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ロスト・ケア
ロスト・ケア
葉真中 顕/光文社
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総合評価

336件)
4.2
132
136
47
7
0
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    映画になっているので、面白いのかなと思って読んでみた。 介護の負担が重く疲弊している家族を救うという大義名分で、認知症が進んだりしている老人など43人を殺した介護ヘルパーと、逮捕起訴した検察側のそれぞれの思考を書いている。 格差社会というが、その差が一番大きくなるのが老後だというのが身に迫った。経済的状況、家族を含めた人間関係、健康状態などが大きく人によって違ってくるだろう。 人は誰しも老いるもので、老化は避けては通れない。認知症によって手に負えなくなったり、人の手を借りないと生きていけない、人に負担をかけるだけの状態の人を生かしておく意味があるか?と問われると非常に難しい。人間としての尊厳、というのもわかるが、肉体的精神的経済的な負担を考えると、容易に答えは出ない。ますます高齢化が進んでいく中で、誰にでも関係のある深刻な問題である。

    0
    投稿日: 2023.09.01
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    「そうです。殺すことで彼らと彼らの家族を救いました。僕がやっていたことは介護です。喪失の介護、『ロスト・ケア』です。 」 ↓印象に残ったところ↓ P14 死によって父も、そして斯波も、確かに救われたのだ。 人殺しは悪だと言い切ってしまうのは簡単だ。でも、そんな簡単な世界がどこにある?斯波にはこの殺人が絶対的な悪とは思えない。 P57 大友はハンドルを握りながら、佐久間から聞いた話を反芻していた。その内に、何の気なしに使う「介護ビジネス」という言葉の座りの悪さに気づいた。「介護」と「ビジネス」。相容れようのないものを掛け合わせてしまったキメラのようなグロテスクさ。だが、極端な高齢化を迎えているこの国には、そのキメラを作らなければならない事情があるのかもしれない。 P98 十八歳の佐久間は「正しさが気にくわない」という感情を初めてはっきりと自覚した。あのころは反論できなかったが、今なら断言できる。大友の言い分は偽善だ。キセルができる場所ではキセルをするのが当たり前だ。この世界はそういうふうにできている。 P357 大今の日本の法解釈は積極的に患者を殺す「安楽死」については慎重だ。たとえ終末期にあっても薬物の注入などで安楽死させれば、殺人罪に問われる。一方で、延命治療を行わなかったり止めたりする消極的な安楽死ーいわゆる「尊厳死」ーについては事実上認められている。 これも法制化されているわけではなく、厳密に適法なのかは結論が出ていない。しかし、すでに終末期医療の現場では延命中止は日常的に行われており、厚労省がガイドラインを示してもいる。司法も取り締まらないことで、これを暗に認めている状態だ。 P370西口は洋子と颯太に愛情を持っているからこそ、結果的に負担となることを恐れているんだろう。そういう気持ちを隠すのも、隠さないのも、等しく優しさだと思う。 ---------------------- 松山ケンイチと長澤まさみ主演の映画『ロストケア』をみて、良すぎて、原作調べてみたら日本ミステリー文学大賞新人賞らしくて、読むしかないって思って、読んでみた。 なんか最近読んでて辛い本しか読んでない笑 『二木先生』しんどかったし、『正欲』もきついし、『汝、星のごとく』も切なくて辛かったし、 そんでこの『ロストケア』はひたすら現実が目の前に迫ってきて苦しかった。 ほんのすこしだけ最後に救いがあって病まずにすんだけど。 少子高齢化、介護問題、ヤングケアラーの問題。最近よく耳にする問題を社会批判的に描きつつも、ミステリーとしての要素もふんだんに盛り込まれた構成。 映画見てたから犯人はわかるんだけど、小説の方では最後まで誰が犯人かわからないようになっててすげえ!ってなった。 とにかく印象的なのは、終盤、犯人と検事の大友さんが対峙する場面。人を殺すことは悪、お前がしたことは悪、社会的に正しいことを、正論を言っている大友さんがどんどん追い詰められていく。ここは何度でも読み返したい。 ちなみに映画ではここがメインで描かれてた。松山ケンイチと長澤まさみ、2人の姿から目が離せなかった。 小説だけど、今の日本が抱えてる問題とか、社会のゆがみとかがありありと書かれていてシンプルに勉強になったし、作者の怒りや悲しみのような感情が文章から伝わってきた。  同時に危機感も持った。 うちのばあちゃんも今一緒に住んでて、認知症を患ってて、全く他人事とは思えなくて、幸いまだ徘徊とかはないからなんとかなってるけど、いつかそうなってしまうんじゃないか。そうなった時に自分はどうなるのか、自分にはなにができるのか、切迫感を持って考えさせられた。 映画もめちゃくちゃによかったし、シンプルに泣けるので配信されたらもっかいみようと思う。 ぜひみなさんも。 #夏の読書感想文

    11
    投稿日: 2023.09.01
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    社会派ミステリー。「おもしろかった」だけじゃ許されない気がします。 要介護の老人を43人も殺した犯人。しかし彼は「殺すことで彼らと彼らの家族を救いました。」と言う。わかる、と思う私は間違ってるのだろうか。 老人の介護だけじゃない。障害児育児だって親の1人がつきっきりになれないと難しい。ヤングケアラーとかもそう。介護者は、介護に時間をとられどんどん孤立するし、働ける時間も少ないから収入も少なく、貧困に陥る。お金がないと福祉サービスも受けられないから益々疲弊する。介護する側もされる側も「死ねたらどんなに楽か」という思考に行き着くのは容易に想像できる。社会全体で支えられるようにするにはどうしたらいいのか。 私が認知症になって、自分らしさとか殆どなくなって、要介護になったりしたら、積極的安楽死という選択肢があるといいな、とかまで考えてしまいました。 できれば、日本全体がお金持ちになって、みんなに時間と心の余裕があって、困っている人にさっと手を差し伸べられる、そんな世の中になるといいな。

    26
    投稿日: 2023.08.21
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    2023/08/21 ロスト・ケア 葉真中顕さん。 読んでいて辛かった。 介護の現実。 死が救いになる。 近い未来。 安楽死。尊厳死。 ロストケア。 増えると思う。

    2
    投稿日: 2023.08.21
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    一時期たくさん載っていたレビューを見て「読みたい」に入れていたが、今頃読むことになった。 介護に追い詰められていく人々を描いて、介護保険制度の問題点や介護の現場の過酷さに応えることが出来ない社会システムに対する課題を提起するとともに、「なぜ人を殺してはいけないのか」という根源的な問いかけを発する。 お話は読みやすくサクサクと読み進めることが出来るが、親の面倒を中途半端に見ている身の上からすると羽田洋子のような気持ちに全くならないかというと自信はなく、重いテーマに色々思い浮かぶことを文章にすることが難しい。 その内に面倒を見られる側になるという将来を考えると、『安全地帯の高級老人ホームで至れり尽くせりの生活をする老人』にははなからなれないので、せめて『重すぎる介護の負担で家族を押しつぶす老人』にはなりたくないと願う。

    44
    投稿日: 2023.08.20
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    決して明るい話ではないけど、心に残るというか考えさせられる。特に後半。この世界は家族というだけで縛られ、絆だと言って介護するのが美しいとされる。そのことが呪いだってことはなるほどと思った。犯罪を正当化するわけじゃないけど、介護の辛さが分かりすぎるくらい分かってしまって何とも言えない。ただただ辛い。だけど人はそうなるし、どうすることもできない。最後のあらかじめ分かっているっていうのもなんか切ないな。

    11
    投稿日: 2023.08.19
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    視点が変わりながら物語が進行する部分が個人的には少し慣れなかったが、分かりにくいこともなく引き込まれてあっという間に読み終えた。 簡単に言えばミステリー小説なのかもしれないが、社会問題も大きなテーマになっている。 誰もがいつか直面するかもしれない状況を、読んで終わりだけにしたくないし、してはいけないと感じた。

    3
    投稿日: 2023.08.17
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    たまたま手にとって読み始めたら、 とんでもないミステリーでした。 犯人が明かされる箇所では、 印刷所が誤植したのかと疑いました。 それくらい意外な種明かしでした。 介護保険は人助けのための制度じゃない。 本当の目的は、介護をビジネスの舞台に引っ張り上げることだ。、主要な登場人物のセリフに 衝撃を受けました。

    14
    投稿日: 2023.08.16
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    数年前に取沙汰された、老後2000万円問題。 解決の糸口さえ見出せないまま、なんとなく脇に置かれている現代社会に、一石を投じるような作品だと思った。 格差社会と言われて久しいが、お金があるかないかの差が一番如実に現れるのは老後、という事実がとても重い。 ミステリーとしては、最後になって犯人がクルッとひっくり返ったかのような演出が斬新だった。

