
総合評価
(576件)| 195 | ||
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powered by ブクログ吉本ばななさんの作品に対して、高嶺の花みたいなイメージがあって読んでいなかったんだけど、なんということでしょう、めちゃくちゃ読みやすい!!けど軽くない!そして、短編集なのに、一つ一つのお話が全然物足りなくない!! グッとくる文章がたくさんで、私の宝物の一冊になった。
0投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めてよしもとばななさん読んだ!好きな作家の1人になりそう。 なんやろ、ばななさんの文章は心にぐっとくるなあ。 読んでいて感性が養われた気がする。 「幽霊の家」の2人の関係性が、お互い自立していていいなと思った。女の子の男の子への心情の変化が繊細に書かれててキュン×2一気によしもとさんの世界に引き込まれた。
8投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ素敵な言葉の表現が… ばななさんだなぁ 少女時代のスヨンさん主演だってので 映画の方も見てみました… カリグラフィーをやってみたくなりました〜♡ 本は黄金色の銀杏の季節でしたが、 映画では桜の季節でした。
0投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログwomen on their way to healingをテーマにした5篇の短編集。どの作品にも、温かくて柔らかい日常のきらめきがそっと息づいている。亡くなった元大家さんの老夫婦が現れる家に暮らす青年との話「幽霊の家」が人生の思いがけない巡り合わせを感じさせてくれて一番の好みだけれど、いちょうの金色がまざまざと思い浮かぶ「デッドエンドの思い出」も印象的だった。
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ「なんでこんな辛いものをお金を出して読んでるんだ!」と思うでしょ?というあとがき。 うーん。たしかに笑 この秋に読めたのはよかった。ちょっと悲しいときに悲しさに浸っていいんだよ、と言われてるようで。
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログしみじみと心に沁みる短編集。 優しい文体と展開で、章によっては非日常のことが起きているのに穏やかな気持ちで読めた。 タイトル作のデッドエンドの思い出が印象的だった。何かが起きたときこんなふうに緩やかに寄り添ってもらえたら回復しやすいだろうなと感じた。
0投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログ5編からなる短編集。 初めてのよしもとばなな。 ブクログでは 【キッチン】と【TUGUMI】がよかったという口コミを多く見たので また読んでみたいな。 そう思えるくらい良かった。 著者の苦しいときに書ききった本だそうで。 著者自身はあとがきで 「つらさ」「切なさ」のある物語…と記していたけれど この辺を色濃くは感じなかったかな。 なんというか、 優しい部分を 押し付けるんじゃなくて 読者のタイミングで触れられる距離に置いといてくれるような… そういう距離感に救いを置いといてくれる感じのある本だった。 よしもとばななを読んだことがなかったのだけれど こんなに人の内面を丁寧に見つめていて いやな膿の出し方をしない話を書く著者なんだなあと思った。 ⚠ただの好みの問題なのだけれど… 近年 新書で流行る(?話題になる)本は いかに人の汚さの本質を表現するか、 自分の知らない自分に気付かせる(マイナス的な意味で)、 といったことに焦点があたってるものが多い気がして…。 人の汚さ 自分の残酷さ そういうものはもう 現実だけでお腹いっぱいなので 本は本 息抜き 娯楽として楽しみたいから 私の苦手な 膿出し類いでなくてほっとした。
0投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログきらきらした夏が終わって、少し涼しくなってちょっと切ない秋にぴったりな作品だった。 言い回しが素敵なところがたくさんあった。
8投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログこんなにも有名なのに、何故か1冊も読んだことがなかったよしもとばななさん。 「あの本、読みました?」に出演されていた際のお話が面白かったので、ご本人が満足されているという本作を選びました。 恋愛小説はあまり好まないこともあり、文体に慣れるのに少し苦労しました。読みやすいのに頭に入れるには少し力を入れて読まないといけない感じ。けれど途中で投げ出す気にはなりませんでした。 切ないラブストーリーながらも、先々幸せが訪れそうな雰囲気で終わる短編集でした。しかしながら世の中に数多ある「希望と再生」とか「傷付いたあなたの心に寄り添う」的なものとは一線を画すレベル。 これがよしもとばななさんの魅力なのでしょうか。 表題作の中にあった 「誰にも何にも期待してなくて、何も目指してなかったから、たまたますごくうまく輝いてしまった日々」 という表現が私自身の経験に見事に当てはまり、昔のことを思い出して少しの間しんみりさせてもらえました。 もう1冊読んでみて、またこういう表現に出会えたらファンになってしまうかも。引き続きよしもとばななさんの人気の理由を探してみたいと思います。
18投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ悲しいことや辛いことがあっても日常を取り戻していく彼女達から安心していいよというメッセージを受け取った気がしました。 まるで毛布にくるまれているような柔らかい感覚のする結末でした。
0投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログBKBがおすすめしてたから読んだ! やっぱり最高! すごい壮絶な主人公たちなんだけど 優しい言葉と文体で癒される。 ばな姉節最高 短編集って当たり外れ多少あるのに 今回全てのお話最高でした 特によかったのは幽霊の家かな 最高のラブストーリーって感じ
7投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「おかあさーん!」 まるで木々や太陽の光や道で会う猫みたいに、いとおしく見える。 そのことに私は愕然として、何回でも空を見上げた。体があって、ここにいて、空を見ている私。私のいる空間。 遠くに光る夕焼けみたいにきれいな、私の、一回しかないこの体に宿っている命のことを。(P、111) あったかくなんかない 「ううん、僕、中にいる人の、そのまた中にある明るさが、外に写っているから明るくてあったかくかんじるんじゃないかと思うんだ。だって、電気がついていても淋しいことって、たくさんあるもの。」(P、157) デッドエンドの思い出 家族とか、仕事とか、友達だとか、婚約者とかなんとかいうものは、自分に眠るそうした恐ろしいほうの色彩から自分を守るためにはりめぐらされた蜘蛛の巣のようなものなんだな、と思った。そのネットがたくさんあるほど、下に落ちなくてすむし、うまくすれば下があることなんて気づかないで一生を終えることだってできる。(P、223) 自分がとらえたいものが、その人の世界なんだ、きっと。(P、224)
