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ハードラック
ハードラック
薬丸岳/講談社
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総合評価

76件)
3.7
11
32
26
5
0
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    設定やストーリーに無理がある 冴えないドラマの脚本を読んでるみたい テンポは軽快だけどイマイチ薄い 気軽に読める犯罪ファンタジー

    0
    投稿日: 2025.06.27
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    途中までは、何をやっても報われず恵まれず他人に騙されちゃう不幸な男の人の話だと思っていたが、「なにか大きいことをやろう」と闇サイトで募った仲間と強奪を企てるところくらいからおもしろくなった! 犯人や真相が全く想像できず全員怪しい状態でテンポよく進むストーリーにのまれた!

    6
    投稿日: 2025.05.28
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    面白かった。他人を信じちゃいけないな。これは小説だけど、人は転げ落ちるようにとんでもないことになる。

    1
    投稿日: 2025.05.01
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    主人公が自らの選択によって追いつめられてゆくさまは、辛く息苦しいのはもちろん、とにかく歯がゆい。ここでもまた、貧困=情弱の図式。ネットカフェに宿泊できるなら、闇サイトにアクセスする前に、まず公的支援制度の検索だろう。まさに「貧すれば鈍する」。真犯人は加害者ではあるが、主人公よりずっと被害者で、胸が締めつけられた。 犯罪の細分化・分業化による加担への罪悪感・ハードルの低下も相まって、孤立した若年貧困層の犯罪は増える一方だけれど、国が、具体的なセイフティネットに関するCMを流すだけでもずいぶん減らすことができるのではないか。

    12
    投稿日: 2025.04.26
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    「ハードラック」更に運の悪いヤツ 果たして、運が悪かっただけなのか 主人公は、日雇仕事さえ失い無職、宿無しの25歳 わずかに貯めた現金も浅はかに騙されて失う どうにもならなくなり、闇サイトで同じような境遇の仲間を集めて、何か大きな事をやろうとする 誰かを騙すこともできず、騙されて 放火殺人の罪を被る そこから自分への疑いを晴らすため、ようやく奮闘していく 15年程前の作品です 驚く事に現在ではより一層凶悪化した強盗事件が より多く発生しています しかも逮捕されるのは、若者達 事件を知るたび、恐ろしさと悲しさを感じます 闇サイトで集まった4人は、ワーキングプア  貧困家庭、詐欺被害と現実的な社会問題を織り込んでいきます 主人公の男をはじめ、不運ではあったと思うのですが、社会の制度に無知である事、頼れる人が居ない事等 現代の若者が不安定さの中での生きにくさに息苦しくもある

    94
    投稿日: 2025.04.12
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    終盤までかなり楽しめました。 ただ、真犯人が判明すると色々とスッキリしないことがあり、評価を落としました。 〈以外、ネタバレあり〉 まず》 舞が仁と行動を共にする理由が、あまりにも薄い。仁自身が理由を解説してくれるが、全く腑に落ちない。実際、舞は捕まりかけているし、それだけのリスクを負う理由がわからない。 次に》 犯人は足のつかない携帯をいくらでも手配できるのに、犯行時自身の(名義は違うが)携帯を使っていたのかわからない。 3つ目》 軽井沢で神谷は人を迎えに行くとのことだったが、そのくだりはどうなった?(私が理解してないだけ?) 4つ目》 菅原の殺害など、色々とタイミングが良すぎて、ちょっとシラける 犯人判別後に振り返ると、他にもしっくりこない点が感じられて残念でした

    0
    投稿日: 2024.07.22
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    久々読む薬丸作品。 やっぱり、さすがの薬丸さん!大満足!! とにかく面白くて面白くて読むのが止まらず、他の大事な用事も全部後回しにしそうなところをなんとか我慢して、約1日半で読み切りました。 強いていうなら最後の解決編だけはサラッとしすぎていてちょっとだけ「ん?」という感じ。 でもそれも含めての★4つ。 若い頃は読書大好きを自負してた私も最近メッキリ読書量は減ってしまったけど、こういう小説を読むと私はやっぱり読書が好きだなぁ〜と実感。 繰り返しますが、大満足の作品でした!! (2023/10/8、他の読書管理サイトからお引越し。レビューは読了当時の記録。)

    2
    投稿日: 2023.10.08
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    大どんでん返し。 ミステリーと言えば読んでいて一番気持ちが良い瞬間がソレを味わう瞬間。 本作は序盤から気付かない程度の伏線を少しずつ残していきラストに繋げていくという王道のミステリーだが、ラストまでの繋げ方がとても巧妙なので、普段からミステリーを読んでいる人でも存分に楽しめる一冊となっている。 主要登場人物は主人公を含め「人生がうまくいかず、日々なんとか食いつないでる」という点で共通している。 そんな同じ境遇の人間同士が集まって何か大きな事をして一発逆転を狙うというのが冒頭だが、想定を遥かに超える事態に巻き込まれていくというものになっている。 だが正直なところ、境遇に関しては自業自得な部分も往々にしてあり、登場人物に対して肯定の気持ちはあまり強く持てないが、 一つ掛け違えると誰しもそうなるというような意味では同情できる部分もある。 そういった微妙なバランスの人物達を描くことにより、本作はトリック部分と心情部分が良い按配で構成されていると思う。 結果として、 先が気になってしょうがないという、 長編でありながらスラスラと最後まで一気に読ませる物となっている。

