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光待つ場所へ
光待つ場所へ
辻村深月/講談社
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総合評価

263件)
3.8
52
110
71
13
1
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    初々しい、久々なこの感覚。 色んなことに感じやすくて、色んなことを感じ取れなくて、苛立ち踠いていた感覚。 でも、この時期は、ちゃんと踠いてた方がいいと思う。

    1
    投稿日: 2020.01.29
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    短編集だけど、他の作品の登場人物が多く登場します。 これが辻村深月作品の楽しみでもあるんだけど、登場人物及び作品が多すぎて誰が誰だったのかを思い出すのがちょっと大変。 読んでるときに誰か気づくのもあれば、読み終わった後わからなくてネットのネタバレで復習が必要な物もある。 でも楽しめます。

    1
    投稿日: 2019.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村作品の登場人物に再会できるのは嬉しいことです。 別々の作品でも同じ世界観の中に生きてる彼や彼女たち。 でも「太陽の坐る場所」のキョウコの役をチハラトーコが狙っていたとは驚きです! 最後の榊とチサトの話が特に良かったです。

    1
    投稿日: 2019.09.29
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    惹かれるセリフがたくさん合った。さすがしか言えない。 『人の悲しみや怒りに同調するのは、たぶんかんたんにできる。でもね、相手が幸せになったとき、それを心から喜ぶのは難しい。』 友達と関係が深いほど、尊敬とか嬉しいとかそんな言葉だけでは終わらない感情がある。同じ分野に興味があればあるほど。でも相手のこと好きだからこそ、その嫉妬と向き合わなくてはにいけない。難しい。 『僕が死んだら誰か泣くかな、そう思ってしまった。』 たしかにチープな言葉だけれど、八方美人な私には刺さってしまった。誰にでもいい顔するのが悪いとは思わないけど、誰が私のこと本当に好きでいてくれるのかなと思ったらさみしくなる。 でも人が好きだ。向き合いたいと思ってる。嫌なことも、目を背けたくなることもあるけど、その中で生きて生きたい。そんな自分のことを私も結構好き。 どの主人公も抱えている、言葉にしづらいモヤモヤをすごく上手に描かれていると思った。 しあわせのこみち と アスファルト の2つが特に好き。

    1
    投稿日: 2019.06.21
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    単行本とノベルス版では既読です。ノベルスで「アスファルト」が追加されていましたが、文庫版では更に「冷たい光の通学路」が書下ろしされていると聞き、改めて文庫版も手に取りました。読み始めて気づいたのですが、元作品を読んだのがすでに2年以上前。このお話の彼らはもちろん元作品でも重要人物達でしたが彼らに関するエピソードがすでにうろ覚えになっていました。改めて「冷たい校舎〜」を引っ張り出しそのエピソードを確認することになり十分楽しめなくて残念。「ロードムービー」にもリンクがあったと思うのでそちらも確認してみます。

    1
    投稿日: 2019.06.14
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    今まで読んだ作品のキャラクターが出でくるとテンションが上がります。 そのキャラの過去がこうだったんか〜とか未来はこうだったんか〜あの時ああ思ってたんか〜と気付いて嬉しくなる! そして感動も、、、 面白かった。

    1
    投稿日: 2019.05.02
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    この本をただ読むだけでも面白いけど、やはり辻村作品、とくに「冷たい校舎」を読んでからがオススメ。短編集だけれどそれぞれ優しさが詰まった作品。後味が良い。

    1
    投稿日: 2019.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アスファルト 自分に重なるところが沢山あるはなし。 毎日人と関わっているとふとした瞬間の孤独感がとても爽快に感じられ、世界を拒絶してしまうが、一人で過ごして思うのはやっぱり誰かと共有した時間の事であって、人間が好きなんだなということ。 この話の主人公はベルリンに行くことでそのことに気づき、前向きに立ち直っていくストーリー。

    1
    投稿日: 2019.03.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    過去作品のその後を書いた作品というイメージ。 やはり短編は向いてない。 キャラクターの印象が付く前にお話が終わっちゃうからだな。 でも清水さんと松永くんめちゃ好き。 椿もかっこいい。

    1
    投稿日: 2019.03.08
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    短編5編。他の作品の登場人物を主役としたスピンオフ。読む順番を意識した方がとも思うが先にこういうのを読んでから本編(?)を読むのもいい。

    1
    投稿日: 2019.02.03
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    努力もしないで、なにもしないでただ地位だけ欲しがったり、いつか自分が何者かになれると確信したり、その逆で始めてもいないのに諦めてる人たちが世の中にはたくさんいる。 天才と呼ばれる田辺の努力の塊が伝わる。無意識の努力も努力だ。

    1
    投稿日: 2018.11.25
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    辻村深月の過去作品に登場する人物達のその後が描かれる短編集。 清水あやめ、昭彦、莉々亜、松永郁也らが、それぞれの殻を突き破って人間として一歩成長する姿が描かれていてとても清々しい。 これを読むことで辻村ワールドの登場人物達と作品群がより深く理解できるようになるという、ファンにとっては嬉しい一冊となっている。 全ての登場人物がより好きになったし、過去の関連作品を読み返したくなった。

    1
    投稿日: 2018.11.07
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    短編集。「冷たい校舎〜」の清水や昭彦も大学生となって主人公として登場する。私が一番好きな章は、「樹氷の街」。合唱コンクールに奮闘する中学生たちが主人公。樹氷の街、私も昔好きだったなぁ。青春を思い出して、私もまた合唱を歌いたくなった。クラスの自由曲としてこの曲を弾くことになった松永くんと、その家政婦のおばあちゃんとの絆が泣ける。辻村さんは、短編も素敵な話多いよね。

    1
    投稿日: 2018.11.03
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    けっこう忘れちゃってた話もあるけど、なんだか懐かしい登場人物が出てきて楽しかった。なんだか小説の向こう側でも世界は繋がっていて時間が流れているんだなぁって感じで。 辻村さんの作品ていつでも心の奥のほうにある自分でもそんなところにそんなものを抱えてたんだってものをグリグリとほじくり返して引っ張り出してくるよね。 なんだかぬか床がカビないように混ぜくり回されてるような感じで気持ちいいです。 とりあえず今まで読んだ作品をもう一度読み直してみようと思います。

    1
    投稿日: 2018.09.15
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    辻村深月 著 「光の待つ場所」って 何処なんだろう?人様々な方向に 光が射しているのだろうか。温かい作品かな?と思えば チクリと刺すような表現が 思い当たる節があるからだろうか…若い青春時代とも呼べるあの頃に 「人それぞれの描く思いや世界は違っても…見ている先は 同じ…」なんて なんのてらいもなく言ってた気がする そんな事をふっと思い出した

