
総合評価
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powered by ブクログ読むのは2回目。 終盤の展開を全く覚えていなかったので、初めて読んだ高校時分は全然理解できていなかったものと思われる。 呉青秀のエピソードあたりから目が離せないほど面白くなった。 読み返して良かったと思う。
1投稿日: 2017.03.12
powered by ブクログ途中で旧仮名遣いのエピソードがでてきたりで、また挫折しそうになったけどなんとか読み終えた。感動的な要素は一つもないし、ハッピーエンドじゃないのに、最後は爽快ですらあった。もう一度読みたいとは決して思わないけど。
0投稿日: 2017.03.11
powered by ブクログ一年ホド前に「チャカポコチャカポコ」あたりで挫折したのだが……気合いを入れて再読……チャカポコを通りすぎたらとてもオモシロくなってきて、ページを捲る手が止まらない……この本をマコトに理解するためには一年くらい研究する必要があるだろう……結末が意味不明……巻物の伝説やソコに描いてある絵の描写にゾッとしたり……主人公がオドオドする様が妙に可笑しかったり……正木博士の唱える心理遺伝説もなかなかオモシロく……読んで精神に異常をきたすかはわからないが……確かに文体に異常をきたす…………
1投稿日: 2017.03.04
powered by ブクログとても読みにくい。気が狂うの意味は永遠ループ(後述)のことと思うが、それ以外のところで不必要に混乱させている気がする。 論文が体裁をなさない。論文というならば、結果と考察、推論はきちんと分けてほしいが、それができていない。しかもそれで世界一の天才とかなんとか言うから若干イラっとする。 ループはありきたりか?ラストの描写が始まりの描写と同様であり、心理遺伝を発症した主人公が永遠ループにはまってしまったことがわかる。もはや最初の部分で何が話されていたのか忘れてしまったので、私ももう一度始めから読み直そうかという気持ちが出てくる。そうやって自分自身も呉一郎の心理遺伝にはまってしまうところがこの本の真髄か。でも読みにくいし、そんなにはまらなかったので、私はこれでおしまい。
0投稿日: 2017.02.27
powered by ブクログ最後まで読んでも、色々な謎が残る。しかし「読者に放り出された」という感じの不快感はない。フォントサイズなどに”遊び”が見られるし、途中でウソの寺社縁起が出てきたりするなど、なかなか芸が細かいので、そういう意味では楽しめた。しかし、書かれた時代を考慮に入れたとしても、精神障碍への差別的な視点がどうしても引っかかる。
0投稿日: 2017.02.19
powered by ブクログ非常に難解な話がずっと続いていて,何度もわからない部分を読み返したけれど,全然謎は解けず。結局私はだあれ?奇妙な読後感。繰り返し読めば少しずつ謎が解けるのかもしれない。
0投稿日: 2016.12.04
powered by ブクログ上巻に続き下巻に入り、様々な手記や証言が出てきて面白いと思ったけど、如月寺縁起(102p)手記で読みが滞った 結局、主人公の「私」は誰なんだろう 考察を色々と調べたら、呉一郎説とか胎児説とか、また読者説といくつかの説があって、そのどれも面白い。でも個人的には、読者説…というか、私=自分(この小説を読んでいる者)と思うかなぁ何か読んでて。離魂病もつまり読者が本を読んでる時の浮いたような感覚という説があってつくづく面白いなぁ。でも正直上下巻通して、正木、若林の博士らの台詞だったりがまるで読者を見透かしてるかのように感じる部分も到る所にあったような気もする 鏡にうつった自分に「お前は誰だ」と問い続けると精神が〜ってのは、結構有名だと思うんだが、それを本と人で行ってる…というか、行わさせているのがこの小説なんじゃないかとも どれだけ考察しても、すればするほど正木博士らの(または作者の夢野久作)掌の上で踊らされてるような感覚にも陥るし、下巻の最後と上巻の最初が繋がってるのも、気味が悪い。だって、いくら考えてもまさに「堂廻目眩」になってしまうんだもの だけど、自分はこれを是非に色々な人に読んでほしいなぁと思う。この摩訶不思議な読後感なりを味わってほしい
1投稿日: 2016.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
※上巻から移動 一度は読んでおきたいと思っていたドグラマグラ。 読後しばらく夢の中にいるみたいな感覚だった。このまま頭ぼんやりしたままだったらどうしようと思った。 最初からもう少し素直に読んでおけばまだマシだったのかもしれない。この物語は多分疑いながら読むほど惑わされる。でも煙に巻かれたような感覚も合わせて、他にない良い読書体験で良かった。 物語の構成の巧みさ。学術論文、縁起譚、それぞれが良くできてるというか、完成されてる。多才だ。非凡だ。鮮やかだ。 古文ならまだなんとなく分かるからいいけど、もし由来記まで漢文で出てきてたら流石に心折れてたと思う。正木先生が日本語で説明してくれて本当に良かった。 ウンザリしそうなほど長いキチガイ地獄外道祭文は、延々と同じリズムで書かれてるのが地味に凄い。 今回電子書籍で読んだんだけれど、それが正解だった。文中検索が最高。紙の本だとこうはいかない。 以下、気になるけど分からなかったところメモ ・若林博士が死体の取り替えを行っている時に看護婦服を持ち出してきてるのは何なの。(趣味なの?) ・巻物から感じた香水の匂いは? ・小使が一人であることが強調されているのは?←傍点打たれてる分解らないのくやしい
3投稿日: 2016.11.10
powered by ブクログこの表紙ってもう数十年変わってないが、本棚に並べにくいんですよね。我が家ではこの本の隣に夢野久作の「少女地獄」と山本周五郎の「さぶ」が並んでいて、中身は真っ当なのにカオス感がハンパないです。
1投稿日: 2016.08.16
powered by ブクログ冒頭から延々と続く理解不能な描写に、「ドグラ・マグラ(中)」を買い忘れたのでは、と思ってしまいました。
0投稿日: 2016.08.16
powered by ブクログ2016年48冊目。 「キチガイ地獄外道祭文」「地球表面は狂人の一大解放治療場」「絶対探偵小説 脳髄は物を考えるところに非ず」「胎児の夢」「空前絶後の遺言書」...上巻の途中から300ページ以上続いた正木教授の奇怪な文書がようやく終わるも、その続きはさらに奇怪。日本三大奇書と言われる通り、「推理小説」というようなカテゴリーには収まらない。なだいなださんが解説に「解釈があきらかにしたのは、小説の世界よりも、解釈者自身の世界の方だった」という言葉にこの本の凄さが表れていると思う。「堂巡目眩(「ドグラ・マグラ」の語源。と言われる)」、まさに。読後、身体全体が疲れ切った本だった。
1投稿日: 2016.08.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
無数にある合わせ鏡の真ん中に立っているような感覚・・・というのが私の読後感。最終的には主体/客体、夢/現実、生前/生後が不可分になり、本作品の主人公であり、ある意味証人でもある「私」と同じように読者も作中に取り残される。この無限の反復の前では、今まで私が読んできた、メタフィクションの要素を持ったアントニオ・タブッキやポール・オースターの諸作ですら歯が立たないかも・・・と感じてしまうほどの強烈な眩暈がある。「呉一郎の談話」に登場する、ポー、スティーブンソン、ホーソーンといった作家たち、もしくはコナン・ドイル(「シャーロック・ホームズ」)のような推理作家、もしかしたら「二重人格」という言葉から察するにドストエフスキーの「分身」、さらには九相図に代表される中国の歴史等々、古今東西からの文脈が絡み合っている。さらに、二人の博士に代表される精神科学、法医学も加わる。この作品を味わいつくすには、多くの事柄に精通する必要があるように思う。 しかし、自然主義、白樺派、プロレタリア、私小説といった文脈とは全く別の流れを汲むような今作が日本の文学の歴史にあることが何よりも素晴らしい。その事実に少し感動してしまうほど。傑作。 恣意的な連想だが、「反復」「メタ」といった要素から「めまい」「裏窓」の監督、アルフレッド・ヒッチコックが浮かんだ。特に関係は無いんですが。