    8
    投稿日: 2023.08.25
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    仁の人間ぽさや不運な人生、引き込まれるもがあったのに、後半むりのある設定?複雑にしすぎ感に気持ちが入り込めなかった。

    2
    投稿日: 2023.06.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2015.7.15読了 再読本 搾取される人生から搾取する人生へ。 仕事もお金もなくなった仁。闇掲示板で仲間を集め軽井沢の金持ちの屋敷に強盗計画をたてる。最中に誰かに頭を殴られ、自分だけ屋敷の外に放りだされていた。屋敷は全焼、3人の焼死体が見つかったことで、仁は殺人事件の犯人として指名手配される。 誰かにはめられた、その真犯人を探すため東京に戻る。 森下に言われた『お人よしのジンくん』まさにその通り。 どこまでも人を信じる… いい方に考えれば、親に愛情込めて育てられたってことかもしれないけど、闇社会を生きるには不必要なスキルだ。 薬丸岳作品は、日の当たる成功人生より一歩間違えたら誰でも落ちそうなギリギリを描くのが本当に上手い。私もいつこうなってもおかしくない、読むたびに強く思う。

    4
    投稿日: 2023.06.09
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     そうきたか!  と一文の感想を読後すぐに投稿した。  で、4週間後、次に読んだ本を登録しにブクログにアクセスしたとき、この本を登録していたことに気がついた。  こんな本読んでたっけ? 全く思い出せない。あらすじを読んでもなかなか思い出せない。しばらくして、闇バイトって最近ニュースでも話題になっているよな、というところから思い出した。  確かに半日で一気読み。GWで暇だったのもあるが、面白かったから一気読みできた。星も4個つけているではないか。  でも、4週間たつと忘れている。この一つ前に読んだ『ルパンの娘』は覚えているのに。日記にも書いていない。読んだ本はタイトルだけでも必ず書くようにしているのに。  そんな小説だ。  と書いていても、中身をよく思い出せない。不気味な闇バイト紹介人しか頭に浮かばない。  ということで、星を一つ減らすことにした。

    2
    投稿日: 2023.05.06
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    自分が闇サイトで募集した連中に、逆にハメられた 主人公に同情出来ません! 首謀者は誰なのか? 謎が多すぎて満腹です

    7
    投稿日: 2022.11.17
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    久々の、寝る間を惜しんでの一気読み。 すっごい面白かったー! 社会派ミステリーだが、重いテーマで考えさせられるというよりは、単純にストーリーにのめり込んで楽しめる作品。 でもやっぱりラストはさすが。単なるエンタメでは終わらない。 「たいした悪だと思っていないこと」への報いも、これ以上「積み重ね」ないような救いもしっかりと描かれていた。

    73
    投稿日: 2022.09.12
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    連続で薬丸岳の作品を読んだが、あらためて薬丸作品は面白いと思った! クライマックスに向かって一気に展開、伏線回収と共に、そうだったんだー。。。と言いようもない切なさを感じました。。

    9
    投稿日: 2022.06.12
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    薬丸岳さんといえば、少年犯罪!…と思ったけど違った。 人を信じやすくて、ちょっとした不運が重なって、ダークサイドに堕ちてゆく主人公。 それでも自分の正義は守る。大事な人のことを考える。それらを守るために自分ができる事を考える。 人には切羽詰まった生活でそんな強さがあるのだろうか。 たいしてのめり込んで読んでたわけではないのに、後半に進むにつれページをめくる手がとまらなくなった。 薬丸岳さんの本は大きく『ハズレ』なのは当たったことがないな。

    10
    投稿日: 2022.06.01
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     私の苦手な闇金ウシジマくんの登場人物のような、社会の底辺に堕ちてしまった25歳の主人公。一度でもつまずくと坂を転がり落ちるようにどんどん堕ちていく様が見ていられない。闇の犯罪組織のトップにそう簡単に気に入られるかとか、トップとするとあまりにも自分の身の危険を顧みていないとか、色々と思うことはあれど、救いのある終わり方で良かった。  最後に鈴木が少し立ち直って面会に来るくだりが少し笑えた。

    3
    投稿日: 2022.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなに一気読みした作品久しぶり! というくらい面白かった。 森下が仁に協力してあげていて少しは人間味があるところが見えたかと思ったらやっぱり自分のために協力していただけで騙された!と思った。

    3
    投稿日: 2022.03.06
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    少ない手がかりからよく最後まで続いたなという感想。最後の方になってやっと少しずつ犯人像が浮かび上がり、わかった途端読み終わってしまった。大したことないと思っていたことが相手にとっては重大なこととなる。全然亡くならない闇の仕事。苦しくて手を出しそうになる人に読んでもらいたい一冊。心配させたくない、迷惑かけちゃいけないと思っていても、親としてはどんな状況にせよ頼ってほしいと思っているもんなんだよね。母のためにも仁にはしっかり更生してほしいと思った。