    2
    投稿日: 2023.08.14
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    介護という誰しもが遠い未来、もしくは現在に携わる問題がテーマであり、とても考えさせられた。人ごとにストーリーを進めていく感じも斬新で、〈彼〉のところが特に興味をもって読み進めたけど、個人的にはもうすこし〈彼〉にスポットを当ててほしかった気がする。内容が重かっただけに好みの作品ではなかったが、映画も観てみたいと思った。

    2
    投稿日: 2023.08.13
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    (audibleにて) 自分の親ももうすぐ介護世代 その時に、この犯罪に心からNOと言えるか 小さい頃から、若い頃から、介護に自分の時間を全て取られていたらどうか 死刑問題と同じで、その立場になってみないと分からない 色々な立場からの意見も書かれていて、とても感慨深かった

    0
    投稿日: 2023.08.07
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    私が老衰したら介護施設に入るし、親にも入ってもらいたいです。(介護をして仲が悪くなるなんてもってのほか)ただ、私はいくらお金をもらっても他の人のお尻なんてふけません。  この作品を読んで、自分の発言に気をつけようと思いました。

    3
    投稿日: 2023.08.05
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    !映画をご覧になる予定の方は、ネタバレ含みますので、ご注意ください! 映画を先にみてしまったのて… みていなければ、ミステリとして、倍、楽しめたと思います汗 (この物語に「楽しめた」という言葉はそぐわないと思いますが、あえて書きます) ぼくも、父を介護し、看取った経験があり、身に詰まさせる思いで読み進めました 制度を規制する側に、壮絶な現場の届かない声という図式は、介護という領域にとどまらず、社会には多く存在するような気もしつつ、それでも、過酷な介護の現実を目の当たりにするのは、苦しかったです でも、そこに、ミステリの醍醐味を共存させる作者の手腕に、唸りました 映画を見た時に、ラストである登場人物が呟く台詞に涙し、それをもう一度、文字で味わいたいと思い、はたして、その言葉は、ぼくの心に強く残りました ただ、映画で、長澤まさみさん扮する大友検事が言った、印象深い台詞は、映画オリジナルだったようです それを、引用させてください もし、映画をご覧になる方は、どうか、読まないでください 「人には見えるものと見えないものがあるんじゃなくて、見たいものと見たくないものがあるだけなのかもしれないね」 若い時、星の王子さま、を読んで、感銘を受けましたが、年老いて、今はこちらの台詞の方に共感するのは、悲しいことなのだろうか、と思います よかったら、映画もおすすめです

    9
    投稿日: 2023.07.20
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    最初は介護に対する描写が辛くて、一回手を止めてしまいました... 中山七里さんの「護れなかった者たちへ」を読んだ時のあの心苦しさを思い出しましたね。 「公助」「自助」「共助」結局、誰がどの立場で言うかで変わってくる気がする。 大友の性善説を信じる点は共感しますが、若干の危うさを感じる雰囲気もあり。 事象は詳しく描かれてましたが、心理描写はもう少し丁寧でも私好みです。笑 42人を殺すっていう動機が若干淡々としてる気がしたんですよね。 絆は呪い、フルバを思い出しました。繋がってる当人たちにとって重かったら、鎖でしかないのでしょう。 初作家さんでした^^

    3
    投稿日: 2023.07.20
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    他人事ではない話。 やはり、経済的に余裕のある人とない人では介護において相容れることはなさそうだな、と思った。 犯人あて要素もあり、私は見事にダマされました。 映画も観てみたいな。

    1
    投稿日: 2023.07.18
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    映像化されていて、本屋さんの映画の予告編気になり読んでみたけど、なんだかいろいろ中途半端な感じで終わったような。もう少し斬波に切り込んでもって思ってしまった。映画では性別変わってるみたいだし、佐久間は出てこない?(キャストみたけど)。もしかしたら映画の方がうまくまとまってるのではと思ってしまうので、アマプラとかで待って見てみよう!

    2
    投稿日: 2023.07.15
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    介護の仕事をしている私から見ても、こんな風に生きながらえさせられるのは嫌だなと思ってしまう人がたくさんいて、、 重い話だった 世の中、金 金さえあればと言うのも真実 そろそろ日本も安楽死を認めていいのにと思う 自分が認知症や、介護なしでは生きられない状態になったら、家族の負担になってまで生きたいとは思わないよ

    6
    投稿日: 2023.07.10
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    介護の話に、必ず出てくる問題のように思う。 本人が望むのなら、そういう選択ができてもいいのではないかと私は思う。 家族だからこそ、追い詰められる。 世の中お金なんだと、この世に生まれてから死ぬまで。 お金があれば、教育も充分に受けることができ、よい環境で仕事もできてお金も回る。 老後も安心して暮らしていける。 お金なんですよ、要は。

    3
    投稿日: 2023.07.08
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    すごくいろいろ考えさせられる本 おそらく全ての人が1度は考えたことがある、将来の不安・悩みだと思う。 犯人の善意に理解し共感してしまうのは悪いことなんだろうか。。

    3
    投稿日: 2023.07.08
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    ーーー正しい者は一人もいないーーー この言葉に尽きると思います。 年老いた両親を施設に入居させるのか、自分で世話をするのか。 年老いた自分は施設に入るのか、子どもに面倒を見てもらうのか。 悩むこと自体が恵まれているということなのだと思います。施設に入る余裕のない者は選択肢を持たないのです。 そして、法とは何だろう?罪とは何だろう?と強く問いかけてくる作品でした。いくら考えても私には答えは見つかりません。 でも、一つはっきりしているのは、人はその立場になってみなければ全く何も分からないということでしょうか。相手の立場になって想像してみることはとても大切だけれど、想像を絶することがあるということを本書は教えてくれます。 正論だけではどうにもならないけれど、でも法で裁かなければならないという確かな現実もある。 法とは?罪とは?正しいとは? 考えさせられました。

    100
    投稿日: 2023.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ストーリーが登場人物の視点で切り替わりながら 進んでいくからか、場面場面がイメージしやすく、 映像を観ているような感覚で読んだ。 タイトルの「ロスト・ケア」には、どんな意味が あるのか?テーマは少子高齢化、高齢者介護。 展開と結末が気になって、引き込まれた。 検察官とその友人の関係性。 友人の転落。 ある事件調査中に感じた友人との関連性。 途中、検察官がある事件で押収したデータから、 特定地域で死亡した老人の数に違和感を抱く、、 着目理由はあったのだけれど、「それだけでそこ にたどり着くかな?」と、理由づけが弱く、強引 に結びつけられたように感じた。 私の読解力が足りないのかな、、 事務官が、そのデータを駆使して推察する場面は 面白い。また、《彼(=犯人)》が明らかになる 場面では、この人だったのか、、と。 単純に予想していた人物と異なり裏切られた。 先日、映画が公開されていた。 どうも原作とは異なる展開らしい。 原作では女検事は出てこない、、 観てみたい気もするけれど、期待を裏切られるの だけは避けたい、、悩む。観るなら、別物として 観るのがいいのかもしれない。

    2
    投稿日: 2023.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    職場で借りて読んだ。 映画化になってて予告しか見てないけど、印象が違った。こんな話だったのかー。 総合介護会社フォレストの中でも、最高級クラスの施設に親を入所させた、検事の大友秀樹 フォレストの訪問介護をうけるのがやっとで、痴呆の母の介護をしている羽田洋子 フォレストの訪問介護職員の斬波宗典(しばむねのり) フォレストの営業部長の、佐久間功一郎 そして《彼》 その5つの目線でストーリーが進んでいく。 介護しなくては行けない家族がいると、生活が一変する。それに痴呆が加わるとメンタルもやられる。 時には暴力をふるわれたり、物を壊されたり。 それに対して聖人君主で対応するのは難しい。 さらに、介護業界は法律の改正によりどんどん厳しくなっていく。 ただでさえ大変な仕事なのに、賃金も安い。職員は磨耗して退職していく。すると,残った職員はもっと大変になっていく(なかなか求人しても希望者は来ない) あっちもこっちも破綻していく。 大友はこの頃、お年寄りがらみの犯罪や事件が多くなってきている事に気がついていた。 「刑務所に入った方がマシ」といって万引きでつかまった老婆もいる。 そんななか、学生時代の友人で親を高級老人施設に入れるのにも尽力してくれた、佐久間が仕事を辞めたらしい。 佐久間はフォレストからあるものを持って退職してた。 そして、フォレストのある支店の訪問介護を利用しているお年寄りがここ3年ほどで、「自宅で自然死」した人数の多いことがひっかかった。 それは《彼》の犯行なのだけど、 その《彼》とは?そしてその目的は?なぜそんなことを始めたのか? って話です。 もっと殺人についてばっかりやるのかと思ってたらそうでもなく、 読了後、あ、これ、ミステリー小説なんだーと改めて思いました。もっと福祉的な要素があるのかと。 映画でこれ、どうやってやったんだろー?そこが気になるー!

