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総合評価

595件)
4.0
175
257
119
16
1
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    面白かった。 途中、結構最初の方だったけど元裁判官の隣に殺人者が引っ越して来た時は、何だかこんなにページ数も残っているから延々と嫌がらせが続くんだろうと読速も落ちて来た。 だけど読者として推測する様な展開が続き、殺人者の過去が分かってくると共に元裁判官の家族の気持ちの変化には引き込まれた。 ただ最後、殺人者を殺害した元裁判官の裁判では、人を1人殺したにも拘らず態度が気になった。 あ、あと、殺人者が無罪になった判決は、自分にバットで殴る事ができる事を解明したけど、殺害した夫婦のどちらかに子供を人質に殴らせる事で可能だと思った。

    3
    投稿日: 2022.05.27
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    引っ越してきた隣人は自分が『無罪』の判決を出した男だった。 その日から不気味な出来事が続く。 彼は本当に『無罪』だったのか?自分は誤った判決を出してしまったのか? 1章が短く、それも手伝ってグイグイと読めてしまう。 ドキドキ、ハラハラです。 個人的に雪見がとても好きなキャラだったので、感情移入してしまいました〜。

    3
    投稿日: 2022.05.24
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    モヤモヤーっとする終わり方。 俊郎は雪見にちゃんと謝ったんだろうか。 まあ隣にいるってことは和解したのだろうとは思うけれど謝罪シーンは入れて欲しかった。 それと、杏子はどうなった?池本は? 何もかもがスッキリしないまま終わってしまって、人生ってこんなふうに自分の思っているのとは全く違う方向に進むんだよね、って思うとそれはそれでありなんだろうな…と飲み込むしかないというか。 とっても複雑な読後感だったけれど、読み終えて時間が経ってみると、色々なことが頭に浮かんでくる。 武内みたいな人は案外多いのではないだろうか。 その人を作り上げている人格の一部分として。 でも、それって武内だけのせいではないだろう。 そうしなければ生きていけない、そうすることで自分の身を守ることを覚えてしまったから。それが正しくないと教えてくれる人もおらず、自分が被害者でいるためならなんでもするのだと思うと…かなり切ない。 子どもの頃に身につけた保身の方法は深く精神に刻まれてしまい、簡単にはやめられないだろう。危険というのは咄嗟の反応だから、咄嗟に反応することがそれであるならば、自力でそれを止めることはできないのだ。 尋恵たちにも問題はある。 自分たちが楽になるなら頼りきって、相手の言葉にただ甘えて、相手のことが少しでも気に入らないようになると「こんなはずではなかったのに!」となる。こういう人も罪深いのではないだろうか。 深く深く考えさせられた。

    2
    投稿日: 2022.05.17
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    姉のお勧め作品。 読み始めで「これは面白い作品だな」と直感した。 有罪か無罪かじゃなくて 死刑か無罪かの裁判で無罪を言い渡した裁判長の勲。 無罪になって晴れて自由の身になった武内。 だけどその武内が勲の家の隣に越してきて 勲の家族がバラバラになっていく。 遺族まで出てきて一体誰が犯人なのか? ハラハラはしないけど、色々勘繰ってしまった。 姉の話では終わりが微妙。との事だったけど 私はちゃんと締まった感じがする。 タイトルの「火の粉」がどんな意味を表してるのか後半になって分かってくる。 勲が撒いた種みたいなものなのだけど それを彼はどう摘み取るのか 結局何もしないのか? そしたら意外な展開だった。 どんでん返しみたいな事はないけど 最初と最後が裁判官ならではの視点なので「なるほどなー」と面白かった。

    2
    投稿日: 2022.03.18
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    続きが気になって睡眠時間を削ってでも一気読みしたくなるような1冊。常に見られてるような感覚に陥る怖さ… 人間の恐ろしさを再認識しました…

    3
    投稿日: 2022.03.04
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    次の展開が気になり過ぎて、一気に読みたくなる。 こういう状況とまではいかなくとも、家族や近しい人に何か起こった時、自分は家族やパートナーの事を心から信用し続けられるだろうか…と少し考えてしまった。 ただのサイコパスを描いた作品では無く、家族間の信頼関係についても考えさせられる、読み応えのある作品。

    2
    投稿日: 2022.02.25
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    これは面白い。。本だった〜 最初から最後まで、、惜しみながら ちびちびと読みました笑 最初のお父さんから始まる伏線から 最後の見事な、その締め…。

    2
    投稿日: 2022.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こわーい。 めちゃめちゃ怖いです。 隣人・近所にまつわるトラブルはよくある事で、実際に残酷な事件も数多くあるように思います。 小さな親切、大きなお世話という言葉もあるように、隣人と言えども所詮は他人同士。 深入りしすぎた関係が起こした残念な結末だったのだと思います。 この物語の「武内」も、梶間家のちょっとした心の隙間に入り込み、自分の存在感を大きくしていくんですよねー。 「いい人」「かわいそうな人」を武器に、だんだんと行動がエスカレートして行って、やがて梶間家の人々が「武内」の存在を疎ましく思い始めたときに、彼自身の狂気が表へ出てくるようになります。 決して証拠を残さず、ジリジリと梶間家を追い詰めていくストーリーは、読んでて背筋がゾゾーっとしました。 自分の身の回りでも起こりえる恐怖。 ほんと怖いなー。 あと、バームクーヘン見るたびにこの本思い出しそう。

    2
    投稿日: 2022.02.16
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    中盤から一気に読んだ。 読み終えたのが夜だったので、怖すぎてしばらく眠れなかった。。 認められないと悔しいとか、悲しい、という感情はたしかに自分にもあるなぁと思った。

    0
    投稿日: 2022.02.01
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    裁判長の経験が長くても、罪を犯した人間の本心なんて見えてない。 見えてもいないのに、その人生を決定づける判断をして、完璧にできた気になってるとしたら恐ろしい。 この裁判長のように、本当は逃げたのに、逃げたんじゃないと自分を納得させるってことよくある。 逃げてもいい。どうしても、自信がなくできないことはできないから。 でも自分に正直になりたいなあ。 でないと、その後の人生、辻褄合わせになってしまうと思うから。

    0
    投稿日: 2022.01.26
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    タイトルが意味深。 これは極端な話かも知れないが、恐ろしい隣人は私達の周りにも気付かないうちに住みついている。 気をつけよう!

