
総合評価
(98件)| 15 | ||
| 27 | ||
| 34 | ||
| 8 | ||
| 1 |
powered by ブクログ仏教の思想、考え方を日頃色々な刺激を受けて反応してしまう「考える」ことについて五感を通して読み解く内容。 色々な考えなくてよいことまで考えてしまう。そんな人に向けて五感という切り口からその不快感、辛さを軽減へと導く本。 個人的には作者の考え方が出ている方が好きなのだが何となく五感がテーマのためどうしても身体的な方法論になっていったのがあれだったのか個人的にはあまり合わなかった。
15投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログ十年くらい前に購入し、再読。 ということは、私の場合、読んで「考えない」ようにならなかった、ということ。 今回も…やっぱり考えてしまうかな。 まぁここで書かれている通りに出来たら、もう少しマシだったかもしれないけど、やっぱり世俗では難しい。 脳学者の池谷氏との対談は面白い。 「前頭葉のある部分にダメージを受けた人は危機感・恐怖感が無くなるので、確かに幸せそうで知能も正常だが、料理ができない。危機感がないから、包丁で何度も手を切ってしまう。だから生物が先に苦悩を感じるようになったというのは、不幸でもあり幸福でもある」 「人間の行動のほとんどが脳の反射によるもので、本当は自由意志なんてない」 「チベット僧の瞑想中の脳波測定は今は受け入れられていない。なぜなら高僧は、実は瞑想下手だったことがばれてしまったから」 といったような、池谷氏のコメントがよかった。 著者はその後、破門されているが、そこらへん宗教はビミョーだな、って思ってしまう。
9投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ古典に登場する和歌によると、その昔人は日常の些細なことにも感動し喜び悲しんだそうだ。特に万葉集などの古い歌は内容もおおらかという。昔は今のような記号ノイズが少なかったからだろうか... 巻末対談にあるナロキソン (CAS:465-65-6) とストレスの話がなかなか興味深い。
0投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログ「考えない練習」というタイトルから何となく草薙龍瞬氏の「反応しない練習」と同様の書かと思い読んでみた。 しかし、内容は良くも悪くも全く違って、こちらは”考えない”どころか、日常の様々なシーンでどう考えて過ごせばいいのか事細かに個別具体的に対応策(対応する考え方)が記されている。 もっと総論的な内容を期待していたので少し肩透かしをくらった感はあるが、むしろこちらの方が良い、と思う読者も多いのかもしれない。
0投稿日: 2023.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
考えない練習というよりかは、仏道での心の置き方(五感+自我)が書かれている。話す時は、聞く時は、〜は、ここに気をつけなさいね、といった具合に。今の私が欲しい言葉はあまりなかったが、一文だけなるほどと思った文があった。 「心は常に刺激的なものを追い求めている、刺激的なものというのは不安、恐怖、心配などネガティブな感情である(うろ覚えです)」 不安恐怖心配悪口といったネガティブなものは、空が青いことや道端の景色などのニュートラル、ポジティブなものよりも刺激が強いため、脳が“勝手に”繰り返し繰り返し思考してしまうとな。なるほど。
1投稿日: 2023.06.19
powered by ブクログ自分を客観的に観る。 人の話を聞く。 穏やかに話す。 己の欲やカルマを見つけて、向き合って、 でも聞き流す。 そんな自分も知ってるよ。でも今はそれにとらわれないようにしよう。 無自覚を自覚する、というのか。 本当の自分を知る。 そして超えてゆく。
0投稿日: 2022.11.23
powered by ブクログ余計なことを口から出さないことが大事 今まで、ときには愚痴をこぼすことでガス抜きや気持ちの整理になってると思ってたけど、解決の見込みがない愚痴は、心の中の負の感情を増幅させるだけだと実感してきた。
1投稿日: 2022.11.09
powered by ブクログ本屋さんで目にとまった本は、自分の求めていることが書かれているの法則! よくないことを永遠と考えてしまうことが悩みだった。考えても考えてもしょうがないのに。 自分の性格のせいなのかなぁと思っていたけど、脳のヤクザ行為だったのね。ヤクザ怖い! よくないことを考えている、イライラしているといったときに、私は今こういう状態であるんだ、と客観視して、自分から離して脇に置くようなイメージ? これは繰り返してやらないとだな。 イライラしているから周りが気になる、逆にペンを横にくわえると楽しいことを見つけ出す検出力が上がる。すべては自分次第なのだな、と思った。 よくないことを永遠考えてしまうのは脳のヤクザ行為、良いも悪いも自分次第だと分かったら、少しポジティブになれそう。
2投稿日: 2022.08.02
powered by ブクログ第1章 思考という病―考えることで、人は「無知」になる 脳内ひきこもり→集中力低下 3つの基本煩悩=怒り・欲・迷い 感覚に能動的に→心は充足 第2章 身体と心の操り方―イライラや不安をなくす練習 話す 聞く 見る 書く 読む 食べる 捨てる 触れる 育てる 第3章 対談 池谷裕二×小池龍之介―僧侶が脳研究者に聞いた「脳と心の不思議な関係」 身体と心の操り方
0投稿日: 2022.07.04
powered by ブクログまるで読心術が出来るかのように、人の反応が気になったりして生き辛い人にはとても良い本。人間、なにひとつ思いどおりにはなりません。ブッダは天才だなーって改めて思います。
0投稿日: 2022.03.21
powered by ブクログ生活をしていると色々考えてしまったり、 勝手に記憶が想起してしまうことがあります。 その際に抱く感情の対処法や 日々の考え方について どう対処するか説明がされています。 少しでも考えを楽にして 日々の生活を贈りたい方は 読んでみると良い本かもしれません。
0投稿日: 2022.02.25
powered by ブクログ非常にためになりました。大抵の悩みは承認欲求か怒り。 それな流されない為に感じることが大切ということが分かりました。
0投稿日: 2021.12.28
powered by ブクログ【三毒】 ・欲 情報を求める心の衝動エネルギー ・怒り 情報に反発する心の衝動エネルギー ・迷い 目の前のことに飽きて別の刺激を求める心の衝動エネルギー 無知の煩悩とも言う=自分の体の中での意識の働きや思考の動きを知らない 【八正道】 ステップ⓵ 自己ルールを律しぶれない芯を作る 正思惟 思考内容を律す 正語 言葉を律す 正業 行動を律す 正命 生き方を律す ステップ② 集中力を養う 正精進 心を浄化する 正定 集中する ステップ③ 気づく 正念 心のセンサーを磨く 正見 悟る 【正思惟】 念力 自分の心の状態に気づく 定力 心の働きを変える 六門 目、耳、鼻、舌、身、意 外部からの刺激に気づく方法 【話す】 〇自分の声音の観察→ 違和感があれば自然に修正される 〇ネガティブな思考を感じたら、その感情を真っすぐに見つめる 例:「むかつく」と思っている 〇謝罪の際には、具体的な対策を述べる「次からはこういうやり方、順番で、同じ失敗を繰り替えさないように気を付けます」 〇言い訳は、相手の性格や感情を分析しながら注意深く選ぶ 〇無駄話をしない 相手にとって有意義でないもの、心にもない相槌やフォローを返さなければならない話 〇ありがとうを連発しない 社交辞令は必要最低限にする 【呼吸する】 呼吸を意識する→違和感があれば自然に修正される 【聞く】 〇暴力的な音や大きな音はできるだけ遠ざける 自分でもできるだけ音を立てずに動作する練習をする 〇周りの音を意識的に聞いてみる 〇相手の感情に着目して聞く 相手の声音、速度、呼吸、表情の変化に着目 〇批判されたときは、相手の苦しみに目を向ける 「怒り」→喉に何かがつまったような声 「慢:自己評価を気にしプライドにしがみつく」→相手を馬鹿にしたようなトーン 〇音そのものに注意して聞くことで、最初から不愉快にならないようにする 【嗅ぐ】 嗅いだままにする あるにおいが鼻を刺激して、それに怒りを感じているだけ 【見る】 〇ニュートラルなものをしっかり見る 例:看板が見えている→近づいて見える→今見えなくなった 〇見ることにより自我が強く刺激されるようなものも避ける 〇相手の感情に着目して聞く 相手の声音、速度、呼吸、表情の変化に着目 ↓ ただし自我に還元させないで客観視する 〇緊張した時などは、いったん目を閉じたり半目になったりしてみる 〇自分の姿も相手の心を刺激していることを心の片隅に置く 自分の表情に自覚的であるように心がける 【書く読む】 ネガティブなことは書かない 計画する あらかじめ決めておく