    3
    投稿日: 2022.02.21
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    騙す相手リストに記号 『BL』バットラック 運の悪いやつでうまく引っかかったカモ。 『HL』 ハードラック 更に運の悪いやつで首をくくっちまってもう用無し。 『HL』に認定された被害者からの逆襲になるのか… それに巻き込まれてしまう仁。 でもなぁ〜派遣切りにあって、日雇いで、ネットカフェ住まいで、どん底なんは分かるけど。強盗はあかん。人は傷つけないとルール作っても、そんなのそのうちルール無用になるって! 闇の掲示板とかで、変な犯罪紛いの仕事とかして、自分を堕とすな! そもそも、そんなどん底になったら、公的機関で何とかして貰えんの?生活保護なりなんなり…まぁ、それで解決したら、この話なくなるけど(^_^;) でも、実際に自分がそんな立場になったら、どうなるのか?と言われれば……… 何とか頑張って、堕ちないようにする! みんな色々あっても頑張ってんねんで! でも…闇の住人の森下さんは、魅力的やわ〜あかん!闇に堕ちていく〜(ーー;)

    33
    投稿日: 2022.01.30
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    昨日モデルナの2回目を打ってきた。 翌日は明け方から猛烈な頭痛と、発熱。 副反応が強いと聞いていたので、日曜は只管寝よう!と決めていた。 午前中はまだ耐えられそうだった為読書をしてみた。 この本は、 父親を亡くし、母親が再婚し、再婚相手の連れ子が自分より出来が良く、あらゆる場面で比較され、傷つき、高卒で家を出て働くもうまくゆかず、なけなしの貯金も騙されて全て取られてしまう。 闇サイトで知り合った複数人と強盗の計画を立てるも、裏切られ、自分が犯人に仕立てあげられる。 誰が自分を裏切ったのか?? この事件の真相を知る為に、警察に追われながらも仲間を探し、真相に辿り着く。 いやぁ、最初は、お人好しな主人公が惨めで、気の毒で、これ普通騙されるでしょ?って思ったら、やっぱり騙されて(^^;; 途中結構ヒントを散りばめておいてくれたので、真犯人は割と早い段階でわかってしまった(^^;; しかし読みやすい作品で、発熱中の私でもサクサクっと読み終えてしまった。 午後からはさらに熱が上がった為、別の本を数ページ読んだところで燃え尽きた(笑)

    30
    投稿日: 2021.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かったけど、誰にも同情できないし、疑問が残ったまま。初めに出てきた詐欺師が何かの伏線かと思ったけど全く関係なかった。笑

    1
    投稿日: 2021.06.21
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    一気読み。 しかし登場人物には同情ができないものが多すぎる。皆自分の不幸な身を嘆き他責な考え方ばかり。 今の日本に暮らしていてここまで堕ちていくのは自己責任としか言いようがない。派遣切りにあっても貯金があれば新しく家を借りれたはずだし。身の丈にあった生活をしてないからこうなるわけで。 最悪の場合は生活保護だって自己破産だってできるのになぜこうなるのか。自己責任としか言いようがない。 しかし、そもそも貯金が必要だとか身の丈にあった生活をしなければならないとか、そういった考えもできないような境遇で育ったことが社会のせいとか言われてしまえばもうなんも言えません(笑) しかし今の日本でなら普通の生活をすることは決して難しいことではない。情報弱者や身の程知らずな望みを持つものでなければ。

    1
    投稿日: 2021.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中から何となく犯人は分かったけれど、犯人の犯罪に至るまでの切ない過去に苦しくなる。 自分ではどうしようもない環境の中で、どうやったら幸せになれたのだろう。

    0
    投稿日: 2020.09.19
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    薬丸岳氏の慟哭の社会派ミステリー。 派遣の仕事を切られ、日雇い仕事すら失い、今日明日の生活にも困窮する江原仁(25)。 とうとう怪しい闇の掲示板で、仲間を集うことに。 そこに集まったのは、仁(ジン)をはじめ、バーボン、ウオッカ、テキーラ、そしてラム(女性)の5人。 彼らが計画したのは、軽井沢に住む富豪の豪邸を襲う現金強奪計画。 しかし、途中で誰かに殴られ気を失ってしまう。気づいた時には、放火・殺人の犯人(容疑者)となっていた... いったい、誰が自分を嵌めたのか? そこから始まる真犯人追求の旅。二転三転する流れの中で、警察に追われながらも、真犯人へたどり着くことができるのか? 『いいな、女は』... 仁の何気ないその一言が、大きな運命の転換を促す。 『天使のナイフ』もそうでしたが、薬丸作品では、何気ない一言やワンシーンが重要で、そこが大きな伏線となり、最後に、あれはそういう意味だったのか、と驚かされますが、まさに本書はここでしょうか? 最後に、仁と母の面会シーンは、ウルウルです。

    11
    投稿日: 2020.08.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    切ないラスト。 ミステリとしてもミスリードが参考になる。 詳しく書くとネタばんれになるのでかけぬ。 貧困、犯罪描写のリアリティがすごくある。 反社の描写も説得力あった。

    1
    投稿日: 2020.06.01
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    螺旋プロジェクトの蒼色の大地が面白かったので借りました。 全てを失い、でもまだ取り戻したい。その想いが消えない彼らは、でかいことをしようと集まった。 急遽決行されることになった強盗だったが、裏で手を引く影が…。 誰が黒幕か、探り合いのはらはら。でもやっぱり、信じたい気持ちは共感した。 コードネームが誰のことだかわかりづらいので、あまり一致させずに飛ばし読みしたけど問題なかった。