    3
    投稿日: 2018.09.01
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    「冷たい校舎の時は止まる」「スロウハイツの神様」「凍りのくじら」のその後の物語。単体で読めなくもないけど先に前身の3作品を読んでないと面白さは半減です。「冷たい~」では主要8人の中であまり存在感のなかった清水あやめだけど、彼女視点の物語は別の人みたいでした。ずっと魅力的です。8人のキャラクターを丁寧に書き分けてると思っていたけど、やっぱりあの作品は菅原と深月と鷹野の物語なんだなと思いました。そして「しあわせのこみち」は間違いなくあやめの物語です。 逆に「アスファルト」の昭彦は一人だと霞んで見えました。昭彦は大抵のことをさらっとこなす器用な人間なんだろうなと思います。頭で考えるより身体が自然と動くタイプ。考えちゃうと逆に動けなくなっちゃうかも。 表題作が1番好きですが、雰囲気的には「樹氷の街」も好きです。合唱コンクールは青春ですね。大体揉めるのよ、あのイベント。だからこそ終わったあとの充実感がすごい。中学生の天木が思っていたより普通の子で拍子抜けしました。それがどうして高校になったらあんなに可愛げなくなったのか……。「樹氷の街」はリアルな音を聞いてみたいなと思いました。歌詞を読む限りですが綺麗な曲ですね。

    1
    投稿日: 2018.07.10
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    今までの辻村さんの物語の人びとが、その後も生きている。完結はしてないけど、ぁぁ生きているんだ、ってわかる本。よかった、って思える本。

    1
    投稿日: 2018.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2018/2 11冊目(通算29冊目)。辻村作品に出た登場人物のその後を描いた短編集。その様な性格の短編集の為、該当する作品を先に読んでからの方が話の筋的には非常に楽しめる。「スロウハイツの神様」のチハラトーコ、赤羽環や「凍りのくじら」の芦沢理帆子らが登場する。そういった面で、既に読んだ話のキャラを懐かしみながら読む面と、辻村作品に共通する登場人物の裏の心理を図りながら読む面色々と楽しめると思う。個人的にはチハラトーコが登場した短編が非常に良かった。感想はこんなところです。

    1
    投稿日: 2018.02.23
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    今まででできた辻村深月作品の登場人物についての小話。私はとても楽しめました。特に「僕のメジャースプーン」のぼくとふみちゃんの未来が観れたのは嬉しかったです。おはなしとしては「光待つ場所へ」が良いと思いました。夕日を見て美しいと、この風景が好きだと思っているのが自分だけだと思っていた、という所がなんだか少しだけ共感してしまいました。みんな自分が特別だとどこかしらで思ってしまうんですね。

    1
    投稿日: 2018.01.08
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    辻村深月さんの作品を読んできたからわかる充実感。 過去の作品の登場人物たちが出てきて、思わずにやけてしまった。 最後の樹氷の街が1番好きだった。微笑ましい。この前に「太陽の坐る場所」というドロドロ感満載の辻村深月作品を読んでいたから、心が余計に温かくなった。

    1
    投稿日: 2017.12.20
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    この人の本はなんでこうも私を貫くんだろう。。。 特に『しあわせのこみち』がどんぴしゃで「あぁ、ワタシの思ってること言葉にしたらこうだな。」って思って苦しかった。 あと、他作品のキャラとリンクしてるのが堪らない・・・!!

    0
    投稿日: 2017.11.29
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     きっと誰しも思うこと。 自分が特別だということ。 そして、きっと誰しも気づくこと。 自分が特別じゃないということ。 歳を重ねる過程で、 もやもやしながら、 もがきながら、 苦しみながら、 自分の無力に苦しんだり、 自分の才能の無さを呪ったりしながら、 そのことに気がついて、 誰しも少しだけ大人に近づいていく。 大人に近づくということは、 他の誰かも同じようなことを考えていて、 同じように苦しんでいるということに気がつく。 でも、それらの過程を通して 最終的に気づいて欲しいのは、 やっぱり、みんな、誰しも特別だということ。 歳はとるものです。

    0
    投稿日: 2017.11.18
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    スピンオフだけど、元のストーリーを結構忘れてしまっていて、あまりピンとくる話が少なかった。 樹氷の街はおもしろかった!松永くんはいい!!

    0
    投稿日: 2017.10.19
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    10代に読んでいたら感情移入出来たのかも。青春甘酸っぱい&少しドロドロな感じの作品。スピンオフなので、他の作品を読んでいた方が分かりやすいですね。辻村さんは他の作品からの友情出演が多いので相関図を載せて欲しいな~と毎回思う(^-^;

    2
    投稿日: 2017.10.01
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    自分の中で「凍りのくじら」と同列で好きかも。一遍一遍に出てくる感情。その感情を自分の中で整理出来ていなかった頃を思い出す。他人からの評価と異なる事に苦悶した日々。そして汚れてて綺麗なのが人間だと悟り共存出来ている今…。関連がある本に出てくる人物のその後の外伝的な短編小説だが、そうと思わずに読んで十分おもしろかった。むしろどれに出た人かとか気にしてたら半減してたかも。短編苦手やけど、そこそこの長さがあり苦ではなかった。もっかい「凍りのくじら」読みたくなった。

    2
    投稿日: 2017.09.20
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     出張で飛行機に乗ることになったので、読む本がなにか欲しいなと空港で購入しました。後輩の子が好きな作家さんと聞いていたので、興味がある作家さんでした。  読んでる間、読み終わった後、心がほっこりしました。こんな気持ちになる本を読んだことがないと思えるほどでした。  登場する人たちがみんな魅力的でした。どうやら他作品での登場人物たちのお話をまとめた短編集だったようです。  生きていくことに前向きで、悩むことも多いけどそれでも前に歩いていっている。  私も楽しくがんばろうと思いました♪

    0
    投稿日: 2017.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 大学二年の春。清水あやめには自信があった。世界を見るには感性という武器がいる。自分にはそれがある。最初の課題で描いた燃えるような桜並木も自分以上に表現できる学生はいないと思っていた。彼の作品を見るまでは(「しあわせのこみち」)。文庫書下ろし一編を含む扉の開く瞬間を描いた、五編の短編集。 【感想】

    0
    投稿日: 2017.08.11
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    辻村深月ファンにはたまらない一冊。 過去作品の登場人物たちの過去と未来を描いた作品。 辻村深月さんは自身の作品の中に登場する人物一人一人を愛している。他の人にはあまり知られたくないような心の奥まで含めて。 短編4冊としても素晴らしいけど、『凍りのくじら』『冷たい校舎の時は止まる』『名前探しの放課後』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』を先に読んで欲しい。 メモ ・幸せの小道 清水あやめと田辺。絵の才能とは。その苦悩 ・アスファルト 明彦。彼女と別れてドイツへ。八方美人。人が好き。 ・チハラトーコの物語 カガミリリア。嘘で自分を作っていく ・樹氷の街 松永郁也、天木、倉田梢。合唱コンクール。多恵さん。理帆子。

    0
    投稿日: 2017.07.09
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    ほどよい分量と読後感でそこそこ楽しめた。ただし、6作中、チハラトーコの物語は秀逸だった。 トーコを軸に三十路近い3人の女性が、自分を変えられず、さりとてそんな自分を愛してる姿がえがかれ、今の自分でいいんだと背中を押してくれているようで、この短編の分量でよくぞここまで書いてくれたと感心した。 逆に樹氷の街は陳腐で着地を決めて無理やり綺麗にまとめた感があって、あまり好きではなかった。 次は長編でこの作家を感じてみたい。