1投稿日: 2016.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻より読みづらい。特に「青黛山如月寺縁起」が古風な文章で、読むのが苦痛でしかなかった。眠くなる。耐えられず、ざっと読み飛ばした。そういう難解な部分を入れているのも、著者の戦略じゃないかと邪推してしまう。そういう風に考えてしまうのも、この作品の不思議なところかもしれない。 読みながら、「そもそも、どういう流れで今読んでいる部分に続いているんだっけ?」とふと疑問に思う瞬間がある。他の一般的な小説だと、少しページを戻って、ああそうだったとすぐ思い出せる。でもこの作品は違う。よくわからない。 他にも疑問はいろいろ湧いてくる。 ・作中に出てくる『ドグラ・マグラ』は誰が書いたもの?呉一郎なのか? ・主人公は何者なのか?呉一郎の双子の兄弟なのか? 他にも疑問は読みながら色々湧いてきた。でも、取り止めがなさすぎて、文章にするのは難しい。 作中で主人公が、自分は呉一郎の双子の兄弟ではないかと考える場面がある。記憶喪失状態で、顔は瓜二つ。そうだとすると、呉一郎とその兄弟は何が違うのか。本人たちがどう主張するか、どう思い込むかでしかないように思い、不思議な感じがする。 主人公は二人の教授が自分を陥れようとしているのでは、と色々と疑っている。その割に、絵巻物を見て人が発狂するという突飛な話を信じているのは何故だろう?記憶を失ったら、何を拠り所に物事を判断することになるんだろう? やっと読み終わったが、これはどういうことだろう?これは何かの暗示なんだろうか?という感覚に翻弄された感じだ。そういう不思議な感覚を楽しむ作品なのかなと思う。この作品の、どこが面白いのかを伝えるのは難しい。
0投稿日: 2016.06.26
powered by ブクログ読んだら気が狂うという奇抜な煽りと、青空文庫で無料で読めるということに惹かれて読み始めた。結論から言うと気が狂いはしなかったが、自分の中の固定観念のようなものが引っ掻き回されたという印象が強い。脳髄論、胎児の夢、心理遺伝など、自分が科学の知識に疎いせいもあろうが、そうなのかもと思わせる説得力があった。 序中盤で資料を読み解くシーンは正直読み辛いと何度か思ったが、後半はSFミステリーという展開で、一気に読み進めることができた。 主人公が記憶喪失する作品は数多あれど、その原因と背景をここまで緻密に練り込んである作品は少ないだろう。作中で若林博士が解説してある通り、心理学的にも探偵小説としても楽しめる、非常に濃厚な作品だった。
1投稿日: 2016.06.10
powered by ブクログ上巻はあっという間に読了、下巻は読み進めるうちにしばしば苦痛をを感じ、休み休み文字を追った。幸い、精神に異常を来すことは無かったと感じたのは、私は既にキチガイだからなのかしらん。それとも、私自身が胎児の夢なのかしらん。 不思議な後味の残る作品であった。
0投稿日: 2016.04.25
powered by ブクログ上巻のスピードが下巻では落ちたような気がする。ただ下巻の文章も、昭和初期にかかれた内容とは思えぬほど「現代的」であるなあ、と実感。異常性というのはふへんてきなのかしらん。発狂するまでの内容ではない気がします。
0投稿日: 2016.04.10
powered by ブクログちょっと今は読めない。一大奇書とはよく言ったもので、精神に異常をきたすかどうかは知らないけど鬱屈とする。言葉の迷路に入り込んでいって吐き気を催す。辛うじて推理小説のような体裁を保っているけど、哲学書であり医学書であり日記であり歌謡集である。とにかく今は読めない。正確に言うと、文字の上を目が滑っていくだけ。そらでもかなり破壊力ある文章。
0投稿日: 2016.03.15
powered by ブクログなんだ? この世界は読んだ人の多くが精神に異常をきたすというが、まさに夢野久作の世界に迷い込んでしまったが最後、どこへ向かうのか、何を描きたいのか、読了するまでわからない。これはミステリーなのか?これは心理小説なのか? 幻惑されて、しばらく茫然とする。
0投稿日: 2016.02.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
はー、ほぼ1ヶ月ちまちまとかけて読了! なにせ目が滑って読みづらかったです。 ルビが何とも厨二臭い(笑。 人間世界から神様を抹消(ノックアウト)した…のあたりとか特に。 今のラノベの原点なのかなぁとも思ったり。 読んでいて随所におかしみを感じることはあったけれど、心沸き立つようなおもしろさではないかも。 スチャラカのあたりは結構飽きましたし。 流石三大奇書。
1投稿日: 2016.02.04
powered by ブクログやっと上下読み終わった…(通勤時間だけとはいえ)二週間もかかった…。 読み終わると面白かった、面白くなかった、と一言で言えない不思議な気持ち。ただただすごい。 とはいえ上巻は辛かった…もう何読んでるのかわからない感じ。ただ途中からはぐっと話が進み出して入り込めた。 上巻のあれこれも意味があったのかと。最後まで気になってた部分もあ!というタイミングで出てきて個人的にはすっきり。 上巻なんども寝てなんども心が折れそうになったけど頑張って読んでよかった。 わからないことも多くあるけれど、それはそれでいいのかなぁと。 この作品そのものが、胎児の夢なのかもしれない。わかんないけど。というか、多分まだまだ私はちっとも理解できてないんだろうなと思う。 …いつか読み直したくなるだろうな。でも多分ずっとずっと先になるだろう。 さすが長年読み継がれる本だなぁ、すごいなぁ。
3投稿日: 2015.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上下通して言えることは、とにかく読みにくくて何度も同じ行を行ったり来たり。 上巻を読み終えたらすぐに下巻に入らないとだれる。 そして下巻の前半はひたすらに少年の夢中遊行についての考察になり、さらにだれる。笑 が、下巻の呉青秀の話からは物語のつながりを感じられて、読み入ることができた。 呉家にまつわる謎の絵巻物ができた経緯、そしてその物語の中にある謎の呪い。 それによって起こった博士同士の確執。 単純におもしろいと思ってしまった私は、頭がおかしいのかもしれない。 後から知ったのだけど、あの絵巻物に書かれていた死体が腐乱していく過程の絵たち、九相図ってやつみたい。 海外にはあまりない概念のようで、やはり日本独特の雰囲気のあるものってすごく魅了させられるなーと思った。 しかしこれ、もう一度読み返さないとわけが分かりませんな。
2投稿日: 2015.08.20
powered by ブクログ結局、誰が正常で誰が異常だったのか。主人公の記憶は実感としては戻らないまま、「胎児の夢」を見続けるのか。これが夢だから、この同じテキストが作中に登場するのか。もう一度読み返したい。 「これを読む者は、一度は精神に異常をきたす」というのは誇大広告だろうけれど、正木博士の論文まで書かれてあって、理路整然と追い詰められていく感じがする。本当に、呉青秀の記憶が受け継がれていっているような。
1投稿日: 2015.07.11
powered by ブクログダメだ。全く頭に入ってこない。 脳が文章を拒否。 体調がいいときなら読めるかも知れん....が そんな時は永劫無い気がする。
0投稿日: 2015.06.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
先が全く読めなかった。 消化不良というか、何も解決していない感はあるけど、それも含めてこの作品なんだろうな。 まあ、何回も読み返したくなるような本ではない…
0投稿日: 2015.04.02
powered by ブクログあまりにも先が気になって一気に読んでしまった。冒頭と最後は同じフレーズで終わる。夜に読んではいけない。
1投稿日: 2015.03.28
powered by ブクログたった1日の出来事をここまで引っ張る小説は初めて。 最後まで、なにが正しいのか、現実なのかわからなかった。 多分、それが著者の主張であり、伝えたかったことだと思う。
1投稿日: 2015.01.14
powered by ブクログ読後全てを理解したようで何も理解していない 矛盾が多々あるが、矛盾が存在することは正しい 読み終えると浮遊感を感じることができる この感覚は読まないと分からない
0投稿日: 2014.12.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
