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人魚は空に還る
人魚は空に還る
三木笙子/東京創元社
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総合評価

51件)
3.8
10
16
15
3
0
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    一言で言うとキレイな作品 時代背景も江戸時代から明治に変わる難しい時代 結構、コメントを起こすのも難しい作品かも…

    0
    投稿日: 2021.02.04
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    知識と伝手とたゆまぬ情報収集と信頼を取り得る美貌と名声が揃ってる二人が成り行きで身の回りの事件を解決してゆくお話。並び立ててみるとなかなかにチートなスペックだと思う。 美貌の天才画家に振り回される主人公という紹介を読んで、どんな破天荒な造形のキャラが出てくるかと思いきや、意外と人間味にあふれていて社交的。主人公の実直な人柄も相俟って大変好感の持てるコンビだった。腰が低く誠実な探偵役と面白がってけしかける助手役という対比も面白い。 話の内容も地に足がついていて、大きな起伏はないもののそれが良い、という雰囲気。今ではない時代を感じさせる空気感の表現もよくて、落ち着いて読み進められる。 一番好きなのはやはり表題作の人魚のお話。文章から浮かび上がる情景が美しい。 怪盗ロータスが気になるので続きも読みたい。

    0
    投稿日: 2019.09.13
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    なめらかで綺麗なミステリィ。 比較的ステロタイプなキャラクタで、王道。 しかし、その王道こそが、魅力でもある。 王道を王道たらしめているものは、やはり、才能であるのだから。 能力の伴わない「王道」は、陳腐な紛い物でしかない、と思う。 この作品は、きちんとした「王道」。 なんと言っても後味が良い。 すっきり、さっぱり、さらさら。なんとも爽やか。

    0
    投稿日: 2018.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表題作「人魚は空に還る」の最後、小川が筆名を明かすところでアッと膝を打った。ただ「赤い蝋燭と人魚」は笑顔になりようのない物語だったと記憶しているのだが。 すっきりした文章で、全体が穏やかにまとまっている。ミステリを期待すると今ひとつかもしれない。系統としては坂木司さんの作品に近いが、やや及ばない印象。ホームズ役とワトソン役の逆転がキモなので、その新鮮さがどれだけ読ませるか。今後に期待。

    0
    投稿日: 2018.10.18
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    明治時代の帝都東京で不思議な事件に巻き込まれるお人好しの雑誌記者と美貌の天才絵師。絵師が探偵役かと思いきや、お人好しで優しい記者が探偵役(しかも武芸にも通じているらしいという)というギャップ。殺伐とした事件ではなく、ちょっと不思議な幻想的な出来事が題材で、人情味があって優しい雰囲気に仕上がっている。事件が当時の時勢を反映しているのも面白い。 切なく幻想的な雰囲気の第三話「人魚は空に還る」と、鮮やかな怪盗の手口を通して被害者側の行動の謎が明かされる第四話「怪盗ロータス」が好みです。 読み口は軽めで、登場人物に嫌味がなく読後感が非常に爽やか。 続編も読みたい。

    0
    投稿日: 2017.07.09
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    どうか、この心を、誰かがわかってくれますように。 超絶美形の天才絵師・有村礼と、雑誌記者・里見高広の“帝都探偵絵図”シリーズ第一作。礼がこよなく愛するホームズの物語を翻訳する、それが高広の役割。そして、二人が出会った謎を、優しく解き明かす高広。ちょっと不思議なホームズとワトソンの物語。短編集で、どの物語も、切なさと優しさに満ちている。ままならぬ浮世で、それでも優しく、誠実に生きようとする、不器用な切なさに。 「人魚は空に還る」浅草で話題の興業「蝋燭座」の出し物の目玉は人魚。しかし、人魚を買い取る人が現れ――。空に還った人魚の秘密とは。さりげなく小川未明が登場する表題作。真相を見抜いた高広は、しかしその罪を問おうとはしない。彼が真相を語るのは、礼のため。

