
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
決して悪辣な人間ではない。いや、隠蔽に手を染めた関係者は皆、同様に仕事に忠実で組織への帰属意識が高い者たちだった。 そういう人間が冤罪を引き起こし 組織の不都合を糊塗しようとすることが哀しい。社会悪の根源にあるものが、必ずしも悪意とは限らないことが腹立たしい。
0投稿日: 2026.08.28
powered by ブクログ御子柴シリーズから中山七里さんにハマり、カエル男で渡瀬シリーズを知り、こちらの作品にたどり着きました。御子柴ロスから渡瀬刑事へ。 今の所、御子柴ほど濃いキャラではないけど正義感の強い人間臭い渡瀬にも好感が持てる。 シリーズ追うのちょっと大変だけど読み進めていきたい。
0投稿日: 2026.08.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冤罪事件がテーマ 警察が証拠を捏造したり拷問まがいの取り調べでやってもいない人を自白させるとか ドラマではありがちだけど多分何件かは実際に起きているんだろうなと思うと怖ろしいものがある 話としてはちゃんとどんでん返しもあったり事件を追っていって真相に迫るところが描かれるんだけど 広告でどんでん返しの帝王!とか派手にぶち上げたせいでうーんこんなもんかという評価に逆にとどまってしまった感がある その宣伝文句はやめたほうがいいと思う
2投稿日: 2026.08.13
powered by ブクログ冤罪。起きてはならない冤罪による死刑判決。獄中で自殺してしまう。数年後違う事件で捕まった犯人が自供し冤罪が発覚。冤罪を勇気をもって告発した刑事。20年以上たち犯人が出所した時に起こったこととは…。事件に巻き込まれないよー静かに生きようw
24投稿日: 2026.08.10
powered by ブクログ昭和から令和にかけて時代が変わっていく様と、時代錯誤な夫婦関係のあり方などもあったが、全体的には読みやすく主人公の性格も納得しやすい部分があった。
2投稿日: 2026.08.06
powered by ブクログ最初の方からクサイと思ってた人がどんでん返しの人でちょっと安心した。感情を揺さぶられ、エンタメとして楽しめた。
2投稿日: 2026.08.05
powered by ブクログ正義とはなにか、とても考えさせられた。 正しくいるのは大変。 それでも自分は清く正しく、嘘のない人で生きていたい。
2投稿日: 2026.07.31
powered by ブクログさすが中山七里さん。東野圭吾さんとはまた違った面白さがあって個人的にはとても好き。 司法の闇に挑む渡瀬の覚悟が格好良い。あんなに頼りなかった渡部が、どんどん狡賢くなっていくのもとても良い。 警察や検察は簡単に人を殺せる冤罪の恐ろしさを思い知った。 ちなみに私は、加害者は軒並み死ねば良いと思ってるタイプである
2投稿日: 2026.07.29
powered by ブクログ一気に読ませるストーリーはさすが、大どんでん返しはザエンタメ。ちょっと表現が暴力的で苦手な時がある。
2投稿日: 2026.07.19
powered by ブクログページをめくり 刑事の名前が出てきたとき 別の作品のページをめくり確認した… こういう繋がりがあるところも中山先生の作品を読んでいて 楽しいところ 物語は十数年間の一人の刑事が関わった事件についてのお話で冤罪がテーマ 結構重いテーマだけど 読んでいるとあっという間に時間が過ぎていく 冤罪事件に関わった司法を守る判事の 心の中での色んな葛藤を経ての潔さ 冤罪を掛けられた人の残された家族の気持ち 明るいお話ではないはずなのに 読みにくさとか疲れとかもほぼなく お話の中に一気に引き込まれ 最後の最後の どんでん返し ここそう来るのかぁ と読んだ後の満足感 とっても考えさせられる内容ではあるものの 小説のお話しとしても楽しめた一冊
2投稿日: 2026.07.05
powered by ブクログ前半の胸糞悪いくらいの取り調べは読むに耐えなかったが、後半は真相が知りたくて一気に読んだ。 静の言葉がとても素敵だった。
4投稿日: 2026.07.05
powered by ブクログ刑事とはいえ、一人の人間。過ちはある、決して同じ過ちはしないを胸に犯人逮捕と警察組織に立ち向かう、やり方がどうあれ正義を貫く姿勢。諦めない刑事魂がとても印象深かった作品だった。
2投稿日: 2026.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
先に「有罪、とAIは告げた」も読んでいたのですが 時間が経ってしまっていたのでエピローグまで繋がりに気が付かず・・・!無念! あのときの主人公の、亡くなったおばあちゃんだったんじゃないか!!! それどころか同じ作者だということも忘れて、そういえば既視感あるな~似たようなこと言ってる小説あったな~とか 思っていて、自分の記憶力が悪すぎて驚きました。 最後でそこか!という驚きもあったけど、私の中では 穏やかでこんな人が!?って人ほど腹黒いイメージもあるし、納得。 どんでん返しというほどには驚かなかった。 だって出所日時を事前に知ることができるって内部の人しかいなさそうだし。(解説もあったけど、なんとなく普通に考えたらということで) あとはもう、とにかく警察が酷すぎる。尋問も、暴力も、証拠の捏造も・・・。 昭和って言ってもほぼ終わりかけの時代で、それでこんなに酷いの?とびっくりしてしまった。 冤罪で亡くなった楠木がかわいそうすぎる。そしてその両親も。 そりゃ犯人を殺したくもなるよ・・・。
1投稿日: 2026.06.30
powered by ブクログやはりミステリーは面白い。久々に読んで一気読み。最後まで何が起きるかわからない展開で引き込まれた。主人公が一匹狼タイプなので、最後まで生存できるのかハラハラしながら読んだ。
1投稿日: 2026.06.09
powered by ブクログよくテレビドラマ(サスペンス系)などで既視感のある、昭和の取り調べというシーンがいつも不愉快なるが、それが丸々文字になると破壊力が増すなと思った。 どんでん返しという訳では無いが、終盤に新たに出てきた女性が誰と結びつくのか検討もつかなかったが、わかってからは裏切られた気持ちになって憤りを感じた。 所詮みんな自分のことしか考えてないというか、もちろん最適解だったのかもしれないが、やるせない気持ちになった。 光崎先生の記述があり、これは!と最近読んだヒポクラテスの繋がりがあると嬉しかった。 中山七里先生の話は、このような形でも楽しめるからたくさん読んでしまう。
94投稿日: 2026.06.06
powered by ブクログ冒頭から不愉快 価値観が古くて読みづらい 冤罪での自白過程も気分が悪くなってきて何のために読んでるのか分からなくなった
1投稿日: 2026.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中山七里作品 冤罪をテーマに渡瀬や静おばあちゃんも登場し過去の冤罪の間違いから現在の彼等へとつながるターニングポイント的な作品。