息切れしながらなんとか読了。 数々の資料を通読し倒したのち、再びひとりの青年目線に立ち返り今度は正木博士と対峙。最後の最後まで自分と他人、その過去と現実の正体を疑いながら混乱を極める自己と、それを翻弄する正木博士との会話劇。そして狂気は狂気のまま描かれる。 上巻から感じ続けたことだけど、最後まで読んでもやっぱり冗長がすぎて全体の把握と感情移入を困難にしている。という意味でかなり読み手を選ぶし、楽しみきれるひとを選ぶ作品。題材や、論文としての内容は個人的にとても興味深く読んだけど、ミステリとしては自分には手に負えなかった印象。半ば意地で読みました笑 80年も前に生きた人が、脳と精神の在り方についてここまで緻密に考え抜いて文章に起こしたことは単純に驚嘆。解説にもあって、ある意味納得したのだけれど、ごくシンプルな作風であるデビュー当初から、10年という年月を経てかくも複雑難解な長編作品になったというのならこれがこの作品としてのあるべき姿なのだなと。 ちなみに読み手も気が狂うという触れ込みの作品でしたが、別段気が狂いそうになる危険性は感じませんでした。
1投稿日: 2014.12.06
powered by ブクログ面白い。ここにかかれていることは一部事実であると感じる。特に赤ちゃんが母親の中にいる間に、今までの人類進化の課程を追体験するというお話は事実ではないかと思う。
1投稿日: 2014.12.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ああ、作者は天才だなあ、と思った。 始終圧倒されたとの言葉に尽きる。 こんな小説を書こうと思った人がいる事、 そして書けた人がいる事に驚きを禁じ得ない。 心理遺伝、細胞の記憶等、小説半ばに延々と登場する精神学者の論文の部分も、凄まじい発想力で緻密に作られている。 これが一遍の小説の一部だなんて信じられない程に。 ただ、後半ギリギリまで読者の予想を裏切り続けてくれたので、 最後がなんとなくフェードアウトな感じがして 収まりが悪かった。 結局わたしも主人公も最初から最後まで何もわかっていない。 しかし、そうやって読者の頭もぼやかすことが小説の狙いなんだろう。 もう一度頭から読ませて、読者を無限にループさせることも狙いかもしれない。 でも、人の目を眩ませて、 いつまでたっても理解できないようにするのが趣旨の小説だろうなと思いつつ、 実はコッソリものすごい秘密が文中に隠されているのではないかと、 それを見つけ出せたりするんじゃないかと 期待してしまうのはなぜだろうか。 ああ、いつかもう一度読んでしまうんだろうなあ...と思う。 転がされる主人公と同じく、 自分も作者の手のひらで転がされているような気がするのに...。 追記 表紙のイラストについては賛否両論あるみたいですが、 わたしはぴったりだと思いました。 内容は確かに関係ないんですけど、雰囲気というか、エグさがぴったり合います。
4投稿日: 2014.11.29
powered by ブクログ大変感想が書きにくいが、上下巻通して意外と内容はシンプルだな、という印象を受けた。そのシンプルなものを全力で引っ掻き回してできた、という感じ。 ラノベ世代のせいか「奇書」と感じるほどの衝撃は受けなかったが、奇抜な作風で売れているラノベ作家は、みなこの作品の影響を受けているのかもしれないとは思った。 上巻に引き続き表紙が内容と全くそぐっていないことが気になる。この表紙が、この作品の内容を正に表しているのだろうと長年思っていたためかもしれない。
0投稿日: 2014.11.27
powered by ブクログ上を読んでからしばらくの間積んでいました。意を決して読むと上よりわかりやすい。面白いと感じながら読めたけれど、内容よりも読み切った達成感のほうがつよかったです。
0投稿日: 2014.08.21
powered by ブクログ夢野久作の『ドグラ・マグラ』を読了。三大奇書の1つ。 本作は、内容のあまりの難解さに読むのに疲れ、1度積ん読にしてしまっていたのだが、久しぶりに引っ張り出して遂に読了した。 本作は、夢野久作の作家人生をかけた大作である。作家デビューした1926年に、『狂人の解放治療』というタイトルで書き始め、後に『ドグラ・マグラ』と改題。10年近くの間、徹底的に推敲を行ったという。夢野は1935年にこの作品を発表し、その翌年に死去している。 しかしそれ程の大作と言えど、必ずしも万人受けする作品ではない。まず、読破すること自体が苦痛かもしれない。さらに内容の奇抜さや難解さもある。ある程度は理解出来るだろうが、完全に理解することはかなり難しい。むしろ出来ない可能性のほうが高い。本作が寄書と呼ばれるのは、それらが少なからず関係しているのは間違いないだろう。もちろん他の要素もあるだろうが。ありすぎて困る。 オレ自信、震災以降から読書を初めて少なからず数も読んできたと思うが、このような内容のものは初めてだった。想像を遥かに上回っていた、という表現が一番しっくり来るかもしれない。 ちなみにあらすじをWikipediaから引用すると、 大正15年頃、九州帝国大学医学部精神病科の独房に閉じ込められた、記憶喪失中の若き精神病患者の物語(と思われる)であり、「私」という一人称で語られていく。彼は過去に発生した複数の事件と何らかの関わりを有しており、物語が進むにつれて、謎に包まれた一連の事件の真犯人・動機・犯行手口などが次第に明かされていく。そうした意味では既存の探偵小説・推理小説の定石に沿っている。が、その筋立てが非常に突飛である。 物語の骨格自体は非常にシンプルな物だが、冒頭に記された巻頭歌のほか、胎内で胎児が育つ10ヶ月のうちに閲する数十億年の万有進化の大悪夢の内にあるという壮大な論文「胎児の夢」(エルンスト・ヘッケルの反復説を下敷きにしている)や、「脳髄は物を考える処に非ず」と主張する「脳髄論」、入れられたら死ぬまで出られない精神病院の恐ろしさを歌った「キチガイ地獄外道祭文」などの肉付けがされている。まともに要約することは到底不可能な奇書とも言われる所以である。 主人公とも言うべき青年が「ドグラ・マグラ」の作中で「ドグラ・マグラ」なる書物を見つけ、「これはある精神病者が書いたものだ」と説明を受ける場面では、登場人物の台詞を借りて、本作の今後の大まかな流れが予告されており、結末部分までも暗示している。このことから、一種のメタフィクションとも評し得る。また、その結末は一つの結論を導き出しているものの、あくまでも「主人公がそう解釈した」というだけで、それ以外にあり得る様々な解釈を否定するものではない。 以上のことから、便宜上「探偵小説」に分類されているものの、そのような画一的なカテゴリには収まらない。一度の読了で作品の真相、内容を理解することは困難である。(上記の「ドグラ・マグラの作中のドグラ・マグラ解説シーン」でも「内容が複雑なため読者は最低二度以上の再読を余儀なくされる」と語られている) と、まぁこのような内容。メタフィクションとは、作中作が出てくる作品などのことを指す。あらすじにもある様に、『ドグラ・マグラ』には「ドグラ・マグラ」という作中作が出てくる。正直言って、この作中作を読むのが一番疲れたかもしれない。 さらにこれもあらすじにあることだが、この作品は普通の推理小説とは違い、解釈も一つとは限らない。それ以前に一度読んでみて普通に解釈できるかどうかすら怪しいと言える。 読破するのには労力が伴うが、再読も必要だと心底思わせられる作品だった。おそらく、何度読んでも全てを理解は出来ないかもしれない。 三大奇書では一番読みにくいとされる『ドグラ・マグラ』、青空文庫で無料で読むことも可能なので、興味を持たれた方は一度目を通して見てはいかがだろうか。
0投稿日: 2014.07.27
powered by ブクログ上巻のレビューに「どうも中だるみを覚える」部分があったと書いた私は、何もわかっていなかった。 この本は、読むのが面倒であることすらもひとつの意味を持つ小説なのだ。主人公呉一郎が自らの記憶を喪っているため、事件の輪郭がぼやけたまま物語が進んでいくのと相似形をなすように、上下巻700ページ弱を手繰って行くうちに、私たち読者の物語の記憶もぼんやりとしてくる。 ところがそんな「リーダーズ・ハイ」の状態で、結末は突如宙ぶらりんに投げ出される。そして読み終わった後でふと思うのだ。 結末どころか、私は何もわかっていなかった。
1投稿日: 2014.07.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんだか色んなことを盛り込まれて本筋を何度も見失ってしまった。 筋だけ追えば単純な話しだと思うのだが。 映画化するなら監督はデビッド・リンチが最適。 何はともあれ謎が解明されてホッとした。 ただW氏の目的がイマイチわからないまま。
1投稿日: 2014.06.15