0投稿日: 2025.09.08
powered by ブクログよしもとばなな自身が、表題作を書けたことについて「小説家になって良かった」と語っている作品。 タイトルの通り、まさにデットエンドのような展開を迎える主人公の、再生の物語。 幸せの象徴としてふと思い出してしまうような景色を、自分も何個も作っていきたいなと思えた読後感想。
1投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログ金沢一人旅の相棒で持って行った。 1泊2日で読めた! デッドエンドの思い出というタイトルだけあって、どの話も切なかった⋯ でもその中にも、希望や活力、成長を感じれた。 過去の辛いことも今後の糧になる。 「のび太とドラえもん」の関係が理想なんやな笑 結構分かる気がする。 しかもかなり理想。お互いが自然にいれる。 居て当たり前の存在。 派手な幸せはいらない。 時には贅沢したいとは思うけど、日々の小さな幸せを感じれるようになりたい。 まだまだ時間かかりそう⋯
22投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ「いい環境にいることを、恥じることはないよ。武器にしたほうがいいんだよ。もう持っているものなんだから。」
4投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ2006年ということは今から20年前くらいに書かれた本。 なのに、まったく違和感がない。 いつの日か読んでものすごく好きだった本だったことを思い出した。 アリス・マンローの短編集のよう。
0投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログ色んな傷が抉られながら優しく包まれる感じ。人間関係において、終わりのない地獄はないと希望を持たせてくれたような気がする作品。示唆に富む表現が多くて、とても学びが多かった。
6投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログあったかくなんかない、がなかなか辛い まことくんみたいな子がいたらずっと忘れられないだろうしそういう子がかつて存在していて自分のことをちょっと特別な目で見てくれていたって事実だけで自分は生きていけそうだとか思ったりした デッドエンドの思い出の最後の方は読んでてなんか夢見てるみたいで良かった、悟りみたいなのを感じてこれはハチ公の最後の恋人を読んだ時にも思ったことを思い出した、こういう描写は読んでて少し淋しいといつも思う
0投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログデッドエンドと聞くと何となく マイナスのイメージがあるんだけど 本書はマイナス感どころか明るさがある。 物語はどれもちょっと切ないのだけれど あたたかな光があって希望がある。 ばななさんの独特な文章表現や世界観もあるのだけど不思議な感じだ。 私は本書の中の5編のうち表題の 『デッドエンドの思い出』が好きだ。 ミミと西山君との会話で幸せっていうと何を思い浮かべるかという問いに 「のび太くんとドラえもん」と答えたミミ 何かすごく「いいな」と思った。 いつも一緒にいるのが当たり前で深い絆で結ばれている。 でも本当はそんな当たり前の毎日が幸せなんだ と勝手に自分なりの解釈しちゃったんだけど。 家族が病気で入院したときにつくづく思ったんだよねこれ。 西山君やミミがいっていたように 『心の中の宝箱』 私にもあるのだろうか? よーく考えないと霞みがかかっていて思い出せないけど私が死ぬときに宝箱の中身がキラキラと輝ける光景であってほしい。 なんてちょっと思ってしまった。
27投稿日: 2025.07.01
powered by ブクログ「アルゼンチンババア」に続いて、よしもとばななの短編集を読む。作者本人にとって(少なくとも発表時点で)一番の自信作で、かつ自叙伝的要素を含むお気に入りの作品とのこと。 五篇いづれも切ない話なのだが、中でも、「あったかくなんかない」のまことくんが印象深い。草むしりひとつとっても、まことくんがやったところだけ神々しい、というくだりがなんともよい。 次に「おかあさーん!」の女性編集者。幼児虐待の話はどんな筋書きであっても(最後は救われるのであっても)、読むだけで心の負担が大きい。 表題作の「デッドエンド」は、作中登場するバー「袋小路」の英語。(最初、ハッピーエンドの対義語のバッドエンドのひどいやつかと誤解した。。) 車に留まらず婚約破棄の慰謝料もふんだくってやればいいのに、と西山くんに同調してしまった。
33投稿日: 2025.06.30
powered by ブクログ幸福感で胸がいっぱいになっちゃったよ…! 短編集なのですが、特に好きだったのは1作目の「幽霊の家」 読んでいる間ずっと幸せだった どうでも良いことを落ち着いて安心しきった雰囲気で話す2人の空気感 会うタイミングや体の相性も合うちょうど良い感 別れが決まっているのに離れたくなくて、でも今この時間は幸せだと感じるしっとりとした切なさ 自分を変えたいともがき、実際に変わって帰ってきた岩倉くん。(『孤独と自立を知っている大人の鋭い目になっていた』というのがまた素敵) 何回も読み直してこのあたたかさを自分の中に落とし込みたい物語だ あとがきで『つらく切ないラブストーリーばかり。なんでこんなつらいものをお金を出して読んでいるのだ!と思ったかもしれないけど…』とあったけど、私はつらいだなんて思わなかった 確かに、親の離婚、心中に巻き込まれた友達、レイプ、恋人の浮気…などなどつらい過去を持つ主人公ばかりだった でも作品全体がそれこそ桃色でまろやかなあたたかい空気感纏っていて、幸福感で包まれていたと思うんだよなあ 上記のつらい状況に私が巡り合わせたことがなくて、現実感を持って読まなかったのも大きいとは思う タイトルの『デッドエンド』って、直訳して死んだ終わりってこと?と思ったけど、それだと本の内容と合わないと思って検索したら「行き止まり、袋小路」と出てきた なるほど、もう再開することはない幸福だった2人のことだから袋小路→デッドエンド もしくは2人が出会って2週間過ごしたお店の名前が「袋小路」だからなのか…
36投稿日: 2025.06.23
powered by ブクログもう、大好きですこの作品。 ふとよしもとばななの作品が読みたくなって、近くにあった書店にふらっと寄ってたまたま手に取った作品。 帰宅後に読んで驚くほど面白かったです。私はサクサクと内容が入ってきました。 短編。全部話は繋がってないですが、タイトルの通りデッドエンド=行き止まり、袋小路 な人生を送った人たちが切り取られていました。 1度どん底に落ちたからこそ出会うしあわせの形を見ることの出来るユニークな作品だと思います。 そしてこの本を読んで自分自身を振り返るきっかけにもなりました。