    0
    投稿日: 2022.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    怖おもしろかった〜! 無罪判決を下した元被告が隣に引っ越してくる話。 元裁判長のおじさん目線で始まったときは、文量も多くて途中で挫折するかも…と思ったけど、息子嫁の視点に変わってから先が気になって、すぐ読んでしまった。 自分が異常なのか家族が騙されてるのか、疑心暗鬼になってめちゃくちゃになって…サイコパスって本当に怖い。 明らかに武内がおかしいのにみんな気づかなくて、イライライライラ…特に旦那!法曹界目指してるくせに鈍感すぎだし、理由が理由でも態度悪すぎ。 最後は怒涛の展開でびっくりだったけど、はっきりしない父親像だった元裁判長が家族を守れてよかった。 久々の長編読み応え抜群。

    0
    投稿日: 2022.01.20
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    クライマックスの別荘での攻防は迫力があり、一気に読んでしまいました。壽恵さんには、もう少し頑張って欲しかった。

    0
    投稿日: 2022.01.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これを読む前に読んだ本が駄作だっただけに読書の喜びを堪能できた。 後半もっと狂気と勢いがあればなお良い。 普通に面白かった。 自分が無罪判決して野放しにした殺人鬼を自分で殺すオチとか最高すぎる。 自分のケツは自分で拭きましょう。

    0
    投稿日: 2021.12.06
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    ラストにかけて息詰まる攻防戦。どんどん引き込まれていった。あの終わり方で良かったのだろうか、と思ったが、勲が主人公だと考えるとそう考えるのも無理もないような。うーーん。とにかく描写がうまかったので中盤以降、ジリジリとスリルを感じた。

    2
    投稿日: 2021.12.02
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    常軌を逸した隣人の話。 とある事件の裁判で被告に無罪判決を言い渡した裁判官の周辺の隣人もの。 親しみを受けている間は良いが、気に入らない事があると豹変。

    2
    投稿日: 2021.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中盤あたりから続きが気になって一気に読んだ 途中まではわたしも騙されていたくせに解決パートではなんでみんな気付かないの!となってしまった し、後半では何度も何度も俊朗〜!となったのでラストはそういう意味でのカタルシスも得られてしまった ヤキモキさせた人にはなんらかの報いがあった気がする

    2
    投稿日: 2021.11.22
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    実は怖すぎて、前半だけ読んで一度閉じた。ミステリーもホラーも好きで、慣れているはずなのに。この小説の、背後からひたひたと迫りくるような恐怖に耐えられず、閉じてしまった。「人」に宿った目に見えない何か(私にとっては明らかな敵)にロックオンされているような。 再度本を開いたのは、数年経ってから。意を決して一気に読んだ。 「善意」と「優しさ」、相対する立場でニュアンスが全く異なる。それぞれの意味に、胸をかき乱されながらの時間だった。 また、厚みを増していくバームクーヘンのイメージが離れず、一種のトラウマとなったので、バームクーヘンを見ると影のイメージも同居するようになってしまった…残念なことに…。

    4
    投稿日: 2021.11.06
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    ファーーーーー!!!これは怖面白い。汗びっしょり。裁判官の梶間勲は自白までしていた被告人、武内を逆転無罪判決にした。2年後、感謝感激した武内は梶間の隣に引っ越してくるが、その頃から梶間家の歯車が狂いだす。話の展開もさることながら梶間家の家庭描写が秀逸。なぁんにもしない舅と夫、イヤイヤ期の子供、要介護の婆さん、苦労を背負いこんだ姑、真面目に頑張る妻..。まるで実体験かのように感じさせるエピソードがいちいち上手い。男性陣にはイライラしっぱなしだったが嫁と姑の仲が良いのが救い。自分の火の粉は自分で振りはらえ!!

    0
    投稿日: 2021.09.17
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    恐ろしい話だった。善意や好意も行き過ぎると親切の押し売りになるが、それを断ると命を狙われるなんて。読んでいて、背筋がゾッとする場面が何度もあった。 将来、自分の家族に火の粉が降り注いでくると知っていたら、裁判官も違う判決を下していただろう。 本としてはスリル満点で一気に読み切れることができた。

    0
    投稿日: 2021.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    武内が黒か白かよくわからない展開から徐々に武内おかしくね?ってなっていく感じがおもしろかった あそこまで過剰な親切は例え裏がなくても不気味 池本夫妻が武内の危険性について力説する部分は論理なしで想像だけをしゃべっているので痛々しく読むのが辛かった 的場一家殺害事件で武内の子供時代の友人に話が聞けていればほぼ一発で解決したのではないかと思う

    0
    投稿日: 2021.09.12
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    ユースケサンタマリアでドラマ化したことを知ってたから、脳内でユースケに演じてもらいながら読んだけど、ユースケをキャスティングした人天才だわ。 ドラマ全く見てないのに、完璧にユースケで再現できたわ。 ハラハラしたし、考察を楽しみながら読めたけど、あまりにも検察と警察が無能すぎてファンタジーだったので星3つ☆☆☆

    0
    投稿日: 2021.09.02
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    * 裁判官 梶間勲は、夫婦とその息子を 殺害した事件の裁判官を勤め、 勲は、被告人 武内に無罪判決を言い渡した。 冤罪となり社会にもどった武内と 退官した勲は再開するが、 偶然なのか武内は勲の隣家に引っ越してくる。 隣に武内がやってきたところから、 家族関係に歪みが生じ始める。 誰が狂気のなのか、誰の言葉が正しいのか、 騙してるのほ誰か。 圧倒的な狂気はまるで真実。

    9
    投稿日: 2021.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わった…!!! 前半はもう悪意が薄気味悪くて気持ち悪くてこわくて読み進めるのが大変で、半分くらいの時点で、読み終えるの諦めようかと思った。 後半、少しずついろんなことがわかっていくと薄気味悪いのはなくなっていったけど、ラストの別荘サプライズの瞬間のぞっとする感覚、義母の恐怖が伝わってきちゃって臨場感がすごかった。 あと俊郎めちゃくちゃ嫌い。

    3
    投稿日: 2021.08.22
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    面白かった。ページを捲る手が止まらない!とまではいかないけど早く続きが知りたくてどんどん読んでしまいました。カラッと晴れた明るい日でもどこか薄暗く感じる。。これからきっと何かが起こるという嫌な予感がずっとつきまとう。。私好みの書き方でした。全部はスッキリしないし読み終わった後も何となくモヤっとするけどわざとそう終わらせている気がするので受け入れられます。 最後が少しだけ駆け足感がありせっかくのクライマックスがサラッと終わってることと、加害者側の心情が描かれていたらもっとのめり込めるかもしれないとは思うけど、これはこれで十分楽しめました。 最後に、とにかく俊郎うざ!謝ったり自分の馬鹿さと誤ちを認めるシーンが見たかったわ!

    1
    投稿日: 2021.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    裁判官の梶間は、被告の武内に無罪判決を下す。その裁判を最後に梶間は退官し、大学教授となる。その2年後、武内は梶間の隣に引っ越してきて、それを機に武内の身の回りに不可解なことが相次いで起こり、家族の仲も引き裂かれてしまう、というお話。 裏表紙の紹介文、「私は殺人鬼を解き放ってしまったのか?・・・最後まで読者の予想を裏切り続ける驚愕の犯罪小説!」に騙されました。どうみたって絶対にどんでん返しがあるような書きぶり。それなのに何と素直な終わり方。梶間が武内のせいでなぜこんな目に合わないといけないのか、結局納得感なく終わってしまう。ある意味、最後まで読者の予想を裏切り続ける驚愕の犯罪小説!! ただ、ひとつ救いがあるとすると、梶間の妻の尋恵。介護してきた義母から遺言を伝えられる場面。分けられた遺産は、たったの三万円。「三万円って何だ?自分が姑にしてかげた何を対価に直すと三万円という数字が出てくるのだ?それが実の子より数十倍尽くしている人間に対して出す数字なのか。ゼロならゼロでいいのだ。」姑に無視され、小姑にいびられ、それでも健気に生きていく。下手すると、おかしくなっちゃったとも見られかねい息子の嫁に対しても、優しく接する。人として、何と素敵なお方。 カテゴリはサスペンスにしたけど、ホールドラマとしての方が優秀かもしれない。