1投稿日: 2021.10.05
powered by ブクログ心の三毒である欲、怒り、迷いから離れるための方法。 目・耳・口・鼻・舌・身体を使って、感じることが大事。自分自身のことを考えるのではなく、周りの人や本などから、聞く、話す、触る、書く、読むことで、自分を客観視することが大事。
0投稿日: 2021.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第3章の対談 池谷裕二 x 小池龍之介 僧侶が脳科学者に聞いた「脳と心の不思議な関係」というテーマでの対話が非常に興味深かった。ブッダが唱えたオリジナル仏教と、小池さんの書いたものをもっと学びたくなった。
0投稿日: 2021.09.06
powered by ブクログ難しかった。すべてが最もで反論の余地がない。実践すれば自分の苦痛からきっと逃れられるだろうと理屈ではわかるけれど、なかなかできないと思ってる自分がいる。まだまだ雑念だらけの凡人だから、その境地に到達することを目指していきたいと思うだけでも前進といえるのかもしれない。
1投稿日: 2021.03.22
powered by ブクログ・よけいな考えごととは、後悔や憂い。今考えてもどうしようもないことなので、後悔は教訓に、憂いは目標に変換して、今を精一杯生きることが大切です。そして焦ってはいけません。周囲の目を気にせずに… いつもよけいな考えごと、とりわけネガティブな考えごとに支配されている母のために、と買った本でしたが、自分が先に読み始めてしまったら、自分のためにこそなる言葉に溢れていたので、母の分は、もう一冊買いました。 「慢」とは、良く思われたいといった自己の評価を気にし、プライドにしがみつく「欲」の煩悩のうちのひとつです。とか、怒りの発散を繰り返すことによって、怒りを表に出しやすい直感的な性格に近づいてくのです。など、耳の痛いことばかりですが、そんな間違った方向に暴走する自分に急ブレーキをかけるために、考えない練習を! よけいな考えごととは、いわゆる「煩悩」なんですよね。後悔、憂い、いずれも、今考えてもどうしようもないことなので、後悔は教訓に、憂いは目標に変換して、今を精一杯生きることが大切です。そして焦ってはいけません。周囲の目を気にせずに、マイペースで進みたい。 取引先から頼まれた仕事を理解しようとすらしないまま丸投げしてくる同僚に腹を立てている自分がいる。まず、自分が少しでも理解しようとすることが、当然のことだと思うからです。相手のことを考えることは、簡単なようで中々難しい……
0投稿日: 2020.04.29
powered by ブクログ考えない練習 著:小池 龍之介 本書で提案する思考の調教とは、五感を研ぎ澄ませて実感を強めることにより、思考というヴァーチャルなものを乗り越える手だてである。目・耳・鼻・舌・身の五感に集中しながら暮らす練習を経て、さらには思考を自由に操ることを説いている。 本書の構成は以下の9章から成る。 ①思考という病 ②身体と心の操り方 話す ③身体と心の操り方 聞く ④身体と心の操り方 見る ⑤身体と心の操り方 書く 読む ⑥身体と心の操り方 食べる ⑦身体と心の操り方 捨てる ⑧身体と心の操り方 触れる ⑨身体と心の操り方 育てる ざわつく心は不安からくる。 考えすぎる思考病から抜け出すにはどうすべきか。 不安やストレスなく過ごすには考えないにこしたことはない。 しかし、それができない。 そして、一気に改善はしない。 本書から向かうべき方向を確認しつつ、今の自分が受け止められる教えと真摯に向き合うほかない。 丁寧に生きる。 そこがキーワードになると感じる。
1投稿日: 2020.01.26
powered by ブクログ人間は本能的に刺激を求めてしまうため、怒りの感情も刺激として感じて求め続けてしまう、という内容にはっとした。 本の内容に直接関係ないが、著者は、座禅会をやっているので禅宗のお坊さんかと思いきや、もともとは浄土真宗のお寺の跡継ぎらしい。その後、独立しているため、仏教といっても今現在主流となっている流派とは少し異なるようだ。このため、一般的な仏教書とは毛色が異なることを頭に入れて、 読んだほうがよいかもしれない。
0投稿日: 2019.12.03
powered by ブクログ「考える」ことにエネルギーを割かれないための方法を、仏教の手法をベースに具体的に書かれた本。 情報を入り口で止めて自分の自我を刺激しない、自分の感情をぶつけて相手の自我を刺激しないというのは、練習が必要だけど、それができたら心が穏やかになるだろう。 ささいなウソもつかない、というのもハッとする。 考えない練習は、自分自身と他人の感情を、どちらも大切にすることにつながることだと感じた。 ―――――――― ・無意識下で「考える」ことに多くのエネルギーを割いている ・混乱しているときほど、考える量や時間が増える ・心の三つの毒は「欲」「怒り」「迷い」 ・入ってくる情報に対して「受け入れたくない、見たくない、聞きたくない」と反発する心の衝動エネルギーが怒り。 「やる気がしない」「妬む」後悔する」「寂しい」「緊張する」も“怒り”の煩悩エネルギー ・嘘をつくと、脳内の情報の連携がおかしくなる=迷い=「無知」の煩悩。その結果、混乱で記憶力や明晰さが衰え、自分の本心が分からなくなる。だから建前やごまかしなどささいなウソも積み重ねるのはやめたほうがいい。 ・音の洗脳もある。音が入ったときに反応せず、音で止める。思考の流れを止める。 人に悪い影響を与えないために、なるべく普段から「音を立てないで動作する」 ・聴くー相手の苦を観察する がコミュニケーションの基礎 相手を突き動かしているのは、苦しみ=ストレスなのではないか、という洞察。 ・情報を入り口で止める。 ・観察結果を自我にいちいちフィードバックしない ・なるべく相手の自我を刺激しない。 メールの導入でも価値観や評価を入れず、「満月の晩に、失礼いたします」のように事実をそのまま記す。 ●脳研究者 池谷裕二さんとの対談 身体性ストレスに関する実験。 ペンタガストリン(身体性ストレスを引き起こす薬)を点滴する。 被験者の手元に、いつでも点滴を止められるボタンを用意しておくとストレスホルモンの上昇量が1/5程度ですむ。 つまり・・・ いつでも逃げられると思うとストレス性ホルモンの上昇量が減る。 =「こうすればストレスの元から逃げられる」という方法を持っているだけでストレスにならない。 =身体性ストレスも結局、意識の問題 ●人が幸せに生きていくために育てるべき感情 慈・悲・喜・捨 「慈」人々を含めた他の生き物が平和で穏やかであることを願う感情。 「悲」哀れみの感情や、悩みや苦しみがなくなることを願う同情心。 「喜」他社が幸福になって喜んでいるとき、自分もそれを見てともに喜べる感情。 「捨」怒りや迷いを持つクセをなくし平常心を保つ心の状態。
2投稿日: 2019.11.16