    0
    投稿日: 2016.11.13
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    購入。時代背景については分かりやすいが、主人公二人の性格が比較的大人しいせいか話があっさり終わってしまう感じです。謎解きもとんでもない仕掛けがあるわけでないし、読みやすいのですが、惹き込まれるほどではないという。次作はあらすじだけでよいかな。

    0
    投稿日: 2015.08.07
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    明治40年代の東京を舞台に、雑誌記者の高広と天才絵師の礼のふたりが謎に挑む。 ミステリのネタとしては至極真っ直ぐでトリックもわかりやすいのですが、その世界観にぐいぐい読ませる力があります。明治という時代や道具立てもさるものながら、この作品の魅力の第一は高広と礼のコンビでしょう。 稀代の天才絵師にして超絶美形しかもエキセントリックな性格となれば、どう考えても探偵(ホームズ)役となりそうですが、彼の方が自らワトソン役を買って出ているのが面白いです。こんな偉そうなワトソンは初めてですよ。そのふたりが挑むのは、盗まれた真珠、天に消えた人魚、美術品を狙う怪盗などなど。大仰さが話を盛り立てます。

    0
    投稿日: 2015.04.01
  • 美しい謎解き

    明治時代を舞台にした推理短編小説です。本作品には5本入っています。 1つ1つが丁度いい長さなので通勤・通学に向いていますね。 普段たくさん本を読まない自分でも読了することができました。 登場人物は、腰が低い弱小雑誌の記者と 高飛車な人気絵師という社会では力関係がはっきりしている中でも 互いが互いを好いてるところがいいですね。 記者の里見高広が絵師の有村礼に陶酔しているので読み始めは「里見ナヨナヨしいな!」イメージでしたが、 読み進めていくと中身がしっかりした好青年でした。 彼の目から見る綺麗なもの、大事にしたいものが美しいことばで綴られていて素敵です。 腰が低い里見が探偵役で高飛車の有村が助手役(聞き手)という設定も面白いと感じました。 また、メイン2名以外の登場人物も個性的で面白い。 謎解き方法は切れ者の里見が難事件をズバズバ解決していくのではなく、 答えが自分から里見のところに歩いてやってくる印象でした。 私のおすすめは、二話「真珠生成」三話「人魚は空に還る」です。 タイトルからして美しいですね。中身も大変美しいお話でしたよ。

    3
    投稿日: 2015.02.22
  • 帝都東京のホームズ譚

    超絶美形の天才絵師と雑誌記者。二人の関係は明らかにホームズとワトソンなのですが、この物語ではワトソンが事件を解決する探偵役なのです。 礼の描く絵にも、礼自身にも『心酔』している高広は、彼の頼みは拒めないのですねぇ・・・ワトソンです、全く。なのに「お前がホームズだ。」この逆転が面白い。高広の義父は、マイクロフト?と、思ってみたり。 正典ホームズ好きな人にも楽しめると思います。上質のパスティーシュ作品です。思えば短編で構成された作品、どれも派手な殺人とかがある訳ではなく、その雰囲気も正典の香りがします。 とはいえ、ホームズを読んでいなくても作品としては十分面白いので、ご安心を。 西洋と東洋が入り混じる帝都東京の物語です。その「魔都」的な雰囲気もこの作品の魅力。 私は二人の関係はBL的とは思えないのですが(ホームズ、ワトソンですあくまで。いや、彼らがそういう関係だとは…) そんな視点で読むのも面白いかも。

    5
    投稿日: 2015.02.07
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    なんとなく衝動買い。全体読みやすく面白いと思います 。 このシリーズは初めてだったので油断していましたが、少しキャラクターが綺麗すぎると申しますか漫画的な空気感なのが個人的には少し苦手でした。