2投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログデッドエンド野思い出/よしもとばなな 読了 2025.01.12 本を読むぞ!と意気込んでから初めて書店に行った日、著名な作者名と素敵な表紙、内容も短編集とのことで購入。 初めての作家さんだったし、1話目が若いカップルの話なのもあって(私は若者視点が苦手)、『心に沁みるポイント』はそんなに高くなかった。いや十分に素敵な話だったけどね。登場人物とそれに合う文は素晴らしいんだけどね。しかし、家族の描き方がうまいなと思った。私の好きな作家は割と親に対して憎悪の強い人ばかりな気がするので。 始めの4篇は『ここ好きポイント』がそれぞれ3カ所以下だった。しかし最後の話、表題にもなっている短編が良すぎた。ここ好きポイントなんと10カ所以上だ。先の4篇の合計より多い。 あとがきを見ると、作者もこの話が特に大事なものになったそうで、「一番好きです」「小説家になってよかった」「これを書いて本当によかった」「大切な本」と語っている。私こそ、読めてよかった。 書き方について気づいたことがいくつかある。真ん中に来る話が短かったのが良かった。短編集とは言え、ページ数に縛りがなく、長いものは60ページ超え、短いものは20ページ程度だった。ずっと長いと疲れてしまう。一気に読み切れたのは、この緩急のおかげもありそうだ。 また、場面/行動が変わりますよ、みたいな1行空けるやつ、あれがかなり多かった。数行後にまた、見開きのたびにまたあったりもした。これは区切りポイントにもなるし、シーンが急に変わる感じを防げて、かなり好きだ。急に変わると置いてけぼりを食らって居心地が悪くなったり、少し戻ったりと面倒で苦手だ。置いてけぼりにさせたくてそうするのは良いが、不慮の置き去りは回避したい。 太宰の改行が1回もない駈込み訴えなどとは真逆の効果がある。どちらも印象的である。 この小説にも、浮気だとか不倫だとかが何組か出て来た。素敵なご夫婦もいたけどね。そこまで気落ちするものではなかったが、なんとも世知辛いものだなぁ。
1投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ人生を俯瞰して考えたくなる短編集だった。どの主人公も人が良くて気前が良くて他者を許すというより受け入れる度量が有ることに少し憧れる。毒を盛られたり乱暴されたり婚約者に不倫されたり。人にはそれぞれ大変な時期や困難が有るけれど知人とも友人とも呼べない関係が網になって当人を底まで沈ませなかったりする。普通に生活できることは有り難い。私も大らかで健やかな心を持ちながら生きたい。
1投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログあの出来事は今考えても防ぎようがなかったように思う。そんなフレーズがあって。止めようのない出来事。それが自分の中を壊していくけど、回復へ向けて自分の奥に置き去りにした悲しみも一緒に昇華されていく。苦しいことが突然起こってその時は自分ではどうしようもなく前に進まない。でも回復を求めていく道中でこれがなかったら置き去りにしてしまったままにしてあったかもしれない。大きな衝撃って苦しいけど大事なことである時があるのかな。
2投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ短編集なのでさらっと読めた。どれも少し切ない話だけど前向きになれるような、そんな捉え方もあるか!と思えるような話。最初の「幽霊の家」がよかった。
1投稿日: 2025.04.03
powered by ブクログよしもとばななさんの作品を初めて読みました。 切なかったり苦しかったりのラブストーリー5編の短編集。 登場人物がちょっとのんびりしてたり危機感が無いように見えたりするけど、淡々と物事を見つめる様子に、自分の出来事を重ねて見たりして切なくなったりしてしまいました。 身の回りの大事な人をもっと大事にしたいと思うようになりました。
1投稿日: 2025.03.26
powered by ブクログ初めて、よしもとばななさんの本を読みました。 手を繋いでいつものお店で半分こづつご飯を食べる老夫婦、祖母の優しさ、干渉しない気遣いなど、どの作品も優しさで包まれていました。
1投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どのお話もふんわりした悲しみに包まれていて、気怠くて、読み終わってからも泣く三歩手前みたいに目の奥が張り詰めている感じがします。でもそれが嫌じゃない。不思議な感覚です。
2投稿日: 2025.01.29
powered by ブクログ「おかあさーん!」なんか今の心情とリンクしてぼろぼろ泣いちゃった。私を失った世界でも幸せに生きる私の好きな人のことを考えて、とてつもなく寂しくなって、ここで生きていたいと思った。
1投稿日: 2025.01.22
powered by ブクログ切ないけれどとても温かい作品。泣きながら読んだ。自分だけの痛みだと思いがちな、それでいて言語化できずに胸につかえるようなモヤモヤを、綺麗でまっすぐな言葉で形にしてくれている。色々と上手くいかない日々や、孤独や不安で冷えた心に「独りじゃないよ」「かっこ悪くても生きてていいんだよ」と毛布をかけてもらったような気がする。
3投稿日: 2025.01.14
powered by ブクログ幸せという言葉が食べ物や天気、透明、黄色やオレンジなど色で表現されている書き方がさらに温かい気持ちになり物語に入り込みやすかった。 幸せとは何か?考えてもすぐに答えられるものではないけど何気ない日常、変わらない生活、今周りにいる人それぞれが混ざり合って私があるんだと気付く。 辛い経験やこれから起こる不安いろんな出来事があってもその中で生きる意味や幸せだったと思い出せることがあるのならば、きっとこれから大丈夫だと元気をもらえます。
3投稿日: 2025.01.10
powered by ブクログ5つの短編集。 どれもラブストーリーだけど、別れを描いてる。 打ちのめされたり、 舞い上がったり、 そんな感情や葛藤を なじませていく過程を見ているようだった。 堂々巡りの悩みをしている時って誰しもあると思うけど、それを全部口にはしないよね。 その心の経過をていねいに綴って書かれている。文章は話し言葉で、整いすぎていなくて、それがとてもリアル。 共感もできたし、肯定された気がした。
1投稿日: 2024.12.21
powered by ブクログどこかあったかくて切なくて、この雰囲気はどうやったら出せるんだろう。 目の前のことばかりじゃなくてもっと大きな流れの中で生きて、大切にしてくれる人を大切にしていきたい。 自分がとらえたいものが、その人の世界なんだ、きっと。
