 どれも味の違う短編で読んでて楽しい。火村とアリス仲良いよなぁとほのぼのする。それでもまだ犯罪者を狩る理由は「人を殺したいと思ったことがあるから」という火村の真意はわからず。
1投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ長編かと思ったら短編集だった!相変わらず火村がいい子…おばあちゃんのお見舞いばっかいってるやないか…。あとアリスと仲良いな…。いいな、ずっと仲良くしててほしい。
0投稿日: 2025.05.09
powered by ブクログ短編集。 殺人がおこった部屋にきれいな蝶のペイントが。 その蝶に目が行くので、トリックに使う。 といったようなことがあるのですが、 短編なので深みはたりない。
0投稿日: 2025.03.31
powered by ブクログ作家アリスシリーズ第6弾。 6つの短篇が入っています。 ロジカルな謎解きばかりで、本格ミステリ好きにはたまりません。 どれも、こ気味良いテンポで読みやすかったです。
0投稿日: 2025.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1999年。再読。 確かにエラリークイーンの国名シリーズに南米はなかった。蝶といえばバタフライ効果。風が吹けば桶屋が儲かる。 「ブラジル蝶の謎」蝶々を収集する男が殺された。火村初期の話なので、フィールドワークの理由が語られる。 「妄想日記」何故死体は焼かれなければならなかったのか。ほー 「彼女か彼か」ジェンダー系は今にするとあたらしくはないけれど。浅はかな殺人だなぁ。 「鍵」なんの鍵なのか? 「人喰いの滝」おどろかすつもりが転落。長靴~ 「蝶々がはばたく」20代のころ行方不明になった男女を、新感線の中から見た。孫といっしょで幸せそうだった。チリ地震があったから駆け落ち成功した男女。絶望の果てにも希望が見える話。これで星4つをつけてしまった。
0投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログ作家アリスシリーズで国名シリーズですね。 表題作を含む六作の短編集でした。 火村さんとアリスの活躍を見ることができました。 ロジカルな謎解きは読んでいて楽しいですね。
1投稿日: 2025.01.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
国名シリーズ第3弾。表題作を含む6篇からなる短編集。 今回も楽しく読ませてもらいました。 表題作の「ブラジル蝶の謎」が最も印象的でした。殺人事件の現場の天井に、色とりどりと羽を広げた美しい蝶々の標本が何十匹もいた。びっくりして誰でも天井を見上げてしまうでしょう。それが犯人の意図するところだったとは。 「彼女か彼か」の本筋も良かったですが、バー(?)の蘭ちゃんが個性的で面白いキャラクターでした。 最後の「蝶々がはばたく」は殺人が起きるわけでもなく、日常の謎に近いストーリー。ただ、ラストに阪神・淡路大震災が出てきて衝撃的でした。そういう時代に書かれた作品なんですね。 以下、収載作品。 ブラジル蝶の謎 妄想日記 彼女か彼か 鍵 人喰いの滝 蝶々がはばたく
0投稿日: 2024.11.25
powered by ブクログブラジル蝶の謎 長年無人島で暮らしていた被害者 妄想日記 何故死体を燃やしたのか 彼女か彼か 目撃証言の信憑性 鍵 事件関係者が嘘をつくのが事件に関することとは限らない 人喰いの滝 人が飲み込まれ出てこない滝 蝶々がはばたく 火村とアリスが蟹目当ての旅行
0投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログ火村が下宿先のおばあちゃんを結構大事にしてたり、猫がすきだったり、意外と人間味あるんだなというのがふんわりわかってくる巻で、今までの数冊より親しみを持って読めた。 短編集。 『蝶々がはばたく』はたまたま居合わせた男性から昔の事件の断片を聞いた有栖川が「こんな不思議な話をされたんだけど」という切り口で火村に話を伝えて、火村がすべて想像で「こういうことだったんじゃないか?」と回答する。本当はどういう背景の事件だったのかは結局わからないままという変わった切り口のミステリでおもしろかった。
1投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ初っ端の表題作が読んでてすこぶるビミョーだったんで、不安だったんですが、後の話は普通に面白かった。 特にラスト一行が印象的な「妄想日記」。 よく考えたら当たり前なんだけど、意外と盲点な所が証拠になる「彼女か彼か」が特に良かった。
12投稿日: 2024.04.15
powered by ブクログミステリーの書き方を読んだとき知った「蝶々がはばたく」をようやく読むことができた。プロット作りの過程を紹介されていたので、いつもとは違った楽しみ方ができた。その他の作品で面白かったのは「鍵」。まさか違うだろうと思っていた真相通りだったが、なかなか皮肉めいた感じがして面白かった。
1投稿日: 2024.03.16
powered by ブクログ作家アリスの国名シリーズ三作目 短編集。表題作と宿から二人消失した謎を爽やかに解き明かす(蝶々がはばたく)がお気に入り アリスと火村の軽妙なやり取りが、最後まで楽しみつつ読み終えた。
4投稿日: 2023.12.12
powered by ブクログ短編集。 事件の起き方や謎はワクワクするものばかりだった。けど真相がわかると何だそんなことかってのが多かった。 鍵、人喰いの滝、蝶々がはばたくが面白かった。 蝶々の知識には驚いた。種類見つけたり名前つけた人は凄いなと感心した。
1投稿日: 2023.08.11
powered by ブクログ作家アリスシリーズ6作目で、 国名シリーズ3作目となる本作。 発行は1996年。 「ブラジル蝶の謎」 「妄想日記」 「彼女か彼か」 「鍵」 「人喰いの滝」 「蝶々がはばたく」 の6篇を収録。 短編が溜まってきたから 国名シリーズを出すことになったものの、 肝心の国名がついたタイトルの作品がないことに気づき 慌てて表題作を書いたという面白いエピソードも。 蝶で始まり蝶で終わるタイトルも素敵です。 個人的には 色とりどりのアグリアスが美しく印象に残った 「ブラジル蝶の謎」が好きでした。 ラストには 本シリーズ中に度々出てきては火村の闇を覗かせる 例のセリフも出てきて、 ゾクっとさせられました。
1投稿日: 2023.05.19
powered by ブクログ国名シリーズの第三作目。本格ミステリの緻密な論理と、それから導かれる真相に驚かされる珠玉の短編集。表題作の『ブラジル蝶の謎』の派手な殺人現場と真相に驚いた。
2投稿日: 2023.04.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・ブラジル蝶の謎 タイトルにするほどの話ではなかったのでは… トリックというトリックでもなくただこっそり殺しに行ってこっそり電話握らせて…蝶もただの目眩し。 動機も明かされないし正直なーんだって感じ。 ・妄想日記 疾患に関してちょっと専門的な内容。あの暗号日記わざわざ図が出てくるから何か意味があるのかと思ったらなかった笑 最後1行が良かった。 ・彼女か彼か 犯人普通に予想ついた。でも語り口調で話進むのは面白かったな。 ・鍵 189pの1行目誤字かな。どの本でもそうだけど誤字脱字誤植見つけるとすごい気になっちゃう… しかも結局何の鍵かと思ったらまさかの貞操帯かい。ちょっとドン引き…茉莉も茉莉で何で大人しく従うんだ?それとも一郎が勝手に作ってただけでつけてはいなかったんかな…どっちにしても引くけど^^; ・人喰いの滝 タイトルは凄くそそられるけどストーリーやトリックは割とあっさり。夜中の雪の中だから誰か来る可能性はかなり低いとはいえ見られたら一発アウトなトリックだな… ・蝶々がはばたく 珍しく人が死なない笑 逃亡に出た時に津波が足跡だけを消してくれるのは流石に都合良すぎだなと思ったけどたまにはこういう平和な謎解きもいいかも…? やっぱり長編ものと比べると全体的にあっさりしてて物足りない感は否めない。でもその分暇つぶしにさらっと読むには丁度いい^ ^
2投稿日: 2023.01.14
powered by ブクログ今回も読みすすめる中で、自分の好みが分かって大変面白く読み進めた。 以下、面白かった順に番号を振っている。 ⑤『ブラジル蝶の謎』 ④『妄想日記』 ③『彼女か彼か』 ⑥『鍵』 ①『人喰いの滝』 ②『蝶々がはばたく』 やっぱり自分は島田荘司が好きなんだなと思いました。今回の短編集は「彼女か彼か」のような進め方も面白かったし、「蝶々がはばたく」のような消失トリックも面白かった。時代もあるのかもしれないが、当時読んでいたら面白さが違ったかも、と思う作品もちらほら。単純にいろんな作品に会えて読んでいて面白いので、国名シリーズは最後まで行こうと思います。
2投稿日: 2022.11.10
powered by ブクログ火村英生と作家アリスのコンビが謎を解く、「国名シリーズ第3弾」 いつまで経っても大学生みたいなノリの二人の会話が楽しい。 アリスが興味深いものからしょうもないものまで、考えられる推理を次から次へと披露しては、片っ端から火村に打ち砕かれる、という場面が一作品に一度くらいは登場し、かなり面白い。 読者の推理もついでに打ち砕かれる場合も多い。 『ブラジル蝶の謎』 ロビンソンクルーソーな生活をしていた男はなぜ殺されたのか。 雉も鳴かずば撃たれまい・・・ 『妄想日記』 読み進むうち、段々と事情が分かってくるが、衝撃的であり悲劇であった。 『彼女か彼か』 ちょっと軽さが面白い。 女装美人の魔法が解ける時とは・・・ 『鍵』 今時そんなものあるの〜? あるなら見てみたい。 『人喰いの滝』 トリックを施していく場面を想像すると、ビジュアルがシュールすぎて笑える。 よく思いつくなーと感心するしかない。 『蝶々がはばたく』 地球の裏側で起こった出来事が、若い二人の運命を後押しした?
