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サクラ咲く
サクラ咲く
辻村深月/光文社
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総合評価

329件)
4.0
84
134
62
8
0
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    久しぶりに小説を読んで泣きそうになった。職場のデスクだったから、すんでのところで押し堪えたけど。タイムスリップしてきた未来の友達を病気から救うために、一念発起するって素敵だな。辻村さんのお話は死に関わるものも多いけれど、こういう方が好き。私も中学では地味な子で、学級委員をやっていたり、頼まれたら断れなかったり、高校デビューを果たそうとした(実際には叶わなかった‥)クチなので、登場人物たちには共感してしまった。

    0
    投稿日: 2025.10.26
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    みずみずしくて3話とも素敵な話だった! 井の中の蛙だった中学生の時に読みたかったなぁ でもこの良さは大人になって俯瞰してみれるようになったからわかるのかな? 子どもたちがこの年代になったときにそっと渡したいな

    0
    投稿日: 2025.10.01
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    これぞ辻村作品っていう感じで、青春時代ならではの悩みとか辛さとかがうまく表現されてた。 大人になるとすごい狭い世界の悩みだなぁと思うけど、子供にとっては本当に学校が世界の全てだからなぁ。自分もどっちかというと学校で目立たない側の人間だったから、当時の悩みとか憂鬱な気持ちとか思い出しながら読めて楽しかった。

    0
    投稿日: 2025.09.28
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    引っ込み思案で言いたいことが言えないのが悩みのマチは、ある日図書館で不思議なメモを見つける…。 すごく共感できる物語で、嬉しかったです。他にも学校は誰のものかという問いかけに、ああなるほどと思いました。

    0
    投稿日: 2025.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    サービスアパートの図書室で借りた。 中学1年生の塚原マチが図書室で本をめくっていると、一枚の紙が滑り落ちた。そこには丁寧な文字で「サクラチル」と書かれていて…。中高生が抱える胸の痛みや素直な想いを、みずみずしく描く。表題作ほか全3編。 めちゃくちゃYA向けだな~と思ってたら、三編中二編は進研ゼミで連載されていたものでした! 「約束の場所、約束の時間」 未来からのタイムスリップ。 裏山とか、なんかドラえもんぽくて良かった。 「サクラ咲く」 貸出カードっていいよね。 いや~甘酸っぱい! 「世界で一番美しい宝石」 司書の海野先生は、「サクラ咲く」の海野奏人と結婚したマチだよね? 一平の父は「約束の場所、約束の時間」の朋彦? 中学の時、未来から来た悠と友達になった朋彦! ずっと悠の病気のための薬の研究を続けてたんだね。 3作品が別の時代で繋がってるなんて! こういうのに弱いです。

    0
    投稿日: 2025.09.18
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    辻村作品を順番に読むチャレンジ実施中。 今までで最も黒さ控えめ。 その分、するする読める。 短編をまたいで登場する人物が、初期作品を思い出す。 ただ登場するだけではなく、ちゃんと愛おしくなるのは何でだろう。

    0
    投稿日: 2025.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    部活や合唱などそれぞれのイベントに本気になったりなれなかったりする中学生たちが、ふとした出会いをきっかけに日常を変えていく青春短編集。 中学生向けの作品と言われるだけあって展開はわかりやすいが、登場人物が微妙にリンクして主人公たちを助ける正の連鎖には心動かされる。子供向けと思っていると、ものづくりとは、研究とは何か?のようなエンジニアの本質に触れる話題が出てきたりして油断ならない。研究とは、誰かに託してつないでいくもの。心に刻みたい。

    0
    投稿日: 2025.08.03
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    辻村作品デビュー 著名なこの作者の作品を読んだ事がないのは多分映画「ツナグ」の予告編を見て自分には合わないのかなと思ったからだと思う。 今回書店で文庫になっているこの作品のカバー装丁のタイトル文字が気に入って手にした。 中編3作のうち2番目に収録されているタイトル作「サクラ咲く」を最初に読んだ。 「ツナグ」の予告編で感じたものがあれば残り2作は読まなくても良いと思って。 結果3作とも少年から青年に移る若者の純な心が素直に美しく描かれていると感じた。 ただ、老年期に入った自分が読むには少し純粋すぎるというような感覚。中学生の頃に当時の学習月刊誌「〜時代」や「〜コース」の付録になってついてきた小説が思い出されるようだった。 ただ自分の心をその当時のように置き換えながら読むとまるで青春真っ只中に戻ってのめり込むように味わえた。 高校一年生になる孫に読ませようかなと思えるのだ。

    0
    投稿日: 2025.07.12
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    3つの物語はそれぞれおもしろかった。はっきり自分の意見を言えるようになりたい目標って、自分も思ってた。それを強くこだわって頑張って、ではなく、友だちと過ごしながら、時にはやっぱり流されながら、でも少しずつ変わっていくのが、瑞々しいです。それが図書室の不思議な手紙のやり取りのおかげというのもステキ。 読後は清々しく、ちょっと前向きな気持ちになれる物語でした。 そして3つの物語がちょっとずつ繋がってる(少し時を超えて)のがなんかうれしい。約束が間に合ったこと、図書館で知り合えたことで本で困ってる人に力を貸してくれたこと。自分が貰ったものを他の人にお返ししてく繋がりが続いていけると、嬉しいが広がって繋がって、いいね

    15
    投稿日: 2025.06.25
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    普段スポットライトの当たらない、目立たない、普通の学生たち。時には思い通りにならない気持ちを抱えながら、不器用に生きている。でもそれは時間とともに変わるもの。生徒の数だけ心があり、人生がある。どれも青春なのだ。

    0
    投稿日: 2025.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすかった!3日位で読み終わった! ざっくりあらすじ タイムマシンでやってきた中1の男の子の話と 不登校になってしまった女の子と図書館の本を通して文通する話と 元演劇部のエースを映画同好会の作る映画に出てもらえるように勧誘する話 最後の映画同好会の話特に面白かった! 映画同好会で紹介されてた映画メモした! 観てみたい☺️ 新聞部の部長最悪だった 人には知られたくない過去だってあるんだから根掘り葉掘り嗅ぎ回るような人ほんとに嫌だなって思う アマリさんは本が好きって言ってたけどほんとに共感した 全部内容全く違うし読書を通して価値観も広がるし学生時代広い図書館あったんだから利用しまくればよかったなってちょっと後悔した

    3
    投稿日: 2025.06.20
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    3つのお話が少しずつつながって、ひとつになる。 学校は、だれのもの? 本当の、私って? そんな誰もが思春期に悩み苦しんだ気持ちに、 そっと寄り添ってくれる本。 ぜひぜひ中高生に読んでほしいなあ◯°

    0
    投稿日: 2025.05.04
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    3つの短編のお話。 それぞれに繋がっている、でも全然別のお話でもある。 特に、最後の映画の主役の女性をスカウトするお話がよかった。 3つの短編の主人公は、見た目は内向的、消極的に見えてても、芯があって、迷いながらも思ったことをやり通すその真っすぐな行動力に心が揺り動かされた。

    0
    投稿日: 2025.05.03
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    3つの物語が詰め込まれた本。 10代の若者向けの本なんだろうけど、逆にそういう本の方がメッセージが刺さるような気がする。 あぁ中高生のなんと眩しい事か…!若者特有の悦びや悩みが懐かしくさえ思えてくる。読んでいてほくほくした気持ちにさせてくれたなぁ どのストーリーも主人公達へエールを送りたくなる。素晴らしい作品!