1投稿日: 2024.12.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「デットエンドの思い出」みたいな別れ方ってある。 お互い特別な存在だけどその瞬間、その心境の時に出会ったから特別だったわけで、その時間が過ぎれば関係も変わって記憶の中の人になっていくみたいな。高校の同級生とかそんな感じ。 今後はもう会わないんだろう、今だけっていう感覚すごくわかる。そこを切り取るばななさんはさすがだなと。
1投稿日: 2024.12.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
幽霊の家・デッドエンドの思い出がよかった。 幽霊の家 主人公たちの惹かれ合う様子がすごくリアルだなと思った。結末は予想外だったので、そういうこともあるかー、ハッピーな展開だなと思った。現実なら中盤のまま終わっていくと思うので。 デッドエンドの思い出 西山君のような人と関わり合える経験ができたら、まさしく人生の宝物になりそう。 p.238 本当に百万分の一の確率で、ものすごくおいしいものができてしまったような、でも、二度とは再現できない、そういう感じの幸せだった。 こういう時間って人生の中でも本当に少なくて、かけがえのないものだし、作ろうと思って出来ることではないから、本の中でも流れたその時間も、自分の中の思い出も愛おしく思えた。 日々何気なく過ぎていくことの中のささいなことに、ぴったりの言葉・表現で教えてくれる作家さん。これからも少しずつ読んでいきたいです。
3投稿日: 2024.11.23
powered by ブクログ相変わらず今必要な本を選ぶ才能がありすぎるので、たまたま彼氏と別れたばっかりだし季節は(ぎりぎり)秋、寝耳に水という言葉も最近使った さすがに笑ってしまう デッドエンドの思い出の中では夢の中がそんな描写だったけど、ずっとうっすら靄がかかってるような感覚って、悲しかったことを消化する過程にいる証拠なのかなと思った
2投稿日: 2024.11.21
powered by ブクログ「キッチン」以来著者の作品を読んでなかったの ですが、久し振りに読みたくなったのですぐ 読了しました。 短編集なので、読みやすい印象でした。 どの作品にも共通しているのが、辛い出来事や 傷付いた思い出など、その場面から再始動する 人たちのお話です。 じんわりとくる幸せの瞬間がたまらなかったです。 表題作の「デッドエンドの思い出」の最後の場面での、別れのシーンが印象的で、切なかったです。
50投稿日: 2024.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大学の同級生の岩倉くんの部屋で見た老夫婦の幽霊。職場の食堂で毒物混入の犠牲者となった私。子どもの頃に仲のよかったまことくんが無理心中で亡くなったこと。婚約者に捨てられた私が傷を癒すために住んだ家の階下にあるバーの雇われ店長西山くんとの出会い。あることをきっかけに自分を取り戻すことになった主人公たちの連作短編集。
3投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ幽霊の家:幽霊に出会ったからあの二人の空気感が生まれた?かわいい二人。 おかあさん:事件きっかけに気づけたこと。肯定すること。「いつかのときに別れていってしまった人たちのために祈りを捧げる」どこかでは優しい世界が存在していると思えたら者の見え方ががらりと変わりそう。あつたかくなんかない:あまりにも悲しい。明かりじゃなくて人が放つ明るさ。ともちゃんの幸せ:見守られている。自然の中を歩いていたり、雨音を聞いたりしているときの感覚と同じなのかな。そういうときちっぽけな一人のようで寂しさは感じない。デッドエンドの
1投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログよしもとばななさんの作品は何作か読んだことがありますが、本人の体験談ではない作品は初めてだったと思います。中でも幽霊の家とデッドエンドの思い出は心に刺さる短編でした。昔どこかで味わったことのあるような光景が頭の中に浮かんで、ずきっと心が少し痛むその感じがたまらないですね。これだからよしもとばななさんの作品が好きです。
2投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログ恋人に振られたのではなく、遠距離恋愛中の婚約者に去られた、行き場のない虚無感と剥奪された辛さを知りました。遊んでいる男を一途に思っていた、女の考えの甘さに、あるあると思う一方で、自分はどうかと心の中で聞いてみた。再読も深読みもしていない。
2投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログ5年前にはじめて読んでから、再読。どんな話が入っていたのか全く思い出せないのに、何故かこれを読んだ後の苦しさというか切なさというか、その感情だけがずっと残っていて、その気持ちは何から生み出されるものなんだっけかと思って、今度はちゃんと買って読んだ。でも、それは読み終わった後も結局言語化することができなかった。どんな話かは説明できるけれど、この、最後に残るもんやりした、霞んだ感じは変わらなかった。悲しいとも違うし、切ないとも違うし。ばななさんは「自分のいちばん苦手でつらいこと」を書いたとあとがきにあるのを読んでなんとなくしっくりきた。つらいのかもしれない。これを読むと
1投稿日: 2024.09.09
powered by ブクログ表題作のデットエンドの思い出が自分の現在の心境と重なり、とてもささった。 自問自答しながら問題に向き合い、時に人の力を借りながら前に進もうとするミミちゃんえらい。 人生の行き詰まりの時にしか見られない景色もわるくないなあと思えて、なんだか励まされた気持ちになった。
2投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログ人生で行き詰まった時を描いた短編集。デッドエンドとはいえ、読後、悲壮感ではなく、心温まる感じがした。 著者は『デッドエンドの思い出』という小説が書けたので、小説家になって良かったと思ったとあとがきに書いている。思い出すと辛い事も、いつの日かそれも思い出に変わる時が来るのだ。 暮らしている明かりは、『中にいる人の、そのまた中にある明るさが、外に映っているから明るくあったかく感じる』。 『その人がいるだけで、部屋があったかくなったり、愛をたくさんもらったような気になる。』そんな存在になりたい。
3投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログ気持ちがしんどい今読んだので、私には珍しくすいすい読めた。話自体はしんどい感じがせず、むしろ救われた感覚がある。
1投稿日: 2024.08.13
powered by ブクログ辛く切ないラブストーリーの短編集。悲しみで感受性が鋭くなっている時の自然描写が心にしみた。表紙にもなっている、いちょうの枯れ葉の光り輝く様子は印象的で、よしもとばななの世界、好きだなと改めて思った。
7投稿日: 2024.07.12