    0
    投稿日: 2014.07.25
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    イケメン天才絵師とお人好しの雑誌記者と愉快な仲間たちが帝都で起こる事件の謎を解く。 絵師殿は最初引きこもりなのかと思っていたが結構アクティブだった。 佐野が結構好き。 ロータスのその後が気になるので続きが読みたい。 表題作を読んだ期間にロトのCMに出てた米倉さんを見て、花遊鞠子のビジュアルイメージが確定した。笑

    1
    投稿日: 2014.06.12
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    幻想的な事件を廻る、お人好しなホームズ・高広(雑誌記者)と美形ワトソン・礼(売れっ子天才絵師)。一話完結短編集。 最初、美形な方がホームズでお人好しの方がワトソンかと思ったけど、違いました。 ちゃんとその理由も、文庫版の書き下ろしで説明されているので、読むなら文庫がお薦め。 * 全体的に題材が綺麗で幻想的だと思いました。舞台が明治時代というのも相まって、良い雰囲気を醸し出しています。私は「人魚は空に還る」と「点灯人」が好き。特に「人魚~」の方はトリックや内容が気になって夢中になって読みました。 * p114〈『じゃが、美しいものは美しいから価値があるのではないぞ。美しいものに接した人間が、勇気づけられ、正しい心を持てるから価値があるんじゃ。だがそれをいちいち説明しておると面倒じゃから、簡単に「綺麗なものはよい」と言っておるのだろうな』〉 * この小説内では特に「美しいものを大切にする」ということを意識している印象を受けました。礼の絵や容姿は何かと美しいと言われるし、各章でも何かしら「美しいもの」が注目され、それについて語ることがあったので。 * 主役コンビが付かづ離れず(しかし離れる事を心配しつつ)展開してますのでそういう人物関係が好きな人も楽しめるのでは。

    0
    投稿日: 2014.05.20
  • とっとと謎を解け!という、些か迷惑なワトソン

    時は明治、至楽社に務める記者:里見高広と、帝都一の天才絵師:有村礼の二人が帝都で起きる事件の謎を解く連作短篇集。ミステリとしては軽く、謎解きとしては少々物足りない。自分がホームズ役だなんてとんでもないと消極的な高広を、ホームズ物を贔屓とする礼が焚きつけて焚きつけて…まあ、なんと迷惑なワトソンがいたことか(笑) 殺伐とした事件は起こらず、犯人を糾弾するだけではなく、どこかほっこりとする読了感。

    2
    投稿日: 2014.04.07
  • 腰の低いホームズと高飛車なワトソン

    弱小雑誌社の記者・里見高広と、人気絶頂の絵師にして超絶美貌の持ち主・有村礼のコンビが 帝都で起こる不思議を解決してまわる短編ミステリー集です。 全部で5編が収録されていますが、一番好きだったのは表題作『人魚は空に還る』でしょうか。 一冊読んでの感触は「上品な作品集だな」の一言。 主人公二人を巡る登場人物たちもキャラがはっきりしているし、 限られたページ数で謎を解決する流れも無理なくスムーズ。 大がかりなトリックはない反面、デビュー作ながら安全安心運転です。 案外珍しいパターンと思ったのは、主人公・里見が探偵役で、有村が聞き手だということ。 読者の目線を誘導するため、主人公はワトソン役に収まることがままある中 このタイトルでは主人公・里見があれこれ謎を解くのは、結構新鮮でした。 そして、このタイトルで一番見抜けなかった謎は、『人魚は空に還る』に出てくる小川さんの正体。 あれだけ思わせぶりに書かれてるのに見抜けなかった自分の感の悪さにガックリしました。

    1
    投稿日: 2014.04.05
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    明治40年代の帝都東京、雑誌記者と天才絵師が数々の謎を解き明かす連作短編集。 クールビューティの天才と心優しい凡人のコンビであるならば、天才が探偵役、凡人が記述者役になりがちであるが、今作は「あえて」凡人を探偵役にしている。 だが、その代わりに、あまり天才が機能していないようにも思える。 表題作で、人魚が空へ≪還る≫景色は、本当に美しかった。

