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叛逆航路
叛逆航路
アン・レッキー、赤尾秀子/東京創元社
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総合評価

37件)
3.7
10
11
6
6
1
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    英米7冠制覇、というなかなか凄い肩書きのSF小説。 原題Ancillary Justiceは、本著の用語を用いて直訳すると「属躰の正義」になるんでしょうが、「従属する正義」にも読めるのは本著の展開を示しているようにも。 あと、「属躰」ってなんだ?となると思いますが、本著を読む前に巻末の「付録 アンシラリー用語解説」を読んでおくと良いのかもしれません。 邦題&表紙を見た感じでは、SF艦隊戦なのかな?と思っていたので、地に足のついた展開はちょいと肩透かしを喰らった感がありました。 実はそれもあって、そこまで本著に引き込まれた感覚もないのですが、面白いと思ったのは「属躰」の設定・描写や、本著ラドチ世界の「男女の性別を一切区別しない文化」で、これは小説という活字ならではのやり方だと思います。 特に後者は、映像化されたら何の面白味もない風景になっちゃうはずなんですが、軽く脳がバグる感覚というか、結局この登場人物は男性なの?女性なの?と迷わされるというのが新鮮でした。現代におけるダイバーシティとかDE&Iとかの行き着く先はここなのかもしれませんが、どうなんですかね。ディストピアっぽいし。。 さて、本著を読了して感じたこと。 本著の「属躰」なのですが、これはAIと言って良いんでしょうか?性格は人間っぽいような気もしつつ、ただ表情に感情はあまり出ないと。描写の問題なのかもしれませんが、わかるようなわからないような。。 あと、これだけの技術を持っている舞台設定からすると、皇帝があーなるというのはまぁそりゃそうかという感想になる訳で、これはつまり、地位とか富とかを手に入れるとあーなると。。 万能感はあるんでしょうが、いやあんまり偉くはなりたくないモンですね(笑 続編を読むかはちょっと悩むところですが、主人公ブレクやセイヴァーデンにはちょっぴり感情移入した感じもあって、さてどうするか...。

    4
    投稿日: 2022.07.30
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    なんとも骨太なSF作品。難解な設定、難解な会話、難解なストーリー展開など、途中リタイアしそうになるも、なんだか不思議な魅力というか、先が気になってしまい、じりじりと気を取り直して読み進めていくと、いつの間にか読まずにいられなくなると言いますか。これ、映画にしたら、確実に超駄作になる可能性大でしょうが、小説だからこそ成り立つ世界観の醍醐味を味わえる作品と思います。

    2
    投稿日: 2022.03.15
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    たくさん賞をとった作品ということで読んでみました。AI視点の語りなんですが、人の代名詞が全員”彼女”となっていて、最初女性をイメージしていたら男だったりで混乱。性別の区別をしない世界という設定はなかなか入りにくいですね。?