4投稿日: 2022.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第3弾 「ブラジル蝶の謎」天井いっぱいの蝶。想像しただけで怖い。色々時代を感じる部分。 「妄想日記」 「彼か彼女か」複雑… 「鍵」缶詰アリスと火村のお話 「人喰いの滝」 「蝶々がはばたく」 ふたりの掛け合いがたくさん感じられる。 国名の中では印象が薄いのか、やっぱり長編が好き何だな。
1投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログ短編6作品 ブラジル蝶の謎:被害者はサラ金社長の弟、社長は既に他界している。被害者は瀬戸内海の離島で社会と完全断絶していた。現場の豪邸は社長のコレクションの蝶が無数に貼り付けられていた。なぜ蝶なのか、なざ天井なのかの追求に火村と有栖が臨む。鮮やかな蝶の絵が思い浮かんでしまい方法や機会の推理を妨げられた。謎の解明はスマホ。最後に火村の言葉、人を殺したいと思ったことがあるから・・・ 妄想日記:自分が起こした交通事故でノイローゼになった被害者は地下室で暮らしていた。その被害者の屋敷で火だるまになって死亡した事件。動機と方法は推測がついたと思っていたがチョット違っていた。記号の日記は関係するのだろうか?なぜ火だるまなのだろうか?ゴムをなぜ使っていたのか?疑問が火村と有栖によって明らかになった。 彼女か彼か:女装趣味の男が被害者だ。その男と揉め事を起こしていた3人が容疑者。恋敵、いとこ、隠し子の3人である。現場は被害者の自宅マンション。それぞれの証言をよく読むとおかしな点がある。それに気づく楽しみがある作品だった。 鍵:社長秘書が殺される。社長の別荘が現場である。遺体のそばに落ちていた鍵が謎解きのカギとなる。 鍵は何の鍵なのか、金庫や宝石箱や楽器やドアのような実用性(?)のある鍵ではない。中世ヨーロッパがヒントとなる。その鍵が動機を指し示している。 人喰いの滝:岩手の千人滝に老人が落ちて死亡するところから始まる。自殺なのか他殺なのか?前年の夏に同じところで女優が落ちて死亡していたが遺体はあがっていない。火村と有栖によってこの2つの点が線となり謎が解かれていく。トリックが秀逸だと感じた。 蝶々が羽ばたく:火村と有栖は北陸旅行に行くことに、火村が電車に遅れたために有栖一人が先に向かうが、偶然乗り合わせた紳士が35年前の謎の男女蒸発事件の2人を見つける。その紳士は途中で下車、有栖は火村と合流し、話だけで推理していく。 どの作品も面白い、楽しめた。
3投稿日: 2022.09.28
powered by ブクログ火村有栖川コンビのお話はやっぱり長編の方が好きだけれど、短編もサクサク読めて良い〜 そして火村先生の流石の推理
1投稿日: 2022.08.05
powered by ブクログ久しぶりの読書でミステリを読む。 ストレス解消になりました。 短編集なのでだいたい2日以内に1話読むペースで1週間くらいで読了。 普段は長編が好きだけど、物足りなさを感じない作品でした。 最後のは毛色が違って、ほのぼの系だ…と思っていたら、悲しいバックグラウンドがあったんだなって。作品それ自体とは別に考えるところのある作品だった。 人喰いの滝は正統派、 彼か彼女かはいかにもミステリー小劇場って感じ 短編でどんどん数読んでいくといつも思うんだけど、「みんな、気軽に人殺し過ぎ!」
0投稿日: 2022.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なかなか売ってないから図書館で。2作目がなくて飛ばして3作目でしたが。見つけたら買います。 そして、面白い〜!!最近短編集しか読んでない気がします。 ただ蝶とか、虫が苦手なので最初のお話は少し薄目気味に読みました。 トリックは全て全然思い浮かばないようなもので、読んでいてとても楽しかったです。ほかのお話も早く読みたいです。 1番好きなのは『人喰いの滝』と『蝶々がはばたく』です。まさか震災の話が出てくるとは思いませんでした。
0投稿日: 2022.04.10
powered by ブクログ長編よりも短編の方が好きです。火村とアリスの掛け合いが好きなので、短編だと二人が早く合流してくれるから。 全作品おおっと思ったけど、私が一番好きなのは「鍵」!!!! 何の鍵だろうな~と思ってたらまさかの結末で、うおおおって興奮してしまった。 今回は全部好きな作品でした。へへへ。面白かった。
1投稿日: 2022.03.01
powered by ブクログさらっと読める短編集。 ちょこちょこと読み進めていける気楽さがいい。 なかなか派手な『ブラジル蝶の謎』も良かったけれども、『彼女か彼か』は大胆で面白かった! 『人喰いの滝』はできれば長編で、よりミステリアスな感じで読めたらなぁと思った。 次の国名シリーズにも期待!
8投稿日: 2022.02.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
火村シリーズ4作目かな?短編集。 短編集でも普通に一作一作がおもしろいんだけど、トリックの粗が気になったかも… 『妄想日記』、あんなにしっかり創作文字が資料として出たから意味があるのかと思ったのに意味ないんかーい… でも焼死体になったことに関してはちゃんと理由があって、さすが有栖川有栖!てなった 『彼か彼女か』、火村が嘘と見破った場面、ニューハーフのひとなら永久脱毛してるだろうから髭は生えないだろ…って思ったけど時代的にまだそんな脱毛はメジャーじゃなかったのかなあ?