    0
    投稿日: 2014.02.18
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    明治を舞台とした日常系ミステリ。短編集。 ミステリ的には地味だったけど、どれもじんわりいい話風にまとまってて、人情物として楽しめました。作中実際に明治時代に活躍した人物が出てきて、後でああなるほどあの人ね!となるのも面白かった。 ただ、高飛車なキャラが好きじゃないため礼にあまり好感が持てず残念。礼の美形描写とそれを盲目的に褒め称える高広がくどくて、もうわかったから…と思ってしまった。あと登場人物がどこか現代的で(表紙絵のイメージもあるかも)明治時代という設定から浮いてる気がしました。

    0
    投稿日: 2013.12.29
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    人が死なないミステリー。性格に難ありなホームズ好きの小説家と、実家は変わっているけど性格は一般的な雑誌記者の話です。ホームズは雑誌記者の方です。ミステリーと書きましたが、謎解き期待して読むと拍子抜けかも…? 語り手がホームズの方なので若干の読みづらさはありますが、私には気にならない範囲でした。 人物達のやり取りが好きなので、文庫版の描き下ろし小話が気に入っています。 脇役達もユニークなので、続きを読むのが楽しみです。

    0
    投稿日: 2013.11.30
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    しっとりした明治の色香のする文章のなかに、キャラクターが温かみを持って感じられる作品でした。 まったくの日常というには不思議と不可解にあふれていて、でも人が死んだりはしない――押し付けがましくない人間同士の思いやりに満ちた事件簿。 人の好さから事件を解決してゆくホームズと、ホームズの活躍をみたくてせっつく見た目はこちらが派手なワトソン――高広と礼の関係が、微笑ましいです。 ブクログの談話室で見かけて興味を持ったシリーズでしたが、とても自分の好みにあっていて、文庫版3作、3日の内に読みおわってしまいました。 今月末から、コミカライズがはじまるとの情報もありますし、この先も気にしてゆきたいシリーズです。

    0
    投稿日: 2013.11.09
  • そこはかとなくボーイズラブっぽい雰囲気

    明治を舞台としたオムニバス形式の推理物。どれも短めなので読みやすいです。読後感も全体的にすっきりした感じ。 絵もその辺りを意識しての事かもしれませんが、主人公の青年と絵師にそこはかとなくBL(否同性愛)っぽい雰囲気を思わせる描写があるのでそういうのが少しでも苦手な方は注意した方が良いかもしれません。逆にBL未満なこういう関係に萌える方ならおすすめです。

    2
    投稿日: 2013.11.06
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    時代は明治。司法大臣を父にもつ雑誌記者・里見高広と超絶美形の売れっ子絵師・有村礼のミステリー短編集。 古き良き時代の空気が感じられる普通の探偵物ですが、私の脳内の腐った一部分が「いつ何処でBLに転ぶんだろ?早く早く!」と妙に反応してしまう(でもちょっとは作者、意識してるよね。宣教師スミスにも軽く冗談言わせてるし、この絵だし)ww。今の所ミステリーそのものの巧妙さより、時代背景と彼らの背景(生い立ちとかキャラ立ち)で読ませる魅力を持ってるかな。次は「世界記憶コンクール」行きます。興味をそそられるタイトルです。

    0
    投稿日: 2013.10.08
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    設定はすごく好きだけどなんだろ?読める作品となかなかページをめくる気がしなくて本を置いてしまう作品があった。 あと読んでて絵が浮かばない。

    0
    投稿日: 2013.09.18
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    不可思議な事件を不本意ながら解いていく記者のお話。 短編集なので読みやすいですし、レトロな雰囲気も良いです。 表題の「人魚は空に還る」が一番好きかな。見世物小屋で歌う人魚が本物か否か、探るお話です。