6投稿日: 2026.05.21
powered by ブクログ「正義とは何か」「裁くとはどういうことか」を考えさせられる作品だった。 冤罪、警察、検察、裁判、それぞれの立場や責任の重さがじわじわ残る。 判事が本当に素晴らしい人格者で、物語の中でもかなり印象に残った。 犯人については、中山先生の作品ファンとしては、けっこう想像できる人だったかなという印象。
1投稿日: 2026.05.19
powered by ブクログ圧倒的読みやすさとスピード感。 現代社会の目を背けたくなる現実を風刺した一作。 豪雨の中行われた不動産屋夫婦強盗殺人事件。強引な取り調べと揺るぎようのない証拠を元に有罪となった青年、楠木明大。 彼は一貫して容疑を否認。しかし彼に下された処罰は死刑だった。そして彼は牢獄の中で自死した。 五年後、当時楠木を担当した渡瀬は、楠木が冤罪だった可能性に気づく。 その事実は、警察そして司法にまで影響を及ぼすものだった。 力なき正義は無力であり、正義なき力は暴力である。 法の女神テミスが、その剣を、本当に振りかざすべき相手とは一体誰なのか。
3投稿日: 2026.05.17
powered by ブクログ冤罪のお話。冒頭の取り調べ、自供から始まり、最初は緩やかにストーリーが展開。あれやこれやと、とんでもない方向に行って、それでもまだ、物語の半分くらいでした。これ以上、何があるのー?と期待を膨らませながら読みました。さらに、深く、あれやこれやありました。本当に面白かった。渡瀬刑事!こんな、過去があったのね。中山七里さん、今回もまたまた、楽しませてもらいました。もう、全部、読むしかなーい!
16投稿日: 2026.05.17
powered by ブクログわ、渡瀬、カエルやらヒポクラテスやらで知ってはいたが、こんな人物だったのか〜。辛い、でも頭上げて誓いに殉じる覚悟で突き進む姿は格好イイ。
1投稿日: 2026.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どんでん返しを期待して読んでしまったのでなんとも…。 序盤、昭和の酷い取り調べとは言えなかなか読み進められなかった。 冤罪で捕まえてしまった側、というのは珍しくて面白かった。 最後の方は一気に解決していく感じがドラマって感じ。 二十数年前、目の前を横切った車に乗っていた女優の運転席に座ってた男の顔を覚えてる。はなかなか…。 とはいえ、ドラマになったら面白いだろうな〜。 難しい話しというのもあって読むのが大変だったが、 かなり勉強になった。
1投稿日: 2026.05.05
powered by ブクログテミスの剣を読み終えた今、ギリシャ神話の法の女神テミスが手にする「剣」の意味が、これまでとはまったく違って見えている。天秤が平等を象徴するものであるならば、その剣は単なる執行の道具ではない。一度振り下ろされれば、取り返しのつかない結果をもたらす、不可逆の力そのものだ。本作は、その「取り返しのつかなさ」を、容赦なく突きつけてくる物語である。 物語は、昭和末期に起きた殺人事件から始まる。若き刑事・渡瀬は、執念の捜査と厳しい取り調べの末に容疑者を自白へと追い込み、事件は解決したかに見えた。しかし数年後、新たな事件を契機に、その判決が冤罪であった可能性が浮かび上がる。ここからの展開こそが本作の核心だ。渡瀬は、自らが関わった「正義」が一人の人生を奪ったかもしれないという事実と向き合うことになる。 私が強く心を揺さぶられたのは、「正義」がいかにして歪むのか、その過程である。法と秩序を守るはずの警察や司法が、組織の体面や信頼を守るために、誤りを認めることを拒む。その構造はあまりにも現実的で、恐ろしい。正しさを掲げる組織が、いつの間にか「正しさを守ること」よりも「正しく見せること」を優先してしまう。そのとき、最も弱い立場の人間が犠牲になる。 しかし、渡瀬もまたその構造の中にいた一人である。だからこそ、彼の後悔は単なる同情では済まされない重みを持つ。彼が二十年以上の歳月をかけて真実を追い続ける姿は、事件の解決というよりも、自らの過去に対する終わりのない問いかけのように感じられた。それは贖罪であると同時に、「それでもなお正義を信じられるのか」という葛藤の軌跡でもある。 終盤、散りばめられていた事実が結びつき、真相が明らかになる瞬間には強いカタルシスがある。しかし同時に、その真実がもたらすのは救いだけではない。失われた時間も、傷つけられた人生も、元には戻らない。真実が明らかになることと、救われることは必ずしも同義ではないのだという現実が、静かに突きつけられる。 中山七里は本作を通して、「正義とは何か」という問いを単純な形では提示しない。むしろ、正義が持つ危うさや暴力性を描くことで、その言葉の重みを浮かび上がらせている。間違いを認めることは、時に組織や信念そのものを揺るがす行為だ。それでもなお、それを選び取ることができるのか。 読み終えたあとに残るのは、明確な答えではなく、消えない問いである。自分が信じている正義は、本当に誰かを傷つけていないと言い切れるのか——その問いを前にしたとき、この物語は単なるミステリーを超え、自分自身の在り方を静かに試してくる一冊だと感じた。
6投稿日: 2026.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冤罪ものって時々読むし、ニュースでも目にすることがあるけど、本当に許せないし、冤罪で捕まった人たちや関係者が何十年と翻弄されるなんて本当にありえないと思う。 権力は正義と対でなければいけないってその通りだと思うし、この小説に出てくる渡瀬や高円寺静さんのように人として正しくあってほしいなと思う。 ちなみにこの小説の話の繋がりや最後のどんでん返しは見事で面白い。とても読みやすかったのも個人的には良かった。
1投稿日: 2026.04.05
powered by ブクログ冤罪を扱った作品は数あれど、「冤罪を生み出してしまった側」の苦悩にここまで踏み込む物語はなかなかない気がします。昭和の取調室の空気感は容赦なく、暴力も恫喝も証拠捏造も“当たり前”に行われていた時代。その積み重ねがどれほど取り返しのつかない結果を生むのか、胸がざわつくような描写が続きます。 特に、逮捕の起点となった刑事と、最終的に判決を下した高遠寺判事が向き合う場面は印象的でした。彼女の静かで凛とした佇まいが、作品全体の緊張感の中でひときわ美しく感じられます。 どんでん返しはさすが中山七里、という面白さ。ただ、あまりに巧妙で“ひねりすぎでは…?”と突っ込みたくなる瞬間もありつつ、それも含めて一気読みしてしまう力があります。 重厚な社会派ミステリーとエンタメ性のバランスが絶妙で、読後はしばらく余韻というより“圧”が残る一冊でした。
30投稿日: 2026.04.02
powered by ブクログ登場人物の多さに加えて、言い回しもなかなか硬派。 読めない漢字や気になる言葉が多くて、気づけば付箋だらけの一冊になりました。 「高邁を画餅と断じるのは妥協ではなく迎合だ」 …こんな言葉、人生で一度も口にしない気がする。 語彙の豊富さに頭は少し疲れるけれど、それも含めて重厚。 骨太の社会派ミステリーを読んだ、という満足感が残る作品でした。