powered by ブクログ『怒りは力ではなく、弱さのしるしなのです。 ゆるしとは「相手を無罪放免にする手段」ではなく、「自分を自由にする手段」です。』 ダライ・ラマの『ゆるす言葉』という本に紹介されている一節です。 昔は仕事でイライラすることがあるたびに読み返していました。 最近はストレスのない生活をしていることもあってそれほど頭にくることもなかったのですが(できた人間ではないのでイラっとかキィーとかは日常茶飯事ですが)、久しぶりにひどい言葉を投げつけられてびっくりしたことがありました。 頭にくるというより呆れてしまったのですが、思い出すと心がザワザワする。ザワザワするのに何度も思い出してしまう。そういえばそんな本があったなと手にとってみました。 2010年のベストセラー。 当時は表紙や著者のルックスなどでチャラいイメージがありましたが、仏教の考え方がわかりやすく書いてあって良い入門書だと思います。 怒りというのは強い刺激なので人はそれが不快なものであってもそれを求めてしまう。それをシャットアウトするための「考えない」。 頭にきたら「あー、今、私は頭にきてるな」とただその感情を受け入れるというのはその場で冷静になれるのでお勧めです。 『考えない練習』というわかりやすいタイトルはついてますが、ようは自分の心を見つめる修行みたいなもの。海外のマインドフルネスと似てますが、瞑想が集中力を高めたり、心を穏やかにする理由がよくわかります。 簡単に悟りは開けませんが、仏教っておもしろい考え方をするなあと思える本でした。 以下、引用。 仏道的にお勧めする方法は、抑圧と発散という道は避け、第三の道、つまり「見つめる」ということです。見つめるものは己の感情です。 もし、ムカつく!と思ったら、すぐにこの「ムカつく!」をカギカッコでくくってしまうのです。自分はいま、「ムカつく!」ことが真実だと思っている。それが究極の真理であり、正しいことだと思っています。 それをカギカッコでくくって、《私は「ムカつく!」……と思っている》《私は「ムカつく!」……と思っている》と繰り返し念じてみるのです。 あくまでも、ひとつの見方や意見として、いまこの「ムカつく!」が持ち上がってきているだけなのだなと自己認識することです。そしてそんな己の感情を見つめて、それをそのまま受け入れる。第三者の視点で切り離したうえで、肯定も否定もせず受け入れるという離れ業を使って、反射反応を起こしてしまうのを食い止めるのです。 意識していますと、イライラしている時や自慢話をしようとしている時、とても浅い呼吸になっていることに気がついて、こんな苦しいことはやってられない、とハッと気がつくのです。苦しさを感じると、心が自動的にきちんとした呼吸に補正してくれます。 人は自分の姿を認知すると、変わらざるを得ません。 話し方がおかしいことがわかると、話し方が変わります。 自分の心の歪みがわかると、心の持ちようが変わります。 浅い呼吸の違和感を認知することで、呼吸が変化してゆきます。 きちんとした呼吸に戻ると、その状態に結びついていた嫌な感情や煩悩は流れ、自慢話がしたいという気持ちや、なじりたいという感情が薄まってきます。 匿名性が強く、言いっ放しの掲示板は、「怒り」がけん引的な役割を果たしがちです。「誰かを攻撃したい」という怒りの煩悩に直結しやすいのです。 その心理を分析してみますと、「これは本来の自分ではない」と思われる場所では、人は最も自分の本性をさらけ出す、という逆説的な理があります。 なるべく相手の自我を刺激しないというのが、人間関係におけるたしなみです。 メールでいきなり本題に入るのは無粋で、何かクッションが必要と感じられる時には、私はたいてい天候や周囲の状況について記すことにしています。 それも、「雨が続いて、鬱陶しいですね」とか「寒くて嫌ですね」などの価値観や評価を入れるのではなく、事実のみを書くようにするのです。 「雨が降って、少しずつ湿度が上がってきた部屋ではメールを書いています。そちらは快適にお過ごしでしょうか?」とか、「いま、時計の針がちょうど十二時をさしました」とか、「満月の晩に、失礼いたします」とか、まるで昔の小説に出てくる手紙のように、事実そのままを記します。 あまり意味のない一文ですが、単なる挨拶なのですから、必要以上に相手の自我を刺激しないことも思いやりと言えるのではないでしょうか。 すごく集中して気持ちよく仕事をしている時には、隣の人が喧嘩をしていても、その声に意識はいきませんけれど、落ち込んでいるような時は、そちらの音を捕捉してしまって、「ああ、うるさいな、イラつく!」と思ってしまいます。 つまり、音があるからイラつくのではなくて、イラついているからその音がうるさく感じられるんです。
3投稿日: 2019.10.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
内容がお坊さんならでは過ぎて ちょっと真似できる領域ではない... 仏教、もはや悟りたい!という人にはぴったりかも
0投稿日: 2019.06.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルに惹かれました。 人間は動物と違って考えるという言葉がありました。 愛犬を見ていても、動物も非常によく考えていると思います。 ただ、人間のように余計なことに囚われず、良い意味で今を全力で生きているという印象はありました。 前頭葉にダメージを受けると危機感や恐怖を感じなくなると言います。 同じニュースを見ても賛成と反対が出てくるわけで、 反射のパターンは人生経験によって決まるというのは 本当にそのとおりだと思いました。 笑っているときの脳神経の動きは痙攣発作に似ているというのは知りませんでした。 笑う門には福来るとよく言ったもので、 口角を上げるだけで楽しくなります。 脳の報酬系が活性化するのだとか。 タイトルに惹かれただけで筆者のことも知らないまま手に取りましたが 仏教の世界観がすっと心に入ってくるように思いました。
1投稿日: 2019.05.02
powered by ブクログマインドフルネスに興味があり手に取る。 タイトルに惹かれる。 いろいろなことに神経質になる人にとって 考えないことは難しいけれど、 実行できれば気持ちは楽になれそう。
2投稿日: 2019.04.19
powered by ブクログ考えない練習、という感覚はわかる。 あ、今余計なことを考えているな、と自覚して、いったんそれをわきに置く、という訓練。 自分の客観視。 しかしマインドフルネスブームの中、仏教の原理をカジュアルな生き方術として扱うことには慎重であるべき、という気もする。 数千年前のインド発祥の哲学が、今のストレス社会にそのまま適用できるかは簡単にはわからない。 同時に数千年前から人間の悩みの本質は変わらないのだとも思えるし・・。
3投稿日: 2019.02.03
powered by ブクログ何か嫌なことを思い出して、もやもやしながら時間を無駄に過ごしてしまうことが多かったで、本書を読みはじめました。まだ、練習中なのですが、だんだんと効果を感じています。
1投稿日: 2019.01.19
powered by ブクログ人はより強い刺激を求めて暴走する生き物である。 しかし、その刺激の求め方を変えてはどうか?というのがこの本の一番言いたいことである。 街歩きをすれば、とにかく目立ちたい看板で人の目を刺激する。また音を出しながら走る車もまた、人に目立ちたいから耳を刺激する。強い香りは鼻を刺激して目立とうとし、強い味は舌を刺激して印象に残りたがる。 このように世間は刺激にあふれており、このような人工的に作られた刺激に踊らされていると「強いストレス」を感じるようになる。 強いストレスを感じるとそれより強い刺激を得ないとストレスを解消することができないので、より強い刺激を求めていく・・・という繰り返しが人の感覚を狂わせていくのである。 身近なもの、自然なものに対して集中をすることで刺激を得、ストレスも上手く意識することで上手く回避できるようになる術を教えてくれるのが本書なのである。 言われてみれば自分自身も外の強い刺激ばかりを追い求めて居た気がしてならない。 そうではなく、身近にあるものから刺激をもらって、ストレスがなく疲れない生活を営みたいと思った。 そうすることで、毎日をより充実して生きられるのではないかと思う。 何度も読み返して、しっかりと実生活で生かしたいと思う一冊。
1投稿日: 2019.01.07
powered by ブクログ仏教の人っぽい、あまり周りに乱されない、あるものをそのままに受け入れよう。という本 でもあまり共感できない。突き詰めすぎていて現実的ではないからか。 刺激とどうおりあいをつけていくかならわかるけど、修行して刺激に耐性をつけようでは上手くいかないだろう。 人は刺激を求める生き物。
0投稿日: 2018.12.08
powered by ブクログ脳内で勝手に始まる思考病。集中力がないと実感されている方は当てはまるかもしれないです。一つ一つの言動に注意を払う練習を始めようと思いました。文体や言葉尻が難しく感じ、何度も中断するほど読みにくかったですが、続刊が気になります。
1投稿日: 2018.06.12