    0
    投稿日: 2020.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    薬丸岳さん、けっこういろいろ読んだ。毎回違ったいろんな角度から、社会の矛盾や究極的な問題について問いかけてくる作品。本作は、社会の底辺でもがく若者が、本当に明日生きていくのにも困って、ネットで闇の仕事を探すんだけど、どこまで同情できるか、っていう話。そして、こうでもしないと生きていけないから、と軽い気持ちで「闇の仕事」に加担すると… 自分は恵まれなかった、不運がかさなった、自分だって被害者だ、と自己弁護しながら「人を殺しさえしなければ…」と強盗を働く主人公。でも、やはりそれだけでは済まない。 どんなに運が悪くても、家族に疎まれたり大手企業に搾取されたり派遣切りにあったり親切心をあだで返されたりして社会を恨んでも仕方ないような状況でも、絶対に踏み越えてはいけない一線があることに気づかされるストーリーです。「Aではない君と」は父親の心境が少しずつ変わって息子の罪と向き合っていくような描かれ方をしていたような気がするけど、本作では主人公が、最後の最後にものすごい衝撃で自分の罪深さに気づく、心の底から後悔する展開でした。 真面目に生きてきた読者としては、「もっと早く気づけや!」ともちろん思うけど、世の中にはこういう事例はたくさんあるのだろうな…、不幸な若者が、更に不幸を増殖させるようなことにならないために、セーフティネットが本当に重要だな、と真面目に思いました。

    5
    投稿日: 2019.12.14
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    面白かった 薬丸岳の社会派ミステリー! しかし、残念なのは、ミステリー色、エンターテイメント色が強くて、読後に考えさせられるような重いテーマを感じられなかったこと。胸打つ展開ではありませんでした。 ストーリとしては、 25歳の主人公仁。ネットカフェで暮らす仁は、日雇いの仕事も失い、さらには、だまされて今日を暮らす現金さえもなくなってしまいます。切羽詰まって、闇の掲示板で4人の仲間を募って、でかいことをたくらみます。 結果、軽井沢で起きた放火殺人事件の汚名を着せられることに。 誰が仁をはめたのか? その4人の中の誰かか? その目的は? 仁を追う刑事。 出頭すべきか?信じてもらえるのか? 闇社会の住人の手を借りながら、手探りで真犯人を探します。 そして、明らかになる真実。 といった展開です。 正直リアリティがなく、薄っぺらい印象。 重みを感じられませんでした。 さらに都合よくとんとん拍子で真相にたどり着くところもちょっといまいち。 とはいえ、そのおかげで、さくさくっとスピーディに展開していって、後半はあっという間でした。 そんなわけでエンターテイメント性が強い作品となっているのだと思います。 いろいろ突っ込みたいところはありますが、エンターテイメントとして楽しむならOK 自分の思っていた薬丸小説とはちょっと違いますが、お勧めです

    12
    投稿日: 2019.12.01
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    派遣、日雇い、ネットカフェ難民、闇金、振り込め詐欺...。他作品とは趣を変えつつも、社会の闇に切り込んでいく。衝撃のラストは圧巻。序盤から終盤まで目の離せない展開で、一気読み間違いなし。

    4
    投稿日: 2019.11.05
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    どん底のその日暮らしから一発逆転を狙い 裏サイトで強盗仲間を集めた主人公 相手を傷つけることなくお金だけ奪って逃げるはずが 気が付いたら3人もの殺人事件の容疑者に?! ハメたのは誰か 真の犯人は誰なのか 中盤からは一気怒涛の展開 一度こぼれ落ちたら2度と這い上がれない格差社会の闇

    0
    投稿日: 2019.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日雇いでネットカフェに寝泊まりしながら、その日暮らしをしていた主人公。ルームシェアを持ちかけられた男に裏切られ、わずかな財産も全て失ってしまう。仕事もお金もなくなった主人公は闇掲示板で集った仲間と強盗に押し入った。最中、主人公は何者かに殴られ意識を失う。気付いたときには屋敷は燃やされ、中からは3人の遺体が見つかる。主人公は身に覚えのない放火と殺人の容疑をかけられ、警察から逃亡しながら真犯人を探すことになる。 主人公がどん底と呼ばれるところまで堕ちていくのが、とてもリアルだった。しかし、真犯人の絶望や悲しみは想像を絶するものだった。それで人を殺していいとはならないが、だったらどうやって彼は幸せになれたのだろう?と思う。それでも最後にひとつ願いが果たせて良かった。 搾取するものとされるもの。詐欺もそうだし、日雇いや派遣だってそうだ。頑張れば、当たり前に幸せに生きていける…そんな世の中では、ないのかもしれない。

    5
    投稿日: 2019.08.25
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    江原仁25歳。 実家にも戻れず、 やっと見つけた日雇い仕事をクビになり、 ホームレス寸前の生活。 一発逆転を狙って闇のホームページで人生を変える仲間を募ってみるが…放火殺人の犯人になってしまう… 仁を嵌めたのは誰なのか?そしてこの事件の真相は… この小説、主人公がもうホントどうしようもない感じで、読み始めてなんかもう私までどんどんどん底気分に陥ってしまったのでどうしようかと思ってたら… 中盤から二転三転する内容に思わず引き込まれてしまった~ 誰が敵なのか?味方なのか?信じられるのは? お金のないことでわかるどん底生活、 お金さえあれば…お金で人生狂わされた人々 簡単につながるネットの罠 イマドキの日本の明暗の恐ろしさ… この主人公だからこそ描けたんだろな~ いや~ホントにおもしろかった! 薬丸岳さんの他の小説もぜひ読んでみたい!