    0
    投稿日: 2021.11.18
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    古本屋でみつけて読み始めたらとまらなくなって、シリーズ3部作を一気に読んだ。 主人公ブレクは巨大戦艦”トーレンの正義”のAI(人工知能)で、何千体もある”属躰”のひとつ。  物語は宇宙の僻地、極寒の雪原に全裸の人間が倒れているのをブレクが発見するところからはじまる。死んでいるかと思われた”彼女”は、かすかに息をしていた。そしてブレクは気づく。彼女はかつて私を操艦していていた、副官のセイヴァーデンであることを…  この作品、設定がややめんどくさい。  まず、登場人物に性別がない(実際はあるんだろうけど、性別の概念がないので代名詞は全て”彼女”)   さらにわかりにくいのが、主人公が戦艦のAI(人工知能)だということ。主人公のブレクは何千体といる(いた)AIの属躰のひとりであり、生き残っているラストの1体。属躰というのは植民した星の住人の体だけ借りて、脳はAIに換えられた体のこと。だからブレクも体はもとは、どこかの占領された星の住民。AIはいくらでも自分のコピーをつくれるので、”属躰”は何千体も存在する。しかも様々な地域や時代に存在した属躰の記憶と戦艦の記憶が、ブレクの視点として語られるので、それがどこなのか、過去なのか現在なのかすらわかりにくい。  ブレクは物語のはじめから何かの武器を探している。その武器を探しているうちに辺境の地にまで流れ着き、セイヴァーデンを発見するのだが、なんでそんなことをしているのかがだいぶ後になるまでわからない。後々、それは皇帝を殺すことのできる唯一の武器だとわかる(つまりブレクは皇帝を殺そうとしている)  以上の3点を押さえておくと、わかりにくさも解消され物語に没入できる。  戦艦同士のバトルとかはなので、地味な印象も受ける。しかしブレクが皇帝アナーンダを追い詰めるまでのシリアスな描写の連続は、スパイ映画のような緊迫感がある。静かに、でも着実にターゲットとの距離を縮めていく。  若干ネタばれ気味にはなるけど、かつて皇帝に命ぜられたある重大事件のことでブレクは怒っており、そのため皇帝への復讐を果たそうとしているのだが、皇帝もまた複雑な設定で、ブレク同様、たくさん存在している。どの皇帝が本物?というのもおかしくて、全部ほんもの。絶対君主が分裂してあっちこっちで勝手な指令を出すので、ストーリーがまた複雑になっていく。その縦横無尽に張られた蜘蛛の巣の網目をかいくぐって、ターゲットを追い詰めるその展開は、日本人好みの仇討ち劇だ。  ラストは宇宙空間での派手なアクションが。    うお~、すげぇ、映像化してほしい。  娯楽作品の様々な要素が詰め込まれた作品で、数々の賞を受賞したことも頷ける快作だ。

    1
    投稿日: 2021.10.26
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    正統SFで、世界観がしっかりしていて、引き込まれた。Ancillaryという概念が面白い。個体差がある多視点の同一人格AIって、クローンで意思共有するより有事に強そう。感情共有、監視ができて、操作できないのか?とか、AIと人との境目はどこか?とか疑問も色々あるけど、個人内の葛藤が大きなスケールになったときに、というのが面白かった。

    0
    投稿日: 2021.08.08
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    はぐれAIの物語 邦題『叛逆航路』とはえらく昭和の香りのするタイトルだが、原題は〈Ancillary(隷属する)Justice (正義)〉と、随分と意味深。 物語は「ラドチ」という専制国家が広く銀河を支配している時代で、中世ヨーロッパの様な閉塞感漂うスペースオペラファンタジー??? 主人公のAIはなぜ身分を隠し「ヒト」として辺境の星を彷徨ってるのか…… 相棒?のセイヴァーデンの存在が、物語のちょとしたスパイスとなっている。 後半になって、やっと民族、習慣、宗教、社会情勢などの世界観?に慣れてくる。 たしかに面白い。三部作、さあどうするか……。

    1
    投稿日: 2021.07.22
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    こんな未来なのに専制国家&皇帝って、人類ってどうなの?はさておき、面白かった。主人公はアンシラリー(属躰)。アンシラリーは、捕虜を生体兵器に改造して人格を宇宙戦艦のAIで上書いちゃうんだよ!おぞまし過ぎるでしょ〜。たった一体生き残ったアンシラリーによる皇帝への復讐譚。でも皇帝が多すぎて収拾つかないw。

    0
    投稿日: 2018.12.25
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    ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、英国SF協会賞、クラーク賞など、7冠獲った小説だというから読んでみた。 おもしろかった! 最後まで、主人公の性別が分からなかった。女性・・・・でいいの?でもなんか、たくましいし、オーン(=女性だよね?)を慕っていたていうし、なんとくなく男性のようなイメージもある。擬体使いというつながりで、私の脳内イメージは素子少佐だったんだが、それでよいのか・・・? そして、セイヴァーデンがむちゃくちゃ萌える。なんなのこのダメ男。序盤は「なんだこの糞は?!」と思っていたが、途中から主人公に向けて出る矢印がまぶしくて、くっそ萌えた。(矢印が セイヴァーデン→→→→→→→||||越えられない壁||||ブレク→オーン こんな風に出ていて、その報われないっぷりにまた萌えた) しかし、なぜセイヴァーデンが1000年後に現れたかの伏線は、投げっぱなしで回収されなかった。 続編があるから、そっちで回収するのかな?

