
総合評価
(389件)| 129 | ||
| 136 | ||
| 78 | ||
| 13 | ||
| 2 |
powered by ブクログ昭和と平成のちょうど間という時代背景がバチっと合いました。被害者、刑事、犯人、三者三様の時代の移り変わりを見事に表現しています。 平成から令和に移り変わった今この時に著書を読むのはすごく良かったです。 ただ全体的に暗いです。登場人物の心情も暗いし、内容も暗い。読んでいてハッピーな気持ちになることは全くありません。そもそもハッピーな気持ちにさせる小説ではないのですが…
0投稿日: 2026.01.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻は刑事部と警務部の概要を掴むのに必死で読むのが大変でしたが、下巻で三上がヒートアップするたびにその勢いに押されるようにするするっと読了までいけました。三上が葛藤するたびにじれったくも応援を続けていましたが、テレビを叩き割ったところは本当にかっこよくて最高でした。三上〜!!って口に出しそうになりました笑 大好きなシーンです。 1人の警察官よりも警察という組織全体にスポットライトが当てられた作品だと感じました。それでも三上の苦悩を通して警察のあり方のひとつを見せてもらったような気がして、こういう警察ものもありだなと思いました。 この作品は映画にもなっているそうですが、映画化するには難しい題材だったのでは…省けるところもなさそうだし……でもそちらも気になります。
0投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログ娘の失踪。 10年前に起きた少女誘拐の未解決事件。 自らの所属する県警における刑事部vs警務部の覇権争い。 県警と中央警察との覇権争い。 様々な要素が絡み合い、当事者の誰ひとり真実を話してはくれない中で、県警広報官の葛藤と奮闘が描かれる。 面白い。 特に後半、真実が見え始めてからの加速度的な盛り上がりは、かなり楽しめた。 しかし。 (父親である私としては)娘の失踪が全く片付いていないどころか、何のヒントすらないまま、手放しで「面白かったー!」とは思えないのも真実である。もちろん、わざとそういうエンディングにしたことは理解するものの、である。 三上が指揮車に乗込んだ後、松岡の含みのある言葉や態度から、私は『まさか、三上の娘が、この誘拐事件に、そしてロクヨンに巻き込まれているのか?そして、同じ刑事として松岡は、三上にそのことを隠して捜査をしていたのか?刑事部は、三上を敵ではなくむしろ仲間だと思っているから、三上と三上の家族のために、情報を隠していたのか!?』と予想して、ひとり身震いしたのだが、全然そんなことはなかったのであった。
4投稿日: 2025.11.28
powered by ブクログ三上の軸がこれまでブレてたからこそ腹括ってからが面白くて読むのが止まらなかった!! 「たまたまが一生になる」はサラリーマンとして胸に刻んでおきたい言葉
2投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ#読了 いやいや、面白かったです。ラスト近くの怒涛の展開、結末が非常に衝撃的でしたね。警察小説としては、凄いマニアックな感じを受けましたね。警察内部のドロドロとした展開とか、結構読むの辛かったり(笑)でも、ドキドキ感はたまりませんでしたね。面白かったです。
0投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みごたえがあった。読みづらさは無く、夢中で読み進めてしまった。 警察組織内の対立構造、警務部対刑事部、キャリア対ノンキャリ、中央対地方、そして警察広報対事件報道。そんな対立構造に焦れる広報官三上。 いや〜、そこに上手く64を絡めて楽しく読めた。 しかもついに刑事部が暴発?と思わせてからの誘拐事件。本当に事件はあるの?と思わされたり、刑事部に同情しそうになったり。 そして雨宮さんの執念… 無言電話は何かあるとはおもったが、まさかそう来るとは…。 ミステリー小説として読みたい人には、警察組織部分は無駄に長いとか思ったりするのかな。 自分は主軸が64と新たな誘拐、警察組織、2本あっても楽しく読めたな。d県警シリーズを順に読み進めたからか、単にそんな組織を扱う作品も好きだからか。 64について、長官視察について、県警内の対立について、マスコミについて、それぞれの家族について、その他にもいっぱい種まきがなされた上巻。それをしっかりと育てて収穫した下巻。 上下巻たっぷり楽しみました、
3投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログロクヨンー昭和64年に起きた少女誘拐事件。当時D県警刑事だった三上は追尾班の一員として携わるも、少女は死体で発見され犯人不詳。事件は未解決のまま14年が経過していた。 広報官となった三上は、警察庁長官視察による犠牲者遺族訪問の段取りを任されるが、遺族から拒否されマスコミからも会見をボイコットされ、八方塞がりに。ロクヨンの関係者から聞き込みをするうちに、やがて事件の裏に隠されていた事実が判明し… さぁ夏休みだ!図書館でたくさん本を借りて読もう!と意気込んでいた2週間前、線状降水帯による豪雨の影響で我が街の図書館が急遽閉館。…てなわけで、我が家の本棚に10年近く積んであった本書を読むことに。結果、上下巻(784頁)読了するのに夏休みいっぱいかかってしまったが、読み応え充分の大作だった。 横山秀夫作品を読むのは約20年ぶり。「陰の季節」「動機」「半落ち」「第三の時効」「クライマーズ•ハイ」は既読で、個人的には「第三の時効」がベスト。 本書は「陰の季節」「動機」の系譜に連なる《D県警シリーズ》で、シリーズ初長編の位置付け。 広報官対記者クラブ、警務部対刑事部、キャリア対ノンキャリア、上司対部下など、様々な対立軸が緻密に迫力を持って描かれているのが面白い。そこには警察ならではの秘密主義や権力闘争があり、質問をいなし会話をコントロールせんとする緊迫した会話劇にシビれる。敵か味方か分からない警務課同期のエース•二渡調査官の暗躍も、ミステリ要素を色濃くしている。“対立”が最高潮に達した頃合いに発生する第二の事件、そしてロクヨンの真相は… 詳細は語れないが、ある人物の執念には驚かされた。序盤から大胆に張られた伏線を一気に回収するプロットが秀逸。登場人物がやたら多いので、メモりながら読み進めるのがおススメ。 心に響いた言葉 『たまたまが一生になることもある』 週刊文春ミステリーベスト10 1位 このミステリーがすごい! 1位 本格ミステリ・ベスト10 22位 本屋大賞 2位 キノベス! 3位 SRの会ミステリーベスト10 1位 ミステリが読みたい! 2位 《D県警シリーズ》 1.陰の季節 2.動機 3.顔 FACE 4.64(ロクヨン) 5.刑事の勲章
38投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ上下巻の感想です。 推理小説としてのストーリーはとても良くできてると思いましたが、やや中弛み感がありました。 あと、私には難しい言葉や表現が多く、ちょっと読みづらさもありました。
32投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ緩急のついたストーリー展開、追跡シーンの高揚感・臨場感で先へ先へと読み進めてしまった。 登場人物が結構多いので、しばしばどんな人だったか読み返すことになってしまったが、多くの人物がストーリー上欠かせない役割を持っているので読み飛ばせない。 おなか一杯です。ご馳走様でした。
0投稿日: 2025.08.07
powered by ブクログ昭和最後の年に起きた未解決事件「64」を追う過程で、警察内部の力関係や、広報課と記者クラブの対立など、複雑でやっかいな人間関係および組織形態が描かれ、そのしがらみに主人公の三上が翻弄される姿が描かれる。事件解決へはなかなか進まず、それより何より警察内部にはびこる政治の方がよっぽど面倒で、さらに娘のあゆみは整形に反対されたため家出をしてしまい、公私ともに三上の苦労は絶えない。なんつうか読んでて世知辛いな〜と言う感情が胸を埋め尽くしていき、ふだんこの手の小説を読まないこともあって疲れた。 無言電話や事件の隠蔽工作等、新たな真相が明るみになるにつれ、それまでの要素が繋がっていく点は面白い。日本の社会小説&警察小説でありがちな重苦しい空気感はやはり本小説にもあるのだが、リーダビリティは高いのである程度は相殺出来ている感じ。『第三の時効』にもあった横山秀夫さんの小説を読んでいて感じる「人間への信頼」みたいなものはこの作品にもあり、すべてが解決しないにも関わらずラストは爽やか。爽やかであるがゆえに、どうにもノレないなあという気分は最後まで払拭できなかった。あらゆる事象を主人公は納得しようとし過ぎている。
4投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログ後半にかけての疾走感が半端ない 警察組織の中でも地味な広報 小説として取り上げられないし取り上げにくい この地味な広報をよくぞここまでエンタメとして昇華させたものだと思う あの一瞬ともいえる昭和64年 誘拐事件、報道協定、記者クラブ、失態と隠蔽 お飾りのキャリア、警察内部の確執、刑事至上主義 リアル感がすごい! 実際の警察官達が横山作品を愛読するのも納得です この凄まじい臨場感に自分も現場にいるような錯覚を起こして読み終えた時は疲労困憊ε-(´∀`; ) 無言電話と血豆の爪には涙が出ました(/ _ ; ) さてこのD県警シリーズ再読してみようか!!