    0
    投稿日: 2025.04.23
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    中学生と高校生。善人と悪人のような単純な物語ではなく、日々の中で悪が善に変わったり、善と思いきや悪だったり、各物語に主人公が成長して変化していくところに感動がある。

    0
    投稿日: 2025.04.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人はただ 風の中を 迷いながら 歩き続ける ── 淡くてちょっと切ない。短い中にもキラキラとした青春の輝きみたいなモノが刻まれている。そして読みながら心の中で『ガンバレ、ガンバレ』って後押ししたくなっちゃうような、そんな青春モノ全三遍の短編集でした。 個人的にはタイトルにもなっている『サクラ咲く』が好きかな。塚原マチが自分を確立し成長していく様が、短い作品の中に力強く描かれているのが堪らない。 そして、あとがきで作家のあさのあつこ氏が述べてる思いに僕も一票。 『世界で一番美しい宝石』の続きが読みたいよ、辻村さん。 サクサクと読み進められるけど、結構味わい深い。辻村深月作品は何作か読んでますけど、どれも読み応えある作品ばかりだなー。 まだ積んでる作品もあるし、他の辻村深月作品も楽しみ。 ・ ・ ・ ・ ・ 塚原マチは本好きで気弱な中学一年生。 ある日、図書館で本をめくっていると一枚の便せんが落ちた。 そこには『サクラチル』という文字が。 一体誰がこれを? やがて始まった顔の見えない相手との便せん越しの交流は、二人の距離を近付けていく。(「サクラ咲く」) 輝きに満ちた喜びや、声にならない叫びが織りなす青春のシーンをみずみずしく描き出す。表題作含む三編の傑作集。

    1
    投稿日: 2025.03.29
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    めちゃくちゃサクッとよめるし、読み終わって、こういうのでイイんだよなあってめっちゃ思った。ほぼ暗い展開がなくて、読後感がめちゃくちゃいい。短編3作で主人公は変わるけど、それぞれの主人公の成長がしっかりみてとれて、底抜けに温かい展開。辻村さんの作品は心が暖かくなる作品が多いですけど、この作品は暖かさしかないような感じ。 短編集だけど、微妙に繋がりもあるタイプでもある。

    0
    投稿日: 2025.03.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    しおりで繋がるとか青春ですよね。最近また読み返しましたが図書室へ行きたくなりました。小1の頃に初めて読んだ青春モノだった気がします。最近読み返そうと棚から出したときにひらりと小1の頃に自分で作った桜の押し花が入ったしおりが落ちてきてエモかったです。

    0
    投稿日: 2025.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。学生たちの甘酸っぱい青春物語。 学生向けの本なのか、ものすごく読みやすく内容もストレート。 特に好きだったのは、やっぱり2作目のサクラ咲く。文通相手だからこそら相談できることってあるんだろなぁ。また本の趣味が合うってのもより親密になったポイントかな。 みなさんの感想で初知りなのは、実は繋がったエピソードだということ。1作目の陸上部メンバー2作目の先輩。2作目の主人公たちが3作目の図書室の先生。1作目の2人が3作目の両親。苗字を見ると、あぁみんないい青春送ったのねと読後もほっこりしました。 特に3作目の両親は、2人しか知らない未来の親友のために人生を捧げて研究した内容が、本当に未来変えちゃってるところ。繋がった話だと気づいてから、何回も往復して読み直しました。

    1
    投稿日: 2025.02.07
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    #サクラ咲く #辻村深月 #光文社 #YA #読了 同じ中学校で起こる3つのストーリー。こんな風に同じ場所でぞれぞれのドラマがあるんだろうなあ。 クラス、勉強、部活。目立つ子、目立たない子。熱意とあきらめ。どの話も最後はYAらしくさわやかに終わる。 若いって素晴らしいです。

    4
    投稿日: 2025.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3つの短編集。 どの話も青春を感じれる本だな〜と思った。 特に私が1番好きな話は、「サクラ咲く」 塚原マチは、中学一年生で自分の意見をはっきり主張する事が出来ない。そんなマチは実は小学校の頃から本が好き。そんなある日、図書室で本をめくっていると便せんが落ちてきます。 その便せんには「サクラチル」と文字が書かれていた。そしてマチは顔が見えない相手のとの文通が始まっていくと言う話だった。他にも色々経験していくうちにマチが成長していくと言う様子も描かれていた。 私も中学生で本が好きなのでマチに共感出来ることが多かった。読み進めると話が繋がっている所もあったので読むのが楽しかったです。特に学生の皆さんや青春系が好きな人にオススメしたいです。

    2
    投稿日: 2025.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    サクラサクの文通のところが今はなきよき文化なのだと思った。青春って自分なはあまりなかったけどこんな感じだったなーて普通に面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現実ではありえない話から始まった1章。タイムマシーンで未来や過去に行ける世界が来るのかもしれないと思いました。2章は誰か分からない人との文通。なんの繋がりもないように見えて1章との繋がりがあり凄くワクワクでした。3章は映画同好会の女優探しの奮闘劇。ここで1章と繋がるの?2章とも!など凄く興奮しながら読み進めました。面白かったです。

    0
    投稿日: 2024.11.18
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    SFかつ スポットライトが当たる いわゆる青春を描いた一作目に それほど感情移入できなくて、二作目、三作目の彼女たちの コンプレックスに抗いながらも一挙手一投足に付随する小さな悩みや決意を積み重ねた青春の方が個人的には刺さった。 でも この一作目が三作目のテーマとうまく対比になっていて、しかもその主人公同士の関係性に驚く。 すごいなあと思った。 最終的にあまり刺さらなかった一作目もまんまと愛おしくなり 見事に術中にハマってしまった。 個人的には「サクラ咲く」が一番好き。 マチのまっすぐな気持ちと少しずつ成長していく様子が読んでいて気持ちよくて 素直に応援したくなる。 けど もしかしたら一番 感情移入できたのは 紙音のお母さんかもしれない。 自分の子を思って こんなにまっすぐな気持ちを投げかけてくれる友達がいてくれたら、どんなに頼もしくて 誇らしいか。 家で読んで ちゃんと泣きたかった。 読み終えた時の 爽やかで ささやかな 幸福感。 いつか必ず子どもに読ませてあげたいと思える一冊。 図書室のドアを開けて 気持ちがはしゃぐマチが かわいくて 同時に羨ましく思えた。 そんな青春も 過ごしてみたかったな。