    0
    投稿日: 2018.12.09
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    読み応えのある本格SF。さすがに主な賞を総なめしているのも分かる。内容的には原題のアンシラリージャスティスのほうがぴったりくると思った。

    0
    投稿日: 2018.11.12
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    原書名:ANCILLARY JUSTICE ヒューゴー賞長編小説部門、ネビュラ賞長編小説部門、ローカス賞第一長篇部門、アーサー・C・クラーク賞、英国SF協会賞長篇部門、英国幻想文学大賞新人部門、キッチーズ賞新人部門、星雲賞海外長編部門、ボブ・モラーヌ賞翻訳長編部門 著者:アン・レッキー(Leckie, Ann, 1966-、アメリカ・オハイオ州、作家) 訳者:赤尾秀子(1955-、翻訳家)"

    0
    投稿日: 2018.11.06
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    読みにくいことこの上なし。 文体に翻弄され、スジを追いかけるのがやっとだった。 背景の時間は千年単位の壮大なスケールだが本編はそのうち19年前から、現在に至るまでの話。 三人称が、彼女なので登場人物の性別がわかりにくい。性別を明示している場合もあるが、ほとんどは会話の内容などから推測しながら読み進める感じ。読み手の方で勝手に決めて読むのも面白いかも。

    0
    投稿日: 2018.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    邦題とカバーイラストから「銀河帝国の圧政に反旗を翻した宇宙軍の一艦隊。追っ手との壮絶な星間戦闘を繰り返しつつ、皇帝の居城を急襲するべく絶望的な旅路を征く……」みたいなのを勝手に想像していたらだいぶ違った。いや実はそんなに違わない? 少なくとも「宇宙戦艦が主役」というのはある意味その通りなのだけど。スペースオペラ的な派手な場面はあまりなく、主人公や登場人物たちの心情や動機を丹念に追う「情念のSF」という感じだった。 とはいえ世界観は執拗なくらい作り込まれていて、「属体(アンシラリー)」等々、耳慣れない造語が頻出する上、主人公の属する文化の設定上、一人称の本文では代名詞がすべて「彼女」で統一されている。そのため、なんと主要登場人物の性別すら読み手にはなかなか判断がつかない。 さらには時系列も錯綜するので、相当に読みにくい……はずなのだが、なぜか妙な中毒性があって、ほぼ一気読み。精緻な模型を舐めるように眺める快感があり、お酒でも片手に一行一行吟味して味わいたくなった。 三部作ということで、次作以降はまた雰囲気が変わってくるのかもしれないが、全て刊行済みのようなので楽しみに読みたい。

    0
    投稿日: 2018.06.28
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    前提の違いに戸惑うことは間違いない。しかし、その前提の違いを当然のこととして進む物語。ふしぎな感覚で読み進めることになる。話も面白いので読み進むことで慣れてくる。独特の感覚を前提とする面白さがあると思います。

    0
    投稿日: 2017.12.18
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    面白いのですが、非常にわかりずらいです。 ちょっとやそっとの想像力と読解力では太刀打ちできません。本編を読む前に少なくとも巻末の用語解説を読むことをお勧めします。解説も先に読んだほうがよりお話を楽しめた思いました。

    0
    投稿日: 2017.12.11
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    p203まで。全世界9冠制覇ということで期待して読み始めたが興味が続かなかった。属躰という世界観が面白そうだったけど。