4投稿日: 2022.01.19
powered by ブクログ国名シリーズの短篇集、6篇。 表題作は〝ブラジル蝶の謎〟だが、〝蝶々がはばたく〟が強く印象に残った。
5投稿日: 2021.12.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
(短編)国名シリーズ3火村&有栖シリーズ6 ブラジル蝶の謎 妄想日記 彼女か彼か 鍵 人食いの滝 蝶々がはばたく あとがき 文庫版あとがき 著作リスト 解説 椎谷健吾
0投稿日: 2021.11.21
powered by ブクログ国名シリーズ第3弾。 天井に移された蝶の標本、庭で発見された焼死体、小指ほどの小さな鍵、消えた男女と2人の足跡。 各話の謎が解き明かされた後の反応は様々。 納得できるものもあれば、思わずニヤリとするもの、感慨深い気持ちになるものもあった。 特に「蝶々がはばたく」は印象的。
0投稿日: 2021.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
火村英生シリーズ第六弾 あとがきで筆者自身も書いている通り、蝶にサンドされた6編の短編集。 確かに時代背景に“ん?”って思う所はあったけど、短編集と言う事で私はあまり気にならなかったかなぁ。 相変わらずの火村先生の頭の中の抽斗の多さと思考にびっくり。 最後のお話なんかは特にそうで、珍しく安楽椅子探偵物になっているのだけど、産まれてもいない時代の事をよく推理できるなと… と言うか砂浜に着いた足跡を消す=津波が起きたと言う発想になるのが純粋に凄い。
1投稿日: 2021.05.28
powered by ブクログ火村有栖コンビは大好きだけど、今回は再読しないかな。個人的には好みの短編が無かったです。でも、これからも国名シリーズは読みます!!
5投稿日: 2020.11.29
powered by ブクログ国名シリーズ3作目。 短編集で6この作品が入っている。 蝶で始まり蝶で終わる。 本当火村とアリスは仲良し。 読みやすかった。
6投稿日: 2020.11.09
powered by ブクログ「ロシア紅茶の謎」を読了した次に読んだ本。 短編集なので読みやすい。 心理面より物理面に重きを置いたミステリー。 この短編集の中では「彼か彼女か」が面白かった。 冒頭の蘭ちゃんのセリフ、犯人は彼か彼女か、からとったものともいえるし、被害者が完璧な女装をしていたことからのタイトルともいえるし、謎解きにあたっての大きなヒントともいえる。 蘭ちゃんの語りを主軸にしているのも、いつものパターンと違って良かった。 あとは最後の「蝶々がはばたく」 この作品を執筆されてから十六年後に大津波が来るとは予想されてはいなかったとは思いますが、なんとも言えない気持ちになりました。
4投稿日: 2020.10.10
powered by ブクログ私も表題作が一番好き。鍵はちょっと…と思ったけれどこれも作家さんらしいと言えばらしいのかな?ラストの話は今だったら更に出せなかっただろうな、とやはり思いました。
0投稿日: 2019.06.14
powered by ブクログなるほどと思えた表題作。一番正解に近かった『彼女か彼か』、思わぬトリックの『人喰いの滝』、やや異色の『蝶々がはばたく』が特に楽しめた。いずれも発想や時代がしのばれて面白いと思った。国名シリーズはアイデアが秀逸だ。
1投稿日: 2019.03.21
powered by ブクログ国名シリーズ、第三弾。短編集。どの短編も面白かったなぁ^^ 最後の「蝶がはばたく」は唯一人が死なないミステリィで良かった!あと「彼女か彼か」の蘭ちゃんは良キャラでしたw
0投稿日: 2018.07.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ちょっとモヤッとする本を立て続けに読んだので、安息が欲しくて有栖川さんを手に取った。 ああほっとする。磐石。抜群の安定感。どこを取っても一定レベル以上のクオリティ。 火村シリーズの短編は、基本、事件発生→警察が火村を呼びます→火村がアリスを誘います→現場に向かいます→現場検証→容疑者集まってます→話を聞きます→解決、ってパターンで、ほぼ容疑者の中に犯人がいる。 どんでん返しは無いんだけど、その代わり短編に収めるべく「誰がどうやって」ってところを集中的に明かすに留め、事件の全容までは書かれない。絶対全容を細かく組み立ててるはずなのに、書かないことを勿体がらない。だから話に厚みが出るというか、良い効果になってると思う。 あと、やっぱり火村とアリスの関係性がものすごくツボる。 相変わらず派手ではないけど、そんな精神状態で読んだせいか、満足して、今回は☆4つ付けちゃう。 ・「ブラジル蝶の謎」…なんかこれ凄く面白かった。殺された土師谷(弟)が、土師谷(兄)からどんな手紙を貰ったのか(薄々想像できるけど)凄く凄く気になった。そこ書かないの生殺しじゃん?(←褒めてる) 最後の火村の台詞は心に重く響く。 ・「妄想日記」…火村シリーズの暗号は高い確率で目眩ましなので、無理に解くことはない。やっぱり目眩ましだった。 ・「彼女か彼か」…関係者の証言から始まるなかなか工夫された構成だった。髭ね。男性には日常のことでも女性にとっては盲点かも。 ・「鍵」…貞操帯見たことなくて、思わずググりました。 ・「人喰い滝」…これは凄いトリックだなぁ。思い付かないなぁ。 ・「蝶々がはばたく」…震災が書かせた話。いつもと毛色が違う。北陸旅行とか蟹とか全然関係ないのに、設定が凝ってるなと思った。 大自然の驚異を目の前にして、人は無力感に苛まれる。それでも希望を見出だそうとする有栖川さんの人となりを垣間見た気分。
1投稿日: 2018.05.22
powered by ブクログ火村英生×有栖川有栖シリーズ6作目で、国名シリーズ3作目です。全6話の短編集です。個人的には表題作の「ブラジル蝶の謎」が一番堪能出来ました。「人喰いの滝」も面白い事は面白いのですが、その奇抜なトリックが脆いかなぁと。最後の「蝶々がはばたく」は血みどろの殺人事件でなく、ちょっとした謎解き物で良かったです。
1投稿日: 2018.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ブラジル蝶の謎」 これは麻々原さんの漫画で読んだのかな?昔も読んだのかな?何回か読んだことある記憶があります。けど、途中まで全然思い出せないのw どんな記憶力の持ち主なんだ自分。殺害現場が独特で、インパクトのある一作。 金貸しの隠居していた弟が、金貸し業を営んでいた兄の死後、隠居先から出てきたところ、兄の家で殺されてしまった、という話。 犯人が火村先生に対して結構挑発的なんですけど、あれはなんだったんだろうか…。 「妄想日記」 子供と妻を交通事故で亡くして以来、精神的に不安定になった夫が、療養していた妻の実家の庭先で火だるまになったのを発見されて…という話。 新作文字の発想なかなか面白かったですよね。完全なるミスリードの伏線。解読方法をいろいろ考えてしまったんですけど、やっぱり何か意味があったんでしょうか。親切と狂気が隣り合ってる話。 「彼か彼女か」 これはねえ〜、あーなるほど、という綺麗なオチではないのかな。 おかまバー?で働いていた人が殺されて、もめていたと言われる三人の容疑者が浮かび上がったけれども、犯人は誰か、という話。 途中で、そういうことか、と答えは分かったものの、解き方がわからなかったんですが、模範解答を見て、膝を打ちたくなりました。そして、蘭ちゃんという強烈なキャラクターに持って行かれた感じはありますけどw 「鍵」 ある会社社長の別荘地で殺された秘書。その近くに落ちていた謎の鍵。その鍵なーんだ、という火村が一人で解決した話を、缶詰になっているアリスに話して聞かせるというお話。 このオチの意外性が一番度肝を抜かれたかもしれませんw そして笑ってしまったw 「人食いの滝」 これこそ何度も読んでるような気がしてるんですけど、全然思い出せないんですよね。。 短編映画?の撮影に山奥の滝にやってきた撮影クルーと、そのクルーが泊まっている家と川を挟んで向かい側に住むおじいさん。そのおじいさんが崖から落ちているところを発見されて…という話。事故なのか、殺人なのか、自殺なのか。 これも足跡トリックですねー。ちょっと物悲しい感じのある話だなあ。 「蝶々がはばたく」 最後にこの話というのがなかなか後に残るものがありました。 バタフライエフェクトの話をするところからすでに伏線は張られていたんですねえ。軽妙な二人の会話がなかなか面白い始まり。 旅行に行くことになった火村とアリスだったんだけれども、火村は電車に乗り遅れ、アリスはカバンをぶつけてしまったことでたまたま縁を持った、通路向こうの席のおじさんと話をすることに。そのおじさんが先ほどホームで、昔蒸発してしまった仲間二人を数十年来ぶりに見かけた、という話から、その蒸発した時の状況をいろいろ聞いて、足跡も残さずにその人たちが消えた理由は…という日常ミステリー的なお話。 オチを言ってしまうと、地球の裏側で起きた地震の影響で、いつもより深い位置までやってきた波が、砂浜についたはずの二人の足跡を消してしまった、という偶然。 このお話は阪神淡路大震災の一ヶ月後に発表されたらしいんですが、ご本人も発表しようかどうしようかまよった、とあとがきにありました。 当時のことはあまりよく知らないのですが、それでも、この話の締め方には、とてもぐっとくるものがありました。