    0
    投稿日: 2013.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    坂木司さんの引き籠もり探偵が好きだったらこちらもお勧めかも。 ホームズ役がちょっとお人好しで、ワトスン役がやたら不遜ですが。 時代背景や小道具も好み。 読む前は幻想小説系も入るかと思いきや、ワトスン氏の美貌以外はそんなこともなかったです。 続きの「世界記憶コンクール」も読み出し中。

    0
    投稿日: 2013.08.24
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    表紙につられて読んでみてます。明治時代の探偵もので、助手がいい感じに態度でかいのに探偵の子に懐いてる様子がかわいい。 優しい雰囲気と明治という時代のノスタルジーとかたまらんバランスで楽しいです。モチーフになってるものが人魚とか真珠とか、そういうのも綺麗で好みドストライクでした。

    1
    投稿日: 2013.08.15
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    明治を舞台の日常ミステリ。 探偵側が視点のミステリって珍しい。 高飛車なワトソンくんに振り回されるホームズ(笑) どちらもなんだか可愛いな。

    0
    投稿日: 2013.07.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心優しき雑誌記者と美貌の天才絵師が、明治の帝都で発生した事件の真相や不思議な謎の秘密を解き明かしていくストーリー 明治の街のノスタルジックで幻想的な雰囲気と登場人物達の優しさ温かさが物語全体に染み込んでいる様な感じがした また各話の題材も、”宝石店から盗まれた最高の美しさを持つ真珠の行方”や”観覧車の頂上から泡の様に消えた見世物小屋の人魚””独特の美学のもと華麗な手口で美術品を盗み出す怪盗” 等、魅力的なものが多かった

    1
    投稿日: 2013.06.26
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    誰かが死んだりする訳ではないミステリー。 雰囲気が素敵でほっこりします。 高広と礼のやり取りが面白かったです。 表題作の人魚は空に還るが一番好きでした。

    1
    投稿日: 2013.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    明治、帝都と時代背景的にはすごく好きな雰囲気。 起こる事件もそれほど生臭くはなく、ゆったり楽しめる人には面白いかも。 個人的にはもうちょっとひねりが欲しかったかなーという印象です。 あと毎回出てくる有村先生の美貌褒め称えが、どうにも気になって気になって。 そんな小さなとこ気にして、すみません…。

    0
    投稿日: 2013.02.02
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    時代は明治、人のいい新聞記者と美貌の人気絵師…と設定だけ聞くと軽い感じだったけど、読んでみるとホームズとワトソン役が想像と逆だったり、登場人物達も厭味がなくて続編も気になる。

    0
    投稿日: 2013.01.17
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    明治時代の帝都東京を舞台にしたミステリー。 腰の低いホームズと高飛車なワトソンという組み合わせが楽しいが、語り手もホームズがやっているので、少し読みにくい部分もあるかな。 関西弁の下世話な記者や怪盗ロータスなんかの脇キャラもいいので続編も読みたい。

    0
    投稿日: 2012.12.09
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    帝都一の美形の天才絵師の礼と素朴なようでいて訳ありな記者高広が繰り広げるミステリー。 気難しいようでいて、ホームズとワトソンになりきっちゃう礼がとにかく可愛くなっていく不思議ww 朴訥としていそうで、様々な手助けを得て事件を解決に導いてしまう高広がこれまた面白く。 表題作が儚くて、逞しくて、好きでした。

    0
    投稿日: 2012.12.06
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    ミステリーとして面白く読める。 チョイスした時代がよい。 難しい表現・熟語が端々に出てくるので日本語の勉強になる。

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    投稿日: 2012.09.18
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    雰囲気もあって題材もよいのに、なぜか読みにくい部分がちらほら。 唐突だったり、話が飛ぶ感じがし、世界観に浸り切れなくて残念

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    投稿日: 2012.09.17
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    表紙買いでしたが、大当たりでした。 文章の運びも好みで読みやすかったですし、表題作の『人魚は空に還る』では演出が本当に美しかったです。一つ一つの情景がイメージしやすかったです。笑えるわけでも無いし、泣ける訳でもないのだけど、一話目の冒頭からハマりました。謎解きをする高広の視点で書かれているので、高広が注目している所や気にしている所をよく考えると、結構推理(?)できます。私的には気になりませんでしたし、むしろ楽しかったですが、好き嫌いありそうですね。