    0
    投稿日: 2017.08.08
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    「デビュー長編にしてヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞など『ニューロマンサー』を超える英米7冠、本格宇宙SFのニュー・スタンダード!!!」 惜しみない称賛が際立つ本書は、アン・レッキーの長篇「叛逆航路」です。前文に加え、アーサー・C・クラーク賞、英国SF協会賞、英国幻想文学大賞、キッチーズ賞を受賞。翻訳版では日本の星雲賞(海外部門)も受賞しているようです。良くも悪くも「数多くの賞を受賞した作品」というレッテルを背負ってしまった本書。往々にしてこういう作品は期待値が大きくふれすぎて、案外微妙な印象に終わることが多いのですが… しかし、本書。なかなかどうしておもしろい。 原題は「ANCILLARY」。この単語は「協力者、召使」あるいは「付属品」の意味を持つようで、本書では「属躰」と訳されます。この言葉が本書のキーワードのひとつで、解説の言葉を借りると「宇宙戦艦のAIを、戦闘用に改造を施した人体に上書きダウンロードした生体兵器」を指しています。宇宙戦艦のAIは、戦艦を支配するだけでなく、多くの属躰を管理下におきます。多くの属躰から得られた情報をAIは認識し、属躰もまたそれを共有するのです。このようにAIは属躰から様々な情報を得ることが出来ますが、こういった「ひとつの出来事を様々な視点から切り取る描写」は、本書を特徴付けるところがあって、なかなか刺激的です。 属躰に加えて、本書の世界観も魅力のひとつです。強力な専制国家ラドチが宇宙を併呑する世界を舞台に描かれる独自で綿密な世界観。その力の入れようは、解説の後に「付録 アンシラリー用語解説」が収録されるほどです。 さて、宇宙戦艦のAIにありながら、ある事件を経て、たったひとり生き延びた属躰「ブレク」が本書の主人公。ブレクが紡ぐ過去の記憶と、進行する現在の出来事。ふたつの世界が結ぶとき、物語は大きな展開を迎えます。それまでのどちらかというと単調な(しかし、たしかな波乱を予期させる)展開もあってか、ここから食い入るように読み進めることができました。 ただ、独自の世界観がもたらす設定(例えば、ラドチは性別を意識しないため、すべて「彼女」と呼称する)に加え、最終的に誰が味方で誰が敵なのか、ぼやかして進行される展開には、結構混乱させられました。まあ、それも含めておもしろいのですが。

    1
    投稿日: 2017.04.16
  • おにぎり? 海苔巻き?

    "7冠"ってだけで 僕が四の五の言う必要はないです 読んでる間 ずっと"ねじ巻き"を思い出してた 近ごろのトレンド? (^_-) あと主人公がオマーフ宮殿のステーションで食べた"海草の皮にくるまれた名を知らない食べもの"は おにぎり? 海苔巻き?

    0
    投稿日: 2017.02.14
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    陰謀で破壊された戦艦のAIが仮のボディで復讐を目指す!登場人物の性別や、登場する船や武器などの形に関する描写がほとんど無いので、想像力に乏しい自分としては恐ろしく読みにくい。巻末の用語解説を読んでから挑んでも、半分理解するのがやっとだった。ただ、手探りで読み進める感じは嫌いではない。

    0
    投稿日: 2016.12.15
  • 想像力が必要な名作

    読み始めは唯々つらい。というのも世界観が全然わからないので迷子になった気分を味わいます。私は100ページくらい読み進んでやっと色々わかるようになりました。 頭から読んでると絶対に気が付きませんが、巻末に世界観とか用語を説明しているリファレンスがあります。心が折れそうな人は初めに巻末を読むことをお勧めします。リファレンスを読んでも話の楽しさは変わりませんし、むしろ楽しく読めるかも。 とかく読みにくいんですが、読みにくい理由を鑑みると「自分がどれだけ今の文化に染まっているか」を自覚するようになってきます。 文章を読み砕くたびに異文化交流をしている気分になりつつ、AIやゲートの話題が出ると「あ、これSFだった」と思い出すような、中々不思議な作品でした。 SF読み慣れていない人にはお勧めしにくいですが、活字好き・SF好きにはぜひ読んでもらいたい名作です。読み進むとヘタレ(セイヴァーデン)がどんどん可愛く見えてくる。