2投稿日: 2026.03.17
powered by ブクログ(備忘)事件を隠蔽する警察・司法の闇を描いた冤罪ミステリー。真の黒幕にも驚きだったけど、組織の弱さだったり冤罪に至る過程が生々しかった。こんなことには絶対巻き込まれたくないですね。
1投稿日: 2026.03.13
powered by ブクログ『連続殺人鬼カエル男』に登場する渡瀬刑事の若い頃が気になってこの小説を読んだハズが‥ 物語全体が気になって渡瀬さんの人柄どころじゃなく夢中で読んだ(・∀・) 『冤罪』がテーマの小説で奥行きが広いと言う印象で 最後はびっくりだった。 色んな所で渡瀬刑事が登場してるみたいなので渡瀬さんを気にしつつ又他も読もうと思った。 #渡瀬刑事
10投稿日: 2026.02.28
powered by ブクログ冤罪がテーマの深い作品でした。中山七里らしい急転直下な展開はもちろん、一人の刑事が冤罪に苦しみつつ真相を追い求める描写は圧巻。中山七里は外れないなぁ…
1投稿日: 2026.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて読む作家。 もう10年以上前に出された作品だった。 が、最近読んだミステリーの中では一番面白いと思えた。 冤罪の話と思いきや、それ以後の物語でグイグイ引き込まれる。性描写が全くないことにも非常に好感が持てる。 一番の正義だと思わせた検事が、一番の悪党という番狂わせは多少強引な気もするが、伏線とその回収に至る物語には納得できる。違う作風も読んでみたいと思った。 久しぶりに他人に薦めても良いと思う本だった。
1投稿日: 2026.02.18
powered by ブクログどんでん返しありきで読んでしまうのでそのあたりのサプライズはなかったが、人間ドラマとして楽しめた。 ただ、この主人公、あまり好きになれなかった。
5投稿日: 2026.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本屋さんのイベントで出会った本で、中山七里先生の作品でも知らない作品でした。 表紙のぶ文に惹かれて読みましたが、圧倒的なリーダビリティという言葉がまさにぴったりの作品だったと思います。 最初から最後まで一気に読まされるという感じでした。あらすじから冤罪から物語はじまっていくことが分かっていたので冒頭はとても心が苦しくなりながら読みましたが、最後まで少し苦しかったです。 恩田検事が聖人だとまんまと騙されていたのでこんな大人になれたらとまで思っていたキャラクターだったので真相がわかった時には残念でしたが、人間はそうゆう弱い生き物なのかもしれないと読了後に思いました。
1投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログXでオススメされていたので読んだのですが、自分には合わなかったです。主人公の性格、葛藤、考え方の変化、がよくわからなかった。
1投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログ埼玉県浦和市 今はさいたま市浦和区 舞台がよく知る場所なだけに親近感あり。 まだ若い渡瀬さん 無茶苦茶鳴海警部補 高遠寺静裁判官 さいたま地検正恩田 高遠寺円 葛城刑事 登場人物も それぞれの個性でわかりやすい。 内容構成が良くて 小さな場面にも意味があり 読み終えるとため息が出る 素晴らしい作品だと思う 犯罪の証拠を作られてしまうという 恐ろしい行為に 逆らえない個人 冤罪の恐怖を知りました。
2投稿日: 2026.02.07
powered by ブクログ清流に魚住まず 清濁併せ吞む・・・・・都合のいい言葉のなんと多い事か 覚悟に勝る決断なし かの名将のようにありたいものだ
1投稿日: 2026.01.31
powered by ブクログ■ 書籍紹介 ・書名:テミスの剣 ・著者:中山 七里 ・出版社:文藝春秋(文春文庫) ・内容: 豪雨の夜に起きた不動産業者殺害事件。強引な取調べの末に自白した青年は死刑判決を受け、自ら命を絶つ。事件は終わった――はずだった。 しかし5年後、刑事・渡瀬は「真犯人は別にいる」という事実に辿り着く。警察組織の妨害、司法の壁、そして自らの過去と向き合いながら、渡瀬は“正義”とは何かを問い続ける。 どんでん返しの帝王が描く、司法ミステリーの核心。 「正義」とは、こんなにも脆く、こんなにも人為的なものなのか。 『テミスの剣』を読み終えたあと、最初に浮かんだのはその疑問でした。 物語の核にあるのは冤罪事件ですが、本書が鋭いのは「なぜ冤罪が生まれたのか」を個人の過失として回収しない点です。警察、検察、司法、そして世論。それぞれが自分の役割を“正しく”果たした結果、取り返しのつかない結末に至ってしまう。この構造が、非常に冷静に、しかし容赦なく描かれています。 中山七里作品らしく、終盤には大きな仕掛けがあります。ただし本作のどんでん返しは、読者を驚かせるための技巧というより、「ここまで読んできた自分自身の判断」を突き返してくる性質のものです。 「自分は、どの時点で疑うことをやめたのか」 そう問い返される感覚がありました。 一方で、登場人物の描写にはやや類型的な部分もあります。特に警察組織内部の“悪役”的存在は分かりやすく配置されており、現実の複雑さをやや単純化している印象も受けました。この点については、物語のテンポと分かりやすさを優先した結果だと考えられます。実際、物語は一気に読ませる力を失っていません。 印象的だったのは、主人公・渡瀬が「正義の味方」として描かれていないことです。彼もまた、かつて組織の一部として過ちに関わった人間であり、その自覚があるからこそ、真実を追い続ける姿には痛みがあります。正義を掲げるのではなく、後悔を抱えたまま進む。その姿勢が、この物語に不思議な説得力を与えていました。 読み終えて爽快感が残るタイプの小説ではありません。 けれど、読み終えたあとに「自分ならどう判断するだろう」と考えさせられる。 その意味で、『テミスの剣』はとても誠実なミステリーだと思います。心に刺さる一冊でした。
1投稿日: 2026.01.30
powered by ブクログ中山七里さんの作品はどれもラストまで目の離せない展開で一気読み必至です。今回の作品もどんでん返しが見事でした。ミステリーとしての完成度と冤罪と死刑制度の是非を考えさせるテーマ設定も秀逸でした。
1投稿日: 2026.01.23
powered by ブクログ『どちらを選択しても、それぞれの試練が待っています。だから、あなたは自分自身の声に従いなさい』。七里先生の作品はテーマがテーマだけにこういう名言がポンポン生まれていってると思います…! 「テミスの剣」では、とくにその印象が強くなりました。10代のうちに読めて良かったと心から思います。人生の節目節目で読み返したい… この小説の面白さ、爽快感を楽しむ一方、「冤罪と司法」という示唆に富むテーマ。ただ読者を楽しませるという訳ではなく、「物語に没頭させながら考えさせる」。本当に素晴らしい作品でした!!