1投稿日: 2017.11.14
powered by ブクログ美しい異国の蝶が天井を埋めた部屋で殺害されていた男。なんのために蝶の標本が天井に移されたのか……(『ブラジル蝶の謎』)庭で焼死した男が遺した謎の日記。(『妄想日記』)女装して殺された男、その容疑者たちにはみなアリバイがあって……(『彼女か彼か』)ワンマン社長の秘書が別荘で死んだ。そして側のプールからはどこかの鍵が見つかったが、それはいったいなんの鍵なのか。(『鍵』)映画の撮影中に滝壺に落ちて老人が死んだ。雪深い山に足跡は一方通行にしかなく、自殺かと思われたが……(『人喰いの滝』)新幹線の中で隣席になった紳士から不思議な話を聞いた有栖川。彼はかつて失踪したまま35年会えなかった人たちをホームで見かけたという。どうやって彼らは失踪したのか?(『蝶々がはばたく』) 国名シリーズ第三弾。ささやかな謎、あるいは小道具が事件の真相を鮮明に描き出すタイプの短編集。『鍵』が好きかな。
0投稿日: 2017.09.12
powered by ブクログ食わず嫌いかもしれないが、これまでトライしていない作家さんは数多くある。 有栖川さんもその一人。 「名探偵、みなを集めて『さて』といい」的な、探偵然としたモノが食傷気味で、 警察モノ、どちらかというと泥臭い刑事モノばかりを選んで読んできた。 TVのサスペンスドラマでも見られるように、新聞記者やジャーナリストはまだ許せるが、 温泉女将とか、バスガイドとか、事件捜査に決して首を突っ込めない主人公が 毎度、事件に遭遇するというシチュエーションが、どうも気に食わない。 で、話を戻して、今更なんだと思われるだろうが、 有栖川さんの火村シリーズ、面白いです。 年を取って好みが変わったのか。 食も年を取ると変わるから…ね。
0投稿日: 2017.09.03
powered by ブクログ火村・アリス 国名シリーズ第3弾 ブラジル蝶の謎 妄想日記 彼女か彼か 鍵 人喰いの滝 蝶々がはばたく 以上6本を収録 アリスの一人称で描かれるミステリー。 アリスのまともな人具合に癒されます。 「妄想日記」はそもそもの動機が腑に落ちず。 「蝶々がはばたく」はただただズリィ!と思った。 携帯電話などの小物類は時代を感じさせますね。 コンビに慣れてきたのか冷静に読めたけど、自分での謎解きはほったらかしにして読んでしまったなぁ。 残念なコトをしたかも。 46番目の密室の時もそう思った記憶あり。
0投稿日: 2017.03.02
powered by ブクログ国名シリーズ第3段。 短編集。 「ブラジル蝶の謎」 本のタイトルにもなっている短編。 殺人現場の部屋いっぱいにディスプレイされた蝶の謎。その理由は…?あ、なるほど。確かに理由は納得。 容疑者の中から論理的に犯人を導き出す火村助教授の推理は読み応えがあります。 「妄想日記」 少し趣向が変わった話。 火だるまになった死体の謎。自殺か事故か殺人か。謎だらけの状況から、よく答えを導き出せるな…さすが火村助教授。 「彼女か彼か」 容疑者や関係者との会話調で物語が進む。 彼女か彼か…というタイトルは、殺された被害者が女装している男性だったことからくるものか。 「鍵」 動機はよくある殺人。犯人も物語の途中で明かされる。問題は、殺人現場に落ちていた鍵。いったい何の鍵なのか…?がテーマ。 「人喰いの滝」 事故か自殺に見せかけた殺人。犯人は果たして誰なのか…?最後まで、犯人が誰か、まったく想像もつかなかった!雪の中のトリックも斬新。 「蝶々がはばたく」 足跡を残さず、忽然と消えた男女の話。35年前の事件の謎を火村助教授が解く。なるほど。考えもつかなかった。
0投稿日: 2017.02.11
powered by ブクログ謎解きはう~ん苦しい!と思うところもあったりしたけど安定のまったり感というんでしょうか。火村先生とアリスは旅行にもふらっと出かけちゃうなんていいですねぇ。
0投稿日: 2017.02.09
powered by ブクログ全部で6篇併録された短編集。駆け出しの作家、有栖川有栖と私立大学で社会学の教鞭を取る、火村英生助教授のコンビが不可解な時間を紐解く。非常にオーソドックスな事件とトリックだと感じるが、一篇(妄想日記)だけは、とても惹かれる内容だった。これまで、犯人が猟奇的や一般人には分からない崇高な意志で殺人を犯した物語に出会ってきたが、被害者が猟奇的な内容は初めてであった。
0投稿日: 2017.01.01
powered by ブクログ2016/12/01 蝶々に挟まれた6短編 ブラジル蝶の謎 文化に取り残されたら世界はどう見えるのだろうか? 妄想日記 科学に取り残されたら残るのはオカルトだけなのか? 日記は妄想でした 彼女か彼か 抗えない性別の差 オカマ口調ノリノリで書いてない? 鍵 宝石箱の鍵(意味深) 事件と関係ない謎が入ると勝手に絡めて考えてしまう……反省 人食いの滝 長靴の滝 長編にもできそう、そしたら別口からバレる気がする 蝶々がはばたく でかい規模の謎。事件でも事故でもない、いうならぱ現象か。
1投稿日: 2016.12.01
powered by ブクログ美しい異国の蝶が天井を埋めた部屋で殺害されていた男。何のために蝶の標本が天井に移されたのか。鮮烈なイメージの表題作ほか、小指ほどの小さな鍵の本当の用途が秘書殺しの謎を解く『鍵』など、おなじみ有栖川・火村コンビの名推理が冴えわたる傑作ミステリー全六篇。読者待望の「国名シリーズ」第三弾。
0投稿日: 2016.07.10
powered by ブクログ美しい蝶の標本で天井がびっしり埋め尽くされた事件現場、ノートをびっしりと埋め尽くした暗号文字、意外なものを封印した鍵、並ぶ長靴、そして祈り。 『神がどんな無慈悲な仕打ちを行おうとも、どこかで蝶々ははばたくのだ、嵐が吹き荒れてしまったのなら、せめてせめて』 火村英生と作家アリスの国名シリーズ三作目。
0投稿日: 2016.07.03
powered by ブクログ火村アリスシリーズの国名シリーズ。割と初期の作品が多いからなのかどうなのか、割とスタンダードな感じの話が多かったように感じました。変化球じみたトリックというか真相とかはなかった・・・ような。ミステリ小説も結構奇をてらったものとかも多いのでこういうオーソドックスなものを読むとなんかホッとしてしまう。昔ながらの「中華そば」とか「カレーライス」みたいな。変わり種もたまにはいいけどそればっかりでも疲れちゃうっていうか。褒めてるのかどうなのか実によくわからない感想ではある。 しいて言えば表題作が最もオーソドックスなミステリミステリした感じで「鍵」がちょっとひねった感じ・・だろうか。
1投稿日: 2016.06.07
powered by ブクログ再読。 結局シリーズの初期作品は全部既読ってことなのかなぁ。 1話目~4話目まではそれぞれサクッと読めてなおかつどの話も演出に凝っていてすごく楽しめた。なんとなく読んだことある気がするなぁ、なんて思いながら(笑) 5話目の「人喰いの滝」が短編にもかかわらずかなりみっちりと密度の濃い大胆なトリックを用いたミステリなのに全然記憶に残っておらず、既読か未読かやはり判然としないままラストの「蝶々がはばたく」へ、途中まではやはり初読のごとく新鮮に楽しんでいましたが、種明かしの瞬間、鳥肌が経ちました。 そうだ、やっぱり読んだことがある! 他の方も言っているようにラストの火村のひと言、アリスの祈りに心から自分の祈りを重ねずにはいられない。 無数の蝶々がはばたくことを、私も祈ります。
