
総合評価
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powered by ブクログ『冤罪』という重いテーマでした。 難しい言葉が次から次へと出てきて困ったけど 捲る手を止めることはできなかった。 この本に書かれていることは きっとこの世の中に蔓延してる真っ黒な世界。 他人事とはまるで思えない とってもリアルなストーリーでした。
1投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログザ男社会っていう感じの映画を見終わったような読後感です。救いのないなんてことだ…の絶望の連続でしたがラストは明るい未来が見えてほっとしました。 でも自分が組織の中の一員だったら絶対大きな流れに身を任せて長い物には巻かれるだろうな…自分の身が一番かわいいし。でもそれって他人の犠牲の上すぎやしないか。うーむ。難しい。
2投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
スルスル読めるし、確かに面白い。面白いのだが、最後のどんでん返しは、何か無理やり今まで出てきた人を登場させたような感じで、そこに至るまでの動機というか心理の描き方がなくて、あまり納得感いく終わり方ではなかったなぁ。面白いのは確かなのだけど。
1投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分が渡瀬の立場だったら…組織に従ってしまうだろうか…?。渡瀬は自分の罪と向き合い、立ち向かっていく。冤罪を生み出してしまう組織的な構造はきっとどんな組織にも多かれ少なかれあるのだろう。彼のようには現実世界ではできないとは思うが、小さな勇気を心に持ち続けていきたい。 最後の黒幕は、「どんでん返し」ということだったので、なんとなくこの人かなあというのはわかってしまった。「どんでん返し」という紹介もネタバレになってしまうんですね…。25年以上前に見た顔を覚えているのかなあ? この部分だけが、ちょっと?ですが、それ以外は本当に面白くて夢中になって読みました。
0投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログ中山七里さんの社会派ミステリー。渡瀬刑事のシリーズをまだ読んだことなくて、ここから読み始めたんですが、合ってるのかな? 合ってなくても、ここから読んで大満足。渡瀬刑事のびっくりするような成長も見られたし、どうやってエンディングに向かうのかハラハラドキドキのストーリーに引き寄せられました。
35投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ殺人、冤罪、自殺、隠蔽‥心が苦しくなることの連続でした。 フィクションとわかっていても、警察に怒りを感じてしまいました。
7投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ最初から最後まで飽きることなく、あっという間に読み終えました。とても読みやすく、冤罪被害者側の気持ちにどっぷりと感情移入させられました。また、重い題材でありながら、新たに驚かされることの連続でエンタメ性のある楽しい読書時間になりました。
1投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
渡瀬警部の不器用ながらも自分の正義を真っ直ぐ貫こうとする姿勢に胸を打たれた。 手柄を欲するあまり証拠を捏造する鳴海、体面を気にして目撃情報を隠す者、面子を重んじて組織で悪事の隠蔽を図る警察。自分さえ良ければ例え冤罪によって殺された人間がいようがどうでも良いのかと読んでいて呆れた。 そんな中で1人立ち向かおうとする渡瀬はかっこよくて応援したくなる。 当時の警察だけでなく検事までもが冤罪に加担していた事実を知った時は、楠木父が関係者を恨んで一線を越えるのも致し方ないのかとまで思わされてしまう。 考えさせられる一作だった。 別の作品に出ていた小手川、犬養が登場してちょっと嬉しかった。
1投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ冤罪事件を取り扱った作品で読んでいてしんどくなる場面も多かった。冤罪がその人と周囲の人の人生を壊す様に胸が苦しくなった。 人間が人間を裁くこと、人間が人間に死刑判決を下して本当にいいのか、その判断に間違いはないと言い切れるのか、、。考えさせられる作品だった。
1投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログ難しい言葉が多くて楽しむ余裕がなかったてのが正直な感想です。 中盤、流れが変わった時は引き込まれたけどそれ以降は淡々としてしんどかった。
0投稿日: 2025.09.03
powered by ブクログ冤罪事件の発生、新たな事実 警察という組織、マスコミ、社会。 正義とは。人が人を裁くと言うことは? 自問自答しつつ、己の正義を貫こうとする渡瀬刑事はとっても素敵でした。 たくさん考えさせられるフレーズがあって、読み応え抜群!
1投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログ冤罪事件をテーマとした社会派ミステリー。 死刑判決で解決となった強盗殺人事件。後日、捜査にあたった刑事は冤罪に気づき真実を求めるが、誤りを認めたくない警察・検察組織から疎まれることに・・・ 上記の主筋にさらに二重三重の展開が施され、読み応えたっぷりの重厚な作品でした。 冤罪という重いテーマに向き合いながらも、しっかりとエンタメでもあり、社会派小説としてバランスよく仕上がっていると感じました。 多くの要素を盛り込んでいるにも関わらず、詳細まで良く練られているので、矛盾感や違和感もなく、作者の筆力に感服です。 最期に、自身が根の単純な子供みたいな人間なので、このような逆境に立ち向かうヒーローものは大好物です。
3投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログ最後の最後までまったく気の休まらない展開。 一人一人が自分の利だけを考えず、正義を通せていたら、そんなたくさんのエゴによって迎える結末。なんともいえない胸が締め付けられる話でした。
2投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログ【連続殺人鬼カエル男】から渡瀬刑事が気になり読んでみました。自分が関わった冤罪事件へ向き合う姿には目頭が熱くなりました。刑事としても人間としても熟達していく姿を見てますます渡瀬刑事のファンになりました。 中山七里先生のエンタメと社会問題を融和させた作品は読み応えがあります。しばらく自分の中で中山七里祭り開催されそう笑
5投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ここ最近集中して本を読めていなかったのですが、今日は日帰り出張だったので道中に一気読みしました。 中山七里さんの本はどんでん返しが多く、この作品もどんでん返しも同様ではあるものの、読み進める中で場面転換やキャラクターの成長が印象に残るため、一本芯の通ったストーリーになっており面白かったです。 冤罪から始まる重厚なストーリーの中で表現されるキャラクターそれぞれの感情描写がとにかく素晴らしい。記述トリックとかでもないので実写化しても面白そうだな〜と思ったら、もうドラマ化されていました。気になる方はそちらからでも!