    0
    投稿日: 2016.10.09
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    本格宇宙SF‥‥という言葉に惹かれて。戦艦のAIが人を生体兵器としてそれぞれの脳とシンクロ?している設定に、理解できるかという一抹の不安があったけれど、そう言うもんだと思って読めばそれほどの違和感もなく読めた。ひとり生き残った生体兵器。何千人分の世界からたった一人の世界になってしまったAIは不安定で、理由付けのできない人間のような行動を取るかと思えば理屈で押し通す行動もする。そこが面白いのかも。

    0
    投稿日: 2016.07.16
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    7冠受賞!なのに、がっかり。話の進みが遅い。同じ人を指すのに彼・彼女が逆転し読者は戸惑う。取り扱うテーマも斬新さはなく内乱・暴走の狭い範囲に感じる等々。あまりの残念さにワクワクする展開を欲して「巨人たちの星シリーズ」を再読したくなった。

    0
    投稿日: 2016.05.01
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    主要SF賞を総なめということで手にとった。世界観は感じ取れたが、スペースオペラ?の期待があったので、個人的には盛り上がらなかった。三部作の第一作ということなので、これからだろうとは感じるが。「艦船の属体」「ジェンダーの区別なし」など設定に面白さは見て取れるが、物語としてはいってこない…とりあえず、二作目も読んでみるか。

    0
    投稿日: 2016.04.10
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    なんかいっぱい賞をとったSF作品。 他のもそうだが、最近そういう評判の本を読んで、まず面白いと思ったことがない。 もう、SFファンは名乗れないのかもしれない。 ストーリーは大したことないような気がするのだが、とにかく読みづらく、名前も覚えづらくなんども見返したり。 漸く乗ってきたら残りは数十ページだった。 三部作の一部なんだってね。もう良いわ。

    0
    投稿日: 2016.04.03
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     1000年を超す月日を重ねる主人公が語り手のSF。  どう説明していいのかわからない。  私たちの生きる今からかけ離れた文化と認識を当たり前のように語られる。時系列も個もゆらぐ主人公の正体が分からない。主人公の性別も人格も不明で、ただ歌が好きだということはわかる。  何をする物語なのか、どういう社会なのかもわからないまま、不思議な世界にどんどん引き込まれていく。  この本は「わけのわからなさ」がOKかどうかで楽しめるかどうかが分かれる気がする。私も最初はよくわからなかった。でも大丈夫、わからないまま読んでいくといい。そしてそんな読者のために、何もわからないセイヴァーデンがいるという安心設計。彼女の去就を見守ればいいのだと思う。  そして続編出てるのか! バカ!読むしかないじゃないってなる。

    0
    投稿日: 2016.03.29
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    自分の本体を失い多くの自分の分躰の一つになった男の復讐の物語。何千年と生きた戦艦の人工頭脳の中で出会った敬愛する副官。陰謀により無実の罪を皇帝に着せられ、自身の手で殺さなければならなかったオーン副官の敵討ちの旅路。帝国が抱える腐敗の中で、分裂した皇帝自身の人格。真の敵は誰なのか、本格SFで面白い。

    0
    投稿日: 2016.02.29
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    なかなか難解で苦労して読み終わりました。 登場人物の性別がわからない、 まあ、でも最後は読み応えがありました。

    0
    投稿日: 2016.02.13
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    人工頭脳が復讐するというちょっと奇抜な設定と「7冠獲得」に期待して読んだのですが、とにかく話のテンポが遅すぎてイライラさせられました。何よりもSOWが感じられないのが残念。特殊用語が何の説明もなく使われるので、巻末の用語解説は必読です。3部作シリーズだそうですけど、続きはないかな。