    0
    投稿日: 2024.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本に含まれる下記3作品のうち、最初の2点は中学生の進研ゼミの教材として含まれていたもののよううです。よって他の辻村深月作品とは趣きを異にしています。 「約束の場所、約束の時間」 未来から喘息治療のため、タイムスリップしてきた悠と朋彦の友情の話し。2人はゲームを縁にして、仲良しになる。悠は雨の日、裏山で崩れた廃墟に潰されそうになった朋彦と美晴を助け、その代わりに未来に戻ることになってしまう。朋彦は、未来の悠の喘息治療のため今からやれることをやろうと決意する。 「サクラ咲く」 中1のマチは引っ込み思案の女の子。本が大好きで、図書室に毎日通っている。ある日図書室の本から誰かの「サクラチル」というメッセージを発見し、本を媒介にしてやり取りをはじめる。やりとりの相手は、非登校となっている高坂紙音であった。マチは紙音を誘い、学校の3年生を送る会で共に歌うことにする。校庭ではすでにサクラが咲いている。(この逸話の中で、朋彦と美晴は先輩としと登場する。) 「世界で一番美しい宝石」 映画同好会で映画を撮り、映画コンクールに参加するために主演女優を探している一平、リュウ、拓史は、ある日美しい生徒、立花亜麻里に出会う。 主演女優を引き受けてくれるように何度も頼む一平。そんな一平に立花先輩は、条件を出す。 世界で1番美しい宝石を作る宝石師の絵本を探してくれと。必死に絵本を探す3人。見つけられない3人は絵本を作って立花先輩に届ける。3人の熱意に打たれ、立花先輩は映画に出ることを承諾する。4人は、映画部を作り、撮影をはじめる。 また、探していた絵本も実在することが判明する。(このエピソードの中で、登場する一平の両親が朋彦と美晴であることが判明する。) 登場する少年少女たちは、みんなまっすぐな心を持っています。困難にきちんと立ち向かい、自分たちの力で破っていくような、透き通った生き方をしています。もはや私たち大人に思い出せないような感性をもっています。 『鍵のない夢を見る』や『盲目的な恋と友情』を読んだあとだと、辻村深月の描いたその作品のギャップに驚きます。 とても美しいジュブナイル文学です。

    0
    投稿日: 2024.08.24
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    積読本のなかからようやく。 表題作含む、さりげなく繋がっている3作。 中高生の独特な環境、中高生時代の不思議な?感じ方捉え方、中高生ならではの素直さ、思い悩む恋……。 あの頃が浮かぶようでした。 私自身は学校と自宅の往復しかしておらず(親が厳しくて……)本作を読むと、なんて勿体ないことをしたのだろうと悔やまれてしまう。 恥ずかしげなく夢を語れることの素晴らしさ。 友人のための薬、がさりげなく描かれていて、グッときてしまった。 学校は団体行動のため、どうしても目立つ子、意見を言える子が優位になってしまうけれど、ヲタクだろうと、何が得意で何が好きだろうと、好きなことがあることに自信を持ってほしいと思う。 中高生におすすめしたい作品。

    0
    投稿日: 2024.08.19
  • 青春小説

    表題作を含む中高生が主人公の青春小説3編。 中高生らしい純粋さを押し出した読んで気持ちのいい3編。 それでも物足りなさを感じさせないところに、作者の力量を感じた。

    0
    投稿日: 2024.08.04
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    登場人物が成長していくところに、私も頑張ろうと思えます。 解説があさのあつこさんで、10代の時に読んだ、バッテリー、弥勒シリーズ、金色の野辺に唄う、ガールズブルー、No.6、おいち不思議がたり、、、とたくさん思い出して、懐かしい気持ちになりました。 「本に支えられる」の気持ちが分かると思うと、なんだか嬉しい気持ちになりました。

    0
    投稿日: 2024.07.30
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    3本立てで構成されている短編集。 もう自分は大人になってしまったけど、10代の頃に出会っていたかった作品です。 きっとこの物語と同年代の感想とその年代を乗り越えた人の感想とでは違ったものがあるんだろうけど、この本を読んで小さくても何か一歩を踏み出したい、挑戦したいと思わせてくれるところは皆感じることができるのではないだろうか。 また解説が良い!解説まで読んでみてほしい。

    0
    投稿日: 2024.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3つの短編集。表題作の「サクラ咲く」が大好き。自分の意見を言うのが苦手なマチが、少しずつ自分と他人を理解し変わっていって、自己肯定できるようになっていく成長が、自分と重ね合わされて響く。本に挟む便箋でのやり取りも温かみがあって、とっても瑞々しい作品。

    0
    投稿日: 2024.07.06
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    中高生のキラキラした青春を浴びました。 是非、登場人物たちと同じ中学生・高校生に読んでもらいたい。 物語三篇の短編集ですが、登場人物が少しずつ重なっています。 こういうのいいですよね。え、この人もしかして!?と ページを遡って確認する時間が好きです。

    0
    投稿日: 2024.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学校、青春、友情、仲間、物語の読み終わりが温かい。3章それぞれの人物がつながっていたことに気づいたとき心にジーンとくるものが‥  「サクラ咲く」では文通を通して自分の気持の変化と相手の気持ちの変化が良い方へと導かれ言葉の持つ力を改めて感じさせる、本が好き、図書室という設定が辻村さんらしい作品でもっと他の作品も読んでみたいと思った。

    0
    投稿日: 2024.05.06
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    もう、爽やか。 爽やかなのに読み終わった後に、心臓をつかまれてる感覚がする。 なんだか、高校時代に本を読み終わった後の感覚が蘇ったみたいな。

    1
    投稿日: 2024.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村さんの青春もの。学生たちの話大好き〜。 最後の話で、お父さん…!てなって最高だった。ほんとに頑張ったのね。

    1
    投稿日: 2024.04.24
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    なんだかどこ話もしっくりこないまま、読み終わってしまった。 子供っぽい感じ。若いときに読めたら良かったのかな。

    0
    投稿日: 2024.04.19
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    ずっと、気になっていたし、桜の季節なので(北海道生まれなのでまだ、あまり咲いていませんが...)読んでみました。 さすが辻村深月さんだなぁ!一つ一つの作品にどれも青春を感じます!最後はすべて...どうなるのかはぜひ、本を読んでみてください!!