2投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログ冤罪の怖さと腐った社会がリアルに描写しれていて、まさかと思う人までが汚職をしていて悲しくなるけど、人間らしいな...とも思う。 最初は胸くそ悪い人物が出てきて嫌になるが少しずつ罰が明るみになって検挙されていくのは少し救われた。
2投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログ最初らへんスルスル読んでたけどどんどんペースダウンした 突然冤罪で刑務所に入ることになるの怖すぎる 冤罪って気がついた刑事が真実を公表するのが当たり前に正しいけど色んなしがらみでなかなかできる人いないだろうなあ
2投稿日: 2025.07.08
powered by ブクログ今更ながら中山七里さん初読にして有名な作品! もう面白すぎでしょw 感想を書きたいけど読み終えた今は気持ちがいっぱいで…。 それくらい好きな作品になりました☆ とりあえず次の作品を早く読みたい気分です☆
77投稿日: 2025.07.05
powered by ブクログテミスの剣 中山 七里【著】 ⸻ 内容説明 豪雨の夜の不動産業者殺し。強引な取調べで自白した青年は死刑判決を受け、自殺を遂げた。だが5年後、刑事・渡瀬は真犯人がいたことを知る。隠蔽を図る警察組織の妨害の中、渡瀬はひとり事件を追うが、最後に待ち受ける真相は予想を超えるものだった!どんでん返しの帝王が司法の闇に挑む渾身の驚愕ミステリ。 ⸻ 感想 中山七里さんといえば社会派小説の名手。本作『テミスの剣』では、「冤罪」という極めて重く、現実的なテーマに鋭く切り込んでいます。冤罪に加担してしまった刑事・渡瀬が、自責の念に駆られながら、警察という巨大な組織の内部に身を置いたまま、真実を追い続ける姿には心を打たれました。 「殴られた側はいつまでも覚えている」――この一言が本作全体の重みを象徴しています。加害者、被害者、警察、検察、弁護士、裁判官……司法に関わるあらゆる立場の人々が登場し、それぞれの信念や矛盾が浮き彫りにされていく過程は、読者としても考えさせられる連続です。 法が人を裁くということの重み。そしてその判断を下すのは、結局のところ「人間」であるという事実。どれだけ制度を整えても、人の欲や保身といった感情が入れば、制度は歪み、冤罪という取り返しのつかない悲劇を生む――その現実に胸が痛みます。 中山さんの小説はいつも、読者に「答えの出ない問い」を突きつけてきますが、本作もまさにそうでした。それでもなお、自分なりの視点を持ち、向き合い続けることの大切さを再認識させてくれます。 そして、やはり中山作品ならではの“どんでん返し”も健在。最後の最後まで息をつかせぬ展開に、読み終えた後もしばらく心がざわつきました。読みごたえ抜群の、骨太な社会派ミステリです。
18投稿日: 2025.07.04
powered by ブクログ中山七里さんの作品、大好きです。こちらもとてもよかった!!引き込まれた!!人間味のある主人公、胸糞が悪い周りの人々、明らかになる真実、一気読みしてしまいました!!!!
1投稿日: 2025.07.02
powered by ブクログ自分が本が好きだったことを思い出させてくれた一作です。 渡瀬刑事の葛藤しながらも自分の中にあるものを貫いていく姿勢が、 私はすごく惹かれました。 古代ギリシャ神話の女神テミス 彼女が携えている剣と天秤、剣は権力、天秤は公正を象徴しています。 今の司法が人を裁くとき、果たして天秤は携えられているのでしょうか。
1投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログPrime Readingで読了。 冤罪がテーマで、警察、検察、裁判所という罪を裁く側の個人や組織が持つ性悪さについて、それらが絡み合う形で物語が進行していく。雨の日に不動産会社を経営する夫婦が刺殺される事件が発生する。そこに容疑者として浮かび上がったのは、被害者から金を借りていた若者だった。強引な捜査、捏造された証拠、強圧的な取り調べといったプロセスを経て、犯人に仕立てられた若者はやがて拘置所内で自殺してしまうのだった。 内容としては2つの時間軸に分けられる。主人公である渡瀬は、埼玉県警の若手刑事として事件を担当するも、冤罪事件に巻き込まれる形でその原罪意識を持ったまま、二十数年後にベテラン刑事となって再び事件へと対峙することになる。法治国家の根幹にある警察・検察・司法の信頼性と、そこに絡む個人の出世や組織の論理といった生存本能のせめぎ合いの展開がゆったりと進行するなかで、最後に一気に伏線が回収されていく様は圧巻である。 法治国家としての刑事プロセスに則った罪と罰と、マスコミ扇動による大衆の私刑といった昨今の情勢も見え隠れする。たとえ組織がもみ消しへと動いていっても、マスコミを通じた告発のようなルートでその工作が明らかになることもある。清濁合わせ飲みつつ、自らが最も大切にすべき正義とは何か、権力を執行する立場だからこそ重要な価値観だろう。
10投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログ冤罪をテーマにした骨太で重厚なストーリー。 警察官の渡瀬のセリフ「正義のない権力はただの暴力だ。」 裁判官の静は「人を裁くことは自分の価値観や倫理を裁くのと同義・・人一人の人生を変えたり終わらせたりするのです。・・」人間である以上ミスはするし、その時々で感情を持っている。社会的に権力を持った彼らの葛藤と苦悩が胸にズンと迫ってくる。 正義とは、人が人を裁くとはどういうことかを深く考えさせてくれる一冊。 お気に入りの作家がまた増えました。
0投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログ盛り上がってきて、そろそろクライマックスか? と思い始めてからページ数を見ると、まだ半分も行ってないではないか! と言うくらい、最初からグイグイ惹き付けられる。 最後はあっと驚く展開になるが、何となくしっくりくる終わり方は、震える天秤よりは納得感はある。
0投稿日: 2025.06.20
powered by ブクログ強引な取調べで自白させられて死刑判決→自殺までは背表紙のあらすじに書いてあるので、読者は冤罪とわかりながら取調べの一部始終を読むことになり、警察に対して強い嫌悪感を抱く。 こんな酷いことが今は行われていないことを願う。 どんでん返しというよりは、重たい話が積み重ねられていくような印象でやや長く感じられた。 最後の真相解明は唐突に感じたし、犯人への意外性もなく、満足感はやや下がってしまったけど、内容はおもしろい。 「正義のない権力は暴力」という言葉が頭に強く残った。
33投稿日: 2025.06.06