3投稿日: 2026.01.21
powered by ブクログ冤罪と正義とは何か?を問いかける社会派ミステリー 渡瀬刑事が責任と孤独を抱えながら、 犯人特定から、真の黒幕を追い詰めるまでの展開がグッときて良かった
1投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログ1つひとつの言葉がとても重く深く読んでいて心が苦しく感じるのを覚えた。最近の新聞やテレビなどで冤罪のニュースを耳にする事はあるけど、過去の過ちを自分の贖罪として心に刻み、決して逃げずに真っ直ぐ過ぎるほどに信念を貫こうとする主人公の生き方に感銘を受けた。組織の論理は別に警察や法曹界だけでなく民間企業にもある。見せかけでなく人としての生き方を問わているように感じた本でした。
4投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ長い時間軸の話。 人物の葛藤が自分のことのように辛かった。 信念を貫くって、そうそうできることじゃない。
1投稿日: 2025.12.10
powered by ブクログ主人公が冤罪事件を起こしてしまった後に、自分の過ちと向き合い、成長していく姿を見習いたいと思った。冤罪事件後、二度と間違えないと誓った主人公が、腐敗した組織に阻まれながらも自分の正義を貫く姿から、人が人を捌く重みを感じた。
1投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログ冤罪をテーマにした社会派ミステリー。 警察や検事はどうしようも無い人ばかり出てくるけど、判事は…て思ってたら、まさかの…でした。 この小説自体は10年前ぐらいに発売されたものですが、実際最近も科捜研で証拠が捏造が発覚したりで、この法治国家に対して疑問を持っていたので、そんな思いを中山七里さんも同じように感じているから作品を書き続けているんだろうなぁと思いました。
1投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログいやークソ重い話なんだけど、おもろかった! 他の作品で出てくる人物が、チョイ顔出ししており、それもいいスパイスでした。
1投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログカエル男シリーズでとても頼りになる存在の渡瀬警部が「刑事の鬼」「老獪」と言われるきっかけとなった執念の物語。 古手川さんも真っ直ぐで青臭いと思ってたけど、渡瀬さんも同じやないかい!狡猾さは入っているが笑 社会派ミステリー要素は健在で良き
1投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログ『冤罪』という重いテーマでした。 難しい言葉が次から次へと出てきて困ったけど 捲る手を止めることはできなかった。 この本に書かれていることは きっとこの世の中に蔓延してる真っ黒な世界。 他人事とはまるで思えない とってもリアルなストーリーでした。
2投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログザ男社会っていう感じの映画を見終わったような読後感です。救いのないなんてことだ…の絶望の連続でしたがラストは明るい未来が見えてほっとしました。 でも自分が組織の中の一員だったら絶対大きな流れに身を任せて長い物には巻かれるだろうな…自分の身が一番かわいいし。でもそれって他人の犠牲の上すぎやしないか。うーむ。難しい。
3投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
スルスル読めるし、確かに面白い。面白いのだが、最後のどんでん返しは、何か無理やり今まで出てきた人を登場させたような感じで、そこに至るまでの動機というか心理の描き方がなくて、あまり納得感いく終わり方ではなかったなぁ。面白いのは確かなのだけど。
3投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分が渡瀬の立場だったら…組織に従ってしまうだろうか…?。渡瀬は自分の罪と向き合い、立ち向かっていく。冤罪を生み出してしまう組織的な構造はきっとどんな組織にも多かれ少なかれあるのだろう。彼のようには現実世界ではできないとは思うが、小さな勇気を心に持ち続けていきたい。 最後の黒幕は、「どんでん返し」ということだったので、なんとなくこの人かなあというのはわかってしまった。「どんでん返し」という紹介もネタバレになってしまうんですね…。25年以上前に見た顔を覚えているのかなあ? この部分だけが、ちょっと?ですが、それ以外は本当に面白くて夢中になって読みました。
1投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログ中山七里さんの社会派ミステリー。渡瀬刑事のシリーズをまだ読んだことなくて、ここから読み始めたんですが、合ってるのかな? 合ってなくても、ここから読んで大満足。渡瀬刑事のびっくりするような成長も見られたし、どうやってエンディングに向かうのかハラハラドキドキのストーリーに引き寄せられました。
36投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ殺人、冤罪、自殺、隠蔽‥心が苦しくなることの連続でした。 フィクションとわかっていても、警察に怒りを感じてしまいました。
8投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ最初から最後まで飽きることなく、あっという間に読み終えました。とても読みやすく、冤罪被害者側の気持ちにどっぷりと感情移入させられました。また、重い題材でありながら、新たに驚かされることの連続でエンタメ性のある楽しい読書時間になりました。
2投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
渡瀬警部の不器用ながらも自分の正義を真っ直ぐ貫こうとする姿勢に胸を打たれた。 手柄を欲するあまり証拠を捏造する鳴海、体面を気にして目撃情報を隠す者、面子を重んじて組織で悪事の隠蔽を図る警察。自分さえ良ければ例え冤罪によって殺された人間がいようがどうでも良いのかと読んでいて呆れた。 そんな中で1人立ち向かおうとする渡瀬はかっこよくて応援したくなる。 当時の警察だけでなく検事までもが冤罪に加担していた事実を知った時は、楠木父が関係者を恨んで一線を越えるのも致し方ないのかとまで思わされてしまう。 考えさせられる一作だった。 別の作品に出ていた小手川、犬養が登場してちょっと嬉しかった。
2投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ冤罪事件を取り扱った作品で読んでいてしんどくなる場面も多かった。冤罪がその人と周囲の人の人生を壊す様に胸が苦しくなった。 人間が人間を裁くこと、人間が人間に死刑判決を下して本当にいいのか、その判断に間違いはないと言い切れるのか、、。考えさせられる作品だった。
2投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログ難しい言葉が多くて楽しむ余裕がなかったてのが正直な感想です。 中盤、流れが変わった時は引き込まれたけどそれ以降は淡々としてしんどかった。
1投稿日: 2025.09.03
powered by ブクログ冤罪事件の発生、新たな事実 警察という組織、マスコミ、社会。 正義とは。人が人を裁くと言うことは? 自問自答しつつ、己の正義を貫こうとする渡瀬刑事はとっても素敵でした。 たくさん考えさせられるフレーズがあって、読み応え抜群!