    5
    投稿日: 2017.06.23
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    辻村作品を読むと、既読のものでももう一度読み直したくなる。 今までの作品のスピンオフ短編集の様な。 最後の“樹氷の街”が素晴らしく良かった。 僕のメジャースプーンの二人、好きだなぁ。 賢くて優しくてホッコリする。 辻村さんにはいつかガッツリと音楽の作品を書いて欲しい。 音楽と辻村深月、凄く合うと思うのは私だけでしょうか。

    2
    投稿日: 2017.03.01
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    いままでに発表された物語のスピンオフにあたる物語。 いつも思うのだけれど、辻村さんの物語には何かチクッと刺さるものがある。 それはときに痛みを伴ったり、哀しみを思い起こさせたり、思わず頷いてしまったりと様々なのだけれど。 何が感情を揺らすのかはわからない。 ただ読んでいると、普段は忘れているような些細な心の中にある波がほんの少し大きくなるような・・・そんな気がする。 「樹氷の街」という短編が一番のお気に入りだ。 見た目だけでは人はわからない。 まして無責任な噂では、その人の人となりなどわかるはずもない。 知り合って、話をして、同じときを過ごしても、それでもわからないことだらけだ。 一瞬の表情や思わず口にしたひと言で、ほんの少しだけ相手への理解が進む。 でも、その理解も結局のところ氷山の一角でしかない。 自分が見て感じたその一角を好ましいと思えるかどうか。 きっとそこが友達になれるかどうかの分かれ道になるのだろう。 辻村さんの描く物語には強引な辻褄あわせがない。 ごく自然に日常の生活が描かれ、そこにある小さな出来事の積み重ねがエピソードに繋がり、物語を紡んでいく。 辻村さんの物語が好きなのは、そんなところが気にいっているからなのかもしれない。

    2
    投稿日: 2017.02.17
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    安定の面白さ。そして既刊本とのリンク設定が素晴らしい。著者の中で登場人物はその人の人生を過ごしているんだなと感じました。

    0
    投稿日: 2017.01.12
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    ジョブナイルと言うよりは、青春の入り口に立った人の、自分と、友人との関係を真剣に考える時期を描いた連作集。 大人になってもおおざっぱに人を扱う人がいる一方、青春期に人間関係に悩んだ人は、対等な人間関係を築き、信頼できる人になるのだなぁ。と思う。 失敗しないパートナー選びの手引き書にもなるのでは?

    0
    投稿日: 2016.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「自分は万能でも天才でも何でもない」と気づき、傷つき、悩みながらも、前を向いて進んでいく若者たちの物語。 若いっていいな。

    2
    投稿日: 2016.11.15
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    文庫本で購入。 どれも結構前に読んだからこの話の登場人物がどの作品のアナザーストーリなのかが全然思い出せず、 もう一度読み返そうと思った。

    0
    投稿日: 2016.10.17
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    中二病って呼ばれている現象を、細やかに鮮明に描くのに。気付きと救いで包んで見せていく。救われているのは、物語の登場人物のはずなのに、いつの間にか自分が救われた気分になる。何から救われたのか?

    0
    投稿日: 2016.10.10
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    懐かしいひとたちに出逢えた。 辻村作品を読み終わった後の読後感は、いつも爽やかで透明感に満ちている気がする。 日々は、繋がっていく。世界は、広がっていく。 朝井リョウの解説が、私の辻村作品に対する想いを的確に言い表していて、脱帽でした。 「あのときのあの子が、きちんと、生き続けている。あの人の過去が、あの人の未来に、こんな影響を及ぼしていたことを知る。全く別の世界が舞台だと思っていた物語同士が、あるとき突然、手を繋ぐ。辻村作品は、読むたびに、その地平が広がっていくのだ。」

    2
    投稿日: 2016.10.06
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    これからも何度も読み返したくなるだろうな。と思いました。 特に「しあわせのこみち」と「樹氷の街」と「冷たい光の通学路」がとても良かったです♪ チハラトーコさん以外、何度も聞いたことのある名前ばかりが出てきて、読みながら興奮していました! 「しあわせのこみち」に出てきた清水あやめさんは、彼女らしい悩みや葛藤のお話でした。読んでいて共感するところもあれば、彼女らしいなぁと思う場面もありましたが、とても面白くて、あっという間に読んでしまいましたし、読み終えた後、彼女のことがもっと好きになりました(^^) 「樹氷の街」が1番興奮したかも! 天木や秀人くん、椿さん、そして松永くん。 「名前探しの放課後」の世界が急に思い出されて、また読みたいなと思いました。 松永くんが出て来た時はあっ!と驚きと嬉しさと両方ありました♪ 物語の設定が中学生ということは、まだいつかくんとあすなちゃんには会ってないんだな。とか色々考えながら読んでいたらあっという間でした〜✨ 合唱コンクールというのも良かったですね。 もう1度あの世界に戻った感じがして、嬉しかったですし、松永くんの他に多恵さんや理帆子さんも出てきて良かったです♪ 松永くんの多恵さんに対する気持ちや多恵さんが松永くんをすごく大切にしていることがわかって、感動しましたし、心があったかくなる瞬間が沢山ありました(*^^*) そして「冷たい光の通学路」。 榊くんはすぐにわかったのですが、あの女の先生は誰?と思いながら読んでいました。 でも、あの言葉がヒントになっていて思い出せました! 懐かしかったです✨ 物語自体は短かったですが、大好きな作品になりました! チハラトーコさんの作品は、まだ理解するのにもう少し時間がかかりそうです。 また読んでみます。 辻村深月さんの作品は、違う物語に同じ人たちが何度も出てくるので、読む度に新たな発見がありますし、そのキャラクターをさらに好きになることができます♪ この本はオススメです(^^)

    0
    投稿日: 2016.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    他の長編小説のスピンオフ作品。いかにも辻村深月がやりそうな構成(いい意味で)。 この本を読もうと思っている人は「冷たい校舎の時は止まる」「ぼくのメジャースプーン」「凍りのくじら」「名前探しの放課後」あたりは読んでからの方がいいです。通称辻村トラップというらしいですが… こういう手法をとる作品は多くなってきたな。山本幸久もユルく関連させてるし、コミックだと松本零士とか、スパーロボット大戦や、大御所マーベルユニバースやジャスティスリーグもん…。作品と作品が交互に重なるネタってワクワクして好きなんだが、あまり内輪ネタやマイナーネタをやるとついていけない人もたくさん出てくるだろうなと、いらん心配もしてしまう。 そういうスピンオフ(続編)的な楽しみもいいんだけど、この本の楽しみ方は、解説で朝井りょうさんも書いてる通り、「自分の厨二病」的な心のかさぶたを剥す快感…にあると思う。各短編に出てくる連中の言動に自分を照らし合わせ、慢心やいきがりのある自分の心に塩を塗って消毒する。 少々痛みも伴うが読了後はなんだかすっきりしている。ややMっ気交じりの爽快感が気持ち良い。 「俺ってカッコわる」って思ってる人、大丈夫、他の人もみんなカッコ悪いんである。 「あいつらカッコわる」って思ってる人、慢心するな、お前も十分カッコ悪いんである。 人間だれしもカッコ悪いんだから、そのカッコ悪いことを引きずりつつも、どう生き方軌道修正していくか…それせんとアカンなぁ。 そんなことに思いを巡らせてしまう、中年青春殺しの1冊である。