powered by ブクログ渡瀬刑事、相変わらずハードボイルドで惚れ惚れしてしまいます。 ……たしかこの方もバツ2かバツ3の設定でしたね(笑) 「もっと人の話を聞き、もっと本を読み、もっと至る場所に出掛け、ありとあらゆる知識を己の力にしてやる。」 この一文がとても印象に残りました。 世知辛い世の中ですからね。自分でちゃんと立っていないと、いつか自分で自分の膝を折ってしまう気がします。 だからこそ、今日も本を読みます。
5投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ話が二転三転する怒涛の展開。圧巻の取り調べの描写。見事な伏線回収。一気読みでした。すごくおもしろいです。 それでも、これをどんでん返しと言うには、うーん。。終盤に出てきた最初の事件の『関係者』の唐突感のせいなのか、「ええっ!?」ってよりは、「へぇ、そうだったのか」みたいな、淡々と、という印象も若干拭えず4点です。
2投稿日: 2025.05.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中々どうしてハードボイルドで、とっつき難いけど世界に入れば読む手が止まらない。面白かった。 一方、迫水があっさり自供するのと4人は流石に死刑だと思ったんだが、そこはよく分からんかった。そもそも自分がいい歳で子供もいるから渡瀬マジで余計なことすんなよと思ってた。隠蔽する警察もそうだけど、嘘の証拠でっち上げたやつを吊るしあげりゃよかったんでは。 一個の案件じゃなくて偉くなって上から変えてけよ。
1投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログ正義なき権力はただの暴力だ 20数年前の冤罪事件は、被害者以外にも多く犠牲者を出し、痛みを残していった。時を経て、憎しみは新たな事件に発展してしまう。 隠すことで得られる真実も、正義もない。 渡瀬警部の知識の広さと深さは、この事件の決意に基づいていたんだと分かった。若いころの渡瀬警部のまっすぐに事件と向き合う姿勢に惹かれる。20数年という年月をかけた物語の厚みも魅力の一冊。
8投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ前半と後半の主人公となる二人の刑事が、それぞれアウトロー感を出しつつも全く異なる正義に基づいて事件を解決していく様が読んでいて心地良かったです。
0投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
若いころの刑事渡瀬が当時の上司と冤罪を作ってしまい、罪のない民間人を死に追いやってしまった事件を発端とする事件がおきる。 自身の知見のなさが冤罪を生み、被害者や警察、裁判官の人生を狂わせたことを悔いた渡瀬は「知見がなければ吸収してやる。観察力がなければ獲得してやる。知識が足りなければ片っ端から漁ってやる。もっと人の話を聞き、もっと本を読み、もっと至る場所に出かけ、ありとあらゆる知識を己の知からとしてやる」と決意し、現在の渡瀬になったのは新しい発見だった。 テミスはギリシャ神話の女神で法と秩序・正義をつかさどる存在で、片手に天秤、もう一方に剣を持つ。天秤は「公正な判断」を剣は「制裁の力」を象徴する。 本作品では正義を行うものは本当に正しいのかというテーマのもと、冤罪や報復、正義の暴走などが起こる。「剣」が振るわれるときそれが本当にそれが正義であるかを問う作品であった。
4投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ☑︎それは君が未熟だからなのではなく、人間という存在自体が未熟だからなのだ。 ☑︎力なき正義は無力であり、正義なき力は暴力である。 ☑︎権力を信奉する者はやがて権力によって駆逐される。
0投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ冤罪がテーマの作品。 昭和59年に発生した強盗事件、その事件を追う ベテラン刑事の鳴海と主人公の若手刑事の渡瀬。 犯人として逮捕したのが冤罪だった。 無実な人間を犯人に仕立て上げる取り調べの描写が生々しくて一気読みでした。 冤罪だと発覚してからの渡瀬の苦悩、そしてそれを隠そうとする警察という組織、犯罪者家族の世間の風当たり、マスコミの過剰な報道、 もう中山七里さんお得意の世界でとても嬉しいです。 ただ、前半が素晴らしかった反面、後半の犯人に辿り着くところと最後のどんでん返しは個人的にはちょっと???を感じました。 冤罪だとわかった後の鳴海のセリフ 『世の中に正しいことなんて何一つない。あるのはその時々に都合がいいか悪いかだけだ。それを見誤ると得にならんぞ』 これを警察が言ったらダメでしょうと思いつつ、それを打破する主人公の勇気に憧れを感じてしまいます。
50投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログオーディブルにて。 前半しんどくて途中でやめようかと思ったけど、 最後まで聴いてよかった。 実際の警察組織もこんなにクソなんだろうか。
0投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログエンターテイメント性がタイプな本。裁判長の静さんとの会話部分で考えさせられちゃった。正直に告白して失うものと得られるもの、選ぶこと自体強さだよな〜
0投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とにかく細かく書いてくれてて分かりやすかった 警察や検察、裁判など聞き馴染みのない単語が多かったけど、難しいと感じることなく読めた 描写もだけどストーリー自体も細かくて、物足りない感じもない ただ、どんでん返しとは書いてるけど伏線的なのは無かったと思うから最後恩田が犯人って分かった時「そうだったんだ〜」くらいで、びっくり!みたいなのは無かった 後付けでどうとでも言えるよねって思ってしまう 現状日本でも刑が軽すぎるってことは多々あって、物語にリンクしてたから考えさせられる 私情抜きで刑の重さを考えて欲しいところだけど、難しいんだろうね、、ඉ_ඉ 普段小説読まないけど、こんなに面白いなら今後読んでみようかなと思えた作品でしたᐢᴗ.ᴗᐢ♩
0投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログ99.9の過程。袴田さんの事件が真っ先に頭をよぎった。捏造による極刑への誘導は仮想の物語だとしても憤りを感じざるを得ない。テラーの渡瀬さんも取り調べでの阿吽の呼吸は洗脳に近い導きが仕上げたスキルだったのか。 気づくセンスは刑事には喉から手が出るほどに備えたいスキルだと察するのは素人でしょうか。"似てる"からくる"もしや"を塞ぐことなく追求することで隠された事実が次々と明確になる。暴く代償は広く深く個々の苦しみはあれど無実の罪と天秤にかけると、もしかしたら釣り合うのかもしれない。 命を奪うほどの大罪の根本原因は個人の些細な羞恥となると落胆と憤りは多くの関係者が強く感じることでしょう。そんな羞恥に気づく犯人側も敏感さを認めざるを得ない。高いセンスと腕があるのだから認められる出会いや組織があればそもそもの罪の要素が芽生えなかったのかもしれない。認められたいがそこここにある時代。気づき反応し称えるが大切か。