    58
    投稿日: 2024.04.18
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    春、桜の季節。手にとって読んでみた。 中学高校の少年少女たちの青春。華やかな時期だけじゃない、後ろ暗い時期も綺麗に描かれていた。10代に向けた小説であり、10代に読みたかった一冊です。 20代のあなたにも読んで欲しいな。

    5
    投稿日: 2024.04.18
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    サクラ咲く季節なので関係する作品を読みたくて辻村深月さんの「サクラ咲く」を選びました! 表題作を含む三遍。主人公たちは中学生、高校生です。彼ら彼女らと同じ学生の時にこの作品に出会いたかったなともの思いました。すごく良かったです。 辻村さんの作品は「自分のことを書いてくれている!」と思わせてくれて好きです。 表題作「サクラ咲く」は気弱な中学一年生の塚原マチが主人公。マチは嫌なことを頼まれても意見が言えずに引き受けてしまう子。自分もそういう性格なのですごく読んでいて自分を重ねてしまいました。 「約束の場所、約束の時間」もそうですが学生のときに感じた苦しいことや辛いことが読んでいて肯定された気がして気持ちが楽になります。 この二作品は進研ゼミに掲載されていたようです。 読んで良かったです。

    2
    投稿日: 2024.04.15
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    中高生の瑞々しさ溢れる青春&ミステリー全3遍。 希望や未来を感じられる、春にぴったりの作品で、 特に、悩める中高生の背中を温かくそっと押してくれるような内容。 作品間のリンクがあるのも、嬉しいポイント。 辻村深月さんの描く青春物はどれも本当に素晴らしいと改めて実感でき、特に表題作、「サクラ咲く」が 好きで、「遠い日の歌」との相性が抜群でした。 「人はただ 風の中を 迷いながら 歩き続ける その胸に はるか空で 呼びかける 遠い日の歌」 〜♫

    9
    投稿日: 2024.04.12
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    今年の桜の開花と合わせて読む この手のテーマで辻村深月が物語を書いたらまぁハズレはありませんね 中高生ならではの爽やかさと甘酸っぱさたっぷりで、しっかり辻村的トリックもあり、とても満足です

    3
    投稿日: 2024.04.01
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    辻村深月さんの『サクラ咲く』 3編の短編がゆるりと繋がっていて、その仕掛けもまた趣があって素敵な作品だった。 10代の若者に向けられたメッセージ性の高い内容だったので、これは是非そのお年頃の方々に手に取って欲しい。 とはいえ、大人が読んでも十分に心震わされる青春小説なのが、辻村さんの凄さだと思う。綺麗事だけじゃなく、人間の弱さや傲慢さや嫉妬といった誰もが持ち合わせている部分もしっかり描かれている。 生きていく上での自分の核となる部分を少しずつ築いている10代ならではの、瑞々しくて、苦くて、甘くて、優しくて強くて、何だか私もこの頃に戻ってもう一度やり直したくなった。 そういえば学校の図書館、数える程しか行かなかったな、勿体無いことしなぁ。 きっと、あの当時はもっと優先順位の高い別のことに夢中だったのだ。不器用で目の前の世界が全てで、悩んで、苦しんだり、毎日揺れ動いて、何だか愛おしい時代だったな。こんな気持ちを思い出させてくれる辻村さんに本当に感謝だ。 久しぶりに、読み終わるのが名残惜しい程の作品に出会えてすごく幸せ〜♪な読後感だった。 収録は以下の3編 「約束の場所、約束の時間」 転校生の悠は目立たなくて控えめで、朋彦とは正反対のタイプ。朋彦は自分と悠がまさか親友になるなんて思ってもみなかった。立ち入り禁止に指定されている校舎の裏側で、悠を見かけた朋彦は彼の秘密を知ることになるのだが・・・ 「サクラ咲く」  塚原マチは学校の図書館で手にした本に「サクラチル」とたった一言のメッセージが記された便箋が挟まっているのを見つける。マチを取り巻くみなみ、奏人、恒河、琴穂・・・といった面々との日々の生活の中で、メッセージをキッカケに、マチの中で何かが変化しようとしていた。 「世界で一番美しい宝石」 一平、リュウ、拓史の3人は映画同好会で活動している。同好会を何とか「部」に昇格させたい一平は、自主制作映画にかけるのだが、主演女優にスカウトした“図書館の君”こと立花先輩は断固拒否している。この話を受ける代わりに彼女が出した条件とは?そして、彼ら3人が導いたこたえとは・・・

    39
    投稿日: 2024.03.31
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    学生ならではの悩みやゴタゴタがありつつも、それらを凌駕するとても眩しい青春小説。読後感も爽やかで良い。 三編の中で繋がりを感じて最高、泣ける。 登場人物みんなが物語の中で生きていることが分かるのが辻村さん作品の好きなところです。 中学高校時代が懐かしくなった。進研ゼミでこんな素敵な小説を読める時代があったとは、羨ましい(^^)

    8
    投稿日: 2024.03.28
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    3つの物語が入っている、読みやすい。 すごく良かった。透き通るような青春ってこういう事かと納得した。どれも友情に泣けるし、展開が止まらない面白さ。 主人公たちの気持ちがこれだけ伝わってきて共感できるのは、辻村深月だけだなと感じる。

    8
    投稿日: 2024.02.03
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    なんだか少し子供向け?と思ったら、進研ゼミに掲載されたもののようですね。学生時代を思い出し、きゅんと胸にくる青春短編集でした。

    11
    投稿日: 2024.01.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『約束の場所、約束の時間』 『サクラ咲く』 『世界で一番美しい宝石』 若美谷中学と高校を舞台に3つの物語を紡いだ傑作集。 人が生きる上で、最も大切なものは何か?を問う一冊。 本書は若い読者向け。悠、朋彦、マチ、一平の物語。 二度と戻らないあの日、青春という透き通った日々の喜びや痛みを瑞々しく描く。

    1
    投稿日: 2024.01.20
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    3つの短編。2つは中学生、1つは高校生の青春が描かれています。青春です。青臭いほどの青春です。おじさんには眩しすぎます。でも不快感はありませんでした。

    26
    投稿日: 2024.01.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    些細なことでドキッとしたりチクっとしたりした学生時代のことを思い出しながら読み進めた。お気に入りは「世界で一番美しい宝石」。良いものを作りたいという情熱が、映画の撮影や映画部の発足に繋がっていった。先輩の映画出演が決まった場面にはウルっときた。父親の「きっと、無駄にはならない」という言葉も印象的。失敗を恐れず、良いものをお客さんに届けようという情熱を持ってものづくりに励みたい。きっと、無駄にはならない。 2023/12/31 読了