powered by ブクログ喪失を、こんなに予兆と余韻をふまえて優しく鮮やかに描いた物語は初めて。喪失のその瞬間の描写と、その時に感じたことはよく描かれるテーマだけど、吉本ばななさんのこの本はもっと"喪失前からその後"について手厚く描かれている。だから同じ体験をしてない人でもうっかり追体験して胸が痛くなったり熱くなったりキュンとしたりするんじゃないかなぁ。 ノンフィクションの喪失体験とはまた違う描写の雰囲気があるし、何かをなくすことも悪くないのかもと思わせてくれる作品。読む人にこれから起こるいいも悪いもすべてのことに向けて、手放すことの構えの手本を見せてくれるようにも。 お気に入りの一冊になりました。
1投稿日: 2024.07.12
powered by ブクログ誰もがそれぞれ持っている、人には言わないけれど「人生ってこうだよな」と感じていることが、短編の物語に澱みなく込められています。 同じテーマの作品はたくさんあると思うのですが、クサくならずにスッと心に入ってくるところに作者の力量を感じます。 素敵な友だちに出逢ったような読後感でした。
1投稿日: 2024.06.08
powered by ブクログ悲しみに寄り添う短編集 以下、公式のあらずじ ---------------------- これまで書いた自分の作品の中で、いちばん好きです。これが書けたので、小説家になってよかったと思いました。――著者自らそう語る最高傑作! 「幸せってどういう感じなの?」婚約者に手ひどく裏切られた私は、子供のころ虐待を受けたと騒がれ、今は「袋小路」という飲食店で雇われ店長をしている西山君に、ふと、尋ねた……(「デッドエンドの思い出」)。 つらくて、どれほど切なくても、幸せはふいに訪れる。かけがえのない祝福の瞬間を鮮やかに描き、心の中の宝物を蘇らせてくれる珠玉の短篇集。 ほかに「幽霊の家」「おかあさーん! 」「あったかくなんかない」「ともちゃんの幸せ」の4篇収録。つらく切ないラブストーリー集。 ---------------------- 5編を収録 ・幽霊の家 地元で愛される洋食店の娘とロールケーキ専門店の息子 彼の住む家には昔亡くなった老夫婦の幽霊がいるという ・おかあさーん! 文芸の編集者が、会社への逆恨みの毒物混入事件に巻き込まれた後の同棲中の彼からは結婚を迫られる 彼女は昔父親を亡くした後に母親から虐待を受けていた しかし、自分の中では優しい母親の記憶しかない ・あったかくなんかない 小説家が、和菓子屋の息子で幼馴染の彼を偲ぶお話 主人公が小説家のため、ばななさんが投影されている?と勘ぐってしまう ・ともちゃんの幸せ 若い頃に幼馴染からレイプされた女性のお話 「幸せ」は誰から決められるものではない 自分が「幸せ」だと思えればそれでよいのではなかろうか ・デッドエンドの思い出 遠距離恋愛で婚約までしていた彼が疎遠になり、会いに行ったら既に別の女性と暮らしており 傷心の気持ちを整理するため、叔父の経営する飲食店の二階に住むことにしたミミ そして、そのお店の雇われ店長の西山くん 彼は、大学教授であった父親からネグレクト状態でニュースとして取り沙汰された過去がある 悲しい物語のように宣伝されているけど、個人的にはむしろ逆に優しい物語達のように感じた 確かに登場人物達は辛く悲しい経験をしているけど、そこから癒えて再び歩き出す物語でしょう、これは 冒頭に「藤子・F・不二雄先生に捧ぐ」と献辞がある 作中でドラえもんについての言及はあるけど、そこまで影響されているかな?と疑問に思ったものの 最後まで読めばどの話の傷ついた人に接する周囲の人の距離感が、のび太とドラえもんのような関係に似たものがるのがわかる そんな事も含めて、決して悲しい話とは思わなかったな
2投稿日: 2024.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本作の恋愛は感情だけでなくちゃんと理性も描写されていて、読んでいてとても読み応えがある。 特に好きな作品は「幽霊の家」と表題作。 あとなぜか心に残る「あったかくなんかない」。 「幽霊の家」が別れから結婚を果たしたハッピーエンドとするならば、「あったかくなんかない」や表題作はバットエンド。でも心に残るのはぬるま湯に揺蕩うような心地良さ。 すごく不思議で温かい読後だなぁ! またいつか10年後、自分が もっともっと大人になったら読みたい作品。
2投稿日: 2024.05.10
powered by ブクログ人によっては三行で書けそうな話を広げたような話が多かった。 時々ハッとするような表現もあり、読んで後悔はなかったけれど、スカッとするような読後感や大きな気付きはなかった。
2投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログ名前の通り、人生で行き詰まった人たちが主人公の短編集 重たい話ばかりだったけれど、真っ暗闇の人生の中で描かれる温かな穏やかな時間がとても繊細でどの話も読み終わった後そこまで暗い気持ちにはならなかった 大それたことではない日常の些細な出来事がその人にとっての生きるための光になる瞬間がとても眩しくキラキラしていた大切な人とのわざわざ人に話すこともないようなほんわかとした時間は想像以上に人の心を癒すんだと思った 代表作の「デッドエンドの思い出」に出てくる袋小路という名前のカフェは英訳するとそのまま「デッドエンド」になる 袋小路は主人公の傷ついた心を癒してくれた場所で、この話を読んでから作品名の文字を改めて見返すと、とても温かい気持ちになる 「デッドエンドの思い出」なんてどう考えても暗い題名なのに「袋小路の思い出」の意味も含めていると考えると、全然違った気持ちになるからすごい こういう本を読むと私は今までの人生でそこまで行き詰まったことってないんだなぁと思う それと同時に行き詰まっても癒してくれる人やコンテンツが周りに溢れていたからそれに気づかなかっただけなのかなとも思った これからの人生で辛いことがあった時や疲れて歩けなくなってしまった時はこの本を読み返そうと思う 日常の中の光を見つけ出せるかもしれない
1投稿日: 2024.04.21
powered by ブクログ読後に未読と同じくらい忘れる 「既読したことのみ記憶する病」を患っている。 それでも、「デッドエンドも悪くないな」と、 どのお話も、ほんのり温まったことは覚えている。 「~エンド」がキーワードとなって 読み返したくなる。 今回の鍵は娘との会話の「バッドエンド」だった。 最後に読んでから10年以上か?! いま行き止まっているのだろうか?! どこに仕舞い込んだのだろうか?! いよいよkindleで買い直そうか・・・
1投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログいつかのJ-WAVE「BEFORE DAWN」真夜中読書倶楽部で紹介されていた「デッドエンドの思い出」。幽霊の家とデッドエンドの思い出が良かった。ラストは情景が素敵でニヤニヤしながら読んでいた。
1投稿日: 2024.04.09