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    投稿日: 2012.08.31
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    時代背景がわからないとちょっととっつきにくいところはあるけど、ガッチガチの推理ものは正直苦手なので、さらっと読める感じがよかったです。逆を言うと本格志向の人には向いてないのかも? 腰の低いホームズと高飛車なワトソン と作中でたとえられていますが、まさに、ですかね。個人的には高飛車でツンデレなワトソンだったと思います

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    投稿日: 2012.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時は明治、美貌の人気絵師と絵師に振り回される雑誌記者が帝都で起こる不思議な事件を解決していく―と書くと絵師がホームズで記者がワトソンと思うでしょうがところがどっこい、ホームズ大好きな絵師が、記者にホームズ役をやらせるという予想外の役割分担が面白い。短編集ですが、どの事件も優しさと淋しさが漂う絶妙な雰囲気で素敵でした。続編も読みたい。

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    投稿日: 2012.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    雑誌記者の高広と、仕事相手で友人でもある美貌の天才絵師・礼のコンビがさまざまな事件を解決するミステリ。 デビュー作の短編4作と、文庫化にあたり礼のキャラクタを深めるエピソードが追加されている。 行方不明の兄を探す小学生の手伝いをする第一作『点灯人』で主要人物が出切って、伏線にしてもよかったと思う高広の出自が明らかになり、彼は浅見光彦みたいな立場なのだなとわかる。 この設定で多少の都合のよさは黙認され、大掛かりな事件に携わる素地完成。よくできている。 消えた真珠の謎を追う『真珠生成』は、誰が真珠を盗んだのかという謎の核心と真珠というモノが生成される過程をうまーく絡めている。 『人魚は空に還る』は見世物一座の披露する”人魚”の正体に迫る。 かなり風情のある情景が浮かぶ。 そして一座の座長の友人で、高広とは仕事仲間の作家が終わりに小川未明であることが明かされる。 『怪盗ロータス』は相場操作や違法賭博に絡む一番大がかりな話。 フィナーレという派手さはあるけど物語としては一番普通かも。 表紙もこんなだし、高広と礼の設定的に腐女子狙いでそういうのを匂わせる感じ。 分かりやすい主人公にベタな展開で本格ミステリというよりラノベ寄りの印象はあるけれど、時代設定もあり風流な土台があるので軽薄な感じがしないのがよい。 小川未明や柳田国男、モネなどの人物がちらりと出てきてにやりとする仕掛けもあり。 一見、探偵役になりがちな礼があくまで高広の助手という立場なのも新しい。 デビュー作とのことで、ベテランさんほどこなれた文章ではないものの雰囲気があって読みやすい。 振り返るとかなり構成が練りこまれているのだなと感心する。 既にシリーズ3巻目も出ているということで、息の長い作品になるのではないでしょうか。

    0
    投稿日: 2012.05.22
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    ミステリ色は少なめな短編5編。260ページ程。 個人的にはもう少し1話あたりのページ数を増やして、トリック的な部分を書き込んで欲しかった。東京創元推理文庫なので、ミステリ要素を期待し過ぎたのかもしれないけれど。 話の良し悪しは別として、東京創元社さんがこういう話も出版するとは意外だった。 話は女性作家さんっぽい柔らかい感じ。 だから読後感は良いと思う。 有村の描写がBL風なのもまた女性らしいww ただ、ミステリ的な要素として段々有村が不必要になっていったら悲しいなぁ。