powered by ブクログ初読みから、約四半世紀。 前に読んだのから、約十年。 久々の再読(×5以上)。 ディテールについては、ずいぶんと忘れている部分があったし、今回も新しい発見があった。 さらに、今回は、時系列をまとめる等々で、付箋貼って、少し戻ったりしながら読んでみた。おかげか、作者が約十年かけ、その頭の中だけで整理、構築した緻密さ(当然、PCなどなかった時代)には脱帽するより他にない。 スッキリ、結論付けられるタイプの探偵小説ではないし、???とした部分を何度も読んだ後でも、拭いきれないところも確かにある。 読了後も、いったい、何なの?で終ってしまう方も多いだろうし、万民ウケする類いの作品ではないだろう。 しかし、中味は、序盤の回りくどい、W氏とのやりとりを抜けると、和、中、洋…etc、取り揃えた。とんでもない極上の品々で構成された、まるで、最高の無国籍コース料理のよう。論文引用や、社寺縁起…等々。含め、文体だけでも飽きさせないし、ドレもソレだけで、成立しうる構成。 無限ループだったのか?呉家末裔の胎児の夢だったのか?読む度に感じるコトが変わって行く。
2投稿日: 2014.04.30
powered by ブクログ記憶を失い精神異常な主人公の自分探しからスタート。一人称で主人公が信用できない語り手なことと、監禁されてて断片的な情報が少しずつしか提示されないので前半は苦痛なくらい読みにくい。小説内小説、時計の音、先祖の記憶が遺伝的に継承される説などのアイテムを散りばめて物語の解釈を読者に投げっぱなしにする系。エヴァンゲリオンみたいだなw 夢オチ、ループ、マルチエンディング、どうとでも考えられるので深入りした考察が好きな人にはオススメ。
0投稿日: 2014.04.30
powered by ブクログ2回は読んで ある程度は頭の中で整理して、でも・・やっぱり、う~ん 5、10年後に再度読み直したい。 暇が有ればと言う程は体力がない感じ。 手元には、置いておきます。
0投稿日: 2014.04.20
powered by ブクログ読みにくい。あえてわかりにくくしてる感がある。ろくろ首の解釈などは、へーってなるし、話的にはおもしろいがハッキリと理解できないお話。 説明できない話としては秀逸。 下巻はおもしろい。
0投稿日: 2014.03.29
powered by ブクログまさかそんな結末が……!? といってもちゃんと理解できているかは甚だ怪しい 上巻の論文とかを適当に流し読みしたせいです 時間とか意識とかもうぐちゃぐちゃ 「私」と一緒に二転三転する憶測と事実に混乱しまくり、加えて難解な精神医学的説明に惑わされまくり もうわけがわからない 理解できるまで読んでみたいと思うけどそんな体力気力があるかどうかは謎 「ドグラ・マグラ」というタイトルからして読者を煙に巻く気満々 所詮はキ●●●の頭が作り出したお話に過ぎないかもしれないという
0投稿日: 2014.01.24
powered by ブクログ不思議な物語 最後まで読んでやっともやもやしつつもすっきりする 現実にはあり得ない話なのに、詳細がとても丁寧に、真実味を帯びていて、あり得るのではないかと錯覚する いままですごく丁寧だったのに終わりのページの書き方が少しぶっきらぼうに感じた
0投稿日: 2013.12.12
powered by ブクログ人が狂うのは何故か、それは「心理遺伝」という細胞中に残る祖先の記憶がなにかのきっかけで蘇ることではないのか、 といった持論を掲げる精神学者正木。 その持論に基づいて行われたらしい実験の中心人物である主人公は、自分が誰かわからない。 誰が真実を語っているのか、 今見ているものは現実なのか、過去の記憶を見ているのか 今はいつなのか。 自分は何なのか。 読んでるうちによくわからなくなった。
0投稿日: 2013.11.21
powered by ブクログ途中、何度も挫折しそうになったが、なんとか読破。 文字が読みづらいというわけではなく、意味と今何が起こっているのかを頭の中で咀嚼するのにとても時間がかかって、わかろうとして考えても結局「?」だったり。 後半の急展開に急展開を重ねたジェットコースター式な成り行きに翻弄されっぱなし。 小説って、どこかセオリー的な話の筋があるもんだと思っていたけれど、これはそのどれにも当てはまらないような気がする。 実際に気が狂いはしないが、「頭がおかしくなりそうだ!」という錯乱状態は存分に味わえる作品。
0投稿日: 2013.11.05
powered by ブクログ是非、大学生になったら読んでほしい。 そして、悶絶してほしい。 これ現代国語の授業でやったら面白そう。
0投稿日: 2013.11.01
powered by ブクログ自分がおかしいのか物語がおかしいのか、何が本当で何が嘘がわからなくなる時が何度かあり読後の疲労感たるや……!! しかし10年前に読んだときより楽しめたので、また10年後に覚えていたら読みたい。
0投稿日: 2013.10.31
powered by ブクログところどころウザイけど上巻に比べたら普通の小説に感じて読み易かった。裏表紙に書かれてる事は作品が書かれた当時に読んでれば納得出来たのかも知れないが、今読むと正直煽り過ぎのように感じる。上巻の方が訳が分からんかったけど話のネタになるので好き。
0投稿日: 2013.10.11ドグラ・マグラ
“ドグラ・マグラ"はヴ――……ン、ヴゥゥ――……ン――という、最後に鳴った時計の音で始まります。 主人公はその音で目覚め、一切の記憶を喪失している事に気づきます。 舞台は大正時代の九州大学精神科病棟。 担当医だと言う若林教授に連れられ、記憶回復の治療として、とある部屋に案内されます。 その部屋には様々な資料が並べられており、それらを見ていく事で記憶は甦ると若林教授は言います。 それら資料の中で、主人公は“ドグラ・マグラ”という物語を見つけます。 若林教授曰く、その本は、精神病患者が自分について書いた、記憶と精神に関するナンセンスな物語。若林教授が、精神医学分野を飛躍的に進歩させる治療法によって、主人公である記憶喪失患者の治療を試みようというもの。 主人公は“ドグラ・マグラ”に目を通します。 “ドグラ・マグラ"はヴ――……ン、ヴゥゥ――……ン――という、最後に鳴った時計の音で始まります。 主人公はその音で目覚め、一切の記憶を喪失している事に気づきます。 舞台は大正時代の九州大学精神科病棟。 担当医だと言う若林教授に連れられ、記憶回復の治療として、とある部屋に案内されます。 その部屋には様々な資料が並べられており、それらを見ていく事で記憶は甦ると若林教授は言います。 それら資料の中で、主人公は“ドグラ・マグラ”という物語を見つけます。 若林教授曰く、その本は、精神病患者が自分について書いた、記憶と精神に関するナンセンスな物語。若林教授が、精神医学分野を飛躍的に進歩させる治療法によって、主人公である記憶喪失患者の治療を試みようというもの。 主人公は“ドグラ・マグラ”に目を通します。 “ドグラ・マグラ"はヴ――……ン、ヴゥゥ――……ン――という、最後に鳴った時計の音で始まります。 主人公はその音で目覚め、一切の記憶を喪失している事に気づきます。 舞台は大正時代の九州大学精神科病棟。 担当医だと言う若林教授に連れられ、記憶回復の治療として、とある部屋に案内されます。 その部屋には様々な資料が並べられており、それらを見ていく事で記憶は甦ると若林教授は言います。 それら資料の中で、主人公は“ドグラ・マグラ”という物語を見つけます。 若林教授曰く、その本は、精神病患者が自分について書いた、記憶と精神に関するナンセンスな物語。若林教授が、精神医学分野を飛躍的に進歩させる治療法によって、主人公である記憶喪失患者の治療を試みようというもの。 主人公は“ドグラ・マグラ”に目を通します。 “ドグラ・マグラ”はヴ――……ン、ヴゥゥ――……ン――という、最後に鳴った時計の音で始まります。 主人公はその音で目覚め、一切の記憶を喪失している事に気づきます。
0投稿日: 2013.09.24
powered by ブクログバイリンガルニュース(@Bilingual_News)で紹介された一冊。ここまで風呂敷を広げて一気に畳むSFは初めてでした。細部への拘りが凄い。執筆に10年の歳月をかけた、超大作です。
0投稿日: 2013.09.07
powered by ブクログ読むのにここまで労力を使うとは・・・。状況を理解しようと必死に食らいつきながら読んでいってもそれが裏切られて、またそれが裏切られて。途中の論文や伝承なんかはもはや理解できるはずもなく、なにより小説の中の一説にここまでのものを描く著者が理解できない。 作中にもあるように、この物語は三次元の感覚では理解できないような気がしてくるし、なにより作中に作品がでてきたのはどういうことなのか・・・。わかったような感想を持っても覆されるし・・・。わかったようでわからないっていうのがこの作品の感想でもうそれ以上の感想は得られない・・・。SFと言えばSF。探偵小説といえば探偵小説。まさに「空前絶後」の作品です。