    2
    投稿日: 2016.09.05
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    榊くんが出てきて嬉しかった笑 あと最後に大好きな松永くんも。 辻村深月の作品は、登場人物がまた違う作品で出てくるので、読めば読むほど、一人一人が好きになっていく。

    0
    投稿日: 2016.07.13
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    とても短い物語なのに ここまで感動することができるとは。 冷たい光の通学路でも本当にしてやられる。最後の最後でこんなにほっこりとした気持ちにさせられなんて 参ってしまう。 ここであのサトちゃんが出てくるとは 完全にノーマークだったなぁ。してやられました。。 解説の朝井リョウさんがこれまた素晴らしい文章。感動している気持ちを、辻村深月さんの文章の素敵なところを余すことなく伝えてくれています。 まさに代弁してくれるなんていったらおこがましいのかもしれないけれど。。。

    0
    投稿日: 2016.07.01
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    これも同じく… 冷たい校舎を先読むと良いね(((^-^))) それに『氷のクジラ』の登場人物も出てきて嬉しい♡ 椿と秀太は何かに出てきたのかな…?

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    投稿日: 2016.05.05
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    樹氷の街と、冷たい光の通学路が特によかった! 郁也と多恵さん、好き(#^.^#) そして。榊くん、辻村深月作品の中で、一番好き!! 樹氷の街は、最後「樹氷の街」を聴きながら読んだ! 郁也がこれを弾いてると思うと、郁也の伴奏を聞きたくなった。 冷たい光の通学路、、新聞を見つけたのは 「りか」と勘違いしたけど、違った(#^.^#) まさかサトちゃん!! この2人の、さらなる続きが読みたい!! 再会してほしいなぁ。 辻村深月の作品は、他の作品で、また登場人物に再会できるのが、すごく好き!! 嬉しい!!! このスピンオフは、かなり嬉しい(*^o^*)

    0
    投稿日: 2016.03.10
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    短編集とはいえ、どれも濃い内容で楽しめた。 その中でも『樹氷の街』が一番好きかも。 『チハラトーコの物語』は読み始めてしばらくの間は受け入れ難く途中で止めてしまおうかと思ったけど、段々とストーリーに入っていけて、最終的には楽しめました。

    0
    投稿日: 2016.01.13
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    作品としては、どれもすごく面白かった。 一作品一作品、読み終えてふぅとひと息つく感じ。すごいな、って。 ただ、あまりにも心の中が描かれすぎていて痛々しい、というか。 二回は読みたくない。

    0
    投稿日: 2015.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    気づかない、気づけない歯がゆさ。わたしはもっと世の中を知るべきだし、自分自身の怠慢を許しちゃいけないんだなと思った。わたしは、弱いな。 辻村作品を読んでいると、ささいな感情の機微を的確に言葉にしてしまう、すっきり感を味わえる。その、清々しさのようなものを、どう言ったらいいのか、悩むとこだが、解説者の言葉が、すごいしっくりきた。 > 自分の体の中にある空洞に、言葉がどんどん投げ込まれてきているような感覚 まさに、共感。 浅井リョウの作品読んでみようかな。

    0
    投稿日: 2015.11.15
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    そうか、全部スピンオフなのか。他のレビュー見て知った。「樹氷の街」と「冷たい光の通学路」はわかったけど。 20151106読了。

    0
    投稿日: 2015.11.08
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    人にオススメの本を聞かれたら今これを推したいです。朝井さんの解説が私の感じたことを全て代弁してくれているところも含めて手元にずっと残しておきたい一冊でした。 他作品を読んでなくても楽しめるけど、読んでたら何倍も楽しめると思います。

    0
    投稿日: 2015.10.31
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    帯は、 「この道がずっと続けばいいと思うこともある。  ここから早く抜け出したいと思うこともある。  待ってて。  きっと扉は開くから。」 五つの短篇集です。 もう何年も前に「スロウハイツ~」とか「凍りのくじら」とか読んだので 記憶がおぼろげでした。苦笑 でも、本当にインパクトの強かった作品たちは 今でも「おおぉ!」としっかり覚えており、 なんだか昔の戦友やクラスメイトに久々に会った感じで うれしかったです。 「なんか…この人知ってるぞ…名前(作品名)までは思い出せないけど」 なんて時は、道端で偶然会った友達みたいでした。笑 みんな温度や熱量はバラバラでも 日常に突き動かされて必死にジタバタしてました。 それがいいんです。 何年も前に会ったみんなは、それぞれのスピードでしっかり自分の物語を歩いていました。 私はもう30を迎えておとなになって、 高校生が登場する物語を当事者として読めなくなったけど。 それでも、この抱いた感情たちは間違ってなかったんだって思わせてくれます。 夜中に突然、衝動的に 走って走って、息が切れて苦しくて、呼吸が乱れて、 足が止まって、 思わず見上げた空がきらきらしてるような感じです。 そのきらきらを、体中に吸い込むような。 「友達って定義にはいろいろあるだろうけど、  友達が成功したときにそれを素直に喜べるのが、  俺にとっての友達だ」 「好かれるっていうのはハイリスクだ」 はっとするような言葉やピースがちりばめられています。 作品のなかから自分にぴったりのピースを見つける作業。 あとがきは朝井リョウさん。贅沢! 他の作品たちも読み返したくなりました。

    3
    投稿日: 2015.10.27
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    どの物語の主人公も自分のことを特別だとすんなり思っている。けれどあることがきっかけに自分の本音に気づいてしまう。そして決意する この本を読んでとても良かったと思った。

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    投稿日: 2015.10.05
  • 2度、3度美味しい物語です。

    『冷たい校舎の時は止まる』、『スロウハイツの神様』、『太陽の坐る場所』『ぼくのメジャースプーン』、『凍りのくじら 』これらを読んだ後、一番最後に読むことをオススメします。 読みながら、他の作品について思い返したり、再読したりなどして2度、3度と楽しめます。同様の楽しみ方が出来る作品として『ロードムービー』もありますよ。辻村深月ファンなら押さえておきたいところですね。

    0
    投稿日: 2015.09.19
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    霧にかかっているような、人が内面に抱える感情を、どうしてここまで簡単に文字にして吐き出すことができるのだろう。自分自身でもうまく言葉に出来ない感情を代弁してくれるかのような著者の作品にいつも魅入ってしまう。 短編集ですが、本作の中で物語がつながっていたり、他の作品と繋がっていたりして、短編集が苦手な私でも惹き込まれました。長く続く道の先にある出口なのか、分岐点なのか。いずれにせよそこにたどり着いたことを歓迎するような光に包まれた物語のラストが各編とも心地よかった。