powered by ブクログ5つの短編。 せつない内容だけど、静かで穏やかで読後じんわり温かい感情が残る内容なので、 静かな夜、一人で読むのにもってこいの小説だった。 あとがきに、つらいラブストーリーばかりで、 人生で一番つらかった時期のことがよみがえる。だからこそ大切な本になったと、 短編の中のデッドエンドの思い出という小説がこれまで書いた作品の中でいちばん好きだと、 よしもとばななさん本人のコメントが書かれていた。 わたしもデッドエンドの思い出がとても良かった。 ハッピーエンドになるとかは関係ない世界。 本当に人の感情をこんなにも優しく、やわらかく、丁寧に書けるよしもとばななさんが大好き。 温かい気持ちになりたい時。 また読み返したい。
16投稿日: 2024.03.26
powered by ブクログ人生の中での辛いことは人それぞれ。その中でも日常には幸せが存在している。それに気づける毎日を過ごしていきたいと思った。
2投稿日: 2024.03.23
powered by ブクログ幸せについて色々考えさせられる本でした。 それぞれ人によって幸せの感じ方は違うものであるという事を改めて感じました。家族といる時、恋愛している時、綺麗な景色を見た時、美味しいご飯を食べている時など、、 「デットエンドの思い出」→幸せとはなんぞやと教えてくれる素敵な男性がいましたね。彼は一体どんな経験をしたらあれだけ冷静に分析ができる人なんだろうって思いました。彼はきっと誰に縋ることもなく、自身の考えを大事にしつつ相手の考えも尊重できる人なんだろうなだって思った。 「あったかくなんかない」→部屋というのは明かりがあるからあたたかいわけではなく、そこに住んでる人たちの内面から滲み出る光が部屋を照らしているから、あたたかいものだと感じた。 「ともちゃんのしあわせ」→自分が大切にしている物、人、場所が居れば恋愛をしていなくても幸せなのではないか?と思った。
2投稿日: 2024.03.17
powered by ブクログ「ミトンとふびん」を出すまでは、「デッドエンドの思い出」が自分の中の最高峰だった、みたいなニュアンスのことを、著者が書いていたので気になって。 良かった。 辛い気持ちの中にも、ぼんやりとした光を見出す方法を教えてくれるお話たちだった。
2投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ自分がこの世からいなくなることに恐怖はないが、自分が消えた世界の中で生活していく愛する人々を想像すると悲しくなる 人から愛されている と自負する訳ではないが、その愛しい日々の中に自分がいることに、感謝して生きようと思える作品だった
1投稿日: 2024.02.21
powered by ブクログ吉本ばななさんの世界の見方がとても好き いつもと変わらないような日常 怠惰で送るような日常 人生色々ある中でちっぽけな幸せも取りこぼさない そんな感受性を私も持ち合わせたい。 私が話すと不幸に捉えられてしまうようなエピソードも心がポカポカするような内容に変換できるのは生きていくうえでとても大切な能力 日常で起こる幸も不幸も全てが運命 縁が切れても、大切な縁は周り回ってまた繋がるからしがみつく必要は無いのだと安心させられるような物語でした
1投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログ切ないなぁ切ないなぁと思いながらもポッとあたたかい幸せも垣間見える。スーッと入ってくるけど「あれ?どんな話だったかな?」って霞のように消えていく。読み返してみようと思う。
2投稿日: 2024.01.30
powered by ブクログ久々に吉本ばなな先生の本、読了! 吉本先生の独特な世界観に浸ってしまった。 5つの短編集。それぞれ、生き方の違う女性が登場。幸せもあれば、辛さもあり、無意識に人を傷つけていたり、後悔もある。 詩人的要素を持つ吉本ばなな先生のストーリーは、日々どこにでもありがちな様子で、話の展開的要素はないけど、なぜか浸ってしまう。 中でも、最後のストーリーでもある『デッドエンドの思い出』は恋相手に裏切られてしまっても、異性の友情に救われる点はスッキリした! また違うストーリーも読んでみたい。
17投稿日: 2024.01.14
powered by ブクログ銀杏並木の表紙が今の季節とぴったり合う。 5つの短編小説で構成され、いずれも男女が織りなす淡いラブストーリー仕立てになっている。 登場人物たちの心理をさらっと日常の情景に例えて表現することが多く、よしもとばななさんの美しい感受性を読み取ることができた。 肌寒くなってきたこの季節に、暖かい布団の中にくるまってこの本を読むとなかなか心地よい。
1投稿日: 2023.11.25
powered by ブクログ表紙絵からも分かるように読むならば秋。5つの短編集。つらい出来事、落ち込むことがある各話の主人公たち。でもなぜこんなにも多幸感があるのだろう。よしもとばななさんが当時「これが書けたから小説家になってよかった」的なインタビューがあったように、魅力あふれる読むたびに引き込まれるような作品だった。表題作がとにかく好き。何度も読み返すが、毎度良いという奇跡。 心に残り続けている。
10投稿日: 2023.11.22
powered by ブクログよしもとばななさんって、パフェみたいだと思いませんか? 贅沢品 甘くてキラキラしてて切なくて、、 チョコやおせんべいみたいに日常おやつとちがって、 特別だから、 年に数冊、大事に読みたいかんじです。 デッドエンドの思い出、 何一つ同じ経験をしたわけじゃないのに、 なんかこれまでの人生の中のどこかのわたし、辛かった頃のわたしに、うんと優しくしてもらえたような、肯定された感じがありました。 不思議な読書体験、 うまく言葉にできないけど、 なんか大丈夫っておおきなものに支えてもらえてる感覚になれました。 ありがとう
2投稿日: 2023.11.17
powered by ブクログ過去や現在にクセのある人たちの恋愛小説。 あたたかくなる。寂しいときに読みたくなる。手元に置いておきたい一冊。
1投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログ最初の2つを読んで終わりました… 染みる人には染みるんじゃないな。その時の自分の状態とか。 今の私にはあまりハマらなかった。 最初の2つはどちらも淡々と綴られた日常と言うか、書いてある事は大ごとだけど…でも淡々としてる…
2投稿日: 2023.10.17
powered by ブクログ10代の頃好きだった本を久しぶりに読んだら、こんなポエミーでお人好しな女たちいるかよ!!!(男もだけど)とキレてしまいました
1投稿日: 2023.10.10
powered by ブクログ人の生き死になんてもんは、誰にもわからんものです。私も、自動車教習中にパタッと死んでしまうかもしれないし。そう、今日から2週間、免許合宿なのです。
1投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログそうか。私と別れたあの人やこの人は、彼らが私を彼らの人生から追い出したのではなくて、私が彼らを私の人生から追い出したのかもしれないんだ、と思えた本でした。 失恋直後に読んだら元気をもらえたかもしれない、そんな本でした。 よしもとばななさんは、輪廻転生やら生まれ変わりを信じているんだろうな、と再認させてくれた本でした。よかった!