powered by ブクログ簡単にまとめれば、『(アレコレ余計なことを)考えない(で、集中力を高める)練習(でもキツいことは何にもありませんよ)』といったところ。各章で挙げられるネガティブな考え方・生き方の例が、まさしく自分に当てはまることばかりで、「今まで随分と、自分で自分を苦しめてきたのだなぁ」と神妙な気持ちになった。内容を全て実行するのは無理でも、やれそうなことから始めてみよう。
1投稿日: 2018.01.08
powered by ブクログ妄想が爆発しすぎるので買ってみた本。 いまブームのマインドフルネスと近いものあり。アドラーの本で読んだ内容とも繋がってる気がする。 そう思うと全世界人類悩みごととその根本はきっと変わらないのだろう。 この本の内容としては、無心になろー!といっても難しいので 事実だけを述べ、感じ、考えることで頭の無駄なノイズをなくして時間を豊かにしようじゃあないかという本、だとおもう。ためになりました。いや充分トリプルルッツばりに難しいけどね。 心に残った内容メモ。 ・相手の反応に自分の感情(受け入れられたい、とか聞いてなくてむかつく、など)をのせてはいけない。観察して対応をかえてみることはよいが、自我にフィードバックしないこと。 同じように批判されたときは相手になにか苦しみがあるのだろうと洞察する。思い込みではなく、音を聞くなどして分析する。 アドラーの「他人のタスクは他人のもの」という考え方に近い気がする。 ・仏教で育てるべき感情は慈・悲・喜・捨であり、たとえば、そこに感謝はないと。あれこれむやみに謝ったり感謝するよりは、嬉しかったことを伝えるほうがいいということがちょっと面白い視点。 ・お経をきくのが何故良いのかわかる気がした。意味がどうより、あのリズム、音に集中するという行為がきっと無駄な思考を排除するのだろうな。 ・捨てないと見なくてもメモリに残ったままだから、捨てる。わかっているが難しい…!とりあえずこの本も感想書いたら処分するつもりだから許して ・他人への同情や心配はほどほどに。 ・恋人と無駄話するより、つないだ手の感触を感じよう的な話はなかなか素敵と思った。つなぐ手募集 ・人間は激しい感情や刺激につい支配される。苦痛を快楽にするシステムがあるから、つい苦痛に手を伸ばす。だけどその反射に支配されないように否定することは訓練でできる、というのが仏教にも通じる部分、らしい(意訳ご容赦を) さて、まずはこの本を一旦捨ててメモリから消そう(理解が間違っている)
2投稿日: 2017.12.30生き方
”考えない”というと自由気ままに思いつきで行動するという風に取られそうですが、そういう本ではありませんでした。 正しい生き方というか穏やかな生き方をするためにはどうすればいいのかという感じです。 普段何気なくしている、”話す”、”聞く”、”見る”、”書く、読む”、”食べる”、 ”捨てる”、”触れる”、”育てる”という項目に分かれています。
0投稿日: 2017.12.21
powered by ブクログついつい考え込んでしまう性格。 いったんギアが入ると、なかなかニュートラルにできない。 あ~ぁ、疲れる! と、自分でも思うことが(笑) 「考えない」ことが練習でできるの? なんて魅力的な!! 思わず手に取った本です。 が… ”考えない”ためには五感をとぎすませなければならず… ”考えない”ために、”考えなければならない”? 思っていたのと違う。 これが正直な感想です。
4投稿日: 2017.10.23
powered by ブクログ現在のマインドフルネス本とも符号する部分が多数あり。 お金の使い方が特にお気に入り。物をかうということが投資という概念。いいものにお金をかけて、作ってくれた人に還元する。
1投稿日: 2017.08.27
powered by ブクログ「考えること」とは、強い刺激を求めてやまない心の傾向性に支配されることであるという考えから、考えることをやめて五感を通じて得られる経験の諸相を見つめることを読者に勧めている本です。 巻末には、記憶力にかんする著作で知られる池谷裕二との対談が収録されており、脳科学と原始仏教というそれぞれの立場から、われわれ人間の心の精妙な働きについて、ときに大胆な推測も織り込みながら、議論が交わされています。 原始仏教の実践哲学を「心理主義的」と形容するのは適切ではないのかもしれません。また、著者が語っている方法は非常に具体的であり、そこに本書のもっとも大きな魅力があることも十分に理解できるつもりです。しかしながら、それでもやはり本書には、自分自身の心のあり方をコントロールするための技法として読まれてしまうような側面があることは否定できないような気がします。
1投稿日: 2017.08.13
powered by ブクログ僧侶である著者が「なぜヒトはやたらと雑念が多くなってしまうのか」について説明しています。また、雑念をうまく振りほどいて安穏な精神状態になるにはどうすればよいかについても説明しています。雑念発生のメカニズムについては概ね僕が普段から思っていることと同じで、しかもそれを明文化してくれているのでよりはっきり自覚的になれました。対処法についても感覚に注意を注ぐことが大事とのことなので、意識していきたいと思います。
1投稿日: 2017.08.09
powered by ブクログThe title is so catchy! Why should I try to NOT think? What for? The answer is in the book.(kaoriさん )
0投稿日: 2017.07.23
powered by ブクログ「考えない」練習というよりは、「五感」を大切に、より集中することをメッセージとしている本。 われわれは「考えすぎる」せいで混乱しているとのこと。 本書の中で、一番のメッセージは五感を能動的に「感じる」ということ。 「見えている」と「見る」 「聞こえている」と「聞く」 「においかする」と「嗅ぐ」 「味がする」と「味わう」 「感じている」と「感じる」 そういえば、能動的に五感を活用するって最近あんまりないなぁと思うところです。 また、今回、驚きが 仏道において、人が幸せに生きてくために育てるべき感情は 「慈」 人々を含めたほかの生き物が平和で穏やかであることを願う感情 「悲」 哀れみの感情や悩みや苦しみがなくなることを願う同情心 「喜」 他者が幸福になって喜んでいるとき、自分もそれを見てともに喜べる感情 「捨」 怒りや迷いをもつクセをなくし「平常心」を保つ心の状態 と4つのみで、「感謝」はないとのこと。 ブッダが弟子たちに感謝している記述はないとのこと。 これは、びっくりしました。 まぁ、感謝は努力して持つ感情ではないとのことですが、うーんってな感じでした。 読み進めると、前回読んだ「反応しない練習」につながるようなところがいくつかあります。 例えば、観察結果をいちいちフィードバックしない といったメッセージ! 根っこは一緒ということでしょうか。 ただ、本書は正直、ところどころ「うざいっ!」というような思考や物言いや、ちょっとそれはといった物言いが出てきます(笑) 正直そこはいまいち(笑)
1投稿日: 2017.01.09
powered by ブクログ当然ながら仏教ベースなので、科学的な話より観念的な話が多いのは否めないが、全体として悪くないかなと思った。得に冒頭の「考えすぎるとはどういう状態なのか、なぜよろしくないのか」という説明にとても頷く。
1投稿日: 2017.01.02
powered by ブクログ一切皆苦についてよくわかる ようは考え過ぎないということだろう なぜ? 考えすぎても意味がない 自然に流れることも大切か
2投稿日: 2016.07.22
powered by ブクログマインドフルネスを学ぼうとしていたので、これはまさに!でした。これを実践して生活に取り入れられたらどんなに心休まるだろうと思いました。 もう一度読んで、理解を深めたいです。
1投稿日: 2016.04.02
powered by ブクログ煩悩を絶って心に波を立てないように云々。。。 逆に考えて悩んで疲れてってのが人生の醍醐味やん!と気付いた1冊でした。笑
1投稿日: 2016.02.07
powered by ブクログ自分を客観的に見ることで、「事実と感情を結び付けない」冷静に現状を評価できることの大切さ。 刺激を受けない生活の大切さ。
1投稿日: 2015.11.08
powered by ブクログ考えない練習っていう本を書いてるこいつがかなり考えすぎだと思う。 その一点につきる。 こんなに物事考えてるやついる?