    3
    投稿日: 2015.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    他作品のスピンオフ短編集。 凍りのくじら、冷たい校舎の時は止まる、ぼくのメジャースプーン、ロードムービー、スロウハイツの神様を読んでいた方が確実に楽しめる。 一番好きなのは『チハラトーコの物語』 共感できるとかではない。美学を化粧のようにほどこし自身を飾るのは、カラコンやどっさりまつげを盛るギャルと変わらなく思える。 環が良かったね。良い年の取り方をしているんだと思う。チハラトーコに影響を与えた女!スゴイよ! 磯山を助けたところは驚いたけど、それも環の影響なのかな?チハラトーコ物語その2(今後)も見たい! 次に好きなのは『樹氷の街』 郁也と多恵のファンなので登場しただけで高評価! 理帆子が好きじゃないんだよなー。 『しあわせのこみち』 清水あやめ、地味すぎるよ!これを主人公にするってスゴイことだけど、地味だよなぁ。 まぁ鷹野のこと好きなのはわかってたよ(体育祭でのリレーの件ね)でも鷹野は面倒くさい女が好きなんだから仕方ないよね。田辺くんは好きじゃないけどうまくいったのかな? 『アスファルト』 藤本昭彦も主役にしては地味だったけど、ドイツとは絵になるね!冷たい校舎~~の時からこの人は闇がかってると思っていたので、すごく納得しながら読めた。 『冷たい通学路』 やってきました榊くん!辻村作品の登場人物で一番好き!そしてひまわりのおねぇさん。 短い短いお話だけど、二人のその後がよくわかる。 この続きを楽しみにしてる!

    0
    投稿日: 2015.08.17
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    過去の作品のスピンオフ的な短編集。 文庫版は書き下ろしが2編追加されててお得な気分。 「樹氷の街」は元々好きだったけれど、今回追加された「アスファルト」もいい。『冷たい校舎』に出てきた昭彦のその後のお話。過去の経験から他人の痛みに敏感な昭彦だけど、周りからは偽善的とも見られてしまう。そんな自分に疲れ、悩み、でもやっぱり自分は自分だと前に向かう姿は清々しい。 「しあわせのこみち」と「チハラトーコの物語」は、こういうちょっとイタイ女の子を描かせたらやっぱり絶品。 単体でも読めなくはないけど、冷たい校舎、スロウハイツ、メジャースプーン、凍りのくじら、名前探しの放課後を読んでからの方がより楽しめる。

    3
    投稿日: 2015.08.12
  • 読み手によるかも

    多感な年頃の子達の心の内、生き方を描いた短編集。 読み手の立ち位置によって評価は分かれるような気がします。 あの時はそんな気持ちだったなと懐かしむ人、そういう風に思っている人もいるんだと少しザワザワした気持ちになる人。 同じ人でも読む時期によって感じ方が変わる気もします。 時間をおいて何度か読んでみたい作品。

    0
    投稿日: 2015.07.03
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    『冷たい校舎の〜」の登場人物のサイドストーリー&短編。 ピアノで弾いた音みたいな、透明でささやかに綴られる物語がとても印象的。 中でも「樹氷の街」は、中学時代の合唱コンクールの記憶と、狭い人間関係に一喜一憂していた頃を想起させられた。 誰もが持っていて忘れていた中高生時代の出来事が、重箱の隅をつつくような丁寧さで描かれている。 だから、たまに苦しい。苦笑

    0
    投稿日: 2015.06.27
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    主人公達ほど特化した何かがなくても、そしてこれほどまでではなくても、たぶん、多くの人が通り過ぎる人生の一時期。もう忘れていた、持て余す自意識とその反面捨て切れない不安感や自信のなさやがぐちゃぐちゃだった青くて痛々しい時期が、懐かしく愛すべき時期に思えて。一気に読みました。

    0
    投稿日: 2015.06.23
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    あの作品に登場する彼らのその後のお話。 なんというか、中二病っぽい自意識過剰なキャラクターが目立ってあまり楽しく読めず。。。

    0
    投稿日: 2015.06.20
  • スピンオフ作品

    短編集です。 他の作品とリンクしてますので、そっちを読んでからのほうがより楽しめると思います。 とはいっても1作だけではないので、結構ハードル高いかもしれませんが。。。 個人的には「しあわせのこみち」「チハラトーコの物語」が好きです。 若い頃に誰もが感じていたであろう感覚をうまく表現してくれています。当時はなんかモヤモヤして 何だかわからずに一人でもがいてたあの感情ってこういう感じ!!って思い出し、ちょっとうれしいような恥ずかしいような・・・そんな気持ちにさせてくれます。 青春!って感じがGoodです。

    7
    投稿日: 2015.05.21
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    短編集。「樹氷の街」「冷たい光の通学路Ⅱ」が印象に残る。 どのお話も夢中で読んだけれど、最後の浅井リョウさんの解説がなんともいい!浅井さんの解説とチサト先生が紗奈にかけた一言が私の中でつながって、とてもいいなぁと思った。 浅井さんが中学生のときにかいた「未来の手紙」がこの物語のどこと重なるのかが非常に気になる。

    0
    投稿日: 2015.04.07
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    講談社の辻村作品を漁ってる時の後半に読んだ本。 短篇集。 既に読んだ作品に登場していた人物たちが、その後どういったことを考えて、どう生活しているかが面白かった。

    0
    投稿日: 2015.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    みずみずしいけど、これを穏やかに読める境地には至ってないな。耳が痛いので。 あとで章ごとに感想かこう。 地元図書館Bツ 「しあわせのこみち」 天才の話…なんだけど、主人公も劣等感にさいなまれながらも成功するところでおわってるので希望の話。青年の万能感の苦痛を描いてる…かな。そんな陳腐なはなしでもないと思うんだけど、うまく感想がかけない。 「アスファルト」 彼女と行くはずだったベルリン旅行を、彼女と別れた後に行く男の話。 「チハラトーコの物語」 「樹氷の街」 合唱コンの話。クラス内政治ってメンドくさそうだな…。そういうのとかかわりのないところにいたから…。 「冷たい光の通学路ーⅡ」 「あのさ 自分がt連載だって気が付いたの、いつ?」 「天才?」 「うん」 田辺は私をじっと見据えた後」で、ふいっと視線を空へむけた。 「へこましてもらいたいって思ったことない?」 彼の言いたいことがわかる。けれど頷けず、声が出なかった。私はこの間、しれうぃ味わったばかりだ。図書館で、サイトで見た、あなたの絵の前で。 tennsaitoいうほど強い言葉でなくても、私は確かに思ってきた。才能がある、と。同市に対するようんあ彼に声、けれど、思い上がりを見透かされたような気持ちにしか今はもうなれなかった。私は天才ではない。 p79 「年々自分が傲慢になっていくのを感じる。別にそれが嫌なんじゃないけどね。褒められても感慨がわかに。少し褒められたくらいんは、うるさいなって思う。うるっさいな、できて当然なんだよ。おまえらの定規では勝手、ちょっとしたことをすごいとか言うなよ、とかね。口の悪いことを考える。たとえば、俺の絵をみて、こんなのできないと悔しがる人がいる。本と胃ならうれしい賛辞なんだろうけど、俺はそれを聞くと腹が立ってしょうがないんだ。始めから対等じゃないんだ。俺と比べるなよ。挑戦すようち思うなよ。そんな具合。--引いた?」 p111 「努力もしないで、何もしないでただ地位だけ欲しがったり、いつか自分が名に斧化になれると確信したり、その逆で初めてもいないのに諦めてる人たちが世の中にはたくさんいる。それは知ってるよ。おれの考えが、徹底的に傲慢で高飛車なことも知ってる でも、考えはかわらない。てにいれないといけない。」 p115 「最初見て、思った。君の書く世界はきれいで、いっぺんの翳りもない。自分の追っている現実世界が好きじゃない。…ほとんど憎んでいるといってもかごんじゃないほどのに。世界が痛々しくて、残酷がということを心底理解している人でなければ、あそこまで世界を閉じてしまえない。残酷なことを知ってる人の嘘だ」 p121 「絵とは離れない。でも、私には才能が、ない」 声が途切れる。私は黙って彼女の顔wおみつめた。高島翔子は泣いたりしない。笑った。 「頑張ってね、清水さん」 穏やかな表情だった。 「私は天才じゃないけど、天才のことがわかる秀才ではあるのよ。世の中には、それすらわからなくて、ひたすら負け惜しみをいったり、見下げたりする秀才未満の輩がたくさんいる。理不尽なことが、たくさんあると思う、でも、頑張ってね 私は無理だったけど、私、あなたにはうつでも必死にんっていてほしいのよ。」 @134 いろいろと問題はあるけれど、俺は藤本昭彦を気に入っている。p196

