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たかきさんのレビュー
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  • 叛逆航路

    叛逆航路

    アン・レッキー,赤尾秀子

    東京創元社

    想像力が必要な名作

    読み始めは唯々つらい。というのも世界観が全然わからないので迷子になった気分を味わいます。私は100ページくらい読み進んでやっと色々わかるようになりました。 頭から読んでると絶対に気が付きませんが、巻末に世界観とか用語を説明しているリファレンスがあります。心が折れそうな人は初めに巻末を読むことをお勧めします。リファレンスを読んでも話の楽しさは変わりませんし、むしろ楽しく読めるかも。 とかく読みにくいんですが、読みにくい理由を鑑みると「自分がどれだけ今の文化に染まっているか」を自覚するようになってきます。 文章を読み砕くたびに異文化交流をしている気分になりつつ、AIやゲートの話題が出ると「あ、これSFだった」と思い出すような、中々不思議な作品でした。 SF読み慣れていない人にはお勧めしにくいですが、活字好き・SF好きにはぜひ読んでもらいたい名作です。読み進むとヘタレ(セイヴァーデン)がどんどん可愛く見えてくる。

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    投稿日: 2016.10.09
  • 敷居の住人 新装版 1

    敷居の住人 新装版 1

    志村貴子

    月刊コミックビーム

    リア充でも辛いこともある

    大学時代に何度となく読み返した青春群像ストーリー。第一印象は「無限の住人のオマージュかな」でしたが不死身のマゾヒストも出てきませんし、武器振り回したりもしません。 主人公は圧倒的リア充なんだけど、見た目が良い以上の才覚を自分に感じることが出来ず、とはいっても容姿に恵まれていることは重々承知という捻くれる必要十分条件を満たした少年です。 とは言え人生は思った通りに進まない。めんどくさいことに巻き込まれながらも徐々に居場所を見つけていく。 結論こそ無いものの、いろいろな人の思惑をザッピングしてみていくことが面白く、何度も読み返してしまいます。娘が中学・高校になったら読ませてみたい一冊です。

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    投稿日: 2016.01.24
  • 新世界より(上)

    新世界より(上)

    貴志祐介

    講談社文庫

    綿密な設定に裏付けられた珠玉のSF

    貴志祐介さんの著作といえばもっぱらホラー。『黒い家』や『天使の囀り』の恐怖描写はそれはもう恐ろしいのですが、なぜか一気に読んでしまいます。ストーリーにぐいぐい引き込まれる感じがたまりません。 本作は、これまでの貴志作品の魅力を織り上げ、見事なSFとして書き上げた名作です。時代描写、キャラクターの背負った運命、コミュニティの恐怖。読み進めるたびに見えてくるストーリーの美しさは最高です。 ただ、導入部分が少しだけ重く、断念してしまう人も多い気がします。上巻の3割程まで進めば一気に読めるんですが、そこまでが少し長いのがネックです。 とはいえ最近のSF(ホラー?)の中ではダントツに面白かった! 前日譚が連載中なので書籍化が楽しみです。

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    投稿日: 2014.08.05
  • 補助隊モズクス 2

    補助隊モズクス 2

    高田築

    HARTA COMIX

    背景がわかり始める第2巻

    1巻の不明なところが徐々に説明されていく。んで1巻に比べて圧倒的にグロい! 式神を使役するデメリットや、倫虫も色々いるんだなーとか。 1巻で見た日常の崩壊もすごいとおもったけど、コマ割りと絵で見せる恐怖感は圧倒されます。 短篇集「野ばら」の「こっちを見てる」もすっげー怖い。高田ワールド良いですね。

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    投稿日: 2013.11.09
  • 補助隊モズクス 1

    補助隊モズクス 1

    高田築

    HARTA COMIX

    日常系SF

    キモカワ系日常SFな本作。 一コマ一コマの表現が小気味良く、内容の面白さもあって読み終わるまでの体感時間が短いです。 小市民の主人公はしょっぱなからヒーローになるものの、選ばれしものとかそういうわけでもない。 単なる偶然で人生かけたヒーローになって、誰もが感じる葛藤を経験するという。びっくりするくらい意外性無いけど、表現力とストーリーと、この先どうなんだろ?感でどんどん読み進んでしまいます。 気持ち悪いけど目が離せない適役、うざ苦しい守護霊のコントが楽しいです。オススメです。

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    投稿日: 2013.11.09
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