    0
    投稿日: 2012.05.14
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    表紙を見て今流行のBL風味なのかもしれないなあ、と恐れながら購入したがとんでもない。 とても心地よい物語がつまっていた。 気取るわけでもなく、しったかぶりの知識をひけらかすわけでもなく 淡々と綴られる小さな物語たち。 いろんなものが繋がって、「ああ、そういうことね」と 作者の頭に蓄えられた様々な出来事や事実がきれいにまとまっている。 読み終え、実に「気持ちのよい男たち」だ、と某映画の台詞を呟いてしまう。 最近、これが小説を名乗って出版されていいのかと疑問に思うものに多く出会っていたため、なんだかほっとしたよ。 ぜひ続編を読みたいと思う。

    2
    投稿日: 2012.05.02
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    ホームズ&ワトソンものは少なからず読んできたつもりですが、これは新しい! 「思わせぶりイヤミホームズ」「読者以下の推理力しかない卑屈ワトソン」の定型を覆す、「腰の低いホームズ」と「上から目線な美男絵師ワトソン」です(笑)。 いやー、ビックリしました( ^ ^ )この部分は、ミステリスキーなら楽しめるカタストロフィではないでしょうか(笑)。何が面白いって、ワトソンに役を譲りたがるホームズのヘタレっぷりや、自分の画力と美貌を武器に事件にズカズカ口を出すワトソンの強かさですよ(笑)。 誰も死なない謎解きものと言えば最近は「日常の謎」ものが人気ですが、今作は失踪・盗難・密室からの消失ときて、極め付けは怪盗と予告状! これは日常の謎ではないよね~(笑)。 ガチガチな様式美に拘りすぎて人間描写に違和感があるミステリや、キャラ小説が書きたかったのかと訝りたくなるような謎解きは「ついで」扱いのミステリが多い中、これは読み物として純粋に面白いです。キャラクタが強いのに、うるさくない。その上、謎も魅力的。 時代設定を「明治」にしながら時代考証や当時の生活感を書き込みすぎず、読者の想像に世界観の構築を概ね委ねる書き方も好印象です。 この作家が本格物を書いたら面白いだろうな~と期待しつつ、でもデビュー作がこれってことは、今後もこの系統で書いていくんだろうな~と予想。いや、読むけどね!笑 ○点灯人…コンクールで多額の賞金を手に入れた少年が失踪した。彼は「金は全て使った」と言い残して姿をくらませたが、果たしてそんな大金を何につぎ込んだのか? ○真珠生成…宝石商から盗み出された真珠の粒の一つが、芸者の金魚鉢から不意に発見された。自分も発見者になって懸賞金を手に入れようと、街はにわかに金魚鉢ブームとなるが…。 ○人魚は空に還る…見世物小屋で人気を博した人魚が、さる夫人に買い求められることになった。人魚の最後の希望は観覧車に乗ること。ところが、客車が頂上に着いた途端、乗り合わせた男の悲痛な叫び声が上がり、不思議な泡が下界へと降り注ぎ、戻ってきた客車の中からは人魚の姿はかき消えていた(意外なゲストも登場) ○怪盗ロータス…怪盗を名乗る泥棒が人々を熱狂させていた頃、ある成金のもとに怪盗からの犯罪予告が届けられた。それまでと手法を変えてきた彼の真意は?

    1
    投稿日: 2012.02.27
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    登場人物は魅力的だし、時代などの設定も好みで楽しく読んだが、 ミステリ、と言われると首をかしげざるを得ない。 今後、二作目以降でこの印象は変わるかもしれないが・・・。

    0
    投稿日: 2012.02.25
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    謎を解いてもらおうと強請るワトソンと、ワトソンに迫られ渋々謎解きをするホームズ。あべこべな力関係の探偵役が魅力の明治探偵物語。 心優しい若手雑誌記者・里見高広と、帝都随一の絵巧者にして絶世の美男子・有村礼。他にも続々と登場する個性的なキャラクターが、明治40年代の史実と溶け合っている。 小川健作が登場する表題作「人魚は空に還る」や、「怪盗ロータス」が好きだな。