    0
    投稿日: 2015.03.11
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    久しぶりに読んだ辻村作品。 清水あやめ、(チハラトーコ)、環、椿、天木、、、榊。 あの人は今 的なスピンオフ短編集です。 「チハラトーコの物語」 人を喜ばせるために嘘をつく、嘘で自身を固める。その心情を痛いほど理解できてしまう私がいて結構前のめりで読んでしまいました。 最後赤羽環の前でついた嘘が暖かくてよかった。 そして本当に久しぶりだったもんで、チハラトーコがあの人だったことに終盤まで気づかず…読了直後にスロウハイツを再読しはじめました笑 「樹氷の街」 私が大好きな彼らが登場してきました! 合唱コンクールの伴奏をめぐる、若い子たちの青春アレコレ。 素直になってぶつかるっていうことができない年頃…と書きながら、大人になってもそれができない(むしろ悪化する)人って沢山いるよな。。 謎に大人びすぎている天木と椿の会話が好きです笑 元の作品を忘れかけててあんまり気持ちが追いつけなかったため★2つ。

    0
    投稿日: 2015.03.11
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    他作品のスピンオフと知らずに読みましたが、特に支障はありませんでした。 どの短編も読みやすい文体で、中学生や普段本を読まない方でも楽しめる作品だと感じました。

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    投稿日: 2015.03.10
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    スピンオフの短編集。 あの作品のあの人の今、的な物語。 個人的にはチハラトーコの物語が好き。 きれいごとだけでは済まされない人間臭さが好き。

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    投稿日: 2015.03.09
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    清水あやめの章がものすごく好きな私は、 たぶんイタいのだろうな。 芸術と才能。 天才とそうでない人。 高島翔子が好き。 「ーただ、必死になることをやめるだけ」 「絵とは離れない。けど、私には才能が、ない」 同じ気持ちで必死になることをやめたものがある私は、高島翔子のこの言葉が痛いほど刺さった。 やっぱり、辻村深月は知っていた。

    0
    投稿日: 2015.01.15
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    2冊目の辻村深月。やっぱりピンとこなかった。 初期の作品なのでしょうか。難しく書こう、カッコよく書こうという一生懸命な感じが出ていた。初期の作品だからかも。最近の作品はもっと上手なのだと思います。

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    投稿日: 2014.12.24
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    読んだ後に他作品のスピンオフと知った。 知らなくても面白いとは思ったけど、前作を読んだ方が面白さがわかるとのことなので、読み終わった後また読もうかな。

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    投稿日: 2014.11.09
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    『冷たい校舎~』『スロウハイツの神様』『ぼくらのメジャースプーン』のスピンオフ。『ロードムービー』同様に、本編を支えるストーリーばかりでした。 タイトルからもわかるように、短編の主人公たちを、光待つ方へ一歩踏み出すような物語ばかり。そして、鷹野や深月の様子も垣間見えたり、榊の様子がわかりにんまりするものも。清水あやめやチハラトーコの物語は、彼女たちの今までの思いを浄化し、光待つ方へ導いていくかのような物語。特に清水あやめの物語は、天才肌なのに苦しむ様子はともかく、人とコミュニケーション下手な姿は、自分を見ているようでした。 一番好きだったのは、秀人や椿、天木たちが活躍する物語。中学生になった彼らの様子が見えて面白く、一見主役のようにも思えるけれど、松永郁也が主役の物語だと思う。松永が自分の意思で光待つ場所へ歩みだす姿が印象的でした。多絵さんや理帆子もいて、本当に満足でした。『ぼくらのメジャースプーン』と『凍りのくじら』を結びつけるような物語。

    0
    投稿日: 2014.10.27
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    始めての辻村深月。 最初は苦手かなって、主人公の考え方の暗さとか。中高生のころを思い出す。 でもわりと、よかったかなあ。

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    投稿日: 2014.10.13
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    辻村さんの作品が大好きなので、色々な小説のスピンオフにあたるこの話も楽しく読むことが出来ました。 あやめが田辺に感じる思い、なんだか分かる気がして、胸がきゅうっとなりました。 T大学文学部二年生、清水あやめ。「感性」を武器に絵を描いてきたという自負がある。しかし、授業で男子学生・田辺が作った美しい映像作品を見て、生まれて初めて圧倒的な敗北感を味わい…。(BOOKデータベース)

    0
    投稿日: 2014.09.29
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    短編集のような感じで、それぞれに共通のテーマが一本通っているんですが、読んでいくと違った印象を与えられました。 「あ、わかるー」とまあまあ頷けて、まあまあ滑らかな読後感。 絶対にまた辻村さんを読みたい!となることはないんですが、疲れた時はちょっと手に取りたくなっちゃいますね(笑)

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    投稿日: 2014.09.22
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    細切れの短編はやっぱり苦手だなあという印象。 「しあわせのこみち」は好きだったけど、その他はなんとも。なんとなく、各短編に通ずるテーマが見えなかったのもあって読みづらかったような。

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    投稿日: 2014.09.20
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    いろんな挫折があって いろんな辛いことがあって でも一歩でも前に進もうと思う気持ちは いつでも人を励ましている。

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    投稿日: 2014.08.31
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    アスファルト 読解問題にしやすそう 人とのつながり 孤独ははじめはよいがずっと付き合うのは違う 自分がかわれば世界はかわる チハラトーコの物語 嘘つきな主人公の成長物語 かっこ悪くてもいちじゃない 自分を受け入れて進んでいく

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    投稿日: 2014.08.31
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    うすぼんやりとした勘違い、エゴ、孤独、恋や友情がタイトルの光待つ場所に導いてくれるような物語です。 樹氷の街が私的にgood!!