2投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログ冤罪事件をテーマとした社会派ミステリー。 死刑判決で解決となった強盗殺人事件。後日、捜査にあたった刑事は冤罪に気づき真実を求めるが、誤りを認めたくない警察・検察組織から疎まれることに・・・ 上記の主筋にさらに二重三重の展開が施され、読み応えたっぷりの重厚な作品でした。 冤罪という重いテーマに向き合いながらも、しっかりとエンタメでもあり、社会派小説としてバランスよく仕上がっていると感じました。 多くの要素を盛り込んでいるにも関わらず、詳細まで良く練られているので、矛盾感や違和感もなく、作者の筆力に感服です。 最期に、自身が根の単純な子供みたいな人間なので、このような逆境に立ち向かうヒーローものは大好物です。
5投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログ最後の最後までまったく気の休まらない展開。 一人一人が自分の利だけを考えず、正義を通せていたら、そんなたくさんのエゴによって迎える結末。なんともいえない胸が締め付けられる話でした。
3投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログ【連続殺人鬼カエル男】から渡瀬刑事が気になり読んでみました。自分が関わった冤罪事件へ向き合う姿には目頭が熱くなりました。刑事としても人間としても熟達していく姿を見てますます渡瀬刑事のファンになりました。 中山七里先生のエンタメと社会問題を融和させた作品は読み応えがあります。しばらく自分の中で中山七里祭り開催されそう笑
7投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ここ最近集中して本を読めていなかったのですが、今日は日帰り出張だったので道中に一気読みしました。 中山七里さんの本はどんでん返しが多く、この作品もどんでん返しも同様ではあるものの、読み進める中で場面転換やキャラクターの成長が印象に残るため、一本芯の通ったストーリーになっており面白かったです。 冤罪から始まる重厚なストーリーの中で表現されるキャラクターそれぞれの感情描写がとにかく素晴らしい。記述トリックとかでもないので実写化しても面白そうだな〜と思ったら、もうドラマ化されていました。気になる方はそちらからでも!
3投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログ冤罪の怖さと腐った社会がリアルに描写しれていて、まさかと思う人までが汚職をしていて悲しくなるけど、人間らしいな...とも思う。 最初は胸くそ悪い人物が出てきて嫌になるが少しずつ罰が明るみになって検挙されていくのは少し救われた。
3投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログ最初らへんスルスル読んでたけどどんどんペースダウンした 突然冤罪で刑務所に入ることになるの怖すぎる 冤罪って気がついた刑事が真実を公表するのが当たり前に正しいけど色んなしがらみでなかなかできる人いないだろうなあ
3投稿日: 2025.07.08
powered by ブクログ今更ながら中山七里さん初読にして有名な作品! もう面白すぎでしょw 感想を書きたいけど読み終えた今は気持ちがいっぱいで…。 それくらい好きな作品になりました☆ とりあえず次の作品を早く読みたい気分です☆
86投稿日: 2025.07.05
powered by ブクログテミスの剣 中山 七里【著】 ⸻ 内容説明 豪雨の夜の不動産業者殺し。強引な取調べで自白した青年は死刑判決を受け、自殺を遂げた。だが5年後、刑事・渡瀬は真犯人がいたことを知る。隠蔽を図る警察組織の妨害の中、渡瀬はひとり事件を追うが、最後に待ち受ける真相は予想を超えるものだった!どんでん返しの帝王が司法の闇に挑む渾身の驚愕ミステリ。 ⸻ 感想 中山七里さんといえば社会派小説の名手。本作『テミスの剣』では、「冤罪」という極めて重く、現実的なテーマに鋭く切り込んでいます。冤罪に加担してしまった刑事・渡瀬が、自責の念に駆られながら、警察という巨大な組織の内部に身を置いたまま、真実を追い続ける姿には心を打たれました。 「殴られた側はいつまでも覚えている」――この一言が本作全体の重みを象徴しています。加害者、被害者、警察、検察、弁護士、裁判官……司法に関わるあらゆる立場の人々が登場し、それぞれの信念や矛盾が浮き彫りにされていく過程は、読者としても考えさせられる連続です。 法が人を裁くということの重み。そしてその判断を下すのは、結局のところ「人間」であるという事実。どれだけ制度を整えても、人の欲や保身といった感情が入れば、制度は歪み、冤罪という取り返しのつかない悲劇を生む――その現実に胸が痛みます。 中山さんの小説はいつも、読者に「答えの出ない問い」を突きつけてきますが、本作もまさにそうでした。それでもなお、自分なりの視点を持ち、向き合い続けることの大切さを再認識させてくれます。 そして、やはり中山作品ならではの“どんでん返し”も健在。最後の最後まで息をつかせぬ展開に、読み終えた後もしばらく心がざわつきました。読みごたえ抜群の、骨太な社会派ミステリです。
18投稿日: 2025.07.04
powered by ブクログ中山七里さんの作品、大好きです。こちらもとてもよかった!!引き込まれた!!人間味のある主人公、胸糞が悪い周りの人々、明らかになる真実、一気読みしてしまいました!!!!