21投稿日: 2025.04.30
powered by ブクログ冤罪。。 裁く人が人なら、なくはないと思うが、絶対にあってはならない。 無実を信じてもらえないなんて無念でならない。 警察や検事 「権力を持つ者は真摯でいなければならない」 私は司法に携わる者ではありませんが、 高遠寺判事のかっこいい生き方に真似して、 常に自分を律していきたい。 誰が正しいではなく、何が正しいのか。
2投稿日: 2025.04.24
powered by ブクログ面白かった。 やっぱ中山七里さんは文章が上手で引き込まれる。 人が人を裁くことについてが一貫したテーマ。 裁判員裁判、日本警察の隠蔽体質など色々と考えさせられる。
1投稿日: 2025.04.23
powered by ブクログ最初の取調べの場面が辛いよ こんな風に脅されたら、やってもいない罪を告白しちゃうかも 罪とはなんだろう。正義とはなんだろう。 まっすぐ突き進む主人公が痛くもありかっこよくもあり とはいえ、最後のどんでん返しは蛇足かも
1投稿日: 2025.04.21
powered by ブクログ昭和におきた強盗殺人事件を2人の刑事が解決するところから始まるが、取り調べで犯人は自白を強いられて死刑判決となる。死形執行前に自殺してしまうのだが、そこから時は平成に移り、新たな強盗殺人事件が起きる。そこで逮捕した犯人が実は前に死刑判決が出た事件の真犯人であることが半明する。渡頼という刑事が冤罪だったことを公にしょうと奮闘する。 結果的に冤罪の公表に手を貸してく れた検事の恩田が出世のために事実を隠し、冤罪を作り出していたことが分かり終了 単純なストーリーではなく考えさせられるテーマではあったが、正義とは何か?、司法とは?という要素が多して読み飛ばしてしまったところも多い。
0投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログ冤罪をテーマとした、いわゆる隠蔽体質な警察組織に主人公が立ち向かうミステリー。 主旨として「法治国家とは言え、人が人を裁くとはいかなるものか?」という「問い」が一貫しているところがストーリーの地盤を固めている。 読み物として、どんどんページをめくりたくなる面白さは相当なものがあるが、やはりエンタメ要素が強めに感じてしまった。 作者が終盤に仕組む「どんでん返し」も終盤まで見抜けなかったが、逆に「そのどんでん返し必要か?」と思ってしまう自分もいて、やはりエンタメ要素は強めの作品だと思ってしまった…。内容はとてもシリアスだけど。
1投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ中山七里さんの作品にはギリシャ神話の登場人物が題名になっていることがある。テミスもギリシャ神話の女神で、右手に剣、左手に天秤を持っている。圧力と正義の象徴だろうか? 渡瀬刑事の若い頃が描かれている。今の渡瀬刑事の源泉が読み取れる。念願の刑事になった渡瀬は、指導役の凄腕刑事鳴海とコンビを組む。不動産会社の久留間が殺害され、その捜査にあたる。二人は強引な取り調べで楠木明大の自供を取り付ける。一審の判事は、静おばあちゃんこと高遠寺静だが、静は楠木明大の無実を感じながら、先輩の黒崎判事への配慮から死刑を言い渡す。恩田検事と共に正義とは何かを貫く姿勢を持っているはず・・・。時は昭和59年。 取り調べの様子がリアルに描かれている。過去には強引な取り調べが横行していたのだろう。それによって冤罪が生まれ、もし冤罪であれば人の一生を大きく変えてしまう。 一つの事件から渡瀬が真実を追いかけ始める。ここまでがプロローグのようなものだった。 冤罪であれば警察や検察はどうするのか?組織的に隠蔽を図るのか? 渡瀬がとった行動は、警察、検事の粛清に繋がるのか・・・。パンドラの箱の底にあるものは希望、それを全うすることが責任の取り方だと思うのだ。正論は時に正しいとは限らない。しかし、概ね正しい。関係者のそれぞれの正義の貫き方が興味深い。 そして23年、さらに経過した場面で、また事件が起こる。犬養刑事や古手川刑事もチラリと登場、中山七里さんの作品は壮大な一つの作品で、一つ一つがその断面を描いているように感じる。それと共に最後に驚きが仕掛けられていた・・・。お見事な構成である。
25投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ予想の斜め上を行く結末でした。一つの冤罪事件が各々の人生に及ぼす影響が描かれています。自分たちの下した鉄槌が正義なき権力の行使であったことが分かったとき、組織を守るため同調圧力に従う人、あくまで自分は正しかったと自己弁護する人、迷いながら抗う人、自らを罰する人など、過ちに対するそれぞれの向き合い方が違っていて興味深かったです。
1投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ強殺事件の犯人を自供させたが、犯人は獄中で自死。しかしそれは冤罪で新たな犯人を逮捕。冤罪を詫びようにも本人はいない。遺族から厳しい言葉を投げられ、警察からも裏切り者扱いを受けながら自分の正義を貫く刑事の人生を描く物語。 5つの時系列で分けられているが、それぞれが完全に独立しているわけではなくどこかで繋がっている。 「あれはこういうことだったのか!」という発見があとから出てきて読んでいて楽しかった。 組織の一員として警察の隠蔽には加担せず、裁く側としてどうあるべきかを考えて行動し続ける刑事がいるのかは疑わしく、むしろ隠蔽しようとした登場人物たちの方が想像がつきやすいが、主人公のような刑事がいてほしいと願う。
1投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログ中山七里の本領発揮。とても面白かった。ヒポクラテスシリーズの古手川刑事の上司渡瀬が主人公。はじめは、冤罪がテーマかと思わせてかなり深いテーマを持っていた。最後の最後は大どんでん返し非常に面白かった。たった1日で聴き終わった。Audibleにて。
0投稿日: 2025.03.27
powered by ブクログ冤罪に焦点を当てたお話で、冤罪を暴く事により世間や周囲ニ与える影響、そして冤罪をかけられた者の家族の怨嗟。警察内部の闇などなど一気に話に話に引き込まれました。渡瀬刑事の苦悩や葛藤、後悔、もう2度間違わないと決意し進んで行く姿に心が震えました。
0投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログミステリーや推理小説が好きで月に3冊くらいのペースで読んでいるが、久しぶりに、面白かった☺️ いつも星3つなので、私にとっていい作品に出合えて嬉しい!