0投稿日: 2016.01.26
powered by ブクログ短編集。 やっぱり短編は気楽に読めて良い。 「鍵」はびっくりした。 よ、よくそんなもの大事に持っていられるね。。 「蝶々がはばたく」はちょっとジーンときました。
0投稿日: 2016.01.14
powered by ブクログドラマ化を機に。お気に入りは「人喰いの滝」。何しろ在住している県が舞台。しかも、火村先生短編一作目。県民冥利に尽きますо(´▽`)о〃トリックの方も奇想天外、良い。そして「蝶々がはばたく」、最後の2P辺りからを読み返しては目頭が…。蝶が羽ばたく光景を想像しては涙腺が…。あとは「彼女か彼か」インパクトのあるお方が現れます。蘭ちゃん、彼女(?)恐るるべきお方です。途中まででも十分インパクトがありますが、最後にもっとやらかしてくれます。今作は珍しく未読の国名でしたが、なかなか好みの作品が多くて大満足です。
0投稿日: 2015.12.24
powered by ブクログシリーズ第2短編集。 ブラジル蝶の謎 表題作。 故人の死をめぐる殺人。 装飾された現場の説明が弱いが、小さな手がかりから、解き明かされる解決は流石。 妄想日記 摩訶不思議な手がかりや思わせぶりな状況が散見される現場。 メリハリがなく、さらっと終わってしまった。 彼女か彼か 遺産を持つ人間めぐる殺人。 トリックは奇抜。 中編にできる内容では? 鍵 オチの好みが真っ二つに分かれそう。 記憶に残る内容ではある。 人喰いの滝 雪の足跡に関するトリック。 斬新なトリックは素晴らしい。 蝶々がはばたく 鍵と同じく記憶に残る内容。 このトリックは、思いもよらなかった。
0投稿日: 2015.09.15
powered by ブクログ短編ならではというか、それぞれの事件へのとっかかりが 違っていて、雰囲気も全く違うってのが楽しい。 火村とアリスの会話も楽しいんだけど いつものごとく推理はできなかったけれど 予想外の結末とか、展開とか、使われた小物とか そうだったのかぁ~と思いながらも、 思わず突っ込み入れたくなる事とかもあって 淡々と描かれているから、重くならずに読めて 楽しかったぁ~
0投稿日: 2015.07.29
powered by ブクログ国名シリーズ3作目。 蝶にまつわる二編、「ブラジル蝶の謎」と「蝶々がはばたく」が好きでした。 携帯電話の普及率に時代を感じる。
0投稿日: 2015.07.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
暇つぶしに読んだ。 ・ブラジル蝶の謎 情景を思い浮かべると美しいし理由もきっちりしている。ラストの続きがなくて引っ張るなあという印象。 ・妄想日記 そんなに反省していたのに助かろうと行動するだろうか。 ・彼女か彼か こういう形式だと大抵語り口が殺すか殺されるかだけど蘭ちゃんは普通にいいひとってだけだった。実は変装してました~ってちょっと気に喰わないけど解き方は鮮やか。 ・鍵 表題作でもそうだったけれど若い奥さんは浮気するんだなあ。鍵……。想像がふくらみます。 ・人喰いの滝 情景を想すると笑える。 ・蝶々がはばたく もし今だったら発表しづらい作品にだった。蝶でなくてもよかったような?
0投稿日: 2015.04.28
powered by ブクログ有栖川有栖は、学生時代に途中で挫折して以来。 伏線回収という意味では美しくないミステリだと思った。本筋とは関係ない部分がたくさん紛れているし、そんなんありかよというトリックもあるし…謎の創作文字の解読に無無駄な時間を費やしてしまった。 「鍵」のオチは隠喩かとしばらく考えたのだけど、本気でそういうオチだったのか。
0投稿日: 2015.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
国名シリーズの3つ目、かな。短編集です。 このコンビがお互いと話すときだけ使う、蓮っ葉な物言いが最初は違和感だったんだけど、最近イイ味。関西の地名が頻出するので土地勘・距離感がつかめないのがもどかしい。 「鍵」・・・って、谷崎といい、こういう種類の愛情の持ち主である男性とは相性がいいようで。なんだかなあ。
0投稿日: 2015.03.02
powered by ブクログ蝶で始まり、蝶で終わる短編集。リアルな事件現場から35年前のランナウェイまでのロジカルな謎解き。誰もが見逃しがちなポイントをつく推理に「ああ!」とうなづいてしまう。 「ブラジル蝶の謎」 警察サイド:大阪府警船曳班、森下刑事 被害者:土師谷朋芳 天井に飾られた、アグリアスをはじめとした珍しいブラジル蝶が示す謎。 「妄想日記」 警察サイド:兵庫県警 樺田警部、野上部長刑事 被害者:宇田美彦 火村准教授の心理学知見が披露される謎。 「彼女か彼か」 警察サイド:船曳班、森下刑事 被害者:剣崎洋源(ヨウちゃん) 最初と最後をかざる、ミスター・マリリンのママ「蘭ちゃん」のキャラが秀逸。 「鍵」 警察サイド:静岡県警 衣笠警視 被害者:粟野柾民 3年前、助教授になってすぐの秋の事件。伊豆半島のどこだかが舞台。 アリスが缶詰3日目の東京のホテルに、陣中見舞いに来た火村の語り。 「人喰いの滝」 警察サイド:岩手県警 刑事課長補佐 名倉警部 被害者:片瀬五郎 46番目の密室の次に描かれた火村シリーズ初の短編。雪の東北に「奇想」が映える。 「蝶々がはばたく」 警察サイド:なし 被害者:なし 庭にも砂浜にも足跡一つ残さず消えた、35年前の蒸発事件を解く。どんな物事にも最後に残る「希望」はある。
0投稿日: 2015.01.12
powered by ブクログ有栖川有栖『ブラジル蝶の謎』読了。国名シリーズ第3弾。多種多様な6つの短編ミステリが収録されている。 表題作は、現場の異様さが印象的。蝶々についての知識、雑学も手に入る。それについては他の国名シリーズでも同様ではあるが。 特に印象的だったのは、『蝶々がはばたく』。これは火村がアームチェア・ディテクティブをするという点で異色に感じられた。それだけではなく、作者が書くのをためらったという点(それについてはあとがきに書かれている)でも印象に残った。 パッと見て全体的に小粒な印象を受けるが、よく練れば長編にも出来るのではないかと思える内容の短編もあった。それぞれの舞台設定や凝った謎の数々、そして論理的な推理は相変わらず高い完成度である。
0投稿日: 2014.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読。作家アリスシリーズ6作目/国名シリーズ3作目。 蝶に絡んだ物語で挟んで配列された6編の短編集。 火村が助教授になりたての頃のお話があったりと楽しめる1冊です。 あとがきで携帯電話に触れられていますが、携帯が無い時代のミステリも個人的にはとても好きです。 テレカのトリックも以前出てきましたよね。 今回の短編集の中では阪神淡路大震災から一月後に書かれた「蝶々がはばたく」がとても心に残ります。 最後の6行に込められた有栖川氏の切なる祈りが胸に響きます。 東日本大震災を経た今、また改めて祈るばかりです。 せめて、、、と。
0投稿日: 2013.12.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作家アリスと火村英生が活躍する国名シリーズ第3弾。 あとがきで作者が述べているとおり、作品の順番は時系列ではなく、蝶にまつわる話で本書全体がサンドイッチされる構成となっている。 有栖川有栖の本格ミステリ好きには肩すかしを食うようなものもあり、個人的には若干残念なイメージのある本書だが、それぞれにきちんと「そうだったのか!」と思わせる仕掛けは用意されており、一定のレベルは保証されているあたりはさすがである。 個人的に印象に残ったのは「彼女か彼か」と「蝶々がはばたく」の2本。前者は証言の嘘をそんなところで見破ったの?という、明かされてみれば当たり前なのになぜか盲点になってしまっていた点が、後者は地震国・日本を象徴する物語であり、ラストは胸にぐっとくる点が、それぞれ自分としては印象に残った理由かなと思う。
0投稿日: 2013.12.06作家アリスと火村英生が活躍する国名シリーズ第3弾!