    0
    投稿日: 2016.02.03
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    スペースオペラになるのかな?ラドチという専制国家が宇宙の殆どを支配し皇帝が独裁的権限を持っているが、主人公がたった一人で叛逆に挑む。主人公ブレクは元は航空母艦「トーレンの正義」のAIであり、アナーンダの分裂により母艦を失い端末部分である「属躰」1体だけが生き残り復讐を誓う。 設定は凝ってる。面白い。スターウォーズのような派手なドンパチは全く無いが、ストーリーで読ませる。クライマックスは一応宇宙船外の撃ち合いなんだが、光線銃が出てくるだけでもなく、いわばこじんまりした闘いだ。それでもこれだけ読ませるのだから凄い。 この小説の為だけの造語が多くて慣れるまでは戸惑う。ご丁寧に末尾に用語辞典まで付いてる。半分も過ぎるとやっと馴染んでくる。 設定自体が全くの創造だから話をスムーズに流すだけでも大変だと思う。ともすれば設定負けになってしまうハードSFも多い中、破綻もせずに綺麗に纏まっているな、とは思う。最後は綺麗に纏まり過ぎたかな?とも思うが。 バチガルビを凌ぐ7冠!だそうだ。ねじまき少女も大概面白かったけどね。

    0
    投稿日: 2016.02.03
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    単純に面白かった。 世界観を受け入れるのに少し時間がかかるが、納得できれば一気に面白くなった。 三部作らしいので続きが楽しみである。二作目が出る前にもう一度読み直そう。できれば、原書に挑戦してみたい。翻訳とは違った理解ができそうな気がする。

    0
    投稿日: 2016.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ニューロマンサーとかとはまた違った読みづらさ。 前半で「銃」というマクガフィンが提示されるのだけど、しばらくほったらかしで、後半になって急に主人公自身(の歌)も実はマクガフィンだったことがわかる。(バルカン超特急!!) 主題としては集団人格だったのにひとりになってしまった主人公と、ひとりだったのに分裂してしまった皇帝の対比がメイン。 スペオペ系ではあるけどキャラ萌え要素も強いので意外と映画化もアリなのでは。

    0
    投稿日: 2016.01.27
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    アメリカの作家アン・レッキー 2013年発表の小説。デビュー長編にして英米のSF文学賞7冠、受賞数で「ニューロマンサー」超えたということですが、「ニューロマンサー」のような革新的な作品ではなく、宇宙を舞台にしたわりとオーソドックスなSF作品。。 元巨大戦艦のAIで今は一個の人間の姿になっているブレクが主人公。わけあって辺境の星を流離っています。かつては戦艦であると同時に人間を元に作られた数多の「属躰」を操る無敵の存在であったのが、なぜ一個の「属躰」だけの存在になってしまったのか、過去と現在を交互に語りながらブレクの旅の物語りが描かれて行きます。 強大な帝国の専制君主、多数の分身を持つ皇帝への叛逆の物語り。 物語りもとても面白いのですが、一風変わっているのが、この帝国では男女を区別する言葉が無く、登場人物が全て「彼女」と表現される所です。男女の別が無いのではなく、恋愛やセックスもあからさまにではありませんが描かれているのですが、登場人物が男なのか女なのかが良くわからず、恋愛も異性愛なのか同性愛なのかが良くわからない・・・その辺りのジェンダーフリーな曖昧な感じに最初とまどうものの、読み進めるうちに不思議に心地良く感じられてきます。 ラストがちょっとピリッとしない感もありますが、でもとても面白い作品です。

    0
    投稿日: 2016.01.15
  • だんだんと早くなるテンポで心地よい読み応え

    主人公たちの過去と現在が入り乱れて最初は漠然としかわからない世界観が 読み進めるうちに判るようになり、それと共に物語も加速していくテンポの良い 読み応えのある作品。 主要登場人物もある程度絞られていながら書かれている世界は広く少しずつ読むのにも話がつながりやすいのでお勧め。