2投稿日: 2025.07.02
powered by ブクログ自分が本が好きだったことを思い出させてくれた一作です。 渡瀬刑事の葛藤しながらも自分の中にあるものを貫いていく姿勢が、 私はすごく惹かれました。 古代ギリシャ神話の女神テミス 彼女が携えている剣と天秤、剣は権力、天秤は公正を象徴しています。 今の司法が人を裁くとき、果たして天秤は携えられているのでしょうか。
2投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログPrime Readingで読了。 冤罪がテーマで、警察、検察、裁判所という罪を裁く側の個人や組織が持つ性悪さについて、それらが絡み合う形で物語が進行していく。雨の日に不動産会社を経営する夫婦が刺殺される事件が発生する。そこに容疑者として浮かび上がったのは、被害者から金を借りていた若者だった。強引な捜査、捏造された証拠、強圧的な取り調べといったプロセスを経て、犯人に仕立てられた若者はやがて拘置所内で自殺してしまうのだった。 内容としては2つの時間軸に分けられる。主人公である渡瀬は、埼玉県警の若手刑事として事件を担当するも、冤罪事件に巻き込まれる形でその原罪意識を持ったまま、二十数年後にベテラン刑事となって再び事件へと対峙することになる。法治国家の根幹にある警察・検察・司法の信頼性と、そこに絡む個人の出世や組織の論理といった生存本能のせめぎ合いの展開がゆったりと進行するなかで、最後に一気に伏線が回収されていく様は圧巻である。 法治国家としての刑事プロセスに則った罪と罰と、マスコミ扇動による大衆の私刑といった昨今の情勢も見え隠れする。たとえ組織がもみ消しへと動いていっても、マスコミを通じた告発のようなルートでその工作が明らかになることもある。清濁合わせ飲みつつ、自らが最も大切にすべき正義とは何か、権力を執行する立場だからこそ重要な価値観だろう。
11投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログ冤罪をテーマにした骨太で重厚なストーリー。 警察官の渡瀬のセリフ「正義のない権力はただの暴力だ。」 裁判官の静は「人を裁くことは自分の価値観や倫理を裁くのと同義・・人一人の人生を変えたり終わらせたりするのです。・・」人間である以上ミスはするし、その時々で感情を持っている。社会的に権力を持った彼らの葛藤と苦悩が胸にズンと迫ってくる。 正義とは、人が人を裁くとはどういうことかを深く考えさせてくれる一冊。 お気に入りの作家がまた増えました。
1投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログ盛り上がってきて、そろそろクライマックスか? と思い始めてからページ数を見ると、まだ半分も行ってないではないか! と言うくらい、最初からグイグイ惹き付けられる。 最後はあっと驚く展開になるが、何となくしっくりくる終わり方は、震える天秤よりは納得感はある。
1投稿日: 2025.06.20
powered by ブクログ強引な取調べで自白させられて死刑判決→自殺までは背表紙のあらすじに書いてあるので、読者は冤罪とわかりながら取調べの一部始終を読むことになり、警察に対して強い嫌悪感を抱く。 こんな酷いことが今は行われていないことを願う。 どんでん返しというよりは、重たい話が積み重ねられていくような印象でやや長く感じられた。 最後の真相解明は唐突に感じたし、犯人への意外性もなく、満足感はやや下がってしまったけど、内容はおもしろい。 「正義のない権力は暴力」という言葉が頭に強く残った。
34投稿日: 2025.06.06
powered by ブクログ話が二転三転する怒涛の展開。圧巻の取り調べの描写。見事な伏線回収。一気読みでした。すごくおもしろいです。 それでも、これをどんでん返しと言うには、うーん。。終盤に出てきた最初の事件の『関係者』の唐突感のせいなのか、「ええっ!?」ってよりは、「へぇ、そうだったのか」みたいな、淡々と、という印象も若干拭えず4点です。
3投稿日: 2025.05.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中々どうしてハードボイルドで、とっつき難いけど世界に入れば読む手が止まらない。面白かった。 一方、迫水があっさり自供するのと4人は流石に死刑だと思ったんだが、そこはよく分からんかった。そもそも自分がいい歳で子供もいるから渡瀬マジで余計なことすんなよと思ってた。隠蔽する警察もそうだけど、嘘の証拠でっち上げたやつを吊るしあげりゃよかったんでは。 一個の案件じゃなくて偉くなって上から変えてけよ。
2投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログ正義なき権力はただの暴力だ 20数年前の冤罪事件は、被害者以外にも多く犠牲者を出し、痛みを残していった。時を経て、憎しみは新たな事件に発展してしまう。 隠すことで得られる真実も、正義もない。 渡瀬警部の知識の広さと深さは、この事件の決意に基づいていたんだと分かった。若いころの渡瀬警部のまっすぐに事件と向き合う姿勢に惹かれる。20数年という年月をかけた物語の厚みも魅力の一冊。
9投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ前半と後半の主人公となる二人の刑事が、それぞれアウトロー感を出しつつも全く異なる正義に基づいて事件を解決していく様が読んでいて心地良かったです。
1投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
若いころの刑事渡瀬が当時の上司と冤罪を作ってしまい、罪のない民間人を死に追いやってしまった事件を発端とする事件がおきる。 自身の知見のなさが冤罪を生み、被害者や警察、裁判官の人生を狂わせたことを悔いた渡瀬は「知見がなければ吸収してやる。観察力がなければ獲得してやる。知識が足りなければ片っ端から漁ってやる。もっと人の話を聞き、もっと本を読み、もっと至る場所に出かけ、ありとあらゆる知識を己の知からとしてやる」と決意し、現在の渡瀬になったのは新しい発見だった。 テミスはギリシャ神話の女神で法と秩序・正義をつかさどる存在で、片手に天秤、もう一方に剣を持つ。天秤は「公正な判断」を剣は「制裁の力」を象徴する。 本作品では正義を行うものは本当に正しいのかというテーマのもと、冤罪や報復、正義の暴走などが起こる。「剣」が振るわれるときそれが本当にそれが正義であるかを問う作品であった。
5投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ☑︎それは君が未熟だからなのではなく、人間という存在自体が未熟だからなのだ。 ☑︎力なき正義は無力であり、正義なき力は暴力である。 ☑︎権力を信奉する者はやがて権力によって駆逐される。