3投稿日: 2023.09.26
powered by ブクログはじめは大学の図書館で借りて 手元に残しておきたくて自分で買った マイバイブル!!この本にであえてよかった 何回も読んでるけど、読む時の状態よって刺さるお話や文章が全然違っておもしろい
2投稿日: 2023.09.16
powered by ブクログ西山くんの存在の大きさ 別れ際で、あの日々はどうしようもない気持ちだった私に神様がふわっとかけてくれた毛布のように、たまたま訪れたものだった。
1投稿日: 2023.08.22
powered by ブクログ5つの物語が織りなす短編集。 ロールケーキが評判なケーキ屋の息子とフレンチレストランの娘が期間限定で恋愛してる時とその後の話を綴った「幽霊の家」。 社食の毒入りカレーを食べてしまった出版社勤務の主人公が療養のための休暇中に過去の傷を思い出したりする「おかあさーん!」。 小説家が幼馴染のことを思い出す「あったかくなんかない」。 不器用な主人公が自分の過去と決別して新しい恋の始まりを予感してる「ともちゃんの幸せ」。 そして、婚約者に裏切られて傷を癒すために叔父の経営する喫茶店に身を寄せ、そこで働く青年との交流を経て心が回復していく「デッドエンドの思い出」。 どれもこれも嫌なことはあっても、めちゃくちゃ嫌な人が出てこないので安心して読めるし、読了感の清々しさから、ああ明日もまた頑張ろうと思えるような物語ばかりであった。とても良かった。
1投稿日: 2023.07.19
powered by ブクログ何でもない日常に中でキラキラしてるもの を掬い取ったような短編集 一つの場所から物理的に動かない人でも、その人だから持てるような心の豊かさがある、っていう言葉が印象的 外にどんどん積極的に行動する人が評価される世の中だけど、そうじゃなくても良いよね
2投稿日: 2023.07.03
powered by ブクログ出会いと別れの中で感じる幸せがふわっとにじむ四篇の短編集。起こったことそのものというよりも、それをどのように自分の物語として解釈するのかが大切なんだということを心理学などから淡々と言われるとイライラしたりもするけどばななワールドだと心地よい不思議。
2投稿日: 2023.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
学生の頃に一度読んだことがある。憧れの人がこの本を好きだと言っていたからだ。その時は、なんだかいやらしい、不潔な話だと感じて一話で読むのをやめてしまった。若くて、潔癖なところがあったのだろうな、と今読み終えて思う。 今は、そこかしこに棒も穴もある事を理解している。大人になったなあと思う。
3投稿日: 2023.05.20
powered by ブクログ恋愛短編5作 幽霊夫婦、毒入りカレー、まことくん心中、ともちゃん北海道スキー、婚約者の浮気と西山くん
1投稿日: 2023.05.13
powered by ブクログあとがきで切ないと書かれていたけど、そんなに切ないわけじゃなく、あたたかい気持ちのおわり方だった。毎日をちゃんと暮らしてる人たちの強さみたいなものを感じた。
2投稿日: 2023.04.15
powered by ブクログ2023.3.28 読了。 5編の恋愛小説集。 正確に言うと☆3.8くらい。 よしもとばなな風味全開といった感じの世界観。 「幽霊の家」が先日読んだ「キッチン」に一番雰囲気が似ているかな?と思った。 つらく大変な経験をする主人公たちが淡々と緩やかで穏やかな文章で自分自身の人生と折り合いをつけていく日々を綴っているのかな?と思った。 どの短編も自分ひとりではあがらえない大きなうねりのような何かの中で生きていて、それが沈む時もあれば輝く時もあるよと優しい言葉で語りかけてくれているような作品たちだった。 「デッドエンドの思い出」の西山君が何故か人々を魅了するのも分かるし自由でいたいと言い、言葉では語らずとも他人と距離をおいている様はじっとりとヒリヒリ痛々しく感じ、彼自身も気づいていない大きな傷を今でも背負いながら生きているのではないかと感じた。
2投稿日: 2023.03.28
powered by ブクログデッドエンドの思い出良かった。切ない話が多いけど良かった。平凡な生活を送っても心の中に広い世界が広がってるのは本をたくさん読んでいるからだと思った。またメタバース空間に浸れてしあわせな時間だった。 よしもとばななはじめて読んだ。社畜で忙しくして読めなかった良い文章をたくさん読んでたくさんの経験値を増やして、いつかくる死の準備をしたい。死生観を養いたい。 危うく維持されてる平凡なことの中に幸せなことってたくさんあるんだよな。体が普通に動いてトイレに行けて自分で食事ができてってすごいことや。
2投稿日: 2023.03.23
powered by ブクログまだまだ私が未熟で小説のよさを味わい尽くせ無かった。もう少し感情の起伏のあったり、ハラハラするような話の方が好きだと感じた。
2投稿日: 2023.03.20
powered by ブクログお話と似たようなことが自分の身の回りで起こったことはないのに生活している中で感じた感情と一致した気がして、共感した。その感じた感情を自分では中々言葉として表現ができなかったから読んでいくことで考えがまとまり気持ちが浄化された気がする。読んで良かった。
1投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログ表題作が一番好きだ。 他のも良かったけどいまいち乗り切れず『TUGUMI』や『キッチン』のような染み渡る余韻というものが無かったのは残念。 でも考えてみたら恋愛に1ミリも興味ない私が短編とはいえ5作の恋愛小説(それも全部一人称小説)を読むのは流石に無理があった。
2投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログ短編集。この本のタイトルにもある「デッドエンドの思い出」が特に良かった。 悲しい出来事なはずなのに優しく包まれていくような感じ。 キッチンで初めて吉本ばななさんの小説を読み「好きだなあ、こういうの」と感じていたものが、デッドエンドの思い出を読み、やっぱりこの人の作品が好きだっ!!になった。
9投稿日: 2023.01.18
powered by ブクログ家族、恋人、親、友達、あるいは見知らぬ人との断絶から大事なものを学び、前を向いて生きていく話。往生した人の走馬灯に入り込むような短編集だった。 よしもとばななは短編集が好きかなと。
1投稿日: 2023.01.17
powered by ブクログ失恋したり悲しいことがあったり、立ち直れないほど自暴自棄になったりする主人公に自分を重ね合わせて心を揺さぶられる一冊。 日々の暮らしのなかにあるささやかな幸せだったり、慎ましく生きるなかで感じる家族や周りの人の思いやりや優しさに気づけて、それを大事にできる大人でありたいな、と思わせてくれる。 そして、それぞれの登場人物が自分の仕事に信念を持って向き合っているところも魅力的でした。