49投稿日: 2025.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これは三上の成長物語でもある。「持ち場へ戻れ、明日のために今日を費やすのは愚かなことだ。」刑事部へ戻ろうとする甘い考えのまま広報官を中途半端な気持ちでは遂行できない、と悟ったあとの攻めの行動が素晴らしい。戦略ではなく、隠すことなく本音で話せば、外(記者クラブ)への窓は開いていく。与えられない情報は自ら取りに行く。本部長への直談判、捜査車両への乗り込み。そして車中からの実況にも似た生の状況連絡。まさしく広報官。家庭では、あゆみの件で事実から逃げていたことに気が付き、美那子と同じ目線になった。三上は変わった。
1投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログ究極の警察小説という紹介文なのです けれど、警察広報官という立場からの珍しい警察小説かと思います 主なストーリーは現実にあった誘拐事件を着想としています 事件そのものへの捜査以上に 刑事部警務部との軋轢 記者クラブとの対立 が濃厚に描かれています 周囲に警察関係者が居ませんので本当はどうなんだろうか?とは思いました こんなに対立していたらなかなか職務を全うできませんよね 記者クラブとの交渉の場面等は映像を観ていたから読み取れるのかもしれません 無言電話の真実しかり 「64」をなぞるかのような新たな誘拐事件の展開 わかっていても緊迫感に息が詰まるような感覚でした 久しぶりの64満喫致しました
106投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
警察小説として広報官という視点でここまでの熱量に持っていける凄さ。各キャラクターが成長し、頼もしくなっていくのにも胸が高鳴った。 過去と現在の事件がどう繋がっていくのか、実は上巻から丁寧にお膳立てが成されていることからこそ途方もない真相にも驚愕する。 マイナス点は、起こる事件の解決よりも会見を捌くというミッションが厄介過ぎて読み進めるのがしんどかったのと、完全に決着のつかない項目がちょっと多かったかなと。
1投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3.9 クライマックスのまさかの展開は熱い。 ロクヨン事件の全貌と娘の行方が分からずじまいだったのが心残りでややマイナス。
3投稿日: 2025.03.17
powered by ブクログ64とは、たった7日間の昭和64年に発生した「翔子ちゃん誘拐殺人事件」を指す刑事部内での符丁だった。
0投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログ壮絶なドラマでした。 警察内部の紛争や記者クラブとの軋轢に対峙する描写は凄かったです。 主人公が、記者に対して真摯に向き合う姿に感動しました。
1投稿日: 2025.01.29
powered by ブクログ面白さよりも不快さが消化しきれなかったことに強い印象を受けた。それに加えて、三上と二渡の関係にドラマがなくてがっくりした。 物語自体は読み進めやすいが2回は読まない。
1投稿日: 2025.01.24
powered by ブクログ元刑事の広報官視点で描かれる警察小説 以下、公式のあらすじ -------------------- 元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。記者クラブと交通事故の匿名問題で揉める中、昭和64年に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件(ロクヨン)への警察庁長官視察が決定する。だが被害者遺族から長官の慰問を拒絶され、その理由を探ろうとする三上だが、刑事部から猛反発をくらう。長官視察をボイコットするという記者クラブ、刑事部と警務部の全面戦争、その狭間でD県警が抱える爆弾を突き止めた三上は、長官視察の本当の目的を知る。そして最大の危機に瀕するD県警をさらに揺るがす事件が??。かつてない驚愕、怒涛の展開、感涙の結末。組織と個人の相克を息つまる緊張感で描いた著者渾身の長編ミステリ。 -------------------- 様々な対立・対比構造がある 記者クラブと県警の広報室 同じ出版社でも地方の記者クラブと本社 刑事部と警務部 本庁と県警 キャリアとノンキャリ 同じ剣道部だった同期の二渡と三上 三上のプライベートにしても 失踪した娘に対する妻と夫 美人の妻と人並みの娘 以前に連続でかかってきた無言電話と、他の家でもかかってきたという証言 そして、下巻で起こる新たな誘拐事件と64との対比 不明な点が多くて課題も山積しているのに、序盤はなかなか新たな情報が出てこなかったり、事態がかえって悪い方に行ったりと、読んでいて結構ダレていたけれども 最後まで読むとものすごい良かった印象 様々な情報が最後には繋がりをもって物語を成しているのが美しい 序盤は警察庁長官の来訪に向けて、64の被害者遺族宅の前でぶら下がりの会見を行う手配 だが、加害者の実名報道の問題で記者クラブとは一悶着あり 64の遺族からも断られる状況 また、二渡も何かの命を受けて動いている様子 今は報道官だが、自分は刑事部に戻りたい未練との葛藤 自らの職責への疑問 キャリアプランのある人は明日のための仕事をしがち でも、本来は今の職務を全うする事に全力を尽くすべきなんだよな 三上のアイデンティティは刑事なのかどうか 刑事部からも警務部からも「元刑事」と揶揄される 本庁やキャリアに対して傲慢さを感じていながらも 終盤では県警の刑事も同じように他の部署を下に見ているような指摘を受けるところ 刑事部長はノンキャリが到達しうる県警のシンボル的存在 多分、そんな事情も刑事という特殊性に関係しているんだろうな 一市民からすれば、キャリアだろうがノンキャリだろうが、生活の安全を保証してくれる人なら誰がなってもいいと思うのだけれど いくら優秀でも腰掛け的にそのポストに座る事への忌避感を抱く人はいるのだろうか? 64にまつわるあれこれ意外にも、三上の娘の失踪事件 警察官は全国で26万人もいるのか 一般市民dったら、娘が失踪しただけでこんな対応してもらえないよなー 失踪届と捜索願は違うものだし 何等かの事情で保護された人の候補として挙げられるか、身元不明の遺体が見つかった際に照会情報が行くくらいというイメージ まぁ、作中でも警察が娘さんを探しているような描写はないけど、それでも警察官であるが故の特権にも思えてしまう 三上の家に連続で架かってきた無言電話 まぁ、娘からかもと思うのはまぁ順当 ただ、実際は別だったという推測ですけどね 作中で一番のハイライトとしては、交通事故で亡くなった被害者のおじいちゃんの来歴を、三上が記者クラブで読み上げるところかな 広報官としてのあるべき姿があれなのかもしれない で、結局あの後にどんな報道をされたんだろ? それにしても、我々は報道で何を知りたいのだろうな? どんな事件が起こったかは知りたい ただ、その被害者加害者の詳細、特に実名を知ったところで何か変わるだろうか? 実名でなければ裏取りができなくなるので、情報の信憑性が失われるかもしれないけど どうせマスコミが調べるなり、個人でも特定班や地元の口コミで広まってしまうものだしなぁ 結局、実名報道かどうかだけでなく、その周囲の環境も変わらないと意味がないような気もする 何だかんだ言って、一番印象に残ったのが、松岡捜査一課長 かっこよすぎない?って事だな 終始一貫して仕事できる雰囲気がむんむんする この人が刑事部長になるまでそのポストはノンキャリのものでっていたらいいのにと思う
5投稿日: 2025.01.24
powered by ブクログやっと事件が動き出し、最後は一気に読みました。 警察内部のゴタゴタやマスコミの対応、あゆみのこと、話が振り回されているかんじでついていくのが大変でした… マスコミ対応の場面は、マスコミの正義感を振りかざす様子が不快でした。もっと歩み寄りの姿勢が欲しいです。実際はどうなんだろう?という思いでした。
0投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログ色んなものを想いをまとめ上げる。追いかけていくような、進ませるような感情を揺さぶるような筆圧でした。
27投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログ登場人物の多さから繰り返し読まなければ理解できない部分もあるが、もう一度読むぐらいなら別の作品に手を出したい。面白いとは感じた。
0投稿日: 2025.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
挨拶をしている最中に「用件を言え」と言われて、 ”強引に頭の中の頁を捲らされた”という表現が面白い。 正直読んでいて理解できなくなってきた。 それは警察が情報を出し渋ったのがまずおかしいのだが、 矢面に立たされている人間の人格否定をして 罵声を浴びせる必要はあるのだろうか。 協定を破棄して勝手な取材をして被害者が殺されでもしたら 大問題な訳で、そうならないように広報がいるにしても 人として破棄したところでそうならないように 当然配慮すべきことではないのだろうか。 ここまでしてマスコミを相手にしてやらなければいけないのがおかしいように感じてしまった。 松岡は恰好良いように思うところもある。 車に乗せてもらえたのは手柄だが、焦っているという表現なのか 電話を切ってから20分後というミスをおかすのが気になる。 時代的にチャットやメールも無いのだろうが情報伝達がもどかしい。 捜査状況を聞かせてもらうだけでありがたい筈で、 捜査のやり方を批判して口出しするのは無いと思う。 無言電話のネタバラシはなるほどと思ったが 甘いとも思ったし、 雨宮が共感する為とは言え娘の家出や嫁が綺麗で娘は父親似でというくだりは必要だったのだろうか。 結局娘も戻ってこないし、娘というキャラが物語に良いように利用されたように感じてしまった。 上巻はまだしも下巻は7割方無くても良かったというか、 やっと面白くなってきたかと思ったら事件が終わってしまった感じで残念。
1投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログ上を読了したので続けて下を読みました。 ついに事件の真相が分かった充実感と綺麗に作品が終わったなと感じました。 面白かったです。
0投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログロクヨンの真相、記者クラブとの対立、娘の失踪の結末を読み終え、清々しさを感じています。 記者クラブとの対立では、まさか熱い気持ちさせられるとは思っていなかったので、虚をつかれ、気付けば感動している自分がいました。 疑心からは、疑心しか生まない。誠実さ、信頼の大切さを痛感しました。 14年前に起き風化されつつあったロクヨン。あるかわからないゴールを目指し、人知れず闘い続けるロクヨンの関係者たちの執念を感じました。 登場人物が多過ぎで、誰が誰かわからなくなってしまったり、それに加えて、階級や部署も絡んでくるので、完全理解はできませんでした。それでも圧倒的な面白さがありました。さすがミステリー二冠を獲得した作品。
54投稿日: 2024.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
社会派な作品をあんまり読んでこなかったので、内容が難しくて頭がこんがらがって何とか最後まで我慢して読み切った感じ。 登場人物がとにかく多い。本部長、部長、参事官、警務部、刑事部…一課二課…ちょい役まで名前があって特徴をもたせるものだから理解に苦しむ。相関図があっても理解出来ない気がする。映画化されているようなので絞られた登場人物・内容で観てみたい。 それにしても佐藤浩市をイメージして描いたかのような主人公。感情を前面に出してガッツポーズをする姿が想像できた。娘が父親に似ているのを嫌がり悩み、家出する程悪い顔な所以外は 笑。昔、マークXのCMで佐藤浩市が出ていて絶対乗ってやると心に決めました(実現はしてませんが…)。渋くてかっこよくて、熱くて好きな俳優です。 さて、肝心の作品のストーリーですが結末も期待したものではなかったかな。新たに起きた誘拐事件の犯人、14年前の翔子ちゃん誘拐殺人事件の犯人はそうなんだ位しか思えなくてクライマックスの昂ぶる気持ちも少なくて最後も流し読みでした。
43投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2015年(発出2012年) 429ページ 昭和64年の1週間という短い間に起きた未解決事件ー64ロクヨン。雨宮翔子ちゃんを誘拐、殺害した犯人は一体誰なのか? 時効まで1年間。そして、14年前の64ロクヨンを模倣した女子高生誘拐事件が発生。いよいよ核心に迫る下巻です。 物語冒頭から重苦しい展開のお話でした。上巻は、広報官として組織の板挟みとなる三上の苦労、心の葛藤がこれでもかと描かれています。そして家庭では、一人娘のあゆみが家出して行方不明に。あゆみは醜形恐怖症となり父親似の顔を憎んでいる。そして美人の母親・美那子をも憎み、引きこもりとなっていたが、父親とぶつかったことをきっかけに家を飛び出してしまうのです。 前半ではどっちつかずという感じの三上にモヤモヤしますが、後半では三上がどこか吹っ切れます。そして怒涛のスピード展開へ。 行方不明のあゆみが何らかの形で事件に関わってくるのかと思っていたのですが、結局あゆみは行方不明のまま。ここらへんもモヤモヤ感は残りますが、リアリティが感じられる迫力ある警察小説でした。
20投稿日: 2024.09.09
powered by ブクログ未解決の誘拐事件。その被害者と当時事件に関わった刑事の苦悩が描かれていく。しかし、物語の大半は理解し難い内部抗争に終始するため、気持ちが萎える。主人公もふらふらしていて、正義感と妥協を繰り返す。感情の置き場がない。マスコミとの関係もブレブレ。長官視察がなくなったと思えば、新たな誘拐事件が勃発し、これが過去の事件と繋がっているが、その唐突さや稚拙さが気持ちを更に萎えさせる。広報室の面々もキャラがイマイチ立っていない。横山秀夫のある種の爽快感はなかった。長かったけど、警察内部の関係や同僚、ライバル、家族なんかも全てが中途半端で、よくわからないと言うのが正直な感想。
4投稿日: 2024.09.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上下巻読了。古本屋で合わせて160円だった。 本のタイトルは「64」だが、上巻では64はあくまで過去の事件でそこまで関わってこないが 下巻の終盤になって急に威力を持って姿を現し、タイトルにふさわしい存在感を出す。 確か1週間程度の短い期間の話だが、とにかくいろんな事が起こる。シリアスかつ、内輪もめ中心の劇場版の踊る大操作線の様な印象を受けた(踊るも3日くらいの短期間で行くつも事件が起こってた)。 しかし、踊る〜と違うのは何も解決してない点だ。 娘は戻ってこない、64事件の犯人が落ちてない、犯人が食べたメモの内容、雨宮と幸田の現在、荒木田部長のその後。読み落としるかもしれないけど。 だからと言って、中途半端に物語が終わっているのかと思えばそんな事は無く、この1週間で登場人物たちの気持ちは全く変わったものになった。 何にでも言えてしまう感想かもしれないけど、必ずしも起承転結が全て押し込まれてないところに、人生のある期間を切り取ったような印象を受けた。三上家にあゆみさんが戻る事を願う。 この点から定価で買ったとしても読了後の満足度高かったと思われる。 まだ読んで無い方は是非ご一読ください! でもここを読むってことは読み終わった後かもしれなですけど、面白かったですよね!