    3
    投稿日: 2023.06.30
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    映画化されるということと、福祉関係のミステリーということもあり本屋で手に取った。 まずは犯人である彼が死刑判決を言い渡されるという序章から始まり面白そうだと感じた。 その後はそれぞれの登場人物の視点で話が進んでいった。 介護という今後ますます問題視されていく問題に向き合った作品であった。 ただし、目を向けること、それに対してなにか行動することは困難であると感じさせる面が多かった。 今後の高齢化が進む中で希望を感じさせるわけではなかったが現実問題に向き合うためには必要なものを受け取った。

    2
    投稿日: 2023.06.30
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    わかってはいけない、共感しちゃいけない、それでも、犯人の気持ちが、わかってしまう、複雑な気持ちになります でも、これから向き合わないとダメなテーマかなと、思います。

    5
    投稿日: 2023.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリーとして読むなら、イマイチだったと思う。彼を白髪で釣っておいて団だと思わせ、実は斯波だったというのは、なんとも単純に思う。 介護という重いテーマに切り込んでる点はいいのかもしれない。 私がバカなのかもしれないが、文章が硬く感じて読み進めるのに時間がかかってしまった。

    4
    投稿日: 2023.06.16
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    「介護」は、とても難しい問題である。 1つとして同じ環境はないが、介護される側もする側も「人間の尊厳」は守られるべきである。 いずれ誰にでも起こるであろう事とし、向き合って行ければ良いのにな… いつか「楽しい介護」等と言う言葉が確立する世の中が来る事を願いたい。

    3
    投稿日: 2023.06.12
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    『ロストケア』…… 究極の介護とでも訳せばいいのだろうか…… 否、そんな言葉は使ってはいけないと思う。 こんなにも心が締め付けられ、無情にも苦しい作品にはなかなか出会えないと思う。 現代社会における、介護の問題を生々しく描いた物語。ノンフィクションかと思わされる描写。 安楽死… 尊厳死… ターミナルケア… そして『ロストケア』… 介護と死について誰しもが向き合わなけばならない問題だと思う。 葉真中顕さんの作品は初めて読みましたが、凄いの一言です。

    43
    投稿日: 2023.06.12
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    読み応えがあった。 介護は深刻な社会問題で解決の糸口は見えなくて、ずっしり重たい。 この騙し討ちみたいな展開をどう映画化してるのかな? そこが気になる。

    9
    投稿日: 2023.06.08
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    話題作ですね。映画化を機に知り、図書館で順番を待って読みました。 単なるミステリー小説として星を付けるなら2つ半くらい。 犯人もすぐに分かったし、都合よく殺人ができてしまっているし、大友ら検事の推理及び捜査もトントン拍子に進みすぎだったし。 けれど、本作が投げ掛けてきた介護に係る社会問題の重みは読み手にずしりとのしかかります。 私は介護の現実をほとんど知りませんが、この作品で描かれているよりも遥かにシビアなのだろうということは想像できました(決して本作が軽い描写なのではありません)し、いずれ自分と家族の問題になるのかもしれないという当事者意識も僅かながら芽生え、そういう意味では読んだ価値がありました。

    10
    投稿日: 2023.06.07
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    遅まきながら読みました。 映画のことも知りませんでした。 友人が送ってくれた包みの中に入っていました。 感謝! 社会派本格ミステリというのですね。 作者のことも全く知らず、読み始めたとたん、 ガガガーンとやられました。 あとは一気読み。 今更ですね。 脳と心が抉られます。 高齢者、この格差の現実 介護の現場の過酷さ すべて「自己責任」でしょうか? 身を賭して戦いを挑んだ白髪の若者 表紙の神々しい「ヤコブの梯子」 でも、心は晴れません。 ≪ 静寂の 中の殺人 救うため? ≫

    28
    投稿日: 2023.06.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    サスペンスとしても面白いのはもちろん、日本が抱える介護の重荷とそこにある苦しいぐらいの格差を描いていた 犯人は父親を殺さざるを得ない過去の自分が救われたかったというのが心に強く残った 大友が語ってきた善性が犯人の中に見られた瞬間、この物語を理解できたと思った

    2
    投稿日: 2023.06.04
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    とにかく重い物語だった。そして、何もしなければ、日増しに苦しむ人が増えるのが目に見えていることを、痛みとともに実感させられる一冊でもある。

    2
    投稿日: 2023.06.03
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    「正しい者は一人もいない。」 羽田洋子や大友の父のように私も〈彼〉を悪人だと思えない。大事な家族を追い詰めてしまうところまできてしまったら…死んで救われたと感じるであろう。 「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」 私のような傍観者が、だからと言って人が人を殺していいのか?と簡単に口に出せるような問題ではないと思った。 大友の苦悩も痛いほど入ってきた。安全地帯にいるからこそ掲げれる正義という言葉は自分にも刺さる。ラストの大友と〈彼〉のやり取りには胸が熱くなった。 社会の穴に落ちる人々は決して他人事ではなく、これからさらに多くの日本人が突き当たる現実である。それをまじまじと突きつけられ、どんよりと重い気持ちにならざるを得ない。老うことからは逃げられない。その時に向けて考えなければいけない。日本の高齢化社会はどうなっていくのだろう。 「もしも人がもっとばらばらで、勝手に生きて勝手に死ねるなら、私や彼のような人種は生まれないのだろう。 絆は、呪いだ。 それでも。それでも、人はどこかで誰かと絆を結ばなければ生きていけない。」 「迷惑かけていいですよ。私もたぶんあなたに迷惑かけます。きっとこの世に誰にも迷惑かけないで生きる人なんて、一人もいないのよ」 表面上は冷静なのに、内側はひどく熱い。 これがこの作者の体質なのだろう。 解説より

    34
    投稿日: 2023.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人に目星をつけて読んでたから、そっちなの!ってびっくり。根本的にすれ違っている2人が、分かりあうことなく別れて、ロングパスで奇妙に繋がるところの流れ面白いとおもった。 そもそも介護の世界に市場経済を持って来たが故に生じたサービスの穴、介護職の負担(労働に見合わない安賃金、老人との関わり) crimeとして、sinとして罪悪感を持たせることに固執していた性善説を信じる検事。理想だけど、安全地帯でしかない。 殺人は罪。でも正しいことって何?高齢者の介護者の尊厳はどこへ? 自分の大切な家族だからこそ、迷惑をかけたくない思い、大切にしたい思い。そんな温かい気持ちが捻れて、苦しみや死に向かってしまうそんな社会はなくなるといいのに。という切実な思い。 今の社会に通づるところがあって深く考えたい問題。

    5
    投稿日: 2023.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    星4.5 日本ミステリー文学大賞新人賞 読んでいる間じゅう、不快感がぬぐえなかった。介護職の過酷さがうまく書けていると思った。 最後には分かり合えた検事と犯人だが、犯人の願いは今も実現していないようだ。

    6
    投稿日: 2023.05.28
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    映画化されたということで読んでみました。 介護の現実、善悪の矛盾。介護の悩みは生きていればほとんどの人が関わるだろうと思います。そんな時、同じような気持ちになるかもしれないと思うとリアリティが増します。 完全犯罪じゃないか?と思いましたが、発覚してからが展開が早くて読み進みました。

    6
    投稿日: 2023.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    CMで流れていた映画の予告を観て興味が湧き読んでみたが、俳優さんのビジュアルが目に焼き付いていたお陰でまんまと騙された。ならば、冒頭の裁判の台詞はもう少しぼかした表現にして欲しかった。内容は、どうしても相模原の障がい者施設の事件を思い浮かべてしまう。事件を起こす前に、どうにかなる制度を社会を作らなければいけない。