    1
    投稿日: 2023.12.31
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    人間関係が希薄で、複雑な現代。とくに中高生の人間関係は複雑であろう。2作目の仲の良い女子2人がお互いを懐疑的に見るが、正直に打ち明けることでさらに仲を深めていく。この作品を読むと「誰か」とつながる温かさ、同じ思い出を共有できる仲間のいる温かさを感じられる。 読書をして、穏やかな、温かな気持ちにさせてもらった。

    3
    投稿日: 2023.12.25
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    登場するどの子も (一人のぞいて) 素直すぎる気がして、それがまた可愛らしくもあるんだけど、できすぎな気もしてもったいないというか。新薬の研究はほとんどが運次第だから、中学で決意して研究職に就けるだけでもすごいのに、さらにあまりに幸運な人生だよなぁ。

    0
    投稿日: 2023.12.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めての辻村深月作品でした。 三篇それぞれの主人公は、どこにでもいる学生のひとりで、学生生活を送っていく中で様々な人と出会い、人間として一歩ずつ成長して行く姿がどこか眩しかったです。 心温まる素敵な物語でしたという、そんな言葉で片付けて仕舞いたくないような感覚です。

    5
    投稿日: 2023.11.04
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    3作品収録 連作といっていいのかどうか でもつながりは感じました 進研ゼミの中二、中一で連作していたようで年齢層はその辺なのかもしれませんね いずれの作品も学校でのお話でまぁ青春かなと さくっと読める作品でした

    14
    投稿日: 2023.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    涙は出なかったけど辻村さんならではの短編だけど…があってキューンてなった。これは続篇欲しいなぁという感じ。新薬を朋彦が開発してくれた後の悠のその後が知りたいなー。

    1
    投稿日: 2023.10.11
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    ○約束の時間 ○サクラ咲く ○世界で1番美しい宝石 こんなふうに 誰かを想い、誰かと共に 過ごせたらいいな。 希薄な現代に伝えたい1作

    1
    投稿日: 2023.10.02
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    非常に青春を感じた。短編同士がつながる系は、読んでる途中に忘れてしまうので苦手だけれど、ストーリー自体が面白かったので楽しく読めた。

    8
    投稿日: 2023.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中高生の頃の繊細な心が表現されていて、夢中になって読んだ。中高生の頃はモヤモヤすることも多かったけれど、中高生にしか味わえない思いがたくさんある。 最初の1作目の内容がSFで驚いたけれど、3作全てを読んで納得した。この本のテーマの一つはタイムマシンなのかなと。過去から未来へと送る薬、本も過去の作者の思いを未来へ届けるタイムマシン。

    0
    投稿日: 2023.09.21
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     中高生が主人公の3つの短編集。 高2の娘のオススメで読んでみました。 娘の初・辻村深月さんはこの作品らしいです。 私は辻村さんの怖い本を何冊か読んでからだったので、途中で「これ、辻村さん?」って思っちゃった。  どのお話しも良かった。 少しずつ登場人物がリンクしてて、3作目で「はっっ!!」って叫んじゃった。  半年くらいしたらよみかえしてみよう。

    2
    投稿日: 2023.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは中学生におすすめしたい本です。 学校って本当に嫌な場所。周りを気にせずそれぞれが自分にあった居場所を見つけられるといいな。

    2
    投稿日: 2023.09.05
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    カラオケを歌わざるをえない場面が久しぶりにありました。学生の頃は、もっと苦痛だった。歌いたくない、上手な人だけ歌えばいい、どうやってノリを示せるか、断りたい、いろいろ若い時はしょうかできない日々でした。ちょっとした味方が現れて救われていたことを、この作品で思い出させてくれました。

    4
    投稿日: 2023.08.13
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    三作目が好き。三作が少しずつリンクし合ってるのもいい。ラストは鼻がツンとした。 この作家さん、学校+超常現象が好きね。 そんな上手くいかないだろ、という現実離れ感もあるけれど、思春期の、周りからこう言われるけど本当の自分は違う気がするとか、他人が羨ましく思えたりする心情を細かく描くのが、ほんとうに鮮やか。

    1
    投稿日: 2023.08.07
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    十代の頃に出会いたかった本 登場人物が若くて、瑞々しい 学校には色んな人がいるけど、声が大きい人だけじゃなくて、どんな人にも居場所があってほしい どんな青春もどんな人生も、素晴らしい

    2
    投稿日: 2023.07.25
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    すぐに読めるが、深い。 共通しているテーマは、自分と向き合うこと。人をみとめ、受け入れること。それが成長であり、生きている喜びとなり、これからの希望となる。 人間は見た目で自分の位置を知る。1軍、2軍とランク付けて、他人と比べ、自分を貶める。比較できない内面の深みが一人ひとりにあるのに。私のことは私にしかわからないのに。わかっていてもそこに囚われてしまう。特に学校生活では。 そんな若いひとたちに向けた優しいメッセージ。 3編目が辻村さんの真骨頂。

    0
    投稿日: 2023.06.25
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    さわやか。 自分のあのころ、を、思い出しながら読んでしまった。 2話目の主人公が徐々に成長していく様にじーん。 人は人との出会い、関わりで変わっていくんだなぁ。10代って感受性も強いからこの頃のインパクトって特に大きいように思う。 登場人物がリンクしてるのもなんかいい。 辻村さんの作品ではよくあることみたいだと後から知った。他のも読もうと思ってしまう。

    1
    投稿日: 2023.06.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は「狙われた学園」ばりのジュブナイルSFっていう感じで始まる。読み終わって、ぜーんぶつながって。。。 「約束の場所、約束の時間」は、タイムマシンを使って転地療養にやってきた持病持ちの悠くんと、若美谷中学陸上部の朋彦が、未来のゲームソフトと秘密の場所を通じて友達になる。同じ陸上部の美春も関わり、事件が起きて、二人を救うためにタイムスリップを使った悠くんは未来に帰ってしまう。ホログラムレターの入った銀色の筒を残して。 「サクラ咲く」は、引っ込み思案でイヤと言えない性格のマチちゃんが主人公。やらされた感で始まったクラスの役を通じて、陸上部のみなみ、恒河、同じ理科部の海野奏人らと友達になることで、楽しく1年を過ごし、ずいぶん変わっていく。それでも本を読むのが好きで、図書室に通う中で、借りた本に一言書いた紙が挟まっていることに気づき、分からない誰かと本に挟んだ紙を通じて交換日記のようなことをして、お互いにはげましあう。実は、そのメモを書いたのは、登校拒否になってた紙音で、みなでメッセージを書いて、学年最後の合唱に紙音が学校に来てくれるようになり、みんなで合唱ができた。みなみの陸上部のやさしそうな先輩が、朋彦と美春だったことにあとから気づく。 「世界で一番美しい宝石」は、若美谷高校の3人の男子が、映画同好会で初めて映画を作ろうとして、主演に3年生の立花さんにアタックする話。普段はあまり目立たない、もしくは目立つことが嫌いな3人が、立花さんが変わってしまったきっかけを作った3年生に立ち向かう所は良かった。図書司書の海野先生が奏人と結婚したマチちゃんで、主人公の一平の父母が製薬会社で研究している朋彦、美春なんだとわかり、恐れ入りました。朋彦は、悠くんの役に立つ薬を作り出すことに成功したみたい。間に合って良かったって。

    7
    投稿日: 2023.05.27
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    中1の塚原マチは図書室の本から滑りおちた『サクラチル』と書かれた紙を見つける。貸出票にはマチと同じ1年5組と書いて消された跡があった。クラスメイトが書いたのか?その後もメッセージを見つけたマチは・・・?  