2投稿日: 2024.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終えた感はあるがすっきり感は無い。 結局事件は被害者家族の執念が無ければ棚上げのママだし、 娘は生きているかどうかも不明のママだし・・ それでも★5個
5投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログ長かった… 文庫本開くのが億劫になるくらい、気が進まなかった。 しかし終盤は怒涛の展開であっという間でした。 途中までは64事件というよりは警察内の政治の話じゃんと思っていましたがしっかり64でした。 娘云々は無かった方がいい 二渡云々は無かった方がいい
2投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2013年(第10回)。2位。 ブンヤとのやりとりは閉口するのだが。まさかの展開。あー伏線あったなぁ。執念だなぁ。 読むの大変だったのだが、そういうわけで星3つ。
1投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログクライマックスまでの息詰まる展開はお見事です。 クライマーズ・ハイ面白かったから期待してたけど、期待通りの面白さ。 横山先生は嫌な人を書くのが上手いよなあ笑 警察内部、記者クラブの関係も知れたし面白かった。
1投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログあまりハマりませんでした。 展開に期待が高まったところで、結局は常識的な落とし所に落ち着くみたいな…
1投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログ150ページまでのくだり……中だるんだかな……主人公(作家?)の言いたい事ばかりの一方通行感がちょっとしんどかった……。中盤も勢いが落ちストーリーも停滞したのもしんどかった。 赤間や石井も急に出てこなくなったりするから……四方八方に話が飛んだ感は少し感じたが、心理描写中心の事件展開をここまで読ませるのは流石だと……三上にこの先どんな人生が待っているのか、そんな事を感じさせる終わり方も好みだった。 殴り合った手で握手も出来る……この話はそんな関係性がたくさん出てきた。 最後の二渡……惚れたわ!
3投稿日: 2024.04.11
powered by ブクログ最初から最後まで張り詰めっぱなしで、緊張感がすごくありました。どう終わるのか、終われるのか、全然予測つかず、おもしろかったです。
6投稿日: 2024.04.10
powered by ブクログ前編までで、かなり伏線が広がっていたので、どのような結末になるのか、ワクワクしながら読みました。いわゆる起承転結でいっても、起承承承・・ってくらい期待が乗っかってましたからね。 毎日、夜遅くまで寝不足になるくらい読み応えありました。面白かったです。 欲を言えば、前編から丁寧に書かれていて本筋と思っていた長官視察の件が、少し横に逸れたように感じた終わり方だったことや、個人的には三上の娘の結末もハッキリさせて欲しかったのですが、そこは全体のボリューム感からすれば、致し方なしといったところでしょうか。 また、三上が仕事に対するスタンスや考え方について、悩み、迷い、違う選択をすることもあり、作品として一貫した考え方があるわけではなく、人の揺れ動く感情を忠実に描いているんだというところも良いと思いました。 その分、話としてゴチャゴチャ分かりにくくなってしまった部分もあるとは思いますが、実際の人の心はそんな感じですし、リアルだと思います。 横山秀夫氏の小説は、警察の世界を嘘くさくなく、よりリアルに体験させてくれる、それが良さだと思っています。
1投稿日: 2024.02.19
powered by ブクログ読んだ本 64ロクヨン 下 横山秀夫 20240216 去年読んだ本で一番面白かったって思ったのが横山秀夫の「ノースライト」だっだんだけど、今年ひょっとしたらこれかもって感じです。 とにかく警察組織の中でいろんな軋轢に身をすり減らしていく主人公の姿を追うのが息苦しく、上巻から下巻の真ん中までは窒息しそうになりながらも止まらない。真ん中でようやく警察小説らしく事件が起きるんだけど、むしろ事件が起きた方が軽くなる感じ。そしてラストに近づけば近づくほど読み飛ばしていたことがこういうことだったのかって追いかけてくる。 ラスト、何もかもが解決しないのに、消化して前に進んで行くしかないと自覚していく姿が清々しかったな。重々しかった分。 映画も観てみようかなってキャスト見たら、容姿の悪い主人公が佐藤浩市、父親似の顔に絶望して自閉症になった上に家出した娘が芳根京子。って、なんじゃそりゃ。読む前に知ってたらここまでのめりこめなかったかも。
1投稿日: 2024.02.16
powered by ブクログ上下巻分。 上巻は終盤にようやく話が盛り上がってきた。 それまでが本当に長く感じて、途中で読むのを辞めようと思ったほど。 下巻は上巻でふわっとしていたロクヨンの影がはっきり見えてきて、ついに本筋に入ったかという感じ。 心理描写が多い分テンポが良いとは言えず、鬱屈とした重たい空気感も相まって話がとても長く感じられた。
0投稿日: 2023.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
Audibleにて 胸が熱くなる場面がいくつもあった。 つくづく、自分は横山秀夫さんの文体が好きなんだと思う。 表現が本当にかっこいい。 記者クラブとのやりとりの場面は、きっと自身の体験に基づく部分も多いのでしょうね! 素晴らしい作品をありがとうございます。 Audibleのナレーターの方も素晴らしかった!
0投稿日: 2023.12.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
話の長さと登場人物の多さ、警察とマスコミのドロドロの関係の描写が重くて、前半は挫折しかけたが、終盤は怒涛の展開。 上巻から繋がってこれだけの長い話が、最後の数十ページですごい転がり方をした。 色々な父と娘が出てくる。 娘を思う父親の気持ちに泣いた。
0投稿日: 2023.11.16
powered by ブクログ娘の捜索と自分の誇り。刑事部と刑務部に挟まれた三上の葛藤が人間くさくて、そのときどきの三上の心情に自分も共感しながら読んだ。結果どうなるのかの落とし所を想像しながら読み進めるのが、はらはらして楽しかった。最後の伏線回収は見事で頭がすっきりした。
0投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログいや〜長かったですね〜。 作者の経歴を拝見すると元記者だそうで。 警察とマスコミを主な登場人物として、ドロドロした世界が描かれていますが、妙にリアリティがあります。 正誤の物差しだけでは生きていけないのは世の常ですね。 作中では1つの大筋が最初から最後まで通っていて、比較的読みやすいです。 特に終盤の盛り上がりには引力があり、最後は一気に読み終えました。 事件について、全て100%の解決をするわけではないので、スッキリ感は少なめでしたが、実際の事件を題材にしているということもあり、ここもリアリティがあって良かったです。 クリスマスローズの花言葉のひとつには、"私を忘れないで"という言葉があるようです。 三上夫妻の気持ちが少し前へ進んだような気配がある中で、数年ぶりに咲いた白いクリスマスローズ。 何か意味があるような気がしてなりませんでした。 あゆみは、両親にはずっと自分のことを考えていてほしいのかも、しれません。 --- 「クリスマスローズよ。お義父さんが亡くなる少し前に植えたの。ここ何年か咲かなかったんだけど、本当に長生きよね」 ---
56投稿日: 2023.09.22
powered by ブクログこう言うのは組織の構図を理解していないとなかなか楽しむのは難しいと理解した。ずっと置いてけぼりにされてた(小説が悪いと言う意味ではなく)。知識って大事。
4投稿日: 2023.09.09
powered by ブクログ上巻に引き続き、全体像がよく見えてこない事件、マスコミ対応の修羅場、誘拐。 その中からの主人公達の対応や気持ちの変化や成長が詳細に描かれているように感じる。 終盤にかけて、パズルのピースが少しずつはめられていくような、伏線回収が凄くて最後までドキドキしながら読み終えました!