0投稿日: 2013.09.03
powered by ブクログ上巻を読破後ひと月ほどしてから手を伸ばしてみた。 上巻の「キチガイ地獄外道祭文」ほど読みづらい文にはあたらなかったが、それでも少し長く感じた。 トリック、というか真相があまりに奇抜だったため唖然としてしまった。 あらすじには読後、精神に異常をきたすと書かれていたが、今のところ何も起きていない。
0投稿日: 2013.08.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ページ数はそれほど多くないが読むのにすごく時間がかかった。途中の古文調のところがきつかった。江戸時代の話になったかと思うと、さらに中国の唐時代の因縁まで遡って理解するのにいっぱいいっぱい。読んでいるところを理解しながら後ろの話を忘れていってしまう感じ。普通見直せば思い出すんだけれど、この小説はちょっと振り返っても前後関係が思い出せないくらいに複雑。とにかく一つ一つの資料の内容が凄い。これが一人の人間が生み出すものというのがにわかに信じられない。 結局最後はどういうことなんだろう?解説では「胎児の夢」が犯人だと言っているがよくわからない。解説する人によって解説者を写す鏡になっているというから複数読んでみたい。解説のなだいなださんの本を最近読んでいたのにびっくりした。こういう偶然もあるんだな。
0投稿日: 2013.08.30
powered by ブクログ初出:1935(昭和10)年 読んだら精神に異常を来たす?日本小説の『三大奇書』とは? 人間の細胞は30兆個(現代では一般的には「60兆個」、範囲としては60〜100兆個とされている)、人類20億人とされた時代。←これは事実。 精神障害者(疾患者を含む)に対する虐待の古今東西の歴史。←これも事実。 主観的時間こそ絶対、記憶は個々の細胞に宿る、精神遺伝説、夢の原理、・・・。 「奇書」と銘打っているが、文章そのものは読みやすく、筋が通っている。 そして、描写が詳細で具体的という、「洗脳文章術」に出てきた手法で、説得力のある物語になっている。 昭和10年の時代背景から、差別的表現が満載されている。そして「血統」が子孫を精神的に支配して行くという考え方。DNAが遺伝子であり、物理的な遺伝に影響するということが証明されていなかった時代、仏教の輪廻転生を全面に押し出している。「犯罪者の血統は遺伝する」という観点からすれば、「黒死館殺人事件」と共通するものがある。 さて、ネタバレを以下に。 ・文章構造 ブーン→「ドグラ・マグラ」(リカーシブ)→ブーン(リピート) M博士の資料開始:19%〜終了:66% (全体の47%を占める) ・主人公の名 これが初めて登場するのは、ページ数でいって全体の42%のところである。もっとも、主人公が実際にその名なのかはまだ本人は疑っている。 ・二転三転する結末 最終的には、結局自分自身の過去の生活の記憶が描かれなかったわけだから、最後の「胎児の夢」が結論である。事実、「巻頭歌」にも出てくる。そして先祖の行いや記憶がインプットされていく経過であった。これが「心理遺伝」であり、出生後潜在意識に潜り込んでしまう、という理論(ドグマ)。 ・文章に出てくる「エロ・グロ・ナンセンス」・・・昭和10年にすでにこの言い回しがあったとは。 グロ・ナンセンスは出てくるのだが、一通り読んでもエロに該当するものが見当たらない。しかし、実はこの物語の冒頭から始まる描写が「エロ」(アナロジー)であったのだ。童貞であることからくる赤面、牛乳、妊娠中の性交と母体のエクスタシーからくる突然の幸福感。赤く太い腕、W博士の長身と小さな籐椅子・・・。 ・「ブーン」について 最初のページに「ボンボン時計」とハッキリ書いてある。普通、時刻を知らせるのなら「ボーン、ボーン」だろう。だからこれは「水中で聞こえる音」を意味しているのだろう。そして、この「夢」が1時間の間に見られたものであることを示す。「前よりもこころもち長いような」ブーンとは、主観的な時間経過が現実の(体外の)時間経過に近づいていることを表わしている。 ・何番目の「夢」か 主人公が見ている「胎児の夢」は、前の世代かその前の世代の祖先が経験した記憶である。だから、M博士とのやりとりと出来事、その後また何年もたった後の「遺稿」を確認することになる。Kの血統はGに始まり(ラスト)、代々Kとして引き継がれるが、K.Iの父親はM博士でもあるので、その経験は特に詳しく「心理遺伝」し、物語の大部分を占める。ありありとした「フルカラー3D映像」もそれによっている。 しかし、主人公本人はまだ生まれていないのだから、名前はまだない。だから、自分についての記憶も名前も空白なのである。 産業革命による「唯物資本主義」の時代を否定して、唯心論を説く著者の父親は九州の大物右翼である。「国体を憂う」という文章も出てくる。戦前の昭和時代は心霊現象の研究が流行り、まじめに議論されていた時期がある。
1投稿日: 2013.08.07
powered by ブクログ上下巻読了。 三大奇書の一つで「読むと発狂する」とまで言われた作品。ある事件に巻き込まれ記憶喪失になってしまった主人公に沢山の資料を読ませて記憶を取り戻してもらうというシンプルな筋書きですが、正木敬之教授が提唱した学説「胎児の夢」や「脳髄論」、精神病院における患者への虐待を告発するために路上で行ったパフォーマンスの内容をパンフレットにした「キチガイ地獄外道祭文」など非常に難解で真相を見破れず、二度以上の再読を余儀なくされます。スケールと奇怪さが圧倒的な怪作です。
0投稿日: 2013.07.16
powered by ブクログなめてました。 気が狂うなんて大げさなって思って読んでいましたが、相当来ました… まあ、さすがに狂うことはないです。 怖いわけではないけど、破壊力は高いです。 頭にズドンと来て、しばらく他のことが考えられなくなりました。 ですが、素晴らしい小説です。 ぜひ、読むことをおすすめします。
0投稿日: 2013.06.20
powered by ブクログ理解に苦しむのでちょびちょび読み進めていたのが、とうとう読み終わりましたのでレビュー。 はっきり言ってよく分かりませんでした。 結局、呉一郎だったの? 違う人なの? と混乱状態です。 今まで出てきた脇役たちが実は、主人公の胎児の夢及び夢中遊行で一ヶ月前にあった出来事なんて…。 いや、それよりももっと前から繰り返していたのかもしれないなんて…。 世にも奇妙な物語に似ていますね。 もしかしてデジャヴも胎児の夢から来ているのかも?なんて自分に当てはめてみたり。 読めば精神を来すとありましたが、私はそうでもなかったです。 まだ理解していないからなのかもしれませんが。 でもこの小説みたく自分も夢中遊行状態だと思い込めばキケンでしょうね。 何も信じられなくなりますから。 そういった意味で奇書なのでしょうと私なりに解釈。
0投稿日: 2013.06.12
powered by ブクログ難しい…執筆された年代を考えると仕方ないのかもしれないけど、ひらすらに読みずらく、難しい。…まだ精神はきたしてないです。
0投稿日: 2013.06.08
powered by ブクログ古い本なんでしょう、と思いながら読み始めたのですが。 独特な漢字とカタカナによる表現が何とも新しくシャレている。 物語序盤で語られる、脳は物を考えるところに有らず、という脳髄論が、現代でも解明されてない、人として認めたくない、人間の真実を言い当ててしまっているように思う。 考え、悩み、苦しんで生きているのが人間だが、その仕組みなんて実は…… 最初の数ページでタダならぬ印象を感じ……ワクワクしながら読んでいったのだけれど……身体が……自分の真実が解明されることを拒否しているのか……スグに眠くなって……遅々として進まない…… おまけにトテモ長い。 しかし作者は天才としか思えない。こんな小説が書けるなんて。 恥ずかしながら、今まで自分でも小説が書けるんじゃないだろうかと思っていたが、そんな考えが吹っ飛ぶほどに作家の知識量とアイディアと想像力と文章力を感じる作品でした。
0投稿日: 2013.05.25
powered by ブクログ堂々巡り。読み終わった後には頭がくらくらするような感じ。わかったようなわからないような、奇書というのにふさわしいと思う。びっくりしたのは、こんな古い本にベターハーフという言葉が出てきたこと。
1投稿日: 2013.04.07
powered by ブクログとかく圧倒的な構成・物語と、読み手を泥酔させる文体を兼ね備えた超一級の小説です。「精神に異常をきたす」とか日本三大奇書とか言って、神格化して距離を置いてる場合じゃないですよ!