3投稿日: 2023.01.02
powered by ブクログなんとなく敬遠してたよしもとばななを初めてちゃんと読んでみた おもしろかった 思ったより全然読みやすかった 今度は短編集ではなく長編を読んでみたいなと思った。 最後の四年付き合ってた彼氏が遠距離恋愛中に作った彼女と結婚することを知って失恋して落ち込んだ主人公のミミがおじさんの経営するバーの2階で居候しながらそのバーで雇われ店長をしてる西山と穏やかな時間を過ごす話よかった。 この時間に色々と落ち着いて考えるんだけど、元彼に百万円貸してたことを西山に告白して、その百万円で妹と海外旅行に行くことを考えると頭の中で百万円が暖かい色になって、元彼がずるい考えでミミにお金を返さないようにしてたと思うとドス黒い色に変わった、みたいなところがすごいいいなー、と思った 同じものでも考え方とかで印象が変わるみたいな。 なんとなくもってたイメージを上手く言語化してる!!ってなって感動した 他の話もこんな感じで複雑な感情を綺麗な言葉で言語化されててすごいな、と思った
1投稿日: 2022.12.19
powered by ブクログどの話も状況がすごく残酷なのに、なぜか悲観的でない。 目の前のことを受け入れて、 流れるままにあったかい方へ進んでいく。 ばななさんの本を読むたびに、 こんなふうに自然を感じたい、と思う筆致。 きっと受け取れきれていない部分も多いから、 繰り返し繰り返し読むと思います。
2投稿日: 2022.12.02
powered by ブクログ流れるように言葉がスーっと入ってきました。 切ないけれど、温かく、人のぬくもりを感じる短編集でした。
1投稿日: 2022.11.30
powered by ブクログきらきらした文章がすてきな本だった。 ただ私にとっては、登場人物が世間知らずなお嬢様でいいこすぎて、距離を取って読んでしまうところはあった。
2投稿日: 2022.11.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
悲しみをゆっくり溶かすように優しく包み込んでくれるような短編集。素敵な言葉がたくさん散りばめられている。物語を通して、自分の大切な思い出の欠片が次々と思い出され、切ない気持ちになるのだけど不思議と癒された。 悲しいことが起きる度、こころに蓋をして生きてきた。でも、それはもったいないことだったのかもしれない。悲しい、も大切な気持ちだったんだなぁと。 感情は自分だけのもの。よしもとばななさんの文章を読むと、どんな感情も味わうことで人生に深みが出るような気がしてくる。 高校生のとき、「自分を大切にできないと人を大切にはできない」と担任から言われたことがある。もしかしたら自分の気持ちを蔑ろにしているように見えたのかもしれない。当時わからなかった言葉の真意が、今なら少しわかる気がする。 もっと早くこのことに気づけていたら、少しは楽に生きられたのかな。そして人を大切にできたのかな。 この本に出てくるみたいに、寄り添ってくれる人がひとり、いてくれたら。いや、もうこの本に出会えただけで十分なのかもしれないなぁ。 ドラえもんとのび太みたいに、ふすまの前で、ふたりともざぶとんに寝転がって、いっしょにどらやきを食べながら、マンガを読んでいる。それが理想だという男の子。 ほんと、幸せってそういうことなんだと思う。 今、私は幸せだ。
29投稿日: 2022.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2004年(第1回)。7位。 作者の名前をきくと、のりりんを思い出す。のりりんの初期小説に「よしもとば〇な」という名前の人が出てくるから。読んだ時は、ひひどいっって思ったが。 不幸におちいった人が、ふと出会う小さな幸せ短編集。なんで★2つなのかというと、ぴんとこない話があったから。図書館に返してしまったので忘れてしまった。あとは個人的に文体がだめかも~
1投稿日: 2022.10.26
powered by ブクログ「幸せ」も「辛さ」も「悲しみ」も一瞬の運命が作り出したもの。 運命はほんの偶然でしかなくて、でも、その偶然の重なりが、死ぬ時に幸福の象徴になってくれればいい。 日々、目にする景色や何気ないことを温かく愛おしく、有り難く感じられる言葉の選択・視点が読んでいてとても新鮮でした。
1投稿日: 2022.10.25
powered by ブクログ表題作に救われた。 表紙も美しい 行間も素敵 なんか簡単に文章にしたくないくらい大切な作品に出逢えた。 また、改めて詳しく感想を書きたいと思います
8投稿日: 2022.10.23
powered by ブクログこの淋しさたるや…… うーん秋の文学、切なくて切なくてたまらんけど僕はどうもこれがクセになってて大切な気持ち
1投稿日: 2022.10.19
powered by ブクログばななさんの自然の捉え方や日常のありきたりなこと、目に映るものの表現が大好きです。 バッドエンドではなくデッドエンド。 まるで自分がその人生を味わっているかのように感じて、いつも涙が出ます。
3投稿日: 2022.10.14
powered by ブクログこんな快心的な終わり方があったのか。というのが最初に読んだときの感想。 デッドエンドというのは英語で袋小路のことで、主人公の女性みみは長年付き合い、婚約までしていた男性の行いが原因でそんな状態に陥ってしまう。助けてくれる魅力的な男性も現れるが、彼と一緒になるというありきたりな話ではない。何もかも本当にスッキリして前を向いていける小説ナンバーワンである。同時収録された5本のうちの最後の短編が本書のタイトルになっている。
2投稿日: 2022.10.06
powered by ブクログデッドエンド(袋小路)の思い出。 なんとなくタイトルだけで胸がぎゅっとなる。 この短編集を読み始めて2ページ目でやっぱり私はよしもとばななさんの表現が心の底から好きなんだと思いました。 どのお話も、「辛い」なんてものではない背景や過去がありながら、それでも今それぞれの主人公がいる場所や手にしているものの大切さや幸せを自分らしさを失わず感じようと、もがきながらも悟りながらも生きようと、生きていこうとする姿が痛々しくも頼もしくも感じられました。 私は特に「幽霊の家」の岩倉くんと「デッドエンドの思い出」の西山くんが好きでした。
11投稿日: 2022.09.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後のデットエンドの思い出は、自分と重なるところがあった。家族に恵まれて、なんやかんや家族の温かさに包まれて生きてきた。だからある意味私も平和ボケしてた。 『一見落ち着いて見えるからって、心まで狭く閉じ込められていたり静かで単純だと思うのは、すっごく貧しい考え方なんだよ。でも、たいていみんなそんなふうに考えるんだよ。心の中はどこまでも広がっていけるってことがあるのに。人の心の中にどれだけの宝が眠っているか、想像しようとすらしない人たちって、たくさんいるんだ。』
2投稿日: 2022.09.02