0投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログ中山七里さんの小説、初めて読んだ。 展開がはやく、テンポが小気味良い。 登場人物も覚えられる範囲で、自分の頭の中で、勝手にキャストして映画化してしまうほどに……
0投稿日: 2025.03.13
powered by ブクログ⑤ 前から気になってた小説でしたが、流石は中山七里ですね!思ってたより面白かったです。 20年以上に渡る冤罪の真相が様々な観点から解決していく流れは天晴れでした。先の読めないどんでん返しが面白かったです。 少し前までは映画化やドラマ化は難しかったと思いますが、今なら生成AIでキャストを若くしたり老いさせる事も出来るだろうから、映像化したらヒットするでしょうね! しかし現実にまだ少なからず、警察や検察の決め付けや不祥事が無くならない現状が嘆かわしいなぁ、、、
1投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログ伏線回収の鮮やかさが素晴らしく、エンタメとして最後まで楽しめる小説でした。テーマは重く、自分に置き換えて考えるととても主人公のような行動は取れそうもありませんが、自分自身に恥じない生き方をしていきたいと感じました。
1投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログこれを読む前に偶然にも、太田愛さんの未明の砦、染井為人さんの正体、と読んでおり、冤罪事件の物語が続きました。 人が人を裁く限りは必ず過ちは犯すでしょうが、今の裁判制度でどこまでその過ちが減らせるのか…考えさせられますね。
0投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログ2025/01/28読了。 渡瀬さんの人となりをよく理解できる。 最後の展開はやはり中山さんっぽい。
0投稿日: 2025.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中村七里さんの本を初めて読みました。以前、図書館で一度借りたものの、読む機会がなく返却してました。帯に「どんでん返しの帝王」と書かれており、その言葉に強く惹かれていました。 主人公は警察官であり、先輩の無理な捜査手法に疑問を抱きつつも、指示に従い、犯人を自供に追い詰めます。しかし数年後、その捜査が誤りであったことが発覚し、告発へと進んでいきます。 ストーリーはテンポよく進み、警察の思い込みによる無理やりな捜査に対して強い憤りを感じました。また、主人公が告発に至るまでの迷いや葛藤がひしひしと伝わってきました。 休日に150ページほど読み進め、残りは平日に読みました。この本は一気に読み切ることで、さらに面白さが増したかもしれません。 次は「連続殺人鬼カエル男」を読んでみたいです。
1投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログ昭和と警察関係の用語に苦戦しながら読んでいたので中だるみしかけました。しかし、渡瀬さんの反骨精神や高円寺さんや恩田さんなどの考え方がとても心に響きました。 最後は怒涛の展開でしたが、今回購入したテミスの剣についていたカバーでハードルが上がってしまい、そこまで関係していないように感じてしまったのでこのような評価になりました。
0投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ以前読んだカエル男で登場した渡瀬刑事が出てきて懐かしく感じました。 冤罪事件を機にどんどん話が展開していきます。 どんでん返しもですが、物語として重いテーマでも、どんどん読み進めていけました。
9投稿日: 2024.12.29
powered by ブクログ中山七里先生のカエル男にも登場してきる渡瀬刑事の若かりしころのお話。 渡瀬刑事の生き方に影響を与えた冤罪事件で、重たい内容であった。
8投稿日: 2024.12.26
powered by ブクログ書店で何度か見かけて気になっていた一冊。タイトルから、ギリシャの遺跡で美の女神アフロディーテの神殿の隣にテミスの神殿があったことを思い出した。本文中にテミスについての記述が何箇所かあり、正義の女神である事や、テミス像には天秤を挙げたタイプと剣を挙げたタイプがある事を知った。 ストーリーは不動産屋夫婦が殺害される強盗殺人事件からスタートする。所轄の刑事である主人公渡瀬がその犯人逮捕をきっかけに事件に深く関わることになる。 冤罪や死刑制度、司法制度について考えさせられる一冊だった。 2014に出版された作品だが、強行手段で犯人逮捕に踏み切るベテラン刑事や、冤罪を組織的に隠蔽しようとする警察機構、また主人公の妻に対するモラハラ的態度など、全体的にひと時代前の印象を受けた。 シリーズ化されているようなので、次の作品も読んでみたい。
1投稿日: 2024.12.06
powered by ブクログさまざまなジャンルの高品質なミステリーを鮮やかに、そして信じられないスピードで書き上げると噂の中山七里氏。『岬洋介』シリーズが気になっていたものの、図書館で本作『テミスの剣』を見つけたため、まずはこれからということで貸出手続きを終えた。 読み初めてすぐに思ったことなのだが、とにかく読みやすい。文体はそこまでライトではない上、作品自体は本格的なミステリーに仕上がっているのにもかかわらず、だ。 殺人現場の細やかながらも分かりやすい描写から、渡瀬や鳴海ら登場人物たちの個性までもが、わずか数十ページで強烈にインプットされ、物語に釘付けになる。この時点で、これから中山氏の作品を読もうと心に決めた。 さらに、この手の刑事ものミステリーの中では群を抜いてリアリティがある。まるで本職の刑事、もしくは刑事だった人物が描いているかのようで、知識は小説の色をグッと濃くするのだと再認識せざるを得ない。うーむ、感嘆から唸ってばかりだ。 さて、本作『テミスの剣』は発生してしまった冤罪事件を描く。 不動産屋の強盗殺人の罪で死刑となった楠木明大。彼は埼玉県浦和市配属の刑事・鳴海健児と渡瀬により連行され、取り調べを受ける。 厳しい取り調べの末に犯行を自白した明大だが、5年後に発生した別の強盗殺人にて、明大は無実であったことが判明。罪の意識に苛まれた渡瀬は真実を追うことを決意する。 まず、鳴海の暴力も辞さない無茶な取り調べに唖然とした読者も多いだろう。しかし意外にも私は、鳴海に対してそこまで嫌悪感を抱かなかった。 鳴海本人も「あれくらいしないと本音を吐かない」と言っているように、犯罪者は海千山千。 最近、呉勝浩氏の『爆弾』を読んだことも、私が犯罪者に対しては容赦ない尋問をするべきだと思うようになったきっかけだろう。とはいえやりすぎではあるのだが……。 渡瀬が言うように鳴海は一癖も二癖もある人物だが、検挙率から見て実力は紛れもなく本物。物語開始時点で新米だった渡瀬が敏腕刑事になれたのも、彼の背中から得るものがあったからだ。 無論、激しい取り調べにより、作中の楠木明大のように冤罪となった者もいるのだろう。しかし、捉えられた真の犯罪者は計り知れないはず。 だからといって、作中のような過ちをおかしてもいいのかと問われれば、迷わず首を横に振るつもりだが……。煮え切らない、というより一人の人間が答えを出してはいけない。それほどまでに重いテーマだ。 法の神であるテミスは冤罪を犯した者たちをその剣で断罪した。唯一それを免れた渡瀬だが、どこまでも独善的な彼に次々と試練を与えたのもまた、テミスなのだろう。 エンタメ性と社会派の二丁拳銃で読者を責め立てる、読む者の心を穿つ渾身のミステリーだった。