    6
    投稿日: 2023.05.20
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    読み終わって感じたこと。 自分が自分の意志で行動できなくなってしまったり、介護を要となった場合のこと。 できれば認知症にもならず、闘病生活もせず、ある日ぽっくりと亡くなることが希望だけれども、たぶん難しいだろう。 病院にかかったとして、延命措置は望まないと希望できたとしても、その前に介護がどうしても必要となってしまう。 これは自分が将来身内の介護が必要となるときと、自分が介護される側になってしまうのと、二重の意味で考えさせられた。 検事の大友さんは作中で「性善説」とはを説いているが、後半犯人や被害者遺族とされる方と向き合っている姿はなんとも滑稽で、物事の本質を見ない人として映った。 人は、生きる権利もあるなら死ぬ権利もあっていいのではないだろうか。 今後、今以上に高齢者が増え、今でさえ老々介護と言われている昨今。私が高齢者となったときに安楽死が認められている社会になっているといいなと思ってしまった。

    4
    投稿日: 2023.05.20
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    実話じゃないんじゃないかと言うくらい生々しかった… こんなことが起こるなら安楽死も必要なんじゃないかなと思ってしまった。

    2
    投稿日: 2023.05.19
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    全く他人事とは思えない、世の真理を突いたテーマ。この国の介護制度の歯抜けや、人の尊厳・生存権の在り方など、この国に生きる人が全員で考えて変えていかなければならないのに、皆目を背けて流されるままに時が経っていく無力さも感じた。 登場人物の前振りと、進んでいく物語の場面展開・構成が考えられていて読んでいて飽きなかった。 また、検事という職種柄、「正しさを追求する」側の人間なのに、世の中の矛盾を目の前に正しいことをしていない人間のように映ることも、意外性があり面白いと感じた。

    3
    投稿日: 2023.05.17
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    とにかく1人でも多くの人に読んでほしい、 と強く思う作品でした。 本当に、42人殺しという物語だと 本の中の世界にしか思えないんだけど、ストーリー自体は、これは現代のドキュメントにしか見えなかった… もっとこの危機感を皆で共有したいと強く思った。

    4
    投稿日: 2023.05.17
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    〈彼〉はなぜ42人もの老人を殺害したのか。 目を背けたくなる描写もあるけど、介護士、家族、当事者、検察官などそれぞれの視点から、介護・福祉業界に顕在化・潜在化する問題を浮き彫りにすることで、この国の制度や現状・実態に大きな疑問を投げかけている。 人を殺めることは絶対に許されない。でも、物語が進むうちに、何が正解なのか、何が正しさなのか分からなくなる。それでも生きていくしかない。この現実を前に、薄っぺらい正義などなんの役にも立たない。 そんな時代でも私は、法律・制度・サービス、そして薬や手術では救えない命が、家族だけでなくそれ以外の人達との繋がりによっても救えることがあると信じたい。 〈彼〉がこれだけの殺人を犯した理由が明らかになる検察官との対峙の場面では、涙が止まらなくなった。何の感情?自分でも分からなかった。 「小説家とは問題を解決する人間ではない。問題を提起する人間である」というチェーホフの言葉を思い出した。 *私は読んでいる途中で映画の予告を観てしまい、うっかりネタバレして残念な思いをしたので、映画をまだ観ていない人には原作を読み終わるまでは映画について調べないことをおすすめしたい。

    20
    投稿日: 2023.05.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでる途中に、映画ではこの登場人物はどの俳優さんが演じてるんだろう…と思って、YouTubeで予告編見たら、ネタバレしてしまいました。 でも、原作と映画は違うのかなと思ってしまうぐらい衝撃的な展開でした。 私自身、親の介護を経験し、この物語が掲げる介護の問題点を身をもって感じました。大友の父親が「彼」は悪いやつではない、羽田洋子の「救われた」という発言、何とも言えない気持ちになりました。 介護問題は綺麗事では済まされないことがたくさんあります。親だからしっかり寄り添いたい、その気持ちがあるから、余計に介護を辛く感じてしまうこともある。絆が呪いになってしまわないよう、国も自分も、もっともっとこの問題を真剣に考えていかなければ、と思いました。 一気に読みました。読み終わった後は、色々と考えたり、思い出したりして、胸がギューっとなりました。ただ、映画の予告編の松山ケンイチと柄本明の演技を見て、少しあたたかい気分になりました。

    3
    投稿日: 2023.05.13
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    映画化につられて読んでみましたが、これがデビュー作とは驚き!高齢化社会・介護問題がリアルで考えさせられますが、ミステリーとしても面白い。 すごく読みやすいのにメッセージ性が強くて、他の作品も読みたくなりました。

    5
    投稿日: 2023.05.12
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    日本ミステリー文学賞新人賞受賞作。 映画化で話題だったので遅ればせながら読みました。 <彼>という名の犯人は「ロストケア」という名の殺人を寝たきりの老人42人を合鍵で自宅に侵入し、盗聴器を仕掛け、家族のいない時間に侵入しその後注射器で毒を注入して殺していきました。 例えば、被害者の家族の一人である羽田洋子は71歳になる認知症の母を殺されていますが、母の徘徊や失禁などの介護に疲れ果てており、バツイチで一人息子を育てている傍らへの介護でほっとしている自分がいました。 <彼>のやっていることは「ロストケア」なのでしょうか…? 老人介護の問題、これから誰しもが考えなければならない切実な問題だと思います。 自分の親に介護が必要になったら…? そして、自分に介護が必要になったら…? この本によると安心して入れる高級老人ホームに入るには、お金が二千万から三千万はかかるとありました。 数年後には日本は現役世代一人が、高齢者一人を支える「肩車社会」に突入するという予測も発表されているそうです。 この作品に出てくる検事の大友秀樹は<彼>に向かって叫びます。 「お前はかつて『この世には罪悪感に蓋をしてでも、人を殺すべきときがある』と言った。だがお前が本当に望んでいるのは、人の死を、まして家族の死を願うことのないような世の中だ!命を諦めなくてもいい世界。お前とお前の父親が落ちたという穴が空いていない世界だ!違うか!?」 哀しき殺人者<彼>。 果たしてこの物語はフィクションだからよかったと今言っていられる状況なのでしょうか?

    107
    投稿日: 2023.05.10
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    それぞれ登場人物目線で話が書かれていて、重苦しいテーマだけど、読み出したらどんどん話に引き込まれていった。 介護生活にどんどん蝕まれていく洋子や斯波のシーンは読んでいて本当に胸が苦しかった。特に斯波とお父さんのやりとりは涙が出てきた。 安全地帯にいるからこその綺麗事や正義… それが一転深い深い穴に落ちてしまったら…? 重いテーマなだけに読後スッキリとはしないが、読んでよかった。

    4
    投稿日: 2023.05.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画鑑賞後に読み、原作との相違点にいろいろと戸惑いました。検察官の性別が異なるのは驚くようなことではないにしても、介護士の職場と検察官の親が入居する老人ホームの母体が同じだったり、そもそも検察官の父親は孤独死していなかったり、映画化に当たってかなりの改編を必要とするほど難しい作品だったのだろうと思います。 検察官の言うことは確かに正論だけど、映画版を観たときに特に心に残ったのは、家族の絆とは何なのかということでした。時には断ち切ったほうが皆が楽になれる場合もある。介護保険制度について考える機会になりました。 映画の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/a98ad9c3f7d6d1457545e590b76bd91b

    2
    投稿日: 2023.05.08
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    ミステリーとしてだけではなく、介護の問題点を取り上げた小説として、とても面白いです。架空のお話なので、もちろん存分に脚色も施されていると思いますが、それでも他人事とは思えない内容です。誰に対しても起こりうることだなと思いました。私は読んでいる最中、何が善で何が悪か混乱してしまいました。この本は、私に新しい読書体験を与えてくれました。

    4
    投稿日: 2023.05.07
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    『ロストケア』(介護からの解放、とでも訳すのかな??)と称して、42人もの老人を次々とひっそり殺害してきた『彼』。 彼は悪魔なのか神なのか。 勝ち組という安全地帯に住みながら人を裁く人間と、介護の現場でやるせない思いや生活苦にあえぐ人々。 増え続ける老人と取り巻く環境。 とても考えさせられた。 人は認知症になっても、プライドってなくならずにみんなずっと持ち続けるらしい。プライドを傷つけられながら生きながらえるのも地獄だよね。 いったい今後、日本の高齢化社会はどうなっていくのだろう。安心できる老後ってあるのかな。 先日観た『PLAN75』という映画を思い出した。 自分の老後が怖い。。

    26
    投稿日: 2023.05.06
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    えぇえーそっち? この作品でそんなドンデン返しがあるとは思ってなかったので、頭がついていかない… もっと早く読了できるはずの面白さだったのに、時間がなくてこんなに時間がかかってしまった これからの日本、いやもう十分始まっている問題だよね 私もずっと前から安楽死が早く認められないかなと思ってる 今は施設や病院に入ったら死なせない治療が行われて、なかなか死ねないって聞くから、私は自分のことができなくなったら、安楽死を選びたい 子供に面倒見てもらうのも可哀想だし、ヒクヒクしながら生き延びてもね… 政治家にぜひ読んでもらって、議論してほしい!