2投稿日: 2023.06.14
powered by ブクログロクヨン事件を中心に、刑事を事務部門から眺めた小説です。 男が憧れる男の書き方は相変わらず。不器用無骨な男達が事件と組織に翻弄されながらも突き進んむ姿はカッコいいですね。 横山秀夫さんの刑事モノの次回作を楽しみに待っています。
3投稿日: 2023.05.09
powered by ブクログ警察小説は、冒頭に事件が生起し絶対優位な立場の警察がその犯人をジワジワと追い詰めて事件の謎解きをするものだと思ってた。 64もそんな警察小説だと思って手に取ったけど、この小説はそんなありきたりの警察小説じゃなかった。 もちろん犯人は誰だという幹はあるけれど、警察内部の権力闘争や警察VSマスコミの鬩ぎ合いが幹を二重三重に取り巻いてストーリーが進行していく・・・。 最後まで手や肩に力が入りました。 こんな小説好きだな〜。(^_^)v
0投稿日: 2023.04.29
powered by ブクログ緻密なストーリーラインだ。伏線ありすぎて辛い。刑事部と警務部の勉強になった。娘はどこ言った。これ映画で佐藤浩一主演だったらしいけど。小説では三上はブサメン設定。どうやって凌いだんか。思わず一気読みしてまった。
0投稿日: 2023.04.07
powered by ブクログこのストーリーを予想できる人がいるのだろうか?本当に驚いた。こんなにも長いのに続編が読みたくて堪らない。
2投稿日: 2023.02.27
powered by ブクログ主人公が苦しい立場に有りながら、自分の立ち位置を再確認し、自分のやるべき仕事をすると決意してから本当に格好良かったです! 登場人物は映画のキャスティングを参考にして脳内で想像してたので、映画の佐藤浩市さんの三上も見てみたくなりました。
0投稿日: 2023.02.17
powered by ブクログ最後までハラハラするストーリーも去ることながら、この本を読まなければ知りえなかった警察の裏側がリアルに描かれていて面白かった。
0投稿日: 2023.02.15
powered by ブクログ三上が佐藤浩市さんで映像が浮かび、自分も現場にいるような感じで、手に汗握り、物語にのめり込んで読了。映画がすっごく楽しみ。ただあゆみのその後はわからないんだね〜
1投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ主人公は、警察本部広報官。娘の失踪、匿名報道を巡る記者クラブとの対立、突然の警察庁長官の視察、警察本部内部の派閥闘争…多くの伏線を散りばめて、昭和64年に起きた誘拐殺人事件に迫る。 下巻後半から話が急展開。怒涛の展開を見せていく。 ミステリー作品としては、事件が最後にも解決しておらず、娘の失踪は誘拐殺人事件とも関係なく、モヤモヤ感が残る。同僚や部下、幹部とのやり取りは、緊張感があり、組織の中でもがく主人公の気持ちに同感できる部分も多い。 ただ、職場の内輪揉めを長々読まされた感があり、しんどかった。
1投稿日: 2023.01.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
48 なるほどやっと大枠が掴めた。 本庁が刑事部を陥れる理由は、警察本部長に自分の手駒である人材を配置することで自身の天領とするためか。 つまりロクヨンの闇情報を開示することで警察本部長、並びに刑事部長を辞任まで追いやろうって魂胆な訳か。 2022.0726読了 まさかのあゆみ家出事件は解決せず。 美那子と三上の二人が自分の中にあゆみが生きている世界を構築することで生きていく糧にすることを選んだ。 多分俺が見逃してる表現が死ぬほどあったろうけど一回読んだだけだとそう感じる。 小説読んだのはリアルに10年ぶりくらいか。 やっぱ映像作品と比べて難しいの一点に限る。 まず登場人物が文字でしか追えないために直感で思い出すことができない。 10ページも開いてしまえばそいつがどーゆー背景で何をしてたやつなのかは綺麗さっぱり忘れちゃう。 小説の一番苦手な部分はここだな〜。 あと64だからなのか分からないけど盛り上がる所少なすぎない?貯めて貯めて貯めてここっ! って時にあまり昂まりを感じなかった。映像作品のレベルが高すぎるのか。 それとも読書レベルが低すぎて本来読み取れる物が読み取れてないのか。楽しめるはずの部分で楽しめてないのか。 にしても64事件解決に至るまでの伏線張り時間は長すぎでしょ。 事件解決への進捗があまりにも少なすぎて。正直に言うとかなり飽きてた。 小説業界の最高点がこの作品っていうなら俺は一生小説にはハマれないな。 結局雨宮が事件解決の糸口を見つけて事件は一気に佳境へ突入するわけだけど今思えばそれも無理がないか?14年の警察の捜索って一人に出し抜かれるようなそんなぬるいもんなの? なんか逃げる側の工夫とかそこら辺も触れてほしかったな〜と思う。 どっちかって言うとサスペンスってよりサスペンスを取り巻く広報が抱える疑問や問題に三上が挑むって感じの構成だった。 事件情報の開示に向けて三上が警察を嗅ぎ回っていくうちに、警察組織から見た自分の立ち位置や立ち振る舞いに疑問を覚え、自分の中に寝る刑事心を確かにしていく感じ。ただし最後の最後で広報がロクヨンから解放されるまでは自分は広報でいようって決意を見た。 二渡の行動は結局よく分からんかった。 すべて目的行動原理は [警視総監視察を成功させることで刑事部長にキャリアを送り込み、最終的には自身がその席に座る] ってところか。 んで警視総監視察の成功=記者のボイコット阻止 になる訳だな。 記者のボイコット阻止をするために三上にコンタクト。三上は警務部広報課としてボイコットを阻止しなくてはならないからね。 、、、え? やっぱおかしくね? じゃあなんで二渡から [誤算はあったけどね] ってセリフが出たんだ? だって二渡からした三上の誤算ってのは詰まるところ、、、 二渡が想定した三上の行動パターン↓ 三上は警務部広報課だけど心は刑事部にある。だから刑事部を守るために広報課の仕事をほっぽって記者ボイコット推進派として事を進めるはずだ、、、 二渡の誤算改め三上が実際に行ったパターン↓ 赤間部長にあゆみ捜索の件で喉元を握られているため仕方なく広報課に付く。 つまりは記者ボイコットを死ぬ気で阻止する。 あ、合ってるわ。 ここまで自分で文字に起こさないと二渡と三上が最後なんであーゆー会話になったのか全くもって分からんかった。やっぱ小説ってむずいわ。 俺にはちょい早いorこの小説が難しい、読者にとって難解。である気がする。 あと記憶に残ってるのはやっぱあゆみが家で自分の顔を掻きむしったシーンか。 衝撃的すぎ。親三上、美那子の気持ちが計り知れない。自分の娘が死にたい死にたいなんて叫ぶ時親がしてあげられることってなんだろう。 しかもその原因が他にあらず自分が生まれ持ったこと顔つきってことに三上は何を思ったのか、、 美那子が自分と一緒になったことを後悔していないか疑心暗鬼になる気持ちも分からんでもない。 とまあこんな感じ。 総評 3.4点 小説のアベレージってもんがわからないから点数にピンと来ないんだけど、、、 までも小説の中じゃここくらいかな。 もっと上があることを信じ、期待と希望に胸を膨らませ結果この点数。 もっとしたかもしれない、、笑
6投稿日: 2022.12.27
powered by ブクログ上巻は警察の広報官となった主人公の苦悩、刑事部と警務部の対立が中心、下巻から一気にミステリーに転換し上巻に散りばめらていた伏線を回収していきます。正直、上巻は退屈でした。
0投稿日: 2022.12.25
powered by ブクログ警察にもいろいろな部署があって、それぞれの立場での正義もありながら、牽制し合ってるところがもどかしかった。使ってある表現が難しくて、途中で挫けそうになったけど、読んだあとはスッキリした。なんだか登場人物もごちゃごちゃしてるけど、読んでるうちに紐解かれていって納得できる組み立てがすごかった。
0投稿日: 2022.12.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2022.11 図書館借本 . 何日もに分けて読んだから途中で誰が誰だかわからなくなった。警察の広報の仕事を知らなかったからあまり想像できなかったけど、会見のシーンと新事件のシーンの緊迫感はすごかった。結局あゆみはどうしてるのかが気になる。この夫婦はあゆみが帰ってこなくても仕方ないと思うようになったということか、、そんな簡単には諦められないと思うけど、、。
0投稿日: 2022.12.05
powered by ブクログ上巻があるなら下巻もと買った一冊 怒涛の展開の話だった。 64といわれる事件の解決の話ってより警察内部の問題の話って感じした上巻 下巻の後半は急に64事件の解決に繋がる事柄に 問題を新たな問題が潰したが、その問題がまた新たな問題を起こし、その問題を解決する為に動いたら過去の問題が解決しそうになる見たいな感じで、正に怒涛の展開だった。 主人公の考えを細かく書いてあるが、深読みがすごく理解力のない自分にはちょっと難しかった。 主人公の娘はどうなった? 警務部と刑事部の関係は? なんとなく消化不良な所もあるが最後まで楽しめた小説でした。
6投稿日: 2022.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
警察組織の闇。 階級社会に揉まれる主人公の葛藤。 仕事と家族を天秤にかけたとき、家族を優先することのできる人間でありたいと思う。 一連の事件を終え、64関係者の心境はどうなっているのか。 あゆみちゃんは、どこかで生きているのか。 読後に色々と考えさせられる作品。
0投稿日: 2022.11.15