1投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ冤罪がテーマの作品。 昭和59年に発生した強盗事件、その事件を追う ベテラン刑事の鳴海と主人公の若手刑事の渡瀬。 犯人として逮捕したのが冤罪だった。 無実な人間を犯人に仕立て上げる取り調べの描写が生々しくて一気読みでした。 冤罪だと発覚してからの渡瀬の苦悩、そしてそれを隠そうとする警察という組織、犯罪者家族の世間の風当たり、マスコミの過剰な報道、 もう中山七里さんお得意の世界でとても嬉しいです。 ただ、前半が素晴らしかった反面、後半の犯人に辿り着くところと最後のどんでん返しは個人的にはちょっと???を感じました。 冤罪だとわかった後の鳴海のセリフ 『世の中に正しいことなんて何一つない。あるのはその時々に都合がいいか悪いかだけだ。それを見誤ると得にならんぞ』 これを警察が言ったらダメでしょうと思いつつ、それを打破する主人公の勇気に憧れを感じてしまいます。
51投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログオーディブルにて。 前半しんどくて途中でやめようかと思ったけど、 最後まで聴いてよかった。 実際の警察組織もこんなにクソなんだろうか。
1投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログエンターテイメント性がタイプな本。裁判長の静さんとの会話部分で考えさせられちゃった。正直に告白して失うものと得られるもの、選ぶこと自体強さだよな〜
1投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とにかく細かく書いてくれてて分かりやすかった 警察や検察、裁判など聞き馴染みのない単語が多かったけど、難しいと感じることなく読めた 描写もだけどストーリー自体も細かくて、物足りない感じもない ただ、どんでん返しとは書いてるけど伏線的なのは無かったと思うから最後恩田が犯人って分かった時「そうだったんだ〜」くらいで、びっくり!みたいなのは無かった 後付けでどうとでも言えるよねって思ってしまう 現状日本でも刑が軽すぎるってことは多々あって、物語にリンクしてたから考えさせられる 私情抜きで刑の重さを考えて欲しいところだけど、難しいんだろうね、、ඉ_ඉ 普段小説読まないけど、こんなに面白いなら今後読んでみようかなと思えた作品でしたᐢᴗ.ᴗᐢ♩
1投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログ99.9の過程。袴田さんの事件が真っ先に頭をよぎった。捏造による極刑への誘導は仮想の物語だとしても憤りを感じざるを得ない。テラーの渡瀬さんも取り調べでの阿吽の呼吸は洗脳に近い導きが仕上げたスキルだったのか。 気づくセンスは刑事には喉から手が出るほどに備えたいスキルだと察するのは素人でしょうか。"似てる"からくる"もしや"を塞ぐことなく追求することで隠された事実が次々と明確になる。暴く代償は広く深く個々の苦しみはあれど無実の罪と天秤にかけると、もしかしたら釣り合うのかもしれない。 命を奪うほどの大罪の根本原因は個人の些細な羞恥となると落胆と憤りは多くの関係者が強く感じることでしょう。そんな羞恥に気づく犯人側も敏感さを認めざるを得ない。高いセンスと腕があるのだから認められる出会いや組織があればそもそもの罪の要素が芽生えなかったのかもしれない。認められたいがそこここにある時代。気づき反応し称えるが大切か。
22投稿日: 2025.04.30
powered by ブクログ冤罪。。 裁く人が人なら、なくはないと思うが、絶対にあってはならない。 無実を信じてもらえないなんて無念でならない。 警察や検事 「権力を持つ者は真摯でいなければならない」 私は司法に携わる者ではありませんが、 高遠寺判事のかっこいい生き方に真似して、 常に自分を律していきたい。 誰が正しいではなく、何が正しいのか。
3投稿日: 2025.04.24
powered by ブクログ面白かった。 やっぱ中山七里さんは文章が上手で引き込まれる。 人が人を裁くことについてが一貫したテーマ。 裁判員裁判、日本警察の隠蔽体質など色々と考えさせられる。
2投稿日: 2025.04.23
powered by ブクログ最初の取調べの場面が辛いよ こんな風に脅されたら、やってもいない罪を告白しちゃうかも 罪とはなんだろう。正義とはなんだろう。 まっすぐ突き進む主人公が痛くもありかっこよくもあり とはいえ、最後のどんでん返しは蛇足かも
2投稿日: 2025.04.21
powered by ブクログ昭和におきた強盗殺人事件を2人の刑事が解決するところから始まるが、取り調べで犯人は自白を強いられて死刑判決となる。死形執行前に自殺してしまうのだが、そこから時は平成に移り、新たな強盗殺人事件が起きる。そこで逮捕した犯人が実は前に死刑判決が出た事件の真犯人であることが半明する。渡頼という刑事が冤罪だったことを公にしょうと奮闘する。 結果的に冤罪の公表に手を貸してく れた検事の恩田が出世のために事実を隠し、冤罪を作り出していたことが分かり終了 単純なストーリーではなく考えさせられるテーマではあったが、正義とは何か?、司法とは?という要素が多して読み飛ばしてしまったところも多い。
1投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログ冤罪をテーマとした、いわゆる隠蔽体質な警察組織に主人公が立ち向かうミステリー。 主旨として「法治国家とは言え、人が人を裁くとはいかなるものか?」という「問い」が一貫しているところがストーリーの地盤を固めている。 読み物として、どんどんページをめくりたくなる面白さは相当なものがあるが、やはりエンタメ要素が強めに感じてしまった。 作者が終盤に仕組む「どんでん返し」も終盤まで見抜けなかったが、逆に「そのどんでん返し必要か?」と思ってしまう自分もいて、やはりエンタメ要素は強めの作品だと思ってしまった…。内容はとてもシリアスだけど。
2投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ中山七里さんの作品にはギリシャ神話の登場人物が題名になっていることがある。テミスもギリシャ神話の女神で、右手に剣、左手に天秤を持っている。圧力と正義の象徴だろうか? 渡瀬刑事の若い頃が描かれている。今の渡瀬刑事の源泉が読み取れる。念願の刑事になった渡瀬は、指導役の凄腕刑事鳴海とコンビを組む。不動産会社の久留間が殺害され、その捜査にあたる。二人は強引な取り調べで楠木明大の自供を取り付ける。一審の判事は、静おばあちゃんこと高遠寺静だが、静は楠木明大の無実を感じながら、先輩の黒崎判事への配慮から死刑を言い渡す。恩田検事と共に正義とは何かを貫く姿勢を持っているはず・・・。時は昭和59年。 取り調べの様子がリアルに描かれている。過去には強引な取り調べが横行していたのだろう。それによって冤罪が生まれ、もし冤罪であれば人の一生を大きく変えてしまう。 一つの事件から渡瀬が真実を追いかけ始める。ここまでがプロローグのようなものだった。 冤罪であれば警察や検察はどうするのか?組織的に隠蔽を図るのか? 渡瀬がとった行動は、警察、検事の粛清に繋がるのか・・・。パンドラの箱の底にあるものは希望、それを全うすることが責任の取り方だと思うのだ。正論は時に正しいとは限らない。しかし、概ね正しい。関係者のそれぞれの正義の貫き方が興味深い。 そして23年、さらに経過した場面で、また事件が起こる。犬養刑事や古手川刑事もチラリと登場、中山七里さんの作品は壮大な一つの作品で、一つ一つがその断面を描いているように感じる。それと共に最後に驚きが仕掛けられていた・・・。お見事な構成である。