38投稿日: 2024.11.28
powered by ブクログ綺麗な結末。散らばっていた謎をぜんぶ解決してくれた。正直、最初から後ろめたさの残る捜査のやり方だったのに、それをずっとそばで見ていた渡瀬があとになって捜査に対して疑問を持つのはちょっと違和感があったけど、結局続きが気になって一気読みしちゃった。冤罪を扱った物語だったけど想像していたよりも気が重くならず、最後にはちゃんとすっきり片付いてよかった。被害者の立場があんまりにも弱くて、これが事実なのかなあってやるせなかった。でも、過ちを経て、できることぜんぶやってくれた渡瀬に拍手したい。
2投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3.6 毎回警鐘鳴らす人なんだね。 推理のどんでん返しというより、展開のどんでん返しに重きをおいてる。 全然面白いし、すらすら読めるけど、なんだか物足りない、。 あ、主人公を糾弾する人達のセリフが全部よかった。
1投稿日: 2024.11.21
powered by ブクログブックオフで買った。先に71歳の母が読んで「おもしろいよ」と言ってくれた。 渡瀬の刑事信念がよい、自分は間違ったと自覚した後、'知識、体力、どんどん勉強してこれからは間違えないようにしよう'と思えるのに共感を持てた。言葉で見るのは容易いが実行するには相当の努力がいったと思う。 刑事って事件に慣れすぎて冤罪を起こしても'たかがそれだけ'と思うのかな? 裁判官の信念も素晴らしかった
1投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログ正義の番人であるべき司法が、組織のエゴにより事実の歪曲を許容してしまう現実が恐ろしい。 そこに立ち向かう勇気を画餅と揶揄されてしまうならば、テミスが神である意義も無くなってしまうだろう。
4投稿日: 2024.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新婚1年目の浦和署の刑事渡瀬は、署で検挙率トップのベテラン刑事鳴海と組んで、強引な取り調べで殺人事件の犯人の自供を取り付ける。犯人の青年は裁判で死刑が確定し、拘置所内で自殺する。後味の悪い思いを抱えていた渡瀬だが、数年後、その殺人事件と手口が似た事件が起こり、別の犯人がいたことが分かるが ―― 。 なんとも重いテーマの本でした。 強引な取り調べだと自覚しつつ鳴海に従った渡瀬。 後に、有罪の決定打となった証拠品が鳴海の捏造だったことが分かります。 冤罪だと分かった後、間違いを正すべきか、組織のためにだんまりを決め込むのか、懊悩する渡瀬。結局、周囲の圧力に屈さず真実を明らかにします。 冤罪で犯人とされた楠木明大の命は戻りません。彼の両親の狂ってしまった人生も元には戻りません。 冤罪は無い方が良いですが、あまりに慎重になりすぎると罪を裁くことが出来ないかもしれません。難しい問題だと思います。人がやることに間違いがおこるのは仕方ないことです。建築業に就いている明大の父の言葉が胸に刺さります。「俺は若いモンからは生き字引みたいな扱いを受けてる。それでも年に一回か二回は間違いをする。本当に、あんたたちは一度も間違えないって言うのか」 刑事の渡瀬や古手川、犬養、静判事等他の作品の登場人物がたくさん出てくるのは嬉しかったです。 渡瀬がこの事件を忘れることなく、己の秤と正義を持ち、世の中の悪と戦ってほしいと思いました。
1投稿日: 2024.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったが、たまたま女優がホテルから出てきて、たまたまそれを見かけた支配人がそれを見かけたり、犯人も何十年も前の車で通っただけの運転手の検事の顔を覚えてて…っていうのがまあフィクションご都合主義で無理があるなあと思った。まあそれ言うと小説ほとんど成立しませんが。笑
1投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ文章、ストーリーとしては読みやすい話だった。 冤罪というデータの話を太田愛さんの本で読んでから日が経ってないこともあり、新鮮さはあまりなかった。
1投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログタイトルだけは昔テレビでやってた記憶があったけど まさに2時間ドラマにぴったりの題材 後半から最後にかけたストーリーもよくできていて秀逸
1投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログ冤罪について、犯人、被害者のみならず事件に関わった検察、裁判官、警察とそれぞれの立場で描かれおり間違えるはずのない側が間違えることに気がつかない世の中。正しいことを成し遂げようとすればするほど困難が待ち受けている内容に違いはあれ身近に感じることも少なからずあった。
1投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログ『十角館の殺人』の直後に読んだからか、推理小説のジャンルの違いようなものがよく分かるな、と感じた。 『十角館の〜』は、本格物と言われるそうだ。事件そのものが物語の中心だった。推理は最後にまとめて、と言うもの。 一方、こちらは、殺人事件があって警察が動く。同時に更なる事件が起こりつつも、警察の視点で少しずつ真実が明らかになる。その謎を解きほぐしていく工程が物語になる。 アプローチが違うが、こちらも面白い。「有隣堂しか知らない世界」と言うYoutube番組で中山七里氏の密着取材をしていた。それでこの作家を知ったのだが、ようやく本を読んだ。 これは伏線なのかな?と言う微妙な伏線を散りばめ、読者にも推理させてくれる。めちゃくちゃ「あっ!」と言うくらいに突拍子もないどんでん返しでもないのが、読む者にカタルシスを覚えさせてくれる。 これはうれしい読ませ方だ。 そして、どうも、登場人物が他にも色んな本に出ているらしい。これも続けて読まねば!
1投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ必ずしも真実が正義、正解ではないという社会。ほんとは正義、正解であって欲しいけど。極端な話ではあったけど、必ず僕らの生活にも似たような場面がある。大人になればなるほど。 加害者の人権ばかりっていうのはアホな僕も思っていた。
1投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あの渡瀬刑事の若い頃!! あれだけの知識量と観察力の原点がここに!! ちらっと古手川刑事も出てきたし、"切り裂きジャックの告白"の時間軸とも被っていて、シリーズ好きの私としてはおぉっ!となった。 28年越しに冤罪の事件に終止符が。 渡瀬刑事が冤罪と正面から向き合うしっかりと読み応えのある一冊だった。
3投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
渡瀬さんの過去、たまに言及される冤罪事件の話。そもそも冤罪を生んだ先輩刑事がクズすぎる。ろくな死に方しなかったのも当然と思えてしまった。真っ当に生きることが大切だなあと。 てか最後でもう静さん死んでた!!!!