1投稿日: 2013.03.17
powered by ブクログなんか気になっていた本でちょっと時間が空いたときに、携帯で読み始めました。最初は今後の展開が面白そうで読めたのですが途中からよくわかんなくなり、最後の2割まではちょっと苦痛でした。最後の結末は半分は思った通りだった。評価は微妙・・・もう一回読まないと意味が分からないところも・・でももういいや
0投稿日: 2013.02.16
powered by ブクログ読み応えたっぷりです。 気力体力絞り尽くされる一作。 あとがきにもあるように、 わかったつもりに何度もさせられる作品。 自分の意識を常に疑い、 疑い続けることでわからなくなっていく。 精神の崩壊というのがしっくりきます。 一人の人を、 真摯に向き合うすべての人を狂わせるための、 人を壊し、 命を奪うための一冊だとおもいます。 文章は、 言葉は、 どこまで人を壊せるのかに挑んだ絶望的な小説だと思います。 読んでいる途中で結末に気付けたことが、 私にとって唯一の救いでした。
0投稿日: 2013.01.17
powered by ブクログ「ドグラ・マグラ」は、昭和10年1500枚の書き下ろし作品として出版され、読書界の大きな話題を呼んだが、常人の頭では考えられぬ、余りに奇抜な内容のため、毀誉褒貶が合半ばし、今日にいたるもかわらない。 〈これを書くために生きてきた〉と著者自ら語り、10余年の歳月をかけた推敲によって完成された内容は、著者の思想、知識を集大成する。これを読む者は一度は精神に異常をきたすと伝えられる、一大奇書。
0投稿日: 2013.01.06
powered by ブクログ数ページ読んで心をつかまれた。 夢野久作の真骨頂ともいえる作品。数ページ読んでひきこまれたら即買い。 読み終えたら夢野久作の他の作品も読むことをお勧めする。
0投稿日: 2013.01.04
powered by ブクログ久しぶりに、再読。 あいかわらず体力と精神力を根こそぎ持って行ってくれる文章です。 うんざりするのに、好き。 読むのに時間がかかります。 結局今回も意味がよくわからなかったなぁ。
0投稿日: 2012.12.22
powered by ブクログ時間がかかった。 それでもやはり青空文庫で読むよりこっちの方がいいっす。 読みやすい。 楽しめたのだが、読了後のこのボンヤリ感。 お兄様お兄様……から、兄さん兄さん……に変わってるのは何で? 格下げされたのかな? ▼あ――ア。モヨ子という名はなかなか素敵じゃ。一郎ぶって抱いたらいいのに……スカラカ、チャカポコ…… ……ブウウウ…………ンン……
0投稿日: 2012.10.30
powered by ブクログ日本三大寄書のひとつである本書。 さすがに一筋縄ではいかない内容だった。 読んだ人間は必ず精神に異常を来すと言われるが、 それについてボクは一種のトリックだと考える。 これから読もうと思っている人に。 「貴方はそのトリックに気づくことができるか?」 なんて。
0投稿日: 2012.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作中で登場する『脳髄論』は、京極夏彦氏の『姑獲鳥の夏』で京極堂が語る「記憶の仕組み」に通じるものがあって思わずニヤリとしました。 え、結局どういうことなんですか、久作さん! という感じですが、エンドレスエイトである、という解釈で、たぶん、おkでしょうか・・・? 解釈自体はもうどうとでも取れそうな気がするので、無限にあり得る気します。 『九相図』、『心理遺伝』、など、オカルト/エログロ要素濃いめ。 寝る前に読んだらスプラッタ系の夢を見てしまいましたが、よくいわれてる「読むと必ず精神に異常を~」みたいなことはありません、たぶん。
0投稿日: 2012.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
さすが三大奇書の最高峰。思わず頭から読み直してしまった。 いったい今が何時で、ここはどこなのだろうという気分になった。 読み返してみると、なんとなく答えみたいなものがすでに冒頭にあるような気がするのだけれども。。。 中国に置き換えた六道図の話や、胎児の進化、記憶のあやふやさ、見えていると思っているもの。。。この世の全てを疑いたくなってしまう本だった。 それゆえに、気が狂うとされているのだとおもう。 実は本書は、ミステリーの形を借りた仏教書というか、善の研究のような側面があるというか、そんな感じ。 また時間を置いて読み直したい。
0投稿日: 2012.09.08
powered by ブクログ読み終わりましたー。あああ、最後まで読んでしまった自分が怖ろしい。執念のかたまりみたいな本でした。何でこんな表紙何だろう手に取りにくいわーと思っていたけれど、『胎児の夢』か!と思いついてぞぞっとなりました。人のものすごさを見てしまった気持ちです。
0投稿日: 2012.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻を読んですぐは、いつになったら解決するんだろう、すべてわかるんだろうって思ってたけれど、結局輪廻して終わりました。 だからすごい後味は悪いのだけど、あらゆるところが精緻に描かれていて何回でも読み直したくなる。そして何回も読み直せばもっと主人公の気持ちに近づくんじゃないかと思う。 先を急いで読んだのでまだ頭が変な感じだけど、とても面白い作品でした。スチャラカチャカポコ
0投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログ青空文庫のを読んだ。 http://www.aozora.gr.jp/cards/000096/card2093.html
0投稿日: 2012.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻と同じで難しい無いようです・・・。 読み終えても、理解できない部分が多かったです。 何度も熟読するのがオススメらしいです。 ちなみに「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来す」とありますが、私は精神異常になりませんでした(笑)
0投稿日: 2012.07.22
powered by ブクログ心の中の真実から目をそむけつづける限り ずっとイノセントなままでいられるのかもしれません しかし、彼の手はすでに汚れている その事実まで消してしまうことはできない ようするに彼はお母さんに惚れていたんだと思う
0投稿日: 2012.07.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「心理遺伝」をテーマに書かれたミステリー小説。最初のほうは、事件がなんなのか、がわからず進んでいき、「脳髄論」なるものや「胎児の夢」といった論文調にストーリーの重大な伏線が張り巡らされていく。順を追ってなんとなく、事件が解決していくかんじだった。すっきりしないことはたしか。また、『ドグラ・マグラ』の意味も全く分からなかった。 中身で語られたものとしての「脳髄論」だったり「胎児の夢」等といったものは説得力があるものに感じた。その表れの一つが、デジャブと呼ばれるものだったりするのかな、とかんじた。ただ、物語で出てきた呉青秀の芸術・美に対する妄執や正木先生や若林先生の研究に対する執念には恐怖をかんじた。しかし、現実を見てみるとマッドサイエンティストと呼ばれる人々や理系の教授にはこのような人がいるのかな、と思ってしまった。そして、「胎児の夢」は胎児の成長過程をきれいに理論づけているものではないかと思ってしまった。さらに、人間すべてが精神異常者としての資質を持っているという点も肯定せざるを得ないと感じた。 日本三大奇書と呼ばれているだけあって、結論というよりも本当の犯人や研究の目的、その後のことなどを描いていない事がそういわれる由縁なのではないだろうか。
1投稿日: 2012.07.04
powered by ブクログ『201206 古典強化月間』 ハァ。 とりあえず一度は読まなきゃという、ひたすらノルマのためだけに読了。いや本当に読んだと言えるかどうか疑問なほど飛ばし読みしてしまった。 如何せん物語の行く末に興味が持てなかったんだもの(どうせわからないということがわかりきっていてはわかろうとする気も起きないということがわかろうというもの)。 とにかく怪奇小説なるものは土台性分に合わないんだということを自覚。 ただ、思っていたよりは、意味のない文字の羅列(スチャラカ、チャカポコ)ばかりでなく、ちゃんとした(?)ストーリーがあって助かった。 ちなみに一番の謎は、これがともすれば推理小説の括りになっていたりすること。 …そういうものなのかしらん。
0投稿日: 2012.06.24
powered by ブクログふと目が覚めると記憶喪失! 隣の部屋には絶世の美少女! 博士が言うには彼女は僕の従姉妹かつ許婚しかも僕にぞっこん☆LOVE! ただし全編を通じて舞台は精神病院だし登場人物は自分を含めて全員気違い!! っていう最高傑作。
1投稿日: 2012.06.19