    1
    投稿日: 2019.07.09
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    話のテーマは格差社会の闇を捉えたもので、よく練られいると思う。さすが薬丸さん作品。ただ、犯罪部分に関しては若干リアリティに欠ける部分があり、作品を軽くしてしまっていると感じる。

    2
    投稿日: 2019.06.03
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    魅力のある登場人物がいなくて、楽しくないな〜と思いながら読んでいたが、最後には深い話になっていた。ハードラックという言葉は、振り返ってみると、この物語全体に関わっていて、そう思う気持ちは、現実の今の社会にまで広がっていった。

    1
    投稿日: 2018.12.10
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    仕事もお金もなくし実家も頼れないと考える二十五歳の仁が、闇の掲示板で知り合った四人と強盗に入った事をきっかけに放火殺人の汚名を着せられてしまう。捕まれば死刑だと考え警察から逃げながら、真犯人を突き止める為仲間たちを探り、刑事たちも彼を追う。舐められているだけでないウオッカこと鈴木の小ささが憎めない。

    0
    投稿日: 2018.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハードラックってどういう意味?とまずそこに引っかかりますよね。 物語の終盤にその意味は分かるのですが、うたい文句に偽りなくそれを知ったら慟哭です。震えあがります。 ストーリー展開が早く、そして読者を振り回す仕掛けが絶妙。もう先が気になって久しぶりに夜中まで掛かって一気読みしてしまいました。 どうしても主人公目線で話が展開していくので読んでいる方も気持ちが入りがちになりますが、そこを厳しく叩いてくる作者の訴えが沁みます。 薬丸さんは本当にどうしようもない犯罪者を描くのがうますぎる。どうしてこんなに闇の話にお詳しいのでしょう。 膨大な知識とリサーチのたまものなのでしょうね。 結構薬丸さんの小説は読んでいるつもりですが、いつもストーリ展開に驚かされます。 そして扱われた事件やその背景の社会についてとても考えさせられます。 小説としてとても面白いのは確かですが、「ああ、面白かった」で終わっちゃいけないんだなといつも思わされます。

    5
    投稿日: 2018.10.09
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    とてもスピーディーな展開で、ふと気付くと息をするのを忘れてました(笑) 少しボリュームのある本でしたが、ほぼ一気読みです! 森下の優しさってどう解釈したらいいんだろう? と言うのが読後の1番の感想でした。 楽しかったです!

    1
    投稿日: 2018.06.07
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    どん底の生活をしている仁。闇の掲示板で仲間を募り何か大きな事をしようと呼びかける。そして軽井沢で強盗をすることに。 どこから仕組まれていたのか、誰に嵌められたのか? 孤独とか絶望とか、本当に底なしなんだなと思ってしまう。

    1
    投稿日: 2018.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の青年が、幼稚で馬鹿過ぎで、苛立たしい。そうじゃないと、深みに嵌っていかないからなんだろうけど、そうじゃなくても、どうしようもない現実に引きずり込まれてしまって、後戻りできないっていう話にして欲しかった。ま、そんな現実や嫌だけど。

    1
    投稿日: 2018.03.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    薬丸さんの本は11冊目。 母の再婚相手の息子と何かにつけ比べられながら育った江原仁。 高校卒業後に勤めた会社を辞めたあと、地元を離れ東京で派遣社員として働く。 しかし、そこでも派遣切りにあう。 人を信じては裏切られた仁が最後にたどり着いたのは、ネットの闇掲示板。 そこで自分と同じような境遇の仲間を集め、一発逆転を狙う。 集まったメンバーは皆、闇を抱える者たち。 仁の考えていた”一発逆転”とは違う方向に進んでいく計画。 仲間に引きずられるように計画に参加した仁だったが、気が付けば強盗放火殺人犯に仕立てられていた。 自力で真犯人を捕まえようとする仁だったが… 仁の周りには怪しい人ばかり。 真犯人はいったい誰なの、とページを繰る。 意外な犯人! 社会派ミステリーと言われる薬丸さんのミステリー。 面白い!