    5
    投稿日: 2023.05.05
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    現代社会の問題点を描いた『ロスト•ケア』、ミステリーものでした。 少子高齢化は止まらないし自分も親の介護の立場にたったら果たして正常でいれるかどうかわからないなと正直思った。だからって殺人に走るのは人間として間違っている。 難しいテーマだなぁ、、、そして途中騙された!!!!まさかでした(゚o゚;;

    15
    投稿日: 2023.05.04
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    映画化と聞き、読み始めたが とにかくすごい。おもしろい。考えさせられる。弁護士 大友と犯人のやりとりはもちろんのこと,旧友 佐久間の裏の顔や、犯人が42人を殺したいきさつなど語り尽くせない。「えっ?この人が犯人?」と驚いた瞬間や国の介護の弱点など、小説で改めて知るようなところもあり、唸ったり考えさせられたり、とにかく一気に読みきってしまった。

    3
    投稿日: 2023.04.30
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    近い将来渦中に陥る者として身につまされる思いで読みました。犯人と検事が対峙する場面が秀逸で、緊迫感に圧倒されました。それ以降のエピローグは雰囲気ぶち壊しとも言える取ってつけたような小話で、ない方が良いと思いました。介護の世界はこの時よりもなお酷くなっていると思います。原因は自民党とカルト宗教が支配する政治システム。与党の政治家とその親類縁者、たかりの大企業経営者が国を食い物にしているから。国民は将来の展望がなく気力を奪われ朦朧としているか、すでに生活が出来なく死んだ方がマシな状況です。

    5
    投稿日: 2023.04.27
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    高齢化社会、介護士の苦悩、介護する側される側、社会の穴、何が正しいのか間違いなのか考えさせられ引き込まれました。 私の親も高齢に、、、苦悩する日もそう遠くはないと、、、

    16
    投稿日: 2023.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画がとても良かったので、原作を読みました。 いやー、、原作もとても良かった。 介護士の実情、介護をする家族の苦悩、社会の穴、何が正義で何が悪なのか、、映画でもこのメッセージ性は十分に伝わってきたが、小説を読むことでより深く感じることができた。 映画では早々に犯人が分かるが、小説内では犯人は〈彼〉とし、叙述トリックで最後にこの人だったのか‥!と分かる。 そのトリックを十分に楽しみたいのであれば、もちろん小説から見るべきだと思う。 ただ、この原作からあんな風に脚色し、核心となるメッセージ性は揺るがずに映画にした脚本家さんは凄いなと思った。 小説も映画も共に素晴らしい作品で、心の底からおすすめです。

    3
    投稿日: 2023.04.26
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    戦後犯罪史上に残る凶悪犯?による切ない社会派ミステリー。 作品の内容が刺さる人と刺さらない人がいるとは思います。 まだまだ若くてこんなことはだいぶ先だから実感わかないという人。 もうすぐこう言うことが我が身にかかってくるかもと思ってる人。 今まさにって人もいるでしょうけどそういう人は、さすがにこの作品を 読んでいる暇はないかもしれませんね。 社会派ミステリーや介護系の作品を何作品か読んでいますが、 この作品はとてつもなく根が深い問題を読者に突きつけるような、 そんな作品で、ミステリーなので多く語れないのが残念ですが、 社会派な作品が好きな人もミステリーが好きな人も楽しめる、というか 楽しみながら物悲しく涙が出るなんてことになるかもしれません。 自分の場合は、音楽やラジオを聴きながら読書することもあるのですが、 たまたまと言いますか、ラジオを拝聴していて、ロストケアの映画主題歌、 森山直太朗の「さもありなん」が流れて、相乗効果で、 もう涙があふれてきて大変大変;;って感じでになってしまいました。

    2
    投稿日: 2023.04.25
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    介護を中心とした、高齢者とその家族に関わる様々な問題を描いている。 多くの問題を取り扱っているのにもかかわらず、間延びせず全てが繋がってまとまっている。読みやすく、とても面白かった。 私の親も高齢者だし、他人事ではないと思った。 ロスト・ケアが正しいことだとは思わないが、それで救われる人は確かにいるのだろう。 尊厳死や安楽死が認められるといいのに、と私は常々思っているが、それもまた答えが出ない問題だ。

    1
    投稿日: 2023.04.23
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    介護業界の歪み。 綺麗事では語れない。 業界で働く人間や、当事者にとっては使命感や、奉仕精神、文中の言葉を借りれば無私無欲だけでは成り立たない。 業界に尊い憧れを抱いていた女性の介護士が業務にあたり、利用者からの性的な暴言などにより尊厳を脅かされるような場面を積み重ねた結果バーンアウトした。彼女の場合は転職した事で潰されずに済んだが、親族の介護など逃げられない事だってある。 共倒れになる事だって多いのだろう。私だって他人事でなく、ロストケアに希望を持つことはほんとうに悪なのか?考えさせられた。

    9
    投稿日: 2023.04.23
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    以前読んだことがあった。 読んだ本の内容を本を閉じた瞬間忘れることができる能力を持つわたしが珍しく、この本に関してはしっかり覚えてて、今回映画になったことを知って再読のために購入した一冊。(表紙が映画公開記念版になってて長澤まさみちゃんになってたのも大きい) 不老不死は羨ましく思えないわたしにとっては犯人側に気持ちが偏る。実母もことあるごとに「延命はしないで。そしてもうダメだと思ったらあんたらの判断でそうしてね」と言っている。まだまだ元気だけど。笑 人権だとか、尊厳だとか、正解がないものは議論してもその議論は終わらない。犯人は法のもとに死刑にされてしまうけど、その法を作ったのは思想が偏ってないわけでもなかろうし。 まー難しいことは分からないけど、元気に生き抜いて、ポックリ死にたいなぁ。って、こういう本を読むたびに思う。

    4
    投稿日: 2023.04.20
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    「同じですよ、検事さん。死刑で犯罪者を殺すのは、世のため人のためなのでしょう?だから正しい。だから罪悪感に蓋ができる。僕だって世のため人のために、老人を殺したんです。何も違いません」 ※映画と原作どちらを先に観るか迷っている方は原作を先に読むことをおすすめします 映画化されたということで手に取った一冊。 介護がテーマということで重たい読み心地なのだが、登場人物目線で描かれているので読みやすく一気に読んでしまった。 また、ミステリーとしても面白く、犯人が誰なのかという読書ならではのトリックが仕掛けられているので、映画を観てからよりも原作を読んでからの方が楽しめるのではないだろうか。 社会派ミステリーを読んでいつも思うのは正義だけでは語れないことが多いということだ。 社会には大きな穴が空いていて、世間はその穴に蓋をしてあたかも豊かな社会で生きているかのように繕っている。 その穴に巣食う様々な問題は以前から黙示されていたのに、穴に落ちることがない安全地帯にいる者は正義を語り、大半の者は穴のまわりをぐるぐる廻っている。 次の一歩で穴に堕ちてしまうかもとは知らずに。 最終章にて介護という穴に堕ちてしまった犯人と、安全地帯にいる検察官のそれぞれの思いがぶつかり合う様は、自分はどちら側なのか突きつけられ考えさせられた。 殺人が悪なのはわかるものの、もしそれが唯一の救いなのだとしたら。 いつか必ず訪れる老いと、身近な者の介護。 その時にむけてどうするかしっかりと相談し考えたいと改めて思わされた一冊だった。 こんな人におすすめ .ᐟ.ᐟ ・社会派ミステリーが好きな人 ・哲学が好きな人 ・介護がテーマの作品が読みたい人 ・考えさせられる話が好きな人

    7
    投稿日: 2023.04.18
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    テーマはとても重かったが、面白いストーリーだった。最後の方になると「どういうこと?どういうこと?」と思い、前のページに戻ってドキドキしながら一気に読んだ。 この作家さんの本をもっと読んでみたいと思う。