    3
    投稿日: 2021.06.19
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    小説内の武内ほどの人はあまりいないだろうけど、良かれと思ってした好意が報われないと怒る人はいると思う。人を殺めたのではないかと疑っている義母に、大丈夫、私を信じて、と近寄ってくるところは怖かった。 それにしても家族のために孤軍奮闘している雪見に対して夫の俊郎の態度が腹立った。

    7
    投稿日: 2021.05.22
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    最初はなかなか進まないなぁと感じていたが中間から目が離せなくなって寝る間を惜しんで読みました。自傷癖のある人の異常な脅威的な真実に驚かされました。

    3
    投稿日: 2021.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    このような作品を「イヤミス」というのだろうか。 物語の展開がうまく、読みやすいので、頁を繰る手は止まらない。テンポと面白さでいえば、星4〜5でも良いと思う。 ただ、そのぶん物語が浅いというか、パターンが読めてしまう箇所が多いことが気になった。 始めから武内がクロという前提があり、彼が如何に奇矯/サイコパス的な内面を顕わにしていくか、という過程が、所謂「見せどころ」だと思うのだが、物語が進むほど、武内の行動もエスカレートする際の、内面の描写が浅薄で雑に感じられる。忌憚なく言えば、安っぽい。 武内が武内たる理由が、生育環境によるものなのか、生来の悪癖なのか?これが物語を動かす重要なエンジンなのに、根拠が示されないままだった点が、致命的に残念。 現実には、誰もが武内のような「火種」を持っていると思う。それがある環境に置かれた時、萌芽し、自身をも焼き尽くす炎になりかねない。様々な登場人物に、そういった危うさに寄り添う描写を与えたことが、この作品を貫く柱的役割を果たしていた点は評価したい。 【追記】 映像化でもヒットしたと知って、心から納得。というか、映像化して、役者がその技術と生身の身体を持って演じたほうが、恐怖に説得力が出るだろうと思う。

    1
    投稿日: 2021.04.28
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    自分に合う本1つ。 次が気になって、1日で一気読み。 ハラハラドキドキ感が忘れられず、手放し時間が経った後にもう一度購入し、読みました。 2度読んでも面白い。

    1
    投稿日: 2021.04.24
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    続きが気になって一気に読んでしまいました。 はじまりは裁判長から、その後視点が家族の女性二人に切り替わり、その心理描写がとても丁寧でリアル。 ストーリーが進むにつれ犯人がどんどん不気味になってきて、なんともいえないスリルを味わえました。

    1
    投稿日: 2021.04.12
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    序盤の爽やかさからは程遠い重苦しさが全編に漂う作品。 様々なアクションはあるものの心の動きの比重が高い。 普通に生きようとしている人たちが、粘着質な偏執狂によって蟻地獄にはまってしまう。 蟻地獄に落ちきった人たちが、虚空の中に狂気を宿してしまう姿も綿密に描かれている。 非常に密度の濃い作品。 序盤の主役が、途中から透明人間のようにそこにいるのだかいないのだか分からないくらい気配が消えてしまってどうなるのかと気になって読み進めていった。 最後の最後まで読むと全てが悲劇として繋がっていることがわかる。 エンディングではやっと重苦しい雰囲気から開放されるので、なんだか胸をなでおろしたくなる。 それくらいの重苦しさが詰め込まれている。 いつもは表に出ない人間の内側を丁寧に描いており、その点ではなかなかの圧巻であった。 重苦しさや人間の気持ち悪い部分の描写を受け入れられる人にとっては良書ではないかと思う。 ちょっと、と敬遠する人は読まない方が良い。 読まない方が良い人がいるという所まで描ききったという意味では褒め言葉と言える。

    1
    投稿日: 2021.03.13
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    分厚く長編だったが、次が気になりさくさく読み進めていけた。 実際にもこんな風に、巧妙な手口で人の心に入り込み、異様なまでに粘着ぶりを見せるサイコパスが近くにいて巻き込まれたりしたら...と思うと、単純に面白かったと言っていいのか迷う。 彼らは高い知能を持ち、言葉巧みで、愛想も良く、簡単に懐に入っていく。 邪魔物を虎視眈々と排除していく様や、狂気に侵食されていく様が本当に恐ろしい。 一人の人間が関与する事で、築き上げてきた家族の日常が簡単に崩壊していく。 家族なのに、誰が味方で誰が敵か、どこまで信頼して良いか、そんな事を悩むようになる。 どれだけ善人に見えようと、親切の押し売りは真心ではない。 人間関係の中では、少なからず見返りを求めてしまうものかもしれない。 自分が施した分と同じだけ、相手にも返してもらいたいと思うかもしれない。 でもそれはきっと、「返ってきたらラッキー」くらいに思ってないとしんどいかもしれない。 自分は「裏切られた」と感じ、相手は全くそんなつもりもないかもしれない。 それくらい危うくて不確かなものだと思う。

    7
    投稿日: 2021.02.02
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    2年前に無罪判決を下した男、武内が隣家に引っ越してきた。そこから不可解な事件が起こっていく、という話。 分厚い本ながらも詰まることなく読み進められる、テンポのよい文章が心地よかった。 登場人物が多いが、どの人物も厚みがあり、心理描写も巧みで惹き込まれるサスペンス・ミステリーとなっている、

    1
    投稿日: 2021.01.22
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    登場人物のリアル感がすごいな、と思いました。自分の身にもふりかかりそうな気がする不安感とか。一気に読めます。

    1
    投稿日: 2021.01.07
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    ハラハラさせられる話でした。面白かった‼️ 不信と疑念の中で立ち振る舞う雪見の恐怖を追体験できる本でした。

    1
    投稿日: 2021.01.04
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    非常に怖い本。どんどん読めたが、どんどん怖くなっていった。 そして、各登場人物の心理描写が秀逸。女性陣はもちろんのこと、男性陣も元裁判官のお公家根性や、立証に失敗して高裁でも負けたのに全く反省のない野見山の検察官体質など、どうやってここまで取材して書き上げたのか、不思議なくらいだった。

    1
    投稿日: 2020.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    武内の性格が一貫している所がいい。 彼にとっての善意や正義に固執する部分がキャラクターとして輝く部分だなと思った。 あとは、構成として勲が最後裁かれるという終わりにする所もしっくりくるし面白い。

    0
    投稿日: 2020.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすくて、さらさらとあっという間に読んでしまいました。介護の話や女性同士の関係など、女性の描き方が上手い。サイコパスものですが、何となくリアルに感じるのは細部がよく描けているからだと思います。

    1
    投稿日: 2020.10.30
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    これまた一気に読んでしまった。 『望み』がとてもよかったので読んでみたが、こちらもまた面白かった。 元裁判官の勲・妻の尋恵・嫁の雪見の視点が入れ替わり進んでいく。疑心から家族に亀裂が入り日常が壊れていく様子に思わず「怖っ…」と独り言が出た。 尋恵さんの抱える義母の介護問題と、雪見の子育ての悩みは現実的で、苦悩しながらできることをやろうとする姿は親近感が湧いた。勲さんは他の人の視点のときは頼りないけど、それも本人の視点になると憎めない。息子の俊郎には妻目線で腹が立った。 自らに火の粉がかかって初めて見えてくるものがある。最後までどう決着が着くかわからない面白さ。ラストもよかった。