あとがきで作者が述べているとおり、作品の順番は時系列ではなく、蝶にまつわる話で本書全体がサンドイッチされる構成となっている。 有栖川有栖の本格ミステリ好きには肩すかしを食うようなものもあり、個人的には若干残念なイメージのある本書だが、それぞれにきちんと「そうだったのか!」と思わせる仕掛けは用意されており、一定のレベルは保証されているあたりはさすがである。 個人的に印象に残ったのは「彼女か彼か」と「蝶々がはばたく」の2本。前者は証言の嘘をそんなところで見破ったの?という、明かされてみれば当たり前なのになぜか盲点になってしまっていた点が、後者は地震国・日本を象徴する物語であり、ラストは胸にぐっとくる点が、それぞれ自分としては印象に残った理由かなと思う。
0投稿日: 2013.12.05
powered by ブクログアリスと火村の国名シリーズ第三弾。 6作入った短編集。 この短編集はすごく好きだ。 どの話もとてもいい。 『人喰いの滝』はトリックがとてもシュールな光景を想像させて良い。 そして『蝶々がはばたく』が一番好き。 人が死ぬのではない、脱出ミステリー。 そのトリックと、最後の文章がとてもいい。 なんだか希望が持てる。
0投稿日: 2013.11.27心に刻まれるミステリ
「国名シリーズ」第3弾は短編集です。全6編はどれもミステリとして良作ですが、なかでもいくつか印象的な作品がありました。 表題作「ブラジル蝶の謎」は視覚的に鮮やかな印象の作品です。また、「人喰いの滝」はトリックが秀逸に感じられます。ミステリ的魅力としては「人喰いの滝」に負けるかもしれませんが、本書収録の短編でなにより心に残ったのは「蝶々がはばたく」です。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、読後にいろいろ考えさせられるものがありました。 最後になりますが、もちろん本書でも火村&アリスの名コンビぶりは健在ですよ。
0投稿日: 2013.10.19
powered by ブクログうーん。基本的に作家シリーズの短編集は大好きなんだが、ブラジル蝶は少し点が辛くなる。 途中まではいくつもの意味ありげで印象的な伏線にどきどきするんだけど、結末に十分な納得がいかなかったり、無理があるように思える作品がちらほら……。 しかし『蝶々がはばたく』には毎回胸を突かれる。 そして携帯電話がほとんど普及していない作中設定に、いまとなってはだが、ときどきとても違和感と時代を感じたwww いまのアリスや火村はバリバリスマホ使ってるかもしれないなwww
0投稿日: 2013.08.20
powered by ブクログ短編集です。時系列を無視して読んでいるので、火村先生の過去ってどこまで明らかになってるの?って思うけど、どこまでもそこまでも全然明らかになってないのかな。ところで実は再読なんですが、見事に犯人やトリックを忘れてました(笑)何回でも楽しめるからいいや(笑)
0投稿日: 2013.06.06
powered by ブクログ美しい異国の蝶が天井を埋めた部屋で殺害されていた男。何のために蝶の標本が天井に移されたのか。鮮烈なイメージの表題作ほか、小指ほどの小さな鍵の本当の用途が秘書殺しの謎を解く『鍵』など、おなじみ有栖川・火村コンビの名推理が冴えわたる傑作ミステリ全六編。読者待望の<国名シリーズ>第三弾!