    3
    投稿日: 2023.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「だけど僕にはこれ以上、何をどう頑張ればいいのか分かりませんでした。このとき、僕は思い知ったんです。この社会には穴が空いている、って。」(p.337) 丸善で平積みにされていた長澤まさみと松山ケンイチの写真が表紙になった文庫本を見て興味を惹かれたものの、他にも本を購入してるからと一旦は諦めた本書。結局、東京駅構内の書店でやっぱり読んでみたくなって購入。表紙に惹かれただけでページを全く捲りもせずに購入しただけに、序章の法廷のシーンを読んですぐに放置。 タイトルや序盤の展開ですぐに分かるとおり、年老いた家族の介護を題材にした作品です。 42人もの高齢者を殺害した〈彼〉は、犯罪者なのか、それとも、救世主なのか。似たようなテーマの作品は正直これまでもあったような気がして真新しさもなく、とりあえず映画鑑賞の前のインプットとして、と自分を宥めながら読み始めました。 家族による高齢の認知症の傾向が見え始めた親の介護が焦点。お金がなくても愛情があれば、というクリシェが粉々に砕け散る世界。じゃあ一生懸命働いて小金を貯めてと人並みに働いたところで、いつ地獄に落ちるか分からないギリギリのラインにいることには変わりないのだという。本当に安全地帯にいると安心できるのは、ごく少数の超大金持ちだけ。自分が歳を重ね、両親の介護が目の前に迫ってくると、確かにそうだと思えて苦しい気持ちになりました。 介護する側の辛さ、介護される側の辛さ。ニュースでも見かけることのあるヨーロッパの尊厳死について、論点はわかっているつもりでいたけれど、想像力が圧倒的に不足していたことにも気付くきっかけにもなりました。 「世界を変えたのは彼自身ではなく彼の物語だ。」(p.362) 全ての人が同じ意見を持っているわけではありません。キリスト教徒の大友検事は性善説を信じていて、彼の高校時代の友人である佐久間は大友の正義感が鼻について仕方がないというタイプ。そんなチグハグな二人の行動が、意図せず作中舞台の地域の人たちの未来を変えていくのです。意図したパスではなかったけど、結果として点に繋がった。 この小説が、映画が、日本の介護制度を変える大きなきっかけになるわけではないかもしれません。でも、一読者の私の考えや行動には、今後ほんの少しこの物語の影響を受けている部分が出てきたりするのだろうと思います。 読書中、映画上映はいつまでだろうと検索したら、松山ケンイチの役名が目に入って、思わぬネタバレに悲しくなりました。せめてポスターやあらすじには〈彼〉としておいてほしかったです。

    3
    投稿日: 2023.04.11
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    映画化、松山ケンイチと長澤まさみということで、読んでみました。 引き込まれる感じはありませんでした。 好みではなかったのかも。 でも、映画は見てみたいと思います。

    1
    投稿日: 2023.04.09
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    明日は我が身、自分ごととして凄い思いと熱量を感じながら一気読み!団塊ジュニアへの最大の課題を突きつけられた、考えさせられる作品です。

    3
    投稿日: 2023.04.08
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    介護をメインにした社会性の高いミステリー。 そこに正義感、道徳観、倫理観が絡んでいく。 クリスチャンである事もバックグラウンドとして重要で、その教えも織り交ぜることでより高い道徳心を擦り合わせながら読むことができた。 「ロストケア」に関しては倫理観や道徳心がどうしても絡む所だと痛感する。 事故やらがない限り介護される時は自分の人生にもいずれくるだろう。その時になるべく周りの人の負担にならないように、生活を圧迫しないようにしたいと願う。

    40
    投稿日: 2023.04.06
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    すごくいい時間を過ごした読書でした。 私自身の仕事と同じで訪問介護、入浴を しているのでその現場の空気感が ひしひしと伝わってきた。 夏は過酷。。。家族の様子。。。 分かるーあるある!と 話の本筋とは外れてめちゃ共感。 なので一気読みでした。 私は真面目でもないし深くも考えないから 作中の新人さんの様に悩む事もなくw もう7年目です。 介護の仕事をしていて思うのは 利用者さんに深入りしないって事に尽きる。 深入りしてもお互いにいい事なんて何も無い。 割り切らないとこちらが取り込まれてしまう。 私は身内の介護をまだ経験せずにいます。 でも近いうちに確実に 両親を見ることになるでしょう。 その時に今の賃金を貰っての介護の様に ゆとりを持って接しれるかと言ったら 絶対無理だと思ってる。 身内の介護は割り切れない。 私も経験から頼れるものは全部頼ろうと 決めている。 それがみんなにとって人間でいられる 手助けになるから。

    10
    投稿日: 2023.04.05
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    この作品がデビュー作とは思えないほど、完成度の高い作品だった。介護保険の問題をはじめ、社会の構造自体が抱える、介護の問題を暴き出す、上質な社会派ミステリ。それに加えて、本格ミステリとしても楽しめる、驚きが用意されている。

    1
    投稿日: 2023.04.04
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    私の両親は、親の介護を経験する事が無かった上に、子供に迷惑をかけたく無いから何かあったら自分で施設に入ると言われて育った。 一方、義両親は親の介護をしてきていて、きっと当たり前に自分達に介護が必要になったら、私にと思っていると思う発言をされる事がある。 「主人の大切な両親だから。家族だから」と快く介護が出来る人がどれくらい居るんだろう? 私は出来ないと思ってしまうし、嫌だと思ってしまう。介護をする事になったら、今は好きな義両親の存在が、負の感情でいっぱいになると思ってしまう。 親なら将来、子供の迷惑にならないように備えていて欲しい。将来子供の面倒になるなら産まないでとさえ思ってしまう。 子供には子供の人生がある。 私が将来介護が必要になったら、仕事として面倒をみてくれる方のお世話になれるよう備えよう。 それが無理ならロストケアしてくれていいと思った。

    3
    投稿日: 2023.04.02
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    42人殺したと言う事だけで、 他は知らずに読み始めました。 単純な感想としては面白かったし、 他の人にも薦めたい。 最近、少子化対策で色々とやろうとしているけど、 遅過ぎるよね。 本書も記載されているし、 昔からよく言われているけど、 他の予想に比べて 人口推移は非常に精度が高い。 前からわかっていたのに 先送りしていた結果が今だし、 今後はもっと… 健康寿命というものを 真剣に考える時期。 昔の姥捨山が復活することが無いような 世の中にしなければ

    6
    投稿日: 2023.04.01
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    寝る間も惜しんで読み進めるくらい夢中になった。 介護という社会問題にもとても考えさせられるし、犯人のヒントの出し方だったり、その後の展開が気になる形で章が終わっていくので、次にどんどん進んでしまった。 途中怖いなと思う場面も多かったが、後半にかけて犯人の闇深い背景が露呈されていき、その部分が長きに渡る完全犯罪を起こしていたのかと涙が止まらなかった。 自分はたまたま不自由なく幸せに暮らせる環境にないられて、犯人が抱える辛さに直面することなく生きてこれている。 だから殺人は悪だと、綺麗事のように言えるのかもしれない。 殺人が肯定されていいものでは絶対にないが、社会の構図に潜む闇と自分がいかに狭い世界で生きているのか、狭い世界しか見えていないのかを思い知らされた作品だったと思う。 ミステリー×社会問題という構成が非常に深く、他の作品も読んでみたいと思った。

    2
    投稿日: 2023.03.31
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    連続殺人犯の死刑判決から始まる。 日本の介護問題のリアリティとマスコミの報道を上辺だけ鵜呑みにして批判する大衆などまさに現代社会の問題点を先取りしたような内容で進む。 謎解き自体に盛り上がりはあまりないが、楽しめた。 3.8

    0
    投稿日: 2023.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画の予告をみて興味を持ち、本屋で購入しました。社会派サスペンスとして介護ビジネスひいては日本社会の今後を克明に描いており、法律とその合間に落ちてしまう人たちの苦心を感じられました。鍵を見つけて張り込むシーンで自身の罪に触れないあたりはやや恣意的な情報隠蔽に感じて、ミステリとしては満点とは言えなかったです。

    4
    投稿日: 2023.03.30
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    この本の犯人が行ったロストケアが絶対に間違っているとはとても言いきれないです。 物語の中の話だけど、少子高齢化が進む今の日本も同じような問題が見えてないところで起きてる、 個人の問題じゃなくて国の問題として捉えて対処しなきゃ大変なことになると感じました。 なんかこういうとこにシステムや機械を上手く活用できないのかな。 爽快感は無く重ための話ですが、絶望だけのお話ではなく苦しくなりすぎずに色々考えさせられながら読めました。