    0
    投稿日: 2020.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何かの作品に似ている?そうだ!貴志祐介「悪の教典(ハスミンの再来)」だと自分自身で納得。サイコパス系の犯人だからかな。雪見は犯人に気付くが、何故、武内の正体を家族は気付かないんだとドキドキしながら読むが、そこが恐怖与えるポイントですね。俊郎が雪見を信頼していない点が残念で、俊郎にはこの事件を教訓に夫として、弁護士として、親として信頼を勝ち取って欲しい。過去、難しい判例での冤罪(裁判官のミスジャッジ)はゼロではないと思いますが、それによって多くの家族の人生が犠牲になるのかと思うととても辛くなる。

    16
    投稿日: 2020.08.12
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    イヤや〜〜! こんな人隣りに引っ越して来たらと思うと怖くて… ただ、ウチの隣りは、空いてないし、こんなに広い訳でもない(^^;; ホッとするけど、もっと広い家には住みたい。脱線した…(^◇^;) ヒシヒシと迫ってくる恐怖! 後半は一気読み。なかなかでした。

    14
    投稿日: 2020.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    死刑判決待ちの武内を冤罪とみたし無実にした裁判官梶間勲と家族の話。 サイコパスな男の近づき方が恐ろしくどんどん読み進めたが、梶間家の男どもがどうしようもなくダメでイライラした。 終わり方も、途中に比べるとあっけない。 終盤の別荘でバームクーヘンを作るシーン、、あれ、これって結構前に話題なったユースケサンタマリアのサイコパスドラマ??って思って調べたら当たってた!観たかったけど観れなかったドラマだった。ユースケの怪演が話題になっていたので、近々観てみよ(^^)

    4
    投稿日: 2020.07.31
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    豹変型サイコパスのお話。 前置きが丁寧で、背景をしっかり理解することが出来る。これが、クライマックスの臨場感に拍車をかけてくれた。 ユースケ・サンタマリアさん...怖い

    16
    投稿日: 2020.07.21
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    まじ怖い。もうサイコパスですよね。 私も信じちゃうだろうなと思った。 あまりこういう本に手を出してこなかったけど、先が気になって一気に読んでしまった。

    6
    投稿日: 2020.07.10
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    怖すぎる。狂気。 そして、みんな鈍感すぎる。 犯人の思うつぼの行動取って、どんどん罠にはまっていくから、読んでてイライラする。 読んだことあるのに途中で気づいたけど、どんな話だったか忘れて最後まで読んだ。 とにかく怖かった

    0
    投稿日: 2020.06.29
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    他人が自分の家族にじわじわと浸食してくる怖さ。細かく種を撒くことによって気持ちがズレ始め、真実すら信じてもらえなくなってゆく。人間の心を誘導するのは案外簡単なものだよなぁとしみじみ思った。 後半は特にページをめくる手が止まらず一気に読んだ。以前テレビドラマで見てなんとなくのストーリーは覚えてたけど(幸い結末は覚えてなかった)、問題なく面白く読めた。

    0
    投稿日: 2020.04.29
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    面白かった。後半は、どうなっていくのか気になり、一気に読んだ。 閑静な住宅街に庭付きの広い5LDKの家、元裁判長の大学教授夫婦に息子夫婦と可愛い孫。羨ましいばかりの家族だと一見思えるのだが。 義母の過酷な介護に追われているのに、誰にも感謝されず、過労で倒れる妻・尋恵。 子供の頃に虐待を受けて育ち、夫に内緒で、初めて身籠った子供を中絶し、今産み育てている娘の子育てにも悩んでいる息子の妻・雪見。 そんな、心の隙間、家族の僅なズレに、武内が入り込んでくる。 それにしても怖かった。本当に背中が寒くなる。なぜか、こう言う犯罪者って、人の隙や弱みを見つけるのが上手く、人に取り入るのが上手い。 そして、このストーリーの中で、何より怖いのが、武内が悪意に基づいて、人をコントロールし、攻撃を繰り返してくるわけではなく、善意で接して来ること。優しさすら感じてしまうこと。勿論、どう考えても、人格は破綻しているのだけど、根本は「人に愛されたい、味方でいて欲しい」「人に認めてもらいたい、評価して欲しい」と言う、誰でもが持っている感情だと言うこと。 私は、個人的に、イヤミスと言われるジャンルが苦手なので、終わりは、とにかく最悪の結果だけは免れてホッとした。まどかちゃん、元気に大きくなってね。

    1
    投稿日: 2020.04.09
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    義父が持っていた本を借りる。 最初こそ、読みきれるか不安だった。 なんせ、漢字が多く、重たかったから。 武内が、隣に引っ越してからじわりじわりと面白さが増していった(でも、まだまだ読みきれるか不安だったこのとき) 中盤越えて、怒濤の展開が待っていた! 次は?次は?何が正解なの?と手が止まらない。 いい人そうに見えるのに怖いって一番怖い! あんな隣人いたら怖いけど、自分の日常にあり得ないとも限らない。 とにかく中盤まで頑張れば、 あとは自然と一気読みできる作品。

    0
    投稿日: 2020.01.28
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    元裁判官の隣に自分が無実を言い渡した元被告人が引っ越してくる。 そして元裁判官の家族を火の粉をちらしならがジワジワと破滅させる・・・ 何故「無実」を言い渡したのに元裁判官の家族が標的にされるのか? この「無実」は正しかったのか? 裏切者はすべて殺す!元被告人の正体とは? 中盤で家族で言い争う部分がもどかし感じがした、最後のは一家の大黒柱元裁判官の行動にエールを贈ろう ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ いちばんゆるい読書会In町田 第一金曜日の夜に読書会を町田にて開催していまーす。。 参加資格は・・・本が好きなこと以上! 持参した本を紹介するのではなくメンバー同士本の貸し借りを するのが特徴の読書会です。。 気になったあなた!ご連絡してくださーい。。 megumegu0753@yahoo.co.jp 「読書会希望」と書いてメールお待ちしています^^ ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

    1
    投稿日: 2020.01.28
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    面白かった。 分厚いですが、スピード感、スリリング感があり、飽きません。止まりません。電車が付いてもホーム歩きながら読みたくなります。 気味の悪い犯人、妄想、真犯人はどっちだ?! 二転三転する意見。 最高に楽しませてもらいました。

    0
    投稿日: 2020.01.26
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    「犯人に告ぐ」が面白かったので、楽しみに読み始めてみたものの、前半はなかなか話が進まないイライラする展開。 主人公の家族がまんまと嵌められていく展開がストレスに感じて、途中で読むのをやめてしまった。 しばらく経ってから我慢して読み始めると中盤からは怒涛の展開で一気に読んでしまった。 こんなに前半と後半ではっきり分かれる本は他に知らない。 これからは我慢して最後まで読まないと。

    0
    投稿日: 2020.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハラハラした。 某ホラー映画を強く思い出したけど、こちらが先か。 映画などではたまに味わう感覚だけど、小説で味わったことはなかった。 名前を忘れてしまったけど、過去の被害者夫婦の夫の方、なんとかして生き延びてほしかったなー。