powered by ブクログ「横山秀夫」の長篇ミステリ作品『64(ロクヨン)』を読みました。 「横山秀夫」作品は2年前に読んだ『クライマーズハイ』以来なので久しぶりですね。 -----story------------- 二〇一二年のミステリー二冠! 究極の警察小説登場! 昭和64年に起きたD県警史上最悪の事件を巡り警務部と刑事部が全面戦争に突入。 その狭間に落ちた広報官「三上」は己の真を問われる。 〈上〉 元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官「三上義信」。 記者クラブと匿名問題で揉める中、“昭和64年”に起きたD県警史上最悪の「翔子ちゃん」誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定する。 だが被害者遺族からは拒絶され、刑事部からは猛反発をくらう。 組織と個人の相克を息詰まる緊張感で描き、ミステリ界を席巻した著者の渾身作。 〈下〉 記者クラブとの軋轢、ロクヨンをめぐる刑事部と警務部の全面戦争。 その狭間でD県警が抱える爆弾を突き止めた「三上」は、長官視察の本当の目的を知り、己の真を問われる。 そして視察前日、最大の危機に瀕したD県警をさらに揺るがす事件が―。 驚愕、怒涛の展開、感涙の結末。 ミステリベスト二冠、一気読み必至の究極の警察小説。 ----------------------- 上下巻で約800ページ… 読み応えのある、骨太な警察小説でしたねぇ、、、 事件の解決だけでなく、警察組織の在り方や、その中で自分の存在意義について苦悩しつつ、家族の問題にも対峙するD県警広報官「三上義信」の生き方に心を揺さぶられました… 「三上」に感情移入しつつ、自分の会社での立ち位置についても、考えさせられた作品でした。 平成14年(2002年)、捜査二課次席まで出世していた「三上」は、突然警務部の広報官を任じられ、46歳にして20年ぶり2度目の広報室勤務となった、、、 1度目のときは捨て鉢な態度で職務につき広報マン失格… 1年で刑事に戻れたものの、人事異動へ怯えが精勤を支え、結果、刑事として確かな実績を作ってきた。 だがしかし―― 職能を見限られた気はしたものの、前のような愚はおかさず、警務部長の意向に沿うだけではない、広報室に改革に乗り出し、記者との歪な関係も解消されてきていた… そんな矢先、ひとり娘の「あゆみ」が失踪した、、、 全国への捜索手配を警務部長の「赤間」に願い出た「三上」は、上司に服従するほかなくなったのだった… 変節をした「三上」が、記者クラブと加害者のやっかいな匿名問題で対立する中、警察庁長官による、時効まであと1年と少しの「64(ロクヨン)」視察が1週間後に決定した。 「64(ロクヨン)」とは、たった7日間の昭和64年(1989年)に発生した「翔子ちゃん誘拐殺人事件」を指す刑事部内での符丁だった… 遺族の「雨宮芳男」に長官慰問の件を知らせに行くが拒否される、、、 なぜここまで「雨宮芳男」と拗れたのか… 「雨宮芳男」を懐柔するための情報を得ようと、当時の捜査員など「64(ロクヨン)」関係者にあたるうち、刑事部と警務部の間に鉄のカーテンが引かれていることを知る。 それには元捜査員が口を滑らした「幸田メモ」が関わっているらしい… 警務部で「陰のエース」の名を恣にする「三上」の同期「二渡真治」も「幸田メモ」に関して動いていた、、、 「幸田メモ」の真相をつきとめ、警察庁長官の視察の真の目的を探るために動く「三上」の前に「二渡」が現れる… 「二渡」は名将の誉れ高く、8年前に退官した「尾坂部」の家に入っていった。 登場人物が多いうえに、登場人物たちの細かな内面描写に多くのボリュームが割かれているので、序盤は、ややもたつき感があるものの、序盤で提示された情報が、中盤以降の人と人、組織と組織、警察と犯人の駆け引きや、個々の内面の葛藤に活かされており、しだいに物語に引き込まれていきましたね… そして、、、 失踪した「三上」にひとり娘「あゆみ」を巡る、夫婦の感情の変化や職場環境への影響、 広報室とマスコミとの歪な関係と、報道内容を巡る諍い、 県警内の警務部と刑事部の微妙な関係や覇権争い、駆け引き、そして、組織を越えた同期・同僚との仲間意識やライバル意識、 警察庁長官視察の真の目的と、刑事部長ポストを巡る中央と地方の確執、 「64(ロクヨン)」に隠蔽された捜査ミスと、その犠牲になった人々の想い、 「64(ロクヨン)」の犯人を孤独に追い続けた、被害者「翔子」の父「芳男」の執念、 「64(ロクヨン)」を模倣した、新たな誘拐事件の勃発、 と、様々な要素が並行して展開しつつ、終盤では14年の時を経た2つの誘拐事件が1つに収斂していきます… 読みながら、物語にぐいぐいと引き込まれましたね。 心理描写が巧いところが大きな要因だと思います… 面白かったです。 以下、主な登場人物です。 《三上家》 「三上 義信(みかみ よしのぶ)」 D県警察本部 警務部秘書課調査官〈広報官〉警視。46歳。二渡とは同期。 刑事になって3年目に突然広報室への異動を命じられ、刑事としての大事な時期を失ったと考えている。 1年後に刑事に戻って以降は、いつまた刑事以外の課に異動させられるかという恐怖感から遮二無二働き、捜査一課で盗犯・強行犯・特殊犯などを担当し、捜査二課で職能を開花させて実績を上げ、知能犯捜査係の班長として汚職や選挙違反事件捜査の現場指揮を取り、次席まで務めた後、この春に20年ぶりに広報室勤務となる。 赤間からの制止を聞かず、広報室改革を進め、記者や現場の人間にも理解されかけていたが、あゆみの家出を機に、再び彼らとの間に距離が出来ていく。 ロクヨン当時、捜査一課特殊犯捜査係(係長代理)に所属し、身代金の受け渡し場所へ向かう父親の車を追尾する任務に就いていた。 「三上 美那子(みかみ みなこ)」 義信の妻。元ミス県警の美人。 あゆみから電話があるかもしれないからと引きこもり気味になっている。 ロクヨンの時は、犯人が身代金の受け渡し場所に指定した喫茶店で、アベックの女役として駆り出されていた。 「三上 あゆみ(みかみ あゆみ)」 義信と美那子の娘。16歳。 父親に似た顔立ちにコンプレックスを抱き、母親の美貌を憎み、高校を半年で不登校になり、引きこもる。 自分の顔を醜いと思うようになり、カウンセラーから醜形恐怖と診断されカウンセリングを受けていたが、三上に整形を反対され、家出する。 《D県警広報室》 「諏訪(すわ)」 D県警警務部秘書課 係長。広報室勤務は5年で、記者を懐柔する機転にも長ける。 「蔵前(くらまえ)」 D県警警務部秘書課 主任。真面目だけが取り柄。 「美雲(みくも)」 D県警警務部秘書課。広報室の最年少。23歳。元交通課。 《ロクヨン関係者》 「雨宮 翔子(あまみや しょうこ)」 昭和64年1月5日に、近所の親類宅へお年玉を貰いに行くと言って出かけたまま姿を消した。 10日に市内の廃車置き場で遺体で発見される。 「雨宮 芳男(あまみや よしお)」 翔子の父親。事件当時は雨宮漬物の社長をしていたが、事件を機に経営を従兄弟に任せて退いた。 心労から髪は真っ白になり、見た目は実際の年齢以上になってしまった。 「雨宮 敏子(あまみや としこ)」 翔子の母親。6年前に脳梗塞で倒れ、去年亡くなった。 「雨宮 賢二(あまみや けんじ)」 芳男の実弟。 芳男とは亡き父の遺産相続を巡って揉め、また経営していたオートバイ販売店の資金繰りが苦しく、街金から多額の借金をしていたため、長らく第一容疑者として厳しい取調べを受けた。 「吉田 素子(よしだ もとこ)」 雨宮漬物事務員。事件当時32歳。会社で身代金の受け渡し場所を指定する電話を受けた。 《D県警》 「赤間 肇(あかま はじめ)」 D県警警務部長。41歳。 警察の権威を貶めんと失策をあげつらおうとするマスコミを牽制するため、無愛想で強面の三上を広報官に抜擢するが、三上の広報室改革には反対する。 「二渡 真治(ふたわたり しんじ)」 D県警警務部警務課 調査官(警視)。三上の同期。 三上とは高校の同級生で同じく剣道部に所属していたが、三上が3年の県大会の団体戦で大将を務めたのに対し、二渡は補欠だった。 警察学校を首席で卒業し、昇任試験にも次々と受かり、D県警最年少の40歳で警視に昇任した。 「幸田メモ」について調べている。 「松岡 勝俊(まつおか かつとし)」 D県警捜査一課長 参事官。 ロクヨンでは直近追尾班を束ね、身代金を運ぶ芳男の車の後部座席に潜んでいた。 「前島 泰雄(まえじま やすお)」 三上の同期。現在は警察庁刑事局に出向している。 二渡とは警察学校で同室だった。 「辻内 欣司(つじうち きんじ)」 D県警本部長。44歳。前警察庁会計課長。現在、同期の中では最も警察庁長官の椅子に近い男と目されている。 「荒木田(あらきだ)」 D県警刑事部長。刑事たちの象徴ともいえる刑事部長職についている。 そのポストが本庁に『召し上げ』られると知り、最後の地方の刑事部長になるのを阻止すべくあらゆる手段を使おうとする、が。 「糸川 一男(いとかわ かずお)」 D県警捜査二課次席。 三上の4つ下で、三上が知能犯捜査一係の班長だった時に、3年部下だった。商業高校出身で、帳簿類に強い。 「栗山 吉武(くりやま よしたけ)」 F署留置管理係 巡査長。50歳。 女性留置人に猥褻な行為をし、商品券で口止めをしたとして東洋新聞に抜かれ、緊急逮捕される。 「石井」 D県警警務部秘書課 課長。 「戸田 愛子」 秘書課末席。 「坂庭」 D県警Y署署長。石井の前任者で、前秘書課長。 「落合」 D県警捜査二課長。 「草野」 専従班の刑事。三上の同期。 「阿久沢」 専従班の刑事。 「槌金 武司」 専従班の副班長。三上の一期上。警部。 「漆原」 ロクヨンの自宅班キャップ。当時、捜査一課特殊犯捜査係 係長。現在、Q署の署長。 「柿沼」 ロクヨンの自宅班サブキャップ。当時、捜査一課特殊犯捜査係。現在、専従班。 「七尾」 婦警で唯一警部に昇任した。D県警本部警務課で婦警担当係長を長く務めている。 「南川」 三上の二期下。本部鑑識課員。 「猪俣」 科捜研所長。 「梨本 鶴男」 警備部。次期刑事部長と目される。 「小保方(こぼがた)」 F署の署長。 「生駒」 警務部監察課長。 「御倉(みくら)」 捜査一課。三上の二期下。 「橋元」 捜査一課内勤。 「芦田」 暴力団対策室係長。 「会沢」 三上の元部下。 「緒方」 強行犯捜査一係 班長。 「峰岸」 特殊犯捜査係 班長。 「鬼頭」 強行犯捜査二係 班長。 《警察庁》 「田辺」 警察庁前長官。 長官人事の主流は警備局出身者だが、4代ぶりに刑事局から就任し、刑事警察の建て直しを宣言したが、半年後の今年7月に急性高血圧症で他界した。 「小塚」 警察庁長官。警備局出身。 《マスメディア》 「手嶋(てじま)」 東洋新聞サブキャップ。H大卒。26歳。 「秋川」 東洋新聞キャップ。K大卒。29歳。記者クラブのボス格。 「山科 」 全県タイムス暫定キャップ。F大卒。28歳。代議士秘書の三男。 「梓 幹雄」 東洋新聞D支局上席デスク。T大卒。46歳。 「富野」 D日報の記者。 「野々村 利一 」 東洋新聞D支局長。居丈高な男。 「宇津木」 毎日新聞キャップ。 「袰岩(ほろいわ)」、「林葉」 NHK記者。 「梁瀬」 時事通信記者。 「高木 まどか」、「掛井」 朝日新聞記者。 「牛山」、「笠井」、「木曾 亜美」 読売新聞記者。牛山は秋川を嫌っている。 「須藤」、「釜田」 産経新聞記者。 「角池」 共同通信記者。 「浪江」 記者。 《美術館建設入札談合事件》 「八角建設」 入札を陰で仕切る地方ゼネコン。 中堅建設会社6社の幹部8人が逮捕されたが、二課は黒幕である八角の専務の逮捕を狙っている。 「祖川建設」 県議の弟が社長を務める、準大手の建設会社。 行政との癒着や暴力団絡みの噂が絶えず、談合からは八角から外された。 《その他》 「銘川 亮次(めいかわ りょうじ)」 酔って道を渡っていた時に車にはねられ、意識不明の重体、後に死亡する。北海道出身。 「菊西 華子(きくにし はなこ)」 Y署管内で銘川をはねた加害者。32歳の主婦。 妊娠8か月であったため、母胎への影響を考えて広報室が匿名で報じたところ、匿名にする理由を巡って、記者クラブともめる原因となる。 「望月」 三上の同期で、ロクヨンでは同じく直近追尾班に属し、三上が離れた後も捜査本部に残っていた。 3年前に父親が倒れ、辞職し、園芸農家を継いだ。 