    5
    投稿日: 2023.03.27
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    葉真中さんの作品は初めてでしたが、読み進める手が止まりませんでした。 人間の尊厳死、安楽死は日本では認められてないけど、 医学が進歩して寿命が伸び、高齢化社会の今、 ただ生き長らえることが、本当に正しいのか考えさせられました。 もちろん長生きは素晴らしい。 できるだけ幸せに長く生きていたい。 ただ、我を忘れ、幸せも楽しみも見いだせなくなって、本人も苦しい中、 家族に重い役目を担わせ、崩壊させてまで、 命を繋ぐことの意味とはなんなんだろう。 「彼」のしたことは、戦後最大の凶悪犯罪なのに、救われたと安堵する人がいるのも事実で、正義とは何か、善悪とは、 被害者と加害者とは何か、問いを突きつけられている気分になった。

    5
    投稿日: 2023.03.26
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    2023年 再読 前回星3個で今回星4個 読む年齢で感想が変わってくる。経験が増えた分 いろんな気持ちが増える。私は安楽死、尊厳死肯定派でできれば最後は自分で選択したいし 自分や 家族がわからなくなったら死んでしまいたくなる。 殺してくれる人がいたらその人に感謝する。 母に優しくしたいのに優しくできない時がある。それで泣けた。

    1
    投稿日: 2023.03.26
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    介護の闇をいろいろな角度から炙り出している作品でした。 介護問題や介護保障の制度の問題などとても考えさせられるものになっています。 それでいてミステリとしても面白いのだから凄い。

    8
    投稿日: 2023.03.22
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    ロードショーが始まる前に読みたいと思った本。現代社会の「介護」に関する社会システムの欠陥をうまくまとめている。 ミステリとしても面白い。ぜひ他の作品も読んでみたい。 「介護」に関わる様々な立場の人物が登場し、それぞれの心境を読むことができるので綺麗事なんか到底言えないなと思う。 多分多くが感じているけど、誰にも言えない本音をたくさん垣間見た気がする。これが当事者たちの現実なんだと痛いほどに感じて、心が苦しくなる。 斯波や洋子のような1人っきりで親族を介護するという立場には誰しもがなりうるわけだし、片親で一人っ子の私にとってはこの話は他人事ではない。これは自分が将来抱える可能性が大いにある問題なのだ、と考えると恐怖を感じてしまう。 社会の穴には誰しもが落っこちてしまう可能性があるわけで、落ちてしまうと容易に抜け出せない。 あらすじを読むと大方の人が某知的障害者施設で起こった殺傷事件を思い浮かべるだろう。私もその1人で、あの事件をモデルにした小説だろうと思っていたが、実際にはこの作品はあの事件より前に発表されたもの。事件と小説の両者に共通していることは「1人では生きていけない要介護者」がターゲットであるということ。防ぐことはできなかったのか。いや、起こるべくして起こったのかもしれない。でもどうにかして...という葛藤が収まらない。

    8
    投稿日: 2023.03.16
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    社会の中の暗い穴、誰もが直面する可能性のある身近な人の介護問題。 社会派本格ミステリー。この言葉がピタリとはまる小説。 『罪悪感に蓋をしてでも人を殺すべきときがある』 殺人、安楽死、尊厳死、死刑、人の命を考え直すきっかけとなりました。 他の著書も読んでみたい。

    3
    投稿日: 2023.03.11
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    やはりこの人の本は面白い 2冊目だけど内容が刺さるね かなり痛いくらい確信ついて刺してくるから批判とか大丈夫なの?って思うくらい でもそのくらい本音本心なのがいい 不味いものや汚いものに蓋して目を背けて綺麗事並べてる世の中はエンタメで作り物の『物語』って世界まで、どこかしらタブーになってんのか?ってくらい綺麗事にしがち だけどこの人の本は絶叫に続きやばいくらい確信ついてくる 自分はめちゃくちゃ好み Blueも買ってあるので読むの楽しみだ

    3
    投稿日: 2023.03.10
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    まず、とても読みやすい小説でした。 構成や文章がすらすら目に入ってくる感じで読んでいて心地よい感じです。 ストーリーはザ・社会派な内容に軽いミステリーを混ぜ合わせたものでそこまで目新しさはないものの、話の流れがキレイで飽きがきません。 ぜひとも映画が見たくなる物語です。

    1
    投稿日: 2023.03.09
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    介護の問題は、本当に大変です。色々と状況によって深刻ですよね。介護してた身からすると綺麗ごとでは、何も解決しませんね。これからの大きな問題になって行くと思いましたね。人として悪魔になって行くのが怖かった! 読み応えがあって良かったです。

    2
    投稿日: 2023.03.07
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    一気に読んだ。とても他人事とは思えない内容だった。主観的な死、客観的な死、尊厳死、死刑…。誰にでも老いや死は訪れる。怖がって目を背けるだけでなく、時には向き合う時間も自分には必要だと思えた作品だった。ミステリーとしても面白かった3.7

    3
    投稿日: 2023.03.07
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    色々なことを考えさせられる本でした。 まずは介護について。 なんとなく目を背けていた事実を鮮明に見せつけられたような感覚がありました。 作中にでてくるように、自分の両親に自分自身を忘れられたことを想像すると本当に苦しくなります。 いずれ来たる可能性のある未来である以上、そういった状況を想定した人生を今後は送るべきだと強く思いました。 リアリティのある描写は目を背けたくなる程でした。 次に殺人事件について。 望んでいる人を殺めることは悪いことなのか。 人助けになる殺人は悪いことなのか。 深く深く考えさせられる内容でした。 犯人と検事が口論する場面では、犯人側の話が明らかに正しいように聞こえました。 性善説と黄金律と殺人が共存している事実が、非常に綺麗に成立していて、この導き方には脱帽です。 映画化が近いとのことですが、このストーリーがそのまま表現されていることを願うばかりです。

    66
    投稿日: 2023.03.05
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    2023.3.1 読了 「絶叫」で葉真中顕さんを知りました 社会の闇の底に沈むドロドロとした膿をゴリゴリに掘り起こして白日のもとに曝す葉真中さんの作品はそんなイメージ 「ロスト・ケア」は介護のしんどいところをこれでもかというほど生々しく描いていて親の介護や自分の老後を思い不安に苛まれるほどでした 〈彼〉が大勢の老人を殺してまで社会に突きつけたかった正義はきっと多くの人間にとっては他のセンセーショナルなニュースとともに消費されていくだけなんだろうなと今も変わらぬ福祉の現場を思って暗澹たる気持ちにもなりました そういう意味では「絶叫」の方が最後スカッとして面白かったなと思います

    3
    投稿日: 2023.03.01
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    少子高齢化の進む日本。 そこで、切っても切れない介護という問題。 介護の現場で起きている真実。 決して綺麗事では語れず、他人事ではない。 話に引き込まれて一気に読んでしまったが、もう一度じっくり内容を噛み締めながら読み直したい。

    6
    投稿日: 2023.02.25
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     葉真中顕さん、初読みでした。著者は『葉真中顕』として推理・ミステリー、『はまなかあき』として児童文学、更にはライターとして等、マルチに著作活動をされています。  デビュー作とは思えないほど完成度が高く、格調の高さを感じさせる作品だと思いました。  社会派ミステリーなどという範疇を軽々と超えて楽しめます。またそれ以上に、いつか自分もその社会問題の当事者になるであろう事実を突き付けられ、重く強く心を揺さぶられる内容でした。  人物の特徴や性格の書き分けもよく、ミステリーとしての構成や手法も優れていると感じます。  「殺人」か「救い」か。「悔い改めろ」か「自分がして欲しいことを他人にしなさい」か。少子高齢化社会が進み、綺麗事では済まない介護に関する問題と蓄積する歪みが、読み手に選択を迫ります。  簡単な話ではないと頭でわかっているものの、作中でまざまざと「理想と現実」「事件の重さと犯人の態度の軽さ」を対比し示されると、法の下での罪や正義とは何か、と追い詰められていきそうです。  3.24に映画が公開予定とのことですが、映画ではこの「喪失の介護」がどう描かれるのでしょうか。  いずれにせよ、多くの方にこの原作を読んでいただきたい、という思いを強くした読書体験でした。

    54
    投稿日: 2023.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    猟奇殺人の話かなと思って聞き始めたけど、違った風景が見えてきた。 時代は15年ぐらい前の話。 おそらく、介護保険制度ができて、これまで家の中で行われていた介護がビジネスとなり、多くのケースで他人が介護に関わることになったのが、転換期なのかもしれない。 制度不備の話とも取れるし、社会の闇の話にも見える。 自分も祖父母、親の介護をぼんやり意識するような年になり、他人事とは思えず一気に聞いてしまった。

    3
    投稿日: 2023.02.23
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    映画化で図書館待ちをして手に。キャスティングで盛大にネタバレをされました…介護の闇深さに気が重く、家族という縛りと国民性を感じさせる美学を押し付けられて吐気です。主人公の少しずれた綺麗事の正義感にもモヤっとポイント。ミステリーで推進力はあるので◎