    10
    投稿日: 2018.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    クライムサスペンスって言うんでしょうか。本作までに読んできた薬丸岳作品とはずいぶん趣が違っていて、本当に同じ作者?と思ったほど。 作風が違ってもスリリングでダレない展開は変わらず。特に黒幕が誰なのかが気になって気になって、ページを飛ばして答えを知りたくなって仕方がなかったほど(必死に我慢しましたが)。 ただ、主人公たちやそのターゲットになった人物たちが基本的に身勝手で感情移入できなかったため、読後感としては今ひとつな印象。ハードラック(不運・不幸)というより、自業自得なんじゃないかと……わずかながら同情の念を抱いたのは成海に対してのみで、彼が主人公だったら印象は多少違っていたかもしれません。

    1
    投稿日: 2017.09.06
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    クライムサスペンスとしては、ありがちな内容だと思います。振り込め詐欺、性にまつわる話は時勢。登場人物が多く、やや混乱しながら読みました。テンポのよさ、ノワールであってもそこまで暗くならない感じは、著者ならではだと思います。

    1
    投稿日: 2017.06.05
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    社会派の秀作ミステリーを多く書いている薬丸岳。これもいわゆる負け組が稼ぐ手段として犯罪に手を貸したがゆえに巻き込まれてしまった不運を描いています。 母親の再婚相手に同い年の息子がいて、あっちは出来がよく、こっちは駄目駄目。劣等感の塊になった主人公の仁(じん)は家を飛び出し、日雇いで食いつなぐも仕事がなくなる。所持金がわずかとなったときに助けてくれた男からも裏切られ、このままではホームレス。一発逆転を狙って闇のサイトで仕事仲間を募った結果、金持ちの屋敷で強盗を働くことに。しかもその途中で殴られて意識を失い、気づいたときには殺人の容疑者。 テンポよく読めるハードボイルド風小説ではありましたが、オチがイマイチ好きじゃない。真犯人には驚かされても、現実離れしているからスッキリとはせず。とはいうものの、実際にこんな目に遭っている人もいるのかもしれないという思いは拭えません。勝ち組と負け組のちがいは騙すほうか騙されるほうかなんて思いたくはないけれど。

    1
    投稿日: 2017.04.26
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    派遣切りにあった江原仁は闇サイトで、仲間を集い強盗を敢行するわけだが、そこには犯人による落とし穴が・・・。 犯人は誰か。闇サイトで知り合った仲間との犯人を捜す逃亡が始まる。 犯人探しに焦点があたり楽しめたが、それ以前にいくら闇サイトで知り合った仲間でもそんなすぐに犯罪に手を染めると思えない。結末も早急すぎた感じがします。

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    投稿日: 2017.02.15
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    2016.11.08 どんでん返しと動機も無理矢理すぎる。 不幸感はもっと欲しかった。 映画でありそう。 ♪andras soft illusions

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    投稿日: 2016.11.08
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    途中から だれが誰やらわからなくなる展開。読み終わって アタマを整理してやっとなるほどねといった具合。面白かったには面白かった。

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    投稿日: 2016.08.21
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    犯罪の動機は薬丸作品らしいけれど、展開は荻原浩や伊坂幸太郎からユーモアを取り去ったみたい。もうちょっと救いがあってもいいのでは。

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    投稿日: 2016.08.03
  • そこまでハードじゃない…

    薬丸作品にしては、ハラハラ感は あまりない。 割と平凡なミステリーの王道をゆく 内容でしょうね。 個人的には、もう少しドキドキした かったですが、これだけのページ数を サックリと読めたので薬丸マジック には引っかかってるのかもしれません。 ラストはスッキリでもないけど、 あまりモヤモヤは残さない終わり方です。 全体的には腑に落ちないところばかり ですが、最近あまり面白いと思える本に 当たってなかった反動か、比較的最後 まで楽しめました。 欲を言えば薬丸氏の作品は、やはり 少年犯罪を題材にしたものがたまらなく 面白いかなぁ~(*'ε`*)

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    投稿日: 2016.07.26
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    罪悪感なく犯しがちな、些細ともいえる悪事。 しかし、その結果起こる悲劇が、その気軽さに見合う軽微なものであるわけではない。 誰が被害者なのか。加害者なのか。 最後に改めて考えさせられる作品。 単なるミステリー以上の作品。

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    投稿日: 2016.05.05
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    最初の掴みから、全編いい感じで流れてて、一気に読ませるね(^-^)/ 前に「天使のナイフ」読んだけど、そん時は、評判程には…って感じたが、本作はそれより数段好きだ(^-^)/

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    投稿日: 2016.04.24
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    なんか、、ダークな話だった。 読後感もあまり良くない。。 まさかの!犯人だったけど、、犯人のことを思うと気の毒でどんよりした。。 でもなぜか気になる森下サン。

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    投稿日: 2016.03.30
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    薬丸さんの本はテンポがよく 内容が面白い!! 最後まで、犯人が分からず… まさか、この人が!!って感じでした。 二転三転し、真相に。。。 一気に読み終えた1冊。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - まさかまさかの 二度目(笑) 最後の最後まで 犯人がわかりませんでした さすが!! 薬丸岳さま

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    投稿日: 2016.03.02
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    薬丸岳『ハードラック』(講談社文庫)読了。 単なるミステリーというより社会派推理小説。真犯人は途中で想像が付くが、それ以上にプロットが面白いし、シチュエーションもいい。 闇の仕事人、森下はハードボイルド。素性が分からないだけに魅力的(本当にいたら怖いけど)。 薬丸岳は4冊目だが、ハズレなしだなあ。 早速未読3冊を発注。