0投稿日: 2013.01.29
powered by ブクログ面白いは面白いんだけど、いまいちインパクトに欠けるというか、何か強烈な印象を与えてくれるものが欲しかったです。
0投稿日: 2012.12.19
powered by ブクログ短編集は読みやすくていいなぁ! この本も、構成に趣向が凝らされていて良かった。 表題の短編、スッキリしないような、しないような(してないやん(笑))。 最後のはなし好きです。 日本はどうしても、地震国だもんね。 2012.11.10
0投稿日: 2012.11.11
powered by ブクログ『人喰いの滝』の解決シーンは想像すると笑ってしまう・・・だって大の大人が何してるんだよ山奥で そういや有栖川さんが火村の過去については設定考えてないって言ってたらしいんですけど『ブラジル蝶の謎』の火村の台詞は何を思って入れたんですかね・・・?いや別に設定無くても構わんですが
0投稿日: 2012.10.29
powered by ブクログ標本って素人が触るとボロボロ崩れていくと思うんだけど。 火村先生の過去の話はいつ出てくるのかな。
0投稿日: 2012.09.14
powered by ブクログ作家アリスシリーズの短編六編収録。 アリスと火村のやり取りに趣向を凝らした短編ミステリと安定感抜群の短編集です。 印象的なのは蝶の標本が天井に移された部屋での殺人事件の謎を描いた表題作の『ブラジル蝶の謎』と『彼女か彼か』 両作品とも被害者の設定が変わっているのですがもちろんそれも推理のための重要なパズルなわけで、すべての設定に無駄がないところがさすが本格ミステリだなあ、としみじみと思わされました。 『蝶々がはばたく』はアリスがたまたま電車で乗り合わせた乗客から聞いた男女の蒸発の謎を火村が推理する話。 二人のやり取りもとても面白かったのですが、阪神大震災の後に書かれた小説という意味でも味わい深い作品。そして今現在の日本のことを思うと自分もアリスと同じ気持ちになりました。 日本推理作家協会賞〈短編部門〉候補作『蝶々がはばたく』収録
0投稿日: 2012.08.13
powered by ブクログ図書委員の時に図書室にいれてもらった本 なにが好きか、と聞かれてもうまく説明できないのだが、 落ち着いて読める本だなぁと思う。
0投稿日: 2012.06.11
powered by ブクログ氏の国名シリーズは3冊目。重たい長編を読むのが続いていたのでちょっと軽かったが、相変わらずコンパクトに本格ぽい推理小説が楽しめたので良かった。表題の「ブラジル蝶の謎」は蝶の鮮やかな色彩が目に浮かぶようだが、理由が...。「妄想日記」の暗号のような文字はかなり解読しようと時間をかけてしまった。「人喰いの滝」や「蝶々がはばたく」のように現場の見取り図が出てくると反射的に推理本能が働き、作者との勝負が始まってしまう自分が面白かった。「人喰い..」は島田荘司氏の助言に従って追加したという最初のフラッシュバック部分が作品内で効いていると思う。 「蝶々が...」は最後の数行とこの作品に関する氏のあとがきに、今だからこそ考えさせられる。
1投稿日: 2012.04.23
powered by ブクログ作家アリス&火村先生シリーズ第6弾、国名シリーズ第3弾。短編集で、どれもそれぞれ個性があって面白い。最後の「蝶々がはばたく」は、今読み返してあらためてしんとした気持ちになる。
0投稿日: 2012.02.23
powered by ブクログ短編集です。 読みやすいです。 私はやはり長編が好きだから物足りない気持ちもありましたけど。でも読んでよかった。 『蝶々がはばたく』の最後の2行が、とても胸にキた。 今だからこそ。の、感情かもしれませんが。
0投稿日: 2012.02.02
powered by ブクログ今回も、読み応えのある短編がたくさんあって、ほくほく。「彼か彼女か」と 「鍵」の、話の展開が好きです。(まだ、数冊しか短編集は読んでいませんが)有栖川先生は、短編になると、色々な試みを行うので、大変楽しいですね。読んでいて飽きません。 興味深かったのは、「妄想日記」です。
0投稿日: 2012.01.19
powered by ブクログ何年ぶりかまったく思い出せないほど久しぶりに読み返した。ここ最近のハードカバーの帯に「エレガンス」という文字が躍っていたことを思い出す、いろんな意味で佳作ぞろいの1冊。内容を半分以上忘れていたので、逆に楽しめるとおもしろがっておいた。『鍵』に有栖川さんらしさがでているのと、『蝶』で作品をはさんだというのがまた洒落ている。特に内容が飛んでいた『蝶々がはばたく』は、いま読むと響くものがあり……。悲劇を奇跡の住処とするのはわたしも賛成できないけれど、悲劇だらけでも奇跡は歌うのだ、と信じたい。いや、信じている。 2011/10/24
0投稿日: 2011.10.17
powered by ブクログ美しい異国の蝶が天井を埋めた部屋で殺害されていた男。何のために蝶の標本が天井に移されたのか。鮮烈なイメージの表題作ほか、小指ほどの小さな鍵の本当の用途が秘書殺しの謎を解く『鍵』など、おなじみ有栖川・火村コンビの名推理が冴えわたる傑作ミステリー全六篇。読者待望の「国名シリーズ」第三弾。(「BOOK」データベースより) ブラジル蝶の謎 妄想日記 彼女か彼か 鍵 人喰いの滝 蝶々がはばたく 蝶が苦手なので、ブラジル蝶の謎にでてくるような部屋は、それだけで無理です。 可もなく不可もなくといったところでした。
0投稿日: 2011.10.06
powered by ブクログなんか…スッキリしない結末が多かったなぁ個人的に。 最後の短編で救われましたが。今、私はほのぼのとかギャグを求めているらしい。 推理小説を読んで良い心境じゃないことは確か。 しかし最後は異色だった。人が死なないのは初めてじゃないかしら。結構ほのぼのしてた。 アリスと助教授の日常話とか書いてくれないかな。
0投稿日: 2011.09.01
powered by ブクログ作家アリス国名シリーズ3作目。 表題作「ブラジル蝶の謎」では相棒のアリスですら未だ掴みきれていない火村の訳ありな部分がまた垣間見えた。一体火村はどんな思いを抱えながら犯罪捜査に向き合っているのか、いつかこの部分が語られる日はくるのかな。 カマキャラ好きとしては「彼女か彼か」が面白かった。見よこのカマの異常な冴えっぷりよ!蘭ちゃんVS火村の対決は見てみたい。火村はオカマちゃんにモテそう… 「蝶々がはばたく」のラストが印象的でした。
0投稿日: 2011.08.14
powered by ブクログ今作はトリックが少なく、「妄想日記」では創作言語の暗号を真剣に読み解こうと試行錯誤に時間をさいたのに答がなくてがっくしきた。この境遇で「蝶蝶がはばたく」が収録されているこの本を手に取ったのも、奇跡であり必然でもあるので感慨もひとしお。ただ一週間後に忘れてしまいそうな印象的なものがどの作品からも伝わってこなかった。
0投稿日: 2011.07.31
powered by ブクログ国名シリーズ3作目。 短編です。 短編集なんで、サクサク読めます。 でも、色んなパターンの話が詰まってるので、楽しいですよ。 蘭ちゃんの出てくる「彼女か彼か」は、笑っちゃった。 ソコかー!って。 表題作の「ブラジル蝶の謎」と蝶繋がりの「蝶々はばたく」が好きだな。 「ブラジル…」のラストの火村が、火村の苦悩が辛い。 相変わらず、火村はカッコよく、アリスは可愛い。二人の会話が好きだ。 「人喰いの滝」は漫画化されましたよね。
0投稿日: 2011.06.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最近、女王国の城(学生アリス)を読み、火村&アリスに会いたくなったので、再読。 『ブラジル蝶の謎』『妄想日記』『彼女か彼か』『鍵』『人食いの滝』『蝶々がはばたく』の5編。 思わず笑っちゃったのは、鍵。この鍵がなんだかわかるか?なんて火村先生がアリスに問いかけるところから謎が始まるのですが、オチが。学生アリスにはできないよなあ、と。 あとは、今、この時期だからでしょうか。 蝶々の最後二行が、とても、心に沁みます。
0投稿日: 2011.06.04
powered by ブクログ火村シリーズ第3弾。短編集。 気味の悪い、というか奇妙な感覚の短編が多いなあ、という印象を受けながら読み進めていたら、最後の「蝶々がはばたく」のトリックを読んだところで悲鳴をあげてしまった。なんというか、タイムリーで。今、このタイミングでこの作品に出逢ったことも奇妙なことだ、と思わずにいられなかった。
0投稿日: 2011.05.03