    0
    投稿日: 2016.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語の背景把握と、キャラが走り出すまでに時間がかかったが、中盤にあかされるアンシラリーの決意からどんどんおもしろくなる。映画ロボコップ3部作に忠臣蔵を足してちょっと「新しい太陽の書シリーズ」っぽい雰囲気を隠し味に、支配と被支配、人間とAIがからみあうストレートなSF。3部作らしいけど、これはいちおう最後までつきあいたい。これを原作にSWの新3部作とかやってくれりゃいいのに…とか思ったり思わなかったりw

    0
    投稿日: 2016.01.14
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    訳者のあとがきにも書かれてますが、登場人物の性別がはっきりしません。 無論作品の設定上、という理由があるので致し方ないのですが、読みにくいことは間違いないです。 (最初は訳者が下手なのかと思いました(笑)) 設定の斬新さも大切ですが、エンターテイメントとして見るならば、この試みは失敗に終わったのではないでしょうか。 そして、それ以外の部分(主にストーリーや情景描写的なもの)で言えば、あまり巧みな印象は持ちませんでした。 SF賞七冠の煽りにだまされた(泣)

    0
    投稿日: 2015.12.21
  • 続編が楽しみ

    SFの面白さの一つは、世界観とその世界の仕組みから成り立つストーリーだ。 連携するAIの視点と属躰という設定から成り立つ物語は、読んでいて楽しい。 レナルズっぽくもあるが、なかなか新刊の出ないレナルズの代わりとしても十分な出来。

    1
    投稿日: 2015.12.20
  • 七冠は伊達じゃない?

    最近の海外作品の常でいつもの様にまったく説明無しでの主人公ブレクの一人語りで物語はスタート。話は昔からよくある復讐譚らしく、主人公が何故彷徨うことになったのかの過去パートと復讐の為の現在パートが交互に語られる。ラドチという帝国が版図を広げ他の惑星を侵略し併呑する為に当地に送り込んだ戦艦のAIが主人公で自らの人格を四千人の人体に転写した生体兵器〈属躰〉として侵略任務に当たっている。ところがある事件からシステムから切り離され一人だけ生き残ってしまうのだが・・・。 帝国、蛮族、戦艦AIなど目新しい設定はなく通常のスペース・オペラのフォーマット。帝国内の人間関係は特有の家系やジェンダー意識を説明なしで語るのでよくわからず。ブレクの復讐の準備もマジそれだけ?というモノだし、後半の皇帝への謁見もそんな簡単でいいの?と突っ込みどころ満載。まるでハリウッド映画のシナリオを読でいる感じで小説としての厚みもないのでSF小説を読んだ!という気がしない。SFガジェットは使われているものの、その仕組みや成り立ちについても言及されず文化や宗教についても踏み込んで記述されているわけでもないので、すべてにおいて中途半端。確かに新人が書いた小説だ。 登場人物もラドチ文化のせいなのか、主人公がAIのせいなのか、わかりませんが「性別が理解できない仕様」になっているので読んでいて普通に感情移入ができない。この設定が後半生きてくる展開があるのかとも期待していたのですがそれもなし。シリーズものなのでこのあとこの設定を回収して行くのかもしれませんが本作のみで評価するとすれば、ただ読み辛らかっただけとしか言いようが無い。 7冠ということで読み手がハードル上げていることはわかるのですがそれを差し引いても、新人が書いた普通のSFというのが正直な感想。

    13
    投稿日: 2015.12.08
  • 叛逆航路

    主人公の健気さに泣けます。主人公の性別が、中々不明で、思い人?も、男なのか、女なのか、一読では、判断が難しい。意思のあるAIは、SFの定番メニューですが、ドキドキワクワクでした。

    2
    投稿日: 2015.11.25