powered by ブクログ「読むと発狂する小説」だと聞いていたけど、 意外と面白かった。 心理遺伝って本当にあるのかな。 ありそうだなーと思えてくるお話。
0投稿日: 2012.06.12
powered by ブクログ読後感でこれほど息苦しくて眩暈を覚えた作品は未だかつてなかった! 胎児の夢を見続けているのだらうか…。
0投稿日: 2012.05.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こういう完結のさせかたをする小説を読むのが 初めてだったので衝撃的だった。 タイトルのとおり小説の中で完結し続ける (あるいは完結し続けない)小説であるものの いつのまにかそのループに自分も取り込まれている不思議な感覚。 読了後、必ず上巻から読み返したくなり、 またそれがこの小説の意図するところでもある訳なのですが、 いかんせん全部読むのにとても体力を使うので 読むタイミングを選ぶ感も・・・。 こういうことを小説でやろうとする発想自体がすごい。
0投稿日: 2012.05.15
powered by ブクログ「脳髄は考えるところに非ず」「胎児の夢」などの理論的なところがおもしろい。が、ストーリーにはついていけず。小説の中に理論を出してると思ったら、理論の中に小説があっとような。難解。
0投稿日: 2012.05.12
powered by ブクログ下巻でなんとか腑に落ちるところが、名著である所以なのかな、と。 とにかく難解だけど、幻想譚だと思って空気を吸い込むようにすれば割りといけるし、 上巻を読み抜いた猛者ならば下巻はさっさか歩けるであろう。 終わり方がとても好きだ。
0投稿日: 2012.05.07
powered by ブクログ日本三大ミステリとか日本三大奇書とか何とか言われている3作はいずれ読まないととは思っていたのですが、本屋で偶然目に入ったのでまずこれを読むことにしてみました。 とりあえず「理解できない」というのが正直な感想です。テーマが何なのか、作者が何を言わんとしているのか、そもそもミステリなのか等、私の知識と思考力では根拠無く想像してみる程度のことしかできませんでした。 とにかく印象には残ったので読んだことを忘れることはないでしょうが、しばらく経ったらどんな本かを思い出すことも説明することもできなくなるでしょう。
0投稿日: 2012.05.02
powered by ブクログ上巻は壮大なネタフリとしか思えなくて読むのがしんどかったけど、下巻になるとまんまと引き込まれ読み通してしまった。 わけわかんないけど、「これぞ小説!」てなわけわかんなさ。起伏の激しい登山コースを登頂した時のように、あらゆる脳髄の筋肉を使わせる。トレーニングにはぴったり。 ペダンティックに過ぎる気はするけど、それをユーモアで包み隠す正木博士の縦横無尽の語り口は魅せられるね。もう一度読まなきゃ全体像は把握できないだろうが、「よしやってみっか」という気にさせる。「わからなさ」の中心にあるものが何なのか、確かめたいという気持ち。 しかしエロスはどこにいったんだ! カバー絵から淫靡な想像を膨らませ、さぞや淫靡な光景が横たわっているんだろうな…くっくく…と楽しみにしていたのに、そんなものどこにもないじゃないか! だからもう読まない。
0投稿日: 2012.04.11
powered by ブクログドグラマグラ下巻。 物語は一転、探偵小説風になる。 ある殺人事件の犯人は?いや動機は? 過去の因果がめぐりめぐって起こされた悲劇を、解き明かそうとする。 中国唐の時代の王朝物語あり、江戸時代の侍ものありと、様々な紆余曲折の果てに、たどり着いた結末は。。。。 一つの謎を解き明かそうとするたびに、読者を裏切り、謎から謎へとつながる終わりなき仮説の連続。 何が本当で何が本当でないのか? いや、本当のことなどどこにもないのか? 読者を揺さぶり続けながら、佳境を迎えるラスト! そこに待っていたのは・・・・ 最後の最後まで読者を裏切りつづけ、無限の迷路に迷い込ませる。 二回・三回と読み続けることで、此の小説の持つ恐怖を実感できるのではないかと思いました。 また、此の本ほど、読者と物語の距離感が大切な作品もないと思いました。 なぜなら、人によっては物語の渦に飲み込まれて、自分を保つことができなくなるのではないかという、危険も併せ持っているからです。 70年ほど前の作品とは思えないくらい、モダンで途方もない闇を秘めた小説であることは確かです。
0投稿日: 2012.03.27
powered by ブクログわけがわからなかった でもこのわけのわからなさが嫌いではなかったです “これを読んだ者は一度は精神に異常をきたす” というキャッチコピー?をみて、どんなもんじゃいと読んだけど、 異常はきたさなかった…(汗) たぶんいまいち内容を理解していないからだろうから何度も読みたい そして異常をきたしてみたい…
0投稿日: 2012.03.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こんな奇怪な本を読んだことがあるか?3/18に東京文学サロン月曜会で課題本で読みました。 このドグラマグラという言葉の響きがなんとも言えずイイカンジ。なんだろうドグラマグラ、ドグラマグラ、ドグラマグラ、おまじないか? 「これを読む者は、一度は精神に異常をきたすと伝えられる・・・」との通り、本を読んでいて何度混乱させられたか。推理小説なのか、犯人は誰だと推測するのだが、そのために「ばーか、そいつが犯人ではないわ」と言われているかのごとく著者に裏切られる。結局犯人は?この話は全て胎児の中で起こった話なの?など答えが無い。まあ自分なりに解釈するしかないのだ。 僕は最初のブウウ―――――――ンンン―――――――――から始まっているこの文章と巻頭歌に胎児について歌っている内容から読むと、人間の胎児の中で起こっている話を著者は想像で書いているのではないかと考えた。輪廻という概念はすこし言い過ぎかもしれないが、精子と卵子が結びついて細胞分裂が始まり、そして人間の形が出来上がるまでにその胎児に起こった一つの夢を書き表しているのではないか? こんなことを書いている時点でもう僕は精神に何らかの異常をきたしているのかもしれない。でもビジネス本と違って、小説は答えが無いので自分で考えるしかないのだ。だから僕はビジネス本よりも若いうちは小説を読んで教養と考える力を養う必要があると考えている。僕にとって読書の基本はあくまで小説、それも古典小説だ。 そういう意味でこの本に出会うきっかけを作ってくれた東京文学サロン月曜会には本当に感謝している。まず確実にこの読書会に参加していなければ読まない本だわ。そして人にも薦められない本だから、この読書会で60名も集まったこの読書会はキチガイの集まりだ(笑)ハハハハハ。
0投稿日: 2012.03.21
powered by ブクログ「読んだものは一度は精神に異常をきたす」と言われ、日本3大奇書の代表格ともいえるのが本書です。 表紙の絵もちょっとキている感があります。 これは読む人により思うことはバラバラなんじゃなんでしょうかね。 また、この一冊にたくさんのメッセージ、謎が織り込まれていると思います。 たとえば、私は科学哲学に興味があるので、唯物科学絶対の風潮に対抗するアンチテーゼとして、人間の心にたいしては科学はまったく無力じゃないか、というメッセージがあるな、と受け取りました。 と、言いつつも、ロジックで考えていてもこの本は楽しめないと思います。 この本は顕在意識と潜在意識の間くらいのところで、謎を謎のまま抱えた状態で、ムニャムニャと味わうのがよい感じだと思います。 一見荒唐無稽の理論を振り回しているように見えて、実はなかなか説得力のある論理展開だったのも非常に興味深いです。 ※上下巻とも同じレビューです
0投稿日: 2012.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日本三大奇書のひとつであり,「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」とまで言われているらしい。 記憶喪失にかかった主人公が,九州大学の二人の教授の力を借りながら,記憶を取り戻そうとする。彼自身は,過去の凄惨な事件に関連しているらしく,記憶を取り戻すことができれば,その全てが明るみに出るというのだが・・・ 「胎児の夢(胎児は母親の胎内にいる10ヶ月の間に,生命の全歴史の悪夢を見るという論文)」や「キチガイ地獄外道祭文(精神病院の恐ろしさを描いた歌)」など,通常の小説とは異なるような特徴的な文章が,独特の雰囲気を醸し出している。 主人公自身が呉一郎であるのかどうか,そして呉一郎自身が過去の凄惨な事件の犯人であるのかどうかなどの主要な謎に,そもそも過去の凄惨な事件とは何か,呉一郎の許嫁であるらしい狂少女は本当は誰なのか,「胎児の夢」「キチガイ地獄外道祭文」などを発表した正木教授とその同僚の若林教授は何者なのか,心理遺伝とは何でそれは実在するのかどうか,などの謎が渾然として,時間的な感覚もはっきりとしないまま話は進んでいく。 結局,最後まで主人公が誰だかははっきりしない。一応ひとつの結論は示されているものの,本当にそうかはわからない。なんといっても,ひとから教え込まれたことと,その後見たことだけを頼りに判断するしかない記憶喪失者なのだ。 精神病患者を題材にしていることもあり,今後,生み出されることはほぼない小説だと思われる。 題材的には読みにくそうだが,一気に読ませる迫力がある。 その舞台設定はとっぴであり,まさに奇書と呼ばれるにふさわしい話である。