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    投稿日: 2016.02.14
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    派遣の仕事も住む場所も失った仁は、闇の掲示板で同じような境遇の仲間を集って「大きなこと」をやろうとする。そこで仕掛けられた罠にはまり、放火殺人の容疑がかけられる。 搾取する側とされる側。日本社会の嫌な部分をさまざまと見せつけられる。仁のような性格は最も生きていきづらい世の中だろう。ネット社会で、何事にも耳年増になって安易な決断をする若者たち。薬丸氏の過去の作品で悪い側になる人物像が、本作の仁たちにあたる気がする。

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    投稿日: 2016.01.31
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    確かに 『彼はどうなるのだろう 』と読み進めてしまう面白さはあったが 主人公の行動の真意が正義感なのか はたまた悪に走った自分への悔いなのか 真の悪への憎悪なのか ただただ自分のためなのか 最後まで煮えきらず 今ひとつ入り込めず読み終わっていた。 取ってつけたようなラストの涙も残念。 刑事もストーリー解決のために作者の都合で用意された感が否めない 唯一 脇役森下の存在が魅力的で惹きつけられた。

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    投稿日: 2015.09.07
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    カイジ的な面白さはある。 なんとなく展開の予想はつくけど先が気になり読み続けるハメに。 ちょいちょい気になるところはあるけど話の筋は通ってるし。 サクッと読める。

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    投稿日: 2015.09.02
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    どん底まで落ちた。お金も底を尽きかけたとき、闇サイトで仲間を募って、何かできないかと考えた仁の呼びかけで、それぞれ事情を持った4人が集まった。その中のひとりの提案で、軽井沢の別荘を襲撃し、現金を奪おうという作戦が立てられる。しかしそれは仁を嵌める罠だった??果たして4人の中の誰が犯人なのか。仁は東京へ戻り、軽井沢には行かなかった仲間のひとり、鈴木と、捜索の結果みつけだした舞の3人で、真犯人を追う。登場人物それぞれの設定は、この時代にありそうな背景になっていて、現実味のある内容に。でもこの広い東京で、仁の行動によりこんなにうまく事が進むかなぁーという場面はいくつか有り。あと真犯人も、仮に映像化するとしたら、どうやるかなー(誰が演じるかなー)

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    投稿日: 2015.08.21
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    薬丸さん2冊目。 一気に読ませるタイプの作品。 勘の鈍い私が結構早い段階でこの人犯人じゃ?!って思ってた人が犯人だった。 そこがちょっと残念でした

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    投稿日: 2015.06.26
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    「東京難民」(著 福澤徹三)と同じように現実世界でも起きうる内容。唯、フィクションなのでスピーディーかつトリッキーに書かれている。そのため社会派サスペンスらしく、先がどうなるのか気になってしまい2〜3時間で一気に読んでしまった。若干最後の種明かしが分かったのが残念だったけど大変面白みのある作品だった。また、薬丸さんの小説読みたいな〜。

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    投稿日: 2015.06.10
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    2015/05/29読了 先が気になってグングン読ませる、引き込まれる魅力がある。 最後は少し拍子抜け。もう少し捻りが欲しかった。

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    投稿日: 2015.05.30
  • 2日で読んでしまいました。

    最近は池井戸作品にはまっていましたが、GWで時間があるということもあり、前から気になっていたこの作品を読んでみました。想像以上に面白かったです。現実にこんなことが起きたらと思うとぞっとしますが、自分の些細な経験に照らして考えると、確かに人を安易に信じてはいけないとあらためて思います。元々、新保裕一の作品が好きなのですが、こちらは電子化されていないようで、作風が似ていて良かったです。

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    投稿日: 2015.05.05
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    『天使のナイフ』では少年法、『虚無』では刑法39条、をメインテーマに取り上げる等々、社会派ミステリー作家と呼ばれる著者にしては、この作品はちょっと違うかなと読み始めた。 何しろ、主人公は闇サイトで犯罪仲間を募集するニートの青年、ピカレスク小説かと。 しかし、背景には、振込詐欺事件あり、闇金融あり、ネットカフェ生活ありと、現代の様々な問題、矛盾を浮かび上がらせ、読み終わればやはり薬丸岳作品。 主人公は捕まってしまうのか、彼を嵌めた真犯人にたどり着けるのか、息詰まる展開に頁を繰る手が止められない、そして最後に読者をアッと言わせる、薬丸岳氏の真骨頂。

    7
    投稿日: 2015.05.01
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    仁が捕まるのか解決するのか一気に読めた。スピード感は流石。アンダーグランドで生きる者たちの辛さや悲哀と、そんな中でも強く生きていこうという一縷の希望を断たれた者たちの話でもあった。

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    投稿日: 2015.04.24
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    なかなか面白く、一気読み(ノ´∀`*) 読ませ方がうまいなあ。 やはりスピーディーなテンポが私にはあってます(*´∀`) ラストまでいってタイトルの「ハードラック」と装丁の画像の意味がわかる仕掛けだったのね。

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    投稿日: 2015.04.02
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    細かな描写がされないので読みやすいといえば読みやすいがせっかくの作品がチープに見える。 この追い込まれた青年がどうなってしまうのかを知りたくてドンドン読み進んでいく。面白いと言えば面白いがなんか強引な展開でちょっと残念。若い男女が行動を共にするというのになぜか色恋がない。それがこの小説の肝だからか。人物描写が曖昧な点も伏線なのかもしれないが、まさかね、っていうどんでん返しが本当にどんでん返しだったときはちょっと呆れた。物語の進行に必然性が感じられないところもあり、もう一捻り欲しかった。読み方が浅いからだろうか? 現代社会の負の部分を題材とし裏社会が本当にこんな感じなのだろうかと恐怖を感じる。