    0
    投稿日: 2020.01.05
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    こわ~いこわ~い! しかも、読んでて不愉快!! だけども読むのをやめられない! まさに秀逸のミステリーですよ。。。 こんな人、ほんまにいたらいややなーっていう人物像が、ものすごくリアルに描かれていて、嫌な汗をかきながら読みました(笑) 個人的には、うーん、不愉快だけど、、好きな小説ですね。 うーん、でも、二度は読みたくないかな。不愉快だから。 でも、おすすめはしたいですね。 ああ複雑。。

    0
    投稿日: 2019.12.17
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    設定からオチまで秀逸。読み終わった後の満足感。ユースケ・サンタマリアさんで映像化されているそうなのでぜひそちらも見てみたい。

    0
    投稿日: 2019.12.03
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    冤罪を晴らした裁判に対し、どこかスッキリしない気持ちを抱えた元裁判官。その事によって救われた被疑者が、その裁判官家族の隣に引っ越してくる。その頃からヤケに不可思議な事件が続く。徐々に高まる不信感。 人が人を裁く事。どこまでいっても真実は、当人にしか分からないのかも知れない。印象操作による人間関係の撹乱。周りはわかってくれない。その怖さを見事に描いた一冊。

    2
    投稿日: 2019.11.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    分厚いけど面白くてすらすら読めた。 もう最後はホラーかと思う恐ろしさだった。 武田がやばいやつなんだろうなとは思ったけど こんなにやばいやつだとは… 個人的に俊郎にムカついた(笑) 最後逃したところ以外はクズだなと思った。

    0
    投稿日: 2019.11.16
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    内容(「BOOK」データベースより) 元裁判官で、現在は大学教授を務める梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い…武内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴んでいく。手に汗握る犯罪小説の最高傑作。

    0
    投稿日: 2019.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    非常に面白かった。 イヤミスのお勧めで購入したけど読了後は満足。読みやすいし映像が浮かびやすいので一気読み確実。映像化されているので先にキャストを知ってしまったけどできれば知らずに読んだ方が楽しめる。 以下ネタバレ。 犯人は最初から分かっている感じなんだけど中盤から読者が「あれ?この人じゃないのかも」と思わせるところがどんでん返し系ミステリとは一線を画すところ。まぁ最終的にはこの人なんだけど、叙述でもなく犯人が誰かわからないという内容でもないのに、読者を勝手に疑心暗鬼にさせる展開が良かった。

    1
    投稿日: 2019.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    無罪判決を受けた男の話 自分に優しくしてくれた人に執着し、自分の思い通りの反応を得られないと嫌がる 赤ん坊がそのまま大きくなったような人間 過剰な優しさが薄気味悪い が本当にやっていないのかも…被害者の兄が犯人かもなと序盤に思うが 終盤で明かされていく武内の過去にあぁやはりこの人が犯人かと… 四十九日の供花で誰よりも大きなお花を贈ったことに対する嫌悪感 僕はこんなにもあなたを想って行動していますよ、が透けて見えて不快。 そこは家族の手前控えめなものにするだろう… 自分が好きでしょうがないのだろう。私もその傾向があるから同族嫌悪かもしれない。 最後に勲に殺される件必要だったのか… なぜ武内があのように人に執着するようになったのか 生まれつきなのか、何かあったのか(祖母と父が亡くなったせいだけでなるとは思えない) 殺さずに聞いてみたかった 殺してしまえば第二の武内が出てきた時の対策が打てないじゃないか! と途中まで先が気になる展開だっただけに残念。

    0
    投稿日: 2019.08.25
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    ストーリー構成が秀逸。導入の話から、まさかあんな風に展開していくなんて。。ちょっと予想つきませんでした。一人称がテンポよく切り替わっていくんですが、分かりづらいということはなく、むしろ強烈に引き込まれていきました。「このあとどうなっちゃうの?」という感じで、とにかく先が気になってしまいます。 「世にも奇妙な物語」が好きな方は、ハマると思います。

    1
    投稿日: 2019.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリーというか、ホラーに近いサスペンス。 後半は一気読みできるが、序盤はかなり退屈。隣人の不気味さはブルドアップしていく前半だが、読むのを止めようか迷い始めたくらいには、面白みのない序盤だった。 また主要登場人物のうち、男性二人がなんともボンクラで、さすがに阿呆すぎやろと白けてしまった。 あと、最初から終盤まで引っ張った、「容疑者の背中に残された打痕が自作自演なのであれば、どうやって付けられたのか?」という謎が、初めから思いつくような実に幼稚なトリックだったこともゲンナリ。推理小説ではなくサスペンスとはいえ、小説内で唯一の謎があんなレベルだなんて、トホホである。 星4つに近い3つ。

    1
    投稿日: 2019.07.10
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    面白かったです‼犯人がわかってもじわじわくる感じとドキドキ感と怖さで先が気になり、時間があれば一気読みしたいくらい先が気になる本でした。長めの本ですがすらすら読めるのでおすすめです。ドラマ楽しみですw

    1
    投稿日: 2019.06.24
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    自らの裁判で招いた事件というのが皮肉。。勲の最初と最後が自業自得と言うに言えないが、そう思えてしまう。他人の親切は時にとても怖いものになる。武内の人間性は親に起因しているだろうと考えると、普通というかまっとうな親でいることは難しいことだと思った。

    0
    投稿日: 2019.06.19
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    ほぼ有罪が出ると思われていた殺人事件の容疑者に裁判官だった自分が過去に与えた無罪判決。その男が三世代で住む自宅の隣家に引っ越してきます。彼は様々な善意を向けてきますが過剰でなんだかおかしい…。とにかく怖いです、こんな何を言っても通じないような自分だけの価値観を持っている男。介護、育児等で疲れた心にするりと入り込んで、更には邪魔者を排除して。過去の事件の被害者遺族も絡んで犯罪小説というよりホラーを読んでいるようでした。まさしく「火の粉」です。夫と義父が本当に情けなく、色々なところでイライラしてしまいました。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    元裁判官、梶間勲の隣に、2年前に無罪判決を下した男、武内が越してきた。 無罪か、死刑か。。。 無罪判決では無かった場合、相手は死刑を免れない。 しかし検察は武内が自身を痛めつけたのが自分自身で、武内が真犯人であるということを立証出来ない。 武内は溢れんばかりの善意で梶間家族の心を掴む。 梶間家の周辺では、その頃から次々と不可解な事件が起こり。。。 いやぁ、良かった! ずっとドキドキが止まらない。 何が起こるのか!? 次は何が起こるんだ!? もう目が離せない。 読み出したらノンストップで読みたくなる。久々にがっつり心掴まれる本だった。 最後は俊郎に、奥様に土下座くらいして欲しかったが、最後の纏まりも良く、私には★×5 非常に好みの作品だった(*^o^*)

    17
    投稿日: 2019.06.08
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    厚目の本だったが、すらすら読めた。 次の展開がどうなるか早く知りたいからすらすら読めたと思う。 人の親切は怖いなと思った小説でした。

    9
    投稿日: 2019.05.30
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    面白い。 そして怖い。 ストーリー展開と雪見の心理状態の移り変わり。 最後までハラハラドキドキが止まらない至極の作品。