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログ読めば読むほどずぶりずぶりと作品にはまっていかされます。 考えれば考えるほどわからなくなっていきます。 わからないのはきっとこの人はそういうひとなんだということにしておきます。
0投稿日: 2012.02.18
powered by ブクログとても面白かった!すごい面白いんだけど、正直読みにくい。そこが良いんだろうけど。。。 10年推敲しただけあって内容はとても重厚。そんじょそこらのミステリーよりはよっぽど面白いし、意表をついた展開が読んでて気持ちいい。途中背筋がぞっとするシーンもあり、さすがは三大奇書といった感じ。 なんか最近面白い小説にであってないなーと思う人に進めたいです。 あ、表紙、すごくいいですよね。
1投稿日: 2012.01.23
powered by ブクログ本書の中に出てくるドグラ・マグラという書籍自体が ある狂人の書いた本であり読者が読んでいる本と同じであれば、 書いた本人の状態がまさに、描かれている状態そのもので 世界を正確に捉え、表しているのか信頼できない。 そのうえ時間の感覚が狂っている部分もあり 現在のことか過去の記憶なのか、本当は誰の記憶のことなのか 「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」 とのウリ・都市伝説?は、作品中に出てくる表現の 一つであるものの、あんまり一生懸命内容を考えすぎると モヤモヤした気持ちが強まってしまう気がする。
0投稿日: 2012.01.22
powered by ブクログ京極夏彦作品を読み漁ってた学生時代の私が読んだらズブズブとはまりこんでただろうなぁと思いました。常識のひっくり返し方とか上手い。 こういう視点の本って昨今では割とよく見かけるんですが書かれた時代を考えればさぞ斬新だったろうなぁと。すごい。 上巻はそういうある意味こじつけ的な理論展開が面白くて、下巻は普通にミステリ的に面白かったです。
0投稿日: 2012.01.19
powered by ブクログじっくり読んでたら読み終わる気配がなかったから多少斜め読み。 時系列が曖昧だったり登場人物の主観に頼らざるを得ない表現も多くて全貌がつかみきれない作品だと思った。 一読の価値は十分あると思う。 気が向いたら読み返す・・・かも。
0投稿日: 2012.01.09
powered by ブクログ年末年始で図書館が閉まっており、上巻からかなり間隔が空いてしまいました。 しかも、汚れが目立っていたので哀しくなりました。 今度再読してみようかと思います。
0投稿日: 2012.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻にはいってくると、 ようやくこのグルグルした世界にも慣れてくるせいか、 面白くなってくる。 いやいや、 こんな小説ほかにはないでしょ。 どういう風に読んでもいいのだけれど、ね。 夢か幻か、 夢だとしても、現実だとしても、 けむに巻かれる。 で、胎児は夢を見るのかい?
0投稿日: 2012.01.07
powered by ブクログエッ…エッ…結局Wが悪の権化ってことなの…? でももう一度読む気力はない…ナ…ムニャムニャムニャムニャムニャムニャムニャムニャ
1投稿日: 2011.12.21
powered by ブクログ国内三大奇書の一つとして有名。他の小説内などで取り上げられたりすることも多いので、いつか読んでみたいと思っている人も多いのでは。厚さはさしてないのに、なかなか読み進むことが出来ずとにかく読み終わるのに異様に時間がかかった。数回ほど途中で投げ出したりもしています。 苦労して読み終えても「たしかに奇書だった」というくらいの感想しか浮かばないので、無理して読む必要があるかは微妙。
0投稿日: 2011.12.20
powered by ブクログ…とにかく、本書はそんな前評判ばかりが耳に聞こえていたために、読了した後は以外と拍子抜けしたかも。いや、駄作という意味ではなく、ここで描かれる世界観というものが、現時代においては以外と標準的になっているかもしれない、という意味で。実際、本書の中核を成す奇怪な登場人物の造詣というのは京極夏彦がすでに京極堂シリーズで周知させているし、再帰的構造による物語の反復という手法も東浩紀が『動物化するポストモダン2』でそれを指摘している。 しかし、だからというべきか。それを戦前の純文学時代にそれを実践し、かつ精神の異常というテーマをここでまで面白く読ませる事自体が特筆なんだろう。そう、この本の何よりの魅力、それは「活字を追う」という意味に縛られた行為がいつしか意味を追い越し、ただ「活字を追う」行為それ自体の魅力に迫っている事だと思う。痛快なる毒書道。 あぁ、そうそう、上巻の感想の最初に書いた言葉、 あれ、 ききちがいだから。
0投稿日: 2011.12.18
powered by ブクログ今更ながら、読んでみました。何ていうか、あたいなんぞが感想なんて書いていいのかと・・・。途中、論文の内容がずらーーーーっと続いた時は、あまりに長くて読む気がなくなりかけたけど、頑張りました。推理小説ではないんですが、どれにすればいいのかわからずとりあえずで。 今だったら絶対にどの出版会社も断るだろう内容だけに面白かったです。 最近のテレビではピー音が入るような言葉がバンバン。時代を感じます。カオスな気分を味わいたい人にはいいのではないかと。ちょっと気持ちが悪くなるやもですが・・・。
0投稿日: 2011.12.17
powered by ブクログ読み終わりましたが、精神には異常をきたしておりません。 読み終わりましたが、精神には異常をきたしておりません。 読み終わりましたが、精神には異常をきたしておりません。 読み終わりましたが、精神には異常をきたしておりません。 読み終わりましたが、精神には異常をきたしておりません。 読み終わりましたが、精神には異常をきたしておりません。 読み終わりましたが、精神には異常をきたしておりません。 読み終わりましたが、精神には異常をきたしておりません。 読み終わりましたが、精神には異常をきたしておりません。 読み終わりましたが、精神には異常をきたしておりません。 ……いや、正直なところ、毎晩寝る前に読んでいたら、その間ずっとヘンテコな夢を見る日々が続きました。後半を徹夜で読んでいたら、始終微弱な吐き気に悩まされるハメになりました。はい。 凄い本だった。 読み終わった瞬間、再読が決定した。 半分も理解できていない気がするが、以下感想。 読み始めてすぐに衝撃を受けたのは、作者の言語感覚。「語感」というものをこれほど有効に利用した文章も珍しいのでは。カタカナをはじめ、三点リーダや大活字の使い方がとにかく巧い。「こういう表記をしたら、読者はこんな印象をうけるだろう」ということを知りつくしている感じ。字面を眺めているだけでその禍々しさに当てられてしまいそうだ。「脳」ではなく「脳髄」と書くからこそ成り立つ世界。 その一方で、かなり笑えるワードチョイスを見せてくれるのも隠れたポイントかと。いや、だって、チャカポコチャカポコでアンポンタン・ポカンですよ?アタマ航空会社専用の超スピード機『推理号』ですよ?何という素敵なセンス。笑いを殺すためにほっぺたの内側を噛みしめながら読んだ。電車で隣に座ったおじさんの私を見る目が忘れられない。 そして言わずと知れた構成の妙、もとい、妙な構成。 率直に問いたい。読ませる気があるのか?上巻にチャカポコやら脳髄論文やら胎児の夢やらをあんなに詰め込んだお陰で、何人の読者が挫折すると思っているんだ。いくら何でも遺言書が長すぎるとは思わなかったのか。下巻に入ってからも参考人の供述責めかと思えば急にめちゃくちゃ読みにくい古文を交えてみたり、いったい何がしたいんだ。アハアハアハアハ……じゃ済まされないぞ。 と、思わず声を荒らげてしまうような構成となっております。こればかりは、読んでみないと何とも言えない。いや読んでも何とも言えない。 まさに幻魔怪奇探偵小説。本当に理解しようと思ったら、この本だけを繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し読むことになるんじゃなかろうか……。 あれこれ書いてきたが、最後に未読の方々のために以下を強調しておきたい。決して読めない本ではない。かつての私のように躊躇っている方がいらっしゃったら、是非一度挑戦されたし。本書はきっと読書人生のうちで忘れられない一冊になるだろう。いろんな意味で。 付記。 大学の図書館で最後のページを読み終わってしばし呆然としていると、友人が後ろから覗き込んできて一言。「あ、それ中学んとき読んだわ。」……私は思わず彼女の顔をまじまじと見つめてしまった…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。
13投稿日: 2011.12.09