    2
    投稿日: 2023.05.11
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    仕事の繁忙期からようやく抜け出し、久々の読書です。 いずれも中高生が主役の話が3つ。 『サクラ咲く』ある日、図書室で借りた本の中に見つけた「サクラチル」のメモ。 自分と同じ本を借りている誰かがメモを挟んだのか?メモを入れているのは誰か?そして、思い切って、自分もその見知らぬ誰か宛にメモを入れてみる。そこから始まる知らない相手との手紙のやり取り。 自分の意見をはっきり言えず、周りに流されてしまう自分がイヤで、でもなかなか変われずにいたマチが、その手紙のやり取りをする中で、少しずつ変わっていく。 自分が変わることは、周りが見えてくるということでもあるなぁとつくづく思う。 辻村さんの物語は、最後に希望があると思わせてくれる。 中高生にもおすすめです。

    18
    投稿日: 2023.05.04
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    中高生が出てくる青春小説だが、三十代の自分が読んでも、過去の日々を思い出して懐かしい気持ちになったり、また自分とは違った人物になりきって当時を再び生きるような読書体験ができて面白かった。(『サクラ咲く』と『世界で一番美しい宝石』は、本や図書館が好きな登場人物が出てくるので、読書好きな人であれば、ハマりやすい設定かと思う) 特に表題作の『サクラ咲く』は、自分の気持ちに正直に堂々と行動する女子中学生たち、またそのさわやかな友情関係に、とても清々しい気持ちになった。

    5
    投稿日: 2023.04.22
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    3つの短編の絡み合いが見事と思います。 面白かった。 ただし、それでもやはり青春物は苦手です。 でも?良く出来てると思う。

    1
    投稿日: 2023.04.18
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    辻村深月のサクラ咲くを読みました。 中学生や高校生たちの青春物語3編が収録されています。 表題作のサクラ咲くは本好きの少女、塚原マチが主人公です。 図書館で本を借りて読んでいたマチは本の中にサクラチルと書かれたしおりが挟まれていることに気づきます。 これをきっかけに見えない相手とのしおり交換日記が始まってしまいます。 一体相手はどんな人なのか、クラスの中の日常の描写とともに物語が語られます。 周りを気にしてなかなか思うように行動できないマチが少しずつ成長していくのでした。

    4
    投稿日: 2023.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村さんの本の中でも特に大好きな一つ。 短編一つ一つが繋がっていて一気に読んでしまった! どの三編も好きだが、特に好きなのは「世界で一番美しい宝石」。3人の掛け合いも面白いし、思わず微笑まながら読んでいた。

    2
    投稿日: 2023.03.23
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     辻村深月さんが「進研ゼミ」(中二・中一講座)に連載した2編を含め、中学・高校を舞台にした3編が収められています。  ヤングアダルトやライトノベルなどのカテゴリーは個人的によく判りませんが、少なくとも中学生を読者対象の中心に置いているとしても、大人も十分に楽しめる青春もの、という印象です。  平易な文章で読みやすく、3編それぞれが、実に鮮やかな密度でリンクしていて、配列の仕掛けも絶妙で面白いです。上手いなぁと思ってしまいます。  3編に共通するのは、学校の授業に見立てて『特別の教科 道徳』の価値項目だと、「個性の伸長」「向上心」「友情」「信頼」「相互理解」「寛容」辺りでしょうか。自分を変えたいという想い、行動・克服が中心になっている気がします。  道徳の教材としては長過ぎますが、十分通用して余りあるほど価値があると思います。  多感な中学生心理が瑞々しく描かれ、ミステリー要素を入れながらの登場人物への陰影付けが深く、誰もが「わかる〜」「あるある」と感情移入しながら読めること請け合いです。  タイトルも内容も、これからの季節にピッタリな物語でした。

    51
    投稿日: 2023.03.12
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    青春×ミステリ 3編からなる傑作集 約束の場所、約束の時間 サクラ咲く 世界で一番美しい宝石 どれも好きでした!選ぶとするならやはり表題作のサクラ咲くかな。 良くも悪くも学生・学校ならではといった場面や心情が随所に…。痛みも喜びもありますよね…。 青春は一生に一度ですね。

    3
    投稿日: 2023.03.06
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    小学校高学年〜中学生におすすめ。友人関係に問題を抱えやすくなる学生生活に、背中を押してくれるような希望を持たせてくれるストーリー。 短編集なのでサラッと読めるし、ちょっとしたSF要素も子供には興味を持ちやすく◎ 大人が読むと、懐かしさを感じる。

    2
    投稿日: 2023.02.11
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    中高生の悩みがつまった作品。重なりあわない3作と思いきや最後にえっ。そうだったのかと驚きと感動が巻き起こる。

    1
    投稿日: 2023.02.11
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    小中学生でも、読み易い文章。 読後感が爽やかなのは、わざとらしくなく、さりげなく各章が繋がりを持っているからだと思う。 若くて自分の居場所がわからない子も、改めて学校は目立つ人の為だけの場所じゃないんだと思える気付きになりそうでいいかもしれない。 大人になった私でも、しみじみ感じてしまったくらい。 各章の学生が“その瞬間”感じた心の機微を、易しい表現で綴ってある。

    1
    投稿日: 2023.01.23
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    自分に共感する部分がちょくちょくあるから自分の経験と重ねられる 深くもう一度読んでみたり、登場人物を書き出してみたりすると あー となることもある 最後のお話の終わり方が本当に幸せになった

    5
    投稿日: 2023.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三つの短編。どれも学校の中でいわゆる地味だと言われる子たちにスポットを当てたお話。みんな、同じ年頃に似たような思いを抱く。友達を助けたい。昔の自分と変わりたい。学校で居場所がほしい。そして三篇の繋がりが素晴らしい。友達を助けたいと誓ったあの子供は親に。本が好きだった女の子はその恩返しをするかのように図書の先生に。映画部の四人もこの先誰かの支えになってくれるだろう。