    9
    投稿日: 2019.05.25
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    怖かったです。人間が一番怖いと思えました。 隣人は真綿で首を絞めるように、徐々に梶間家をぐちゃぐたちゃにしていきます。そのきっかけの一つ一つはどこの家庭にもあるようなもので、作者の心理描写が巧みなため余計にそう思えました。 最初と最後の章が「判決」なのも皮肉が効いてますね。

    3
    投稿日: 2019.02.11
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    かつて殺人事件の容疑をかけられたが、裁判で「無罪」の結果を勝ち取った男。しかし数年後、彼に無罪を告げた裁判官の周りで不穏な出来事が起こり始め、次第に男に対する疑念が深まっていくミステリ。 誰が真実を言っているのか分からないドロッとした感覚と、要所要所に見られる人間らしい心を感じさせない描写が読者を惹きつける。貴志祐介の「黒い家」と似ている部分があると思う。

    0
    投稿日: 2019.02.08
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    長編だったけど一気に読んだ。創作なので登場人物にとやかくいえないが、男性陣(勲と俊郎)はろくでもない人物に描かれていたと思う。一方、女性はどの人も好感が持てた。作者の深層心理が滲み出ているのかもしれない。

    3
    投稿日: 2019.01.14
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    ミステリーというよりは女性の心理の描写が男性が書いたのかとは信じられないくらい巧みで読みがいがある。サクサクと一気読み。

    0
    投稿日: 2018.11.28
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    どこから見ても善人だけど自分の身に降りかかるともやもやする。それが疑念、不信へとつながり… 梶間家に入ってくる武内。家族それぞれの心理。不信の積み重ね。家族のすれ違いと信じてもらえない事実。 厚い小説でしたが一気に最後まで読みました。心理描写が大半を占める。 男性作家はかかないような、嫁姑や小姑との軋轢や、合わないママ友と言うことを聞かない子育ての苦労、世間体は立派だけど家庭には無関心な義父への無意識の苛立ちなど、主婦の心のささくれのような悩みにまで目を向けられていて、さすがだなぁと思いました。

    0
    投稿日: 2018.11.07
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    ◆思いっきりネタバレのため未読の方はご注意ください 500ページ超だったのでどうかと思ったがわりとスイスイ読み進められた。 前半は細かい出来事をひとつひとつ積み上げていく描写になるほどと思った。「対決」の章で、武内が隣りに来てからおかしなことが続くと詰め寄った雪見に対して、それは自分ではなくて池本がうろつき始めてからではないか、と切り返したところは思わず「おお!」と思った。読者は当然として雪見の視点からストーリーを見ており、その雪見に対するカウンターパンチはそのまま読者である自分の視点へのカウンターでもあったからだ。個人的にはここが作品中で一番インパクトがあった。 逆に残念だったのは、武内の異常性について幼馴染の鳥越にペラペラ説明させてしまったところ。疑念を抱いた勲が訪ねていくわけだが、ストーリーの展開上武内の異常性がカギになるわけで、前半同様これも細かい積み重ね描写で次第に勲の中で明らかになっていくほうがよかった。また最初の裁判のときに彼がヨーロッパで投獄されていたために検察の捜査が及ばなかったというのもちょっとご都合主義か(笑)。 武内の犯罪の立脚点となる背中の傷のつけ方についてもなんだかそれほどのインパクトがなく、ちょっと拍子抜け。 最初で死刑判決をためらいつつ無罪判決を言い渡した勲が、ラストでは自ら「死ねええ」と叫んで武内を殺して判決を受けるというサンドイッチ構成はうまいと思った。冒頭では存在感が会った勲がその後はただの頼りない家長と成り下がったが、最後には再びストーリーの中心に据えられる。よく考えたら武内が犯人である以上、こういう構成になってしかるべきかも…。そこまで読みきれなかったのが残念。 またストーリー展開上の最重要人物である雪見に関するカタルシスがなかったのも残念。武内によって梶間家から排除され散々つらい思いをしてきた彼女だが、それに対して最終章ではたったの2行で済まされてしまっている。いったんは排除された家族とどう和解して受け入れられたのか?(とくに夫の俊郎から) 彼女の苦闘はどう報われたのかについてはキチンと描いてほしかった。

    1
    投稿日: 2018.10.15
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    あなたの隣人はどんな人ですか? ぅ〜ん、久々の犯罪小説で、最後まで予想を裏切り続けてくれる本でした。二年前に無罪判決を下した男が元裁判官の隣家に突然引っ越してきて、溢れんばかりの善意で人々の心を鷲掴みにする一方、次々と起こる不可解な事件・・・最後の数ページは驚愕(゚ロ゚)続きでした。

    0
    投稿日: 2018.10.15
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    過去に無罪とした武内が隣に越して来たことから始まる、元裁判官が四世代同居をしている家の、義母の介護に追われる妻や、三歳の娘に手をあげてしまう息子の嫁目線の日々が濃密で引き込まれた。次第に武内の溢れる善意か被害者遺族夫婦の忠告か、誰を信じるべきなのか翻弄される。終盤の迫力にも圧倒された。面白かった!

    0
    投稿日: 2018.10.09
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    読むほどに後々が気になって、ページをめくる手が止まらなくなる。物語の中へ引き込む力はシンプルに凄い。 所々展開に無理のあるような部分はあるが、人物特に女性陣の心理描写の巧みさでカバーされている。 裁判官でもやはり人の子。時には間違いは犯す。間違いを犯さない人間でも、間違いを犯したくない、経歴に傷を付けたくないといった理由から判断が鈍ることもある。しかし、判断が仕事である裁判官は犯していい間違いと犯してはならない間違いがあるのだ。この裁判官は犯してはならない間違いを犯した。そして、その間違いを犯した時点ですでに判断を下すという事に鈍りが生じていたということにも気付けなかった。結果、最終的に最初に犯した間違いを自分で自分の手で修正することになった。 そりにしても、「火の粉」というタイトルは、この物語にとって、まさにこれしかないというハマりのタイトルだと思う。

    0
    投稿日: 2018.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読もう読もうと思っていたところドラマ化され、そちらも面白かったので週末を利用して読破。 自ら無罪判決を下した元被告人が、ある日突然お隣さんに。そして、その人はとんでもなく“良い人”だったが…。 もう展開にハラハラドキドキ、ホラー、そしてイライラで、全くページをめくる手が止まらない。文句なしで面白かった! バラバラの家族が、事件を通してひとまとまりになれたエンディングも後味スッキリ。