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    投稿日: 2012.02.12
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    穏やかで優しい高広の雰囲気で進む物語に絶妙に入る礼の鋭利さがなんとも言えない。 礼の絵に心底惚れていて頭が上がらない高広と、高広に好感を抱いている礼のコンビの雰囲気が好き。深すぎる(?)男の友情だろうけれど、見方によってはほんのりBLテイスト。だけれど、そこがまた良い。 脇キャラの佐野も良い味を出しているし、海坊主編集長のやり手もお見事。 物語の舞台である明治の雰囲気が感じられて、ついつい物語入り込むようにのめり込んでしまい、気が付いたら読了していたそんな1冊。 早く他の話も文庫化しないかな。

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    投稿日: 2012.01.28
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    2、3巻を積読しているうちに1巻が文庫で出ちゃった。文庫で読み返したからこの流れで2、3巻も読もう。

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    投稿日: 2012.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    創元推理から出ていても、ミステリ小説というよりは時代物の浪漫譚。 そしてこれが最高に面白い。 貧乏だけど人情家でお人好し、でありながら頭脳明晰・腕っ節も強い探偵と、自分に自信ありまくりの超美形売れっ子絵描きの男二人コンビという、 また女子の大好きな設定だなぁ…と思いながら、ちょっとそっち系に媚びた作風を邪推して読んだのだけど、とても期待を裏切ってくれた。 不可思議な出来事と、そこに潜む人たちの不器用な想い、ままならない出来事への主人公たちの憤りや心配や思いやりがまっすぐ心に届く作品。

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    投稿日: 2012.01.06
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    ホームズとワトスンものの推理小説。有栖川有栖の火村シリーズのような雰囲気を漂わせるキャラクター造形。ただしホームズ役は逆転しているところが面白い。 明治末期が舞台であるためレトロな風景の描写とあの時代特有の少し冷めた感覚が伝わってきて楽しめました。 本家火村シリーズが本格推理の道をひた走り、最近火村の過去には一切触れられていないことが寂しい身としては、推理うんぬんより登場人物の背景をもう少し書き込むことを望むのは邪道な読み方だろうか。 作者はBL畑のご出身かと奥付を覗いてしまったぐらい、そちらのお嬢さん方には受けそうな読み方が可能です。続きも文庫化希望。久々に面白い小説でした。

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    投稿日: 2011.12.04
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    ジャンル的にはミステリになるんでしょうが、事件の特殊性とか謎解きよりも特徴のあるキャラクター同士の掛け合いが面白い作品、という印象。主人公で探偵役(職業は雑誌記者ですが)の里見高広が性格的に大人しめで、助手役の天才絵師•有村礼がエキセントリックな性格という設定が新鮮。周りの人物、ライバル記者や本の終盤で登場する”怪盗ロータス”といった人物もやたらキャラが立っているので、マンガとかアニメにしたら面白いんじゃないでしょうか、この作品。

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    投稿日: 2011.11.26
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    ソフトカバーも持ってるから、どうしようか悩んだけど、結局購入。書き下ろしもあったし、反省はしてない。

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    投稿日: 2011.11.24
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    明治が舞台の『帝都探偵絵図』シリーズ第一作。美しくて優しいお話ばかりなので、読み終わった後はほっこりした気持ちになれます。 表紙を見れば判る通り、登場キャラがアレなので、コミカライズしたら女子受けしそうな作風でもあります。(ホームズ×ワトソンに萌えるような人達に…) 自分は、「明治の空気感」が感じられる作品が大好きなので、作中にでてくる風景描写や小道具などひっくるめて楽しめました!(作者さん、しっかり検証されてるなーと)

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    投稿日: 2011.11.07
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    さらっと通読できる短篇集。 三浦しをんの作風が好きな方には向いている作品かと思いますが、いかんせん描写力の低さが否めないので注意が必要です。 設定はよく見るようなものですが、雑誌記者の方が探偵役なことに少し驚きました。

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    投稿日: 2011.10.29