    1
    投稿日: 2023.01.11
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    思春期の頃を想い起こす。 傷つきやすい、薄いガラスのような気持ち。ヒビ割れると人をも傷つけるような。 友達関係と学校が生活の中心で、世の中の全てのように感じてた。そんな想いを描いた3部作。 表題の『サクラ咲く』も良かったが、『約束の場所、約束の時間』に1番胸が熱くなった。 最後の『世界で一番美しい宝石』も含め、友情の素晴らしさがいっぱい詰まってた。 友達はたくさんいなくてもよいのだ。人は大人になるにつれ、どんどん図太くなる…思春期、青春期の本にたまには触れなきゃね。 「かがみの狐城」とテイストが近い作品。

    9
    投稿日: 2022.12.30
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    中高とろくな青春を送る事が出来なかったのに、何故か青春小説が好き。自分が出来なかった事だからでしょうか。 でもさすが辻村さん、さわやかではない青春を送ってきたものにも寄りそう本です。 居場所がない人間には図書館は本当に重要な場所です。僕もよく逃げ込んで本を読んでいたものです。

    2
    投稿日: 2022.12.19
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    3編が何気に繋がっていて、おぉ!ってなった。 2つ目のサクラ咲くが良かった。 若いって凄いことだな。何をしてもキラキラしてる。 学生時代特有のこの感じはやっぱり当時は気づかないもんね。 今になって分かる。 戻りたいなぁ

    1
    投稿日: 2022.12.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3短編。・タイムスリップしてきた少年と未来のゲームをして進行を深める話。また、未来の少年の病気を治すため現世から薬の開発に取り組み始めるエンド。・不登校の女の子を合唱と図書館の本の間に手紙を挟んでやりとりしたら救えた話。・映画部で、憧れの先輩をキャストに誘う話。野球とかサッカーとか分かりやすいものじゃなくても主役貼れるんだぞ、恥ずかしくないんだぞって話。

    1
    投稿日: 2022.12.05
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    面白かった。 3つの短編からなる物語なんだけどそれぞれの物語が少しずつ繋がってるのがほんと好き。 特に表題作の「サクラサク」が良かった。 マチが中学に入って少しずつ成長していく姿に素直に頑張れって思ったし文通だとか遠い日の歌だとか自分が中学の頃の事と重なってあの頃のピュアな気持ちをほんの少しだけど思い出すことが出来た。 そうなんだよなぁみんな自分1人が悩んでるみたいに思っちゃうんだけど皆んながおんなじように悩んでそれでも頑張って成長していってるんだよなぁ。

    5
    投稿日: 2022.11.16
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    心温まる短編集。 中高生にぜひお勧めしたい。 友情を築いて友達のために必死になること、 重視するものののためにその他を粗末にして反省すること、 人に話せない悩みを打ち明けられる救い、 欠点に苦しみ変わりたいと願うこと、 居場所を求めること、 などなど、思春期の悩みや、 乗り越えた爽快感など、 平易な言葉で感情移入しやすく描かれている。 重たい作品の辻村さんも好きだけれど、 こういうサラッとした辻村さんも、素敵。 中高生には絶対こういうのだろうな。

    22
    投稿日: 2022.09.23
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    短編小説!全3話 サクラ咲くは自分の気持ちを伝えられない女の子が成長していく話。相手に嫌われたくなかったり、話に流されがちだったり、自分の気持ちを正しく伝えられなかったらどうしよう、という気持ちから、相手に自分の思いを伝えられないことなんて誰にでもある。私もその一人。主人公に似てると思った。 さて、主人公は自分の気持ちを口にすることができるようになるのでしょうか?本を開けば分かります。

    2
    投稿日: 2022.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話が繋がっていて面白い マチも朋彦も結婚して一平たちの代に繋がっていて…学校のお陰で変わった変化が見れて良かった

    3
    投稿日: 2022.09.03
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    娘が中1のときに読書感想文に選んだ本。 中高生が主役の本(に限らず映画やマンガも)なんとなく青臭くて読まないけど、 そこらへんに転がっているのを軽い気持ちで読み始めたら、おもしろい! 青臭いしありがちな内容かもしれないけど、そういう普遍的な題材をこんなに楽しく読ませてくれるとは。一気に読み切った。

    1
    投稿日: 2022.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    元々は、「進研ゼミ中学講座」で連載されていたもののようです。 私も学生時代とっていましたが、今の子たちはこういうの読めるんですね。いいなあ……。 進研ゼミで連載されていたとはいえ、中学生に向けたというだけなわけではなく、大人が読んでもとても良いです。 私は最後の『世界で一番美しい宝石』が一番好きでした。学校が自分のもの・居場所ではないような気持ちってとてもよく分かります。 それぞれの話のつながりもとても愛しい。 辻村さんの書くお話しはなんというか、学校で華やかな場所に立てない人間、いわゆる陰キャ寄りの人間の書き方が本当にうまいというか、気持ちが分かっているなと感じます。

    6
    投稿日: 2022.07.23
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    中学生を主人公にした三つの短編で構成される。 「約束の場所、約束の時間」はタイムトラベラーもの。 辻村さんの作品で、まさかそんなSFめいた設定があるとは思わなくて、びっくりした。 「サクラサク」は、気持ちのやさしい中一の塚原マチを主人公にした、3篇のうち最も長い作品。 知らない子も多い中学で、夏休みの自由研究や、合唱コンクールなどを通して、新しい学校での人間関係を作っていく。 最初は、マチがいじめられたりするのではないかと、まるで親のようにはらはらしてしまったが、幸いそんな話ではなかった。 むしろ中心となるのは、図書館の本に挟まれた手紙のやりとり。 誰か分からない相手と、それでも、たしかに心が通っていくところがとてもすてきな話。 最後は、マチが一歩踏み出して、顔の見える関係に変わっていくのだけれど。 最後の「世界で一番美しい宝石」は読みごたえのある一篇。 これは高校生が主人公。 「図書室の君」立花亜麻里を、自主製作映画主演女優に―映画同好会の一平たちの奮闘が描かれる。 彼女から提示された条件は、小さい時に読んだ宝石職人の話を載せた本を探すことだった。 「学校は、みんなのものだ」。 スポーツができたり、コミュ力が高かったりしなくてもいい。 暗いだの言われがちな文化系男子たちに注ぐ作者の眼が温かい作品だった。

    0
    投稿日: 2022.07.03
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    読み終えた後で子ども向けに作成した本らしいことを知りました。大人の私が読んだら…中高生時代の 世界の狭さを思い出したり、女子とのいざこざが面倒なのはいつでもそうなんだなとか 1番印象に残ったのは 「世界で一番美しい宝石」 この世に存在しないと思われる本をどうやって探すのか?無理難題を主人公たちがどうやってやり遂げるのか、子どもらしい解決方法にハッとさせられました 今読んでも楽しめたけど 幼かった過去の自分が読めたら良かったなって