powered by ブクログ美しい異国の蝶が天井を埋めた部屋で殺害されていた男。何のために蝶の標本が天井に移されたのか。――蘭ちゃーん!!!ってなった(笑)「鍵」は高校のころに読んだとき衝撃を受けたなー。火村先生が好きすぎて。
0投稿日: 2011.03.17
powered by ブクログ蝶にはじまり蝶に終わった、雰囲気の良い短編集でした。 【ブラジル蝶の謎】現場の異様さがとても良く、その説明も納得出来るものでした。マニアックな会話はアリスに任せている現場の刑事たちと火村に笑います。 【妄想日記】ちょっと変わった事件でおもしろいです。彼が焼けた謎は納得。様々なアイテムも言われれば、なるほど。 【彼女か彼か】気づいちゃえば簡単ですが、女性がそこまで気が回らないというのも納得できます。 【鍵】これも変わった事件です。真相には、いまどきこんなことがあるものかと疑問ですが、ビックリしました。 【人喰いの滝】想像するとすごくばかばかしいトリックでおもしろいです。 【蝶々がはばたく】なんだか壮大で、とても雰囲気の良い1編でした。
0投稿日: 2011.02.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
火村&有栖川のコンビ・シリーズ。国名シリーズ第3弾。表題作以外に『妄想日記』、『彼女か彼か』、『鍵』、『人喰いの滝』、『蝶々がはばたく』を含め計6編収録。
0投稿日: 2011.02.09
powered by ブクログ火村&作家・アリスの、国名シリーズ短編集 読了日:2008.08.07 分 類:連作短編 ページ:333P 価 格:552円 発行日:1996年5月、講談社ノベルス、1999年5月発行 出版社:講談社文庫 評 定:★★+ ●作品データ● ---------------------------- 主人公 : 有栖川 有栖 語り口 : 1人称 ジャンル : 本格ミステリ 対 象 : 一般向け 雰囲気 : 関西系本格ミステリ デザイン : 菊池 信義 カバーデザイン : 辰巳 四郎 --------------------------- ---【100字紹介】------------------- 火村&作家アリスの国名シリーズ第3弾。 美しい異国の蝶が天井を埋めた部屋で殺害されていた男。 何のために蝶の標本が天井に移されたのか。 鮮烈なイメージの表題作、 変則的な語り口の「彼女か彼か」ほか全6編の短編 -------------------------------------- 国名シリーズの連作短編。いつも通りの火村&作家・アリスの絶妙(微妙!?)コンビ登場です。 ●「ブラジル蝶の謎」 美しい異国の蝶のコレクションのある家で起きた殺人事件。 被害者の倒れていた部屋の天井にはわざわざ、 コレクションの蝶が移動させられていた。 <感想> まあ、順当なトリック。 容疑者全員が動機を持っていそうな、とても不穏なお膳立て。 パズル的ミステリですね。 評定:★★★ ●「妄想日記」 夜、隣家の庭で燃え上がっていたのは人間だった…。 あやしい言動についての証言も出てきた頃、 更にあやしい「日記」が出てきた。 精神障害を負っていた故人の創作言語だということだが、 故人はその精神障害が高じて自殺したのか、それとも…。 <感想> 故人がどのような人だったのかが重要なポイント。 その奇行にどのような説明をつけるか? ところでこの創作言語って解けるのでしょうか。 著者は「たのしかった」と仰っていますから、 きっと裏設定がありそうな予感。 評定:★★+ ●「彼か彼女か」 女性よりも女性らしい、「絶世の美女」の男が殺された。 被害者と金銭トラブルを抱えていた3人の容疑者と、 証言者の話を聞き、火村があっさりとその嘘を見破る! <感想> ちょっと変わった形式。 冒頭に証言者の声のみを書いたものが2人分、 それから容疑者3名の話。それらを聞いたところで、 火村が嘘を指摘して犯人が分かりますが…、 あなたは分かりました?菜の花はうっかり…。 それにしても蘭ちゃん、タダモノじゃありません。 評定:★★★★ ●「鍵」 作家アリスがホテルに缶詰になっているところへ火村が陣中見舞いに来た。 そこで何か面白い話を、ということで3年前の別荘地での事件を話し始める。 殺されたのは社長秘書の男で、近くには謎の鍵が落ちていた。 これは一体、何の鍵なのか? <感想> 恐ろしいのは人の嫉妬でありましょうか。 しかしアリス、いつも妙な推理ばかりしていて、 大丈夫なのか!?と時々心配になりますが、 ちゃんと作家してますね。よかったよかった。 評定:★★+ ●「人喰いの滝」 岩手の山の中にあるその滝は、落ちたら最後、 死体もあがらないという「人喰いの滝」の近くで、 前夜、映画の撮影隊と飲み交わしていた地元の老人が、 雪の早朝に、崖から落ちて死んでいるのが見つかった。 その足跡は何のためらいもなく、まっすぐと崖に落ちる、 一方向のものと、発見者の往復の足跡しかなかった…。 <感想> アンソロジー参加作品とのこと。 足跡トリックって色々ありますが、 果敢にチャレンジ、という感じです。 評定:★★ ●「蝶々がはばたく」 旅行へ出掛けることにした火村とアリス。 遅刻寸前で飛び乗った特急で出会った老人は、 ホームを見てひどく驚いていた。 そして、35年前の「蒸発」話を聞かせてくれた。 <感想> 全体に蝶々です。 とても大きなトリック(?)、 そして最終の追悼と希望への祈り。 蝶をトリックに取り込んだ殺人事件に始まり、 蝶に希望を託した、ひとつの幸せの物語に終わるという配列は なかなか絶妙でありました。 評定:★★★ --------------------------------- 文章・描写 :★★★ 展開・結末 :★★ キャラクタ :★★★ 独 自 性 :★★★ 読 後 感 :★★★ --------------------------------- 菜の花の一押しキャラ…博物館の学芸員・田中さん 「彼は彼で、悩みが多かったようですね」(川端 研)
0投稿日: 2010.12.30
powered by ブクログきれいにまとまった1冊という印象。 やんわりと自分の中で火村&アリスのイメージができて来たので、躍動感がありました。 嵌ったらもう抜け出せないということですね。
0投稿日: 2010.11.04
powered by ブクログ国名シリーズ三作目。短編集。 やはり印象に残るのは?と聞かれると最後に収録されている「蝶々がはばたく」 他の短編とは少し違った形の、そしてどこか心に残る一作。 好きなのは「彼女か彼か」蘭ちゃんが良い味だしてます(笑) 最初と最後を蘭ちゃんで挟んでおり何だか不思議な感じがしました。火村センセが謎解きをしなかったからなのか、後日談という形だったからなのか・・・ 作自体にも凄く味が有ると思います。 やっぱり、有栖川さんの短編はスッキリと読みやすくて良いな好きだなと短編を読むたびに思います(長編も好きですけど!やっぱり短編が好みです)
0投稿日: 2010.08.15
powered by ブクログミステリーとしての設定や、トリックは結構好きです。 ただ、「人喰いの滝」のトリックはちょっと分かりづらかった……かな? 私としては、ラストの「蝶々がはばたく」が一番好きでした。 アリスがなんか可愛い。頑張って自分の考えに突っ走りすぎて火村先生に一刀両断されちゃうとこが。
0投稿日: 2010.05.22
powered by ブクログ火村英生シリーズ 『ブラジル蝶の謎』 消費者金融の社長の弟。兄と対立し世間から隔絶した小島で生活していたが兄の死で帰宅。兄の関係者に挑戦を叩きつけた夜に殺害される。現場の壁に張られたブラジルの蝶。被害者の握る携帯電話の秘密。 『妄想日記』 火をつけられ死んだ被害者。3年前に起きたひき逃げ事件と分裂症の被害者。被害者の義父母の秘密。 『彼女か彼か』 女装癖のある被害者。被害者をとめたという女の証言。被害者と遺産でもめる隠し子と従姉妹。男性をめぐる女性と対立。 『鍵』 パーティの終了後一度帰宅したはずの秘書が庭で殺害され発見される。社長の息子の婚約者のイヤリング紛失騒動。現場に残された謎の鍵。 『人食いの滝』 「人食いの滝」と呼ばれる滝付近での墜落死。雪に残された足跡。被害者の真新しい長靴の秘密。映画撮影隊と夏に起きた女優転落死の関係。 『蝶々がはばたく』 温泉旅行に出かける火村、アリス。火村の遅刻で乗り合わせた乗客との会話。かつて消えた恋人たちの秘密。浜辺の別荘から消えた二人。砂浜に残らなかった足跡の秘密。 2010年4月4日再読
0投稿日: 2010.04.02
powered by ブクログ読みやすい話だった。推理小説は楽して読みたいタイプだから、推理とかじゃなくて叙情重視の方が嬉しい。それにしてもタイトルの付け方が上手いなあ。
2投稿日: 2010.03.08