「尾坂部 道夫」 8年前に退官した元D県警刑事部長。 尾坂部がいればロクヨンは解決できたと言われる優秀な刑事だったが、事件当時は警察庁刑事局に出向していた。 「幸田 一樹(こうだ かずき)」 元D県警捜査一課刑事。ロクヨンでは自宅班だったが、事件の半年後に辞職。 「日吉 浩一郎(ひよし こういちろう)」 元科捜研研究員。38歳。 NTTの先端技術部門から転職してきた職歴を買われて、技術吏員としてロクヨンの自宅班の4番手として招集された。 事件後に3か月ほど休職したまま依願退職扱いとなった。自宅では事件以来、14年部屋に引きこもったまま。 「村串 みずき(むらくし みずき)」 旧姓・鈴本。 ロクヨンでは憔悴する雨宮敏子対策の交替要員として雨宮家にいた婦警。 美那子の一期上で、三上とも所轄の刑事課で一緒だったことがある。 銀行員と結婚して退職した。あゆみからと思われる無言電話後、家を出なくなった美那子が心配で、三上が家に呼んだことがある。 美雲の高校の先輩でもある。 「久間 清太郎(きゅうま せいたろう)」 ロクヨン当時の刑事部長。知性派と言われ、実際の事件には弱かった。 当時は退官間際で、外郭団体への天下りも決まっていた。 「室井 忠彦(むろい ただひこ)」 久間の次の刑事部長。 「大舘 章三(おおだち しょうぞう)」 元刑事部長。三上と美那子の仲人親であり、三上が「刑事の父」と慕っていた。 「林 夏子(はやし なつこ)」 37歳。元マッサージ嬢。現在は空き巣専門の泥棒の情婦。 内縁の夫は常習累犯窃盗罪で服役中。窃盗容疑で留置中に管理係から猥褻な行為をされた。 「目崎 正人(めざき まさと)」 スポーツ用品店を経営する。娘が2人おり、高校生の長女・歌澄(かすみ)が誘拐される。
1投稿日: 2022.11.07
powered by ブクログ2022/11/5 読了 上巻のジリジリと進んでいく感じから一気に話が進み、また話の熱に熱が帯びてきた。
0投稿日: 2022.11.05
powered by ブクログ【二〇一二年のミステリー二冠! 究極の警察小説登場!】 昭和64年に起きたD県警史上最悪の事件を巡り警務部と刑事部が全面戦争に突入。その狭間に落ちた広報官・三上は己の真を問われる。 豪華キャストで映画化された作品。 映画を以前観たもののあまり印象になかったのだが、評価も高かったので原作を読むことに。 上巻では警察とマスコミの対立を丁寧に描きスローテンポ。下巻では題名にもなっている過去の未解決事件がやっと動き出す。 全体的に緩やかな展開だっただけに、ラストに向けてのテンポの良さがよかった。 物語上の伏線もそこで回収される。 私が想像していた警察小説とは違った事件解決と言うよりは警察組織とは何かに焦点があてられた作品で物足りなさがあった。 登場人物の多さと、部署、部署同士の関係性などこんがらがることも多く映画とセットで楽しむ事をおすすめしたい。 仕事とは何か、正義とは何かを考えさせられる1冊だ。 こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ ・警察小説が好きなひと ・池井戸潤作品が好きなひと ・仕事小説が好きなひと ・ミステリーが好きなひと ・男性
3投稿日: 2022.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一向に話が進まないので何度も挫折しかけましたが、交通事故で亡くなった銘川さんの情報を開示してから以降はとにかく面白い!!そして、ネタバレになってしまいそうなので多くは書きませんが、松岡参事官がとにかく超絶カッコ良かったです♪ 正直、映画は絶望的に退屈(原作に対して忠実過ぎた)でしたし、原作も映画ほどでは無いにせよ途中まではかなり退屈(細かな心理描写が見どころ)でしたが、原作の後半以降はかなりおススメ!!
3投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログ警察を主軸にしたミステリ小説を書かせたら当代一である作家、横山秀夫の2013年に出版された作品。 地方紙の新聞記者であった著者自身の経験もふんだんに恐らく生きているのであろう、本作も幼女誘拐殺人事件を防げなかった地方都市の警察と地方紙などの新聞記者を主軸に一級のストーリーテリングが楽しめる。 他の多くの作品がそうであるように、横山秀夫の作品の魅力は警察内部のあまりにもドロドロした人間関係・組織模様であったり、グロテスクかつ愚劣とかしか言いようがない新聞記者の生態をつまびらかに描く点である。そうした人間くささと一級のミステリーを生む筋書きが融合する点に魅力があり、この魅力は一度味わうとなかなか抜け出せない強度を有している。
0投稿日: 2022.08.06
powered by ブクログ下巻は429ページでしたが、最後はあっという間に読み終えました。面白かった。刑事部と警務部、キャリアとノンキャリア、マスコミと警察、多くの対立があり、闇がある。64のホシはあがるのか?赤間警務部長はどうなるのか?気になることは多々あるが、あゆみがどうなっているのかは知りたかった。
10投稿日: 2022.07.22
powered by ブクログ登場人物の誰にも共感できないと思って読み進めたけど、最後の最後、落合二課長は応援してしまった。 だからと言って、美雲さん東京に連れ帰ったりしたら許さないけど。
0投稿日: 2022.07.21
powered by ブクログやっぱり、一番好きな警察ものは横山秀夫先生だなぁと再確認した話。 本作の主人公、三上は県警の広報官。 警察というとよく小説にされるのは、事件を捜査する刑事(刑事部)だが、広報官は警務部の所属になる。 広報なので、主な仕事は所轄管内の事件事故の発表。 マスコミと密接に関わる職務である。 三上は元刑事で、とある人事で広報官になった。刑事の魂は警務部に売らず、いつかまた刑事畑に戻ることを希望していたが、各所で次々に起きる事件に対応しているうちに、だんだん広報官という仕事の見方が変わっていくのだが、そのときの独白が良かったな。 組織内の政治、パワーバランス、人事のあれこれ。 大枠は64という誘拐事件だけれども、終盤に驚きの真相があって、誘拐ものとしても圧巻の読み応えだった。
2投稿日: 2022.07.06
powered by ブクログ元刑事で一人娘が失踪中のD県警の警務部広報官・三上が、記者クラブとの軋轢、“昭和64年”に起きた未解決の幼女誘拐殺人事件「ロクヨン」の長官視察をめぐる刑事部と警務部の全面戦争、D県警が抱える深い闇等、組織の問題に振り回される中で自分の成すべきことを見出だすとともに、「ロクヨン」の再来というべき誘拐事件に全力で向き合うことで全ての真実に迫っていく作品。 横山秀夫作品を読んでみたかったので、「このミス」キング・オブ・キングス2位の本書を手に取った。 上下巻だけとは思えないほど読み応えがあった。読了までかなり時間を要したが、読み終えてみれば、とても面白い作品だった。 なぜ「読み終えてみれば、」と枕詞を付けたかというと、下巻の途中までは、刑事部と警務部、キャリアとノンキャリアといった警察内の主導権争いが中心で、衝撃的な事実として明かされる内容のあまりのくだらなさに驚き、嫌気を感じながら読み進めていたからだ。 しかし、三上が放った一言、「俺の職場はここだ。キャリアにも刑事部にも好き勝手にはさせない。」この一言に痺れさせられて以降、流れが一変。 三上は、まるで別人のプロフェッショナル広報官として、ピリピリとした緊張感の中で職務を全うする。 その姿勢にページを捲る手が止まらず、私自身も職務を成し遂げたような清々しい気持ちで読了した。 本当に面白かった。 正直言って、警察の広報官にこんなに胸熱くさせられるとは思わなかった。仕事人として忘れてはならない大事なことを気付かせてくれる作品だった。
10投稿日: 2022.06.09
powered by ブクログ三上の刑務広報官としての信念を感じた。松岡参事官のの刑事の前に人間としての立ち居振る舞いも好感が持てた。何を守るべきか、優先すべきかが問われる。 記者クラブとの関係と警察組織の保身の狭間で揺れ動く三上。上巻の伏線が回収されていく。 三上を取り巻く人たちの気持ちがどう動いていくのかが、美しい説得力のある言葉が眼の中に飛び込んで来る。好みの表現が多い作品である。
7投稿日: 2022.04.20
powered by ブクログ映画は2度見、文庫も2度読み。 ありきたりな言葉で、次の展開が気になる展開。 ありきたりな言葉で、メンツとか執念とか、人間の本質、コアな部分になんか震えます。横山秀夫、やっぱおもろい。
2投稿日: 2022.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あゆみからかかってきたのかも、と期待されていた無言電話をはじめとした各種の伏線が見事に回収される展開にちょっぴり興奮しながら最後まで読み切りました。 この構成は見事!の一言。以前映画にもなったことが記憶にあり、手に取った本作ですが、今から映画のほうも見てみたい、そう思わせてくれる内容です。 松岡参事官の三上に向けた最後の一言は読み手としてもちょっとうれしいセリフでした。あゆみも最後、無事に見つかることを期待しましたが、そこは家出したままのラストなんですね、ちょっと残念。
3投稿日: 2022.02.23
powered by ブクログ組織で生き抜くためには「優しい」だけでは駄目ということを感じた。仕事でのある場面では氷(または鬼)の対応をすることも必要。仲間での馴れ合いは組織を駆逐していくとも感じた。相手に対する口調、言葉、振る舞い。与えられた仕事への考え方、手順。家族への対応。
0投稿日: 2022.01.30
powered by ブクログカッコいい男、カッコいい女の子、カッコいい上司、カッコいい部下、カッコいいライバル。 そんな「カッコイイ」が詰まってる。
0投稿日: 2022.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2021.12.20 読了 上巻までは記者クラブとの軋轢、64を巡る刑事部と警務部の対立の狭間で広報官にも元刑事にも警務部長の犬にもなりきれない三上の懊悩する姿が繰り返し描かれていてなかなか読み進めるのがしんどかったけど 下巻で三上が刑事部にも警務部にもおもねることなく広報官としての職務を全うすると腹を括ったところからの展開はとても面白かった 第二の誘拐事件については雨宮が何かしら関わってるだろうなとは想像がついたけど真相は予想外で驚いた 被害者遺族の執念にこれから警察はどう応えていくのか松岡ならなんらかの答えを出してくれそうな気がするし三上が広報官として松岡を支える覚悟を決めたこともそのことを想像させてくれるエンディングだった
0投稿日: 2021.12.20