0投稿日: 2015.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いろいろ考えたくないときに手に取った。 考えないというか、頭だけでなく他の部分、五感を使おうというか。たしかに頭だけで考えるから考えすぎるのかも。なにか考える場面があるときその都度再読したい。 気になった部分。 「気づく力」「念力」 「相手にとって有意義でないもの、聞かされた側が心にもない相づちやフォローを返さなければならない話は無駄話」 「定型化していない言葉を選ぶ工夫」 「音を立てないで動作する練習」 「相手の感情を浮き彫りにして受け止めてあげる」「「音」を観察する」 「視界を遮断して、自分の心の動きに集中し直す」 「手書きで書いてみる」
1投稿日: 2015.08.07
powered by ブクログまた何度か読みたい本。 考えない練習、というよりは、余計なことを考えないで集中する練習、かなと思った。 本文ももちろんおもしろいですが、最後の脳の研究家さんとの対談、一番しびれました。 表紙のキャッチに書いてある、イライラや不安を消したい、という願望がそもそも余計な考えってことだけど、それを無理に抑制するんじゃなくて「イライラや不安を消したいという欲が今出てきてるなあ」とハッキリ認識して、ただながめること。それが大事ってことでいいのかなあ。
1投稿日: 2015.02.01
powered by ブクログメディアで取り上げられることが多かったので、タイトルだけは知っていた。タイトルこそゆるい雰囲気だが、内容は非常に論理的だ。 本書の「考えない」は、余計なことを考えないということ。いま自分のやるべきことだけを考え実践していくための、心のコントロール方法が紹介されている。 負の感情は自分を客観視することでサラリと流すが大切。テレビ、音楽、SNSなど刺激の強いものは避けて五感を研ぎ澄ます。考えないことは、考えることより難しい。練習が必要だ。
1投稿日: 2014.12.10
powered by ブクログ考えない、つまり囚われない、雑念を取り払って五感のままに現実を見るということなのかと思いました。分かっているけど、なかなか難しい。 コラムの中で、食べることに集中すると食べ過ぎないというのはダイエット中なので役立ちました。
1投稿日: 2014.11.10
powered by ブクログ正直、読んでる途中で「なんか極端だなー。新鮮な話もそんなにないかなー。」と思ってしまって、後半はサラーっと流してしまった。 でも、読んでから何日か経つと、「事実と感情を結び付けない」とか、「強い刺激ばかり受けない」とか、なるほど!って思うことが色々出てきた。というわけで、なかなか良い本。読みなおそう。 その後、読み直し。日々の心のあり方とかを見つめ直すことができる良書。
1投稿日: 2014.09.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これを読ませたい人がいる。というのが読了後の感想。 考える力は必要だが、その力には「無駄に考えない」という項目がある。そういうことだよね。 ____ ●人は刺激を求めてる → 苦痛も刺激。知らずに自分の苦痛を脳内リフレインして、刺激を求めている。これを理解すると、なんで自分が悩むのかちょっとわかる。 確かに現代人は刺激を求めすぎている。仏教の悟りを開くというのは、脱☆刺激なんだろう。 ●感想を「 」でくくる 人は何かを感じるとそこからあらゆることを連想してしまう。それが不安になったりして、知らないうちに心的ストレスになっていたりする。 自分が感じたことを「○○だと感じた。」とカギカッコでくくることで、思考をそこで打ち切る。この思考メカニズムを作るのが大事。 結局、不安を生み出すのは「自分の偉大すぎる想像力」なのだから、ちょっと自分を他人事のように考える。そのためにカギカッコでくくる。 ●嘘はつかないほうが良い 嘘をつくと、正しくない情報を新たに覚えなければならない。そこから派生して、正しくない情報に合わせた事実を連想していかなければならないから、ものすごい心労になる。 脳も混乱を起こして、次第に正気を失っていく…。 怖。 ●断捨離 モノが多くあれば、その分だけ思考を費やすものが多いということ。物を減らすのは、精神的にも軽くなる。 ____ 考えることっていうのはとてもとても大事なことで、考えることができる人は、強く、優しく、芯を持つ人間になれると思う。 けれど、「過ぎたるは及ばざるがごとし」であって、考えすぎて失敗している人もいる。いや、そういう人はいっぱいいる。 教育の分野では子供たちに「考える力」を身に着けさせることが目標になっている。 この考える力を、考えすぎることと穿き違えて教えないように気を付けなければならないと強く思いました。 しかし、 いいこと書いてあるのだけれど、なんか俗っぽい本になってしまっている。仏教の本なんだから、もっと解脱した雰囲気がほしい。
1投稿日: 2014.07.29
powered by ブクログ考えない「練習」というよりも、「なぜ考えてストレスとなるのか」という、イライラのメカニズム解説として読めた。 ・脳が快楽を求めるために、敢えて自ら苦痛を求めに行ってしまう ・不快なものを受け入れたくないがために、自分の好きな音(例:通勤電車でのiPod)や空気でシャットアウトする→不快(出勤など)になると余計その落差が生まれる ・外部要因→五感(聞く、見る・・・)→不快 のループは、五感にたどり着いた所で止まればOK。何か流れてきても、そのままにしておく。 (例:暑い→嫌だ ではなく、体が暑いと感じている、で終わり) ・自分であれこれ考えて、盾を作ってしまう自虐行為 結局理想(欲)と現実の落差が不快を生み出すのだから、その理想が全てと思わなければ楽になれる。
1投稿日: 2014.03.06
powered by ブクログ仏道に根差した、不安やイライラと無縁の人生を送るための方法について書かれた本。 快楽とは苦痛が解消されたところにあるものであり、人間はどうしても刺激を求めてしまう。 五感を研ぎ澄ませ、自分を客観視することができれば、思考のノイズや不安、苦痛から離れることができ、刺激を求めることなく穏やかな人生を送れると説く。 NLPや幸福学にも通じる内容。 しかし科学技術や社会・経済の発展は人間の欲によってもたらされたものでもあり、それによって恩恵を受けた人々も大勢いるだろう。 貪欲さを完全に否定するのではなく、本当に自分が実現したいことを見つめ、それを妨げるものが何であるかを自覚したうえで対処する方法を示していると捉えればよいだろうか。
1投稿日: 2014.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『考えない練習』 小池龍之介 無駄なエネルギーを使わない思考、その時に最も適切な必要最低限のことだけを考えて、どうすれば無駄な思考や空回りする思考を排除できるか、さらには、どうすれば煩悩を克服できるかが、仏道のスタートであり、ゴールでもあるのです。(p31) ★この考えを元に本書は書かれている。 「聞こえている」を「聞く」に変え、「見えている」を「見る」に変えるように五感を研ぎ澄ます練習をしていきますと、一見つまらなそうなものにも充実を感じてきます。現実がつまらないからと言って、能をバリバリと刺激するような娯楽に逃避しなくても、いつもの日常を繊細な味わいをもって楽しめるようになるのです。(p37) ★本当の現実をみること。能動的になることにより、心の充実になる。 発散すると刺激が強くて気持ち良いと能が覚え、嫌なことがあったらすぐに発散しようとする条件づけができてしまいます。それを繰り返すことによって、怒りを表に出しやすい直情的な生活に近づいていくのです。(p49) ★なるほど。 苦しい刺激や深いな刺激の「ドキドキ感」を心は「気持ち良い」と錯覚してしまい、本当は不快なはずなのに、「快」と書き換えてしまうのです。(p56) ★自分の心の動きを知る。どきどきするときとはなんだろう。 人の能は、ひょっとしたら短絡的な利害ばかり求めて、長期的な利害を認識しないようにできているのではないでしょうか。(p61) ★確かにその通り。常に快楽へ向かう傾向があると思う。 本来の情報とは違うことを口にしていると、自分の心の中で、「正しい情報」に「正しくない情報」を上書きしてしまいます。事実と嘘の反対の情報が心に焼きつきますので、情報処理能力が混乱し、長期的には記憶の連結がおかしくなっていきます。(p64) ★そういうこともあるだろう。 自分でもなるべく普段から「音を立てないで動作する練習」をしておきましょう。(p79) ★これは常に行っている、癖になっている。 仕事の会話を始める直前まで、ipodなどで自分の好きな音楽を聴くのに夢中になっているとしましょう。……その直前まで拾遺のつまらない音を拒絶し続けていたのですから、そのしわ寄せは当然、目の前にいる相手との会話にも影響してきます。(p84) ★悪い影響だけだろうか。良い影響もあるのではないだろうか。考えたい。 普段から、自分が「褒める音をぶつけられると舞い上げる」ということ、「批判する音をぶつけられたら落ち込む」ということを、予想して身構えておくことが大切です。(p94) ★そういう余裕が持てればよいのだが。心の片隅に置いておきたい。 自我やプライドが強く刺激されるようなものを見るのは、必要最低限にとどめ、何度も見たがる衝動を抑えたほうが良いだろう。(p103) ★例えば、メール、給料明細、通帳など。それが全てではないと思えば良いのだろう。見ないのは無理がある、 このように食べる習慣を続けるうち、いままで大ざっぱにまとめ上げ切り捨ててきた、細やかな「現実」そのものが少しずつ見えて来るはずです。(p151) ★食べるのは速いので、気をつけてみたい 。 いま自分がなすべきことは何か、自分にとって適切なことは何か、自分はどういう人といたら良いか、どういう話し方をしたら良いか、どう人の話を聞いたら良いかといぅた瞬間の判断を鈍らせる、霧になるのです。(p162) ★物の執着について。物が多く有ると、それが霧となる。「断捨離」ということだろいうか。 刺激の入り口で集中して感じ取ることによって「痒いから、嫌だ」の「から」という部分を断ち切ってしまうのです。すると、単に「痒い」だけになります。(p184) ★蚊にさされたときを例に挙げて。そう達観できるかやってみたい。