    4
    投稿日: 2023.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (2015.1.2読了、2023/02/21再読) 8年近く経ってから再読したのに、やっぱり今でも問題は解決していない… 少子高齢化は、数学的には随分前からわかっていた。それなのに、政府は手をこまねき続け、老人介護に手を付けなかった。 そして、その政府の方向転換がしばしば起こり、それは利用者のためにはなっていない… タイトルのロスト・ケアとは、被介護者の殺すことで、介護者と被介護者の両者を救う、という方法を持論に持ち42人を殺した「彼」の掲げる理想。 彼は年の離れた父親が認知症になり、若いうちから自宅介護した。施設に預けられる金銭的余裕はなかったからだ。 症状がだんだんひどくなり、日常的に罵られ被害妄想も酷くなる。そして父親が少し正気のときに設ける生きていられないから殺してくれ、と依頼される。それが彼のロスト・ケア一人目。その後は、彼が仕事上知り得た個人情報により、介護度の高い人、家族内でトラブルが起こっている人、などから順にケアしていく。 このロスト・ケアを殺人だと言うのは簡単なことだが、最初の被害者の娘は、大友検事により調書には書かれないが、ホッとしている。これで自分の生活が守られる、と。 この娘にとっては、殺人ではなく、ケアされた、と感じるのも無理なことではないだろう。 お金がある、身内を施設に入れることのできる財力のある人が、金銭面、あるいは順番待ちなどで入れず、やむを得ず自宅介護している人に、なにか言う資格はないと思う。 現実問題として、国の財政が破綻しないためには、どうすればいいのか、トップの人々、もっと考えてほしいと思う。 若者が必死で働いても、生活苦。 それは、悲しすぎる日本の将来だから。

    2
    投稿日: 2023.02.21
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    '23年2月20日、Amazon audibleで、聴き終えました。葉真中顕さんの作品、初体験です。 ブクログ本棚に登録したら…表紙で、「映画orドラマ化」を知りました。全く知らずに、聴き始めましたが… うーん…とても重いテーマの、重厚な作品かと思って聴いていましたが…僕には、ちょっと。テーマの割に、「軽さ」が感じられました。audibleだからかな?紙の本で読んだら、違うのかも╮⁠(⁠╯⁠_⁠╰⁠)⁠╭ 主人公の「正義感」が、僕には薄っぺらに思えました。一番心を動かしたのは…作中に出てくる、「聖書 新共同訳」の、「マタイ福音書」の一節でした。なら、マタイを読みます。 評価が少し辛い、かな?エンタメ小説としては…まあ、楽しめたかな。凄く、ではないですが…楽しんで聴きました。

    10
    投稿日: 2023.02.20
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    深く考えさせられる内容だった。彼のやっている殺人が殺された遺族からは、それは救いと思ってしまうのは何とも言い難い。

    1
    投稿日: 2023.02.10
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    Amazonの紹介より 戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。その報を知ったとき、正義を信じる検察官・大友の耳の奥に響く痛ましい叫び―悔い改めろ!介護現場に溢れる悲鳴、社会システムがもたらす歪み、善悪の意味…。現代を生きる誰しもが逃れられないテーマに、圧倒的リアリティと緻密な構成力で迫る!全選考委員絶賛のもと放たれた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。 映画化されるということで読んでみました。 介護福祉や保険、人間の生死といった難しい問題に色々考えさせられました。読んでいるうちにそれぞれの主張には共感する部分もあって、いつの間にか善悪の境界がわからなくなっていた自分がいました。 最初の部分では、ある男が死刑判決を受けるのですが、誰なのか明らかになっていません。そこから過去を振り返る形で、それぞれの登場人物の視点で物語は進行していきます。 そこから浮き彫りになっていく介護での現場での壮絶さに目を背けたくなりました。認知症といった病気の症状だけでなく、現場で働く人の実情、親の介護の苦悩など自分の知らないところでは、色々なことが起きていることを痛感させられました。 もしかしたら自分もそういった立場に立つかもしれません。 そう思うと、真剣に向き合わなければならないなと思いました。 登場人物から発する全ての問いが、読者にとってハッキリと答えにくいものばかりで、どうすれば良いのか、心に重くのしかかりました。 犯人が犯した行為は、たしかに許し難いことですが、単純に悪いとは言えない心境に悲しさも相まって、複雑な心境になりました。 ヒューマンドラマとして読み応えがあっただけでなく、ミステリーとしての面白さもありました。 事件を捜査する検察が、資料をもとに解決へと導いていくのですが、ようやく犯人が明らかになった時の清々しさはよかったです。それまで犯人が誰なのか?色んな想像を膨らませた結果、驚きの展開に変わったので面白かったです。 映画化されるということで、この小説を読みたい方には、ぜひとも映画は小説を読んでからをおすすめします。 というのも、映画の予告編で誰が犯人なのか明らかになっています。 小説では、最後の方で明らかになるので、ミステリーとしての魅力が半減されているのではと思ってしまいました。 おそらく、映画では介護問題の方をクローズアップしているのではないかと思いますので、ミステリー作品として楽しみたい方には映画を先に見ないことをお勧めします。

    4
    投稿日: 2023.02.06
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    犯人そっちか!って素直に踊らされた笑 介護問題、日本の課題だよねえ なぜ人を殺してはいけないのか 難しい

    1
    投稿日: 2023.02.03
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    暴れる老人、死を望む老人、介護をが必要で人間としての尊厳を失う生活。介護老人を殺害する犯罪者は罰を受けるのか? 性善説と性悪説がせめぎ合う。 面白い。

    1
    投稿日: 2023.01.22
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    痛いところを突いた珠玉の小説。介護に携わる者の苦悩、介護ビジネスの暗部、性善説とは、など盛りだくさんのテーマを検察官からの視点で説いている。 この作家の作品は今まで読んでこなかったが、今後は読むべき作家に追加しておきたい。

    1
    投稿日: 2023.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    京都介護殺人に似た経緯と内容にキリスト教の経典を併せて見事なストーリーになっている。色々と考えさせられる内容だった。 少し制度理解が??な部分があるのが残念だった。

    1
    投稿日: 2023.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画化されると知って読む、この著者の作品は3作目だが追求者だと思っていたらいつの間にか犯人になっていたというものが特徴だったように思う、本作もその流れは受け継いでいる。さて本作は老人介護問題という今後最も重大事項になって来るテーマであるが、今の厚労省に任せておいては実に危うい。東大の文化系出身の官僚は東大受験だけで燃え尽きてしまい、後は退職後の天下り生活だけを楽しみにしているとしか思えず、トップの財務省にしても日銀と共にロストゼネレーションを産んだ重大戦犯である、更に低レベルな厚労省は以て言わんやである。

    2
    投稿日: 2023.01.09
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    読み終わっての感想! 色々と考えさせられる作品でした! やはり福祉職のジレンマがここにあると思いました! 福祉職ならではの課題、問題がなかなか表面化しにくいため現場で働いている人とそうでない人の温度差が激しいのも現実! 福祉職は聖職者ではないのに、そんな風潮が強いのも事実だと 本を読んで改めて感じました!

    2
    投稿日: 2023.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    介護現場で起きた前代未聞の殺人事件 ⁡ 色々な方の視点で書かれて,話が進みます。 深いな!この一冊! まず読みながらずっと感じたのは、 人に迷惑をかけてまで生きていたく無いなという事でした。 ⁡ 介護現場の壮絶さ、葛藤、もっと弱者に手を伸ばして欲しいという社会の仕組み、時には苦しい描写もあり、考えさせられる一冊となりました。 ⁡ 介護保険制度の穴、不正や汚職は、どこにでもあるんでしょうね。 一部の方には、うまくお金が入りこむ仕組み。 ⁡ ⁡ そして、やるせない気持ちになりました。 以前読んだ、護られなかった者達への読後感と似ています。 ⁡ ⁡ 「人が死なないなんて,こんな絶望的なことはない」 ⁡ 悔い改めよ! ⁡ この一言になるほどと、、 人として尊厳考えさせられました。 ⁡ 来年映画が公開されますね! 読めて良かったです♪ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡

    3
    投稿日: 2022.12.20
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    これは本当にリアルすぎる未来だなと思う。 今はまだ元気な両親が、何年後とかに介護が必要になって、娘の事もわからなくなって、、とか考えただけでも涙が止まらなくなるけど、予測出来る未来を考えて行かなきゃいけないな。

    4
    投稿日: 2022.12.18