powered by ブクログあらすじ わずか7日間で幕を閉じた昭和64年(1989年)、D県警管内で7歳の少女・雨宮翔子が誘拐され、殺害される事件が起こった。当時、捜査一課特殊犯捜査係に所属していた三上義信も追尾班として初動捜査に加わり、犯人から要求された2000万円の身代金を運ぶ父親の車を追った。だが土地勘に優る犯人に翻弄され、身代金はまんまと奪われ、5日後に翔子の遺体が無惨な状態で発見される。昭和天皇の崩御で悲しみに暮れると共に、新元号「平成」の制定で新しい時代の幕開けに色めき立つ世間とは裏腹に、幼い少女の死と遺族の慟哭を目の当たりにしたD県警は、平成の世に紛れた犯人を逃がすまいとこの事件をロクヨンという符丁で呼び解決を誓うが、遺族に吉報がもたらされないまま時は過ぎ、捜査本部は専従班に縮小され、名ばかりの継続捜査状態となっていた。平成14年(2002年)、捜査二課次席まで出世していた三上は、突然警務部への異動を命じられ、広報官に任じられる。2年で刑事に戻るつもりで仕事に邁進し広報室の改革を目指すが、赤間警務部長からは上が決めたことを伝える窓口になり、自分が考える必要はないと忠告され、三上もある理由からそれに従わざるを得なかった。三上には元ミス県警の美しい妻・美那子と高校生の娘・あゆみがいる。だが、あゆみは父とよく似た醜い自分の顔と美しい母の顔を憎むようになり、高校を不登校がちになり、ついには部屋に引きこもるようになってしまっていた。カウンセリングを受けさせるなどして、状態は徐々に良い方向へ向かっているかに思えたが、整形を反対されたあゆみが家出してしまう。あゆみの捜索を全国の警察に口利きしてくれたのが他ならぬ赤間で、事あるごとにあゆみの件を持ち出し、自分の意に従わせようとする赤間の言動に、三上は苛立ちを禁じえない。そんな中、自宅にかかってきた無言電話があゆみからのものではないかと美那子が気に病み、再びかかってくることを期待し、美那子までもが引きこもり同然になってしまう。 時効間近のロクヨンについて警察庁長官が視察に訪れることが決まり、被害者遺族宅への長官の慰問許可を取り付けて来るよう赤間から命じられた三上が雨宮宅を訪ねると、雨宮は長官の慰問を拒否する。14年の長きに渡って事件を解決できない警察への失望と怒りが雨宮をそうさせたのかと三上は考えるが、雨宮と密に連絡を取り続けていなければならないはずの刑事部と雨宮の関係が断絶していることが判明する。同じ頃、主婦による重傷交通事故が発生し、加害者が妊娠8か月であったため、母胎への影響を考慮し匿名で記者クラブに発表したところ、猛抗議を受ける。記者たちは本部長に直接抗議文を提出すると息巻き、それを広報官もしくは秘書課長止まりにできまいかとせめぎ合いになり、記者と広報室の間には深い溝ができ、記者らは来たる長官視察のぶら下がり会見のボイコットを通達する。そんな中、三上の同期で人事を扱う警務部調査官の二渡が、ロクヨンについて聞き回っていることが分かる。二渡はかつてのロクヨン関係者に「幸田メモ」という言葉を出していた。幸田とは、ロクヨン事件で自宅班を担当し、事件の半年後に退職した元刑事の名だった。なぜ刑事ではない二渡がロクヨンを調べているのか、幸田メモとは何なのか、雨宮と刑事部の関係悪化の原因がそこにあるのではないか、行く先々で様々な家庭に無言電話がかかっていたことを気にしつつも調査を積み重ねた三上は、県警による隠蔽に直面する。ロクヨン発生当時、雨宮宅を担当する「自宅班」の警察官らが到着したあとにも犯人からの脅迫電話があり、科捜研の警察職員のミスにより、その録音に失敗していた。そして自宅班を率いる漆原はその隠蔽を指示した。憤慨した幸田は一部始終を報告書に記して刑事部長官舎へ投函したが、刑事部は隠蔽を追認し、幸田は警察を追われた。「幸田メモ」とは、幸田による内部告発であり、その隠蔽は歴代刑事部長の申し送り事項となっていた。やがて、長官は慰問の場でロクヨンを解決できないD県警の刑事部長の座を警察庁人事にすると宣言する予定であることが、警察庁に出向中の刑事の情報で判明し、刑事部はそれを阻止すべく警察とマスコミの関係を意図的に悪化させ、取材をボイコットさせることで長官視察を中止に追い込もうとしていることが分かる。警務部と刑事部の軋轢は深さを増していき、刑事部の暴露によると思われる警務部の不祥事がマスコミにスクープされる。赤間から催促され、雨宮に慰問を受け入れてもらうべく彼の家へ再び訪れた三上は、翔子の遺影をみて、思わず滂沱の涙を流す。すると雨宮は、一転して慰問を受け入れると答えた。刑事部長職の召し上げに反発しつつも、三上は広報官の務めとしてマスコミ各社との信頼関係を取り戻し、ボイコット回避に成功させる。しかし長官視察の直前となって、ロクヨンを模倣したと思われる誘拐事件が発生。記者クラブと報道協定を結ぶべく会合が持たれる。協定は事件の詳細を記者クラブに逐一発表することが条件にも関わらず、刑事部は、被害者である目崎歌澄の実名をはじめとする情報を一切漏らさず、一向に増えない情報に記者の不満は溜まる一方だった。何とか被害者の父親の名が明かされるが、協定が破綻して記者が勝手に取材に動けば、警察に通報したことが犯人に分かってしまう恐れがあり、被害者の命さえ危ぶまれる。三上の必死の説得で協定は正式に締結される。三上は、犯人の指示を受け車で疾走する父、目崎正人を追う捜査車両への同乗を許され、そこから広報へ情報を提供する。しかしそこで、目崎歌澄が万引きをして警察に補導されたという知らせが入る。歌澄は誘拐されていなかった。犯人は彼女の家出を利用して不在時に脅迫電話をかけ、「誘拐事件」を偽装したのだった。なぜか娘の無事を目崎正人に対して知らせようとしない刑事たちに三上は激怒するが、そこで彼は、一連の調査の過程で様々な家庭にかかっていたと知った最近の無言電話が、すべて「ま」行に集中していたことと、この「誘拐」事件直前にも目崎家に無言電話がかかっていたことを思い出し、この偽の誘拐事件の犯人が雨宮芳男であり、そして彼の命令にしたがって疾走している目崎正人こそ、ロクヨンの犯人であることに気づく。 脅迫の電話により犯人の声を知っていた雨宮は、警察による捜査に見切りをつけ、犯人がほぼ確実に県内の人間であることから、事件当時の電話帳に掲載された58万世帯の電話に対して、「あ」行から順番に総当たりで無言電話をかけつづけ、目崎正人の声に辿り着いたのだった。目崎は娘の無事を知らされぬまま、現金2千万円をガソリンで燃やされたあと、「お前の娘は殺された」と読みとれるメモを読まされ、泣き叫ぶ。しかし直後に娘の無事を知ると、メモを半分食べて証拠隠滅を図り、警察は「保護」の名目で確保する。決定的な証拠が挙がらないため目崎への捜査は難航するが、松岡捜査一課長らは、かつて犯人の声を聞いた者たちに「耳実験」をおこなうなどしつつ、千の状況証拠で目崎の周囲を固め、必ず立件すると語る。偽装「誘拐」を引き起こした雨宮と、彼に協力した幸田は姿を消したが、生きているという。警察庁長官の訪問、および刑事部長職の「召し上げ」は、一連の事件によって流れた。唯一の手がかりだった「無言電話」があゆみのものではなかったと知った美那子は落胆するが、「あの子を受け入れてくれる別の人の元で元気にしている」という、「生存の条件」を見つけ、気丈に振る舞う。三上もあゆみの生存を信じ、帰りを待とうと決める。そして二渡と再会した彼は、刑事に戻る気はないと語る。ロクヨンが立件された暁には幸田メモの真相を明かさなければならず、そのとき松岡を広報官として支えることを決意した。 感想 横山さんの小説って感じ。 元府警さん、職場結婚すると大変てすね。
0投稿日: 2021.12.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中学生の時に読んだ作品。あまり正確には覚えていないが、正義とは権力とはそして、身解決事件を追い続ける人間として何ができるかという作品。
0投稿日: 2021.10.01
powered by ブクログ過去の未解決事件、マスコミとの関係、娘の失踪、妻の過去、尊敬の上司、成長していく部下、最終にかけての展開、面白く気になる要素がたくさん盛り込まれていた。現実的な終わり方もとても気に入った。人生そんなにスッキリ上手くいかない。
0投稿日: 2021.09.28
powered by ブクログ複数巻を平行に読破。って、他に途中のやつあったっけ? 警察庁長官が、"ロクヨン"の被害社宅へ現れる日程が目前となったが、交通事故の匿名報道の件で、記者たちと広報官三上の間で話がこじれてしまう。一方で長官のD県視察の目的は別のところにあり、刑事部の乗っ取りであるとの噂が流れる…。 単に誘拐事件の捜査という形、警察の中のいざこざという話に納めてしまいがちなストーリーに、記者との確執という板挟み環境を足してきたのは、本当にうまく機能したストーリーである。 また、スーパーマン的なキーマンがいるのかと思いきや、特に現れるわけでもなく、三上の苦しい状況は何かで改善することはない。こういうところで安易にワイルドカード的なキャラクターを用意しなかったのも成功の一因であろう。 三上の裏切り、記者との間の一時的な関係改善から、そこまで硬直化していた話が動き始める。そうなったらもう、最後まで一気に読み切るしかない状況になる。 『クライマーズ・ハイ』でも描かれていたように、新聞記者の心情形を描くのが、この作家の本領なところはあるだろうが、その記者たちを映す鏡としての広報官というところに着目し、その裏を描いたのはアイデアの勝利だ。
1投稿日: 2021.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
D県警広報官・三上の孤独な闘い。 ピエール瀧主演によるNHKのドラマ化(全5話)、佐藤浩市主演による映画化(前後編)がされている話題作。映画が好評なのを受けて(劇場で見た予告編もよさそうだったし)手にした。電子書籍で読了。 刑事畑を歩んだのち、広報官となった三上だが、娘が三か月前に失踪しており、そのことで警察組織に「負い目」を負っている。冒頭、交通事故の加害者を匿名で発表していたことから、記者クラブとの関係がこじれてしまう。 そこへ、未解決となっている「ロクヨン(64)」事件の被害者宅を訪れ、現場の士気を鼓舞するために警察庁長官が来県することになる。会見のセッティングを命ぜられた三上は、被害者である雨宮宅を訪問するが、雨宮は長官の訪問について辞退を申し出る。 「警察との関係が悪化したのか?」三上はかつて、64事件の捜査担当者の一人だった。かつての捜査担当者を訪ね歩くうちに、「幸田メモ」の存在?に突き当たる。 こうして物語は、記者クラブとの緊張関係、長官会見のセッティングと来県の真の目的、雨宮が会見を辞退している理由、「幸田メモ」の所在、刑事部と警務部の対立関係などについて並行して解きほぐしていく形で進んでいく。 長官来県の真の目的とは、刑事部長職を東京のキャリア組が占めることをマスコミを通じて発表することだった。そのことを巡って刑事部と警務部の緊張関係が高まっていく中で、「64事件」を模した誘拐事件が発生する。 刑事部は情報を遮断。マスコミ対策が全く機能しない中で、三上はかつての指揮官・松岡に真相を迫る。 松岡と共に指揮車に乗り込んだ三上は、「64事件」の真実を目撃する。 その誘拐事件は、かつての「64事件」の犯人を狙ったものであった。「64事件」は、ある決定的なミスを隠蔽されていた。そのことで幸田は警察を去り、雨宮は警察に不信を抱くようになったのだ。そして、この誘拐事件は幸田と雨宮が仕組んだものだった。 雨宮は凄絶な執念でもって、かつての犯人を突き止めていた。 この誘拐事件の捜査は、「64事件」の捜査でもあったのだ――。