1投稿日: 2024.07.25
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中山七里にまた新しいキャラクター。 いろいろあって どこも哀しく辛く身勝手な中に ズンとくるような表現も。 最後に少し希望がみえて ササクレが治まった感じです
1投稿日: 2024.07.23
powered by ブクログ強盗殺人事件で逮捕された青年は、強引な取り調べの末に死刑判決を受け、自殺。 冤罪をテーマにした重めのミステリー。 取り調べの描写は気が重く、息子が死刑判決、自殺、そして冤罪だったと知らされる家族の心情は悲痛…。 ミステリー要素はいつもの中山七里節で良かった
1投稿日: 2024.07.07
powered by ブクログ冤罪事件の本質を突き詰めたストーリー。 先般、袴田事件の裁判が報道されたけれど、本当の真実はどうなのか… 時間が長年に渡ると判決を受けた人、犯人を特定した警察、罪を訴追する検察、そして判定を下す裁判官たち 。 この本では、冤罪ありきで、その悪意を覆す警察官が自分の犯した尋問での仕打ちを深く反省し、冤罪で苦しむ被害者、その家族、自分自身を真実を暴いていくストーリーの展開が色々と絡み合っているところが面白い☺️ 昨日、やっと時間取れたから、コナンの映画観て来ました。 真実はひとつ‼️ 正しくだねー 冤罪事件の辛さひしひしと感じました。
0投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログこれぞ警察小説!こういうのを待っていた、という感じ。とても好みだった! 冤罪というテーマがすごく難しい。 最初、冤罪がどうやって作られていったか、その描写がハラハラして一気に読んだ。 犯人か、犯人じゃないか人が人を逮捕、裁く、すごく難しいことだと思う。 だからこそその間で行ったり来たり、気持ちも揺れる。刑事さんはすごい仕事だと思う、シナリオを書いてしまうとそれ以外が見えなくなるのも分かるし、かと言って少し筋道を立てないと逮捕に至ることはできないんだから。 裁判官の苦悩は、私のような凡人には理解することができない。公平に判断して判決を出す難しさ、その仕事をしている人がいるんだということ。 鳴海のやり方は胸糞だったのだが、その後、平然としているのが気に食わなかったが、人間らしさもあった。
2投稿日: 2024.05.28
powered by ブクログ昭和で起きた事件を平成で回収する流れはとても好みです。話自体は重っ苦しいですが、そう感じさせないほどスムーズに読み進められました。でも、可愛らしい名前は最後まで明かされていないよね??
0投稿日: 2024.05.27
powered by ブクログ鉄壁の司法を揺るがす冤罪事件 隠蔽する組織の中で真実を明らかにした刑事が背負った十字架が更なる闇を見つめる 犯人が捕まっても最後まで真相が明らかにならないミステリー フィクションでありながら、司法の不正、マスコミの体質、過剰な加害者保護と被害者軽視など現代社会を色濃く描いた名作 要所要所に世の不合理を切る文章があり共感を覚えます
13投稿日: 2024.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2024/5/26 読了 後ろ表紙のあらすじから読んでから読み始めたので、第一章は、冤罪になる流れが辛くて(というか、思ったより長くて)、積読になるかも、、と思ったら、真犯人が何者かに殺されてからの話の展開がまさに怒涛。エスカレーターに乗ってる間も読んでしまうくらい。 最後は未来のある終わり方で良かった
0投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログAIの前の話で、刑事渡瀬が警察組織の闇と戦い、自分の正義を貫く話だった。警察の捏造によって無実の罪を着せられ、死刑になった楠木は獄中で自殺する。警察として間違った判断をしていた渡瀬は苦悩する。高円寺裁判官との「自分のしたことに負い目を感じているなら、あなたが希望になりなさい。二度と間違えず、真実から目を背けないこと。」というセリフが印象に残った。最後の最後まで展開が変わり続けた中山先生の作品はとても面白い。
1投稿日: 2024.05.24
powered by ブクログ冤罪の話。 最後まで展開が読めなかった、さすが。 渡瀬刑事はシリーズ化されてる?みたいなので 他作もよんでみます!
0投稿日: 2024.05.22
powered by ブクログ中山七里の作品は過去に5冊読んだ。何れも読んだあと、心に残るものがあって久しぶりにこの本を選んだ。 新米刑事の渡瀬が鬼のベテラン刑事に付いてかなり乱暴な捜査をし立件した強盗殺人事件。その犯人は死刑執行前に自ら命を絶った。 渡瀬は、何か心にひっかかるものがあり、捜査を続けた。そしてそれが冤罪だったことが渡瀬を苦しめた。自ら暴露した結果、無実で命を絶った若者の両親、警察、検察、裁判所判事までを巻き込む。そして25年にも及ぶストーリーが続く。 中山七里の代表作の一つ。
1投稿日: 2024.05.20渡瀬シリーズ(?)
『テミスの剣』(中山七里)、読了! 作者の他の作品にも頻繁に出てくる警察官の渡瀬が主人公の物語。冤罪事件を主軸に、渡瀬が若手の昭和59年から平成24年までを描き、警察組織の官僚・隠蔽体質に切り込んだ作品。作者の作品らしく、ぐいぐい話に惹き込まれて、最後はどんでん返しをくらうが、真の正義が勝つ展開ですっきりした。
0投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ「ネメシスの使者」を先に読んでいたので、 あの渡瀬さんの新婚時代の話?!と最初からビックリしてしまった笑 大喜びで読み出したのも束の間、渡瀬さんこんなことしてたのか…と絶句してしまった。 もう見誤らないと誓った渡瀬さんの執念すごい。でも結末は悲しかった。
13投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
渡瀬刑事の出てくる作品4作目! 今まで読んできた作品に登場する人物も何人か出てきますね! カエル男のときに渡瀬が熱く冤罪は許されないって言ってたのとか、贖罪のソナタで御子柴の気持ちを最後に、自分が許されたかったのかもしれないって代弁してたのとか繋がってて、シリーズじゃないのに各キャラのスピンオフが強すぎる。 時系列的には古手川が派遣されているので切り裂きジャックと同じのが現代で、だいぶ過去の事件部分が長かったように思う。 楠木事件は初めから冤罪臭を漂わせまくってたので、冤罪って分かるの早くないか?どこに持ってくんだ?と思っていましたが、やはりさすがの一言。 女優さん出て来るまで真相分からなかったです。 社会的メッセージ性の強い作品が多い作者ですが、今回のはポップなやり取りの場面が一段と少なく、重めでした!