1投稿日: 2014.01.17
powered by ブクログ読書録「考えない練習」4 著者 小池龍之介 出版 小学館 P93より引用 “それより良いのはもちろん、最初からまったく不愉快にならな いですますことです。それには、脳内における情報処理が勝手に 進んでしまわぬよう、「情報を入り口で止める」訓練が必要にな ります。” 目次から抜粋引用 “思考という病 身体と心の操り方 話す 聞く 見る” 僧侶である著者による、身体と心を穏やかにする為の方法を記 した一冊。 考えすぎる事による害についてから脳研究者との対談まで、仏 道修行の手法をもとに書かれています。 上記の引用は、心の情報操作について書かれた項での一文。 色々な雑音が耳から入ってきているにも関わらず、それに心を動 かされないという境地に至るのは、余程の修行が必要であるのだ ろうなと思います。 とにかく情報が常に流れ込んで来る時代ですので、上手く調整 するためにもこの本のような手法は役立つのではないかと思いま す。 ーーーーー
3投稿日: 2014.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルから内容を誤解されそうだが、思考を止めるというよりは、五感を研ぎ澄まして生活しようという話。確かに食事の時にテレビを見ながら食べていたら、きちんと味わえないけど、食事に集中したら味わえるし、食べたのに物足りないということもないのかもしれない。人に会っている時も別のことを考えるのではなく、その人との会話に集中し、表情に集中する。できそうで実践は難しいかもしれないが、少し意識を変えるだけで、生活が変わるかもしれない。
0投稿日: 2014.01.06ちょっとペースダウンしたいときに。
正直な感想としては、あまり中身の詰まった本ではないです。笑 仏教的な視点から”煩悩”の話があり、”こころを律する”ための方法論の話になります。 バタバタと忙しく動きまわってはいるけど、なにか空回りしてしまっているとき、 色々なことが目まぐるしく起きてオーバーヒート気味のときに、 ちょっと息抜きがわりに読めば、自然な状態にペースダウンできる気がします。
0投稿日: 2013.09.28考えるを考えない?
タイトルは「考えない」と書かれているが、考えをやめると言っていないの本書。 余計な考え事をする現代人に、もっとシンプルに生活をしてみることを勧めている。
0投稿日: 2013.09.25
powered by ブクログ仕事上でのまわりの社員との確執。仕事で失敗することへの恐れ。 自分で勝手に作り上げるその環境。 見方を変えれば何のこともないことがほとんど。そんなヒントをくれる本だった。 この本には書いていなかったと思うが、開き直って取り組むことも有効かなと感じることができた。
2投稿日: 2013.09.15
powered by ブクログ「過去や未来ではなく”今”を生きる事が大事」と様々な本で読んだが、それを具体的に実行する方法が書かれた本。俗人が実行するにはあまりにストイックな内容に感じたが。最後の対談が興味深かった。
1投稿日: 2013.08.21
powered by ブクログどうも、書いてあるようにはできないけれど、 「出来事をいちいち自我にフィードバックしない」は大いに参考になった。 しかしながら、今日も思考が暴走している。
1投稿日: 2013.05.28
powered by ブクログものすごい為になった!仏教的な考えも学べるし、実践しやすいようにアドバイスがあるのがGOOD!いかに煩悩を捌くか、これからの人生まるごとの課題。
1投稿日: 2013.04.13
powered by ブクログ日々「考えること」に支配されている。 自分で合理的な選択をしているようで、欲や快楽、苦痛に支配されている。 そうしたことから開放され、少しでも自由に過ごすために、より感覚的なものに意識を研ぎ澄ます。 パッと頭に思い浮かんだことに対して客観的な自分を置くことで不安やイライラはなくなる。
1投稿日: 2013.04.02
powered by ブクログ様々な方面に活かせる内容だと感じた。なかなか簡単にできることではないが、頭の片隅にあるだけで、違うのではないかと思っている。
1投稿日: 2013.02.28
powered by ブクログ思考病にかかって苦しくなっていた時に手に取った一冊。書いてあることを実践するのは難しいが、思考のノイズを整える意識づけになった。
1投稿日: 2013.02.27
powered by ブクログいろいろ考えることが多くて、行き詰まり感を覚えて手に取った。五感を充分に使えてない、心ここにあらずの状況が多いことに気づく。それは、人生をよくない方向に向けている、ということが分かる。 じゃあ、どうすればいいの?というdirectionも多数出しているのがこの本の良いところ。自分の気に入ったものから採用したい。 何度か、読み返す価値のある本。その時々の状況に応じて、自分に刺さるトピックが変わってくるのではないかと期待出来る。
1投稿日: 2013.02.14
powered by ブクログ考えないとは、すなわち今集中して考えなければならない問題以外の、頭に浮かんでは消える膨大な想念。この邪魔っけな想念を取り除いて、良質な思考を得ようと言うもの。 なるほど、雑念ばっかり浮かぶせいでしょうか、一年の早かったこと!今、現在をしっかり生きるという言葉がストンと胸に落ちました。今年はゆっくり時を刻みましょう。
1投稿日: 2013.01.17
powered by ブクログこの本のメッセージは、 「雑念に囚われず、モノゴトに集中すべし」 ということだと勝手ながら受け取った。 いざ何かに集中しようとしても、いろんな雑念から集中できないことがよくある。 仕事に集中したくても、周囲のおしゃべりが気になって仕方がない。 勉強に集中したくても、隣人の物音がうるさくて気が散ってしまう。 果ては、眠りに就きたくても明日の心配ごとに気がいって眠れない。 こういう時にこそ、著者のいう「考えない」ことが必要のよう。 「考えない」といっても、「余計なことを考えない」ということ。 五感を研ぎ澄まし、一点に集中する。 一言でいってしまうとそんなところだろうが、この集中力を養うには一筋縄ではいかない。 「座禅で自分の意識の流れを長時間、じーーーっと見つめ続け」たりして、 意識をコントロールしていく。 これ以外にも仏道的には様々な修行を要するようだ。 難しいことではあるが、集中力を養うためには努力する価値はあろう。 自分は特定の宗教を信奉しているわけではないが、この本を通じて学ぶことは多かった。 仏教を信奉していなくても一読の価値はあるだろう。
1投稿日: 2013.01.04
powered by ブクログ大学で西洋哲学を専攻したという著者(現在は住職)による「休脳のススメ」。情報の洪水によって自覚なく消耗させられている、脳と心を整えるヒントが満載。動いたら休息。食べたら消化。何事もバランス。
1投稿日: 2012.12.25
powered by ブクログ道教をわかりやすく、織り交ぜてあって。 〃カッコで括っちゃう〃というのは、なるほどおもしろい考え方だなあ、と思いました。
1投稿日: 2012.12.11
powered by ブクログこの内容通りにするには、結構練習が必要そうだけど、読んだだけで大分心が整理されました。 読んでる間、どういうことなんだ?と最初はすごく考えながら読んでて、難しかったけど、段々と読むだけで心が落ち着くようになりました。 悶々とと考えてしまう時は、むしろこれを読みたくなる。 何度も読みたい箇所もあったので、またちょいちょい読みたいと思います。
1投稿日: 2012.12.06
powered by ブクログ第3章の対談まで読んで、すとーんと腹に落ちました。でも、やっぱり相変わらず色々と考えあぐねてしまう自分がいますが・・・。 ストレスの元から逃げられる方法を知っていると、それだけで実際のストレス性ホルモンの分泌量が下がるっていう話はちょっと面白かった。 あーしなきゃいけない、こーしなきゃいけない、とマジメに自分と向き合うよりも、あるがままの自分を客観的に見つめて観察する。どこかで聞いたことのある話だなーと思いながらも、瞬間的にそういうモードへ切り替える方法を知っているだけで、だいぶ楽になれるのかも知れないなーと改めて納得させられました。 さぁー、すぐに実践しよーっと!