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    投稿日: 2015.03.30
  • 謎解きの妙

    ミステリーを読む楽しみは謎解き。 一つ一つ謎が解け絡み合った糸がときほぐされる醍醐味が味わえます。 トリックと伏線を散りばめながらもスピード感を損なわず、ぞくぞくするような追跡の緊張感も相まって一気に読み進めました。

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    投稿日: 2015.03.30
  • テーマは重めですが、面白い

    タイトルの意味は後半で判明。ベースのテーマは重いけどやっぱりこの人の作品は面白いですね。最後の展開も読めなかったっす。

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    投稿日: 2015.03.24
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    これは面白い!僕の中での薬丸作品ナンバーワンです!展開が早く、かと言って気付いたらあれ?あそこはどうなった?っていう端折り的な部分もなくキャラクターも際立っていて、満足この上ない作品でした!

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    投稿日: 2015.03.18
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    やはり読みやすかった 人のせいにしがちなどうしようもない若者なのだが、なんだか嵌められたのには少し同情 でも、真犯人にもかなり同情すべき点が 小さな罪の積み重ねがとてつもない大きな罪になるって恐いかな?

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    投稿日: 2015.03.15
  • 読み応えあります。

    サカイと名乗る人物に対して感じていた気持ちが、最後にコロッと180度かえられてしまう、いったい誰が悪いのかわからなくなってしまう・・・あ~、やっぱり薬丸さんの本は、おもしろいなあと思わせてくれます。うんとせつないです。

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    投稿日: 2015.03.14
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    テンポの良さが引き込まれるのだなー と思う作品ですね。 2つの視点からな展開といいのが 前半の布石の張りかたといい 端々なんとなくわかっちゃう部分が あったのが残念ですが ストーリー展開の面白さは 抜群の一冊ではないでしょうかね!

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    投稿日: 2015.03.02
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    201502/一気読み。薬丸岳ほんと面白い。登場人物達の弱さや浅はかさにハラハライライラしつつ、読み手側だからそう思えるだけで、実際誰だっていつどうなるかなんてわかんないよなあという怖さも。

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    投稿日: 2015.02.28
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    二五歳にもなって日雇い仕事すら失い、「大きなことをするため」闇の掲示板で四人の仲間を募った仁(じん)は、軽井沢で起きた放火殺人の汚名を着せられてしまう。なぜおれを嵌めた? 信じられるのは誰だ? 手探りで真犯人を探す仁、闇世界の住人たち、追う刑事。物語は二転三転し、慟哭の真相へと向かっていく。

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    投稿日: 2015.02.23
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    久々の薬丸作品.丁寧に綴られた物語はとても読みやすく,推理する間もなくエンディングに到達.今作は主人公の境遇にちょっと胸が詰まる思いでした.物語に出てきた派遣先ってもしや・・・. 以下あらすじ(巻末より) 二五歳にもなって日雇い仕事する失い、「大きなことをするため」闇の掲示板で四人の仲間を募った仁は、軽井沢で起きた放火殺人の汚名を着せられてしまう。なぜおれを嵌めた?信じられるのは誰だ?手探りで真犯人を探す仁、闇世界の住人たち、追う刑事。物語は二転三転し、慟哭の真相へと向かっていく。

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    投稿日: 2015.02.21
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    派遣切りから日雇いに落ち、騙されてなけなしの財産を失い、ついには闇の仕事に手を出した主人公。強盗殺人の指名手配犯となった彼は、事件の首謀者を見つけることが出来るのか。 薬丸岳さんハズレないな。止まらなくて一気読み。面白かった。 読んでる間は展開が気になってワクワクして読んだんだけど、読み終わってから、犯罪や暴力によって平穏な日常が突如として奪われる恐怖がジワジワきた。暴力怖い。わずかでも暴力的な香りがする人とか、犯罪に繋がりそうな出来事からは距離を置くようにしてるけど、どれだけ気をつけても暴力は一方的に全てを奪う。見知らぬ男の人、怖い。 っていうのは私が異常に暴力を恐れてるからで、普通はこの本読んだら、普通の人が犯罪に手を染めるようになるほど追い詰められる社会の構造的な問題や、裏社会の闇の深さなんかを感じるのかな。 軽い気持ちで名義貸しとか口座転売とかしてる人、いつ何の容疑者になるか分かんないよー。

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    投稿日: 2015.02.21
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    薬丸岳のノンストップ社会派ミステリー。単行本で読んだが、文庫化されたので、再読。 日雇いの仕事を無くし、闇の仕事に手を出し、殺人放火犯として追われる身となった仁。真犯人は誰なのか、誰もが怪しく、誰もが信じられず… 最後まで一気に読ませてくれた。現代の日本の闇を舞台に犯罪に手を染めることの恐ろしさを知らしめてくれる。薬丸岳の作品は相変わらずハズレが無い。

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    投稿日: 2015.02.16