    7
    投稿日: 2022.06.11
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    なんと言っても読了後の爽快感。 子供向けに書かれたものなのでどっしりとした感じではなく読みやすい。でも深い。 3つの短編が入っているのだが、それぞれの話に少しずつ繋がりがある。それがまた面白い。 現実ではなかなか味わうことのない夢へのキラキラした気持ちを味わせてくれる。 私はそれが現実への活力になった。 3つ目の話が特に素敵だと思った。

    4
    投稿日: 2022.06.08
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    ジュブナイル。ですが、大人の心にも十分刺さる3編。それぞれユル〜く繋がっている。辻村さんらしい生き生きしたキャラ設定と、ワクワクする展開と、爽やかなオチ。中高生を主役にした学園ものを、年齢にかかわらず違和感なく読ませる筆力はさすが。年頃の娘にも薦めたくなる一冊、でした。

    9
    投稿日: 2022.06.05
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    3つの短編集。スラスラ読める。 学校はキラキラした子たちのものだけじゃなくて、どんな子でも心地よい場所、思い出になって欲しいもの。 中学生のころの女子の関係ってあやういよなぁ…と思い出して胸がチクッとなる。でも嫌な登場人物は出てこないし、子どもでも読みやすい。

    0
    投稿日: 2022.06.05
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    中高生時代を思い浮かべながら読ませてもらいました。 当時、図書室で本を読んでいる子=暗くて地味な子という周囲の勝手なイメージがあり…本当は休憩時間や放課後に本を借りに行きたくてもなかなか行けなかったなぁというのを思い出しました。 「新しい、中学校の本。ここにあるすべてをこれから三年間かけて読んでいっていいのだと思うと、わくわくする。」というマチの心の声が印象に残りました。 もう後悔しても遅いけれど…マチのように学校の図書室にあるたくさんの本を読みたかっなぁ。 個人的に「世界で一番美しい宝石」がとても良かったです❁⃘*.゚

    4
    投稿日: 2022.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いつものドロドロとした妬み嫉みや自己陶酔をあまり感じない爽やかで眩しい青春の1ページといった内容。現実はこんなに爽やかなもんじゃないだろうとは思うものの、なんだか幸せな気分になった。

    0
    投稿日: 2022.04.08
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    『約束の場所、約束の時間』、『サクラ咲く』、『世界で一番美しい宝石』の三篇からなる短編集。 『約束の場所、約束の時間』を読み始めてすぐに「あれ?ちょっと子どもっぽくないか?」と思ったのだけど、それもそのはず、どうやら進研ゼミの中2講座に連載されていたものを文庫本化したのだと巻末の出典をみて気づく。 中2にむけて書いているのでなかなかはじめは共感できず、ページをめくる手が止まりそうになってしまったけれど、表題作『サクラ咲く』へと進むころにはすっかり辻村ワールドの虜になっていた。 登場人物たちの抱く、学生時代に自分も抱いたであろう葛藤を懐かしく思いつつ、主人公たちのひたむきさに心うたれた。 非常によかった。中学生向けに書かれた小説であっても、大人が読んでも十二分に楽しめると思う。 あとさすがだなあと思ったのが、各話はつながっていて、第一話の主人公が第三話に登場して「その後」がわかる仕組みになっている。しかもその「その後」が希望に満ちているから、読みながらついニヤニヤしてしまう。 サクラ咲く。よかったです。 あと余談だけど「あさのあつこ」さんの解説が素晴らしかった。小説を読みながら僕が感じていたこと、でも言語化できないような気づきをしっかり文章化してくれていた。 本の売り上げのために器用された旬のタレントがかいた解説を読むと「なんだかなー」というもやもやした気持ちになるけれど、あさのあつこさんの解説は完璧だった。

    2
    投稿日: 2022.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    若美谷中学 二年三組 武宮朋彦(陸上部) 菊池悠(眼鏡、チビ) 砂原美晴(学級委員、女子陸上部部長) 一年五組 塚原マチ(書紀、科学部) 守口みなみ(委員長、陸上部) 海野奏人(科学部) 長沢恒河(副委員長、サッカー部) 高坂紙音 光田琴穂(副委員長、バスケ部) 県立若美谷高校 武宮一平(二年生、映画同好会) 生田リュウ(二年生、映画同好会、ジャニーズ系) 平野拓史(二年生、映画同好会) 立花亜麻里(三年生、図書室の君、主演女優)

    0
    投稿日: 2022.04.02
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    20220314 人と人とが繋がっていく過程が読んでいてとても心地よかった。日々同じことの繰り返しだけれども、もう少し人との触れ合いとか繋がりを深めていきたいな。

    0
    投稿日: 2022.03.19
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    中高生の瑞々しさに感嘆。高卒認定試験の問題に一部が採用されていた「世界で一番美しい宝石」の結末が読めてよかった。

    0
    投稿日: 2022.03.11
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    この本を読んで、中学や高校での生活がとても懐かしくなりました。 一年を通してのさまざまな行事、テストや部活動、そこで出会ったかけがえのない友人たち。 随分遠ざかってしまったけれど、少しでもあの頃の澄んだ心を取り戻せたような、そんな気がします。 謎の転校生悠と朋彦の、心温まる交流が描かれていた「約束の場所、約束の時間」。 本好きで、自分の意見がはっきり主張できない中学一年の塚原マチの、成長していく過程が描かれていた「サクラ咲く」。 どちらも同じ中学が舞台になっていました。 「世界で一番美しい宝石」は、少し時間が経っていますが、高校生のお話。 ここでも本好きな女子生徒が出てきて、何だか嬉しくなります。 司書の海野先生は…。一平の父親はもしかして…。 というような面白い仕掛けもありました。 三編とも、逞しく生きる少年少女たちがきらきらと輝いていて、読んでいて羨ましくなります。

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    投稿日: 2022.02.28
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    中高生の時に出会っていたらと思った本。 教室や学校生活の風景や行事、部活動に懐かしさを感じる。 嵐のサクラ咲ケが、頭の中に流れて離れなかった。 登場人物たちの心情や表情がすごく丁寧に描かれていて、どの作品にも入り込むことができた。 表紙のイラストのような、温かく、柔らかい気持ちになれる本!

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    投稿日: 2022.02.07
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    ·約束の場所、約束の時間 ·サクラ咲く ·世界で一番美しい宝石 という3編からなる一冊。 「約束の···」の朋彦、美晴が「サクラ···」にちょっと登場。 「サクラ···」のマチが、「世界で···」に先生として登場。 って感じで、作品間で登場人物が微妙にリンクするのも辻村作品ならでは。

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    投稿日: 2022.02.05