1投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログ最初はなんとなーく読んでいたが、繰り返して読んでいくうちにいつのまにやら、ものすごくハマっていた!気が向いたときに気が向いたところを読んでいる。これは、私の中での松浦弥太郎さんの本と同じ読み方だな。
1投稿日: 2012.10.29
powered by ブクログ感情はただの反射である。 反射をシャットアウトしてこそ瞑想から己が開ける。的な。 脳科学者さんとの巻末対談が面白かった。苦みが原始的な感覚とな。
1投稿日: 2012.10.11
powered by ブクログ言いたいことはわかるけど、実践できないな。 これができないと煩悩から解放されないのかと思うと、私は煩悩の塊でできてますな。
1投稿日: 2012.09.14
powered by ブクログタイトルを見て、今の自分にまさに必要な書だと思い手に取った。 書かれていることも期待を裏切らず、考えすぎてしまう神経質な私にはぴったりで、早くこの本に出会えていたならと思った。 本書は、考えすぎて頭の中が煩悩でカオスの状態になり不安やイラつきを取り除いていくための心がけを、仏教の瞑想手法を用いながら分かりやすく説いてくれている。 人はその場その場で起こる悲しみや絶望、嫉妬といった「怒り」という感情や刺激に翻弄され、感情に流されがちである。 そこで、「目・耳・鼻・舌・口」の五感に「意」を加えた六感(六門、りくもん)のそれぞれに集中して、どういう意識を持つことでこの状態から一旦離脱して客観的に自分を静観し、心に余裕を持つことができるかという手法をシチュエーションを交えて詳細に書いてある。 中には、実際に私が上司に言われて不快に思ったことのあるようなシチュエーションも入っていたりして、参考になった。 実行するのは非常に難しいけれど、繰り返し読んで意識を高めていきたい。
1投稿日: 2012.08.24
powered by ブクログ最後の脳科学者の池谷さんと著者との対談がおもしろかった。 精神論と科学論。 意外と通じるものがあるんだと。 やっぱり脳科学の分野は興味深いぞ。
1投稿日: 2012.07.20
powered by ブクログ「思考病」によって現代人はイライラしたり、集中力が低下したりしてしまうから余計な思考をやめるべき。という考え方にはとても納得した。 確かによけいな心配事を繰り返し思い出して考え込んでしまうのは、見方を変えれば不安という刺激を好き好んで何度も得ようとしていると言える。 「考えない練習」を少しずつでもしていきたいと強く思った。
1投稿日: 2012.06.26
powered by ブクログ無駄なおしゃべりの項目については思い当たる点が多々。普段からイライラしがちなので、その苛立ちを断ち切る方法等非常に参考になった。良いと思った点それぞれ、実践していく。
0投稿日: 2012.06.17
powered by ブクログ生活を漫然と過ごすことで蓄積する思考のノイズが発生する。 例えば自分をよく見せようとする慢の感情などのノイズが、行動を歪め、結果的に不利益を被ることになる。 こうした、思考病とも言える状況に対して、五感プラス一の感覚に集中することで、そこを中心とした最小限の範囲に意識を集めて、思考のノイズを遮断する。 仏陀いいこといってんじゃん。
0投稿日: 2012.06.10
powered by ブクログ小池住職の今までの著書を読んでいたので、スッと内容が理解できました。 集中力を高めるトレーニングに役立つと考えれば、瞑想や宗教にアレルギーのある方でも十分役に立つ内容と思います。もちろん、練習は必要ですが。
0投稿日: 2012.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何を考えているのかわからないその表情に嫌悪感があり、ずっと手に取らなかった著者の本。朝日新聞の連載を読んで、意外といいこと言うんだね、と思って手に取ってみた。あの表情は「考えない練習」をしているからだったのか。 内容は、自己啓発本と同じように、常にポジティブで運が舞い込んでくるような心にしよう、というありふれたもの。でも、つい心はネガティブな方に暴走してしまうから、こういう本は著者を変えて何度も読んだ方が良いと思っている。 人生に成功していると私が感じている人たちは、みんな心が広くて人に愛されていて人を愛している。いつもポジティブで行動力があって信頼感がある。そういう人に少しでも近づくために、毎日心に明るい景色を映して生きていきたいと改めて思った。
0投稿日: 2012.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
仏教的すぎるかな。 心に影響が少ないものを映画でも観ようは、無理。泣ける映画も、主人公を自分に投影していて涙はココロに負担です、言われても共感性というのがあるから問題なさそうじゃない?と思ったり無理があるなと思いました。 自分を客観的に見つめて、感情を切り離そうというのには納得しました。
0投稿日: 2012.06.04
powered by ブクログ難しい事は考えないようにして、日々、ボーッとしよう、という事ではなく、もっと五感を大切にしよう、という本。 本書では「イライラ」や「不安」をガマンするのではなく、消していくために、五感を使うようにしよう、と言っているのだが、それとは別に最近、「五感」がそっちのけで、ヴァーチャルなものばかりもてはやされているような気もしていたので、この本に興味を持った。 「よく考える」「じっくり考える」という事は、良い事だとされているが、果たしてそうなのだろうか。 度を越したものは「思考が暴走している」だけではないか、という指摘にはドキッとした。 「脳」は刺激的な事を好む傾向があり、それは「気持ちがいいこと」だけでなく「嫌な事」も方向の違いこそあれ、「刺激的」という点では同じ。 ネットの掲示板やブログなどが「炎上」と言って、乱暴な言葉が飛び交う事があるが、それは「脳」が刺激を求めた結果であるという。 「”これは自分じゃない”と思いつつ出している憎悪こそが普段は出せない自分の本当の姿」 という言葉は、耳の痛い人も多い気がする。 自分の意思でものを考えているように思えるが、実際は「脳」に考えさせられているだけではないか。 ちょっとした事で本来の思考から外れ、関係のないノイズ的な思考が積み重なり、それが原因で、混乱・イライラ・不安がつのっていく事が多い。 それなら、考える事を休める練習をしてみよう、というのが本書の趣旨。 正直、この本で提案された事を全て実行できる自信はない。 ただ、たまにはパソコンなどを使わず、手書きで本の感想の下書きを書いてみるなど、「便利なもの」をあえて使わない、という事をやってみるのもいいかと、思った。
0投稿日: 2012.06.02
powered by ブクログヨガの先生がお話ししてくださった事とリンクしてる。けど、私にはちょっと理想論過ぎに感じる事も。こんなアプローチ方もあるんだな。くらいにしないと今の私には実践は難しいかな(笑)
0投稿日: 2012.05.31
powered by ブクログ借り物ではなく、心に刺さる言葉が多数。ただし、少なくとも現時点ではここに書かれている境地に達したいとは思わない。
0投稿日: 2012.05.26
powered by ブクログ考えすぎてしまう癖があるので、この本を通じて「考えない練習」ができたらと思い、買ってみました。 やはり、実際に現在の生活に取り入れようと思うと難しい部分もあったけれど、こういう考え方もできるんだということを知っておくことで、楽になる部分はあるように思います。 「ありがとう」という言葉を使わずに感謝の気持ちを、「すみません」という言葉を使わずに謝罪の気持ちを伝えることと、音を立てない所作の練習をしていきたいと思いました。
0投稿日: 2012.05.16
powered by ブクログいま話すことによって、心が穏やかになるのか、汚れるのか。この思考によって、心が穏やかになるのか、汚れるのか。 そして汚れるようなことを言いそうになったら、その言葉は遮断しなさい。汚れるようなことを考えたら、その考えは遮断しなさい。汚れるような行動をしそうになったら、その行動は遮断しなさい。 なるほど、ジャッジするのはあくまでも自分。全て物事は自分次第なのだな。