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    投稿日: 2014.08.26
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    色んな作品の登場人物が出てくる短編集。 他の作品を見ていないと普通の小説になってしまう。 ハードカバー版に「冷たい校舎の時は止まる」の話が少し加えられている。 一番おもしろかったのは「樹氷の街」。大地讃頌歌ったなー、懐かしい。 「冷たい校舎の時は止まる」を読み返してみようと思った。

    0
    投稿日: 2014.08.21
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    冷たい校舎、スロウハイツ、名前探し、凍りのクジラ、以前読んだ作品のスピンオフ的な短編集で、楽しませてもらった。次もまた辻村いかせてもらいます。

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    投稿日: 2014.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村深月さんの作品って他の作品とリンクしている点がすごくおもしろい。 名前がまだ出てない段階で、描写から『あの作品のあの子かな?』って読者が考えを巡らすような書かれていて、探すのが楽しい。 『光待つ場所へ』を読む前に、『冷たい校舎の時は止まる』、『名前探しの放課後』『スロウハイツの神様』『ぼくのメジャースプーン』『凍りのくじら』を読んでおくことをおすすめします。 『光待つ場所へ』は他の作品の脇役達が主人公の短編集。 私が読んでいて心揺さぶられたのは「アスファルト」と「チハラトーコの物語」。 「アスファルト」では友達の悪口を言ってきた友達に同意しなかったが為に、今度は自分が“八方美人”と悪口を吹聴されていたという出来事が描かれています。 でも、むしろその場をやり過ごすためにテキトーに同意してやり過ごす方が八方美人なんじゃないかとツッコミたくなりました。 ていうか、それって友達って言える関係じゃないと思う。 顔色うかがったりせず、言いたい事言い合って、ぶつかる事はあっても一緒にいると楽しいから一緒にいるのが友達なんじゃないのか? まあ八方美人ってある意味大人な態度なのかもな、と思ったりもしました。 自分に正直にいること、周りの事を考え自分を殺すこと。 どうするのが正解なんてない。 それでうまくいかないときもあるよな。 人付き合いって難しい。 「チハラトーコの物語」は、 ・嘘は自慢話をするためにあるのではない。 ・嘘の半分は人のため。 ・嘘で自分も他人も傷つかない。 ・ついた嘘には全て責任を負う。 という嘘に譲れない一線を持つ主人公の成長物語。 周りを喜ばせるために嘘をつく。嘘で誰も傷つかないから良い。 っていうのはおかしいんではないかと思いました。 周りを喜ばせるためとはいえ、嘘がバレたとき嘘をつかれた人は傷つくだろうから。 それがしょーもない嘘だったとしても。 嘘で取り繕わなきゃ成り立たないほど薄っぺらい関係だったのかよ。って思っちゃうんじゃないかな。 しかし、人を守るための嘘は大賛成だと思った。 このお話の中でチハラトーコが人を守るために嘘をついたり他の登場人物がチハラトーコを守るためについた嘘がステキでした。 作中で“優しい嘘”と表現されていますが、 私も優しい嘘がつける人になりたいものです。

    0
    投稿日: 2014.07.16
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    なんともいえない温かい気持ち。 大切なものを大切と言えることって難しい。 でも、それができること、それはとても幸せなこと。 個人的には「しあわせのこみち」が一番好き

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    投稿日: 2014.07.11
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    それぞれに次の着地点、または出発点を持つ主人公たちの三つの短編。 “光待つ場所へ” 清水あやめは大学の希望講義の最初の授業で打ちのめされた。自分の才能に気付いていることでの軋轢にもできないさらさらとした人間関係の中で彼女は嫉妬を味わった。(彼女の登場する長編を読んだとき違和感だったのは主人公たちから彼女は下のあやめではなく“清水”と呼ばれていたこと。何故彼女がそう呼ばれ続けていたのか、それは彼女の中の価値観の絶対がそうさせていたのかと妙に納得) 『チハラトーコの物語』 千原冬子は(自称)プロの嘘吐きだ。七割の現実と三割の幻想。彼女は自分のためではなく、周りに楽しんでもらうために自分の世界を築く。29にしてモデルとして大成もできず、これからに諦めを言い聞かす彼女に差すものは? 『樹氷の街』 中学最後の音楽祭で優勝を目論んでいた敬はピアノ奏者の倉田のピアノの腕と彼女が連れてきた女子のいざこざに頭を悩ませていた。そんな彼に友人の秀人と隣のクラスの彼女椿が引き合わせたのは、同じ小学校だった松永郁也だった。彼のピアノの音は想像を超える凄まじい音だった。 松永君のピアノの音の描写がとても好きだ。ピアノの森の海君を重ねてしまう。その覚悟も含めて。

    6
    投稿日: 2014.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女の子はこういう話が好きなのかな~という感じ。甘い。辻村さんは「サクラサク」に続けて2冊目だけど、どちらもなんだか少女漫画のようで・・・うーん・・・

    0
    投稿日: 2014.06.25
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    辻村作品の登場人物のその後です。『冷たい校舎の時は止まる』『凍りのくじら』『スロウハイツの神様』を呼んでいたらさらに楽しめるかと。

    0
    投稿日: 2014.06.24
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    噂の?辻村深月さんを初めて読みました。 正直まだよくわかってない感じはする…全体に冗長だなあと思った(大学生のやつと合唱コンのやつ)。あと始まりと終わりを綺麗に書こうとしている感じがしちゃったなあ。一番ドイツ行った話がすきでした。パラパラと、すごく共感できたりなるほど!って思える発言があって、そういうところが良いなーと思った。文庫の最初と最後にある書き下ろしもすきです。あんまり日常風景が長々続くより場面ころころ変わるほうがすきなのかもしれん。

    0
    投稿日: 2014.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    それぞれの自分探しの短編集という印象です。思春期の自我や自信・プライド、コンプレックス等々、そういったところの感情をうまく表現する作家さんだと思います。巻末の解説で朝井リョウ氏も「痛点の上をそっとなぞるような文章を書く人だ」と表現していますが、辻村さんの本を読む時、登場人物達の葛藤が私の中にもある過去のいたたまれなさを掘り起し、とても“イタイ”気持ちになることもあります。『樹氷の街』は良かったですが、それ以外はちょっぴりほろ苦い読後感が残りました。

    0
    投稿日: 2014.06.15
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    懐かしの面々に会えるとのことですが、時間が空いてしまうと思い出せないメンバーもいたので、懐かしのあまり感動!まではいかなかった。 ただ、過去作品で好きだった登場人物が登場している短編があり(タイトルは「樹氷の街」)、収録作品の中では一番面白かった。過去作品でも思ったことだけど、中学生であそこまでやるファンタスティックさがたまらないのです。

    2
    投稿日: 2014.06.06
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    あーいい本だった。 わたしは、しあわせのこみちとアスファルトが好きだ。 清水さんと田辺くん。 田辺くんが言った生活感を憎むことら必ずしもプラスじゃない。このセリフが忘れられない。ついつい都合のいいように美しく見えるように清水さんの絵のように汚いもの、美しくないものは消して美しくするための想像は得意である。 それは一度言った京都が、記憶には勝るものなんかないというのも同じだろう。 昔好きだった人にしてもらったことあの雰囲気これは全て記憶の中だ。 だがわたしはそこに、色を付けたし影を付け極端にいうならば記憶の改ざんだ。 そんな現実とは離れてしまった思い出でも愛おしく思う。 そんなわたしのしていることを田辺くんは必ずしもプラスではないと言っているような気になった。 現実にいたら間違いなく、わたしは田辺くんに惚れていたな(^_^;)(笑)