26投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ予想の斜め上を行く結末でした。一つの冤罪事件が各々の人生に及ぼす影響が描かれています。自分たちの下した鉄槌が正義なき権力の行使であったことが分かったとき、組織を守るため同調圧力に従う人、あくまで自分は正しかったと自己弁護する人、迷いながら抗う人、自らを罰する人など、過ちに対するそれぞれの向き合い方が違っていて興味深かったです。
2投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ強殺事件の犯人を自供させたが、犯人は獄中で自死。しかしそれは冤罪で新たな犯人を逮捕。冤罪を詫びようにも本人はいない。遺族から厳しい言葉を投げられ、警察からも裏切り者扱いを受けながら自分の正義を貫く刑事の人生を描く物語。 5つの時系列で分けられているが、それぞれが完全に独立しているわけではなくどこかで繋がっている。 「あれはこういうことだったのか!」という発見があとから出てきて読んでいて楽しかった。 組織の一員として警察の隠蔽には加担せず、裁く側としてどうあるべきかを考えて行動し続ける刑事がいるのかは疑わしく、むしろ隠蔽しようとした登場人物たちの方が想像がつきやすいが、主人公のような刑事がいてほしいと願う。
2投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログ中山七里の本領発揮。とても面白かった。ヒポクラテスシリーズの古手川刑事の上司渡瀬が主人公。はじめは、冤罪がテーマかと思わせてかなり深いテーマを持っていた。最後の最後は大どんでん返し非常に面白かった。たった1日で聴き終わった。Audibleにて。
1投稿日: 2025.03.27
powered by ブクログ冤罪に焦点を当てたお話で、冤罪を暴く事により世間や周囲ニ与える影響、そして冤罪をかけられた者の家族の怨嗟。警察内部の闇などなど一気に話に話に引き込まれました。渡瀬刑事の苦悩や葛藤、後悔、もう2度間違わないと決意し進んで行く姿に心が震えました。
1投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログミステリーや推理小説が好きで月に3冊くらいのペースで読んでいるが、久しぶりに、面白かった☺️ いつも星3つなので、私にとっていい作品に出合えて嬉しい!
1投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログ渡瀬が昔、上司と一緒に男を冤罪で死刑確定にしてしまう。男は自殺し、後の殺人事件の犯人が真犯人であったことを知る。 その真犯人が出所した日、殺害される。 古手川もちょっとだけ出てきた。 渡瀬の未熟刑事だった頃の話だったので、あの渡瀬がそんな日もあったんだーと思って読んだ。 読み進めると止まらなくて、一日で読んでしまった
1投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログ⑤ 前から気になってた小説でしたが、流石は中山七里ですね!思ってたより面白かったです。 20年以上に渡る冤罪の真相が様々な観点から解決していく流れは天晴れでした。先の読めないどんでん返しが面白かったです。 少し前までは映画化やドラマ化は難しかったと思いますが、今なら生成AIでキャストを若くしたり老いさせる事も出来るだろうから、映像化したらヒットするでしょうね! しかし現実にまだ少なからず、警察や検察の決め付けや不祥事が無くならない現状が嘆かわしいなぁ、、、
2投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログ伏線回収の鮮やかさが素晴らしく、エンタメとして最後まで楽しめる小説でした。テーマは重く、自分に置き換えて考えるととても主人公のような行動は取れそうもありませんが、自分自身に恥じない生き方をしていきたいと感じました。
2投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログこれを読む前に偶然にも、太田愛さんの未明の砦、染井為人さんの正体、と読んでおり、冤罪事件の物語が続きました。 人が人を裁く限りは必ず過ちは犯すでしょうが、今の裁判制度でどこまでその過ちが減らせるのか…考えさせられますね。
1投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログ2025/01/28読了。 渡瀬さんの人となりをよく理解できる。 最後の展開はやはり中山さんっぽい。
1投稿日: 2025.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中村七里さんの本を初めて読みました。以前、図書館で一度借りたものの、読む機会がなく返却してました。帯に「どんでん返しの帝王」と書かれており、その言葉に強く惹かれていました。 主人公は警察官であり、先輩の無理な捜査手法に疑問を抱きつつも、指示に従い、犯人を自供に追い詰めます。しかし数年後、その捜査が誤りであったことが発覚し、告発へと進んでいきます。 ストーリーはテンポよく進み、警察の思い込みによる無理やりな捜査に対して強い憤りを感じました。また、主人公が告発に至るまでの迷いや葛藤がひしひしと伝わってきました。 休日に150ページほど読み進め、残りは平日に読みました。この本は一気に読み切ることで、さらに面白さが増したかもしれません。 次は「連続殺人鬼カエル男」を読んでみたいです。
2投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログ昭和と警察関係の用語に苦戦しながら読んでいたので中だるみしかけました。しかし、渡瀬さんの反骨精神や高円寺さんや恩田さんなどの考え方がとても心に響きました。 最後は怒涛の展開でしたが、今回購入したテミスの剣についていたカバーでハードルが上がってしまい、そこまで関係していないように感じてしまったのでこのような評価になりました。
1投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ以前読んだカエル男で登場した渡瀬刑事が出てきて懐かしく感じました。 冤罪事件を機にどんどん話が展開していきます。 どんでん返しもですが、物語として重いテーマでも、どんどん読み進めていけました。
10投稿日: 2024.12.29