1投稿日: 2021.07.28
powered by ブクログ上巻のラストで明らかになった事実を元に、三上の警察官としての信念を描く。 マスコミとはここまで横柄だったかしらと思うけれども、持ちつ持たれつなのだろうか。 ラストは「ほぼ」すべての謎がつながり、解明されるので読後の満足感は一入。
0投稿日: 2021.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どうしてこんなに評価が低いのか、、、、 上下巻、一日で一気に読破してしまいました。 三上さんの組織の中での自分の立ち位置と、親としての振る舞い、部下を思う気持ち。横山秀夫さんは会社員として宮仕えをしたことがあるのか、、、、途中何度か胸が熱くなって泣きました。雨宮さんの執念も、私も娘が攫われたら同じことをするかなと思って読んでました。今はナンバーディスプレイが主流だから着信拒否かな。 あと映画の予告でよく聞いた 犯人はまだ昭和にいるんだ って、誰も言ってなかった。 映画見てないから観ようかな。
0投稿日: 2021.06.06
powered by ブクログ自分の仕事を果たし続ける。 ただその「自分の仕事」が問題なのだ。 何を仕事とするかが。 その方向がズレてしまうのが怖いのだ。
0投稿日: 2021.05.17
powered by ブクログ何だか波長が合わなかったようで、全然進まなかったものの、下巻の後半(三上が色々とふっきれたあたり)でようやく楽しくなってきて、最後は松岡と二渡がかっこよすぎるため、その余韻で終わってしまった。 今年は鬼平犯科帳を読んでいるので、鬼平さんなら雨宮さんと幸田さんは何の罪にも問われず、「ご苦労であった」で終わるんだろうな。と妄想してしまった。 日吉が少しでも元気になりますように。
8投稿日: 2021.04.23
powered by ブクログ全編主人公の考察的視点なので、終盤で漸く本作が群像劇である事に気付かされる。県警内部の抗争や記者クラブとの軋轢に読者を誘導し、その裏で密かに胎動する誘拐事件の一報がギアを一気に上げる。散々焦らしたフラストレーションを解放するかの如き怒涛の展開はドライブ感満載で、伏線もガンガン回収するが、内部抗争や記者クラブ絡みの冗長さに比べ、ロクヨン関係の駆け足な収束には消化不良感も。物語の軸が複数存在するがゆえの散漫な印象も禁じ得ないところだが、圧倒的な筆力に惹き込まれ、興奮と共に読了。余談:赤間や漆原は一体どこへ…。
2投稿日: 2021.04.14
powered by ブクログスッパリしない、ハッピーエンドでは無い。 そもそも、実生活に「エンド」なんて無い。自分の中で何かに結論を出しても、お構い無しの周囲と共に生きる「明日」がまたやってくる。 警察を、警務・刑事の両面から描ききる傑作。 警察の本懐、矜恃、そんな言葉が頭に浮かんだ。
0投稿日: 2021.03.31
powered by ブクログ未解決の誘拐事件 広報官として働く主人公のさまざまな苦悩 失踪した娘と憔悴した妻 この3本が本作を構成しているほとんどだが、それぞれが独立した事柄のように感じられた。娘の失踪はなくてもよかった、むしろ無い方がもっと早く誘拐事件に話が進んで飽きずに読めたように思う。
0投稿日: 2021.03.24
powered by ブクログ上下巻、たっぷり濃密な時間でした。 登場人物が多くて途中で誰が誰だか分からなくなったり。笑 読む前に思い描いていた、誰が死ぬ→犯人は!?的なミステリーではなく、警察内部の人間関係を色濃く描く社会派小説でした。クライマーズ・ハイのような、仕事に熱い男の戦い、といった感じが強い。 ぐいぐい引き込まれるというほどではなかったものの、次から次へ主人公が追い込まれていくので、ドキドキハラハラ楽しませていただきました。 ドラマや映画は見たことないので、今度は映像で見て楽しんでみたいなと思います。
0投稿日: 2021.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読。広報室と記者クラブが匿名問題を解決するシーンや、誘拐事件が起こり記者会見を開くもめちゃくちゃになるシーン、雨宮さんが一軒ずつ無言電話をかけ続けていたことが判明するシーンなど、挙げていけばキリがないぐらい好きなシーンが詰まってる。THE刑事ではなく、広報官といったマイナーな役職でここまで物語を書けるのは凄いと思う。
0投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログ上巻に続き話の進むテンポ感が自分には遅く感じられ、少しもどかしかった。 物語の続きの余白は残しつつも、64の本ボシが分かったのはよかった。 電話帳掲載の番号を最初から順にかけ続け、とうとう目崎に辿り着いた雨宮のその間の胸中を思うとやり切れなさを感じる。娘を殺され、身代金も奪われ、犯人はわからず、警察にも裏切られた14年間は想像するだに辛い。幸田、日吉にも幸あれと願ってしまう。
8投稿日: 2021.01.28
powered by ブクログ2020.12.6 読了 なんだろう。。。 文体かな? なかなか 状況が変わらず、 読み進めるのに かなり時間がかかり、 登場人物も多いから ワケわからんくなり。。。 余計 時間がかかるという悪循環。。。 ほとんどラスト近くから やっと面白くなりました。
4投稿日: 2020.12.06
powered by ブクログ映画もそうだったけど 下巻からの後半の展開は、かなり急 三上さんの思い煩い、くどくどしたくだりに どれだけ付き合っていけるか
1投稿日: 2020.10.15
powered by ブクログ上巻星4つからの加点1つでは足りませんでした。 事件の発生からは一気に読み進みました。 最後の三上と二渡のシーンは、発刊時に読みたかったと思わせられました。 三人の靴の描写など味わい深い作品です。 暫くしたら読み返したい一冊になりました。
10投稿日: 2020.09.22
powered by ブクログ記者クラブとの軋轢、ロクヨンをめぐる刑事部と警務部の全面戦争。その狭間でD県警が抱える爆弾を突き止めた三上は、長官視察の本当の目的を知り、己の真を問われる。そして視察前日、最大の危機に瀕したD県警をさらに揺るがす事件が―。 尾坂部宅では、三上は自分が広報官として動いているのか、元刑事として動いているのか問われ、記者たちを懐柔する広報室の美雲からは、ずるいとなじられる。 留置所での不祥事が新聞に抜かれる。留置所を管理する警務部批判の記事だった。刑事部からのリークらしい。2弾3弾と刑事部の反撃が続くなか赤間は長官視察までの命だという。長官は視察で何を言うのか――? 匿名問題で長官視察をボイコットされていた記者クラブとの関係を、三上は広報官として真摯に向き合い、室員の力もを得て、なんとか修復する。そんなとき幸田が失踪したとの情報が入り、長官視察の前日、「64」の再来というべき誘拐事件がおきる――。
0投稿日: 2020.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
刑事部と警務部の対立、マスコミ対応する広報部の膠着状態、この行き詰りの中、警察庁長官視察前日に64(ロクヨン)誘拐の模倣事件が勃発し一気に動いた。誘拐被害者である目崎が64誘拐事件の犯人であり、模倣事件の真犯人は64事件の被害者の雨宮。14年間、電話帳全員に電話をし、犯人の声を聴き探した雨宮の正義、14年前の失態からどうにか雨宮を助けたいと思う幸田の正義は「不条理」とも言える。この怒涛のストーリーが完成したのは著者が正義を突き詰めたことに起因するだろう。また、部下を育て信頼することの一義を学んだ。
9投稿日: 2020.07.21
powered by ブクログ有名で名前をよく目にするので読んだけど、 執念みたいなものは感じた、どこまで自分のものにしたか疑問? よくこんな状態でレビューをかけるわ!と厚顔無知に我ながら感心する。 何よりすぐ書かなければ、よほどの作品でない限り 書く内容を忘れる。
12投稿日: 2020.06.17
powered by ブクログ読みごたえあった。 正直、かなり後半まで、何なんだこれは、何が裏にあるのか、64とどう絡んでくるのか、見えてきそうで見えてこなくて、 ひたすら「読まされている」感だった(苦笑) しかし、終わりに近づいて、64と絡む本筋が明らかになると、次々に起こっていた事と、1人1人の思いが見えてきて、一気に引き込まれ、睡眠を削って読んでしまった。 松岡までが、最低だったらどうしよう、とヒヤヒヤしてしまったが、三上が今後も尊敬していけるような人で良かったな。 あゆみちゃん、元気でいるといいな。そして、いつか、自分の価値と父母の愛に気付けるといいな。
9投稿日: 2020.06.08
powered by ブクログ物語はこの下巻で大きく展開する。 伏線の回収の仕方、人間の心理描写の描き方、警察の組織の描き方。 この3点に於いて、横山秀夫作品の中では群を抜いていた。 特に「ロクヨン」に関しては圧巻だった。 三上の娘の失踪に関しては賛否両論だろう。 しかし、このストーリー個人的にはサブストーリーに過ぎないので、本作ではこのぐらいの描き方がちょうど良かった。 映画風に言えば、後日スピンオフ続編を期待したい。
0投稿日: 2020.06.08
powered by ブクログ警察組織の内と外、警察内部組織の内と外、所属部署の中の内と外、個人の内と外。それぞれの役割をきちんと果たすために、線を引きつつ踏み込むべきところ、頼るべきところのバランスを保って信頼を得ていく関係がとても心地よい。
0投稿日: 2020.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前半の自分は刑事なのか広報官なのかの葛藤は読んでて苦しくなるような話で、後半新たな誘拐事件が起きてからはこれ下巻でちゃんと解決するの??って残りのページ数数えて勝手にそわそわしたり笑 読みながら自分の感情が忙しかった。 新しい誘拐事件起きて、被害者がまさかのロクヨンの犯人とか、トントン拍子過ぎるというか都合よすぎるというか私的には現実味ないなあ…ってちょっと思ってしまった。 まあ本なんだけど。 どうせなら娘も帰ってきてほしかったなあ
2投稿日: 2020.05.18
powered by ブクログ警察内部のゴタゴタでお話が終わるのかと思ったら、誘拐事件もほぼスッキリさせてくれた。 欲を言えば、もうちょい経過も知りたかったけど。 松岡参事官カッコ良すぎ。 やっと映画を見れる。 豪華キャスト、楽しみ。
0投稿日: 2020.04.29