    0
    投稿日: 2018.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    平凡な家庭に入り込んだ異分子が、内側から家庭を崩壊させていく、というプロットはさほど目新しいものではない。でも、その異分子・武内がかつて殺人事件の容疑者であり、一家の主・梶間勲がその容疑者に無罪の判決を下した裁判長だった、という設定がいかにも雫井さんぽい。 勲の下した判決が目くらましとなり、やすやすと武内の侵入を許してしまう梶間家。どこの家庭でもあるような傷や歪みに目ざとく楔を打ち込み、じわじわと亀裂を広げていく武内の手段は見ていて鳥肌がたつ。勲の妻・尋恵や嫁の雪見の心理描写も巧みで、ぐいぐい引き込まれる。 しかし、出てくる男がことごとく、クズ。その最たるものが勲ではないか。優柔不断にして実母の介護は妻に投げっぱなし、疲弊した妻を気遣うでもなく、司法浪人を建前に親のすねかじりで口ばっかり達者な息子をたしなめるでもない。 ラスト、武内の攻撃から家族を守って悦に入っているけど、そもそも一家に厄災を持ち込んだのは勲だし。だいたい、武内を殺す必要はあったのか。的場一家殺害の件は無罪が確定しているし、勲の母の死は証拠がないが、関弁護士と池本の殺害、及び梶間家への傷害で死刑は確実なはず。勲の感慨は自己満足にしか思えず、読んでいて鼻白んだ。 法の下に人を裁いてきた勲が、法の限界を感じ超法規的な手段に手を染め、終盤、裁かれる側に回る、という展開なら皮肉の効いたオチになるんだけどなあ、と考えて思い出したのが同じ雫井作品の「検察側の罪人」。そうか、あれは「火の粉」の完成形だったのかもしれない。

    1
    投稿日: 2018.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いやぁ、こんな人近所にいたらどうしよう!!ほんとにいそうで怖い!! 息子にちょっとイライラしたけど、まあ仕方ないよね、といった感じ。主人公が全然母の介護してなくて、奥さんが疲れ果てていてかわいそうだった… 背中への打撲後は、マゾスティックなやり方…というところでピンときました!当たった!

    0
    投稿日: 2018.09.08
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    意外にというか、初・雫井作品。イヤミス寄りの作家という評判もあり、早めに読みたいとは思ってたけど、なかなかタイミングが合わず。このたび、背筋が冷える物語で色々検索していると、本作が複数回引っ掛かったこともあり、いよいよ読むことにした次第。裏の主人公たるストーカーおっさんの粘着気質が凄まじく、化けの皮が剥がれるかどうかの緊張感維持が素晴らしい。ラスト、イヤミスというほどじゃなかったのはちょっと物足りなかったけど、まあ無難な結末ってことで。リーダビリティも高く、他の作品も気になります。

    0
    投稿日: 2018.09.04
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    各家族の目線でそれぞれかかれていて、どらまにはないじりじりと犯されてるかんじがよかったです すいりでもさすぺんすでもカテゴライズしにくいところが特に良かった丸

    0
    投稿日: 2018.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろくてページめくる手が止まらなかった。 押し付けがましい善意、異常なまでの執着、めちゃくちゃ怖い。隣人は怖いぞ系の本は色々読んだけど圧倒的に怖かった。 明らかに怪しい人ならそれなりに距離を置けるけど、一見とても付き合いやすい優しい人だと当たり前ながら気を許してしまう。 いやこの本でイラついたのは俊朗の鈍感さもそうですが、何より勲のお公家根性ですね。 元裁判官で家長として偉いのかもしれないけど、何でこんなに自分は何もしないのか。腹ただしいですね。平気で女の人はお茶汲み係と思ってるタチですね。 最初はいくら武内が怪しくても証拠が出ない限りは決めつけないぞというのは公平でとても好感が持てたけど、よく考えるとあれも自分が下した判決を何が何でも正しいと思いたいからなんですよね。十分家族が晒されている危機に気付きながらもプライド優先してる時点で人として終わってます。検事の野見山さんに一喝されるシーンめちゃくちゃスッキリした。

    6
    投稿日: 2018.08.26
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    再読。 お食事の席で、本まで出していつの間にか友人に勧めていた。 ただの怖面白いサスペンスじゃなかった。 続きが気になりすぎて気になりすぎて、今回も寝不足になってしまったほど。 バームクーヘンを見ると、この本を思い出す。 誰でも父のような弱さがあるのかと思うが、弱すぎたな。 きっと、父には守るものが多すぎたのかも。

    3
    投稿日: 2018.08.08
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    「私は殺人鬼を放ってしまったのか。。。」 自らが裁判を行い、無罪とした男が、ひょんなことから、家の隣に引っ越してきた。それから、家族の生活は少しずつ変化していく…という話。 隣人は、真犯人なのか、そうではないのか、気になって仕方がないが、なかなか話が進まない。。。 でも、ダラダラと話が展開されているわけではなく、それぞれの登場人物にイライラしたり、共感したり、応援したくなったり。。。 雫井さんの書く人物のリアリティがすごいと感じた。特に、男性陣、、、「何か行動して!」と、何度も言いたくなった。笑 中盤までは、なかなか思うように話がすすまず、イライラしたが、後半の展開。。。ページをめくる手が止まらない。読後は、すっきりとはしなかったが、とにかく、誰かと感想を言い合いたい!この怖さを共有したい!と思った。 ドラマ化されているみたいなので、そちらも観てみたい。

    1
    投稿日: 2018.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「火の粉」 私は殺人鬼を解き放ってしまったのか。 雫井脩介作品は、特段たくさんの作品を読んでいる訳ではないですが、今まで読んだ作品の中では断トツに面白かったですね。 本書は、梶間家の主・勲が幼い子供を含む一家殺人事件の被告人・武内真伍に判決を下す法廷場面から幕を開けます。残忍な事件であったものの、武内の背中の傷が偽装とは判断できないこと、動機が希薄であること等を理由に武内は無罪となります。その二年後、梶間家の隣に武内真伍が越して来る。偶然だと思いながらも戸惑いを覚える勲だが、武内は愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い等によって、次々と梶間家の人々の心を掴んでいく。しかし、梶間家の周辺で次々と不可解な事件が起こり出す。 というのが大まかなストーリー。サスペンス感溢れる展開が期待されます。実際、武内は善人かそれとも悪人かハラハラさせる展開で進んでいくのですが、読み進めていく内につれ、1つの疑問が浮かび上がりました。「あれ、勲、こいつなんもしねーな」と。 これは個人的な理解ですが、小説のあらすじに登場する人物は、主人公としてその小説が扱うテーマに深く関わっていくと思ってました。ミステリーものだったら謎解きやトリック、サスペンスだったら事件・・・等の様に。本書だったら、あらすじに登場する人物は<勲>である。勲が主人公として自らに降りかかり、家族をも巻き込もうとしている火の粉を振り払う!と思っていました。 しかし、この勲、安楽椅子探偵のように全く動かない。いや、安楽椅子探偵は謎を解くネタを助手に運んできてもらうのだから実際には動いている。対して勲は、物語がどんどん進んでいく中、一向にその重い腰を上げないのだ。上げるのは、終盤になってから。あらすじを読んで、勲自ら家族のために真相を暴く!と思っていた私は、既に騙されていた訳です。本書を読みながら「勲、なんもしねーな」と何度呟いたことかw。武内への疑惑だけではなく、勲の母の介護問題、息子夫婦にも厄介事が生じる等、家族がぎくしゃくする中、勲は「いつもは妻に任せているのに今回だけ口を出すのは良くないな」とか、とにかく色々理由をつけて動かない。 この勲に加えて息子・俊郎もどうも頼りない。司法浪人中だからと言って何もしない道理にはならないだろう。この親にしてこの子ありか。更に、遺族関係者の池本も真犯人は武内だと疑っているものの、所作・仕草に真剣味を感じない。慌ただしさが目立ってこちらも頼りない。 男性陣に対して梶間家の女性陣は頼もしい。勲の妻・尋恵と俊郎の嫁・雪見は、実に出来た女性なのです。解説にて“女心を描かせたら現代女性作家の中で随一と呼ばれる桐野夏生や乃南麻に劣らぬ秀逸さで、本書にたまらないリアリティをもたらしている”と藤田香織が記載していますが、介護問題や、ママ友付き合い、娘へのしつけ等に対する彼女達の心理はリアルそのもの。だからこそ「あれ、勲、こいつなんもしねーな」の思いが強まってしまったのでしょうw と登場人物に関して多くを感じてしまいましたが、本書の肝は、誰しもが持っている「あなたの為に努力している。だから、あなたに応えて欲しい」という気持ちの底知れぬ怖さ、です。武内をただの二面性のある人格破綻者ではなく、誰しもが持つ部分を残したことで、善人に見える隣人は善人ではないかも知れないと思わせる。