0投稿日: 2012.05.15
powered by ブクログ頭で考えずに、もっと五感を使おう。 すると、イライラや不安が消えていく− (表紙カバーより引用) 著者の小池龍之介氏は僧侶であることから「煩悩」などの仏教用語も多用されているが、平易な表現で非常に読みやすい。 自分が普段はいかに周りの目をきにしながら生きているか、いかに欲に支配されているかを思い知らされた。 時にはあれこれ“考え”すぎるのを止めて澄んだ心を持てるよう、イライラせぬよう、自身に対して寛容な心を持てるよう。 書いてある全てを実現するのはなかなか難しいけれど、できることからやってみよう。 そんな前向きな気持ちにさせてくれた一冊。 おすすめです。
0投稿日: 2012.05.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
TVCMを見て、気になって読みました。 今、私がまさに必要としている教えがいっぱい詰まっていて勉強になりました。心を整理して、常に落ち着いた状態でこの本の教えを実行出来るような人間になりたいです。 普段読まないタイプの本なのか、書かれている内容を理解するのにいつもよりゆっくりなペースで読みました。 池谷裕二さんとの対談も面白かったし、心理学や脳科学の奥深さに面白いと感じました。苦みや痛みなどの身体的なものから脳は進化しているって面白いです。 今の私に刺さった部分を引用します。善友の部分は、旦那に教えてあげたいと思ったが、こういう考え方がいけないのだというのも同時に学んだ本でした。 「・・・ものを増やしてしまうというのは、目の前の視野、現実的な目の前に見えている視界を見えなくさせるきりを作りだしてしまうのです。 いま自分がなすべきことは何か、自分にとって適切なことは何か、自分はどういう人といたら良いか、どういう話し方をしたら良いか、どう人の話を聞いたら良いかといった瞬間の判断を鈍らせる、霧になるのです。」(p.162) 「あなたのため」のアドバイス攻撃をしない(p.194) 「自分の意見を押しつけたい」欲に操られない」(p.197) 「仏道には、【善友(ぜんゆう)】という言葉があります。お互いの心を成長させていく、かけがえのない関係の友人ということですが、ブッダの教えというのは、必ずしも万人と仲良くしましょうといった博愛的な、偽善的なニュアンスというものはまったくありません。むしろ、ある意味もっと厳しいもので、お互いが堕落するような関係や、お互いの煩悩が増えるような関係、付き合っていて自分のグレードが落ちてしまうような相手からは距離を置くべきだと教えています。」(p.204)
2投稿日: 2012.05.06
powered by ブクログ最近、仕事で疲れてしまっていて、色々考え事をしながら 本屋に立ち寄った時に、遭遇。 「イライラや不安が消えていく」の表紙の文字に 思わず足が止まった。 こういうのを精神的に求めていた。 考え事をなくすことができればいいなあと 思いながらよみ進める。 目を瞑って普段意識していない音や味、感触等 を意識的に感じようとするだけでも雑音を排除できる ことを知り、試してみたが意外と集中できて精神が安定 したような気がした。 その他、「・・・・」かっこを使った考え方で自分が思っている のではなく、心が思っていると思う方法等、やってみると 不思議とリラックスできた。 たまには、こうゆうジャンルの本も読むのもいいなあと 思わせてくれる1冊でした。
0投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログ思考が暴走すると脳のメインメモリが雑念に食い潰されてしまう。考えるのではなく感じることで余計な苦しみが無くなると、今まで読んだ本の瞑想の考え方と同じです。自分は考えすぎなのか、何も考えてないのかもわからないなあ。 あらゆることに冷めてしまう自分はもっと五感を研ぎ澄ますことが必要なんだろうと思う。 でもこの本に書いてあることは読み返すほどの価値はないかな。
0投稿日: 2012.04.30
powered by ブクログ人は考える生き物であるが、情報化が進み、考えなくてもよいけとまで考えて生きている。 本書の中の全てのことに肯定ではないが、一つのことを集中して進めていくことの大切さは認識出来た。 自分の心と対話することが、豊かに生きるコツなのかな。
0投稿日: 2012.04.29
powered by ブクログ普段自分の意志で考えていると思っていても、多くは外部からの刺激に対する反射である。反射による感情に振り回されない為に刺激を受けたら「情報を入り口で止める」。誰かの話を聞いているのなら「聞くこと」そのものに集中する。怒りなどの感情が湧き上がっても、<ああ、今自分は怒っているな>とメタ視点を持つことで感情を鎮め冷静に対処できるようになる。著者が僧侶だけに仏道の考え方が述べられているが、不思議と宗教臭くない。なんでもかんでも「ありがとう」というのは自分の心に嘘をついているからよくない、とはその通りだなと。良書。
0投稿日: 2012.04.25
powered by ブクログ色んなことを考えすぎたり、気にしすぎたりして、不安を感じたり、集中して物事に取り組めなかったりする人にオススメの一冊。僧侶版「考えるな、感じろ」教え。
0投稿日: 2012.04.23
powered by ブクログ新たな発見がいくつかあった。 心はひたすら「より強い刺激を求めて暴走する」という特徴を持っている。 普段は、思考を操れずに多くのことを「考えすぎる」せいで、思考そのも のが混乱して、鈍ったものになってしまいがちなのです。 まさに、なんとなく思っていたことだ。 最近はipodのおかげで隙間時間をpodcastで埋めることが増えてきていた。これも「考えすぎる」一因だ。これからは、podcastを減らそう。 「大笑い」の考察も、目から鱗だった。笑いの効用が言われているが、個人的に違和感を感じていた。理由がわかり府に落ちた感じだ。
2投稿日: 2012.04.07
powered by ブクログ納得、実践出来ることがあり参考になった。「考えない」 って事をこの1ヶ月意識して生活してきたが、難しい。ただ、自然の音を聴く事に集中してみることは、気持ちが休まり少しは「考えない」事に繋げられるかな。何かに集中することで、余計なことを排除していく事がうまく出来るようになるといいなぁ。
0投稿日: 2012.03.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「考えすぎ」克服読書 第1弾 考えない人 ↓ 考えすぎている人 ↓←イマココ! 考えている人 ↓ 考えない人 仏道の教えを基に、眼鏡系坊主が思考に「操られる」のではなく「操る」方法をわかりやすく教えてくれる本。 Don't think, FEEL! という有名な一節がありますが、まさにその境地にたどり着く方法が書かれています。「必要なことには敏感に、不要なことには鈍感に。」まとめるとそんな感じだとは思いますが、無意識にこれができるようになるための練習方法です。 仏教祖も色々考えて仏道という教えを残したのだと思うと、宗教の本来の意味に少し触れられたような気がして面白かったです。 ちなみに宗教には詳しくない。仏教の開祖を「仏様」だと一瞬思って、いやいや違うだろとwikipediaで確認してしまうほど。
0投稿日: 2012.03.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いろいろと納得。 会社であったいろいろ、ここ一年間のいろいろ。 太字で書いている以下のものだけとっても 読んでみて良かった。 ・謝罪の際には具体的な改善策を述べる。 ・自分のための言い訳は、相手の苦しみを増すだけ。 ・感謝も、メリハリとバリエーションが必要。 ・世界に耳を澄ませば、世界が変わる。 ・失うのが怖いという概念が自分の負担を増す。
0投稿日: 2012.03.20