    0
    投稿日: 2014.06.05
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    同著者の『冷たい校舎の時は止まる』『スロウハイツの神様』『凍りのくじら』『名前探しの放課後』などの登場人物のその後やその前の物語が納められた短編集。 この手の作品はよく、好意的に「前作がわからなくても楽しめる」などと評価されるが、これは前作を読まないと楽しめないと思う。 内容としては、どこかしら自分に驕りのある主人公が壁にぶつかり、そして乗り越えるという形の話が多いのだが、前作で主人公のバックグラウンドを知っているからこそ、その驕りや懊悩に親近感を覚え、それを乗り越えた時に快感を感じられるのだろう。 ということで、前作を楽しめた人は是非読むといい。 まだ読んでない人はそちらからどうぞ。

    0
    投稿日: 2014.06.04
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    ☆4.0 読み終わって他の方のレビューを読むまで知りませんでした。 この短編集がそれぞれ元ネタのあるスピンオフだということに。 元ネタ本、どれも読んでいませんが面白かったです。 「天才」と「天才との違いを思い知らされた秀才」の心の動き。 私は天才でも秀才でもないですが、時々心の奥底を見透かされたような、えぐられるような言葉が登場人物の台詞として語られます。 辻村深月という人の観察眼の深さがうかがえる作品だと思います。 この本の中で一番好きな作品は『樹氷の街』。 中学生のお話しですが、大人になった今でも十分心を刺す出来事、言葉が出てきます。 順序が逆になってしまいますが、元ネタ本もそれぞれ探して読もうと思います。

    0
    投稿日: 2014.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作家さんは、人の心を文章にするのがとても上手だと思う。 変わった設定の人だったり、異性であってもすんなり心情が理解できるのでとても読みやすいし、物語にのめりこめる。

    0
    投稿日: 2014.05.22
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    短編集。他の作品と同様に、登場人物等の気持ちが強く描写、あるいは強い気持ちが濃く描写されているところは読んでいてグッと来る。 しかし、短編で話がよくわからないまま終わってしまうものもあり、残念。この著者は長編が良いな。 【そうだよな!抜粋】 「日との悲しみや怒りに同調するのは、多分簡単にできる。でも、相手が幸せになったとき、それを心から喜ぶのはすごく難しい」

    0
    投稿日: 2014.05.16
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    「私は『普通』になれない。」どんだけ上から目線なんだよ。清水あやめ。と、思うが、その傲慢と勘違いの紙一重の感情は身に覚えがないわけではない。そういうひやっとする「若気の至り」を描かせれば辻村深月にかなうものはいないんじゃないかというぐらい。ちょっと痛々しかった子たちのその後。危うい閉じた世界に生息していたあの子たちがどんな形であれ、一歩進んでよかったと思う。「大丈夫、怖くないわよ。」

    0
    投稿日: 2014.05.02
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    ときどき、思いがけない出合いをするときがある。何気なく書店で手にとって、軽い気持ちで読み始めた一冊が、心に深く沁みわたり、芯から揺さぶられるような。今、このタイミングでこの作品と出合ったことは、偶然ではなく必然なのではないか。この物語は、私に何を伝えようとしているのか。心に突き刺さった衝撃の意味を解きたくて、読み進める手が止まらなくなる―。 「光待つ場所へ」は、今の私にとってまさにそんな作品でした。 登場人物たちのそれぞれの物語が、私の心に沁み込んでいく。一人一人が苦悩し、迷い、それでも自分だけの物語を紡いでいこうとする。その姿に心をぎゅっと鷲掴みにされ、ページを繰る手が止まらなかった。こんな感覚は、本当に久々。 特別なドラマがあるわけじゃない。奇想天外なストーリー展開でもない。ここにあるのは、幾人かの人生の一場面。それらは他人から見ればごく平凡なものかもしれないけれど、当人にすれば一度きりの自分の人生。他人に委ねることもできない、自分だけの物語。もがきながら、それでも生きる彼らの姿に、このところ悩みの渦の中にいた私は、小さな、でもとても温かい光を授けられた気がします。この道の先にきっと「光待つ場所」がある―。そんなふうに思わせてくれる読後でした。 「たとえそれが、どんなことでも。――こんなふうに思い出せると思わなかったって自分でも驚くような形で、そのことを振り返る日が必ず来るよ」(P412) 今の私のこの日々は、いつか思い出せる日になるのかな。その日が来たとき、せめて懐かしさに笑みをこぼせる自分であるために、今日からの日々を悔いなく生きよう。そう思います。

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    投稿日: 2014.04.22
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    スゴーく良かった。(*´ー`*) 辻村作品はちゃんと順番どおりに読んでて、名前探しを読んでからけっこう時間たってたから、、いろいろと思い出すのにちょっと苦労しました。 途中で何度も冷たい校舎やスロウハイツをチェックしに行き、あーっと思ったり。( ´艸`) 辻村サンは本当に人の心の奥にあるものの描写が上手い。 この一冊を読んで、また冷たい校舎から再読したくなりました。 が、私の気持ちが盛り上がってるうちに、本日は大安に行こうっと。。。((( ・Θ・) ♪

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    投稿日: 2014.04.13
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    最近辻村深月さんの小説にはまっています。本当は誰もが思ったことがあるけれど、決して人には見せない感情。共感したり、心に突き刺さったり、そう感じていたのは自分だけではなかったのか…と、そこに感じるのは安心感か、もしくは無力感のようなものか。 この「光待つ場所へ」も、人の本質を突いてくる素晴らしい感性と、それを表現しかつ読ませる文章に引き込まれてじわりじわりと読み進めました。 辻村さんの描くほかの小説の登場人物もちょくちょく出てきます。世界がつながっていて、面白いです。

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    投稿日: 2014.04.05
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    感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201404/article_2.html

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    投稿日: 2014.04.04
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    「冷たい校舎の時は止まる」と「名前探しの放課後」に登場する人物のサイドストーリー。「凍りのくじら」もかな。 やっぱ辻村深月面白いなぁ。 小説同士がどんどんリンクしていくから、読み重ねる度にもっと好きになっていきます。 短編なのでどうしても内容は薄くなっちゃいますが、人の感情の描き方がやっぱり上手。いい人過ぎない感じが生々しくて共感します。

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    投稿日: 2014.03.30
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    今まで読んだ本の登場人物達が全く違う印象を持たせてくれました!! 本は出会うタイミングによって、また物語の中心におかれる事により、私自身への感情の受け取り方を変える事があるのが新鮮でした。

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    投稿日: 2014.03.27
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    面白かったのと、ぼちぼちの作品と。 「しあわせのこみち」と「チハラトーコの物語」がよかったですかね。 それ以外の作品はあまり伝わってこなかったですね。

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    投稿日: 2014.03.01
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    これまでの辻村作品のスピンオフが多く短編で収録されていて、往年のファンとしては過去の作品との再会が楽しめる。

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    投稿日: 2014.02.25