    0
    投稿日: 2018.07.24
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    登場人物たちの心情や行動を細部に至るまで懇切丁寧に描いているので【善意の隣人】の出現で、何とか均衡を保っていた梶間一家のバランスが徐々に崩れていくドラマチックさは特筆すべき部分。空いた心の隙間にそっと忍び寄り、徐々に侵食していく竹内は非常に不気味。丁寧な反面、長尺化による中弛みは否めず、野見山の様なキャラクターも充分活かしきれていない印象。肝心な背中の傷もそこまで重要な点に思えなかったし、結末にもう少し余韻があっても良かったのではないか。丁寧な部分と雑な部分のアンバランスさがどうにも気になった作品。

    6
    投稿日: 2018.06.20
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    「私は殺人鬼を解き放ってしまったのか?」元裁判官・梶間勲の隣家に、二年前に無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い……。武内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴む。しかし梶間家の周辺で次々と不可解な事件が起こり……。

    0
    投稿日: 2018.06.13
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    565ページを一気に読んでしまった…。すごい。先が気になって他のことができなかった。 武内をただの理解できない異常者として描写するのではなく、あ〜その感情はわからないこともないな〜と思わせるのが良かった。その点で、鳥越の話がすご〜く良かった。異常者とふまえつつも同じ人間として扱ってるあの感覚がとてもわかりやすい。 また、解説にもあったが女性の心理描写(とくにいやらしさ)が本当にうまい…。 そういう描写が巧みなだけに感情移入しやすく、「こいつ〜!!」と思う気持ちのほうが強い読後感になってしまったため星一つマイナス…笑

    0
    投稿日: 2018.05.13
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    ユースケ・サンタマリアのドラマを観て興味を持ち、原作も読んでみたいと思い友達から借りた1冊。 凄まじい!やっぱりドラマでは再現出来ひん内容も原作では壮絶!いや、ドラマも面白かったけど! 多分この筆者さん初めて読むけど…他の作品での女性描写も読んでみたい! 最後まで良かったと思います!

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    投稿日: 2018.05.02
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    途中までモヤモヤし、嫁さん以外の反応にイライラし、 中盤〜終盤はドキドキし、最後まで一気に行けます。 昔の事件の真相に鳥肌が立ちますが、本当にこんな人 いるのではないかと思わされます。皆頑張った。

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    投稿日: 2018.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    元裁判官が無罪判決を下した男が隣人に。という話だと思う。 途中(それもかなり前半)でなんだだか気持ち悪い先が分かり、読む気がなくなってしまった。読むのに体力がいる種類の小説。

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    投稿日: 2018.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日和見主義のドジっ子元裁判官・勲の家族を取り戻すまでのがんばり成長記☆ と書いても間違ってはいない。『お公家根性』…野見山検事、言葉のチョイスが秀逸で勉強になるなあ…。 先日『ゆれる』原作本を読んだ影響か、怪しい隣人は香川照之で脳内再生(『クリーピー』的な)、少々強引な外堀埋め作戦も「ヘルシアならやりかねない」という気持ちに。 とはいえ調べたところドラマ版あるんですね…そうですかユースケ…(2005年の村田雄浩版は未調査) 結末は原作版の方がスカッとしますよ!俊朗ぼっこぼこですし尋恵のガッツポーズかわいいですしね!

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    投稿日: 2018.02.09
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    久しぶりにこんなに心を掻き乱される本に出会った。この邂逅に心から感謝。胸糞悪さと違和感と悲壮感と高揚感が同居。そのどれもが一流だ。個人的には雪見とまどかの描写に心を抉られた。 子どもを使うのはダメだ。下衆だ。 ネジが一本だけ外れた人間が、少しずつ狂気の渦に周りを巻き込んでいく。やっぱり、どこかぶっ飛んだ人間を垣間見るのはワクワクする。信仰宗教とかが絡むと興味をそそられるのはそのせいなのか。この人の本、他にも読んでみようと思う。

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    投稿日: 2018.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半は人間関係のいざこざにうんざりでした。 対人問題がキーワードなので、仕方がないとは思うんですけどね…。 後半から一気に盛り上がり、続きがすごく気になりました。 武内はもはやサイコパスの領域ですが、彼の気持ちも理解できなくはありません。 人一倍、いや、人十倍くらい思いが大きかっただけで(笑) 心理描写が上手く、女性陣はとても強かで、逆に男性陣が役立たず過ぎました。 とんでもなく悪く言うとポンコツな殿方でしたが、最後のそれぞれの未来は自業自得だったと思います。 反対に女性陣は、勝利を掴み取ったように見えました。

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    投稿日: 2017.12.10
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    途中から、ページをめくる手が止まらなかった。 こういう人、ほんとにいそう。 そして、こういう事件、ほんとにありそう。

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    投稿日: 2017.11.29
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    怖かった…。読み終えた後も心臓のドキドキが止まらず…。グロい表現はほとんどなかったと思うが、心理的な恐怖が背筋を這う感じ…。 非日常と日常をうまく組み入れているので、嘘くささがない、むしろ現実にあり得ると感じる。だからこその恐怖。雫井さん、文章もだが展開も素晴らしい。 私にとって、サスペンスよりミステリーよりホラーだった。

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    投稿日: 2017.11.09
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    世間知らずの馬鹿裁判官が殺人鬼を無罪にし世に放ち、そいつに自分の家族が狙われるサスペンス。馬鹿な息子、賢い嫁が物語を進める。

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    投稿日: 2017.11.05
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    ドラマ化されたので読んでみました。 武内さんの狂気が次第に見え隠れしてきて怖いです。 生活に疲れた主婦にうまく取り入る描写は本当に上手でしたし、主婦を味方につけてから家庭を侵食していく武内さんの様子にぞっとしました。 ドラマとは異なる最後も、救いようのない武内さんの恐怖が伝染してきますね。それにしてもまさかあんな単純な方法で自分の背中に打撃痕を残していたとは・・・。

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    投稿日: 2017.10.23
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    隣人の狂気に次々に襲われて追い詰められていくサスペンス。サイコホラーだが、単なるホラーではなく、登場人物の背景には介護、虐待、死刑、冤罪、嫁姑の問題など、現代の社会問題が隠されていて、読み応えがあった。ドラマにしたら面白そう、と思ったら、案の定ドラマ化されていた。ユースケ・サンタマリアで小説の狂気が伝わったのかなあ。谷原章介主演で見てみたい。

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    投稿日: 2017.10.16