2投稿日: 2024.04.17
powered by ブクログ名声、地位、カネのために保身に走る輩を次々に打ち負かしていくところが読んでいてすっきりする。自身の痛いところを忘れず抱えながらも前を向いて進んでいくところ、綺麗事で終わらないところが読んでいて気持ちいい。うまいなあ。
0投稿日: 2024.04.16
powered by ブクログ冤罪をテーマに重く暗い内容だった。 登場人物のほとんどが渡瀬と対立しているし、いい人ほとんど出て来ないし。 黒幕も最後の最後まで出てこないし、伏線の回収タイミングも含めて上手いなって思った。 シリーズ化されているとは… 次も読まねば。
16投稿日: 2024.04.11
powered by ブクログ豪雨の中、不動産業の夫婦が殺害された。 刑事・鳴海の強引な取り調べで自白した青年・楠木は死刑判決を受け、拘置所内で自殺… 5年後、鳴海とともに、楠木を取り調べていた渡瀬は、5年前の不動産業の夫婦殺しと同じ手口の事件から、真犯人が迫水だったと知る。 渡瀬は、楠木が冤罪であったことを明らかにしようとするが、警察組織から妨害を受ける… そして、迫水は無期懲役から仮出所となり… 冤罪事件… 証拠品の偽造、袴田事件が… 冤罪に関わった人間たちが事件に巻き込まれていくのかと思ったが… 鳴海はひっそりと孤独死… 検事は懲戒免職、裁判官は自ら辞意…だった。 結末は意外なものだった…
15投稿日: 2024.04.09
powered by ブクログ限定版の表紙に書かれていた、「怒涛のスピード感、圧倒的なリーダビリティ」というキャッチコピーに惹かれて買ってみました。 読んだ結果、期待通りのクオリティで大満足でした。 ・大雨の中で行われた不動産屋での夫婦殺人事件 ・捜査からの犯人逮捕(冤罪) ・死刑判決&受刑者の自死 ・冤罪の発覚以降、真の事件解決に向かう渡瀬に降り掛かる圧力、脅迫 といった大波乱が終始絶え間無く続きます。 主人公である刑事の渡瀬の視点だけでなく、 最高裁判所に判事として務める高円寺の人を裁くことに対する苦悩や、不動産屋殺人事件の真犯人視点のパートもあり、より深く物語の世界に入り込む事ができました。 新しい登場人物が所々で登場するので、中盤以降は少し複雑に感じる事もあるかもしれません。 しかし、とある発言の伏線が回収された時や、事件の全貌が明らかになった時は最高にスッキリしました。 人の人生を簡単に変えてしまうことのできる警察、司法の在り方についても考えさせられる1冊です。
16投稿日: 2024.04.05
powered by ブクログ冤罪に加担してしまった葛藤と組織による隠蔽との戦い 十字架を背負うことを覚悟し解決に導く道筋にドキドキ感満載でした 最後の静判事のお孫さんとのやり取りが一種の清涼感を味わえどこかホッとした読後感も残った
21投稿日: 2024.04.01
powered by ブクログ不動産業者宅に押し入り、夫妻を殺害したとして逮捕され、厳しい取り調べの果てに死刑判決となった男は独房で自殺を遂げた。 しかし真犯人が浮上し、事態は思わぬ方向へ進む…一人の、またその家族の人生を狂わせた刑事・渡瀬の苦悩、裁判官、検事の心の葛藤が見事に描かれた傑作。 それぞれの心理描写が素晴らしく、私まで苦しくなりながら読み終えた作品。
6投稿日: 2024.03.01
powered by ブクログ強盗殺人に対する強引な取り調べで自白した青年が死刑の判決で自殺。その後冤罪と判明し、主人公の刑事が真相を追うが警察組織が妨害を行う。 冤罪がテーマだがそれだけではなく、一気に引き込まれるストーリーだった。自分の正義を貫く渡瀬刑事が素晴らしい。
29投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログ久しぶりに再読しましたが何度読んでも一気読み。単発の作品として素晴らしいのはもちろんですが、中山作品をシリーズを跨いで色々読んで再読すると登場人物達の原点を感じることができる一冊でもあります。 こうなるともう「ネメシスの使者」を続けて読むしかない!
5投稿日: 2024.01.18
powered by ブクログ面白かった!テーマは悲しいし、遺族の立場になったら想像するだけでも辛い内容だったけど、全編通してすっとまずは物語が入ってきて、最初は主人公にあまり感情移入できなかったけど、じんわりじんわり人物像も自分の中に染み込んでくるような、不思議な感じ。 恩田さんだけ何故か小日向さんで完璧に脳内再生されてました。何故だろう。 この作家さんの本は初めて読んだけど、シリーズものっぽいので他の作品も読んでみたいな。
2投稿日: 2024.01.17
powered by ブクログ止まらずに一気に読破し、続いて『ネメシスの使者』を読みました。 最後までハラハラして面白かったし、女性判事がかっこいい。ネメシスの使者よりこちらの方が好きです!
0投稿日: 2024.01.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冤罪事件に対して善悪と保身と正義とが入り交じっていた。 法に対してのそれぞれの職種からの考え方が面白かった。 特に裁判官の人の心情が印象的だった。 そして最後の最後に当時冤罪だと分かっていた人がいたのかと驚いた。
0投稿日: 2024.01.14
powered by ブクログ一言で言えば、本格的な長編小説だったとおもいます。読み応えがありましたが、フィクションでありながら、時代設定も混ぜながら、ノンフィクションのようなリアリティを感じながら読みました。
1投稿日: 2023.12.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ストーリーはとても面白かった。 でも、あの取り調べは酷すぎる。昭和の終わり頃はあのような取り調べがまだ行われてたのか?…これはフィクションだから…と思いたいけど、現にえん罪事件は存在してるのだから… それに加えて証拠の捏造とは!それはもはや犯罪なのでは? もっと慎重に捜査を進めて真犯人を捕まえてたのであれば、第二の悲劇は起こらなかったのだから、えん罪は余計に罪深いと思う。 一つ疑問に思ったのは、どうして恩田は渡瀬から渡された迫水の供述調書をマスコミに流したのか…ライバルの住崎を陥れる工作とするにはリスクが高すぎないか?4人殺害したとなると、死刑判決になると思った? あと、渡瀬夫妻の描かれ方はちょっと…
2投稿日: 2023.12.11
powered by ブクログひとつの事件の犯人が逮捕され刑が出ると、私のような一般人は警察が取り調べて弁護士と検事がバトルし裁判官が出した答えに間違えがあるはずない、というか何の疑問もなくそれが事実だと受け入れる。でももしそれが冤罪だったら…絶対に正解のはずの答えが間違えていたら…それはとても恐ろしいことだ。自らが冤罪にしてしまった事件を暴き、その事件に関わる新たな事件までを解決するのに四半世紀をかけた主人公。冤罪は起きてしまったが、無かったことにしたり隠したり組織の言いなりになるのではなく、向き合い、自分を罰し続ける。最後に事件はあっと驚く展開だったけど、真実が明らかになり少し報われた。
1投稿日: 2023.12.09
powered by ブクログ法学部生として深く刺さった作品。 取調べの場面に関してはどう考えても重大な違法がある明らかな違法捜査だな...と思いながら、こういうことが実際に少し前の時代ではもしかして普通に起きていたのかなと思うとやるせない気持ちになった。(一昔前の刑事ドラマの取調べのシーンはこのようなイメージがあるので)しかも冤罪で無実の被疑者に対してなのでより一層憤った。 不祥事やキャリアが絡むと、国家において国民を救う手段としての最後の砦である司法すらも黒に染まることがあるというのは非常に恐ろしいことだと思う。
1投稿日: 2023.12.02
